JP2003171245A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2003171245A
JP2003171245A JP2001369628A JP2001369628A JP2003171245A JP 2003171245 A JP2003171245 A JP 2003171245A JP 2001369628 A JP2001369628 A JP 2001369628A JP 2001369628 A JP2001369628 A JP 2001369628A JP 2003171245 A JP2003171245 A JP 2003171245A
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Takayuki Omura
孝之 大村
Tomotaka Shida
智隆 志田
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 セット性と、自然な風合い及びしなやかでな
めらかな感触との両立を図った毛髪化粧料の提供。 【解決手段】 一般式(1)で示される化合物から誘導
される構造単位を有するポリシロキサン鎖含有両性ウレ
タン樹脂及び/又はポリシロキサン化合物担持両性ウレ
タン樹脂と、以下の(A)及び/又は(B)とを含有す
ることを特徴とする毛髪化粧料。(A)両性界面活性剤
及び/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸との複合体
の1種又は2種以上。(B)アルキル変性カルボキシビ
ニルポリマー。 [式中、R1、R6〜R9はアルキル基、R2〜R5は−Cn
2nを表す。また、R10はメチル基またはエチル基を表
す。mは1〜200の整数を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料に関す
る。さらに詳しくは、強いセット力、すなわちカール保
持率が強く、弾力性のあるセット性を有すると共に、セ
ットされた毛髪は、自然な風合い、しなやかでなめらか
な感触、光沢を持ち、さらに、櫛を通してもフレーキン
グを起こすことがなく、耐湿性に優れ、高湿度下でもカ
ールが保持され、また、洗髪に当たっては洗浄性に優れ
る毛髪化粧料に関する。特に、セット性と、自然な風合
い及びしなやかでなめらかな感触との両立に本発明の特
徴がある。
【0002】
【従来の技術】最近は造り込まず、ナチュラルなヘアス
タイルが流行している。これらのヘアスタイルに望まれ
るスタイリング剤は、セット力、すなわちカール保持率
が強く、弾力性のあるセット性と、自然な風合いやしな
やかでなめらかな感触の両方を併せ持つものである。
【0003】しかしながら、現存する商品においては、
例えば、しっかり形をキープするハードタイプにおいて
は、アニオン、ノニオンあるいは両性のアクリル系ポリ
マーやビニルピロリドン系ポリマーとシリコーン類ある
いはエステル油などを組み合わせた処方となっている
が、これらの問題点として、感触が硬い、自然な風合い
がでない、高湿下でのカール保持率が低く耐湿性も悪い
等が挙げられ、一方、自然でソフトな仕上がりとされて
いるソフトタイプにおいては、カチオン性のビニルピロ
リドン系あるいはセルロース系のポリマーとシリコーン
類あるいはエステル油などを組み合わせた処方となって
いるが、これらの問題点として、セット力が弱く、その
持続力もない、しなやかな感触、光沢も充分でない等が
挙げられ、必ずしも消費者のニーズに合致した商品とな
っているわけではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、強いセット力、すな
わちカール保持率が強く、弾力性のあるセット性を有す
ると共に、セットされた毛髪は、自然な風合い、しなや
かでなめらかな感触、光沢を持ち、さらに、櫛を通して
もフレーキングを起こすことがなく、耐湿性に優れ、高
湿度下でもカールが保持され、また、洗髪に当たっては
洗浄性に優れる毛髪化粧料を提供することにある。特
に、セット性と、自然な風合い及びしなやかでなめらか
な感触との両立を図った毛髪化粧料を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、特定構造の両性
ウレタン樹脂と、界面活性力をもった特定構造の化合物
を配合することにより、上記課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記の一般式(1)
【0007】
【化5】
【0008】[式中、R1は炭素数1〜24のアルキル基
を表す。R2〜R4はそれぞれ独立に−Cn2n−(ただ
し、nは1〜3の整数を表す。)を表す。R5は−Cn
2n−(ただし、nは3〜5の整数を表す。)を表す。ま
た、R6〜R9はそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキ
ル基を表す。R10はメチル基またはエチル基を表す。m
は1〜200の整数を表す。]
【0009】で示される化合物から誘導される構造単位
を有するポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂及び/
又はポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂と、以
下の(A)及び/又は(B)とを含有することを特徴と
する毛髪化粧料である。 (A)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、
高級脂肪酸との複合体の1種又は2種以上。 (B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー。
【0010】ここで、ポリシロキサン化合物を「担持」
するとは、両性ウレタン樹脂の骨格によってポリシロキ
サン化合物を「拘束させる」こと、又は両性ウレタン樹
脂の骨格にポリシロキサン化合物を「絡ませる」ことを
意味するものであり、両性ウレタン樹脂の骨格にポリシ
ロキサン化合物を化学的に結合させることではない。し
たがって、本発明において「担持した」なる用語は、両
性ウレタン樹脂の骨格にポリシロキサン化合物が「拘束
された」、又は両性ウレタン樹脂の骨格にポリシロキサ
ン化合物が「絡まった」意味として用いられている。し
かし、一部両性ウレタン樹脂の骨格の一部分を、結果的
にポリシロキサン化合物が形成してもよく、目的とする
両性ウレタン樹脂が得られる限りこの一部化学結合した
ものを排除するものではない。ポリシロキサン化合物の
両性ウレタン樹脂への担持は、IRスペクトル等によっ
て確認することができる。
【0011】本発明に用いられるポリシロキサン鎖含有
両性ウレタン樹脂及び/又はポリシロキサン化合物担持
両性ウレタン樹脂は、一分子中にカルボキシル基と第三
級アミノ基とを有する両性ウレタン樹脂であることが好
ましい。
【0012】本発明に用いられるポリシロキサン化合物
担持両性ウレタン樹脂を構成する両性ウレタン樹脂は、
少なくとも下記の(A)〜(D)の化合物を反応させて
生成される両性ウレタン樹脂であることが好ましい。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物
【0013】前記好ましく用いられるポリシロキサン化
合物担持両性ウレタン樹脂は、少なくとも下記の(A)
〜(D)及び(S)の化合物を使用し、(A)、(B)
及び(C)の化合物を、イソシアネート基過剰の条件に
て反応させてイソシアネート基含有プレポリマーを製造
する第一工程、並びに該イソシアネート基含有プレポリ
マーを、(D)の化合物と反応させる第二工程を含み、
かつ第一工程及び第二工程の少なくとも一方において、
(S)の化合物を存在させて生成される両性ウレタン樹
脂である。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物 (S)ポリシロキサン化合物
【0014】ここで、存在とはポリシロキサン化合物が
反応系に存在することを意味し、積極的にポリシロキサ
ン化合物を反応させることを意図するものではないが、
その一部が結果的に不可避的に反応してもよい。なお、
本発明のポリシロキサン化合物を担持した両性ウレタン
樹脂の生成における「存在」なる用語は全てこの意味と
して使用されている。
【0015】また、前記好ましく用いられるポリシロキ
サン化合物担持両性ウレタン樹脂は、少なくとも下記の
(A)〜(D)及び(S)の化合物を使用し、(A)、
(B)及び(D)の化合物を、イソシアネート基過剰の
条件にて反応させてイソシアネート基含有プレポリマー
を製造する第一工程、並びに該イソシアネート基含有プ
レポリマーを、(C)の化合物と反応させる第二工程を
含み、かつ第一工程及び第二工程の少なくとも一方にお
いて、(S)の化合物を存在させて生成される両性ウレ
タン樹脂である。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物 (S)ポリシロキサン化合物
【0016】本発明に用いられるポリシロキサン化合物
担持両性ウレタン樹脂を構成する両性ウレタン樹脂は、
少なくとも下記の(A)〜(E)の化合物を反応させて
生成される両性ウレタン樹脂であることができる。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
される構造単位とを有する化合物
【0017】
【化6】
【0018】(式中、pは1〜500の整数、qは0〜
400の整数を表す。)
【0019】前記好ましく用いられるポリシロキサン化
合物担持両性ウレタン樹脂は、少なくとも下記の(A)
〜(E)及び(S)の化合物を使用し、(A)、
(B)、(C)及び(E)の化合物を、イソシアネート
基過剰の条件にて反応させてイソシアネート基含有プレ
ポリマーを製造する第一工程、並びに該イソシアネート
基含有プレポリマーを、(D)の化合物と反応させる第
二工程を含み、かつ第一工程及び第二工程の少なくとも
一方において、(S)の化合物を存在させて生成される
両性ウレタン樹脂である。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
される構造単位とを有する化合物
【0020】
【化7】
【0021】(式中、pは1〜500の整数、qは0〜
400の整数を表す。) (S)ポリシロキサン化合物
【0022】また、前記好ましく用いられるポリシロキ
サン化合物担持両性ウレタン樹脂は、少なくとも下記の
(A)〜(E)及び(S)の化合物を使用し、(A)、
(B)、(D)及び(E)の化合物を、イソシアネート
基過剰の条件にて反応させてイソシアネート基含有プレ
ポリマーを製造する第一工程、並びに該イソシアネート
基含有プレポリマーを、(C)の化合物と反応させる第
二工程を含み、かつ第一工程及び第二工程の少なくとも
一方において、(S)の化合物を存在させて生成される
両性ウレタン樹脂である。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
される構造単位とを有する化合物
【0023】
【化8】
【0024】(式中、pは1〜500の整数、qは0〜
400の整数を表す。) (S)ポリシロキサン化合物
【0025】本発明に用いられるポリシロキサン化合物
担持両性ウレタン樹脂を構成するポリシロキサン化合物
は、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、環状シリコーン、フェニル変性シリコーン、アル
キル変性シリコーン及びアルコキシ変性シリコーンから
選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【0026】本発明に用いられる両性界面活性剤は、ア
ミドベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン
型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、スルホ
ベタイン型両性界面活性剤及びイミダゾリニウム型両性
界面活性剤からなる群から選ばれた1種又は2種以上で
あることができる。また、半極性界面活性剤は、第3級
アミンオキサイド型半極性界面活性剤であることができ
る。
【0027】本発明においては、高級脂肪酸は、炭素数
7〜25の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪酸であることが好
ましい。
【0028】本発明において、複合体の高級脂肪酸と、
両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤との混合比
は、前者:後者の質量比で0.5:9.5〜9.5:
0.5であることが好ましい。
【0029】本発明に用いられるアルキル変性カルボキ
シビニルポリマーにおいて、アルキル変性カルボキシビ
ニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーは、
アクリル酸・アクリル酸エステル共重合体のポリエチレ
ンオキサイド鎖による部分架橋化物であることができ
る。
【0030】本発明において、アルキル変性カルボキシ
ビニルポリマーのアルキル変性は、カルボキシビニルポ
リマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入
によるものであることができる。
【0031】前記アルキル変性カルボキシビニルポリマ
ーのアルキル基の炭素数は10〜30であることが好ま
しい。また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーの
分子量は数平均分子量で50万〜300万であることが
好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0033】本発明に用いられる両性ウレタン樹脂は、
下記の一般式(1)
【0034】
【化9】
【0035】[式中、R1は炭素数1〜24のアルキル基
を表す。R2〜R4はそれぞれ独立に−Cn2n−(ただ
し、nは1〜3の整数を表す。)を表す。R5は−Cn
2n−(ただし、nは3〜5の整数を表す。)を表す。ま
た、R6〜R9はそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキ
ル基を表す。R10はメチル基またはエチル基を表す。m
は1〜200の整数を表す。]
【0036】で示される化合物から誘導される構造単位
を有するポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂及び/
又はポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂であ
り、両ウレタン樹脂とも新規な化合物である。
【0037】まず、前記ポリシロキサン鎖含有両性ウレ
タン樹脂について説明する。
【0038】本発明に用いられるポリシロキサン鎖含有
両性ウレタン樹脂は、特定のポリシロキサン鎖を有する
両性ウレタン樹脂であり、好ましくは、少なくとも下記
の(F)〜(J)成分を反応させて得られる、一分子中
にカルボキシル基と、第三級アミノ基とを有するもので
ある。 (F)ポリオール化合物 (G)ポリイソシアネート化合物 (H)前記一般式(1)で表される化合物 (I)活性水素とカルボキシル基を有する化合物 (J)活性水素と第三級アミノ基を有する化合物
【0039】前記ポリオール化合物(F成分)として
は、通常のポリウレタンの製造に使用されるものであれ
ば特に限定はなく、例えば、ポリオール、ポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプ
レンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリアク
リル酸エステル系ポリオール等が挙げられ、これらは単
独で、もしくは2種以上併せて用いられる。中でも、ポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オールが好適に用いられる。
【0040】前記ポリオールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカ
ンジオール、ジエチレングリコール、スピログリコー
ル、トリメチロールプロパン、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等が挙げられる。
