JP2003163003A - 電池用正極活物質及び電解二酸化マンガンの製造方法並びに電池 - Google Patents
電池用正極活物質及び電解二酸化マンガンの製造方法並びに電池Info
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Abstract
いてハイレート特性、ハイレートパルス特性等を向上さ
せることができる電解二酸化マンガンからなる電池用正
極活物質及び電解二酸化マンガンの製造方法並びにその
正極活物質を用いた電池を提供する。 【解決手段】 電解二酸化マンガンからなる電池用正極
活物質において、電解二酸化マンガンがチタンを0.0
01〜3.0重量%含有する。
Description
ンからなる電池用正極活物質及び電解二酸化マンガンの
製造方法並びにその正極活物質を用いた電池に関する。
質として二酸化マンガンが知られ、マンガン電池、アル
カリマンガン電池、リチウム電池などに使用されてい
る。
二酸化マンガンを得る方法としては、硫酸マンガン及び
硫酸溶液を電解液として電解する方法が知られている。
しかしながら、このような電解二酸化マンガンでは電池
の正極活物質に用いた場合充分な特性を有する電池が得
られないため様々な改良がなされている。
水溶液を添加した電解液を電解して従来の電解二酸化マ
ンガンと比較して高比表面積を有する電解二酸化マンガ
ンを得る方法が開発されている(特開平2−57693
号公報)。また、硫酸マンガン及び硫酸溶液にアンモニ
ウム塩を添加した電解液を電解して得たアンモニアを含
有するα型二酸化マンガンを、リチウム塩水溶液で中和
処理またはリチウム塩を混合することにより、リチウム
二次電池に使用した場合に放電容量を拡大させる方法が
提案されている(特許第3029889号)。さらに、
電解等で得た二酸化マンガンをヒドラジン化合物で還元
しリチウム塩水溶液に浸漬してリチウム二次電池に使用
して充放電サイクルの再現性をよくする方法が開発され
ている(特許3065630号)。
化マンガンにアナターゼチタン酸化物とグラファイトを
メカニカルミキサーで混合した正極活物質が提案されて
いる(米国特許5,342,712)。
て用いる二酸化マンガンは反応面積が大きい方がよいと
されており、電池の高性能化に伴い従来のものよりさら
に高い比表面積を有することが必要とされている。ま
た、マンガン電池、アルカリ電池、リチウム電池等には
ハイレート特性やハイレートパルス特性等の改善が求め
られている。
マンガンでは十分には満足できないという問題がある。
面積を有し電池の正極活物質として用いてハイレート特
性、ハイレートパルス特性等を向上させることができる
電解二酸化マンガンからなる電池用正極活物質及び電解
二酸化マンガンの製造方法並びにその正極活物質を用い
た電池を提供することを課題とする。
明の第1の態様は、電解二酸化マンガンからなる電池用
正極活物質において、前記電解二酸化マンガンがチタン
を0.001〜3.0重量%含有することを特徴とする
電池用正極活物質にある。
ンがチタンを含有しているので高性能の電池用正極活物
質を提供できる。
て、前記電解二酸化マンガンの比表面積が40〜150
m2/gであることを特徴とする電池用正極活物質にあ
る。
となる電解二酸化マンガンの比表面積が40〜150m
2/gと高いので、電池に用いると電池の高性能化を図
ることができる。
様において、前記電解二酸化マンガンは硫酸マンガン及
び硫酸溶液にチタン化合物を添加した溶液を電解液とし
て電解して得たものであることを特徴とする電池用正極
活物質にある。
加した溶液を電解液として用いることにより、電解二酸
化マンガンにチタンを含有させることができ、高性能の
電池用正極活物質を提供できる。
び硫酸溶液を電解液として電解を行い電解二酸化マンガ
ンを製造する方法において、前記電解液中にチタン化合
物を添加することによりチタンを含有する電解二酸化マ
ンガンを得ることを特徴とする電解二酸化マンガンの製
造方法にある。
