JPH11322880A - 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 - Google Patents
道床砕石用固結剤及び道床安定化方法Info
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- JPH11322880A JPH11322880A JP10134895A JP13489598A JPH11322880A JP H11322880 A JPH11322880 A JP H11322880A JP 10134895 A JP10134895 A JP 10134895A JP 13489598 A JP13489598 A JP 13489598A JP H11322880 A JPH11322880 A JP H11322880A
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Abstract
かつ低温時でも容易に散布できる粘度を有し、且つ低温
でも短時間で硬化させることができる性能を有した道床
砕石用固着剤及びそれを用いる道床安定化方法にある。 【解決手段】 本発明は、ポリオールと有機ポリイソシ
アネート化合物とを反応させて得られる末端イソシアネ
ート基含有ウレタンプレポリマー(A)と減粘剤(B)
から成る主成分と、触媒(C)からなる硬化剤成分とを
混合してなり、該混合物が0℃で500cps以下の粘度
であることを特徴とする道床砕石用固結剤及び道床安定
化方法を提供するものである。
Description
に優れ、かつ低温時でも容易に散布できる粘度を有し、
且つ低温でも短時間で硬化させることができる性能を有
した道床砕石用固着剤及びそれを用いる道床安定化方法
に関する。
木、砕石(バラスト)から構成される。バラストは、枕
木やレールが曲がったり移動するのを防止し安定化させ
るために軌道に於かれる砕石のことであるが、バラスト
自体も列車の振動や通過時の風圧により飛散する恐れが
ある。特に近年列車の高速化にともないバラストが飛散
し車体や沿線の家屋に危害を与えることを防止すること
がより重要となってきた。
エマルジョンやウレタン樹脂をバラスト上に散布硬化さ
せ飛散を防止している。例えば、特開平4−29638
5号公報、特開平6−158601号公報において樹脂
エマルジョンや水性樹脂散布によるバラストの固着方法
について述べられているが、エマルジョンや水性樹脂で
は雨水により機械的強度が低下し、長期のバラスト固着
能力が低下する為、頻繁に再施工が必要となる。
8−157552号公報にはウレタン樹脂を用いたバラ
スト固着方法が述べられているが、これは湿気硬化型ウ
レタン樹脂で空気中の湿気と反応硬化するため、硬化時
間が施工時の温湿度に影響されやすく、冬場の低温低湿
度下では硬化に時間がかかりすぎる問題がある。
化)は列車の通過しない夜間に如雨露で固着剤を砕石上
に散布し一番列車が通過するまでに硬化を完了させるす
る必要があるため、低温化での作業性と硬化性とが要求
される。
散布出来、硬化まで3時間以内の性能が要求される。こ
のため一液湿気硬化型ウレタン樹脂では反応性を向上す
べく高分子量のプレポリマーを使用している場合が多い
が、粘度が高く、作業性確保のため酢酸エチルやアセト
ン、トルエンといった揮発性の高い低沸点溶剤で希釈使
用しており、臭気が強く、民家の多い沿線では使用でき
ない。更には、粘度を低下させるため該ウレタン樹脂を
加熱使用したり、高圧吹付機で樹脂を散布する場合もあ
るが施工が大がかりで手間がかかり危険を伴う。逆に高
温高湿度の夏場や水を添加し硬化させる場合は、硬化が
速いものの、ウレタンが発泡し硬化するため、発泡した
樹脂がバラストを突き動かしてしまうといった問題があ
る。
を通じ低粘度、低臭気で、温湿度に影響されにくい安定
した硬化性と固着力を有す塗膜を形成できる道床砕石飛
散防止用ウレタン樹脂組成物及び安定化方法にある。
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成す
るに至った。
ソシアネート化合物とを反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマー(A)と減粘剤
(B)から成る主成分と、触媒(C)からなる硬化剤成
分とを混合してなり、該混合物が0℃で500cps以下
の粘度であることを特徴とする道床砕石用固結剤、好ま
しくは硬化剤成分が、触媒(C)のほかにポリオール
(D)を含んでいること、好ましくは触媒(C)が、イ
ソシアネート三量化触媒でありイソシアネートを三量化
させること、これらの道床砕石用固結剤を道床の砕石上
に散布することを特徴とする道床安定化方法を提供す
る。
リイソシアネートとしては、イソシアネート基を2個以
上有する化合物であれば特に限定されることはなく、芳
香族系、脂肪族系、あるいは脂環族系ポリイソシアネー
ト化合物、それら2種以上の混合物、及びそれらを変性
して得られる変性ポリイソシアネートのいずれでもよ
い。例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ポリメリックMDI
(クルードMDI)等のポリイソシアネートやそれらの
変性ポリイソシアネート、例えば、カルボジイミド変性
物、ビュウレット変性物、2量体、3量体等があり、更
にこれらのポリイソシアネートと活性水素含有化合物と
の末端イソシアネート基プレポリマー等をあげることが
できる。好ましくはポリメリックMDIである。
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエチロ
ールエタン、1,3,6−ヘキサントリオール、ペンタ
エリスリトール、ビスフェノールA、ノボラック等の多