【0041】前記ポリエステルポリオールとしては、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸の少なく
とも1種と、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオー
ル、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコー
ル、スピログリコール、トリメチロールプロパン等の多
価アルコールの少なくとも1種とを縮重合させて得られ
るものやラクトン酸の開環重合により得られるもの等が
挙げられる。
【0042】前記ポリエーテルポリオールとしては、例
えば、前記ポリエステルポリオールの合成に使用する多
価アルコールの他、ビスフェノールA等のフェノール
類、または第一級アミン類にエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、オキセタン、テトラヒドロフラン等
の環状エーテルを開環付加重合させて得られるものが使
用でき、ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプ
ロピレンポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオ
ール、ビスフェノールAにプロピレンオキサイドまたは
エチレンオキサイドの少なくとも一方を開環付加重合さ
せたもの(共重合体の場合は、ブロック共重合体、ラン
ダム共重合体のいずれでもよい。)等が挙げられる。
【0043】前記ポリイソシアネート化合物(G成分)
としては、特に限定はなく、例えば、脂肪族ジイソシア
ネート化合物、脂環式ジイソシアネート化合物、芳香族
ジイソシアネート化合物等の有機ジイソシアネート化合
物が挙げられ、これらは単独で、もしくは2種以上を併
せて用いられる。
【0044】前記脂肪族ジイソシアネート化合物として
は、例えば、エチレンジイソシアネート、2,2,4ー
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート,1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。前記
脂環式ジイソシアネート化合物としては、例えば、水素
添加4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシク
ロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、ノルボルナンジイソシアネート等が挙げられ
る。前記芳香族ジイソシアネート化合物としては、例え
ば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。これ
らの中でも、耐光性に優れ、かつ、低価格である点で、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等が
好ましい。
【0045】前記ポリイソシアネート化合物(G成分)
のモル比は、G成分/(F+H+I+J成分)=2/
0.8〜2/1.8の範囲に設定することが好ましく、
特に好ましくはG成分/(F+H+I+J成分)=2/
1〜2/1.8である。
【0046】前記ポリオール化合物(F成分)及びポリ
イソシアネート化合物(G成分)とともに用いられる化
合物(H成分)は、下記の一般式(1)で示される構造
である。
【0047】
【化10】
【0048】[式中、R1は炭素数1〜24のアルキル基
を表す。R2〜R4はそれぞれ独立に−Cn2n−(ただ
し、nは1〜3の整数を表す。)を表す。R5は−Cn
2n−(ただし、nは3〜5の整数を表す。)を表す。ま
た、R6〜R9はそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキ
ル基を表す。R10はメチル基またはエチル基を表す。m
は1〜200の整数を表す。]
【0049】前記一般式(1)において、R1で表され
る炭素数1〜24のアルキル基は、直鎖状、分岐状のい
ずれでもよいが、直鎖状のものが好ましく、アルキル基
の炭素数は1〜10が好ましい。また、一般式(1)に
おいて、R6〜R9で表される炭素数1〜20のアルキル
基は、直鎖状、分岐状のいずれでもよいが、直鎖状のも
のが好ましく、アルキル基の炭素数は1〜10が好まし
い。さらに、前記一般式(1)における繰り返し数m
は、一般式(1)で表される化合物(H成分)の分子量
が500〜12,000の範囲になるように設定するこ
とが好ましく、より好ましくは化合物(H成分)の分子
量が700〜10,000の範囲になるように設定され
る。
【0050】前記一般式(1)で示される化合物(H成
分)としては、下記の構造式(3)または構造式(4)
で示される化合物が好ましい。mは、前記一般式(1)
の場合と同じである。
【0051】
【化11】
【0052】
【化12】
【0053】そして、前記一般式(1)で示される化合
物(H成分)は、例えば、下記に示すヒドロシリル化反
応により製造することができる。
【0054】
【化13】
【0055】[反応式中、R11は−Cn2n−(ただ
し、nは1〜3の整数を表す。)を表し、他の記号は一
般式(1)と同様である。]
【0056】前記触媒としては、白金、塩化白金酸等の
ヒドロシリル化触媒が用いられる。
【0057】前記一般式(1)で示される化合物(H成
分)のモル比は、H成分/G成分=0.01/2〜0.
5/2の範囲に設定することが好ましく、特に好ましく
はH成分/G成分=0.01/2〜0.3/2の範囲で
ある。
【0058】前記活性水素とカルボキシル基を有する化
合物(I成分)は、分子内に少なくとも1つの活性水素
と、少なくとも1つのカルボキシル基を有する化合物で
あれば特に限定はないが、下記の一般式(5)で示され
る化合物であることが好ましい。
【0059】
【化14】
【0060】[式中、R12は炭素数1〜24のアルキル
基を表す。R13、R14はそれぞれ独立に−Cn2n
(ただし、nは1〜3の整数を表す。)を表す。]
【0061】特に、ジメチロール、ジエタノール、ジプ
ロパノール等のジアルキロール基を持った炭素数3〜2
6、好ましくは3〜12のカルボン酸が好適な例として
挙げられる。具体的な例としては、例えば、ジメチロー
ルプロピオン酸(DMPA)、ジメチロールブタン酸等
が挙げられる。また、カルボキシル基含有ポリカプロラ
クトンジオールも好ましく用いられる。これらは単独
で、もしくは2種以上併せて用いられる。
【0062】前記活性水素と第三級アミノ基を有する化
合物(J成分)は、分子内に少なくとも1つの活性水素
と、少なくとも1つの第三級アミノ基を有する化合物で
あれば特に限定されるものではないが、下記の一般式
(6)で示される化合物であることが好ましい。
【0063】
【化15】
【0064】[式中、R15は炭素数1〜24のアルキル
基を表す。R16、R17はそれぞれ独立に−Cn2n
(ただし、nは1〜3の整数を表す。)を表す。]
【0065】特に、前記I成分と同じジアルキロール基
を持った、例えば、N−メチルジエタノールアミン、N
−ブチルジエタノールアミン等のN−アルキルジアルカ
ノールアミン化合物、ジメチルアミノエタノール等が好
適な例として挙げられる。N−アルキルのアルキル基
は、炭素数1〜24が好ましく、特に1〜8が好まし
い。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いられ
る。
【0066】なお、前記ポリシロキサン鎖含有両性ウレ
タン樹脂としては、構造中にアルキレンオキサイド(以
下、「RO」ともいう。)から誘導される構造単位を有
するものを用いることが、化粧料の安定性、特性の向上
の点から好ましい。前記ROから誘導される構造単位と
しては、例えば、エチレンオキサイド(以下、「EO」
ともいう。)単位や、プロピレンオキサイド(以下「P
O」ともいう。)単位等が挙げられ、好ましくはEO単
位である。
【0067】なお、前記ポリシロキサン鎖含有両性ウレ
タン樹脂は、EO単位とPO単位の双方を有していても
よい。前記EO単位とPO単位の比率は、質量基準で、
EO単位/PO単位=10/0〜2/8の範囲が好まし
く、特に好ましくはEO単位/PO単位10/0〜4/
6である。
【0068】EO単位の繰り返し数nは、3〜300の
範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは20〜
120である。すなわち、nが3未満であると、両性ウ
レタン樹脂に導入されるEO単位が少なすぎるため、充
分な親水性が付与できず、逆に、nが300を越える
と、両性ウレタン樹脂自身の親水性が強くなりすぎ、耐
湿性等に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。また、
PO単位の繰り返し数mも、m=3〜300の範囲に設
定することが好ましく、特に好ましくはm=20〜12
0である。なお、前記EO単位とPO単位の双方を有す
る場合は、n+m=3〜300の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくはn+m=20〜120であ
る。
【0069】前記構造中にROから誘導される構造単位
を有する化合物としては、前記ポリシロキサン鎖含有両
性ウレタン樹脂の構造中に、EOから誘導される構造単
位を導入できるものであれば特に限定するものではな
く、また、F成分中のポリエーテルポリオールと重複し
てもよく、例えば、ポリエチレングリコール(PE
G)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ール(EO/POブロックコポリマー)等が挙げられ、
好ましくはポリエチレングリコールが用いられる。な
お、ポリアルキレンオキサイド基を誘導するものとして
は、両末端OH基導入タイプ、両末端NH2基導入タイ
プ、片末端OH基導入タイプ、片末端NH2基導入タイ
プのいずれのタイプのポリアルキレンオキサイド誘導体
であってもよい。そして、前記両末端OH基導入タイプ
または両末端NH2基導入タイプを用いた場合は、EO
単位を主鎖中に有する両性ウレタン樹脂が得られる。ま
た、片末端OH基導入タイプまたは片末端NH2基導入
タイプを用いた場合には、EO単位を側鎖もしくは末端
に有する両性ウレタン樹脂が得られる。
【0070】前記ポリアルキレンオキサイド誘導体の分
子量は、200〜20,000の範囲が好ましく、特に
好ましくは1,000〜10,000である。
【0071】本発明においては、ポリオール化合物(F
成分)と、ポリイソシアネート化合物(G成分)と、前
記一般式(1)で示される化合物(H成分)と、活性水
素とカルボキシル基を有する化合物(I成分)とその他
必要に応じてF成分以外のポリアルキレンオキサイド誘
導体とを、イソシアネート基過剰にて反応させてイソシ
アネート基含有プレポリマーを作製した後、このイソシ
アネート基含有プレポリマーと、活性水素と第三級アミ
ノ基を有する化合物(J成分)とを反応させることによ
り製造することができる。あるいは、前記ポリシロキサ
ン鎖含有両性ウレタン樹脂は、前記特定のI成分とJ成
分との反応順序を入れ換え、すなわち、前記F成分とG
成分とH成分とJ成分とその他必要に応じてF成分以外
のポリアルキレンオキサイド誘導体とを、イソシアネー
ト基過剰にて反応させてイソシアネート基含有プレポリ
マーを作製した後、このイソシアネート基含有プレポリ
マーと、前記特定のI成分とを反応させることにより製
造することもできる。なお、前記製法において、F成
分、G成分およびH成分と共に、特定のI成分およびJ
成分の双方を同時に反応させると、I成分中のカルボキ
シル基と、J成分中の第三級アミノ基とが先に塩を形成
して反応系に不溶となり、OH基があってもイソシアネ
ート化合物との反応が起こらなくなり、目的とする両性
ウレタン樹脂を製造することはできない。また、前記必
要に応じて添加するF成分以外のポリアルキレンオキサ
イド誘導体は、イソシアネート基含有プレポリマーを作
製した後に添加してもよい。
【0072】なお、前記各成分を用いてイソシアネート
基含有プレポリマーを作製する際には、最終的製品であ
るポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂の諸特性を調
整する目的で鎖延長または分子量抑制剤を使用すること
ができる。前記鎖延長剤としては、特に限定はなく、例
えば、低分子ポリオール、アミン類等が挙げられる。前
記低分子ポリオールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、スピログリコール、シクロヘキシルジメタノール、
水素添加ビスフェノールA、ネオペンチルグリコール、
ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、キシリレン
グリコール等のグリコール類、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン等のトリオールが挙げられる。前記アミ
ン類としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ピペラジン、ヒドラジン、イソホロンジアミ
ン、メチレン(ビス−o−クロルアニリン)、両末端ア
ミノ基含有ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
また、前記分子量抑制剤としては、例えば、片末端アミ
ノ基含有ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
【0073】前記ポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹
脂を製造する際には、必要に応じて溶剤を使用すること
ができ、例えば、原料および生成するポリウレタンの双
方を溶解する有機溶剤を使用することが好ましい。前記
有機溶剤としては、例えば、N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸
エチル等のエステル類、その他セロソルブアセテートや
セロソルブエーテル等が挙げられる。
【0074】また、前記ポリシロキサン鎖含有両性ウレ
タン樹脂を製造する製造する際、その分子中に組み込ま
れたカルボキシル基または第三級アミノ基を中和剤で中
和することにより、水への分散性を付与させることがで
きる。前記カルボキシル基に対する中和剤としては、例
えば、トリエチルアミン、トリメチルアミン、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール、トリエタノールア
ミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられ
る。例えば、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、ジメチル硫酸等
が挙げられる。
【0075】また、 前記ポリシロキサン鎖含有両性ウ
レタン樹脂を製造する際には、ポリウレタンの分野で周
知の重合触媒を使用することができ、例えば、第三級ア
ミン触媒、有機金属触媒等を用いることができる。前記
第三級アミン触媒としては、例えば、[2,2,2]ジア
ザビシクロオクタン(DABCO)、テトラメチレンジ
アミン、N−メチルモルフォリン、ジアザビシクロウン
デセン(DBU)等が挙げられる。前記有機金属触媒と
しては、例えば、ジブチルチンジラウレート等が挙げら
れる。
【0076】以下に、具体的なポリシロキサン鎖含有両
性ウレタン樹脂の製造例を挙げる。 [製造例1;両性ウレタン樹脂(A)]撹拌装置、温度
計、窒素導入管および還流冷却器を備えたガラス製4つ
口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)70g、ポリエステルポリオール(1,6−ヘキサ
ンジオールアジペート、分子量2,000)220g、
前記構造式(3)で示される化合物(片末端OH基導入
タイプ、分子量約1,000)8g及びジメチロールブ
タン酸(DMBA)14gを入れ、溶剤として酢酸エチ
ル50gを加え、オイルバスを使用して80℃に加熱し
て4時間反応させた。その後、N−メチルジエタノール
アミン(NMDEtA)2gならびに酢酸エチル60g
を追加して、さらに80℃にて2時間反応させ、NCO
