JP2003171342A - (メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル
酸エステルの製造工程で副生するミカエル付加反応生成
物等の副生物の分解を行い、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステルおよびアルコール等を回収する
方法において、高い回収率を得るような高温の分解反応
条件にしても、分解生成物の重合を十分に防止でき、分
解反応を長期にわたって安定して継続することができる
方法を提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸製造時の副生物及び
/又は(メタ)アクリル酸エステル製造時の副生物を分
解反応器内で分解させ、分解物を該分解反応器から留出
させる(メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法
において、該分解反応器からの留出物に酸素又は酸素を
含むガスを添加する。例えば、分解反応塔1の塔頂ガス
ライン4aに酸素等が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(メタ)アクリル
酸製造時の副生物及び/又は(メタ)アクリル酸エステ
ル製造時の副生物を分解して(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステル及びアルコール等を回収するた
めの(メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法に
関する。
【0002】なお、本明細書において、(メタ)アクリ
ル酸は、アクリル酸とメタクリル酸との総称であり、そ
のいずれか一方でもよく双方でもよい。また(メタ)ア
クリル酸類とは、これらの酸及びこれらの酸とアルコー
ルとから得られる(メタ)アクリル酸エステルを総称す
るものであり、そのうち少なくとも一種を含むものを指
す。
【0003】
【従来の技術】周知の通り、アクリル酸を生成させる反
応として、プロピレンの気相酸化法がある。このプロピ
レンを酸化してアクリル酸を得る方法には、アクロレイ
ンまでの酸化と次の段階のアクリル酸までの酸化の条件
が異なるため、それぞれを別の触媒を用いて行う二段酸
化プロセスと、一段酸化で直接アクリル酸まで酸化する
プロセスとがある。なお、二段酸化プロセスではそれぞ
れを別の反応器で行なうものと、複数種の触媒を充填し
た一つの反応塔で行うものとがある。
【0004】図1は二段酸化によりアクリル酸を生成さ
せる。更に、アルコールとの反応によりアクリル酸エス
テルを生成させる工程図の一例であり、プロピレン、水
蒸気及び空気がモリブデン系触媒等が充填された第一反
応器及び第二反応器を経て二段酸化されてアクリル酸含
有ガスとなる。このアクリル酸含有ガスを凝縮塔にて水
と接触させてアクリル酸水溶液とし、これに適当な抽出
溶剤を加えて抽出塔にて抽出し、溶剤分離塔にて該抽出
溶剤を分離する。次いで、酢酸分離塔にて酢酸を分離し
て粗アクリル酸とし、この粗アクリル酸から精留塔にて
副生物を分離することによりアクリル酸精製物が得られ
る。また、このアクリル酸(精製物)がエステル化反応
塔にてエステル化反応した後、抽出塔及び軽質分離塔を
経て粗アクリル酸エステルとされ、この粗アクリル酸エ
ステルが精留塔にて副生物(高沸点物)が分離されてア
クリル酸エステル精製物となる。
【0005】なお、アクリル酸エステルの種類によって
は図2のような工程を経る場合もある。この場合、副生
物はアクリル分離塔の缶出液として得られる。
【0006】図2のアクリル酸エステル製造プロセスに
おいては、アクリル酸、アルコール、回収アクリル酸、
回収アルコールをそれぞれエステル化反応器に供給す
る。このエステル化反応器には強酸性イオン交換樹脂な
どの触媒が充填されている。この反応器から取り出され
た生成エステル、未反応アクリル酸、未反応アルコール
及び生成水等からなるエステル化反応混合物はアクリル
酸分離塔に供給される。
【0007】このアクリル酸分離塔の塔底から未反応ア
