JP2005025838A - ディスククランプ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクを装填せずにチャッキングをした時にターンテーブルとクランパとが強く吸着することを抑制できるチャッキング機構を提供する。
【解決手段】ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブル側に設けた第1の磁性体と該第1の磁性体に吸着するクランパ側の第2の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えている。本ディスククランプ機構は、第1の磁性体と第2の磁性体との間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに磁性体間に作用する磁力を減衰される。よって、ディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した両磁性体を引き離す力も軽減できる。
【選択図】 図2
【解決手段】ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブル側に設けた第1の磁性体と該第1の磁性体に吸着するクランパ側の第2の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えている。本ディスククランプ機構は、第1の磁性体と第2の磁性体との間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに磁性体間に作用する磁力を減衰される。よって、ディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した両磁性体を引き離す力も軽減できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターンテーブル上に載置されディスクをクランプする機構に関する。より詳細には、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM等(以下、単にディスクと称す)のディスク装置で使用されるチャッキング機構に関し、ディスクを装填しないときに発生するチャッキング音を抑制できるディスククランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のディスク装置で採用されているディスククランプ機構例について示した図である。この図1に基づいて、ディスククランプ機構100の基本的な構成を説明する。ディスククランプ機構100は、ディスクDを載置するターンテーブル110と、このターンテーブル110に磁気的に吸着され、この吸着力によりターンテーブル110との間でディスクDを挟持するクランパ120とを含んで構成される。
【0003】
ターンテーブル110は、載置されるディスクDが備えた中心穴が挿入される円柱状部112を備え、この円柱状部112を駆動してディスクDを回転させる。そして、この円柱状部112外側でターンテーブル110上面には、ディスクDの下面に接触してこれを支持する環状の載置面114が形成されている。なお、円柱状部112はスピンドルモータ115の出力軸に直結されて回転駆動される。
【0004】
上記円柱状部112の上面の中心部には、円形穴113が形成されている。そして、円柱状部112の上面には上記円形穴113を取り囲むようにリング状のマグネット116が埋め込まれている。このマグネット116によりクランパ120を吸着する磁力が生成される。他方、ターンテーブル110上方に配置されるクランパ120の下面中央部分には磁性金属材料で形成したリング122が埋設されている。よって、クランパ120のリング122は、ターンテーブル110側のマグネット116により吸着されるので、ターンテーブル110の載置面114に載置したディスクDを上側から挟持できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ディスク装置で使用するディスクの高密度化が著しい速度で進んでいる。そのために、ディスク装置はより高速でディスクを回転させて、短時間でより多くの情報をディスクに記録し、またこれを再生できるように改善されている。ところが、ディスクに歪がある場合或いはディスクの回転中心と装置側の回転中心とにずれがある場合に、ディスクを高速回転させると様々な問題が発生する。例えば、ディスクの回転に伴ってディスク装置全体が振動したり、ディスクが回転軸から外れる等の問題がある。
【0006】
そこで、上記マグネット116により強力な磁石を採用してディスクDを強く挟持するようにすることで上述した問題に対処している。ところが、このように磁力の強い磁石を採用した場合には、ディスクを装填しない空状態での装填動作においてチャッキング音が極めて大きくなるという新たな問題が発生する。この点について詳述する。ディスク装置は、ディスクを装填した後にカバーを閉じることにより、或いは、ディスクを装填した後にオートローディング機構が駆動されることで、ターンテーブル110とクランパ120とを接近させ磁気的吸着力でチャッキングを行なう。前述の通り、近年のディスク装置ではディスクDを強く挟持するために強力な磁石を採用している。
【0007】