基残存したプレポリマーを得た。このNCO基残存した
プレポリマーを50℃まで冷却した後、これにトリエチ
ルアミン9gを含む水900gを高速撹拌下で加えて分
散させ、さらに50℃にて3時間鎖延長反応を行って高
分子量化させた。得られた水性液より前記酢酸エチルを
回収し、実質的に溶剤を含まないポリシロキサン鎖含有
両性ウレタン樹脂の水性液を得た。この両性ウレタン樹
脂は、ウレタン樹脂の主鎖を構成する特定の炭素原子
(4価)にアルキル基(−C25)とポリシロキサン鎖
の双方がグラフトした構造である。
【0077】[製造例2;両性ウレタン樹脂(B)]前記
構造式(3)で示される化合物に代えて、前記構造式
(4)で示される化合物を用いる以外は、製造例1と同
様にしてポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂の水性
液を得た。この両性ウレタン樹脂は、ウレタン樹脂の主
鎖を構成する特定の炭素原子(4価)にアルキル基(−
919)とポリシロキサン鎖の双方がグラフトした構
造である。
【0078】[製造例3;両性ウレタン樹脂(C)]前記
構造式(3)で示される化合物の配合量を16gに増量
した以外は、製造例1と同様にしてポリシロキサン鎖含
有両性ウレタン樹脂の水性液を得た。この両性ウレタン
樹脂は、ウレタン樹脂の主鎖を構成する特定の炭素原子
(4価)にアルキル基(−C25)とポリシロキサン鎖
の双方がグラフトした構造である。
【0079】[製造例4;両性ウレタン樹脂(D)]撹拌
装置、温度計、窒素導入管および還流冷却器を備えたガ
ラス製4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)70g、ポリエステルポリオール(1,6
−ヘキサンジオールアジペート、分子量2,000)2
20g、前記構造式(3)で示される化合物(片末端O
H基導入タイプ、分子量約1,000)16g、トリメ
チロールプロパン1g及びジメチロールブタン酸(DM
BA)14gを入れ、溶剤として酢酸エチル50gを加
え、オイルバスを使用して80℃に加熱して4時間反応
させた。その後、N−メチルジエタノールアミン(NM
DEtA)2gならびに酢酸エチル60gを追加して、
さらに80℃にて2時間反応させ、NCO基残存したプ
レポリマーを得た。このNCO基残存したプレポリマー
を50℃まで冷却した後、これにトリエチルアミン9g
を含む水900gを高速撹拌下で加えて分散させ、さら
に50℃にて3時間鎖延長反応を行って高分子量化させ
た。得られた水性液より前記酢酸エチルを回収し、実質
的に溶剤を含まないポリシロキサン鎖含有両性ウレタン
樹脂の水性液を得た。この両性ウレタン樹脂は、ウレタ
ン樹脂の主鎖を構成する特定の炭素原子(4価)にアル
キル基(−C25)とポリシロキサン鎖の双方がグラフ
トした構造であり、かつ、架橋構造を有している。
【0080】[比較製造例1;両性ウレタン樹脂(E)]
前記構造式(3)で示される化合物に代えて、下記構造
式(7)で示される化合物(片末端OH基導入タイプ、
分子量約1,000)を用いる以外は、製造例1と同様
にして、ポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂の水性
液を得た。この両性ウレタン樹脂は、ウレタン樹脂の主
鎖を構成する特定の炭素原子(3価)にポリシロキサン
鎖のみがグラフトし、アルキル基はグラフトしていない
構造である。
【0081】
【化16】
【0082】次に、前記本発明に係るポリシロキサン化
合物担持両性ウレタン樹脂について説明する。
【0083】本発明毛髪化粧料は、ポリシロキサン化合
物を担持した両性ウレタン樹脂を含有する。本発明の好
ましい前記両性ウレタン樹脂は一分子中にカルボキシル
基と第三級アミノ基とを有するポリシロキサン化合物担
持両性ウレタン樹脂である。
【0084】本発明で好ましく用いられる、ポリシロキ
サン化合物を担持した一分子中にカルボキシル基と第三
級アミノ基とを有するポリシロキサン化合物を担持両性
ウレタン樹脂を構成する両性ウレタン樹脂としては、少
なくとも下記の(A)〜(D)の化合物を反応させて生
成される両性ウレタン樹脂が好ましい。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
る化合物
【0085】本発明に用いられるポリオール化合物(以
下、化合物(A)ともいう。)としては、一般にウレタ
ン樹脂の製造に使用されるポリオール化合物であれば特
に限定されるものではない。化合物(A)の例として
は、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、低分子ポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリ
オール、ポリオレフィンポリオール、ポリアクリル酸エ
ステル系ポリオール等が挙げられ、これらは単独で、も
しくは2種以上併せて用いられる。中でも、ポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリオール、低分子ポリオ
ールが好適に用いられる。
【0086】前記ポリエステルポリオールとしては、例
えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、
テレフタル酸等のジカルボン酸の少なくとも1種と、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オク
タンジオール、1,10−デカンジオール、ジエチレン
グリコール、スピログリコール、トリメチロールプロパ
ン等の多価アルコールの少なくとも1種とを縮重合させ
て得られるポリエステルポリオール、並びにラクトン類
の開環重合により得られるポリエステルポリオール等が
挙げられる。
【0087】前記ポリエーテルポリオールとしては、例
えば、水及び前記ポリエステルポリオールの合成に使用
する多価アルコールの他、ビスフェノールA等のフェノ
ール類及びその水素化物、並びに第一級アミン類もしく
は第二級アミン類に、エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、オキセタン、テトラヒドロフラン等の環状
エーテルを開環付加重合させて得られるポリエーテルポ
リオールが挙げられる。さらに、ポリオキシプロピレン
ポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオール、並
びにビスフェノールAに、プロピレンオキサイドもしく
はエチレンオキサイドの少なくとも一方を開環付加重合
させたポリエーテルポリオール(共重合体の場合は、ブ
ロック共重合体、ランダム共重合体のいずれでもよ
い。)等が挙げられる。
【0088】前記低分子ポリオールとしては、例えば、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、
1,10−デカンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、スピログリコール、トリメチロ
ールプロパン、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセ
リン等が挙げられる。
【0089】化合物(A)は、単独で又は組み合わせて
使用できる。化合物(A)の中では、1,4−シクロヘ
キサンジメタノールが好ましい。
【0090】なお、本発明において、化合物(A)の中
で後述する化合物(E)と重複する場合、その化合物
は、化合物(E)に含まれ、化合物(A)には含まれな
い。さらに、本発明において、化合物(A)の中で後述
する化合物(C)と重複する場合、その化合物は、化合
物(C)に含まれ、化合物(A)には含まれない。ま
た、本発明において、化合物(A)の中で後述する化合
物(D)と重複する場合、その化合物は、化合物(D)
に含まれ、化合物(A)には含まれない。
【0091】本発明に用いられるポリイソシアネート化
合物(以下、化合物(B)ともいう。)としては、一般
にウレタン樹脂の製造に使用されるポリイソシアネート
化合物であれば特に限定されるものではない。化合物
(B)の例としては、例えば、脂肪族ジイソシアネート
化合物、脂環式ジイソシアネート化合物、芳香族ジイソ
シアネート化合物等の有機ジイソシアネート化合物が挙
げられ、これらは単独で、もしくは2種以上を併せて用
いられる。
【0092】前記脂肪族ジイソシアネート化合物として
は、例えば、エチレンジイソシアネート、2,2,4ー
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート,1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0093】前記脂環式ジイソシアネート化合物として
は、例えば、水素添加4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロへキシレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート
等が挙げられる。
【0094】前記芳香族ジイソシアネート化合物として
は、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、トルエンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0095】これらの化合物(B)中では、耐候性に優
れ、かつ、低価格である点で、1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノル
ボルナンジイソシアネート等が好ましい。化合物(B)
は、単独でもしくは組み合わせて使用できる。
【0096】本発明に用いられる水酸基、第一級アミノ
基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種
と、カルボキシル基とを有する化合物(以下、化合物
(C)ともいう。)としては、分子内に水酸基、第一級
アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも
1種と、カルボキシル基を少なくとも1つ有する化合物
であって、目的とする両性ウレタン樹脂を得ることがで
きる化合物であれば特に限定されるものではない。化合
物(C)としては、例えば、ジメチロール、ジエタノー
ル、ジプロパノール等のジアルキロール基を持った炭素
数3〜26、好ましくは3〜12のカルボン酸が好適な
例として挙げられる。具体的な例としては、例えば、ジ
メチロールプロパン酸(DMPA)、ジメチロールブタ
ン酸等が挙げられる。また、カルボキシル基含有ポリカ
プロラクトンジオールも用いられる。これらは単独で、
もしくは2種以上併せて用いられる。
【0097】本発明に用いられる水酸基、第一級アミノ
基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種
と、第三級アミノ基とを有する化合物(以下、化合物
(D)ともいう。)としては、分子内に水酸基、第一級
アミノ基及び第二級アミノ基から選択される少なくとも
1種と、第三級アミノ基を少なくとも1つ有する化合物
であって、目的とする両性ウレタン樹脂を得ることがで
きる化合物であれば特に限定されるものではない。化合
物(D)としては、例えば、前記化合物(C)と同じジ
アルキロール基を持った、例えば、N−メチルジエタノ
ールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−ブチ
ルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノールアミ
ン、N−メチルジプロパノールアミン等のN−アルキル
ジアルカノールアミン化合物が挙げられる。N−アルキ
ルジアルカノールアミン化合物のN−アルキルのアルキ
ル基は、炭素数1〜24が好ましく、特に1〜8が好ま
しい。さらに、N,N−ジメチルエタノールアミン、
N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチル
エタノールアミン等のN,N−ジアルキルアルカノール
アミン化合物、並びにトリエタノールアミン等が挙げら
れる。これらは単独で、もしくは2種以上併せて用いら
れる。
【0098】本発明に用いられるポリシロキサン化合物
(以下、化合物(S)ともいう。)としては、化粧料に
配合できるポリシロキサン化合物であって、シロキサン
鎖の両末端もしくは片末端に水酸基、第一級アミノ基及
び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種を有し
ないポリシロキサン化合物であり、目的とする両性ウレ
タン樹脂を得ることができる化合物であれば特に限定さ
れるものではない。ポリシロキサン化合物の例を挙げれ
ば、例えば、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変
性シリコーン、環状シリコーン、フェニル変性シリコー
ン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコー
ン等である。これらのポリシロキサン化合物は、1種ま
たは2種以上が任意に選択されて配合される。
【0099】ジメチルポリシロキサンとしては、例えば
一般式(8)で示される化合物を挙げることができる。
【0100】
【化17】
【0101】(式中、nは1以上の整数を表す。)
【0102】式中、nは1〜100の整数が好ましく、
1〜50の整数がより好ましく、3〜30の整数が特に
好ましい。
【0103】本発明のジメチルポリシロキサンは、市販
品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例
えば東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のS
H200シリーズ(商品名)、信越化学工業株式会社製
のKF96シリーズ(商品名)等が挙げられる。
【0104】ポリエーテル変性シリコーンとしては、例
えば一般式(9)で示される化合物を挙げることができ
る。
【0105】
【化18】
【0106】(式中、mは0以上の整数を表し、nは1
以上の整数を表し、R18は下記式(10)で示される基
を表す。)
【0107】
【化19】
【0108】(式中、R19は水素原子又は炭素数1〜1
0の炭化水素基を表し、aは1〜10の整数を表し、b
は1〜300の整数を表し、cは0〜300の整数を表
す。)
【0109】一般式(9)において、mは0〜300の
整数が好ましく、1〜300の整数がさらに好ましく、
1〜100の整数がより好ましく、1〜50の整数が特
に好ましい。nは1〜300の整数が好ましく、1〜1
00の整数がより好ましく、1〜50の整数が特に好ま
しい。さらに、式(10)において、R19は水素原子又
はメチル基が好ましい。aは1〜5の整数が好ましく、
2〜4の整数が特に好ましい。bは2〜50の整数が好
ましく、2〜40の整数がより好ましく、2〜30の整
数が特に好ましい。cは0〜50の整数が好ましく、0
〜40の整数がより好ましく、0〜30の整数が特に好
ましい。
【0110】一般式(9)で示される化合物(S)とし
て、一般式(9)において、mが1〜300の整数であ
り、nが1〜300の整数であり、R18は式(10)で
示される基であって、aが1〜5の整数であり、bが2
〜50整数であり、cが0〜50の整数である化合物が
好ましい。
【0111】一般式(9)で示される化合物(S)とし
て、一般式(9)において、mが1〜100の整数であ
り、nが1〜100の整数であり、R18は式(10)で
示される基であって、aが2〜4の整数であり、bが2
〜40整数であり、cが0〜40の整数である化合物が
より好ましい。
【0112】一般式(9)で示される化合物(S)とし
て、一般式(9)において、mが1〜50の整数であ
り、nが1〜50の整数であり、R18は式(10)で示
される基であって、aが2〜4の整数であり、bが2〜
30整数であり、cが0〜30の整数である化合物が特
に好ましい。
【0113】一般式(9)で示されるポリエーテル変性
シリコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シ
リコーン株式会社製のSH3746、SH3771C、
SH3772C、SH3773C、SH3775C、S
