JP2019081822A - 虫忌避塗料組成物 - Google Patents

虫忌避塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019081822A
JP2019081822A JP2017208598A JP2017208598A JP2019081822A JP 2019081822 A JP2019081822 A JP 2019081822A JP 2017208598 A JP2017208598 A JP 2017208598A JP 2017208598 A JP2017208598 A JP 2017208598A JP 2019081822 A JP2019081822 A JP 2019081822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insect repellent
coating composition
insect
coated
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017208598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7088660B2 (ja
Inventor
高橋 直也
Naoya Takahashi
直也 高橋
山内 秀樹
Hideki Yamauchi
秀樹 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikusui Kagaku Kogyo KK filed Critical Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2017208598A priority Critical patent/JP7088660B2/ja
Publication of JP2019081822A publication Critical patent/JP2019081822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7088660B2 publication Critical patent/JP7088660B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、虫忌避性の効果を阻害する恐れのある有機溶剤を含まず、その効果の持続性が高く、取扱い性や安全性に優れた塗膜を形成することができる虫忌避塗料組成物を提供する。【解決手段】ガラス転移温度が5℃以下の合成樹脂エマルションとピレスロイド系化合物とからなる塗料組成物であって、ピレスロイド系化合物の添加量が合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲であり、塗料組成物の樹脂固形分が5.0〜30.0重量%の範囲であることにより、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができ、虫忌避性の効果を阻害する恐れのある有機溶剤を含まず、その効果の持続性が高く、取扱い性や安全性に優れた塗膜を形成することができる。【選択図】 なし

Description

本開示は、建物などの構造物の内外壁面などに塗布することができる虫忌避塗料組成物に関するものである。
従来、建築物やその他物品に対して、害虫など虫から防護するために様々な工夫がされてきた。例えば、木材を白蟻に対し、予防、駆除を目的として白蟻防除用コーティング材を塗布することが行われている。
白蟻防除用コーティング材として、水性樹脂エマルション、シラン系撥水剤、コロイダルシリカ及び防蟻剤を含む組成物が開示されている(特許文献1)。
特許文献1記載の白蟻防除用コーティング材によれば、安全性が高く、その効果を長期にわたり防蟻効果を保持させることができるものである。
また、樹脂エマルション、ピレスロイド系化合物、特定の無機粉末、有機溶剤を含み、pHを特定の範囲に調整した害虫忌避塗料組成物が開示されている(特許文献2)。
特許文献2記載の害虫忌避塗料組成物によれば、貯蔵前後で害虫忌避性が低下しない、害虫が好むような環境でも安定した性能を発揮するものである。
特開平11−256076号公報 WO2016/190433号公報
しかしながら特許文献1では、記載のコーティング組成物では、長期間貯蔵した後に塗布を行った際に、被膜の害虫忌避性が十分ではない問題がある。
また、特許文献2では、その効果の持続性が高いものではあるが、塗料組成物中に無機粉末を添加するものであるため、その形成された塗膜が下地の色などを隠してしまい、害虫忌避性の必要な部分のみ塗装することができない場合がある。
つまり、この害虫忌避塗料組成物を塗布した部分は、色が変わるため、周りに違和感の無いように必要以上の部分を塗装する必要がある。
更に、有機溶剤も添加するため、その有機溶剤の種類によっては、虫が好み集まる場合もある。又、この有機溶剤は、揮発性有機化合物を含むものが多いため好ましいものではない。
本開示は、ガラス転移温度(以下、Tg)が5℃以下の合成樹脂エマルションとピレスロイド系化合物とからなる塗料組成物であって、ピレスロイド系化合物の添加量が合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲である虫忌避塗料組成物である。
このことから、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、虫忌避性の効果を阻害する恐れのある有機溶剤を含まず、その効果の持続性が高く、取扱い性や安全性に優れた塗膜を形成することができる虫忌避塗料組成物を提供することにある。