クリル酸を含む塔底液を抜き出し、エステル化反応器L
へ循環させる。該塔底液の一部は高沸分解反応器に供給
し、分解する。分解により生じた有価物を含む分解生成
物はプロセスに循環される。循環されるプロセス内の場
所は、プロセス条件によって異なる。重合物などの高沸
点不純物は高沸分解反応器から系外へ除去する。
【0008】このアクリル酸分離塔の塔頂からは、アク
リル酸エステル、未反応アルコール及び生成水が留出す
る。流出物の一部は還流液としてアクリル酸分離塔に循
環され、残りは抽出塔に供給される。
【0009】この抽出塔にはアルコール抽出のための水
が供給される。塔底から流出するアルコールを含む水は
アルコール回収塔に供給される。蒸留されたアルコール
はエステル化反応器に循環される。
【0010】抽出塔の塔頂から流出した粗アクリル酸エ
ステルは軽沸分離塔へ供給され、その塔頂から軽沸物が
抜き出され、プロセス内へ循環される。循環されるプロ
セス内の場所は、プロセス条件によって異なる。軽沸物
を除去された粗アクリル酸エステルはアクリル酸エステ
ル製品精製塔へ供給され、塔頂より高純度アクリル酸エ
ステルが得られる。塔底液はアクリル酸を多く含むの
で、プロセス内へ循環される。循環されるプロセス内の
場所はプロセス条件によって異なる。
【0011】なお、近年では、上記のアクリル酸水溶液
からのアクリル酸の回収を、抽出溶剤を用いて行う溶剤
抽出法の代りに、水と共沸溶剤を用いて蒸留し、共沸分
離塔の塔頂からは水と共沸溶剤との共沸混合物を留出さ
せ、塔底からアクリル酸を回収する共沸分離法も行われ
ている。
【0012】メタクリル酸及びメタクリル酸エステルの
場合は、プロピレンの代りにイソブチレンもしくはt−
ブチルアルコールを用い、同様の酸化プロセス及びその
後のエステル化プロセスを経てメタクリル酸精製物及び
メタクリル酸エステル精製物が得られる。
【0013】なお、(メタ)アクリル酸エステル(アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル)を生成させる
方法としては、低級アルコールの(メタ)アクリル酸エ
ステルと高級アルコールとを酸等を触媒としてトランス
エステル化反応させ、高級アルコールの(メタ)アクリ
ル酸エステルを製造する方法も行われている。このトラ
ンスエステル化反応で得られた粗(メタ)アクリル酸エ
ステルは、触媒分離、濃縮、精留等の工程を経て精製
(メタ)アクリル酸エステルとされる。
【0014】上記の粗アクリル酸、粗メタクリル酸、粗
アクリル酸エステル、粗メタクリル酸エステルを蒸留精
製して分離された留分中には、ミカエル付加物などの有
用な副生物が含まれているので、これを分解して(メ
タ)アクリル酸やそのエステル、原料アルコール等を回
収することが行われている。
【0015】アクリル酸又はアクリル酸エステルのミカ
エル付加物の分解方法としては、アクリル酸の製造プロ
セスにおいては触媒を用いない熱分解方法が一般的に採
用されるが(特開平11−012222)、アクリル酸
エステルの製造プロセスにおいては、ルイス酸もしくは
ルイス塩基の存在下に加熱して分解する方法が採用され
ている(特開昭49−055614、特開平9−110
791、特開平10−45670)。また、アクリル酸
の製造プロセスとアクリル酸エステルの製造プロセスの
両製造プロセスでのミカエル付加物を併せて熱分解する
方法として、無触媒での熱分解による方法(特開平8−
225486)と、酸触媒を用いる分解方法(特開平9
−183752)とが公知である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】(メタ)アクリル酸又
は(メタ)アクリル酸エステルの製造工程で副生するミ
カエル付加反応生成物の分解反応を行い、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸エステルおよびアルコール
を回収する方法にあっては、これら(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸エステル、アルコールの高い回
