JP2003171619A - 水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料組成物

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JP2003171619A
JP2003171619A JP2001372382A JP2001372382A JP2003171619A JP 2003171619 A JP2003171619 A JP 2003171619A JP 2001372382 A JP2001372382 A JP 2001372382A JP 2001372382 A JP2001372382 A JP 2001372382A JP 2003171619 A JP2003171619 A JP 2003171619A
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oxide
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inorganic
water
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JP2001372382A
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Tadatoshi Shiono
忠利 塩野
Masami Sugishima
正見 杉島
Nobushige Numa
伸茂 奴間
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌及び害虫忌避効果を十分発現し得る塗膜を
形成する水性塗料組成物を提供する。 【解決手段】害虫忌避剤(A)と、銀イオンを担持した
無機系抗菌剤、光触媒活性を有する無機酸化物、及びビ
ス(ピリジン−2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩の
中から選ばれる少なくとも1種(B)とを含有する水性
塗料組成物。さらに粒径0.5〜50μmのトルマリン
微紛末(C)を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋などの建築物
に塗布することで抗菌及び害虫忌避が可能である水性塗
料組成物に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】近年、家屋に侵入するハエ、
ゴキブリ、シラミ、ノミ、ヤブカ、ブユ、アブ、ヌカカ
などの害虫や、一般家庭内での繁殖が問題となっている
住宅内性ダニ類などから生活空間を守ることがクローズ
アップされており、これらは新生児や小児に多く近年急
速に蔓延してきている喘息や皮膚炎などのアレルギー疾
患の原因を取り除く上でも非常に重要である。このダニ
類やゴキブリなどの害虫に対しては各種の殺虫剤や忌避
剤が有効であり、これらを配合した塗料を室内外に塗布
することが提案されている(例えば特開平11−354
05号、特開平7−118112号公報など)。
【0003】一方、建造物内外の塗装面における細菌・
カビの発生による汚染に対しても、従来、塗料に防汚機
能を付与する検討が種々行なわれている。中でも、最
近、特に病院でのMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ
球菌)等による院内感染が問題になってきており、抗菌
性を有する塗料を塗布することが提案されている(例え
ば特開昭63−265958号、特開平6−14979
号など特開平8−48917号公報など)。
【0004】近年、益々生活環境をクリーンに保つこと
が要望されており、塗膜においても抗菌及び害虫忌避効
果を十分に発現させることが要望されていた。
【0005】本発明の目的は、抗菌及び害虫忌避効果を
十分発現し得る塗膜を形成する水性塗料組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1.害虫忌避剤(A)と、銀イオンを担持した無機系抗
菌剤、光触媒活性を有する無機酸化物、及びビス(ピリ