Tgが5℃以下の合成樹脂エマルションとピレスロイド系化合物とからなる塗料組成物であって、ピレスロイド系化合物の添加量が合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲であることにより、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、虫忌避性の効果を阻害する恐れのある有機溶剤を含まず、その効果の持続性が高く、取扱い性や安全性に優れた塗膜を形成することができるものである。
その塗料組成物の樹脂固形分が5.0〜30.0重量%の範囲であることにより、塗布した部分とその周囲とより調和することができるものであり、害虫忌避性の効果の持続性がよりよい塗膜を形成することができるものである。又、艶消し剤などにより塗膜の艶を容易に調整することができるものである。
さらに、コロイダルシリカを含有させることにより、無機系の下地との密着性が向上し、塗膜の乾燥性が優れたものである。
本開示の実施形態を説明する。
まず、合成樹脂エマルションは、虫忌避塗料組成物が塗膜になった場合に被塗布物へ密着させるものであり、虫忌避塗料組成物中のピレスロイド系化合物などの添加成分を塗膜中に留めておくためのものであり重要な要素である。
この合成樹脂エマルションは、塗膜形成能を有するものであれば特に制限はなく、従来公知のものを制限なく使用することができる。
これらには、アクリル系,ウレタン系,アクリル・ウレタン系,アクリルシリコン系,シリコーン系,フッ素系,エポキシ系,エステル系,ビニル系,アルキド系,メラミン系,の合成樹脂エマルションなどが挙げられ、天然ゴムや合成ゴムやそれらの共重合体のエマルジョンなど一般に市販されている合成樹脂エマルジョンであっても良い。
これらの中でも、塗膜の艶の点からアクリル系樹脂,アクリルシリコン系樹脂,ウレタン樹脂,フッ素系等の合成樹脂エマルションが好ましい。又、これらを二種以上用いたものであってもよい。
この合成樹脂エマルションのTgが5℃以下である必要がある。
このTgは、合成樹脂エマルションを構成する合成樹脂のガラス転移が起きる温度であり、一般的には、非晶質固体において、ガラス転移を起こす温度をガラス転移点と呼び、その上の温度域ではゴム状態、それより低い温度域ではガラス状態となる。つまり、このTgより高い温度であれば、合成樹脂が軟らかくなり、その温度より低い場合では、硬い状態になる
そのため、このTgより高い温度の場合、合成樹脂が柔らかくなり、溶媒である水が蒸発し、合成樹脂の粒子間が近くなり、それが進み粒子が接触し、柔らかくなっている粒子同士が融着し、造膜することになり、塗膜を形成することができる。このため、その温度以上でないと合成樹脂エマルションが融着することができず、虫忌避塗料組成物より形成される塗膜も得ることができないことになる。
一般的に合成樹脂エマルションを主成分とした水性塗料の塗布条件としては塗装雰囲気温度が5℃以上のため、この温度以下のものである必要がある。
0℃より低い温度の場合には、合成樹脂エマルションの分散媒である水の蒸発量が少なくなり、乾燥に時間がかかることになる。又、虫忌避塗料組成物の凍結の恐れもあるため、加温しながらの塗装が好ましい条件となる。
この合成樹脂エマルションを使用した虫忌避塗料組成物の塗膜形成する温度は、5℃以下になる。塗膜形成には、有機溶剤などの造膜助剤により調整することが可能だが、その種類により塗料の粘性,安定性などに影響を与えたりすることがある。
この場合では、その有機溶剤の種類により特定の虫などが集まりやすくなることもある。又、塗料により形成された塗膜から有機化学物質が揮発することもあるため好ましいものではない。
合成樹脂のTgが−10℃以上のものが好ましく、この温度より低い場合では、形成された塗膜に粘着性があり、汚れなどが付き易いことがある。
次に、ピレスロイド系化合物は、本開示においては、虫忌避成分である。これを添加することで、虫忌避塗料組成物により形成された塗膜に虫などが寄り付かなくなるものである。
このピレスロイド系化合物は、天然ピレスロイド系化合物であっても、合成ピレスロイド系化合物であってもよい。この天然ピレスロイド系化合物としては、ピレトリン、シネリン、ジャスモリンが挙げられる。
また、合成ピレスロイド系化合物は、天然ピレスロイドと化学構造が類似した合成化合物の総称であり、例えばアレスリン、フタルスリン、エムペントリン、テトラメトリン、α‐シペルメトリン、レスメトリン、プラレトリン、イミプロトリン、デルタメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、メトフルトリン、シラフルオフェン、フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、ブラトリン、エトフェンプロックス、シフルトリン等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
これらの中でもエトフェンプロックスが好ましく用いられる。このエトフェンプロックスは、炭素、水素、酸素からなるエーテル結合を有するもので、皮膚、粘膜に対する刺激性が低く、魚毒性が低いなど安全性の高い虫忌避成分であり、白色結晶粉末であり、そのまま粉末を用いることも可能であり、乳化剤により分散させたものを用いることもできる。
このピレスロイド系化合物は、合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲で添加されるものである。
