JP2003168814A - 太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−ル - Google Patents

太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−ル

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JP2003168814A JP2002261187A JP2002261187A JP2003168814A JP 2003168814 A JP2003168814 A JP 2003168814A JP 2002261187 A JP2002261187 A JP 2002261187A JP 2002261187 A JP2002261187 A JP 2002261187A JP 2003168814 A JP2003168814 A JP 2003168814A
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solar cell
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Kuniaki Yoshikata
邦聡 芳片
Atsuro Tsuzuki
淳朗 續木
Kojiro Okawa
晃次郎 大川
Takaki Miyaji
貴樹 宮地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度に優れ、かつ、耐候性、耐熱性、耐水
性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、防湿性、防汚性、そ
の他等の諸特性に優れ、特に、水分、酸素等の侵入を防
止する防湿性を著しく向上させ、その長期的な性能劣化
を最小限に抑え、特に、加水分解劣化等を防止し、極め
て耐久性に富み、その保護能力性に優れ、かつ、より低
コストで安全な太陽電池用裏面保護シ−トおよびそれを
使用した太陽電池モジュ−ルを安定的に提供することで
ある。 【解決手段】 基材フィルムの片面に、無機酸化物の蒸
着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた
基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と
光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィ
ルムを積層することを特徴とする太陽電池モジュ−ル用
裏面保護シ−ト等およびそれを使用した太陽電池モジュ
−ルに関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュ−
ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジ
ュ−ルに関するものであり、更に詳しくは、強度に優
れ、かつ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧
性、耐降雹性、耐薬品性、防湿性、防汚性、光反射性、
光拡散性、意匠性、その他等の諸特性に優れ、極めて耐
久性に富み、保護能力性に優れた太陽電池モジュ−ル用
裏面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まりか
ら、クリ−ンなエネルギ−源としての太陽電池が注目さ
れ、現在、種々の形態からなる太陽電池モジュ−ルが開
発され、提案されている。一般に、上記の太陽電池モジ
ュ−ルは、例えば、結晶シリコン太陽電池素子あるいは
アモルファスシリコン太陽電池素子等を製造し、そのよ
うな太陽電池素子を使用し、表面保護シ−ト層、充填剤
層、光起電力素子としての太陽電池素子、充填剤層、お
よび、裏面保護シ−ト層等の順に積層し、真空吸引して
加熱圧着するラミネ−ション法等を利用して製造されて
いる。而して、上記の太陽電池モジュ−ルは、当初、電
卓への適用を始めとし、その後、各種の電子機器等に応
用され、民生用の利用として、その応用範囲は急速に広
まりつつあり、更に、今後、最も重要な課題として、大
規模集中型太陽電池発電の実現であるとされている。と
ころで、上記の太陽電池モジュ−ルを構成する裏面保護
シ−ト層としては、現在、強度に優れたプラスチック基
材等が、最も一般的に使用され、その他、金属板等も使
用されている。而して、一般に、太陽電池モジュ−ルを
構成する裏面保護シ−ト層としては、例えば、強度に優
れ、かつ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧
性、耐降雹性、耐薬品性、光反射性、光拡散性、意匠性
等の諸堅牢性に優れ、特に、水分、酸素等の侵入を防止
する防湿性に優れ、更に、表面硬度が高く、かつ、表面
の汚れ、ゴミ等の蓄積を防止する防汚性に優れ、極めて
耐久性に富み、その保護能力性が高いこと、その他等の
条件を充足することが必要とされている。
【0003】しかしながら、例えば、太陽電池モジュ−
ルを構成する裏面保護シ−ト層として、現在、最も一般
的に使用されている強度に優れたプラスチック基材等を
使用する場合には、可塑性、軽量性、加工性、施工性、
低コスト化等に富むものではあるが、強度、耐候性、耐
熱性、耐水性、耐光性、耐薬品性、光反射性、光拡散
性、耐衝撃性、その他等の諸堅牢性に劣り、特に、防湿
性、防汚性、意匠性等に欠けるという問題点がある。ま
た、太陽電池モジュ−ルを構成する裏面保護シ−ト層と
して、金属板等を使用する場合には、強度に優れ、か
つ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐薬品性、耐突
き刺し性、耐衝撃性、その他等の諸堅牢性に優れ、ま
た、防湿性等にも優れ、更に、表面硬度が硬く、かつ、
表面の汚れ、ゴミ等の蓄積を防止する防汚性に優れ、そ
の保護能力性が極めて高い等の利点を有するが、可塑
性、軽量性、光反射性、光拡散性、意匠性等に欠け、更
に、その加工性、施工性等に劣り、かつ、低コスト化等
に欠けるという問題点がある。そこで本発明者は、先
に、基材フィルムの片面に、無機酸化物の蒸着膜を設
け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィ
ルムの両面に、白色化剤と紫外線吸収剤とを含む耐熱性
のポリプロピレン系樹脂フィルムを積層することを特徴
とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそれ
を使用した太陽電池モジュ−ルを提案した(特許文献1
参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−111077号公報(請
求項1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
提案した太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそ
れを使用した太陽電池モジュ−ルは、太陽電池モジュ−
ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジュ−ル等において必
要とされる上記に挙げた諸特性、諸条件等をそれなりに
充足し得るものではあるが、未だ十分に満足し得るもの
ではなく更に改善の余地があり、特に、耐湿熱性等に劣
り、しばしば、水分等の作用により加水分解劣化等を生
じるという問題点を有するものである。そこで本発明
は、強度に優れ、かつ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光
性、耐風圧性、耐降雹性、耐薬品性、防湿性、防汚性、
光反射性、光拡散性、意匠性、その他等の諸特性に優
れ、特に、水分、酸素等の侵入を防止する防湿性を著し
く向上させ、その長期的な性能劣化を最小限に抑え、特
に、加水分解劣化等を防止し、極めて耐久性に富み、そ
の保護能力性に優れ、かつ、より低コストで安全な太陽
電池モジュ−ルを構成する裏面保護シ−トおよびそれを
使用した太陽電池モジュ−ルを安定的に提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、太陽電池モ
ジュ−ルを構成する裏面保護シ−ト層について、上記の
ような問題点を解決すべく種々研究の結果、まず、基材
フィルムの一方の面に、酸化珪素、あるいは、酸化アル
ミニウム等のガラス質からなる透明な、かつ、水蒸気バ
リア性、酸素バリア性等に優れた無機酸化物の蒸着膜を
設け、更に、上記で無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フ
ィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定
化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを
積層し、または、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基
材フィルムの2層以上を重層し、更に、上記で重層した
重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定
化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを
積層し、あるいは、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた
基材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介して
重層し、更に、上記で重層した重層体の両面に、着色用
添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポ
リプロピレン系樹脂フィルムを積層して太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを製造し、而して、該太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トを使用し、例えば、ガラス板
等からなる通常の太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−
ト、充填剤層、光起電力素子としての太陽電池素子、充
填剤層、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トを、その一方のポリプロピレン系樹脂フィルムの
面を対向させて順次に積層し、次いで、これらを一体的
に真空吸引して加熱圧着するラミネ−ション法等を利用
して太陽電池モジュ−ルを製造したところ、強度に優
れ、更に、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧
性、耐降雹性、耐薬品性、防汚性、その他等の諸特性に
優れ、特に、水分、酸素等の侵入を防止する防湿性に優
れ、また、光反射性、光拡散性、意匠性等についても著
しく向上させ、その長期的な性能劣化を最小限に抑え、
特に、水分等による加水分解劣化等を防止し、極めて耐
久性に富み、保護能力性に優れ、かつ、より低コストで
安全な太陽電池モジュ−ルを安定的に製造し得ることを
見出して本発明を完成したものである。
【0007】すなわち、本発明は、基材フィルムの一方
の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機
酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの両面に、着色用
添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポ
リプロピレン系樹脂フィルムを積層することを特徴とす
る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、または、基材
フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、か
つ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの
2層以上を重層し、更に、上記で重層した重層体の両面
に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを積層すること
を特徴とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、あ
るいは、基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着
膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基
材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介して重
層し、更に、上記で重層した重層体の両面に、着色用添
加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリ
プロピレン系樹脂フィルムを積層することを特徴とする
太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用
した太陽電池モジュ−ルに関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に図面
等を用いて更に詳しく説明する。なお、本発明におい
て、シ−トとは、シ−ト状物ないしフィルム状物のいず
れの場合も意味するものであり、また、フィルムとは、
フィルム状物ないしシ−トシ−ト状物のいずれの場合も
意味するものである。本発明にかかる太陽電池モジュ−
ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジ
ュ−ルについてその層構成を図面等を用いて更に具体的
に説明すると、図1、図2、図3、図4および図5は、
本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トの
層構成についてその二三例を例示する概略的断面図であ
り、図6および図7は、本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを構成する無機酸化物の蒸着膜の
層構成についてその他の例を例示する概略的断面図であ
り、図8は、図1に示す本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを使用して製造した太陽電池モジ
ュ−ルの層構成についてその一例を例示する概略的断面
図である。
【0009】まず、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トAは、図1に示すように、基材フィル
ム1の一方の面に、無機酸化物の蒸着膜2を設け、更
に、上記の無機酸化物の蒸着膜2を設けた基材フィルム
1の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤
とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム3、3
を積層した構成からなるものである。または、本発明に
かかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トA1 は、図
2に示すように、基材フィルム1の一方の面に、無機酸
化物の蒸着膜2を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着
膜2を設けた基材フィルム1の2層以上を重層し、更
に、上記で重層した重層体4の両面に、着色用添加剤と
紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピ
レン系樹脂フィルム3、3を積層した構成からなるもの
である。あるいは、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トA2 は、図3に示すように、基材フィ
ルム1の一方の面に、無機酸化物の蒸着膜2を設け、か
つ、上記の無機酸化物の蒸着膜2を設けた基材フィルム
1の2層以上を強靱性樹脂フィルム5を介して重層し、
更に、上記で重層した重層体4aの両面に、着色用添加
剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプ
ロピレン系樹脂フィルム3、3を積層した構成からなる
ものである。上記の例示は、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トについてその二三例を例示す
るものであり、本発明は、これによって限定されるもの
ではないことは勿論である。なお、上記の積層におい
て、無機酸化物の蒸着膜の表面には、その積層の密接着
性を向上させるために、例えば、プラズマ処理、コロナ
処理、その他等の前処理、あるいは、プライマ−剤層、
所望の樹脂層、その他等を任意に設けることができるも
のである。
【0010】上記において、ポリプロピレン系樹脂フィ
ルムを積層する方式について、その一例を上記の図1に
示す本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−
トAの場合を例として説明すると、図4に示すよにう、
基材フィルム1の一方の面に、無機酸化物の蒸着膜2を
設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜2を設けた基材
フィルム1の両面に、ラミネ−ト用接着剤層6、6を介
して、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含
む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム3、3をドラ
イラミネ−トして積層するドライラミネ−ト積層方式に
より、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ
−トA3を製造することができる。なお、本発明におい
ては、図示しないが、勿論、上記の図2、図3に示す本
発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トにつ
いても、上記のラミネ−ト用接着剤層を介して積層する
ドライラミネ−ト積層方式により、本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを製造し得るものであ
る。また、上記において、ポリプロピレン系樹脂フィル
ムを積層する方式について別の方式について、その一例
を上記の図1に示す本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トAの場合を例として説明すると、図5
に示すよにう、基材フィルム1の一方の面に、無機酸化
物の蒸着膜2を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜
2を設けた基材フィルム1の両面に、アンカ−コ−ト剤
等による接着助剤層、溶融押出樹脂層等7、7を介し
て、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム3、3を積層す
る溶融押出積層方式により、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トA4を製造することができ
る。勿論、本発明においては、図示しないが、上記の図
2、図3に示す本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トについても、上記のアンカ−コ−ト剤等に
よる接着助剤層、溶融押出樹脂層等を介して、溶融押出
積層する溶融押出積層方式により、本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを製造し得るものであ
る。なお、上記において、ポリプロピレン系樹脂フィル
ムを積層するには、更に、着色用添加剤と紫外線吸収剤
と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂組
成物を通常の塗布法あるいは印刷法等を用いて塗布ない
し印刷して、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤
とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂層からなる塗布
膜あるいは印刷膜を形成する塗布方式あるいは印刷方式
等で行うこともできる。
【0011】また、上記において、無機酸化物の蒸着膜
を設けた基材フィルムの2層以上を重層するには、図示
しないが、無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムに
おいて、その一方の無機酸化物の蒸着膜の面と他方の基
材フィルムの面、あるいは、一方の基材フィルムの面と
他方の基材フィルムの面、更には、一方の無機酸化物の
蒸着膜の面と他方の無機酸化物の蒸着膜の面等のいずれ
の面を対向させて重層させることができるものであり、
また、その重層方式としては、上記のラミネ−ト用接着
剤層を介して積層するドライラミネ−ト積層方式、ある
いは、アンカ−コ−ト剤等による接着助剤層、溶融押出
樹脂層等を介して積層する溶融押出積層方式等のいずれ
の積層方式でも行い得るものである。更に、本発明にお
いては、例えば、図示しないが、上記のドライラミネ−
ト積層方式と、溶融押出積層方式とを組み合わせて、太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを製造することもで
きるものである。また、上記において、無機酸化物の蒸
