JP2003192888A - 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 - Google Patents

道床砕石用固結剤及び道床安定化方法

Info

Publication number
JP2003192888A
JP2003192888A JP2001393344A JP2001393344A JP2003192888A JP 2003192888 A JP2003192888 A JP 2003192888A JP 2001393344 A JP2001393344 A JP 2001393344A JP 2001393344 A JP2001393344 A JP 2001393344A JP 2003192888 A JP2003192888 A JP 2003192888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roadbed
viscosity
agent
macadam
grouting agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001393344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3922020B2 (ja
Inventor
Fumiyoshi Une
文祥 畝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001393344A priority Critical patent/JP3922020B2/ja
Publication of JP2003192888A publication Critical patent/JP2003192888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3922020B2 publication Critical patent/JP3922020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Railway Tracks (AREA)
  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1年を通じ低粘度、低臭気で、温湿度に影響
されにくい安定した硬化性と固着力を有す塗膜を形成で
き、ほとんど臭気が無く、引火性や毒性についても良好
な道床砕石飛散防止用固結剤及びそれを用いた道床安定
化方法を提供する。 【解決手段】 ポリオールと有機ポリイソシアネート化
合物とを反応させて得られる末端イソシアネート基含有
ウレタンプレポリマー(A)および減粘剤としてのアル
キルモノカルボン酸変性水酸基含有高級脂肪酸エステル
(B)を主成分とし、0℃の粘度が600mPa・s以下で
あることを特徴とする道床砕石用固結剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低臭性、発泡抑制
に優れ、かつ低温時でも容易に散布できる粘度を有し、
且つ低温でも短時間で硬化させることができる性能を有
した、安全性の高い道床砕石用固着剤及びそれを用いる
道床安定化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道軌道用道床は、レール、枕
木、砕石(バラスト)から構成される。バラストは、枕
木やレールが曲がったり移動するのを防止し安定化させ
るために軌道に於かれる砕石であるが、バラストが列車
の振動や通過時の風圧により飛散することがある。列車
が高速化していることから、バラストの飛散による車体
や沿線の家屋への危害を防止することが求められてい
る。
【0003】こうした飛散を防止するために酢酸ビニル
エマルジョンやウレタン樹脂をバラスト上に散布硬化さ
せ飛散を防止している。エマルジョンなどでは、耐水性
が低いため機械的強度が低下し、長期のバラスト固着能
力の低下を来たし、それを保全するのに頻繁に再施工を
必要としている。
【0004】また、バラスト固着剤の施工(散布、硬
化)については、列車の通過しない夜間に如雨露で固着
剤を砕石上に散布し一番列車が通過するまでに硬化を完
了させなければならず、そのために固結剤は低温下での
作業性と硬化性の性能が要求される。即ち、0℃のよう
な冬季では、如雨露で散布出来、硬化まで3時間以内の
のものが使用される。この要求を満たすため、一液湿気
硬化型ウレタン樹脂からなる固結剤では反応性を向上す
べく粘度が高い高分子量プレポリマーを使用することが
多いが、作業性を確保するために粘度を低くする必要か
ら、特開平8−157502,特開2001−1973
2、特開2001−106899、特開平11−322
880などで提案されているように低沸点溶剤、高沸点
溶剤、可塑剤を添加している。しかし、それらの添加剤
は、臭気と毒性、低い引火点が問題となる。特に、近
年、安全性、環境汚染の面から影響のあるものは使用で
きなくなってきている。また、粘度を低下させるため該
ウレタン樹脂を加熱使用したり、高圧吹付機で樹脂を散
布する場合もあるが施工が大がかりで手間がかかり、し
かも危険を伴うという問題がある。逆に高温高湿度の夏
場や水添加による硬化の場合、硬化が速いが、同時にウ
レタンの発泡を伴って硬化するため、発泡によりバラス
トを突き動かしてしまうといった問題も生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1年
を通じ低粘度、低臭気で、温湿度に影響されにくい安定
した硬化性と固着力を有す塗膜を形成でき、ほとんど臭
気が無く、引火性や毒性についても良好な道床砕石飛散
防止用固結剤及びそれを用いた道床安定化方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、ポリオールと有機ポリイ
ソシアネート化合物とを反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマー(A)および減粘
