JPS63221175A - 防カビおよび抗菌能を有する塗壁ならびに吹付け材料 - Google Patents

防カビおよび抗菌能を有する塗壁ならびに吹付け材料

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JPS63221175A
JPS63221175A JP5288887A JP5288887A JPS63221175A JP S63221175 A JPS63221175 A JP S63221175A JP 5288887 A JP5288887 A JP 5288887A JP 5288887 A JP5288887 A JP 5288887A JP S63221175 A JPS63221175 A JP S63221175A
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JP
Japan
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cation exchanger
wall
spraying material
spraying
antibacterial
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JP5288887A
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Zenji Hagiwara
萩原 善次
Iwao Uenoyama
上野山 巌
Yasuo Kurihara
靖夫 栗原
Kazuhiro Morita
和博 森田
Satoshi Ando
安藤 聰
Akira Dono
彬 堂野
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HAGIWARA GIKEN KK
SHINAGAWA NENRYO KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
HAGIWARA GIKEN KK
SHINAGAWA NENRYO KK
Shinagawa Fuel Co Ltd
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建材として使用される防カビおよび抗菌性を有
する塗壁材料ならびに吹付は材料に関するものである。
さらに詳しくは本発明は種々の細菌やカビ(真菌)に対
して優れた殺菌作用または抗菌作用を有する新規な塗壁
材料ならびに吹付は材料に関するものである。
[従来の技術及びその問題点] 建材として使用される塗壁材料は防熱、防寒、吸湿、吸
音等の目的で使用されているが、これに対する抗菌、防
カビ対策は全く配慮されていない。
例えば塗壁材料として使用されるしっくい、マグネシャ
セメント、日本壁(塗壁、砂壁、大津壁、繊維壁等)、
および吹付は材料として使用される有機質砂壁状吹付材
、有機質タイル状吹付材、合成樹脂エマルジョンを使用
したタイル状吹付材料には、細菌やカビの栄養源となる
成分が可成り多く添加使用されているにもかかわらず、
これらの材料に対して抗菌・防カビ対策が全くなされて
いなかった。本発明者らは抗菌および防カビ対策として
市販の有機系の防カビ剤を混入した塗壁材料や吹付は材
料を用いて試験を重ねたが、市販の有機系の防カビ剤は
防カビ効果及びその持続性の点で不充分であるとの結論
に達した。即ち有機系時カビ剤を含有する塗壁の経時変
化を調べたところ、防カビ剤自身の揮発や溶出の故に、
その損失がかなり大で、防カビ効果の持続性に著しく欠
けることが判明した。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは塗壁材料や吹付は材料に強力な抗菌ないし
防カビ効果を付与すべく鋭意研究を重ねた結果、殺菌作
用を有する金属イオンを保持した有機または無機系の陽
イオン交換体またはこれをコーティング剤で処理したも
のを含有する塗壁材料および吹付は材料はカビ類(真菌
)に対する抵抗力が極めて大であり、かつ、有機系の抗
