JPH1119138A - 患者支持装置 - Google Patents

患者支持装置

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JPH1119138A
JPH1119138A JP10143531A JP14353198A JPH1119138A JP H1119138 A JPH1119138 A JP H1119138A JP 10143531 A JP10143531 A JP 10143531A JP 14353198 A JP14353198 A JP 14353198A JP H1119138 A JPH1119138 A JP H1119138A
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waste
patient
container
liquid
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JP10143531A
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English (en)
Inventor
Demetrios A Parno
エイ パーノ,デメトリオス
James R Strupman
アール ストルプマン,ジェイムズ
James Milton Cherry Thomas
ミルトン チェリー トーマス,ジェイムズ
David N Ashkraft
エヌ アッシュクラフト,デイヴィッド
Roger D Darlton
ディー ダルトン,ロジャー
James J Romano
ジェイ ロマーノ,ジェイムズ
Kenneth R Smith
アール スミス,ケネス
Timothy R Trawernicht
アール トラウアーニヒト,ティモシー
Michael V Bolden
ヴィー ボルデン,マイケル
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Hill Rom Co Inc
Original Assignee
Hill Rom Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者のケアおよび治療に関連して生ずる便や
尿およびその他の液状汚物に対する汚物処理を円滑に行
い得る患者支持装置がない。 【解決手段】 圧縮空気を含むように形成された支持気
嚢48と液体不透過の皿部材62とを具え、支持気嚢4
8は、複数の不連続な細長い円筒形の突起50を定め、
自由端部を有する各突起50は、患者身体の少なくとも
一部の重量を支えるように配置された患者の支持面60
を定め、皿部材62は、支持気嚢48の突起50の少な
くとも自由端部の複数個に適合してこれらを受容するよ
うに支持気嚢48上に取り付けられ、かつ突起50を受
容する場合に突起50の支持面60のレベルの下方に配
置される床部64によってさらに定められ、さらに床部
64を通して定められた少なくとも1個の廃液口66に
よってさらに定められ、床部64は、少なくとも1個の
廃液口66の方向に傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1991年11月
13日に出願された米国特許第07/792216号の
一部継続出願であり、病院ベッドや車椅子あるいは診療
台などの患者に関して生ずる液状汚物を処理可能な患者
支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】患者
の失禁処理は特に大変な作業を伴う。腸や膀胱の制御が
できないか、あるいは十分な能力がなく、必要が生じた
ときに従来のトイレ設備まで移動できない患者が多数い
る。そのような患者が腸および/または膀胱の失禁とい
う事態になったとき、生じた汚物に相当長時間の接触を
余儀なくさせられる。これは患者にとって人間関係の上
でも屈辱的なばかりでなく、そのような汚物で皮膚が侵
されてかぶれてしまう。さらに患者のからだを清めたり
寝床を整えたりするのは看護スタッフにとってとりわけ
疎まれる作業であり、看護上の士気にも悪影響をもたら
す。そのうえ、このような事態がおきるたび、失禁した
患者を清拭するのに一人につき20から40分の看護時
間を要する。患者のなかには、失禁事態が生じてからだ
を清めるのに要する時間が全看護時間の40%に達して
いるものもいる。さらに一人の看護人が患者の失禁後、
じゅうぶんに清拭できるほどその患者だけにかかわって
いることはしばしば不可能となる。したがって、清拭作
業に従事している要員が看護スタッフのなかで一人以上
必要となってくる。
【0003】膀胱失禁を処理するのに適用されている従
来の方法の一つに患者に導尿管を差し込む方法がある。
この方法によれば、患者が特別な労力を費やしたり協力
したりする必要はないが、内在する導尿管がしばしば感
染をおこし、導尿管を使用している老人患者の死亡原因
をもたらすもののひとつとなっている。
【0004】Fugett による米国特許4631762号
に開示された装置では、患者は失禁事態が差し迫ってい
ることに気付き、それを看護スタッフに知らせなければ
ならない。あるいはその装置を動かすためになんらかの
処置をして失禁事態に対処できる配置をとらなければな
らない。例えば、この Fugett の装置では、マットレス
の一箇所を取り外し、便座をマットレスと同じ高さまで
持ち上げなければならない。その他にも、Hallによる米
国特許3014224号および同3129438号、Ba
rnett による同3503083号、White による同35
62824号、Tuckerによる同3605138号、DiMa
tteoらによる同4054959号および4085471
号、Zur による同4258445号、Pauna による同4
821348号、Nishiguchiによる同4754508
号、Korchinskiらによる同4800599号、Usumanら
による同4805249号、Kuhnによる同500179
0号に開示されている装置は、いずれも失禁事態に対処
できるよう配置の仕直しを要するものばかりである。さ
らに、このような装置は、患者の移動が大掛かりとな
る。このような移動はある種の患者、例えばじゅく瘡潰
瘍のような過敏な皮膚の患者にとっては特に避けなけれ
ばならないものである。さらにこのような装置は、Good
win による米国特許4745647号や、Thomads らに
よる同4949414号、そしてVrzalik による同50
03654号に開示された低空気漏洩ベッド(low air
loss bed)のようなタイプの患者支持装置には適用が困
難となる。つまり、ベッドとなる水平方向の重量を受け
るこのような主支持装置の下部に空気式の延長“プラミ
ング(plumbing)”が必要になってくるからである。
【0005】Ferrand による米国特許5023967号
に開示された装置は、大孔部540(図58および図6
0)を有し、患者の排泄器官を受けとめるように配され
た膨張可能な支持クッションを備えており、いかなる排
泄物もその孔部に落ちるようになっている。しかし、こ
のような装置は患者の動きを厳しく制限し排泄器官がク
ッションの孔部と一直線上にのらないこともある。さら
に患者の背中側を支えきれないので患者がが安楽でなく
なる。Allen らによる米国特許3757355号や、Ob
son らによる同2656549号に開示された装置で
は、患者を支えている面の中央に大孔部があり、その部
分では支えていないことになる。
【0006】Freeman による米国特許3757356
号、Hartmannによる同4870710号およびKuhnによ
る同5001790号に開示された装置は、通常にから
だを支えているベッドの面の上に配置されるので、支持
面がいびつになってどれも安楽さに欠けるという問題が
生ずる。
【0007】さらに、Smith による米国特許49659
00号に開示された装置では、臭気処理を行っていない
ことや、失禁事態のあと長時間にわたって悪臭が発生す
ること以外にその事態をスタッフに知らせる手段がない
ことが問題であり、そのうえ欠点はこれに限らない。し
かもこの装置は固形汚物の処理には有効でない。
【0008】
【発明の目的】本発明の主な目的は、32ミリメートル
水銀柱以下の圧力(界面圧力)で、またベッドのヘッド
部分が水平線に対し傾斜して接合されているときはさら
に減少した力配分で、すべての患者とベッドの位置方向
に対して患者の重量を支え、圧力放出を行う患者支持装
置を提供することである。
【0009】さらに本発明の主な目的は、患者のケアお
よび治療に関連して生ずる便や尿およびその他の液状汚
物に対する汚物処理可能な患者支持システムにおいて、
このシステムをモジュール的に付け加えていく構成要素
として連接可能な低空気漏洩患者支持システムにも適合
させることができるようなシステムを提供することであ
る。
【0010】本発明の他の主な目的は、失禁処理可能な
患者支持システムにおいて、使用方法が簡単なこと、技
術的に進歩していること、従来方法より優れているこ
と、看護スタッフに時間的余裕をもたらし処置を容易な
ものにすること、および失禁事態に先だって患者も看護
スタッフも用心したり協力したりする必要がないことな
どの利点を合わせ持ったシステムを提供することであ
る。
【0011】また本発明の他の主な目的は、患者の世話
に関連して生ずる汚物を処理可能な患者支持装置におい
て、患者が自分の腸および/または膀胱の失禁を処理す
るために何らかの協力をしたりおよび/または労力を費
やしたりする必要のない装置を提供することである。
【0012】さらに本発明の主な目的は、患者の世話や
治療に関連して生ずる汚物を集めることが可能な患者支
持システムにおいて、このような汚物を封印でき、手軽
に清潔に処理でき、そして簡単に処分できるシステムを
提供することである。
【0013】さらに本発明の別の主な目的は、失禁処理
可能な患者支持システムにおいて、尿や便を封印でき、
手軽に清潔に処理でき、そして簡単に処分できる方法
で、このような汚物を集めるシステムを提供することで
ある。
【0014】さらに本発明の主な目的は、従来技術に比
べ患者をより乾いた状態で、より清潔に保てる液状汚物
処理可能な患者支持システムを提供することである。
【0015】また本発明の主な目的は、各患者の失禁事
態を処理するのに看護婦の費やす時間や労力を減らす失
禁処理可能な患者支持システムを提供することである。
【0016】さらに本発明の別の主な目的は、失禁処理
可能な患者支持システムにおいて、患者をどちらに向け
ることも可能とし、病院スタッフ2人以上の要員を必要
とせずに患者の世話を迅速化させるシステムを提供する
ことである。
【0017】さらに本発明の別の主な目的は、患者の失
禁処理に関わるコストを削減できる失禁処理可能な患者
支持システムを提供することである。
【0018】さらに本発明の別の主な目的は、失禁事態
に必要な備品の量を減らす失禁処理可能な患者支持シス
テムを提供することである。
【0019】さらに本発明の別の主な目的は、失禁処理
可能な患者支持システムにおいて、失禁事態後の清拭中
に患者の皮膚のダメージを減らすようにあるいはそれ以
上のダメージを与えないように皮膚をかぶれさせない清
拭技術を含むシステムを提供することである。
【0020】さらに本発明の別の主な目的は、失禁処理
可能な患者支持システムにおいて、尿の量を測定する必
要のない患者やすすぎ液から汚物液の全量をネットで排
してもよい患者に対して、挿入式のカテーテルを使用す
る必要性のないシステムを提供することである。
【0021】さらに本発明の別の主な目的は、失禁事態
に関わる臭気を抑えられる失禁処理可能な患者支持シス
テムを提供することである。
【0022】本発明の他の目的や利点の一部は、以下の
説明に述べられて明らかとなるか、あるいは本発明を実
施することによっても知ることができよう。本発明の目
的や利点は、添付の請求の範囲に特に指摘された手段や
その手段との組み合わせにより、理解されて達成されよ
う。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明による患者支持装
置は、患者の治療および/またはケアと維持に付随する
少なくとも1種の液体の存在下での患者の支持装置であ
って、圧縮空気を含むように形成された支持要素と、液
体不透性皿部材とを具え、前記支持要素は、相互に隣接
し、かつ相互から分離して配置される、複数の不連続
な、細長い円筒形の支持突起を定め、かつ自由端部を有
する各前記支持突起が、患者身体の少なくとも一部の重
量を支えるように配置された患者支持面を定める一方、
前記皿部材は、前記支持要素の前記支持突起の少なくと
も前記自由端部の複数個に適合してこれらを受容するよ
うに形成され、かつ前記支持要素上に取り付けられ、前
記支持突起を受容する場合に、前記支持突起の前記支持
面のレベルの下方に配置される床によってさらに定めら
れ、さらに前記床を通して定められた少なくとも1個の
ドレン開口によってさらに定められ、前記床は、前記少
なくとも1個のドレン開口方向に傾斜するように形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0024】本発明における液体は、患者のケア, 維持
および/または治療に関連して生ずる、失禁, 入浴ある
いは患者治療中の液状物のコントロールいずれからの汚
物であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の患者支持装置において、