加した電解液を電解することにより電解二酸化マンガン
にチタンを含有させることができ、高性能な電池用正極
活物質を提供できる。
て、前記チタンの含有量が0.001〜3.0重量%で
あることを特徴とする電解二酸化マンガンの製造方法に
ある。
ンがチタンを0.001〜3.0重量%含有しているの
で、高性能の電池用正極活物質となる。
様において、前記電解二酸化マンガンの比表面積が40
〜150m2/gであることを特徴とする電解二酸化マ
ンガンの製造方法にある。
ンの比表面積が40〜150m2/gと高いので、電池
に用いると電池の高性能化を図ることができる。
の態様において、前記チタン化合物が硫酸チタン、硝酸
チタン及び塩化チタンからなる群から選択される少なく
とも一つであることを特徴とする電解二酸化マンガンの
製造方法にある。
物を用いることにより、電解二酸化マンガンにチタンを
含有させることができ、高性能な正極活物質とすること
ができる。
の態様において、前記電解の後、さらに焼成脱水するこ
とを特徴とする電解二酸化マンガンの製造方法にある。
によりリチウム電池の正極活物質として好適に用いるこ
とのできる電解二酸化マンガンを得ることができる。
の態様の電池用正極活物質を用いたことを特徴とする電
池にある。
ンがチタンを0.001〜3.0重量%含有した電池用
正極活物質を用いるので、優れたハイレート特性やハイ
レートパルス特性等を有する電池を提供できる。
る。
製造された電解二酸化マンガンであって、電解により製
造された時点でチタンを含有するものである。すなわ
ち、かかる電池用正極活物質は電解して得た電解二酸化
マンガンに事後的にチタンを添加したものとは異なり、
二酸化マンガンにチタンが一体化した状態で含有された
ものである。ここで、一体化した状態とは、例えば、X
線回折でチタンのピークが観察されない状態であり、チ
タンが二酸化マンガンに一体的に固溶しているものと推
察される。従って、詳細は後述するが、X線回折の測定
をすると、電解二酸化マンガンがチタンを含有する本発
明の正極活物質と、電解二酸化マンガンに事後的に酸化
チタンを混合したものとは明らかに異なる構造を示す。
タンの割合は、0.001〜3.0重量%であることが
好ましい。チタンの含有量が0.001重量%より低い
と電解二酸化マンガンの比表面積を向上させる効果は顕
著ではなくなり、また、チタンの含有量の増加とともに
比表面積は高くなるが、含有量が3.0重量%より高く
なると比表面積はむしろ低くなってしまうためである。
このように電解二酸化マンガンがチタンを0.001〜
3.0重量%含有すると、比表面積が40〜150m2
/gと高くなり、高性能な電池用正極活物質となる。
には、例えば硫酸マンガン及び硫酸溶液からなる電解液
にチタン化合物を添加した溶液を電解する。これにより
チタンを一体的に含有する電解二酸化マンガンを得るこ
とができる。
は、例えば、硫酸チタン、硝酸チタン、塩化チタンが挙
げられる。チタン化合物は得られる電解二酸化マンガン
がチタンを0.001〜3.0重量%含有するような量
を添加する。電解液へのチタン化合物の添加方法は、チ
タン化合物が電解液に溶解した状態となるものであれば
特に限定されないが、例えば、補給する硫酸マンガン溶
液に溶解して添加する等の方法を挙げることができる。
マンガン及び硫酸溶液からなる電解液を電解して電解二
酸化マンガンを得る方法を適用すればよい。例えば、電
解液中のマンガン濃度は20〜50g/L、硫酸濃度は
30〜80g/Lが一般的である。また、電極として陽
極にはチタン等、陰極にはカーボン等を用いることがで
きる。
件でよく、例えば、浴温90〜100℃、電流密度50
〜100A/m2で行えばよい。
好適に使用することができる電解二酸化マンガンを得る
ことができる。加熱処理条件は特に限定されないが、例
えば350〜400℃程度で1〜4時間程度焼成すると
リチウム電池に好適に使用できる。
0.001〜3.0重量%のチタンを含有すると、比表
面積が40〜150m2/gと高くなり、高性能な電池
用正極活物質となる。