そして、ユーザが実際にディスク装置を使用している場合、ディスクを装填することなく空状態で、カバーを閉じたり、ローディング機構を駆動させるということが多々ある。このようにディスクが無い、空状態でローディング動作が行われると、ターンテーブル110側のマグネット116とクランパ120側の金属製リング122とが、ディスクがある場合よりも強力に吸引し合うことになる。これは、磁気的に吸着する部材に作用する磁力は、部材間距離の2乗に反比例するからである。すなわち、ディスクが無い空状態でマグネット116と金属製リング122とに作用する磁力は、ディスクDの厚さの減少分より強くなる。この強い磁力が原因で大きなチャッキング音が発生する。ところが、前述した理由からマグネット116には弱い磁力の磁石を採用することはできない。
【0008】
しかし、空状態でローディングした時の大きなチャッキング音は、それだけでディスク装置の商品価値を下げてしまう。さらに、マグネット116とリング122とが強力に吸着すると、これを引き離すときに大きな力を要する。ディスクの着脱をオートローディング機構で行なうディスク装置の場合には、引き離し時にローディング機構へ大きな負荷が発生するという問題もある。
【0009】
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、ディスクを装填せずに、いわゆる空チャッキングをした時に、ターンテーブルとクランパとが強く吸着することを抑制できる構造を備えたチャッキング機構を提供することを主な目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブル側に設けた第1の磁性体と該第1の磁性体に吸着するクランパ側の第2の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたディスククランプ機構により達成できる。本発明によると、第1の磁性体と第2の磁性体との間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、磁力減衰構造がこの両磁性体間に作用する磁力を減衰させるのでディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した両磁性体を引き離すときの力を従来よりも軽減できる。
【0011】
また、前記磁力減衰構造は、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに弾性変形する非磁性部材を含み、該非磁性部材の変形により前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間の磁束密度を小さくするように形成することができる。また、前記非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブルと前記クランパとのいずれか一方に当接して弾性変形する構造を採用できる。そして、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体のいずれか一方が、前記非磁性部材の変形に伴って、弾性変形させるようにすればよい。
【0012】
そして、本発明に含まれる一形態としては、ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブル側に第1の磁性体を、前記クランパ側には前記第1の磁性体に吸着する第2の磁性体を含み、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、第2の磁性体を弾性変形して前記第1の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたディスククランプ機構とすることができる。そして、前記磁力減衰構造は、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間に介在するように前記クランパ側に設けた非磁性部材を含み、該非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに前記突起部が前記ターンテーブル側に当接することにより弾性変形し、これに伴って前記第2の磁性体が弾性変形する構造を採用できる。なお、前述したディスククランプ機構を含んでいるディスク装置は、いわゆる空チャッキング音を抑制できると共に、ターンテーブルからクランパを引き離す力を低減した好ましいディスク装置として提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るディスククランプ機構を含むディスク装置の主要部構成を模式的に示した側面図である。本ディスククランプ機構1は、ディスクDを載置するターンテーブル10と、このターンテーブル10に磁気的に吸着されディスクDを挟持するクランパ20とを含んでいる。ターンテーブル10は、載置されるディスクDが備えた中心穴が挿入される円柱状部12を備え、この円柱状部12を駆動してディスクDを回転させる。そして、この円柱状部12外側でターンテーブル10上面には、ディスクDの下面に接触してこれを支持する環状の載置面14が形成されている。円柱状部12はスピンドルモータ15の出力軸に直結されて回転駆動される。上記円柱状部12の上面には、強力なマグネット16が環状に埋設されている。このマグネット16によって、クランパ20が磁気的に吸着される。なお、図2の右側ではターンテーブル10の外周部材を除いた場合に側部から外観したマグネット16を例示している。