収率を得るように分解反応温度を高くした場合、易重合
性物質である(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸
エステルのオリゴマーやポリマーが発生する。この重合
を防止するために、分解反応器にハイドロキノン、メト
キシハイドロキノン、フェノチアジン、ヒドロキシルア
ミン等の重合禁止剤に加えて分子状酸素を添加するとの
示唆がある(例えば、上記特開平10−45670の0
012、0019段落)。しかしながら、このような方
法を用いると、酸素による分解生成物中の(メタ)アク
リル酸や(メタ)アクリル酸エステルの重合防止効果が
十分得られないばかりか、逆に重合を促進するような場
合もあって、上記分解反応を長期にわたり安定して継続
することができないことがある。
【0017】本発明は、上記従来の問題点を解決し、
(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステル
の製造工程で副生するミカエル付加反応生成物等の副生
物の分解を行い、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸エステルおよびアルコール等を回収する方法におい
て、高い回収率を得るような高温の分解反応条件にして
も、分解生成物の重合を十分に防止でき、分解反応を長
期にわたって安定して継続することができる方法を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の(メタ)アクリ
ル酸類製造時の副生物の分解方法は、(メタ)アクリル
酸製造時の副生物及び/又は(メタ)アクリル酸エステ
ル製造時の副生物を分解反応器内で分解させ、分解物を
該分解反応器から留出させる(メタ)アクリル酸類製造
時の副生物の分解方法において、該分解反応器からの留
出物に酸素又は酸素を含むガスを添加することを特徴と
するものである。
【0019】本発明方法は、上記副生物の分解反応によ
って生じた分解生成物を含んだ留出分に直接的に酸素又
は酸素を含むガスを供給するものであり、分解生成物中
の易重合性化合物の重合を該酸素の作用によって抑制す
るものである。種々の研究の結果、この酸素又は酸素含
有ガスの添加により、分解生成物中の易重合性化合物の
重合が十分に抑制されることが見出された。これは、添
加された酸素が、分解反応原料に通常含有される重合抑
制剤の重合抑制効果を高めるためであると推察される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をさらに詳しく説
明する。
【0021】本発明において(メタ)アクリル酸エステ
ルとしては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチル等である。
【0022】ミカエル付加物は、(メタ)アクリル酸お
よび(メタ)アクリル酸エステルを製造する場合に、反
応工程や精製工程で生成する副生物であり、これらの製
造過程で存在する(メタ)アクリル基を持つ化合物に
(メタ)アクリル酸、または酢酸、またはアルコール、
または水がミカエル付加した化合物である。アクリル酸
製造時のミカエル付加物としては、アクリル酸2量体
(ダイマー)、アクリル酸3量体(トリマー)、アクリ
ル酸4量体(テトラマー)、等が挙げられる。アクリル
酸エステル時のミカエル付加物としては、炭素数が2〜
8のアルキルエステル又はシクロアルキルエステル等の
アクリル酸エステルへのアクリル酸のミカエル付加物が
挙げられ、具体的にはβ−アクリロキシプロピオン酸
や、アルコールのミカエル付加物、具体的にはβ−アル
コキシプロピオン酸エステル、ダイマー、トリマー、テ
トラマー等、およびそれらのエステル体、β−ヒドロキ
シプロピオン酸、β−ヒドロキシプロピオン酸エステル
類等がある。
【0023】反応分解塔に供給する供給液(以下、高沸
液ということがある。)には、アクリル酸またはアクリ
ル酸エステル類を製造する工程で発生、もしくは使用す
る物質も含まれている。具体的には、アクリル酸、アク
リル酸エステル類、マレイン酸、マレイン酸エステル
類、フルフラール、ベンズアルデヒド、ポリマー、オリ