着膜を設けた基材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィ
ルムを介して重層するには、上記と同様に、上記のラミ
ネ−ト用接着剤層を介して積層するドライラミネ−ト積
層方式、あるいは、アンカ−コ−ト剤等による接着助剤
層、溶融押出樹脂層等を介して積層する溶融押出積層方
式等のいずれの積層方式でも行い得るものであり、ま
た、その重層に際しては、無機酸化物の蒸着膜の面、基
材フィルムの面、および、強靱性樹脂フィルムの面等の
いずれの面を対向させて重層させてもよいものである。
【0012】更に、上記の図1〜5に示す太陽電池モジ
ュ−ル用裏面保護シ−トにおいて、無機酸化物の蒸着膜
としては、図6、図7等に示すように、後述する物理気
相成長法による無機酸化物の蒸着膜の2層以上、あるい
は、化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜の2層以
上のように、無機酸化物の蒸着膜2、2の2層以上を重
層した多層膜2a(図6)、あるいは、後述する物理気
相成長法による無機酸化物の蒸着膜2bと、化学気相成
長法による無機酸化物の蒸着膜2cとの異種の無機酸化
物の蒸着膜2b、2cの2層以上を重層した複合膜2d
(図7)等で構成することができるものである。
【0013】次に、本発明において、上記の本発明にか
かる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを使用して製
造する太陽電池モジュ−ルについてその一例を例示する
と、上記の図1に示す本発明にかかる太陽電池モジュ−
ル用裏面保護シ−トAを使用した例で説明すると、図8
に示すように、まず、通常の太陽電池モジュ−ル用表面
保護シ−ト11、充填剤層12、光起電力素子としての
太陽電池素子13、充填剤層14、および、上記の太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト15(A)を、その一
方のポリプロピレン系樹脂フィルム3の面を対向させて
順次に積層し、次いで、これらを一体として、真空吸引
して加熱圧着するラミネ−ション法等の通常の成形法を
利用し、上記の各層を一体成形体として太陽電池モジュ
−ルTを製造することができる。上記の例示は、本発明
にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを使用し
て製造した太陽電池モジュ−ルについてその一例を例示
するものであり、本発明はこれにより限定されるもので
はない。例えば、図示しないが、上記の図2〜図5等に
示す太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを使用し、上
記と同様にして、種々の形態からなる太陽電池モジュ−
ルを製造することができ、また、上記の太陽電池モジュ
−ルにおいては、太陽光の吸収性、補強、その他等の目
的のもとに、更に、他の層を任意に加えて積層すること
ができるものである。
【0014】次に、本発明において、本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トおよびそれを使用し
た太陽電池モジュ−ルを構成する材料、製造法等につい
て更に詳しく説明すると、まず、本発明にかかる太陽電
池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジュ−ル等
を構成する基材フィルムとしては、基本的には、無機酸
化物の蒸着膜等を形成する際の蒸着条件、その他等に耐
え、かつ、それらの無機酸化物の蒸着膜等との密接着性
に優れ、それらの膜の特性を損なうことなく良好に保持
し得ることができ、また、強度に優れ、かつ、耐候性、
耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、耐薬品
性等の諸堅牢性に優れ、特に、水分、酸素等の侵入を防
止する防湿性に優れ、また、表面硬度が高く、かつ、表
面の汚れ、ゴミ等の蓄積を防止する防汚性に優れ、極め
て耐久性に富み、その保護能力性が高いこと等の特性を
有する各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用するこ
とができる。
【0015】具体的には、上記の各種の樹脂のフィルム
ないしシ−トとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、
ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、シ
ンジオタクチックポリスチレン樹脂等のポリスチレン系
樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹
脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹
脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系
樹脂、ポリエチレンテレフタレ−トまたはポリエチレン
ナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン
等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド
イミド系樹脂、ポリアリ−ルフタレ−ト系樹脂、シリコ
−ン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスル
フィド系樹脂、ポリエ−テルスルホン系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、そ
の他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用する
ことができる。本発明においては、上記の樹脂のフィル
ムないしシ−トの中でも、フッ素系樹脂、環状ポリオレ
フィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹
脂、または、ポリエステル系樹脂のフィルムないしシ−
トを使用することが好ましいものである。而して、本発
明において、上記のような樹脂のフィルムないしシ−ト
を使用することにより、それが有する機械的特性、化学
的特性、物理的特性等の優れた特性、具体的には、耐候
性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐防湿性、耐汚染性、耐
薬品性、その他等の諸特性を利用して太陽電池を構成す
る裏面保護シ−トとするものであり、これにより、耐久
性、保護機能性等を有し、また、そのフレキシブル性や
機械的特性、化学的特性等から軽く、かつ、加工性等に
優れ、そのハンドリングし易い等の利点を有するもので
ある。
【0016】本発明において、上記の各種の樹脂のフィ
ルムないしシ−トとしては、例えば、上記の各種の樹脂
の1種ないしそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト
成形法、Tダイ法、切削法、インフレ−ション法、その
他等の製膜化法を用いて、上記の各種の樹脂を単独で製
膜化する方法、あるいは、2種以上の各種の樹脂を使用
して多層共押し出し製膜化する方法、更には、2種以上
の樹脂を使用し、製膜化する前に混合して製膜化する方
法等により、各種の樹脂のフィルムないしシ−トを製造
し、更に、要すれば、例えば、テンタ−方式、あるい
は、チュ−ブラ−方式等を利用して1軸ないし2軸方向
に延伸してなる各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使
用することができる。本発明において、各種の樹脂のフ
ィルムないしシ−トの膜厚としては、9〜300μm
位、より好ましくは、12〜200μm位が望ましい。
【0017】なお、上記において、上記の各種の樹脂の
1種ないしそれ以上を使用し、その製膜化に際して、例
えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐光性、耐候性、機
械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難
燃性、抗カビ性、電気的特性、その他等を改良、改質す
る目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加
することができ、その添加量としては、極く微量から数
十%まで、その目的に応じて、任意に添加することがで
きる。また、上記において、一般的な添加剤としては、
例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光
安定化剤、充填剤、滑剤、強化繊維、補強剤、帯電防止
剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料、その他
等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用
することがてきる。本発明においては、上記の添加剤の
中でも、特に、紫外線吸収剤、光安定化剤、あるいは、
酸化防止剤等を練れ込み加工してなる各種の樹脂のフィ
ルムないしシ−トを使用することが好ましいものであ
る。
【0018】上記において、紫外線吸収剤としては、太
陽光中の有害な紫外線を吸収して、分子内で無害な熱エ
ネルギ−へと変換し、高分子中の光劣化開始の活性種が
励起されるのを防止するものであり、例えば、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾ−ル系、サルチレ−ト系、ア
クリルニトリル系、金属錯塩系、超微粒子酸化チタン
(粒子径、0.01〜0.06μm)あるいは超微粒子
酸化亜鉛(0.01〜0.04μm)等の無機系等の紫
外線吸収剤の1種ないしそれ以上を使用することができ
る。また、上記において、光安定化剤としては、例え
ば、ヒンダ−ドアミン系化合物、ヒンダ−トピペリジン
系化合物、その他等の1種ないしそれ以上を使用するこ
とができる。更に、上記の酸化防止剤としては、高分子
の光あるいは熱等による酸化劣化等を防止するものであ
り、例えば、フェノ−ル系、アミン系、硫黄系、燐酸
系、その他等の酸化防止剤を使用することができる。更
に、上記の紫外線吸収剤、光安定化剤あるいは酸化防止
剤としては、例えば、ポリマ−を構成する主鎖または側
鎖に、上記のベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、ヒン
ダ−ドアミン系化合物からなる光安定化剤あるいはフェ
ノ−ル系等の酸化防止剤を化学結合させてなるポリマ−
型の紫外線吸収剤、光安定化剤あるいは酸化防止剤等も
使用することができる。上記の紫外線吸収剤、光安定化
剤あるいは酸化防止剤の含有量としては、その粒子形
状、密度等によって異なるが、約0.1〜10重量%位
が好ましい。
【0019】また、本発明において、各種の樹脂のフィ
ルムないしシ−トの表面は、無機酸化物の蒸着膜等との
密接着性等を向上させるために、必要に応じて、予め、
所望の表面処理層を設けることができる。本発明におい
て、上記の表面処理層としては、例えば、コロナ放電処
理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた
プラズマ処理、グロ−放電処理、化学薬品等を用いて処
理する酸化処理、その他等の前処理を任意に施し、例え
ば、コロナ処理面、オゾン処理面、プラズマ処理面、酸
化処理面、その他等の表面処理面等を設けることができ
る。上記の表面前処理は、別工程で実施してもよく、ま
た、例えば、プラズマ処理やグロ−放電処理等による表
面前処理の場合は、上記の無機酸化物の蒸着膜等を形成
する前処理としてインライン処理により前処理で行うこ
とができ、このような場合は、その製造コストを低減す
ることができるという利点がある。
【0020】上記の表面前処理は、各種の樹脂のフィル
ムないしシ−トと無機酸化物の蒸着膜等との密接着性を
改善するための方法として実施するものであるが、上記
の密接着性を改善する方法として、その他、例えば、各
種の樹脂のフィルムないしシ−トの表面に、予め、プラ
イマ−コ−ト剤層、アンダ−コ−ト剤層、アンカ−コ−
ト剤層、接着剤層、あるいは、蒸着アンカ−コ−ト剤層
等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
上記の前処理のコ−ト剤層としては、例えば、ポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいは
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその
共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等
をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することが
できる。
【0021】なお、上記の樹脂組成物には、密接着性を
向上させるために、エポキシ系のシランカップリング
剤、あるいは、基材フィルムのブロッキング等を防止す
るために、ブロッキング防止剤、その他等の添加剤を任
意に添加することができる。その添加量は、0.1重量
%〜10重量%位が好ましいものである。また、本発明
において、上記の樹脂組成物中には、耐光性等を向上さ
せるために、例えば、紫外線吸収剤、光安定化剤あるい
は酸化防止剤等を添加することができる。上記の紫外線
吸収剤、光安定化剤あるいは酸化防止剤等としては、前
述の紫外線吸収剤、光安定化剤あるいは酸化防止剤等の
1種ないしそれ以上を同様に使用することができる。上
記の紫外線吸収剤、光安定化剤あるいは酸化防止剤の含
有量としては、その粒子形状、密度等によって異なる
が、約0.1〜10重量%位が好ましい。また、上記に
おいて、コ−ト剤層の形成法としては、例えば、溶剤
型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のコ−ト剤を
使用し、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、キ
スコ−ト法、その他等のコ−ト法を用いてコ−トするこ
とができ、そのコ−ト時期としては、シ−トの製膜後、
あるいは、2軸延伸処理後の後工程として、あるいは、
製膜、あるいは、2軸延伸処理のインライン処理等で実
施することができる。
【0022】更にまた、本発明においては、上記の基材
フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を製膜化す
る際の蒸着条件等に対し該基材フィルムを保護し、例え
ば、その黄変、劣化ないし収縮、あるいは、フィルム表
層ないし内層等における凝集破壊等を抑制し、更に、基
材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜が良好に
製膜化され、かつ、該基材フィルムと無機酸化物の蒸着
膜との密接着性等を向上させるために、予め、基材フィ
ルムの一方の面に、表面前処理層として、例えば、後述
するプラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化
学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical
Vapor Deposition法、CVD法)、あ
るいは、例えば、真空蒸着法(抵抗加熱、誘電加熱、E
B加熱方式)、スパッタリング法、イオンプレ−ティン
グ法等の物理気相成長法(Physical Vapo
r Deposition法、PVD法)を用いて、無
機酸化物の蒸着薄膜を形成することにより、耐蒸着保護
膜を設けることができる。なお、本発明において、上記
の酸化珪素等からなる耐蒸着保護膜の膜厚としては、薄
膜であり、更に、水蒸気ガス、酸素ガス等に対するバリ
ア性を有しない非バリア性膜で十分であり、具体的に
は、膜厚150Å未満であることが望ましく、具体的に
は、その膜厚としては、10〜100Å位、好ましく
は、20〜80Å位、更に、より好ましくは、30〜6
0Å位が望ましい。而して、上記において、150Å以
上、具体的には、100Å、更に、80Å、更には、6
0Åより厚くなると、良好な耐蒸着保護膜を形成するこ
とが困難になるので好ましくなく、また、10Å、更
に、30Å、更には、60Å未満であると、耐蒸着保護
層としての機能を喪失し、その効果を奏することが困難
になることから好ましくないものである。
【0023】次に、本発明において、本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジュ−
ル等を構成する無機酸化物の蒸着膜について説明する
と、かかる無機酸化物の蒸着膜としては、例えば、物理
気相成長法、または、化学気相成長法、あるいは、その
両者を併用して、無機酸化物の蒸着膜の1層からなる単
層膜あるいは2層以上からなる多層膜または複合膜を形
成して製造することができるものである。上記の物理気
相成長法による無機酸化物の蒸着膜について更に詳しく
説明すると、かかる物理気相成長法による無機酸化物の
蒸着膜としては、例えば、真空蒸着法(抵抗加熱、誘電
加熱、EB加熱方式)、スパッタリング法、イオンプレ
−ティング法、イオンクラスタ−ビ−ム法等の物理気相
成長法(PhysicalVapor Deposit
ion法、PVD法)を用いて無機酸化物の蒸着膜を形
成することができる。本発明において、具体的には、金
属の酸化物を原料とし、これを加熱して基材フィルムの
上に蒸着する真空蒸着法、または、原料として金属また
は金属の酸化物を使用し、酸素を導入して酸化させて基
材フィルムの上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反
応をプラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着
法等を用いて蒸着膜を形成することができる。上記にお
いて、蒸着材料の加熱方式としては、例えば、抵抗加熱
方式、高周波誘導加熱方式、エレクトロンビ−ム加熱方
式(EB)等にて行うことができる。
【0024】本発明において、物理気相成長法による無
機酸化物の蒸着膜を形成する方法について、その具体例
を挙げると、図9は、巻き取り式真空蒸着装置の一例を
示す概略的構成図である。図9に示すように、巻き取り
式真空蒸着装置21の真空チャンバ−22の中で、巻き
出しロ−ル23から繰り出す基材フィルム1は、ガイド
ロ−ル24、25を介して、冷却したコ−ティングドラ
ム26に案内される。而して、上記の冷却したコ−ティ
ングドラム26上に案内された基材フィルム1の上に、
るつぼ27で熱せられた蒸着源28、例えば、金属アル
ミニウム、あるいは、酸化アルミニウム等を蒸発させ、
更に、必要ならば、酸素ガス吹出口29より酸素ガス等
を噴出し、これを供給しながら、マスク30、30を介
して、例えば、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着
膜を成膜化し、次いで、上記において、例えば、酸化ア
ルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を形成した基材フィ
ルム1を、ガイドロ−ル31、32を介して送り出し、
巻き取りロ−ル33に巻き取ることによって、本発明に
かかる物理気相成長法による無機酸化物の蒸着膜を形成
することができる。なお、本発明においては、上記のよ
うな巻き取り式真空蒸着装置を用いて、まず、第1層の
無機酸化物の蒸着膜を形成し、次いで、同様にして、該
無機酸化物の蒸着膜の上に、更に、無機酸化物の蒸着膜
を形成するか、あるいは、上記のような巻き取り式真空
蒸着装置を用いて、これを2連に連接し、連続的に、無
機酸化物の蒸着膜を形成することにより、2層以上の多
層膜からなる無機酸化物の蒸着膜を形成することができ
る。
【0025】上記において、無機酸化物の蒸着膜として
は、基本的に金属の酸化物を蒸着した薄膜であれば使用
可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム
(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(C
a)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(N
a)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジ
ルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の金属の酸
化物の蒸着膜を使用することができる。而して、好まし
いものとしては、ケイ素(Si)、アルミニウム(A
l)等の金属の酸化物の蒸着膜を挙げることができる。
而して、上記の金属の酸化物の蒸着膜は、ケイ素酸化
物、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物等のよう
に金属酸化物として呼ぶことができ、その表記は、例え
ば、SiOX 、AlOX 、MgOX 等のようにMO
X (ただし、式中、Mは、金属元素を表し、Xの値は、
金属元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表され
る。また、上記のXの値の範囲としては、ケイ素(S
i)は、0〜2、アルミニウム(Al)は、0〜1.
5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カルシウム(C
a)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜0.5、スズ
(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)は、0〜0.
