JP2003173654A - テープカートリッジ - Google Patents
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- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
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Abstract
することができる信頼性が高いテープカートリッジを提
供する。 【解決手段】 磁性板10の円周側面12の表面14位
置よりも裏面16側の領域に、該表面14における外径
E2よりも大きな外径E1を有する円周突部18を形成
して該円周突部18において前記磁性板10を円形リー
ル部20に埋め込み状態で嵌着した。
Description
したテープカートリッジに関する。
し装置等(図示省略)に備えられている外部駆動部材
(図示省略)と係合することにより、テープを巻き出し
・巻取り自在とされた、図5〜7に示されるようなテー
プカートリッジが知られている。
の側端中央部102がケース104の外側に臨むように
該ケース104内に収納されて外部駆動部材に係脱自在
とされた樹脂製の円形リール部106と、磁性を有する
円板状体で厚さ方向一方の表面108A側が露出するよ
うに前記円形リール部106の側端中央部102に嵌着
され、前記外部駆動部材を磁気吸引することにより該外
部駆動部材及び前記円形リール部106を係合可能とさ
れた磁性板108と、を含んで構成されている。
ニッケル等のように「磁界中で磁石になりやすい性質」
の意義で用いるものであり、自ら磁界を生ずる「磁石の
性質」という意義に限定しない。
第2のケース104Bを組合わせて構成され、第2のケ
ース104Bの中央には円形孔104Cが形成されてい
る。
とリールフランジ106Bとが一体に超音波溶着された
構造で、リールハブ106Aに前記側端中央部102が
形成され、該側端中央部102が第2のケース104B
の円形孔104Cから外側に臨むようにされている。該
側端中央部102には軸方向外側に突出した歯102A
が円周方向に複数形成され、外部駆動部材に形成された
歯(図示省略)と噛み合い係合可能とされている。又、
該歯102Aの径方向内側には円形の凹部102Bが形
成され、更に該凹部102Bの底面中心には円形の凸部
102Cが形成されている。
状の円板状体で、リールハブ106Aの樹脂成形時に該
リールハブ106Aと一体成形され、外周面において該
凹部102Bの側面に嵌着されると共に内周面において
該凸部102Cの側面に嵌着されている。
とされると共に、外部駆動部材には磁石が設けられてお
り、これにより磁性板108が外部駆動部材を磁気吸引
可能とされている。
個の貫通孔108Bが形成され、該貫通孔108Bにリ
ールハブ106Aが入り込むように、上記一体成形の場
合と同様に、嵌着されている。しかしながら、十分な磁
気吸引力を確保するために貫通孔108Bは微小な面積
とされており、この嵌着が磁性板108とリールハブ1
06Aとの嵌着の保持に寄与する割合は小さく、主とし
て磁性板108の内周面及び外周面における摩擦力が嵌
着の保持に寄与している。なお、貫通孔108Bも、上
記の一体成形時に形成され、又、リールハブ106Aは
突出されていない。
2Aの裏側にも、軸方向内側に突出した歯106Cが円
周方向に複数断続的に形成され、ブレーキ部材112の
歯112Aと噛み合い係合可能とされている。
つ、回転不能に第1のケース104Aに装着されると共
に圧縮コイルばね114により付勢されて常態(テープ
カートリッジが読み出し装置等にセットされていない状
態、以下同じ)でリールハブ106Aの歯106Cに噛
み合い係合し、これにより円形リール部106の回転を
防止するようにされている。
6Aの間、且つ、歯106Cの円周方向の隙間には、ブ
レーキ断接部材116が装着されている。該ブレーキ断
接部材116は放射形状で先端116Aが軸方向外側に
曲折されて歯106Cの隙間に形成された孔102Cを
貫通して常態で歯102A側に突出している。
等にセットされ、外部駆動部材が磁性板108に磁気吸
引されて歯102Aと噛み合い係合すると、該外部駆動
部材はブレーキ断接部材116の先端116Aを軸方向
内側に押し込む。該ブレーキ断接部材116はブレーキ
部材112を圧縮コイルばね114の付勢力に抗して軸
方向内側に摺動させ、該ブレーキ部材112から円形リ
ール部106を解放する。これにより該円形リール部1
