JP2004273169A - 電解二酸化マンガン - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性がいずれも優れた電池を提供する。
【解決手段】(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上であることを特徴とする電解二酸化マンガン。また、比表面積が30m2/g以上である前記記載の電解二酸化マンガン。また、前記記載の電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたことを特徴とするアルカリマンガン電池。
【解決手段】(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上であることを特徴とする電解二酸化マンガン。また、比表面積が30m2/g以上である前記記載の電解二酸化マンガン。また、前記記載の電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたことを特徴とするアルカリマンガン電池。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解二酸化マンガン、及びその電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたアルカリマンガン電池に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から電池用正極活物質の代表的な物質として電解二酸化マンガンが知られ、マンガン電池、アルカリマンガン電池などに使用されている。
【0003】
このような電池用正極活物質として用いる電解二酸化マンガンを得る方法としては、硫酸マンガン及び硫酸溶液を電解液として電解する方法が知られている。しかしながら、このような電解二酸化マンガンでは電池の正極活物質に用いた場合、ハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性のいずれも十分とはいえない。そこで電解二酸化マンガンの特性を改良すべく種々の工夫が試みられている。たとえば、電解二酸化マンガンの結晶化度に着目して、(110)面の半値幅が小さいことがアルカリマンガン電池の大電流放電特性に寄与することが開示されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−289186号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1は、電解二酸化マンガンの(110)面のみに着目したもので、本発明とは構成が異なる。本発明は、電解二酸化マンガンの(110)面のみでなく、(121)面にも着目し、両面が特定の関係を持つ場合に、電池の正極活物質として用いて、ハイレートパルス特性等を向上させることができる電解二酸化マンガン並びにそのマンガン酸化物を正極活物質に用いた電池を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上であることを特徴とする電解二酸化マンガンである。このような特性を持つ電解二酸化マンガンを得るには、電解条件の内、液温、電流密度、硫酸濃度の間で一定の関係を有するように調整することが必要である。なお、電解により得られた電解二酸化マンガンは、水洗、中和、乾燥などの後工程処理を行うが、この後工程処理については、従来と同様でよい。
【0007】
本発明の第2の態様は、比表面積が30m2/g以上である前記記載の電解二酸化マンガンである。
【0008】
本発明の第3の態様は、前記記載の電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたことを特徴とするアルカリマンガン電池である。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0010】
(実施例1)
電解の方法は、硫酸マンガン及び硫酸溶液からなる電解液を電解して電解二酸化マンガンを得る方法による。ここで、電解液中のマンガン濃度は30g/L、硫酸濃度は50g/Lとした。また、電極として陽極にはチタン等、陰極にはカーボン等を用いた。また、電解条件は、液温95℃、電流密度45A/m2で行った。なお、電解条件を表1に示す。電解して得られた電解二酸化マンガンは、電解二酸化マンガン100〜300g当たり1リットルの湯(温度50℃以上)で2時間洗浄した。その度、電解二酸化マンガンの粉砕品のスラリーpHが5〜6となるように、NaOHで中和し、乾燥した。こうして得られた電解二酸化マンガンを用いて、X線回折測定(XRD測定)を行った。XRD測定条件は、Cu管球を用い、スキャンステップを0.02°とし、スキャンスピードは1°/minとした。XRD測定から、(110)面/(121)面のピーク強度比を算出して、その結果を表2に示す。また、電解二酸化マンガンの比表面積の測定は、窒素通気中で250℃、20分間、該電解二酸化マンガンを加熱して細孔内の水分を除去後、BET1点法により行った。結果を表2に示す。また、前記電解二酸化マンガンの粒度をマイクロトラックで測定し、D50の値を表2に示した。
【0011】
【表1】
【0012】
(実施例2)
液温を98℃、電流密度を35A/m2、硫酸濃度を65g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0013】
(実施例3)
液温を95℃、電流密度を40A/m2、硫酸濃度を70g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0014】
(実施例4)
液温を98℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を75g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0015】
(実施例5)
液温を98℃、電流密度を30A/m2、硫酸濃度を75g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0016】
(実施例6)
液温を98℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を80g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0017】