5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン(Ti)は、
0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニウム(Zr)
は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜1.5の範囲の
値をとることができる。上記において、X=0の場合、
完全な金属であり、透明ではなく全く使用することがで
きない、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値で
ある。本発明において、一般的に、ケイ素(Si)、ア
ルミニウム(Al)以外は、使用される例に乏しく、ケ
イ素(Si)は、1.0〜2.0、アルミニウム(A
l)は、0.5〜1.5の範囲の値のものを使用するこ
とができる。本発明において、上記のような無機酸化物
の蒸着膜の膜厚としては、使用する金属、または金属の
酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50〜40
00Å位、好ましくは、100〜1000Å位の範囲内
で任意に選択して形成することが望ましい。また、本発
明においては、無機酸化物の蒸着膜としては、使用する
金属、または金属の酸化物としては、1種または2種以
上の混合物で使用し、異種の材質で混合した無機酸化物
の蒸着膜を構成することもできる。
【0026】次にまた、本発明において、上記の化学気
相成長法による無機酸化物の蒸着膜について更に説明す
ると、かかる化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜
としては、例えば、プラズマ化学気相成長法、熱化学気
相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Ch
emical Vapor Deposition法、
CVD法)等を用いて無機酸化物の蒸着膜を形成するこ
とができる。本発明においては、具体的には、基材フィ
ルムの一方の面に、有機珪素化合物等の蒸着用モノマ−
ガスを原料とし、キャリヤ−ガスとして、アルゴンガ
ス、ヘリウムガス等の不活性ガスを使用し、更に、酸素
供給ガスとして、酸素ガス等を使用し、低温プラズマ発
生装置等を利用する低温プラズマ化学気相成長法を用い
て酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成することがで
きる。上記において、低温プラズマ発生装置としては、
例えば、高周波プラズマ、パルス波プラズマ、マイクロ
波プラズマ等の発生装置を使用することがてき、而し
て、本発明においては、高活性の安定したプラズマを得
るためには、高周波プラズマ方式による発生装置を使用
することが望ましい。
【0027】具体的に、上記の低温プラズマ化学気相成
長法による無機酸化物の蒸着膜の形成法についてその一
例を例示して説明すると、図10は、上記のプラズマ化
学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜の形成法につい
てその概要を示す低温プラズマ化学気相成長装置の概略
的構成図である。上記の図10に示すように、本発明に
おいては、プラズマ化学気相成長装置41の真空チャン
バ−42内に配置された巻き出しロ−ル43から基材フ
ィルム1を繰り出し、更に、該基材フィルム1を、補助
ロ−ル44を介して所定の速度で冷却・電極ドラム45
周面上に搬送する。而して、本発明においては、ガス供
給装置46、47および、原料揮発供給装置48等から
酸素ガス、不活性ガス、有機珪素化合物等の蒸着用モノ
マ−ガス、その他等を供給し、それらからなる蒸着用混
合ガス組成物を調整しなから原料供給ノズル49を通し
て真空チャンバ−42内に該蒸着用混合ガス組成物を導
入し、そして、上記の冷却・電極ドラム45周面上に搬
送された基材フィルム1の上に、グロ−放電プラズマ5
0によってプラズマを発生させ、これを照射して、酸化
珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成し、製膜化する。本
発明においては、その際に、冷却・電極ドラム45は、
チャンバ−外に配置されている電源51から所定の電力
が印加されており、また、冷却・電極ドラム45の近傍
には、マグネット52を配置してプラズマの発生が促進
されており、次いで、上記で酸化珪素等の無機酸化物の
蒸着膜を形成した基材フィルム1は、補助ロ−ル53を
介して巻き取りロ−ル54に巻き取って、本発明にかか
るプラズマ化学気相成長法による無機酸化物の蒸着膜を
製造することができるものである。なお、図中、55
は、真空ポンプを表す。上記の例示は、その一例を例示
するものであり、これによって本発明は限定されるもの
ではないことは言うまでもないことである。図示しない
が、本発明においては、無機酸化物の蒸着膜としては、
無機酸化物の蒸着膜の1層だけではなく、2層あるいは
それ以上を積層した多層膜の状態でもよく、また、使用
する材料も1種または2種以上の混合物で使用し、ま
た、異種の材質で混合した無機酸化物の蒸着膜を構成す
ることもできる。また、本発明においては、上記のよう
な低温プラズマ化学気相成長装置を用いて、まず、第1
層の無機酸化物の蒸着膜を形成し、次いで、同様にし
て、該無機酸化物の蒸着膜の上に、更に、無機酸化物の
蒸着膜を形成するか、あるいは、上記のような低温プラ
ズマ化学気相成長装置を用いて、これを2連に連接し、
連続的に、無機酸化物の蒸着膜を形成することにより、
2層以上の多層膜からなる無機酸化物の蒸着膜を形成す
ることができる。
【0028】上記において、真空チャンバ−内を真空ポ
ンプにより減圧し、真空度1×10 -1〜1×10-8To
rr位、好ましくは、真空度1×10-3〜1×10-7
orr位に調製することが望ましいものである。また、
原料揮発供給装置においては、原料である有機珪素化合
物を揮発させ、ガス供給装置から供給される酸素ガス、
不活性ガス等と混合させ、この混合ガスを原料供給ノズ
ルを介して真空チャンバ−内に導入されるものである。
この場合、混合ガス中の有機珪素化合物の含有量は、1
〜40%位、酸素ガスの含有量は、10〜70%位、不
活性ガスの含有量は、10〜60%位の範囲とすること
ができ、例えば、有機珪素化合物と酸素ガスと不活性ガ
スとの混合比を1:6:5〜1:17:14程度とする
ことができる。一方、冷却・電極ドラムには、電源から
所定の電圧が印加されているため、真空チャンバ−内の
原料供給ノズルの開口部と冷却・電極ドラムとの近傍で
グロ−放電プラズマが生成され、このグロ−放電プラズ
マは、混合ガス中の1つ以上のガス成分から導出される
ものであり、この状態において、樹脂フィルムを一定速
度で搬送させ、グロ−放電プラブマによって、冷却・電
極ドラム周面上の樹脂フィルムの上に、酸化珪素等の無
機酸化物の蒸着膜を形成することができるものである。
なお、このときの真空チャンバ−内の真空度は、1×1
-1〜1×10-4Torr位、好ましくは、真空度1×
10-1〜1×10-2Torr位に調製することが望まし
く、また、樹脂フィルムの搬送速度は、10〜300m
/分位、好ましくは、50〜150m/分位に調製する
ことが望ましいものである。
【0029】また、上記のプラズマ化学気相成長装置に
おいて、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜の形成は、樹
脂フィルムの上に、プラズマ化した原料ガスを酸素ガス
で酸化しながらSiOX の形で薄膜状に形成されるの
で、当該形成される酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜
は、緻密で、隙間の少ない、可撓性に富む連続層となる
ものであり、従って、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜
のバリア性は、従来の真空蒸着法等によって形成される
酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜と比較してはるかに高
いものとなり、薄い膜厚で十分なバリア性を得ることが
できるものである。また、本発明においては、SiOX
プラズマにより樹脂フィルムの表面が、清浄化され、樹
脂フィルムの表面に、極性基やフリ−ラジカル等が発生
するので、形成される酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜
と樹脂フィルムとの密接着性が高いものとなるという利
点を有するものである。更に、上記のように酸化珪素等
の無機酸化物の連続膜の形成時の真空度は、1×10-1
〜1×10-4Torr位、好ましくは、1×10-1〜1
×10-2Torr位に調製することから、従来の真空蒸
着法により酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を形成する
時の真空度、1×10-4〜1×10-5Torr位に比較
して低真空度であることから、樹脂フィルムを原反交換
時の真空状態設定時間を短くすることができ、真空度を
安定しやすく、製膜プロセスが安定するものである。
【0030】本発明において、有機珪素化合物等の蒸着
モノマ−ガスを使用して形成される酸化珪素の蒸着膜
は、有機珪素化合物等の蒸着モノマ−ガスと酸素ガス等
とが化学反応し、その反応生成物が、樹脂フィルムの一
方の面に密接着し、緻密な、柔軟性等に富む薄膜を形成
するものであり、通常、一般式SiOX (ただし、X
は、0〜2の数を表す)で表される酸化珪素を主体とす
る連続状の薄膜である。而して、上記の酸化珪素の蒸着
膜としては、透明性、バリア性等の点から、一般式Si
X (ただし、Xは、1.3〜1.9の数を表す。)で
表される酸化珪素の蒸着膜を主体とする薄膜であること
が好ましいものである。上記において、Xの値は、蒸着
モノマ−ガスと酸素ガスのモル比、プラズマのエネルギ
−等により変化するが、一般的に、Xの値が小さくなれ
ばガス透過度は小さくなるが、膜自身が黄色性を帯び、
透明性が悪くなる。
【0031】また、上記の酸化珪素の蒸着膜は、酸化珪
素を主体とし、これに、更に、炭素、水素、珪素または
酸素の1種類、または、その2種類以上の元素からなる
化合物を少なくとも1種類を化学結合等により含有する
蒸着膜からなることを特徴とするものである。例えば、
C−H結合を有する化合物、Si−H結合を有する化合
物、または、炭素単位がグラファイト状、ダイヤモンド
状、フラ−レン状等になっている場合、更に、原料の有
機珪素化合物やそれらの誘導体を化学結合等によって含
有する場合があるものである。具体例を挙げると、CH
3 部位を持つハイドロカ−ボン、SiH3 シリル、Si
2 シリレン等のハイドロシリカ、SiH2 OHシラノ
−ル等の水酸基誘導体等を挙げることができる。上記以
外でも、蒸着過程の条件等を変化させることにより、酸
化珪素の蒸着膜中に含有される化合物の種類、量等を変
化させることができる。而して、上記の化合物が、酸化
珪素の蒸着膜中に含有する含有量としては、0.1〜5
0%位、好ましくは、5〜20%位が望ましいものであ
る。上記において、含有率が、0.1%未満であると、
酸化珪素の蒸着膜の耐衝撃性、延展性、柔軟性等が不十
分となり、曲げなとにより、擦り傷、クラック等が発生
し易く、高いバリア性を安定して維持することが困難に
なり、また、50%を越えると、バリア性が低下して好
ましくないものである。更に、本発明においては、酸化
珪素の蒸着膜において、上記の化合物の含有量が、酸化
珪素の蒸着膜の表面から深さ方向に向かって減少させる
ことが好ましく、これにより、酸化珪素の蒸着膜の表面
においては、上記の化合物等により耐衝撃性等を高めら
れ、他方、樹脂フィルムとの界面においては、上記の化
合物の含有量が少ないために、樹脂フィルムと酸化珪素
の蒸着膜との密接着性が強固なものとなるという利点を
有するものである。
【0032】而して、本発明において、上記の酸化珪素
の蒸着膜について、例えば、X線光電子分光装置(Xr
ay Photoelectron Spectros
copy、XPS)、二次イオン質量分析装置(Sec
ondary Ion Mass Spectrosc
opy、SIMS)等の表面分析装置を用い、深さ方向
にイオンエッチングする等して分析する方法を利用し
て、酸化珪素の蒸着膜の元素分析を行うことより、上記
のような物性を確認することができる。また、本発明に
おいて、上記の酸化珪素の蒸着膜の膜厚としては、膜厚
50Å〜4000Å位であることが望ましく、具体的に
は、その膜厚としては、100〜1000Å位が望まし
く、而して、上記において、1000Å、更には、40
00Åより厚くなると、その膜にクラック等が発生し易
くなるので好ましくなく、また、100Å、更には、5
0Å未満であると、バリア性の効果を奏することが困難
になることから好ましくないものである。上記のおい
て、その膜厚は、例えば、株式会社理学製の蛍光X線分
析装置(機種名、RIX2000型)を用いて、ファン
ダメンタルパラメ−タ−法で測定することができる。ま
た、上記において、上記の酸化珪素の蒸着膜の膜厚を変
更する手段としては、蒸着膜の体積速度を大きくするこ
と、すなわち、モノマ−ガスと酸素ガス量を多くする方
法や蒸着する速度を遅くする方法等によって行うことが
できる。
【0033】次に、上記において、酸化珪素等の無機酸
化物の蒸着膜を形成する有機珪素化合物等の蒸着用モノ
マ−ガスとしては、例えば、1.1.3.3−テトラメ
チルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ビニル
トリメチルシラン、メチルトリメチルシラン、ヘキサメ
チルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメ
チルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニ
ルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、その
他等を使用することができる。本発明において、上記の
ような有機珪素化合物の中でも、1.1.3.3−テト
ラメチルジシロキサン、または、ヘキサメチルジシロキ
サンを原料として使用することが、その取り扱い性、形
成された連続膜の特性等から、特に、好ましい原料であ
る。また、上記において、不活性ガスとしては、例え
ば、アルゴンガス、ヘリウムガス等を使用することがで
きる。
【0034】ところで、本発明において、本発明にかか
る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジ
ュ−ル等を構成する無機酸化物の蒸着膜として、例え
ば、物理気相成長法と化学気相成長法の両者を併用して
異種の無機酸化物の蒸着膜の2層以上からなる複合膜を
形成して使用することもできるものである。而して、上
記の異種の無機酸化物の蒸着膜の2層以上からなる複合
膜としては、まず、基材フィルムの上に、化学気相成長
法により、緻密で、柔軟性に富み、比較的にクラックの
発生を防止し得る無機酸化物の蒸着膜を設け、次いで、
該無機酸化物の蒸着膜の上に、物理気相成長法による無
機酸化物の蒸着膜を設けて、2層以上からなる複合膜か
らなる無機酸化物の蒸着膜を構成することが望ましいも
のである。勿論、本発明においては、上記とは逆に、基
材フィルムの上に、先に、物理気相成長法により、無機
酸化物の蒸着膜を設け、次に、化学気相成長法により、
緻密で、柔軟性に富み、比較的にクラックの発生を防止
し得る無機酸化物の蒸着膜を設けて、2層以上からなる
複合膜からなる無機酸化物の蒸着膜を構成することもで
きるものである。
【0035】次に、本発明において、本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジュ−
ル等を構成する着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化
剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムにつ
いて説明すると、かかるポリプロピレン系樹脂フィルム
としては、まず、ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、
これに、光反射剤あるいは光拡散剤または光吸収剤、装
飾性剤、その他の作用を有する着色用添加剤の1種ない
し2種以上、紫外線吸収剤の1種ないし2種以上、およ
び、光安定化剤の1種ないし2種以上を添加し、更に、
必要ならば、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、架橋
剤、硬化剤、充填剤、滑剤、強化剤、補強剤、難燃剤、
耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料・染料等の着色剤、そ
の他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、
更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練
してポリプロピレン系樹脂組成物を調製する。なお、上
記の添加剤において、特に、難燃剤を使用することが望
ましく、而して、その難燃剤としては、大きく有機系、
無機系に分けられ、有機系としては、例えば、リン系、
リン+ハロゲン系、塩素系、ブロム系の難燃剤、また、
無機系としては、例えば、水酸化アルミニウム、アンチ
モン系、水酸化マグネシウム、グアニジン系、ジルコニ
ウム系、ホウ酸亜鉛等の難燃剤を使用することができ、
その1種ないし2種以上を任意に添加することにより、
難燃性を賦与することができる。
【0036】而して、本発明においては、上記で調製し
たポリプロピレン系樹脂組成物を使用し、例えば、押出
機、Tダイ押出機、キャスト成形機、インフレ−ション
成形機、その他等を使用し、押出法、Tダイ押出法、キ
ャスト成形法、インフレ−ション法、その他等のフィル
ム成形法により、ポリプロピレン系樹脂のフィルムない
しシ−トを製造し、更に、要すれば、例えば、テンタ−
方式、あるいは、チュ−ブラ−方式等を利用して1軸な
いし2軸方向に延伸して、着色用添加剤と紫外線吸収剤
と光安定化剤を練り込み加工してなる耐熱性のポリプロ
ピレン系樹脂フィルムを製造するものである。なお、本
発明においては、上記の着色用添加剤と紫外線吸収剤と
光安定化剤を練り込み加工してなる耐熱性のポリプロピ
レン系樹脂フィルムを製造する際に、例えば、上記で調
製したポリプロピレン系樹脂組成物と上記の着色用添加
剤と紫外線吸収剤と光安定化剤等を含まないポリプロピ
レン系樹脂組成物を調製し、それらを使用し、Tダイ共
押出法あるいはインフレ−ション共押出法等により共押
出し、上記で調製したポリプロピレン系樹脂組成物によ
る樹脂層を中芯にした多層積層樹脂フィルムを製造する
こともできる。
【0037】あるいは、本発明においては、着色用添加
剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプ
ロピレン系樹脂フィルムとしては、まず、通常の塗料用
ないしインキ用ビヒクルを主成分とし、これに、光反射
剤あるいは光拡散剤またはまたは光吸収剤、装飾性剤、
その他の作用を有する着色用添加剤の1種ないし2種以
上、紫外線吸収剤の1種ないし2種以上、および、光安
定化剤の1種ないし2種以上を添加し、更に、必要なら
ば、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、架橋剤、硬化
剤、充填剤、滑剤、強化剤、補強剤、難燃剤、耐炎剤、
発泡剤、防カビ剤、顔料・染料等の着色剤、その他等の
添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、溶
剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して塗料ないしイン
キ組成物を調製する。なお、上記の添加剤において、特
に、難燃剤を使用することが望ましく、而して、その難
燃剤としては、大きく有機系、無機系に分けられ、有機
系としては、例えば、リン系、リン+ハロゲン系、塩素
系、ブロム系の難燃剤、また、無機系としては、例え
ば、水酸化アルミニウム、アンチモン系、水酸化マグネ
シウム、グアニジン系、ジルコニウム系、ホウ酸亜鉛等
の難燃剤を使用することができ、その1種ないし2種以
上を任意に添加することにより、難燃性を賦与すること
ができる。而して、本発明においては、上記で調製した
塗料ないしインキ組成物を使用し、これを、透明な耐熱
性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの表面に、通
常のコ−ティング法あるいは印刷法等を用いて塗布ない
し印刷し、その塗布膜あるいは印刷膜を形成して、その
表面に着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含
む塗布膜あるいは印刷膜を有する耐熱性のポリプロピレ
ン系樹脂フィルムを製造するものである。なお、上記に
おいて、紫外線吸収剤あるいは光安定化剤は、予め、透
明な耐熱性を有するポリプロピレン系樹脂フィルムの中
に練り込み加工してある場合には、必ずしも、塗料ない
しインキ組成物中に添加しなくてもよいものである。
【0038】次いで、本発明においては、上記で製造し
た着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを練り込
み加工してなる耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィル
ム、あるいは、その表面に着色用添加剤と紫外線吸収剤
と光安定化剤とを含む塗布膜あるいは印刷膜を有する耐
熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム等からなる着色用
添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポ
リプロピレン系樹脂フィルムを使用し、これを、前述の
無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの両面に、例
えば、ラミネ−ト用接着剤層等を介して、ドライラミネ
−ト積層することにより、あるいは、アンカ−コ−ト剤
層、溶融押出樹脂層等を介して溶融押出積層することに
より、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ
−トを製造することができるものである。あるいは、本
発明においては、上記で着色用添加剤と紫外線吸収剤と
光安定化剤とを練り込み加工してなる耐熱性のポリプロ
ピレン系樹脂フィルムを製造するために調製したポリプ
ロピレン系樹脂組成物を使用し、これを押出機等を使用
して溶融押出し、前述の無機酸化物の蒸着膜を設けた基
材フィルムの両面に、例えば、アンカ−コ−ト剤等によ
る接着助剤層等を介して、あるいは介さず直接に、着色
用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性の
ポリプロピレン系樹脂フィルムを溶融押出積層すること
により、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トを製造することができるものである。上記におい
て、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムの厚さとして
は、10μm〜300μm位、好ましくは、15μm〜
150μm位が望ましいものである。
【0039】更にまた、本発明においては、着色用添加
剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプ
ロピレン系樹脂フィルムとしては、まず、塗料用ないし
インキ用ビヒクルの主成分とし、耐熱性のポリプロピレ
ン系樹脂の1種ないし2種以上を使用し、これに、着色