H3748、SH3749、SH3771M、SH37
72M、SH3773M、SH3775M(商品名)、
並びに信越化学工業株式会社製のKF351A、KF3
53A、KF945A、KF352A、KF615A、
KF6011、KF6012、KF6013、KF60
15、KF6016、KF6017(商品名)等を挙げ
ることができる。
【0114】フェニル変性シリコーンとしては、例えば
一般式(11)で示される化合物を挙げることができ
る。
【0115】
【化20】
【0116】(式中、R20及びR21は、それぞれ独立に
炭素数1〜12の炭化水素基(例えば、直鎖状又は分岐
状の炭素数1〜12の飽和炭化水素基)、−OSi(C
3)3又はフェニル基を表す。ただし、R20及びR21
少なくとも一つはフェニル基である。mは0以上の整数
を表し、nは1以上の整数を表す。)
【0117】一般式(11)において、mは0〜300
の整数が好ましく、0〜100の整数がより好ましく、
0〜50の整数が特に好ましい。nは1〜500の整数
が好ましく、1〜100の整数がより好ましく、1〜5
0の整数が特に好ましい。フェニル変性シリコーンとし
て、一般式(11)において、R20=CH3もしくは−
OSi(CH3)3、R21=C65、m=0、n=1〜10
0であるメチルフェニルポリシロキサンが特に好まし
い。
【0118】一般式(11)で示されるフェニル変性シ
リコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン株式会社製のSH556、SF557、SF55
8、SH559(商品名)、並びに信越化学工業株式会
社製のKF50−100cs、KF50−1000c
s、KF53、KF54、KF56(商品名)等を挙げ
ることができる。
【0119】アルキル変性シリコーンとしては、例えば
一般式(12)で示される化合物を挙げることができ
る。
【0120】
【化21】
【0121】(式中、R22〜R24は、それぞれ独立に炭
素数1〜50の炭化水素基を表す。ただし、R22〜R24
のうち少なくとも一つは炭素数5〜30の炭化水素基で
ある。mは1以上の整数を表し、nは1以上の整数を表
す。)
【0122】一般式(12)において、R22〜R24とし
て、炭素数1〜50の炭化水素基であって、直鎖状又は
分岐状の飽和炭化水素基を例示できる。炭化水素基の炭
素数は、5〜30であるのが好ましく、5〜20である
のがより好ましく、10〜20であるのが特に好まし
い。また、mは1〜300の整数であるのが好ましく、
1〜100の整数であるのがより好ましく、1〜50の
整数であるのが特に好ましい。nは1〜300の整数で
あるのが好ましく、1〜100の整数であるのがより好
ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。
【0123】一般式(12)で示されるアルキル変性シ
リコーンとして、例えば、東レ・ダウコーニング・シリ
コーン株式会社製のSF8416(商品名)、並びに信
越化学工業株式会社製のKF−412、KF−413、
KF−414(商品名)等を挙げることができる。
【0124】アルコキシ変性シリコーンとしては、例え
ば一般式(13)で示される化合物を挙げることができ
る。
【0125】
【化22】
【0126】(式中、R25〜R27は、それぞれ独立に炭
素数1〜12の炭化水素基または炭素数1〜50のアル
コキシ基を表す。ただし、R25〜R27のうち少なくとも
一つは炭素数1〜50のアルコキシ基である。mは0以
上の整数を表し、nは1以上の整数を表す。)
【0127】一般式(13)において、R25〜R27は、
炭素数1〜12の炭化水素基または炭素数1〜50のア
ルコキシ基であるが、炭素数1〜12の炭化水素基とし
て、直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を例示でき、炭
素数1〜50のアルコキシ基として、直鎖状又は分岐状
のアルコキシ基を例示できる。炭素数1〜50のアルコ
キシ基の炭素数は、1〜30であるのが好ましく、1〜
25であるのがより好ましく、1〜20であるのが特に
好ましい。また、mは0〜500の整数であるのが好ま
しく、mは1〜500の整数であるのがさらに好まし
く、1〜100の整数であるのがより好ましく、1〜5
0の整数であるのが特に好ましい。nは1〜100の整
数であるのが好ましく、1〜80の整数であるのがより
好ましく、1〜50の整数であるのが特に好ましい。
【0128】一般式(13)で示されるアルコキシ変性
シリコーンとして、例えば、信越化学工業株式会社製の
KF−851、X−22−801B(商品名)等を挙げ
ることができる。
【0129】環状シリコーンとしては、例えば一般式
(14)で示される化合物を挙げることができる。
【0130】
【化23】
【0131】(式中、R28は、炭素数2〜12の炭化水
素基を表すが、各繰り返し単位において、互いに同一で
あっても異なってもよい。mは1以上の整数を表し、n
は0以上の整数を表し、m+n=3〜10である。)
【0132】一般式(14)において、R28は、炭素数
1〜12の炭化水素基であって、直鎖状又は分岐状の飽
和炭化水素基を例示できる。R28は、炭素数が2〜10
であるのが好ましく、2〜8であるのがより好ましく、
2〜5であるのが特に好ましい。また、mは1〜8の整
数であるのが好ましく、3〜8の整数であるのがさらに
好ましく、4〜8の整数であるのがより好ましく、4〜
6の整数であるのが特に好ましい。nは0〜7の整数で
あるのが好ましく、0〜5の整数であるのがより好まし
く、0〜3の整数であるのが特に好ましい。m+nは3
〜8であるのが好ましく、4〜8であるのがより好まし
く、4〜6であるのが特に好ましい。
【0133】一般式(14)で示される環状シリコーン
として、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株
式会社製のSH244、SH344、SH245、DC
345、DC246(商品名)、並びに信越化学工業株
式会社製のKF994、KF995、KF9937(商
品名)等を挙げることができる。
【0134】なお、前記化18及び化20〜化23で示
される化合物の繰り返し単位部分は、ランダム重合、ブ
ロック重合等のいかなる重合形態であってもよい。
【0135】化合物(S)の25℃での粘度(動粘度)
は、いずれも1〜5,000mm2/sであるのが好ま
しく、1〜2,000mm2/sであるのがより好まし
く、1〜1,000mm2/sであるのが特に好まし
い。化合物(S)として、ジメチルポリシロキサン及び
ポリエーテル変性シリコーンが好ましい。化合物(S)
は、単独で又は組み合わせて使用することができる。
【0136】本発明における好ましいポリシロキサン化
合物担持両性ウレタン樹脂は、前記化合物(S)の存在
下、少なくとも前記化合物(A)〜(D)を反応させて
生成される両性ウレタン樹脂である。本発明に係る前記
ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂を製造する
に当たっては、少なくとも、前記化合物(A)〜(D)
及び(S)を使用し、前記化合物(A)、(B)及び
(C)を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させて
イソシアネート基含有プレポリマーを製造する第一工
程、並びに該イソシアネート基含有プレポリマーを、化
合物(D)と反応させる第二工程を含み、かつ第一工程
及び第二工程の少なくとも一方において、化合物(S)
を存在させて製造することができる。また、前記化合物
(C)と化合物(D)との反応順序を入れ換えても製造
することができる。
【0137】化合物(S)と前記化合物(A)、
(B)、(C)及び(D)との質量比、すなわち(S)
/((A)+(B)+(C)+(D))は、0.1/1
00〜30/100であるのが好ましく、0.5/10
0〜25/100であるのがより好ましく、1/100
〜20/100であるのが特に好ましい。
【0138】また、化合物(B)と化合物(A)、
(C)及び(D)とのモル比、すなわち(B)/
((A)+(C)+(D))は、2.0/1.8〜2.
0/0.8であるのが好ましく、2.0/1.8〜2.
0/1.0であるのがより好ましく、2.0/1.8〜
2.0/1.2であるのが特に好ましい。
【0139】前記第一工程及び第二工程の反応は、ポリ
ウレタンを製造する際に通常使用される反応条件を用
い、適宜重合触媒を使用して実施できる。重合触媒とし
て、通常ウレタン樹脂を製造するために使用される重合
触媒を使用することができる。重合触媒は、目的とする
両性ウレタン樹脂を得ることができるものであれば、特
に限定されるものではない。重合触媒としては、例え
ば、第三級アミン触媒、有機金属触媒等を用いることが
できる。第三級アミン触媒としては、例えば、[2,
2,2]ジアザビシクロオクタン(DABCO)、テト
ラメチレンジアミン、N−メチルモルフォリン、ジアザ
ビシクロウンデセン(DBU)等が挙げられる。有機金
属触媒としては、例えば、ジブチルチン(錫)ジラウレ
ート等が挙げられる。
【0140】前記両性ウレタン樹脂を製造する際には、
第一工程及び第二工程の反応に必要に応じて有機溶剤を
使用することができ、例えば、化合物(A)〜(D)お
よび生成する両性ウレタン樹脂の双方を溶解する有機溶
剤を使用することが好ましい。そのような有機溶剤とし
ては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等の
エステル類、その他セロソルブアセテートやセロソルブ
エーテル等が挙げられる。
【0141】さらに、前記第二工程の後で、第二工程の
反応生成物を水と混合して、鎖長延長反応を行うことが
好ましい。第二工程の後で、第二工程の反応生成物を塩
基性の水と混合して鎖長延長反応を行う。又は、第二工
程の反応生成物に塩基性化合物を添加した後、水と混合
して鎖長延長反応を行うことがより好ましい。これらの
中では、第二工程の後で、第二工程の反応生成物を塩基
性の水と混合して鎖長延長反応を行うことが特に好まし
い。本発明においては、さらに有機溶媒中で第一工程及
び第二工程の反応を行った後、第二工程の反応混合物を
塩基性の水と混合して、引き続き水中で鎖長延長反応を
行うことが好ましい。このように、第二工程後の反応混
合物を塩基性の水と混合して、引き続き水中で鎖長延長
反応を行う態様では、高分子量化された両性ウレタン樹
脂を容易に得ることができ好ましい。この態様の製造方
法においては、第二工程後の反応混合物が、末端にイソ
シアネート基を含有するプレポリマーであるように製造
条件を設定するのが好ましい。
【0142】前記塩基性の水とは、水に塩基性物質が溶
解し、塩基性を呈している水をいい、例えば、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン、アンモニア、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール等が溶解している水を例示できる。
【0143】また、本発明におけるポリシロキサン化合
物担持両性ウレタン樹脂を製造する際の鎖長延長反応に
は鎖長延長剤を用いることができ、鎖長延長剤によって
最終的に得られるポリシロキサン化合物担持両性ウレタ
ン樹脂の特性を調整することができる。鎖長延長剤とし
ては、鎖長延長反応で用いられる化合物であって、例え
ば、低分子ポリオール、アミン類、水等が挙げられる。
前記低分子ポリオールとしては、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、スピログリコール、ビス(β−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、キシリレングリコール等のグリコール
類、トリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオー
ルが挙げられる。前記アミン類としては、例えば、メチ
レン(ビス−o−クロルアニリン)等が挙げられる。
【0144】本発明においては、ポリシロキサン化合物
担持両性ウレタン樹脂として、樹脂の構造中にROから
誘導される構造単位を有するものを用いることが、化粧
料の安定性、特性の向上の点から好ましい。ROから誘
導される構造単位としては、例えば、EO単位や、PO
単位等が挙げられ、好ましくはEO単位である。
【0145】構造中にROから誘導される構造単位を有
する化合物としては、ポリシロキサン化合物担持両性ウ
レタン樹脂の構造中に、ROから誘導される構造単位を
導入できるものであれば特に限定するものではない。
【0146】構造中にROから誘導される構造単位を有
する好ましい化合物としては、水酸基、第一級アミノ基
及び第二級アミノ基から選択される少なくとも1種と、
下記の一般式(2)で示される構造単位とを有する化合
物(以下、化合物Eともいう。)である。
【0147】
【化24】
【0148】(式中、pは1〜500の整数、qは0〜
400の整数を表す。)
【0149】一般式(2)において、qが0の場合、C
Oの重合体(ポリオキシエチレン)であり、qが
0でない場合、COとCOの共重合体であ
る。この共重合体である場合、ランダム共重合体であっ
ても、ブロック共重合体であってもよい。
【0150】一般式(2)において、pは1〜500の
整数である。さらに、qが0でない場合であっても、0
の場合であっても、pは、3〜250が好ましく、3〜
120がより好ましく、3〜50が特に好ましい。pが
1未満の場合、両性ウレタン樹脂に導入されるEO単位
が少なすぎるため、充分な親水性が付与できず、ポリシ
ロキサン化合物担時両性ウレタン樹脂を例えば整髪剤に
使用した場合、整髪剤の親水性が不充分となり、毛髪の
洗髪性が悪くなる。一方、nが500を越えると、ポリ
シロキサン化合物担時両性ウレタン樹脂自身の親水性が
強くなりすぎ、耐湿性等に悪影響を及ぼすことになる。
【0151】また、一般式(2)において、PO単位の
繰り返し数qは、0〜400の整数であり、好ましくは
q=0である。qが0でない場合、qは3〜200の範
囲に設定することが好ましく、さらに好ましくは3〜1
00である。特に好ましくは3〜40である。なお、q
が0でない場合であっても、0の場合であっても、p+
q=3〜300の範囲に設定することが好ましく、さら
に好ましくはp+q=10〜120である。特に好まし
くはp+q=3〜50である。
【0152】また、qが0でない場合であっても、0の
場合であっても、EO単位とPO単位の比率は、質量基
準で、EO単位/PO単位=10/0〜2/8の範囲が
好ましく、さらに好ましくはEO単位/PO単位10/
0〜3/7である。特に好ましくはEO単位/PO単位
10/0〜4/6である。
【0153】なお、化合物(E)は、両末端OH基導入
タイプ、両末端NH2基導入タイプ、片末端OH基導入
タイプ、片末端NH2基導入タイプが好ましい。前記両
末端OH基導入タイプまたは両末端NH2基導入タイプ
を用いた場合、一般式(2)で示される構造単位を主鎖
中に有する両性ウレタン樹脂が得られる。また、片末端
OH基導入タイプまたは片末端NH2基導入タイプを用
いた場合には、一般式(2)で示される構造単位を側鎖
もしくは末端に有する両性ウレタン樹脂が得られる。
【0154】前記化合物(E)の質量平均分子量は、2
00〜20,000の範囲が好ましく、さらに好ましく
は200〜5,000である。特に好ましくは500〜
2,000である。
【0155】化合物(E)としては、例えば、ポリエチ
レングリコール(PEG)、ポリエチレンポリプロピレ
ングリコール、ポリエチレンポリプロピレンブロックコ
ポリマー等が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリ
コールが好ましい。化合物(E)は、単独で又は組み合
わせて使用できる。
【0156】化合物(E)を加えた場合のポリシロキサ
ン化合物担持両性ウレタン樹脂は、前記化合物(S)存
在下で、少なくとも前記化合物(A)〜(E)を反応さ
せて生成される両性ウレタン樹脂が好ましい。
【0157】この樹脂の製造に当たっては、化合物
(E)を加えない場合の製造法と同様に行うことができ
る。すなわち、少なくとも前記化合物(A)〜(E)及
び(S)を使用し、前記化合物(A)、(B)、(C)
及び(E)を、イソシアネート基過剰の条件にて反応さ
せてイソシアネート基含有プレポリマーを製造する第一