3.0重量%より少ない場合では、十分な虫忌避性能を十分に得ることができない。15.0重量%より多い場合では、虫忌避塗料組成物に均一に分散させることができないこともあり、その効果にバラつきが起こることやバインダー成分の合成樹脂エマルションが保持しきれなくなり、その効果に持続性が短くなることもある。また、15.0重量%より多く添加しても、その効果の違いがあまりないものである。
さらに、スルホン酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの分散剤を好ましく添加することがある。この分散剤などの界面活性剤を加えることで、エトフェンプロックスなどのピレスロイド系化合物を虫忌避塗料組成物中により均一に混ぜることができ、安定した虫忌避性能を得ることができる。
この分散剤などの界面活性剤は、特に制限されるものではなく、公知のものを用いることができるが、虫忌避塗料組成物の安定性より、非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。又、複数種のものを用いることも可能である。
また、無機酸,有機酸などの各種酸や水酸化ナトリウム等の無機アルカリや各種アミン系化合物などのpH調整剤を添加し、虫忌避塗料組成物のpHを7.5〜9.0の範囲に調整することで、安定性の良いものとなる。
他に、一般的に塗料に添加する着色顔料,染料などの着色成分や樹脂ビーズ等のつや消し剤を加えることができ、メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,ポリビニルアルコール,アルカリ膨潤型粘性調整剤,無機系粘性調整剤,ウレタン会合型粘性調整剤などの粘性調整剤、シリコーン系,鉱物油系などの消泡剤、防腐剤、防黴剤などのような添加剤を必要に応じて適宜配合され、酸化防止剤、紫外線吸収剤,光安定化剤等の成分を含ませることができる。
この虫忌避塗料組成物は、上記記載の成分により構成され、酸化チタンなどの白色顔料や炭酸カルシウムなどの体質顔料を加え、被塗装物の色を変えることができるエナメル塗料やマット塗料のような形態にすることも可能である。
本開示の虫忌避塗料組成物では、クリヤー塗料の形態であり、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、被塗装物の色などその外観をあまり変えることなく虫忌避の効果を付与することができる。又、虫忌避の効果が必要な部分のみにその性能を付与することができ、虫忌避効果の付与前とほとんど変わることのない外観を維持し、対象となる塗布した部分とその周辺とが違和感なく調和することができる。下地の色をそのまま表現することができ、違和感のない状態で虫忌避性の効果の持続性が高い塗膜を形成することができる。
好ましくは、この虫忌避塗料組成物の艶を調整し、艶消しのクリヤー塗料とすることが可能であり、着色顔料,染料によりカラークリヤーとすることができるものがより好ましいものである。
このように艶消しクリヤー型の虫忌避塗料組成物とすることで、経年経過し、劣化した被塗装物であっても、その被塗装物の艶の程度が近くなり、艶消しクリヤー型虫忌避塗料組成物と塗布しても違和感のない状態にすることができる。
また、艶消しカラークリヤー型の虫忌避塗料組成物とすることで、より被塗装物の状態により近づけることができる。
そのため、虫忌避塗料組成物の樹脂固形分が5.0〜30.0重量%の範囲であることが好ましい。この範囲内であれば、虫忌避性の成分を保持し、その効果の持続性を持たすことができ、その組成物により形成された塗膜の艶を容易に調整することができる。つまり、この範囲内の樹脂固形分であれば、十分な艶のある塗膜を得ることのできる塗料であり、後述する艶消し剤の添加し、その添加量も少なくて済み、それにより艶の消えた塗膜を容易に得ることができるものである。
この虫忌避塗料組成物の艶を調整する場合は、艶有塗料に対して、艶消し剤を添加することにより調整を行う。この艶消し剤には、有機系の樹脂ビーズや無機系の珪藻土,炭酸カルシウム,クレー,酸化アルミニウム,マイカ,天然結晶シリカやシリカビーズなどの二酸化ケイ素系化合物などが挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
これらの中でも樹脂ビーズを用いることが好ましく、この樹脂ビーズでは、粒度や粒径が安定していて、比較的吸水量や吸油量が少ないものが多く、添加後の虫忌避塗料組成物が安定であり、艶の程度も安定したものとなる。
これら艶消し剤の添加量は、虫忌避塗料組成物の樹脂成分に対して、1.0〜20.0重量%の範囲が好ましいものであり、1.0重量%より少ない場合は、塗膜の艶が十分に消えていない状態であり、20.0重量%より多い場合では、被塗装物の色が薄くなり有効に使うことができないこともある。
より好ましくは、1.0〜10.0重量%の範囲であり、この範囲内であれば、艶消し剤の添加量を抑えることができ、被塗装物の色などを十分に生かしたものとなる。
さらに、この虫忌避塗料組成物にコロイダルシリカを含有させることが好ましく、これにより、塗膜の乾燥性が優れ、艶を消すための調整を行い易いものである。
このコロイダルシリカは、二酸化ケイ素又はその水和物のコロイドで、通常、粒子径が10〜300nmで一定の構造を持たないもので、ケイ酸塩に希塩酸を作用させてから透析して得られ、常温ではなかなか沈殿しないゾル状である。
そのため、被塗装物がスレート板などの無機系のものの場合にその付着力がより向上することもあり、又、塗膜の乾燥性が良くなることもある。塗膜中にコロイダルシリカの細かい粒子が点在することで、塗膜の艶を落とすことができ調整することができる。