用添加剤の1種ないし2種以上、紫外線吸収剤の1種な
いし2種以上、および、光安定化剤の1種ないし2種以
上を添加し、更に、必要ならば、可塑剤、酸化防止剤、
帯電防止剤、架橋剤、硬化剤、充填剤、滑剤、強化剤、
補強剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料・染
料等の着色剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上
を任意に添加し、更に、溶剤、希釈剤等を添加し、十分
に混練して塗料ないしインキ組成物を調製する。而し
て、本発明においては、上記で調製した塗料ないしイン
キ組成物を使用し、これを、前述の無機酸化物の蒸着膜
を設けた基材フィルムの両面に、例えば、通常のコ−テ
ィング法あるいは印刷法等を用いて塗布ないし印刷し、
その塗布膜あるいは印刷膜を形成して、その表面に着色
用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性の
ポリプロピレン系樹脂層からなる塗布膜あるいは印刷膜
を形成することにより、太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−ト、太陽電池モジュ−ル等を構成する白色化剤と紫
外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレ
ン系樹脂フィルムを形成することができる。上記におい
て、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂層からなる塗布膜あるい
は印刷膜の厚さとしては、10μm〜300μm位、好
ましくは、15μm〜150μm位が望ましいものであ
る。
【0040】上記において、ポリプロピレン系樹脂とし
ては、石油系炭化水素の熱分解によりエチレンを製造す
る際に生成する副生成物であるプロピレンの単独重合
体、あるいは、プロピレンとα−オレフィン、その他等
の他のモノマ−との共重合体を使用することができる。
而して、本発明において、ポリプロピレン系樹脂として
は、具体的には、プロピレンを重合する際に、カチオン
重合触媒等を用いる場合には、低分子量のポリマ−が得
られるが、重合する際に、チ−グラ−・ナッタ触媒を用
いる場合には、高分子量、高結晶度のアイソタクチック
重合体を得ることができ、このアイソタクチック重合体
を使用するものである。上記のアイソタクチック重合体
においては、その融点は、164℃〜170℃位であ
り、比重は、0.90〜0.91程度であり、分子量
は、10万〜20万程度であり、その結晶性により性質
は大きく支配されるが、アイソタクチックの高いポリマ
−は、引っ張り強さ、衝撃強度に優れ、耐熱性、耐屈曲
疲労強度が良好であり、かつ、加工性は極めて良好なも
のである。なお、本発明において、白色化剤と紫外線吸
収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹
脂フィルムとしては、ドライラミネ−トによる積層を行
う場合には、その表面に、予め、コロナ放電処理、オゾ
ン処理、あるいは、プラズマ放電処理等の表面改質前処
理を任意に施すことがてきるものである。また、本発明
においては、上記のポリプロピレン系樹脂の他に、必要
ならば、更に、例えば、ポリエチレン系樹脂、その他等
のポリプロピレン系樹脂と相溶性を有する樹脂を任意に
添加して改質することができるものである。而して、本
発明において、上記のようなポリプロピレン系樹脂を使
用することにより、太陽電池モジュ−ルを製造する際
に、充填剤層等との密接着性に優れ、更に、水分、酸素
等の侵入を防止する防湿性を著しく向上させ、その長期
的な性能劣化を最小限に抑え、特に、加水分解劣化等を
防止し、極めて耐久性に富み、その保護能力性に優れ、
かつ、より低コストで安全な太陽電池モジュ−ルを構成
することができるものである。
【0041】また、上記において、着色用添加剤として
は、例えば、白色化剤、黒色化剤等の無彩色系、あるい
は、赤、橙、黄、緑、青、紫、その他等の有彩色系等の
種々の染料・顔料等の着色剤の1種ないし2種以上を使
用することができる。上記において、白色化剤として
は、太陽電池モジュ−ルにおいて透過した太陽光を光反
射あるいは光拡散させて再利用するために光反射性、光
拡散性等を付与することを目的として添加するものであ
り、その他、更に、太陽電池モジュ−ルに意匠性、装飾
性等を付与し、また、太陽電池モジュ−ルを屋根等に設
置した場合、照り返す太陽光等を光反射あるいは光拡散
させるという作用効果を奏するものであり、例えば、塩
基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性けい酸鉛、亜鉛華、
硫化亜鉛、リトポン、三酸化アンチモン、アナタス形酸
化チタン、ルチル形酸化チタン、その他等の白色顔料の
1種ないし2種以上を使用することができる。 その使
用量としては、ポリプロピレン系樹脂組成物において、
0.1重量%〜30重量%位、好ましくは、0.5重量
%〜10重量%位添加して使用することが望ましいもの
である。なお、本発明においては、白色化剤と後述する
黒色化剤とを混合した灰色系の無彩色系染料・顔料等も
使用することができるものである。
【0042】また、上記において、黒色化剤としては、
太陽電池モジュ−ルを、例えば、屋根等に設置する場
合、その周囲の環境に合う意匠性、装飾性等を付与する
という作用効果を奏するものであり、例えば、カ−ボン
ブラック(チャンネルまたはファ−ネス)、黒色酸化
鉄、その他等の黒色顔料の1種ないし2種以上を使用す
ることができる。而して、本発明において、黒色化剤に
よって形成される黒色層としては、茶色系あるいは褐色
系の黒色層、灰色系の黒色層、その他等の黒色味を帯び
たいずれの黒色層でもよいものである。上記において、
黒色化剤の使用量としては、ポリプロピレン系樹脂組成
物において、0.1重量%〜30重量%位、好ましく
は、0.5重量%〜10重量%位添加して使用すること
が望ましいものである。
【0043】次にまた、上記において、赤、橙、黄、
緑、青、紫、その他等の有彩色系の染料・顔料として
は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、その他等の有彩色系
等の種々の染料・顔料等の着色剤を使用することがで
き、而して、本発明において、上記の有彩色系の染の染
料・顔料等の着色剤としては、太陽電池モジュ−ルを、
例えば、屋根等に設置する場合、その周囲の環境に合う
意匠性、装飾性等を付与するという作用効果を奏するも
のであり、例えば、アゾ系、アントラキノン系、フタロ
シアニン系、チオインジゴ系、キナクリドン系、ジオキ
サジン系、その他等の有機系の染料・顔料等の着色剤、
あるいは、紺青、クロムバ−ミリオン、ベンガラ、その
他等の無機系の顔料等の着色剤、その他等を使用するこ
とができる。なお、本発明においては、上記のような有
彩色系の着色用添加剤の中ても、特に、青色系の青色化
剤を使用することが好ましいものである。上記におい
て、その使用量としては、ポリプロピレン系樹脂組成物
において、0.1重量%〜30重量%位、好ましくは、
0.5重量%〜10重量%位添加して使用することが望
ましいものである。
【0044】更に、上記において、紫外線吸収剤として
は、前述の太陽光中の有害な紫外線を吸収して、分子内
で無害な熱エネルギ−へと変換し、高分子中の光劣化開
始の活性種が励起されるのを防止するものであり、例え
ば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ−ル系、サルチ
レ−ト系、アクリルニトリル系、金属錯塩系、ヒンダ−
ドアミン系、超微粒子酸化チタン(粒子径、0.01〜
0.06μm)あるいは超微粒子酸化亜鉛(0.01〜
0.04μm)等の無機系等の紫外線吸収剤の1種ない
しそれ以上を使用することができる。その使用量として
は、ポリプロピレン系樹脂組成物において、0.1重量
%〜10重量%位、好ましくは、0.3重量%〜10重
量%位添加して使用することが望ましいものである。
【0045】また、上記において、光安定化剤として
は、高分子中の光劣化開始源である励起された活性種を
捕捉し、光劣化を防止するものであり、例えば、ヒンダ
−ドアミン系化合物、ヒンダ−トピペリジン系化合物、
その他等の光安定化剤の1種ないしそれ以上を使用する
ことができる。その使用量としては、ポリプロピレン系
樹脂組成物において、0.1重量%〜10重量%位、好
ましくは、0.3重量%〜10重量%位添加して使用す
ることが望ましいものである。
【0046】次にまた、上記のドライラミネ−ト積層方
式において、ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着剤と
しては、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、アクリル酸
のエチル、ブチル、2−エチルヘキシルエステル等のホ
モポリマ−、あるいは、これらとメタクリル酸メチル、
アクリロニトリル、スチレン等との共重合体等からなる
ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレ−ト
系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、
アクリル酸、メタクリル酸等のモノマ−との共重合体等
からなるエチレン共重合体系接着剤、ポリエチレン系樹
脂あるいはポリプロピレン系樹脂等からなるポリオレフ
ィン系接着剤、セルロ−ス系接着剤、ポリエステル系接
着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、尿素
樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着
剤、フェノ−ル樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリ
ウレタン系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、スチレン−イソプレンゴム等からなるゴム系接
着剤、シリコ−ン系接着剤、アルカリ金属シリケ−ト、
低融点ガラス等からなる無機系接着剤、その他等の接着
剤を使用することがてきる。上記の接着剤の組成系は、
水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの
組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シ
−ト状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更
に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱
溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
而して、上記の接着剤は、例えば、ロ−ルコ−ト法、グ
ラビアロ−ルコ−ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−
ト法、あるいは、印刷法等によって施すことができ、そ
のコ−ティング量としては、0.1〜10g/m2 (乾
燥状態)位が望ましい。
【0047】本発明において、上記の接着剤としては、
特に、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレ
ンゴム等からなるゴム系接着剤を使用することが、それ
らの材料が耐加水分解性に優れていると共に本用途で求
められる高耐寒性に最も適した材料であることから、最
も望ましいものである。また、本発明において、上記の
ラミネ−ト用接着剤としては、高耐熱性、耐湿熱性等に
対応するために、接着剤を構成するビヒクルの主成分と
しての樹脂等が、架橋ないし硬化して三次元網目状の架
橋構造等を形成し得るものを使用することが望ましいも
のである。具体的には、上記のラミネ−ト用接着剤層を
構成する接着剤が、硬化剤または架橋剤の存在下、熱ま
たは光等からなる反応エネルギ−により架橋構造を形成
することが好ましいものである。例えば、本発明におい
ては、ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着剤が、例え
ば、脂肪族系・脂環系イソシアネ−ト、あるいは、芳香
族系イソシアネ−ト等のイソシアネ−ト系の硬化剤また
は架橋剤の存在下、熱、または光からなる反応エネルギ
−によりラミネ−ト用接着剤が架橋構造を形成すること
により、耐熱性、耐湿熱性等に優れた太陽電池モジュ−
ル用裏面保護シ−トを製造し得るものである。上記にお
いて、脂肪族系イソシアネ−トとしては、例えば、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネ−ト(HDI)、脂環
系イソシアネ−トとしては、例えば、イソホロンジイソ
シアネ−ト(IPDI)、芳香族系イソシアネ−トとし
ては、例えば、トリレンジイソシアネ−ト(TDI)、
ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)、ナフチ
レンジイソシアネ−ト(NDI)、トリジンジイソシア
ネ−ト(TODI)、キシリレンジイソシアネ−ト(X
DI)等を使用することができる。
【0048】なお、上記の接着剤中には、紫外線劣化等
を防止するために、前述の紫外線吸収剤あるいは光安定
化剤を添加することができる。上記の紫外線吸収剤ある
いは光安定化剤としては、前述の紫外線吸収剤の1種な
いしそれ以上、あるいは、光安定化剤の1種ないしそれ
以上を同様に使用することができる。その使用量として
は、その粒子形状、密度等によって異なるが、約0.1
〜10重量%位が好ましい。
【0049】また、上記の溶融押出積層方式において、
より強固な接着強度を得るために、例えば、アンカ−コ
−ト剤等の接着助剤等を使用し、そのアンカ−コ−ト剤
層を介して、積層することができる。上記のアンカ−コ
−ト剤としては、例えば、アルキルチタネ−ト等の有機
チタン系、イソシアネ−ト系、ポリエチレンイミン系、
ポリプタジエン系、その他等の水性ないし油性の各種の
アンカ−コ−ト剤を使用することができる。上記のアン
カ−コ−ト剤は、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−
ルコ−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用
いてコ−ティングすることができ、そのコ−ティング量
としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望まし
い。更に、上記の溶融押出積層方式において、溶融押出
樹脂層を構成する溶融押出樹脂としては、例えば、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポ
リマ−、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸、フマ−ル酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性し
た酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等の樹脂を使用
することができる。その溶融押出樹脂層の膜厚として
は、5〜100μm位、好ましくは、10〜50μm位
が望ましい。
【0050】なお、本発明においては、無機酸化物の蒸
着膜を設けた基材フィルムと着色用添加剤と紫外線吸収
剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂
フィルムとの密接着性を改善するために、更に、例え
ば、予め、プライマ−コ−ト剤層等を任意に形成して、
表面処理層とすることもできる。上記のプライマ−コ−
ト剤としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェ
ノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹
脂、セルロ−ス系樹脂、その他等をビヒクルの主成分と
する樹脂組成物を使用することができる。なお、本発明
においては、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ
−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いて
コ−ティングしてプライマ−コ−ト剤層を形成すること
ができ、而して、そのコ−ティング量としては、0.1
〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0051】次にまた、本発明において、無機酸化物の
蒸着膜を設けた基材フィルムの2層以上を重層する場
合、あるいは、無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィル
ムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介して重層する場
合には、前述の耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム
を形成する場合と同様に、ラミネ−ト用接着剤層等を介
してドライラミネ−ト積層するドライラミネ−ト積層方
式、あるいは、アンカ−コ−ト剤層、溶融押出樹脂層等
を介して溶融押出積層する溶融押出積層方式、その他等
の方式を用いて同様に重層することができる。而して、
上記のドライラミネ−ト積層方式、あるいは、溶融押出
積層方式等を用いる場合には、前述のラミネ−ト用接着
剤、アンカ−コ−ト剤、溶融押出樹脂、プライマ−コ−
ト剤、その他等を同様に使用することができる。
【0052】次に、本発明において、本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、太陽電池モジュ−
ル等を構成する強靱性樹脂フィルムとしては、太陽電池
モジュ−ル自身の強度、剛性、腰等を保持し、更に、太
陽電池モジュ−ル等に水分等が浸入して生じる加水分解
による強度劣化、あるいは、太陽電池モジュ−ルを構成
する充填剤層等が分解して発生する酢ビ系ガス等の脱ガ
スによる強度劣化等を防止するものであることから、機
械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を
有し、特に、強度に優れ、かつ、耐候性、耐熱性、耐水
性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、耐薬品性、防湿性、
その他等の諸特性に優れ、特に、水分、酸素等の侵入を
防止する防湿性を著しく向上させ、その長期的な性能劣
化を最小限に抑え、特に、加水分解劣化等を防止し、極
めて耐久性に富み、その保護能力性に優れている強靱性
な樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂
のフィルムないしシ−トを使用することができる。而し
て、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延
伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸し
た延伸フィルム等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、本発明において、その樹脂のフィルムない
しシ−トの厚さとしては、強度、剛性、腰等を保持する
に必要な最低限の厚さであればよく、厚すぎると、コス
トを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄すぎると、強
度、剛性、腰等が低下して好ましくないものである。本
発明においては、上記のような理由から、約10μmな
いし200μm位、好ましくは、約30μmないし10
0μm位が最も望ましい。
【0053】次に、本発明において、太陽電池モジュ−
ルを構成する通常の太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−
トについて説明すると、かかる表面保護シ−トとして
は、太陽光の透過性、絶縁性等を有し、更に、耐候性、
耐熱性、耐光性、耐水性、耐風圧性、耐降雹性、耐薬品
性、防湿性、防汚性、その他等の諸特性を有し、物理的
あるいは化学的強度性、強靱性等に優れ、極めて耐久性
に富み、更に、光起電力素子としての太陽電池素子の保
護ということから、耐スクラッチ性、衝撃吸収性等に優
れていることが必要である。上記の表面保護シ−トとし
ては、具体的には、例えば、公知のガラス板等は勿論の
こと、更に、例えば、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂
(各種のナイロン)、ポリエステル系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セル
ロ−ス系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないし
シ−トを使用することができる。上記の樹脂のフィルム
ないしシ−トとしては、例えば、2軸延伸した樹脂のフ
ィルムないしシ−トも使用することができる。また、上
記の樹脂のフィルムないしシ−トにおいて、その膜厚と
しては、12〜200μm位、より好ましくは、25〜
150μm位が望ましい。
【0054】次に、本発明において、太陽電池モジュ−
ルを構成する太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−トの下
に積層する充填剤層について説明すると、かかる充填剤
層としては、太陽光が入射し、これを透過して吸収する
ことから透明性を有することが必要であり、また、表面
保護シ−トおよび裏面保護シ−トとの接着性を有するこ
とも必要であり、更に、光起電力素子としての太陽電池
素子の表面の平滑性を保持する機能を果たすために熱可
塑性を有すること、更には、光起電力素子としての太陽
電池素子の保護ということから、耐スクラッチ性、衝撃
吸収性等に優れていることが必要である。具体的には、
上記の充填剤層としては、例えば、フッ素系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレ
ン−アクリル酸、または、メタクリル酸共重合体、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンある
いはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ−ル酸等の不飽和
カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポ
リビニルブチラ−ル樹脂、シリコ−ン系樹脂、エポキシ
系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、その他等の樹脂の1
種ないし2種以上の混合物を使用することができる。な
お、本発明においては、上記の充填剤層を構成する樹脂
には、耐熱性、耐光性、耐水性等の耐候性等を向上させ
るために、その透明性を損なわない範囲で、例えば、架
橋剤、熱酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、光酸化
防止剤、その他等の添加剤を任意に添加し、混合するこ
とができるものである。而して、本発明においては、太
陽光の入射側の充填剤としては、耐光性、耐熱性、耐水
性等の耐候性を考慮すると、フッ素系樹脂、シリコ−ン
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂が望ましい素材で
ある。なお、上記の充填剤層の厚さとしては、200〜
1000μm位、好ましくは、350〜600μm位が
望ましい。
【0055】次に、本発明において、太陽電池モジュ−
ルを構成する光起電力素子としての太陽電池素子につい