06が回転することができるようにされている。
ぞれテープの引出し端に係合されるピン、クランプを示
している。又、符号120はシャッターを示し、ねじり
コイルばね122に付勢されて常態で閉じられ、テープ
引き出しの際に開かれるようにされている。
合した状態で、磁性板108は外部駆動部材の磁石から
微小な隙間を有して離間しており、該磁性板108には
磁気吸引力が軸方向外側に作用する。即ち、磁性板10
8はリールハブ106Aから離脱する方向に付勢され
る。
112から確実に解放するために、磁性板108と外部
駆動部材との磁気吸引力は一般的に圧縮コイルばね11
4の付勢力よりも大幅に大きくされている。従って、円
形リール部106と外部駆動部材とが係合すると、磁性
板108はリールハブ106Aから離脱する方向に強く
付勢される。
落することを防止するために、磁性板108とリールハ
ブ106Aとの嵌着の保持力が磁性板108と外部駆動
部材との磁気吸引力よりも大きくなるように、磁性板1
08はリールハブ106Aに嵌着されている。
108の外周面及び内周面における摩擦力はばらつきや
すく、所望の嵌着力が得られないことがある。
大きいため、雰囲気温度が上昇するとリールハブ106
Aにおける凹部102Bの側面と磁性板108の外周と
の摩擦力が低減することがある。尚、雰囲気温度が上昇
するとリールハブ106Aにおける凸部102Cの側面
と磁性板108の内周との摩擦力は上昇するが、外周と
内周との長さの差により、全体として磁性板108とリ
ールハブ106Aとの嵌着の保持力が低減することにな
る。
6Aとの嵌着の保持力が不十分となり、磁性板108が
リールハブ106Aから脱落しうるという問題がある。
であって、磁性板と円形リール部との嵌着を確実に保持
することができる信頼性が高いテープカートリッジを提
供することをその課題とする。
側面に円周突部を形成して該円周突部において該磁性板
を前記円形リール部に埋め込み状態で嵌着したことによ
り上記課題を解決したものである。
決できる。
に臨むように該ケース内に収納されて外部駆動部材に係
脱自在とされた樹脂製の円形リール部と、磁性を有する
円板状体で厚さ方向一方の表面側が露出するように前記
円形リール部の側端中央部に嵌着され、前記外部駆動部
材を磁気吸引することにより該外部駆動部材及び前記円
形リール部を係合可能とされた磁性板と、を含んでなる
テープカートリッジであって、前記磁性板は、円周側面
の前記表面位置よりも裏面側の領域に、該表面における
外径よりも大きな外径を有する円周突部が形成されて、
該円周突部において前記円形リール部に埋め込み状態で
嵌着されたことを特徴とするテープカートリッジ。
は、該円形リール部の樹脂成形時に加熱状態で一体成形
され、且つ、該加熱状態よりも冷却することによりしま
り嵌め状態で嵌着されたことを特徴とする(1)のテー
プカートリッジ。
は、前記表面側の小径部と前記裏面側の大径部とを有し
てなる同軸的な段付形状とされ、該大径部が前記円周突
部を構成していることを特徴とする(1)又は(2)の
テープカートリッジ。
さとの比率が8:2〜3:7の範囲内とされたことを特
徴とする(3)のテープカートリッジ。
方向中央近傍に形成されて同軸的、且つ、厚さ方向に対
称な段付形状とされたことを特徴とする(1)のテープ
カートリッジ。
することにより小径部及び大径部を同軸的に形成する第
1工程と、前記大径部の外周を前記小径部と同軸的な円
形にせん断することにより該大径部の外径を完成寸法に
仕上げる第2工程と、を含んでなることを特徴とする
(3)又は(4)に記載の磁性板の製造方法。
図面を参照して詳細に説明する。
態の第1例に係るテープカートリッジ(全体図示省略)
は、磁性板10の円周側面12の表面14位置よりも裏
面16側の領域に、該表面14における外径E2よりも
大きな外径E1とされた円周突部18が形成されて、該
円周突部18において前記磁性板10が円形リール部2
0に埋め込み状態で嵌着されている。
示される前記従来のテープカートリッジ100と同様で
あるので図5〜7に示されると同一部分には同一符号を
用いることとして説明を省略する。
たリング状の円板状体で材質が磁性を有する鉄系のSP
CC鋼板とされている。又、該磁性板10における前記
円周側面12は、前記表面14側の小径部22と前記裏
面16側の大径部24とを有してなる同軸的な段付形状
とされ、該大径部24が前記円周突部18を構成してい
る。
の厚さBとの比率は(8:2〜3:7の範囲内の)5:
5とされている。
のガラス繊維を含む樹脂系のポリカーボネイトとされ、