ゴマー、エステル製造原料として使用するアルコール
類、重合禁止剤(アクリル酸銅、ジチオカルバミン酸
銅、フェノール化合物、フェノチアジン化合物等)であ
る。
【0024】ジチオカルバミン酸銅としては、ジメチル
ジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチオカルバミン酸
銅、ジプロピルジチオカルバミン酸銅、ジブチルジチオ
カルバミン酸銅等のジアルキルジチオカルバミン酸銅、
エチレンジチオカルバミン酸銅、テトラメチレンジチオ
カルバミン酸銅、ペンタメチレンジチオカルバミン酸
銅、ヘキサメチレンジチオカルバミン酸銅等の環状アル
キレンジチオカルバミン酸銅、オキシジエチレンジチオ
カルバミン酸銅等の環状オキシジアルキレンジチオカル
バミン酸銅等である。
【0025】フェノール化合物としては、ハイドロキノ
ン、メトキノン、ピロガロール、カテコール、レゾルシ
ン、フェノール、またはクレゾール等である。
【0026】フェノチアジン化合物としては、フェノチ
アジン、ビスー(α―メチルベンジル)フェノチアジ
ン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、ビスー(α―
ジメチルベンジル)フェノチアジン等である。
【0027】上記以外の物質もプロセスによっては含ま
れる場合がある。
【0028】本発明では(メタ)アクリル酸は、好まし
くはプロピレン、アクロレイン、イソブチレン、t−ブ
チルアルコール等の接触気相酸化反応で得られるもので
あり、ガス状酸化反応生成物を急冷、水でクエンチ後、
水と(メタ)アクリル酸との分離を、共沸溶媒を用いる
共沸蒸留法、または溶媒を用いる抽出法で行い、さらに
酢酸などの低沸点化合物を分離した後、ミカエル付加物
などの高沸分と分離して高純度(メタ)アクリル酸が製
造される。なお、水と酢酸を同時に共沸剤を用いて分離
してもよい。上記のミカエル付加物は高沸分に濃縮され
る。
【0029】本発明において、(メタ)アクリル酸エス
テルを製造する方法としては、例えば、カチオン性イオ
ン交換樹脂を触媒として(メタ)アクリル酸にアルコー
ルをエステル化反応させる反応工程と、この反応工程で
得られた粗アクリル酸エステル液を触媒分離、濃縮・精
製等を行う為の洗浄、抽出、蒸発、蒸留等を行う精製工
程よりなる。反応工程での(メタ)アクリル酸または
(メタ)アクリル酸エステルとアルコールの原料モル
比、反応に用いる触媒種および量、反応方式、反応条件
等は用いるアルコールの原料種によって適宜選定され
る。エステル化反応工程で主として副生するミカエル付
加物は、有効成分を回収する蒸留塔の塔底に重質分とし
て濃縮される。
【0030】アクリル酸製造時の副生物とアクリル酸エ
ステル製造時の副生物とはまとめて分解されてもよい。
【0031】本発明において、ミカエル付加物の分解反
応を実施する反応プロセスには、連続式、回分式、半回
分式あるいは間歇抜き出し方式等いかなる方式も採用さ
れ得るが、連続式が好ましい。反応器の形式にも特に制
限はなく、流通式管式反応器、薄膜流下型反応器、完全
混合槽型攪拌槽反応器、循環型完全混合槽反応器等のい
ずれの形式も採用できる。分解反応生成物中に含まれる
有用成分を反応中に蒸発または蒸留で取得する方法、ま
たは分解反応後、蒸発ないしは蒸留で取得する方法のい
ずれも採用できるが、高回収率を得るには前者の反応蒸
留方式の方が好ましい。
【0032】反応蒸留方式を採用した場合の反応圧力
は、後述する反応温度に大きく依存し、分解反応で生成
した、および分解反応原料中に含まれるアクリル酸、ア
クリル酸エステル、アルコール等の有用成分の大半が蒸
発するような圧力が採用される。
【0033】触媒としては、ルイス酸、ルイル塩基、硫
酸、燐酸などの無機酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸などの有機酸などから選択される。分解反
応塔に水を供給し、高沸分と水を共存させて分解しても
よい。
【0034】酸触媒の濃度は、仕込み液基準で好ましく
は0.1〜1.0重量%、特に好ましくは0.2〜0.