て説明すると、かかる太陽電池素子としては、従来公知
のもの、例えば、単結晶シリコン型太陽電池素子、多結
晶シリコン型太陽電池素子等の結晶シリコン太陽電子素
子、シングル接合型あるいはタンデム構造型等からなる
アモルファスシリコン太陽電池素子、ガリウムヒ素(G
aAs)やインジウム燐(InP)等のIII −V 族化合
物半導体太陽電子素子、カドミウムテルル(CdTe)
や銅インジウムセレナイド(CuInSe2 )等のII−
VI族化合物半導体太陽電子素子、有機太陽電池素子、そ
の他等を使用することができる。更に、薄膜多結晶性シ
リコン太陽電池素子、薄膜微結晶性シリコン太陽電池素
子、薄膜結晶シリコン太陽電池素子とアモルファスシリ
コン太陽電池素子とのハイブリット素子等も使用するこ
とができる。而して、本発明において、太陽電池素子
は、例えば、ガラス基板、プラスチック基板、金属基
板、その他等の基板の上に、pn接合構造等の結晶シリ
コン、p−i−n接合構造等のアモルファスシリコン、
化合物半導体等の起電力部分が形成されて太陽電池素子
を構成するものである。
【0056】次に、本発明において、太陽電池モジュ−
ルを構成する光起電力素子の下に積層する充填剤層につ
いて説明すると、かかる充填剤層としては、上記の太陽
電池モジュ−ル用表面保護シ−トの下に積層する充填剤
層と同様に、裏面保護シ−トとの接着性を有することも
必要であり、更に、光起電力素子としての太陽電池素子
の裏面の平滑性を保持する機能を果たすために熱可塑性
を有すること、更には、光起電力素子としての太陽電池
素子の保護ということから、耐スクラッチ性、衝撃吸収
性等に優れていることが必要である。しかし、上記の太
陽電池モジュ−ルを構成する光起電力素子の下に積層す
る充填剤層としては、上記の太陽電池モジュ−ル用表面
保護シ−トの下に積層する充填剤層と異なり、必ずも、
透明性を有することを必要としないものである。具体的
には、上記の充填剤層としては、前述の太陽電池モジュ
−ル用表面保護シ−トの下に積層する充填剤層と同様
に、例えば、フッ素系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸、また
は、メタクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマ−ル酸等の不飽和カルボン酸で変性した
酸変性ポリオレンフィン系樹脂、ポリビニルブチラ−ル
樹脂、シリコ−ン系樹脂、エポキシ系樹脂、(メタ)ア
クリル系樹脂、その他等の樹脂の1種ないし2種以上の
混合物を使用することができる。なお、本発明において
は、上記の充填剤層を構成する樹脂には、耐熱性、耐光
性、耐水性等の耐候性等を向上させるために、その透明
性を損なわない範囲で、例えば、架橋剤、熱酸化防止
剤、光安定剤、紫外線吸収剤、光酸化防止剤、その他等
の添加剤を任意に添加し、混合することができるもので
ある。なお、上記の充填剤層の厚さとしては、200〜
1000μm位、より好ましくは、350〜600μm
位が望ましい。
【0057】なお、本発明において、本発明にかかる太
陽電池モジュ−ルを製造する際に、その強度、耐候性、
耐スクラッチ性、その他等の諸堅牢性を向上させるため
に、その他の素材、例えば、低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテ
ンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリ
ビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセ
タ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−
ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから
任意に選択して使用することができる。本発明におい
て、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ない
し二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用
することができる。また、その厚さは、任意であるが、
数μmから300μm位の範囲から選択して使用するこ
とができる。更に、本発明においては、フィルムないし
シ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成
膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0058】次に、本発明において、上記のような材料
を使用して太陽電池モジュ−ルを製造する方法について
説明すると、かかる製造法としては、公知の方法、例え
ば、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−
トを使用し、例えば、上記の太陽電池モジュ−ル用表面
保護シ−ト、充填剤層、光起電力素子としての太陽電池
素子、充填剤層、および、上記の本発明にかかる太陽電
池モジュ−ル用裏面保護シ−トを、その一方のポリプロ
ピレン系樹脂フィルムの面を対向させて、順次に積層
し、更に、必要ならば、各層間に、その他の素材を任意
に積層し、次いで、これらを、真空吸引等により一体化
して加熱圧着するラミネ−ション法等の通常の成形法を
利用し、上記の各層を一体成形体として加熱圧着成形し
て、太陽電池モジュ−ルを製造することができる。上記
において、必要ならば、各層間の接着性等を高めるため
に、(メタ)アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニ
ル系樹脂、その他等の樹脂をビヒクルの主成分とする加
熱溶融型接着剤、溶剤型接着剤、光硬化型接着剤、その
他等を使用することができる。
【0059】また、上記の積層において、各積層対向面
には、密接着性を向上させるために、必要に応じて、例
えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは
窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロ−放電処
理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の
前処理を任意に施すことができる。更に、上記の積層に
おいては、各積層対向面に、予め、プライマ−コ−ト剤
層、アンダ−コ−ト剤層、接着剤層、あるいは、アンカ
−コ−ト剤層等を任意に形成して、表面前処理を行うこ
ともできる。上記の前処理のコ−ト剤層としては、例え
ば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチ
レンアルイハポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂
あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹
脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使
用することができる。また、上記において、コ−ト剤層
の形成法としては、例えば、溶剤型、水性型、あるい
は、エマルジョン型等のコ−ト剤を使用し、ロ−ルコ−
ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、キスコ−ト法、その他
等のコ−ト法を用いてコ−トすることができる。
【0060】更にまた、本発明においては、本発明にか
かる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トとして使用
し、その太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トのいずれ
か一方のポリプロピレン系樹脂フィルムの面に、上記の
充填剤層を積層して、予め、太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トと充填剤層とが積層した積層体を製造し、し
かる後、上記の積層体を構成する充填剤層の面に、光起
電力素子としての太陽電池素子、充填剤層、太陽電池モ
ジュ−ル用表面保護シ−トを順次に積層して、更に、必
要ならば、その他の素材を任意に積層し、次いで、それ
らを真空吸引等により一体化して加熱圧着するラミネ−
ション法等の通常の成形法を利用し、上記の各層を一体
成形体として加熱圧着成形して、太陽電池モジュ−ルを
製造することができる。
【0061】
【実施例】以下に本発明について実施例を挙げて更に具
体的に本発明を説明する。 実施例1 (1).基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形
成した厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装
置の送り出しロ−ルに装着し、該2軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの一方のコロナ処理面に、下記
の条件で厚さ800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜
を形成した。 (蒸着条件) 反応ガス混合比:ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガ
ス:ヘリウム=1:10 :10(単位:slm) 真空チャンバ−内の真空度:5.0×10-6mbar 蒸着チャンバ−内の真空度:6.0×10-2mbar 冷却・電極ドラム供給電力:20kW フィルムの搬送速度:80m/分 (2).他方、ポリプロピレン樹脂に、白色化剤として
酸化チタン(5重量%)と紫外線吸収剤として超微粒子
酸化チタン(粒子径、0.01〜0.06μm、3重量
%)および同じく紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤としてヒンダ−
トアミン系光安定化剤(1重量%)とを添加し、その
他、所要の添加剤を添加し、十分に混練してポリプロピ
レン樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹
脂組成物をTダイ押出機を使用し、溶融押出成形して、
厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィル
ムを製造し、更に、該白着色無延伸ポリプロピレン樹脂
フィルムの両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施
してコロナ処理面を形成した。 (3).次に、上記の(2)で製造した白着色無延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫
外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.
0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−
ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法
により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるように
コ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次
いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、上
記の(1)で製造した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜
を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムの酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、し
かる後、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (4).更に、上記の(2)で製造した別の白着色無延
伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用し、その一方のコ
ロナ処理面に、上記と同様に、紫外線吸収剤としてベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する
2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、
これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g
/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミ
ネ−ト用接着剤層を形成した。次いで、上記で形成した
ラミネ−ト用接着剤層の面に、上記の(3)でドライラ
ミネ−ト積層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形
成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ
処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者を
ドライラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の白着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0062】実施例2 (1).上記の実施例1で製造した厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムと厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロ
ピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の実
施例1の(3)と同様にして、白着色無延伸ポリプロピ
レン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線吸収
剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量
%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接
着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を
形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しか
る後、その両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ80
0Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを重層した。 (3).更に、別の白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記と同
様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収
剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系
ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ル
コ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)にな
るようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成
した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の
面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層して重層し
た厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−
ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを製造した。 (4).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方のポリプロピレン樹脂フィルム
の面を対向させ、更に、上記の太陽電池素子面を上に向
けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、本
発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造した。
【0063】実施例3 (1).上記の実施例1で製造した厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムと厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロ
ピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の実
施例1の(3)と同様にして、白着色無延伸ポリプロピ
レン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線吸収
剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量
%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接
着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、両面にコロナ処理面を形成した厚さ50
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、その一方のコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、
次いで、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (3)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ5
0μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の他方のコロナ処理面に、上記の(1)と同様にして、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラ
ミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ
−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になる
ようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し
た。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面
に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素
の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その
両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを重層した。 (4).更に、別の白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記の
(1)と同様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型の
ウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラ
ビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥
状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着
剤層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用
接着剤層の面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層
して重層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成し
た2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理
面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドラ
イラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方のポリプロピレン樹脂フィルム
の面を対向させ、更に、上記の太陽電池素子面を上に向
けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、本
発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造した。
【0064】実施例4 (1).基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形
成した厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを使用し、まず、その2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを巻き取り式の真空蒸着機の
送り出しロ−ルに装着し、次に、これを繰り出し、その
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの一方の
コロナ処理面に、一酸化珪素(SiO)を蒸着源に用い
て、酸素ガスを供給しながら、エレクトロンビ−ム(E
B)加熱方式による真空蒸着法により、下記の蒸着条件
により、膜厚800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜
を形成した。 (蒸着条件) 蒸着チャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa(1×
10-4Torr) 巻き取りチャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa 電子ビ−ム電力;25kw フィルム搬送速度;400m/分 蒸着面;コロナ処理面 (2).他方、ポリプロピレン樹脂に、白色化剤として
酸化チタン(5重量%)と紫外線吸収剤として超微粒子
酸化チタン(粒子径、0.01〜0.06μm、3重量
%)および同じく紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤としてヒンダ−
トアミン系光安定化剤(1重量%)とを添加し、その
他、所要の添加剤を添加し、十分に混練してポリプロピ
レン樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹
脂組成物をTダイ押出機を使用し、溶融押出成形して、
厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィル
ムを製造し、更に、該白着色無延伸ポリプロピレン樹脂
フィルムの両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施
してコロナ処理面を形成した。 (3).次に、上記の(2)で製造した白着色無延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫
外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.