前記支持要素は、この支持要素内の前記複数の不連続支
持突起の下方に配置される空気透過性フォーム要素をさ
らに有するものであってもよい。
【0026】また、前記支持要素は、ドレン開口と、こ
のドレン開口の方向に傾斜した床とをさらに定めるもの
であってもよい。
【0027】さらに、前記支持要素の前記支持突起の前
記支持面に適合する前記皿部材の部分によって、前記皿
部材の頂部上に支えられるように配置される液体透過性
フィルタシートをさらに具えるようにしてもよい。
【0028】本発明における患者支持装置は、患者のか
らだの少なくとも一部分を支える支持手段を有する。患
者のからだの部分を支える支持手段は、圧力放出を行っ
て、しかも典型的なものとしては、いかなる患者支持装
置の(患者のからだの他の部分を支えるのに用いられる
こともあり得る)いかなる患者支持面とも共存できるよ
うに患者を支えられることが望ましい。つまり、本発明
の装置が組み入れられたとき、患者のからだの部分を支
える支持手段は、患者支持面と同じ高さであれば望まし
い。例えば、患者支持面が低空気漏洩ベッドの膨張可能
なサックの上部表面によって構成されるならば、本支持
手段はこれと「同一面」で患者のからだの部分を支える
ようになっていることが望ましい。
【0029】ここに形態で示されているように、患者の
からだの部分を支えるこの支持手段は、支持部材を有す
る。この支持部材は、膨張可能な気嚢(bladder )の形
態にすることが可能であり、この気嚢は圧縮空気が充填
されるように構成された気密性の高い容物である。支持
部材の他の例としては、ポリウレタン製連続気泡で形成
された支持クッションでもよく、これは支持気嚢と同様
に形成されている。支持部材は複数の突起がこの部材の
床部から持ち上がったように形成されていることが望ま
しい。各突起の横断面は円形状でも多角形状でもよい。
各突起の自由端により患者支持面が決まり、この支持面
は本発明装置の利用者のからだの部分の重量を支えるよ
うに構成される。患者のからだにかかる圧力が代表的毛
管閉鎖しきい値圧力である32ミリメートル水銀柱より
低圧になるような通常のパターンで、複数の突起は並ぶ
ことができる。突起は完全に互いに分離していて、支持
面から床部まで突起の全長に沿って各突起間にギャップ
がある。各突起の支持面面積対ギャップ面積の比率は1
以上であるのが望ましい。各突起の高さは、患者のから
だの最も重い部分をどちらにも傾かない中立面において
維持したときの変形にも対応できるだけの高さは必要で
ある。しかし、その横断面積の大きさとの釣り合いで相
対的に各突起が高すぎると不安定になる。
【0030】本発明によれば、患者のからだの部分を支
えている支持手段において、少なくともからだの一部を
支えられている患者の失禁, 入浴あるいは他の治療から
生ずる汚物捕捉手段を設けることができる。捕捉手段は
患者のからだの部分を支えている支持手段により支えら
れているのが好ましく、支えられているからだの部分と
この支持手段の間に支えられているのが好ましい。ここ
に形態で示されているように、捕捉手段は支持部材の支
持突起の少なくとも自由端の構成に無理なく適合するよ
うな構成で皿部材を有しているのが好ましい。この皿部
材は、突起に適合している部分の全長に沿って、突起間
のギャップを維持できるような構成であれば望ましい。
【0031】この皿部材は極めて柔軟な材質で作られて
いるので、支持部材がつぶれたときに皿部材までつぶれ
て平面状になってしまうといったような実質的な故障は
起きないようになっている。皿部材を作っている材質
は、極めて柔軟で厚さが20ミリメートル位のエラスト
マーのような、液体不透過性のものがよい。皿部材の材
質には抗菌性を有するものが好ましい。皿部材は、液状
汚物の重力排液をより確実に行えるように、外側表面が
疎水性材質であるが疎水性材質の層でコーティングされ
ていることが望ましい。皿部材には支持突起の支持面よ
り下部に配置される床部がある。皿部材の床部は、この
床部を通過する一つ以上の排液孔にむかって傾斜してい
るのがよい。つまり、皿部材の床部は皿部材の周縁部か
ら排液孔にむかって一定の割合で高さが減少するように
構成されているのが望ましい。皿部材の排液孔は、汚物
除去導管を介して、中央部にあって支持部材の基底部を
通る孔を貫通する排液用の器具に連結している。
【0032】別の形態では、複数の格子で構成された皿
部材もある。それぞれの格子は支持部材の各支持突起の
ひとつひとつの支持面上にある。格子状の構造なので、
多少盛り上がった部分が複数集まって局部的な外部形状
が定まり、この複数の盛り上がった部分は窪んでいる仕
切り部分によってひとつひとつが分離される。盛り上が
り部分が患者のからだを支え、一方仕切り部分は患者の
からだから液体を迅速に流出させるためのものである。
【0033】さらに本発明によれば、捕捉手段が液体透
過フィルタシートを有し、皿部材の上部に渡されるよう
に配置され、皿部材より患者のからだに近接している。
ここに形態で示されたように、液体透過フィルタシート
は格子構成部分によって皿部材の上部に渡されるように
配置され捕捉手段の一部分をなし液体を透過させるよう
になっている。このフィルタシートはより大きな固体汚
物物質を残し、このより大きな粒子類が皿部材や(後述
の)汚物除去導管に詰まらないように、ろ過器として機
能する。またこれは皿部材の排液孔と連結されているこ
とが好ましい。フィルタシートは柔軟なスクリーンのよ
うな布地構造で、個々の形態で複数の孔を有しているの
が好ましい。フィルタシートの材質としては、抗菌性が
あり、アレルギー性が低く、燃焼しにくく、疎水性で乾
きが速く、臭気が発生しにくく、細菌発達防止性があ
り、また尿や便また病院関係で普通に見られるあるいは
使用される流体からの汚れが予期されるように環境にお
いて繰り返し使用されても汚れにくいようなものが望ま
しい。さらに加えて、フィルタシートを形成する材質と
しては引っ張り強さが高く今迄の病院のドローシートの
引っ張り強さ以上で、フィルタシートをドローシートと
して使用できるように摩擦係数が非常に小さいものが望
ましい。フィルタシートは小孔が集まる箇所のまわりに
連続境界線をなすように強化されたエッジを有している
のが好ましい。他の形態としては、境界部分にも固定さ
れたハンドルやグリップ孔が設けられていてもよい。
【0034】さらに本発明によれば、皿部材の上部から
離れないようにフィルタシートを固定させておく手段が
脱着可能に備えられている。ここに形態で示されている
ように、このフィルタシートの脱着可能な固定手段は、
面ファスナを保持する長い基体を有し、フィルタシート
の外側表面の両側のエッジ付近に水平に配置されると好
ましい。水平に配置されたこれらの基体は、面ファスナ
を保持しサイドパネルの外側表面の両側のエッジ付近に
垂直に配置された基体と組み合わされる。サイドパネル
自体は後述するアダプタシェルの自由端壁表面に取り付
ける。サイドパネルの内側表面には複数の他のスナップ
が設けられ、このスナップは空気膨張されたクッション
(後述)の複数の相手スナップ(後述)に脱着可能に取
り付けられるので、フィルタシートを適切な位置に収
め、しかもフィルタシートがドローシートとして使用さ
れるときは常に、閉じていた面ファスナを開けて、フィ
ルタシートを外すことができるようになっている。他の
形態としては、サイドパネルの外側表面に設けられた他
のスナップと組み合わされるスナップの形式で複数の結
合部材を備えているフィルタシートがある。フィルタシ
ートスナップの止め端は、フィルタシートの境界部分の
表面で使用するため表面に出ていることが好ましい。
【0035】さらに本発明によれば、捕捉手段によって
捕捉された汚物物質を取り除くための除去手段を設ける
ことができる。ここに形態で示されているように、汚物
除去手段は1個以上の汚物除去導管を有しているのが望
ましい。汚物除去導管は、皿部材の排液孔と連通するよ
うに構成されている。また排液管継手は排液孔を通過し
汚物除去導管に接続していることが望ましい。また、除
去手段が汚物除去導管と連通している仮貯蔵タンクを有
するのが好ましい。ここに形態で示されているように除
去手段はさらに、少なくとも除去手段と汚物除去導管に
吸引力をもたらすように構成された真空ポンプを有す
る。
【0036】さらに本発明によれば除去手段は、捕捉手
段から除去した流体内の空気から液体を分ける分離手段
を有することができる。ここに形態で示されているよう
に、分離手段は分離管を有していることが好ましい。こ
の分離管は、汚物除去導管が分離管を介して仮貯蔵タン
クと連通するように構成される。分離管は180度曲げ
られている部分で構成されていることが望ましい。この
曲がっている部分は汚物除去導管を出た汚物流体が仮貯
蔵タンクに入るまでの汚物流体の通路内に配置されるの
が好ましい。仮貯蔵タンク内に配置される分離管の曲げ
られている部分には、通常は仮貯蔵タンクの底部に向か
って下向きとなる点に向かうスロットが構成されてお
り、その結果遠心力により、空気から液体を分離しその
液体はスロットを介して仮貯蔵タンクの底部に向けられ
るようになっている。
【0037】さらに本発明によれば除去手段は、持ち運
びができる手作業で支持できるような真空ウォンド(va
cuum wand )を吸引具として有することができる。これ
は、分流弁を介して仮貯蔵タンクと真空ポンプに連通し
て接続されており、その結果真空ポンプは真空ウォンド
の自由端に吸引力をもたせるような方法で配置される。
真空ポンプに連通している真空ウォンドの先端まで接続
される吸引ラインは、真空ウォンドで吸引したとき導入
される液体噴射によって予め潤滑化することもできる。
【0038】さらに本発明によれば、真空ウォンドの起
動に応じて真空ポンプの運転をコントロールする制御手
段を設けることができる。ここに形態で示されているよ
うに、真空ポンプ制御手段は、吸引モードで真空ポンプ
と連通して真空ウォンドを操作する活性化スイッチから
の信号を受けて、真空ポンプを通常の連続運転速度より
高い速度に起動させるようにプログラムされているコン
トローラを有することができる。速度が高くなると真空
ポンプは、真空ウォンドおよび汚物除去導管の両方に十
分な吸引力を与え、汚物流体を皿部材から排し仮貯蔵タ
ンクに移送する。
【0039】本発明によれば、真空ポンプが除去手段か
ら汚物を引き出し真空ポンプ導管にこの汚物を戻さない
ようにさせる防止手段を設けることができる。ここで真
空ポンプ導管とは真空ポンプを仮貯蔵タンク内部と連通
させる管のことである。ここに形態で示されているよう
にこの汚物戻り防止手段には、仮貯蔵タンク内の高い位
置にある高性能の液レベルセンサからの信号を受け、処
置が必要なことをオペレータに信号で知らせながらポン
プを止めるコントローラを有していてもよい。
【0040】さらに本発明によれば、臭いを制御する手
段を設けることができる。ここに形態で示されているよ
うに、臭いの制御手段は活性炭のような臭いフィルタを
備えるキャニスタを含むことができる。また、キャニス
タの接続は、真空ポンプが吐き出してからキャニスタを
通過させる、あるいは真空ポンプに入る前にキャニスタ
を通過させる、どちらかの方法で行う。
【0041】さらに本発明によれば、除去手段は洗浄手
段を有することができる。ここに形態で示されているよ
うに、洗浄手段は、すすぎ洗い溶液を保持するすすぎ洗
い溶液容器を有することができる。さらに洗浄手段は、
すすぎ洗い溶液容器から真空ポンプにすすぎ洗い溶液を
移送するすすぎ洗い溶液導管を有することができる。ま
た洗浄手段は、圧力下で真空ポンプにすすぎ洗い溶液を
導入するすすぎ洗い溶液ポンプを有することができる。
さらに洗浄手段は、真空ウォンドに固定されたすすぎ洗
い溶液噴射ノズルを有することができ、すすぎ制動器の
起動に応じて真空ポンプによりこのノズルからすすぎ洗
い溶液を押し出す。このノズルは真空ウォンドの先端部
とは接触せずに先端部の背後側をベースとして噴射を向
けるように構成配置されている。真空ウォンドの先端部
は、背後側に安全ルーバを設け、すすぎ洗い溶液が溜ま
るようなこともなく、この先端部を介して吸引が面に直
接作用するようになっている。また洗浄手段は、噴射ノ
ズルに提供される液体の温度を調整する手段を有するこ
とができる。洗浄手段は、ノズルから提供されるすすぎ
洗い溶液の噴射をさえぎるように構成配置された噴射ガ
ードを備えることができる。洗浄手段は、ノズルに対す
る要求に応じてすすぎ洗い溶液の波動を起こさずに、す
すぎ洗い溶液を提供する手段を有することができる。
【0042】本発明によれば、すすぎ洗い溶液容器を受
容する手段を設けることができる。ここに形態で示され
ているように、すすぎ洗い溶液容器受容手段には、すす
ぎ洗い溶液容器を受容するために構成された第1ハウジ
ングがあると好ましい。この第1ハウジングは、すすぎ
洗い溶液容器の相互形成部分がスライド可能に繋げるよ
うに構成されたスライドレセプタクルを備えると好まし
い。
【0043】本発明によれば、すすぎ洗い溶液容器の所
定の液レベルを検出し、その検出に応じて信号を発する
手段を設けることができる。すすぎ洗い溶液レベル検出
手段は、すすぎ洗い溶液容器の第1ハウジング内で常任
的に固定された部分を有し、またすすぎ洗い溶液容器内
の液レベルが液レベル検出の近接に達すると電気的レス
ポンスを出しそれを検出回路に提供する。検出回路はマ
イクロプロセッサのようなコントローラに電気的に接続
され、コントロールパネルの警告信号を発し、オペレー
タにすすぎ洗い溶液容器に液を満たし直すように忠告す
