JPH11104208A - サウナ装置及び入浴システム - Google Patents

サウナ装置及び入浴システム

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JPH11104208A
JPH11104208A JP22220798A JP22220798A JPH11104208A JP H11104208 A JPH11104208 A JP H11104208A JP 22220798 A JP22220798 A JP 22220798A JP 22220798 A JP22220798 A JP 22220798A JP H11104208 A JPH11104208 A JP H11104208A
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JP
Japan
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sauna
body container
air
sewage
bathing system
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JP22220798A
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English (en)
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Shigeru Iwai
茂 岩井
Tomio Iwai
富雄 岩井
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CARETEC SERVICE KK
Original Assignee
CARETEC SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横臥して使用することができるとともに、健
常者や身体障害者、高齢者等を問わずに使用でき、ま
た、容易に設置でき一般家庭においても使用できるサウ
ナ装置の提供、及び、特に、全介助者の身体の洗浄を行
うに際し、お湯につかることなく全身を十分に暖めて身
体の洗浄ができ冬期でも風邪を引かすことなく、また頭
部もそのまま洗浄でき、汚水でベッド等を汚すことのな
い入浴システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のサウナ装置は、横臥して略全身
を収容する身体収容体42と、身体収容体42内に多湿
気体又は微細液体を供給し身体収容体42内を多湿雰囲
気とする多湿雰囲気供給装置40と、身体収容体42と
多湿雰囲気供給装置40とを連通して連結する連結部1
6と、を有し、本発明の入浴システムは、前記サウナ装
置と、身体収容体42内の身体を洗浄する洗浄手段を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や養護老
人ホーム等で使用できる多湿雰囲気のサウナ装置、及
び、サウナ雰囲気供給装置を用いて、特に全介助を必要
とする高齢者や身体障害者などの身体を洗浄する入浴シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、サウナ装置には、高温サウナ
(温度90℃〜120℃,相対湿度10%〜30%)、
低温ミストサウナ(温度40℃〜45℃,相対湿度90
%〜100%)、遠赤外線照射サウナ(温度40℃〜6
0℃,相対湿度10%〜30%)等があり、一般家庭等
で使用できるボックス型の簡易サウナ装置や、浴室を低
温ミストサウナにするサウナ装置等が知られている。ま
た、近年では、身体障害者や増加する高齢者に対して適
切な介助を行うことが益々要請されるようになってきて
いるとともに、高齢者や身体障害者の中には全介助を必
要とする人(全介助者)が多数おり、この全介助者への
適切な対応が重要性を増しつつある。そのような状況に
あって、全介助者の身体を清潔に維持するための全介助
者用の入浴システムや全介助者用の簡易入浴システムは
極めて重要である。従来の入浴システムとしては、例え
ば、実開平3−53235号公報に全介助者用の入浴シ
ステムが記載されている。図12は従来の全介助者用の
入浴システムを示す平面図であり、図13は図12のX
部拡大断面図であり、図14は従来の全介助者用の入浴
システムの応用例の平面図であり、図15は図14のY
部拡大断面図であり、図16は洗浄状態を示す説明図で
ある。図12乃至図16において、Aは軟質非透水膜か
らなる就寝用シーツ、Bは複数個のパッド、101は入
浴者(全介助者)、102はベッド、103は面ファス
ナーb面(めす)、104は面ファスナーa面(お
す)、105は手挿入孔、Cは同じく軟質非透水膜から
なるケッド、106はケッドCに凹設された切欠部、1
07は介護者、108は就寝用シーツAに穿設された排
水孔、109は排水孔108に挿着固定された排水用ホ
ースである。図12、図13において、就寝用シーツA
の裏面側周縁部に沿って面ファスナーb面103を任意
幅だけ取り付け、別体として準備されている複数個のパ
ッドBには表面の所望部分に面ファスナーa面104を
取り付け、パッドBを就寝用シーツAの裏面側周縁部に
沿って相対状に挿入する。この際、面ファスナーb面1
03およびa面104とを相互に掛着する。これによ
り、就寝用シーツA面上に槽部(ダム)が凹設される。
【0003】また、図14乃至図16において、就寝用
シーツAの表面側の周縁部に沿って面ファスナーb面1
03′を取り付ける。別体として準備されているケッド
Cは就寝用シーツA面に対応する形状となっている。こ
のケッドCの表面側周縁部に沿って面ファスナーa面1
04′を任意幅だけ取り付け、該周縁部を就寝用シーツ
Aの表面側周縁部に沿って相対状に挿入し、面ファスナ
ーa面104′と就寝用シーツAのb面103′とを相
互に掛着する。就寝用シーツAとパッドBとの掛着は図
13の場合と同様である。これにより、寝袋状の浴槽が
形成される。このように構成された従来の全介助者用簡
易入浴装置においては、介護者107は、上記寝袋状の
浴槽において、手挿入孔105からシャワーヘッドを挿
入して全介助者101の身体を洗浄する。洗浄により生
じる汚水は排水孔108を通して排水ホース109によ
り外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の一般家庭用のボックス型のサウナ装置では、設置場
所を要すとともに、使用者がサウナ装置内で横になるこ
とができず、健常者しか使用できないという課題を有し
ていた。また、特に、高温サウナや遠赤外線照射サウナ
では、発汗までに時間がかかるとともに体力を消耗する
ため、身体障害者や高齢者の使用に不適であるという問
題点を有していた。また、上記従来の全介助者用の入浴
システムでは、全介助者の身体をシャワーで洗い流して
いるだけなので、シャワーが掛っていないときには気化
熱により体が冷え、特に冬場は体が冷え、風邪をひかせ
やすいという問題点を有していた。また、掛着したファ
スナーは隙間があり、その隙間からパッドBを乗り越え
てお湯が漏れる可能性があるためにお湯を張ることがで
きず、入浴した気分にはならないという問題点も有して
いた。さらに、就寝用シーツAとパッドBとの掛着を面
ファスナーで行うようにしたので、就寝用シーツAやパ
ッドBが柔らかく、洗浄液が漏れ難いように密封する作
業が繁雑で作業性に欠けるとともに、密封性が悪く漏水
が生じ、ベッド等を濡らすという問題点があった。頭部
を洗う際は、別途洗髪容器を準備せねばならず、洗浄作
業性に欠けるという問題点を有していた。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めに、横臥して使用することができるとともに、健常者
や身体障害者、高齢者等を問わずに使用でき、また、容
易に設置でき一般家庭においても使用できるサウナ装置
の提供、及び、特に、全介助者の身体の洗浄を行うに際
し、お湯につかることなく全身を十分に暖めて身体の洗
浄ができ冬期でも風邪を引かすことなく、また頭部もそ
のまま洗浄できるとともに介護者の洗浄作業の労力を低
減でき、かつ汚水でベッド等を汚すことのない入浴シス
テムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のサウナ装置は、横臥して略全身を収容する身
体収容体と、前記身体収容体内に多湿気体又は微細液体
を供給し前記身体収容体内を多湿雰囲気とする多湿雰囲
気供給装置と、前記身体収容体と前記多湿雰囲気供給装
置とを連通して連結する連結部と、を備えた構成を有し
ている。これにより、使用者が身体収容体内に横たわっ
て入ることができ、健常者や身体障害者,高齢者等を問
わず使用できる。また、多湿雰囲気供給装置を備えてい
るため、身体収容体内を多湿雰囲気にでき、冷水サウナ
や蒸し風呂状サウナとして使用でき、蒸し風呂状サウナ
とした場合、発汗を促しやすく使用時の体力の消耗を抑
制できる。また、冷水サウナや蒸し風呂状サウナを交互
に楽しむこともできる。単位機器に分割されコンパクト
で搬送性や収納性に優れたサウナ装置を実現できる。ま
た、本発明の入浴システムは、横臥して略全身を収容す
る身体収容体と、身体収容体内に多湿気体又は微細液体
を供給し身体収容体内を多湿雰囲気とする多湿雰囲気供
給装置又は、身体収容体内に中高温の多湿気体又は微細
液体若しくは温風を供給するサウナ雰囲気供給装置と、
身体収容体に配設され多湿雰囲気供給装置又はサウナ雰
囲気供給装置が連結される連結部と、身体収容体内の身
体を洗浄する洗浄手段と、を備えた構成を有している。
これにより、特に、全介助者の身体の洗浄を行うに際
し、お湯につかることなく、サウナ装置で全身を十分に
暖めて発汗を促すとともに、洗浄手段で身体の洗浄がで
き、また、身体収容体内から全介助者を移動させること
なく身体の洗浄を行うことができ、介護者の労力を低減