(実施例7)
液温を98℃、電流密度を30A/m2、硫酸濃度を80g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0018】
(比較例1)
液温を95℃、電流密度を55A/m2、硫酸濃度を50g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0019】
(比較例2)
液温を95℃、電流密度を60A/m2、硫酸濃度を45g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0020】
(比較例3)
液温を90℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を35g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0021】
(比較例4)
液温を95℃、電流密度を40A/m2、硫酸濃度を30g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0022】
(比較例5)
液温を98℃、電流密度を50A/m2、硫酸濃度を30g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0023】
(比較例6)
液温を98℃、電流密度を50A/m2、硫酸濃度を45g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0024】
次に、実施例1〜7及び比較例1〜6で得られた電解二酸化マンガンを正極活物質としてLR6(単3)型のアルカリマンガン電池を作製した。ここで電池の電解液として濃度40%の水酸化カリウム水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものに、ゲル化剤としてカルボメトキシセルロースとポリアクリル酸ナトリウムを1%程度加えたものを用いた。また負極活物質と上述した電解液1.5gとを混合してゲル状化したものをそのまま負極材とした。このように作製したアルカリマンガン電池の縦断面図を図1に示す。
【0025】
図1に示すように、本発明にかかるアルカリマンガン電池は、正極缶1の内側に配置されたマンガン酸化物からなる正極活物質2と、正極活物質2の内側にセパレータ3を介して配置されたゲル状亜鉛粉末からなる負極材4とを具備する。負極材4内には負極集電体5が挿入され、この負極集電体5が正極缶1の下部を塞ぐ封口体6を貫通して当該封口体6の下方に設けられた負極底板7と接合されている。一方、正極缶1の上側には正極端子となるキャップ8が設けられている。キャップ8及び負極底板7を上下から挟み絶縁リング9、10が設けられ、これら絶縁リング9,10を介してキャップ8及び負極底板7を固定すると共に、正極缶1の外周を覆うように熱収縮性樹脂チューブ11及びこれを覆う外装缶12が設けられている。
【0026】
実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度1000mA(ハイレート)で10秒ON、50秒OFFのパルス繰り返し放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでのパルス回数を測定した。比較例1の値を100%としてハイレートパルス特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
また、実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度50mA(ローレート)で連続放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでの放電時間を測定した。比較例1の値を100%としてローレート特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0029】
実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度1000mA(ハイレート)で連続放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでの放電時間を測定した。比較例1の値を100%としてハイレート特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0030】
表1及び表2の結果から、本発明に関する電解二酸化マンガンを用いた実施例1〜7では、比較例1〜6と比較して、アルカリマンガン電池のハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性はいずれも5〜20%向上することがわかる。
【0031】
なお、実施例では、本発明で得られたマンガン酸化物を正極活物質に用いてアルカリマンガン電池を作成した例を示したが、正極活物質及び電池の構成は、これに限られない。たとえば、本発明で得られたマンガン酸化物とオキシ水酸化ニッケルを混合したものを正極活物質として電池を作製することもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上である事を特徴とする電解二酸化マンガンを電池の正極活物質として用いるとハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性がいずれも優れた電池を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアルカリマンガン電池の断面図である。
【符号の説明】
1 正極缶
2 正極活物質
3 セパレータ
4 負極材
5 負極集電体
6 封口体
7 負極底板
8 キャップ
9、10 絶縁リング
11 熱収縮性樹脂チューブ
12 外装缶
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解二酸化マンガン、及びその電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたアルカリマンガン電池に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から電池用正極活物質の代表的な物質として電解二酸化マンガンが知られ、マンガン電池、アルカリマンガン電池などに使用されている。
