JP4308118B2 - ディスク状記録媒体保持具 - Google Patents
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Description
また、その際に磁石を覆う別部材にディスク状記録媒体の保持機構が搭載されれば、より好ましい形態になるものと思料することができる。
特に本発明においては、磁石部材を小型化してディスク状記録媒体保持具の内部に収納した状態で取り付けることができるので、色調や形状や構造を自由に採択でき、商品性を向上させることができる。
そして、この構成における保持部にディスク状記録媒体の着脱機構を搭載し、さらに、側壁部には、保持部に装着されたディスク状記録媒体を簡単に取り外すことができる指掛け用切り欠き部を形成させてディスク状記録媒体保持具として完成させたものである。
以下、各種実施例に沿って詳細に説明するが、最初にディスク状記録媒体の着脱機構並びに指掛け用切り欠き部以外の基本構造部分から行っていく。
磁石3aは、フェライト系焼結磁石、希土類系焼結磁石(SmCo系、NdFeB系)、フェライト系ボンド磁石、希土類系ボンド磁石(SmCo系、SmFeN系、NdFeB系)等が用いられる。形状としては円盤形状の焼結品が吸着力、経済性の面から好ましく、その場合の材料としては例えばNdFeB系焼結磁石を使用したものが挙げられる。
完成状態では、ディスク状記録媒体保持具1の保持部7の先端側に取り付けられる蓋部材4の先端面4c及び側壁部材2における外面8の中央部の平面8aは、磁石部材3によって、後述するように強磁性体物品に磁気吸着が可能となっており、複数のディスク状記録媒体保持具も中心を一致させた状態で磁気吸着によって連結できるようになっている。
但し、使用する材料は、ディスク状記録媒体の基板(ポリカーボネート樹脂)や表面印刷面(ハードコート)に対して擦り傷がつきにくいように、表面硬度がそれらより低く、摩擦係数も小さいものが好ましい。
なお、ディスク状記録媒体保持具1を複数個重ねて使用した場合には、最初のディスク状記録媒体保持具の強磁性体への磁気吸着力は、ある個数までは向上していきその後ピーク状態で安定していく傾向にあるのでディスク状記録媒体を多数収納しても強度上の問題は生じない。
また、開く操作を止めれば磁気吸着力の作用で自動的に通常の直線状の連結状態に戻ることになる。
ただし、上述した基本構造部分と共通する内容については説明を割愛する。
蓋部材64は、外周を立ち上げて保持部67が設けられ、その外周面には3箇所の凹部で形成される舌片収納部67e,67e,67eが設けられており、そこへ上部に突部67d,67d,67dを備えた弾性舌片67c,67c,67cが、空間部分67f,67f,67fを介して先端面64c側を開放するように各舌片収納部67eの下端から、図9(d)に示すように若干浮かした位置から、断面が略L字状で一体的に立ち上げる形体で設けられている。
なお、各弾性舌片67c,67c,67c間で形成される突部67d,67d,67dの外径はディスク状記録媒体の中央孔より大きくなっており、その根元の径はディスク状記録媒体の中央孔と同等か若干小さく形成される。
また、蓋部材64の各舌片収納部67e,67e,67eの内面には磁石部材収納部69が形成される。
なお、各ガイド片62b,62b,62bの内側にも蓋部材64と同様の磁石部材収納部69’が形成される。
また、この実施例においては、蓋部材64の舌片収納部67eにおける弾性舌片67cと円周方向に対向する面が切り欠かれているが、この面を封じる形体としても良く、その場合には封じた内面と嵌合するように側壁部材62のガイド片62b,62b,62b間の切り欠き寸法を定めればよい。
さらに側壁部材62の側壁部65の外周部には円弧状の切り欠き65aがあるが、これはディスク状記録媒体を装着した際に着脱し易くするための指掛け用切り欠き部である。
なお、蓋部材64と側壁部材62の固定構造は、接着剤に限らず、超音波接着や先の各実施例に示した強制嵌合等適宜な手段で実施してよい。
即ち、図6(a)に示すように、ディスク状記録媒体保持具61にディスク状記録媒体Aが取り付けられた状態において、ディスク状記録媒体Aの外周を片方の手で把持し、他方の手の指先を図中Hに示す矢印のように指掛け用切り欠き部65aに差し込むと、ディスク状記録媒体保持具61とディスク状記録媒体Aとの間には楔が打ち込まれるような現象が起こってスムーズに分離するため、ディスク状記録媒体保持具61をディスク状記録媒体Aから簡単に取り外すことができる。
即ち本実施例におけるディスク状記録媒体保持具71も、側壁部材72、磁石部材73、蓋部材74で構成されるが、弾性舌片72dは側壁部材72に直接形成される。
一方、側壁部材72における側壁部75の内面76の中央部には、突部72aを有する蓋部材取り付け片72b,72b,72bが立設されており、その内側に磁石部材収納部79が形成される。
また、各蓋部材取り付け片72bの中間に上記蓋部材74の舌片収納部77e内に位置する突部72cを有した弾性舌片72d,72d,72dが立設される。
なお、側壁部材72の側壁部75の外周部には指掛け用切り欠き部75a,75aが設けられている。
