JP5219385B2 - アルカリ乾電池用活物質及びその製造方法並びにそれを用いた電池 - Google Patents
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以下に、本発明に係るアルカリ乾電池用正極活物質について、本発明に係るアルカリ乾電池用正極活物質と従来のアルカリ乾電池用正極活物質とを比較しながら説明する。
2)本発明に係るアルカリ乾電池用正極活物質が含有するCo,Niの作用により、従来と比較して、放電電位が高くなる(図3に示す矢印参照)こと。
以下に、本発明に係るアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法について説明する。
以下に、本発明に係るアルカリ乾電池について説明する。
以下に、実施例1-1-1について、図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。図5は、Na及びCoを含有する層状アルカリ金属複合酸化物から、Coを含有する層状構造のマンガン酸化物への合成を示す図である。図6は、実施例1-1-1において作製したアルカリ乾電池の構成について示す断面図である。
炭酸ナトリウムNa2CO3,酸化マンガンMn2O3,酸化コバルトCo3O4(いずれも関東化学(株)特級試薬)を原料とし、これらをナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.5:0.5となるように混合した。この混合物を750℃に設定した電気炉中で30時間加熱して、層状アルカリ金属複合酸化物であるNaMn0.5Co0.5O2を得た。この層状アルカリ金属複合酸化物を粉砕して水と混合した混合溶液に対して1mol/dm3の濃度の硝酸を加えて、混合溶液のpHが3以下になるように調整した。これにより、層状アルカリ金属複合酸化物からナトリウムを抽出した。その後、イオン交換水を用いてナトリウムが抽出された生成物を洗浄した後に、生成物を50℃の空気中で乾燥して、マンガンコバルト複合酸化物であるMn0.5Co0.5O2を得た。すなわち、Na及びCoを含有する層状アルカリ金属複合酸化物からアルカリ金属Naを抽出することによって、Coを含有する層状構造のマンガン酸化物を得ることができる。ここで、一般式がMn0.5Co0.5O2で表されるマンガン酸化物は、マンガン、コバルトの含有比が0.5:0.5を満たす「Mn」と「Co」とが、図5に示す○位置に無秩序に配置されている。具体的には、図5に示す12コの○位置のうち無秩序に選択された6コの○位置にMnが配置され、その6コの○位置以外の6コの○位置にCoが配置されている。
銅管球を装備した粉末X線回折装置(フィリップス社製X'Pert)を用いて、マンガンコバルト複合酸化物のX線回折プロファイルを測定してその構造を確認した。
マンガンコバルト複合酸化物を酸性溶液中に溶解させて、その溶液に対して高周波プラズマ発光分析(ICP)を実施した。これにより、マンガンコバルト複合酸化物の組成を定量し、その中に含まれるマンガンとコバルトとの含量を求めた。ここで、分析装置として(株)島津製作所製の「ICPS−1000III」を用いた。
[マンガン酸化物の合成]において得られたマンガンコバルト複合酸化物100重量部に対し人造黒鉛(日本黒鉛SP20)を6.5重量部加え、ミキサーで混合して正極合剤とした。これを加圧成型して中空円筒状の正極ペレットとした。
電解液と、例えばポリアクリル酸ナトリウムからなるゲル化剤とを重量比100:3の割合で混合し、ゲル状電解液を得た。このゲル状電解液及び亜鉛合金粉末を重量比1:2の割合で混合し、ゲル状負極を得た。ここで、電解液として37重量%の水酸化カリウム及び3重量%の酸化亜鉛を含むアルカリ水溶液を用いた。
以下に示す手順で図6に示す構造の単3型アルカリ乾電池を作製した。
上記の[アルカリ乾電池の作製]に示す手順を経て電池を作製した後、電池を室温にて10日間静置した。その後、2種類の放電特性試験を行った。
[マンガン酸化物の合成]
実施例1-1-2では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.6:0.4となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、マンガン,コバルトの組成比が0.6:0.4であるマンガンコバルト複合酸化物Mn0.6Co0.4O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池1-1-2と称する。
[マンガン酸化物の合成]
実施例1-1-3では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.7:0.3となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、マンガン,コバルトの組成比が0.7:0.3であるマンガンコバルト複合酸化物Mn0.7Co0.3O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池1-1-3と称する。
[マンガン酸化物の合成]
実施例1-1-4では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.8:0.2となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、マンガン,コバルトの組成比が0.8:0.2であるマンガンコバルト複合酸化物Mn0.8Co0.2O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池1-1-4と称する。
[マンガン酸化物の合成]