ジン−2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩の中から選
ばれる少なくとも1種(B)とを含有することを特徴と
する水性塗料組成物、 2.害虫忌避剤(A)を塗料に対して0.01〜5重量
%含有する1項記載の水性塗料組成物、 3.粒径0.5〜50μmのトルマリン微紛末(C)を
含有する1項記載の水性塗料組成物、 4.顔料分散工程で(A)成分及び(B)成分、必要に
応じて(C)成分を顔料と共に分散処理する1ないし3
項のいずれか1項記載の水性塗料組成物、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において害虫忌避剤(A)
としては、従来公知のものが特に制限なく使用でき、例
えばオキサゾリン誘導体、ピレスロイド系化合物、硼酸
系セラミックス、有機燐系化合物、カーバメート系化合
物、チアジアジン誘導体、ニトロイミダゾリジン誘導
体、ネライストキシン誘導体、N−シアノアミジン誘導
体、塩素化炭化水素化合物、ベンゾイルフェニルウレア
系化合物、ホルムアミジン誘導体、チオ尿素誘導体;そ
の他、α−シアノ3−フェノキシベンジルクリサンテマ
ート、シトラール、メントン、ベンジルアルコール、フ
ェニルエチルアルコール、シンナムアルデヒドおよびそ
の誘導体などが挙げられ、これらは目的とする害虫に応
じて単独であるいは2種以上併用して用いることができ
る。
【0008】これらのうち、オキサゾリン誘導体として
は、例えば、特開平3−232867号及び特開平4−
89484号公報などに記載のような4−フェニル置換
オキサゾリン誘導体や、特開平6−100546号公報
などに記載のような4−ナフチル置換オキサゾリン誘導
体などが挙げられ、ピレスロイド系化合物としては、例
えば特開平11−35405号などに記載のような2,
2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シ
クロプロパンカルボン酸−2−メチル−4−オキソ−4
−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−
イル−エステル(一般名アレスリン),2、2−ジメチ
ル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパ
ンカルボン酸、2,2−ジクロル−2−(2−メチルプ
ロペニルシクロプロパンカルボニックアシド(3−フェ
ノキシフェニル)メチルエステル(一般名ペルメトリ
ン),2,2ジメチル−3−(2メチル−プロペニルシ
クロプロパンカルボン酸(3−フェノキシフェニル)メ
チルエステル(一般名フェノトリン)などが挙げられ
る。
【0009】本発明において上記害虫忌避剤(A)の添
加割合は、水性塗料に対して、通常、0.01〜5重量
%、好ましくは0.02〜5重量%の範囲内が好適であ
る。該添加割合が0.01重量%未満では忌避効果が発
現されず、5重量%を超えると塗膜の安全性の点から望
ましくない。
【0010】上記害虫忌避剤(A)は、例えば界面活性
剤などの分散剤や消泡剤等とともにホモジナイザー等に
よって水中に分散させ水分散液として塗料に配合するこ
とができ、該害虫忌避剤が粉末の場合には溶剤に溶解し
てから上記操作を行なうことができる。さらに粉末の場
合には、後述の樹脂成分に混合し分散してペ−ストとし
てから塗料化することもできる。
【0011】本発明において(B)成分は、抗菌、さら
には室内汚染除去を目的とするものであり、銀イオンを
担持した無機系抗菌剤、光触媒活性を有する無機酸化
物、及びビス(ピリジン−2−チオール−1−オキシ
ド)亜鉛塩の中から選ばれる少なくとも1種であり、こ
れらは適宜組合せて使用することができる。
【0012】上記銀イオンを担持させた無機系抗菌剤と
しては、銀イオンを担持させた無機化合物であれば特に
制限なく従来公知のものが使用できる。銀イオンを担持
させる無機化合物としては、活性炭、活性アルミナ、シ
リカゲル等の無機系吸着剤、ゼオライト、ヒドロキシア
パタイト、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、チタン
