JP2003159299A - 介護用入浴装置 - Google Patents

介護用入浴装置

Info

Publication number
JP2003159299A
JP2003159299A JP2002130100A JP2002130100A JP2003159299A JP 2003159299 A JP2003159299 A JP 2003159299A JP 2002130100 A JP2002130100 A JP 2002130100A JP 2002130100 A JP2002130100 A JP 2002130100A JP 2003159299 A JP2003159299 A JP 2003159299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
seat
support member
unit
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002130100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3749697B2 (ja
Inventor
Takeshi Kondo
近藤  猛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002130100A priority Critical patent/JP3749697B2/ja
Publication of JP2003159299A publication Critical patent/JP2003159299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749697B2 publication Critical patent/JP3749697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1人の介護者でも十分に取り扱うことがで
き、安価で、広いスペースを必要とせず、被介護者に精
神的および肉体的負担を強いることがなく、快適に入浴
できる入浴装置を提供する。 【解決手段】 本発明の介護用入浴装置1は、移動用の
台車部33に枠体部を設け、枠体部上に着座シート部を
載置してなる車椅子ユニット3と、底面41および底面
41の周囲に立設する側壁42の一部に切除が形成され
た浴槽4および浴槽4を所定の高さに保持する脚部5を
有する浴槽ユニット2とを有し、車椅子ユニット3の着
座シート部は、被介護者が着座する座部36と、座部3
6に対し傾動自在に取り付けられた足置部38とを含
み、座部36に対し水平にされた状態の足置部38が切
除部から挿入され浴槽ユニット2と合体することによ
り、浴槽4の切除部を枠体部全体若しくは一部が閉鎖し
シールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被介護者が車椅子
ユニットに乗ったまま浴槽ユニットと合体し、入浴でき
る介護用入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や介護施設等において、寝たきりの
老人や肢体が不自由な人等の被介護者を入浴させる場
合、被介護者を、寝床から搬送台に移し更衣室まで運
び、脱衣後、浴槽あるいはシャワー台にまで移送してい
る。入浴のたびに被介護者を移送したり搬送台に乗降さ
せることは、被介護者のみでなく介護者にとっても肉体
的精神的に大きな負担となる。
【0003】このため、最近では、被介護者を車椅子あ
るいは搬送台ごと浴槽内に入れ、被介護者及び介護者の
負担を軽減する入浴装置が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような入
浴装置は、複数人の介護者を必要とするか、介護者が1
人で足りるものは、費用が掛かるのみでなく、広いスペ
ースを必要とし、個人的家庭的使用は難しいことから、
早急な改良が望まれている。
【0005】また、被介護者が乗ったままの車椅子ある
いは搬送台を浴槽内に入れる入浴装置では、車椅子等に
被介護者が裸体で乗せられて運ばれるので、被介護者に
精神的および肉体的に負担を強いることになる。特に、
裸体のままで移動する時間および距離が長くなれば、被
介護者の精神的負担はさらに増大し、入浴自体を拒む虞
もある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、1人の介護者でも十分に取り扱うことができ、
安価で、広いスペースを必要とせず、被介護者に精神的
および肉体的負担を強いることがなく、快適に入浴でき
る入浴装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0008】(1)本発明の介護用入浴装置は、移動用
の台車部上に設けられた枠体部に着座シート部を載置し
てなる車椅子ユニットと、底面および該底面の周囲に立
設する側壁を有し一部に切除部が形成された浴槽および
当該浴槽を所定の高さに保持する脚部を有する浴槽ユニ
ットとを有する介護用入浴装置であって、前記車椅子ユ
ニットの着座シート部は、被介護者が着座する座部と、
前記座部に対し傾動自在に取り付けられた足置部とを含
み、前記座部に対し水平にされた状態の前記足置部が前
記切除部から挿入され浴槽ユニットと合体することによ
り、前記浴槽の切除部を前記枠体部全体若しくは一部に
より閉鎖しシールする。
【0009】(2)前記切除部は、前記浴槽の長手方向
端部に形成した。
【0010】(3)前記浴槽ユニットは、前記底面下方
に、温水を前記浴槽内に供給する温水供給タンクと、体
の洗浄による汚水を貯蔵する汚水貯蔵タンクとを含み、
少なくとも、前記汚水貯蔵タンクは前記浴槽に対し着脱
自在とした。
【0011】(4)前記温水供給タンクは、前記浴槽に
供給するための温水の温度を調節する温度調節器が内部
に配置されている。
【0012】(5)前記温水供給タンクは、空気の出し
入れにより膜動する膜体が設けられており、当該膜体の
変位により前記温水供給タンク内の温水を押し出して前
記浴槽内に供給する。
【0013】(6)前記浴槽ユニットは、前記膜体に空