このコロイダルシリカの含有量は、その固形分で、塗料固形分中に3.0〜20.0重量%の範囲が好ましく、その範囲より少ない場合では、艶の調整に影響を与えないことがあり、無機系下地に対しての付着の向上に影響がないことがあり、逆に、多い場合では、虫忌避塗料組成物の安定性が低下することもある。
このように構成される虫忌避塗料組成物は、被塗装物が建築物など現地で塗布する場合は、ローラー、刷毛、スプレーなどの塗装器具により行うことができる。又、常温で乾燥させ塗膜を得ることができるが、必要に応じて加熱するなどの強制乾燥も行うこともできる。
この虫忌避塗料組成物の塗装対象となる被塗装物としては、特に制限されることなく、例えば、木質板,合板,中密度繊維板,プラスチック板,セメントモルタル,コンクリート板,PCパネル,ALCパネル,スレート板,石膏ボード,パーティクルボード,発泡セメントボード,木片セメント板,ケイ酸カルシウムボードなど建築物などに用いる無機系のものであっても、紙,金属,布などの素材があり、更に、これらに塗装が施されたものであってもよい。
次に、この虫忌避塗料組成物の評価方法について説明する。
一般的な虫忌避効果の評価方法には、下記のような方法が行われる。
金網製の2個のケージを用意し、1つのケージには、吸血意欲の旺盛な供試虫の成虫一群と脱脂綿に浸した砂糖水を配置し、一晩以上静置する。
もう一つのケージの内部には、液状の虫忌避物を塗布したろ紙やベニヤ板を壁面の3面に固定した上で、ケージ周囲を食品用ラップで覆い、揮散成分を充満させ、その後、金網で固定したネズミをそのケージの内天井部に吊り下げる。
その両ケージを筒状のサラン網で連結し、処理区とする。その処理区と同様の試験装置を用い、液状の虫忌避物を塗布したろ紙やベニヤ板を設置しない試験区を設け対照区とする。
供試虫を一晩自由に行動させ、各試験区のケージ内の滞留数と吸血数を計数する。各区3回の反復を行い、対照区の平均吸血率が50%以上で試験成立とする。
吸血率および滞留率を算出し、平均吸血率および平均滞留率から、下記の式によりそれぞれの阻止指数を算出する。これらの指数が90以上のとき、侵入阻止効果または吸血阻止効果があると判定する連結ケージ法がり、侵入阻止効果の評価などの方法がある。
また、液状の虫忌避物を塗布したろ紙を処理板とし、無処理の同材料を対照板とし、金網製ケージを天地反転して、処理板を90°折り曲げて対角に固定し、残りの対角には対照板を同様に固定し、上面は透明ガラス板で閉じ、この中に供試虫一群を導入し、照明下でケージを試験室床面に静置し、供試虫を自由に活動させる。
30分毎にケージの向きを90°ずつ変え、ガラス板越しに10分毎に、壁面に係留する供試虫を撮影する。この操作を供試虫導入から3時間後まで行う。
反復は3回行い、試験時間中の処理板、対照板の脱落がないこと、供試虫のケージからの逃亡がないことで試験成立とする。
撮影画像から処理板および対照板上の10分毎の供試虫係留数を計数し、各板の平均係留数から、下記の式によりそれぞれの係留阻止指数を算出する。この指数が90%以上のとき、侵入阻止効果または吸血阻止効果があると判定する単ケージ撮影があり、係留阻止効果の評価などがある。
この場合の供試虫には、アカイエカ成虫を用いることが多く、蚊を対象としたものである。
しかしながら、これらの方法では、その試験が特定の虫類に対しての効果を判断するものであり、虫忌避性が必要な場所での測定には適さないものである。又、その方法も専門的なものであるため、容易に行うことができないものであり、改善の余地があるものである。そのため、対象となる場所に適した虫忌避性の効果の評価の方法を挙げる。
まず、虫忌避性のある虫忌避塗料組成物など対象となる液状の虫忌避物を用意する。又、メッシュなどの目開きが比較的広い網、及び害虫など虫類を誘引するための誘引物を用意する。
この網に虫忌避塗料組成物を塗布し、乾燥させ虫忌避性の試験体を作製する。この試験体を誘引物に被せ、虫類が誘引物に寄り付くかにより虫忌避塗料組成物の効果を評価し判断することができる。
液状の虫忌避物は、本開示のような虫忌避塗料組成物や一般的な虫避け剤などである。
メッシュなどの目開きが比較的広い網は、虫忌避塗料組成物などを塗布するため、虫忌避塗料組成物の付着性の良好なものがよく、その素材は、天然繊維,化学繊維及びガラス繊維のような繊維状のものである。
この目開きは、2〜10mmの範囲であり、害虫など虫類の通り抜けが容易に可能で、ある程度の塗布面積を確保するためである。2mmより小さい場合では、それより大きい虫類を観察、測定することができなくなる。10mmより大きい場合では、虫忌避塗料組成物の塗布面積が小さくなりすぎ、その効果を評価しづらいことになる。
害虫など虫類を誘引するための誘引物は、虫類が寄り付きそうなものであればよく、匂いを発生させるもの、光や熱により誘引するものなどがある。
これら網,誘引物を用い虫忌避塗料組成物の効果を評価することができ、その効果をより判断し易くするために、虫忌避塗料組成物を塗布していない網を誘引物に覆ったものや誘引物のみのものを同じ場所に置き比較し、評価することが好ましい。
この効果の判断方法としては、まず、網に虫忌避塗料組成物などの液状の虫忌避物を塗布する。この塗布方法は、特に制限はないが、塗料を塗布するスプレー,ローラー,刷毛などにより塗付することが一般的である。
この網に虫忌避物を塗布し、乾燥させたものを試験体とし、虫忌避効果を判断するものとして作成する。この試験体の大きさは、誘引物の全体を覆う大きさであればよい。
得られた試験体で誘引物全体を覆い、虫忌避効果を見るための試験機器とし、虫忌避効果が必要な場所に設置する。その設置した試験機器にどれだけ害虫などの虫類が寄り付くか観察する。