8重量%である。
【0035】分解反応温度は110〜250℃特に12
0〜230℃が好ましい。抜き出し液基準の液滞留時間
は0.5〜50時間が好ましい。なお、分解反応温度が
低目のときには10〜50時間が好ましく、高目のとき
には0.5〜10時間が好ましい。なお、分解反応を連
続反応で行う場合、反応時間は抜き出し液で換算した液
滞留時間を反応時間とみなすことができる。例えば、反
応器内の液容量が500L、抜き出し液量が100L/
Hの場合、滞留時間は5時間となる。
【0036】分解反応塔からの留出物に対し酸素又は酸
素を含むガス(以下、酸素等ということがある。)を添
加して、その重合を防止する。酸素等としては、純酸
素、酸素を不活性ガスで希釈したガス、空気、空気を不
活性ガスで希釈したガス等を用いることができる。不活
性ガスとしては窒素、二酸化炭素、アルゴン、ネオンが
例示される。不活性ガスの添加は爆鳴気形成の回避のた
めである。不活性ガスは、酸素に対し3.76〜18.
05容量倍存在することが好ましく、空気の場合であれ
ば、空気に対し不活性ガス0.3〜3容量倍存在するこ
とが好ましい。コスト的には酸素よりも空気が安価であ
ることは明らかである。酸素等は、酸素に換算して留出
ガスに対し0.0001〜0.01容量比とりわけ0.
0005〜0.005容量比の割合で添加されることが
好ましい。
【0037】なお、本発明においては、分解反応塔の留
出ガスへの酸素等の添加は、分解反応塔を出た後のライ
ンに行ってもよく、実質的に留出ガスが形成されている
分解反応塔の塔頂部分に酸素等が添加されてもよい。
【0038】図3は分解反応プロセスを示す工程図であ
る。高沸液は分解反応塔1に供給され、熱分解される。
なお、この分解反応塔1に塔内の液を撹拌するための撹
拌機を設けてもよい。また。分解反応塔1にスチーム又
は有機熱媒等を熱源とした加熱用のジャケットを設けて
もよい。
【0039】分解反応塔1内の下部の液は、ポンプ2に
より抜き出され、その一部は循環ライン3aを経て加熱
用熱交換器3で加熱されて循環され残部は系外に取り出
される。
【0040】分解反応によって生じた留出分は、分解反
応塔1の塔頂から留出し、酸素等の添加を受けた後、塔
頂ガスライン4aを経て熱交換器4で冷却されて液化
し、冷却液槽5に導入される。なお、還流ラインを設け
るときには冷却液槽5は省略されてもよい。図3ではこ
の冷却液槽5内のガス成分は冷却液槽5から熱交換器7
に導かれ、冷却されて有価物が液化される。未凝縮ガス
は有価物回収設備又は真空設備(いずれも図示略)に供
給される。冷却液槽5内の液は、ポンプ6を介して抜き
出され、一部は重合禁止剤の添加後、前記熱交換器4を
介して冷却液槽5に循環され、残部は分解生成物として
取出される。この分解生成物は、前記の通り、アクリル
酸又はアクリル酸エステルの製造工程に戻される。
【0041】分解反応塔1の内部に、一般の蒸留塔に使
用されるトレイ、あるいは充填物が設置される場合があ
り、この場合は分解反応蒸留塔として運転される。充填
物としては、規則充填物として、スルザー・ブラザース
(株)製のスルザーパック、住友重機械工業(株)製の
住友スルザーパッキング、住友重機械工業(株)製のメ
ラパック、グリッチ(株)製のジェムパック、モンツ
(株)製のモンツパック、東京特殊金網(株)製のグッ
ドロールパッキング、日本ガイシ(株)製のハニカムパ
ック、ナガオカ(株)製のインパルスパッキング等であ
り、不規則充填物としては、ノートン(株)製のインタ
ロックスサドル、日鉄化工機(株)製のテラレット、B
ASF(株)製のポールリング、マストランスファー
(株)製のカスケード・ミニ・リング、日揮(株)製の
フレキシリング等であり、これら充填物は如何なるもの
用いてもよく、また1種類以上を組み合わせて使用して
もよい。
【0042】トレイとしては、ダウンカマーのある泡鐘
トレイ、多孔版トレイ、バルブトレイ、スーパーフラッ
クトレイ、マックスフラクストレイ等、ダウンカマーの
無いデユアルトレイ等がある。トレイ、あるいは充填物
を組み合わせて使用しても良い。
【0043】また、分解反応塔の内部にこれら内容物が
無くても良い。この場合、必要に応じて蒸留塔等を設置
してもよい。
【0044】分解反応塔1内に撹拌設備を設ける場合、
撹拌翼は、いずれの型式でも使用でき、例えば、アンカ
ー翼、(1段以上の)多段パドル翼、(1段以上の)多
段傾斜パドル翼、格子翼、特殊なものとしてはマックス
ブレンダー翼(住友重機械(株)製)、フルゾーン翼