菌剤に比較して長期に亘って効果が持続することを見出
し、一方、一般細菌に対する抗菌性も極めて優れている
ことを見出して本発明に到達した。
即ち本発明は、殺菌作用を有する金属イオンを保持して
いる陽イオン交換体を含有してなる防カビおよび抗菌性
を有する塗壁材料ならびに吹付は材料を提供するもので
ある。
本発明に於ては殺菌作用を有する金属イオンとしては好
ましくは銀(1価)、銅(1価または2価)、亜鉛(2
価)、水銀(2価)、錫(2価または4価)、鉛(2価
)、ジルコニウム、ビスマス(2価)、およびカドミウ
ム(2価)の金属イオン群より選ばれた1種または2種
以上の金属イオンが使用される。これらの金属イオンは
、常温または高温下でイオン交換法により有機質または
無機質の陽イオン交換体に安定に結合保持される。
陽イオン交換体は多孔性であることが好ましい。
有機質の陽イオン交換体としては、粉状または粒状の強
酸型陽イオン交換体ならびに弱酸型陽イオン交換体が殺
菌性金属イオンの安定な保持母体として好適である。有
機質の陽イオン交換体の陽イオン交換容量は1ミリ当f
fl/g(無水基準)以上であることが、殺菌性金属イ
オンの必要且つ充分な量を安定に保持する上に好ましい
。有機質の強酸型陽イオン交換体(交換基:スルホン基
)としでは、ダウエックス(Dowex :商標’)5
0W、HGR。
HGR−W2等が、また弱酸型(交換基:カルボン酸)
のものとしてはダウエックスMWC−1(商標)などが
好ましい市販品として例示される。
次に交換容量が1ミリ当ffl/g(無水基準)以上の
粉状または粒状の無機質交換体も殺菌性金属イオンの保
持母体として好適である。その例としでは、天然または
合成のゼオライト(結晶質)が上げられる。天然ゼオラ
イトとしてはアナルミン(S i O/ Aft 20
 s =3.6〜5.6)、チャバサイト(St O/
AN 203= 3.2〜6.0)、クリノブチロライ
ト(SiO/AΩ203=8.5〜10.5) 、フオ
ジャサイト(StO/AΩ203=4.2〜4.6) 
、モルデナイト(S102/Ag203−8〜10)等
が本発明に好適である。
本発明で使用可能な合成ゼオライトの典型例としでは、
A−型ゼオライド(S 10  / An 203=1
.4〜2.4)、X−型ゼオライド(Si02/八p2
03=2〜3)、Y−型ビオライド(Si 02 /A
ρ203=3〜6)、ハイシリカゼオライl−(Si 
02/A、f! 203>20>等が挙げられる。
交換容量が1ミリ当量/9(無水基準)以上の粉状また
は粒状の非晶質のアルミノシリケート(無定形アルミノ
珪酸塩)も、殺菌性の金属イオンの安定な保持母体とし
て効果的である。これは下記の式により表される:XM
2/no・八g203・ys+ 02  (但しMはイ
オン交換性を有する1価または2価の陽イオン、nはM
の原子価、Xおよびyはそれぞれ酸化物および二酸化珪
素の係数)。これの使用により耐熱性の高い、且つ、高
温に於ても依然抗菌および防カビ性が衰えない利点があ
る。
前述の粉状または粒状の有機質または無機質の陽イオン
交換体に保持されるべき殺菌性の金属イオンの総量は使
用する陽イオン交換体の種類や特性により異なるが、使
用する陽イオン交換体の交換容量の1%以上が殺菌性金
属イオンで占められることが好ましい。しかし、交換容
量の飽和値付近まで殺菌性金属イオンを交換体に含有さ
せようとすると、塩基性塩などの析出物が生じるためか
抗菌力が低下する傾向がある。従って、殺菌性イオンの
イオン交換量は、飽和値の85%以下が好ましい。本発
明で必要とする単独または複数の殺菌性金属イオンは常
温ないし高温でカラム法またはバッチ法のイオン交換を
実施することにより、多孔質の陽イオン交換体の交換基
の陽イオンと容易に置換されて、交換体の母体(A>の
活性点に安定に保持される。かかる方法により調製され
る殺菌、ならびに抗菌性を有する陽イオン交換体(MA
)は極めて活性であり、MAは容易に解離してMA二M
十への反応により殺菌性のMイオンを放出する。これは
多孔性の母体の活性センターや表面に位置して励起状態
にあると考えられ、この故に、確認されたように、非常