この場合、誘引物と試験体との間に空間が有り、その空間に入った虫類の数によりその効果を評価することができる。又、その空間内や誘引物に残った虫類の死骸など捕獲数により、その効果を評価することができる。その虫類の捕獲数やその数が多い場合は、捕獲した虫類の全数の重量などにより、比較することができる。
このように虫類の捕獲数により虫忌避効果を判断する場合には、誘引物と試験体との間の空間に入った虫類を逃がさず殺虫する必要があるので、殺虫灯を用いることが好ましい。この殺虫灯は、青色などの光を利用して、害虫などの虫類を誘引し、その光を発生させる光源の周りに電熱線を置きその電熱線により虫類を殺虫するものである。この殺虫灯は一般的に販売されているものでよい。
このように、虫忌避効果を判断する方法により、その効果が必要な場所に上記試験機器を設置することで、その場に応じた虫忌避効果を容易に測定することができる。
さらに、本開示の虫忌避塗料組成物について、上記虫忌避効果の評価について、詳細に説明する。
虫忌避塗料組成物として、アクリル系の合成樹脂エマルションを用いた。アクリル系合成樹脂エマルションのTgは、5℃であり、最低造膜温度も5℃であった。その固形分は、47.0重量%のものであった。
比較用としてTgが20℃で、最低造膜温度も20℃であった。その固形分は、47.0重量%のもの用い同様に用いた。
虫忌避成分であるピレスロイド系化合物は、エトフェンプロックスであり、その有効成分が50.0重量%の水分散体のものを用いた。
樹脂固形分を水で調整し、10.0重量%,30.0重量%のものを調整し、調整していない47.0重量%と合わせ3種類のバインダー成分を用意した。
このバインダー成分にエトフェンプロックスの有効成分の添加量が5.0重量%,15.0重量%,20.0重量%となるように添加したものを用意した。
虫忌避塗料組成物1として、樹脂固形分が10.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が5.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物2として、樹脂固形分が10.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が15.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物Aとして、樹脂固形分が10.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が20.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物3として、樹脂固形分が30.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が5.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物4として、樹脂固形分が30.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が15.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物Bとして、樹脂固形分が30.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が20.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物5として、樹脂固形分が47.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が5.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物6として、樹脂固形分が47.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が15.0重量%に調整したものとした。
虫忌避塗料組成物Cとして、樹脂固形分が47.0重量%で、エトフェンプロックスの有効成分が20.0重量%に調整したものとした。
比較用虫忌避塗料組成物1として、樹脂固形分が10.0重量%で、エトフェンプロックスを添加していないものとした。この場合の樹脂は、Tgが5℃のものだった。
上記のように調整された虫忌避塗料組成物1〜6,虫忌避塗料組成物A〜Cの評価を行った。これらの虫忌避塗料組成物は、全てクリヤー塗料であり、一般的なクリヤー塗料と同様で、消泡剤,増粘剤を添加し、作業性の調整を行った。pHは、7.5〜9.0の範囲になるようにpH調整剤により調整を行った。
水分散体のエトフェンプロックスを用いたことで、十分に合成樹脂エマルションと混ざることを確認したため、分散剤などの添加は、行わなかった。又、造膜助剤により調整も行わなかった。
また、比較用虫忌避塗料組成物2として、虫忌避塗料組成物1と同じ配合とし、合成樹脂エマルションのみTgが20℃のものに置き換え作製した。
虫忌避塗料組成物1と比較用虫忌避塗料組成物2を離型紙の上に刷毛により塗布し、塗膜の作成を行った。作成時の室温が15℃であったため、比較用虫忌避塗料組成物2では、塗膜にひび割れが生じ、健全な塗膜を得ることができなかった。
さらに、これらの虫忌避塗料組成物を目開きが5mmのポリエステル繊維からなるメッシュに塗布した。この塗布方法は、離型紙の上にメッシュを置き、片面ずつ、刷毛により塗付を行った。これらを乾燥させ試験体とした。このメッシュの大きさは、誘引物を覆うことができる大きさであり、縦25cm,横60cm程度であった。