る。
【0044】本発明によれば、オペレータが真空ウォン
ドを操作しようとするときは常に、すすぎ洗い溶液ポン
プが真空ウォンドにすすぎ洗い溶液を自動的に送る手段
を設けることができる。ここに形態で示されているよう
に、このすすぎ洗い溶液ポンプ自動起動手段はすすぎ洗
い溶液導管内に圧力スイッチとアキュムレータを備える
ことができる。他の形態においては、オペレータが真空
ウォンドを使用しようとするときは常に、すすぎ洗い溶
液ポンプを動かすためにマイクロスイッチが起動され
る。すすぎ洗い溶液容器内の溶液レベルが低すぎるとき
はすすぎ洗い溶液ポンプが働かないようにするため、す
すぎ洗い溶液容器内の液レベル検出をチェックすること
を、コントローラに予めプログラムしておくとよい。
【0045】さらに本発明によれば、すすぎ洗い溶液容
器が確実にハウジングに収まっていることを検出する手
段を設けることができる。ここに形態で示されているよ
うに、確実受容の検出手段は接続されて、信号をコント
ローラに送り、つづいてコントローラはこれをコントロ
ールパネルに送る。確実受容の検出手段は、コントロー
ラと電気的に連通して接続されているマイクロスイッチ
と、すすぎ洗い溶液容器の第1ハウジング内で常任的に
固定されたばね付勢プランジャを持った電気回路を有す
ることができる。ここでマイクロスイッチは、すすぎ洗
い溶液容器が第1ハウジングに収まっているとき、回路
にその電気的状況を変更させるようになっている。
【0046】第1ハウジングには、すすぎ洗い溶液容器
が第1ハウジングに収まっているとき、液レベル検出手
段をコントローラに自動的に連結させる手段が設けられ
ている。このような自動結合手段は、第1ハウジング内
に固定されたばね付勢プランジャを備え、すすぎ洗い溶
液容器が第1ハウジングに収まっているときにすすぎ洗
い溶液容器と結び付いてマイクロスイッチの状況を変更
させる。
【0047】さらに本発明によれば、第1ハウジングに
は、すすぎ洗い溶液容器が第1ハウジングに収まってい
るとき、すすぎ洗い溶液容器を真空ウォンドのすすぎ洗
い溶液噴射ノズルに自動的に連結させる手段が設けられ
ている。ここに形態で示されているように、すすぎ洗い
溶液容器連結手段は、この手段がハウジングから外れた
とき、いかなるすすぎ洗い溶液であってもすすぎ洗い溶
液容器からもれださないように構成されている。この連
結手段は、雄部材と雌部材を備えるドリップレス連結器
を有すると好ましい。それぞれの部材は、ばね荷重をう
けたポペット型の容物を備えており、この容物の孔は相
互に結び付かない限りシールされている。一方の部材
が、すすぎ洗い溶液容器の外側に形成された入口/出口
弁の一部をなし、レベルセンサのレベルよりわずかに低
いレベルにある自由端を有するサイホン部材に連結され
ることができる。他方の部材はハウジングの外側に固着
され真空ウォンドに接続しているすすぎ洗い溶液導管を
連通するように構成されている。
【0048】さらに本発明によれば、除去手段によって
捕捉手段から除去された汚物を収集する手段を設けるこ
とができる。汚物収集手段は、除去手段に連通するよう
に配置され、さらに汚物を患者のまわりから離し患者の
対応をする人がそこに含まれている汚物の最終的な処置
ができるような状態で汚物を含有するのが望ましい。こ
こに形態で示されているように、収集手段が汚物収集容
器を備えていることが好ましい。汚物収集容器はすすぎ
洗い溶液容器と同様の手段を有しているが、レベルセン
サ手段については、ほとんど無くなった状態ではなく満
たされた状態を検出するので、容器の一番上近くに配置
されている点が異なる。
【0049】ここに形態が示されているように、収集手
段はさらに汚物移送ポンプと汚物移送導管を備えている
ことが好ましい。汚物移送導管は仮貯蔵タンクの底部に
ある出口孔と汚物収集容器を汚物移送ポンプを介して接
続するものである。
【0050】さらに本発明によれば、仮貯蔵タンク内で
汚物が堆積して所定のレベルまでなったときは常に、除
去手段から汚物収集容器に汚物を移送できるように、汚
物移送ポンプの運転を制御する手段を設けることができ
る。ここに形態が示されているように、汚物移送ポンプ
制御手段が仮貯蔵タンクに関連して配置されることので
きるもう一つの液レベルセンサを備えていることが好ま
しい。このセンサは、仮貯蔵タンクから汚物収集容器へ
汚物を圧入させるために、汚物移送ポンプを起動させな
ければならないとき、それを検出する。適切な液レベル
センサの一形態として、仮貯蔵タンクの底付近に配置さ
れる容量性の液レベル近接センサがある。除去手段から
収集手段に汚物を移送できるように、汚物移送ポンプの
運転を自動的に制御する手段には、さらに加えてセンサ
を有する電気回路に備えることができる。この電気回路
は信号を発し、この信号をコントローラに供給する。電
気回路からのこの信号を受けて、コントローラは予めプ
ログラムされた機能および操作がいくつであっても実行
できる。汚物移送ポンプを起動させることもこの操作の
ひとつである。さらにコントローラは、汚物移送容器内
の液レベルセンサをチェックし、液レベルセンサが汚物
移送容器内部の汚物レベルが高くなりすぎたことを知ら
せたときは、汚物移送ポンプの運転を行わないようにす
る。
【0051】さらに本発明によれば、仮貯蔵タンク内の
所定の液レベルを自動的に検出し、その検出に応じて信
号を発する手段を設けることができる。ここに形態で示
されているように、この液レベル検出および信号手段
は、容量性の液レベル近接センサが備えられていること
が好ましい。このセンサは、仮貯蔵タンクがその容量の
所定の割合まで満たされたときそれを検出し信号を発す
るために構成、配置されている。このセンサは液レベル
検出電気回路の一部であり、その電気回路は、仮貯蔵タ
ンク内で所定のレベルでの液の有無に応じて、コントロ
ーラに信号を提供する。このコントローラは、検出回路
によって送られた信号に応じて警告信号を起動させる。
【0052】汚物収集容器とすすぎ洗い溶液容器は、各
容器が本発明の汚物処置手段に接続されたとき、汚物収
集容器がすすぎ洗い溶液容器と混同使用されることを防
止する手段を提供できるように、別々に構成されている
のがよい。あるいは、それぞれの容器のコネクタが、異
なって構成され、相対的に異なる位置に配されていても
よい。いずれの場合にも両方の容器の混同使用は起こり
えない。各コネクタは迅速に外れるタイプのものがよ
い。容器が接続されているときは汚物を受けられるよう
にコネクタは自動的に開いたままで、一方、容器が外れ
ているときは適用に応じて容器を満たすために、あるい
は容器を開けるために容器を離れた場所に移動すること
ができるようにコネクタは自動的に閉じたままである。
【0053】さらに本発明によれば、失禁事態で患者が
排した流体量の変化を留めておく手段を設けることがで
きる。ここに形態で示されているように、排された流体
の評価手段は、半透明材質の汚物収集容器を形成するこ
と、およびその容器の内側あるいは外側表面積の変化を
提供することを含んでおり、結果的にその容器内の流体
を視覚的に観察できるレベル表示器を提供する。
【0054】さらに本発明によれば、汚物発生事態を検
出し信号を発する手段を設けることができる。この検出
信号手段は捕捉手段、除去手段および収集手段の少なく
とも一つと接続していることが好ましい。ここに形態で
示されているように、この検出信号手段は湿気センサを
備えることができ、このセンサは、捕捉手段、除去手段
および収集手段の少なくとも一つにおける液体について
検出できるように配置されている。この湿気センサは、
汚物除去手段の上部域近く捕捉手段のすぐ下の排液管継
手に配置することができる。そしてこの湿気センサは、
管継手の内部に固定され約1. 25インチ間隔をもった
一対の電気伝導性を有するリングを備えることができ
る。このリングは、リング間に湿気があるとつながる電
気回路と電気的接続されていることが望ましい。リング
間に湿気かあると信号がコントローラに送られ、その結
果コントロールパネルの信号発信機構を起動させるとい
う信号発信機構をコントロールパネルに設けることがで
きる。
【0055】本発明の他の形態においては、湿気検出信
号手段によって検出された湿気に応じて、真空ポンプの
運転を制御する手段を設けることができる。この形態に
おいて真空ポンプ制御手段は、汚物除去導管の上部域に
湿気が入ったことを示す湿気検出回路からの信号を受け
ると真空ポンプをより高速度に起動するようにプログラ
ムされたコントローラを備えることができる。高速度に
なると、真空ポンプは十分な吸引力をもたらし湿気を汚
物除去導管から引き出し仮貯蔵タンクに移す。
【0056】本発明によると、任意の一定期間の汚物発
生事態の回数を数えるカウント手段を設けることができ
る。ここに形態で示されているように、このカウント手
段は、任意の一定期間を通じて湿気検出信号手段から信
号を受けた回数の変化を留めておくように適切にプログ
ラムされたコントローラを備えていることができる。
【0057】さらに本発明によると、患者支持装置のフ
レームによって本発明装置を保持させる処理手段を適合
させる適合手段を設けることができる。この適合手段は
患者支持装置のフレームによって支持されている。ここ
に形態で示されているように、患者支持装置のフレーム
によって保持されるように構成された底面をなすアダプ
タシェルを備えることができる。このアダプタシェルの
中央には受孔が設けられる。この受孔は、支持部材の支
持面を患者支持装置の支持面とほぼ同一の面にする方法
で、本発明装置処理手段の支持部材を、確実にかつ支持
的に受け入れられるように構成されている。たとえば、
低い空気漏洩のベッドにおいて、患者支持面はこのベッ
ドのサックの上部表面によって構成される。アダプタシ
ェルは個々に膨張可能なクッションが複数で組み合わさ
れて通常はU字型の外形をなし、そこに受孔ができる。
アダプタシェルの中央付近にある広いクッションの中間
部分には縦に延びるスロットが形成される。このスロッ
トは、仮貯蔵タンクに接続し皿部材の排液孔と連通して
いる汚物除去導管の入口となるものである。このクッシ
ョンが気密性の容物で形成されていて、圧縮空気で膨張
可能であると好ましい。もしくは、アダプタシェルがウ
レタンフォームで形成されていてもよい。
【0058】ここに形態で示されているように、本発明
装置の処理手段を保持する手段はさらに、足元に容器を
取り付けることができる。この容器には、容物と、水平
に摺り動いてこの容物を出たり入ったりするベースプレ
ートを備えている。仮貯蔵タンクと真空ポンプがこのプ
レートに据えられると望ましい。また、保持手段が動く
サービスカートとして形成されていてもよい。これは直
立していても、あるいは断面図では高さが低く患者支持
装置のフレームの一方の端の下を滑る下部走行体でもよ
い。
【0059】汚物発生事態後に患者を洗浄しやすいよう
に患者の向きをかえるが、本発明によれば、その際に補
助となる回転手段を設けることができる。この回転手段
は、患者支持装置のフレームで保持され、コントローラ
の制御のもとで一つまたはそれ以上の構成において圧縮
空気が供給される特別に構成された複数の回転サックを
有すると望ましい。さらに、空気分流弁が、患者支持装
置のそれぞれの圧力域でクッションに設けられ、コント
ローラによって構成、起動されると、コントローラは回
転サックの片側あるいは両側を選択的に膨張させたり圧
縮させたりできるようになる。別の形態においては、回
転サックが従来の低空気漏洩ベッドの替わりとなること
ができる。この形態では、一対の空気分流弁が並んで構
成、配置され、コントローラによって起動されると、コ
ントローラは回転サックあるいは従来の支持サックのい
ずれかを選択的に膨張させたり圧縮させたりできるよう
になる。
【0060】さらに本発明によれば、本発明装置の種々
の状況をオペレータに警告および/または報告する手段
を設けることもできる。この警告および警告手段はコン
トロールパネルを有することができ、このパネルは、コ
ントローラに電気的に接続され種々の表示器を備えてい
る。コントローラは、この表示器を操作することもでき
るし、表示器が操作された後にリセットすることもでき
る。
【0061】
【実施例】本発明による患者支持装置の実施例につい
て、図1〜図49Dを参照しながら詳細に説明するが、
本発明はこのような実施例に限らず、これらをさらに組
み合わせたり、同様な課題を内包する他の分野の技術に
も応用することができる。
【0062】本発明によれば、低空気漏洩の支持装置に
おいて、この支持装置の患者支持面上に少なくともから
だの一部を支えられている患者からの汚物の処理手段を
有する支持装置が提供される。図1の30は低空気漏洩
の患者支持装置の好適な形態を指すもので、この装置3
0の患者支持面によって少なくとも部分的に支えられて
いる患者からの汚物を処理する手段を有するものであ
る。従来からそうであるように、ベッド30には圧縮ガ
スで膨張可能に構成された複数のサック44を維持する
頑丈な手段を有するフレームが備えられている。ここに
形態で示され図1および図1Aに例示されたように、フ
レームは下部フレーム34と上部フレーム36を有す
る。下部フレーム34と上部フレーム36は例えばそれ
ぞれ向かい合う一対の頑丈な管状フレームレール38か
ら成り本発明の種々の構成要素を維持できる。図1Aに
例示されるように、各管状フレームレール38は長方形
の構造でフレームレール38の高さをなす内側壁40を
備え、これはフレームレール38の幅を構成する上側壁
42に対して直角をなすように配置されている。ここで