気を供給する空気供給手段を含む。
【0014】(7)前記枠体部は、前記台車部上に載置
された座面サポート部材と、該座面サポート部材に対し
傾動自在に設けられた背面サポート部材とを含み、前記
座面サポート部材及び背面サポート部材が前記浴槽の底
面および側壁に形成された切除部にそれぞれ合致して前
記浴槽を閉鎖しシールする。
【0015】(8)前記着座シート部は、前記車椅子ユ
ニットと浴槽ユニットとの合体時に、前記座部及び足置
部が座面サポート部材および/又は前記底面上を滑動
し、前記背もたれ部に対する起き上がり傾斜角を小さく
する。
【0016】(9)前記浴槽ユニットは、前記座部及び
足置部の前記座面サポート部材および/又は浴槽底面上
での滑動位置を固定する固定手段を有する。
【0017】(10)前記枠体部は、前記台車部上に載
置された座面サポート部材と、該座面サポート部材に対
し傾動自在に設けられた背面サポート部材とを含み、前
記座面サポート部材が前記浴槽の底面下部に入り込み、
前記背面サポート部材が前記浴槽の側壁に形成された切
除部に合致して浴槽を閉鎖しシールする。
【0018】(11)前記着座シート部は、前記車椅子
ユニットと浴槽ユニットとが合体する際、前記座面サポ
ート部材から分離して前記浴槽上を滑動し、前記浴槽内
に導入される。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、浴槽と車椅子
の両ユニットを合体することにより入浴装置を形成でき
るので、被介護者は車椅子ユニットに乗ったまま入浴で
き、被介護者および介護者の負担を軽減できる。また、
大掛かりな装置を必要とせず、浴槽と車椅子の両ユニッ
トが合体できる空間だけあればよいため、個人的家庭的
使用に適し、スペース的にもコスト的にも有利となる。
さらに、足置部が座部に対し水平にされた状態で車椅子
ユニットが浴槽と合体し、浴槽内で被介護者が半臥状態
となるので、被介護者を容易に脱衣および着衣させるこ
とができ、入浴の際に被介護者が楽な姿勢を保つことも
できる。加えて、浴槽が脚部により所定の高さに保持さ
れるので、介護者は楽な姿勢で被介護者を洗うことがで
きる。
【0020】請求項2に記載の発明は、切除部を浴槽の
長手方向端部に形成したので、車椅子ユニットを水平状
態等、被介護者を楽な姿勢状態として合体作業を行なう
ことができる。
【0021】請求項3に記載の発明は、温水供給タンク
および汚水貯蔵タンクを有するので、体の洗浄等によっ
て生じた汚水と体を温めるために使用する清浄な温水が
それぞれ独立に処理でき、一層快適な入浴が可能とな
る。
【0022】請求項4に記載の発明は、温水供給タンク
内に温度調節器が配置されているので、温水供給タンク
内の温水の温度を予め調節し、入浴の準備ができる。
【0023】請求項5に記載の発明は、温水供給タンク
内に空気により膜動する膜体が設けられているので、膜
体の変位により温水供給タンク内の温水が押し出され、
短時間に浴槽に液体を供給でき、お湯張りに対する介護
者の負担が軽減され、しかも冬期等のように外気温が低
い時期でも被介護者に不快な思いをさせる虞もない。
【0024】請求項6に記載の発明は、空気供給手段が
浴槽ユニットに設けられているので、介護者等は空気供
給を簡単にでき、負担も少ない。
【0025】請求項7に記載の発明は、車椅子ユニット
の座面サポート部材と背面サポート部材からなる枠体部
が浴槽との間のシールを行なうので、この枠体部上に載
置された着座シート部は枠体部とは独立し、被介護者の
体形等に応じて自由に成形あるいは変形でき、被介護者
も楽な姿勢を保つこともできる。また、浴槽と車椅子の
合体時のシール性確保も容易となり、温水を供給時の漏
れの虞もない。
【0026】請求項8に記載の発明は、座部および足置
部が座面サポート部材および浴槽の底面上を滑動できる
ので、水平面に対する背もたれ部の起き上がり傾斜角を
調整でき、車椅子ユニット上での被介護者の姿勢を仰向
けに近い状態等好みの姿勢にすることができ、入浴中の
被介護者のリラクゼイション効果を高めることができ
る。
【0027】請求項9に記載の発明は、座面サポート部
材等の上で座部および足置部が所定位置に停止されるの
で、水平面に対する背もたれ部の傾斜の調整でき、被介
護者を好みの姿勢に安定的に保持することができ、入浴
中の安全性も高めることができる。
【0028】請求項10に記載の発明は、切除部が浴槽
の側壁に形成されており、この切除部に背面サポート部
材が合致して浴槽を閉鎖しシールするので、シール部材
が少なくてすみ、浴槽内の水漏れ防止を確実にすること
ができる。特に、浴槽の底面に切除部を形成しなくても
よいので、水漏れの防止を容易にすることができる。
【0029】請求項11に記載の発明は、座面サポート
部材から分離して着座シート部が浴槽内に導入され、座
面サポート部材が浴槽の底面下部に入り込むので、着座
シート部の導入が容易となり、車椅子ユニットと浴槽ユ
ニットとの合体を円滑に行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>以下、図面
を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0031】図1は本発明の介護用入浴装置の全体を示
す概略斜視図、図2は図1の断面図、図3は入浴装置の
浴槽の平面図、図4は浴槽の切除部側から見た側面図で
ある。
【0032】本発明の介護用入浴装置1は、概して、図
1、2に示すように、浴槽ユニット2と車椅子ユニット
3とからなり、一部が切除された浴槽4に車椅子ユニッ
ト3を合体し、1つの完全な浴槽4とするものである。
【0033】<浴槽ユニット>これら各ユニットを説明
するに当り、まず、浴槽ユニット2について説明する。
【0034】図1において、浴槽ユニット2は、主とし
て、浴槽4と、浴槽4を支持する脚部5とから構成され
ている。
【0035】浴槽4は、図3および図4に示すように、
矩形の底面41と、当該底面41の各辺に立設された側
壁42と、底面41及び側壁42の一部を切除すること
により形成した切除部43とから構成されている。切除
部43は、浴槽4と車椅子ユニット3との合体時に、後
述する車椅子ユニット3の座面サポート部材34および