酸カリウム、含水酸化ビスマス、含水酸化ジルコニウ
ム、ハイドロタルサイト等の無機イオン交換体などが挙
げられる。これらの無機化合物に銀イオンを担持させる
方法には、特に制限なく従来知られた担持方法がいずれ
も採用できる。例えば物理吸着又は化学吸着により担持
させる方法、イオン交換反応により担持させる方法、結
合剤により担持させる方法、銀化合物を無機化合物に打
ち込むことにより担持させる方法、蒸着、溶解析出反
応、スパッタ等の薄膜形成法により無機化合物の表面に
銀化合物の薄層を形成させることにより担持させる方法
等が挙げられる。上記無機化合物の中で、無機イオン交
換体は銀イオンを強固に担持できることから好ましく、
特にゼオライトやリン酸ジルコニウム塩などが好適に使
用できる。該化合物の具体例としては、例えば「ノバロ
ンAG−300」(東亜合成化学社製、銀イオン担持リ
ン酸ジルコニウム)、「ゼオミックAW−10D」(シ
ナネンニューセラミック社製、銀イオン担持ゼオライ
ト)などの市販品も利用できる。
【0013】該銀イオンを担持させた無機系抗菌剤の粒
径は、塗装後の仕上り性、抗菌剤の有効面積などから平
均粒径10μm以下、好ましくは0.01〜5μmであ
ることが望ましい。
【0014】上記銀イオンを担持させた無機系抗菌剤の
配合割合は、塗料固形分100重量部に対して好ましく
は0.05〜50重量部、さらに好ましくは0.5〜1
0重量部が抗菌効果及び経済性から好適である。
【0015】上記光触媒活性を有する無機酸化物は、バ
ンド・ギャップを有する半導体粒子であり、そのバンド
・ギャップ以上のエネルギ−を持つ光(例えば太陽光や
人工照明光の紫外線)が照射されると光励起により生成
した電子と正孔が半導体粒子表面に移動し、その強い酸
化能力によってこれに接する細菌やホルマリンなどを分
解する機能を発揮するものである。該無機酸化物とし
て、具体的には、例えばTiO、RuO、CoO、
Ce、Cr、Rh、V、Zn
Oなどが挙げられ、特に安全性、経済性の点からTiO
、ZnOが好適である。TiOなる酸化チタンには
正方晶系に属するルチル型、アナタ−ゼ型と、斜方晶系
に属するブルッカイト型の3種類の結晶型があるが、光
触媒活性を有する酸化チタンとしてはアナタ−ゼ型の酸
化チタンである。
【0016】該光触媒活性を有する無機酸化物は、平均
粒子径が500nm以下、好ましくは3〜300nmで
ある。該粒子径が500nmを越えると、光触媒活性、
分散性が低下し、また貯蔵安定性が低下するので好まし
くない。
【0017】上記無機酸化物は、さらに光触媒活性を高
めるため該無機酸化物表面に、Fe、Mo、Ru、O
s、Re、V、Rh、Ag、Cu、Znなどの金属成分
を酸化物或いは金属イオンの形で担持せしめることがで
き、このうち抗菌性付与の点から、Ag、Cu及びZn
から選ばれる少なくとも1種の抗菌性金属成分を担持せ
しめることが好適である。これら金属成分の担持方法と
しては、従来公知の方法が採用でき、例えばAgの担持
では酸化銀をアンモニア水で溶解して銀のアミン錯塩水
溶液とし、この中に該無機酸化物を入れ撹拌した後、濾
過残渣物を150℃で48時間加熱乾燥して得るなどが
適当である。
【0018】上記光触媒活性を有する無機酸化物の配合
は、例えば塗料中に該無機酸化物の粉末を直接混入した
後、ディスパ−、サンドミル、シェ−カ−等の撹拌機で
分散してもよいが、後述の樹脂成分に混合し、適度な粘
度(50〜100KU)を有する中で分散してペ−スト
としてから塗料化するのが望ましい。
【0019】また光触媒活性を有する無機酸化物の粉末
をコロイド粒子としてなる溶液として配合してもよい。
無機酸化物コロイド溶液として配合すると、上記のよう
な分散工程が不要でしかも粉末がより微細な状態で水性
ポリッシュ中に配合できるので、光触媒活性や抗菌性の
点から好適である。無機酸化物コロイド溶液としては、
例えば、特開平6−80527号公報、特開平7−33
616号公報などに開示されており、TiO単一酸化
物のコロイド粒子やSiO ・Al・TiO
などの複合酸化物のコロイド粒子が挙げられる。これら
は前述の抗菌性金属成分をコロイド粒子表面に付着、或