工程、並びに該イソシアネート基含有プレポリマーを、
化合物(D)と反応させる第二工程を含み、かつ第一工
程及び第二工程の少なくとも一方において、化合物
(S)を存在させて製造することができる。また、前記
化合物(C)と化合物(D)との反応順序を入れ替えて
も製造することができる。
【0158】化合物(S)と前記化合物(A)、
(B)、(C)、(D)及び(E)との質量比、すなわ
ち(S)/((A)+(B)+(C)+(D)+
(E))は、0.1/100〜30/100であるのが
好ましく、0.5/100〜25/100であるのがよ
り好ましく、1/100〜20/100であるのが特に
好ましい。
【0159】また、化合物(B)と化合物(A)、
(C)、(D)及び(E)とのモル比、すなわち(B)
/((A)+(C)+(D)+(E))は、2.0/
1.8〜2.0/0.8であるのが好ましく、2.0/
1.8〜2.0/1.0であるのがより好ましく、2.
0/1.8〜2.0/1.2であるのが特に好ましい。
【0160】さらに、前記第一工程及び第二工程の反応
は、化合物(E)を加えない場合と同様、ウレタン樹脂
を製造する際に通常使用される反応条件を用い、適宜重
合触媒を用いて実施できる。また、重合触媒、有機溶
剤、鎖長延長反応等についても、前記同様である。な
お、前記のとおり、化合物(E)を加える場合も、前記
第一工程及び第二工程を有機溶媒中で行い、水中で鎖長
延長反応を行うのがより好ましい。
【0161】本発明のポリシロキサン化合物担持両性ウ
レタン樹脂は、一分子中に、カルボキシル基と第三級ア
ミノ基とを有している。カルボキシル基と第三級アミノ
基との比率(両官能基の数の比率)、カルボキシル基/
第三級アミノ基は、1/50〜50/1が好ましく、1
/1〜50/1がより好ましく、1/1〜25/1が特
に好ましい。ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹
脂中のカルボキシル基と第三級アミノ基との比率が1/
50〜50/1にある場合、ポリシロキサン化合物担持
両性ウレタン樹脂を配合した整髪剤を用いると、毛髪は
より優れた風合いを持つこととなる。なお、反応に際し
ては、化合物(C)と化合物(D)との比率(モル
比)、化合物(C)/化合物(D)は、1/50〜50
/1が好ましく、1/1〜50/1がより好ましく、1
/1〜25/1が特に好ましい。
【0162】本発明に係るポリシロキサン化合物担持両
性ウレタン樹脂は、ポリシロキサン化合物のポリシロキ
サン鎖を必ずしもその骨格内に共有結合を介して含有す
るものではなく、両性ウレタン樹脂の骨格によってポリ
シロキサン化合物を「拘束させる」または両性ウレタン
樹脂の骨格がポリシロキサン化合物のポリシロキサン鎖
と物理的に絡まりあうことによって、ポリシロキサン鎖
を含有するものである。この拘束または絡まりあいは、
両性ポリウレタンの重合反応の進行によって、より複雑
化し、得られた両性ウレタン樹脂からポリシロキサン化
合物が分離することを困難にしていると考えられる。
【0163】このような、両性ウレタン樹脂の骨格とポ
リシロキサン化合物の拘束または絡み合い状態を、本発
明においては、両性ウレタン樹脂の骨格がポリシロキサ
ン化合物を「担持」している状態という。ここで「担
持」は、両性ウレタン樹脂の形態が水溶液の形態か、水
分散体の形態かで異なる。両性ウレタン樹脂の骨格は、
通常直鎖構造であるが、分岐構造、架橋構造を有してよ
く、両性ウレタン樹脂が「水溶液」の形態の場合、両性
ウレタン樹脂の骨格の間にポリシロキサン鎖が入り込ん
でいるものと考えられる。
【0164】一方、両性ウレタン樹脂が「水分散体」の
形態の場合、両性ウレタン樹脂は、水中で分散した粒子
の形態となっていると考えられ、その粒子に対するポリ
シロキサン鎖の拘束の形態には、いくつかの形態が考え
られる。まず、第一の形態は、ポリシロキサン鎖の全体
もしくは一部が粒子の内部に包まれている形態である。
第ニの形態は、ポリシロキサン鎖の末端が粒子の内部に
包まれている形態である。がる。第三の形態は、ポリシ
ロキサン鎖が粒子の表面に付着している形態である。第
一〜第三に形態は、いずれも「拘束」に該当し、第一〜
第三の形態が混合して存在するものも、「拘束」に該当
すると考えられる。
【0165】このように、本発明に係るポリシロキサン
化合物担持両性ウレタン樹脂の骨格は、ポリシロキサン
化合物を担持している。このためにポリシロキサン鎖
は、比較的運動し易い性質を持ちつつ、ポリシロキサン
化合物は両性ウレタン樹脂から、分離し難いと考えられ
る。
【0166】以下に、本発明に用いるポリシロキサン化
合物担持両性ウレタン樹脂及び比較として他のウレタン
樹脂の製造例を挙げる。 [製造例5;両性ウレタン樹脂(F)]撹拌装置、温度
計、窒素導入管及び還流冷却器を備えた4つ口フラスコ
に、イソホロンジイソシアネート(IPDI)70g、
ポリプロピレングリコール(PPG、質量平均分子量
1,000)63g、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール(CHDM)7g、ジメチルポリシロキサン(25
℃における粘度が10mm 2/s、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製のSH200C−10cs(商
品名)8g及びジメチロールブタン酸(DMBA)20
gを入れ、溶剤として酢酸エチル50gを加え、オイル
バスを用いて80℃に加熱して3時間反応させた。その
後、N−メチルジエタノールアミン(NMDEtA)2
g並びに酢酸エチル60gを追加して、さらに80℃に
て3時間反応させ、イソシアネート基の残存したプレポ
リマーを得た。このイソシアネート基の残存したプレポ
リマーを50℃まで冷却した後、水酸化カリウム10g
を含む水700gに高速撹拌して分散させ、さらに50
℃にて3時間鎖長延長反応を行って高分子量化させた。
得られた水性液から前記酢酸エチルを回収し、実質的に
溶剤を含まないポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
樹脂の水性液を得た。
【0167】[製造例6;両性ウレタン樹脂(G)]製造
例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキ
サン8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン(2
5℃における粘度が1,600mm2/s、東レ・ダウ
コーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C
(商品名)8gを用いた以外は、製造例5と同様の方法
を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂の
水性液を得た。
【0168】[製造例7;両性ウレタン樹脂(H)]製造
例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキ
サン8gの代わりに、環状シリコーン(25℃における
粘度が4mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコー
ン株式会社製のSH245(商品名)8gを用いた以外
は、製造例5と同様の方法を用いてポリシロキサン化合
物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0169】[製造例8;両性ウレタン樹脂(I)]製造
例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキ
サン8gの代わりに、フェニル変性シリコーン(25℃
における粘度が22mm2/s、東レ・ダウコーニング
・シリコーン株式会社製のSH556(商品名)8gを
用いた以外は、製造例5と同様の方法を用いてポリシロ
キサン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0170】[製造例9;両性ウレタン樹脂(J)]製造
例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロキ
サン8gの代わりに、アルキル変性シリコーン(25℃
における粘度が500mm2/s、信越化学工業株式会
社製のKF−412(商品名)8gを用いた以外は、製
造例5と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担持
両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0171】[製造例10;両性ウレタン樹脂(K)]製
造例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロ
キサン8gの代わりに、アルコキシ変性シリコーン(2
5℃における粘度が80mm2/s、信越化学工業株式
会社製のKF−851(商品名)8gを用いた以外は、
製造例5と同様の方法を用いてポリシロキサン化合物担
持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0172】[製造例11;両性ウレタン樹脂(L)]製
造例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロ
キサン8gの代わりに、ジメチルポリシロキサン(25
℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs
(商品名)20gを用いた以外は、製造例5と同様の方
法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂
の水性液を得た。
【0173】[製造例12;両性ウレタン樹脂(M)]製
造例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシロ
キサン8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン
(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C
(商品名)20gを用いた以外は、製造例5と同様の方
法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂
の水性液を得た。
【0174】[製造例13;両性ウレタン樹脂(N)]撹
拌装置、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を備えた4
つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)70g、ポリプロピレングリコール(PPG、質量
平均分子量1,000)55g、ポリエチレングリコー
ル(PEG、質量平均分子量1,000)8g、1,4
−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)7g、ジメ
チルポリシロキサン(25℃における粘度が10mm2
/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製の
SH200C−10cs(商品名)8g及びジメチロー
ルブタン酸(DMBA)20gを入れ、溶剤として酢酸
エチル50gを加え、オイルバスを用いて80℃に加熱
して3時間反応させた。その後、N−メチルジエタノー
ルアミン(NMDEtA)2g並びに酢酸エチル60g
を追加して、さらに80℃にて3時間反応させ、イソシ
アネート基の残存したプレポリマーを得た。このイソシ
アネート基の残存したプレポリマーを50℃まで冷却し
た後、水酸化カリウム10gを含む水700gに高速撹
拌して分散させ、さらに50℃にて3時間鎖長延長反応
を行って高分子量化させた。得られた水性液から前記酢
酸エチルを回収し、実質的に溶剤を含まないポリシロキ
サン化合物担持両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0175】[製造例14;両性ウレタン樹脂(O)]製
造例13に記載した製造方法において、ジメチルポリシ
ロキサン8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン
(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C
(商品名)8gを用いた以外は、製造例13と同様の方
法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂
の水性液を得た。
【0176】[製造例15;両性ウレタン樹脂(P)]製
造例13に記載した製造方法において、ジメチルポリシ
ロキサン8gの代わりに、ジメチルポリシロキサン(2
5℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs
(商品名)20gを用いた以外は、製造例13と同様の
方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹
脂の水性液を得た。
【0177】[製造例16;両性ウレタン樹脂(Q)]製
造例13に記載した製造方法において、ジメチルポリシ
ロキサン8gの代わりに、ポリエーテル変性シリコーン
(25℃における粘度が1600mm2/s、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製のSH3775C
(商品名)20gを用いた以外は、製造例13と同様の
方法を用いてポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹
脂の水性液を得た。
【0178】[比較製造例2;両性ウレタン樹脂(R)]
製造例5に記載した製造方法において、ジメチルポリシ
ロキサンを全く用いなかった以外は、製造例5と同様の
方法を用いて両性ウレタン樹脂の水性液を得た。
【0179】[比較製造例3;両性ウレタン樹脂(S)]
撹拌装置、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を備えた
4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(IP
DI)70g、ポリプロピレングリコール(PPG、質
量平均分子量1,000)63g、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール(CHDM)7g及びジメチロールブ
タン酸(DMBA)20gを入れ、溶剤として酢酸エチ
ル50gを加え、オイルバスを用いて80℃に加熱して
3時間反応させた。その後、N−メチルジエタノールア
ミン(NMDEtA)2g並びに酢酸エチル60gを追
加して、さらに80℃にて3時間反応させ、イソシアネ
ート基の残存したプレポリマーを得た。このイソシアネ
ート基の残存したプレポリマーを50℃まで冷却した
後、水酸化カリウム10gを含む水700gに高速撹拌
して分散させ、さらに50℃にて3時間鎖長延長反応を
行って高分子量化させた。得られた水性液から前記酢酸
エチルを回収し、実質的に溶剤を含まない両性ウレタン
樹脂の水性液を得た後、ジメチルポリシロキサン(25
℃における粘度が10mm2/s、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン株式会社製のSH200C−10cs
(商品名)を8g加えて、両性ウレタン樹脂の水性液を
得た。
【0180】本発明の前記両性ウレタン樹脂を本発明の
毛髪化粧料に配合するに当たっては、水性液として用い
ることが好ましい。なお、本発明において、水性液と
は、両性ウレタン樹脂が水に完全に溶解した水溶液状態
はもちろん、両性ウレタン樹脂が水中に分散した水分散
液状態(水分散物、マイクロエマルジョン等)を含む趣
旨である。なお、前記両性ウレタン樹脂の水性液には、
シランカップリング剤等の架橋剤を添加して架橋性を付
与することも可能である。また、保存安定を付与するた
めに種々の添加剤を加えることも自由であり、例えば、
保護コロイド剤、抗菌剤、防カビ剤等が挙げられる。
【0181】本発明に用いられる前記両性ウレタン樹脂
の好ましい含有量は、有効分として、毛髪化粧料全量中
0.1〜5.0質量%が好ましい。より好ましくは、
0.5〜4.0質量%である。含有量が0.1質量%未
満であると、本発明の効果が充分得られず、また、5.