背面サポート部材35と合致する部分である。したがっ
て、この切除部43は、車椅子ユニット3の挿入方向を
考慮すれば、浴槽4の長手方向端部に形成することが好
ましい。
【0036】切除部43には、浴槽4と車椅子ユニット
3との合体時に、浴槽4と車椅子ユニット3との間から
水または温水が漏れないように、図中に黒塗りで示すシ
ール部材431が設けられている。シール部材431
は、車椅子ユニット3が圧接されたときに弾性変形し、
そのシール性が向上するように、例えば、合成ゴム、合
成樹脂、および布入ゴム等から構成することが好まし
い。
【0037】このシール性を維持するために、側壁42
の切除部43近傍には係止部材432が設けられてい
る。係止部材432としては、例えば、引掛け金具が好
ましいが、場合によってはベルクロファスナ等も用いる
ことができる。この係止部材432は、車椅子ユニット
3側に固設された固定金具351と係止され、車椅子ユ
ニット3と浴槽4の連結状態及び圧接状態を保持する。
【0038】なお、浴槽4自体は、水切れを良くし、使
用後の乾燥を早めるために、超撥水仕上げを施すことが
好ましい。
【0039】この浴槽4の外部には、側部に浴槽4を所
定高さに支持する脚部5が当該浴槽4と一体に設けられ
ている。勿論、脚部5は、浴槽4と別体であってもよい
が、いずれにしても、この脚部5により保持される浴槽
4の高さHは、作業性を考慮して60〜80cm程度に
決定されることが好ましい。
【0040】一方、浴槽4の内部は、図3に示すよう
に、底面41に切除部43の対向側壁42まで延びる一
対のガイドレール44が設置されている。これにより車
椅子ユニット3との連結合体時に車椅子ユニット3をガ
イドしかつ浴槽4内における位置を決定する。
【0041】また、この底面41には、浴槽4に給排湯
するための給排湯口45と、入浴の際に体を洗ってでき
た汚水のみを排出するための汚水排出口46とが形成さ
れている。汚水排出口46は、前記合体時の座部36の
位置に対応する位置に開設され、シャワー等により被介
護者の下半身を洗浄した後の汚水のみを後述の汚水貯蔵
タンク7に取り込み易くしている。
【0042】温水供給タンク6および汚水貯蔵タンク7
は、具体的には図5、6、7に示ように構成されてい
る。なお、図5は浴槽に給湯する前の温水供給タンク6
の状態を示す断面図、図6は給湯後の状態を示す断面
図、図7は配管系統を示す概略説明図である。
【0043】図5に示すように、温水供給タンク6は、
内部に水の温度を調節する温度調節器61と、当該温水
供給タンク6内を仕切りかつ温度調節された温水を浴槽
4に供給する膜体62が設けられ、側壁6aに空気導入
管63、空気排出管64、給水管65および排水管66
とが開設され、上壁6bに浴槽4の給排湯口45と着脱
自在に連通された温水供給口67が設けられている。
【0044】前記膜体62は、側部全体が温水供給タン
ク6の内周面略中央部に固定的に取り付けられた一枚の
布あるいはゴム製のシート部材からなり、温水供給タン
ク6内を下部空間K1と上部空間K2に仕切っている。
【0045】この膜体62は、常時は重力により温度調
節器61と共に温水供給タンク6の底壁6cに付着した
状態であるが、空気導入管63を介してコンプレッサ8
から空気が供給されると、空気の圧力により温度調節器
61と共に温水供給タンク6の上壁6bにまで上動し、
上部空間K2内の温水を浴槽4に供給する。
【0046】なお、膜体62としては、一枚のゴムある
いは布製のシート部材のみでなく、バルーンあるいは蛇
腹状の樹脂製のもの等も使用でき、要は上下動あるいは
膨張収縮等変位可能なものであればどのようなものであ
ってもよく、また、膜体62の設置方式も横置きのみで
なく、縦、斜め等どのようなものでもよい。前記空気供
給手段としては、例示的にコンプレッサ8を挙げたが、
これのみでなく、足ふみ式のふいご的なものや他の手段
であってもよい。
【0047】温水供給口67と給排湯口45を連通する
配管80には、温水供給タンク6から浴槽4へ流れる水
のみを通す弁81が設けられている。この弁81は、逆
止弁とし、水圧により開閉するものであってもよいが、
開閉作動弁とすることがより好ましい。この開閉作動弁
は、図示しないワイヤを介して給排湯口用フットペダル
と接続し、フットペダルの操作に連動して開閉させるこ
とにより、浴槽4から温水供給タンク6へ水が流れるこ
とを許容するものである。
【0048】空気導入管63は、空気供給手段であるコ
ンプレッサ8と接続され、供給された圧縮空気を膜体6
2の下部空間K1内に供給し、空気排出管64は、前記
下部空間K1内の空気を外部に排出する。なお、空気排
出管64には、下部空間K1内に空気供給するときに、
空気が外部に流出しないようにする弁84が設けられて
いるが、この弁84は、手動により開閉し、膜体62の
空気を外部に排出することを許容するものであってもよ
い。
【0049】温水供給タンク6の内部に設けられている
前記温度調節器61は、例えば、コンセント611を介
して、温水供給タンク6外から電力を得て、温水供給タ
ンク6内の水を加熱する電気加熱式のヒーターである。
なお、温度調節器61およびコンセント611には、防
水加工を施すことが好ましい。
【0050】温度調節器61の設置位置は、温水供給タ
ンク6内に供給された水を加熱できるならば、どのよう
な位置に設置してもよいが、本実施形態では、膜体62
上に設けられている。このようにすれば、直接加熱でき
るので熱効率がよく、温水の供給時に邪魔にならず好ま
しい。
【0051】水は、給水管65から温水供給タンク6内
に供給され、入浴終了後に排水管66から排出される。
給水管65や排水管66には、例えばホースを介して常
時水道の蛇口に繋いでもよいが、温水供給タンク6内へ
の水注入あるいは停止の円滑化を図るために、弁65
a、66bあるいは栓を設けることが好ましい。
【0052】また、温水供給タンク6を浴槽4から分離
して搬送可能とするために、下部にキャスター68を設
けてもよい。
【0053】前記汚水貯蔵タンク7は、図5に示すよう
に、浴槽4の汚水排出口46と連通する排出口71が上
面に設けられている。汚水排出口46と汚水貯蔵タンク
7とを連通する配管82にも、カップリングを設け着脱
自在とすると共に、弁83を設けることが好ましい。こ