電解液にチタン化合物を添加した溶液を電解して得た電
解二酸化マンガンからなる正極活物質は、アルカリ電
池、アルカリマンガン電池及びリチウム電池等の正極活
物質として好適に用いることができる。なお、リチウム
電池の正極活物質として用いる場合は、上述したよう
に、電解後に焼成脱水した電解二酸化マンガンを使用す
ることが好ましい。
ているものでよく、特に限定されないがマンガン電池、
アルカリマンガン電池の場合は亜鉛等を、リチウム電池
の場合はリチウム等を用いる。
いるものでよく、特に限定されないが、マンガン電池で
は塩化亜鉛又は塩化アンモニウム、アルカリ電池では水
酸化カリウム、リチウム電池ではリチウム塩の有機溶媒
溶液等を用いる。
を0.001〜3.0重量%含有するので比表面積が4
0〜150m2/gと高く、電池の正極活物質として用
いると電池のハイレート特性及びハイレートパルス特性
等を改善させることができる。例えば、本発明の正極活
物質をアルカリマンガン電池に用いると、正極活物質と
して電解二酸化マンガンがチタンを含有しないものを用
いた場合と比較して、電池のハイレートパルス特性を1
0〜20%程度向上させることができる。このようなハ
イレートパルス特性に優れたアルカリマンガン電池は、
例えばデジタルカメラ等に好適に使用することができ
る。また、例えばリチウム電池に用いると、正極活物質
として電解二酸化マンガンがチタンを含有しないものを
用いた場合と比較して、電池の低温パルス特性を10〜
25%程度向上させることができ、このような低温パル
ス特性に優れたリチウム電池は、砂漠や寒冷地等でも好
適に使用することができる。
に基づいてさらに詳細に説明する。
カーを電解槽とし、陽極としてチタン板、陰極として黒
鉛板をそれぞれ交互に懸吊し、電解槽の底部に硫酸マン
ガン及び硫酸チタンからなる電解補給液の導入管を設け
たものを使用した。電解補給液は、30重量%の硫酸チ
タンが0.5mL/dayで電解液に添加されるように
補給した。この電解補給液を前記電解槽に注入しなが
ら、電解するに際して電解液の組成をマンガン50g/
L、硫酸30g/Lとなるように調整し、電解浴の温度
を95〜98℃に保ち、電流密度100A/m2で20
日間電解した。
た陽極板を取り出し、常法に従って後処理を実施した。
5mL/dayで添加した以外は実施例1aと同様に行
った。
10mL/dayで添加した以外は実施例1aと同様に
行った。
しなかった以外は実施例1aと同様に行った。
m2と高くした以外は比較例1aと同様に行った。
酸化マンガンを作成し、その後酸化チタンを混合した。
15mL/dayで添加した以外は実施例1aと同様に
行った。
得られた電解二酸化マンガンを400℃で4時間焼成脱
水した。
得られた電解二酸化マンガンを実施例1b〜3bと同様
に400℃で4時間焼成脱水した。
得られた電解二酸化マンガンを正極活物質として、LR
6(単3)型のアルカリマンガン電池を作製した。ここ
で、電池の電解液としては、濃度40%の水酸化カリウ
ム水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものに、ゲル化剤とし
てカルボキシメチルセルロースとポリアクリル酸ソーダ
を1.0%程度加えたものを用いた。また、負極活物質
として亜鉛粉末3.0gを用い、この負極活物質と上述
した電解液1.5gとを混合してゲル状化したものをそ
のまま負極材とした。このように作製したアルカリマン
ガン電池の縦断面図を図1に示す。
リマンガン電池は、正極缶1の内側に配置された電解二
酸化マンガンからなる正極活物質2と、正極活物質2の
内側にセパレータ3を介して配置されたゲル状化亜鉛粉
末からなる負極材4とを具備する。負極材4内には負極
集電体5が挿入され、この負極集電体5が正極缶1の下
部を塞ぐ封口体6を貫通して当該封口体6の下方に設け
られた負極底板7と接合されている。一方、正極缶1の
上側には正極端子となるキャップ8が設けられている。
キャップ8及び負極底板7を上下から挟む絶縁リング