側端中央部26に円形の凹部28が形成されると共に該
円形の凹部28の中心には円形の凸部30が形成されて
いる。前記凹部28は前記磁性板10の厚さと同一の深
さを有し、内周面が前記磁性板10の円周側面12の形
状に対応した段付形状とされている。尚、凸部30の突
出量は前記磁性板10の厚さよりも若干短くされてい
る。
は該円形リール部20の樹脂成形時に加熱状態で一体成
形され、且つ、該加熱状態よりも冷却されることにより
しまり嵌め状態で嵌着されている。
カートリッジの作用について説明する。尚、該テープカ
ートリッジは前記磁性板10と前記円形リール部20と
の嵌着構造に特徴を有し、他の構造については前記従来
のテープカートリッジ100と同様であるので、該磁性
板10と円形リール部20との嵌着構造に基づく作用に
ついて説明することとし、他の作用については省略す
る。
る。
さ方向に該厚さの約半分だけ圧縮することにより前記小
径部22及び前記大径部24を同軸的に形成する第1工
程と、前記大径部24の外周を前記小径部22と同軸的
な円形にせん断することにより該大径部24の外径を完
成寸法に仕上げる第2工程と、を含んでなる製造方法に
より製造することができる。
削加工等よりも効率良く、前記磁性板10の円周突部1
8を形成することができる。
記大径部24とを有してなる同軸的な段付形状であるの
で、この製造方法を適用することができ、これにより、
効率良く製造することができる。
0の樹脂成形時に加熱状態で一体成形する。前記円形リ
ール部20の凹部28は、内周側面が段付き形状とされ
ているが、該磁性板10と一体成形することで該磁性板
10の円周側面12にならって該段付き形状の内周側面
を容易に形成することができると共に、該段付き形状の
内周側面と前記磁性板10の円周側面12とを確実に密
着させることができる。これにより、該磁性板10が前
記円周突部18において該円形リール部20に埋め込み
状態で嵌着される。
ール部20は常温下に放置されることにより樹脂成形時
の加熱状態よりも冷却されていずれも収縮する。この
際、樹脂系部材は鉄系部材よりも熱膨張係数が大きいた
めに、該円形リール部20は該磁性板10よりも収縮の
度合いが大きい。この結果、該磁性板10は円周側面1
2において該円形リール部20にしまり嵌め状態で摩擦
係着される。
8において前記円形リール部20に厚さ方向両側から挟
持されると共に円周側面において該円形リール部20に
しまり嵌め状態で摩擦係着される。
る。
ットして前記円形リール部20と外部駆動部材とが係合
すると、磁性板10には磁気吸引力が軸方向外側に作用
し、該磁性板10は円形リール部20から離脱する方向
に強く付勢される。
熱及び樹脂成形後の冷却により円周側面12において該
円形リール部20にしまり嵌め状態で摩擦係着されてい
る。
も、雰囲気温度が樹脂成形時の温度よりも低い範囲内で
あれば摩擦係着力は低減しつつも残存する。一般的にテ
ープカートリッジの使用環境温度が樹脂成形時よりも上
昇することはなく、雰囲気温度の上昇により摩擦係着力
が消失することはない。
8において前記円形リール部20に厚さ方向両側から挟
持されているので該磁性板10を前記円形リール部20
から離脱させるためには、該円形リール部20の挟持部
をせん断又は変形しうる荷重で該磁性板10を付勢する
必要がある。言い換えればそれだけ(上記摩擦係着力に
加えて)該磁性板10と前記円形リール部20との嵌着
の保持力が大きい。
0の円周側面に形成されているので、円形リール部20
の挟持部は長さが長く、それだけせん断又は変形しにく
い。このことが嵌着の保持力を一層大きくしている。
部材とが係合して該磁性板10が該円形リール部20か
ら離脱する方向に付勢されても、該磁性板10は該円形
リール部20に安定した状態で確実に保持されて該円形
リール部20から脱落することがなく、本実施の形態の
第1例に係るテープカートリッジは信頼性が高い。
プカートリッジにおける前記磁性板10及び前記円形リ
ール部20の嵌着の保持力を従来のテープカートリッジ
と対比して示す。
に微小な貫通孔を形成し、該貫通孔を介して荷重を徐々
に増加させつつ磁性板を裏面側から表面側に押し出して
磁性板が円形リール部から脱落する時の荷重を測定する
ことにより行った。
径部の厚さB=0.5mm) 外径E1:30mm(小径部22と大径部24との径方
向の段差D=0.1〜0.3mm) 内径:9mm である。
ープカートリッジは従来のテープカートリッジに対して
磁性板及び円形リール部の嵌着の保持力が大幅(約1.
