JP2003183064A - セメントモルタル用混和材および打継ぎ材 - Google Patents
セメントモルタル用混和材および打継ぎ材Info
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- JP2003183064A JP2003183064A JP2001381153A JP2001381153A JP2003183064A JP 2003183064 A JP2003183064 A JP 2003183064A JP 2001381153 A JP2001381153 A JP 2001381153A JP 2001381153 A JP2001381153 A JP 2001381153A JP 2003183064 A JP2003183064 A JP 2003183064A
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- emulsion
- ethylene
- polymerization
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 残存酢酸ビニルモノマー量が少なく、ホルム
アルデヒドをほとんどまたはまったく含有せず、臭気が
少なく作業性に優れ、さらに良好な接着性、耐久性、機
械的強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材
および打継ぎ材を提供すること。 【解決手段】 けん化度70モル%以上のビニルアルコ
ール系重合体を分散剤とし、エマルジョン中に含まれる
未反応の酢酸ビニルモノマー量が0.2重量%以下、ホ
ルムアルデヒド濃度が1ppm以下であるエチレン−酢
酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンからなるセメント
モルタル用混和材または打継ぎ材。
アルデヒドをほとんどまたはまったく含有せず、臭気が
少なく作業性に優れ、さらに良好な接着性、耐久性、機
械的強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材
および打継ぎ材を提供すること。 【解決手段】 けん化度70モル%以上のビニルアルコ
ール系重合体を分散剤とし、エマルジョン中に含まれる
未反応の酢酸ビニルモノマー量が0.2重量%以下、ホ
ルムアルデヒド濃度が1ppm以下であるエチレン−酢
酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンからなるセメント
モルタル用混和材または打継ぎ材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂エマルジョンを用いたセメントモル
タル用混和材または打継ぎ材に関する。更に詳しくは、
未反応の残存酢酸ビニルモノマー量が少なく、ホルムア
ルデヒドをほとんどまたはまったく含有しないエチレン
−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンからなる、臭
気が少なく作業性に優れ、良好な接着性、耐久性、機械
的強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材ま
たは打継ぎ材に関する。
ニル共重合体系樹脂エマルジョンを用いたセメントモル
タル用混和材または打継ぎ材に関する。更に詳しくは、
未反応の残存酢酸ビニルモノマー量が少なく、ホルムア
ルデヒドをほとんどまたはまったく含有しないエチレン
−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンからなる、臭
気が少なく作業性に優れ、良好な接着性、耐久性、機械
的強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材ま
たは打継ぎ材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下、P
VAと略記することがある)を保護コロイドとするエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンは、セメ
ントモルタル組成物の接着性、耐久性、機械的強度など
の諸性質を改善するために広く用いられてきた。ところ
が、最近、酢酸ビニルモノマーが変異原性を有する可能
性があることが指摘されており、環境への配慮からセメ
ントモルタル用途に用いるエマルジョン中に少量残存す
る未反応酢酸ビニルモノマーを低減することが強く望ま
れている。しかし、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹
脂エマルジョンは、エチレンとの共重合であるために、
未反応酢酸ビニルモノマーを低減することは難しく、従
来0.5重量%程度の未反応酢酸ビニルモノマーを含有
するのが現状であった。一方、従来エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂エマルジョンの重合には、重合安定
性、エマルジョンの耐水性などの観点から、過酸化水素
が広く用いられ、過酸化水素とのレドックス反応が鋭敏
であることから、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート(通称ロンガリット、以下ロンガリットと記述す
る)が頻用される。しかし、ロンガリットは分解時にホ
ルムアルデヒドを発生するため、得られるエマルジョン
中にホルムアルデヒドが含まれるという重大な問題点を
有しており、昨今の環境問題から、ロンガリットの使用
が忌避されている。また、エチレン−酢酸ビニル共重合
体系樹脂エマルジョンを用いてセメントモルタル用打継
ぎ材やセメントモルタル組成物を製造する作業におい
て、臭気が激しく作業性が悪いという問題点も有してい
た。このような状況下、未反応酢酸ビニルモノマーを低
減するためには、重合開始剤、および重合条件を再構築
することが不可欠となっている。特開2001−163
910号公報ではエリソルビン酸類、アスコルビン酸類
を還元剤として用いることでノンホルムアルデヒド化し
うる旨が報告されているが、該開始剤系では未反応酢酸
ビニルモノマーを低減することは難しく、また、過酸化
水素を多量に用いなければ得られるエマルジョンに着色
がおこる問題点があり、未だ十分ではない。
VAと略記することがある)を保護コロイドとするエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンは、セメ
ントモルタル組成物の接着性、耐久性、機械的強度など
の諸性質を改善するために広く用いられてきた。ところ
が、最近、酢酸ビニルモノマーが変異原性を有する可能
性があることが指摘されており、環境への配慮からセメ
ントモルタル用途に用いるエマルジョン中に少量残存す
る未反応酢酸ビニルモノマーを低減することが強く望ま
れている。しかし、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹
脂エマルジョンは、エチレンとの共重合であるために、
未反応酢酸ビニルモノマーを低減することは難しく、従
来0.5重量%程度の未反応酢酸ビニルモノマーを含有
するのが現状であった。一方、従来エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂エマルジョンの重合には、重合安定
性、エマルジョンの耐水性などの観点から、過酸化水素
が広く用いられ、過酸化水素とのレドックス反応が鋭敏
であることから、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート(通称ロンガリット、以下ロンガリットと記述す
る)が頻用される。しかし、ロンガリットは分解時にホ
ルムアルデヒドを発生するため、得られるエマルジョン
中にホルムアルデヒドが含まれるという重大な問題点を
有しており、昨今の環境問題から、ロンガリットの使用
が忌避されている。また、エチレン−酢酸ビニル共重合
体系樹脂エマルジョンを用いてセメントモルタル用打継
ぎ材やセメントモルタル組成物を製造する作業におい
て、臭気が激しく作業性が悪いという問題点も有してい
た。このような状況下、未反応酢酸ビニルモノマーを低