に活性度が高く、各種細菌やカビ等の真菌いわゆる微生
物に対して強力な殺菌ないし抗菌力を発揮するのでおろ
う。
かかる事実は本発明の注目すべき事項の一つである。例
えば銀(1価)、銅(2価)、亜鉛(2価)または錫(
2価)を単独または二種以上保持している本発明の陽イ
オン交換体、例えばNa A(] Cu Z、Na C
u Zn Z、Na AOY。
Na Ag Cu  X、Na  Sn  Z、Na 
 Cu  Sn  Z。
AC] CDAMAS、A(] AMAS等[ZはA型
ビオライト、YはY型ビオライトXはX型ビオライトお
よびAMASは非晶質のアルミノシリケートの母体を表
わす]、ならびにこれらを光輝のコーテイング物質でコ
ーティングしたものを含む本発明の塗壁材料および吹付
は材料はスタフィロコッカス アウレウス(Staph
ylococcus aureus )、エシェリヒア
 コリ(Escherichia coli)、シュー
ドモナス アエルギノサ(Pseudomonasae
ruginosa) 、カンジダ アルビカンス(Ca
ndidaalbicans)等の一般細菌に対して大
ぎな殺菌効果を示し、長期に亘り効果が持続する。また
、アスペルギルス フラブス(Aspergillus
 flavus)、アスペルギルス ニガー(Aspc
rgillus niger)、ペニシリウム フニキ
ュロナム(Penc i l l iumfunicu
losum)、トリコデルマ エスピー(Tricho
derma SP) 、アウレオバシジウム プルラン
ス(Aureobasidium pullulans
)、カエトミウム グロボサム(Chaetomium
 globosum)等のカビ類に対しても本発明の塗
壁材料及び吹付は材料は、公知の材料に比較して抵抗性
がより大ぎい。
本発明において塗壁材料としては漆喰、マグネシャセメ
ント、日本壁(例えば東壁、砂壁、大津壁)、繊維壁等
が挙げられる。これらには、スサ及びのり相成分しツノ
マタ、フノリ、アルギン酸、カゼイン、CMC(カルボ
キシlレメチルセルロース)、MC(メチルセルロース
)、PVA(ポリビニルアルコール)、酢酸ビニルエマ
ルジョン等]が混入される。スサ及びのり成分は腐敗し
やすく細菌やカビの栄養源となる欠点があるが、本発明
によりこの欠点が解消される。吹付は材料としては、無
機系の砂壁状吹付は材料(溝付型と厚付型;ポルトラン
ドセメントを主成分とし、添加物として、硬化促進剤、
顔料等が含有される)、無機質系タイル状吹付(プ材′
F4(セメント主成分、顔料、珪砂、硬化促進剤、保水
剤、合成樹脂エマルジョン等が含有される。)、合成樹
脂エマルジョンを主成分とする有II砂壁状吹付は材、
エポキシ樹脂を主成分とする有機質タイル状吹付は材等
があげられる。上記の吹付は材料に含有される成分には
細菌やカビの栄養源になるものが多く含まれているが本
発明によりこの問題が解消される。
本発明に於ては、上述の如く、粉状または粒状の陽イオ
ン交換物質に殺菌作用を有する金属イオンを保持させ、
さらに場合によってはコーティングを実施する。かかる
方法によりjqられるものを以下では抗菌剤と呼ぶこと
があるが、この抗菌剤は化学的に極めて安定であり、且
つ水や有機溶媒に難溶である。また該抗菌剤は、塗壁材
料や吹付は材料中に極めて良好に均一に分散できる利点
がある。抗菌剤を塗壁材料や吹付は材料の構成成分と配
合して使用する際に構成成分間の化学反応は殆んどない
。また本発明の塗壁材料や吹付は材料を用いて施工した
後に抗菌剤の溶出損失にもとづく防カビ・抗菌効果の劣
化は殆んど皆無である。
また本抗菌剤は市販の公知の有機系の抗菌剤に比較して
蒸発損失や構造変化等の現象に基づく性能劣化は全く見
られない。従って、抗菌ならびに防カビ効果が長期に持
続する、ことが本発明の大きな特徴である。
本発明で使用する殺菌作用を有する金属イオンを保持し
ている陽イオン交換体にコーティング剤の皮膜を形成さ
せることにより壁材料や吹付は材料の構成成分との化学
反応が防止できて非常に有効であることを見出した。か
かるコーティング処理を施こしても、抗菌力および防カ
ビ効果自体は低下しない。また、後述するように、コー