虫忌避塗料組成物1を塗布したものを試験体1とし、虫忌避塗料組成物6までのものも同様に行い、試験体1〜試験体6までのものを作製した。又、虫忌避塗料組成物A〜Cも同様に試験体A〜Cまでのものを作製した。又、比較用虫忌避塗料組成物1のものは、比較用試験体1とした。
誘引物には、一般的に販売されている殺虫灯を用意した。この殺虫灯の大きさは、縦が10cm,横が15cm,高さが25cm程度の小型のものであり、殺虫灯には、LEDの青色の光を放ち虫類を誘引するものを用いた。
得られた各虫忌避塗料組成物を50℃の雰囲気下で1週間放置したところ害虫忌避成分のエトフェンプロックスを樹脂固形分に対して比較的多く添加した虫忌避塗料組成物A,B,Cについて、若干の凝集物が確認された。
この誘引物である殺虫灯を11個用意し、それぞれに前記試験体1〜6、試験体A〜C、比較用試験体1を覆うことで試験機器とし、この試験機器に虫類が寄り付くかの測定評価を行った。その測定評価の時には、試験体を掛けないものも同じ場所に設置した。
試験体を掛けないものも含め11個の試験機器を測定場所に一定時間設置し、虫類の捕獲を行った。
各試験機器で捕獲された虫類の目視観測や重量を測定し、虫類の少ない試験体に虫除け効果があるものと判断した。
試験体を掛けない試験機器では、0.9gの虫類を捕獲することができた。又、害虫忌避成分のエトフェンプロックスを添加していない比較用虫忌避塗料組成物1では、0.9gの虫類を得ることができ、目視で確認した限り同程度の個数でもあった。
虫忌避塗料組成物Cを塗布した試験体Cの試験機器や虫忌避塗料組成物6,虫忌避塗料組成物B,虫忌避塗料組成物4の試験体でのものは、その得られた虫類の重量を測定することができない程度の少量の虫類であった。目視で確認したところ、ほぼ変わらない個数のようであるが、記載の順で少ない感じがあった。
虫忌避塗料組成物5を塗布した試験体5の試験機器では、0.1gであり、虫忌避塗料組成物Aのものでは、0.2gであり、虫忌避塗料組成物1,2,3のものでは、0.5gの虫類を得ることができた。
虫忌避成分のエトフェンプロックスを入れたものについては、それを添加していないものと比較して虫忌避効果があった。又、比較的多くのエトフェンプロックスを添加した虫忌避塗料組成物B,Cについては、その効果はあるもののその添加量に見合うものではなかった。
また、これら虫忌避塗料組成物には、有機溶剤を含まないため、逆に虫類を誘引するものではなかった。
さらに、これら虫忌避塗料組成物を構造物の壁面に塗布し、その仕上がり具合を確認した。その確認には、グレー色で塗装され、その塗装後3年程度経過し、若干劣化をした建築物の壁面を利用した。又、その塗装は、塗装用ローラーにより行った。
虫忌避塗料組成物1〜4,A〜Bについては、特に問題なく、塗らなかった箇所と比較しても違和感のないものであったが、虫忌避塗料組成物5,6,Cについては、塗らなかった箇所と比較して、塗装後艶が有り、違和感のあるものであった。又、乾燥後の塗膜に若干のタックがあった。
以上、説明した本実施形態による虫忌避塗料組成物によれば、以下に示す作用効果が得られる。
・ガラス転移温度が5℃以下の合成樹脂エマルションとピレスロイド系化合物とからなる塗料組成物であって、ピレスロイド系化合物の添加量が合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲である虫忌避塗料組成物であることから、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、虫忌避性の効果を阻害する恐れのある有機溶剤を含まず、その効果の持続性が高く、取扱い性や安全性に優れた塗膜を形成することができる虫忌避塗料組成物を得ることができる。
また、この範囲の添加量であることから十分な虫忌避性能を得ることができ、虫忌避塗料組成物に均一に分散させることができるものである。
・虫忌避塗料組成物の樹脂固形分が5.0〜30.0重量%の範囲であることにより、塗布した部分とその周囲とより調和することができるものであり、虫忌避性の効果の持続性がよりよい塗膜を形成することができるものである。又、艶消し剤などにより塗膜の艶を容易に調整することができるものである。
・合成樹脂エマルションのTgが−10℃以上のものであることにより、形成された塗膜に汚れなどが付き難いものである。
・ピレスロイド系化合物がエトフェンプロックスであることにより、皮膚,粘膜に対する刺激性が低く、魚毒性が低いなど安全性の高い虫忌避成分であり、より安全性の高いものになる。
・コロイダルシリカを含有させることにより、無機系の下地との密着性が向上し、塗膜の乾燥性が優れたものである。又、艶を消すための調整を行い易いものである。
・コロイダルシリカの含有量がその固形分で、塗料固形分中に3.0〜20.0重量%の範囲であることにより、艶の調整に影響を与えないことがなく、無機系下地に対しての付着が向上し、虫忌避塗料組成物の安定性に影響しないものである。
・虫忌避塗料組成物がクリヤー塗料の形態であることにより、被塗装物の色などをそのまま活かし、塗布した部分とその周囲と違和感なく調和することができるものであって、被塗装物の色などその外観をあまり変えることなく害虫忌避の効果を付与することができる。又、害虫忌避の効果が必要な部分のみにその性能を付与することができ、虫忌避効果の付与前とほとんど変わることのない外観を維持し、対象となる塗布した部分とその周辺とが違和感なく調和することができる。下地の色をそのまま表現することができ、違和感のない状態で虫忌避性の効果の持続性が高い塗膜を形成することができるものである。