減するためには、重合開始剤、および重合条件を再構築
することが不可欠となっている。特開2001−163
910号公報ではエリソルビン酸類、アスコルビン酸類
を還元剤として用いることでノンホルムアルデヒド化し
うる旨が報告されているが、該開始剤系では未反応酢酸
ビニルモノマーを低減することは難しく、また、過酸化
水素を多量に用いなければ得られるエマルジョンに着色
がおこる問題点があり、未だ十分ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、臭気が少な
く作業性に優れ、さらに良好な接着性、耐久性、機械的
強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材また
は打継ぎ材を提供することを目的とするものである。
く作業性に優れ、さらに良好な接着性、耐久性、機械的
強度などの特性を有するセメントモルタル用混和材また
は打継ぎ材を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するセメントモルタル用混和材、打継ぎ
材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、けん化度70モ
ル%以上のビニルアルコール系重合体を分散剤とし、エ
マルジョン中に含まれる未反応の酢酸ビニルモノマー量
が0.2重量%以下、ホルムアルデヒド濃度が1ppm
以下であるエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマル
ジョンからなるセメントモルタル用混和材または打継ぎ
材を提供することによって、上記目的が達成されること
を見出した。さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体系
樹脂エマルジョンとして、けん化度70モル%以上のビ
ニルアルコール系重合体を分散剤として、エチレンと酢
酸ビニルを乳化重合する際に、過酸化水素と酒石酸およ
び/またはその金属塩からなるレドックス系重合開始剤
を用い、重合系のpHを3〜7に調整し、鉄化合物を添
加して乳化重合し、さらに重合系中の未反応酢酸ビニル
モノマー量が5重量%以下となった時点で、ヒドロパー
オキサイド類を添加して得たエチレン−酢酸ビニル共重
合体系樹脂エマルジョンを使用することにより、上記目
的がより好適に達成されることを見出した。
ましい性質を有するセメントモルタル用混和材、打継ぎ
材を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、けん化度70モ
ル%以上のビニルアルコール系重合体を分散剤とし、エ
マルジョン中に含まれる未反応の酢酸ビニルモノマー量
が0.2重量%以下、ホルムアルデヒド濃度が1ppm
以下であるエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマル
ジョンからなるセメントモルタル用混和材または打継ぎ
材を提供することによって、上記目的が達成されること
を見出した。さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体系
樹脂エマルジョンとして、けん化度70モル%以上のビ
ニルアルコール系重合体を分散剤として、エチレンと酢
酸ビニルを乳化重合する際に、過酸化水素と酒石酸およ
び/またはその金属塩からなるレドックス系重合開始剤
を用い、重合系のpHを3〜7に調整し、鉄化合物を添
加して乳化重合し、さらに重合系中の未反応酢酸ビニル
モノマー量が5重量%以下となった時点で、ヒドロパー
オキサイド類を添加して得たエチレン−酢酸ビニル共重
合体系樹脂エマルジョンを使用することにより、上記目
的がより好適に達成されることを見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のセメントモルタル用混和
材または打継ぎ材の主成分であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体系樹脂エマルジョンを製造する際、分散剤とし
て使用する、けん化度70モル%以上のビニルアルコー
ル系重合体(以下、PVA系重合体と略記する場合があ
る)は、常法により、ビニルエステル系重合体をけん化
することにより得ることができる。
材または打継ぎ材の主成分であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体系樹脂エマルジョンを製造する際、分散剤とし
て使用する、けん化度70モル%以上のビニルアルコー
ル系重合体(以下、PVA系重合体と略記する場合があ
る)は、常法により、ビニルエステル系重合体をけん化
することにより得ることができる。
【0006】また、該分散剤として使用するPVA系重
合体は、本発明の目的を損なわない範囲で共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を共重合したものでも良い。こ
のようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、イソブチレンなどのα−オレフィ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、(無水)マ
レイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメ
チル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)
−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、エチルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロ
リドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化
ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナ
トリウムなどが挙げられる。また、上記分散剤として
は、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオ
ール化合物の存在下で、酢酸ビニルを重合するか、また
は酢酸ビニルと上記エチレン性不飽和単量体とを共重合
し、それをけん化することによって得られる末端変性物
を用いることもできる。
合体は、本発明の目的を損なわない範囲で共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を共重合したものでも良い。こ
のようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、イソブチレンなどのα−オレフィ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、(無水)マ
レイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメ
チル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)
−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、エチルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロ
リドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化
ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナ
トリウムなどが挙げられる。また、上記分散剤として
は、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオ
ール化合物の存在下で、酢酸ビニルを重合するか、また
は酢酸ビニルと上記エチレン性不飽和単量体とを共重合
し、それをけん化することによって得られる末端変性物
を用いることもできる。
【0007】PVA系重合体は、けん化度が、70モル
%以上であることが必要であり、より好ましくは、80
モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上である。
けん化度が70モル%未満の場合には、 PVA系重合
体本来の性質である水溶性が低下するため乳化重合安定
性が低下し、またモルタルの耐久性が低下する場合があ
る。また本発明の目的を達成するためには該PVA系重
合体の重合度は、100〜8000の範囲が好ましく、
300〜3000がより好ましい。
%以上であることが必要であり、より好ましくは、80
モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上である。
けん化度が70モル%未満の場合には、 PVA系重合
体本来の性質である水溶性が低下するため乳化重合安定
性が低下し、またモルタルの耐久性が低下する場合があ
る。また本発明の目的を達成するためには該PVA系重
合体の重合度は、100〜8000の範囲が好ましく、
300〜3000がより好ましい。
【0008】分散剤として使用するPVA系重合体の使
用量については特に制限はないが、分散質(エチレン−
酢酸ビニル共重合体系樹脂)100重量部に対して好ま
しくは2〜15重量部、より好ましくは3〜10重量部
の範囲である。該使用量が2重量部未満および15重量
部を越える場合には、モルタルの耐久性、機械的強度な
どが低下することがある。
用量については特に制限はないが、分散質(エチレン−
酢酸ビニル共重合体系樹脂)100重量部に対して好ま
しくは2〜15重量部、より好ましくは3〜10重量部
の範囲である。該使用量が2重量部未満および15重量
部を越える場合には、モルタルの耐久性、機械的強度な
どが低下することがある。
【0009】また、本発明においては、乳化重合時に単
量体としてエチレン、酢酸ビニルを主に使用するが、本
発明の目的を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量
体および/またはジエン系単量体を共重合しても構わな
い。このような単量体としては、プロピレン、イソブチ
レンなどのα−オレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニ
ル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどの
ハロゲン化オレフィン、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸およびそのエス
テル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸およびそのエステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらに
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
そのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸お
よびナトリウム、カリウム塩などのスチレン系単量体、
その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さら
にはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジアリルフタレートなどの多官能性単量体が挙げ
られる。分散質を構成する重合体中のエチレンの含有量
は、5〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは7〜
40重量%、最適には10〜30重量%である。
量体としてエチレン、酢酸ビニルを主に使用するが、本
発明の目的を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量
体および/またはジエン系単量体を共重合しても構わな
い。このような単量体としては、プロピレン、イソブチ
レンなどのα−オレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニ
ル、ビニリデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどの
ハロゲン化オレフィン、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸およびそのエス
テル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸およびそのエステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらに
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
そのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸お
よびナトリウム、カリウム塩などのスチレン系単量体、
その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さら
にはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジアリルフタレートなどの多官能性単量体が挙げ
られる。分散質を構成する重合体中のエチレンの含有量
は、5〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは7〜
40重量%、最適には10〜30重量%である。
【0010】本発明に使用するエチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂エマルジョンを製造する際、乳化重合開始
剤として過酸化水素と酒石酸および/またはその金属塩
からなるレドックス系重合開始剤を用いることが好適で
ある。酒石酸としては右旋性のL(+)酒石酸、左旋性
のD(−)酒石酸、これら対掌体のラセミ化合物である
DL酒石酸があり、特に制限されないが、これらの中で
もL(+)酒石酸を用いた場合、乳化重合コントロール
性が向上し、またモルタルの耐久性も良好となるので、
好ましく用いられる。また、酒石酸の金属塩を用いるこ
とも可能であり、金属の種類は特に制限されないが、通
常、酒石酸ナトリウムが用いられる。中でもL(+)酒
石酸ナトリウムが好ましく用いられる。L(+)酒石酸
ナトリウムを用いた場合、上記利点に加えて、乳化重合
後通常行われるアンモニア、苛性ソーダ等のアルカリに
よるpH調整も不要となる長所がある。過酸化水素の使
用量は、全単量体100重量部に対し0.01〜2重量
部であることが好適であり、さらに好適には0.02〜
0.15重量部である。
重合体系樹脂エマルジョンを製造する際、乳化重合開始
剤として過酸化水素と酒石酸および/またはその金属塩
からなるレドックス系重合開始剤を用いることが好適で
ある。酒石酸としては右旋性のL(+)酒石酸、左旋性
のD(−)酒石酸、これら対掌体のラセミ化合物である
DL酒石酸があり、特に制限されないが、これらの中で
もL(+)酒石酸を用いた場合、乳化重合コントロール
性が向上し、またモルタルの耐久性も良好となるので、
好ましく用いられる。また、酒石酸の金属塩を用いるこ
とも可能であり、金属の種類は特に制限されないが、通
常、酒石酸ナトリウムが用いられる。中でもL(+)酒
石酸ナトリウムが好ましく用いられる。L(+)酒石酸
ナトリウムを用いた場合、上記利点に加えて、乳化重合
後通常行われるアンモニア、苛性ソーダ等のアルカリに
よるpH調整も不要となる長所がある。過酸化水素の使
用量は、全単量体100重量部に対し0.01〜2重量
部であることが好適であり、さらに好適には0.02〜
0.15重量部である。
【0011】過酸化水素と酒石酸および/またはその金
属塩の使用割合は特に制限されないが、通常過酸化水素
100重量部に対して、酒石酸および/またはその金属
塩を50〜200重量部、好ましくは70〜180重量
部、より好ましくは80〜170重量部である。酒石酸
および/またはその金属塩をこの範囲で使用することに
より、モルタルの耐久性が良好となり、重合コントロー
ル性も良好となる。該レドックス系重合開始剤の重量は
通常、未反応酢酸ビニルモノマーが5重量%になるまで
に用いる量を示す。
属塩の使用割合は特に制限されないが、通常過酸化水素