9、10が設けられ、これら絶縁リング9、10を介し
てキャップ8及び負極底板7を固定すると共に、正極缶
1の外周を覆うように熱収縮性樹脂チューブ11及びこ
れを覆う外装缶12が設けられている。
得られた電解二酸化マンガンを正極活物質として、実施
例1c〜3cと同様にアルカリマンガン電池を作製し
た。
得られた電解二酸化マンガンを正極活物質として、CR
2032(コイン型)型のリチウム一次電池を作成し
た。ここで、負極としては金属リチウムを用いた。ま
た、電池の電解液としては、プロピレンカーボネート及
び1,3−ジメトキシエタンの等量混合溶媒に、LiC
lO4を1mol/Lになるように溶かした溶液を用い
た。このように作製したリチウム一次電池の縦断面図を
図2に示す。
ム一次電池では、耐有機電解液性のステンレス鋼製の正
極ケース21の内側に、同じくステンレス鋼製の集電体
22がスポット熔接され、集電体22の上面に電解二酸
化マンガンからなる正極23が圧着されている。また、
正極23の上面には、上述の電池の電解液を含浸した微
香性のポリプロピレン樹脂製のセパレータ24が配置さ
れている。正極ケース21の開口部には、下側に金属リ
チウムからなる負極25を接合した封口板26が、ポリ
プロピレン製のガスケット27を挟んで配置されてお
り、これにより電池が密封されている。封口板26は負
極端子を兼ね、正極ケース21と同様のステンレス鋼製
である。なお、電池の直径は20mm、電池総高3.2
mmである。
得られた電解二酸化マンガンを正極活物質として、実施
例1d〜3dと同様にリチウム一次電池を作製した。
1a〜4aで作製した電解二酸化マンガンのチタン含有
量及び比表面積(BET法測定)、並びに実施例1b〜
3b及び比較例1b〜4bで作製した焼成脱水した電解
二酸化マンガンの比表面積を測定した。なお、400℃
で4時間の熱処理後の実施例1b〜3b及び比較例1b
〜4bの比表面積を括弧内に示した。
1c〜4cのアルカリマンガン電池について、20℃、
放電電流1000mAで10秒ON、50秒OFFのパ
ルス繰り返し放電を行い、カット電圧(終止電圧)1.
0Vまでのパルス回数を測定した。比較例1cの値を1
00%としてパルス特性を評価した。
1d〜4dのリチウム一次電池について、−20℃、放
電電流10mAで15秒ON、45秒OFFのパルス繰
り返し放電を行い、カット電圧2.0Vまでのパルス回
数を測定し、比較例1dの値を100%としてパルス特
性を評価した。試験例1〜3の測定結果を表1に示す。
タンを含有する実施例1〜3は、チタンを含有しない比
較例1、および電解電流密度を高くした比較例2と比較
して、比表面積が高くなることが分かった。また、実施
例1〜3では電解二酸化マンガンのチタンの含有量が多
くなるほど比表面積は高くなるが、比較例4のようにチ
タンの含有量が4.5重量%と多くなると、比表面積は
実施例1〜3に比べてむしろ低くなることも分かった。
量が0.001〜3.0重量%の実施例1〜3では、比
較例1と比較してアルカリマンガン電池のハイレートパ
ルス特性は10〜20%、リチウム電池の低温パルス特
性は10〜25%向上することが分かった。逆に、電解
二酸化マンガンのチタン含有量が4.5重量%の比較例
4では、チタンを含有していない比較例1よりもアルカ
リマンガン電池のハイレートパルス特性及びリチウム電
池の低温パルス特性は低下することが分かった。
度を高くして電解を行った比較例2では、比較例1より
も比表面積は高くなったが、アルカリマンガン電池のハ
イレートパルス特性及びリチウム電池の低温パルス特性
は、1〜2%増加するがほぼ変わらないことが分かっ
た。また、実施例1は比較例2と比表面積がほぼ同じで
あるが、二酸化マンガンがチタンを含有している実施例
1のほうが、アルカリマンガン電池のハイレートパルス
特性及びリチウム電池の低温パルス特性を向上させるこ
とができることが分かった。
較例3では、比表面積、アルカリマンガン電池のハイレ
ートパルス特性及びリチウム電池の低温パルス特性のす