【0003】
このような電池用正極活物質として用いる電解二酸化マンガンを得る方法としては、硫酸マンガン及び硫酸溶液を電解液として電解する方法が知られている。しかしながら、このような電解二酸化マンガンでは電池の正極活物質に用いた場合、ハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性のいずれも十分とはいえない。そこで電解二酸化マンガンの特性を改良すべく種々の工夫が試みられている。たとえば、電解二酸化マンガンの結晶化度に着目して、(110)面の半値幅が小さいことがアルカリマンガン電池の大電流放電特性に寄与することが開示されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−289186号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1は、電解二酸化マンガンの(110)面のみに着目したもので、本発明とは構成が異なる。本発明は、電解二酸化マンガンの(110)面のみでなく、(121)面にも着目し、両面が特定の関係を持つ場合に、電池の正極活物質として用いて、ハイレートパルス特性等を向上させることができる電解二酸化マンガン並びにそのマンガン酸化物を正極活物質に用いた電池を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上であることを特徴とする電解二酸化マンガンである。このような特性を持つ電解二酸化マンガンを得るには、電解条件の内、液温、電流密度、硫酸濃度の間で一定の関係を有するように調整することが必要である。なお、電解により得られた電解二酸化マンガンは、水洗、中和、乾燥などの後工程処理を行うが、この後工程処理については、従来と同様でよい。
【0007】
本発明の第2の態様は、比表面積が30m2/g以上である前記記載の電解二酸化マンガンである。
【0008】
本発明の第3の態様は、前記記載の電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたことを特徴とするアルカリマンガン電池である。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施例及び比較例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0010】
(実施例1)
電解の方法は、硫酸マンガン及び硫酸溶液からなる電解液を電解して電解二酸化マンガンを得る方法による。ここで、電解液中のマンガン濃度は30g/L、硫酸濃度は50g/Lとした。また、電極として陽極にはチタン等、陰極にはカーボン等を用いた。また、電解条件は、液温95℃、電流密度45A/m2で行った。なお、電解条件を表1に示す。電解して得られた電解二酸化マンガンは、電解二酸化マンガン100〜300g当たり1リットルの湯(温度50℃以上)で2時間洗浄した。その度、電解二酸化マンガンの粉砕品のスラリーpHが5〜6となるように、NaOHで中和し、乾燥した。こうして得られた電解二酸化マンガンを用いて、X線回折測定(XRD測定)を行った。XRD測定条件は、Cu管球を用い、スキャンステップを0.02°とし、スキャンスピードは1°/minとした。XRD測定から、(110)面/(121)面のピーク強度比を算出して、その結果を表2に示す。また、電解二酸化マンガンの比表面積の測定は、窒素通気中で250℃、20分間、該電解二酸化マンガンを加熱して細孔内の水分を除去後、BET1点法により行った。結果を表2に示す。また、前記電解二酸化マンガンの粒度をマイクロトラックで測定し、D50の値を表2に示した。
【0011】
【表1】
【0012】
(実施例2)
液温を98℃、電流密度を35A/m2、硫酸濃度を65g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0013】
(実施例3)
液温を95℃、電流密度を40A/m2、硫酸濃度を70g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0014】
(実施例4)
液温を98℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を75g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0015】
(実施例5)
液温を98℃、電流密度を30A/m2、硫酸濃度を75g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0016】
(実施例6)
液温を98℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を80g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0017】
(実施例7)
液温を98℃、電流密度を30A/m2、硫酸濃度を80g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0018】
(比較例1)
液温を95℃、電流密度を55A/m2、硫酸濃度を50g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0019】
(比較例2)
液温を95℃、電流密度を60A/m2、硫酸濃度を45g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0020】
(比較例3)
液温を90℃、電流密度を20A/m2、硫酸濃度を35g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0021】
(比較例4)
液温を95℃、電流密度を40A/m2、硫酸濃度を30g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0022】
(比較例5)
液温を98℃、電流密度を50A/m2、硫酸濃度を30g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0023】
(比較例6)
液温を98℃、電流密度を50A/m2、硫酸濃度を45g/Lとした以外は実施例1と同様に行った。