100重量部に対して、酒石酸および/またはその金属
塩を50〜200重量部、好ましくは70〜180重量
部、より好ましくは80〜170重量部である。酒石酸
および/またはその金属塩をこの範囲で使用することに
より、モルタルの耐久性が良好となり、重合コントロー
ル性も良好となる。該レドックス系重合開始剤の重量は
通常、未反応酢酸ビニルモノマーが5重量%になるまで
に用いる量を示す。
【0012】本発明では、乳化重合系のpHを3〜7、
好ましくは4〜6に調整する。pHをこの範囲に調整す
ることにより、モルタルの耐久性およびその他の物性が
良好となり、また重合コントロール性も良好となる。乳
化重合系のpHの調整方法は特に制限されず、任意の緩
衝剤を用いることが可能であるが、通常、酢酸ナトリウ
ム、酢酸/酢酸ナトリウム系、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウムなどが好ましく用いられる。本発明におい
て、乳化重合系のpHとは、重合初期から重合終了まで
のpHを言い、本発明においては重合系のどの時点にお
いてもpHが3〜7にあることが好適である。
好ましくは4〜6に調整する。pHをこの範囲に調整す
ることにより、モルタルの耐久性およびその他の物性が
良好となり、また重合コントロール性も良好となる。乳
化重合系のpHの調整方法は特に制限されず、任意の緩
衝剤を用いることが可能であるが、通常、酢酸ナトリウ
ム、酢酸/酢酸ナトリウム系、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウムなどが好ましく用いられる。本発明におい
て、乳化重合系のpHとは、重合初期から重合終了まで
のpHを言い、本発明においては重合系のどの時点にお
いてもpHが3〜7にあることが好適である。
【0013】本発明では、乳化重合系に鉄化合物を添加
することが好適である。鉄化合物としては特に制限され
ないが、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硝酸第
二鉄、硫酸第二鉄から選ばれる少なくとも1種の鉄化合
物が好ましく用いられ、中でも塩化第一鉄、硫酸第一鉄
が特に好ましく用いられる。
することが好適である。鉄化合物としては特に制限され
ないが、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硝酸第
二鉄、硫酸第二鉄から選ばれる少なくとも1種の鉄化合
物が好ましく用いられ、中でも塩化第一鉄、硫酸第一鉄
が特に好ましく用いられる。
【0014】鉄化合物の使用量は特に制限されないが、
通常全単量体に対して1〜100ppm、より好ましく
は5〜50ppmである。鉄化合物をこの範囲で使用す
ることにより、重合コントロール性が良好となる。
通常全単量体に対して1〜100ppm、より好ましく
は5〜50ppmである。鉄化合物をこの範囲で使用す
ることにより、重合コントロール性が良好となる。
【0015】前記レドックス系重合開始剤の添加方法は
特に制限されない。過酸化水素は通常の乳化重合で行わ
れる方法、すなわち、重合開始初期にショットで添加す
る方法、重合中に逐次的に添加する方法などが挙げられ
る。酒石酸および/またはその金属塩は、乳化重合初期
に全量を添加して用いても良いし、乳化重合中に逐次的
に添加する方法でも構わないが、通常全量を乳化重合初
期に添加して用いる。鉄化合物の添加方法も特に制限さ
れないが、通常、乳化重合初期に全量を添加して用い
る。
特に制限されない。過酸化水素は通常の乳化重合で行わ
れる方法、すなわち、重合開始初期にショットで添加す
る方法、重合中に逐次的に添加する方法などが挙げられ
る。酒石酸および/またはその金属塩は、乳化重合初期
に全量を添加して用いても良いし、乳化重合中に逐次的
に添加する方法でも構わないが、通常全量を乳化重合初
期に添加して用いる。鉄化合物の添加方法も特に制限さ
れないが、通常、乳化重合初期に全量を添加して用い
る。
【0016】本発明においては、重合系中の未反応酢酸
ビニルモノマー量が5重量%以下となった時点で、ヒド
ロパーオキサイド類を添加することが好適である。さら
には4重量%以下となった時点で、ヒドロパーオキサイ
ド類を添加することがより好適である。この時点でヒド
ロパーオキサイド類を添加することにより、未反応の残
存酢酸ビニルモノマー量を低減させることができる。ヒ
ドロパーオキサイド類としては、t−ブチルヒドロパー
オキサイド、キュメンヒドロパーオキサイド、ジイソプ
ロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、p−メンタンヒ
ドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルヒドロパーオキサイド、過酸化水素などが挙げら
れ、中でもt−ブチルヒドロパーオキサイド、キュメン
ヒドロパーオキサイドが好ましく用いられる。
ビニルモノマー量が5重量%以下となった時点で、ヒド
ロパーオキサイド類を添加することが好適である。さら
には4重量%以下となった時点で、ヒドロパーオキサイ
ド類を添加することがより好適である。この時点でヒド
ロパーオキサイド類を添加することにより、未反応の残
存酢酸ビニルモノマー量を低減させることができる。ヒ
ドロパーオキサイド類としては、t−ブチルヒドロパー
オキサイド、キュメンヒドロパーオキサイド、ジイソプ
ロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、p−メンタンヒ
ドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルヒドロパーオキサイド、過酸化水素などが挙げら
れ、中でもt−ブチルヒドロパーオキサイド、キュメン
ヒドロパーオキサイドが好ましく用いられる。
【0017】ヒドロパーオキサイド類の添加量は特に制
限されないが、通常、未反応の酢酸ビニルモノマーに対
して、0.005〜5モル当量、好ましくは0.01〜
5モル当量を添加する。添加量が0.005モル当量未
満の場合、未反応酢酸ビニルモノマーが0.2重量%を
超える場合がある。また、添加量が5モル当量をこえる
場合、得られるモルタルの耐久性およびその他の物性が
低下する場合がある。
限されないが、通常、未反応の酢酸ビニルモノマーに対
して、0.005〜5モル当量、好ましくは0.01〜
5モル当量を添加する。添加量が0.005モル当量未
満の場合、未反応酢酸ビニルモノマーが0.2重量%を
超える場合がある。また、添加量が5モル当量をこえる
場合、得られるモルタルの耐久性およびその他の物性が
低下する場合がある。
【0018】ヒドロパーオキサイド類を添加する際、酒
石酸および/またはその金属塩を同時に添加することで
効率的に未反応酢酸ビニルモノマーを低減することが可
能である。酒石酸および/またはその金属塩の添加量は
特に制限されないが、通常、ヒドロパーオキサイド類1
モルに対して、0.1〜3モルが好適である。添加量が
0.1モル未満の場合、酒石酸および/またはその金属
塩の添加効果が見られない場合があり、また、3モルを
超える量を添加してもその効果は期待できない場合があ
る。
石酸および/またはその金属塩を同時に添加することで
効率的に未反応酢酸ビニルモノマーを低減することが可
能である。酒石酸および/またはその金属塩の添加量は
特に制限されないが、通常、ヒドロパーオキサイド類1
モルに対して、0.1〜3モルが好適である。添加量が
0.1モル未満の場合、酒石酸および/またはその金属
塩の添加効果が見られない場合があり、また、3モルを
超える量を添加してもその効果は期待できない場合があ
る。
【0019】上記エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂
エマルジョンの製造は、加圧下、好適には20〜70k
g/cm2の加圧下に行われるが、乳化重合途中で、た
とえば残存酢酸ビニル濃度が10重量%となったところ
で、最初の重合圧力より5〜35kg/cm2低い圧力
下、好適には10〜30kg/cm2 低い圧力下にし
てエチレンの一部を放出し、さらに残存酢酸ビニル濃度
が5重量%以下となった時点で、ヒドロパーオキシド類
を添加し重合を完結することが好適である。