実施例1-1-5では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.9:0.1となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、マンガン,コバルトの組成比が0.9:0.1であるマンガンコバルト複合酸化物Mn0.9Co0.1O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池1-1-5と称する。
[マンガン酸化物の合成]
実施例1-1-6では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.99:0.01となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、マンガン,コバルトの組成比が0.99:0.01であるマンガンコバルト複合酸化物Mn0.99Co0.01O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池1-1-6と称する。
[マンガン酸化物の合成]
炭酸ナトリウムNa2CO3、酸化マンガンMn2O3 (いずれも関東化学(株)特級試薬)を原料とし、これらをナトリウム,マンガンの原子比が1.0:1.0となるように混合した。この混合物を750℃に設定した電気炉中で30時間加熱して、層状アルカリ金属複合酸化物であるNaMnO2を得た。この層状アルカリ金属複合酸化物を粉砕して水と混合した混合溶液に対して1mol/dm3の濃度の硝酸を加えて、混合溶液のpHが3以下になるように調整した。これにより、層状アルカリ金属複合酸化物からナトリウムを抽出した。その後、イオン交換水を用いてナトリウムが抽出された生成物を洗浄した後に、生成物を50℃の空気中で乾燥して、MnO2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池1-1-1と称する。
[マンガン酸化物の合成]
比較例1-1-2では、原料をナトリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.4:0.6となるように混合したこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、一般式Mn1-xCoxO2において、一般式を構成するxが0.6、すなわち0.5よりも大きいマンガンコバルト複合酸化物Mn0.4Co0.6O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池1-1-2と称する。
ここで、前述の実施例1-1-1〜実施例1-1-6,比較例1-1-2と実施例1-2-1〜実施例1-2-6,比較例1-2-2との相違点は、以下に示す点である。
ここで、前述の実施例1-1-1〜実施例1-1-6,比較例1-1-2と実施例1-3-1〜実施例1-3-6,比較例1-3-2との相違点は、以下に示す点である。
[マンガン酸化物の合成]
実施例2-1-1では、<実施例1-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた炭酸ナトリウムに代えて、炭酸カリウムを用いたこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、K及びCoを含有する層状アルカリ金属複合酸化物からKが抽出されたマンガンコバルト複合酸化物Mn0.5Co0.5O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池2-1-1と称する。
実施例2-1-2〜実施例2-1-6では、原料をカリウム,マンガン,コバルトの原子比がそれぞれ、1.0:0.6:0.4,1.0:0.7:0.3,1.0:0.8:0.2,1.0:0.9:0.1,1.0:0.99:0.01となるように混合したこと以外は、<実施例2-1-1>中に示した方法と同様に行った。実施例2-1-2〜実施例2-1-6において作製した電池をそれぞれ、電池2-1-2〜電池2-1-6と称する。
[マンガン酸化物の合成]
本比較例では、<実施例2-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた酸化コバルトは用いずに、炭酸カリウム及び酸化マンガンのみを用いたこと以外は、<実施例2-1-1>中に示した方法と同様に行った。なお、比較例2-1-1では、原料を混合する際のカリウム,マンガンの原子比が1.0:1.0となるように混合した。これにより、Kのみを含有しCoを含有しない層状アルカリ金属複合酸化物KMnO2からアルカリ金属Kが抽出されたMnO2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池2-1-1と称する。
[マンガン酸化物の合成]
比較例2-1-2では、原料をカリウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.4:0.6となるように混合したこと以外は、<実施例2-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、一般式Mn1-xCoxO2において、一般式を構成するxが0.6、すなわち0.5よりも大きいマンガンコバルト複合酸化物Mn0.4Co0.6O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池2-1-2と称する。
ここで、前述の実施例2-1-1〜実施例2-1-6,比較例2-1-2と実施例2-2-1〜実施例2-2-6,比較例2-2-2との相違点は、以下に示す点である。
ここで、前述の実施例2-1-1〜実施例2-1-6,比較例2-1-2と実施例2-3-1〜実施例2-3-6,比較例2-3-2との相違点は、以下に示す点である。
[マンガン酸化物の合成]