ティング処理により、抗菌性イオン交換体粒子の二次凝
集が防止でき、従って塗壁材料、吹付は材料に容易に均
一分散できる利点が生じる。
本発明で殺菌性の金属イΔンを保持した陽イオン交換体
のためのコーティング剤としては、流動パラフィン、シ
リコーン樹脂系コーティング剤、または弗素樹脂系コー
ティング剤が好適である。
これらのコーティング剤またはその希釈溶液を用いて、
殺菌性の金属イオンを保持している粉状または粒状の陽
イオン交換体を表面処理する。コーティング剤の希釈の
ために難燃性の溶媒が適当である。陽イオン交換物質の
表面処理に際しては、これをコーティング剤液またはそ
れの希釈液に浸漬する方法が好適である。浸漬は常温な
いし加温下に実施してもよい。浸漬終了後同相を液相よ
り分離し、次いで固相を加温して溶媒を除去すると、コ
ーティング剤で処理された陽イオン交換体が得られる。
もし、粉粒体が凝集していれば、これを解砕した後に使
用する。上記浸漬法の代りに、本発明の陽イオン交換体
とコーティング剤またはこれの希釈液を所定間配合し、
混和機等を用いて常温ないし加温下で練る(ニーディン
グ)ことができる。この方法を使用することにより二次
凝集の少ない均一にコーティングされた陽イオン交換体
が得られる。コーティングを施こされた抗菌性の陽イオ
ン交換体は、塗壁材料や吹付材料中に良好に均一分散で
きるので、施工後の上記建材の全面に均一に抗菌・防カ
ビ効果が長期に亘って保持される利点がある。
コーティング剤として使用される流動パラフィンは、比
重が0.8〜0.9範囲内が好適であり、具体例として
は日本工業規格K −9003の流動パラフィン(比重
>0.855:沸点> 300℃)、スモイル系のP 
−70(比重0.84  :引火点184℃)、P−2
00(比重0.86 :引火点218℃)等が挙げられ
る。
これらの希釈溶媒としては四塩化炭素、トリクロルエチ
レン等が好ましいものとして例示される。
シリコーン系のコーティング剤の好ましい例としては、
信越化学工業株式会社’!!KF−96の如きジメチル
ポリシロキサン系のコーティング剤、K F −99の
如きメチルハイドロジエンポリシロキサン系のコーティ
ング剤、KC−88の如きメヂルトリクロロシラン系の
コーティング剤、KBM−3103Cの如きシランカッ
プリング剤等が挙げられる。これらの市販品は化学的に
も熱的にも比較的安定であり且つ耐久性に優れているの
で、本発明で使用する陽イオン交換体のためのコーティ
ング剤として好適である。上記のシリコーン系コーテイ
ンク剤を希釈して使用する際は、希釈剤として炭化水素
または芳香族系等の多くの溶媒の使用が可能であるが、
皮膜形成後に熱処理を実施する場合を考慮すれば、難燃
性で且つ熱的に安定な溶媒、例えば四塩化炭素、トリク
ロロエヂレン等の溶媒が好ましい。弗素系のコーティン
グ剤も本発明で使用可能である。例えば住友スリーエム
株式会社製のJX−900、FC−721等の弗素系コ
ーティング剤又はこれらを塩化系の溶媒で希釈した液は
本発明で使用する陽イオン交換体のための皮膜形成に有
効である。陽イオン交換体に対するコーティング剤の間
は、それの種類に依存するが、通常o、 oi〜20重
量%が適訊であり、0.2〜15重子%がもっとも好ま
しい範囲である。
上述の殺菌性の台底イオンを保持した陽イオン交換体ま
たはこれをコーティング剤で処理したものは、本発明で
防カビならびに抗菌性能を有する塗壁材料や吹付材料中
に少くとも0.01重量%(乾燥基準)含まれることが
好ましい抗菌ならびに防カビ効果を発揮する上に望まし
い。
本発明の抗菌ならびに防カビ性を有する塗壁材料ならび
に吹付材料の試験方法について述べる。
(1)使用菌株 (黄色ブドウ菌) (c) Aspergillus niger  TF
O4407(黒麹カビ) (d)  Aspergillus  flavus 
  A丁CC10836(2)菌液の調製 菌株aとb(細菌)は普通ブイヨンで35℃、16〜2
0時間培養後、滅菌生理食塩水で適宜希釈して試験に供
した。Cとd(カビ)はポテトデキストロース寒天培地
に充分分生子を形成させた後、分生子を滅菌0.005