エマルジョンの製造は、加圧下、好適には20〜70k
g/cm2の加圧下に行われるが、乳化重合途中で、た
とえば残存酢酸ビニル濃度が10重量%となったところ
で、最初の重合圧力より5〜35kg/cm2低い圧力
下、好適には10〜30kg/cm2 低い圧力下にし
てエチレンの一部を放出し、さらに残存酢酸ビニル濃度
が5重量%以下となった時点で、ヒドロパーオキシド類
を添加し重合を完結することが好適である。
【0020】本発明では、乳化重合後、30〜200m
mHg、好適には50〜180mmHgの減圧下で、1
0〜70℃、好適には15〜60℃において、0.5〜
5時間、好適には1〜4時間かけて脱エチレンを行うこ
とで、より確実に未反応酢酸ビニルモノマー量を低減す
ることが可能である。
mHg、好適には50〜180mmHgの減圧下で、1
0〜70℃、好適には15〜60℃において、0.5〜
5時間、好適には1〜4時間かけて脱エチレンを行うこ
とで、より確実に未反応酢酸ビニルモノマー量を低減す
ることが可能である。
【0021】本発明に使用する水性エマルジョンは、含
まれる未反応酢酸ビニルモノマー量が0.2重量%以
下、ホルムアルデヒド濃度が1ppm以下であることが
必須である。このような水性エマルジョンは、上記した
方法により好適に得られる。ここでエマルジョン中の未
反応酢酸ビニルモノマー量の測定はJIS K6828
に記載の滴定法により行った数値をいう。未反応酢酸ビ
ニルモノマー量が0.2重量%を超える場合、未反応酢
酸ビニルモノマー量を低減したとはいえず、本発明の目
的を達成することができない。またホルムアルデヒド濃
度の測定は、光明理化学工業製ガス検知管(No.171
SB)を用いて行った数値をいう。エマルジョン中に含
まれるホルムアルデヒド濃度が1ppmを超える場合、
いわゆるノンホルムアルデヒドエマルジョンということ
は出来ず、本発明の目的を達成することができない。
まれる未反応酢酸ビニルモノマー量が0.2重量%以
下、ホルムアルデヒド濃度が1ppm以下であることが
必須である。このような水性エマルジョンは、上記した
方法により好適に得られる。ここでエマルジョン中の未
反応酢酸ビニルモノマー量の測定はJIS K6828
に記載の滴定法により行った数値をいう。未反応酢酸ビ
ニルモノマー量が0.2重量%を超える場合、未反応酢
酸ビニルモノマー量を低減したとはいえず、本発明の目
的を達成することができない。またホルムアルデヒド濃
度の測定は、光明理化学工業製ガス検知管(No.171
SB)を用いて行った数値をいう。エマルジョン中に含
まれるホルムアルデヒド濃度が1ppmを超える場合、
いわゆるノンホルムアルデヒドエマルジョンということ
は出来ず、本発明の目的を達成することができない。
【0022】上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体系樹
脂エマルジョンは、そのままでセメントモルタル用混和
材または打継ぎ材として用いることができるが、必要が
あれば、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知の
各種エマルジョンを添加して用いることもできる。な
お、本発明に用いる分散剤としては、上記のけん化度7
0モル%以上のPVA系重合体が用いられるが、必要に
応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性あるいはカ
チオン性の界面活性剤や、ヒドロキシエチルセルロース
などを併用することもできる。
脂エマルジョンは、そのままでセメントモルタル用混和
材または打継ぎ材として用いることができるが、必要が
あれば、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知の
各種エマルジョンを添加して用いることもできる。な
お、本発明に用いる分散剤としては、上記のけん化度7
0モル%以上のPVA系重合体が用いられるが、必要に
応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性あるいはカ
チオン性の界面活性剤や、ヒドロキシエチルセルロース
などを併用することもできる。
【0023】本発明のセメントモルタル用混和材および
打継ぎ材は、エマルジョン中に含まれる酢酸ビニルモノ
マー量が少なく、ホルムアルデヒドをほとんどまたはま
ったく含有せず、臭気が少なく作業性に優れる特長を有
し、さらに良好な接着性、耐久性、機械的強度などの特
性を有している。
打継ぎ材は、エマルジョン中に含まれる酢酸ビニルモノ
マー量が少なく、ホルムアルデヒドをほとんどまたはま
ったく含有せず、臭気が少なく作業性に優れる特長を有
し、さらに良好な接着性、耐久性、機械的強度などの特
性を有している。
【0024】上記水性エマルジョンを、セメント、骨材
および水からなるセメントモルタルに配合して使用する
場合、水性エマルジョンの配合量は、固形分でセメント
に対し5〜20重量%が好適である。ここで、骨材とし
ては、川砂、砕砂、色砂、けい砂などの細骨材、川砂
利、砕石などの粗骨材が挙げられる。また、上記水性エ
マルジョンを、セメントモルタル用打継ぎ材として使用
する場合は、上記水性エマルジョンをそのまま、あるい
は水で適宜薄め、打継ぎ材(プライマー処理材)として
コンクリート基板に塗り付け、その後で、セメントモル
タルを塗り付けることにより施工が行われる。
および水からなるセメントモルタルに配合して使用する
場合、水性エマルジョンの配合量は、固形分でセメント
に対し5〜20重量%が好適である。ここで、骨材とし
ては、川砂、砕砂、色砂、けい砂などの細骨材、川砂
利、砕石などの粗骨材が挙げられる。また、上記水性エ
マルジョンを、セメントモルタル用打継ぎ材として使用
する場合は、上記水性エマルジョンをそのまま、あるい
は水で適宜薄め、打継ぎ材(プライマー処理材)として
コンクリート基板に塗り付け、その後で、セメントモル
タルを塗り付けることにより施工が行われる。
【0025】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。また、得られたエマルジョン中の未反
応酢酸ビニルモノマー量、ホルムアルデヒド含有量など
のエマルジョン物性、セメントモルタル用混和材、打継
ぎ材しての性能などを下記の要領で評価した。
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。また、得られたエマルジョン中の未反
応酢酸ビニルモノマー量、ホルムアルデヒド含有量など
のエマルジョン物性、セメントモルタル用混和材、打継
ぎ材しての性能などを下記の要領で評価した。
【0026】(評価方法)
(1)未反応酢酸ビニルモノマー量
得られた水性エマルジョン中の酢酸ビニルモノマー量を
JIS K6828に記載の定量方法により測定した。
JIS K6828に記載の定量方法により測定した。
【0027】(2)ホルムアルデヒド含有量
10mlガラスバイアルに水性エマルジョンを0.1g
採取し、40℃×1hr加温した後ガス検知管(No.1
71SB:光明理化学工業製、100ml吸引)で測定し
た。
採取し、40℃×1hr加温した後ガス検知管(No.1
71SB:光明理化学工業製、100ml吸引)で測定し
た。
【0028】(3)作業性
セメント400g、骨材1200g、固形分濃度を50
重量%に調整した水性エマルジョン160g、水200
gを(株)丸菱科学機械製作所製MKSモルタルミキサ
ー(MS−120)で混練し、ポリマーセメントモルタ
ルを調整する際に、周囲の臭気の程度を官能試験により
調べ下記の基準で評価した。セメントはJIS R52
10(ポルトランドセメント)に規定される普通ポルト
ランドセメントとし、骨材はJIS R5210の9.
2に規定される豊浦標準砂を用いた。 ○:臭気がほとんど感じられない △:僅かに臭気が感じられる ×:臭気が激しく感じられる
重量%に調整した水性エマルジョン160g、水200
gを(株)丸菱科学機械製作所製MKSモルタルミキサ
ー(MS−120)で混練し、ポリマーセメントモルタ
ルを調整する際に、周囲の臭気の程度を官能試験により
調べ下記の基準で評価した。セメントはJIS R52
10(ポルトランドセメント)に規定される普通ポルト
ランドセメントとし、骨材はJIS R5210の9.