のようにすれば、汚水の処理が容易となるからである。
なお、この弁83も前述の弁81と同様にフットペダル
を操作することによりワイヤ等を介して弁を開閉して、
浴槽4から汚水貯蔵タンク7に水を流し、または、汚水
貯蔵タンク7下部に設けられた搬送用キャスター72に
よる移動時には汚水がこぼれないように閉じることが好
ましい。
【0054】<車椅子ユニット3>図8は車椅子ユニッ
ト3の側面図、図9は車椅子ユニット3の背面図、図1
0は車椅子ユニットの各部を水平にした状態を示す図、
図11は浴槽内で座部に対する背もたれ部の傾斜角を小
さくした状態を示す側面図である。
【0055】車椅子ユニット3は、図8、9に示すよう
に、台車部33と、この台車部33上に載置された枠体
部31と、被介護者を直接支える着座シート部32とか
ら構成されている。
【0056】まず、枠体部31は、座面サポート部材3
4及び背面サポート部材35からなり、背面サポート部
材35が水平の座面サポート部材34に対し回動可能に
取り付けられている。本実施形態の車椅子ユニット3
は、枠体部31が前記浴槽4の切除部43を閉鎖するも
のであることから、背面サポート部材35の座面サポー
ト部材34に対する傾きを所定の角度にしたときに、こ
の切除部43に合致する形状を容易に選択できるよう
に、回動可能とされている。
【0057】なお、これら座面サポート部材34及び背
面サポート部材35は、被介護者の体重を支えるのみで
なく、浴槽4の一部を構成するものであることから、剛
性を有しかつ耐水性のある板材あるいは金属板等で構成
することが好ましい。
【0058】この枠体部31を支える台車部33は、被
介護者が手動操作可能とされた主輪331と、自在継手
により支持されあらゆる方向に指向できる補助輪332
と、これらを保持するフレーム333とから構成されて
いる。
【0059】このフレーム333は、その上部で前記座
面サポート部材34及び背面サポート部材35と連結さ
れ、これらサポート部材34、35の上に着座シート部
32が載置される。
【0060】この着座シート部32は、被介護者が着座
する矩形の座部36、背もたれ部37及び逆L字状の足
置部38から構成されているが、座部36は前記座面サ
ポート部材34上に、背もたれ部37は前記背面サポー
ト部材35上にそれぞれ載置され、常時は両者一体とな
るように、例えば、引掛け金具あるいはベルクロファス
ナ等の適当な連結手段(図示せず)で連結されている。
【0061】これら座部36、背もたれ部37及び足置
部38は、後述するように、入浴時には浴槽4内に収納
されるので、水に触れる部分に超撥水仕上げを施すか、
あるいは速乾性のある材質を使用することが好ましく、
また、座部36の側部には、座面と同じ水平位置から所
定に起立位置まで傾動可能な肘置部362を設けること
が好ましい。
【0062】この車椅子ユニット3は、被介護者が搬送
時、入浴時等に楽な姿勢をとることができる点を考慮
し、着座シート部32の下部には移動ローラ361、3
81が設けられている。
【0063】このような移動ローラ361、381を設
けると、枠体部31と着座シート部32との連結を解く
と、浴槽4の底面上を円滑に移動できる。場合によって
は、図10に示す水平状態で移動し、その後、着座シー
ト部32に対する背もたれ部37の起き上がり傾斜角θ
(図11参照)を調節することも容易となる。
【0064】この場合、前記移動ローラ361、381
の移動を停止する固定手段(図示せず)を位置調節可能
な設けると、座部36及び足置部38が座面サポート部
材34上での滑動位置あるいは浴槽4の底面上での滑動
位置を所望の位置に固定することができ、安定した姿勢
で入浴できることになる。前記固定手段としては、例え
ば、浴槽ユニット2に設けられた、いわゆる車止め的な
位置調節可能な突起、あるいは移動ローラ361、38
1の回動を停止するブレーキング部材等を用いることが
好ましい。
【0065】次に、介護用入浴装置の作用を説明する。
【0066】まず、入浴の準備作業から行なう。温水供
給タンク6および汚水貯蔵タンク7を浴槽4の下部にセ
ットし、浴槽4の給排湯口45と温水供給タンク6の温
水供給口67、汚水排出口46と汚水貯蔵タンク7の排
出口71を連結する。また、コンプレッサ8を空気導入
管63に接続し、空気排出管64の弁84を開いて大気
開放とし、給水管65は水道の蛇口を連結し、排水管6
6の弁66aは閉じる。
【0067】そして、温水供給タンク6内に、水道の蛇
口より水を供給し、温度調節器61に給電して水の加熱
を開始するかあるいは所定の温度にまで加熱された温水
を直接温水供給タンク6内に入れる。これにより入浴準
備が完了する。
【0068】このようにして、所定温度の温水ができた
ところで、浴槽4と車椅子ユニット3とを合体する操作
に入る。合体前の車椅子ユニット3の状態は、図8に示
す姿勢であり、被介護者は、服を着たままの状態で車椅
子ユニット3により浴槽ユニット2まで移動する。
【0069】介護者は、足置部38を座部36とほぼ同
じ高さになるように持ち上げ、被介護者が脚を伸ばし上
半身を起こした状態、すなわち半臥状態にする。この状
態で足置部38の先端を浴槽4の切除部43に向けて車
椅子ユニット3を移動する。
【0070】足置部38の先端が浴槽4の底面41上に
差しかかると、移動ローラ381がガイドレール44に
沿うように位置を決め、そのまま、ガイドレール44に
沿って足置部38を滑動させる。ここでは、座部や足置
部38は座面サポート部材35に対し移動しないように
留められている。
【0071】ただし、場合によっては、図10に示すよ
うに、水平に寝かせた状態で浴槽ユニット2まで移動し
てもよい。
【0072】次に、介護者は、座面サポート部材34お
よび背面サポート部材35が切除部43を閉鎖するよう
に、座面サポート部材34に対する背面サポート部材3
5の傾斜状態を調節する。
【0073】この調節後、枠体部31が浴槽4の切除部
43に合致すると、浴槽4の引掛け金具432を車椅子
ユニット3の固定金具351に係止する。これにより車
椅子ユニット3と浴槽4の各シール部材が相互に圧接さ
れ、水漏れ防止状態の浴槽4となる。
【0074】このようにして浴槽4と車椅子ユニット3