5倍)に増加していることがわかる。尚、供試した磁性
板のサイズの嵌着の保持力はLTOの規格上、最小値が
150Nと規定されているのに対し、本実施の形態の第
1例における磁性板の嵌着の保持力は平均288Nであ
り、該規格の最小値に対して約2倍の嵌着の保持力を有
している。
2の厚さA及び大径部の厚さBが異なる複数の磁性板1
0を用意して磁性板10及び円形リール部20の嵌着の
保持力を測定した。この測定結果を表2に示す。
0の嵌着の保持力は小径部22の厚さAと大径部の厚さ
Bとの比率が8:2〜3:7の範囲内で比較的大きな値
をとることがわかる。更に詳細には、小径部22の厚さ
Aと大径部の厚さBとの比率が7:3〜4:6の範囲内
で磁性板10及び円形リール部20の嵌着の保持力は最
大値をとり、且つ、安定していることがわかる。
Bとの比率は8:2〜3:7の範囲内とするとよく、更
に、7:3〜4:6の範囲内とすれば一層良好な結果が
得られる。
て説明する。
態の第2例に係るテープカートリッジは前記実施の形態
の第1例に係るテープカートリッジに対して、磁性板4
0の円周突部42が厚さ方向中央近傍に形成されて同軸
的、且つ、厚さ方向に対称な段付形状の磁性板とされた
ことを特徴としている。
第1例に係るテープカートリッジと同様であるので説明
を省略する。
あるので、該磁性板40を前記円形リール部20の樹脂
成形時に一体成形する際に、該磁性板40の裏表を判別
する必要がなく、作業効率を向上させることができると
共に、組み付けミスを防止することができる。
部22の厚さAと大径部24の厚さBとの比率は(8:
2〜3:7の範囲内の)1:1とされているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、8:2〜3:7の範
囲内の異なる比率としてもよく、更に、当該範囲外の例
えば9:1又は2:8の比率としてもよい。この場合も
従来に対し嵌着力が増加する効果が得られることは表1
及び表2より明らかである。
磁性板10は前記小径部22と前記大径部24とを有し
てなる同軸的な段付形状とされているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば図3に示す実施の形
態の第3例のように磁性板50の円周側面を、表面14
から裏面16の方向に拡径するテーパ形状とし、円周側
面全体に円周突部52を形成してもよい。
うに磁性板60の円周側面を、表面14及び裏面16の
両面から厚さ方向中心に向けて拡径するテーパ形状と
し、円周側面全体に厚さ方向に対称な円周突部62を形
成してもよい。このようにすることで、前記実施の形態
の第2例と同様に作業効率を向上させることができると
共に、組み付けミスを防止することができる。
性板と円形リール部との嵌着の保持を確実なものとして
テープカートリッジの信頼性を高めることが可能となる
という優れた効果がもたらされる。
着構造を示す側断面図
着構造を示す側断面図
着構造を示す側断面図
着構造を示す側断面図
視図
構造を拡大して示す斜視図
造を示す側断面図
Claims (6)
- 【請求項1】軸方向の側端中央部がケースの外側に臨む
ように該ケース内に収納されて外部駆動部材に係脱自在
とされた樹脂製の円形リール部と、磁性を有する円板状
体で厚さ方向一方の表面側が露出するように前記円形リ
ール部の側端中央部に嵌着され、前記外部駆動部材を磁
気吸引することにより該外部駆動部材及び前記円形リー
ル部を係合可能とされた磁性板と、を含んでなるテープ
カートリッジであって、 前記磁性板は、円周側面の前記表面位置よりも裏面側の
領域に、該表面における外径よりも大きな外径を有する
円周突部が形成されて、該円周突部において前記円形リ
ール部に埋め込み状態で嵌着されたことを特徴とするテ
ープカートリッジ。 - 【請求項2】請求項1において、 前記磁性板と前記円形リール部とは、該円形リール部の
樹脂成形時に加熱状態で一体成形され、且つ、該加熱状
態よりも冷却されることによりしまり嵌め状態で嵌着さ
れたことを特徴とするテープカートリッジ。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記磁性板における前記円周側面は、前記表面側の小径
部と、前記裏面側の大径部とを有してなる同軸的な段付
形状とされ、該大径部が前記円周突部を構成しているこ
とを特徴とするテープカートリッジ。 - 【請求項4】請求項3において、 前記小径部の厚さと前記大径部の厚さとの比率が8:2
〜3:7の範囲内とされたことを特徴とするテープカー
トリッジ。 - 【請求項5】請求項1において、 前記磁性板は、前記円周突部が厚さ方向中央近傍に形成
されて同軸的、且つ、厚さ方向に対称な段付形状とされ
たことを特徴とするテープカートリッジ。 - 【請求項6】円板素材の外周部を厚さ方向に圧縮するこ
とにより小径部及び大径部を同軸的に形成する第1工程
と、前記大径部の外周を、前記小径部と同軸的な円形に
せん断することにより該大径部の外径を完成寸法に仕上
げる第2工程と、を含んでなることを特徴とする請求項
3又は4に記載の磁性板の製造方法。
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