%スルホコハク酸ジオクチルナトリウム溶液に懸濁し、
滅菌生理食塩水で適宜希釈して試験に供した。
(3)試験 3−1 成育阻止帯の有無 普通寒天培地(細菌用)またはりブロー寒天培地(カビ
用)に菌液をo、 im1塗抹し、この平板培地上に被
検体(壁サンプル)を置き、細菌は35℃で1夜培養後
、カビは25℃で7日間培養後、生育阻止帯の有無を試
験した。
3−2 接種菌数の経時変化 供試品(被検体:約25X25m:約1.5g>2枚を
滅菌生理食塩水AOrrtlの入った三角フラスコに入
れ、これに菌液を1d当り104になるように加えた。
この三角フラスコを室温下で振とうし、経時的に検液中
の生菌数を測定した。細菌は5CDLP寒天培地で35
℃、2日間培養後、カビはGPLP寒天培地で25°C
17日間培養後、生菌数を測定した。また、被検体を入
れないものをブランクとしてテストした。
(4)壁サンプルの調整 粉末状の壁材(内装薄塗材W;シコクの京壁;四国化成
工業株式会社製)約ioo gに、下記実施例1〜6の
各々で作った抗菌剤を所定間を加え、得られた混合物を
約2時間ボールミルを用いて混合した。上記の混合物に
シュラックスボンド(液状: ptl=4.4) 7.
2gと水を加えた。水の量は、混和物の含水率が32%
になるように調節された。次に混合物を自動乳鉢を用い
て約1時間湿式混和しIこ 。
次に混和物を50〜70Kg/cIItの荷重で50X
50s(厚ざ2.5M)の試験プレートに成形し、続い
て自然乾燥した。(qられた壁サンプルを四等分に切断
して小試験片(約25x25x 2.57g>とし、こ
れを被検体として、防カビ、抗菌性の試験に用いた。
実施例 1〜6 実施例1では抗菌剤として銅−銀−AMAS(Si O
2/A、l)203モル比−約2.9;交換容最約5.
8ミリ当量/S?(無水基準);平均粒子径Dav= 
3.4μm : AU =2.52%、Cu =2.5
7%(550℃焼成基準)〕、実施例2では銅−銀一亜
鉛−AMAS (Si 02 /Aj!203モル比=
約2.9;交換容徂約5.8ミリ当m/g<無水基準)
:Dav=2.9 μm : ACI =2.51%、
Cu =2.03%(550℃焼成基準)〕が使用され
た。実施例3では抗菌剤とI、TI−銅−Z (S !
 02 / AN 203モル比比的約1.99;交換
容量約7ミリ当量l無水基準) : [)aV= 3.
3μR; A(J =3.23%、Cu= 5.16%
(乾燥基準)〕、実施例4ではシリコーン樹脂でコーテ
ィングされた銅−亜鉛−Z〔SiO2/A、12203
モル比−約1.99:交換容量約7ミリ当ffl/g(
無水基準) : [)av= 3.5μm、 ; Zn
 =5.90%、Cu = 8.13%;5%シリコー
ン樹脂(K F −96,500cps) )が使用さ
れた。
上記でAMASは非晶質アルミノシリケートの母体を、
またZはA型ビオライトの母体を示す。前記何れの抗菌
剤も、予め約200℃に1時間加熱後、壁材料に所定量
添加された(第1〜4表参照)。
実施例4に使用されたコーティングされた銅−亜鉛−Z
型抗菌剤は下記の方法により調製された。
微粉末状の銅−亜鉛−Z型の抗菌剤を350℃で加熱活
性化した後、これをシリコーン樹脂K F −96(5
00cps) (信越化学工業株式会社製)の四塩化炭
素希釈液により処理してコーティングを実施した。
次に固相(ゼオライト相)を減圧下にha熱して四塩化
炭素を除去して、5重量%のシリコーンでコーティング
された抗菌剤が調製された。
実施例5では抗菌剤として銅−亜鉛−Z(Si O/A
、l!。03モル比=約2.1;交換容母6.8ミリ当
fit/g(無水基準) : [)av=2.5μm 
: Cu =8.26%、 Zn =8.20%(乾燥
基準);Z=A型ビオライトの母体)が使用された。
実施例6は有機質イオン交換体の使用例である。
本例に於ては乾燥済みの強酸型Dowex 50W (
N a型=250〜300メツシュ;交換容量3〜4ミ
リ当i、”g>  380gをo、IMAgNO3/1
.0MZnて、銀−亜鉛−Dowex 50W抗菌剤(
Ag=1.59%、Zn = 7.93%(乾燥基i$