形態に示され図1に例示されたように、上部フレーム3
6は、フレームによって維持されている膨張可能な複数
のサック44を頑丈に下から支える。図1を無用に複雑
にしないように、連接部分は特に図示していない。同様
に、エアーサック44の端壁の外側表面に付けられたス
ナップに通常はサイドパネルが固定されているが、図面
を無用に複雑にしないように第1図には示さなかった。
しかし、このようなサイドパネルの例は、Goodwin によ
る米国特許4745647号、同4768249号、Ha
rgest らによる同4914760号、同4942635
号、Goodwin による同4949413号、Thomasらによ
る同4949414号、Blanchard による同50350
14号、Goodwin による同5051673号に開示され
ている。本説明によって、これらの各特許に開示された
サイドパネルはすべての本願にも利用され得る。
【0063】エアーサック44の製造、構成によって患
者のからだの少なくともある部分−第一部分−に対応す
る支持面が決められる。この支持面はサックが圧縮空気
で膨張したときフレームの上で患者を支える。フレーム
やサックについて、またフレームの連接やサックに圧縮
空気を供給調整することについての詳細は、上に引用し
た米国特許において一度あるいはそれ以上説明されてい
る。
【0064】本発明によれば、患者の世話および治療に
関連して汚物を処理する手段が提供される。本発明の汚
物処理手段は種々の汚物に対して有効であり、汚物と
は、患者の失禁、入浴、患者の傷の洗浄、緊急治療など
のとき生ずる汚物が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。さらに、本発明の汚物処理手段はさまざま
な形態をとり、種々のベッド、環境、利用者に適合す
る。例えば、汚物処理手段の一つの形態としては、車椅
子の利用を余儀なくされている患者の失禁を処理する場
合がある。別の形態としては、非常に皮膚がかぶれやす
い患者の入浴装置として使われる場合がある。さらに別
の形態としては、病院の緊急処置室では、このような環
境において生じる血液、他の体液、処置したときの流体
物を扱いながら負傷者が処置されるが、この処置室の設
備のなかで作業面(working surface)として使われる場
合もある。本発明の汚物処理手段を判りやすく示すため
に、ある患者を仮定してその患者の汚物処理手段につい
て述べることにする。この患者のからだは低空気漏洩患
者支持装置の支持面に少なくとも部分的には支えられて
いる。したがって、図1の32は低空気漏洩ベッド30
に患者がいるときの汚物処理手段の一形態のことを指
す。
【0065】本発明によれば、この患者の少なくともあ
る部分はこの汚物処理手段に支えられているが、この汚
物処理手段は、患者に関しておこる事態から生じる汚物
を受け入れて(捕捉して)除去し、そして処分のために
容器に入れるというそれぞれの手段を提供するものであ
り、この事態とは患者の失禁や入浴あるいは患者治療の
間に起こるものいずれでもよく、またこの汚物処理手段
の運転については、汚物の生じるような事態に先だって
患者自身が動いて協力する必要もなく、汚物の生じるよ
うな事態に先だって患者を前以て動かしておく必要もな
く、さらに汚物の生じるような事態に先だって汚物処理
手段の部分を動かす必要もない。
【0066】患者の少なくともある部分−第1部分−
が、例えば低空気漏洩ベッド30のような患者支持装置
内で支えられていると、汚物処理手段に含まれる支持手
段は、少なくとも第1部分とは異なる部分−第2部分−
を支えるようになっているのが望ましい。患者の第2部
分を支えるレベルは、患者がどちらにも傾いていない中
立面で支えられるように決められているのが望ましい。
筋肉/骨の組織が均等になるように、すなわち筋肉が緊
張状態にならないようにからだが支えられたとき、から
だは中立面にある。したがって患者の第2部分は、他の
部分が患者支持装置によって保持されるような方法と共
存できるようなレベルで支えられるのが望ましく、つま
り実質的には患者支持装置のフレーム上部と同じ高さで
支えられるのが望ましいということである。したがっ
て、第2部分を支える支持手段によって、患者支持装置
の支持面と実質的に共存できるように構成され配置され
た患者を支える面−第1面−が決まる。例えば図1に示
された低空気漏洩患者支持装置30において、患者支持
面は膨張可能なサック44の上部表面46が複数集まっ
てできている。患者の失禁に応じるための汚物処理手段
の形態においては、患者のからだの第2部分に、患者の
排泄器官をなす部分が含まれていることが好ましい。さ
らに、患者のからだの第2部分の支持手段は患者支持装
置30の患者支持面46と「同一面」で患者のからだの
第2部分を支える仕組みになっていることが好ましい。
このとき、「同一面」という語句は、厳密な平面という
より支えられている患者のからだの外側の輪郭に沿った
面のことを指す。
【0067】患者のからだの第2部分を支える支持手段
には、患者のからだの第2部分の重量を保持する支持部
材がある。支持部材がこの重量を保持するとき、圧力放
出しながら患者のからだの第2部分を支持できるように
なっている。このようにして汚物処理手段の支持部材は
低空気漏洩ベッドと組み合わせて、圧力放出しながら患
者のからだ全体を支持できるようになっている。
【0068】図2, 図2Aおよび図5に例示された一形
態のように、汚物処理手段の支持部材は支持気嚢48の
形をとってもよい。図30〜図34に例示された好まし
い形態のように、汚物処理手段の支持部材は、支持気嚢
48と同様の構成で作られた支持気嚢548の形をとっ
てもよい。両方の支持気嚢の間の主な違いは、支持気嚢
548の周縁近傍に配置された充填シリンダ563であ
る。支持気嚢48, 548は、圧縮空気を内蔵できる気
密性の高い容物をなすように構成された柔軟で弾力のあ
る材質でできている袋である。このように構成すること
によって、支持気嚢48, 548に含まれるガス、典型
的なものとしては空気の圧力を変えることによって、支
持気嚢48, 548の剛性を変えることができる。抗菌
材質については、支持気嚢48, 548を形成する柔軟
な材質に直接混入するおよび/または支持気嚢48, 5
48を形成する柔軟な材質の表面に永久結合することが
可能である。
【0069】支持気嚢548の構造は支持気嚢48の構
造と同じで以下のようなものである。図5に例示されて
いるように、支持気嚢48は上片49および下片51の
2片から形成されているのが好ましい。図2Aおよび図
5に例示されているように、支持気嚢48の上片49は
一体構造になっていて、複数の円柱状突起50および突
起50間を区別し、支持気嚢の上部床を形成する接合床
部52をなすものである。下片51は支持気嚢の基底部
54に対する連続した平面状の裏面をなし、上片49
に、周辺の境界部分53のところで連続的に接着され、
さらに周辺部から離れた中心側の選択された点55のい
くつかにおいても接着されている。
【0070】図5に例示されているように、支持気嚢4
8の上下片49, 51の各片は浸せき成型で形成される
が、このとき、ある種の成型用の道具を用いて支持気嚢
48の非連続接着点55を決定する。上片49は、周辺
部53と非連続接着点55を高周波(RF)接着や接着
剤結合することによって、下片51に気密状態で付着す
る。この種の構造はシリンダ50間に空気のながれを起
こすように広い開口域をなす通路56がある。この広い
内部通路56は一個あるいはそれ以上の共同管継手58
から空気を迅速に分配し各シリンダ50に導入する。し
たがって、支持気嚢48は即座に順応してシリンダ50
間の圧力を均等にする。さらに、通路56のサイズは大
きいが、CPRを行うために支持気嚢から急激に空気を
抜くのになんら障害となるものではない。
【0071】支持気嚢の他の好適な形態を図19および
図39に例示した。この形態では、前述の袋48および
548のようにつくられており、3つの別々に膨張可能
な領域X, YおよびZが、連続した周縁のシールされた
境界部分53によってなされる。図39(図19の平面
図には図示されていない)は略図的に示されているよう
に、各領域X, YおよびZは空気入れ管継手533を備
え、ここを通って圧縮空気がブロワ304から供給され
る。各領域の長さによって、各領域X, YおよびZはそ
れぞれ(後述の)廃液孔66と適合する孔72を備える
ことができる。本発明の汚物処理手段が接合面で保持さ
れているときは図19および図39に示された支持気嚢
の形態が望ましい。そして、袋48の領域X, Yおよび
Zはそれぞれこの接合面の分離接合部分で保持すること
ができる。支持気嚢48の図19の形態が、図1図に例
示された低空気漏洩ベッド30に利用され、ベッド30
の領域Xがふくらはぎ部分に対応するならば、ベッド3
0の領域Yは腰の部分に対応し、領域Zは胴体の部分に
対応する。また、患者の清拭や病院の緊急処置室の設備
で負傷患者を治療するために、図19の支持気嚢48の
形態は低空気漏洩面にも有効に使われる。
【0072】本発明の支持気嚢48, 548を作る浸せ
き成型製造技術の別のものとしては、Grebe による米国
特許4698864号、同4541136号、同360
5145号、同3870450号および同400523
6号に一箇所あるいはそれ以上で述べられている。本説
明によって、これらの各特許に開示された製造技術はす
べて本願でも利用され得る。しかしながら、これらの特
許のなかで述べられた製造技術についてはより多くの開
口通路56がシリンダ50間に提供されるように変更さ
れていることが望ましい。
【0073】図19に示したシリンダ50を伴う支持気
嚢48についての説明は、図30に例示されたシリンダ
550を伴う支持気嚢548にもよく適応する。上述し
た図5にも略図的に描かれているように、支持気嚢48
は複数の筒状ポケット50を構成し、シリンダ50すな
わち突起50について言及したように、これらは空気で
膨張可能になっており、空気の充填した筒状のカラム5
0となる。空気の充填した筒状のカラム50は圧力放出
を行うシリンダである。図2, 図4, 図5および図19
の例示では、それぞれの筒状のカラム50は円形の横断
面をもっている。しかし、三角形、正方形、長方形、五
角形、六角形、あるいは他の多角形、もしくは曲線を閉
鎖してできた形でもよい。
【0074】支持部材のそれぞれの筒状カラムは、非連
続の支持突起50をなし、この突起は互いに近接してい
るが、接することはなく所定の並び方をとっている。図
2,図4, 図6および図19に例示されているように、
それぞれの支持突起50(図30では550)は、患者
支持面60(図30では560)を構成する自由端をも
っている。各突起50の患者支持面60はそれぞれ本発
明の汚物処理手段の利用者のからだの第2部分の重量を
支えるように配置されている。失禁処理の形態に本発明
を実施する場合、排泄器官をなす患者のからだの部分が
支持部材の患者支持面60に支えられるような位置にな
っているのが好ましい。各筒状のカラム50内の空気圧
は、本発明装置が用いられたベッドやそれに類する構造
物のある特定の患者支持域(図19および図39に例
示)内にあるカラムの圧と同じである。
【0075】支持部材の他の形態では、弾力のあるフォ
ーム部材で形成された支持クッションでもよい。しか
し、このような形態はCPRを行うために剛性の高い面
を要するような場合にはふさわしくない。支持部材の一
形態としての支持クッションの剛性を変化させるには、
もともとクッションを製造するときに、形成するのに用
いられた弾力のあるフォームのもつ密度や組成を変える
だけでよい。支持部材のひとつの形態としての支持クッ
ションの構成は、支持気嚢48について上述したのと同
様で、複数の互いにはなれた筒状突起50を備える。
【0076】支持部材の個々の形態でのシリンダ50が
ある定まったパターンに従って並びしかも各シリンダが
同様に構成されているとすると、支持部材のサイズや構
成が一個あるいはそれ以上のパラメータで決定される。
これらのパラメータには次のようなものがある:シリン
ダ50を形成する材質の剛性/柔軟性比率(支持部材は
膨張可能な形態をとり、支持部材の操作圧力もまた考慮
しなければならない);接合床部分52(図18A, 図
31および図32では552)から支持面60(図31
および図32では560)までのシリンダの高さ;各シ
リンダ50の自由端によって構成される支持面60の面
積;支持部材の単位面積あたりのシリンダ50の本数;
および/またはシリンダ50の支持面60によって占め
られる面積対支持面60とシリンダ50間の同じ高さで
のギャップによって占められる面積の相対百分率などで
ある。支持部材とその突起50の構成上の設計値、例え
ばサイズや形状は特定の要求に従って決定される。
【0077】基本設計要件は界面圧力に関わる。界面圧
力とは、支持部材の各突起50の支持面60によって決
まる支持面域によって患者のからだにかかる圧力のこと
である。界面圧力は毛管閉鎖しきい値圧力より低圧に維
持されなければならないが、このしきい値圧力について
ほとんどの患者の場合32ミリメートル水銀柱というの
が多くの権威者の一致するところである。患者の腰を支
える部分に最大の圧力がかかるようにベッドのヘッド部
分を接合したときですら、しきい値圧力を越えてはなら
ない。したがって、それぞれのシリンダ50の支持面6
0によって決まる支持面域は、シリンダ内の圧力を32
ミリメートル水銀柱以下に維持でき、その結果シリンダ
の支持面とそこで支えられている患者との間の界面圧力