0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−
ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法
により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるように
コ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次
いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、上
記の(1)で製造した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜
を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムの酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、し
かる後、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (4).更に、上記の(2)で製造した別の白着色無延
伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用し、その一方のコ
ロナ処理面に、上記と同様に、紫外線吸収剤としてベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する
2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、
これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g
/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミ
ネ−ト用接着剤層を形成した。次いで、上記で形成した
ラミネ−ト用接着剤層の面に、上記の(3)でドライラ
ミネ−ト積層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形
成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ
処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者を
ドライラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の白着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0065】実施例5 (1).上記の実施例4で製造した厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムと厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロ
ピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の実
施例4の(3)と同様にして、白着色無延伸ポリプロピ
レン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線吸収
剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量
%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接
着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を
形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しか
る後、その両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ80
0Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを重層した。 (3).更に、別の白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記と同
様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収
剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系
ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ル
コ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)にな
るようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成
した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の
面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層して重層し
た厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−
ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを製造した。 (4).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方のポリプロピレン樹脂フィルム
の面を対向させ、更に、上記の太陽電池素子面を上に向
けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、本
発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造した。
【0066】実施例6 (1).上記の実施例4で製造した厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムと厚さ60μmの白着色無延伸ポリプロ
ピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の実
施例4の(3)と同様にして、白着色無延伸ポリプロピ
レン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線吸収
剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量
%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接
着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、両面にコロナ処理面を形成した厚さ50
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、その一方のコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、
次いで、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (3)、次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ5
0μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の他方のコロナ処理面に、上記の(1)と同様にして、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラ
ミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ
−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になる
ようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し
た。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面
に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素
の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その
両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを重層した。 (4).更に、別の白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記の
(1)と同様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型の
ウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラ
ビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥
状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着
剤層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用
接着剤層の面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層
して重層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成し
た2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理
面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドラ
イラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方のポリプロピレン樹脂フィルム
の面を対向させ、更に、上記の太陽電池素子面を上に向
けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、本
発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造した。
【0067】実施例7 基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形成した厚
さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムを使用し、そのコロナ処理面に、1×10 -4Tor
rの真空下、高周波誘電加熱方式で純度99.9%の一
酸化珪素(SiO)を加熱蒸発させ、膜厚800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した。次に、上記で膜厚800Å
の酸化珪素の蒸着膜を形成した厚さ12μmの2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、以下、
上記の実施例1、同2、および、同3と同様にして、各
々、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−
トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−ルを同様に製
造した。
【0068】実施例8〜10 上記の実施例1において、基材フィルムとして、両面に
コロナ処理面を形成した厚さ12μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムを使用する代わりに、下
記に示す基材フィルムを使用し、その他は、上記の実施
例1、同2 、および、同3と全く同様に行って、上記と
同様に、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−ト、および、太陽電池モジュ−ルを同様に製造し
た。 実施例8.厚さ100μmのポリジシクロペンタジエン
樹脂シ−ト 実施例9.厚さ50μmのポリカ−ボネ−ト樹脂シ−ト 実施例10.厚さ50μmのポリアクリル系樹脂シ−ト
【0069】比較例1 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ120μmの白色の未延伸ポリプロピレンフィルム
を、その太陽電池素子面を上に向けて、アクリル系樹脂
の接着剤層を介して積層して、太陽電池モジュ−ルを製
造した。
【0070】比較例2 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ100μmの白色の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを、その太陽電池素子面を上に向けて、ア
クリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、太陽電池モ
ジュ−ルを製造した。
【0071】比較例3 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ100μmの白色のポリフッ化ビニル樹脂シ−トを対
向させて、かつ、その太陽電池素子面を上に向けて、ア
クリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、太陽電池モ
ジュ−ルを製造した。
【0072】比較例4 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ38μmの白色のポリフッ化ビニル樹脂フィルムと厚
さ35μmのアルミニウム箔と厚さ38μmの白色のポ
リフッ化ビニル樹脂フィルムとからなる3層積層物を、
その太陽電池素子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接
着剤層を介して積層して、太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0073】実験例1 上記の実施例1〜10で製造した本発明にかかる太陽電
池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1〜4にかかる
太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、
(1).水蒸気透過率、(2).出力低下率、(3).
引張り強度維持率、および、(4).積層強度を測定し
た。 (1).水蒸気透過率の測定 これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1〜4にかか
る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、温度
40℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MO
CON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン(PER
MATRAN)〕を使用して測定した。 (2).出力低下率の測定 これは、JIS規格C8917−1989に基づいて、
太陽電池モジュ−ルの環境試験を行い、試験前後の光起
電力の出力を測定して、比較評価した。 (3).引張り強度維持率の測定 これは、温度85℃、湿度85%、1000hrの環境
試験を実施し、試験前後での引張り強度の比較評価を行
い、試験前の引張り強度を100%としたときの試験後
の引張り強度維持率を測定したものである。なお、初期
の引張り強度は、全て50N/15mm巾以上であっ
た。測定は、上記の実施例1〜10で製造した本発明に
かかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1
〜4にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを1
5mm巾に裁断し、引張り試験機〔エ−・アンド・デ−
(A&D)株式会社製 機種名 テンシロン〕を用いて
測定して評価した。 (4).積層強度の測定 これは、実施例1〜10で製造した本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1〜4にかか
る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、その
一方の面に、充填剤層としての 厚さ400μmのエチ
レン−酢酸ビニル共重合体シ−トを積層し、次いで、そ
の積層シ−トを15mm巾に裁断し、引っ張り試験機
〔エ−・アンド・デ−(A&D)株式会社製 機種名
テンシロン〕を用いて、その積層シ−トの積層面の剥離
強度を測定して評価した。上記の測定結果について下記
の表1に示す。
【0074】 上記の表1において、水蒸気透過度の単位は、〔g/m
2 /day・40℃・100%RH〕であり、出力低下
率の単位は、〔%〕(85℃85%1000h)であ
り、引張り強度劣化維持率の単位は、〔%〕(85℃8
5%1000h)であり、積層強度の単位は、〔N/1
5mm巾〕である。
【0075】上記の表1に示す測定結果より明らかなよ
うに、実施例1〜10にかかる太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トは、水蒸気透過度、引張り強度維持率、お
よび、積層強度に優れていた。更に、上記の実施例1〜
10にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを用
いた太陽電池モジュ−ルは、出力低下率も低いものであ
った。これに対し、比較例1〜3にかかる太陽電池モジ
ュ−ル用裏面保護シ−トは、水蒸気透過度、引張り強度
維持率、および、積層強度が低く、そのために、それを
用いて製造した太陽電池モジュ−ルは、出力低下率が高
い等の問題点があるものであった。なお、比較例4にか
かる太陽電池モジュ−ルは、引張り強度維持率、積層強
度等が低いものの、一般的に使用されている太陽電池モ
ジュ−ルの構成であり、本実施例と同程度の出力低下率
を達成しているものであった。この点から考慮し、本発
明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トは、比
較例4にかかる太陽電池モジュ−ルを構成する裏面保護
シ−トに代わって充分に使用することができるものであ
ることが判明した。
【0076】実施例11 (1).基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形
成した厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装
置の送り出しロ−ルに装着し、該2軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムの一方のコロナ処理面に、下記
の条件で厚さ800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜
を形成した。 (蒸着条件) 反応ガス混合比:ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガ
ス:ヘリウム=1:10:10(単位:slm) 真空チャンバ−内の真空度:5.0×10-6mbar 蒸着チャンバ−内の真空度:6.0×10-2mbar 冷却・電極ドラム供給電力:20kW フィルムの搬送速度:80m/分 (2).他方、ポリプロピレン樹脂に、黒色化剤として
カ−ボンブラック(5重量%)と紫外線吸収剤としてベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤
としてヒンダ−トアミン系光安定化剤(3重量%)とを
添加し、その他、所要の添加剤を添加し、十分に混練し
てポリプロピレン樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリ
プロピレン樹脂組成物をTダイ押出機を使用し、溶融押
出成形して、厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプロピレ
ン樹脂フィルムを製造し、更に、該黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの両面に、常法に従って、コロナ
放電処理を施してコロナ処理面を形成した。 (3).次に、上記の(2)で製造した黒着色無延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫
外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.
0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−
ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法
により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるように
コ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次
いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、上
記の(1)で製造した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜
を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムの酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、し
かる後、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (4).更に、上記の(2)で製造した別の黒着色無延
伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用し、その一方のコ
ロナ処理面に、上記と同様に、紫外線吸収剤としてベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する
2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、
これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g
/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミ
ネ−ト用接着剤層を形成した。次いで、上記で形成した
ラミネ−ト用接着剤層の面に、上記の(3)でドライラ
ミネ−ト積層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形
成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ
処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者を
ドライラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0077】実施例12 (1).上記の実施例11で製造した厚さ800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムと厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の
実施例11の(3)と同様にして、黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線
吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重
量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を
形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しか
る後、その両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ80
0Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを重層した。 (3).更に、別の黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記と同
様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収
剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系
ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ル
コ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)にな
るようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成
した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の
面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層して重層し
た厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−
ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを製造した。 (4).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0078】実施例13 (1).上記の実施例11で製造した厚さ800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムと厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の
実施例11の(3)と同様にして、黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線
吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重
量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、両面にコロナ処理面を形成した厚さ50
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、その一方のコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、
次いで、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (3).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ5
0μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の他方のコロナ処理面に、上記の(1)と同様にして、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラ
ミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ
−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になる
ようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し
た。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面
に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素
の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その
両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを重層した。 (4).更に、別の黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記の
(1)と同様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型の
ウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラ
ビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥
状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着
剤層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用
接着剤層の面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層
して重層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成し
た2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理
面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドラ
イラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0079】実施例14 (1).基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形
成した厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを使用し、まず、その2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを巻き取り式の真空蒸着機の
送り出しロ−ルに装着し、次に、これを繰り出し、その
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの一方の
コロナ処理面に、一酸化珪素(SiO)を蒸着源に用い
て、酸素ガスを供給しながら、エレクトロンビ−ム(E
B)加熱方式による真空蒸着法により、下記の蒸着条件
により、膜厚800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜
を形成した。 (蒸着条件) 蒸着チャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa(1×
10-4Torr) 巻き取りチャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa 電子ビ−ム電力;25kw フィルム搬送速度;400m/分 蒸着面;コロナ処理面 (2).他方、ポリプロピレン樹脂に、黒色化剤として
カ−ボンブラック(5重量%)と紫外線吸収剤としてベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤
としてヒンダ−トアミン系光安定化剤(3重量%)とを
添加し、その他、所要の添加剤を添加し、十分に混練し
てポリプロピレン樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリ
プロピレン樹脂組成物をTダイ押出機を使用し、溶融押
出成形して、厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプロピレ
ン樹脂フィルムを製造し、更に、該黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの両面に、常法に従って、コロナ
放電処理を施してコロナ処理面を形成した。 (3).次に、上記の(2)で製造した黒着色無延伸ポ
リプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫
外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.
0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−
ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法
により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるように
コ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次
いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、上
記の(1)で製造した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜
を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムの酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、し
かる後、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (4).更に、上記の(2)で製造した別の黒着色無延
伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用し、その一方のコ
ロナ処理面に、上記と同様に、紫外線吸収剤としてベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する
2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、
これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g
/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミ
ネ−ト用接着剤層を形成した。次いで、上記で形成した
ラミネ−ト用接着剤層の面に、上記の(3)でドライラ
ミネ−ト積層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形
成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ
処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者を
ドライラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モ
ジュ−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0080】実施例15 (1).上記の実施例14で製造した厚さ800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムと厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の
実施例14の(3)と同様にして、黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線
吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重
量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を
形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の酸化珪素の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しか
る後、その両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ80
0Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムを重層した。 (3).更に、別の黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記と同
様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収
剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系
ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ル
コ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)にな
るようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成
した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の
面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層して重層し
た厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理面を対向さ
せて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−
ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを製造した。 (4).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色無延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0081】実施例16 (1).上記の実施例14で製造した厚さ800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムと厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムとを同様に使用し、まず、上記の
実施例14の(3)と同様にして、黒着色無延伸ポリプ
ロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線
吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重
量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用
接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法によ
り、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−
ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次い
で、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ
800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素の蒸着膜の面
を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライ
ラミネ−ト積層した。 (2).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ8
00Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルムのコロナ処理面に、上記の(1)
と同様にして、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウ
レタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビ
アロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状
態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤
層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接
着剤層の面に、両面にコロナ処理面を形成した厚さ50
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、その一方のコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、
次いで、その両者をドライラミネ−ト積層した。 (3).次に、上記でドライラミネ−ト積層した厚さ5
0μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の他方のコロナ処理面に、上記の(1)と同様にして、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する2液硬化型のウレタン系ラ
ミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ
−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)になる
ようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し
た。次いで、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面
に、別の厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの酸化珪素
の蒸着膜の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その
両者をドライラミネ−ト積層して、厚さ800Åの酸化
珪素の蒸着膜を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムを重層した。 (4).更に、別の黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムを使用し、その一方のコロナ処理面に、上記の
(1)と同様に、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系
紫外線吸収剤(2.0重量%)を含有する2液硬化型の
ウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラ
ビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥
状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着
剤層を形成した。次いで、上記で形成したラミネ−ト用
接着剤層の面に、上記の(3)でドライラミネ−ト積層
して重層した厚さ800Åの酸化珪素の蒸着膜を形成し
た2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのコロナ処理
面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドラ
イラミネ−ト積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ
−ル用裏面保護シ−トを製造した。 (5).次に、上記で製造した太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トを使用し、厚さ3mmのガラス板、厚さ4
00μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、アモ
ルファスシリコンからなる太陽電池素子を並列に配置し
た厚さ38μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム、厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重
合体シ−ト、および、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを、その一方の黒着色未延伸ポリプロピレン
樹脂フィルムの面を対向させ、更に、上記の太陽電池素
子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接着剤層を介して
積層して、本発明にかかる太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0082】実施例17 基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形成した厚
さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムを使用し、そのコロナ処理面に、1×10 -4Tor
rの真空下、高周波誘電加熱方式で純度99.9%の一
酸化珪素(SiO)を加熱蒸発させ、膜厚800Åの酸
化珪素の蒸着膜を形成した。次に、上記で膜厚800Å
の酸化珪素の蒸着膜を形成した厚さ12μmの2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、以下、
上記の実施例11、同12、および、同13と同様にし
て、各々、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保
護シ−トおよびそれを使用した太陽電池モジュ−ルを同
様に製造した。
【0083】実施例18〜20 上記の実施例11において、基材フィルムとして、両面
にコロナ処理面を形成した厚さ12μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムを使用する代わりに、
下記に示す基材フィルムを使用し、その他は、上記の実
施例11、同12、および、同13と全く同様に行っ
て、上記と同様に、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−ト、および、太陽電池モジュ−ルを同様
に製造した。 実施例18.厚さ100μmのポリジシクロペンタジエ
ン樹脂シ−ト 実施例19.厚さ50μmのポリカ−ボネ−ト樹脂シ−
ト 実施例20.厚さ50μmのポリアクリル系樹脂シ−ト
【0084】比較例5 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ120μmの黒色の未延伸ポリプロピレンフィルム
を、その太陽電池素子面を上に向けて、アクリル系樹脂
の接着剤層を介して積層して、太陽電池モジュ−ルを製
造した。
【0085】比較例6 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ100μmの黒色の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを、その太陽電池素子面を上に向けて、ア
クリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、太陽電池モ
ジュ−ルを製造した。
【0086】比較例7 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ100μmの黒色のポリフッ化ビニル樹脂シ−トを対
向させて、かつ、その太陽電池素子面を上に向けて、ア
クリル系樹脂の接着剤層を介して積層して、太陽電池モ
ジュ−ルを製造した。
【0087】比較例8 厚さ3mmのガラス板、厚さ400μmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体シ−ト、アモルファスシリコンからな
る太陽電池素子を並列に配置した厚さ38μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、厚さ400μ
mのエチレン−酢酸ビニル共重合体シ−ト、および、厚
さ38μmの黒色のポリフッ化ビニル樹脂フィルムと厚
さ35μmのアルミニウム箔と厚さ38μmの黒色のポ
リフッ化ビニル樹脂フィルムとからなる3層積層物を、
その太陽電池素子面を上に向けて、アクリル系樹脂の接
着剤層を介して積層して、太陽電池モジュ−ルを製造し
た。
【0088】実験例2 上記の実施例11〜20で製造した本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例5〜8にかか
る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、
(1).水蒸気透過率、(2).出力低下率、(3).