)〕が調製された(収量425g(乾燥品))。
実施例1〜6で調製された抗菌剤を用いて壁サンプル(
50X 50m :厚さ約2.5m>を作り、更に切断
して小試験片(約25X25m>とし、これを用いて各
種の抗菌力試験を実施した。
実施例1で作った抗菌剤を壁材料に対して各々約5重量
%および約0.5重量%(乾燥基準)添加して壁サンプ
ルを作った。それぞれを、W−1およびW−4と呼ぶ。
成形体W−1の殺菌性金属イオン含量は、A(J =0
.12%、CIJ =0.12%(乾燥基準)テアリ、
成形体W−4においてはAU =0.013%、CIJ
 =0、014%(乾燥基準)であった。これらの試験
片を用いてAspergillus nigerに対す
る抗菌力試験を実施して、第1表のような結果を1qだ
。W−1゜W−4及びブランクの結果の比較より、本発
明の壁材料はカビに対して優れた効果を発揮することが
明らかである。典型的な細菌ESCheriChia 
coliに対する抗菌性の試験結果を第2表に示す。殺
菌性金属イオン含量の少いW−4においてさえ、優れた
抗菌性が見られる。
第1表 接種菌数の経時変化 (検液1ml中の生菌数) 菌株: Aspergillus nigero   
  6     24     48W −43,5X
10’ 2.lX10’  1.7X1031.7XI
01ブランク 2.2XlO’  3.7X10”  
 3.1X1034.8XIO3第2表 接種菌数の経
時変化 (検液1ml中の生菌数) 菌数: Escherichia colio    
 6     24     48実施例2のW−13
およびW−15成形体は、実施例2の銅−銀一亜鉛−A
MASを粉末状の壁材料に対して、それぞれ約1%およ
び約0.1%添加したものである。W−13成形体中の
殺菌性金属イオン含量はAg =0.02%、  Cu
 =0.017%、Zn−0,005%(乾燥基準)で
あり、W−15成形体においてはAg −0,0018
%、  Cu =0.002%、Zn=0.00196
 (乾燥基準)であった。第3表に示したように何れの
試験片もEseherichia eoliに対して優
れた抗菌性を示している。
第3表 接種菌数の経時変化 (検液1ml中の生菌数) 菌株: Escherlchia colt実施例2 
    振とう時間(hr)の被検体   0    
6     24     48の番号 W−153,lX1O’   5    0    0
また、W−13を用いたEscherichia co
liに対する生育阻止帯の有無を試験したところ、幅4
〜4.5mの阻止帯の形成が確認された。
実施例3のW−31成形体は、実施例3の結晶質の銀−
鋼−Z型の抗菌剤を粉末状の壁材料に対して約5%添加
したものである。W−31成形体はAg=0.14%、
 Cu =0.26%(乾燥基準)を含んだ。W−31
の被検体は、第4表に示したように、5taphy+o
coccus aureusに対して優れた抗菌性を示
した。なお、表中のW−BLは、抗菌剤を添加しなかっ
た壁材料を用いた対照テストを表、F)す。
次に同じく第4表に示した実施例4のW−旧被検体は、
前述した如く、シリコーン樹脂でコーティングされた銅
−亜鉛−Z型の抗菌剤を粉末状の壁材料に対して約5%
添加したものである。W−41成形体はCu =0.3
9%、”ln =0.28%(乾燥基準)を含んだ。W
−41の被検体は5taphylococcusaur
eusに対して優れた抗菌性を示している。
第4表  接種菌数の経時変化 (検液1d中の生菌数) 菌株: 5taphylococcus aureus
実施例3       振どう時間(hr)および40
48 W−414,5X10’     0 W−BL(対照>   4.2x1043.8xlO3
ブランク    3.3X10   5.9X103実
施例5のWS2およびW5454成形、実施例5の結晶
質の銅−亜鉛−7抗菌剤を、粉末状の壁材料に対して、
それぞれ約2%および約0.5%添加したものである。
W−52成形体はCLI −0,16%。
Zn=0.12%、を含有し、W−54はCu =0.