剤としてのアルキルモノカルボン酸変性水酸基含有高級
脂肪酸エステル(B)を主成分とし、0℃の粘度が60
0mPa・s以下であることを特徴とする道床砕石用固結剤
およびそれを用いた道床安定化方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用される末端イソシア
ネート基含有ウレタンプレポリマー(A)は、ポリオー
ルと有機ポリイソシアネート化合物とから得られるもの
であり、未反応の有機ポリイソシアネート化合物を含有
していてもよく、場合にもよるが、具体的には未反応の
有機ポリイソシアネート化合物を70重量%以下、好ま
しくは60重量%以下で含有することができる。かかる
ウレタンプレポリマー(A)としては、25℃での粘度
が好ましくは100〜10000mPa・s、より好ましく
は500〜5000mPa・sのものが好適である。
【0008】上記有機ポリイソシアネートとしては、イ
ソシアネート基を2個以上有する化合物であれば特に限
定されることはなく、芳香族系、脂肪族系、あるいは脂
環族系ポリイソシアネート化合物、それら2種以上の混
合物、及びそれらを変性して得られる変性ポリイソシア
ネートのいずれでもよい。例えば、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ポリメリックMDI(クルードMDI)等のポリイソシ
アネートやそれらの変性ポリイソシアネート、例えば、
カルボジイミド変性物、ビュウレット変性物、2量体、
3量体等があり、更にこれらのポリイソシアネートと活
性水素含有化合物との末端イソシアネート基プレポリマ
ー等をあげることができる。好ましくはポリメリックM
DIである。
【0009】また、上記ポリオールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、トリエチロールエタン、1,3,6−
ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ビスフェ
ノールA、ノボラック等の多価アルコール類、および又
はこれらのポリヒドロキシ化合物にエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを
付加重合させたものが挙げられる。使用される上記ポリ
オールは、単独で使用することは勿論、他のイソシアネ
ート基と反応し得る活性水素含有官能基を2個以上有す
る活性水素化合物を併用することができ、この具体例と
しては、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン
ポリオール、ポリブタジエンポリオール、アクリルポリ
オール、高級脂肪酸エステルポリオール等が挙げられ
る。
【0010】尚、ポリオールの一部として併用できるも
のとして、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、トルエンジアミン等活性水素を2個以上
含有する化合物および/又はこれらのアミン類に、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド等を付加重合さ
せたものも挙げられる。
【0011】末端イソシアネート基含有ウレタンプレポ
リマー(A)成分におけるポリオールに対する有機ポリ
イソシアネートの当量比は、好ましくはポリオールを含
む活性水素化合物の水酸基1当量に対してイソシアネー
ト基で1.5当量以上が好ましい。
【0012】本発明では、減粘剤(B)として、アルキ
ルモノカルボン酸変性水酸基含有高級脂肪酸エステルが
使用される。かかる減粘剤は、常温で液状であり、
(A)成分と相溶し(A)成分に添加することで減粘作
用を示すものであって、水酸基を有する高級(不)飽和
脂肪酸エステルの水酸基がアルキルモノカルボン酸で変
性されているものである。特に下記一般式(1)の化合
物が好ましく、その中でも引火点200℃以上、粘度1
00mPa・s以下(25℃)のものが最も好ましい。
【0013】
【化2】
【0014】(式中、X:炭素数1〜6のアルキル基 Y:炭素数1〜6のアルキル基 n:3〜7の整数 m:4〜10の整数 )
【0015】かかるアルキルモノカルボン酸変性水酸基
含有高級脂肪酸エステルの代表的なものとしては、例え
ばリシノール酸エステルのアセチル化物、ユニペリン酸
エステルのアセチル化物などを挙げることができる。
【0016】本発明に於いて、ウレタンプレポリマー
(A)と減粘剤(B)との混合割合は、本発明の効果を
達成すれば、特に制限されないが、(A)/(B)の重
量比が好ましくは20/80〜60/40、より好まし
くは30/70〜50/50である。
【0017】上記減粘剤(B)には、本発明の効果を損
なわない範囲で、該減粘剤の一部を公知の高引火点の可
塑剤、その他の脂肪酸エステルに置換することもでき
る。そのようなものとしては、例えば、ジー2−エチル
ヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジー2
−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、トリメリット酸エステル、ジー2−エチルヘキシル
アジペート、セバチン酸ージー2ーエチルヘキシル等の
公知の可塑剤、トリメチルフォスフェート、トリス(2
−エチルヘキシル)ポスフェート等のリン酸エステル、
ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イ
ソプロピル等の脂肪酸エステル等との2種類以上の混合
物でも良い。
【0018】本発明の固結剤には、末端イソシアネート
基含有ウレタンプレポリマー(A)の硬化触媒(C)を
併用するのが好ましい。硬化触媒(C)として、特に湿
気硬化触媒が好ましく、例えば、N,N,N’,N’−
テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,