引張り強度維持率、および、(4).積層強度を測定し
た。 (1).水蒸気透過率の測定 これは、実施例11〜20で製造した本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例5〜8にか
かる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、温
度40℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(M
OCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン(PE
RMATRAN)〕を使用して測定した。 (2).出
力低下率の測定 これは、JIS規格C8917−1989に基づいて、
太陽電池モジュ−ルの環境試験を行い、試験前後の光起
電力の出力を測定して、比較評価した。 (3).引張り強度維持率の測定 これは、温度85℃、湿度85%、1000hrの環境
試験を実施し、試験前後での引張り強度の比較評価を行
い、試験前の引張り強度を100%としたときの試験後
の引張り強度維持率を測定したものである。なお、初期
の引張り強度は、全て50N/15mm巾以上であっ
た。測定は、上記の実施例11〜20で製造した本発明
にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例
5〜8にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを
15mm巾に裁断し、引張り試験機〔エ−・アンド・デ
−(A&D)株式会社製 機種名 テンシロン〕を用い
て測定して評価した。 (4).積層強度の測定 これは、実施例11〜20で製造した本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例5〜8にか
かる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、そ
の一方の面に、充填剤層としての 厚さ400μmのエ
チレン−酢酸ビニル共重合体シ−トを積層し、次いで、
その積層シ−トを15mm巾に裁断し、引っ張り試験機
〔エ−・アンド・デ−(A&D)株式会社製 機種名
テンシロン〕を用いて、その積層シ−トの積層面の剥離
強度を測定して評価した。上記の測定結果について下記
の表2に示す。
【0089】 上記の表2において、水蒸気透過度の単位は、〔g/m
2 /day・40℃・100%RH〕であり、出力低下
率の単位は、〔%〕(85℃85%1000h)であ
り、引張り強度維持率の単位は、〔%〕(85℃85%
1000h)であり、積層強度の単位は、〔N/15m
m巾〕である。
【0090】上記の表2に示す測定結果より明らかなよ
うに、実施例11〜20にかかる太陽電池モジュ−ル用
裏面保護シ−トは、水蒸気透過度、引張り強度維持率、
および、積層強度に優れていた。更に、上記の実施例1
1〜20にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト
を用いた太陽電池モジュ−ルは、出力低下率も低いもの
であった。これに対し、比較例5〜7にかかる太陽電池
モジュ−ル用裏面保護シ−トは、水蒸気透過度、引張り
強度維持率、および、積層強度が低く、そのために、そ
れを用いて製造した太陽電池モジュ−ルは、出力低下率
が高い等の問題点があるものであった。なお、比較例8
にかかる太陽電池モジュ−ルは、引張り強度維持率、積
層強度等が低いものの、一般的に使用されている太陽電
池モジュ−ルの構成であり、本実施例と同程度の出力低
下率を達成しているものであった。この点から考慮し、
本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト
は、比較例8にかかる太陽電池モジュ−ルを構成する裏
面保護シ−トに代わって充分に使用することができるも
のであることが判明した。
【0091】実施例21〜101 (1).無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの製
造例 実施例(1)−(A) 基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形成した厚
さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り
出しロ−ルに装着し、該2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レ−トフィルムの一方のコロナ処理面に、下記の条件で
厚さ800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜を形成し
た。 (蒸着条件) 反応ガス混合比:ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガ
ス:ヘリウム=1:10:10(単位:slm) 真空チャンバ−内の真空度:5.0×10-6mbar 蒸着チャンバ−内の真空度:6.0×10-2mbar 冷却・電極ドラム供給電力:20kW フィルムの搬送速度:80m/分
【0092】実施例(1)−(B) 基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形成した厚
さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムを使用し、まず、その2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムを巻き取り式の真空蒸着機の送り出し
ロ−ルに装着し、次に、これを繰り出し、その2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの一方のコロナ処
理面に、一酸化珪素(SiO)を蒸着源に用いて、酸素
ガスを供給しながら、エレクトロンビ−ム(EB)加熱
方式による真空蒸着法により、下記の蒸着条件により、
膜厚800Å(80nm)の酸化珪素の蒸着膜を形成し
た。 (蒸着条件) 蒸着チャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa(1×
10-4Torr) 巻き取りチャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa 電子ビ−ム電力;25kw フィルム搬送速度;400m/分 蒸着面;コロナ処理面
【0093】実施例(1)−(C) 基材フィルムとして、両面にコロナ処理面を形成した厚
さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムを使用し、まず、その2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムを巻き取り式の真空蒸着機の送り出し
ロ−ルに装着し、次に、これを繰り出し、その2軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの一方のコロナ処
理面に、一酸化珪素(SiO)を蒸着源に用いて、酸素
ガスを供給しながら、高周波誘電加熱方式による真空蒸
着法により、下記の蒸着条件により、膜厚800Å(8
0nm)の酸化珪素の蒸着膜を形成した。 (蒸着条件) 蒸着チャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa(1×
10-4Torr) 巻き取りチャンバ−内真空度;1.33×10-2Pa 電子ビ−ム電力;25kw フィルム搬送速度;100m/分 蒸着面;コロナ処理面
【0094】(2).着色用添加剤と紫外線吸収剤と光
安定化剤とを含むポリプロピレン系樹脂フィルムの製造
例 実施例(2)−(A).ポリプロピレン樹脂に、着色用
添加剤として、黒色化剤であるカ−ボンブラック(5重
量%)と紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸
収剤(1重量%)と光安定化剤としてヒンダ−トアミン
系光安定化剤(3重量%)とを添加し、その他、所要の
添加剤を添加し、十分に混練してポリプロピレン樹脂組
成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹脂組成物を
Tダイ押出機を使用し、溶融押出成形して、厚さ60μ
mの黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムを製造
し、更に、該黒着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルム
の両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施してコロ
ナ処理面を形成した。
【0095】実施例(2)−(B).ポリプロピレン樹
脂に、着色用添加剤として、白色化剤である酸化チタン
(5重量%)と紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤としてヒンダ−ト
アミン系光安定化剤(3重量%)とを添加し、その他、
所要の添加剤を添加し、十分に混練してポリプロピレン
樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹脂組
成物をTダイ押出機を使用し、溶融押出成形して、厚さ
60μmの白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムを
製造し、更に、該白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィ
ルムの両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施して
コロナ処理面を形成した。
【0096】実施例(2)−(C).ポリプロピレン樹
脂に、着色用添加剤として、青色化剤である青色顔料
(5重量%)と紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(1重量%)と光安定化剤としてヒンダ−ト
アミン系光安定化剤(3重量%)とを添加し、その他、
所要の添加剤を添加し、十分に混練してポリプロピレン
樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹脂組
成物をTダイ押出機を使用し、溶融押出成形して、厚さ
60μmの青色着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルム
を製造し、更に、該白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フ
ィルムの両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施し
てコロナ処理面を形成した。
【0097】(3).ラミネ−ト用接着剤層の例 実施例(3)−(A).上記の実施例(2)−(A)で
製造した厚さ60μmの黒着色無延伸ポリプロピレン樹
脂フィルムの一方のコロナ処理面に、紫外線吸収剤とし
てベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2.0重量%)を含
有する2液硬化型のウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使
用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚
5.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティング
してラミネ−ト用接着剤層を形成した。
【0098】実施例(3)−(B).上記の実施例
(2)−(B)で製造した厚さ60μmの白着色無延伸
ポリプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する芳香族系イソシアネ−ト硬
化剤を含む反応型アクリル系接着剤を使用し、これを、
グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚5.0g/m
2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−
ト用接着剤層を形成した。
【0099】実施例(3)−(C).上記の実施例
(2)−(B)で製造した厚さ60μmの白着色無延伸
ポリプロピレン樹脂フィルムの一方のコロナ処理面に、
紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤
(2.0重量%)を含有する芳香族系イソシアネ−ト硬
化剤を含む架橋ネットワ−クを導入したスチレン−ブタ
ジエンゴム系接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ル
コ−ト法により、膜厚5.0g/m2 (乾燥状態)にな
るようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成
した。
【0100】上記で製造した(1).無機酸化物の蒸着
膜を設けた基材フィルム、(2).着色用添加剤と紫外
線吸収剤と光安定化剤とを含むポリプロピレン系樹脂フ
ィルム、および、(3).ラミネ−ト用接着剤層を使用
し、下記の表3に示すように、上記の実施例1〜20の
いずれかの製造方式と全く同様にして、上記と同様に、
本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、
および、太陽電池モジュ−ルを同様に製造した。
【0101】
【0102】実験例3 上記の実施例21〜101で製造した本発明にかかる太
陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと前述の比較例1〜
8にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについ
て、(1).水蒸気透過率、(2).出力低下率、
(3).引張り強度維持率、および、(4).積層強度
を測定した。 (1).水蒸気透過率の測定 これは、実施例21〜101で製造した本発明にかかる
太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1〜8に
かかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、
温度40℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン
(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン
(PERMATRAN)〕を使用して測定した。 (2).出力低下率の測定 これは、JIS規格C8917−1989に基づいて、
太陽電池モジュ−ルの環境試験を行い、試験前後の光起
電力の出力を測定して、比較評価した。 (3).引張り強度維持率の測定 これは、温度85℃、湿度85%、1000hrの環境
試験を実施し、試験前後での引張り強度の比較評価を行
い、試験前の引張り強度を100%としたときの試験後
の引張り強度維持率を測定したものである。なお、初期
の引張り強度は、全て50N/15mm巾以上であっ
た。測定は、上記の実施例21〜101で製造した本発
明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較
例1〜8にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト
を15mm巾に裁断し、引張り試験機〔エ−・アンド・
デ−(A&D)株式会社製 機種名 テンシロン〕を用
いて測定して評価した。 (4).積層強度の測定 これは、実施例21〜101で製造した本発明にかかる
太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トと比較例1〜8に
かかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、
その一方の面に、充填剤層としての 厚さ400μmの
エチレン−酢酸ビニル共重合体シ−トを積層し、次い
で、その積層シ−トを15mm巾に裁断し、引っ張り試
験機〔エ−・アンド・デ−(A&D)株式会社製 機種
名 テンシロン〕を用いて、その積層シ−トの積層面の
剥離強度を測定して評価した。上記の測定結果について
下記の表4に示す。
【0103】 上記の表4において、水蒸気透過度の単位は、〔g/m
2 /day・40℃・100%RH〕であり、出力低下
率の単位は、〔%〕(85℃85%1000h)であ
り、引張り強度維持率の単位は、〔%〕(85℃85%
1000h)であり、積層強度の単位は、〔N/15m
m巾〕である。
【0104】上記の表4に示す測定結果より明らかなよ
うに、実施例21〜101にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トは、水蒸気透過度、引張り強度維持
率、および、積層強度に優れていた。更に、上記の実施
例21〜101にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トを用いた太陽電池モジュ−ルは、出力低下率も低
いものであった。これに対し、比較例1〜3、5〜7に
かかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トは、水蒸気
透過度、引張り強度維持率、および、積層強度が低く、
そのために、それを用いて製造した太陽電池モジュ−ル
は、出力低下率が高い等の問題点があるものであった。
なお、比較例4、8にかかる太陽電池モジュ−ルは、引
張り強度維持率、積層強度等が低いものの、一般的に使
用されている太陽電池モジュ−ルの構成であり、本実施
例と同程度の出力低下率を達成しているものであった。
この点から考慮し、本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トは、比較例4、8にかかる太陽電池モ
ジュ−ルを構成する裏面保護シ−トに代わって充分に使
用することができるものであることが判明した。
【0105】実験例4 上記の実施例21〜29で製造した本発明にかかる太陽
電池モジュ−ル用裏面保護シ−トについて、ラミネ−ト
用接着剤層の耐湿熱性を測定した。上記のラミネ−ト用
接着剤層の耐湿熱性は、形成した太陽電池モジュ−ルに
対して、温度85℃、湿度85%、1000hrの環境
試験を実施し、試験前後での太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを構成している「無機酸化物の蒸着膜を設け
た基材フィルム」と「着色用添加剤と紫外線吸収剤と光
安定化剤とを含むポリプロピレン系樹脂フィルム」との
間の層間接着強度を、太陽電池モジュ−ル表面に沿って
15mm巾に裁断し、引っ張り試験機〔エ−・アンド・
デ−(A&D)株式会社製、機種名、テンシロン〕を用
いて測定して評価した。なお、比較のために、比較例1
〜8のものについても測定した。上記の測定結果につい
て、下記の表5に示す。
【0106】 上記の表5において、層間接着強度の単位は、〔N/1
5mm巾〕であり、また、太陽電池モジュ−ルの外観
は、上記の実施例21〜29で製造した太陽電池モジュ
−ルについてその外観を目視して評価したものであり、
良好は、太陽電池モジュ−ル表面の変色、波打ち、剥が
れ等の欠陥のない状態を意味し、やや不良は、上記の欠
陥のうち、僅かな波打ちのみ確認される状態を意味し、
不良は、上記の欠陥が1ないし2っ以上確認される状態
を意味するものである。
【0107】上記の表5に示す結果より明らかなよう
に、実施例21〜29にかかる太陽電池モジュ−ル用裏
面保護シ−トは、太陽電池モジュ−ル外観、層間接着強
度とも、非常に優れた耐湿熱性を示した。特に、接着強
度に関しては、実施例(3)−(A)から(C)の順
に、上記の厳しい環境試験後も高い値を維持し、一般的
に使用されている比較例4、8のものを上回る性能を確
認した。これらの点から考慮し、本発明にかかる太陽電
池モジュ−ル用裏面保護シ−トは、比較例4、8のもの
にかかる太陽電池モジュ−ルを構成する裏面保護シ−ト
に代わって十分に使用できるものであることが判明し
た。
【0108】
【発明の効果】以上の説明で明らかなよう、本発明は、
太陽電池モジュ−ルを構成する裏面保護シ−ト層につい
て、種々の問題点を解決すべく、まず、基材フィルムの
片面に、酸化珪素、あるいは、酸化アルミニウム等のガ
ラス質からなる透明な、かつ、水蒸気バリア性、酸素バ
リア性等に優れた無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上
記で無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの両面
に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを積層し、また
は、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの
2層以上を重層し、更に、上記で重層した重層体の両面
に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む
耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを積層し、ある
いは、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルム
の2層以上を強靱性樹脂フィルムを介して重層し、更
に、上記で重層した重層体の両面に、着色用添加剤と紫
外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレ
ン系樹脂フィルムを積層して太陽電池モジュ−ル用裏面
保護シ−トを製造し、而して、該太陽電池モジュ−ル用
裏面保護シ−トを使用し、例えば、ガラス板等からなる
通常の太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−ト、充填剤
層、光起電力素子としての太陽電池素子、充填剤層、お
よび、上記の太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを、
その一方のポリプロピレン系樹脂フィルムの面を対向さ
せて順次に積層し、次いで、これらを一体的に真空吸引
して加熱圧着するラミネ−ション法等を利用して太陽電
池モジュ−ルを製造して、強度に優れ、更に、耐候性、
耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、耐薬品
性、防汚性、その他等の諸特性に優れ、特に、水分、酸
素等の侵入を防止する防湿性に優れ、また、意匠性、装
飾性等についても著しく向上させ、その長期的な性能劣
化を最小限に抑え、特に、水分等による加水分解劣化等
を防止し、極めて耐久性に富み、保護能力性に優れ、か
つ、より低コストで安全な太陽電池モジュ−ルを安定的
に製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トについてその一例の層構成の概略を示す概略的断
面図である。
【図2】本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トについてその一例の層構成の概略を示す概略的断
面図である。
【図3】本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トについてその一例の層構成の概略を示す概略的断
面図である。
【図4】本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トについてその一例の層構成の概略を示す概略的断
面図である。
【図5】本発明にかかる太陽電池モジュ−ル用裏面保護
シ−トについてその一例の層構成の概略を示す概略的断
面図である。
【図6】無機酸化物の蒸着膜について、他の例の層構成
を示す概略を示す概略的断面図である。
【図7】無機酸化物の蒸着膜について、他の例の層構成
を示す概略を示す概略的断面図である。