【0014】
上記までの構成は、図1で示した従来のディスククランプ機構とほぼ同様であるが、本ディスククランプ機構1は従来にはない磁力減衰構造を備えている。この磁力減衰構造は、ディスクを装填しないときに発生する大きな空チャッキング音や、ターンテーブル10に対するクランパ20の強い吸着を抑制する。本ディスククランプ機構1では、この新規な磁力減衰構造をクランパ20側に備えている。以下で更にこの磁力減衰構造について詳細に説明する。
【0015】
図2では、クランパ20側とターンテーブル10側のマグネット16との関係が確認できるように点線円内を拡大して示している。また、図3は、クランパ20について示した図であり、(A)がクランパ20の平面図、(B)が同側面図、(C)が同底面図である。また、図4は、クランパ20にセットされる板金部材30を示した図である。さらに、図5はクランパ20を下方から見た状態で示す斜視図であり、点線円内を拡大して示している。同様に、図6はクランパ20を上方から見た状態で示す斜視図であり、点線円内を拡大して示している。これらの図を参照して、本ディスククランプ機構1の磁力減衰構造を説明する。
【0016】
先ず、図2で示すように、クランパ20はカップ形状に形成した本体と磁性金属材で形成した板金部材30を含んでいる。クランパ20の本体内上面に板金部材30がセットされている。この板金部材30はターンテーブル10側のマグネット16によって磁気的に吸着される。すなわち、本実施形態ではマグネット16が第1の磁性体、板金部材30が第2の磁性体に相当しており、マグネット16によって板金部材30が磁気的に吸引される。また、クランパ20の本体は、例えば樹脂等の非磁性材料により一体成型されている。
【0017】
図2の拡大図で示すように、クランパ20の本体の中部には切欠開口23を線状に設けることにより弾性変形する爪部25が形成されている。この爪部25の一部には下向きに突出した突起部26が形成されている。この突起部26はターンテーブル10側のマグネット16の上面に当接するように形成されている。クランパ20に形成される上記爪部25及び突起部26は、クランパ20の底面を示した図3の(C)によってより明確に確認できる。すなわち、クランパ20はターンテーブル10と対向する下面に弾性変形可能な2個の爪部25を備えている。これらの爪部25各々は、変形する自由端側に突起部26を備えている。
【0018】
再度、図2を参照して説明する。この図2は、本ディスククランプ機構1で実際にディスクDをクランプしている状態を示している。この状態では、拡大図で示すように、ターンテーブル10側のマグネット16の上面とクランパ20の下面との間に、僅かな間隔Lが介在するように装置設計されている。そして、突起部26の高さは上記間隔Lと同等、或いはこれより僅かに低くなるように形成される。よって、ディスクDをクランプしているときには、爪部25に対して外力は作用しない。
【0019】
ところが、ディスクDがない状態で同様にクランプ動作が実行された場合には、ディスクDの厚み分だけクランパ20が下がる。そのため、突起部26がマグネット16の上面に当接し、さらに押し上げる力を受けるので爪部25は上向きに反るような状態で変形する。クランパ20の上面側には、後述するように板金部材30がこれに接触する状態でセットされている。よって、爪部25の変形が板金部材30に伝播して、板金部材30も上方への押上力を受ける。
【0020】
図4は、板金部材30を拡大した図である。板金部材30は、例えば磁性金属板をプレス加工して形成される。この板金部材30には、クランパ20の本体底部に形成した爪部25と同様に2個の舌片部32、34が形成されている。これらの舌片部32、34は、板状部材に切欠開口31を長く設けることにより形成されている。なお、板金部材30に形成された上記舌片部32、34は、その下に存在している2個の爪部25と対応する位置に配置される。図4で舌片部32、34に付した参照符号33、35の辺りに、爪部25の突起部26が位置するようになる。また、板金部材30の舌片部32、34は、下側から前述した爪部25の押上げ力を受けるとこれに応じて変形するが、爪部25による外力が作用しない状態では水平状態を保持する所定の剛性と弾性力を備えている。
【0021】
また、板金部材30は、大略円板形状であるが、半径方向に飛び出た3個の係止爪37、38、39を備えている。これらの係止爪は、クランパ20の平面を示した図3の(A)により確認できるように、クランパ20の本体に設けた3個の受部27、28、29に係合される。より具体的には、板金部材30をクランパ20の本体の上面に載置してから、反時計方向に回転することにより各係止爪37、38、39が、受部27、28、29でロックされる。図3の(A)はこのロック後の状態を示している。
【0022】
図5及び図6は、前述したクランパ20の構成が確認し易いように示した斜視図である。先に示した図2及びこの両図を参照して、本ディスククランプ機構1でディスクがない状態でチャッキング動作(空チャッキング)を行ったときの様子を説明する。空チャッキングが行われると、マグネット16が強力に板金部材30を吸引するので、クランパ20下面をマグネット16の上面に吸い付ける大きな力が作用する。従来はこのときにクランパ20とターンテーブル10との接触で大きなチャッキング音を発生させていた。
【0023】
しかし、本ディスククランプ機構1では、空チャッキングとなった状況の直後から上記構成の磁力減衰構造が作用する。すなわち、空チャッキングとなった直後から突起部26がマグネット16の上面に当接し始め、クランパ20がマグネット16(ターンテーブル10)に近付けば近付く程に、爪部25の上方への変形が進行する。そして、この爪部25の変形は、その上に存在する板金部材30の舌片部32、34を同様に変形させる。これら舌片部32、34が上方に反り返るように変形すると、マグネット16との距離が大きくなる。板金部材30とマグネット16とは相互に吸引する磁性部材であるので、板金部材30の一部が遠のくように変形することにより、両者の間の磁束密度が減少する。その結果、この両者間に生じる磁力は減衰される。しかも、マグネット16と板金部材30との距離が近付くほど、舌片部32、34の変形が大きくなるで、ターンテーブル20下面がマグネット16の上面に接触したときに最も磁力が減衰された状態となる。よって、接触時に発生するチャッキング音の発生が抑制される。また、ターンテーブル20の下面がマグネット16に張付いた状態となっても発生している磁力は減衰されているので従来よりも弱い力でクランパ20をターンテーブル10から引き離すことができる。
【0024】
ターンテーブル20をターンテーブル10から引き離した後は、ターンテーブル20側の爪部25及び板金部材30側の舌片部32、34は弾性を備えているので、初期状態に復帰する。よって、ディスクDを装填した正規のローディング動作では、マグネット16と板金部材30との間に強い磁力を発生させて、ディスクを確実の挟持できる。そして、空チャッキングが行なわれた場合は、先に説明したと同様にチャッキング音の発生を抑制し、また、引き離し力を低減できる。以上で説明した本ディスククランプ機構1を備えるディスク装置は、空チャッキングに発生する大きな音及び引き離し力を低減できる優れた装置として提供できる。
【0025】
なお、上記実施形態で示したターンテーブル10上面とクランパ20下面との間隔Lは変更可能である。この間隔Lを大きく設定することにより、突起部26の高さを高くすることができる。突起部26を高くすると、爪部25の変形が大きくなるので、磁力を減衰させる作用を増すことができる。本ディスククランプ機構1の設計では、このような点に考慮して所望の間隔Lを設定することが望ましい。但し、この間隔LはディスクDの厚みよりも小さいことが望ましい。このようにすれば、ディスクD装着時の磁力を小さくしないで済む。
【0026】
また、上述した実施形態ではターンテーブル10側にマグネットを配置し、クランパ20側に磁性金属板及び変形する非磁性部材を配置する例を示したが、配置をこの逆とした構成を採用としてもよい。すなわち、ターンテーブル10側の構造を変形させるようにしてもよい。この場合には、例えばターンテーブル10の上面に接触して下方に変形する非磁性部材を配置し、その下に磁性金属板等の磁性材料を配置する。
【0027】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、磁力減衰構造が互いに吸引する磁性体間に作用する磁力を減衰させるのでディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した磁性体を引き離すときの力を従来よりも軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスク装置で採用されているディスククランプ機構例について示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るディスククランプ機構を含むディスク装置の主要部構成を模式的に示した側面図である。
【図3】一実施形態に係るディスククランプ機構に含まれるクランパについて示した図であり、(A)はクランパの平面図、(B)は同側面図、(C)は同底面図である。
【図4】クランパにセットされる板金部材を示した図である。
【図5】クランパを下方から見た状態で示す斜視図である。
【図6】クランパを上方から見た状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスククランプ機構
10 ターンテーブル
16 マグネット
20 クランパ
25 爪部
26 突起部
30 板金部材
32、33 舌片部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターンテーブル上に載置されディスクをクランプする機構に関する。より詳細には、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM等(以下、単にディスクと称す)のディスク装置で使用されるチャッキング機構に関し、ディスクを装填しないときに発生するチャッキング音を抑制できるディスククランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のディスク装置で採用されているディスククランプ機構例について示した図である。この図1に基づいて、ディスククランプ機構100の基本的な構成を説明する。ディスククランプ機構100は、ディスクDを載置するターンテーブル110と、このターンテーブル110に磁気的に吸着され、この吸着力によりターンテーブル110との間でディスクDを挟持するクランパ120とを含んで構成される。
【0003】
ターンテーブル110は、載置されるディスクDが備えた中心穴が挿入される円柱状部112を備え、この円柱状部112を駆動してディスクDを回転させる。そして、この円柱状部112外側でターンテーブル110上面には、ディスクDの下面に接触してこれを支持する環状の載置面114が形成されている。なお、円柱状部112はスピンドルモータ115の出力軸に直結されて回転駆動される。
【0004】
上記円柱状部112の上面の中心部には、円形穴113が形成されている。そして、円柱状部112の上面には上記円形穴113を取り囲むようにリング状のマグネット116が埋め込まれている。このマグネット116によりクランパ120を吸着する磁力が生成される。他方、ターンテーブル110上方に配置されるクランパ120の下面中央部分には磁性金属材料で形成したリング122が埋設されている。よって、クランパ120のリング122は、ターンテーブル110側のマグネット116により吸着されるので、ターンテーブル110の載置面114に載置したディスクDを上側から挟持できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ディスク装置で使用するディスクの高密度化が著しい速度で進んでいる。そのために、ディスク装置はより高速でディスクを回転させて、短時間でより多くの情報をディスクに記録し、またこれを再生できるように改善されている。ところが、ディスクに歪がある場合或いはディスクの回転中心と装置側の回転中心とにずれがある場合に、ディスクを高速回転させると様々な問題が発生する。例えば、ディスクの回転に伴ってディスク装置全体が振動したり、ディスクが回転軸から外れる等の問題がある。
【0006】
そこで、上記マグネット116により強力な磁石を採用してディスクDを強く挟持するようにすることで上述した問題に対処している。ところが、このように磁力の強い磁石を採用した場合には、ディスクを装填しない空状態での装填動作においてチャッキング音が極めて大きくなるという新たな問題が発生する。この点について詳述する。ディスク装置は、ディスクを装填した後にカバーを閉じることにより、或いは、ディスクを装填した後にオートローディング機構が駆動されることで、ターンテーブル110とクランパ120とを接近させ磁気的吸着力でチャッキングを行なう。前述の通り、近年のディスク装置ではディスクDを強く挟持するために強力な磁石を採用している。
【0007】
そして、ユーザが実際にディスク装置を使用している場合、ディスクを装填することなく空状態で、カバーを閉じたり、ローディング機構を駆動させるということが多々ある。このようにディスクが無い、空状態でローディング動作が行われると、ターンテーブル110側のマグネット116とクランパ120側の金属製リング122とが、ディスクがある場合よりも強力に吸引し合うことになる。これは、磁気的に吸着する部材に作用する磁力は、部材間距離の2乗に反比例するからである。すなわち、ディスクが無い空状態でマグネット116と金属製リング122とに作用する磁力は、ディスクDの厚さの減少分より強くなる。この強い磁力が原因で大きなチャッキング音が発生する。ところが、前述した理由からマグネット116には弱い磁力の磁石を採用することはできない。
【0008】
しかし、空状態でローディングした時の大きなチャッキング音は、それだけでディスク装置の商品価値を下げてしまう。さらに、マグネット116とリング122とが強力に吸着すると、これを引き離すときに大きな力を要する。ディスクの着脱をオートローディング機構で行なうディスク装置の場合には、引き離し時にローディング機構へ大きな負荷が発生するという問題もある。
【0009】
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、ディスクを装填せずに、いわゆる空チャッキングをした時に、ターンテーブルとクランパとが強く吸着することを抑制できる構造を備えたチャッキング機構を提供することを主な目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブル側に設けた第1の磁性体と該第1の磁性体に吸着するクランパ側の第2の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたディスククランプ機構により達成できる。本発明によると、第1の磁性体と第2の磁性体との間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、磁力減衰構造がこの両磁性体間に作用する磁力を減衰させるのでディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した両磁性体を引き離すときの力を従来よりも軽減できる。
【0011】
また、前記磁力減衰構造は、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに弾性変形する非磁性部材を含み、該非磁性部材の変形により前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間の磁束密度を小さくするように形成することができる。また、前記非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブルと前記クランパとのいずれか一方に当接して弾性変形する構造を採用できる。そして、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体のいずれか一方が、前記非磁性部材の変形に伴って、弾性変形させるようにすればよい。
【0012】
そして、本発明に含まれる一形態としては、ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、前記ターンテーブル側に第1の磁性体を、前記クランパ側には前記第1の磁性体に吸着する第2の磁性体を含み、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、第2の磁性体を弾性変形して前記第1の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたディスククランプ機構とすることができる。そして、前記磁力減衰構造は、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間に介在するように前記クランパ側に設けた非磁性部材を含み、該非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに前記突起部が前記ターンテーブル側に当接することにより弾性変形し、これに伴って前記第2の磁性体が弾性変形する構造を採用できる。なお、前述したディスククランプ機構を含んでいるディスク装置は、いわゆる空チャッキング音を抑制できると共に、ターンテーブルからクランパを引き離す力を低減した好ましいディスク装置として提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るディスククランプ機構を含むディスク装置の主要部構成を模式的に示した側面図である。本ディスククランプ機構1は、ディスクDを載置するターンテーブル10と、このターンテーブル10に磁気的に吸着されディスクDを挟持するクランパ20とを含んでいる。ターンテーブル10は、載置されるディスクDが備えた中心穴が挿入される円柱状部12を備え、この円柱状部12を駆動してディスクDを回転させる。そして、この円柱状部12外側でターンテーブル10上面には、ディスクDの下面に接触してこれを支持する環状の載置面14が形成されている。円柱状部12はスピンドルモータ15の出力軸に直結されて回転駆動される。上記円柱状部12の上面には、強力なマグネット16が環状に埋設されている。このマグネット16によって、クランパ20が磁気的に吸着される。なお、図2の右側ではターンテーブル10の外周部材を除いた場合に側部から外観したマグネット16を例示している。
【0014】
上記までの構成は、図1で示した従来のディスククランプ機構とほぼ同様であるが、本ディスククランプ機構1は従来にはない磁力減衰構造を備えている。この磁力減衰構造は、ディスクを装填しないときに発生する大きな空チャッキング音や、ターンテーブル10に対するクランパ20の強い吸着を抑制する。本ディスククランプ機構1では、この新規な磁力減衰構造をクランパ20側に備えている。以下で更にこの磁力減衰構造について詳細に説明する。
【0015】
図2では、クランパ20側とターンテーブル10側のマグネット16との関係が確認できるように点線円内を拡大して示している。また、図3は、クランパ20について示した図であり、(A)がクランパ20の平面図、(B)が同側面図、(C)が同底面図である。また、図4は、クランパ20にセットされる板金部材30を示した図である。さらに、図5はクランパ20を下方から見た状態で示す斜視図であり、点線円内を拡大して示している。同様に、図6はクランパ20を上方から見た状態で示す斜視図であり、点線円内を拡大して示している。これらの図を参照して、本ディスククランプ機構1の磁力減衰構造を説明する。
【0016】
先ず、図2で示すように、クランパ20はカップ形状に形成した本体と磁性金属材で形成した板金部材30を含んでいる。クランパ20の本体内上面に板金部材30がセットされている。この板金部材30はターンテーブル10側のマグネット16によって磁気的に吸着される。すなわち、本実施形態ではマグネット16が第1の磁性体、板金部材30が第2の磁性体に相当しており、マグネット16によって板金部材30が磁気的に吸引される。また、クランパ20の本体は、例えば樹脂等の非磁性材料により一体成型されている。
【0017】
図2の拡大図で示すように、クランパ20の本体の中部には切欠開口23を線状に設けることにより弾性変形する爪部25が形成されている。この爪部25の一部には下向きに突出した突起部26が形成されている。この突起部26はターンテーブル10側のマグネット16の上面に当接するように形成されている。クランパ20に形成される上記爪部25及び突起部26は、クランパ20の底面を示した図3の(C)によってより明確に確認できる。すなわち、クランパ20はターンテーブル10と対向する下面に弾性変形可能な2個の爪部25を備えている。これらの爪部25各々は、変形する自由端側に突起部26を備えている。
【0018】
再度、図2を参照して説明する。この図2は、本ディスククランプ機構1で実際にディスクDをクランプしている状態を示している。この状態では、拡大図で示すように、ターンテーブル10側のマグネット16の上面とクランパ20の下面との間に、僅かな間隔Lが介在するように装置設計されている。そして、突起部26の高さは上記間隔Lと同等、或いはこれより僅かに低くなるように形成される。よって、ディスクDをクランプしているときには、爪部25に対して外力は作用しない。
【0019】
ところが、ディスクDがない状態で同様にクランプ動作が実行された場合には、ディスクDの厚み分だけクランパ20が下がる。そのため、突起部26がマグネット16の上面に当接し、さらに押し上げる力を受けるので爪部25は上向きに反るような状態で変形する。クランパ20の上面側には、後述するように板金部材30がこれに接触する状態でセットされている。よって、爪部25の変形が板金部材30に伝播して、板金部材30も上方への押上力を受ける。
【0020】
図4は、板金部材30を拡大した図である。板金部材30は、例えば磁性金属板をプレス加工して形成される。この板金部材30には、クランパ20の本体底部に形成した爪部25と同様に2個の舌片部32、34が形成されている。これらの舌片部32、34は、板状部材に切欠開口31を長く設けることにより形成されている。なお、板金部材30に形成された上記舌片部32、34は、その下に存在している2個の爪部25と対応する位置に配置される。図4で舌片部32、34に付した参照符号33、35の辺りに、爪部25の突起部26が位置するようになる。また、板金部材30の舌片部32、34は、下側から前述した爪部25の押上げ力を受けるとこれに応じて変形するが、爪部25による外力が作用しない状態では水平状態を保持する所定の剛性と弾性力を備えている。
【0021】
また、板金部材30は、大略円板形状であるが、半径方向に飛び出た3個の係止爪37、38、39を備えている。これらの係止爪は、クランパ20の平面を示した図3の(A)により確認できるように、クランパ20の本体に設けた3個の受部27、28、29に係合される。より具体的には、板金部材30をクランパ20の本体の上面に載置してから、反時計方向に回転することにより各係止爪37、38、39が、受部27、28、29でロックされる。図3の(A)はこのロック後の状態を示している。
【0022】
図5及び図6は、前述したクランパ20の構成が確認し易いように示した斜視図である。先に示した図2及びこの両図を参照して、本ディスククランプ機構1でディスクがない状態でチャッキング動作(空チャッキング)を行ったときの様子を説明する。空チャッキングが行われると、マグネット16が強力に板金部材30を吸引するので、クランパ20下面をマグネット16の上面に吸い付ける大きな力が作用する。従来はこのときにクランパ20とターンテーブル10との接触で大きなチャッキング音を発生させていた。
【0023】
しかし、本ディスククランプ機構1では、空チャッキングとなった状況の直後から上記構成の磁力減衰構造が作用する。すなわち、空チャッキングとなった直後から突起部26がマグネット16の上面に当接し始め、クランパ20がマグネット16(ターンテーブル10)に近付けば近付く程に、爪部25の上方への変形が進行する。そして、この爪部25の変形は、その上に存在する板金部材30の舌片部32、34を同様に変形させる。これら舌片部32、34が上方に反り返るように変形すると、マグネット16との距離が大きくなる。板金部材30とマグネット16とは相互に吸引する磁性部材であるので、板金部材30の一部が遠のくように変形することにより、両者の間の磁束密度が減少する。その結果、この両者間に生じる磁力は減衰される。しかも、マグネット16と板金部材30との距離が近付くほど、舌片部32、34の変形が大きくなるで、ターンテーブル20下面がマグネット16の上面に接触したときに最も磁力が減衰された状態となる。よって、接触時に発生するチャッキング音の発生が抑制される。また、ターンテーブル20の下面がマグネット16に張付いた状態となっても発生している磁力は減衰されているので従来よりも弱い力でクランパ20をターンテーブル10から引き離すことができる。
【0024】
ターンテーブル20をターンテーブル10から引き離した後は、ターンテーブル20側の爪部25及び板金部材30側の舌片部32、34は弾性を備えているので、初期状態に復帰する。よって、ディスクDを装填した正規のローディング動作では、マグネット16と板金部材30との間に強い磁力を発生させて、ディスクを確実の挟持できる。そして、空チャッキングが行なわれた場合は、先に説明したと同様にチャッキング音の発生を抑制し、また、引き離し力を低減できる。以上で説明した本ディスククランプ機構1を備えるディスク装置は、空チャッキングに発生する大きな音及び引き離し力を低減できる優れた装置として提供できる。
【0025】
なお、上記実施形態で示したターンテーブル10上面とクランパ20下面との間隔Lは変更可能である。この間隔Lを大きく設定することにより、突起部26の高さを高くすることができる。突起部26を高くすると、爪部25の変形が大きくなるので、磁力を減衰させる作用を増すことができる。本ディスククランプ機構1の設計では、このような点に考慮して所望の間隔Lを設定することが望ましい。但し、この間隔LはディスクDの厚みよりも小さいことが望ましい。このようにすれば、ディスクD装着時の磁力を小さくしないで済む。
【0026】
