JPH087580Y2

JPH087580Y2 - 磁気テープカートリッジ

Info

Publication number: JPH087580Y2
Application number: JP8570090U
Authority: JP
Inventors: 昭三御守
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1990-08-14
Filing date: 1990-08-14
Publication date: 1996-03-04
Anticipated expiration: 2005-08-14
Also published as: JPH0445359U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、磁気テープカートリッジ、詳しくは、この
磁気テープが、例えばコンピュータ管理室から持ち出さ
れるを防止するセキュリティセンサを備えた磁気テープ
カートリッジに関するものである。

（従来の技術）コンピュータの磁気テープは貴重な情報を記憶してい
ることが多く、これがコンピュータ管理室等の保管場所
から自由に外に持ち出されることは管理上好ましくな
い。

そこで、盗難防止用の監視システム（例えば、特公昭
57-24598号）を利用し、磁気テープカートリッジに特定
の電磁波に反応するセンサを備えた標札状の素子を貼付
し、この容器が所定の電磁波を発生している検知エリア
を通過するとその素子のセンサを検出装置が検知して警
報等を鳴らし、その容器が持ち出されるのを防止するよ
うにした考案が提案されている。（実開昭64-13594号）（考案が解決しようとする課題）上記考案に使用されているセンサの素子（以下セキュ
リティセンサという）は、ダイオード部（センサ本体）
とアンテナ部からなり、シート状の支持層に固定され、
全体としてシール状に形成されていて、磁気媒体のケー
シングの内側に接着層をもって貼付されるようになって
いる。この種のセキュリティセンサは、盗難防止の目的
から、外部からすぐには見えないようにした方がよいの
で、ケーシングの内側に設けられるのが普通である。

しかし、このような構成では、カートリッジのケース
を開けると内側に貼付されているセキュリティセンサを
確認することができ、セキュリティセンサを付けたもの
と付けていないものとの区別を簡単にすることができる
ので、付けていないものだけが盗難されるおそれもあっ
て、盗難防止の目的が徹底されないおそれがあった。

また、上記のような構成では、センサのアンテナ部も
ケーシングの内部に収容されるので、ときとして感度が
不足して検知ができない場合がある。また、磁気テープ
を巻いたリールがそのセンサに接触して、センサを痛め
たりすることもある。

そこで、本考案は、簡単にその存在を確認することが
できず、盗難防止の目的を徹底することができる上に、
検知の感度を高く保ちつつ、かつ回転する磁気テープの
リールがセンサに接触することもない耐久性に富む磁気
テープカートリッジを提供することを目的とするもので
ある。

（課題を解決するための手段）本考案による磁気テープカートリッジは、樹脂インサ
ート成形により吸着チャッキング用リールプレートを一
体的に備えたリールに磁気テープを巻回してなる磁気テ
ープカートリッジにおいて、該リールプレートに、樹脂
インサート用の孔の他にセキュリティセンサ用の取付孔
を設け、この取付孔にセキュリティセンサを装着したこ
とを特徴とするものである。

また好ましい実施例として、前記セキュリティセンサ
のアンテナ部を前記リールプレートに電気的に接続し、
該リールプレートがアンテナの一部として機能するよう
にしたことを特徴とするものである。

（作用および効果）本考案の磁気テープカートリッジは、磁気テープを巻
回するリールの吸着チャッキング用リールプレートにセ
キュリティセンサ用の取付孔を設け、この取付孔にセキ
ュリティセンサを装着したものであるので、外部から見
て、その存在を簡単に確認することができず盗難防止の
効果を高めることができる。また、セキュリティセンサ
が吸着チャッキング用リールプレートの取付孔に装着さ
れているので、回転する磁気テープのリールがセンサに
接触することがなく、センサの耐久性を高めることがで
きる。

さらに好ましい実施例では、セキュリティセンサのア
ンテナ部が前記リールプレートに電気的に接続され、該
リールプレートがアンテナの一部として機能するように
しているので、検知の感度を高く保つことができる。