することができる入浴システムを実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のサウナ
装置は、横臥して略全身を収容する身体収容体と、前記
身体収容体内に多湿気体又は微細液体を供給し前記身体
収容体内を多湿雰囲気とする多湿雰囲気供給装置と、前
記身体収容体と前記多湿雰囲気供給装置とを連通して連
結する連結部と、を備えた構成を有している。これによ
り、使用者が、身体収容体内に横たわって入ることがで
き、健常者や身体障害者,高齢者等を問わず使用でき
る。また、多湿雰囲気供給装置で多湿気体又は微細液体
を身体収容体内に供給することにより、冷水サウナとし
ても使用でき、また、蒸し風呂状態にして使用者の身体
を十分に暖め血行を促進し、発汗を促すことができる。
身体収容体を備えているので、寝室等でも簡単に冷水サ
ウナや蒸し風呂状サウナ等のサウナ浴が得られるのみな
らず、冷水サウナや蒸し風呂状サウナを交互に楽しむこ
ともできる。身体収容体等の各単位機器が個別に作製さ
れているので、コンパクト性に優れ搬送性や収納性に優
れる。という作用を有する。ここで、連結部としては、
一端が身体収容体若しくは多湿雰囲気供給装置の多湿雰
囲気を吐出する吐出口に固定されたものや、これらに着
脱自在に固定されるものが用いられる。多湿雰囲気供給
装置の多湿気体又は微細液体を供給する送風機として
は、遠心式のファン、例えばシロッコファン,プレート
ファン,ターボファン等が好適に用いられる。これによ
り、身体収容体を適度に膨らませる送風量と静圧を得る
ことができ、該サウナ装置使用時に身体収容体の上面部
が膨らみ使用者の体に身体収容体が接触するのを防止で
きる。尚、送風機の送風量が大き過ぎる場合、身体収容
体内で濡れた使用者の体から蒸発潜熱が奪われて体が冷
やされるので好ましくない。尚、静圧を要しない場合に
は、軸流式やクロス式のファンを用いてもよい。
【0008】本発明の請求項2に記載のサウナ装置は、
請求項1に記載の発明において、前記身体収容体が、寝
袋形状に形成された構成を有している。これにより、身
体収容体を使用場所に容易に設置することができるとと
もに、設置に場所を要さず使用性を向上できる。また、
身体障害者や高齢者、特に、全介助者を介護者が身体収
容体内に収容する際に、容易に収容することができる。
という作用を有する。ここで、身体収容体としては、例
えば、綿、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリオレ
フィン等の防水性に富んだ軟質フィルム、ゴムラミネー
ト膜材、防水性不織布や、これらを積層したもの若しく
は、これらにゴムラミネートをした複合品等が好適に用
いられる。これにより、身体収容体を折り畳んで収納す
ることができる。
【0009】本発明の請求項3に記載のサウナ装置は、
請求項1又は2に記載の発明において、前記身体収容体
が、前記身体収容体内に出入りする開閉部を備えた構成
を有している。これにより、身体収容体の上面部や側部
等の全体又は部分的に1乃至複数形成された開閉部を開
いて容易に身体収容体内へ使用者が入ることができ、健
常者だけでなく身体障害者や高齢者も容易に身体収容体
内へ収容することができるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項4に記載のサウナ装置は、
請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記開閉部が、前記身体収容体の上面中央部に長手
方向の一方の端部から他方の端部に渡って前記身体収容
体の上面を左右に分離する中央ファスナーと、前記身体
収容体内に横臥した身体の足元側又はその側方部を開放
する下部ファスナー、及び/又は、肩口部分を開放する
肩口ファスナーと、からなる構成を有している。これに
より、身体収容体はファスナーの全開、全閉により完全
な開状態、閉状態とされているので入り易く、特に、全
介助者を身体収容体に収容する場合、身体収容体の開閉
部を開いて容易に身体収容体内に収容することができ
る。また、ファスナーを閉じることにより暖気が逃げる
のを防止しサウナ効果を高める。という作用を有する。
ここで、ファスナーとしては、スライドファスナーやチ
ャックシール、マジックテープ(商標名)等の面ファス
ナーが用いられる。中央ファスナーはファスナーの両端
部を分離できるオープンファスナーや面ファスナーが好
適に用いられる。これにより、身体収容体の上面中央部
を完全に左右に開くことができる。また、肩口ファスナ
ーや下部ファスナーとしては、ファスナーの滑り金具を
2つ有した両方向開閉式のファスナーを用いてもよい。
これにより、下部ファスナーに両方向開閉式のファスナ
ーを用いた場合、下部ファスナーを部分的に開くことが
できるため、下部ファスナーの任意の位置を開口して多
湿雰囲気供給装置の吐出口を挿着することができ、身体
収容体と容易に連結することができる。また、肩口ファ
スナーに両方向開閉式のファスナーを用いた場合、使用
者の首及び多湿雰囲気供給装置との連結部の吹き出し口
から離れた位置を部分的に開けることができるため、身
体収容体内の多湿雰囲気を使用者の首及び多湿雰囲気供
給装置との連結部から離れた位置から流出させることが
でき、使用者の首の周囲から多湿雰囲気が流出するのを
抑制し息苦しさ等の不快感が生ずるのを防ぎ、新しい多
湿雰囲気を身体収容体内へ常時スムーズに供給すること
ができる。
【0011】本発明の請求項5に記載のサウナ装置は、
請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記連結部が、前記多湿雰囲気供給装置及び/又は
前記身体収容体と着脱自在に連結された構成を有してい
る。これにより、身体収容体と多湿雰囲気供給装置を連
結部を介して容易に連通して連結することができるとと
もに、身体収容体と多湿雰囲気供給装置を各々別々にメ
ンテナンスすることができる。各構成機器を各々分割で
きコンパクト化できる。という作用を有する。
【0012】本発明の請求項6に記載のサウナ装置は、
請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記連結部が、変形自在な管状物で形成された構成
を有している。これにより、連結部を介して任意の方向
から身体収容体に多湿雰囲気供給装置を連結することが
できるという作用を有する。ここで、管状物としては、
布帛や軟質樹脂で形成されたホースやフレキシブルホー
ス等の軽量で変形自在なものが好適に使用される。これ
により、管状物を折り畳みコンパクト化でき搬送性や収
納性に優れる。
【0013】本発明の請求項7に記載のサウナ装置は、
請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記多湿雰囲気供給装置が、熱交換部と、前記熱交
換部に温水を散水する散水部と、前記散水部に前記温水
を供給する温水供給部と、前記熱交換部で発生した多湿
気体又は微細液体を前記身体収容体に送る送風機と、を
備えた構成を有している。これにより、散水部から熱交
換部に散水された温水を熱交換部で蒸気化して多湿気体
又は微細液体が生成できるとともに、送風機で多湿気体
又は微細液体を身体収容体内に供給することができ、散
水部から熱交換部に温水を散水するだけで容易に身体収
容体内を多湿雰囲気にすることができるという作用を有
する。ここで、熱交換部としては、波形状の薄板等を散
水方向に対し傾斜して配設されたものや、散水方向に対
し孔部が開口したハニカム状に形成されたもの、筒状体
にラシヒリングやベルルサドル,インタロックスサドル
等の接触面積拡大部材を充填若しくは網状体を数段状に
配設したもの等、散水部から散水された温水との接触面
積の大きいものが用いられる。熱交換部の下方に空気供
給口を形成し、熱交換部の上方や側方に送風機を配設し
て、散水される温水と空気を向流等の交流で接触させる
と、空気の相対湿度を高めることができる。また、空気
供給口に加熱手段を配設した場合は、身体収容体内の温
度制御を容易にするとともに、相対湿度を高めることが
できる。熱交換部で発生した多湿気体又は微細液体を送
風機で吸引して身体収容体へ多湿気体又は微細液体を吐
出することができ、身体収容体内への多湿気体又は微細
液体の供給効率を向上できる。
【0014】本発明の請求項8に記載のサウナ装置は、
請求項7に記載の発明において、前記多湿雰囲気供給装
置が、前記熱交換部の下部に配設された排水貯留部と、
前記排水貯留部の排水を前記温水供給部に供給するポン
プと、を備えた構成を有している。これにより、散水部
から散水された温水を排水貯留部に貯留して再度ポンプ
で温水供給部に供給することができ、散水部から散水さ
れた排水や排水の熱量を再利用できるという作用を有す
る。
【0015】本発明の請求項9に記載の入浴システム
は、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載されたサウ
ナ装置と、前記サウナ装置の前記身体収容体内の身体を
洗浄する洗浄手段と、を備えた構成を有している。これ
により、サウナ装置の身体収容体内に使用者が入り、多
湿雰囲気供給装置により身体収容体内を多湿雰囲気にす
ることで、お湯につかることなく、サウナ装置で全身を
十分に暖めて発汗を促すことができるとともに、次の段
階の身体の洗浄前に使用者の身体を十分に暖め血行を促
進し、発汗を促すことができる。また、発汗を促すので
洗浄時にも垢を落とし易く、身体の洗浄後は清潔感のみ
ならず使用者に爽快感を与えることができる。また、特
に、身体障害者や高齢者、全介助者が該入浴システムを
使用した際にも、湯水に全介助者が漬かるのではなく、
多湿気体や微細液体の多湿雰囲気中で体を暖めるので、
心臓等の内臓への負担を軽減化することができる。ま
た、洗浄手段を備えているため、特に、該入浴システム
で全介助者の身体を洗浄する場合、介護者が全介助者の
身体を身体収容体から移動することなく容易にサウナ装
置による蒸し風呂状態から洗浄状態へ移行することがで
きる。という作用を有する。ここで、身体収容体に排水