いは無機酸化物と混合した形でコロイド粒子とすること
ができる。
【0020】上記光触媒活性を有する無機酸化物の配合
割合は、樹脂固形分100重量部に対して好ましくは1
0〜300重量部、さらに好ましくは50〜200重量
部が好適である。
【0021】上記ビス(ピリジン−2−チオール−1−
オキシド)亜鉛塩は、いわゆるジンクピリチオンであ
り、有機系抗菌剤である。該ビス(ピリジン−2−チオ
ール−1−オキシド)亜鉛塩は、単独で配合することで
抗菌性におけるハロー効果を発現するものであるが、上
記銀イオンを担持させた無機系抗菌剤と併用すること
で、溶出銀イオンによる変色抑制効果を発現するもので
ある。
【0022】該ビス(ピリジン−2−チオール−1−オ
キシド)亜鉛塩の配合割合は、塗料固形分100重量部
に対して好ましくは0.001〜20重量部、さらに好
ましくは0.05〜5重量部が抗菌効果、変色防止能及
び経済性から好適である。
【0023】上記銀イオンに起因する変色防止の点か
ら、病院等の消毒用エタノール等の薬品が揮散しやすい
部位、あるいは日光照射の厳しい部位等に塗装される塗
料に対しては、ベンゾトリアゾール構造を有する化合物
を必要に応じて配合することが望ましい。該ベンゾトリ
アゾール構造を有する化合物としては、例えばメチルベ
ンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールのカリウ
ム塩、3−ベンゾトリアゾール−5−t−ブチル−4−
ヒドロキシプロピオン酸メチル、2,4−ジ−t−ブチ
ル−6−ベンゾトリアゾールフェノールなどが挙げられ
る。
【0024】本発明では、室内環境の清浄の点から、上
記(A)及び(B)成分にさらに粒径0.5〜50μm
のトルマリン微紛末(C)を併用することが好適であ
る。永久電極を持つトルマリンは放射する電磁波により
マイナスイオンを発生するので、動植物に悪影響を与え
るプラスイオンを中和し室内空間を快適な環境に保ち、
またその界面活性効果により、素材と水分子との間に強
力な被膜(ヒドロキシルイオン)を形成して、大気中や
水中に浮遊する物質の付着を抑え、汚染防止、黴の発生
を抑制するものである。
【0025】上記トルマリン微粉末(電気石粉)は、酸
化化合物の形態を有しており、三方又は六方の異極反面
像族に属し、この異極像は上下非対象で、代表的な組成
構成はFe(3.0重量%)、CaO(0.2重
量%)、NaO(0.5重量%)、KO(0.1重
量%)、SiO(38.5重量%)、Al(3
5.9重量%)、B(8.1重量%)、残部が不
純物(例えば、リチウム等の微量元素)である。このト
ルマリン微粉末は、結合する金属元素(Mg,Fe,L
i,Al等)の種類によって赤、緑、青、黒等の多彩な
色を示す。
【0026】上記トルマリン微粉末(C)の配合割合
は、塗料固形分100重量部に対して好ましくは10〜
600重量部、さらに好ましくは50〜300重量部が
好適である。その配合は、後述の樹脂成分に混合し分散
してペ−ストとしてから塗料化するのが望ましい。
【0027】本発明において上記(A)及び(B)成
分、さらに必要に応じて(C)成分が配合される水性塗
料として、架橋形、非架橋形のいずれであってもよく、
従来公知の水分散性樹脂や水溶性樹脂をビヒクル成分と
する塗料が特に制限なく適用できる。該水分散性樹脂や
水溶性樹脂としては、例えばアクリル樹脂エマルショ
ン、酢酸ビニルエマルション、酢ビ−アクリルエマルシ
ョン、エチレン−酢ビエマルション、シリコンアクリル
エマルション、フッ素樹脂エマルション、エポキシ樹脂
エマルション、ウレタン樹脂エマルション、アルキド樹
脂エマルション、ポリウレタンエマルション、水溶性ア
クリル樹脂、ポリビニルアルコ−ル、天然もしくは合成
ゴムラテックスなどが挙げられ、これらは1種又は2種
以上適宜選択して使用できる。
【0028】上記水性塗料としては、主に耐候性、耐久
性、付着性などから(i)アクリル樹脂エマルションを
含有する水性塗料、(ii)カルボニル基含有共重合体エ
マルション、又は、該エマルション及び架橋剤として1
分子中に少なくとも2個以上のヒドラジド基を有するヒ
ドラジド化合物を含有する水性塗料が好適に使用でき
る。