べてが、比較例1とほとんど変わらないことが分かっ
た。この比較例3と同じ量のチタンを含有する実施例2
では、比表面積、アルカリマンガン電池のハイレートパ
ルス特性及びリチウム電池の低温パルス特性が比較例1
に比べて著しく向上していることから、電解後の二酸化
マンガンに酸化チタンを混合してチタンを含有させた場
合と、本発明の実施例のように電解液にチタン化合物を
添加して電解し、電解二酸化マンガンにチタンを含有さ
せた場合とでは効果が異なることが分かった。
重量%である実施例2a及び比較例3aで作成した二酸
化マンガンについてX線回折測定をした。測定結果を図
3に示す。
化チタンを混合した比較例3aでは二酸化チタンのピー
クが見られ、比較例3aでは二酸化チタンが二酸化チタ
ンの構造を維持して電解二酸化マンガンに混合されてい
ることが分かった。一方、電解液にチタン化合物を添加
して電解二酸化マンガンにチタンを含有させた実施例2
aでは、チタンのピークは見られなかった。これは、チ
タン化合物を添加した電解液を電解することにより、チ
タンがチタンイオンの形で電解二酸化マンガン中に一体
的に固溶して存在しているため、X線回折図にはチタン
のピークが現れなかったものと推測される。
硫酸マンガン及び硫酸溶液からなる電解液にチタン化合
物を添加することにより、電解二酸化マンガンがチタン
を含有し高比表面積の電解二酸化マンガンを得ることが
できる。また、この電解二酸化マンガンを電池の正極活
物質として用いるとハイレート特性及びハイレートパル
ス特性等に優れた電池を得ることができるという効果を
奏する。
ある。
る。
果を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 電解二酸化マンガンからなる電池用正極
活物質において、 前記電解二酸化マンガンがチタンを0.001〜3.0
重量%含有することを特徴とする電池用正極活物質。 - 【請求項2】 請求項1において、前記電解二酸化マン
ガンの比表面積が40〜150m2/gであることを特
徴とする電池用正極活物質。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記電解二
酸化マンガンは硫酸マンガン及び硫酸溶液にチタン化合
物を添加した溶液を電解液として電解して得たものであ
ることを特徴とする電池用正極活物質。 - 【請求項4】 硫酸マンガンおよび硫酸溶液を電解液と
して電解を行い電解二酸化マンガンを製造する方法にお
いて、 前記電解液中にチタン化合物を添加することによりチタ
ンを含有する電解二酸化マンガンを得ることを特徴とす
る電解二酸化マンガンの製造方法。 - 【請求項5】 請求項4において、前記チタンの含有量
が0.001〜3.0重量%であることを特徴とする電
解二酸化マンガンの製造方法。 - 【請求項6】 請求項4または5において、前記電解二
酸化マンガンの比表面積が40〜150m2/gである
ことを特徴とする電解二酸化マンガンの製造方法。 - 【請求項7】 請求項4〜6の何れかにおいて、前記チ
タン化合物が硫酸チタン、硝酸チタン及び塩化チタンか
らなる群から選択される少なくとも一つであることを特
徴とする電解二酸化マンガンの製造方法。 - 【請求項8】 請求項4〜7の何れかにおいて、前記電
解の後、さらに焼成脱水することを特徴とする電解二酸
化マンガンの製造方法。 - 【請求項9】 請求項1〜3の何れかの電池用正極活物
質を用いたことを特徴とする電池。
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---|---|---|---|
JP2001359933A JP3553541B2 (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 電池用正極活物質及び電解二酸化マンガンの製造方法並びに電池 |
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