も32ミリメートル水銀柱以下に維持できる程度に十分
大きくなければならない。患者のからだの第2部分と接
触するシリンダの支持面60によって構成される支持面
域が大きくなるにつれ、患者のからだにかかる界面圧力
は低くなる。患者のからだと接触するシリンダ50の支
持面60の表面積のすべてを合わせた値は、支持部材の
単位面積あたりのシリンダ50の本数および各シリンダ
の自由端のそれぞれの支持面60の面積によって異な
る。この計算値はまた、支えられる患者の予想体重と身
長(体重の方が身長よりその影響は大きい)によっても
異なる。
【0078】一方は支持面60を含む平面においてシリ
ンダ50間のギャップによって占められる面積、他方は
シリンダ50の自由端の支持面60によって占められる
面積、この両者の間には相関的な引合がある。後述する
本発明の説明から明らかとなるように、最大の排液能力
と排液のしやすさを得るためには大きいギャップの面積
が望ましい。しかし、前述したように、シリンダ50の
支持面60の面積が大きくなるにつれ、シリンダ50の
支持面60と患者のからだとの間の界面圧力は低くな
る。
【0079】本発明において、支持気嚢48, 548の
突起の並び方のパターンは、製造規準、患者支持規準お
よびこの装置が使用される環境に応じて選ばれる。患者
支持規準については、シリンダの支持面積対シリンダ間
の間隔としていわゆる「支持比率」が1以上であること
が望ましい。したがって、2. 33なる支持比率は(支
持面面積70%対シリンダ間のギャップ面積30%)好
ましい値といえる。したがって、シリンダ内の内部圧力
が低くても任意の体重や体表面積の患者を支えられる。
図7に例示されているように、シリンダ50の並べ方の
適切なパターンのひとつに各シリンダ50が隣接する6
つのシリンダ50に囲まれてできた六角形のパターンが
ある。しかし、図5に部分的に例示されているように、
他の適切なパターンとしては、各シリンダ50が隣接す
る4つのシリンダ50に囲まれてできた四角形がある。
四角形のパターンは支持比率が低く、支持面50%程度
でシリンダ間の間隔は50%程度である。四角形のパタ
ーンにおいては、シリンダ50は直線上にカラムのよう
にならんでいる。
【0080】シリンダに対する設計要件の他の要素は、
シリンダが荷重下でどの程度まで曲げられるか、つまり
個々のシリンダの圧縮されやすさを考慮することであ
る。設計要件は、それぞれのシリンダ50に十分な高さ
を与え、体重の大きい患者を支えるときに、圧力放出を
起こさない、つまり膨張していない面まで患者を下落さ
せないようになっている。前記したように、支持部材の
シリンダ50の支持面60は、ベッド30あるいは他の
患者支持構造物の患者の他の部分を支える支持面46と
同一面になるように構成されており、これは境界を共有
する水平レベル上の同一平面となるように意図されてい
る。
【0081】前記したように、患者のからだがどちらに
も傾かない中立面にあるとき、筋肉/骨の組織が均等に
なり、筋肉は緊張状態にないことになる。患者のからだ
が中立面で維持されているとき、圧縮空気の入ったシリ
ンダ50は、たとえ患者の体重が大きい場合も患者のど
の部分であっても下落させないように支えることが可能
となるように構成されていることが望ましい。したがっ
て、シリンダは変形に対応できるだけの高さが十分にあ
り、シリンダ50によって支えられている患者の腰部
(からだの中で最も重い部分)を、変形後もなお維持し
なければならない。本発明の支持部材のシリンダ50
は、各シリンダの変形が約4インチ以内となるように構
成されているのが好ましい。したがって、本発明の支持
部材のシリンダ50は、5インチ以上の高さがあれば好
ましい。このようにすると、シリンダはからだの位置を
適切に保ちながら、シリンダの圧縮変形に対応でき、シ
リンダの下側の膨張しない面まで患者を下落させること
はない。
【0082】さらにシリンダ50の構成に関し示される
事柄としては、断面が小さく背の高いシリンダが曲げや
すく、したがって不安定になるということがある。した
がって、シリンダは不安定になるほど横断面積と相対し
て高すぎてはならない。シリンダの高さの断面の直径に
対する比率は、「縦横比」として知られている有効なパ
ラメータである。本発明において、縦横比は1に極めて
近く保たれるのが望ましい。5インチ以上というシリン
ダの高さで、縦横比がおよそ1となるようにするには、
円形断面の各シリンダの直径が4インチ程度にすべきで
あり、好ましくは4から4. 5インチの範囲内にあるよ
うにする。
【0083】体重が300ポンドに至るような患者の場
合、支持部材のシリンダ50の高さは約5インチ、シリ
ンダの円形断面の直径が4から4.5インチ程度にし
て、シリンダ間のギャップの面積に対するシリンダ50
の支持表面面積の比率についてはシリンダ50の支持表
面60の面積が70%でシリンダ間のギャップの面積が
30%にすると望ましい。
【0084】本発明によるとさらに、第2部分を支える
支持手段において少なくとも第2部分を支えられている
患者の失禁事態、入浴、傷の洗浄および緊急処置などか
ら生じる汚物を捕捉する手段が提供される。この捕捉手
段は第2部分を支える支持手段に支えられているのが望
ましく、患者のからだの第2部分と第2部分を支える支
持手段との間に支えられているのが望ましい。
【0085】図30から図33は捕捉手段の好適な形態
として皿部材562を示したものである。これは支持部
材548の支持シリンダ550の少なくとも自由端の構
成に無理なく対応できるように構成されている。皿部材
562には、斜めに切り欠かれた複数の筒部561があ
り、支持気嚢548の複数の少なくとも自由端560と
支持突起550の上部とを無理なく受けとめている。皿
部材の高さは、からだの位置を適切に保ちながら、患者
を下落させることなく広範囲にからだを垂直移動させて
も対応できるような高さに設計されなければならない。
【0086】捕捉手段の他の形態として好ましくは、図
1(目に見えないところを破線で示した)や図2, 図2
A, 図3, 図4, 図9, 図17, 図18および図24に
略図的に例示した皿部材62がある。皿部材62は皿部
材562と同様な構成で形成されているが、周縁付近に
支持気嚢548の充填シリンダに対応する部分が付け加
わっている点が異なる。図2A, 図3および図4に例示
されているように、皿部材62は支持部材48の少なく
とも自由端の構成に無理なく適合するような構成になっ
ている。したがって、図2および図2Aに例示されてい
るように、皿部材62は斜めに切り欠かれた複数の筒部
61があり、支持気嚢48の少なくとも複数の自由端と
支持突起50の上部とを無理なく受けとめている。
【0087】皿部材62, 562は柔軟な材質で形成さ
れていて、堅い支持面上でCPR処置を行うため支持気
嚢48あるいは548を収縮させたい場合にこれを潰し
て平面状にしても、皿部材62, 562が何ら実質的な
障害とならないようになっている。皿部材62, 562
を形成するのに望ましい材質は、極めて柔軟性が高く厚
さ約20ミリメートルのエラストマーのような液体不透
過性のものである。皿部材上部表面(支持部材のシリン
ダ50, 550を受けとめる下部表面と背中合わせにな
っている)が、疎水性で摩擦が小さい材質で形成されて
いるか、あるいはその材質の一種類またはそれ以上の種
類の層でコーティングされていて、液状汚物を一つある
いはそれ以上の数の孔(後述する)に向かって確実に重
力排液させ易くなっていることが望ましい。適切なコー
ティング材質はポリウレタンとシリコーンの混合物であ
り、その混合比率は、ペンシルバニア州、エリーの Loa
dCorp. から入手できる湿気をもたせながら保護されて
いるウレタン、CHEMGLAZEV-300 (商品名)94グラ
ム、Load Corp.から入手できる触媒、CHEMGLAZE 9995
(商品名)6グラム、ミシガン州、ミッドランドの Dow
Corning Corp.から入手できる DC-200 (商品名)6グ
ラムである。
【0088】図2において矢印4−4で示される中央線
についての断面図である図4、さらに図2, 図2Aおよ
び図9などに例示されているように、皿部材62には床
部64があればなお好ましい。皿部材62が支持気嚢4
8を覆い皿部材62の対応する切り欠かれた筒部61
(図2)に支持突起50が受けとめられるようになって
いるとき、床部64は支持突起50の支持面60の下に
配置されている。図31から図33に示された好適な形
態においては、皿部材562が支持気嚢548を覆い、
皿部材562の対応する切り欠かれた筒部561に支持
突起550が受けとめられるようになっているとき、床
部564は支持突起550の支持面560の下に配置さ
れており、皿部材562はこの床部564と同様に構成
されている。
【0089】さらに、図1, 図2, 図4, 図9および図
24に略図的に例示されているように、皿部材62に、
床部64を通過するように1個以上の排液孔66が設け
られているのが好ましい。同様に、図30, 図33およ
び図34に例示されているように、皿部材562にも、
床部564を通過するように1個以上の排液孔566が
設けられているのが好ましい。床部64, 564の傾
き、すなわち高さ勾配とは、それぞれの排液孔66, 5
66に近づくにつれ、あるいは離れるにつれ、床部6
4, 564の高さが変化する率のことである。切り欠か
れた筒部61, 561がそれぞれの床部64, 564と
交わる角度は、この床部64, 564の傾きすなわち高
さ勾配で決まる。図4および図30から図33の実線さ
らに図1の破線で例示されているように、皿部材は、皿
部材62, 562の周縁部からそれぞれの排液孔66,
566に向かって下り坂になっていることが望ましい。
排液孔はこの下り坂の高さ勾配のなかでもっとも低い位
置になる。したがって、図4に示され、図24に略図的
に例示されているように、皿部材62の望ましい構成で
は、中央に1個の排液孔66を有し、床部64は周縁部
から排液孔66のある中央に向かって下り坂になってい
る。第31から33図に例示されているように、床部5
64の排液孔566に向かう傾きも同様の構成である。
【0090】図24は床部64の好適な構成を示すため
に、長方形の皿部材62の平面図を略図的に表したもの
である。4本の実線31が排液孔66から出て、皿62
の床部64を三角形A, B, CおよびDに4分割した。
例えば皿62が低空気漏洩ベッド30に設けられた場
合、4分割された床部Aがベッドの足元側に向かって配
置され、4分割された床部Cがベッドの頭側に向かって
配置され、4分割された床部BおよびDがベッドの縦長
側に向かって配置される。望ましくは、4分割された床
部はそれぞれ水平面から排液孔66に向かって、実質的
に一定の勾配で傾いているのがよい。ある形態では、4
分割された床部Aが約8度、4分割された床部Bおよび
Dが約13度、そして4分割された床部Cが約15度の
勾配である。
【0091】支持部材がヘッド30のような接合された
支持構造物の全長いっぱいに延びている形態では、下に
あるベッド30の連接のしかたに合わせてこの装置も曲
げなければならないので、1個またはそれ以上の追加の
排液孔66が皿部材62に備えることが必要となってく
る。図19に例示されたような多域袋部材48, 548
の形態においては、皿部材は2個以上の排液孔66を備
えることが必要となってくる。支持気嚢548の図19
の形態におけるそれぞれの孔72は分離排液孔66と一
致する。つまり、接合領域のひとつひとつに排液孔66
が備えられていることになる。本発明の形態において、
2個以上の排液孔66を有する場合、それぞれの排液孔
66は床部の高さ勾配の最も低いところに配置され、こ
のことから汚物は重力によりこの各排液孔66に向かっ
て移動しやすくなる。
【0092】図18Aに示されている本発明の好適な形
態において、Halkey-Robertsの管フランジのような柔軟
な管継手576が皿部材562の排液孔566を通って
おり、ゴムカバー577が管継手576のリップ部と皿
部材562の床部564とに被さるようにして付いてい
る。カバー577は、管継手576を通る孔551とつ
ながる孔539を有している。主管継手578には、う
ね部分579があり、これは柔軟な管継手576の内側
に脱着可能に取り付けられている。主管継手578のう
ね部分579と反対側の端は外ねじがあり、ナット58
9の内ねじ部分に確実にねじ止めされている。空洞管状
の排液管継手67の内部の流れは、排液管継手67の端
管継手591がナット589で保持され、排液管継手の
筒部63がナット589の端部の孔553を通って延び
ているとき、皿部材562の排液孔566と連通してい
る。排液管継手67の端フランジ591と反対側の端
は、タイラップ595などによって、汚物排除管98の
一方の端に連結している。柔軟な雌管継手576とそれ
に合う雄管継手とは、支持気嚢548の皿部材552を
通るように中央に作られた孔72に貫入されるように構
成されている。図2,図2A, 図4および図4Aに示さ
れた皿部材に適用するには、排液管継手とそれに接続す
るものが、上記のように構成できればよい。排液管継手
67は、皿部材62, 562の排液孔66, 566のそ
れぞれと連通していることが望ましい。
【0093】図17および図18に例示されている本発
明の他の形態において、排液管継手67は排液孔66を
通るようになっており、円錐台部分65から延びた筒部
63を構成している。円錐台部分65は、排液孔66付