【0029】上記(i)の水性塗料に用いられるアクリ
ル樹脂エマルションとしては、通常、(メタ)アクリル
酸のアルキル又はシクロアルキルエステル、スチレンな
どを主に含有するモノマー混合物を、乳化剤の存在下で
乳化重合させることにより得られるアクリル共重合体エ
マルションが好適に使用できる。
【0030】上記(i)の水性塗料に用いられるカルボ
ニル基含有共重合体エマルションとしては、通常、ダイ
アセトン(メタ)アクリルアミドなどのカルボニル基含
有不飽和モノマ−を0.1〜30重量%、及びその他の
不飽和モノマ−を70〜99.9重量%含有するモノマ
−混合物を、乳化剤の存在下で乳化重合させることによ
り得られる共重合体エマルションが好適に使用できる。
該カルボニル基含有共重合体エマルションには、必要に
応じてカルボニル基或いはヒドラジド基を有する水性ポ
リウレタン樹脂(例えば特開平7−113061号、特
開平5−339542号など)を併用してもよい。
【0031】本発明組成物には、さらに必要に応じて、
例えば酸化チタン、カ−ボンブラック、ベンガラ、フタ
ロシアニンブル−などの着色顔料、炭酸カルシウム、タ
ルク、マイカ、クレ−、ケイ砂、パライトなどの体質顔
料、その他、活性アルミナ、活性白土、ゼオライト、ケ
イ藻土や骨材等を、適宜選択して配合してもよい。
【0032】本発明では上記顔料分散工程において、前
記(A)成分及び(B)成分、必要に応じて(C)成分
を顔料と共に分散処理することが、塗膜面に均一に抗菌
及び害虫忌避効果を発現させる点から好適である。顔料
分散処理では、通常、後述の樹脂成分に混合し、ディス
パ−、サンドミル、シェ−カ−等の撹拌機で適当な時間
分散し、顔料ペ−ストとする。
【0033】上記顔料分全体としては、塗料中の全固形
分に占める全顔料(粉末状の(A)〜(C)成分を含
む)の体積割合(PVC)が0.01〜70%、好まし
くは0.02〜60%となるよう配合されるのが塗膜の
緻密性の点から望ましい。
【0034】本発明組成物には、さらに必要に応じて有
機溶剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、界面活
性剤、分散剤、消泡剤、増粘剤、造膜助剤、防腐剤、凍
結防止剤、可塑剤などの塗料用添加剤を配合することが
できる。
【0035】本発明組成物は、通常、約0.1〜0.5
kg/mの範囲の塗布量(乾燥塗布量では約50〜2
50g/m)塗装されることが望ましい。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及び
「重量%」を示す。
【0037】アクリル共重合体エマルションの製造 製造例1 容量2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水242
部、Newcol 707SF(日本乳化剤社製、ポリ
オキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤、不揮
発分30%)2.4部を加え、窒素置換後、80℃に保
った。この中に過硫酸アンモニウム0.7部を添加し、
添加15分後から下記組成をエマルション化してなるプ
レエマルションを3時間かけて滴下した。 脱イオン水 352 部 Newcol 707SF 62.5部 メチルメタクリレ−ト 201 部 スチレン 134 部 n−ブチルアクリレ−ト 321 部 アクリル酸 13.4部 過硫酸アンモニウム 1.3部 滴下終了時から30分間経過後、0.7部の過硫酸アン
モニウムを7部の脱イオン水に溶解させた溶液7.7部
を滴下開始し、30分間かけて滴下終了した。これをさ
らに2時間80℃に保持した後、45℃に降温した。次
いでアンモニア水でpH9に調整し、固形分50%の共
重合体エマルション(1)を得た。
【0038】製造例2 容量2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水232
部、Newcol 707SF 2.3部を加え、窒素
置換後、80℃に保った。この中に過硫酸アンモニウム
0.7部を添加し、添加15分後から下記組成をエマル
ション化してなるプレエマルションを3時間かけて滴下