（実施例）以下、図面により本考案の実施例を詳細に説明する。

第１図は、本考案の磁気カートリッジに収容されてい
る、樹脂インサート成形により吸着チャッキング用リー
ルプレートを一体的に備えた、磁気テープを巻回するリ
ール１の下フランジ２とハブ３を示す斜視図である。こ
のリール１は、磁気テープを巻回するハブ３の両端に一
対のフランジ２を固着してなるもので、第１図では、上
フランジを除いてある。この下フランジ２とハブ３の要
部断面を第２図に示す。

下フランジ２の中央の、ハブ３の内側に相当する位置
には、吸着チャッキング用リールプレート４が、樹脂イ
ンサート成形により一体的に組み込まれている。この吸
着チャッキング用リールプレート４は中央に中心穴５が
形成され、その回りに多数の樹脂インサート用の孔６が
設けられている。その孔６の他にセキュリティセンサ用
の取付孔７が設けられ、この取付孔７にセキュリティセ
ンサ８が装着されている。（第３図参照）このセキュリ
ティセンサ８の前記取付孔７への取付けは、圧入でもよ
いし、接着でもよい。

このセキュリティセンサ８はセンサ本体とアンテナ部
からなり、好ましくは、そのアンテナ部の一部はリール
の外部に露出しているのが、感度を高く保つために望ま
しい。また、このアンテナ部を前記リールプレート２に
電気的に接続すれば、該リールプレート２は金属製であ
るので、これがアンテナの一部として機能することがで
き、セキュリティセンサ８の感度を高感度にすることが
できる。

このセキュリティセンサ８の構造としては、例えば第
４図に示すように両端に一対のアンテナ部8aを有するセ
ンサ本体8bを、プラスチック製のセンサ支持体8cの中に
インサート成形等によって埋設し、アンテナ部8aのみを
支持体8cの外部に露出するようにしたものとし、この露
出したアンテナ部8aをリールプレート２の表面に接触さ
せるようにしてもよい。

上記のように、本考案の磁気テープカートリッジは、
セキュリティセンサ８が吸着チャッキング用リールプレ
ートのセキュリティセンサ用の取付孔７の中に内蔵され
るので、外部から見ても気がつかれず、その存在を簡単
に確認することができない。

また、磁気テープのリールがセキュリティセンサ８に
接触してセキュリティセンサ８を損傷することをなくす
ことができる。さらにセキュリティセンサ８のアンテナ
部8aの一部がリールプレート２に電気的に接続するよう
にしたものの場合は、検知の感度を高くすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の磁気カートリッジに収容される吸着
チャッキング用リールプレートを一体的に備えた、磁気
テープを巻回するリールの下フランジとハブを示す斜視
図、第２図は、この下フランジとハブの要部断面図、第３図は、セキュリティセンサをリールプレートに装着
する構造の一例を示す要部断面図、第４図はその具体的に内部構造を示す要部断面図であ
る。１……リール、２……リールフランジ３……ハブ４……吸着チャッキング用リールプレート５……中心穴、６……樹脂インサート用孔７……セキュリティセンサ用取付孔８……セキュリティセンサ 8a……セキュリティセンサのアンテナ 8b……センサ本体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】樹脂インサート成形により吸着チャッキン
グ用リールプレートを一体的に備えたリールに、磁気テ
ープを巻回して収容した磁気テープカートリッジにおい
て、前記吸着チャッキング用リールプレートが樹脂インサー
ト用の孔の他にセキュリティセンサ用の取付孔を有し、
この取付孔にセキュリティセンサが装着されていること
を特徴とする磁気テープカートリッジ。
【請求項２】前記セキュリティセンサのアンテナ部が、
前記リールプレートに電気的に接続され、該リールプレ
ートがアンテナの一部として機能するようにしたことを
特徴とする請求項１記載の磁気テープカートリッジ。