2に規定される豊浦標準砂を用いた。 ○:臭気がほとんど感じられない △:僅かに臭気が感じられる ×:臭気が激しく感じられる
【0029】(4)セメントモルタル用混和材としての
性能 セメントモルタルの物性試験 1)モルタル組成: 水性エマルジョンの固形分/セメント重量比=0.10 砂/セメント重量比=3.0、水/セメント重量比=
0.6 2)スランプ値 :JIS A−1173に準じて測定 3)曲げ強度 :JIS A−6203に準じて測定 4)圧縮強度 :JIS A−6203に準じて測定 5)接着強度 :JIS A−6203に準じて測定 6)吸水率 :JIS A−6203に準じて測定 7)温冷繰り返し接着強度(耐久性試験):住宅都市整
備公団「タイルモルタル」に規定の温冷繰り返し(10
回繰り返し)接着強度試験に準じて測定
性能 セメントモルタルの物性試験 1)モルタル組成: 水性エマルジョンの固形分/セメント重量比=0.10 砂/セメント重量比=3.0、水/セメント重量比=
0.6 2)スランプ値 :JIS A−1173に準じて測定 3)曲げ強度 :JIS A−6203に準じて測定 4)圧縮強度 :JIS A−6203に準じて測定 5)接着強度 :JIS A−6203に準じて測定 6)吸水率 :JIS A−6203に準じて測定 7)温冷繰り返し接着強度(耐久性試験):住宅都市整
備公団「タイルモルタル」に規定の温冷繰り返し(10
回繰り返し)接着強度試験に準じて測定
【0030】(5)セメントモルタル用打継ぎ材として
の性能 吸水試験 JIS A6916の5.9に規定される吸水試験を行
い、30分後の吸水量(%)を求めた。なお、吸水試験
に供された試験体は、セメントモルタル用打継ぎ材(水
性エマルジョン)を、試験用基板の表面に刷毛で、塗布
量が固形分で50g/m2となるように、均一に塗布
し、24時間放置したものを使用した。
の性能 吸水試験 JIS A6916の5.9に規定される吸水試験を行
い、30分後の吸水量(%)を求めた。なお、吸水試験
に供された試験体は、セメントモルタル用打継ぎ材(水
性エマルジョン)を、試験用基板の表面に刷毛で、塗布
量が固形分で50g/m2となるように、均一に塗布
し、24時間放置したものを使用した。
【0031】接着強度試験
1)セメントモルタル用打継ぎ材
水性エマルジョンを使用した。
【0032】2)試験用基板
試験に用いるコンクリート基板としては、建築における
標準的な調合である、ポルトランドセメント300部、
けい砂800部、粗骨材(バラス)1000部、水18
0部を練り混ぜた後、合板型枠で300mm×300m
m×厚さ50mmの大きさに打設して、試験室{温度2
0℃、相対湿度(RH)65%}中で28日間養生した
ものを用いた。
標準的な調合である、ポルトランドセメント300部、
けい砂800部、粗骨材(バラス)1000部、水18
0部を練り混ぜた後、合板型枠で300mm×300m
m×厚さ50mmの大きさに打設して、試験室{温度2
0℃、相対湿度(RH)65%}中で28日間養生した
ものを用いた。
【0033】3)塗り付けモルタル
試験に用いる塗り付けモルタルの調合は、重量比でセメ
ント1、骨材(標準砂)2とし、フロー値が170±5
となるように水ーセメント比を調整して、JISR52
01の9.4の規定に準拠して練り混ぜた。なお、セメ
ントとしては、JIS R5210(ポルトランドセメ
ント)に規定される普通ポルトランドセメントを、骨材
としては、JIS R5210の9.2に規定される豊
浦標準砂を用いた。
ント1、骨材(標準砂)2とし、フロー値が170±5
となるように水ーセメント比を調整して、JISR52
01の9.4の規定に準拠して練り混ぜた。なお、セメ
ントとしては、JIS R5210(ポルトランドセメ
ント)に規定される普通ポルトランドセメントを、骨材
としては、JIS R5210の9.2に規定される豊
浦標準砂を用いた。
【0034】4)試験体の作製方法
上記打継ぎ材1)を、上記2)の試験用基板の表面に刷
毛で均一に塗り付け、24時間、湿度20℃、65%R
Hの雰囲気下に放置した。なお、打継ぎ材の塗布量は、
固形分として50g/m2とした。次に、上記3)のモ
ルタルを厚さ6mmになるように金ゴテで塗り付けて、
48時間、20℃、80%RH以上の雰囲気下で養生
後、さらに試験室中で26日間養生して試験体とした。
毛で均一に塗り付け、24時間、湿度20℃、65%R
Hの雰囲気下に放置した。なお、打継ぎ材の塗布量は、
固形分として50g/m2とした。次に、上記3)のモ
ルタルを厚さ6mmになるように金ゴテで塗り付けて、
48時間、20℃、80%RH以上の雰囲気下で養生
後、さらに試験室中で26日間養生して試験体とした。
【0035】5)標準状態の接着強度試験
上記4)で作成した試験体のモルタル面を、寸法40m
m×90mmに基板に達するまで切り込んだ後、JIS
A6916の5.6に規定する試験方法に準じて接着
強度試験を行い、5箇所の測定値の平均値を求めた。
m×90mmに基板に達するまで切り込んだ後、JIS
A6916の5.6に規定する試験方法に準じて接着
強度試験を行い、5箇所の測定値の平均値を求めた。
【0036】6)冷熱繰り返し抵抗性試験(耐久性試
験) 上記4)で作成した試験体の表面温度が70℃になるよ
うに、105分間赤外線ランプを照射し、その後15分
間散水することを1サイクルとして300サイクル継続
した。但し、水温は15±5℃とし、試験体1体当たり
の散水量は毎分6リットルとした。300サイクル終了
後、試験体を標準状態に24時間放置し、上記5)と同
様に試験を行った。
験) 上記4)で作成した試験体の表面温度が70℃になるよ
うに、105分間赤外線ランプを照射し、その後15分
間散水することを1サイクルとして300サイクル継続
した。但し、水温は15±5℃とし、試験体1体当たり
の散水量は毎分6リットルとした。300サイクル終了
後、試験体を標準状態に24時間放置し、上記5)と同
様に試験を行った。
【0037】7)凍結融解抵抗性試験(耐久性試験)
上記4)で作成した試験体を、20±3℃の水中に15
時間浸漬し、−20±3℃の恒温槽中に3時間浸漬後、
70±3℃の恒温槽中に6時間浸漬することを1サイク
ルとして50サイクル継続した。50サイクル終了後、
試験体を標準状態に24時間放置し、上記5)と同様に
試験を行った。
時間浸漬し、−20±3℃の恒温槽中に3時間浸漬後、
70±3℃の恒温槽中に6時間浸漬することを1サイク
ルとして50サイクル継続した。50サイクル終了後、
試験体を標準状態に24時間放置し、上記5)と同様に
試験を行った。
【0038】実施例1
窒素吹き込み口、温度計、撹拌機を備えた耐圧50リッ
トルオートクレーブにPVA−1{重合度1700、け
ん化度88モル%、(株)クラレ製PVA−217}を
1061g、イオン交換水19440g、L(+)酒石
酸8.3g、酢酸ナトリウム10g、塩化第一鉄0.4
gを仕込み、95℃で完全に溶解し、その後60℃に冷
却し、窒素置換を行った。水溶液のpHを確認したとこ
ろpH=5.2であった。次に酢酸ビニル22360g
を仕込んだ後、エチレンを45kg/cm2まで加圧し
て導入し、0.4%過酸化水素水溶液1000gを5時
間かけて圧入し、60℃で乳化重合を行った。残存酢酸
ビニル濃度が10%となったところで、エチレンを放出
し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過酸化水
素水溶液50gを圧入した。さらに残存酢酸ビニル濃度
が3%となったところで、1%t−ブチルヒドロパーオ
キシド(t−BHPO)水溶液211gを圧入し、重合
を完結させた。冷却後、pHを確認したところpH=
4.1であった。10%水酸化ナトリウム水溶液を23
0g添加しエマルジョンのpHを5.5に調整し、60
メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。その結
果、固形分濃度54.3%、エチレン含量18重量%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(E
m−1)が得られた。このエマルジョンのセメントモル
タル用混和材、打継ぎ材としての評価を前述の方法によ
り行った。結果を表1、2に示す。
トルオートクレーブにPVA−1{重合度1700、け
ん化度88モル%、(株)クラレ製PVA−217}を
1061g、イオン交換水19440g、L(+)酒石
酸8.3g、酢酸ナトリウム10g、塩化第一鉄0.4
gを仕込み、95℃で完全に溶解し、その後60℃に冷
却し、窒素置換を行った。水溶液のpHを確認したとこ
ろpH=5.2であった。次に酢酸ビニル22360g
を仕込んだ後、エチレンを45kg/cm2まで加圧し
て導入し、0.4%過酸化水素水溶液1000gを5時
間かけて圧入し、60℃で乳化重合を行った。残存酢酸
ビニル濃度が10%となったところで、エチレンを放出
し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過酸化水
素水溶液50gを圧入した。さらに残存酢酸ビニル濃度
が3%となったところで、1%t−ブチルヒドロパーオ
キシド(t−BHPO)水溶液211gを圧入し、重合
を完結させた。冷却後、pHを確認したところpH=
4.1であった。10%水酸化ナトリウム水溶液を23
0g添加しエマルジョンのpHを5.5に調整し、60
メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。その結
果、固形分濃度54.3%、エチレン含量18重量%の
エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(E
m−1)が得られた。このエマルジョンのセメントモル
タル用混和材、打継ぎ材としての評価を前述の方法によ
り行った。結果を表1、2に示す。
【0039】比較例1
実施例1において酢酸ナトリウムを用いなかった他は、
実施例1と同様にして乳化重合を試みたが、乳化重合の
進行が非常に遅く、重合を終了することが出来なかっ
た。
実施例1と同様にして乳化重合を試みたが、乳化重合の
進行が非常に遅く、重合を終了することが出来なかっ
た。
【0040】実施例2
実施例1においてL(+)酒石酸8.3gの代わりに、
L(+)酒石酸ナトリウムを12.7g用いた他は、実
施例1と同様にして乳化重合を行い、固形分濃度54.
4%、エチレン含量18重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体系樹脂エマルジョン(Em−2)を得た。得ら
れたエマルジョンのセメントモルタル用混和材、打継ぎ
材としての評価を実施例1と同様に行った結果を表1、
2に併せて示す。
L(+)酒石酸ナトリウムを12.7g用いた他は、実
施例1と同様にして乳化重合を行い、固形分濃度54.
4%、エチレン含量18重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体系樹脂エマルジョン(Em−2)を得た。得ら
れたエマルジョンのセメントモルタル用混和材、打継ぎ
材としての評価を実施例1と同様に行った結果を表1、
2に併せて示す。
【0041】実施例3
実施例2において、t−ブチルヒドロパーオキシドを圧
入後、さらにL(+)酒石酸ナトリウムの10%水溶液
270gを圧入した他は、実施例2と同様にして固形分
濃度54.2%、エチレン含量18重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−3)を
得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と同様に
行った結果を表1、2に併せて示す。
入後、さらにL(+)酒石酸ナトリウムの10%水溶液
270gを圧入した他は、実施例2と同様にして固形分
濃度54.2%、エチレン含量18重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−3)を
得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と同様に
行った結果を表1、2に併せて示す。
【0042】比較例2
窒素吹き込み口、温度計、撹拌機を備えた耐圧50リッ
トルオートクレーブにPVA−1を1061g、イオン
交換水19440g、塩化第一鉄0.4gを仕込み、9
5℃で完全に溶解し、その後60℃に冷却した後ロンガ
リット8.2gを添加し、窒素置換を行った。次に酢酸
ビニル22360gを仕込んだ後、エチレンを45kg
/cm2まで加圧して導入し、0.4%過酸化水素水溶
液1000gを5時間かけて圧入し、60℃で乳化重合
を行った。重合初期の重合系のpHを確認したところ、
pH=3.6であった。残存酢酸ビニル濃度が10%と
なったところで、エチレンを放出し、エチレン圧力20
kg/cm2とし、3%過酸化水素水溶液50gを圧入
した。さらに残存酢酸ビニル濃度が3%となったところ
で、1%t−ブチルヒドロパーオキシド水溶液211g
を圧入し、重合を完結させた。冷却後pHを確認したと
ころ、pH=2.8であった。10%水酸化ナトリウム
水溶液を230g添加しエマルジョンのpHを5.5に
調整し、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過
した。ろ過後のろ過残量により、前記の基準で重合安定
性を評価した。その結果、固形分濃度54.5%、エチ
レン含量18重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体系
樹脂エマルジョン(Em−4)が得られた。評価を前述
の方法により行った。結果を表1、2に示す。
トルオートクレーブにPVA−1を1061g、イオン
交換水19440g、塩化第一鉄0.4gを仕込み、9
5℃で完全に溶解し、その後60℃に冷却した後ロンガ
リット8.2gを添加し、窒素置換を行った。次に酢酸
ビニル22360gを仕込んだ後、エチレンを45kg
/cm2まで加圧して導入し、0.4%過酸化水素水溶
液1000gを5時間かけて圧入し、60℃で乳化重合
を行った。重合初期の重合系のpHを確認したところ、
pH=3.6であった。残存酢酸ビニル濃度が10%と
なったところで、エチレンを放出し、エチレン圧力20
kg/cm2とし、3%過酸化水素水溶液50gを圧入
した。さらに残存酢酸ビニル濃度が3%となったところ
で、1%t−ブチルヒドロパーオキシド水溶液211g
を圧入し、重合を完結させた。冷却後pHを確認したと
ころ、pH=2.8であった。10%水酸化ナトリウム
水溶液を230g添加しエマルジョンのpHを5.5に
調整し、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過
した。ろ過後のろ過残量により、前記の基準で重合安定
性を評価した。その結果、固形分濃度54.5%、エチ
レン含量18重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体系
樹脂エマルジョン(Em−4)が得られた。評価を前述
の方法により行った。結果を表1、2に示す。
【0043】比較例3
実施例1において塩化第一鉄を用いなかった他は、実施
例1と同様にして乳化重合を試みたが、重合のコントロ
ール性が乏しく危険であったため途中で中止した。
例1と同様にして乳化重合を試みたが、重合のコントロ
ール性が乏しく危険であったため途中で中止した。
【0044】比較例4
実施例1においてt−ブチルヒドロパーオキシドを用い
なかった他は、実施例1と同様にして乳化重合を行い、