との合体が完了すると、介護者は、座面サポート部材3
4あるいは浴槽4の底面上での座部36及び足置部38
の位置が好ましい位置となるように固定手段を調節す
る。このようにして背もたれ部37の起き上がり傾斜角
θを小さくできれば、被介護者の姿勢を仰向けに近い状
態等好みの姿勢にすることができ、入浴中の被介護者の
リラクゼイション効果を高めることができる。
【0075】つまり、図11に示すように、浴槽4と車
椅子ユニット3とを合体させた後、移動ローラ381お
よび移動ローラ361をガイドレール44に沿って移動
し、図2に示す状態からさらに傾斜させ、座部36に対
する背もたれ部37の傾斜角θを小さくすれば、被介護
者を仰向けに近い状態にすることができ、入浴中の被介
護者のリラクゼイション効果を一層高めることができ、
介護者による入浴の介助も容易になる。
【0076】そして、半臥状態の被介護者を浴槽4内で
脱衣させ、シャワーで被介護者の下半身を洗い、汚水を
汚水貯蔵タンク7に貯溜する。ここに、汚水排出口46
は座部の下方に設けられているので、この汚水は直ちに
汚水排出口46より汚水貯蔵タンク7に排出され、貯溜
される。
【0077】下半身の洗浄中、介護者は、汚水排出口用
フットペダルを押下して汚水排出口46の弁83を開
き、汚水が浴槽4内に残らないようにシャワーで流しな
がら汚水貯蔵タンク7に排出する。下半身の洗浄が完了
し、汚水が排出されると、前記フットペダルを離して、
汚水排出口46の弁83を閉じる。
【0078】本実施形態の介護用入浴装置1において
は、車椅子ユニット3の座部36がおよそ浴槽4の高さ
となるので、介護者も被介護者を楽に洗うことができ、
また、介護者が半臥状態になるので、浴槽4内で被介護
者を容易に脱衣および着衣させることができ、被介護者
も楽な姿勢で入浴ができる。しかも、車椅子ユニット3
と浴槽4が合体した状態では被介護者の四方が浴槽4お
よび車椅子ユニット3に囲まれているので、脱衣の際に
も被介護者が裸体を必要以上にさらすことがなく、被介
護者に精神的および肉体的苦痛を与えることがない。
【0079】なお、シャワーは、温水供給タンク6の温
水を使用できるように構成してもよいが、当該浴槽ユニ
ットを既設のシャワーの近くに予め配置し、このシャワ
ーを用いて、下半身の洗浄を行なってもよい。
【0080】次に、介護者は、コンプレッサ8のスイッ
チを入れ、膜体62に空気を供給し、膜体62を温水供
給タンク6内で図6に示すように膨張させる。この膨張
は、極めて短時間の間に行なわれるので、浴槽4内には
温水供給タンク6内の温水100が速やかに注入され
る。つまり、温水供給タンク6内の温水100は、膜体
62の膨張により温水供給タンク6内から押出され、温
水供給口67、給排湯口45および給排湯口45の弁8
1を通じて浴槽4内に注入され、瞬時に浴槽4に温水1
00を張ることができる。
【0081】したがって、本実施形態では、浴槽4に温
水を張るのに、膜体62の膨張する速さで瞬時に浴槽4
に温水100を供給でき、被介護者が体の冷え等の不快
感をおぼえる前に温水を張ることができる。
【0082】被介護者は、所定時間温水100に浸った
後、その温水100で全身を洗浄する。洗浄の終了後、
介護者は、排気管の弁84を開放し、膜体62内の空気
を外部に排出すると共にフットペダルを作動して弁81
を開放すると、膜体62が収縮すると共に浴槽4内の温
水100が温水供給タンク6内に戻る。
【0083】なお、この状態で被介護者の全身をもう一
度シャワーで洗い流し、温水供給タンク6または汚水貯
蔵タンク7に排水してもよい。
【0084】このようにして入浴が終了すると、介護者
は、被介護者の全身をバスタオルで拭き、さらに、車椅
子ユニット3の座面サポート部材34、背面サポート部
材35、座部36、背もたれ部37、足置部38、およ
び浴槽4内を拭いて乾燥させる。この乾燥時に前記コン
プレッサ8により浴槽4内に送風すれば、乾燥作業はよ
り短時間で完了することになり好ましい。この乾燥作業
の途中あるいは完了後、浴槽内で被介護者に着衣を施
す。
【0085】そして、車椅子ユニット3の背面サポート
部材35背面で固定金具351に引掛けられている係止
部材432を外し、車椅子ユニット3を浴槽4から離
す。また、車椅子ユニット3の足置部38を回動させて
座部36から垂下し、図7に示す状態としてベッド等に
移送する。
【0086】このように本実施形態では、車椅子ユニッ
ト3と浴槽4を合体して入浴装置を形成でき、しかも単
一の介護者のみにより被介護者の入浴を介助できるの
で、被介護者が複数人いる介護施設等においても、簡単
に被介護者を入浴させることができ、介護者の負担も軽
減でき、また、入浴の際に被介護者の乗降がないため、
被介護者の負担もない。さらに、温水供給タンク6およ
び汚水貯蔵タンク7をそれぞれ複数個用意すれば、複数
の被介護者が連続して入浴することも可能となる。
【0087】特に、本実施形態の介護用入浴装置1は、
浴槽ユニット2と車椅子ユニット3とを主な構成として
いるので、大掛かりな装置を必要とせず、安価で、浴槽
4と車椅子ユニット3とが合体できる空間だけあれば十
分で、個人的あるいは家庭的使用にも適している。
【0088】また、車椅子ユニット3と浴槽4とを合体
する際、介護者が半臥状態になるので、浴槽4内での脱
衣や着衣が容易で、四方が浴槽4等に囲まれているの
で、被介護者に精神的および肉体的苦痛も極めてすくな
く、しかも、汚水貯蔵タンク7が温水供給タンク6とは
別個に設けられ、下半身洗浄による汚水を汚水貯蔵タン
ク7に排出した後、入浴用の温水を温水供給タンク6か
ら浴槽4内に供給できるので、汚水と入浴水が混入する
ことはなく、極めて衛生的でもある。
【0089】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更使用
することができる。例えば、前記フレーム333を、主
輪331および補助輪332間距離を調整可能なように
水平方向に伸長する入れ子式に形成し、主輪331を点
線に示す位置から実線に示す位置にスライド可能に支持
してもよい。主輪331および補助輪332間距離を伸
長することによって、車椅子ユニット3の安定性を高め
ることができる。
【0090】<第2の実施の形態>次に、第1の実施の