(神鋼パンテック(株)製)等で、1種以上、かつ1段
以上の多段に用いることができる。特に好ましいのは、
アンカー翼、格子翼である。
【0045】撹拌翼と共に設置される邪魔板(以下、バ
ッフル)は、いずれの型式でもよく、具体的には、棒
型、板型、櫛型等であり、1種以上、かつ1本以上の設
置が可能である。特に好ましいのは棒型1本設置、板型
1枚設置バッフルは設けられなくてもよい。
【0046】分解反応で得られる、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸エステル、アルコールに富む留
出分は、アクリル酸エステルの製造工程に全量回収され
る。回収先は特に限定されないが、軽質分をわずかに含
むため、軽質分を分離する工程以前に回収することが好
ましい。
【0047】
【実施例】以下に、本発明について、実施例および比較
例を挙げて詳細に説明する。
【0048】実施例1 図3に示す設備で高沸液の分解反応を実施した。分解反
応器は塔径1000mm、塔長2800mm、材質はハ
ステロイCである。高沸液の組成はアクリル酸ブチル2
2重量%、β−ブトキシプロピオン酸ブチル67重量
%、アクリロキシプロピオン酸ブチル4重量%、β−ヒ
ドロキシプロピオン酸ブチル2重量%、ハイドロキノン
3重量%、メトキシキノン2重量%で、580kg/h
で供給した。
【0049】分解反応触媒として硫酸1重量%水溶液を
供給液に対し10%重量比で供給し、反応圧力100k
Pa、分解温度190℃、滞留時間1時間で分解反応を
実施した結果、塔頂よりアクリル酸ブチル45.8重量
%、アクリル酸23重量%、ブタノール16重量%、
水、11.9重量%、β−ブトキシプロピオン酸ブチル
2.9重量%、ハイドロキノン0.003重量%、メト
キノン0.007重量%、その他0.39重量%で、4
37.9kg/hが分解反応塔塔頂より得られた。該分
解ガスを冷却する熱交換器には、分解ガスを冷却した液
が800kg/hで戻された。
【0050】酸素等として、図3に示す通り塔頂ガスラ
イン4aに空気を3Nm/h、希釈用不活性ガスとし
て窒素を3Nm/hで供給した。
【0051】3ヶ月連続運転を行った後、運転を停止し
て分解反応塔内部を点検した。分解反応塔塔内部、およ
び塔頂ガス冷却熱交換器には重合物が無かった。
【0052】比較例1 酸素等として塔頂ガスライン4aではなく加熱用熱交換
器3の手前の循環ライン3aに空気を6Nm/h、希
釈用不活性ガスとして窒素を6Nm/hで供給した以
外は実施例1と同様な設備で操作をおこなった。
【0053】3ヶ月連続運転後、運転を停止して分解反
応塔内部を点検した。分解反応塔塔内部に重合物が確認
された。塔頂ガス冷却用熱交換器4には重合物が無かっ
た。
【0054】比較例2 比較例1において、空気を3Nm/h、希釈用不活性
ガスとして窒素を3Nm/hで供給した以外は同様に
して操作をおこなった。
【0055】3ヶ月連続運転後、運転を停止して分解反
応塔内部を点検した。分解反応塔塔内部に重合物が確認
されたが比較例1の約1/3量であった。また塔頂ガス
冷却熱交換器にも重合物が確認された。
【0056】実施例2 実施例1と同じ装置を用いて高沸液の分解を実施した。
高沸液の組成は、アクリル酸5.3重量%、マレイン酸
10重量%、アクリル酸ダイマー(アクリロキシプロピ
オン酸)42.4重量%、ハイドロキノン1.3重量
%、フェノチアジン1重量%で、580kg/hで供給
した。
【0057】反応圧力72kPa、分解温度190℃、
滞留時間1時間で分解反応を実施した結果、塔頂よりア
クリル酸85.1重量%、マレイン酸8.7重量%、ア
クリル酸ダイマー(アクリロキシプロピオン酸)2.1
重量%、ハイドロキノン0.03重量%、その他4.0
7重量%で、449.5kg/hが分解反応塔塔頂より
得られた。該分解ガスを冷却する熱交換器には、分解ガ
スを冷却した液が500kg/hで戻された。
【0058】酸素等として、図3の通り、塔頂ガスライ
ン4aに空気を2Nm/hで供給した。
【0059】3ヶ月連続運転を行った後、運転を停止し
て分解反応塔内部を点検した。分解反応塔塔内部、およ
び塔頂ガス冷却熱交換器には重合物が無かった。
【0060】比較例3 酸素等として循環ライン3aに対し空気を3Nm/h
で供給したこと以外は実施例1と同様な設備で操作をお
こなった。
【0061】3ヶ月連続運転後、運転を停止して分解反
応塔内部を点検した。分解反応塔塔内部に重合物が確認
された。また塔頂ガス冷却熱交換器にも重合物が確認さ