固形分濃度54.5%、エチレン含量18重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−
5)を得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と
同様に行った結果を表1、2に併せて示す。
なかった他は、実施例1と同様にして乳化重合を行い、
固形分濃度54.5%、エチレン含量18重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−
5)を得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と
同様に行った結果を表1、2に併せて示す。
【0045】実施例4
実施例1においてt−ブチルヒドロパーオキシドの代わ
りにキュメンヒドロパーオキシド(キュメンHPO)を
用いた他は、実施例1と同様にして乳化重合を行い、固
形分濃度54.3%、エチレン含量18重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−
6)を得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と
同様に行った結果を表1、2に併せて示す。
りにキュメンヒドロパーオキシド(キュメンHPO)を
用いた他は、実施例1と同様にして乳化重合を行い、固
形分濃度54.3%、エチレン含量18重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョン(Em−
6)を得た。得られたエマルジョンの評価を実施例1と
同様に行った結果を表1、2に併せて示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明のセメントモルタル用混和材およ
び打継ぎ材は、残存酢酸ビニルモノマー含有量が少な
く、ホルムアルデヒドをほとんどまたはまったく含有せ
ず、臭気が少なく作業性に優れる特長を有し、さらに良
好な接着性、耐久性、機械的強度などの特性を有してい
る。
び打継ぎ材は、残存酢酸ビニルモノマー含有量が少な
く、ホルムアルデヒドをほとんどまたはまったく含有せ
ず、臭気が少なく作業性に優れる特長を有し、さらに良
好な接着性、耐久性、機械的強度などの特性を有してい
る。
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フロントページの続き
Fターム(参考) 4J011 AA05 KA16 KB05 PA04 PA34
PC02 PC03 PC06
Claims (2)
- 【請求項1】 けん化度70モル%以上のビニルアルコ
ール系重合体を分散剤とし、エマルジョン中に含まれる
未反応の酢酸ビニルモノマー量が0.2重量%以下、ホ
ルムアルデヒド濃度が1ppm以下であるエチレン−酢
酸ビニル共重合体系樹脂エマルジョンからなるセメント
モルタル用混和材または打継ぎ材。 - 【請求項2】 エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂エ
マルジョンが、けん化度70モル%以上のビニルアルコ
ール系重合体を分散剤として、エチレンと酢酸ビニルを
乳化重合する際に、過酸化水素と酒石酸および/または
その金属塩からなるレドックス系重合開始剤を用い、重
合系のpHを3〜7に調整し、鉄化合物を添加して乳化
重合し、さらに重合系中の未反応酢酸ビニルモノマー量
が5重量%以下となった時点で、ヒドロパーオキサイド
類を添加して得られるエチレン−酢酸ビニル共重合体系
樹脂エマルジョンである請求項1記載のセメントモルタ
ル用混和材または打継ぎ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001381153A JP2003183064A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | セメントモルタル用混和材および打継ぎ材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001381153A JP2003183064A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | セメントモルタル用混和材および打継ぎ材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003183064A true JP2003183064A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27591932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001381153A Pending JP2003183064A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | セメントモルタル用混和材および打継ぎ材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003183064A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100904841B1 (ko) | 2008-01-28 | 2009-06-25 | 주식회사 쌍 곰 | 탄성 및 접착력이 뛰어난 타일용 줄눈제 |
WO2008154374A3 (en) * | 2007-06-08 | 2010-01-07 | United States Gypsum Company | Compositions suitable for use as joint compounds and related methods |
KR102116817B1 (ko) * | 2019-12-19 | 2020-05-29 | (유)코리아 | 유해성분을 난용성 화합물로 착염화시키는 혼화제 및 이를 이용한 콘크리트 레미콘 |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001381153A patent/JP2003183064A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008154374A3 (en) * | 2007-06-08 | 2010-01-07 | United States Gypsum Company | Compositions suitable for use as joint compounds and related methods |
RU2485145C2 (ru) * | 2007-06-08 | 2013-06-20 | Юнайтед Стэйтс Джипсум Компани | Композиции, пригодные для использования в качестве составов для заделки швов, и связанные с ними способы |
US8975321B2 (en) | 2007-06-08 | 2015-03-10 | United States Gypsum Company | Compositions suitable for use as joint compounds and related methods |
KR100904841B1 (ko) | 2008-01-28 | 2009-06-25 | 주식회사 쌍 곰 | 탄성 및 접착력이 뛰어난 타일용 줄눈제 |
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