形態に変更を加えた介護用入浴装置について説明する。
【0091】第2の実施の形態の介護用入浴装置は、第
1の実施の形態で説明した構成を一部変更したものであ
る。したがって、以下では、変更を加えた構成について
詳細に説明し、第1の実際の形態と同様の構成には同様
の参照番号を付してその説明を省略する。
【0092】<浴槽ユニット2>図12は入浴装置の浴
槽40の平面図、図13は第2の実施の形態における入
浴装置の断面図である。
【0093】浴槽ユニット2は、主として、浴槽40
と、浴槽40を支持する脚部5とから構成されている。
【0094】浴槽40は、図12に示すように、矩形の
底面41と、当該底面41の各辺に立設された側壁42
と、該側壁42の一部を切除することにより形成した切
除部47とから構成されている。この切除部47は、底
面41には形成されず側壁42の一部にのみ形成されて
おり、車椅子ユニット3の背面サポート部材35と合致
する部分である。したがって、切除部47は、車椅子ユ
ニット3の挿入方向を考慮すれば、浴槽40の長手方向
端部に形成することが望ましい。
【0095】また、図13に示すように、浴槽40は、
底面41の一部に薄板部48が形成されている。この薄
板部48は、底面41において、浴槽40端部の切除部
47から底面41の中央に向かって座面サポート部材3
4とほぼ同じ長さに、他の部分に比べ薄く形成されてい
る。
【0096】薄板部48の厚さは、座面サポート部材3
4との間に隙間ができるように考慮して決定されてい
る。ここで、座面サポート部材34と薄板部48との間
の隙間は、入浴中などに薄板部48に大きな力が加えら
れた場合に座面サポート部材34が薄板部48を支持で
き、かつ、浴槽ユニット2と車椅子ユニット3との円滑
な合体を妨げない範囲で小さい方が望ましい。
【0097】<車椅子ユニット3>車椅子ユニット3
は、第1の実施の形態とほぼ同様の構成を有している。
すなわち、台車部33と、この台車部33上に載置され
た枠体部31と、被介護者を直接支える着座シート部3
2とから構成されている。そして、枠体部31は、座面
サポート部材34及び背面サポート部材35からなる。
【0098】背面サポート部材35は、座面サポート部
材34に対し回動自在に取り付けられており、所定の姿
勢で浴槽40の切除部43に合致する形状を有してい
る。背面サポート部材35は、切除部43に合致する部
分の表面にシール部材が取り付けられている。
【0099】次に、第2の実施の形態における介護用入
浴装置の作用を説明する。
【0100】第2の実施の形態では、浴槽ユニット2に
車椅子ユニット3を合体する際の作用が第1の実施の形
態と異なるので、合体の際の作用について説明する。
【0101】介護者は、被介護者を車椅子ユニット3に
乗せて、浴槽ユニット2まで移動する。そして、足置部
38が座部36とほぼ同じ高さになるように持ち上げ、
被介護者が脚を伸ばし上半身を起こした状態、すなわち
半臥状態にする。この状態で足置部38の先端を浴槽4
0の切除部47に向けて車椅子ユニット3を移動する。
【0102】足置部38の先端が浴槽4の底面41上に
差しかかると、移動ローラ381がガイドレール44に
沿うように位置を決め、そのまま、切除部47に向けて
車椅子ユニット3を移動する。車椅子ユニット3の移動
に伴って、着座シート部32は、足置部38から浴槽4
内に導入される。ここで、着座シート部32を支持して
いた座面サポート部材34は、着座シート部材32と分
離され、底面41の薄板部48下部に誘導される。
【0103】薄板部48と座面サポート部材34との間
には隙間が設けられているので、座面サポート部材34
が薄いタブ48下部に入り込む際に、これらの間に摩擦
が生じず、車椅子ユニット3と浴槽ユニット2との合体
は円滑に行うことができる。
【0104】次に、介護者は、背面サポート部材35が
切除部47を閉鎖するように、座面サポート部材34に
対する背面サポート部材35の傾斜状態を調節する。
【0105】この調節後、枠体部31が浴槽4の切除部
43に合致すると、浴槽4の引掛け金具432を車椅子
ユニット3の固定金具351に係止する。これにより背
面サポート部材35と切除部47の各シール部材が相互
に圧接され、水漏れ防止状態の浴槽4となる。
【0106】以上のように、第2の実施の形態では、枠
体部31のうち、座面サポート部材34が浴槽40の底
面41下部に入り込み、背面サポート部材35のみで切
除部47を封止する。したがって、切除部47は、第1
の実施の形態に比べて小さく形成すれば足りる。切除部
47が小さいので、封止するために必要なシール部材が
少なくてすみ、より水漏れ防止を確実にすることができ
る。特に、浴槽40の底面41に切除部47を形成する
必要がないので、水漏れの防止を容易にすることができ
る。
【0107】また、着座シート部32が座面サポート部
材34から分離して浴槽40内に導入されるので、着座
シート部32の導入が容易となり、車椅子ユニット3と
浴槽ユニット2との合体を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の入浴装置の全体を示す概略斜視図で
ある。
【図2】 本発明の入浴装置の断面図である。
【図3】 入浴装置の浴槽の平面図である。
【図4】 浴槽の切除部側から見た側面図である。
【図5】 介護用入浴装置の浴槽に給湯する前の温水供
給タンクの状態を示す断面図である。
【図6】 介護用入浴装置の浴槽に給湯した後の温水供
給タンクの状態を示す断面図である。
【図7】 介護用入浴装置の配管系統を示す説明図であ
る。
【図8】 介護用入浴装置の車椅子ユニットの側面図で
ある。
【図9】 介護用入浴装置の車椅子ユニットの背面図で
ある。
【図10】 車椅子ユニットの各部を水平にした状態を
示す図である。
【図11】 浴槽内で座部に対する背もたれ部の傾斜を
小さくした状態を示す側面図である。
【図12】 入浴装置の浴槽の平面図である。
【図13】 第2の実施の形態における入浴装置の断面
図である。
【符号の説明】