価アルコール類、および又はこれらのポリヒドロキシ化
合物にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の
アルキレンオキサイドを付加重合させたものが挙げられ
る。使用される上記ポリオールは、単独で使用すること
は勿論、他のイソシアネート基と反応し得る活性水素含
有官能基を2個以上有する活性水素化合物を併用するこ
とができ、この具体例としては、ポリエステルポリオー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリブタジエンポ
リオール、アクリルポリオール、高級脂肪酸エステルポ
リオール等がポリオールとして一部併用して使用され
る。
ルアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ン類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、トルエンジアミン等活性水素を2
個以上含有する化合物および/又はこれらのアミン類
に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を付
加重合させたものも挙げられる。
好ましくはイソシアネート三量化触媒であり、イソシア
ネート基どうしを反応させるヌレート化触媒である。例
えば、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピ
レンジアミン、N,N,N’,N’−ペンタメチルジエ
チレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミン、N−メチル−N’−ジメチル−アミ
ノエチルピペラジン、N,N−ジメチルアミノシクロヘ
キシルアミン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテ
ル、トリス(N,N−ジメチルアミノプロピル)ヘキサ
ヒドロ−s−トリアジン、メチルモルホリン、エチルモ
ルホリン、トリエチレンジアミン、トリエタノールアミ
ン−1−メチルイミダソール、1,2−ジメチルイミダ
ソール、1−イソブチル−2−メチルイミダソール、が
挙げられるる。これらは、単独で又は2種以上の混合物
として使用することができる。また補助的に活性水素含
有官能基とイソシアネート基の反応を促進させる触媒と
して以下のアミン触媒や金属系触媒が使用される。スタ
ナスオクトエート、ジブチル錫ジラウリレート、ジブチ
ル錫ジアセテート、オクタン酸錫(II)、オクタン酸
鉛、オクチル酸カリウム、オクチル酸鉛、酢酸カリウム
等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上の混合
物として使用することができる。
は、(A)成分と相溶し(A)成分に添加することで減
粘作用のあるものである。例えば、キシレン、トルエ
ン、酢酸エチル、アセトンなどの公知の低沸点溶剤添加
での減粘はもちろん、より低臭気のパラフィン系溶剤、
やナフテン系溶剤、オレフィン系溶剤等の高沸点溶剤で
も希釈できる。さらに好ましくは、より低臭気である従
来から公知の可塑剤や、脂肪酸エステルが使用される。
例えば、ジメチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート、ジイソノニルフタレート、ジブチルフタレ
ート、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート等のフ
タル酸エステルやトリメリット酸エステル、ジブチルア
ジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジ−2
−エチルヘキシルアゼレート、グルタル酸ジメチル、コ
ハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル等の二塩基酸エス
テル、トリメチルフォスフェート、トリスクロロプロピ
ルフォスフェート、トリブチルフォスフェート、トリ−
2−エチルヘキシルフォスフェート、トリフェニルフォ
スフェート、クレジルフェニルフォスフェート、トリメ
チルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、等
のリン酸エステル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチ
ル、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル、が
挙げられる。これらは単独で、又は2種以上の混合物と
して使用することができる。
加剤が加えることができる。例えば、耐候安定剤、充填
剤、染料、顔料、加水分解防止剤、防かび剤および殺細
菌剤、難燃剤等がある。
る有機ポリイソシアネートは、好ましくはポリオールを
含む活性水素化合物の総量に対してポリイソシアネート
を当量比で1.5以上で使用する。
(C)と(D)は予め混合して於いて散布直前に両者を
混合して使用するが、(A)、(B)、(C)、必要に
より(D)を散布直前に混合して使用しても良い。また
ポリオール(D)は、触媒(C)を希釈し(A)(B)
成分との混合比率調整及び混合性を向上させるものであ
る為、混合性等に問題がなければ使用しなくても良い。
本発明の固結剤混合物の粘度は、0℃で500cps以下
であることが必要である。これより粘度が大きいと、如
雨露で固結剤の散布が出来ない。
布する方法は、(A)、(B)、(C)、必要により
(D)成分からなる固結剤を均一に混合したのち、バラ
ストに塗布できる方法なら如何なる方法でもよく、例え
ば、如雨露散布、スプレー塗装機を用いて実施すること
ができる。その散布量は、好ましくは道床1平方m当た