037%、 7n =0.031%を含有した。W−5
2を用いたAspergillus flavusの菌
数の経時変化を第5表に示す。W−52の防カビ性は優
れている。
5taphylococcus aureusの菌数の
経時変化を第6表に示した。W−54成形体は優れた抗
菌効果を水箱5表 接種菌数の経時変化 L to(検液1ml中の生菌数) 菌数: Aspergillus flavus実施例
5     振とう時間(hr)の被検体   0  
  6     24     48の番号 W−BL  1.1X10’ 2.3X1034.9X
1035.5X103(対照) ブランク  1.3X10’  7.6X1034.7
X1033.9XIO3第6表 接種菌数の経時変化 (検液1ml中の生菌数) 菌株: 5taphylococcus aureus
実施例5     振とう時間(hr)の被検体   
0    6     24     4gの番号 W−BL  3.3XIO’ 5.3XlO’  3.
9XlO’  3.5X102(対照) ブランク 3.1X10’  2.1x1033.4x
1031.7x103次に実施例6のE X −10成
形体は、実施例6の銀−亜鉛−[)owex 50W型
の抗菌剤を粉末状の壁材料に対して約5%添加したもの
であるE X −10成形体はA!;I =0.08%
、Zn=0.旧%(乾燥基準)を含有した。EX−10
被検体存在時のAspergillus nigerの
菌数の経時変化を第7表に示した。EX−10被検体が
良好な防カビ性を示すことは明らかである。
第7表 接種菌数の経時変化 (検液1d中の生菌数) また、E X −10を用いて、ASpergillU
S nigerに対する阻止帯の有無を試験した。巾3
.6〜4.1Mの阻止帯が認められた。
以上より、本発明の塗壁材料および吹付は材料の防カビ
、抗菌性が明らかとなった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)殺菌作用を有する金属イオンを保持している陽イ
    オン交換体を含有してなる防カビおよび抗菌性を有する
    塗壁材料または吹付け材料。
  2. (2)陽イオン交換体がコーティング剤で処理されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の塗壁材料または吹付け材
    料。
  3. (3)殺菌作用を有する金属イオンが銀、銅、亜鉛、水
    銀、錫、鉛、ジルコニウム、ビスマス及びカドミウムの
    金属イオン群より選ばれた1種または2種以上である特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の塗壁材料または
    吹付け材料。
  4. (4)陽イオン交換体が1ミリ当量/g(無水基準)以
    上のイオン交換容量を有する有機質または無機質の陽イ
    オン交換体である特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれか1つに記載の塗壁材料または吹付け材料。
  5. (5)コーティング剤が流動パラフィン、シリコーン樹
    脂系コーティング剤、または弗素樹脂系コーティング剤
    である特許請求の範囲第2項記載の塗壁材料または吹付
    け材料。
  6. (6)殺菌作用を有する金属イオンを保持した陽イオン
    交換体が塗壁材料または吹付け材料中に少くとも0.0
    1重量%(乾燥基準)含まれる特許請求の範囲第1項な
    いし第5項のいずれか1つに記載の塗壁材料または吹付
    け材料。
  7. (7)有機質陽イオン交換体が粉状または粒状の強酸型
    および/または弱酸型の陽イオン交換体である特許請求
    の範囲第4項記載の塗壁材料または吹付け材料。
  8. (8)無機質陽イオン交換体が粉状または粒状のゼオラ
    イト(結晶質)および/またはアルミノシリケート(非
    晶質)である特許請求の範囲第4項記載の塗壁材料また
    は吹付け材料。
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