手段を設けておくのが好ましい。サウナでの発汗した汗
水や洗浄時の洗浄水を排水でき、爽快感や清潔感を高め
ることができる。排水手段としては、汗水等の溜まりや
すい部位にホースを連結して行うことができる。
【0016】本発明の請求項10に記載の入浴システム
は、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載されたサウ
ナ装置の前記身体収容体と、前記身体収容体内に中高温
の多湿気体又は微細液体若しくは温風を供給するサウナ
雰囲気供給装置と、前記身体収容体と前記サウナ雰囲気
供給装置とを連通して連結する連結部と、前記身体収容
体内の身体を洗浄する洗浄手段と、を備えた構成を有し
ている。これにより、サウナ雰囲気供給装置が、中高温
の多湿気体又は微細液体,高温サウナや低温ミストサウ
ナ又は単なる温風を身体収容体内に供給できるので、使
用者の要望や状態に応じて供給条件を選択でき、使用者
にとって最適の状態で入浴気分を味わうことができる。
また、洗浄手段で身体を洗浄した後、再度温風を身体収
容体内に供給して身体を温めることができる。更に、特
に身体収容体が寝袋形状の場合、身体収容体に中高温の
多湿気体又は微細液体,高温サウナや低温ミストサウナ
若しくは温風を供給することにより身体収容体を膨張さ
せることができ、使用中に身体収容体が使用者の身体に
触れるのを防止できる。という作用を有する。ここで、
サウナ雰囲気供給装置としては、エアブロワと、エアブ
ロワの空気を加熱する加熱手段と、多湿気体(スチー
ム)又は微細液体(ミスト)を発生させる給水タンク
と、給水を加熱する加熱手段と、給水を供給してスチー
ムやミストを発生させるサウナ雰囲気発生手段と、スチ
ームやミストを送風する送風手段と、を有し、エアブロ
ワに供給される空気や散水を加熱する加熱手段や温度調
整手段を備えたものが用いられる。サウナ雰囲気発生手
段としては、給水を供給し遠心力で飛散させてスチーム
やミストを発生するものや、超音波でスチームやミスト
を発生させるもの、前述の温水湯膜方式のもの等が用い
られる。サウナ雰囲気供給装置の多湿気体又は微細液体
若しくは温風を供給する送風機(エアブロワ)として
は、前述の遠心式のファンが好適に用いられる。これに
より、身体収容体を適度な静圧で膨らませることがで
き、該入浴システム使用時に身体収容体の上面部が膨ら
み使用者の体に身体収容体が接触するのを防止できる。
尚、送風機の送風量が大き過ぎる場合、身体収容体内で
濡れた使用者の体が冷やされるので好ましくない。ま
た、多湿気体や微細液体の温度としては、38℃〜45
℃の中高温に保たれることが好ましい。38℃未満では
使用者に風邪を引かせるおそれが有り、また、45℃を
超えるにつれ低温火傷を惹起するおそれが有り、いずれ
も好ましくない。
【0017】本発明の請求項11に記載の入浴システム
は、請求項9又は10に記載の発明において、前記洗浄
手段が、洗浄湯を貯留する洗浄湯タンクと、前記洗浄湯
タンクの洗浄湯を吐出する洗浄湯ポンプと、前記洗浄湯
ポンプと通水可能にシャワーホースで接続されたシャワ
ーヘッドと、を備えた構成を有している。これにより、
身体障害者や高齢者、特に、全介助者を該入浴システム
に入れた際に、全介助者をベッド等から移動させること
なく、シャワーホースで接続されたシャワーヘッドで全
介助者に湯水をかけて身体を洗浄することができ、任意
の場所で入浴させることができる。また、身体収容体に
ファスナー等からなる開閉部を備えている場合、開閉部
を開けてシャワーヘッドから出る湯で一気に身体全体を
洗うことができ、身体を冷やすことなく短時間で洗浄作
業を終えることができる。という作用を有する。ここ
で、洗浄湯タンクの容量は汚水タンクの容量の95%以
下、好ましくは90%以下のものが用いられる。これに
より、汚水タンクの容量が洗浄湯タンクの容量よりも大
きいので、洗浄中に汚水タンクから汚水が溢流するのを
確実に防ぐことができる。洗浄湯タンクに、洗浄湯タン
ク内の湯量を表示する表示部を備えてもよい。これによ
り、使用中に洗浄湯のタンク内の湯量を容易に確認する
ことができる。シャワーヘッドに、洗浄湯を供給、止水
するための手元開閉弁を備えるのが好ましい。これによ
り、身体の洗浄中等に容易にシャワーの湯の供給、止水
ができ、使用性を向上できる。
【0018】本発明の請求項12に記載の入浴システム
は、請求項9乃至11の内いずれか1項に記載の発明に
おいて、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載された
サウナ装置の前記身体収容体の内外の汚水等を排水する
汚水排水手段を備えた構成を有している。これにより、
洗浄時の汚水を洗浄と同時若しくは洗浄後に汚水排水手
段で排水することができ、使用者の身体を該入浴システ
ムで洗浄した場合に、使用者が汚れた洗浄液等の汚水に
漬かるのを防止でき、衛生性を向上することができると
ともに、使用者に清潔感を与えることができるという作
用を有する。ここで、汚水排水手段としては、自然落水
式のものや機械式のものが用いられる。
【0019】本発明の請求項13に記載の入浴システム
は、請求項12に記載の発明において、前記汚水排水手
段が、汚水を回収するポンプと、回収した汚水を貯留す
る汚水タンクと、吸引ホースを介して前記汚水タンクに
接続され汚水を吸引する吸引具と、を備えた構成を有し
ている。これにより、汚水ポンプと汚水タンクを有して
いるので、場所を選ばずにどこでも該入浴システムを使
用することができる。また、吸引具を備えているので、
汚水の溜まる場所に吸引具を設置でき、効率的に汚水を
排除できる。汚水タンクを取り換えることにより、大容
量の洗浄湯タンクに対応でき洗浄湯の多少を問わずに子
供や大人をも簡単に洗浄できる。という作用を有する。
【0020】本発明の請求項14に記載の入浴システム
は、請求項9乃至13の内いずれか1項に記載の発明に
おいて、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載された
サウナ装置の前記身体収容体を収容して汚水等の流出を
防止する枠体を備えた構成を有している。これにより、
サウナ装置の身体収容体の開閉部を開放して洗浄手段で
全介助者等の使用者の身体を洗浄した場合にも、洗浄液
が枠体の側壁部でせき止められて洗浄液が外部に漏れる
ことを防ぐことができるという作用を有する。ここで、
枠体としては、ポリウレタンやPS等の発泡樹脂を合成
樹脂フィルム等で被覆したものや、ゴムや発泡ゴム製の
ものが用いられる。枠体は1つの材料で一体に作成して
もよく、また、分割できるように単位部材で作製し使用
時に単位部材を方形に形成して枠体状としたものでもよ
い。これにより、枠体の収納性を向上できる。枠体は下
面にポリエチレンやポリアミド、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル等のフィルムやシートを接合し底部を形成して
もよい。これにより、洗浄時の汚水の漏洩を確実に防止
できる。また、該入浴システムの使用場所にシートを敷
いて全介助者等の使用者をシート上に載せ、次いで、枠
体を使用者の上方からシート上に設置し、更に、シート
の外周縁を枠体の側壁部の上部へ出すことにより、枠体
の底部を容易に形成することができる。また、ポリオレ
フィンやPS、ポリアミド、ポリエステル、不飽和ポリ
エステル等の合成樹脂製又はこれら合成樹脂とガラス繊
維等の複合品を原料としたものや、ステンレス等の金属
製のものからなるトレー状のものを用いてもよく、中で
も軟質の熱可塑性樹脂で成形されたものが好適に用いら
れる。尚、内側に発泡樹脂シートや植毛シートを積層し
てもよい。軟らかい感触をえるとともに特に老人等の皮
膚を守ることができる。
【0021】本発明の請求項15に記載の入浴システム
は、請求項14に記載の発明において、前記枠体が、エ
アー供給部を有したエアチューブ等の軟質中空体からな
る構成を有している。これにより、終了時にはエアチュ
ーブ等の軟質中空体の空気を排気するだけで折り畳むこ
とができ、枠体の収納性を向上できるとともに、枠体に
エアーを供給するだけで枠体を容易に任意の場所で形成
できるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項16に記載の入浴システム
は、請求項15に記載の発明において、前記エアー供給
部が、エアホースを介してエアー供給ポンプに接続され
た構成を有している。これにより、エアー供給ポンプで
枠体に空気を供給することができ、容易に枠体を形成で
きるという作用を有する。ここで、汚水排水手段として
汚水を回収する真空ポンプを使用した場合、真空ポンプ
をエアー供給ポンプとして共有してもよい。これによ
り、該入浴システムの部品点数を削減することができ、
システムのコンパクト化を図ることができる。
【0023】本発明の請求項17に記載の入浴システム
は、請求項9乃至16の内いずれか1項に記載の発明に
おいて、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載された
サウナ装置の前記身体収容体が、前記枠体に固定され又
は所定部で着脱自在に係止され横臥した略全身を覆うサ
ウナカバー部と、前記サウナカバー部の上面若しくは側
部に形成された開閉部と、を備えた構成を有している。
これにより、洗浄後の汚水が枠体から外部に漏れること
がなく、サウナカバー部からの漏水が完全に防止できる
という作用を有する。ここで、サウナカバー部と枠体の
固定又は係止手段は接着剤による接着や溶着、マジック
テープ等の面ファスナーや感熱性接着剤、鉤、紐かけ等
が用いられる。
【0024】本発明の請求項18に記載の入浴システム
は、請求項9乃至17の内いずれか1項に記載の発明に
おいて、請求項1乃至8の内いずれか1項に記載された
サウナ装置の前記身体収容体の上面部又は前記サウナカ
バー部に形成された1乃至複数の開口部と、前記開口部
を覆設する開閉自在な蓋部と、を備えた構成を有してい
る。これにより、特に、身体障害者や高齢者、全介助者