0質量%を越えて含有すると、重さ、べたつきを生じる
ようになるからである。
【0182】本発明においては、前記両性ウレタン樹脂
と併用される(A)成分として、両性界面活性剤及び/
又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸との複合体の1種
又は2種以上が用いられる。
【0183】本発明における複合体は公知の物質であ
り、高級脂肪酸のカルボキシル基部分で両性界面活性剤
及び/又は半極性界面活性剤と結合したもので、両性界
面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸と
を混合することによって得られる。その詳細は、例え
ば、特開平6−65596号公報に記載されている。
【0184】複合体における、高級脂肪酸と両性界面活
性剤及び/又は半極性界面活性剤との混合比率は、質量
比で0.5:9.5〜9.5:0.5{前者の後者に対
する質量比(高級脂肪酸)/(両性界面活性剤及び/又
は半極性界面活性剤)=0.05〜19}が好ましく、
より好ましくは1:9〜9:1{(高級脂肪酸)/(両
性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤)=0.1〜
9}である。これらの範囲で特に安定な複合体が得ら
れ、さらに本発明毛髪化粧料に配合されて優れた効果を
発揮する。
【0185】本発明において複合体を構成する両性界面
活性剤としては、化粧料に配合できる両性界面活性剤で
あれば特に限定されない。
【0186】両性界面活性剤としては、例えば、アミド
ベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両
性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタ
イン型両性界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活
性剤等が挙げられる。
【0187】両性界面活性剤の具体例としては、例え
ば、アミドベタイン型両性界面活性剤として、ラウリン
酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピ
ルベタイン、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤と
して、ラウリルアミドアルキレンジメチルアミノスルホ
ベタイン、ベタイン型両性界面活性剤として、ラウリル
(ジメチル)ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステ
アリル(ジメチル)ベタイン、ステアリルジヒドロキシ
エチルベタイン、スルホベタイン型両性界面活性剤とし
て、ラウリルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスル
ホベタイン、イミダゾリニウム型両性界面活性剤とし
て、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチル
カルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2
−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1
−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、ヤシ油アルキ
ルN−カルボキシエチルN−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン等が挙げられる。両性界面活性剤は、
1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0188】本発明の両性界面活性剤は、市販品を用い
ることが可能であり、市販品の例としては、例えば、ア
ミドベタイン型両性界面活性剤である、レボン200
0、同2000HG(以上、三洋化成株式会社製)、ア
ノンBDF−S、同BDF−SF、同BDC(以上、日
本油脂株式会社製)、オバゾリンCAB(東邦化学株式
会社製)、SWANOL AM−3130、同3130
N(以上、日光ケミカルズ株式会社製)、ソフタゾリン
CPB(川研ファインケミカル株式会社製)アミドス
ルホベタイン型両性界面活性剤である、ロンザインCS
(ロンザ社製)、ミラタインCBS(ミラノール社
製)、ベタイン型両性界面活性剤である、アノンBL、
同BS、同AB−202(以上、日本油脂株式会社
製)、デハイントインAB−30(ヘンケル社製)、オ
バゾリンLB(東邦化学工業株式会社製)、スルホベタ
イン型両性界面活性剤である、ロンザイン12CS(ロ
ンザ社製)、オバゾリンAHS−103(東邦化学工業
株式会社製)、イミダゾリニウム型両性界面活性剤であ
る、オバゾリン662N(東邦化学株式会社製)、アノ
ンGLM(日本油脂株式会社製)、ソフタゾリンSF、
同NS、同CL、同CH(以上、川研ファインケミカル
株式会社製)、エナジコールCNS(岩瀬コスファ株式
会社製)等が挙げられる。
【0189】本発明において複合体を構成する半極性界
面活性剤としては、化粧料に配合できる半極性界面活性
剤であれば特に限定されない。半極性界面活性剤として
は、第3級アミンオキサイド型半極性界面活性剤等が挙
げられる。
【0190】半極性界面活性剤の具体例としては、例え
ば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシ油アルキル
ジメチルアミンオキシド等が挙げられる。半極性界面活
性剤は、1種または2種以上が任意に選択されて用いら
れる。
【0191】本発明の半極性界面活性剤は、市販品を用
いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、
第3級アミンオキサイド型半極性界面活性剤である、ユ
ニセーフA−LM(日本油脂株式会社製)、ワンダミン
OX−100(新日本株式会社製)、カチナールAOC
(東邦化学株式会社製)、BARLOX 12(ロンザ
社製)等が挙げられる。
【0192】本発明において複合体を構成する高級脂肪
酸としては、洗浄剤組成物に配合できる高級脂肪酸であ
れば特に限定されないが、炭素数7〜25の直鎖状又は
分岐鎖状の脂肪酸が好ましい。また、高級脂肪酸は飽
和、不飽和いずれでも構わない。また、水酸基を有して
いても構わない。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、2−パルミトイン酸、ペトロセリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノ
ール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン
酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。高
級脂肪酸は、1種または2種以上が任意に選択されて用
いられる。
【0193】複合体を毛髪化粧料へ含有させるに当たっ
ては、複合体の形で毛髪化粧料処方の一成分として配合
することができるが、処方中に他の配合成分とともに、
両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、高級脂
肪酸とを別々に配合して製造中に複合体を生成させても
よい。両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、
高級脂肪酸とはそれぞれを配合するのみで製造中容易に
複合体を形成する。したがって、毛髪化粧料中に両性界
面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸が
配合されていれば本発明に係る複合体である。
【0194】本発明における毛髪化粧料への複合体の含
有量、すなわち両性界面活性剤及び/又は半極性界面活
性剤と高級脂肪酸の合計量は、毛髪化粧料全量中0.1
〜30.0質量%であることが好ましく、0.5〜2
0.0質量%であることがさらに好ましい。含有量が
0.1質量%未満であると、本発明の効果が充分得られ
ず、また、30.0質量%を越えて含有しても効果の増
大は期待できない。
【0195】本発明においては、前記両性ウレタン樹脂
と併用される(B)成分として、アルキル変性カルボキ
シビニルポリマーが用いられる。
【0196】アルキル変性カルボキシビニルポリマー
は、カルボキシビニルポリマーの一部にアルキル基を導
入したアルキル変性物であることが好ましい。なお、前
記カルボキシビニルポリマーは、化粧品業界では増粘剤
として知られ、通常用いられているもので、例えば、カ
ーボポール941(BF Goodrich社製)、ハイビスワ
コー105(和光純薬社製)等として市販されている。
【0197】アルキル変性カルボキシビニルポリマーの
アルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖への
アルキル基導入(主鎖の炭素への結合)及び/又はエス
テル鎖へのアルキル基導入(アクリル酸エステルのアル
コール残基)等による。導入されるアルキル基の炭素数
は、10〜30であることが好ましく、アルキル基は飽
和、不飽和、また直鎖状、分岐鎖状いずれでも構わな
い。アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量
は、数平均分子量で50万〜300万であることが好ま
しい。
【0198】本発明のアルキル変性カルボキシビニルポ
リマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の
例としては、例えば、カーボポール1342、ペミュレ
ンTR−1、ペミュレンTR−2(BF Goodrich社
製)等が挙げられる。
【0199】本発明におけるアルキル変性カルボキシビ
ニルポリマーの含有量は、毛髪化粧料全量中0.01〜
10.0質量%が好ましい。より好ましくは、0.05
〜5.0質量%である。含有量が0.01質量%未満で
あると、本発明の効果が充分得られず、また、10.0
質量%を越えて含有しても効果の増大は期待できない。
【0200】本発明の毛髪化粧料には、前記の必須構成
成分の他に、通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成
分、例えば油分、本発明の必須成分以外の界面活性剤、
保湿剤、増粘剤、皮膜剤、本発明の必須成分以外の高分
子類、タンパクまたはタンパク加水分解物、賦活剤、抗
脂漏剤、希釈剤、粉末、顔料、アミノ酸類、低級アルコ
ール、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、金属イオン封鎖
剤、多価アルコール、糖類、有機アミン、有機酸、pH
調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、抽出物、血行促
進剤、抗炎症剤等の薬剤、香料、色素、水等を必要に応
じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができる。
【0201】油分としては、例えばミツロウ、キャンデ
リラロウ、カルナウバロウ、ラノリン及びその誘導体、
液状ラノリン、流動パラフィン、オゾケライト、スクワ
レン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラ
ン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等のロ
ウ、ワックス、炭化水素類、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール等の高級アルコール、ミ
リスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ス
テアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸
ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘ
キシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、ステアリ
ン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル等のモノ
エステル油、
【0202】コハク酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エ
チルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸
ネオペンチルグリコール、アジピン酸ジ2−ヘプチルウ
ンデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、リンゴ酸
ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル
等のジエステル油、トリイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロール
プロパン、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリ
2−エチルヘキサン酸グリセリル等のトリエステル油、
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等のテ
トラエステル油、ポリイソステアリン酸ポリグリセリ
ル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
ンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリ
シロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキ
ル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の
変性ポリシロキサン等のシリコーン類、ポリアルキレン
グリコールポリエーテルおよびそのカルボン酸オリゴエ
ステル化合物、テルペン系炭化水素等が挙げられる。本
発明においては、これらの油分のうち、特にシリコーン
類を配合することにより、優れた毛髪化粧料が得られ
る。
【0203】多価アルコールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレ
ングリコール等が挙げられる。
【0204】保湿剤としては、例えば、ヒアルロン酸
塩、コンドロイチン硫酸塩、ピロリドンカルボン酸塩等
が挙げられる。
【0205】高分子類としては、例えば、アクリル系樹
脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン系高分子等
が挙げられる。
【0206】タンパクまたはタンパク加水分解物として
は、例えば、大豆タンパク、ゼラチン、コラーゲン、絹
フィブロイン、エラスチン等が挙げられる。
【0207】防腐剤としては、例えば、エチルパラベ
ン、ブチルパラベン等が挙げられる。
【0208】賦活剤としては、例えば、各種アミノ酸、
ビオチン、パントテン酸誘導体等が挙げられる。
【0209】抗脂漏剤としては、例えば、γ−オリザノ
ール、デキストラン硫酸ナトリウム、ビタミンE等が挙
げられる。
【0210】希釈剤としては、例えば、エタノール、イ
ソプロパノール、テトラクロロジフルオロエタン等が挙
げられる。
【0211】増粘剤としては、例えば、カルボキシビニ
ルポリマー等が挙げられる。
【0212】本発明毛髪化粧料の形態、剤型は任意であ
り、例えばエアゾール、ムース(登録商標;以下省略)
等の形態、可溶化系、乳化系、油−水の2層系等の剤型
いずれでも構わない。
【0213】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量は特に断りのない限り質量%である。実施例
の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法及び評価基
準について説明する。
【0214】(1)セット力(性) 黒色バージンヘア(長さ20cm,重さ4g)に調製し
たスタイリングムースを0.5g塗布し、1試料当た