【図8】図1に示す本発明にかかる太陽電池モジュ−ル
用裏面保護シ−トを使用して製造した太陽電池モジュ−
ルついてその一例の層構成の概略を示す概略的断面図で
ある。
【図9】巻き取り式真空蒸着装置の一例を示す概略的構
成図である。
【図10】プラズマ化学蒸着装置の一例を示す概略的構
成図である。
【符号の説明】
A 太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト A1 〜A2 太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト 1 基材フィルム 2 無機酸化物の蒸着膜 2a 多層膜 2b 無機酸化物の蒸着膜 2c 無機酸化物の蒸着膜 2d 複合膜 3 ポリプロピレン系樹脂フィルム 4 重層体 4a 重層体 5 強靱性樹脂フィルム 6 ラミネ−ト用接着剤層 7 アンカ−コ−ト剤層、溶融押出樹脂層等 T 太陽電池モジュ−ル 11 太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−ト 12 充填剤層 13 太陽電池素子 14 充填剤層 15(A) 太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 晃次郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 宮地 貴樹 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA17A AA17D AK01A AK01D AK01E AK02A AK05E AK06E AK07B AK07C AK07D AK17A AK22G AK42D AL05B BA03 BA04 BA05 BA10B BA10C CA05B CA07B CA13B CB00 EH17E EH66A EJ38D GB90 HB00B JJ03B JK09E JL10B 5F051 BA18 JA04 JA05 JA20

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸収
    剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂
    フィルムを積層することを特徴とする太陽電池モジュ−
    ル用裏面保護シ−ト。
  2. 【請求項2】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を重層し、更に、上記で重
    層した重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と
    光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィ
    ルムを積層することを特徴とする太陽電池モジュ−ル用
    裏面保護シ−ト。
  3. 【請求項3】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介
    して重層し、更に、上記で重層した重層体の両面に、着
    色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性
    のポリプロピレン系樹脂フィルムを積層することを特徴
    とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  4. 【請求項4】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸収
    剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂
    フィルムをラミネ−ト用接着剤層を介して積層すること
    を特徴とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  5. 【請求項5】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を重層し、更に、上記で重
    層した重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と
    光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィ
    ルムをラミネ−ト用接着剤層を介して積層することを特
    徴とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  6. 【請求項6】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介
    して重層し、更に、上記で重層した重層体の両面に、着
    色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性
    のポリプロピレン系樹脂フィルムをラミネ−ト用接着剤
    層を介して積層することを特徴とする太陽電池モジュ−
    ル用裏面保護シ−ト。
  7. 【請求項7】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸収
    剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂
    フィルムを溶融押出樹脂層を介して積層することを特徴
    とする太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  8. 【請求項8】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を重層し、更に、上記で重
    層した重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と
    光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィ
    ルムを溶融押出樹脂層を介して積層することを特徴とす
    る太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  9. 【請求項9】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物
    の蒸着膜を設け、かつ、上記の無機酸化物の蒸着膜を設
    けた基材フィルムの2層以上を強靱性樹脂フィルムを介
    して重層し、更に、上記で重層した重層体の両面に、着
    色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性
    のポリプロピレン系樹脂フィルムを溶融押出樹脂層を介
    して積層することを特徴とする太陽電池モジュ−ル用裏
    面保護シ−ト。
  10. 【請求項10】 基材フィルムが、フッ素系樹脂フィル
    ム、環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリカ−ボネ
    −ト系樹脂フィルム、ポリ(メタ)アクリル系樹脂フィ
    ルム、ポリスチレン系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂
    フィルム、または、ポリエステル系樹脂フィルムからな
    ることを特徴とする上記の請求項1〜9のいずれか1項
    に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  11. 【請求項11】 無機酸化物の蒸着膜が、無機酸化物の
    蒸着膜の1層若しくは2層以上の多層膜、または、異種
    の無機酸化物の蒸着膜の2層以上の複合膜からなること
    を特徴とする上記の請求項1〜10のいずれか1項に記
    載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  12. 【請求項12】 無機酸化物の蒸着膜が、膜厚50Å以
    上〜4000Å以下からなることを特徴とする上記の請
    求項1〜11のいずれか1項に記載する太陽電池モジュ
    −ル用裏面保護シ−ト。
  13. 【請求項13】 無機酸化物の蒸着膜が、化学気相成長
    法または物理気相成長法による無機酸化物の蒸着膜から
    なることを特徴とする上記の請求項1〜12のいずれか
    1項に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  14. 【請求項14】 着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定
    化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルム
    が、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを練り
    込み加工した耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムか
    らなることを特徴とする上記の請求項1〜13のいずれ
    か1項に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−
    ト。
  15. 【請求項15】 着色用添加剤が、黒色化剤、白色化剤
    または青色化剤からなることを特徴とする上記の請求項
    1〜14のいずれか1項に記載する太陽電池モジュ−ル
    用裏面保護シ−ト。
  16. 【請求項16】 黒色化剤が、黒色系顔料からなること
    を特徴とする上記の請求項1〜15のいずれか1項に記
    載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  17. 【請求項17】 白色化剤が、白色系顔料からなること
    を特徴とする上記の請求項1〜15のいずれか1項に記
    載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  18. 【請求項18】 青色化剤が、青色系顔料からなること
    を特徴とする上記の請求項1〜15のいずれか1項に記
    載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  19. 【請求項19】 紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系、
    ベンゾトリアゾ−ル系、サルチレ−ト系、アクリルニト
    リル系、金属錯塩系、または、超微粒子酸化チタン(粒
    子径、0.01〜0.06μm)若しくは超微粒子酸化
    亜鉛(0.01〜0.04μm)からなる無機系の紫外
    線吸収剤の1種ないしそれ以上からなることを特徴とす
    る上記の請求項1〜18のいずれか1項に記載する太陽
    電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  20. 【請求項20】 光安定化剤が、ヒンダ−ドアミン系化
    合物の1種ないしないしそれ以上からなることを特徴と
    する上記の請求項1〜19のいずれか1項に記載する太
    陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  21. 【請求項21】 ポリプロピレン系樹脂フィルムが、プ
    ロピレンの単独重合体またはプロピレンと他のモノマ−
    との共重合体のフィルムからなることを特徴とする上記
    の請求項1〜20のいずれか1項に記載する太陽電池モ
    ジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  22. 【請求項22】 強靱性樹脂フィルムが、2軸延伸ポリ
    エチレンテレフタレ−トフィルムまたはポリプロピレン
    系樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項
    1〜21のいずれか1項に記載する太陽電池モジュ−ル
    用裏面保護シ−ト。
  23. 【請求項23】 ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着
    剤が、ポリ酢酸ビニル系接着剤、アクリル酸のエチル、
    ブチル、2−エチルヘキシルエステルのホモポリマ−、
    または、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニトリ
    ル、スチレンとの共重合体からなるポリアクリル酸エス
    テル系接着剤、シアノアクリレ−ト系接着剤、エチレン
    と酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、また
    は、メタクリル酸からなるモノマ−との共重合体等から
    なるエチレン共重合体系接着剤、ポリエチレン系樹脂あ
    るいはポリプロピレン系樹脂等からなるポリオレフィン
    系接着剤、セルロ−ス系接着剤、ポリエステル系接着
    剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、尿素樹
    脂またはメラミン樹脂からなるアミノ樹脂系接着剤、フ
    ェノ−ル樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタ
    ン系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロ
    プレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴ
    ム、または、スチレン−イソプレンゴムからなるゴム系
    接着剤、シリコ−ン系接着剤、アルカリ金属シリケ−
    ト、または、低融点ガラスからなる無機系接着剤からな
    ることを特徴とする上記の請求項1〜22のいずれか1
    項に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  24. 【請求項24】 ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着
    剤が、硬化剤または架橋剤の存在下、熱または光からな
    る反応エネルギ−により架橋構造を形成することを特徴
    とする上記の請求項1〜23のいずれか1項に記載する
    太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト。
  25. 【請求項25】 ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着
    剤が、イソシアネ−ト系の硬化剤または架橋剤の存在
    下、熱または光からなる反応エネルギ−により架橋構造
    を形成することを特徴とする上記の請求項1〜24のい
    ずれか1項に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ
    −ト。
  26. 【請求項26】 溶融押出樹脂層を溶融押出樹脂が、低
    密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
    チレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロ
    ピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
    脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
    アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
    体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポ
    リマ−、ポリエチレン若しくはポリプロピレンのポリオ
    レフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレ
    イン酸、フマ−ル酸、または、イタコン酸からなる不飽
    和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂か
    らなることを特徴とする上記の請求項1〜25のいずれ
    か1項に記載する太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−
    ト。
  27. 【請求項27】 太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−
    ト、充填剤層、光起電力素子としての太陽電池素子、充
    填剤層、および、基材フィルムの一方の面に、無機酸化
    物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を
    設けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸
    収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹
    脂フィルムを積層した構成からなる太陽電池モジュ−ル
    用裏面保護シ−ト、または、基材フィルムの一方の面
    に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化
    物の蒸着膜を設けた基材フィルムの2層以上を重層し、
    かつ、上記で重層した重層体の両面に、着色用添加剤と
    紫外線吸収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピ
    レン系樹脂フィルムを積層した構成からなる太陽電池モ
    ジュ−ル用裏面保護シ−ト、あるいは、基材フィルムの
    一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上記の
    無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの2層以上を
    強靱性樹脂フィルムを介して重層し、かつ、上記で重層
    した重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光
    安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィル
    ムを積層した構成からなる太陽電池モジュ−ル用裏面保
    護シ−トを、その一方のポリプロピレン系樹脂フィルム
    の面を対向させて順次に積層し、これらを真空吸引して
    加熱圧着ラミネ−ション法等により一体成形体としたこ
    とを特徴とする太陽電池モジュ−ル。
  28. 【請求項28】 太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−
    ト、充填剤層、光起電力素子としての太陽電池素子、充
    填剤層、および、基材フィルムの一方の面に、無機酸化
    物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を
    設けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸
    収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹
    脂フィルムをラミネ−ト用接着剤層を介して積層した構
    成からなる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、また
    は、基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を
    設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フ
    ィルムの2層以上を重層し、かつ、上記で重層した重層
    体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤
    とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムをラミ
    ネ−ト用接着剤層を介して積層した構成からなる太陽電
    池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、あるいは、基材フィル
    ムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上
    記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルムの2層以
    上を強靱性樹脂フィルムを介して重層し、かつ、上記で
    重層した重層体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤
    と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フ
    ィルムをラミネ−ト用接着剤層を介して積層した構成か
    らなる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−トを、その一
    方のポリプロピレン系樹脂フィルムの面を対向させて順
    次に積層し、これらを真空吸引して加熱圧着ラミネ−シ
    ョン法等により一体成形体としたことを特徴とする太陽
    電池モジュ−ル。
  29. 【請求項29】 太陽電池モジュ−ル用表面保護シ−
    ト、充填剤層、光起電力素子としての太陽電池素子、充
    填剤層、および、基材フィルムの一方の面に、無機酸化
    物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を
    設けた基材フィルムの両面に、着色用添加剤と紫外線吸
    収剤と光安定化剤とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹
    脂フィルムを溶融押出樹脂層を介して積層した構成から
    なる太陽電池モジュ−ル用裏面保護シ−ト、または、基
    材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、
    更に、上記の無機酸化物の蒸着膜を設けた基材フィルム
    の2層以上を重層し、かつ、上記で重層した重層体の両
    面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤とを含
    む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを溶融押出樹
    脂層を介して積層した構成からなる太陽電池モジュ−ル
    用裏面保護シ−ト、あるいは、基材フィルムの一方の面
    に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、上記の無機酸化
    物の蒸着膜を設けた基材フィルムの2層以上を強靱性樹
    脂フィルムを介して重層し、かつ、上記で重層した重層
    体の両面に、着色用添加剤と紫外線吸収剤と光安定化剤
    とを含む耐熱性のポリプロピレン系樹脂フィルムを溶融
    押出樹脂層を介して積層した構成からなる太陽電池モジ
    ュ−ル用裏面保護シ−トを、その一方のポリプロピレン
    系樹脂フィルムの面を対向させて順次に積層し、これら
    を真空吸引して加熱圧着ラミネ−ション法等により一体
    成形体としたことを特徴とする太陽電池モジュ−ル。
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