近の床部64と同じ角度で傾いているように構成されて
いることが望ましい。図18に略図的に例示されている
ように、排液フランジ68は皿部材62の床部64から
筒状の延長部分をなし、排液孔66を越えて延びてい
る。排液フランジ68は皿部材62と一体構造になって
いることが望ましい。排液管継手67は、排液フランジ
68の内部を下に延びている筒部63とともに、排液孔
66内に延びている。捕捉管継手69は、排液フランジ
68の外側表面を滑り、捕捉管継手69と排液管継手6
7の円錐台部分65の外側表面との間で排液フランジ6
8を捕捉する。捕捉管継手69には踊り場構造71があ
り、これにより排液管継手67のフリーエッジ73と排
液孔66付近の皿床部64の低層部との間の境界部分7
5は滑らかな境界部分で、この境界部分75付近にどの
ような汚物液体も決してためない。ねじ部分77が排液
管継手67の筒部63の外側表面にあり、ねじナット7
9を受け入れ、捕捉管継手69を管継手67の円錐台部
分65に取り付ける。排液管継手67の筒部63の自由
端81は支持気嚢48の基底部54を通る中央にある孔
72に貫入される構成になっている。図30から図34
に例示された皿部材562に適用するには、排液管継手
とそれに接続するものが、上記のように構成できればよ
い。
【0094】図2および図3に例示されている他の形態
において、皿部材62は複数の格子構造74をなす。各
格子構造74は、皿部材の一部分にあたり、支持部材の
支持突起50の1つ1つが有する各支持面の上に配置さ
れるようになっていることが好ましい。さらに図3に略
図的に例示されているように、各格子構造では多少盛り
上がった部分が複数集まって局部的な外部形状が定ま
り、この複数の盛り上がった部分は窪んでいる仕切り部
分によって、1つ1つが分離されている。各格子構造7
4のパターンの一例として、図3に示されているような
仕切り部分78は直線状で盛り上がり部分76は四角形
のパターンがある(図面が複雑にするのを避けるために
仕切り部分および盛り上がり部分の一部だけを示し
た)。他の格子構造74では、図2に示されているよう
に、仕切り部分は中心点から放射状に出ており、盛り上
がった部分はパイの形をとるパターンもある。図2では
図面を無用に複雑にするのを避けるため、皿部材62の
上表面の一部をとって格子構造74を示しただけであ
る。
【0095】格子構造74の仕切り部分78によって、
フィルタシートは皿部材の上に配置され、汚物流体はこ
のフィルタシートを通って皿部材まで容易に移動でき
る。この目的を最も有効に果たすため、仕切り孔78の
横幅をフィルタシートの孔径よりかなり大きいサイズに
する。したがって、フィルタシートの孔径を通過できる
粒体ならばどんなものでも、フィルタシートと接触して
いる皿部材の面に形成された格子構造の仕切り部分78
を詰まらせることはない。
【0096】図4Aに、また図20および図25には部
分的に、例示されている支持部材および皿部材の他の形
態では、支持部材は皿部材462に完全に周囲を覆われ
た弾力のあるフォーム部材448でもよく、この皿部材
462は弾力のあるエラストマー材質で形成された柔軟
な入れ物である。エラストマーの皿部材462は2つの
片、上部片449と下部片451とが組み合わされてで
きている。組み合わされた2辺449, 451のそれぞ
れは浸せき成型で形成されていることが好ましい。エラ
ストマーの皿部材462の上部片449は、気密性の継
ぎ目463において下部片451に加熱し、接着コーテ
ィングでシールさせる。図25に例示されているように
上部片449は筒状フランジ468を延ばす排液孔46
6をなす。下部片451は、排液孔466とフランジ4
68の自由端とで構成、配置されている孔467をな
す。ここで、フランジ468はこの孔467内を通って
おり、しかも孔467に沿って下部片451の底469
まで気密性をもってシールされている。したがって、上
部片449と下部片451とは合わさってフォーム部材
448を取り囲む気密性のある入れ物を提供する。図4
Aに例示されているように、フィルチューブ458を通
って空気が導入されるが、フィルチューブはエラストマ
ーの皿部材462の下部片451に設けられ、バルブ4
59を用いてその先端において取り付けられるようにな
っていることが望ましい。
【0097】上部片449は上述の皿部材462と同様
の構成で形成されており、したがって斜めに切り欠かれ
た筒部61と同様の構成の斜めに切り欠かれた筒部46
1が複数集まっている。この筒部461の一端部はそれ
ぞれ実質的に平らな支持面460となっており、局部的
な排液孔466に向かって傾いている床部464のある
部分によって隣接する筒部461に接続している。複数
の平らな支持面460はすべてが同一面にあることが好
ましい。各支持面460は、前述の格子構造74と同様
に構成されている格子構造474を構成し、疎水性でか
つ摩擦係数の極めて低いポリマーで被覆されている。
【0098】ここに形態が示され、図4Aおよび図25
に例示されているように、フォーム部材448は、皿部
材462の上部片449において形成された床部464
の下で直接支持を提供するように構成されている。フォ
ーム部材448は、皿部材462の上部片449の床部
464に対応するように構成された上面450を有す
る。フォーム部材448の上面450と反対側は実質的
に平らな底面452であり、これは皿部材462の下部
片451に対応されている。
【0099】フォーム部材448は、空気がフォーム部
材を通過できるように空気の流れに対して透過性の大き
い材質で形成されていることが好ましい。しかし、図4
Aに例示されているように、フォーム部材448はまた
垂直に延びる空気の通路456が複数設けられていても
有利である。各通路456は、フォーム部材448の上
面450から底面452まで全長にわたって延びてい
る。皿部材462の上部片449によって決まる斜めに
切り欠かれた筒部461の1つ1つの下に各通路456
が配置されるように、フォーム部材448をエラストマ
ー皿部材462の内部に構成することが望ましい。さら
に図4Aおよび図20に略図的に例示されているよう
に、溝453がフォーム部材の底面452において各通
路456のそれぞれの孔のところで十字交差し、底面4
52が水平面で拡がる格子を作ることが好ましい。
【0100】圧縮空気がフィルチューブ458を介して
皿部材462の下部片451に供給されるとき、その空
気はフォーム部材448の底面452の溝453を通過
し、フォーム部材内で垂直に延びる各空気通路456を
上昇する。そして、圧縮空気はエラストマー部材462
の上部片449で定まる斜めに切り欠かれた筒部461
に充填される。さらにフォーム部材448は十分圧縮さ
れやすいので、エラストマー皿部材462から圧縮空気
が抜かれても患者の重量で支持部材は圧縮されることが
可能である。さらに図20および図25に略図的に例示
されているように、フォーム部材448は排液孔470
をなす。筒状排液孔フランジ468はフォーム部材44
8の排液孔470を通って皿部材462の孔467を通
過し、下部片451の底面469にシールされる。その
後、前記した形態の排液管継手67が、排液孔466,
470さらに孔467を通過でき、その内部に固定され
る。例えば、捕捉管継手69とナット79とは筒部63
の上を摺動してねじ止めされ、さらに上部片449、フ
ォーム部材448および下部片451を円錐部分65と
捕捉管継手69との間で挟む。
【0101】さらに本発明によれば、捕捉手段は皿部材
の上部にあり、皿部材より患者のからだの第2部分に近
接した液体透過フィルタシートを備えることが好まし
い。ここに形態が示され、図2および図2Aに例示され
ているように、液体透過フィルタシート80は皿部材6
2の前記格子構造74部分によって皿部材62の上部に
渡されるように配置され、支持部材の支持突起50の支
持面60に対応するようになっている。したがって例を
あげれば、フィルタシート80(図2), 580(図3
0)は、それぞれの支持気嚢48(図2), 548(図
30)の膨張可能な筒50(図2), 550(図3)に
支持されている柔軟な皿部材を覆っている。フィルタシ
ート80(図2), 580(図30)は、捕捉手段の一
部分をなし液体を透過させるようになっている。
【0102】このフィルタシートは便のようなより大き
な固体汚物物質を残し、皿部材62, 562や排液管継
手67(および後述する汚物を移送する導管類)に詰ま
らないように、ろ過器として機能する。ここに形態が示
され、図2および図30に例示されているように、フィ
ルタシート80, 580は、フィルタシートを形成する
繊維84間に個々の形態で複数の小孔82を有した布地
構造をなす。孔82のサイズは大変小さく、単位面積あ
たりのフィルタシート80, 580の数はかなり多い
が、孔を通過する排液速度が大きくなりすぎる程には孔
のサイズを小さくしない。孔82によって、フィルタシ
ート80, 580を通過し、皿部材62,562の床部
64, 564まで流体が容易に流れるようにしたことに
よって、フィルタシート80, 580は液体透過性を有
するようになった。しかし、孔82は大変小さいので大
きな固体汚物は通過できない。さもなくば、柔軟な皿部
材62, 562や排液管継手67あるいは汚物排除管9
8を閉塞してしまうであろう。孔82を含むフィルタシ
ート80, 580の液体が透過する部分は、必要に応じ
て織物材料や紡織連続繊維(spun bond continuous fib
ers)で作成できる。
【0103】図30に示されたフィルタシート580の
形態においては、複数の補助排液孔585がフィルタシ
ート全体にある。このような排液孔585が未完成の穴
をレーザや水噴射でカットされたもので、0. 16イン
チ程度の直径を持つ。そして、この穴は均一に離れてい
て、1. 25インチ×2. 5インチの各長方形パターン
において、隣り合う孔の中心間の距離が約1. 25イン
チである。二つの長方形パターンは、一方の長方形の角
は他方の長方形の中心に位置するように互いに重なり合
っている。フィルタシート580には、織物材料や紡織
連続繊維で作成されたセンターパネルそして孔82およ
び排液孔585を含む重なったパターンの部分に加えて
さらに、センターパネルの両側にサイドパネル586が
設けられている。各サイドパネル586は、Calderson
シームとして比較的知られている降り伏せ縫いされた平
らなシーム588によって、センターパネルの側縁に結
合されていることが望ましい。各サイドパネル586
は、綿50%、ポリエステル50%の布地織物で作成さ
れていることが望ましい。
【0104】運転中に、フィルタシート80, 580
は、患者からの流体を汚物処理手段の皿部材まで自由流
れさせるドローシートの機能も果たす。したがって、フ
ィルタシートを作成する材質は今迄の病院のドローシー
トの引っ張り強さ以上の引っ張り強さを有していなけれ
ばならない。さらにまたフィルタシートを作成する材質
は、摩擦係数が非常に小さくあるべきで、カナダ国、モ
ントリオールの Consoltexから入手できる、HY・TEX
(商品名)のような材質の摩擦係数と同じ、もしくはそ
れ以下の値である。摩擦係数が非常に小さいとフィルタ
シートをドローシートとして使用し易くなる。フィルタ
シートは多数の洗濯に耐えられなければならず、また抗
菌性のみならず細菌増殖防止性、低アレルギー性、難燃
性があり、臭気が発生しにくく、さらに疎水性で速乾性
の材質で作成されるべきである。フィルタシートはま
た、尿や便、さらに病院関係で通常使用される流体など
の汚れが予期されるような環境において、繰り返し使用
されても汚れにくいような材質で作成されるべきであ
る。適切なフィルタシート80, 580の液体透過性の
少なくともセンターパネル部分は、ナイロンやポリエス
テルの114ピックフィルタメッシュ布地のような単繊
維プラスチックで作成されることが望ましい。フィルタ
シートに抗菌性を持たせることは可能である。例えば、
抗菌性物質をフィルタシートを形成しているプラスチッ
ク材質にしみこませることができる。
【0105】図2に示された他の形態では、フィルタシ
ート80は小孔82の集まる箇所のまわりに連続境界線
を形成する強化エッジ86を有している。図2に例示さ
れているように、境界部86のフィルタシート80の両
側に強化孔87が形成され、ドローシート機能を発揮さ
せるためにオペレータの手に対応するように構成されて
いる。図2および図2Aに部分的に例示されたさらに別
の形態では、フィルタシート80にはハンドルやグリッ
プ88が設けられていてもよく、これらは縫製や鋲打
ち、接着材、ベルクロ(velcro)などの従来方法で、フィ
ルタシート80の両側の境界部86の外側表面に固定さ
れる。
【0106】さらに本発明によれば、皿部材の上部から
離れないようにフィルタシートを固定させておく手段が
脱着可能に備えられている。しかし、この脱着可能な固
定手段は、病院のスタッフがわずかな手作業をするだけ
でフィルタシートを固定された位置から離すことが可能
となる。ここに形態が示され、図30から図32に例示
されているように、フィルタシート580の各サイドパ
ネルには、フィルタシートの外側表面に沿って水平方向
に面ファスナ基体581がある。図30に示されたよう
に、サイド付属パネル523の一端には、このパネルの
内側表面に沿って垂直方向に延びる面ファスナ基体58
2が付けられている。他の三枚のサイド付属パネル52
3の垂直に配置された面ファスナ基体582のそれぞれ
が、フィルタシート580の両方のサイドパネルのエッ
ジ付近に保持された面ファスナ基体581の対応する水
平部分とかみ合うように、他の三枚のサイド付属パネル
523が設けられている。対応する水平基体581と垂
直基体582が交差することにより、フィルタシートの
端が4つのサイド付属パネル523の端と一直線上に並
ばなくとも、フィルタシート580は確実に固定され
る。基体581, 582は互いに噛み合ってフィルタシ
ート580を適切な位置に収め、しかもフィルタシート
580がドローシートとして使用されるときは常にフィ
ルタシート580を簡単に外すことができるようになっ
ている。
【0107】さらに図32に示されたように、各サイド
付属パネル523の内側表面には、複数のスナップ53
6が設けられており、アダプタシェル528(後述)を
なす半分の高さの折れ曲がったクッション510の外側
端壁表面に設けられた複数の第2スナップ521と組み
合わされる。同様に図30に示すように、各サイド付属
パネルの内側表面522にも複数のスナップ536が設
けられており、溝付きクッション509およびアダプタ
シェル528(後述)をなす半分の高さで折れ曲がった
クッション510の両クッションの外側端壁表面に設け
られた複数の係止スナップ521と脱着可能に取り付け
られる。
【0108】図2および図2Aに略図的に例示された他
の形態において、フィルタシートを脱着可能に固定する
手段は、複数のスナップ90を有し、サイドパネル94
の外側表面に設けられた複数の第2スナップ92と組み
合わされる。また、そのスナップ自身がアダプタシェル
228(後述)の外側端壁表面に取り付けられたもので
ある。フィルタシートスナップ90の止め端は、フィル
タシート80の境界部分86の内側表面に出ていること
が使用上好ましい。図2Aに例示されているように、フ
ィルタシートスナップ90はサイドパネル94の外側表
面に設けられたパネルスナップ92に付く。スナップ9
0, 92は互いに噛み合ってフィルタシート80を適切
な位置に収め、しかもフィルタシート80がドローシー
トとして使用されるときは常に、強化孔87あるいはハ
ンドル88を掴んでアダプタシェルから引き出すことに
より、フィルタシート80を簡単に外すことができるよ
うになっている。
【0109】さらに、図2および図2Aに示された他の
形態では、サイドパネル94の内側表面に複数のスナッ
プ96が設けられている。これらのスナップは、空気膨
張されたクッション234(後述)の脚236(後述)
の周囲の壁238、もしくはエアーサック44の端壁、
あるいは回転サック270(後述)の端壁にある係止ス
ナップ97に脱着可能に付けられている。皿部材62の
サイドフラップ部分85を通る付属孔83を介してスナ
ップ96, 97の各組み合わせが噛み合い、その結果、
皿部材62をアダプタシェル228(後述)に取り付け
るものである。
【0110】さらに本発明の他の形態によれば、捕捉手
段によって捕捉された汚物物質を取り除くための除去手
段を設けることができる。この汚物除去手段は捕捉手段
と連通するように構成、配置されている。ここに形態で
示され、図1, 図2および図9に例示されているよう
に、汚物除去手段は1個以上の汚物排除管98を有して
いることが望ましい。汚物排除管98は、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)の柔軟なチューブで形成されていることが
好ましく、また3. 25インチの内径で円形の横断面図
をもったチューブであれば好ましい。図2に例示された
ように、汚物排除管98の一端は、皿部材62(または
図30の場合は562)の排液孔66(または図30の
場合は566)1個以上と連通するように構成されてい
る。また汚物排除管98は排液管継手67の筒部63
(図17, 図18および図18A)の自由端に接続して
いることが好ましい。汚物排除管98は、洗浄や使用が
容易にできるように、排液管継手67からの脱着が簡単
なように構成されている。ここに形態で示され、図9に
例示されているように、排液管継手67の自由端81は
汚物排除管98の一端内部に嵌まり、従来の自動車のラ
ジエータホースを固定するのに用いられるようなバンド
ホースクランプ70によって固定されることが望まし
い。図9に略図的に例示されているように、汚物排除管
98は重力を利用して有利さを図るため垂直方向に配置
されることが望ましく、また汚物が堆積するような段や
棚板のない直線通路となるように構成されることが望ま
しい。
【0111】また、ここに形態で示され、図9に略図的
に例示されているように、除去手段は汚物排除管98の
一端と連通している仮貯蔵タンク100を備えているこ
と好ましい。仮貯蔵タンク100は液体不透過のプレナ
ムをなし、望ましくは1から2ガロンの容量を持つ。
【0112】ここに形態で示され、図9に略図的に例示
されているように、除去手段はさらに、少なくとも除去
手段と汚物排除管98に吸引力をもたらすように構成さ
れた真空ポンプ102を備えている。図9および図49
に略図的に例示されているように、真空ポンプ102
は、導管132を介して仮貯蔵タンク100と連通し、
仮貯蔵タンクは、真空ポンプ102が汚物排除管98と
間接的につながることを可能にした。このとき汚物排除
管は、除去導管延長部99と分流弁(後述)108を介
して、仮貯蔵タンク100に接続している。
【0113】さらに本発明によると、排除手段は捕捉手
段から取り出される流体として空気から液体を分離する
手段を含む。ここに具体化し、図49A, 図49B, 図
49C, 図49Dに概略的に示すように、分離手段は廃
物排除管98が真空分流弁108(以下で説明)と分離
管555とを介して仮貯蔵タンク100に連絡するよう
に配置される分離管555を含む。図49A, 図49B
に示すように、分離管555の入口端部はリブ付きで形
成され、同リブは排除管延長部99内に挿入され、これ
と係合する。分離管555は好ましくは、廃物排除管を
出る廃物流体路(気体に関しては破線矢印で示し、液体
に関しては実線矢印で示す)において、流体が仮貯蔵タ
ンク100に入る前に配置される180°湾曲部付きで
形成される。入口端部とは反対の分離管端部には、分離
管のブラインド端部が存在する。分離管の湾曲部は入口
端部とブラインド端部との間に配置され、分離管のブラ
インド端部と共に仮貯蔵タンクの内側に配置される。分
離管のブラインド端部の下部は一般に下方の仮貯蔵タン
ク100の底部方向を向く方向に開口するスロット55
6付きで形成される。操作中に、廃物流体が分離管55
5内を湾曲部に沿ってブラインド端部方向に移動するに
つれ、遠心力が空気から液体を分離し、この液体を管か
らスロット556を通して仮貯蔵タンクの底部方向に導
く。タンク100の底部近くには液体流出口198が設
けられ、これは液体流出管取り付け具557と連絡す
る。例えば図49Dに概略的に示すように、液体流出管
取り付け具557の自由端部は廃物ポンプ194(以下
で説明)の入口と連絡する。例えば図49Aに概略的に
示すように、タンク100の頂部近くには空気出口55
8が設けられる。空気出口558は真空滑り弁596を
介して空気流出管取り付け具559に連絡する。空気流
出管取り付け具559の自由端部は真空管132に係合
するように形成され、真空管132はタンク100と真
空ブロワ102との間を案内する。真空滑り弁596は
タンク100から真空ブロワ102までの空気流を調節
するように調整することができる。さらに、逆止め弁を
タンク100の内部に設け、タンク100内の廃物レベ
ルが真空ブロワ102への侵入が起こり得るレベルにま
で上昇するのを阻止することができる。図49A, 図4
9B,図49Cに示すように、逆止め弁は中空球597
を含むことができる。球597をタンク100の角に隣
接して限定するように一対の垂直に伸長するレール59
8を配置して、球がタンク100の角と2本のレール5
98とによって画定される空間内の垂直路内にのみ自由
に移動できるようにする。例えば図49A, 図49Cに
示すように、液体レベルがタンク内で上昇するにつれ
て、球597は空気出口558に接近するまで浮動し、
真空ブロワ102によって与えられる吸引が球597を
空気出口558中に押し込み、同出口を封鎖させる。さ
らに、タンク100の壁を通して形成されるねじ込み開
口は着脱可能なねじ込みプラグ599によって封鎖され
るので、操作技術者は清浄化のためにタンク100の内
部に接近することができる。
【0114】本発明によると、真空ブロワは廃物処理系
の従業者の下方に流れる空気を供給するために比較的低
速度で実質的に連続的に作動する。従業者の下方から空
気を常に排除することは従業者の下方の臭気と水分を制
御するのに役立つ。真空ブロワ102は好ましくは比較
的高速度で運転されることができ、この速度は廃物処理
系の他のパラメータの構成に依存する大きさを有する
が、廃物除去の吸引力を与えるために充分でなければな
らない。好ましくは、真空ブロワ102は40インチ水
柱の真空圧において毎分27立方フィートの最大スルー
プットで運転するように設計され、110ボルト、60
ヘルツの交流電源から操作する単相1馬力モータによっ
て動力を与えられる。
【0115】別な実施例では、真空ブロワ102は廃物
液体を取り出す場合にのみ作動するように設定すること
ができる。この別な実施例では、真空ブロワは相対的に
高速度と相対的に低速度との2種類の運転速度を与えら
れる。的確な速度は廃物処理系の他のパラメータの構成
に依存する。高い速度は真空ウォンド(vacume wand)
104(以下で説明)が使用中である場合に廃物を除去
するために吸引力を与え、低い速度は水分検出手段(以
下で説明)によって検出された液体を生ずるイベントが
発生する時に真空力を与える。真空ブロワ102のこの
別な実施例において高い速度または低い速度の選択は好
ましくは、制御装置164によって決定される。適当な
制御装置164は適当な論理回路でプログラムされるリ
レー列によって形成されるが、好ましくは適当にプログ
ラムされた8051シリーズのマイクロプロセッサによ
って形成される。
【0116】さらに本発明によると、排除手段は可搬性
の手動で管理される吸引装置をも含むことができる。こ
こに具体化し、例えば図1, 図9〜図11, 図35およ
び図40に概略的に示すように、適当な可搬性の手動で
管理される吸引装置は一般に数字104によって示され
る真空ウォンドとして形成可能である。真空ウォンド1
04の自由端部は平坦なホーンの形状の硬質プラスチッ
ク物質から形成される先端112であってよい。あるい
は、先端112の形成に軟質で可撓性の平滑なプラスチ
ック物質を用いることができる。先端112とウォンド
104との間の摩擦嵌め合い機械的結合がウォンド10
4からの先端112の手動の分離を可能にする。いつか
の実施例では、先端112は使い捨て式であり得る。さ
らに、例えば図9に概略的に示すように、先端112を
吸引ライン106と分流弁108(以下で説明)とを介
して、仮貯蔵タンク100および真空ブロワ102に連
通するように結合させることによって、真空ウォンド1
04の先端112に吸引力が与えられる。
【0117】例えば図1, 図9〜図11および図40に
概略的に示すように、真空ウォンド104を仮貯蔵タン
ク100に結合させる(図9)吸引ライン106は好ま
しくは、特に廃物が減圧されている場合に、吸引ライン
のよじれを阻止するために、波形螺旋パターン状にライ
ン106の外側に形成されるプラスチック螺旋110に
よって強化されることが好ましい(図11)可撓性のプ
ラスチックから形成される。適当な吸引ライン106は
硬質PVC螺旋を備え、曲げ半径1. 5インチを有する
6. 5フィート長さの可撓性をもった内径が3/4イン
チの硬度50(ジュロメーター)のPVC管によって形
成される。
【0118】分流弁108の好ましい実施態様は図45
〜図47に示し、他の実施例を図21および図22に示
す。以下の説明では、いつかの同様に機能する要素には
同じ表示数字を付ける。従って、ここに具体化し、例え
ば図9, 図22, 図45〜図47に概略的に示すよう
に、分流弁108は好ましくは3個のポート801, 8
02, 803を有する。ポート801は吸引ライン10
6を介して真空ウォンド104に連結する。ポート80
2は廃物排除管98の延長部99を介して仮貯蔵タンク
100に連結する。ポート803は廃物排除管98とド
レン取り付け部品67とを介して皿部材62, 562と
連通するように結合される。真空分流弁108は弁モー
タ804、弁体805および弁スプール806を含む。
分流弁108は2流路の一方に形成可能であり、電気モ
ータ804によって操作される。図45に示すように、
モータ804は弁体805のハウジング815に取り付
けられたモータ制御PCボード704を介して制御装置
164によって制御される。弁体805に取り付けられ
たホール効果センサ705は、スプール806に取り付
けられた磁石706がセンサ705の近くに配置される
時を検出することによって、分流弁スプール806の位
置を決定する。図45に概略的に示すように、センサ7
05とモータ804はモータ制御PCボード704に連
結する。モータ制御ボード704はケーブル105を介
して主制御装置164に電気的に連結する。図46に示
すように、モータ804はモータシャフト812に取り
付けられ、スプール806上のスロット814中に挿入
された駆動ピン810とカラー811とによってスプー
ル806に連結する。
【0119】同様に、図21, 図22に示す真空分流弁