を該入浴システムの身体収容体に収容して介護者が身体
を洗浄する際に、身体収容体の上面部又はサウナカバー
部を完全閉状態としても手の出し入れ可能な開口部から
手を入れて全介助者等の身体を洗浄することができる。
該上面部やサウナカバー部を完全閉状態で洗浄できるの
で、洗浄時の湯や洗浄液の飛び跳ねを防止できるととも
に、全介助者等が風邪を引くのを防止できる。また、汚
水排水手段の吸引具や洗浄手段のシャワーヘッド等を開
口部から身体収容体内に入れることができる。という作
用を有する。ここで、身体収容体の上面部又はサウナカ
バー部が、軟質で透明の合成樹脂製フィルム又はシート
で形成された場合には、身体収容体の上面部又はサウナ
カバー部が柔軟性に富み、取扱いが容易となる。また、
身体収容体の上面部やサウナカバー部が透明なので、特
に、身体障害者や高齢者、全介助者の身体を介護者が洗
浄する際に、手の出し入れ用の開口部から身体収容体内
にシャワーヘッドや吸引具を挿入し、外部から透視しな
がら身体の隅々まで洗浄できる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、全介
助者が使用した場合を例に、図1乃至図11を用いて説
明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
入浴システムを示す構成図であり、図2は実施の形態1
におけるサウナ雰囲気供給装置の連結部を示す要部斜視
図であり、図3は実施の形態1における入浴システムの
使用状態を示す斜視図である。尚、図1、図2では蒸し
風呂状態(サウナ状態)を示している。図1乃至図3に
おいて、Lは多湿雰囲気の蒸し風呂状態(サウナ状態)
時には多湿気体又は微細液体の低湿高温の高温サウナ又
は高湿低温の低温サウナ(以下、総称を「サウナ温風」
という)あるいは温風のみを吐出し、全介助者の身体洗
浄時に洗浄手段でお湯を散水すると共に汚水排水手段で
汚水を吸引する入浴システムの制御装置、Pは洗浄対象
者(使用者)としての全介助者、Fは全介助者Pの介護
者、1はサウナ状態時には内部が正圧に維持され全介助
者Pの身体洗浄時には内部が負圧となる汚水タンク、1
aは汚水タンク1内の汚水が所定量以上になると汚水タ
ンク1内と汚水タンク1外との通気を阻止するフロート
スイッチ等からなるレベルスイッチ、2は洗浄湯の温度
低下を防止するため断熱効果の大きい合成樹脂製のタン
ク壁から成り全介助者Pの身体を洗浄する洗浄湯を貯溜
する洗浄湯タンク、2aは制御装置Lの背板部、3は吸
引側がレベルスイッチ1aを介して汚水タンク1内に連
通し吐出側がエアホース3aを介して後述の枠体14と
連通するダイヤフラムポンプ等の真空ポンプ、3bは真
空ポンプ3の吸引側を外気または汚水タンク1内に切り
替えるエア切替弁、3cは真空ポンプ3の吸引側を外気
とするエア吸引口、4は洗浄湯タンク2からのお湯を吐
出する洗浄湯ポンプ、5は吸引ホース5a,排出口5b
を介して汚水タンク1と接続され全介助者Pの身体洗浄
時の汚水を汚水タンク1の負圧時に吸引する吸引具、6
は洗浄湯ポンプ4とは通水可能にシャワーホース7で接
続され、洗浄湯ポンプ4から吐出されたお湯を勢いよく
散水する(シャワーを行う)シャワーヘッド、7は洗浄
湯ポンプ4からの吐出湯をシャワーヘッド6に供給する
シャワーホース、8は多湿気体(スチーム)又は微細液
体(ミスト)と温風を発生して混合した高温サウナ又は
低温ミストサウナのサウナ温風、あるいは温風のみを吐
出するサウナ雰囲気供給装置、9はベッド、10は全介
助者Pの身体を収容する大きさの寝袋形状に形成される
と共に全介助者Pの身体の出入りを容易にするための開
閉部が形成され、サウナ雰囲気供給装置8が連結されサ
ウナ雰囲気供給装置8からのサウナ温風を吹き込むため
の導入口10aが足元側に配設された身体収容体、11
は寝袋形状の身体収容体10の上面の長手方向の略中央
部に形成された開閉部の中央ファスナー、12は身体収
容体10の肩口部分に中央ファスナー11と略直交して
形成された開閉部の肩口ファスナー、13は身体収容体
10の上面の足元部分に中央ファスナー11と略直交し
て形成された開閉部の下部ファスナー、14は略長方形
状の周辺に堰部14aを有することにより浴槽(ダム)
を形成すると共に堰部14a内に身体収容体10が配設
されるエアマット等からなる枠体、14bは枠体14の
堰部14aに形成されエアホース3aが接続されたエア
ー供給部、15は全介助者Pの頭を支えるエア枕、16
は身体収容体10の導入口10aに配設されサウナ雰囲
気供給装置8と着脱自在に連結され変形自在な蛇腹状の
管状物で形成された連結部、17は制御装置Lの下部に
配設され移動を容易にするキャスタ、81は外気エアを
吸引して所定圧を維持してエアや多湿気体,微細液体,
温風の1以上を吐出する送風機等からなるブロワ、82
はエアを暖めて温風とするためのヒータ、83は連結部
16に連通しサウナ雰囲気供給装置8からサウナ温風を
吐出する吐出口、83aは吐出口83に配設されブロワ
81の吐出風量を制御するための圧力センサ、83bは
吐出口83に配設されヒータ82への通電を制御するた
めの温度センサ、83cは連結部16と吐出口83の固
定部に形成されたワンタッチ式の脱着部、84は温水供
給部、85は温水供給部84に接続され温水供給部84
から供給された温水を散水する散水部、86は散水部8
5から散水された温水が空気と接触して蒸気化され多湿
気体(スチーム)や微細液体(ミスト)を生成するハニ
カム体等が配設された熱交換部、87は熱交換部86の
下方に形成された空気供給部、88は熱交換部86の下
部に配設され散水部85から散水された温水を貯留する
排水貯留部、89は排水貯留部88の温水を温水供給部
84へ送るポンプ、90はサウナ雰囲気供給装置8に電
力を供給する電源ケーブルである。
【0026】サウナ雰囲気供給装置8の吐出口83は連
結部16を介して身体収容体10の導入口10aに連結
される。身体収容体10は寝袋同様、底面を有し、その
底面が上面と一体に形成されており、導入口10aから
サウナ温風が吹き込まれているときに膨れるように上面
の方が底面よりも面積的には広く形成されている。ま
た、中央ファスナー11は上面の中央部において身体収
容体10の一方の端から他方の端まで形成されており、
身体収容体10の上面が左右に完全に開くようになって
いる。身体収容体10の底面は肩側および足元側で20
cm〜30cm程度の壁状の立ち上り部を有し、この立
上り部と上面との間に肩口ファスナー12と下部ファス
ナー13が形成されている。身体収容体10を完全に左
右に開く場合には、肩口ファスナー12および下部ファ
スナー13を開状態とすることにより肩口側および足元
側において身体収容体10の底面と上面とを完全に分離
した後に中央ファスナー11を開状態とする。身体収容
体10の材料としては例えば、綿、ポリエステル、塩化
ビニール、防水性に富んだ軟質フィルム、ゴムラミネー
ト膜材、防水性不織布等が用いられる。更に、汚水タン
ク1には吸引具5を係止する係止部(図示せず)が設け
られ、背板部2aにはシャワーヘッド6を係止する係止
部(図示せず)が設けられており、吸引具5およびシャ
ワーヘッド6を容易に収納できるようになっている。更
に、シャワーヘッド6には、散水調節が可能でかつ導水
部に開閉自在な止水弁を有する。
【0027】以上のように構成された入浴システムにつ
いて、以下その機能、動作について説明する。サウナ雰
囲気供給装置8はサウナ状態において使用するものであ
り、このサウナ状態において、サウナ雰囲気供給装置8
はスチーム若しくはミストと温風を混合したサウナ温風
を吐出する。温風は上述したようにブロワ81からのエ
アをヒータ82で熱することにより得られる。また、ス
チーム又はミストは次のようにして発生する。温水供給
部84の温水が散水部85に供給されるとともに、散水
部85の散水孔(図示せず)から熱交換部86に温水が
散水されて温水が熱交換部86で蒸気化され、多湿気体
(スチーム)や微細液体(ミスト)が生成される。次い
で、熱交換部86で蒸気化されて生成された多湿気体
(スチーム)や微細液体(ミスト)、及び空気供給部8
7から供給された空気がブロワ81により連結部16へ
供給される。
【0028】汚水タンク1、洗浄湯タンク2はサウナ状
態においては使用されず、このとき真空ポンプ3の吸引
側はエア切替弁3bによりエア吸引口3c側となってお
り、真空ポンプ3はエアホース3aを介して枠体14の
エアー供給部14bから枠体14に所定圧を維持するよ
うにエアを供給している。したがって、サウナ状態にお
いては汚水タンク1は正圧状態となっており、吸引具5
での吸引は不可能な状態となっている。また、サウナ状
態では洗浄湯ポンプ4は作動せず、シャワーヘッド6に
はお湯は供給されていない。全介助者Pの洗浄時(図3
参照)には汚水タンク1、洗浄湯タンク2が使用され、
サウナ雰囲気供給装置8は使用されない。このときサウ
ナ雰囲気供給装置8は電源断の状態となっている。全介
助者Pの身体洗浄時には真空ポンプ3はエア切替弁3b
により汚水タンク1内が吸引側となり、真空ポンプ3の
吸引作用により汚水タンク1内は負圧となっている。汚
水タンク1内が負圧であることにより吸引具5による吸
引作用が可能となる。身体洗浄時においても真空ポンプ
3はサウナ状態と同様に枠体14に所定圧を維持するよ
うにエアを供給する。また、洗浄湯ポンプ4は作動状態
であり、シャワーホース7を介してシャワーヘッド6に
お湯が供給される。
【0029】図4は図1乃至図3の入浴システムを操作
するための操作盤を示す平面図である。図4において、
30は操作盤、31は温風の発生を制御する温風スイッ
チ、32はスチームやミストの発生を制御するサウナス
イッチ、33はシャワー湯(洗浄湯)の吐出を制御する
シャワースイッチ、34は汚水タンク1の吸引動作を制
御つまりタンク内気圧を制御する吸引スイッチ、35は
電源スイッチである。スイッチ31乃至34は、オンで
「ON」が点灯しオフで「OFF」が点灯するランプ付
きスイッチである。
【0030】以上のように構成された入浴システムにつ
いて、その操作、動作を図5を用いて説明する。図5は
図1乃至図3の入浴システムにおける操作を示す操作フ
ローチャートである。全介助者Pの洗浄に際してまず最
初に、ベッド9上に枠体14を配置し、さらに枠体14
の上に身体収容体10を配置し、身体収容体10の各フ
ァスナー11乃至13を開けて身体収容体10を上述し
たように完全な開状態とする。身体収容体10の上面を
完全な開状態とした後、全介助者Pを身体収容体10上
に仰向けにして寝かせ、各ファスナー11乃至13を閉
じて身体収容体10を閉状態とする。
【0031】次に、介護者Fは、電源スイッチ35をオ
ンとすることにより、全介助者Pの介助を開始する(S
1)。電源スイッチ35のオンにより、真空ポンプ3の
吸引側はエア切替弁3bのエア吸引口3cと連通し、真
空ポンプ3からエアホース3aを開してエアー供給部1
4bから枠体14にエアが供給される。次に、介護者F
は温風が必要か否かを判断する(S2)。夏場のように
周囲温度が高いときは温風は必要でないと考えられ、ま
た、冬場のように周囲温度が低いとき又は夏場であって
も冷房が効いているときには温風は必要であると考えら
れる。ステップ2で温風が必要と判断したときは温風ス
イッチ31をオンとする(S3)。温風スイッチ31の
オンにより、ブロワ81が回転を開始し、ヒータ82に
は通電が開始される。これにより、サウナ雰囲気供給装
置8の吐出口83から温風の吐出が開始され、身体収容
体10内への温風の吹込みが連結部16、導入口10a
を介して開始される。この身体収容体10内への温風の
吹込みにより身体収容体10は主に上面側が膨脹し、そ
の内部空間が拡大する。なお、全介助者Pの肩部を包む
肩口ファスナー12は首に圧迫を与えるほどにきつく締
める必要はなく(従って肩口ファスナー12の場合は完
全閉状態とする必要はない)、緩い状態で十分に身体収
容体10の温風による膨脹を保持することができる。こ
の事実は発明者により確認されている。なお、サウナ雰
囲気供給装置8で発生するスチームやミストの温度、湿
度は温度スイッチ31、サウナスイッチ32をオンとす
る前に予め適性な値に設定されており、また、スチーム
やミストの温度は自動的に温風の温度に合せられる構成
になっている。
【0032】次に、介護者Fはスチームやミストが必要
か否かを判断する(S4)。周囲の湿度が高く身体収容
体10内の湿度が十分に高い場合にはスチームやミスト
の供給は不要と考えられる。ステップ4でスチームやミ
ストが必要と判断したときはサウナスイッチ32をオン
とする(S5)。これにより、温水供給部84から散水
部85に温水が供給されるとともに散水部85から散水
が開始されて熱交換部86で温水が蒸気化され、サウナ
雰囲気供給装置8の吐出口83から温風とスチームやミ
ストとが混合されたサウナ温風の吐出が開始される。こ
のサウナ温風の吐出開始により、連結部16を介して身
体収容体10内にサウナ温風が供給され身体収容体10
内が多湿雰囲気の蒸し風呂状態(サウナ状態)となる。
この蒸し風呂状態で全介助者Pの身体が十分に暖められ
る。
【0033】次に、介護者Fは全介助者Pの体温が十分
に上昇したか否か、つまり全介助者Pに十分な余熱が与
えられたか否かを判断する(S6)。余熱が十分に与え
られたと判断したときは、温風スイッチ31とサウナス
イッチ32とを共にオフとする(S7)。これにより、
サウナ雰囲気供給装置8からのサウナ温風の供給が停止
される。温風スイッチ31、サウナスイッチ32をオフ
とした後、各ファスナー11乃至13を開けて身体収容
体10を開状態とし、吸引具5を臀部下等汚水の集まる
部位に配置する。次に、シャワースイッチ33と吸引ス
イッチ34とを共にオンとする(S8)。これにより、
シャワーヘッド6には洗浄湯ポンプ4から洗浄湯が供給
され、また、エア切替弁3bが真空ポンプ3の吸引側と
汚水タンク1内とを連通させることにより汚水タンク1
内が負圧となり、吸引具5からは汚水の吸引が開始され
る。シャワーヘッド6には手元開閉弁(図示せず)が付
設されており、この手元開閉弁を閉状態としておけば、
たとえシャワーヘッド6に洗浄湯が供給されていても、
シャワーが噴出することはない。すなわち、シャワース
イッチ33がオンとなり、洗浄湯ポンプ4が運転開始
し、シャワーヘッド6の手元開閉弁が開状態となって初
めてシャワーが噴出する。手元開閉弁は開度によって洗
浄湯の噴出量が異なるようになっている。シャワーヘッ
ド6の手元開閉弁を開状態とし、シャワーを全介助者P
にかける。なお、洗浄湯は全介助者Pに対して適性な温
度(例えば40℃)に維持されており、全介助者Pが熱
で損傷を受けることはないが、シャワーヘッド6は最初
は足の方又は側方へ向けて噴射し、湯温を確認してから
全身への散水を開始した方がよい。吸引具5は全介助者
Pの臀部等の汚水の集まる部位に配置され、吸引した汚
水は負圧の汚水タンク1へ貯溜される。
【0034】次に、汚水タンク1、洗浄湯タンク2にお
ける水量、湯量について説明する。汚水タンク1にはフ
ロートスイッチ等からなるレベルスイッチ(満水検出
器)1aが配設されており、汚水タンク1が満水状態と
なったときには、図1に示すようにレベルスイッチ1a
により汚水タンク1内と真空ポンプ3の吸引側との通気
が阻止される。これにより汚水タンク1内のエアは吸引
されず、汚水タンク1の負圧状態は解消され、吸引動作
は自動的に停止される。このときエア切替弁3bは、真
空ポンプ3の吸引側とエア吸引口3cつまり外気とを連
通させている。また、洗浄湯タンク2にはタンク内の残
量を示す水量センサ(図示せず)が付設されており、介
護者Fは残量を確認しながらシャワーを使用することが
できる。満水状態、残量無しの状態は表示部(図示せ
ず)に表示される。また、洗浄湯タンク2の容量は汚水
タンク1の90〜95%であることが好ましい。これに
より、汚水タンク1外に汚水が溢流するのを確実に防止
することができる。
【0035】次に、介護者Fは全介助者Pに対して十分
なシャワー洗浄がなされたか否かを判断する(S9)。
十分なシャワー洗浄がなされたと判断したときは、シャ
ワースイッチ33、吸引スイッチ34をオフとしてシャ
ワー洗浄を終了する(S10)。なお、この場合、真空
ポンプ3を洗浄湯ポンプ4よりも少し遅延して停止させ
るのが好ましい。シャワーが停止しても吸引具5で洗浄
液を吸引でき、洗浄液が残るのを防止することができ
る。次に、介護者Fは全介助者Pの身体の乾燥及び暖め
のために温風が必要か否かを判断する(S11)。温風
が必要と判断したときは、温風スイッチ31をオンとし
て(S12)全介助者Pの身体を乾燥させ、全介助者P
の身体が温風によって乾燥した後、温風スイッチ31を
オフとし(S13)、次いで電源スイッチ35をオフと
して(S14)全介助者Pの介助を終了する。尚、温風
が不要と判断したときは電源スイッチ35をオフとして
(S14)全介助者Pの介助を終了する。
【0036】図6は実施の形態1における入浴システム
の変形例を示す構成図である。図6において、14Aは
身体収容体10を収容し、洗浄液の外部への漏水を防止
する堰部14aを周囲に有したトレー状に形成された枠
体である。枠体14Aの材料としては、例えば、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、ウレタン樹脂等の柔軟性
のある合成樹脂が使用される。また、枠体14Aの内側
底壁に突起状の凹凸部を形成してもよく、これにより、
身体の背中と底壁の密着を防ぐことができる。
【0037】図7は実施の形態1における入浴システム
の他の変形例を示す構成図であり、底部を延長した枠体
を使用している。図7において、全介助者P、身体収容
体10、枠体14、堰部14aは図1と同様のものなの
で、同一符号を付し、説明は省略する。10bは身体収
容体延長部、15Aはエア枕である。図7の身体収容体
10は、全介助者Pの頭が完全に底面に載置されるよう
にその底面を延長して身体収容体延長部10bを形成し
たものである。当然ながら、身体収容体10の延長に応
じて枠体14も延長される。また、頭部側の堰部14a
とエア枕15Aは洗髪槽を形成する。このように身体収
容体延長部10bを設け、頭部側の堰部14aとエア枕
15Aとで洗髪槽を形成したことにより、全介助者Pの
洗髪が容易になる。また、身体収容体延長部10bの汚
れは吸引具5で吸引されるので洗髪槽を汚すのを防ぐこ
とができる。
【0038】図8(a)は実施の形態1における入浴シ
ステムの変形例を示す要部斜視図であり、図8(b)は
身体収容体の導入口の拡大図である。図8において、全
介助者P、中央ファスナー11、肩口ファスナー12、
枠体14、堰部14a、連結部16は図1と同様のもの
なので、同一符号を付し、説明は省略する。10′は寝
袋形状に形成された身体収容体、10′aは身体収容体
10′に形成された導入口、13′は身体収容体10′
の上面の足元部分に中央ファスナー11と略直交して両
側部まで延設して形成され両方向開閉式の2つの滑り金
具13aを有した側部延設ファスナーである。図8
(b)に示すように、導入口10′aは、側部延設ファ
スナー13′の2つの滑り金具13aを両方向に開けて
側部延設ファスナー13′の一部だけを開いて形成され
る。これにより、導入口10′aを場所を選ばずに最適
位置に容易に形成することができ、導入口10′aに連
結部16を着脱自在に容易に配設することができる。
【0039】なお、実施の形態1では、有底形状の身体
収容体10を使用した場合を示したが、身体収容体10
に代えてサウナカバー部を使用し、このサウナカバー部
を枠体14又はトレー状の枠体14Aの内壁に固定また
は着脱自在に係止して全介助者Pの身体部を覆うように
してもよい。また、肩口ファスナー12を形成する代わ
りに肩部の包被部を形成してもよい。更に、身体収容体
10内をサウナ状態にした際に、身体収容体10内の全
介助者Pの首及び導入口から離れた位置の一部を開けて
開口部を形成し、身体収容体10内の多湿気体や微細液
体を開口部から流出させることにより、多湿気体や微細
液体が首の周囲から流出して全介助者Pの顔にかかり、
全介助者Pが息苦しくなるのを防止できる。
【0040】以上のように実施の形態1によれば、初め
にサウナ雰囲気供給装置8によりサウナ温風を身体収容
体10に吹き込んで身体収容体10内を多湿雰囲気の蒸
し風呂状態にして全介助者Pの身体を十分に暖め、全介
助者Pの身体に十分な余熱が与えられた後にシャワー洗
浄で全介助者Pの身体の洗浄を行うことができ、体が冷
えて風邪をひきやすくなるという事態を防止することが
でき、また、体に十分な余熱を与えてシャワーを掛ける
ことにより入浴気分を満喫することができる。また、寝
袋形状の身体収容体10の上面中央部に中央ファスナー
11、肩口部分に肩口ファスナー12、足元部分に下部
ファスナー13を有するようにしたので、身体収容体1
0を完全な開状態として全介助者Pを寝かせ、また完全
な閉状態としてサウナ状態とし、再度完全な開状態とし
て洗浄状態とすることができるので、介護者Fは容易に
全介助者Pの身体の洗浄を行うことができるとともに、
堰部14bを有した枠体14に身体収容体10を収容し
ているため、浴槽部を形成する手間を不要として介護者
Fの労力を低減することができる。身体収容体10は底
面と上面とが一体に形成された有底の寝袋形状としてい
るとともに、身体収容体10が堰部14bを有した枠体
14に収容されているので、身体収容体10からの漏水
を完全に防止することができ、漏水で床を濡らすような
こともなくなる。有底の寝袋形状であるので、ベッドか
らの取外しが容易で、洗濯が容易にできる。
【0041】(実施の形態2)図9は本発明の実施の形
態2におけるサウナ装置及び入浴システムを示す構成図
であり、図10は実施の形態2におけるサウナ装置及び
入浴システムの平面図であり、図11は実施の形態2に
おける入浴システムの使用状態を示す要部斜視図であ
る。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付
して説明を省略する。図9,図10において、Mはサウ
ナ装置及び入浴システムの制御装置、40は多湿気体
(スチーム)又は微細液体(ミスト)を供給する温水湯
膜式の多湿雰囲気供給装置、41は熱交換部86で生成
された多湿気体又は微細液体を吐出口83へ送る送風
機、42は身体収容体、42aは身体収容体42のサウ
ナカバー部、43はサウナカバー部42aが係止された
エアマットからなる枠体、43aは枠体43を連結して
形成された長方形状のシート部、43bは長方形状のシ
ート部43aの周辺部に配置された大径のエアチューブ
からなる枠体43の堰部、44は堰部43bに連結され
シート部43aを構成する中径のエアチューブ、44′
はサウナ状態時,洗浄時共にエアが供給される中径のエ
アチューブ、45は真空ポンプ3からの吐出エアを堰部
43b,エアチューブ44,44′に供給するためのエ
アー供給部、46aは肩口部分の壁状立上がり部分をエ
アチューブ44′に固定するためのマジックテープ等の
面ファスナー、46bは足元部分の壁状立上がり部分を
堰部43bに固定するためのマジックテープ等の面ファ
スナー、46cはサウナカバー部42aの左右端の所定
部若しくは全端部を堰部43bに固定するためのマジッ
クテープ等の面ファスナー、47はサウナカバー部42
aに形成された介護者が洗浄時等に手やシャワーヘッ
ド,吸引具等を挿入するための開口部、48は開口部4
7を任意に開状態,閉状態とする蓋、49は開口部47
と蓋48とを着脱自在とするマジックテープ等の面ファ
スナーである。ここで、マジックテープとしては例えば
ベルベット式面ファスナー等がある。また、枠体43は
シート部43aと大径のエアチューブからなる堰部43
bで構成される。サウナカバー部42aとしては、ポリ
塩化ビニール等の軟質な透明合成樹脂シートもしくはフ
ィルムで形成されたものが用いられる。これにより、身
体収容体42内の状態を外部から見ることができる。開
口部47としては、蓋48と面ファスナー49とで開口
する方法の他に、開口部47の外周にゴム輪を嵌入して
伸縮自在としてもよい。
【0042】実施の形態2の枠体43は、図9、図10
に示すように、多数の中径のエアチューブ44を連結し
たシート部43aの周縁部に大径のエアチューブからな
る堰部43bを有し、これらで浴槽(ダム)を形成する
ように構成されている。また、シート部43aと堰部4
3bとから成る枠体43が身体収容体42の底面を構成
し、身体収容体42の上面は、枠体43若しくはエアチ
ューブ44,44′に固定されたサウナカバー部42a
で構成されている。また、中径のエアチューブ44には
サウナ状態時のみエアが供給されるが、中径のエアチュ
ーブ44′にはサウナ状態時、洗浄時共にエアが供給さ
れる。これにより、エアチューブ44′により洗浄時に
汚水が頭部側へ流れることを防止できる。
【0043】以上のように構成された実施の形態2の入
浴システムの機能や動作の大略は実施の形態1と同様で
あるので、その説明は省略する。次に、実施の形態2に
おけるサウナ装置及び入浴システムについて、その操作
を説明する。まず介護者Fは、ベッド9上に枠体43を
配置し、さらに枠体43上にサウナカバー部42aを配
置して前述したように身体収容体42を形成し、サウナ
カバー部42aを開けて完全な開状態とする。サウナカ
バー部42aを開けて身体収容体42の上面を完全な開
状態とした後、全介助者Pをシート部43a上に仰向け
にして寝かせ、サウナカバー部42aを閉じて身体収容
体42を完全に閉状態とする。完全な閉状態とは全ての
ファスナー11乃至13を閉状態とすることである。
尚、サウナカバー部42aを枠体43上に配置する前
に、全介助者Pをシート部43a上に寝かせて、サウナ
カバー部42aを枠体43上に配置して身体収容体42
を形成してもよい。
【0044】次に、介護者Fが、電源スイッチ(図示せ
ず)をオンとすることにより、全介助者Pの介助が開始
される。電源スイッチをオンとすることにより真空ポン
プ3が運転を開始し、エアチューブからなる堰部43
b,エアチューブ44,44′にエアが供給される。こ
のとき、エア切替弁3bはエア吸引口3cと真空ポンプ
3の吸引側とを連通する状態となっており、汚水タンク
1内は負圧とならない。これにより、真空ポンプ3から
の吐出エアはエアー供給部45を介して堰部43b,エ
アチューブ44,44′に供給され、堰部43b,エア
チューブ44,44′が膨脹状態となる。尚、真空ポン
プ3と多数の中径のエアチューブ44、44′との間に
はエア切替弁(図示せず)を備えており、このエア切替
弁により、上述したように、中径のエアチューブ44に
はサウナ状態時のみエアが供給され、中径のエアチュー
ブ44′にはサウナ状態時、洗浄時共にエアが供給され
るようにしている。
【0045】次に、多湿雰囲気供給装置40の電源スイ
ッチをオンとすることにより、温水供給部84の温水が
散水部85に供給されるとともに、散水部85の散水孔
(図示せず)から熱交換部86に温水が散水されて温水
が熱交換部86で蒸気化され、多湿気体(スチーム)又
は微細液体(ミスト)が生成される。次いで、熱交換部
86で蒸気化されて生成された多湿気体又は微細液体及
び空気供給部87から供給された空気が、送風機41に
より連結部16へ供給され、導入口10aを介して身体
収容体42に供給されて身体収容体42内が多湿雰囲気
の蒸し風呂状態となる。また、散水部85から散水され
た温水は、熱交換部86の下部の排水貯留部88に貯留
され、ポンプ89で温水供給部84へ送られ再度散水部
85へ供給され再利用される。蒸し風呂状態の身体収容
体42内で全介助者Pの体温が十分に上昇した後、多湿
雰囲気供給装置40の電源スイッチをオフにする。次
に、図11に示すように、身体収容体42のサウナカバ
ー部42aに形成された開口部47から吸引具5を身体
収容体42内に挿入し、臀部下等汚水の集まる部位に配
置する。また、シャワーヘッド6を開口部47から身体
収容体42内に挿入する。次いで、実施の形態1と同様
に、シャワースイッチ(図示せず)と吸引スイッチ(図
示せず)とを共にオンとすると、シャワーヘッド6には
洗浄湯ポンプ4から洗浄湯が供給される。また、吸引ス
イッチのオンによりエア切替弁3bの汚水タンク1側と
真空ポンプ3の吸引側とが連通して汚水タンク1内は負
圧となり、吸引具5からは汚水の吸引が開始される。
尚、洗浄時には、中径のエアチューブ44にはエアは供
給されないが、中径のエアチューブ44′と堰部43b
にはエアが供給されており、エアが供給されている中径
のエアチューブ44′は全介助者Pのエア枕の役目を果
たす。このような中径のエアチューブ44′により洗髪
が容易になる。次に、全介助者Pの身体の洗浄が終了す
ると、シャワースイッチ,吸引スイッチをオフとし、シ
ャワー洗浄を終了する。尚、実施の形態2では、図9乃
至図11に示すように、全介助者Pの頭部を載置するエ
アチューブ44′はサウナカバー部42aで包み込まな
いようにしたが、頭部を載置するエアチューブ44′を
包み込み、さらに枠体43の堰部43bも包み込むよう
にしてもよく、これにより、頭部も含めた全身浴が可能
となる。尚、頭部に対応する部分にはファスナーを設
け、頭部はそのファスナーから外へ出るようにしてもよ
い。
【0046】以上のように実施の形態2によれば、身体
収容体42の底面が、多数の中径のエアチューブ44を
連結し堰部43bに連結されたシート部43aで形成さ
れているため、真空ポンプ3により堰部43bおよび多
数の中径のエアチューブ44,44′に所定圧のエアを
供給するだけで浴槽(ダム)を形成することができると
ともに、堰部43b若しくはエアチューブ44,44′
にサウナカバー部42aを固着することにより身体収容
体42を形成することができ、身体収容体42からの漏
水を完全に防止することができる。また、隣り合う中径
のエアチューブ44間に形成される凹部により背中側へ
のスチームやミストの浸透を促すことができるので、背
中部分も十分に暖めることができる。更に、全介助者P
をベッド9に寝かす場合、堰部43b,中径のエアチュ