1…介護用入浴装置、 2…浴槽ユニット、 3…車椅子ユニット、 4…浴槽、 5…脚部、 6…温水供給タンク、 7…汚水貯蔵タンク、 8…コンプレッサ、 31…枠体部、 32…着座シート部、 33…台車部、 34…座面サポート部材、 35…背面サポート部材、 36…座部、 37…背もたれ部、 38…足置部、 41…底面、 42…側壁、 43、47…切除部、 48…薄板部、 61…温度調節器、 62…膜体。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用の台車部上に設けられた枠体部に
    着座シート部を載置してなる車椅子ユニットと、 底面および該底面の周囲に立設する側壁を有し一部に切
    除部が形成された浴槽および当該浴槽を所定の高さに保
    持する脚部を有する浴槽ユニットとを有する介護用入浴
    装置であって、 前記車椅子ユニットの着座シート部は、被介護者が着座
    する座部と、前記座部に対し傾動自在に取り付けられた
    足置部とを含み、 前記座部に対し水平にされた状態の前記足置部が前記切
    除部から挿入され浴槽ユニットと合体することにより、
    前記浴槽の切除部を前記枠体部全体若しくは一部により
    閉鎖しシールする介護用入浴装置。
  2. 【請求項2】 前記切除部は、前記浴槽の長手方向端部
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載の介護用入
    浴装置。
  3. 【請求項3】 前記浴槽ユニットは、前記底面下方に、
    温水を前記浴槽内に供給する温水供給タンクと、体の洗
    浄による汚水を貯蔵する汚水貯蔵タンクとを含み、 少なくとも、前記汚水貯蔵タンクは前記浴槽に対し着脱
    自在としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の介
    護用入浴装置。
  4. 【請求項4】 前記温水供給タンクは、前記浴槽に供給
    するための温水の温度を調節する温度調節器が内部に配
    置されていることを特徴とする請求項3に記載の介護用
    入浴装置。
  5. 【請求項5】 前記温水供給タンクは、空気の出し入れ
    により膜動する膜体が設けられており、当該膜体の変位
    により前記温水供給タンク内の温水を押し出して前記浴
    槽内に供給することを特徴とする請求項4に記載の介護
    用入浴装置。
  6. 【請求項6】 前記浴槽ユニットは、前記膜体に空気を
    供給する空気供給手段を含むことを特徴とする請求項5
    に記載の介護用入浴装置。
  7. 【請求項7】 前記枠体部は、前記台車部上に載置され
    た座面サポート部材と、該座面サポート部材に対し傾動
    自在に設けられた背面サポート部材とを含み、 前記座面サポート部材及び背面サポート部材が前記浴槽
    の底面および側壁に形成された切除部にそれぞれ合致し
    て前記浴槽を閉鎖しシールすることを特徴とする請求項
    1〜請求項6のいずれか一項に記載の介護用入浴装置。
  8. 【請求項8】 前記着座シート部は、前記車椅子ユニッ
    トと浴槽ユニットとの合体時に、前記座部及び足置部が
    座面サポート部材および/又は前記底面上を滑動し、前
    記背もたれ部に対する起き上がり傾斜角を小さくするこ
    とを特徴とする請求項7に記載の介護用入浴装置。
  9. 【請求項9】 前記浴槽ユニットは、前記座部及び足置
    部の前記座面サポート部材および/又は浴槽底面上での
    滑動位置を固定する固定手段を有することを特徴とする
    請求項8に記載の介護用入浴装置。
  10. 【請求項10】 前記枠体部は、前記台車部上に載置さ
    れた座面サポート部材と、該座面サポート部材に対し傾
    動自在に設けられた背面サポート部材とを含み、 前記座面サポート部材が前記浴槽の底面下部に入り込
    み、前記背面サポート部材が前記浴槽の側壁に形成され
    た切除部に合致して浴槽を閉鎖しシールすることを特徴
    とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の介護
    用入浴装置。
  11. 【請求項11】 前記着座シート部は、前記車椅子ユニ
    ットと浴槽ユニットとが合体する際、前記座面サポート
    部材から分離して前記浴槽上を滑動し、前記浴槽内に導
    入される請求項10に記載の介護用入浴装置。
JP2002130100A 2001-09-17 2002-05-01 介護用入浴装置 Expired - Fee Related JP3749697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002130100A JP3749697B2 (ja) 2001-09-17 2002-05-01 介護用入浴装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-281791 2001-09-17
JP2001281791 2001-09-17
JP2002130100A JP3749697B2 (ja) 2001-09-17 2002-05-01 介護用入浴装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003159299A true JP2003159299A (ja) 2003-06-03
JP3749697B2 JP3749697B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=26622349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002130100A Expired - Fee Related JP3749697B2 (ja) 2001-09-17 2002-05-01 介護用入浴装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749697B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003334216A (ja) * 2002-05-20 2003-11-25 Emedica Kk 車椅子