また、上述した実施形態ではターンテーブル10側にマグネットを配置し、クランパ20側に磁性金属板及び変形する非磁性部材を配置する例を示したが、配置をこの逆とした構成を採用としてもよい。すなわち、ターンテーブル10側の構造を変形させるようにしてもよい。この場合には、例えばターンテーブル10の上面に接触して下方に変形する非磁性部材を配置し、その下に磁性金属板等の磁性材料を配置する。
【0027】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、磁力減衰構造が互いに吸引する磁性体間に作用する磁力を減衰させるのでディスクが無い空状態でローディングしても大きなチャッキング音が発生することを抑制でき、また、吸着した磁性体を引き離すときの力を従来よりも軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスク装置で採用されているディスククランプ機構例について示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るディスククランプ機構を含むディスク装置の主要部構成を模式的に示した側面図である。
【図3】一実施形態に係るディスククランプ機構に含まれるクランパについて示した図であり、(A)はクランパの平面図、(B)は同側面図、(C)は同底面図である。
【図4】クランパにセットされる板金部材を示した図である。
【図5】クランパを下方から見た状態で示す斜視図である。
【図6】クランパを上方から見た状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスククランプ機構
10 ターンテーブル
16 マグネット
20 クランパ
25 爪部
26 突起部
30 板金部材
32、33 舌片部
Claims (7)
- ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、
前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブル側に設けた第1の磁性体と該第1の磁性体に吸着するクランパ側の第2の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたことを特徴とするディスククランプ機構。 - 前記磁力減衰構造は、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに弾性変形する非磁性部材を含み、該非磁性部材の変形により前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間の磁束密度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のディスククランプ機構。
- 前記非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに、前記ターンテーブルと前記クランパとのいずれか一方に当接して弾性変形することを特徴とする請求項2に記載のディスククランプ機構。
- 前記第1の磁性体と前記第2の磁性体のいずれか一方が、前記非磁性部材の変形に伴って、弾性変形することを特徴とする請求項3記載のディスククランプ機構。
- ターンテーブルに載置したディスクを、前記ターンテーブルと磁気的に吸着するクランパを用いて挟持するディスククランプ機構であって、
前記ターンテーブル側に第1の磁性体を、前記クランパ側には前記第1の磁性体に吸着する第2の磁性体を含み、
前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が予め設定した所定間隔を下回ったときに、第2の磁性体を弾性変形して前記第1の磁性体との間で生じる磁力を減衰させる磁力減衰構造を備えたことを特徴とするディスククランプ機構。 - 前記磁力減衰構造は、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との間に介在するように前記クランパ側に設けた非磁性部材を含み、該非磁性部材は前記所定間隔に対応した高さの突起部を備え、前記ターンテーブルと前記クランパとの間隔が前記所定間隔を下回ったときに前記突起部が前記ターンテーブル側に当接することにより弾性変形し、これに伴って前記第2の磁性体が弾性変形することを特徴とする請求項5に記載のディスククランプ機構。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載のディスククランプ機構を含んでいることを特徴とするディスク装置。
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Cited By (3)
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KR101015403B1 (ko) * | 2008-08-25 | 2011-02-22 | 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 | 광 매체 구동 장치 |
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- 2003-06-30 JP JP2003188991A patent/JP2005025838A/ja active Pending
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