ーブ44,44′の空気を抜いてマットに敷き替えるこ
とができ、シーツと同様の感覚で容易に交換することが
できる。また、真空ポンプ3と多数の中径のエアチュー
ブ44,44′との間にエア切替弁を備え、エア切替弁
は多数の中径のエアチューブ44,44′へのエア供給
を制御するようにした場合には、中径のエアチューブ4
4にはエアを供給せず、中径のエアチューブ44′にエ
アを供給することにより、全介助者Pの枕となるエア枕
を容易に形成することができる。身体収容体42のサウ
ナカバー部42aが、面ファスナー46a乃至46cに
より枠体43と着脱自在であり、取扱いが容易である。
また、サウナカバー部42aを透明な材料で形成するこ
とにより、開口部47から吸引具5及びシャワーヘッド
6を身体収容体42内に挿入して各ファスナー11乃至
13を閉じたまま身体を洗浄することができる。また、
サウナカバー部42aが枠体43と着脱自在なため、使
用後にサウナカバー部42aのみを廃棄することも可能
である。また、サウナカバー部42aを入浴後に取り外
して洗濯することができ、感染症予防に効果的である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明におけるサウナ装置
によれば、以下の優れた効果を実現できる。請求項1に
記載の発明によれば、 (1)使用者が、身体収容体内に横たわって入ることが
でき、健常者や身体障害者,高齢者等を問わず使用でき
使用性に優れる。 (2)多湿雰囲気供給装置で多湿気体(スチーム)又は
微細液体(ミスト)を身体収容体内に供給することによ
り、冷水サウナとしても使用でき、また、蒸し風呂状態
にして使用者の身体を十分に暖め血行を促進し、発汗を
促すことができる。 (3)身体収容体を備えているので、寝室等でも簡単に
サウナ浴が得られるだけでなく、冷水サウナや蒸し風呂
状サウナを交互に楽しむこともでき使用性に優れる。 (4)身体収容体等の各単位機器が個別に作製されてい
るので、コンパクト性に優れ、搬送性や収納性に優れ
る。請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加え、 (5)身体収容体を使用場所に容易に設置することがで
きるとともに、設置場所に広範囲を要さず使用性に優れ
る。 (6)身体障害者や高齢者、特に、全介助者を介護者が
身体収容体内に収容する際に、容易に入れることができ
介護者の負担を軽減できる。請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1又は2の効果に加え、 (7)身体収容体の開閉部を開いて容易に身体収容体内
へ使用者が入ることができ、健常者だけでなく身体障害
者や高齢者も容易に身体収容体内へ収容することができ
使用性に優れる。請求項4に記載の発明によれば、請求
項1乃至3の効果に加え、 (8)身体収容体が、ファスナーの全開、全閉により完
全な開状態、閉状態にでき、特に、全介助者を身体収容
体に収容する場合、身体収容体の開閉部を開いて容易に
身体収容体内に収容することができ、介護者の負担を軽
減できる。請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃
至4の効果に加え、 (9)身体収容体と多湿雰囲気供給装置を連結部を介し
て容易に連結することができるとともに、身体収容体と
多湿雰囲気供給装置を取り外して各々別々にメンテナン
スすることができ保守管理性に優れ、また、コンパクト
化を図ることができる。請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項1乃至5の効果に加え、 (10)連結部を介して任意の方向から身体収容体に多
湿雰囲気供給装置を連結することができ使用性を向上で
きる。請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6
の効果に加え、 (11)散水部から熱交換部に散水された温水を熱交換
部で蒸気化して多湿気体又は微細液体を生成できるとと
もに、送風機で多湿気体又は微細液体を身体収容体内に
供給することができ、散水部から熱交換部に温水を散水
するだけで容易に多湿気体又は微細液体を生成して身体
収容体内に供給できる。請求項8に記載の発明によれ
ば、請求項7の効果に加え、 (12)散水部から散水された温水を排水貯留部に貯留
し、ポンプで温水供給部に供給して再度散水に使用で
き、散水部から散水された排水の再利用ができ省エネル
ギー性を向上できる。
【0048】以上のように本発明における入浴システム
によれば、以下の優れた効果を実現できる。請求項9に
記載の発明によれば、 (13)サウナ装置の身体収容体内に使用者が入り、多
湿雰囲気供給装置により身体収容体内を多湿雰囲気にす
ることで、お湯につかることなく、サウナ装置で全身を
十分に暖めて発汗を促すことができるとともに、次の段
階の身体の洗浄前に使用者の身体を十分に暖め血行を促
進し、発汗を促すことができ使用者に入浴気分を満喫さ
せることができる。 (14)発汗を促すので洗浄時にも垢を落としやすく、
身体の洗浄後は清潔感のみならず使用者に爽快感を与え
ることができる。 (15)湯水につかるのではなく多湿気体(スチーム)
や微細液体(ミスト)中で体を暖めるので、特に、身体
障害者や高齢者,全介助者が該入浴システムを使用した
際にも、心臓への負担を軽減することができる。 (16)洗浄手段を備えているため、特に、全介助者の
身体を洗浄する場合、介護者が全介助者の身体を身体収
容体から移動することなく容易にサウナ装置による多湿
雰囲気の蒸し風呂状態から洗浄状態に移行することがで
き、全介助者の身体の洗浄を容易に行うことができ、介
護者の負担を軽減できる。請求項10に記載の発明によ
れば、 (17)サウナ雰囲気供給装置が、中高温の多湿気体又
は微細液体,高温サウナや低温ミストサウナ又は単なる
温風を身体収容体内に供給できるので、使用者の要望や
状態に応じて供給条件を選択でき、使用者にとって最適
の状態で入浴気分を味わうことができる。 (18)洗浄手段で身体を洗浄した後、再度温風を身体
収容体内に供給して身体を温め乾燥させることができ
る。請求項11に記載の発明によれば、請求項9又は1
0の効果に加え、 (19)身体障害者や高齢者、特に、全介助者を該入浴
システムに入れた際に、全介助者をベッド等から移動さ
せることなく、シャワーホースで接続されたシャワーヘ
ッドで全介助者に湯水をかけて身体を洗浄することがで
き、任意の場所で身体を洗浄することができる。 (20)身体収容体内にファスナー等からなる開閉部を
備えている場合、開閉部を開けてシャワーヘッドから出
る湯で一気に身体を洗浄することができ、身体を冷やす
ことなく短時間で洗浄作業を終えることができ、使用者
に風邪をひかせるのを防止できる。請求項12に記載の
発明によれば、請求項9乃至11の効果に加え、 (21)洗浄時の汚水を洗浄と同時若しくは洗浄後に汚
水排水手段で排水することができ、使用者の身体を該入
浴システムで洗浄した場合に、使用者が汚れた洗浄液等
の汚水につかるのを防止でき、衛生性を向上できるとと
もに、使用者に清潔感を与えることができる。請求項1
3に記載の発明によれば、請求項12の効果に加え、 (22)汚水ポンプと汚水タンクを有しているので、場
所を選ばずにどこでも該入浴システムを使用できるとと
もに、吸引具を備えているため、汚水の溜まる場所に吸
引具を設置でき、汚水の排水効率を向上でき、衛生性を
向上できる。請求項14に記載の発明によれば、請求項
9乃至13の効果に加え、 (23)サウナ装置の身体収容体の開閉部を開放して洗
浄手段で全介助者等の使用者の身体を洗浄した場合に
も、洗浄液が枠体の側壁部でせき止められて洗浄液が外
部に漏れるのを防ぐことができ、ベッド等任意の場所で
全介助者の身体の洗浄を行うことができ使用性に優れ
る。請求項15に記載の発明によれば、請求項14の効
果に加え、 (24)エアチューブ等の軟質中空体の空気を排出する
だけで折り畳むことができ、枠体の収納性を向上できる
とともに、枠体にエアーを供給するだけで枠体を容易に
任意の場所で形成でき、また、身体障害者や高齢者、特
に、全介助者を介護者が枠体内に入れる場合に、軟質中
空体からなる枠体のエアーを抜いてシート状にして全介
助者の身体の下に入れることができ、容易に全介助者を
枠体内に入れることができ介護者の負担を軽減できる。
請求項16に記載の発明によれば、請求項15の効果に
加え、 (25)エアー供給ポンプで枠体にエアーを供給するこ
とができ、容易に枠体を形成できる。請求項17に記載
の発明によれば、請求項9乃至16の効果に加え、 (26)洗浄後の汚水が枠体から外部に漏れることがな
く、サウナカバー部からの漏水が完全に防止できる。 (27)サウナカバー部を枠体に着脱自在に係止した場
合、サウナカバー部のみを取り外して洗濯することもで
き、サウナカバー部のみを使い捨てにすることもでき、
衛生性を向上できる。請求項18に記載の発明によれ
ば、請求項9乃至17の効果に加え、 (28)特に身体障害者や高齢者、全介助者を該入浴シ
ステムの身体収容体に入れて介護者が身体を洗浄する際
に、身体収容体の上面部又はサウナカバー部を完全閉状
態としても手の出し入れ可能な開口部から汚水排水手段
の吸引具や洗浄手段のシャワーヘッド等を身体収容体内
に挿入し、開口部から身体収容体内に手を入れて全介助
者等の身体を洗浄することができ、洗浄時の湯や洗浄液
の飛び跳ねを防止できるとともに、全介助者等が風邪を
ひくのを防止できる。 (29)身体収容体又はサウナカバー部を軟質で透明な
合成樹脂製のシートで形成した場合、身体収容体の上面
部又はサウナカバー部が柔軟性に富み、取り扱いが容易
になるとともに、特に、身体障害者や高齢者、全介助者
の身体を介護者が洗浄する際に、手の出し入れ可能な開
口部から身体収容体内にシャワーヘッドや吸引具を挿入
し、外部から透視しながら身体の洗浄を行うことができ
作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における入浴システムを