実施例3-1-1では、<実施例1-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた炭酸ナトリウムに代えて、炭酸リチウムを用いたこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、Li及びCoを含有する層状アルカリ金属複合酸化物からLiが抽出されたマンガンコバルト複合酸化物Mn0.5Co0.5O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池3-1-1と称する。
実施例3-1-2〜実施例3-1-6では、原料をリチウム,マンガン,コバルトの原子比がそれぞれ、1.0:0.6:0.4,1.0:0.7:0.3,1.0:0.8:0.2,1.0:0.9:0.1,1.0:0.99:0.01となるように混合したこと以外は、<実施例3-1-1>中に示した方法と同様に行った。実施例3-1-2〜実施例3-1-6において作製した電池をそれぞれ、電池3-1-2〜電池3-1-6と称する。
[マンガン酸化物の合成]
本比較例では、<実施例3-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた酸化コバルトは用いずに、炭酸リチウム及び酸化マンガンのみを用いたこと以外は、<実施例3-1-1>中に示した方法と同様に行った。なお、比較例3-1-1では、原料を混合する際のリチウム,マンガンの原子比が1.0:1.0となるように混合した。これにより、Liのみを含有しCoを含有しない層状アルカリ金属複合酸化物LiMnO2からアルカリ金属が抽出されたMnO2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池3-1-1と称する。
[マンガン酸化物の合成]
比較例3-1-2では、原料をリチウム,マンガン,コバルトの原子比が1.0:0.4:0.6となるように混合したこと以外は、<実施例3-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、一般式Mn1-xCoxO2において、一般式を構成するxが0.6、すなわち0.5よりも大きいマンガンコバルト複合酸化物Mn0.4Co0.6O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池3-1-2と称する。
ここで、前述の実施例3-1-1〜実施例3-1-6,比較例3-1-2と実施例3-2-1〜実施例3-2-6,比較例3-2-2との相違点は、以下に示す点である。
ここで、前述の実施例3-1-1〜実施例3-1-6,比較例3-1-2と実施例3-3-1〜実施例3-3-6,比較例3-3-2との相違点は、以下に示す点である。
[マンガン酸化物の合成]
実施例4-1-1では、<実施例1-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた炭酸ナトリウムに加えて、炭酸カリウム、及び炭酸リチウムを用いたこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、Na,K,Li及びCoを含有する層状アルカリ金属複合酸化物からNa,K,Liが抽出されたマンガンコバルト複合酸化物Mn0.5Co0.5O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本実施例において作製した電池を電池4-1-1と称する。
実施例4-1-2〜実施例4-1-6では、原料をナトリウム,カリウム,リチウム,マンガン,コバルトの原子比がそれぞれ、0.33:0.33:0.34:0.6:0.4,0.33:0.33:0.34:0.7:0.3,0.33:0.33:0.34:0.8:0.2,0.33:0.33:0.34:0.9:0.1,0.33:0.33:0.34:0.99:0.01となるように混合したこと以外は、<実施例4-1-1>中に示した方法と同様に行った。実施例4-1-2〜実施例4-1-6において作製した電池をそれぞれ、電池4-1-2〜電池4-1-6と称する。
[マンガン酸化物の合成]
本比較例では、<実施例4-1-1>中の[マンガン酸化物の合成]において用いた酸化コバルトは用いずに、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム及び酸化マンガンのみを用いたこと以外は、<実施例4-1-1>中に示した方法と同様に行った。なお、比較例4-1-1では、原料を混合する際のナトリウム,カリウム,リチウム,マンガンの原子比が0.33:0.33:0.34:1.0となるように混合した。これにより、アルカリ金属のみ(詳細にはNa、K、及びLi)を含有しCoを含有しない層状アルカリ金属複合酸化物Na0.33K0.33Li0.34MnO2からアルカリ金属が抽出されたMnO2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池4-1-1と称する。
[マンガン酸化物の合成]
比較例4-1-2では、原料をナトリウム,カリウム,リチウム,マンガン,コバルトの原子比が0.33:0.33:0.34:0.4:0.6となるように混合したこと以外は、<実施例4-1-1>中に示した方法と同様に行った。これにより、一般式Mn1-xCoxO2において、一般式を構成するxが0.6、すなわち0.5よりも大きいマンガンコバルト複合酸化物Mn0.4Co0.6O2を得た。
いずれも<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に行った。本比較例において作製した電池を比較電池4-1-2と称する。
ここで、前述の実施例4-1-1〜実施例4-1-6,比較例4-1-2と実施例4-2-1〜実施例4-2-6、比較例4-2-2との相違点は、以下に示す点である。