N’,N’−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N−
メチル−N’−ジメチル−アミノエチルピペラジン、
N,N−ジメチルアミノシクロヘキシルアミン、ビス
(ジメチルアミノエチル)エーテル、トリス(N,N−
ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、ジモルホリ
ジエチルエーテル、ジトリエチレンジアミン、トリエタ
ノールアミン−1−メチルイミダソール、1,2−ジメ
チルイミダソール、1−イソブチル−2−メチルイミダ
ソールなどが挙げられ、特にジモルホリジエチルエーテ
ルが好ましい。これらは、単独で又は2種以上の混合物
として使用することができる。また、補助的に活性水素
含有官能基とイソシアネート基の反応を促進させる触媒
として以下のアミン触媒や金属系触媒が使用される。ス
タナスオクトエート、ジブチル錫ジラウリレート、ジブ
チル錫ジアセテート、オクタン酸錫(II)、オクタン酸
鉛、オクチル酸カリウム、オクチル酸鉛、酢酸カリウム
等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上の混合
物として使用することができる。尚、かかる硬化触媒
(C)の使用量は、末端イソシアネート基含有ウレタン
プレポリマー(A)に対して0.05〜5重量%が適当
である。
【0019】また、本発明の固結剤には、その他必要に
応じて助剤および/または添加剤が加えることができ、
例えば、耐候安定剤、充填剤、染料、顔料、加水分解防
止剤、防かび剤および殺細菌剤、難燃剤等がある。
【0020】本発明では、(A)と(B)とを、または
必要により(C)などを予め混合しても分割して現場で
混合して使用しても良い。
【0021】本発明の固結剤は、その粘度が0℃で60
0mPa・s以下、好ましくは100〜500mPa・sであ
る。600mPa・sより粘度が大きいと、如雨露で固結剤
の散布が出来なくなる不都合がある。
【0022】本発明の道床砕石用固結剤を砕石(バラス
ト)に散布する方法は、バラストに塗布できる方法なら
如何なる方法でもよく、例えば、如雨露散布、スプレー
塗装機を用いて実施することができる。その散布量は、
好ましくは道床1m2当たり0.1〜5Kgである。ま
た、バラストとしては、平均粒径3〜200mm程度の
砕石が好ましい。
【0023】本発明の固結剤は、低粘度、低臭気で、温
湿度に影響されにくい安定した硬化性と固着力を有す塗
膜を形成でき、ほとんど臭気が無く、引火性や毒性につ
いても良好であり、実質的に引火点200℃以上である
ため、極めて安全であり、また粘度が600mPas以下で
あるため、作業性にも優れている。即ち、大気下で20
0℃以上の引火点を有する減粘剤を使用することができ
るため、道床固結剤全体の引火点が200℃以上にな
り、消防法に規定する危険物第4類第4石油類(大気下
200℃以上)に該当し、従来の危険物第4類第3石油
類に比べて、本発明の固結剤の保管数量が大幅に増量で
きるようになるメリットも発揮できる。更に、本発明で
使用される減粘剤が非常に安全性が高いため、雨水等に
より溶出しても環境汚染に及ぼす影響がほとんどない。
【0024】本発明の固結剤は、道床に用いられるバラ
ストを固結するためのものである。道床とは、所謂鉄道
軌道用道床のことであり、レール、枕木、バラストから
構成されている。かかるバラストは、枕木やレールが曲
がったり移動するのを防止し安定化させるために軌道に
於かれるものである。本発明の固結剤でバラストを固結
することにより、バラストが列車の振動や通過時の風圧
により飛散することを防止することができる。近年列車
が高速化していることから、バラストの飛散を防止する
ことは、車体や沿線の家屋への被害を防ぐことになる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例、比較例等を挙げ、詳
細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。尚、実施例および比較例の中で記載される
「部」、「%」は「重量部」、「重量%」を意味するも
のとする。以下に実施例および比較例において使用した
各原料を示す。
【0026】(プレポリマーA)1リットルフラスコに
平均分子量2000の平均分子量2000のポリオキシ
プロピレンジオール〔大日本インキ化学工業(株)製商
品名ハイプロックスDP−2000〕300gと平均分
子量4000のポリオキシプロピレントリオール〔大日
本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスTG−
3009〕100gにMDI(日本ポリウレタン(株)
製MR−200)300gを加え反応させたNCO%=
10.9%のウレタンプレポリマー
【0027】(プレポリマーB)1リットルフラスコに
平均分子量2000のポリオキシプロピレンジオール
〔大日本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックス
DP−2000〕200gと平均分子量4000のポリ
オキシプロピレントリオール〔大日本インキ化学工業
(株)製商品名ハイプロックスTG−3009〕50g
にMDI(BASFINOACポリウレタン株製MB−
5S)450gを加え反応させたNCO%=18.3%
のウレタンプレポリマー
【0028】(プレポリマーC)プレポリマーBに使用
した平均分子量2000のポリオールを平均分子量10
00にした以外はプレポリマーCと同様の方法で合成し
た、NCO%=17.1%のウレタンプレポリマー
【0029】(プレポリマーD)プレポリマーAに使用
した平均分子量2000のポリオールを平均分子量30
00にした以外はプレポリマーAと同様の方法で合成し
た、NCO%=11.5%のウレタンプレポリマー
【0030】(プレポリマーE)プレポリマーAに使用
したMDIを300gの内60gをTDI(日本ポリウ
レタン(株)製コロネートT−80)にした以外はプレ
ポリマーBと同様の方法で合成した、NCO%=12.