示す構成図
【図2】実施の形態1におけるサウナ雰囲気供給装置の
連結部を示す要部斜視図
【図3】実施の形態1における入浴システムの使用状態
を示す斜視図
【図4】図1乃至図3の入浴システムを操作するための
操作盤を示す平面図
【図5】図1乃至図3の入浴システムにおける操作を示
す操作フローチャート
【図6】実施の形態1における入浴システムの変形例を
示す構成図
【図7】実施の形態1における入浴システムの他の変形
例を示す構成図
【図8】(a)実施の形態1における入浴システムの変
形例を示す要部斜視図 (b)身体収容体の導入口の拡大図
【図9】本発明の実施の形態2におけるサウナ装置及び
入浴システムの示す構成図
【図10】実施の形態2におけるサウナ装置及び入浴シ
ステムの平面図
【図11】実施の形態2における入浴システムの使用状
態を示す要部斜視図
【図12】従来の全介助者用の入浴システムを示す平面
【図13】図12のX部拡大断面図
【図14】従来の全介助者用の入浴システムの応用例の
平面図
【図15】図14のY部拡大断面図
【図16】洗浄状態を示す説明図
【符号の説明】
A 就寝用シーツ B パッド C ケッド P 全介助者 F 介護者 L,M 制御装置 1 汚水タンク 1a レベルスイッチ 2 洗浄湯タンク 2a 背板部 3 真空ポンプ 3a エアホース 3b エア切替弁 3c エア吸引口 4 洗浄湯ポンプ 5 吸引具 5a 吸引ホース 5b 排出口 6 シャワーヘッド 7 シャワーホース 8 サウナ雰囲気供給装置 9 ベッド 10,10′,42 身体収容体 10a,10′a 導入口 10b 身体収容体延長部 11 中央ファスナー 12 肩口ファスナー 13 下部ファスナー 13′ 側部延設ファスナー 13a 滑り金具 14,14A,43 枠体 14a,43b 堰部 14b,45 エアー供給部 15,15A エア枕 16 連結部 17 キャスタ 30 操作盤 31 温風スイッチ 32 サウナスイッチ 33 シャワースイッチ 34 吸引スイッチ 35 電源スイッチ 40 多湿雰囲気供給装置 41 送風機 42a サウナカバー部 43a シート部 44,44′ エアチューブ 46a,46b,46c,49 面ファスナー 47 開口部 48 蓋 81 ブロワ 82 ヒータ 83 吐出口 83a 圧力センサ 83b 温度センサ 83c 脱着部 84 温水供給部 85 散水部 86 熱交換部 87 空気供給部 88 排水貯留部 89 ポンプ 90 電源ケーブル 101 入浴者 102 ベッド 103,103′ 面ファスナーb面 104,104′ 面ファスナーa面 105 手挿入孔 106 切欠部 107 介護者 108 排水孔 109 排水用ホース

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横臥して略全身を収容する身体収容体
    と、前記身体収容体内に多湿気体又は微細液体を供給し
    前記身体収容体内を多湿雰囲気とする多湿雰囲気供給装
    置と、前記身体収容体と前記多湿雰囲気供給装置とを連
    通して連結する連結部と、を備えていることを特徴とす
    るサウナ装置。
  2. 【請求項2】 前記身体収容体が、寝袋形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のサウナ装置。
  3. 【請求項3】 前記身体収容体が、前記身体収容体内に
    出入りする開閉部を備えていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のサウナ装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉部が、前記身体収容体の上面中
    央部に長手方向の一方の端部から他方の端部に渡って前
    記身体収容体の上面を左右に分離する中央ファスナー
    と、前記身体収容体内に横臥した身体の足元側又はその
    側方部を開放する下部ファスナー、及び/又は、肩口部
    分を開放する肩口ファスナーと、からなることを特徴と
    する請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のサウナ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記連結部が、前記多湿雰囲気供給装置
    及び/又は前記身体収容体と着脱自在に連結されること
    を特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の
    サウナ装置。
  6. 【請求項6】 前記連結部が、変形自在な管状物で形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれ
    か1項に記載のサウナ装置。
  7. 【請求項7】 前記多湿雰囲気供給装置が、熱交換部
    と、前記熱交換部に温水を散水する散水部と、前記散水
    部に前記温水を供給する温水供給部と、前記熱交換部で
    発生した多湿気体又は微細液体を前記身体収容体に送る
    送風機と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至
    6の内いずれか1項に記載のサウナ装置。
  8. 【請求項8】 前記多湿雰囲気供給装置が、前記熱交換
    部の下部に配設された排水貯留部と、前記排水貯留部の
    排水を前記温水供給部に供給するポンプと、を備えてい
    ることを特徴とする請求項7に記載のサウナ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記載
    されたサウナ装置と、前記サウナ装置の前記身体収容体
    内の身体を洗浄する洗浄手段と、を備えていることを特
    徴とする入浴システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載されたサウナ装置の前記身体収容体と、前記身体収容
    体内に中高温の多湿気体又は微細液体若しくは温風を供
    給するサウナ雰囲気供給装置と、前記身体収容体と前記
    サウナ雰囲気供給装置とを連通して連結する連結部と、
    前記身体収容体内の身体を洗浄する洗浄手段と、を備え
    ていることを特徴とする入浴システム。
  11. 【請求項11】 前記洗浄手段が、洗浄湯を貯留する洗
    浄湯タンクと、前記洗浄湯タンクの洗浄湯を吐出する洗
    浄湯ポンプと、前記洗浄湯ポンプと通水可能にシャワー
    ホースで接続されたシャワーヘッドと、を備えているこ
    とを特徴とする請求項9又は10に記載の入浴システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載されたサウナ装置の前記身体収容体の内外の汚水等を
    排水する汚水排水手段を備えていることを特徴とする請
    求項9乃至11の内いずれか1項に記載の入浴システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記汚水排水手段が、汚水を回収する
    ポンプと、回収した汚水を貯留する汚水タンクと、吸引
    ホースを介して前記汚水タンクに接続され汚水を吸引す
    る吸引具と、を備えていることを特徴とする請求項12
    に記載の入浴システム。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載されたサウナ装置の前記身体収容体を収容して汚水等
    の流出を防止する枠体を備えていることを特徴とする請
    求項9乃至13の内いずれか1項に記載の入浴システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記枠体が、エアー供給部を有したエ
    アチューブ等の軟質中空体からなることを特徴とする請
    求項14に記載の入浴システム。
  16. 【請求項16】 前記エアー供給部が、エアホースを介
    してエアー供給ポンプに接続されていることを特徴とす
    る請求項15に記載の入浴システム。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載されたサウナ装置の前記身体収容体が、前記枠体に固
    定され又は所定部で着脱自在に係止され横臥した略全身
    を覆うサウナカバー部と、前記サウナカバー部の上面若
    しくは側部に形成された開閉部と、を備えていることを
    特徴とする請求項9乃至16の内いずれか1項に記載の
    入浴システム。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至8の内いずれか1項に記
    載されたサウナ装置の前記身体収容体の上面部又は前記
    サウナカバー部に形成された1乃至複数の開口部と、前
    記開口部を覆設する開閉自在な蓋部と、を備えているこ
    とを特徴とする請求項9乃至17の内いずれか1項に記
    載の入浴システム。
JP22220798A 1997-08-06 1998-08-06 サウナ装置及び入浴システム Withdrawn JPH11104208A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2317766A1 (es) * 2005-11-23 2009-04-16 Donato Padilla Rivas Baño de vapor y sistema de resistencia empleado.
JP2021037248A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 株式會社 太榮金屬Taeyoung Metal Co.,Ltd. 殺菌消毒用サウナカプセル

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