した。 脱イオン水 338 部 ダイアセトンアクリルアミド 32 部 アクリル酸 2.6部 スチレン 97 部 メチルメタクリレ−ト 260 部 2−エチルヘキシルアクリレ−ト 101 部 n−ブチルアクリレ−ト 150 部 Newcol 707SF 62 部 過硫酸アンモニウム 1.2部 滴下終了時から30分間経過後、0.7部の過硫酸アン
モニウムを7部の脱イオン水に溶解させた溶液7.7部
を滴下開始し、30分間かけて滴下終了した。これをさ
らに2時間80℃に保持した後、45℃に降温した。次
いでアンモニア水でpH8.5に調整し、固形分50%
の共重合体エマルション(2)を得た。
【0039】顔料ペーストの作成 容量0.5リットルのステンレス円筒容器に、表1に示
す配合組成の成分を順に攪拌しながら配合し、約20分
間全体が均一になるよう攪拌し、次いでサンドミルにて
顔料粗粒が50μm 以下になるまで分散を行ない、各顔
料ペースト1)〜15)を作成した。尚、ペースト1
2)は、顔料を含まないので各成分をホモジナイザーで
混合攪拌して作成した。表1の(注1)〜(注9)は下
記に示す通りである。
【0040】 (注1)ノプコスパ−ス44C:サンノプコ社製、商品
名、顔料分散剤 (注2)SNデフォ−マ−364:サンノプコ社製、商
品名、消泡剤 (注3)フジケミHEC KF−100:フジケミカル
社製、商品名、増粘剤 (注4)チタン白 JR−600A:テイカ社製、商品
名、ルチル型酸化チタン (注5)オキサゾリン系忌避剤:2−(2,6−ジフル
オロフェニル)−4−(2−ナフチル)−2−オキサゾ
リン (注6)ピレスロイド系忌避剤:フェノトリン (注7)バイオカットZP: 大日本インキ化学工業社
製、商品名、ビス(ピリジン−2−チオール−1−オキ
シド)亜鉛塩 (注8)ノバロンAG−300:東亜合成化学工業社
製、商品名、銀イオン担持リン酸ジルコニウム (注9)ゼオミックAW−10D:シナネンニューセラ
ミック社製、銀・亜鉛イオン担持合成ゼオライト
【0041】
【表1】 無機酸化物分散ペ−ストの作成 1リットルのステンレス容器に、表2に示す配合組成
で、各光触媒活性を有する無機酸化物を、上水及び「ノ
プコサントK」(サンノプコ社製、分散剤)と共に配合
し、ディスパ−で20分間撹拌後、さらに1リットルの
卓上サンドミルにて20分間分散し、各分散ペ−スト
〜を作成した。尚、表1の(注10)〜(注12)は
下記に示す通りである。また光触媒活性を有する無機酸
化物のコロイド溶液として下記3種〜を用意した。
【0042】(注10)ST−157:テイカ社製、商
品名、アナタ−ゼ型酸化チタン、平均粒子径20nm (注11)Z−NOUVE:三井金属工業社製、商品
名、酸化亜鉛、平均粒子径100〜200nm (注12)JA−1:テイカ社製、商品名、アナタ−ゼ
型酸化チタン、平均粒子径180nm ATOMYOVAL−C:触媒化成工業社製、商品
名、銅含有チタニアコロイド、5nm ATOMYOVAL−Z:同上、商品名、亜鉛含有チ
タニアコロイド、5nm ATOMYBALL:同上、商品名、銀含有チタニア
コロイド、10nm
【0043】
【表2】
【0044】水性塗料の作成 実施例1〜18及び比較例1〜3 上記で得た顔料ペ−ストに対して、前記製造例で得た共
重合体エマルション、テキサノ−ル及び必要に応じてア
ジピン酸ジヒドラジドを夫々表3に示す組成及び配合量
で配合し、10〜20分間攪拌して各水性塗料を得た。
これらを下記試験に供した。結果を表3に示す。
【0045】(*1)害虫忌避試験(侵入阻止法):濾
紙に上記で得た水性塗料を刷毛で塗布し、2週間常温乾
燥させて各試験体を作成した。一方、「ビニデラ300
白」(関西ペイント社製、つや消し水性塗料)を濾紙に
刷毛で塗布し同様に乾燥させたものを無処理試験体とし
た。
【0046】外径約90mm、高さ約20mmのガラス
シャーレに、生存ダニ数約3,000匹を含む量のコナ
ヒョウヒダニ培地を均一に広げ、これを直径100mm
以上の昆虫用粘着トラップ上に置き、その中央に外径約
45mm、高さ約15mmのガラスシャーレを置いた。
このガラスシャーレにはあらかじめガラスシャーレの内