・虫忌避塗料組成物が艶消しのクリヤー塗料であることにより、経年経過し、劣化した被塗装物であっても、その被塗装物の艶の程度が近くなり、艶消しクリヤー型害虫忌避塗料組成物と塗布しても違和感のない状態にすることができる。
・艶消し剤に樹脂ビーズを用いることにより、粒度や粒径が安定していて、比較的吸水量や吸油量が少ないもののため、添加後の虫忌避塗料組成物が安定であり、艶の程度も安定したものとなる。
・艶消し剤の添加量が虫忌避塗料組成物の樹脂成分に対して、1.0〜20.0重量%の範囲であることにより、塗膜の艶が十分に消え、被塗装物の色が薄くなることなく、有効に使うことができるものである。
1.0〜10.0重量%の範囲であることにより、艶消し剤の添加量を抑えることができ、被塗装物の色などを十分に生かしたものとなる。
また、本実施形態による虫忌避効果の評価方法によれば、以下に示す作用効果が得られる。
・網に虫忌避塗料組成物を塗布したものを誘引物に覆い被せ、虫類が誘引物に寄り付くかにより虫忌避塗料組成物の効果を評価することにより、容易に虫忌避効果を判断することができる。
・網の目開きが2〜10mmの範囲であることにより、害虫など虫類の通りが容易に可能で、ある程度の塗布面積を確保することができるものである。
・この測定において、虫忌避塗料組成物を塗布していない網を誘引物に覆ったものや誘引物のみのものを同じ場所に置き比較し、評価することにより、その効果をより判断し易くするなるものである。
・誘引物と試験体との空間や誘引物に残った虫類の死骸など捕獲数で、その効果を評価することにより、より容易に効果を評価することができる。

Claims (3)

  1. ガラス転移温度が5℃以下の合成樹脂エマルションとピレスロイド系化合物とからなる塗料組成物であって、
    ピレスロイド系化合物の添加量が合成樹脂エマルションの固形分に対して、3.0〜15.0重量%の範囲である虫忌避塗料組成物。
  2. 請求項1に記載の虫忌避塗料組成物であって、
    その塗料組成物の樹脂固形分が5.0〜30.0重量%の範囲である虫忌避塗料組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の虫忌避塗料組成物であって、
    前記さらにコロイダルシリカを含有させる虫忌避塗料組成物。

JP2017208598A 2017-10-27 2017-10-27 虫忌避塗料組成物 Active JP7088660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017208598A JP7088660B2 (ja) 2017-10-27 2017-10-27 虫忌避塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017208598A JP7088660B2 (ja) 2017-10-27 2017-10-27 虫忌避塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019081822A true JP2019081822A (ja) 2019-05-30
JP7088660B2 JP7088660B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=66670164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017208598A Active JP7088660B2 (ja) 2017-10-27 2017-10-27 虫忌避塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7088660B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070648A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 住江織物株式会社 防蚊性を有する内装材、及びその製造方法
CN116855138A (zh) * 2023-07-05 2023-10-10 佛山市东鹏陶瓷有限公司 一种驱蚊组合物、墙体驱蚊涂料、制备方法及其用途

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11256076A (ja) * 1998-03-06 1999-09-21 Sunstar Eng Inc 白蟻防除用コーティング材
US20020086044A1 (en) * 1999-07-03 2002-07-04 Voris Peter Van Sustained release pest control products and their applications
JP2003171619A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Kansai Paint Co Ltd 水性塗料組成物
JP2008508344A (ja) * 2004-08-04 2008-03-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水に難溶性である活性物質の水性活性物質組成物の製造方法
JP2013176906A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 木製部材、木質基材用塗料組成物、及び木質基材の保護方法