4%のウレタンプレポリマー
【0031】(エマルジョンA)エバデイックEV−1
5(大日本インキ化学工業株式会社製、エチレン/酢酸
ビニル共重合タイプ、樹脂分55%)
【0032】(エマルジョンB)ボンコート5495
(大日本インキ化学工業株式会社製、アクリル/スチレ
ン共重合タイプ、樹脂分55%)
【0033】触媒A:ジモルホリノジエチルエーテル 触媒B:触媒Aを平均分子量2000のポリオキシプロ
ピレンジオール(ハイプロックスDP−2000)でカ
ットした 触媒A/DP−2000=1/9(重量比) 減粘剤:水酸基がアセチル化されたリシノレート誘導体
(メチルエステル化物/RAD)
【0034】実施例1〜13 比較例1〜10 上記した、プレポリマー、エマルジョン、減粘剤および
触媒を表1〜3に示す配合で混合して各固結剤を得た。
それらの粘度、硬化性、臭気、圧縮強度、耐水圧縮強
度、貯蔵安定性を測定し、表1〜3に示した。
【0035】硬化性はJISK−6301に準拠した指
触乾燥時間を測定し2時間以内に硬化した物を○、3時
間以内を△、4時間以上を×と判定した。
【0036】臭気はポータブル型ニオイセンサXP−3
29型(新コスモ電気(株)製)で臭気を測定。測定値
が1000未満を低,1000以上を高と判定した。流
動性は、如雨露での散布可能(粘度500cps以下)
であるかを確認した。
【0037】圧縮強度は5〜10mmの砕石にウレタン
樹脂を8%添加し7日間常温で硬化させた後、常態圧縮
強度を測定。
【0038】耐水圧縮強度は、上記内容で硬化させた試
験体を1週間水没し取り出し後直ちにた圧縮強度を測定
した。耐水試験後の強度保持率が50%以上のものを
良、50以下を不良と判定。
【0039】貯蔵安定性は、50℃×1ヶ月貯蔵後、作
業上に支障をきたさないものを合格と判定。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】実施例14 平均粒径5mmの砕石20Kg/m2を敷き詰めた道床
に実施例1の固結剤2Kg/m2を散布し、次いで固結
剤を硬化した。得られた道床は、圧縮強度7.0MPa
を示し、臭気が少なく、硬化性が良好であった。
【0044】
【発明の効果】本発明は、ほとんど臭気が無く、引火性
や毒性についても良好で、低温(0℃)においても低粘
度でバラストに如雨露で散布することができ、且つ散布
後2時間以内に硬化させることができ、1年を通じて温
湿度や雨水に影響されにくい安定した硬化性と固着力を
有す塗膜を形成できる優れた道床砕石固結剤及び道床安
定化方法を提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールと有機ポリイソシアネート化
    合物とを反応させて得られる末端イソシアネート基含有
    ウレタンプレポリマー(A)および減粘剤としてのアル
    キルモノカルボン酸変性水酸基含有高級脂肪酸エステル
    (B)を主成分とし、0℃の粘度が600mPa・s以下で
    あることを特徴とする道床砕石用固結剤。
  2. 【請求項2】 アルキルモノカルボン酸変性水酸基含有
    高級脂肪酸エステル(B)が、下記一般式(1)で示さ
    れる化合物である請求項1記載の道床砕石用固結剤。 【化1】 (式中、X:炭素数1〜6のアルキル基 Y:炭素数1〜6のアルキル基 n:3〜7の整数 m:4〜10の整数 )
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の道床砕石用固
    結剤を道床の砕石上に散布することを特徴とする道床安
    定化方法。
JP2001393344A 2001-12-26 2001-12-26 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 Expired - Lifetime JP3922020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393344A JP3922020B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393344A JP3922020B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003192888A true JP2003192888A (ja) 2003-07-09
JP3922020B2 JP3922020B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=27600367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001393344A Expired - Lifetime JP3922020B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3922020B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006022298A (ja) * 2004-06-10 2006-01-26 Konishi Co Ltd 1液湿気硬化型ウレタン系接着剤
JP2007099888A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Dainippon Ink & Chem Inc 道床砕石飛散防止用固結剤及びそれを用いた道床安定化方法
JP2007112912A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Shikoku Railway Co 噴泥固結剤と噴泥防止・抑制施工方法
JP2010031280A (ja) * 2009-07-30 2010-02-12 Daido Kasei Kogyo Kk 一液湿気硬化型道床安定剤