この時、側壁部材72の弾性舌片72d,72d,72dは、蓋部材74の舌片収納部77e,77e,77eの各中央部に隙間をもって立設することになるので変位は容易であり、ディスク状記録媒体の着脱を自由にできることになる。
なお、本実施例においては指掛け用切り欠き部の構成を省略して説明するものとする。
即ち本実施例におけるディスク状記録媒体保持具81も、側壁部材82、磁石部材83、蓋部材84で構成されるが、弾性舌片84gは蓋部材84に形成される。
一方、蓋部材84の内面の中央部には、突部84dを有する側壁部材取り付け片84e,84e,84eが立設されており、各側壁部材取り付け片84eの中間に上記側壁部材82の舌片収納部87e内に配置される突部84fを有する弾性舌片84g,84g,84gが立設される。
この時、蓋部材84の弾性舌片84g,84g,84gは、側壁部材82の舌片収納部87e,87e,87eの各中央部に隙間をもって立設することになるので変位は容易であり、ディスク状記録媒体の着脱を自由に行うことができる。
図9(a)は本発明の実施例4を表わす底面図であり、このディスク状記録媒体保持具91の弾性舌片92及び指掛け用切り欠き部93は各々3箇所を同一角度方向とし、円周上均等に設けたものである。
以下、図9(b)〜図9(e)は他の変形を、実施例4の変形例として示したものであり、図9(b)に示す変形例1では、実施例4における指掛け用切り欠き部の形状を直線状の93bに形成している。
また、図9(c)に示す変形例2では、弾性舌片92cを4箇所とし指掛け用切り欠き部93cを2箇所設けている。
また、図9(d)に示す変形例3では、弾性舌片92dを2箇所とし指掛け用切り欠き部93dを2箇所設けている。
また、図9(e)に示す変形例4では、弾性舌片92e及び指掛け用切り欠き部93eを各々1箇としている。
例えば、実施例2〜実施例3における側壁部材と蓋部材の結合を強制嵌合以外の接着剤や超音波による接着構造としても良いし、各実施例における各ディスク状記録媒体保持具は、磁石部材を収納する部材にインサート成形して一体成形品に仕上げてもよい。
B 中央孔
H 指先を差し込む方向
W 強磁性体物品
1、1’、61、71、81、91 ディスク状記録媒体保持具
2、62、72、82 側面部材
3、63、73、83 磁石部材
3a、63a、73a、83a 磁石
3b、63b、73b、83b ヨーク部材
4、64、74、84 蓋部材
4a 外周壁
4b 突起部
4c、4c’、64c 先端面
5、65、75、85 側壁部
6、66、76、86 内面
6a ディスク状記録媒体対向面
6b 面取り部
7、67、77、87 保持部
7a 凹部
7b、77b、87b 溝部
8 外面
8a 平面
8b 湾曲面
9、69、79、79’、89 磁石部材収納部
62a 凹部
62b ガイド片
62c 切り欠き
65a、75a、93、93b、93c、93d、93e 指掛け用切り欠き部
67c、72d、84g、92、92c、92d、92e 弾性舌片
67d、72c、84f 突部
67e、77e、87e 舌片収納部
67f 空間部分
72a 突部
72b 蓋部材取り付け片
82a 溝部
84d 突部
84e 壁部材取り付け片
87h 貫通孔
Claims (4)
- ディスク状記録媒体の中央孔から先端面が突出して嵌入する保持部と、ディスク状記録媒体の側面を覆う側壁部とを備え、該側壁部におけるディスク状記録媒体との対向面の裏側の外面中央部及び上記保持部の先端面を強磁性体物品に磁気吸着力により取り付けるディスク状記録媒体保持具であって、
上記磁気吸着力は上記保持部内に装着された磁石部材によって確保すると共に、
上記保持部の外周部には少なくとも一つの弾性舌片が形成されていて該弾性舌片にディスク状記録媒体の中央孔を着脱自在に取り付け可能となし、
さらに、上記側壁部の外周には少なくとも一箇所の指掛け用切り欠き部が形成されていて
該指掛け用切り欠き部に指先を挿入することにより装着状態のディスク状記録媒体から楔状に分離させて取り外しを可能としたことを特徴とするディスク状記録媒体保持具 - 上記弾性舌片は、保持部を形成する蓋部材における周囲を窪ませて形成した舌片収納部の下端から、断面が略L字状に空間部分を介在させて一体的に立ち上げて形成したことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体保持具
- 上記弾性舌片は、保持部を形成する蓋部材の周囲から窪ませて設けられた舌片収納部内に位置するように、側壁部材から一体的に突出させて形成したことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体保持具
- 上記弾性舌片は、側壁部材の中央部を突出させて一体的に設けられた保持部における周囲から窪ませて設けられた舌片収納部内へ、その上部に形成された舌片貫通用穴を貫通して位置するように、蓋部材の下面から突出させて形成したことを特徴とする請求項1に記載のディスク状記録媒体保持具
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