【0024】
次に、実施例1〜7及び比較例1〜6で得られた電解二酸化マンガンを正極活物質としてLR6(単3)型のアルカリマンガン電池を作製した。ここで電池の電解液として濃度40%の水酸化カリウム水溶液に酸化亜鉛を飽和させたものに、ゲル化剤としてカルボメトキシセルロースとポリアクリル酸ナトリウムを1%程度加えたものを用いた。また負極活物質と上述した電解液1.5gとを混合してゲル状化したものをそのまま負極材とした。このように作製したアルカリマンガン電池の縦断面図を図1に示す。
【0025】
図1に示すように、本発明にかかるアルカリマンガン電池は、正極缶1の内側に配置されたマンガン酸化物からなる正極活物質2と、正極活物質2の内側にセパレータ3を介して配置されたゲル状亜鉛粉末からなる負極材4とを具備する。負極材4内には負極集電体5が挿入され、この負極集電体5が正極缶1の下部を塞ぐ封口体6を貫通して当該封口体6の下方に設けられた負極底板7と接合されている。一方、正極缶1の上側には正極端子となるキャップ8が設けられている。キャップ8及び負極底板7を上下から挟み絶縁リング9、10が設けられ、これら絶縁リング9,10を介してキャップ8及び負極底板7を固定すると共に、正極缶1の外周を覆うように熱収縮性樹脂チューブ11及びこれを覆う外装缶12が設けられている。
【0026】
実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度1000mA(ハイレート)で10秒ON、50秒OFFのパルス繰り返し放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでのパルス回数を測定した。比較例1の値を100%としてハイレートパルス特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
また、実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度50mA(ローレート)で連続放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでの放電時間を測定した。比較例1の値を100%としてローレート特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0029】
実施例1〜7及び比較例1〜6のアルカリマンガン電池について、20℃、放電電流密度1000mA(ハイレート)で連続放電を行い、カット電圧(終止電圧)0.9Vまでの放電時間を測定した。比較例1の値を100%としてハイレート特性を評価した。測定結果を表2に示す。
【0030】
表1及び表2の結果から、本発明に関する電解二酸化マンガンを用いた実施例1〜7では、比較例1〜6と比較して、アルカリマンガン電池のハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性はいずれも5〜20%向上することがわかる。
【0031】
なお、実施例では、本発明で得られたマンガン酸化物を正極活物質に用いてアルカリマンガン電池を作成した例を示したが、正極活物質及び電池の構成は、これに限られない。たとえば、本発明で得られたマンガン酸化物とオキシ水酸化ニッケルを混合したものを正極活物質として電池を作製することもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、(110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上である事を特徴とする電解二酸化マンガンを電池の正極活物質として用いるとハイレート特性、ローレート特性、ハイレートパルス特性がいずれも優れた電池を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアルカリマンガン電池の断面図である。
【符号の説明】
1 正極缶
2 正極活物質
3 セパレータ
4 負極材
5 負極集電体
6 封口体
7 負極底板
8 キャップ
9、10 絶縁リング
11 熱収縮性樹脂チューブ
12 外装缶
Claims (3)
- (110)面/(121)面のピーク強度比が1.1以上であることを特徴とする電解二酸化マンガン。
- 比表面積が30m2/g以上である請求項1記載の電解二酸化マンガン。
- 請求項1、2記載の電解二酸化マンガンを正極活物質に用いたことを特徴とするアルカリマンガン電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059115A JP2004273169A (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 電解二酸化マンガン |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059115A JP2004273169A (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 電解二酸化マンガン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004273169A true JP2004273169A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33122044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003059115A Pending JP2004273169A (ja) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | 電解二酸化マンガン |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004273169A (ja) |
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-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003059115A patent/JP2004273169A/ja active Pending
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