径と同じサイズに切り抜いた各試験体を敷きこみ、中心
に直径約10mmの範囲内に誘引用にダニ未摂取培地
0.05gを置いた。
【0047】これを、粘着トラップごと飽和食塩水の入
った食品保存用プラスチック製容器に入れ、密封し、こ
の食品保存用プラスチック製容器を全暗状態の恒温器中
に静置し、容器内が25±1℃、75±5%RHの雰囲
気を維持している状態で24±1時間飼育の後、各試験
体の塗膜を水洗いにてダニを回収後計数し下記式にあて
はめ忌避率を求めた。無処理試験体についても同時に試
験を行った。なお、試験はばらつきを考慮し、3回の繰
り返しを行なった。忌避率は数字が大きい程効果がある
ことを示す。(○:忌避率60%以上、△:30〜60
%、×:30%未満) 忌避率(%)=100×(A−B)/A A:無処理試験体中のダニ数 B:実施例、比較例の水性塗料で作成した試験体中のダ
ニ数
【0048】(*2)抗菌性試験:35×35mmのガラ
ス板に、上記で製造した各水性塗料を刷毛で塗布量約9
0〜120g/mとなるように塗装し、室温で2時間
乾燥させた後、さらにその上に1回目と同じ要領で刷毛
で同塗料を塗装し、室温で7日間乾燥させて各試験塗板
を作成した。得られた各試験塗板を以下の抗菌性試験に
供した。
【0049】被検菌として黄色ブドウ球菌(Staphyloco
ccusaureus)を用い、該菌液を上記試験塗板表面に、該
試験塗板1枚当たりの菌数が105 個となるように一様
に接種し、37℃で6時間保存後、菌数測定用培地(S
CDLP液体培地)(注13)で試験塗板上の生残菌を
洗いだした。この洗液を試験液として菌数測定用培地に
よる混釈平板培養法にて37℃で2日間培養した後、各
試験塗板の生菌の有無を調べた(○:菌の発生無、×:
菌の発生有)。
【0050】(注13)SCDLP液体培地:カゼイン
製ペプトン17g、大豆製ペプトン3g、リン酸−水素
カリウム2.5g、ブドウ糖2.5g、塩化ナトリウム
5gを純水1リットルに溶解させたもの。
【0051】
【発明の効果】本発明の水性塗料組成物によれば、抗菌
及び害虫忌避効果をそれぞれ損なわれることなく十分発
現し得る塗膜を形成できる。またトルマリンを同時に使
用することで、抗菌性がより一層発現し、また塗膜が汚
れにくくなり、塗膜表面の害虫忌避効果の持続性が向上
する。
【0052】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 53/08 A01N 59/16 A 59/16 Z C09D 5/00 Z C09D 5/00 5/14 5/14 A01N 53/00 508A Fターム(参考) 4H011 AA02 AC06 BA01 BB09 BB10 BB15 BB18 BC06 BC07 BC18 BC19 DA15 DC05 DD05 4J038 CG001 CG171 CH071 CH081 DG001 HA016 HA16 HA506 JB15 JB24 JB38 JC20 JC38 MA08 MA10 PB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】害虫忌避剤(A)と、銀イオンを担持した
    無機系抗菌剤、光触媒活性を有する無機酸化物、及びビ
    ス(ピリジン−2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩の
    中から選ばれる少なくとも1種(B)とを含有すること
    を特徴とする水性塗料組成物。
  2. 【請求項2】害虫忌避剤(A)を塗料に対して0.01
    〜5重量%含有する請求項1記載の水性塗料組成物。
  3. 【請求項3】粒径0.5〜50μmのトルマリン微紛末
    (C)を含有する請求項1記載の水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】顔料分散工程で(A)成分及び(B)成
    分、必要に応じて(C)成分を顔料と共に分散処理する
    請求項1ないし3のいずれか1項記載の水性塗料組成
    物。
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