り0.1〜5Kgである。
細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。この実施例および比較例の中で記載される
「部」、「%」は「重量部」、「重量%」を意味するも
のとする。
す。
2000のポリオキシプロピレンジオール〔大日本イン
キ化学工業(株)製商品名ハイプロックスDP−200
0〕300gと平均分子量4000のポリオキシプロピ
レントリオール〔大日本インキ化学工業(株)製商品名
ハイプロックスTG−3009〕100gにMDI(日
本ポリウレタン(株)製ミリオネートMR−200)3
00gを加え反応させたNCO%=10.9%のウレタ
ンプレポリマー
プロピレンジオール〔大日本インキ化学工業(株)製商
品名ハイプロックスDP−2000〕200gと平均分
子量4000のポリオキシプロピレントリオール〔大日
本インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスTG−
3009〕50gにMDI(日本ポリウレタン(株)製
ミリオネートMR−200)450gを加え反応させた
NCO%=18.3%のウレタンプレポリマー
ールを平均分子量1000にした以外はプレポリマーC
と同様の方法で合成した、NCO%=17.1%のウレ
タンプレポリマー
ールを平均分子量3000にした以外はプレポリマーA
と同様の方法で合成した、NCO%=11.5%のウレ
タンプレポリマー
をTDI(日本ポリウレタン(株)製コロネートT−8
0)にした以外はプレポリマーBと同様の方法で合成し
た、NCO%=12.4%のウレタンプレポリマー
社製、エチレン/酢酸ビニル共重合タイプ、樹脂分55
%)
製、アクリル/スチレン共重合タイプ、樹脂分55%)
(株)製 ミニコR−141(N,N′,N″″トリス
(3−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−ト
リアジン) 触媒B:触媒Aを平均分子量2000のポリオキシプロ
ピレンジオール(ハイプロックスDP−2000)でカ
ットした 触媒A/DP−2000=1/9(wt) 減粘剤:キシレン、ターペン ジ−2−エチルヘキシルアジペート(DOA)
度と硬化性、臭気を測定した。硬化性はJISK−63
01に準拠した指触乾燥時間を測定し2時間以内に硬化
した物を○、3時間以内を△、4時間以上を×と判定し
た。
29型(新コスモ電気(株)製)で臭気を測定。測定値
が1000未満を低,1000以上を高と判定した。流
動性は、如雨露での散布可能(粘度500cps以下)
であるかを確認した。
樹脂を8%添加し7日間常温で硬化させた後、常態圧縮
強度を測定。
験体を1週間水没し取り出し後直ちにた圧縮強度を測定
した。耐水試験後の強度保持率が50%以上のものを
良、50以下を不良と判定。
ても低粘度でバラストに如雨露で散布することができ、
且つ散布後2時間以内に硬化させることができ、1年を
通じて温湿度や雨水に影響されにくい安定した硬化性と
固着力を有す塗膜を形成できる優れた道床砕石固結剤及
び道床安定化方法を提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリオールと有機ポリイソシアネート化
合物とを反応させて得られる末端イソシアネート基含有
ウレタンプレポリマー(A)と減粘剤(B)から成る主
成分と、触媒(C)からなる硬化剤成分とを混合してな
り、該混合物が0℃で500cps以下の粘度であること
を特徴とする道床砕石用固結剤。 - 【請求項2】 硬化剤成分が、触媒(C)のほかにポリ
オール(D)を含んでいることを特徴とする請求項1記
載の道床砕石用固結剤。 - 【請求項3】 触媒(C)が、イソシアネート三量化触
媒でありイソシアネートを三量化させることを特徴とす
る請求項1の道床砕石用固結剤。 - 【請求項4】 請求項1もしくは2記載の道床砕石用固
結剤を道床の砕石上に散布することを特徴とする道床安
定化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134895A JPH11322880A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134895A JPH11322880A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003195433A Division JP3946672B2 (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 道床安定化方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322880A true JPH11322880A (ja) | 1999-11-26 |
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ID=15139041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10134895A Pending JPH11322880A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 道床砕石用固結剤及び道床安定化方法 |
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-
1998
- 1998-05-18 JP JP10134895A patent/JPH11322880A/ja active Pending
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