JP2017141138A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 菊水化学工業株式会社 ポリマーセメント塗料及び防蟻方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11256076A (ja) * 1998-03-06 1999-09-21 Sunstar Eng Inc 白蟻防除用コーティング材
US20020086044A1 (en) * 1999-07-03 2002-07-04 Voris Peter Van Sustained release pest control products and their applications
JP2003171619A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Kansai Paint Co Ltd 水性塗料組成物
JP2008508344A (ja) * 2004-08-04 2008-03-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水に難溶性である活性物質の水性活性物質組成物の製造方法
JP2013176906A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 木製部材、木質基材用塗料組成物、及び木質基材の保護方法
JP2017141138A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 菊水化学工業株式会社 ポリマーセメント塗料及び防蟻方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070648A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 住江織物株式会社 防蚊性を有する内装材、及びその製造方法
JP7403759B2 (ja) 2019-10-31 2023-12-25 住江織物株式会社 防蚊性を有する内装材、及びその製造方法
CN116855138A (zh) * 2023-07-05 2023-10-10 佛山市东鹏陶瓷有限公司 一种驱蚊组合物、墙体驱蚊涂料、制备方法及其用途

Also Published As

Publication number Publication date
JP7088660B2 (ja) 2022-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5403062B2 (ja) 耐久性害虫忌避剤および害虫忌避性樹脂組成物
JP2019081822A (ja) 虫忌避塗料組成物
KR100348436B1 (ko) 방충 조성물 및 이를 사용한 방충 도료
WO2017031289A1 (en) Pesticide retention coating compositions and uses thereof
RU2544647C2 (ru) Инсектицидные и акарицидные краски, подавляющие синтез хитина, регулирующие ювенильный гормон насекомых и отпугивающие членистоногих, предназначенные для борьбы с эндемическими заболеваниями, вредителями и аллергенами
JPWO2016190433A1 (ja) 害虫忌避塗料組成物及びこれを用いた害虫の忌避方法
JP2011121894A (ja) 害虫の飛来防止方法
EP3423531A1 (en) Active component for paint products, its preparations and uses
JP2016502541A5 (ja)
KR100819859B1 (ko) 종이형 트랩 및 그 제조방법
KR101799881B1 (ko) 액상의 야생동물 퇴치 조성물을 이용한 퇴치제 제조방법
JPH11256076A (ja) 白蟻防除用コーティング材
GB2138291A (en) Processes and compositions of producing insecticide coatings
KR950006942B1 (ko) 고형수성 방충도료 조성물
EP0818952B1 (en) New method of combating insects
TWI664906B (zh) 害蟲防除製品及害蟲防除方法
RU2724547C1 (ru) Капсулированный алкидом биоцид
JP3713260B2 (ja) 建築用調湿防蟻塗料
DE202008015106U1 (de) Wasserabweisende Ausrüstung von Repellentformulierungen
DE102008057357A1 (de) Wasserabweisende Ausrüstung von Repellentformulierungen
JP2005255664A (ja) 食品害虫忌避剤および忌避方法
JP2018104606A (ja) 塗料組成物、塗膜および物品
JP2003073625A (ja) 害虫防除塗料
JP2903390B2 (ja) 抗菌加工を施した畳表
CN110684384A (zh) 一种具有驱虫效果的建筑涂料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7088660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150