JP2005296032A (ja) * 2004-04-06 2005-10-27 Og Giken Co Ltd 入浴装置
JP2013202253A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sakai Medical Co Ltd 入浴用車椅子
CN107713865A (zh) * 2017-09-30 2018-02-23 杭州中民银创科技有限公司 一种用于半失能老人洗浴护理浴缸
CN113005699A (zh) * 2021-02-24 2021-06-22 左静 一种手术完用多功能清创护理架

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936981B2 (ja) * 2007-05-09 2012-05-23 酒井医療株式会社 入浴システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50127289U (ja) * 1974-04-03 1975-10-18
JPS62183835U (ja) * 1986-05-09 1987-11-21
JPH0398861U (ja) * 1990-01-26 1991-10-15
JPH1043266A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Amano:Kk 身体障害者用入浴装置
JPH10286296A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Og Giken Co Ltd 進路部材付き車椅子入浴装置
JPH10337316A (ja) * 1997-06-09 1998-12-22 Sakai Medical Co Ltd 入浴装置
JP2001112837A (ja) * 1999-10-20 2001-04-24 Systemdesign Co Ltd 入浴システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50127289U (ja) * 1974-04-03 1975-10-18
JPS62183835U (ja) * 1986-05-09 1987-11-21
JPH0398861U (ja) * 1990-01-26 1991-10-15
JPH1043266A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Amano:Kk 身体障害者用入浴装置
JPH10286296A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Og Giken Co Ltd 進路部材付き車椅子入浴装置
JPH10337316A (ja) * 1997-06-09 1998-12-22 Sakai Medical Co Ltd 入浴装置
JP2001112837A (ja) * 1999-10-20 2001-04-24 Systemdesign Co Ltd 入浴システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003334216A (ja) * 2002-05-20 2003-11-25 Emedica Kk 車椅子
JP2005296032A (ja) * 2004-04-06 2005-10-27 Og Giken Co Ltd 入浴装置
JP2013202253A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sakai Medical Co Ltd 入浴用車椅子
CN107713865A (zh) * 2017-09-30 2018-02-23 杭州中民银创科技有限公司 一种用于半失能老人洗浴护理浴缸
CN113005699A (zh) * 2021-02-24 2021-06-22 左静 一种手术完用多功能清创护理架
CN113005699B (zh) * 2021-02-24 2022-12-02 左静 一种手术完用多功能清创护理架

Also Published As

Publication number Publication date
JP3749697B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4068326A (en) Inflatable bathtub
CN109602550A (zh) 一种具有护理功能的智能轮椅车
JP3127367B2 (ja) 多目的介護用ベッド
JP3749697B2 (ja) 介護用入浴装置
JP5550663B2 (ja) 身体障害患者のための支持ユニット
US3648296A (en) Sitz bath
US2888683A (en) Shower seat
JPH06209976A (ja) チェアーバス
JP3202371B2 (ja) 移動入浴車
JP2011235082A (ja) 入浴できる車椅子
JP3584263B2 (ja) 入浴システム
JPH07241251A (ja) 浴 槽
JP2003299699A (ja) 介護ベッドと介護システム
JP2854558B2 (ja) 入浴用器具
JPH0731655A (ja) シャワーチェア
JP3225171U (ja) 介護用半身入浴システム
JP2002325818A (ja) シャワーおよび入浴装置
JP2001340418A (ja) 移動入浴車
JP3403311B2 (ja) 安全装置付入浴装置
JP3015895U (ja) 腰風呂付き福祉ベット
JPH0966076A (ja) 浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステム、褥そう防止用マット並びに水洗トイレ
JP2004194828A (ja) 介護用浴槽装置及び介護者用浴槽装置用移動ベッド
JPH11104208A (ja) サウナ装置及び入浴システム
JP2001017504A (ja) 入浴装置
JP3044022B1 (ja) 入浴装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees