JPH0966076A - 浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステム、褥そう防止用マット並びに水洗トイレ - Google Patents

浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステム、褥そう防止用マット並びに水洗トイレ

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JPH0966076A
JPH0966076A JP7247019A JP24701995A JPH0966076A JP H0966076 A JPH0966076 A JP H0966076A JP 7247019 A JP7247019 A JP 7247019A JP 24701995 A JP24701995 A JP 24701995A JP H0966076 A JPH0966076 A JP H0966076A
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waterproof sheet
sheet
bathtub
water
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Takehisa Nakanishi
武久 中西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝た切り老人を、一人の介護者により風呂に
入れることができる浴槽に変化可能なベッド及びそれに
移乗可能なトイレ、褥そう防止マット、トイレットペー
パ使用不要のスイセントイレを提供すること。 【構成】 ベッド面に、使用時に容器様形状をなし、強
度が大きく、軽量で且つ残水量の少なく、防水シートの
移動部と非移動部とのあいだに伸縮性の折り返し部を持
ち、体と接触する面の一部が空気を噴出できるエアーマ
ットをなす軟質防水シートを敷き、シートの端部をフレ
ーム周辺部に固定し、ベッド面を低下させることによ
り、防水シートの容器部分に水を容れることにより浴槽
となり使用後噴出空気により乾燥される防水シートから
なる浴槽に変化可能なベッド設備とそれに附属される移
乗可能な着脱式トイレ、剛性と撓み性を備えた連結材で
セルを結合したエアーマット、洗浄促進処理剤の噴出で
きる水洗といれ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風呂を使用することがで
きるベッドに関する。さらに詳しくは、ベッド上に使用
時に容器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シー
トの端部を固定して、ベッドの体と接触する面の少なく
とも一部を低下させることによりシートを容器様立体形
状に展張し浴槽となし、その容器様部分にお湯をいれる
ことが可能であり、使用後はお湯を排出した後、前記低
下させたベッド面を上昇させることによりベッドとして
使用することができるバスとなるベッドであり、少なく
とも、ベッド面を相対的に低下させる工程、給湯する工
程、排水する工程、ベッド面を相対的に上昇させる工程
が全自動で行なわれるシステムに関する。また、浴槽と
なるベッドにトイレを着脱自在に固定し、ベッドから水
平に移動でき、ユーティリティをベッド、バスからやり
取りできるベッド、バス、トイレシステムに関する。ま
たこの発明は褥そう防止用のマットに関するものであ
る。さらにまた、この発明は局部洗浄を容易かつ完全な
らしめるために洗浄促進処理剤で局部を処理し、排泄後
水で洗浄することができる水洗式トイレに関する。
【0002】
【従来の技術】寝たきり老人や身体に障害があり歩行が
不自由な人の数は2000年では日本において約100
万人になるといわれ、これらの人の感染症を防いだり、
気持ちの良い生活を送ることができるようにするため
に、これらの人を家庭で入浴できるようにすることは、
社会的に重要な問題になっている。さらに介護者が家庭
の主婦や同じ老人にしわ寄せさせられている現状に鑑み
ると、機能的である一方、取扱の容易な装置の開発が待
たれている。
【0003】従来、身体に障害のある人または歩行の不
自由な老人を在宅で風呂に入れる方法としては、一度人
を抱き上げたり車椅子に移乗させ、浴室に運んでまた抱
き下ろして浴槽に入れたりされている。また最近では家
屋内に移動用クレーンを設置して人を吊り上げ、人を浴
室に運んで浴槽の中に吊り下ろして湯に入れるというこ
とが行われている。また、ベッドのそばに浴槽を置くも
のでは、一度人を持ち上げて、浴槽に下ろしたり、入浴
後人をベッドに運ぶ必要がある。
【0004】さらに、一度人をつり上げた上で、ベッド
の横またはベッドの上にプラスチック製の浴槽を置き、
湯を張り、再び人を吊り下ろして湯に入れるということ
が行われている。このために被介護者が恐怖感を懐いた
り、吊り上げる設備が必要であった。
【0005】また他の方法としては、特開昭49−95
763、特開平4−285555には防水シートを使用
する例が記載されているが、ベッド面を固定端部より低
下できないので、例えば腰掛けた姿勢をとったり、肩ま
で浸かるという自由な姿勢で入浴することが出来ない。
さらにまた浴槽となる部分の水深を例えば50cm以上
にとることを考えると、不安定になったり、また膨大な
量の湯を溜めなければならないという難問がある。
【0006】さらに他の方法としては、平面に折り畳ま
れた合成樹脂製等の箱または担架をベッドの上に置き、
それを展張することにより浴槽の形にすることが行われ
ている。しかしこの方法では人を転がして、折り畳まれ
た板状の浴槽をベッドの上に載せるために、人を板状の
ものの上で転がすために障害者が痛みを感じたり、介護
者が、特に老人の介護者が一人で設置したりすることは
困難であった。また、このベッドの上に載せるタイプの
設備では水深が浅く、腰を下ろして湯に肩まで入ったり
するなどの自由な形がとれなかったり、また背の支えが
殆どないために主として頭または首でささえるために使
用感もまたよくなかった。
【0007】その他、風呂および給湯設備を乗せた車に
よるサービスが行われているが、費用と人手がかかる上
に、医師の診断が必要であったり、冬季に車椅子に乗っ
て屋外を車まで運ばれたり又は他人の目に曝されること
に対する被介護者側にとっても問題がある。
【0008】従来の床ずれ防止用のエアーマットは、複
数のエアーセルからなり、エアーセルに加圧空気を供給
して膨張させ、クッション性を与えたり、または各エア
ーセルを2系列に分けて、膨張と収縮を繰り返すことに
より、体圧を分散させたり、多少体位を変換させること
が行われていた。またあるものは、セルの表面から少量
のエアーを噴出させることにより体の表面をある程度乾
燥させ、褥そうを予防させるものが提案されている。
【0009】しかし、各エアーセルは柔らかな材質の上
に独立して取りつけられている。または柔らかいシート
を張り合わせて、その中間に複数の経路のエアーセルを
構成させるようにして作られる。このためにエアーマッ
ト上に人が寝て、体圧がセルにかかる場合に、一つのセ
ルにかかった体圧は、そのセルを伝わって他のセルに伝
わることはない。したがって、例えば肩の部分に接する
セルにかかる圧力が背中の部分に接するセルに分散する
ことはない。また一つのセルが膨張し、隣のセルが収縮
するタイプではそれが一層顕著になり、肩の部分に接す
るセルにかかる圧力は隣接した収縮セルの圧力も集中
し、分散が一層悪くなる。また、このようなエアーマッ
トの上で立ち上がるために手をついたり、歩いたりする
場合、力のかかったセルの一部が大きく凹んで底つき感
が生じ、その周辺部が余り凹まず体を支えるのが不安定
になる。
【0010】エアーマットが担架となり災害時に病人等
を寝かせたまま運ぶことができるものは知られていな
い。ベッドを押して非難させようと思っても火災時に重
いものを移動したり、震災時には転倒したもの等により
通路が塞がれたり平坦でなかったりして、重く嵩張るベ
ッドを押して屋外まで移動することは多くの場合に困難
である。緊急時に病人等を運ぶには担架が用いられる
が、これを常時用意しておくことは困難であり、場所を
とったりする問題がある。
【0011】水洗式トイレにおいて排泄後の局部洗浄の
ために、水噴出ノズルがあるものが利用されている。し
かし、水または温水による洗浄のみでは糞便は十分に落
ちず、トイレットペーパーにより更に拭き取る必要があ
る。しかし、手が不自由な人は拭き取りが困難である。
または温水により完全に洗おうとすると、高齢者のよう
な皮膚に皺が多くカサカサの状態のものでは、数分間以
上の洗浄が必要であり、健常者が日常20ないし30秒
で終了することに比較したばあいに比較して無用な刺激
を受けたりして好ましくない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ベッドに寝
た切りの人を、抱いたり、車椅子に移乗させて浴室に運
んだりすることなく、吊って上下させることなく、また
人を固い板等の上でころがすことなく、一人の介護者に
より、ベッドを浴槽にし、浴槽に湯または水を容易に給
水したり使用中または使用後に排水したり、充分な深さ
を持ち、各種の体の状態に合わせて腰掛ける状態から寝
たままの状態まで所望の形をとることができ、体が足
部、腰部、背部、頭部等で体を支えることができる、寝
た切りの人を毎日でもあるいは排泄物で汚れた時など必
要な時に何時でも容易に風呂に入れたり洗浄することが
できて浴槽に変化可能なベッドを提供することにある。
加えて、脱衣、給湯、排水、着衣まで寒さを感ずること
なく、外して干さなくても防水シートの乾燥を直ちに行
うことができる浴槽に変化可能なベッドを提供すること
にある。また、裸の状態でも他人の視線に曝されること
なく、寒気に曝されることの少ない浴槽に変化可能なベ
ッドを提供することにある。さらにベッドが浴槽になり
サウナ風呂としても利用できる浴槽になるベッドを提供
することにある。
【0013】さらに、少なくとも、ベッド面を相対的に
低下させる工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド
面を相対的に上昇させる工程が全自動で行なわれる浴槽
となるベッドを提供することである。
【0014】さらに、ベッド面より移行が容易で、排泄
後の水洗、乾燥、排気のできる介護者の負担の少ないト
イレを含む上記システムを提供することである。
【0015】全体として、感染症や褥そうを防ぎ、介護
が容易且つ適切に行える就寝、入浴、排泄が行えるベッ
ド、バス、トイレシステムを提供することである。
【0016】またさらに、体圧の分散がよく、底つき感
がなく体が不安定にならず、また体位の変換可能なエア
ーマットを提供することにある。
【0017】災害時あるいは緊急時に、迅速に、手軽
に、狭く障害物のあったり平滑でない通路により病人等
を寝たまま移動できるものを提供することにある。
【0018】局部を水洗後トイレットペーパーにより更
に拭き取る必要がなく、また長時間水洗の必要がない水
洗式トイレを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至ったものである。
【0020】すなわち、本発明は、ベッドの体と接触す
る面(以後ベッド面という)の少なくとも一部に、使用
時に容器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シー
トの少なくとも端部を含む一部をベッドの周辺部の少な
くとも一部に固定し、ベッド面の少なくとも一部をシー
トの固定した端部より相対的に低下させることにより、
生じた防水シートの容器様立体形状の内容積部分に水を
容れることにより浴槽となるベッドが得られることを見
出した。
【0021】本発明のベッドはさらに、ベッド面の少な
くとも一部が、上下に移動することによりベッド面が所
望の形状に変形可能なものである。このために、身体の
不自由な人が体を足部、腰部、背部または頭部等で支え
ることができるために体にかかる負担を減少することが
できるとともに、浴槽が充分な深さをもつために湯に肩
までつかる姿勢、腰掛ける姿勢あるいは背をもたれかけ
た姿勢あるいは寝た姿勢などをとることができ、本人の
体の状態にあったより自由な体位で入浴ができるもので
ある。
【0022】さらに本発明においては、防水シートは、
ベッドの体と接触する面の少なくとも一部が上下に移動
して生じた立体形状に合わせて成形された防水シートで
あり、防水シートの固定された部分と、相対的に低下さ
れるベッド面上に敷かれる防水シートの部分との間に、
相対的に低下されるベッド面の移動距離に見合った折り
返し部の防水シートを設けたものである。これにより、
就寝時においてベッド面上の防水シートを平面に保ち、
入浴時において防水シートを容器様立体形状にすること
ができる。
【0023】折り返し部は、伸縮性の材質または伸縮性
の構造をもったものを使用することができる。これによ
り、湯を入れた場合に、移動してできたベッド面の浴槽
の形状にぴったりと合わせることができるし、排水時に
水の残る部分を少なくすることができる。
【0024】さらに、防水シートの体と接触する面の少
なくとも一部がエアーマットでできているものである。
したがって、排水後、水分を除去した後、直ちにベッド
として使用することができる。
【0025】また、エアーマットはその表面から空気を
噴出できるものを使用することにより、エアーマットを
通して空気を好ましくは温度、湿度の調節された空気を
噴出させることができるものである。これにより、保
温、防水シートの乾燥、体の乾燥、皮膚の継続的乾燥、
場合により人の短時間の発汗を行なうことができる。
【0026】さらに、本発明は、当浴槽となるベッドに
他の浴槽に貯蔵された湯水をポンプおよび配管により供
給、循環することができるシステムである。
【0027】さらに、本発明は、少なくとも、ベッド面
の低下、防水シートによる浴槽の形成、給湯、排水、ベ
ッド面の上昇を全自動式に行なうことができるシステム
である。
【0028】さらに、上記システムのベッド面の高さが
可変できるベッドにベッド面と座る位置が同じ高さのト
イレを着脱自在に固定し、ベッド面からトイレへの移乗
が容易であり、前記システムより湯水、温風を着脱自在
に配管し供給することができるシステムである。
【0029】本発明により、脱着衣時、給排水時に寒さ
を感じず、排水後タオル等で拭いた防水シートを即時に
乾燥できる。この方法によれば、意識がはっきりしてい
て、平面上で多少体の移動ができる程度の人であれば介
護者を要せず、一人ででも使用することができるもので
ある。したがって、交通事故で半身付随になった人等に
も適切に使用することができる。
【0030】さらに、上記防水シートとして、40℃に
おいて少なくとも50kg/cm2の引張強さを有し、
排水後の防水シート上への残水量が多くとも200g/
2である防水シートを使用することにより取扱が容易
で使用中の安全が保たれ、繰り返し使用が可能である。
【0031】本発明のベッドはさらに、ベッド面の少な
くとも一部が、上下に移動することによりベッド面が所
望の形状に変形可能であるために、身体の不自由な人が
体を足部、腰部、背部または頭部等で支えることができ
るために体にかかる負担を減少することができるととも
に、浴槽が充分な深さをもつために湯に肩までつかるこ
とができ、腰掛ける姿勢あるいは背をもたれかけた姿勢
あるいは寝た姿勢など本人の体の状態にあったより自由
な体位で入浴ができるものである。このために、防水シ
ートは所望の形状に移動変形したベッド面の立体形状に
合わせられ、また予めそのように作っておいてもよい。
【0032】またさらに、浴槽より水が撥ねてベッドの
周辺を濡らさないようにするために防水シートの少なく
とも一部に補助シートを設けることができる。またさら
に、浴槽の上部面を被覆シートで覆うことにより、他の
人に必要以上に体を見せることがなく、介護者も被介護
者も気を使わずに利用できるものであり、また裸の人が
寒気に曝されることが少なくなるものである。さらに本
発明の設備は上部面を被覆シートで覆い頭部のみを出す
ことにより、これに加熱空気等を通気すれば、体を乾燥
したり、サウナ用槽として利用できる。
【0033】防水シートは、ベッドの体と接触する面を
固定端部より相対的に低下させた後敷いてもよいし順番
は問わない。
【0034】また防水シートは一回毎に取外ししてもし
ないで使用してもよい。すなわち、長期間敷いたまま取
り外さずに使用することができる。取外し使用すること
も容易であるので、水洗、除菌、乾燥、日光消毒を行う
こともできる。
【0035】この際防水シートはベッド面に人が寝たま
ま、機械的にシートを引き出して敷くようにしたもので
もよい。この場合シートの端部をチャック等で掴み機械
的に引出し、ベッド面上に敷くことができる。逆の操作
でシートを取り外すことができる。また取外しの際に脱
水乾燥ロールの間を通すこともできる。
【0036】防水シートの乾燥は、疎水性の材質を使用
することにより、体を拭った後のバスタオルで拭くこと
により達成することができる。ベッドの周辺から乾燥エ
アーまたは温風をおくることにより防水シートや体の乾
燥を行なうことができる。
【0037】また防水シートはエアーマット構造やウォ
ーターベッド構造を含むものであってもよい。すなわ
ち、たとえば防水シートの少なくとも一部で体と接触す
る部分がエアーマットでできていてもよい。エアーマッ
トはまたエアーマットの表面に穴が開いていたり、また
は布目のような目開きを持ち、圧縮空気がそこから噴出
するものであつてもよい。エアーマットの供給空気を加
熱しておくと、脱着衣や給排水の際に寒さを防いだり、
また入浴中に泡によるマッサージ効果も得られる。ま
た、入浴後、体を乾燥する上でも有効である。ただし、
表面に湯垢や髪の毛等が付着し易いので、これらが付き
にくい材質や表面形状をしているものが好ましい。防水
シートの一部または全部がエアーマットでできていても
よい。この場合エアーマットは表面が撥水性の処理がし
てあるか、撥水性の樹脂でつくることができる。
【0038】エアーマットには、その下にマットレス等
の構造体が設けられていてもよい。すなわち、ベッドの
上面の木製ないし樹脂製の板の上にエアーマット構造の
ものが乗ることによりクッション性等が問題になる場合
には、マットレス等のクッション体をおいてその上にエ
アーマット構造のものを置くことができる。しかし、エ
アーマットの下のマットレス等は浴槽を形成する部分が
浴槽以外の周辺部から低下または上昇できるように、別
々にできているのがよい。
【0039】噴出エアーは好ましくは温度あるいは湿度
あるいは空気量、あるいはこれらの適切な組み合わせが
調節できるものが好ましい。さらに空気量を調節するた
めに、圧力を調節できるようにしてあってもよい。温度
としては、10ないし100℃であり、脱衣、着衣、給
排湯の際に寒さを避けたり、さらにはサウナ浴を使用し
たり、夏の暑い時期に涼しくすることができる。このた
めに、健常者の使用する浴槽の湯または冷水と熱交換す
ることにより加熱あるいは冷却することができるし、他
にヒーター、外気からヒートポンプを使用して空気調節
することもできる。
【0040】体またはエアーマットの乾燥のために、湿
度は40ないし80%にコントールできることが好まし
い。このため、従来の空調の原理を使用することができ
る。空気量としては、温度にもよるが、防水シートの必
要な面積すなわち、体の防水シートと接触する面積、好
ましくは水が接触する面積に対して、1リットル/平方
メートル/分ないし1立方メートル/平方メートル/分
が好ましい。また圧力としては、噴出空気穴から水が逆
流しないように水深300mmないし900mmを考慮
して、水が逆流しないために水圧300−900mmA
qに対抗できるように空気の圧力をそれよりも高く、例
えば400−2000mmAq程度に保つことができ
る。単に体を乾燥させる時または保温する時には圧力は
大気圧よりも少し加圧であればよい。空気圧は、必要に
より、入浴時と乾燥時と就寝時とでかえることができ
る。噴出空気量は、水深のために減少される。すなわ
ち、空気は加圧されるが、噴出量は低下し、さらに加圧
にしない限り入浴中は泡は余り出ないので湯気の発生を
過大にならないように抑えることができる。故に、空気
圧または噴出口の口径を調節することにより水蒸気の発
生を減少し、室内の湿気を抑えることができる。また、
浴槽の縁より空気を吸引して湯気を配管により外部に排
出することもできる。泡の発生が好ましい場合にはさら
に加圧にして行うことができる。
【0041】エアーの噴出はマット表面の多数の微小な
穴によって行われる。穴は例えば底面部エアーマット表
面およびその周辺の水と接触する防水シート部分にもあ
ってもよい。穴は、表面に局所的にあってもよいし、表
面全体にあってもよい。穴は直径1mm以下好ましくは
0.1mmないし0.001mmである。径の下限は使
用状態によってかわるが、0.0001mm程度であ
る。あまりに小さいと、目詰まりを起こしたり、乾燥を
行うのに不十分である。穴の径は一種類でなくてもよ
い。低圧のときには、大きな局所的に存在する穴が作用
し、さらに加圧した時には、シートの比較的全体に分布
する細かい穴によっても防水シートあるいは体の乾燥を
図ることができる。エアーマットのセル毎に穴径の異な
るものを使用することもできる。
【0042】微小な穴を、表面全体に存在させるには、
シートに機械的に穴を開ける他に、織物または不織布を
使用することができる。たとえば表面を撥水性にした織
物または不織布、撥水性のある繊維で作られた織物また
は不織布が使用できる。例えば不織布としては、ポリオ
レフィン製の不織布タイベックスまたはテフロン材質を
使用したゴアテックス(デュポン製)等の通気性防水シ
ートが挙げられる。噴出する空気の圧力が高ければ空気
の噴出する穴の径が大きくても水が逆流することを防ぐ
ことができる。
【0043】エアーマットの構造は、例えば、全体が一
つのセルでできていてもよいが、多数のセルに分かれて
いて、それらの全部または一部からエアーを噴出させて
もよい、更に身長方向に対して横長または縦長のセルか
らなるようにできる。セルは交換できるように一本づつ
独立にできていもよいし、また、セルの隔壁を共用する
ように非独立にできていてもよい。各セルは全てが連通
して空気を送ることもできるが、一つ置きまたは二つ置
き等に連通させて交互に加圧と減圧ができるようにして
もよい。エアマット部分の膨張時の厚さは1ないし10
cmである。
【0044】また湯を入れないで使用するとき例えば就
寝時には、セルの全部または一部が空気による加圧膨張
と空気を排出し圧の減少による収縮を繰り返すことによ
り、交互に膨張、収縮を行うために体に運動を与えて血
行の促進や褥そう防止をはかることができる。その間隔
は種々の周期で行うことができる。セルの構造としては
体の長手方向に直角な横パイプ型であっても、縦パイプ
型であってもよいし、長いパイプ型の代わりに、立方体
形、直方体形、亀甲形、菱形、花びら形等のセルであっ
てもよい。これらのセル間のつなぎ目はそこに水が溜ま
りやすいので、水はけの良い形状例えば、上に凸の円弧
状、山形または左およびまたは右に下がった形状を使用
することができ、セル間のくぼみを伝わって水が流れ落
ち易いような構造がよい。
【0045】防水シートは、変形して立体容器状の底部
のみがエアーマットであっても、側面部またはその一部
がエアーマットであってもよい。底部のエアーマットと
側面部のエアーマットとは空気セルが繋がっていても、
それぞれ別々のセルからできていてもよいし、セルの一
部がくびれて薄く平たくなってつながっていてもよい。
また防水シートの側面部がエアーマット構造を持ってい
ない時には、側面部は撥水性のよいシートでできている
ことが好ましい。更に側面部の周辺部例えば固定端部に
ついても撥水性のよいシートでできているとよい。
【0046】また、防水シートはウォーターベッドの上
に敷いてもよい。防水シートが通気性でもあり、防水シ
ートとウォーターベッドの間に空気を送り、入浴前後の
保温や防水シートの乾燥を行うことができるものであっ
てもよい。防水シートがウォーターベッドと一体の構造
を持つ場合にはさらに体圧の分散や睡眠に適するものと
することが出来る。
【0047】このため、防水シートから体にかかる圧力
を就寝時に4000Pa程度に低くすることができる。
【0048】また、防水シートの角の部分をエアーバッ
グ構造とすることにより、水量の減少をはかることがで
きる。防水シートの角の部分をエアーバッグ構造とする
ことは四隅であってもよいし、足の部分の隅であっても
よい。防水シートは、エアーバッグ構造部分からエアー
を抜くことにより、殆ど元の平面にもどることができる
ので就寝時の邪魔になることはない。
【0049】本発明のベッドはさらに、防水シートの一
部をエンボス加工することにより、入浴時に滑ることを
防ぐことができる。さらに防水シートをベッド面に吸引
することによりシートがずれたりすることにより人が不
安定になったり、またその結果防水シートに無理な力が
かかり破損することが防がれる。さらに防水シートは必
要により、多重シートを使用し、万一、表面または裏面
のシートが破れたり、傷がついてもベッドまたはその他
の部分を濡らさないように、安全性を図ることができ
る。また、多重シートの間に粘着層のようなシーラント
層を設けることにより、多重シートが相互に密着される
とともにピンホールや裂け目が生じても漏水が抑えられ
る。また多重シートは相互に密着できる構造のものと
し、密着部に水が侵入した時はそれが視覚により検知す
るようにすることもできる。
【0050】低下させるベッド面はベッドとして利用で
きる面の全体であっても一部であってもよく、さらに一
つであっても複数に分割されたものであってもよい。本
発明で、相対的に低下させることとは、防水シートの固
定されたベッドの周辺部よりベッド面を低下させること
か、防水シートの固定されたベッドの周辺部をベッド面
より高く上げることかまたはその両者を言う。
【0051】本発明のベッドはさらに、寝台面が、複数
の分割された部分からなる浴槽となるベッドを含む。複
数の分割された部分は、ベッドの身長方向と直角に分割
されてもよく、また体位を仰向けからうつ伏せにするた
めに、ベッドの身長方向に沿って分割されてもよく、さ
らには褥そう防止等の種々の要請に応えるためにそれら
両者の方向に分割されていてもよい。またベッド面の分
割方法は一部または全体が複数の部分に不連続的に例え
ば板状の形に分割されていてもよく、また連続して湾曲
できる面に分割されていてもよく、また、不連続部分と
連続部分が混在していてもよい。低下するベッド面は頭
側、胴側、足側等いずれの部分でもよい。
【0052】ベッド面の大きさは、人の大きさ、体位、
水量により適宜選ぶことができる。通常浴槽としての大
きさは、幅40cm以上、長さ70cm以上であり、好
ましくは幅50cm以上、長さ90cm以上であり、深
さについては寝た状態では20−40cm、尻を下ろし
てあしを延ばした状態では40−50cm、腰掛けた状
態では、60−90cmが好ましい。余り大きければ取
扱や、水量の点で不利であり、通常幅1m以下、長さ2
m以下である。
【0053】防水シートは少なくとも移動シート部と非
移動シート部からなり、非移動シート部は固定手段によ
り固定してもよいし、非移動シート部の大きさまたは重
さを充分にすることにより摩擦等により動きにくくして
もよい。
【0054】本発明で、防水シートの固定された端部と
は、固定手段によりシートが固定される部分(例えばマ
ジックテープでシートの端部を固定する場合マジックテ
ープの取り付けられたシート部分)のみを言うのでな
く、固定された防水シートと同様に相対的に低下しない
部分をも含む。したがって、非移動ベッド面上の防水シ
ートも固定された端部に含まれる。
【0055】ベッド面に敷かれた防水シートの端部はベ
ッドの周辺部の少なくとも一部に固定される。防水シー
トは該シートの全周辺端部で連続的に固定されてもよい
し、不連続的に固定されてもよい。
【0056】防水シートをベッドの周辺部に固定するた
めにあらゆる方法を利用することができる。例えば、シ
ートの端部に穴をあけ、ベッドの周辺部にフックを設
け、これに防水シートの穴を引っかける方法、穴とフッ
クの代わりにボタンを付けて両者を固定する方法、ボタ
ンの代わりに、紐、マジックテープ、マグネット、粘着
テープまたは接着テープを利用する方法、シートの少な
くとも一部を掴むためのクリップまたはバインダーによ
り固定する方法、シートの一部に取り付けたジッパーと
ベッドの対応する周辺部に取り付けたジッパーにより固
定する方法、シートの一部を挟み込むための溝と抑え
板、あるいはシートの端部に棒を設け棒がベッドの周辺
部の少なくとも一部に引っ掛かるようにして留めること
もできる。棒の代わりにおもりをつけ、シートを引っ張
ることによりベッドに対して相対的に固定することがで
きる。おもりは防水シートの端部自身であったもよい。
あるいは、シートの周辺部を周辺部に沿って折り曲げて
例えば逆L字型の下向きの溝状の部分をつくりこれをフ
レームの上部周辺の縁の部分に上から引っ掛けることに
より固定することもできる。フレームの上部のかわりに
横向きまたは下向きに張り出したフレームの一部に引っ
掛けることにより固定することもできる。本発明で張出
部とは上記フレームの上部周辺の縁の部分あるいはフレ
ームの上部のかわりに横向きまたは下向きに張り出した
フレームの一部で引っかけることができる形の部分を言
う。フレームの一部のかわりに、別途上記の張出部を設
けたりしてもよい。あるいはシートの周辺部を周辺部に
沿って長細い袋状にして、長細い袋に紐またはゴム紐を
通し、それにより袋状部を締めつけることにより固定す
ることもできる。防水シートの固定手段として防水シー
トの上から磁石を置き防水シートの下の鉄材または磁石
との間に挟むことができる。
【0057】さらに、固定手段の一つとしてベッドのフ
レームおよび側面部を含む周辺部に複数の減圧吸引用の
開口部を設け、ポンプ等により減圧にすることにより防
水シートを上記周辺部に固定させることができる。さら
に減圧吸引により防水シートの底面部を固定することが
できるので、足で引っかけたりずらしたりすることによ
る防水シートの破壊や、湯に入る人が滑ったりする危険
を防止する点で利点がある。そのため、上部、側面部、
底部に減圧吸引用の開口部を設けることができる。
【0058】ベッドの周辺部には、上記の各種方法に対
応した各種の手段を設置することができる。固定する方
法を選択することにより、または風呂として使用中にベ
ッド面を上下に移動することにより、使用中においても
ある程度所望の形の浴槽に変化できる。例えば、図4に
おいて上半身ベッド面を上方に上げたり、あるいは初め
に基準高さにしておき、使用中に上半身ベッド面を防水
シートの形状による限度の深さまで低下させることがで
きる。また、上半身ベッド面が低下した状態で頭側端部
を回動上昇するように作っておけば頭部を洗ったりする
のに都合がよい。このため減圧吸引の場合は、フレーム
の上方部は固定されたまま、側面部及び/又は底面部の
固定が解除され、移動後、再度固定することが行われ
る。安全性向上のため、固定手段を二重に設けることが
できる。固定手段は互いに異なった手段の組み合わせが
好ましい。例えば、減圧吸引とシートの端部を掴むため
のクリップ、あるいは逆L字型に開口した袋状部をフレ
ームの上部に引っ掛ける方法と減圧吸引とがその例であ
る。
【0059】固定部はベッドと一体であっても別であっ
てもよく、固定部は上下に移動または伸縮できるもので
あってもよい。固定部はフレームの状態であってもよ
い。フレームは無底、無蓋の箱状であってもよい。箱の
形状が台形のように上部又は底部がそれぞれ大きさが異
なっていてもよい。また箱といっても完全な四角である
必要はなく丸みを持っていても、または楕円型の筒型で
あってもよい。固定部は上下に移動しまたは上下に伸縮
して防水シートの固定端部が上下することによりベッド
面を上下に移動しなくても防水シートを容器様立体形状
にすることができる。防水シートの固定手段として後に
述べるスペーサーの上部等に引っかけて使用することも
できる。
【0060】ベッド面の上下への移動は、ベッド面全体
にしても、部分的な移動ベッド面にしても、自動的にま
たは手動により行うことができるが、必要な場合に予め
設定された位置に自動的に移動できるものであることが
好ましい。自動的に移動させる手段としては公知のあら
ゆる手段が使用可能である。例えば、ジャッキ、油圧
機、テコ、駆動アーム、バネ、弾性体等が挙げられる。
駆動源は、ハンドル回転操作による手動でも、モーター
でも駆動できる。モーターは正逆回転可能であったり、
加減速機構を備えていてもよい。また複数に分割された
各ベッド面を連動して動かしてもよい。さらに一つの駆
動源により例えばクラッチ機構等を使用して複数のベッ
ド面を移動または回動することもできる。また、背起こ
し動作のようにベッド面を回動上昇させる機能を持って
いてもよい。これは防水シートを敷いたり、上半身を起
き上がった姿勢にするためにも都合がよい。これらは従
来使用されている回動上昇手段を用いて行うことができ
る。また電動と手動を兼ね添えた方法によれば停電また
は電気系統の故障の場合でも処置することができる。ベ
ッド面の相対的低下は必ずしも防水シートを敷いた後で
ある必要はなく、防水シートを敷く前でも後でも、シー
トを固定する前でも後でも必要により行うことができ
る。
【0061】操作の簡便さのためには、例えば、ベッド
面の目的とする変形位置を装置に記憶させておき、必要
時に装置を作動させ、モーターや油圧装置あるいはギ
ア、回転軸、駆動アーム等により、ベッド面を所定の形
状に移動変形させることができる。
【0062】本発明においては少なくとも、防水シート
を敷いたベッド面を相対的に低下させて浴槽形に変形さ
せる工程、給湯工程、排水工程、ベッド面を相対的に上
昇させて仰臥用ベッド平面に戻す工程が全自動により行
なわれることが好ましい。
【0063】さらに必要によりエアマット構造を持つ防
水シートより温風を吹き出す工程、排水後温風吹き出し
によるエアマット及び体を乾燥させ工程等が全自動によ
り行なわれてもよい。
【0064】複数に分割された不連続のベッド面または
連続したベッド面も同様にして所定の位置に移動させ変
形させることができる。ベッド面は平面であっても、上
または下に曲がったものであっても構わない。また、ベ
ッド面は全面が板やマット等により覆われていなくても
よく、底面や側面の一部が空間になっていても構わな
い。例えば網状や格子状のものでも使用できる。ベッド
面は、防水シートに張った湯による水圧と中に入る人の
重みや動きに耐えるようなものでできている必要がある
が、必ずしも硬いものでできている必要はなく、発泡材
やエアーマットやウォーターベッド、またはベッドの内
部にスプリングを持つものなど、柔らかい物であっても
よい。
【0065】防水シートに張った湯による横方向への水
圧に耐えるようにするためには、防水シート自体が耐圧
性であるか、またはベッドの側面が防水シートを隔てて
水圧に耐えられるものが使用される。側面は、少なくと
も一部が、板状、網状、格子状、線状のものでできてい
てもよいし、防水シートに張られた湯を充分支えること
ができれば一部が空間になっていても構わない。側面も
又、防水シートに張った湯による水圧と中に入る人の動
きに耐えるようなものでできている必要があるが、必ず
しも硬いものでできている必要はなく、床面と同様に接
触面が柔らかい物であってもよい。複数に分割されたベ
ッド面を相互に上下に移動した場合にベッド面間に段差
ができる場合がある。この段差部分の空間には上記側面
で述べた板状、網状、格子状、線状のものを使用して横
方向に働く水圧等を支えることができる。具体的には、
ベルト、板、柱等であり、ベルト、板等が伸縮性のもの
であっても板が多段に分かれ、スライドできるものであ
ってもスプリングのようなものであっても良い。これら
の横圧支持部材は上下に移動できて、ベッド面より下に
引っ込んだり横に倒したり横からさらに下方に倒したり
できて、非使用時に邪魔にならないようにしてもよい。
【0066】ベッド面は一つであってもよいし複数に分
割された部分からなっていてもよく、各部は独立にまた
は連結して水平にすることも、傾斜させることもでき
る。複数の部分に分かれた寝台面は、2ないし7に、好
ましくは3ないし5つの部分に分かれたものであるかま
たは、連続して湾曲できる部分をもつものが使用でき
る。各部分は独立してあるいは必要であれば相互に関連
して、上下およびまたは左右に移動できるものである。
またさらには、必要であれば回動したり、回転したりし
て位置を種々の形に変化させることができる。各部分は
相互に独立していても、少なくとも一部で連結されてい
てもよい。ベッド面全体の上下できる高さは通常ベッド
に寝る状態で使用する高さ(以後、基準高さと言う)よ
りも高くあったり低くあったりすることができる。しか
し、必要により低くしか出来ないものを含んでいてもよ
い。浴槽として使用する場合には、例えば5つの部分に
分かれた寝台面について説明すると(図6参照)、頭の
部分は基準高さよりも少し下がり、背の位置はそれより
も腰の方へ低く傾斜し、腰の位置はそれよりもさらに下
がり水平か背部から脚部の方に傾斜してもよく、あるい
は腰の安定のために脚部から背部の方に緩く傾斜してい
てもよく、脚の位置はさらに傾斜して、足の平の部分が
水平で最も下がるようにしてもよい。また、頭部は基準
高さと同じか高くしても構わない。必要によりこれらの
部分の高さの関係は任意に選ぶことができる。
【0067】人がベッドに寝た状態で上記の複数の部分
からなるベッド面を、固定端部より相対的に下げること
により、周囲がベッドの周辺部に固定された防水シート
は、人の重みやそれ自体の重量、シート下部に給排水管
を取り付けた場合にはその動きにより、またはベッド面
の減圧吸引によりくぼみ、そこに湯を溜めることができ
る。このためシートは伸縮性のある一枚の平面のシート
であってもよい。また防水シートは予め所望の形に移動
変形したベッド面に合わせて成形したものであってもよ
い。さらに変形の形は単純な箱型であってもよいし頭部
から足部への単純な傾斜であってもよいし、階段状であ
ってもよい。階段状であっても、例えば、わずかに頭部
の方向から足部の方向へ傾斜していればさらに防水シー
ト上の残水量を少なくすることができる。また、防水シ
ートの折れ曲がり部や垂直部と水平部が交差する部分は
丸みを帯びた構造にすることにより残水量を少なくする
ことができる。ベッド面が軟らかく、体の接しているベ
ッド面、とくに腰部により水平部が凹み、そこに水が残
留する場合は、凹みに応じてベッド面の水平部を傾斜さ
せておくか、または排水中に水平部を傾斜させることに
より残水量を少なくすることができる。
【0068】またシートは四角い一枚の平面を成すシー
トの四隅を切り欠き、立体容器状にして使用する場合
に、各隅の切り欠いた対応する結合辺を防水ジッパー等
の手段により結合して容器の縦の辺を構成することもで
きる。また、防水シートの周辺部を伸縮性の材質で作
り、隅に弛みを生じないようにすることもできる。この
ため、周辺部の辺をエラストマー、ゴムのシート、布あ
るいは帯、その他伸縮性の大きい織布または不織布、あ
るいは形状記憶材料で作成することができる。
【0069】また、防水シートを予め容器用立体形状に
成形し、防水シートのうち、相対的に低下されるベッド
面上に敷かれる防水シートの部分(移動シート部とい
う)と、端部側シートの部分(非移動シート部という)
との間に相対的に移動される距離に見合った折り返し部
分を設けることができる。これにより元の就寝時の状態
では、移動シート部と非移動シート部は同一平面になり
折り返し部はその間に収納されて、就寝時に邪魔になら
ない。
【0070】折り返し部は伸縮性の材質を使用すること
ができる。伸縮性の材質としては、エラストマー、ゴム
等である。エラストマーとして例えば、ガラス転移点が
−30〜+40℃程度のものが使用される。即ち給湯に
より軟らかくなり、周囲の支持板等へ密着しやすく、通
常仰臥している状態では、やや硬くなる材質を使用する
ことができる。
【0071】また、折り返し部は伸縮性の構造のものを
使用することができる。たとえば、非伸縮性の材質を蛇
腹状に折り曲げたり、多重に折り曲げたり、巻いた構造
にすることにより、展張することが可能である。また、
伸縮性の構造は、膨らむことにより、その端部間の距離
が縮むものであつてもよい。例えば、空気パイプを側面
を接して並べたものであれば、パイプに空気を入れ膨ら
ますことにより、パイプを並べた端部間の距離は縮み、
空気を抜き平面状態とすることにより、端部間の距離は
伸びる。
【0072】移動距離に見合ったとは、相対的に低下さ
れるベッド面の移動距離と、折り返し部が展張されて容
器様立体形状の側面となる時の側面の長さがほぼ等いこ
とを言い、非伸縮性の材質を使用するときにはベッド面
の移動距離のほぼ1/2 であり、伸縮性の材質又は構造の
ものを使用するときにはその伸びを含めてベッド面の移
動距離のほぼ1/2 である。伸びは100%伸びた状態でな
くても、途中の伸びの状態であってもよい。
【0073】折り返し部は移動シート部と非移動シート
部と一体の構造であり、それらの間から水が洩れること
はない。移動シート部、折り返し部、非移動シート部は
同一シートで出来ていてもよいし、別のシートを融着、
溶着、接着等により繋ぎ合わせたものでもよい。
【0074】容器様立体形状は単に箱型であってもよい
し、足部が深く、頭部が浅いような傾斜状の箱型であっ
てもよい。低下距離の異なる分割されたベッド面に合わ
せて底面が階段状であってもよい。この場合階段状とな
る隣接するベッド面間にも段差部分に相当する折り返し
部を設けることができる。しかし、防水シートの折り返
し部または移動シート部あるいはその両者に伸縮性の材
質を使用するか、またはエアーマットのような膨張伸縮
できる構造のものを使用することにより、折り返し部を
減少することができる。低下距離が短い場合には、折り
返し部をなくすることができる。また、折り返し部を非
伸縮性の材質を使用することもできるが周辺との密着性
の点では伸縮性のものの方がよい。
【0075】なお、ベッド面の一部を低下させ、防水シ
ートが浴槽をなすためには、例えば図11−14に示す
ような方法で行なうことができる。
【0076】ベッド面全体の上下動は、アーム94、9
5を回動させることにより行なうことができる。回動の
方法は例えば下記の方法が挙げられる。
【0077】(1) アーム94、95は、一端がそれぞ
れ回転軸96、97に固定され、他端が横にコの字形の
開口部のあるガイドレール98内を水平に移動できるよ
うにして、回転軸はモーター等の駆動源により回転され
る。回転軸はモーターに直結されてもよいし、歯車、チ
ェーン、ベルト等を介在して回転されてもよい。回転軸
96、97は歯車、チェーン、ベルトにより相互に同期
できる。アーム94、95は直接連接棒に繋げられ、同
期して回動することができる。回転軸96、97の回転
により、アーム94、95を回動させることにより、ベ
ッドが水平状態を保ちながら上下動できる。
【0078】(2) アーム94、95は同上のように設
置され、回転軸96、97に軸支されたアーム94、9
5の一部を、またはアームを延長させた一部を、ピスト
ン等により押しまたは引くことにより回動することがで
きる。
【0079】(3) 図とは異なって、アーム94、95
をハの字形に設置し、アーム94、95の中間部を相互
に近づけたり遠ざけたりすることによりアームを回動す
ることができる。そのためには、両アームの中間部に螺
子部を設け、一方回転する駆動軸に前記螺子部に螺合す
る螺子部を設け、螺子を介して、駆動軸により両アーム
の中間部を水平方向に互いに引っ張ったり押したりする
ことにより回動することができる。
【0080】その他公知のあらゆる方法が使用できる。
【0081】ベッド面の一部を低下させるには、例えば
つぎの方法で行なうことができる。図11−14で、上
下に移動する足部ベッド面では、下部ア−ム61、62
及び上部ア−ム65、66が回動されることにより、足
部ベッド面71が上下に移動される。下部ア−ム61、
62は、一端が下部フレーム91に固定された軸63、
64の回りに回動可能に軸支され、ア−ム61、62の
他端は上下回動アーム連結軸67、68に軸支され、軸
67、68はさらにアーム65、66の一端に軸支され
る。アーム65、66の他端は足部ベッド面71の両端
にある固定軸63’、64’の回りに回動可能に軸支さ
れる。軸67、68の両端はコの字形の溝を持つ駆動板
81の溝に沿って水平方向に可動である。軸67、68
の中間には、駆動軸82が通る穴が貫通している。駆動
軸82には表面に螺子が切ってある。軸67、68の穴
の面には螺子が切られており、駆動軸82の螺子と螺合
する。したがって、駆動軸82の回転により、螺子を介
して軸67、68が相互に遠近する。なお、駆動軸82
の螺子は軸67、68が遠近できるように、一端側半分
と他端側半分の螺子の切りかたが逆である。駆動軸82
はモーター80等の駆動源により駆動される。駆動軸8
2のモーター側と反対の端部と、モーター側の端部は支
持板の溝83、84を上下する。また溝83、84によ
り、モーターは回転の反作用が止められ、駆動軸82を
回転できる。モーターの回転により軸67、68が遠近
して、駆動板81が下降、上昇する。それにより、下部
ア−ム61、62及び上部ア−ム65、66が回動さ
れ、移動面71が下降、上昇する。71’は移動面71
が人が寝ている面より足上げになつた状態である。
【0082】防水シートの立体形状は浴槽として使用す
る時の水量を少なくするために、足の方が細くなってい
たり、寝袋型であってもよい。浴槽として使用する時の
容量は水量の点からは、300リットル以下、さらにこ
のましくは200リットル以下、更に好ましくは100
リットル以下である。
【0083】本発明の装置は風呂に入る体位を自由に選
ぶことができ、それに応じて風呂の深さを数cm−約1
00cmに変化することができる。したがって、心臓等
に水圧による負担をかけたくない場合には好みの姿勢で
肩部から腰、足部の方に湯をかけることができる。
【0084】排水時にベッド面を上昇させながら排水を
行ない、伸縮性シートの場合はベッド面の上昇とともに
浴槽形状が小さくなり、最後に足元に湯が残るようにで
きる。また、尻部ベッド面を足側がややあがり背側が下
がった状態にさせて排水することもできる。また側面方
向に水が集まって流れるようにしてもよい。この逆に側
面に集まり足の方へ流れるようにしてもよい。
【0085】浴槽部の下には、漏水等に備えて、受け水
用の槽を設置することができる。
【0086】また浴槽より水が撥ねてベッドの周囲を濡
らさないように、種々の方法をとることができる。この
ため、防水シートの全周または一部にさらに補助シート
を存在させてもよい。とくに洗髪のために頭部に補助シ
ートを存在させることは好ましい。補助シートは防水シ
ートの一部であってもよいし、他の別なシートからなっ
ていてもよい。補助シートは防水シートと同時に一体成
形加工されてもよく、後からウェルドや接着によりある
いは他の固定手段を用いて防水シートに取り付けられて
もよい。他の固定手段としては前記防水シートの固定手
段もまた使用できる。補助シートの材質は防水シートと
同じものを使用することもできる。補助シートの大きさ
は、防水シートに接する側の長さは任意でよいが、それ
と直角にのびる方向の高さは10cm以上50cm以下
がよい。低いと撥ね防止にならず高すぎると介護がしに
くくなる。補助シートはベッドの隅等に棒や枠を立て、
これに補助シートの先端を下向きに開口し上部が閉じた
袋状にしておき、この袋部を引っかけることにより立た
せることができる。その他、多くの場合、ベッドの頭部
および足部には、種々の処置を行うのに使用できる金属
製の縦型フレームが設けられるのでこれを利用してもよ
い。
【0087】浴槽の上部の面の少なくとも一部が被覆シ
ートで覆われていてもよい。これにより入浴者の体が露
出されるのを防ぐことができるので、介護者も被介護者
も、視線を気にすることが少なくなり、また水の飛散を
防止したり、室内への水蒸気の余分な蒸発を減少させた
り、裸の状態でいる時に寒気が体に触れるのを少なくす
ることができる。また、排水後加熱空気を給排すること
により体を乾燥する上でも都合がよい。また、浴槽を被
覆シートで覆い、シートの一部から頭部をだすことがで
きるようにしたものでは、浴槽に加熱空気または水蒸気
を給気または通気することにより、サウナ風呂として使
用することができる。
【0088】被覆シートは防水シートと一体に作られて
いてもよいし、ベッド、防水シート、補助シートに前記
各種の手段で取り付けられていてもよい。また防水シー
トの一部を延長して被覆シートとしてもよい。また、ボ
タン、マジックテープ、ジッパー、ひも等各種の手段で
相互の延長した端を留めることもできる。被覆シートの
材質は防水シートと同じものでも他の種類のものでも使
用できる。さらに視線を遮るために不透明なものを使用
することもできる。被覆シートは必要時に捲くり上げた
り、外したりできるものであってもよい。被覆シートは
給気口、排気口または通気口を持ったものであってもよ
い。被覆シートは視線を遮ったり保温等必要により不透
明なもの、模様等が施されたものを使用することもでき
る。また被覆シートと防水シートとが一体に作られて、
全体として人体の形状に合わせた形のもの例えば寝袋状
のものであってもよい。
【0089】水を張る方法としてはあらゆる方法が使用
可能である。例えば、湯沸かし器を設置しそれから湯を
供給する方法、別に健常者の使用する風呂場の浴槽(他
の浴槽という)からホースとポンプにより湯を供給する
方法等によることができる。また、湯を風呂場の浴槽と
の間で循環使用することもできるし、湯沸器に接続され
たタンクとの間で循環し、浴温を調節することができ
る。このような入浴設備一式は家庭において余り場所を
とらずに設置することができる。
【0090】湯は使用後には、あらゆる方法で排水する
ことが可能である。例えば、ポンプとホースにより排水
する。ポンプは給水に使用したものでも、別のものでも
よい。排水後防水シートの浴槽に水が残らないように一
番低い所を設け、そこに使用後の湯が集まるようにする
ことができる。例えば頭部を高くし、背中、腰部をそれ
より低くし、足部を最も低くすることにより体に付着し
た水分とともに足元に水を溜め、排水することができ
る。このために、シートは予め浴槽の形に成形したもの
を使用することができる。例えば前述のように、頭部が
最も浅く、背中、腰部になるにしたがって深くなり、足
元が最も深くなるように成形してあれば水が最も低い部
分に溜り、排水が効率良く行われる。たとえば、足元の
段の片隅に円筒状の窪みのような水を集められる部分を
もうけることにより、ポンプ等で吸い込み易い形にして
もよい。また、本人の姿勢により足を上げる場合には、
尻部を最も低くして此処に水が集まり排水できるように
してもよい。またシートに残る水分の量はシートの材質
により影響される。シートの材質は親水性のものでも疎
水性のものでもよい。疎水性のものを使用すると表面に
水の残る量を低下させることができる。
【0091】排水は容器用立体形状の防水シートの上方
より排水管を下ろしてもよいし、防水シートの最低部に
排水口を設けてもよいし、折り返し部の底部に排水管を
設けてもよい。
【0092】防水シートを撥水性のポリマーで作成した
り、シートの表面に撥水性のポリマーをラミネートした
りコーティングしたり撥水剤で処理したりして複合的機
能を与えることができる。撥水性のポリマーとしては、
フッ素樹脂系のポリマーやシリコン系のポリマーが挙げ
られる。また、ゴミや垢が付きにくくするためにも上記
の処理が利用できる。また表面に傷が付きにくくする処
理も行うことができる。例えば表面を上記樹脂またはア
クリル樹脂でラミネートしたりコートしたりすることが
できる。
【0093】防水シートを入浴に使用する度に展張、取
外しする場合には、介護者による防水シートの運搬、展
張、清掃、乾燥、保存等の取扱の点からシートの重量、
形状、大きさが決められる。介護者が老人である場合も
あり、シートの重量は数kg程度以下である。10kg
以上になると日常、上記のような取扱をすることが困難
である。また、防水シート等の面積は使用する大きさに
もよるが、10m2以下であり、通常数m2程度である。
したがって、防水シートの材質としては、単位重量とし
て1kg/m2以下好ましくは500g/m2以下のもの
が使用される。防水シートの材料としては種々のものが
あるが、使用できるものは、比重が0.5から2程度の
ものである。この結果シートの厚みは約2mm以下、好
ましくは1mm以下、更に好ましくは0.5mm以下で
ある。
【0094】一方、風呂の内部で立ち上がり、石鹸等に
より滑ったり、段差につまずいて倒れたりした場合に、
足の接触部からシートにかかる力に対して防水シートが
破損しないためには、防水シートとして、風呂として通
常使用する温度約40℃において少なくとも50kg/
cm2、好ましくは100kg/cm2以上の引張強さを
もつものがよい。また、シートを展張する時の引張に耐
える強さからも、上記の強さのものがよい。しかし、湯
の重量に耐えるだけであれば上記引張強さよりも小さく
てもよい。
【0095】防水シートの破損は、ベッドや駆動部分さ
らには寝室まで濡らす危険性があるので、ピンホール、
亀裂等の防止は極めて重要であり、材質の選択、充分な
厚み、二重シート、二重シート間へのシーラント層の挿
入等の考慮がなされる。防水シートは、引っかけ破れや
突き破れが生じ難いことが好ましく、各種のテストが考
えられる。このために、引き裂き強度が、50g/mm
以上好ましくは、100g/mm以上、さらに好ましく
は200g/mm以上であったり、破裂強さが2kg/
cm2/mm以上、好ましくは5kg/cm2/mm以上
であるものが目安として例示される。しかしながらこれ
以下の数値であっても使用条件、使用回数によっては使
用できないわけではない。また防水シートを例えば、高
さ13mmの突起棒を立てて、水を張ったフィルムを突
起棒に突っかけて横方向に引きずることにより、その時
の水の荷重を変えて、引っかけに耐える荷重として表す
こともできる。例えば0.1mmの厚さの防水フィルム
を使用して2kg程度以上の引っかけ強度であるものが
例示される。また耐ピンホール性の優れたものを使用す
ることが好ましく、例えば試験機先端の曲率半径0.4
9mm時に100g以上好ましくは、200g以上の荷
重に耐えるものを目安として例示することができる。こ
の他、初期引き裂き−継続引き裂き強度、衝撃強さ、耐
屈曲性、耐磨耗性等の物性も場合により考慮される。
【0096】さらに、被介護者を数日に一度好ましくは
一日に一度、寝る前等に風呂に入れるためには、後処理
が容易なことが重要である。防水シートの水と接触する
面積は、前述のように10m2以下であり、通常数m2
度である。介護者が老人一人である場合も考慮すると、
シート上に残る水分量を200g/m2以下に、さらに
は100g/m2以下に低下させることが好ましい。こ
の結果、バスタオルあるいはタオル一枚でシートを完全
に拭き取ることができる。また防水シートの一部を、表
面から空気の噴出できる構造にすることにより、温風を
噴出させることにより、防水シートを取り外して干さな
くても、直ちに乾燥してその上に就寝することができ
る。また滑り止めのための防水シート表面のエンボス加
工の深さや面積や水が低い段へ流れていくためのエンボ
スの形状等も場合により考慮される。
【0097】またシートは加熱された湯により柔らかく
なり過ぎないように配慮することが必要である。余りに
柔らかくなると防水シートの弛みにより排水時に水が残
り易く、また体の重みが加わったときに足に付着して破
れたりする危険がある。またシートの伸縮も残水量を少
なくするために考慮しなければならないことである。し
たがって、ベッドが低下して構成する浴槽の形状に対応
して伸縮できる予備成形されたシートを用いることもで
きる。この場合、湯を張った時に、熱と水圧等でシート
が伸びることにより、弛みがなく浴槽面に密着し、排水
時に貯水量が減少するとシートが若干縮み、弛みが無く
なるために水が局所に残留するのを少なくすることがで
きる。また使用後に防水シート等をタオル等で拭き水分
を拭い去る場合に、シートが張っており、拭い易い。
【0098】また、耐熱性としては、湯の重量や人の重
量が加わった場合に30〜50℃で著しく熱変形したり
物性の低下しないものが要求される。また、耐寒性とし
ては、余り低温は問題にならないが、屋外において乾燥
あるいは殺菌させることがあるので脆化温度0℃以上、
地域、季節によっては脆化温度−30℃以上のものが選
択される。エラストマーとして使用される例えばポリウ
レタンエラストマーのガラス転移点は好ましくは−30
〜40℃の間である。さらには、皮膚に対する衛生上の
点からも材質の選択、添加剤の選択が考慮されなければ
ならない。このため厚生省20号食品衛生試験等に合格
するものであり、指定の各添加剤が使用される。全体と
して無味、無臭で無毒なものがよく、廃棄時に無害なも
のであればさらによい。
【0099】上記のような諸条件を満たすために防水シ
ートの材質としては、合成樹脂製のシート、フィルム、
あるいは天然繊維、合成繊維から作られた布または不織
布を防水加工して得られたシートも使用できるしターポ
リンのような防水帆布や防水紙も使用できる。
【0100】合成樹脂としては、低、中、高密度ポリエ
チレン、アイソタクテックポリプロピレン、シンジオタ
クティックポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチ
レン、ポリ−4−メチルペンテン−1のようなポリオレ
フィン、ポリスチレン、ABSのような芳香族炭化水素
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリレートの
ような高ニトリルレジン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩素化ポリエチレンのような塩素樹脂、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ三フッ化塩
化エチレン、ポリテトラフロロエチレンのようなフッ素
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、液晶ポリエステル、ポリ乳酸、ポリヒドロ
キシカルボン酸のようなポリエステル樹脂、6−ナイロ
ン、11−ナイロン、12−ナイロン等各種のナイロ
ン、液晶ポリアミドのようなポリアミド樹脂、ポリウレ
タン、ポリアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、
ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
ーテル、ジ酢酸セルロース、トリ酢酸セルロース、ニト
ロセスロース、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、そ
の他のポリマーあるいは、グラフトマー、エラストマ
ー、モレキュラーコンポジットが使用できる。これらの
原料のコポリマーは所要の条件を満たしたものは使用で
きるが上記モノマーの組み合わせ及びその量を変えたも
のは全部を例示するときりがないが、例えば、エチレン
−プロピレン、塩ビ−酢ビ、エチレン−塩ビ、4,6−
ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、
6,11−ナイロン等が挙げられる。フィルムは未延伸
でも、一軸延伸でも、二軸延伸でもよい。
【0101】合成ゴムとしては、イソプレン、スチレ
ン、ブタジエン、ニトリル−ブタジエン、クロロプレ
ン、ブチル、アクリル、シリコン、フッ素、エチレン−
プロピレン、エチレン−プロピレン−ジエン、クロロス
ルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピク
ロロヒドリン、ポリノルボルネン等の各ゴムが使用でき
る。またエラストマーとしては、ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリアミド、オレフィン、スチレン、ニトリ
ル、塩化ビニル、ポリブタジエン、塩素化ポリエチレ
ン、ナイロン等の各エラストマーが使用できる。またこ
れら相互のラミネート、コーテイングさらにはこれらと
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ乳酸
のようなポリヒドロキシカルボン酸等とのラミネート、
コーテイング等による複合材料も使用できる。上記材料
と綿、麻、羊毛、絹、皮革、紙等の天然材料を糸状、綿
状、布状で混入したりラミネートすることができる。
【0102】さらに上記材料とアルミ箔あるいは錫箔と
のラミネートあるいはコーテイングないしはアルミ等の
金属または透明性が必要なばあいはセラミックの蒸着に
よる複合体も利用できる。箔の厚みは7−25μmのも
のが例示される。蒸着による厚みは上記箔の厚みと同等
程度かまたは薄いものでもよい。またフィルムに強度を
与えるために、ガラス、炭素、ポリエステル、アラミ
ド、金属、形状記憶材料等の繊維状、テープ状、布状等
の補強材を添加することもできる。また、シートの表面
は種々の材質によりコーティング処理することができ
る。これにより表面に傷が付き難くなったり、汚れが付
き難くなったり、水の残留を少なくしたり、滑り難くな
ったりすることができる。
【0103】また、展張時のシート面どうしのブロッキ
ングを防止することも重要である。このため、添加剤と
して各種のスリップ剤を使用することができる。スリッ
プ剤としては高級脂肪族カルボン酸アミドのようなもの
が使用できる。また、表面にエンボス加工を施すことに
より、ブロッキング性を改善することができる。このよ
うにして得られた各種シートの剥離強度は0.5g/c
2以下、好ましくは0.1g/cm2以下が使い易い。
また折り返し部の低部に給気管を設け、空気を送り、シ
ート間を離すことによりシートがくっつき合うのを防止
することができる。
【0104】種々の目的のために、防水シートは一枚で
あっても多数枚のシートからなっていてもよい。多数枚
のシートは離れていても相互に密着しまたは接着され多
層シートであってもよい。安全上多数枚のシートを使用
することができる。多数枚のシートは、互いに離れてい
る場合、シート相互が滑らないような材質の組み合わせ
を用いることができし、さらにはシートどうしを点また
は線状に接着しシートが相互にずれないようにすること
もできる。
【0105】多層シートを使用すると、表面または裏面
のシートに傷、ピンホールまたは裂け目等ができた場合
でも、シートの間にシーラントを積層することにより漏
水を防ぐことができる。シーラントとしては、ウレタ
ン、シリコン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポリサ
ルファィド、AB系等あらゆる種類のものが使用でき
る。とくに水分硬化型のものを使用した場合は、一液型
であっても二液型であっても、侵入した水と反応して傷
口を塞ぎ、漏水を防ぐことができる。とくに急速硬化型
のものを使用すれば漏水に対する安全性が向上する。水
分硬化型のものを使用する場合は、空気中の湿分により
機能を低下させないためにアルミ、またはバリアー性の
あるものでラミートすることができる。
【0106】さらにまた表面または裏面のシートに傷等
がつき、水または空気が侵入した場合にはそれを目視に
より検知できるように、表面および裏面のシートに線等
を印刷しそれが重なるようにしておくことによりこれを
検出することができる。また表面および裏面のシートの
互いに密着する面に水溶性の色素で印刷しておくか、ま
たは色素粉を入れておくことにより水の侵入を検知する
ことができる。また、シートにフェノールフタレンのよ
うな指示薬とアルカリを微細なカプセル状にして塗布し
ておき水に接した場合に発色するようにしてもよい。ま
たシートが離れている場合シート間には発泡体や液体あ
るいは断熱性のガス等を加えることができる。発泡体を
使用した場合、単に断熱効果があるだけでなく、表面の
傷が裏面のシートにまで及びにくい。気体や液体を入れ
ておくと、シート面にピンホール等の小さな傷が生じて
もガスや液体が逃げるために、これを検出することがで
きる。
【0107】シートの表面は滑らかである方が水の残り
かたが少ないが、入浴時の滑りを防止する面からは、表
面にエンボス等の凹凸を与えてもよい。エンボス等の大
きさ、形状には限定はない。また、シートは断熱性やク
ッション性、軟らかさを与えるために発泡体でできてい
てもよいし、発泡体が表面または内部に張り合わされて
いてもよい。また、シートに着色や模様をつけても構わ
ない。これらのシートまたはフィルムは使用前は折り畳
んでおき、使用時に展張し、使用後は再び折り畳みまた
は巻いて、干したりして乾燥または殺菌して再使用する
ことができる。このためシートには適当な軟らかさを与
えるために可塑剤等を添加したり、紫外線吸収剤や耐候
性安定剤を添加してもよい。またさらには黴が生えたり
雑菌が繁殖するのを防ぐために、殺菌剤等の薬剤を添加
することができる。また、防水、補助、被覆の各シート
は、畳んでおいた場合にシート面が相互にくっつかない
ようにするために滑剤、アンチブロック剤を加えること
ができる。さらに、適当な硬さや比重を与えたりするた
めに、各種の充填剤を加えることができる。
【0108】シートの加工方法としては、ヒートシー
ル、ウェルド、接着剤を使用する方法等どのような方法
でもよく、強度が保持され、またつなぎ目が分厚くなっ
たりしなければ良い。したがって、継ぎ目なしシートが
好ましい。
【0109】また防水シートの折り返し部分にエアーバ
ッグやエアマット構造の部分を設けてもよい。
【0110】必要な場合には、防水シートの一部が水量
を減少するための又はクッション性を良くするための空
間を構成するスペーサーを設けてもよい。スペサーがエ
アーバッグに拠って行われてもよいし、固体状物に拠っ
て行われてもよい。スペーサーを側面または側面の足先
にかけて細くなる一部におくことができる。スペーサー
を片側のみにおくこともできる。またスペーサーを側面
の他に上部、例えば足の上部に設けたり、下部に設けた
りすることができる。
【0111】エアーバッグはエアーを入れて立体的にし
たものが使用できる。したがって必要に応じて空気を出
し入れして、膨らませたり、空気を抜いて元の状態で使
用することができる。
【0112】エアーバッグは防水シートと別に設けても
よいし、防水シートとなるエアマットの一部が膨らんで
エアーバッグを構成してもよい。エアマットの一部が膨
らんでエアーバッグを構成する場合、エアーバッグ部分
の材質はセルと同一の材質を使用することもできるが、
非常に大きく膨らませる場合には、別の材質を使用し
て、ゴムのような非常に伸縮性のある材質を使用するか
または殆ど伸び縮みしない材質を使用して単に予め空気
の入る袋状にしたものを使用することができる。
【0113】スペサーは、展張時に自動的に膨らむよう
にすると都合がよい。スペーサーとして使用できる固体
状物としては、必要な空間が得られる物であれば構わな
いが、取外しの便宜のためには、ポリウレタンフォーム
やポリスチレンフォームのような発泡体やFRPあるい
は合板で作成した空洞体のようなものが使用できる。も
し固く、重量のあるものを使用する場合には取外しが困
難なので、機械力により取り外すことができるか、また
はベッド面下に引っ込めることができるような構造のも
のを使用することもできる。浴槽部分は水量を減少させ
るために、浴槽の構造が足先が細くなり腰部方向が広く
なっているものであってもよい。このために、スペーサ
ーとして上記のものを使用することができる。
【0114】スペーサーは自身で水圧に耐えるのに不十
分な場合には、それをさらに外部から支持するためのも
のが使用される。例えばベッド周辺の枠であり、背上げ
に使用したベッド面の一部であってもよい。これらは側
面部においては水圧が、背面部においては水圧と背圧が
かかるのでこれに耐えられる必要がある。例えば入浴時
に水深が50cmになった時には、側面にかかる水圧は
約200kg/m2であり支持体はこれに耐えられるも
のであることが必要である。本発明では、ベッド面を低
下させることができるので、フレームを耐水圧用の支持
部材として使用するメリットがあり、強度の高い、安全
性の高い浴槽を経済的に提供することができる。
【0115】給水、排水用のパイプはゴムやプラスチッ
クのような軟質のものでも金属や硬質塩化ビニル、フェ
ノールパイプのような硬質のものでも使用することがで
きる。またパイプは一本のものを給水、排水用に兼用す
ることもできる。また、一本のパイプの中を二つに仕切
りをしてそれぞれを給水、排水、循環ライン用に使用す
ることができる。配管は簡単に取付け取外しできる構造
のものを使用することができる。
【0116】給水、排水ポンプの駆動は電動式でも、空
気駆動式でも、手動または足踏み式でもよい。給水ポン
プは、軸流、斜流、ボリュート、プランジャーあるいは
ダイヤフラム等どのような形式のものを使用することも
できる。給水位置は足元からでも上半身からでも任意の
部分からかけられるようになっていもよく、また給水装
置の先端部がシャワーとして使用できるものでもよい。
【0117】排水ポンプは、防水シートの低部に溜まっ
た水をできるだけ排水できるものが好ましい。従来の排
水用のポンプを使用することができる。排水を防水シー
トの上方より配管により吸い込む場合、吸い込み口につ
いては、注意が必要である。とくに水の吸い込み口が、
底面のみにある場合は防水シートを吸いつけ、排水時に
吸い込みを妨害したりする。したがって、吸い込み口は
側面または上面にある方が、とくに側面にある方がよ
い。さらに吸い込み口は、防水シートを傷つけないよう
な構造になっているものがよい。
【0118】また、他の排水方法として、防水シートに
は湯水が最も低く溜まる底部または側面の下部に排水口
をもうけることができる。排水口は取外し自在に取り付
けられる。例えば、内面に螺子を切った配管に、防水シ
ートの排水口(シートが排水口の周辺部において補強さ
れた縁を持っている)の周辺部を被せ、その上から環状
のナット状螺子を螺合させることによりシートを配管に
密着させることができる。また、排水口の部分を短いパ
イプ状にしておき、それに排水管を接続することにより
排水できる。管の材質は金属製、プラスチック製のもの
が使用できる。管は嵌め合わせ、螺合、スプリング、バ
ネ、空気圧、水圧、電磁力で接続することができる。
【0119】ベッドの大きさ、高さ、形状材質について
は特に制限はない。ベッドはベッド面を上下できるほか
に、介護に適切な高さに調節できるように、ベッド自体
を上下に動かすことができたり、褥そう防止や身体を楽
にしたり、車椅子にのったり、ベッドから下りたりする
ために、必要に応じて、ベッド面の一部が、左右に移動
したり回転あるいは振動、さらには周期的な脈動ができ
るようにしてもよい。また、別の場所に移動することが
できるものであってもよい。このためにモーターやキャ
スター、およびそれらに必要な停止または固定装置を設
置することができる。この構造を持ったものは寝ている
姿勢から上半身を起こした姿勢やさらには腰掛け姿勢を
とることができる。
【0120】また本発明は、防水シートをフレームの長
手方向の一端に固定し、身体を固定端と反対側に転移
し、防水シートをベッド面の過半に敷き延べ、身体を固
定端側に転移し、防水シートをベッド面の残りの半面に
敷き延べて得られるようにしたものであってもよい。長
手方向に二つ以上に分割されたベッド面を、長手方向を
軸に回動させ、身体を回動側と反対側に移動させた後、
回動させた面を元の水平状態に戻して防水シートを回動
させた側のベッド面に敷き延べ、つぎに、身体を移動さ
せた側についても同様の操作を行ない、防水シートをベ
ッド面の残りの半面に敷き延べて得られるようにしたも
のであってもよい。
【0121】またベッドの側面は少なくとも一部が扉
状、柵状になっていてもよい。この場合シートを外し、
ベッドとして使用した場合に腰掛ける姿勢をしたり、腰
掛ける姿勢をしたのち扉または柵の一部を開けて車椅子
等に乗り移ったり、ポータブルトイレに移ったりするの
に便利だからである。毎日の入浴が可能となり、体が温
まり、体のこわばりがほぐれた後に、寝たきりにならな
いために、伝い歩行したり、車椅子に乗ろうとする努力
をするときに、ベッド面が上下でき、ベッドの側面が開
閉できるので都合がよい。
【0122】これらの操作は赤外線式リモートコントロ
ーラーに記憶させ操作時にボタンを押すだけで行うこと
ができるので、防水シート等を取付けた場合でも操作の
邪魔にならない。また、電気設備は感電防止のために4
0V以下で、さらには24V以下のような低電圧で動作
できるものを使用することができる。また防水シートの
固定手段に使用した吸引用ブロワーを加熱または未加熱
空気の送風に変えて乾燥、マッサージに使うこともでき
る。さらに好ましくは、防水シートの一部が空気を噴出
できるエアマットであり該空気を加温して使用すること
によりこれらの用に供することができる。ベッドの下に
は重量に耐えるための基礎設備を設けてもよい。基礎設
備に配管類を収容することができる。基礎の大きさは畳
一枚分あればよく、畳一枚を外して入れ換えることによ
り用意に設定することができる。また、入浴のための附
属設備として、シャワー設備をつけることができる。こ
れにより汚れた湯や石鹸等を洗い流すことができるしま
た好みにより入浴よりもシャワーを好む場合に対しても
適応できる。
【0123】本発明ではつぎのようなシステムをとるこ
とが例示される。
【0124】湯水は健常者の使用する風呂からポンプと
配管により供給したり、あるいは近くに設置した瞬間湯
沸器あるいはその他の湯水供給設備により供給すること
ができる。
【0125】例えば、図9において、健常者の使用する
風呂から本発明の浴槽までの配管105および102は
主配管105aおよび102aおよび細い副配管105
bおよび102bからなるようにすることにより、入浴
準備として温風吹き出し中に配管内の冷水を温水に切り
替えることにより配管内に溜まっていた冷水が体にかか
るのを防ぐことができる。また、必要な時に、または常
時、主配管に温水または冷水を通し副配管からもどるよ
うにしておくことにより、エアーマットにおける噴出空
気の温度湿度の空気調和に使用することもできる。この
ために、103には熱交換機を設置してエアーマットに
送る空気を加熱または冷却することができる。この温水
または冷水はエアーマットに送る空気を加熱または冷却
せずに直接ベッド面に蛇管のように配管したり、ウォー
ターベッドに通水してベッド面の温度調節に使用するこ
ともできる。
【0126】供給される湯水は、微量のオゾンを水中に
送り出すことができるものを使用することができる。こ
れにより湯水は、タンパク質、脂肪、炭水化物、細菌、
臭気物質等を分解、脱色、殺菌、消臭されて健常者の使
用する風呂に循環し使用することができる。微量のオゾ
ンは溶解されており、呼吸器より取り込まれる量は規制
値よりもはるかに少ない。
【0127】湯水は鉱石、活性炭のような吸着剤、イオ
ン交換樹脂、充填リング等により吸着分解される。これ
らの処理は充填塔形式で行うことができる。水流はこれ
らの充填塔に対して上から通水しても下から通水しても
よい。あるいは塔の下部から空気を吹き込んでバブリン
グさせながら通水することにより酸化したり脱臭するこ
とができる。そのため、充填リングには水処理用の接触
触媒を担持させることができる。
【0128】また、湯水は微生物により処理することも
できる。このため例えば、微生物を固定した担体を充填
した塔に通水することにより分解、脱色、殺菌、消臭す
ることができる。また、湯水は触媒により処理すること
もできる。このため例えば、触媒を充填した塔に通水す
ることにより分解、脱色、殺菌、消臭することができ
る。
【0129】更に、供給される湯水は、紫外線により、
さらに完全に分解、脱色、殺菌、消臭が行われる。オゾ
ンでは酸化処理できなかったものが完全に光により分解
される。水銀灯のような光源を直接水中に設けてもよい
し、水の上に出して設置することもできるし、石英製の
ガラス板またはセルを通して紫外線を照射してもよい。
【0130】また、湯水は超音波により処理することも
できる。このため例えば、超音波発振器を水中に取り付
けることにより水処理が行われる。さらに超音波は体の
血行を促進したりする効果がある。
【0131】上記の方法は各種組み合わせて使用するこ
とができる。例えばオゾン処理に加えて、紫外線処理を
することにより白癬菌、大腸菌、臭気、色等を相乗作用
的に減少させ、水質を向上させることができる。例え
ば、大腸菌に代表される細菌を水を一ヵ月間使用しても
1立方メートルあたり数個以内に保つことができる。ま
た本発明の入浴可能なベッドには赤外線設備または材
料、とくには遠赤外線設備または材料を使用し、または
附属として設けることができる。これにより血行等が促
進される効果がある。
【0132】また、湯水は老人が入浴して疲労を感じな
いように馴化したものを使用できるようにすることが好
ましい。このため上記充填塔に適した天然鉱石を充填し
たり、入浴剤を添加したり、温泉成分、香気成分、酵素
成分やイオン化剤等を添加したり、脱気したり、疲労の
原因を除去するための吸着あるいは分解処理物質を充填
したりすることができる。
【0133】本発明の浴槽となるベッドは、該ベッドの
一部に着脱自在に取り付け固定して、該浴槽への給湯設
備を利用して水洗式とする移動式あるいは可搬式トイレ
(ポーダルトイレと言うこともある)を附属させること
ができる。該着脱式トイレは上部排泄物落下室と下部排
泄物貯留室とその間を仕切る弁とからなり、本発明のバ
スとなるベッドへの給排水設備を利用して水洗式とし、
吸気設備を利用して乾燥を行ない、排気設備を利用して
それらの臭気を吸引排出できる。
【0134】ベッド面が可変であることを利用してベッ
ド面とトイレ座面とを同一高さにすることにより該トイ
レにベッド面より容易に移動が可能である。例えば、本
発明ではベッド面の高さが可変であるので、ベッド面と
トイレの腰掛け面の高さを合わせることができるので、
容易に且つ安全にトイレの腰掛け面に移動することがで
きる。ベッドの側面及び該トイレの側面あるいは背面に
は必要により扉、柵、握り棒を設けて転落防止や動作の
便宜がはかれるようにすることができる。トイレの腰掛
け面に移動した後、または都合により移動前に、ベッド
の足を載せている面を下げることにより腰掛けた姿勢で
用を足すことができるし、またそれが困難であれば元の
おなじ高さのままで座って用を足すことができる。また
該トイレを本発明の浴槽となるベッドに取り付ける位置
は例えば、背起こしが使用できて、起き上がった状態よ
り移動し易い位置に設置することができる。
【0135】該トイレをベッドに着脱自在に取り付け固
定するには、ベッドの一部例えば側面に雄雌の関係で嵌
挿できるジョイントにより、ワンタッチで行うことがで
きる。ベッド側面の下部の一部を切り欠き、切り欠きの
中にひっこんだ形で雄のジョイントを設置し、該トイレ
に該切り欠きに嵌挿する部分を設け、その部分に雌のジ
ョイントをもうけることにより、両者を密に且つ強固に
嵌挿することにより安定して固定することができる。ま
た同様にして、前記給湯配管の一部をベッドの一部例え
ば側面に配管しその一部例えば先端に雄のジョイントを
取付け、トイレの正面側に雌のジョイントを取付け、両
者を水密に嵌挿することにより、排泄後の温水洗浄用に
使用することができる。ジョイント及びそれにつながる
配管等を伸縮自在にしたり、ベッド面の側面の内外に移
動できることにより、該トイレやベッドの側面から固定
部あるいは配管が出っ張ったりして、邪魔になったり、
引っかける危険を回避できる構造であれば如何なるもの
も使用することができる。雄、雌のジョイントは何方側
に何方をつけてもよい。したがって、固定のためには、
単にフックやマグネット、スプリング、バネ等も使用す
ることができる。しかし、液体や気体の配管のジョイン
トには、気密、水密のものを使用しなければならない。
【0136】着脱式トイレは、ベッドの側面を切り欠
き、ベッド面内に入り込む形にすることもできる。これ
により移動が容易になったりトイレ座面に腰掛けたの
ち、足部を低下させ腰掛けた姿勢にして排泄をより自然
な形で行なうことができる。
【0137】該トイレは必要時に移動して本発明の浴槽
となるベッドに固定することができる。例えば、夜寝る
前に移動固定し、朝取り外して移動したりできる。また
本トイレは、使用後、排泄物をトイレの下部に設けられ
た気密式タンクに一時貯留し、下部に設けられたタンク
を取り外すことにより、朝それを捨てることができる。
該トイレは上部室と下部室に分かれ、その間に両者を気
密的に開閉する弁を設けることができる。該トイレは例
えばガラス繊維含浸ポリプロピレン(三井東圧化学製L
FP)を使用して強度、密閉度、外観に優れたものを作
成することができる。
【0138】該トイレには上部に蓋を取り付けることが
できる。上部の蓋を開けると、弁が自動的にまたは人力
により開き、上部室と下部室がつながり、排泄物が直接
下の部屋部分に落下する。水洗処理後、該弁を閉じるこ
とにより下の貯留された室は気密状態になり臭気は殆ど
洩れることはない。しかし多少はもれたり、上部室に付
着したものが多少もれることがある。このため、上部室
部分と蓋との間にも弁を設けることができる。弁は引き
出し式で、ストッパーにより途中で止まり全部引き抜け
ないタイプのものを使用できる。
【0139】最上部の蓋を開閉することにより、弁が自
動的に開閉するようにしてもよいし、人力で開閉しても
よい。下部室は引き出せる箱状になっている。箱の中に
排泄物が貯留される。また、使用後、排泄物をトイレの
下部に設けられたタンクにおいて加熱により排泄物を蒸
発分解できるものが好ましく使用できる。好ましくは、
加熱による蒸発分解が接触触媒の存在下に電気ヒーター
で行われるようにすることができる。該トイレは気密式
にできているので、一時貯留しておいても臭気が室内に
漏れてくることは少ないが、多少の臭気はあるので排気
を部屋外に行うことも勧められる。この場合、やはり排
気管も前記給湯管のように着脱自在に気密に取り付ける
ことができる。排気管は直接部屋外に排気が出るように
設置することもできるし、前記給水管と並列に配管し
て、健常者の使用する風呂の近く迄配管し、外気に出す
こともできるし、前記湯水処理設備により脱臭して排気
することもできるし、オゾン発生用の空気源に使用する
こともできる。あるいはまた、オゾン発生設備で発生し
たオゾンを該トイレに配管により導き、臭気を処理する
こともできる。なお、完全にねた切りでおむつを着用し
ている人に対しても、おむつの側にビニール管等を配置
し、他端を前記ベッドの排気管に接続することにより、
臭気を排気することができる。
【0140】下部室は引き出せる箱状になっているが、
引き出す方向に制限はなく、側面からとり出したり、裏
面から取り出したりすることができる。ポーダブルトイ
レには、移動の便利のために車輪等をつけることができ
る。水洗後、局部の乾燥には、前記エアーマットの送気
に使用した空気または、温風を使用することができる。
ワンタッチで着脱する方法としては、公知の液体あるい
は気体を送るための配管の接続方法が使用できる。
【0141】これにより、介護者の用便に対する労力も
大幅に改善できるし、且つ衛生的であり、さらに重要な
ことは、被介護者の精神的負担を少なくすることができ
ることである。また朝でも夜でも簡単に入浴することが
できるので、夜中の排泄による体の汚れを朝、除くこと
ができる。
【0142】本発明の浴槽となるベッドは、上記の目的
のために、少なくとも、ベッド面を相対的に低下させる
工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド面を相対的
に上昇させる工程が全自動で行なわれる。
【0143】全自動とは、上記工程の全てが予め、コン
ピュータ、タイマー付きシーケンサー等に設定され記憶
されており、必要な条件をセンサー等で確認しながら、
所定の全工程を所定のスケジュールに従って自動的に行
なわれること等であり、周知の意味で使用される。
【0144】従って、全自動の範囲には、少なくともベ
ッド面を相対的に低下させる工程、給湯する工程、排水
する工程、ベッド面を相対的に上昇させる工程の他に、
ベッド全体の高さ調節工程、脱衣着衣用のベッド面の部
分的上下及び回動工程、防水シートの交換敷きのべ工
程、空気噴出工程、空気調和工程、乾燥工程、排気工
程、排泄物処理工程その他介護のために必要となる工程
を加えることができる。
【0145】センサーとしては、ベッド、シート、重
量、人体の位置あるいは、湯水、空気の温度、圧力、
量、あるいは環境の水分、あるいは装置の電圧、漏洩電
流、あるいは人体の温度、血圧、脈拍等の測定の対象と
なるものが例示される。
【0146】本発明のシステムは、このように、最も困
難とされる、入浴、用便特に夜間の用便に対して、有効
なものであり、被介護者が寝たきりに近い状態から慣れ
ていき、最後に全くの寝たきりになった状態にいたるま
で幅広く対処できるものである。これらの、ベッド、風
呂、トイレは上記のようにシステム化して使用されるこ
とにより従来のものに比較して、省力、衛生、安全、精
神的負担の各面で機能性を発揮し、操作的に容易で、且
つ経済的なものである。
【0147】
【作用】ベッド面に、伸縮性材質でできており空気噴出
口を持つエアマット構造を有する防水シートを敷き、防
水シートの周辺端部をベッドの外周フレームに固定させ
る。この上に人が仰臥している。エアマットの空気噴出
口から温風を吹き出しながら脱衣させる。ベッドの一部
を所定の位置に低下させ、これに合わせて、防水シート
を所定の形状の窪みを持たせ浴槽とする。
【0148】防水シートの移動シート部分と非移動シー
ト部分との間には折り返し部分が存在しており、ベッド
面が移動する前には両者の間に折り返れた形で垂れ下が
って収容されており、ベッド面が移動後は折り返し部分
が展開されて浴槽の側面を形成する。折り返し部はエラ
ストマーでできており、伸縮性のために任意の浴槽底面
や側面の形状に合わせることができる。使用後は再び折
り返され移動シート部分と非移動シート部分との間に収
容される。折り返された部分に溜まった水は折り返れた
部分の低部に設けられた配管により排水され通気により
乾燥される。
【0149】防水シートには足部に給排水口がある。一
方健常者用浴槽には充分な量の適温の湯が用意され、給
排水ポンプを内蔵した湯水処理設備を通して防水シート
上に形成された浴槽に給湯し、健常者用浴槽との間で循
環することができる。これにより好みの姿勢で好みの時
間入浴したり一時上がったりすることができる。使用
後、前記ポンプにより排水した後ベッド面を元の位置に
戻す。
【0150】さらにベッド面を上下または回動させなが
ら上半身を起こし、ベッド面をタオルで拭き、体を拭
き、着衣させる。
【0151】エアマットの空気噴出口から温風を吹き出
すことにより、入浴時においても、空気噴出口への水の
侵入を防ぎ、入浴後は防水シート、体の乾燥を行なう。
【0152】就寝時等にはベッド全体が着脱式トイレの
高さまで低下し、ベッドのコの字形に切り欠いた側面に
着脱式トイレが取り付けられ、ベッド側ユーティリティ
配管とトイレ側ユーティリティ配管とがワンタッチで取
付けられる。使用時に着脱式トイレ内の仕切り弁が開
き、ベッドに仰臥していた人は背起こし動作により上半
身起き上がり、少しの労力によりトイレの座面上に移動
することができる。排泄後、ユーティリティ配管を通し
て温水洗浄、温風乾燥が行なわれ、排気しながら弁を閉
じる。排泄物は翌朝等に廃棄される。
【0153】エアーマットを構成する複数のセルが、剛
性と撓み性を備えた連結材で相互に連結されることによ
り、一つのセルにかけられた荷重が連結材を通して他の
セルに分散されることにより、不均衡な圧力配分が減少
し、背骨のまがり方に対応して、体全体の重みの分散が
可能なエアーマットが得られる。また前記エアーマット
のセルが相互に独立して膨張または収縮を行っても、荷
重が連結材を通して他のセルに分散され体圧が膨張した
セルに集中することのないエアーマットが得られる。
【0154】ここで剛性と撓み性を備えた連結材とは、
剛性と撓み性を持つ一つの部材からできていてもよい
し、、それらを部分的に含み、各部分が柔軟な材質で繋
がっていてもよく、全体で剛性と撓み性を示すものも含
む。
【0155】剛性と撓み性を備えた連結材でセルが相互
に連結されることにより、あるセル(a)に荷重がかか
った時に、その荷重がセル(a)と隣接するセル(b)
を繋ぐ連結材(i)を押し下げ、隣接するセル(b)を
低下させ、さらにセル(b)と隣接するセル(c)を繋
ぐ連結材(ii)を低下させ、セル(c)を低下させる。
このようにして、セル(a)にかかる荷重が隣接のみな
らず離れた連結材およびセルに伝わるので、セル(a)
にかかる荷重を体全体に分散することができる。または
連結材(i)を押し下げ、その力が直接連結材(ii)を
低下させて、力が分散していくものでもよい。
【0156】すなわち、たとえば、臀部にかかる圧力を
背中部分や足部に分散させたり、頭の重量で首に無理な
力がかかることを防ぎ、背骨の曲がり方に対応して体が
支持される。また連結材が撓み性を持つことにより、体
圧が身長方向に分散されるのみならず、身長と横方向に
も分散の効果を生じる。すなわち体の中心(脊椎)が接
する部分のエアーマットの低下は大きく、体の側面が接
する部分の低下は小さく体の線に沿ってエアーマットの
面が接触できるために、横方向にも体圧の分散が生じ
る。また、剛性と撓み性は、体が沈み混まないほどの硬
さと体の重みの分布に応じた変形が得られるように、各
セルが同一のものではなく、頭部や臀部のような重い部
分の撓み性を少なくし、背中の部分の撓み性を少し大き
くし、足の方にかけて撓み性を大きくすることにより水
平感やスプリング性のような寝心地が良くなる。
【0157】この結果、骨格の全体の曲線や、筋肉の分
布に応じて、好ましい形に体圧を分散することができ
る。
【0158】剛性と撓み性を備えた連結材は天然の材質
の薄い板でもよいが、合成樹脂でできたものが使用でき
る。合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステルまたはナイロン等が挙げられる。連結
材は、エアーセルと同じまたは異なる合成樹脂でできた
ものが使用できるが、同種の樹脂を使用することにより
エアーセルと連結材との接着は容易に行われる。たとえ
ば、エアーセルが軟質のポリウレタンシートでできてい
る場合には連結材は必要な剛性と撓み性を備えた硬質の
ポリウレタン樹脂で作ることができる。セルと連結材は
それらを一組毎に作り、後からそれらを接続させて作成
してもよいし、2枚の合成樹脂シートの間に多数の連結
材を配置しておき、連結材とシートを接着することによ
り、多数のセルが連結材に接着した形で形成されるよう
にして作成してもよい。
【0159】また、従来のものでは、図18、19に示
すようにエアーマットの上で立ち上がるために手をつい
たり、足の平をつけて歩いたりする場合、力のかかった
セルの一部が大きく凹んで底つき感が生じ、その周辺部
が余り凹まず体を支えるのが不安定になる。しかしこの
ような構造にすることにより、エアーセルに力が加わっ
ても、セルが底まで潰れることなく、連結材で止まり、
その力が他のセルの連結材にも伝わるために隣接セルも
低下し局所的に凹むことが大幅に少なくなり、解消され
る。
【0160】セルと連結材は固着され、例えば図16、
図17に示す構造のものである。セルの左右の連結材は
セルにより分断されていてもよいし、セルの外周を包む
ように一体の形でまたは分割して存在するものであって
もよい。連結材はセルの内部にまで張出しても、セルの
周で終わっていてもよい。
【0161】一つのセルに固着された連結材と隣接する
連結材は圧力が伝達できるように接続される。これはセ
ルの内部で行われてもよいし、外部で行われてもよく、
周囲の縁部で行われてもよい。このため、両連結材が接
続面ではめ込みの状態で接続されたり、片側には曲がる
が他の側には曲がらないように接続するようにしてもよ
い(これは風呂の蓋で、細かく折り巻ける蓋の構造とし
て知られている)。あるいは、セルの両端方向で連結材
を他の部材で取り外し自在に固定できるようにしてもよ
く、通常使用される多くの手段が可能である。あるいは
連結材が、セルを形成するシートの間に挟みこまれるこ
とによりシートで繋げられて、一つの連結材に伝わる力
が他の連結材に伝わるようにしてもよい。
【0162】しかしながら、セルと連結材に関しては、
一つのセルに限定されず、幾つかのセルとその連結材が
一つのグループとなって動いたり、折り曲げることがで
きる構造であってもよい。
【0163】本発明は、また、エアーマットを構成する
セルが図15に示すように身長方向と直角方向に複数の
空気室に分割されていて、体の右側または左側のセルを
膨張もしくは収縮させ、寝ている人の体を左または右に
傾けて体位変換ができるものである。セルは、片側の操
作だけではなく両側の操作を行うことにより、すなわ
ち、体の右側または左側のセルを膨張させ、そのとき体
の左側または右側のセルを収縮させることにより、一層
効率よく、寝ている人の体を左または右に傾けて体位変
換ができる。
【0164】したがって、エアーマットのセルが剛性と
撓み性を備えた材質で相互に連結されていて、さらにセ
ルが身長方向と直角方向に複数の空気室に分割されてい
て、体の右側または左側のセルを膨張させ、寝ている人
の体を左または右に傾けて体位変換ができるようにした
ものでは、体圧の分散と体位変換を同時に行うことがで
きる。
【0165】また、さらに本発明は一般的なエアーマッ
トに関するものであり、これはエアーマット部分に人を
載せて担架の如く運搬することができるように、エアー
マット部分の四隅に手で保持することができる部分を持
たせるようにしたものである。
【0166】あるいは、ベッドの上部または側面部に設
けられた、ベッドから取り外し可能な枠に防水シートあ
るいはエアーマット部分を取りつけ、枠を担架の運搬用
担い棒の代わりにしたものである。
【0167】防水シートあるいはエアーマット部分の四
隅に輪状の部分を設け、輪に手を通したり、輪を肩に掛
けたりすることができるようにしたものでもよい。また
輪に紐をかけて紐により持ち上げてもよい。又たとえ
ば、防水シートあるいはエアーマット部分の身長方向に
沿った両側面が、持ち上げると一つの剛体となるような
構造になったものでもよい。このために該辺部は多数の
分割された小辺からなり、持ち上げると隣接する小片が
互いに組合わさって剛体になるようにしたものである。
具体的に一例を挙げれば、小片が上向きの凸状部とその
逆に下向きのそれとからなり、凸状部の頭の出っ張り部
分に横に貫通する穴をあけ、紐を通し、互いに隣接する
上向き及び下向きの凸状部を繋げることにより、紐が緩
んでいる時には、隣接する小片は互いにばらばらに動く
ことができるが、紐を引くことにより、互いに隣接する
小片は緊張し凸部の横に出っ張った部分が互いに組合わ
さって剛体とすることができる。防水シートまたはエア
ーマット部分の四隅の代わりにこの紐を持つことにより
担架の担い棒の代わりにすることができる。さらにたと
えば、防水シートあるいはエアーマット部分の身長方向
に沿った両側面に袋状部を設け袋の中に棒を通すことに
より担架の担い棒にすることができる。
【0168】本発明はまた、排泄を行う前又は後に洗浄
促進処理剤で局部を処理することにより、皮膚に糞便が
残らず、排泄後水洗することにより、トイレットペーパ
ーで拭く必要がないほど完全に局部を水洗することがで
きるものであり、洗浄促進処理剤で局部を処理するため
の噴出ノズルと排泄後のための局部洗浄用の水噴出ノズ
ルとを備えることによりまたは排泄後の局部洗浄用の水
と洗浄促進処理剤が同一のノズルから噴出されることに
より洗浄が完全に行われるトイレを提供することができ
る。このために、手が不自由な人、痔病患者、寝たきり
に近い人等がトイレットペーパーを使用せずに洗浄する
ことができる。
【0169】ここで使用される洗浄促進処理剤として
は、皮膚に対して無害であり、少量の水により簡単に洗
い流せるものである。処理剤は均一な液体であってもエ
マルジョンであってもゾルないしゲル状であってもよ
い。処理剤は皮膚にコートされた状態では液体の膜状で
あっても泡状であってもよい。処理剤としては、グリセ
リン、ジグリセリン、グリセリンモノ脂肪酸エステル、
グリセリンジ脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、アルカノールアミン類、ベタイン誘導体、オリーブ
油等の天然油脂、水性化澱粉、ゼラチン、ソルビット、
エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドのようなア
ルキレンオキシドのジオール、ジアルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、アミノ酸類、アミノ酸
のアルキレンオキシド付加物、ポリビニルアルコール、
ヒドロキシアルキルセルロース、脂肪酸アミド、アルカ
ノール脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルカノー
ル脂肪酸アミド、高級脂肪酸アミノ酸アミド塩、ポリオ
キシアルキレンラノリンエーテル、その他の界面活性
剤、シリコン油、流動パラフィン、ワセリン、スクワラ
ン、ラノリン、コラーゲン、ヒアルロン酸、アロエベ
ラ、タルク等の鉱物粉等の単体またはこれらの混合物で
ある。これらにはアルコール類等の溶剤、乳化剤、発泡
剤、香料、ビタミン類、皮膚保護医薬品、酸化防止剤等
を添加してもよい。しかしながらこれらの配合物の各成
分は化粧品原料基準に記載されたもの、医薬品に登録さ
れたもの、食品添加物または天然物であり、いずれも安
全性が確認されたものに限定される。
【0170】これらの洗浄促進処理剤は、水洗用噴出ノ
ズルを共用して局部を塗布等により処理してもよいし、
水洗用ノズルとは別のノズルを使用してもよい。
【0171】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、形状、寸法、材質等は一例であり、何ら本発明を
限定するものではない。さらに、実施例は本発明を限定
するものではない。
【0172】実施例1 図1は本実施例の浴槽となるベッドの斜視図である。
(1)はフレームであり、フレーム(1)は全長200c
m、全幅90cmであり、頭部側面板(2)、足部側面板
(3)、左側面板(4)、右側面板(5)からなる。フレーム
(1)にフレームの長手方向に沿って二つに分割され、上
半身部ベッド面(6)と下半身部ベッド面(7)とが設けら
れている。上半身部ベッド面(6)は回動上昇させること
ができ、下半身部ベッド面(7)は下降後元の高さまで上
昇することができる。上半身部ベッド面(6)の大きさは
長手方向90cm、幅方向80cmであり、下半身部ベ
ッド面(7)の大きさは長手方向100cm、幅方向60
cmである。したがって、フレームの枠自身の幅は上半
身部ベッド面(6)の頭側と、フレームの下半身部ベッド
面(7)の足側とはそれぞれ5cmであり、上半身部ベッ
ド面(6)の幅方向の側面と接するフレームの枠自身の幅
は左右方向5cmであり、下半身部ベッド面(7)の幅方
向の側面と接するフレームの枠自身の幅は左右方向15
cmである。
【0173】図2は断面図であり、ベッド面の移動機構
を示す。上半身部ベッド面(6)は下半身部ベッド面(7)
側の一端側が左右側面板(4)、(5)間に設けられた回転
軸(19)に枢着され、上半身部ベッド面(6)の中程下部
にはガイド板(11)が設けられ、そのガイド板内を移動
する転輪(12)が油圧機構(13)のピストン(14)の先
端に取付けられている。フレーム内に取り付けられた油
圧機構を駆動させてピストンを伸長させることにより、
上半身部ベッド面(6)を図2の破線で示したように回動
上昇させることができる。これにより仰臥しているひと
の上半身を起き上がった姿勢にすることができ、防水シ
ートを敷くのに便利である。フレーム(1)の下部には、
正逆回転モーターおよび加減速機構を有する駆動源(1
5)が設けられ、駆動源(15)に連動して上下方向に伸
縮するジャッキ型伸縮部材(16)が設置されている。ジ
ャッキ型伸縮部材(16)の上面は下半身部ベッド面(7)
の下面に固定される。これにより下半身部ベッド面(7)
は、モーターの正逆回転により無段階に基準面より所望
の深さまで低下しまた、基準面まで上昇させられる。こ
れらの操作は赤外線式リモートコントローラーに記憶さ
せ操作時にボタンを押すだけで行うことができる。上記
コントローラーに予め所定の深さを、例えば、下半身部
ベッド面(7)の低下させる位置を基準面より50cmの
深さになるように設定されている。上半身部ベッド面
(6)の頭部と反対側の辺の下部には、支持部材(9)が設
けられている。支持部材(9)は上半身部ベッド面(6)と
低下した下半身部ベッド面(7)間の段差に対して防水シ
ートの横方向への水圧を受け止めるために設けられたも
のである。
【0174】図3は防水シートがベツド面上に敷かれ、
下半身部ベッド面(7)が低下し、容器様立体形状が生じ
た状態を示す。防水シートは、厚み0.2mm、単位面
積重量260g/m2、引張強さ250kg/cm2を有
する内部可塑化ポリ塩化ビニールであり、軟質のため平
面状への折り畳み、展張に適しており、皮膚に対する感
触がよい。防水シートは、図2に示すように移動変形し
たベッド面と密着できる形状に立体的に成形されてお
り、防水シートの面積は4m2であり全重量は約1kg
であった。また防水シートは排水に適するように全体と
して弛みの部分がなくなるように加工されている。また
その内容積側の表面は、滑り防止のためにエンボス加工
されており、外表面は、開口部との減圧吸引に適するよ
うに円滑である。また防水シートの端部は、周囲に逆L
字型に折れ曲がり袋状にした開口部(袋状部)を持って
いる。
【0175】頭部側面板(2)、足部側面板(3)、左側面
板(4)、右側面板(5)上半身部ベッド面(6)、下半身部
ベッド面(7)および支持部材(9)には、入口径約10m
mパイプ径約3mmのロート状減圧吸引用の開口部が防
水シートと接触する面に多数設けられている。各板の中
の多数の開口部はパイプにより一つにつながっており、
また、上記の板は全てフレキシブルパイプによりつなが
り、送風機の吸気側に配管により結合され、防水シート
敷設後大気圧より約−0.1kg/cm2に減圧し、防
水シートをそれぞれの部分に吸引により固定することが
できる。また防水シートはフレームの上部にひっかけら
れるように防水シートの周囲に逆L字型に折れ曲がり袋
状にした開口部(袋状部)を持っている。上記の減圧吸
引および防水シートの引っかけによりシートは固定さ
れ、それぞれの固定手段に問題が生じた場合に対しても
別の種類の固定手段が作用し安全性が保たれる。送風機
の排気側は、必要時に加熱器に導かれ、温風として、開
口部より吹き出すことができる。
【0176】仰臥している人の上半身を起こし、上半身
部ベッド面(6)に防水シート(10)を敷き、防水シート
の周辺部(20)をフレームの上部(21)に引っかける。
防水シート(10)の残り下半身部ベッド面(7)に相当す
る部分は尻の下にたくしこむ様にしておく。上半身を脱
衣させた後、上半身部ベッド面(6)を元の水平の位置に
戻す。バスを指定して、途中低下位置を予め記憶させた
リモートコントローラーを操作し、下半身部ベッド面
(7)を少し低下させ足の平が下半身部ベッド面(7)に着
く程度まで低下させた位置で、一度下半身部ベッド面
(7)を止め、足を立膝にして残りの下半身部ベッド面
(7)に相当するシート部分を尻の下より引き出して敷
き、防水シートの周辺部(20)をフレームの上部(21)
に引っかける。下半身を脱衣させた後、さらにリモート
コントローラーを操作し、下半身部ベッド面(7)を所定
の位置に低下させる。低下完了直前に自動的に減圧ポン
プが作動して、防水シートを吸引して固定される。予め
健常者の入る浴槽に湯を、所定温度に沸かしておく。健
常者の入る浴槽と給排水ポンプと市水栓をプラスチック
製配管により湯水混合温度調節器に結合させる。湯水混
合温度調節器より展張された防水シート(10)の内容積
部に温度調節された湯をプラスチック製給水管を通して
給水する。
【0177】フレーム(1)は全体的に上下できるように
なっており、給水前または入浴中でも必要な高さに調節
することができる。使用中は、防水シートは各側面板、
ベッド面および支持板に密着固定しており、中で人が動
いてもずれたり、中の人が不安定になったりすることが
なかった。
【0178】使用後、吸い込み口が側面にある吸い込み
部品と給排水ポンプにより湯を給水管を再度利用して排
水する。また、必要により使用中に湯を健常者の入る浴
槽との間で循環することもできる。排水後、身体を乾燥
時重量190gのバスタオルで拭いたところ、重量は2
44gであった。そのバスタオルを使用して防水シート
の表面を拭いたところバスタオルは368gの残水を吸
収した。この結果、防水シートの単位面積当たりの平均
残水量は97g/m2であった。
【0179】防水シートの表面を拭いた後、リモートコ
ントローラーを操作して、送風機を温風吹き出しに切り
替えて、さらに駆動源(11)のモーターを逆回転させ
て、ベッド面を元の水平状態に戻し、敷く場合とほぼ逆
の操作により、着衣させ、防水シートをはずした。防水
シートには水が残留していないので着衣時に衣類が濡れ
ることはなかった。防水シートは浴室に運び水洗した
後、日光で一時間乾燥殺菌させ、乾燥後再び折り目に沿
ってたたみ、次回の使用に備えた。これらの操作を繰り
返して、30回使用したが、防水シートにはピンホー
ル、裂け、固定用折り曲げ部に異常は見られず、またシ
ートの弛みも見られなかった。また黴菌の繁殖の有無を
調べたが検出されなかった。臭気や変色も見出されなか
った。
【0180】実施例2 図4を例に説明する。実施例2では防水シートがベツド
面上に敷かれ、上半身部ベッド面(6)が30cmの深さ
まで低下し、下半身部ベッド面(7)が50cmの深さま
で低下し、容器様立体形状が生じた状態を示す。
【0181】フレームおよび各部側面板は実施例1と同
じである。実施例1で、下半身部ベッド面(7)がモータ
ーの正逆回転により無段階に基準面より所望の深さまで
低下しまた、基準面まで上昇することができると同様
に、実施例2では上半身部ベッド面(6)も同様の機構で
低下し上昇できるようになっている。上半身部ベッド面
(6)の大きさは長手方向90cm、幅方向85cmであ
り、下半身部ベッド面(7)の大きさは長手方向90c
m、幅方向85cmである。上記コントローラーには、
予め上半身部ベッド面(6)の低下させる位置を基準面よ
り30cmの深さになるように、下半身部ベッド面(7)
の低下させる位置を基準面より50cmの深さになるよ
うに設定されている。上半身部ベッド面(6)の低下させ
る位置には、伸縮自在で所望の高さに設定できる支持板
(8)が設けられている。支持板(8)は低下した上半身部
ベッド面(6)と下半身部ベッド面(7)間の段差に対して
防水シートの横方向への水圧を保持するために設けられ
たものであり、上半身部ベッド面(6)の低下させる位置
を基準面より30cmの深さになる位置で支えられる高
さに調節されている。
【0182】頭部側面板(2)、足部側面板(3)、左側面
板(4)、右側面板(5)上半身部ベッド面(6)、下半身部
ベッド面(7)および支持部材(9)には、実施例1と同様
に減圧吸引用の開口部(21)が多数設けられ、防水シー
ト敷設後大気圧より約−0.2kg/cm2に減圧し、
防水シートをそれぞれの部分に吸引により固定すること
ができる。フレームの上部横の窪んだ位置には、長さ5
cm幅3cmの固定用マジックテープが50cm間隔で
設けられており、防水シートの対応する位置にもマジッ
クテープが取付けられている。これにより二重に固定さ
れ、それぞれの固定手段に問題が生じた場合に対しても
別の種類の固定手段が作用し安全性が保たれる。
【0183】防水シートの材質は、厚み0.1mm、単
位面積重量130g/m2、引張強さ400kg/cm2
を有するグラフトポリ塩化ビニール(三井東圧化学製ビ
ニクロングラフトHS)であり、軟質のため平面状への
折り畳み、展張に適しており、皮膚に対する感触がよ
い。防水シートは、移動変形したベッド面と密着できる
形状に立体的に成形されており、防水シートの面積は
4.0m2であり全重量は約0.5kgであった。また
防水シートは排水に適するように全体として弛みの部分
がなくなるように加工されている。またその内容積側の
表面は、滑り防止のためにエンボス加工されており、外
表面は、開口部との減圧吸引に適するように円滑であ
る。また防水シートの端部はマジックテープによりフレ
ームの相当する位置にマジックテープにより固定され
る。
【0184】仰臥している人の上半身を起こし、上半身
部ベッド面(6)に防水シート(10)を敷き、防水シート
の周辺部の穴を固定用フックに挿通する。防水シート
(10)の残り下半身部ベッド面(7)に相当する部分は尻
の下にたくしこむ様にしておく。上半身を元の水平の位
置に戻す。足を立膝にして残りの下半身部ベッド面(7)
に相当するシート部分を引き出して敷き、防水シートの
周辺部の穴を固定用フックに挿通する。バスを指定し
て、低下位置を予め記憶させた赤外線式リモートコント
ローラーを操作し、上半身部ベッド面(6)と下半身部ベ
ッド面(7)を所定の位置に低下させると、低下完了直前
に自動的に減圧ポンプが作動して、防水シートを吸引し
て固定される。減圧ポンプには逆止弁が設けられ、水を
張った時点で停電した場合でも防水シートの減圧吸引に
よる固定が保たれる。
【0185】予め健常者の入る浴槽に湯を適切な温度に
沸かしておく。健常者の入る浴槽と給排水ポンプと市水
栓をプラスチック製配管により湯水混合温度調節器に結
合させる。湯水混合温度調節器より展張された防水シー
ト(10)の内容積部に温度調節された湯をプラスチック
製給水管を通して給水する。
【0186】フレーム(1)は全体的に上下できるように
なっており、給水前または入浴中でも必要な高さに調節
することができる。使用中は、防水シートは各側面板、
ベッド面および支持板に密着固定しており、中で人が動
いてもずれたり、このため中の人が不安定になったりす
ることがなかった。使用後、吸い込み口が側面にある吸
い込み部品と給排水ポンプにより湯を給水管を再度利用
して排水する。排水後、身体を乾燥時重量245gのバ
スタオルで拭いたところ、重量は297gであった。そ
のバスタオルを使用して防水シートの表面を拭いたとこ
ろバスタオルは692gの残水を吸収した。この結果、
防水シートの単位面積当たりの平均残水量は173g/
2であった。
【0187】防水シートの表面を拭いた後、コントロー
ラーを操作して、温風吹き出しに切り替えて、さらに駆
動源(11)のモーターを逆回転させて、ベッド面を元の
水平状態に戻し、敷く場合とほぼ逆の操作により、防水
シートをはずし、日光で一時間乾燥殺菌させた。乾燥後
再び折り目に沿ってたたみ、次回の使用に備えた。これ
らの操作を繰り返して、30回使用したが、防水シート
にはピンホール、亀裂は生じなかった。また黴菌の繁殖
の有無を調べたが検出されなかった。臭気や変色も見出
されなかった。
【0188】実施例3−23 実施例2において、防水シートの材質にグラフトポリ塩
化ビニールを使用したかわりに表1に示すものを使用し
た。防水シートの水と接触する面には種々の形のエンボ
ス加工を施した。実施例2と同様にして、繰り返し30
回使用したが、防水シートにはピンホール、裂け、固定
穴の亀裂は生じなかった。また黴菌の繁殖の有無を調べ
たが検出されなかった。臭気や変色も見出されなかっ
た。エンボスによりシート上での体の滑りは防止するこ
とが出来、エンボスの種類によるが、防水シート上の平
均残水量はいずれも200g/m2以下であった。
【0189】
【表1】
【0190】実施例24 ベッド面の一部が曲面により成っている場合の例を図5
に示す。防水シートの材質としてプロピレン−エチレン
共重合体(三井東圧化学製FL−100)からなる実施
例3のシートを使用した。また支持部材8にはナイロン
製のベルトを使用し、ベルトは一端側がフレームの足部
側面板の中間位置に固定され、他端側が足の平部のベッ
ド面のフレーム側端部に連結された。本発明の浴槽とな
るベッドとして安楽な体位で使用することができた。
【0191】実施例25 図6に基づいて説明する。長方形の枠状のフレームの内
法は長手方向長さ1900mm、幅800mmである。
フレーム1は枠自身の幅50mm、高さ600mmであ
り、繊維強化ポリエステル(三井東圧化学製バス用エス
ター)製である。フレームは動力により高さ方向に伸縮
可能であり最低300mmから最高700mm( 基準高
さ) まで高さが調節可能である。フレームには枠の内側
にベッド面が取り付けられ、ベッド面は長手方向に頭部
から五つに分割されたベッド面からなる。ベッド面はい
ずれも幅約800mmであり、身長方向の長さは、頭部
ベッド面は300mm、背部ベッド面は500mm、腰
部ベッド面は300mm、脚部ベッド面は500mm、
足の平部ベッド面は300mmである。ベッド面床板は
それぞれ厚さ20mmのポリプロピレン(三井東圧化学
製ポリプロピレンJS−G)製の板に厚さ50mmの表
面にスキン層を持ったポリウレタン製発泡スラブ(三井
東圧化学製MDI−PH/PPG−GP3025)が接
着され、スラブの表面には布が接着されている。フレー
ム1には防水シートを掴み固定するためのチャックが、
取り付けられている。また側面板には実施例1と同様に
減圧吸引するための開口部がある。
【0192】ベッド面の高さはバス使用時は、頭部10
0mm (基準高さ−100mm)、腰部300mm (基
準高さ−300mm)、足の平部500mm (基準高さ
−500mm)で、わずかに足部にかけて傾斜している
がほぼ水平である。背部は頭部から腰部にかけて傾斜
し、脚部は腰部から足の平部にかけて傾斜している。水
平部と傾斜部の段差はナイロン布製ベルトで全体が繋が
れている。さらに足の平部の片隅には集水用窪みがあ
る。
【0193】防水シートとして、表面を梨地にエンボス
加工した厚さ50μmのアルミラミネートポリエチレン
テレフタレート製シートを湯の入る面にして、厚さ50
μmのアルミラミネート軟質塩化ビニール製シートをベ
ッド面側にして、二枚のシートの間に、厚さ50μmの
水分硬化型シーリング材(三井東圧化学製タフシーラー
100)がコートされている防水シートである。防水シ
ートの形状は、防水シートの周辺部を固定するフレーム
と低下移動した上記ベッド面の形状に合わせた形状に加
工されている。防水シートの面積は5m2 であった。
【0194】上記構成の浴槽となるベッドを使用した結
果、シートがずれたりすることなく、繰り返し20回使
用することができた。30回使用時の防水シート上の平
均残水量は91g/m2であった。30回使用後、シー
ト面に上方向から最大径1mmの錐を落下させて防水シ
ートに穴を貫通し、またベッド面に最大径0.2mmの
針を固定して穴を開けたが、防水シートからいずれも水
が漏れることは無かった。
【0195】実施例26 実施例25において湯の入る面に厚さ50μmの透明なポ
リプロピレン製シートを、ベッド面側に厚さ50μmの軟
質塩化ビニール製シートを使用し、その間に厚さ25μ
mのイソプレン- スチレン系ホットメルト型粘着材(三
井東圧化学製エムティーメルトT−815)が積層され
ている防水シートを使用した。上記構成の浴槽となるベ
ッドを使用した結果、シートがずれたりすることなく、
繰り返し20回使用することができた。30回使用時の
防水シート上の平均残水量は47g/m2であった。3
0回使用後、水と接触する表面から剃刀により長さ10
mmの防水シートを貫通する裂け目を与えたが、防水シ
ートから水が漏れることは無かった。
【0196】実施例27 実施例26において湯の入る面に厚さ50μmの透明な
ポリプロピレン製シートと、ベッド面側に厚さ50μm
の軟質塩化ビニール製シートとのみからなる防水シート
を使用した。ポリプロピレン製シートの内面には青色の
帯が、塩化ビニール製シートの向き合った内面には赤色
の帯が互いに重なる形で印刷されている。上記複層シー
トは多数の位置で点接着されている。上記構成の浴槽と
なるベッドを使用した結果、シートがずれたりすること
なく、繰り返し60回使用することができた。60回使
用時の防水シート上の平均残水量は49g/m2であっ
た。60回使用後、水と接触するポリプロピレン製シー
トの表面にのみ剃刀により長さ10mmの裂け目を与え
たが、二枚のシート間に水が浸透したが下部シートから
水が漏れることは無かった。また、目視により上記青色
の帯と赤色の帯がずれてシート間に水が浸透したことが
検出された。
【0197】実施例28 実施例27においてポリプロピレン製シートには何の処
理もせず、塩化ビニール製シートの内面にフェノールフ
タレンと重炭酸ソーダの入ったマイクロカプセルを塗布
した複層シートを使用した。上記構成の浴槽となるベッ
ドを使用した結果、繰り返し30回使用することができ
た。30回使用時の防水シート上の平均残水量は46g
/m2であった。30回使用後、水と接触するポリプロ
ピレン製シートの表面にのみ剃刀により長さ10mmの
裂け目を与えたが、二枚のシート間に水が浸透したが下
部シートから水が漏れることは無かった。また、目視に
より上記シートが赤色に発色して、シート間に水が浸透
したことが検出された。
【0198】実施例29 シートの材質として実施例1で使用したポリ塩化ビニル
製単一シートを使用した他は実施例25と同様のベッド
構造のものを使用した。頭部において補助シートは防水
シートと一体成形されている。補助シートはベッドに附
属する補助棒を立てそれに先端を被せる形で固定され
る。実施例25と同様に使用し、且つ頭部の洗髪を行っ
たが周囲に水が撥ねることはなかった。使用後、防水シ
ート上の残水量は72g/m2であった。
【0199】実施例30 実施例25におけるベッドを使用して、被覆シートとし
て実施例25の防水シートと同じ材質を使用して、被覆
シートが防水シートと一体成形されたものを使用した。
被覆シートは、頭部を出す以外は身体全体が覆われるよ
うにできている。被覆シートの上部はマジックテープが
ついており被覆シートの上端どうしを重ねて止めること
ができる。被覆シートの足側半分を上端どうし重ねて止
めた。被覆シートは下半身を覆い、入浴時に他者の視線
に曝されることがなかった。
【0200】実施例31 防水シートの材質として厚さ75μmのポリエチレン製
シートに25μmのポリ3フッ化塩化樹脂をラミネート
したシート(アライドケミカル社製Aclarラミネー
トシート) をフッ化樹脂側を湯に接する側にして使用し
た他は、実施例2と同様に行った。30回使用時の平均
残水量は10g/m2であった。
【0201】実施例32 図7は防水シートの一例であり、防水シートの一部がエ
アーマット構造のものである。体と接触する表面は撥水
性のあるウレタンシートでできており、裏面がウレタン
ゴム製である。それ以外の部分はエアーマット構造を持
たず、表面が撥水性のあるウレタンシートでできてお
り、裏面がウレタンゴム製である。エアーマットの各セ
ルは縦に菱形に並んでおり、セルの表面の間を伝って水
が流れ落ちやすい。エアーマット構造を持つ部分は、浴
槽として使用する時の寸法に合わせて、背部より上で広
く、腰部より下で少し狭くなっている。各セルには体と
接触する面に、直径0.05mm〜0.0001mmの
径を有する小孔が多数存在する。本防水シートはエアー
マット構造部において850g/m2の単位重量を有
し、他の部分も470/m2の単位重量を有している。
また引張強度は40℃において500kg/cm2を有
する。該シートの周辺部はコの字状に折り返されて、ベ
ッドの周辺固定枠および背起こしベッド面の上端に引っ
かけられるようになっている。
【0202】就寝時には、各セルは、例えば一つ置きに
加圧空気が入り表面が膨張して上に凸状になった部分と
一つ置きにそれに対して減圧になり収縮して凹状になっ
た部分とが生ずるようにしてある。この加圧、減圧によ
る凹凸動作は数分間隔で交代するようにできる。これに
より体圧が分散されると同時に凹凸動作により褥そう防
止に役立つ。しかし全体を加圧あるいは減圧に保つこと
もできる。空気の噴出量は、就寝時には約10リットル
/分であり、入浴前後には200リットル/分に流路抵
抗を加減することにより調節できる。
【0203】浴槽として使用する場合には、全部のセル
は加圧にされ、空気を噴出させて小孔からの水の侵入を
防ぐことができる。送風圧100cm水柱下において送
風量は10リットル/分であり空気は40℃に温められ
ている。温められた空気を全部のセルから約200リッ
トル/分でエアーマット部から噴出させながら脱衣さ
せ、つぎにベッド面を低下させた。43℃の湯を100
リットル/分の速度で2分間ベッド浴槽へ入れた。空気
の噴出により入浴中にも水がエアーマットのセルに侵入
することはなかった。
【0204】入浴後、同一のポンプの吸入側配管と排出
側配管の接続を切り替えて排水した。排水後、入浴者の
体をバスタオルで拭きさらにそのタオルにより防水シー
ト上の水分を拭った。重量差より防水シート上の平均残
水量は91g/m2であった。別途の試験で、エアーマ
ットを構成する部分とその他の部分について平均残水量
を求めたところ、エアーマットを構成する部分では95
g/m2であった。ベッド面を上昇させ、エアーマット
から噴出する温風で体を乾燥させ着衣させた。排水の開
始から着衣迄の時間は約10分間であったが、この間入
浴者は温風により寒さを感ずることは無かった。また、
防水シートは噴出する温風により乾燥され、毎回取り外
す必要がなく、そのままその上で就寝しても湿気を感ず
ることは無かった。
【0205】実施例33 実施例32において、湯の量を減少するために防水シー
トの裏面の一部がエアバッグ構造を有する防水シートを
使用した。エアバッグに空気を圧入することにより幅1
0cm、長さ50cm、高さ50cmのエアバッグが、
足部の両側面部に設置される。防水シートの湯の入る部
分はこの部分だけ小さくなり、湯量を約50リットル減
少させることができた。これにより入浴者が入浴感を味
わう上で又、介護者が体を洗ったりする上で支障は無か
った。排水後エアーバッグ内の空気を抜くことによりそ
の部分の防水シートは平らな面に戻った。さらに付け加
えると、エアーバッグは減水用のスペーサーとして使用
できる他に、就寝時において足を載せて使用することが
できる。
【0206】実施例34 本発明のシステムとしての利用の例を図9に示す。
【0207】予め、健常者の使用する浴槽201内に湯
を適温に沸かして満たしておく。201の側には湯水処
理分配器202が設置されている。201内の湯を湯水
処理分配器202内のポンプ212により、主配管10
5aに低流量で送りこみ、副105bより抜き出し浴槽
101に循環することにより配管内を適温の湯で満たし
ておく。熱交換機103によりエアーマット噴出用空気
を加温し、待ち時間における体のウォーミングアップ、
乾燥及びエアーマットの乾燥に使用する。送風量は就寝
時に比較して約10ないし100倍、例えば300リッ
トル/分に設定される。ベッド浴槽101に201より
給湯し、足元から次第に入浴できるようにする。入浴中
及び入浴後、湯を201に循環あるいは回収する。排水
後は端部配管104は出し入れ自在であり、収納部10
2に端部を上にして収納されるためにこの部分には水は
溜まらない。また熱交換機の上部で端部配管104の間
には弁があり、収納部102に端部を上にして収納下場
合に、湯水がこれより先に流れないようにしてある。ベ
ッド側面には、後述の着脱式トイレ用の湯水用配管、温
風用配管、排気用配管がワンタッチで接続できるための
ジョイントが取付けられている。なお、本システムの各
部分には、必要により、各種の温度、圧力、水位、過電
流、目詰まり等に対するセンサーや漏電ブレーカーを設
け、安全対策を多重に行うことができる。
【0208】202には湯を汲み上げるためのポンプ2
11と汲み上げた湯水を処理するための活性鉱物、活性
炭、イオン交換樹脂の充填された塔部が設置されてい
る。その下流212には加熱部分があり、シース線ヒー
ターにより水が加熱される。シース線ヒーターは面状で
あり、ハネカム構造をなしている。ハネカム構造の表面
はステンレスでできており、その表面にパラジウムが、
また光の照射される部分には二酸化チタンがコーティン
グされている。一方オゾン発生器214よりオゾンを含
む空気が212加熱部分に供給される。さらに212加
熱部分には紫外線照射装置215が併設されている。す
なわち、ヒーターの外周に水銀灯が水につかるように設
置れている。これらにより浴槽101より循環回収され
る湯水が処理され、脂肪、タンパク質、汗、尿およびフ
ィルターで取りきれないで混入した便、細菌類が分解さ
れ、同時に脱色、消臭される。これにより大腸菌で代表
される細菌類は全く検出されず、一ヵ月間水を補給する
だけで毎日入浴に使用したが老人特有の臭気は201の
浴槽において全く感じられなかった。
【0209】入浴後、バスタオルにより体をふき、防水
シートを拭いた。ベッド面を上昇させ、温風により体を
ゆっくり乾燥させ着衣させた。エアーマットからの温風
の噴出量を次第に減少させ、就寝時には10リットル/
分にして一定にした。脱着衣、給湯前後、防水シートの
乾燥時は送気速度を速くし、これにより保温、即時の乾
燥が行われ、就寝時には緩くし、皮膚表面の乾燥、適温
化をはかり細菌の繁殖を抑えることができる。この結
果、体は清潔に保たれ、尿路感染症、褥そうの危険は非
常に著しく減少され、同時に血行が促進され、安眠をえ
ることができる。
【0210】実施例35 実施例34のシステムにさらに着脱式トイレを設置した
例を図8に示す。着脱式トイレは、ベッドに寝ている人
が背を起こした姿勢で尻が着く部分のベッド面の真横に
取り付けられており、ベッド面の高さは上下に可動であ
り、トイレの座面の高さと同じ高さに調節され、容易に
移乗し易い。なお、ベッド面及びトイレの上側面の必要
位置には転落防止のために柵を設けたり、握り棒を設置
することができる。着脱式トイレのベッドに固定される
正面の一部はベッドの側面に雌雄の関係でジョイントに
より嵌合し、しっかりと固定される。同時に、ベッドの
側面に配管された温水、エアマット用空気、およびそれ
らの配管に沿って配置された排気管が該トイレのジョイ
ントに雌雄の関係で水密及び気密に連結される。また、
着脱式トイレの蓋や仕切り弁の開閉あるいは排泄物のヒ
ーター処理のために同様にジョイントにより電気が配線
結合される。したがって、使用前に温風がおくられ、排
気により臭気は室外に排気されている。該トイレの蓋を
開けると上部室と下部室の仕切り弁が開き、座面に移乗
し、排泄する。この際、ベッド面が低下できるので足を
下げ、腰かけた状態で行うことができ、自然の感覚が得
られ排泄行為に支障がでない。使用後温水により局部が
洗浄される。排泄物、洗浄水は下部室に落下貯留する。
下部室には底部に貴金属が被着された電気ヒーターが設
置されており、ただちに排泄物等を分解蒸発させる。蒸
気は前記配管により室外に排気される。底部には少しの
灰分が残るので定期的にまとめて捨てる。また停電の際
等には、下部室が引出し状に出来ているので引き出して
捨てることができる。また本全システムは外部の緊急連
絡情報ネットに接続されており、異常時に対処すること
ができる。なお、着脱式トイレを取り付ける位置は任意
のところを選ぶことができる。
【0211】実施例36 防水シートの一部に折り返し部を設けた例である。図1
1は足部における身長方向と直角方向のベッドの縦断面
図である。
【0212】(71)は足部ベッド面の移動面、(72)は
足部ベッド面の非移動面、(73)は(71)上に敷かれた
防水シートの移動シート部、(74)は防水シートの折り
返し部、(75)は(72)上に敷かれた防水シートの非移
動シート部、(76)は防水シートのエアマット部を示
す。
【0213】防水シートは、相対的に低下されるベッド
面上に敷かれる部分(移動シート部)と相対的に低下せ
ずにベッド面上に敷かれる部分(非移動シート部)との
間に折り返し部が存在している。折り返し部は、就寝時
のようにベッド面全体が同一平面をなす場合は、移動シ
ート部と非移動シート部との間に折り返されて収容され
ている。防水シートは、移動シート上と非移動シート上
に、パイプ状のセルが並んだエアマット構造をもってお
り、寝た場合にクッションの役目をし、またセルが交互
に膨張、収縮する機能を持つ。さらに微小な空気噴出口
がセルの表面およびセル間に分布し、エアーの噴出によ
り保温、乾燥、入浴後の防水シートの乾燥に使用され
る。
【0214】折り返し部にはエアマット構造はない。防
水シートの材質は、厚さ0.2mmのポリウレタンエラ
ストマーが使用される。ポリウレタンエラストマーのガ
ラス転移点は、湯の温度より低く、防水シート上への給
湯により、軟らかくよく伸びるようになる。一方排水
後、温度の低下により防水シートは硬くなる。ポリウレ
タンエラストマーのガラス転移点は約35℃であり、引
張伸びは約500%である。
【0215】図12は図11で浴槽形成時の状態を示
し、防水シートが容器様立体形状に展開された状態を示
す。
【0216】移動面(71)が低下し、同時に移動シート
部(73)も低下する。移動シート部(73)の低下につれ
て折り返し部(74)が展開される。防水シートは伸縮性
の材質であるために、人および湯の重量により伸びて移
動面(71)や水圧支持板(81)に密着できる。
【0217】図13は身長方向のベッドの断面図であ
り、就寝時のベッド面の状態を示す。防水シートの折り
返し部(74)は腰部ベッド面(7)と背部ベッド面(8)と
の間に折り返された状態で収容される。
【0218】アーム(94)、(95)が回動することによ
り上下動フレームが上下する。これにより介護、着脱ト
イレ使用車いすへの移動が容易になる。
【0219】図14は、図13において、浴槽形成時の
状態を示す。ベッドの腰部、足部の移動面が低下し、同
時に移動シートも低下し、それにつれて防水シートの折
り返し部(74)が展開伸張される。
【0220】ベッドの腰部移動面と足部移動面の間に
は、水圧を支えるための支持板があつてもよく、支持板
は可動式で移動面の低下とともに立ち上がって支持板の
役目をするようにすることができる。
【0221】実施例37 図20のような格子状のポリウレタン樹脂板を連結材に
使用した。長さ200cm、幅90cm、厚さ0.3m
mのポリウレタンエラストマー製シートの上にこの連結
材を5mm間隔で25枚ならべて、その上に厚さ0.4
mmの、スパンデックス布を張り合わせたポリウレタン
エラストマー製シートをのせて周辺部を樹脂板に溶着
し、空気供給時筒状のエアーセルができるようにした。
各連結材は、シートの層を伝わって圧力が隣の連結材に
伝えられる。また各セルは空気路で繋がっている。エア
ーセルに空気を供給し、体重58kgの人が仰臥した。
頭部、肩部、臀部、踵部の位置の連結材の水平からの弛
みは約2ないし4cmであり、体の各部にかかる圧力は
約15ないし20mmHgであった。
【0222】実施例38 長さ90cm、幅8cm、厚さ3mmのポリウレタン樹
脂板を使用し、その中を長さ80cm、幅4cm、厚さ
3mmに切り抜いて枠状としたものを連結材に使用し
た。この枠板の上下にポリウレタンエラストマー製シー
トを張りつけ、空気供給時に枠板を挟んで筒状のエアー
セルができるようにして単位構造を作った。単位構造を
20個並べてエアーマットを作った。それぞれのエアー
セルは空気供給路に接続されている。また各連結材はは
め込み式に接続され全体として剛性と柔軟性とを持った
平面を形成している。
【0223】エアーセルに空気を供給し、体重58kg
の人が仰臥した。頭部、肩部、臀部、踵部の位置の連結
材の水平からの弛みは約2ないし4cmであり、体の各
部にかかる圧力は約15ないし25mmHgであった。
【0224】実施例39 実施例38で、エアーマットのセルが身長方向と直角な
方向で中央で二つの空気室に分割されるように軟質ポリ
ウレタンシートと同じ材料を用いて厚さ0.3mmの隔
壁を設けた。体の右半分のセルに空気を供給しエアーセ
ルが上下のシート間の高さ10cmに膨張するように
し、左半分のセルの空気圧を減らし、エアーセルが高さ
1cmに収縮するようにした。この結果、体が傾斜し、
体位の変換が可能であった。また、左右両セルの空気圧
を同一にすることにより、体圧の分散に優れたエアーマ
ットとして使用することができるし、またエアーセルと
隣接するエアーセルを交互に膨張収縮することにより圧
点の移動を行うことができる。さらに、前記体位交換と
組み合わせて、適切な時間間隔で使用することにより、
褥そう予防が効果的に行われる。
【0225】実施例40 長さ210cm、幅100cm、シート厚み0.8mm
の合成樹脂シート製エアーマット内の頭部側両側面と足
部側両側面に寄った四隅の部分に人の手が入る穴を空
け、側面と穴との間のシート部分を掴んでエアーマット
を持ち上げることができる。ここで掴んで持ち上げるシ
ート部分は力がかかる部分にシートで補強し人をのせて
運んだ場合に破れないようにすることができる。また、
本実施例で穴を空ける代わりに、合成樹脂製のバンドを
使用して輪状ないし棒状のものを4側面に設けて、手を
通したり握ったりして人の載ったエアーマットを持ち上
げて移動するようにしてもよい。
【0226】実施例41 図24は、水噴出ノズル401と局部に塗布する洗浄促
進処理剤の噴出ノズル402を備えた水洗トイレを示
す。薬剤を入れたタンクは配管により噴出ノズル402
に連結されており、空気圧により多数の微小な穴から微
小液滴状に噴出され肛門部の皮膚の上に塗布膜を形成す
る。
【0227】上記で、薬剤タンクから空気流により霧吹
きの方式により洗浄促進処理剤の液を霧状に塗布するこ
とができる。
【0228】また、薬剤塗布に空気を使用しなくても、
発泡剤を含むカートリッジタンクをとり付けることによ
り、発泡剤の作用により肛門周辺に塗布されてもよい。
【0229】洗浄促進処理剤の例としては、ラノリン、
アロエベラと発泡剤を含む液体の入ったカートリッジを
とりつけて塗布することができる。これを塗布後排泄
し、お湯で30秒局所を水洗したところ、トイレットペ
ーパーで拭き取り付着物が認められるほどの糞便の付着
はなかった。
【0230】実施例42 前記実施例で噴出ノズルと洗浄促進処理剤を噴出ノズル
は同一のノズルを使用するが、洗浄促進処理剤を入れた
タンクは配管により噴出ノズル401に連結されてい
る。
【0231】洗浄促進処理剤の例としては、液状ラノリ
ン、トリエタノールアミン、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、香料と発泡剤として無公害のフルオロカーボン液を
使用した。
【0232】これを塗布後排泄し、お湯で30秒局所を
水洗したところ、トイレットペーパーで拭き取り付着物
が認められるほどの糞便の付着はなかった。
【0233】
【発明の効果】本発明により、一人の介護者により、ベ
ッドを浴槽にし、浴槽に湯または水を容易に給水したり
使用中または使用後に排水したり、充分な深さを持ち、
体が足部、腰部、背部、頭部等で体を支えることができ
て、寝た切りの人を風呂に入れることができて浴槽に変
化可能なベッドが得られた。また、裸の状態でも他人の
視線に曝されることなく、寒気に曝されることの少ない
浴槽に変化可能なベッドが得られた。さらにベッドが浴
槽になりさらにサウナ風呂としても利用できる。
【0234】本発明により、座る、腰掛ける、寝る等の
いかなる形にも対処し得、湯の量に見合った大きさのも
のにすることができ、更に、立体的容器の形状を変える
ことにより、いかなる体位についても湯の量を一定にで
きる。
【0235】本発明により、ベッドから容易に着脱式ト
イレに移乗し排泄が可能でありその後洗浄乾燥が容易で
ある。本発明により、入浴、排泄を随時行うことがで
き、また介護の世話を大幅に低下させることができる。
【0236】また本発明により、体圧の分散と体位の移
動に優れたエアーマットが得られる。またさらに、担架
として人を載せたまま移動することができるエアーマッ
トが得られる。またさらに手でトイレットペーパーを使
用することなく排泄後の糞便を完全に落とすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の浴槽となるベッドの斜視図であ
る。
【図2】 実施例1の浴槽となるベッドの長手方向縦断
面図である。
【図3】 実施例1の浴槽となるベッドにおいて、防水
シートを敷き、フレームに固定し、ベッド面を低下させ
た図である。
【図4】 実施例2の浴槽となるベッドにおいて、防水
シートを敷き、フレームに固定し、ベッド面を低下させ
た図である。
【図5】 ベッド面の一部に曲面部を有する浴槽となる
ベッドにおいて、防水シートを敷き、フレームに固定
し、ベッド面を低下させた図である。
【図6】 ベッド面が5つつに分割され、さらに一部に
集水部分がある例である。
【図7】 実施例32において、防水シートの一部がエ
アーマットでできている場合の例の斜視図である。
【図8】 実施例35において、着脱自在のトイレを浴
槽となるベッドに取付けた例の斜視図である。
【図9】 実施例34におけるシステムの配置図の例で
ある。
【図10】 実施例34に湯水処理分配器のブロックダ
イヤグラムの例である。
【図11】 実施例36において、足部における身長方
向と直角方向のベッドの立断面図である。
【図12】 図11で浴槽形成時の状態を示す。
【図13】 実施例36において、身長方向のベッドの
立断面図である。
【図14】 図13において、浴槽形成時の状態を示
す。
【図15】 体位変換可能なエアーマットを示す。
【図16】 連結材で結合されたセルの側断面図(セル
は全部膨張)。
【図17】 連結材で結合されたセルの側断面図(セル
は一つおきに膨張)。
【図18】 従来品のセルの側断面図(セルは全部膨
張)。
【図19】 従来品のセルの側断面図(セルは一つおき
に膨張)。
【図20】 連結材がセルの外部にあるエアーマットを
示す。
【図21】 連結材がセルの外部にあるエアーマットの
側断面図を示す。
【図22】 連結材がセルを形成するシートの内部にあ
るエアーマットを示す。
【図23】 連結材がセルを形成するシートの内部にあ
るエアーマットの側断面図を示す。
【図24】 ノズルが二つある水洗式便器の例を示す。
【符号の説明】
1 フレーム 2 頭部側面板 3 足部側面板 4 左側面板 5 右側面板 6 上半身ベッド面 6' 上半身ベッド面の曲面部 7 下半身ベッド面 7' 下半身ベッド面の曲面部 8 腰部ベッド面 9 支持部材 10 防水シート 10a エアマット型防水シート 11 ガイド板 12 転輪 13 油圧機構 14 ピストン 15 駆動源 16 ジャッキ型伸縮部材 19 回転軸 20 防水シートの周辺部 21 フレームの上部 30 底部排水部 40 エアバッグ 50 着脱式トイレ 61 下部回動アーム 62 下部回動アーム 63 下部回動アーム用固定軸 64 下部回動アーム用固定軸 63’ 上部回動アーム用固定軸 64’ 上部回動アーム用固定軸 65 上部回動アーム 66 上部回動アーム 67 上下回動アーム連結軸 68 上下回動アーム連結軸 69 水圧支持板 71 足部ベッド面の移動面 72 足部ベッド面の非移動面 73 防水シートの移動シート部 74 防水シートの折り返し部 75 防水シートの非移動シート部 76 防水シートのエアーマット構造部 77 排水、給気管 80 モーター 81 駆動板 82 駆動軸 83 支持板内溝 84 支持板内溝 91 下フレーム 92 上下動フレーム 93 上フレーム 94 フレーム回動アーム 95 フレーム回動アーム 96 回転軸 97 回転軸 98 ガイドレール 101 浴槽となるベッドの浴槽部 102 格納部 103 熱交換器 104 給排水管端部 105 給排水用配管 105a 主配管 105b 副配管 201 健常者浴槽 202 湯水処理分配器 203 給排管 204 給排管端部 204’ 急速吸入兼健常者浴槽循環パイプ 205 給排管端部フィルター 205’ 排水 206 排水管 206’ 排水側切り替え弁 207 排気管 207’ 吸入側切り替え弁 211 ポンプ 212 ヒーター 213 水処理塔 214 オゾン発生装置 215 紫外線照射装置 221 水 222 湯 301 セル 302 連結材 303 エアーマットシート 401 水洗用ノズル 402 洗浄促進処理剤用ノズル

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドの体と接触する面の少なくとも一
    部に、使用時に容器様立体形状をなす防水シートを敷
    き、防水シートの少なくとも端部を含む一部をベッドの
    周辺部の少なくとも一部に固定し、ベッドの体と接触す
    る面の少なくとも一部をシートの固定した端部より相対
    的に低下させることにより、生じた防水シートの容器様
    立体形状の内容積部分に水を容れることにより浴槽とな
    るベッド。
  2. 【請求項2】 防水シートが、ベッドの体と接触する面
    の少なくとも一部が低下して生じた立体形状に合わせて
    成形された防水シートである請求項1記載の浴槽となる
    ベッド。
  3. 【請求項3】 防水シートが、防水シートの固定された
    部分と、相対的に低下されるベッド面上に敷かれる防水
    シートの部分との間に、相対的に低下されるベッド面の
    移動距離に見合った折り返し部を設けたものであり、非
    入浴時には折り返し部が低下されるベッド面とその周辺
    の非低下部との間に収容され、入浴時には折り返し部が
    展張されて容器様立体形状の側面をなす請求項1記載の
    浴槽となるベッド。
  4. 【請求項4】 折り返し部が伸縮性の材料または伸縮性
    の構造のものでできている請求項3記載の浴槽となるベ
    ッド。
  5. 【請求項5】 防水シートの体と接触する面の少なくと
    も一部がエアーマット構造を持つ請求項1記載の浴槽と
    なるベッド。
  6. 【請求項6】 エアーマット構造が、エアーマットの表
    面から空気を噴出できる多数の穴を有するものである請
    求項5記載の防水シート。
  7. 【請求項7】 少なくとも、ベッド面を相対的に低下さ
    せる工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド面を相
    対的に上昇させる工程が全自動で行なわれる請求項1記
    載の浴槽となるベッド。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の浴槽となるベッドに、上
    部排泄物落下室と下部排泄物貯留室とその間を仕切る弁
    とからなるトイレを着脱自在に取り付け、該浴槽への給
    水設備を利用して水洗式とし、排気設備を利用してそれ
    らの臭気を吸引排出できる請求項1記載の浴槽となるベ
    ッドに附属される着脱式トイレ。
  9. 【請求項9】 ベッド面が可変であることを利用した移
    乗可能な請求項8記載の着脱式トイレ。
  10. 【請求項10】 下部排泄物貯留室が取り外し可能なも
    のである請求項8記載の着脱式トイレ。
  11. 【請求項11】 防水シートが、40℃において少なく
    とも50kg/cm2の引張強さを有し、排水後の防水
    シート上への残水量が多くとも200g/m2である請
    求項1記載の浴槽となるベッド。
  12. 【請求項12】 撥ね防止用補助シートを備えた請求項
    1記載の浴槽となるベッド。
  13. 【請求項13】 被覆用補助シートが防水シートの一部
    に取り付けられた請求項12記載の浴槽となるベッド。
  14. 【請求項14】 浴槽の上部面の少なくとも一部が被覆
    シートで覆われた請求項13記載の浴槽となるベッド。
  15. 【請求項15】 被覆シートが防水シートの一部に取り
    付けられた請求項14記載の浴槽となるベッド。
  16. 【請求項16】 ベッドの体と接触する面が、複数の分
    割された部分からなる請求項1記載の浴槽となるベッ
    ド。
  17. 【請求項17】 複数の分割された部分が、ベッドの長
    手方向と直角に分割された請求項16記載の浴槽となる
    ベッド。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の浴槽となるベッドと、
    他の浴槽と、湯の入った該他の浴槽から浴槽となるベッ
    ドの浴槽へ給湯あるいは循環するための配管及びポン
    プ、並びに請求項1記載の浴槽から排水する配管及びポ
    ンプからなる入浴およびベッドシステム。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の浴槽となるベッドと、
    他の浴槽と、湯の入った該他の浴槽から浴槽となるベッ
    ドの浴槽へ給湯あるいは循環するための配管及びポン
    プ、請求項1記載の浴槽から排水する配管及びポンプか
    らなる入浴設備、並びに請求項8記載の着脱式トイレか
    らなる入浴、トイレおよびベッドシステム。
  20. 【請求項20】 防水シートの固定端部に対して相対的
    に低下させることができるベッド面を持ったベッドと使
    用時に容器様立体形状をなす防水シートとからなり、ベ
    ッドの体と接触する面の少なくとも一部に、使用時に容
    器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シートの少
    なくとも端部を含む一部をベッドの周辺部の少なくとも
    一部に固定し、ベッドの体と接触する面をシートの固定
    した端部より相対的に低下させることにより、生じた防
    水シートの容器様立体形状の内容積部分に水を容れるこ
    とにより浴槽となる浴槽兼用ベッド。
  21. 【請求項21】 エアーマットを構成する複数のセル
    が、剛性と撓み性を備えた連結材で相互に連結され、一
    つのセルにかけられた荷重が連結材を通して他のセルに
    分散されるエアーマット。
  22. 【請求項22】 エアーマットを構成する複数のセル
    が、剛性と撓み性を備えた連結材で相互に連結され、一
    つのセルにかけられた荷重が連結材を通して他のセルに
    分散され、セルが相互に独立して膨張または収縮を行う
    ことが可能なエアーマット。
  23. 【請求項23】 エアーマットを構成する複数のセルが
    身長方向と直角方向に複数の空気室に分割されていて、
    体の右側または左側のセルを膨張もしくは収縮させ、寝
    ている人の体を左または右に傾けて体位変換ができるエ
    アーマット。
  24. 【請求項24】 体の右側または左側のセルを膨張さ
    せ、そのとき体の左側または右側のセルを収縮させるこ
    とにより、寝ている人の体を左または右に傾けて体位変
    換ができる請求項23記載のエアーマット。
  25. 【請求項25】 エアーマットのセルが剛性と撓み性を
    備えた材質で相互に連結されていて、セルが身長方向と
    直角方向に複数の空気室に分割されていて、体の右側ま
    たは左側のセルを膨張させ、寝ている人の体を左または
    右に傾けることにより、体圧の分散と体位変換ができる
    エアーマット。
  26. 【請求項26】 エアーマットの一部に手でエアーマッ
    トを保持できる部分を持ち、担架として使用できること
    を特徴とするエアマット。
  27. 【請求項27】 ベッドの上部に設けられてベッドから
    取り外し搬送可能な枠と、該枠に取りつけられ、枠を支
    持体として担架として人を載せられるることを特徴とす
    るエアーマット。
  28. 【請求項28】 局部洗浄用の水噴出ノズルと洗浄促進
    処理剤で局部を処理するための噴出ノズルを備えたもの
    である水洗式トイレ。
  29. 【請求項29】 局部洗浄用の水と洗浄促進処理剤が同
    一のノズルから噴出されることを特徴とする水洗式トイ
    レ。
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