り、5本のカールを作製し、これを50℃で1時間乾燥
させた。このカールした毛髪ストランドの長さを測定し
て、初期値(c)とする。次に、毛先に60gの荷重を
15分間かけ、15分後に荷重を外し、毛先の目盛りを
読みとる(d)。次式に従い、カールメモリー値を算出
した。 カールメモリー値(%)={(20−d)/(20−
c)}×100 前記カールメモリー値が100%に近いほどカール保持
率が強く、弾力性のあるセット力に優れることを示して
いる。
【0215】評価基準は以下のように設定した。 ◎:90%以上 ○:70〜90%未満 △:50〜70%未満 ×:50%未満
【0216】(2)自然な風合い 1束の黒色バージンヘア(長さ20cm,質量4.0
g)に試料を0.5塗布し、常温にて乾燥させた後の毛
束について、10名の女性専門パネラーによる官能試験
を行い、毛髪用化粧料としての自然な風合いを評価し
た。
【0217】評価基準は、以下のように設定した。 ◎:毛束の風合いが非常に良好であったと感じた人が9
人以上 ○:毛束の風合いが非常に良好であったと感じた人が6
〜8人 △:毛束の風合いが非常に良好であったと感じた人が2
〜5人 ×:毛束の風合いが非常に良好であったと感じた人が1
人以下
【0218】(3)感触(しなやかさ、なめらかさ) 1束の黒色バージンヘア(長さ20cm,質量4.0
g)に試料を0.5塗布し、常温にて乾燥させた後の毛
束について、10名の女性専門パネラーによる官能試験
を行い、毛髪用化粧料としての感触(しなやかさ,なめ
らかさ)を評価した。評価は下記評価点基準により各人
が点数をつけ、10人の点数を合計し、下記の評価基準
で各テスト品の評価を行った。
【0219】(評価点基準) 5点:非常によい 4点:よい 3点:普通 2点:悪い 1点:非常に悪い
【0220】(評価基準) ◎:合計点が40点以上である。 ○:合計点が30点以上40点未満である。 △:合計点が20点以上30点未満である。 ×:合計点が20点未満である。
【0221】(4)光沢 各試料1gを長さ20cmの黒色バージンヘア、500
〜600本の毛束に塗布し、2時間、温度25℃,湿度
60%の恒温恒湿器に入れる。この毛束から任意に10
本の毛髪を選び、変角光度計GP−IR[(株)村上色
彩研究所製]で入射された光に対する毛髪の反射光分布
を測定し、毛髪の光沢度(ツヤ)を次の式により求め
た。 G=s/d(G:光沢度,s:正反射光量,d:拡散反
射光量)
【0222】以上の方法で求められた光沢度Gにより、
各試料の毛髪へのツヤ付与効果を以下のように評価し
た。 G 評価 15以上・・・A ツヤ付与効果 大(◎で表す。) 10〜15未満・・・B ツヤ付与効果 中(○で表す。) 5〜10未満・・・C ツヤ付与効果 小(△で表す。) 5未満・・・・D ツヤ付与効果 なし(×で表す。)
【0223】(5)フレーキング 1束の黒色バージンヘア(長さ20cm,質量4.0
g)に試料を0.5塗布し、常温にて乾燥させた後の毛
束について、10名の女性専門パネラーにより、櫛を通
したときのフレーキングの発生具合を評価した。評価は
下記評価点基準により各人が点数をつけ、10人の点数
を合計し、下記の評価基準で各テスト品の評価を行っ
た。も
【0224】(評価点基準) 5点:フレーキングが全く起こらない。 4点:フレーキングがほとんど起こらない。 3点:普通(どちらともいえない。) 2点:フレーキングがやや起こる。 1点:フレーキングが非常に起こる。
【0225】(評価基準) ◎:合計点が40点以上である。 ○:合計点が30点以上40点未満である。 △:合計点が20点以上30点未満である。 ×:合計点が20点未満である。
【0226】(6)耐湿性 黒色バージンヘア(長さ20cm,重さ4g)に調製し
たスタイリングムースを0.5g塗布し、1試料当た
り、5本のカールを作製し、これを50℃で1時間乾燥
させた。次に、乾燥させた毛髪束を目盛りの付いたボー
ドに吊り下げ、温度30℃,湿度90%RHの恒温恒湿
器に入れた。そして、初期のカールの長さ(a)および
3時間後のカールの長さを(b)を測定し、次式に従
い、カールリテンション値(%)を求めた。なお、次式
において、Lは完全に伸ばしたときの毛髪束の長さを表
す。 カールリテンション値(%)={(20−b)/(20
−a)}×100 前記カールリテンション値が100%に近いほどカール
保持率が強く、耐湿性に優れることを示している。
【0227】評価基準は以下のように設定した。 ◎:90%以上 ○:70〜90%未満 △:50〜70%未満 ×:50%未満
【0228】(7)洗浄性 前記感触(しなやかさ,なめらかさ)を評価したバージ
ンヘアについて、10名の女性専門パネラーによる洗浄
試験を行い、洗浄性を評価した。評価は下記評価点基準
により各人が点数をつけ、10人の点数を合計し、下記
の評価基準で各テスト品の評価を行った。
【0229】(評価点基準) 5点:非常によい 4点:よい 3点:普通 2点:悪い 1点:非常に悪い
【0230】(評価基準) ◎:合計点が40点以上である。 ○:合計点が30点以上40点未満である。 △:合計点が20点以上30点未満である。 ×:合計点が20点未満である。
【0231】(実施例1〜12)表1及び表2に示す処
方のスタイリングムース(原液)を以下の方法で製造し
た。(1)に(2)を溶解し、(3)を加えた。これ
を、(4)、(5)〜(10)、一部の(14)の混合物
に加え乳化し、(11)、(12)、(13)、(1
4)の残部を混合してムース原液を得た。なお、配合量
は原液合計量が100質量%になる量である。得られた
ムース原液92質量部をエアゾール容器に入れて、弁を
取り付けた後に、n−ブタン8質量部を充填して、スタ
イリングムースを得た。
【0232】
【表1】
【0233】表1中、 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株
式会社製) (注2)レボン2000(三洋化成株式会社製) (注3)ロンザインCS(ロンザ社製) (注4)アノンBL(日本油脂株式会社製) (注5)ロザイン12CS(ロンザ社製) (注6)ソフダゾリンLHL−SF(川研ファインケミ
カル株式会社製) (注7)ユニセーフA−LM(日本油脂株式会社製)
【0234】
【表2】
【0235】表2中、 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株
式会社製) (注2)レボン2000(三洋化成株式会社製) (注3)ロンザインCS(ロンザ社製) (注4)アノンBL(日本油脂株式会社製) (注5)ロザイン12CS(ロンザ社製) (注6)ソフダゾリンLHL−SF(川研ファインケミ
カル株式会社製) (注7)ユニセーフA−LM(日本油脂株式会社製)
【0236】(比較例1〜4)表3に示す処方のスタイ
リングムース(原液)を以下の方法で製造した。(1)
に(2)を溶解し、(3)を加えた。これを、(4)、
(5)〜(10)、一部の(16)の混合物に加え乳化
し、(11)〜(14)、(15)、(16)の残部を
混合してムース原液を得た。なお、配合量は原液合計量
が100質量%になる量である。得られたムース原液9
2質量部をエアゾール容器に入れて、弁を取り付けた後
に、n−ブタン8質量部を充填して、スタイリングムー
スを得た。
【0237】
【表3】
【0238】表3中、 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株
式会社製) (注2)レボン2000(三洋化成株式会社製) (注3)ロンザインCS(ロンザ社製) (注4)アノンBL(日本油脂株式会社製) (注5)ロザイン12CS(ロンザ社製) (注6)ソフダゾリンLHL−SF(川研ファインケミ
カル株式会社製) (注7)ユニセーフA−LM(日本油脂株式会社製) (注8)PVP/VA・S−630(ISP社製)
【0239】(実施例13〜16、比較例5〜8)表4
に示す処方のヘアローションを以下の方法で製造した。
(1)〜(4)及び一部の(16)をホモミキサーによ
り乳化を行い、(15)を添加した。次いで、(5)、
(6)〜(13)、(14)、残部の(16)を均一溶
解したものを調製し、先の乳化部に添加した。
【0240】
【表4】
【0241】表4中、 (注1)PEMULEN TR−1(BF Goodri
ch社製) (注2)ユカフォーマーSM(三菱化学社製)
【0242】前記実施例1〜16、比較例1〜8の試験
結果を表5及び表6に示す。
【0243】
【表5】
【0244】
【表6】
【0245】表5から明らかなように、本発明のスタイ
リングムース及びヘアローションは毛髪に対し、強いセ
ット力を有すると共に、セットされた毛髪は、自然な風
合い、しなやかでなめらかな感触、光沢を持ち、さら
に、櫛を通してもフレーキングを起こすことがなく、耐
湿性に優れ、高湿度下でもカールが保持され、また、洗
髪に当たっては洗浄性に優れていることが分かる。
【0246】それに対して、表6から明らかなように、
本発明範囲外の両性ウレタン樹脂を配合した比較例1〜
3及び5〜7、さらに本発明の両性ウレタン樹脂に代え
て従来から用いられている毛髪用樹脂を配合した比較例
4及び8は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないこと
が分かる。
【0247】以下、さらに種々の処方の本発明毛髪化粧
料を実施例として示す。これらの毛髪化粧料は、いずれ
も、強いセット力、すなわちカール保持率が強く、弾力
性のあるセット性を有すると共に、セットされた毛髪
は、自然な風合い、しなやかでなめらかな感触、光沢を
持つものであった。さらに、櫛を通してもフレーキング
を起こすことがなく、耐湿性に優れ、高湿度下でもカー
ルが保持されるものであった。また、洗髪に当たっては
洗浄性に優れるものであった。
【0248】 [実施例17] ヘアブロー 成分 配合量(質量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=3,000) 3.0 (3)オレイン酸 0.5 (4)1,3−ブチレングリコール 3.0 (5)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル) 2.0 -2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム(注1) (6)両性ウレタン樹脂(C)(製造例3)(20質量%水分散液) 5.0 (7)エタノール 15.0 (8)イオン交換水 残余 (9)香料 0.1 (注1)オバゾリン662N(東邦化学株式会社製) (製法)(1)に(2)を溶解し、(3)を加える。次
に、(4)、(5)、(8)の一部の混合物に加えて乳
化し、(8)の残部、(6)、(7)、(9)を混合
し、ヘアブローを得た。
【0249】 [実施例18] ヘアブロー 成分 配合量(質量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=3,000) 3.0 (3)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 2.0 (4)1,3−ブチレングリコール 3.0 (5)両性ウレタン樹脂(I)(製造例8)(20質量%水分散液) 8.0 (6)両性ウレタン樹脂(J)(製造例9)(20質量%水分散液) 2.0 (7)エタノール 15.0 (8)イオン交換水 残余 (9)香料 0.1 (注1)カーボポール1342(BF Goodrich社製) (製法)一部の(8)、(1)〜(3)の混合物をホモ
ミキサーにより乳化する。一方、残部の(8)に(4)
〜(7)、(9)を添加し、混合する。これに、先の乳
化部を添加して、ヘアブローを得た。
【0250】 [実施例19] ヘアブロー 成分 配合量(質量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=3,000) 3.0 (3)オレイン酸 0.5 (4)1,3−ブチレングリコール 3.0 (5)ステアリルジメチルベタイン 2.0 (6)両性ウレタン樹脂(P)(製造例15) 12.0 (25質量%水分散液) (7)エタノール 15.0 (8)イオン交換水 残余 (9)香料 0.1 (製法)(1)に(2)を溶解し、(3)を加える。次
に、(4)、(5)、(8)の一部の混合物に加えて乳
化し、(8)の残部、(6)、(7)、(9)を混合
し、ヘアブローを得た。
【0251】 [実施例20] エアゾールムース 成分 配合量(質量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=10,000) 5.0 (3)イソステアリン酸(注1) 0.8 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)アミドベタイン型両性界面活性剤(注2) 2.0 (6)両性ウレタン樹脂(D)(製造例4)(20質量%水分散液) 12.0 (7)エタノール 10.0 (8)イオン交換水 残余 (9)n−ブタン 8.0 (10)香料 0.1 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製) (注2)アノンBDF(日本油脂株式会社製) (製法)(1)に(2)を溶解し、(3)を加えた。
(4)、(5)、(8)の一部の混合物に加えて乳化
し、(6)、(7)、(8)の残部、(10)を混合し
た。次に、この溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取
り付けた後に(9)を充填して、エアゾールムースを得
た。
【0252】 [実施例21] エアゾールムース 成分 配合量(質量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=10,000) 5.0 (3)イソステアリン酸(注1) 0.8 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)第3級アミンオキサイド型半極性界面活性剤(注2) 2.0 (6)両性ウレタン樹脂(K)(製造例10)(20質量%水分散液) 2.5 (7)エタノール 10.0 (8)イオン交換水 残余 (9)n−ブタン 8.0 (10)香料 0.1 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製) (注2)ワンダミンOX−100(新日本株式会社製) (製法)(1)に(2)を溶解し、(3)を加えた。
(4)、(5)、(8)の一部の混合物に加えて乳化
し、(6)、(7)、(8)の残部、(10)を混合し
た。次に、この溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取
り付けた後に(9)を充填して、エアゾールムースを得
た。
【0253】 [実施例22] エアゾールムース 成分 配合量(質量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン(重合度=10,000) 5.0 (3)イソステアリン酸(注1) 0.8 (4)プロピレングリコール 3.0 (5)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル) 1.0 -2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム脱塩品(注2) (6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン脱塩品(注3) 1.0 (7)両性ウレタン樹脂(Q)(製造例16) 10.7 (28質量%水分散液) (8)エタノール 10.0 (9)イオン交換水 残余 (10)n−ブタン 8.0 (11)香料 0.1 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製) (注2)ソフダゾリンLHL−SF(川研ファインケミカル株式会社製) (注3)レボン2000−SF(三洋化成工業株式会社製] (製法)(1)に(2)を溶解し、(3)を加えた。
(4)〜(6)、(9)の一部の混合物に加えて乳化
し、(7)、(8)、(9)の残部、(11)を混合し
た。次に、この溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取
り付けた後に(10)を充填して、エアゾールムースを
得た。
【0254】 [実施例23] 油中水型ヘアクリーム 成分 配合量(質量%) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0 (2)イソパラフィン 15.0 (3)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 6.0 (4)イソステアリン酸(注1) 2.5 (5)パルミチン酸 0.5 (6)ジプロピレングリコール 0.3 (7)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(注2) 2.0 (8)両性ウレタン樹脂(G)(製造例6)(20質量%水分散液) 10.0 (9)イオン交換水 残余 (10)香料 0.1 (注1)ハイマリックMKH(R)(高級アルコール工業株式会社製) (注2)ロンザインCS(ロンザ社製) (製法)(1)〜(5)を混合し、(6)〜(10)の
混合物を加えて乳化して、油中水型のヘアクリームを得
た。
【0255】 [実施例24] 油中水型ヘアクリーム 成分 配合量(質量%) (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0 (2)イソパラフィン 15.0 (3)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 6.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 1.0 (5)ジプロピレングリコール 0.3 (6)両性ウレタン樹脂(L)(製造例11) 20.0 (20質量%水分散液) (7)イオン交換水 残余 (8)香料 0.1 (注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製) (製法)(1)〜(4)を混合し、(5)〜(8)の混
合物を加えて乳化して、油中水型のヘアクリームを得
た。
【0256】 [実施例25] ヘアスタイリングジェル 成分 配合量(質量%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (2)両性ウレタン樹脂(H)(製造例7) 15.0 (20質量%水分散液) (3)グリセリン 2.5 (4)1,3−ブチレングリコール 2.5 (5)イソステアリン酸(注1) 0.4 (6)ベタイン型両性界面活性剤(注2) 2.0 (7)ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3.0 (8)水酸化カリウム(pH7.5に調製) 適量 (9)エタノール 5.0 (10)香料 0.1 (11)エデト酸三ナトリウム 0.03 (12)イオン交換水 残余 (注1)イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社製) (注2)デハイントインAB−30(ヘンケル社製) (製法)(3)、(4)、(5)、(6)、一部の(1
2)に(7)を添加し、ホモミキサーにより乳化する。
一方、残部の(12)に、(1)、(2)、(8)、
(9)、(10)、(11)を均一溶解し、これに先の
乳化部を添加し、乳化状ヘアスタイリングジェルを得
た。
【0257】 [実施例26] ヘアスタイリングジェル 成分 配合量(質量%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (2)両性ウレタン樹脂(M)(製造例12) 6.0 (25質量%水分散液) (3)両性ウレタン樹脂(N)(製造例13) 6.0 (25質量%水分散液) (4)グリセリン 2.5 (5)1,3−ブチレングリコール 2.5 (6)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 0.3 (7)ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3.0 (8)水酸化カリウム(pH7.5に調製) 適量 (9)エタノール 5.0 (10)香料 0.1 (11)エデト酸三ナトリウム 0.03 (12)イオン交換水 残余 (注1)PEMULEN TR−2(BF Goodrich社製) (製法)一部の(12)、(6)、(7)の混合物をホ
モミキサーにより乳化する。一方、残部の(12)に
(1)〜(5)、(9)〜(11)を添加し、混合す
る。これに、先の乳化部を添加し、最後に(8)を添加
して、乳化状ヘアスタイリングジェルを得た。
【0258】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
強いセット力、すなわちカール保持率が強く、弾力性の
あるセット性を有すると共に、セットされた毛髪は、自
然な風合い、しなやかでなめらかな感触、光沢を持ち、
さらに、櫛を通してもフレーキングを起こすことがな
く、耐湿性に優れ、高湿度下でもカールが保持され、ま
た、洗髪に当たっては洗浄性に優れる毛髪化粧料が得ら
れる。特に、セット性と、自然な風合い及びしなやかで
なめらかな感触との両立が図られた毛髪化粧料が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 智隆 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C083 AB032 AC012 AC102 AC122 AC241 AC242 AC252 AC261 AC262 AC372 AC482 AC532 AC561 AC562 AC711 AC712 AC851 AC852 AD042 AD071 AD072 AD091 AD092 AD132 AD151 AD152 AD161 AD172 BB07 CC32 DD08 DD23 DD32 DD41 EE06 EE07 EE28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 [式中、R1は炭素数1〜24のアルキル基を表す。R2
    〜R4はそれぞれ独立に−Cn2n−(ただし、nは1〜
    3の整数を表す。)を表す。R5は−Cn2n−(ただ
    し、nは3〜5の整数を表す。)を表す。また、R6
    9はそれぞれ独立に炭素数1〜20のアルキル基を表
    す。R10はメチル基またはエチル基を表す。mは1〜2
    00の整数を表す。]で示される化合物から誘導される
    構造単位を有するポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹
    脂及び/又はポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹
    脂と、以下の(A)及び/又は(B)とを含有すること
    を特徴とする毛髪化粧料。 (A)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、
    高級脂肪酸との複合体の1種又は2種以上。 (B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー。
  2. 【請求項2】 ポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂
    及び/又はポリシロキサン化合物担持両性ウレタン樹脂
    が、一分子中にカルボキシル基と第三級アミノ基とを有
    する両性ウレタン樹脂である請求項1記載の毛髪化粧
    料。
  3. 【請求項3】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂を構成する両性ウレタン樹脂が、少なくとも下記の
    (A)〜(D)の化合物を反応させて生成される両性ウ
    レタン樹脂である請求項1記載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物
  4. 【請求項4】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂が、少なくとも下記の(A)〜(D)及び(S)の
    化合物を使用し、(A)、(B)及び(C)の化合物
    を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させてイソシ
    アネート基含有プレポリマーを製造する第一工程、並び
    に該イソシアネート基含有プレポリマーを、(D)の化
    合物と反応させる第二工程を含み、かつ第一工程及び第
    二工程の少なくとも一方において、(S)の化合物を存
    在させて生成される両性ウレタン樹脂である請求項1記
    載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物 (S)ポリシロキサン化合物
  5. 【請求項5】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂が、少なくとも下記の(A)〜(D)及び(S)の
    化合物を使用し、(A)、(B)及び(D)の化合物
    を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させてイソシ
    アネート基含有プレポリマーを製造する第一工程、並び
    に該イソシアネート基含有プレポリマーを、(C)の化
    合物と反応させる第二工程を含み、かつ第一工程及び第
    二工程の少なくとも一方において、(S)の化合物を存
    在させて生成される両性ウレタン樹脂である請求項1記
    載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物 (S)ポリシロキサン化合物
  6. 【請求項6】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂を構成する両性ウレタン樹脂が、少なくとも下記の
    (A)〜(E)の化合物を反応させて生成される両性ウ
    レタン樹脂である請求項1記載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
    される構造単位とを有する化合物 【化2】 (式中、pは1〜500の整数、qは0〜400の整数
    を表す。)
  7. 【請求項7】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂が、少なくとも下記の(A)〜(E)及び(S)の
    化合物を使用し、(A)、(B)、(C)及び(E)の
    化合物を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させて
    イソシアネート基含有プレポリマーを製造する第一工
    程、並びに該イソシアネート基含有プレポリマーを、
    (D)の化合物と反応させる第二工程を含み、かつ第一
    工程及び第二工程の少なくとも一方において、(S)の
    化合物を存在させて生成される両性ウレタン樹脂である
    請求項1記載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
    される構造単位とを有する化合物 【化3】 (式中、pは1〜500の整数、qは0〜400の整数
    を表す。) (S)ポリシロキサン化合物
  8. 【請求項8】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂が、少なくとも下記の(A)〜(E)及び(S)の
    化合物を使用し、(A)、(B)、(D)及び(E)の
    化合物を、イソシアネート基過剰の条件にて反応させて
    イソシアネート基含有プレポリマーを製造する第一工
    程、並びに該イソシアネート基含有プレポリマーを、
    (C)の化合物と反応させる第二工程を含み、かつ第一
    工程及び第二工程の少なくとも一方において、(S)の
    化合物を存在させて生成される両性ウレタン樹脂である
    請求項1記載の毛髪化粧料。 (A)ポリオール化合物 (B)ポリイソシアネート化合物 (C)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、カルボキシル基とを有す
    る化合物 (D)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、第三級アミノ基とを有す
    る化合物 (E)水酸基、第一級アミノ基及び第二級アミノ基から
    選択される少なくとも1種と、下記の一般式(2)で示
    される構造単位とを有する化合物 【化4】 (式中、pは1〜500の整数、qは0〜400の整数
    を表す。) (S)ポリシロキサン化合物
  9. 【請求項9】 ポリシロキサン化合物担持両性ウレタン
    樹脂を構成するポリシロキサン化合物が、ジメチルポリ
    シロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、環状シリコ
    ーン、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコー
    ン及びアルコキシ変性シリコーンから選択される少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか一項に記載の毛髪化粧料。
  10. 【請求項10】 両性界面活性剤が、アミドベタイン型
    両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性
    剤、ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性
    界面活性剤及びイミダゾリニウム型両性界面活性剤から
    なる群から選ばれた1種又は2種以上である請求項1乃
    至9のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  11. 【請求項11】 半極性界面活性剤が、第3級アミンオ
    キサイド型半極性界面活性剤である請求項1乃至9のい
    ずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  12. 【請求項12】 高級脂肪酸が、炭素数7〜25の直鎖
    状又は分岐鎖状の脂肪酸である請求項1乃至11のいず
    れか一項に記載の毛髪化粧料。
  13. 【請求項13】 複合体の高級脂肪酸と、両性界面活性
    剤及び/又は半極性界面活性剤との混合比が、前者:後
    者の質量比で0.5:9.5〜9.5:0.5である請
    求項1乃至12のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  14. 【請求項14】 アルキル変性カルボキシビニルポリマ
    ーを構成するカルボキシビニルポリマーが、アクリル酸
    ・アクリル酸エステル共重合体のポリエチレンオキサイ
    ド鎖による部分架橋化物である請求項1乃至13のいず
    れか一項に記載の毛髪化粧料。
  15. 【請求項15】 アルキル変性カルボキシビニルポリマ
    ーのアルキル変性が、カルボキシビニルポリマーの主鎖
    及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるもので
    ある請求項1乃至14のいずれか一項に記載の毛髪化粧
    料。
  16. 【請求項16】 アルキル変性カルボキシビニルポリマ
    ーのアルキル基の炭素数が10〜30である請求項1乃
    至15のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  17. 【請求項17】 アルキル変性カルボキシビニルポリマ
    ーの分子量が数平均分子量で50万〜300万である請
    求項1乃至16のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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