ここで、前述の実施例4-1-1〜実施例4-1-6,比較例4-1-2と実施例4-3-1〜実施例4-3-6,比較例4-3-2との相違点は、以下に示す点である。
比較例5の特徴点は、正極活物質として、現在のアルカリ乾電池に使用されているトンネル構造の二酸化マンガンを用いる点である。
比較例5では、<実施例1-1-1>中の[正極の作製]において用いたマンガンコバルト複合酸化物に代えて、トンネル構造の二酸化マンガンを用いたこと以外は、<実施例1-1-1>中に示した方法と同様に電池を作製し、その電池に対して放電特性試験を行った。比較例5において作製した電池を比較電池5と称する。
102 正極合剤
103 ゲル状負極
104 セパレータ
105 ガスケット
106 負極集電子
107 底板
108 外装ラベル
Claims (7)
- Co及びNiのうちの少なくとも一方を含有する層状構造のマンガン酸化物を含み、
前記マンガン酸化物は、一般式がMn 1-x M x O 2 で表される化合物であり、前記一般式を構成するMは、Co又はNiである、又は
前記マンガン酸化物は、一般式がMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される化合物であり、前記一般式を構成するM A は、Co及びNiのうちのいずれか一方であり、前記一般式を構成するM B は、前記一方とは異なる他方であることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質。 - 請求項1に記載のアルカリ乾電池用正極活物質において、
前記マンガン酸化物は、一般式がMn 1-x M x O 2 で表される化合物である場合、前記一般式を構成するx値は、0.01≦x≦0.5の関係を満たしている、又は
前記マンガン酸化物は、一般式がMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される化合物である場合、前記一般式を構成するx値及びy値は、0.01≦x+y≦0.5の関係を満たしていることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質。 - Co及びNiのうちの少なくとも1種からなる金属と、Li、Na及びKのうちの少なくとも1種からなるアルカリ金属とを含有する層状構造のアルカリ金属複合酸化物を合成する工程(a)と、
前記工程(a)の後に、前記アルカリ金属複合酸化物から該アルカリ金属複合酸化物が含有するアルカリ金属を抽出する工程(b)とを備え、
前記工程(b)において、前記アルカリ金属複合酸化物からアルカリ金属を抽出することによって、一般式がMn 1-x M x O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成され、前記一般式を構成するMは、Co又はNiである、又は
前記工程(b)において、前記アルカリ金属複合酸化物からアルカリ金属を抽出することによって、一般式がMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成され、前記一般式を構成するM A は、Co及びNiのうちのいずれか一方であり、前記一般式を構成するM B は、前記一方とは異なる他方であることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法。 - 請求項3に記載のアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法において、
前記工程(b)において、一般式がMn 1-x M x O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成される場合、前記一般式を構成するx値は、0.01≦x≦0.5の関係を満たしている、又は
前記工程(b)において、一般式がMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成される場合、前記一般式を構成するx値及びy値は、0.01≦x+y≦0.5の関係を満たしていることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法。 - 請求項3に記載のアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法において、
前記工程(b)は、酸処理により、前記アルカリ金属複合酸化物からアルカリ金属を抽出する工程であることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法。 - 請求項3に記載のアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法において、
前記工程(b)において、一般式がMn 1-x M x O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成される場合、前記アルカリ金属複合酸化物は、一般式がNMn1-xMxO2で表される化合物であり、前記一般式を構成するNは、Li、Na、又はKからなるアルカリ金属である、又は
前記工程(b)において、一般式がMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される層状構造のマンガン酸化物からなる正極活物質が形成される場合、前記アルカリ金属複合酸化物は、一般式がNMn 1-x-y M Ax M By O 2 で表される化合物であり、前記一般式を構成するNは、Li、Na、又はKからなるアルカリ金属であることを特徴とするアルカリ乾電池用正極活物質の製造方法。 - 請求項1又は2に記載のアルカリ乾電池用正極活物質を備えていることを特徴とするアルカリ乾電池。
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