JP2010037712A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Dic Corp 道床砕石用固結剤及びそれを用いる道床安定化方法
CN102219887A (zh) * 2011-05-23 2011-10-19 中国铁道科学研究院金属及化学研究所 一种道砟粘结树脂及其制备方法和用途
JP6222869B1 (ja) * 2016-07-29 2017-11-01 サイデン化学株式会社 無溶剤液状アクリル樹脂組成物及び無溶剤液状アクリル樹脂組成物の製造方法
CN117403481A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006022298A (ja) * 2004-06-10 2006-01-26 Konishi Co Ltd 1液湿気硬化型ウレタン系接着剤
JP2007099888A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Dainippon Ink & Chem Inc 道床砕石飛散防止用固結剤及びそれを用いた道床安定化方法
JP2007112912A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Shikoku Railway Co 噴泥固結剤と噴泥防止・抑制施工方法
JP2010037712A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Dic Corp 道床砕石用固結剤及びそれを用いる道床安定化方法
JP2010031280A (ja) * 2009-07-30 2010-02-12 Daido Kasei Kogyo Kk 一液湿気硬化型道床安定剤
JP4545224B2 (ja) * 2009-07-30 2010-09-15 大同化成工業株式会社 一液湿気硬化型道床安定剤
CN102219887A (zh) * 2011-05-23 2011-10-19 中国铁道科学研究院金属及化学研究所 一种道砟粘结树脂及其制备方法和用途
JP6222869B1 (ja) * 2016-07-29 2017-11-01 サイデン化学株式会社 無溶剤液状アクリル樹脂組成物及び無溶剤液状アクリル樹脂組成物の製造方法
CN117403481A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法
CN117403481B (zh) * 2023-12-15 2024-02-13 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3922020B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003192888A (ja) 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法
JPH0585579B2 (ja)
JP2006265436A (ja) 土質などの安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP3840882B2 (ja) コンクリート用接着剤組成物及び充填剤組成物
JP2001019734A (ja) 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物
JPH11322880A (ja) 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法
ES2842893T3 (es) Material sólido y espumado organomineral
JP5047484B2 (ja) 道床砕石飛散防止用固結剤及びそれを用いた道床安定化方法
JP4909956B2 (ja) 道床砕石用固結剤及びそれを用いる道床安定化方法
JP2006131785A (ja) 土質の安定化用注入薬液組成物およびそれを用いた安定強化止水工法
JP3946672B2 (ja) 道床安定化方法
JP3191882B2 (ja) ウレタン系硬質床仕上げ用組成物
JPH0892555A (ja) 硬化性組成物
JPH06256647A (ja) 液状第4級アンモニウム塩により相溶化された金属石鹸からなる内部離型剤
KR100733839B1 (ko) 도상안정제 조성물
JP7357843B2 (ja) 地山固結剤およびそれを用いた地山の固結方法
WO2010094412A1 (de) Grundierung für mineralische baustoffe
KR101389762B1 (ko) 2액 경화형 우레탄 조성물 및 방수 구조체의 시공 방법
JP4527370B2 (ja) トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法
JPH08283375A (ja) 団粒固結剤、弾性舗装材・床材組成物、及びそれを用いる施工法
KR100709283B1 (ko) 자갈 비산방지제 조성물 및 그 제조방법
JP2002317149A (ja) ウレタン系硬質被覆用樹脂組成物および被覆材
JP2003040967A (ja) 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法
JP2003040962A (ja) 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法
JPS61155418A (ja) ポリウレタン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041118

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3922020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term