れた。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸エス
テル製造工程で副生するミカエル付加反応生成物の分解
処理を安定して行い、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸エステルおよびアルコールなどを高率にて回収
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクリル酸及びアクリル酸エステルの製造工程
図の一例である。
【図2】アクリル酸エステルの製造工程図の他の例であ
る。
【図3】高沸液の分解工程図である。
フロントページの続き (72)発明者 高崎 研二 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 (72)発明者 鈴木 芳郎 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 AD11 AD30 BB61 BE30 BS10 KA03 KA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸製造時の副生物及び
    /又は(メタ)アクリル酸エステル製造時の副生物を分
    解反応器内で分解させ、分解物を該分解反応器から留出
    させる(メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法
    において、 該分解反応器からの留出物に酸素又は酸素を含むガスを
    添加することを特徴とする(メタ)アクリル酸類製造時
    の副生物の分解方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、(メタ)アクリル酸
    生成時の副生物は(メタ)アクリル酸製造最終工程の精
    留塔の塔底液であり、(メタ)アクリル酸エステル製造
    時の副生物は、(メタ)アクリル酸エステル製造最終工
    程の精留塔の塔底液又は(メタ)アクリル酸分離塔の缶
    出液であることを特徴とする(メタ)アクリル酸類製造
    時の副生物の分解方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、(メタ)アク
    リル酸エステルの製造は、(メタ)アクリル酸とアルコ
    ールとのエステル化反応及び/又は(メタ)アクリル酸
    エステルとアルコールとのトランスエステル化反応によ
    るものであることを特徴とする(メタ)アクリル酸類製
    造時の副生物の分解方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、分解反応される前記副生物は、ミカエル付加物を含
    有することを特徴とする(メタ)アクリル酸類製造時の
    副生物の分解方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記酸素を含むガスは空気又は不活性ガスで希釈し
    た酸素であることを特徴とする(メタ)アクリル酸類製
    造時の副生物の分解方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、酸素を含むガスは、空気と、空気の0.3〜3容量
    比の不活性ガスとの混合ガスであることを特徴とする
    (メタ)アクリル酸類製造時の副生物の分解方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、不活性ガスが
    窒素又は炭酸ガスであることを特徴とする(メタ)アク
    リル酸類製造時の副生物の分解方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
    て、前記分解反応器は反応蒸留塔であり、その塔頂から
    前記分解物を留出させることを特徴とする(メタ)アク
    リル酸類製造時の副生物の分解方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項におい
    て、酸素又は酸素を含むガスを前記分解反応器からの留
    出物の取出ライン又は該分解反応器の塔頂部分に添加す
    ることを特徴とする(メタ)アクリル酸類製造時の副生
    物の分解方法。
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