108の別な実施例は弁体805、弁スプール806、
滑りクラッチハブ807、一対のばね付勢ボールプラン
ジャおよび制御装置164によって制御される電気モー
タ804を含む。各ばねボールプランジャはコイル状ば
ね809の端部に取り付けられた偏球要素808を含
み、コイル状ばね809は偏球808を滑りクラッチハ
ブ807中に画定された半球状空隙中に偏らせる。
【0120】モータ804の操作は弁スプール806を
第1位置と第2位置との間で回転させる。例えば図2
2, 図46〜図47に概略的に示す第1位置では、分流
弁108が皿部材62, 562、仮貯蔵タンク100、
真空ウォンド104の吸引ライン106および真空ブロ
ワ102の各々を相互に連通するように連結する流路を
形成する。従って、分流弁108のこの第1位置は真空
ブロワ104の自由端部における先端112に吸引力を
生じ、皿部材62, 562に小さい吸引力を及ぼすよう
に真空ブロワ102を配置させる。上記ブロワに関する
この第1位置では、大体毎分20立方フィート(CF
M)の吸引流が真空ウォンド104に与えられ、10C
FMが皿部材62, 562に与えられる。図面に示さな
い第2位置では、分流弁108は皿部材62(または5
62)、仮貯蔵タンク100および真空ブロワ102の
各々を相互に連通するように連結する流路を形成する。
従って、分流弁108のこの第2位置は皿部材62, 5
62から廃物を取り出す吸引力を生じ、真空ウォンド1
04に吸引力を及ぼすことなく、この取り出された廃物
を仮貯蔵タンク100に引き入れることができるよう
に、真空ブロワ102に配置させる。さらに、第1位置
を想定した分流弁108の配向は真空ブロワ102によ
って与えられる吸引力を2流路の間で分割し、分流弁1
08の第1位置において真空ウォンド104に与えられ
る吸引力は、分流弁108が第2位置にある場合に皿部
材62, 562のみに与えられる吸引力よりも大きいこ
とが好ましい。この大きな吸引力を得るために、制御装
置164は分流弁108が第1位置にある時には高速度
で、分流弁108が第2位置にある時には連続運転の低
速度で真空ブロワ102を操作するようにプログラムさ
れる。
【0121】好ましくは、真空ウォンド104によって
与えられる吸引力は、例えば尿およびすすぎ洗い溶液の
ような液体廃物や流動性大便、もしくはゆるい大便のよ
うな粘稠な廃物、ならびに真空チップ112の開口サイ
ズを越えない固体廃物を取り出すように意図される。真
空チップ112の開口サイズは好ましくは自由端部にお
いて幅0. 4インチ×長さ2. 5インチである。しか
し、先端112の取り付け(またはスロート)端部で
は、先端112の開口長さは約0. 7インチに減少す
る。従って、例えば大きい形状の糞便物質のような大き
い固体廃物はウォンド104によって直接吸引排除され
ることはできない。吸引排除されるためには、大きい形
状の廃物は最初にすすぎ洗いスプレーによって侵食さ
せ、半液体状態にしなければならない。上記真空ブロワ
および配管の配置内で吸引排除されることができる糞便
物質の最大サイズは約0. 4インチである。
【0122】さらに、例えば図9および図11に概略的
に示すように、先端112の自由端部の下側面に複数の
安全ルーバー116の設置は、先端112を介してすす
ぎ洗い溶液、他の液体、およびフィルタシート80から
の小粒子を吸収するために吸引が加えられるように設計
される。安全ルーバー116は真空度低下、フィルタシ
ート80に液体スプレーが衝突することからのはねよけ
保護、および真空チップ内側への糞便物質の粘着の防止
を助けるためにルーバー116を通って真空チップ11
2中に吸収されるすすぎ洗い溶液(以下で詳しく説明)
のような液体による真空チップの内側の潤滑をももたら
す。
【0123】真空ウォンド104が片手で操作可能であ
ることが好ましい。例えば図1, 図11, 図35に概略
的に示すように、真空ウォンド104は好ましくはピス
トルグリップ118を備え、使用者がウォンドを片手に
維持しながら、使用者の親指が吸引を開始および停止す
ることができるように始動機構を有する。
【0124】図35に示す現在好ましい実施態様では、
“オン”吸引スイッチ520と“オフ”吸引スイッチ5
21とが備えられ、これらによって使用者の親指が吸引
を開始および停止することができる。吸引スイッチ52
0, 521はそれらによってオペレータが真空ウォンド
104に吸引力を与えるか、あるいは真空ウォンドから
吸引力を奪うか、のいずれかに分流弁108(図9, 図
21, 図22, 図45〜図47)の配置を制御すること
ができる電気スイッチである。“オン”吸引スイッチ5
20は制御装置164に電気信号を送り、制御装置16
4はケーブル105を介して制御信号を送ることによっ
てこの電気信号に応じ、モータ804は分流弁108を
第1位置に配置させ、第1位置は真空ウォンド104の
先端112と皿部材62, 562とから廃物を除くため
の吸引力を与え、この除去された廃物を仮貯蔵タンク1
00中に輸送するように真空ブロワ102と結合する
(図9)。“オフ”吸引スイッチ521は電気信号を制
御装置164に与え、制御装置164はケーブル105
を介して制御信号を送ることによってこの電気信号に応
じ、モータ操作分流弁108は第2位置を想定してそれ
自体を配置させ、第2位置は真空ウォンド104が真空
ブロワ102によって発生される吸引力を受容すること
を妨げ、連続運転の低い吸引量がブロワ102から皿部
材62, 562に与えられるように真空ブロワ102と
結合する。
【0125】さらに本発明によると、真空ブロワの操作
を真空ウォンドの活性化に応じて真空ブロワの操作を制
御する手段をも備えることができる。ここに具体化する
ように、真空ブロワ制御手段は制御装置164を含むこ
とができ、これは真空分流弁108をウォンド104が
真空ブロワ102と連通するように配置されるときに活
性化スイッチ520から真空ウォンド104を吸引モー
ドで操作する信号を受容して真空ブロワ102を高速度
(ブロワの通常の連続運転速度よりも)に活性化するよ
うにプログラム可能である。この高速度において、真空
ブロワは真空ウォンド104と廃物排除管98との両方
に充分な吸引力を与えて、皿部材562, 62から仮貯
蔵タンク中に廃物流体を除去する。
【0126】図9および図11に示す真空ウォンド10
4の他の実施例では、“オン/オフ”吸引スイッチ12
0は電気的成分を有さない空気スイッチとして備えられ
る。図11に概略的に示すように、吸引スイッチ120
は空気ライン122と連通して連結される小さな可撓性
膨出部121を含むことができる。空気ライン122は
好ましくはある一定長さの内径1/16インチのPVC
製 TYGON(登録商標)管である。オペレータの親指が吸
引スイッチ120を加圧し、このスイッチが膨出部12
1を圧迫するときに、吸引スイッチ120の発動作用が
生ずる。膨出部121が圧迫されると、ウォンド104
から電気的成分を除去するためにウォンド104から離
れた位置に配置される圧力変換器124に、圧力パルス
としての信号が空気ライン122を介して送られる(図
9)。圧力変換器124はこの圧力信号を電気信号に転
換する。例えば図9に概略的に示すように、圧力変換器
124は制御装置164に連結する。
【0127】膨出部121からの圧力パルスを受容する
と、変換器124は電気信号を制御装置164に送り、
制御装置164はケーブル105を介して制御信号を送
ることによってこの電気信号に応じ、モータ操作分流弁
108は真空ウォンド104の先端112と皿部材62
とから廃物を除去し、この除去された廃物を仮貯蔵タン
ク100に輸送する形式で、真空ブロワ102と結合す
るようにそれ自体を配置させる(図9)。オン/オフ2
種速真空ブロワ操作による他の実施例では、他の制御信
号をケーブル224を介して送り、真空ブロワ102を
高速度で操作する。これらの2種の制御信号は吸引ライ
ン106に吸引力を供給し、廃物排除管98に適度な吸
引力を生ずる。
【0128】他の実施例においてオペレータがウォンド
104を通しての吸引を中断したいと望むときに、オペ
レータは膨出スイッチ120を押圧する(図11)。他
の圧力信号が空気ライン122を介し、圧力変換器12
4を介して制御装置164に送られ、制御装置164は
ケーブル105を介して遅延制御信号を送るようにプロ
グラムされ、これによって分流弁108は真空ウォンド
104から吸引力を除き、ブロワ102から皿部材62
に通常の吸引量を与える配置に再配向される。“オン/
オフ”2種速真空ブロワ操作による他の実施例では、制
御装置164は分流弁108がライン106から吸引力
を除去してから真空ブロワ102が約20秒間後に低速
度操作の開始に戻るようにプログラムされる。
【0129】さらに本発明によると、真空ブロワの操作
が排除手段から廃物を引き出し、真空ブロワを仮貯蔵タ
ンクの内部に連通させる真空ブロワ管内に同廃物を戻し
入れることを阻止する手段を備えることもできる。後者
の汚染は不快な液体、粒子、ガスを真空ブロワ102中
に導入させ、おそらく患者の環境にも導入させるので好
ましくない。例えば、このような液体および粒子はブロ
ワの操作を妨げるか、またはブロワに損害を与える。こ
こに具体化し、例えば図49Aに概略的に示すように、
真空ブロワ管中への廃物戻りを阻止する手段は好ましく
は、電気ケーブル409を介して制御装置164に連通
するように結合された高レベルの液体センサ507を含
み、制御装置164は真空ブロワ102の操作を制御し
得るように連結される(例えば図9参照)。タンク10
0とブロワ102との間に導かれる真空管132が仮貯
蔵タンク100に入る箇所の直下である仮貯蔵タンク内
のレベルにある液体を検出することができるように、液
体レベルセンサ507が配置される。センサ507がこ
のレベルにある液体を検出すると、センサ507は電気
信号としての液体検出信号をケーブル133を介して制
御装置164に送る。制御装置164は、センサ507
からこの液体検出信号の受容時に真空ブロワ102の作
動を不活化するようにプログラムされる。このようにし
て、制御装置164は、仮貯蔵タンク100がその容量
の所定割合まで充填されたことを廃物レベルセンサ50
7が検出した時に、真空ブロワ102の作動を保護す
る。真空ブロワ102の不活化は廃物排除管98および
/または真空ウォンド104からの吸引が、その容量に
近づいた仮貯蔵タンク100にさらに廃物を導入して、
真空ブロワ102に通ずる真空管132の入口に廃物液
体を非常に近づけることを阻止する。液体レベルセンサ
507は好ましくは、例えば図42と図42Aに概略的
に示し、すすぎ洗い溶液容器142のために備えられた
液体レベルセンサに関連して以下で説明するように構成
された容量性近接レベルセンサである。
【0130】さらに本発明によると、排除手段は臭気制
御手段を含むことができる。ここに具体化し、例えば図
9に概略的に示すように、臭気制御手段は例えば活性炭
のような臭気フィルタ138を含むキャニスタ136と
してのハウジングを含むことができる。キャニスタ13
6は真空ブロワ102を仮貯蔵タンク100に連結する
管132内に配置することができる。例えば図9に示す
ように、真空ブロワ102は好ましくは、真空ブロワ1
02が臭気制御手段を介して大気に排気するようにキャ
ニスタ136と仮貯蔵タンク100との間に配置するこ
とができる。あるいは、キャニスタ136を真空ブロワ
と仮貯蔵タンク100との間に配置することができる。
この後者の配置では、真空ブロワは臭気制御手段を介し
て仮貯蔵タンクと連通する。適当なキャニスタ136は
2. 3ポンドの活性炭を含むことができる硬質プラスチ
ックまたは金属材料から形成することができ、適当な時
間間隔での臭気制御物質の供給と交換を可能にするため
に着脱可能なカバー140を有することができる。
【0131】さらに本発明によると、排除手段は洗浄手
段を含むことができる。この洗浄手段はすすぎ洗い、洗
浄、消毒、傷口洗浄などに用いることができる液体スプ
レーを供給することができる。この洗浄手段は好ましく
はオペレータの片手で管理し、操作することができる。
この洗浄手段は好ましくは洗浄される患者に外傷を与え
ず、洗浄される表面から不当なはねちりを生じないよう
に液体スプレーを与え、洗浄の対象である表面の効果的
な洗浄作用のために充分な圧力を与える。
【0132】ここに具体化し、例えば図6, 図26, 図
28, 図29B, 図38に示すように、洗浄手段は容器
142の正面端部壁145内に確定されたハンドル14
4を有するすすぎ洗い溶液容器142としてすすぎ洗い
溶液容器142を含むことができる。容器142は好ま
しくは、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、または同様な硬質プラ
スチック材料から形成することができる。実施例に応じ
てすすぎ洗い溶液容器は患者支持装置(図9)にまたは
サービスカート256(例えば図12, 図12A, 図1
5および図16)に着脱可能に固定されるように形成可
能である。すすぎ洗い溶液容器142は3リットルの容
量を与えることができ、例えば水道水、生理食塩水のす
すぎ洗い溶液、PERI-WASH (登録商標)溶液などのよう
な種々のすすぎ洗い溶液を円筒形環状要素151の自由
端部に画定される充填口149を介して充填することが
できる。環状要素151は、充填口149がねじ山付き
キャップによって着脱可能に封止できるように、ねじ山
を与えることができる。例えば図26に概略的に示すよ
うに、すすぎ洗い溶液容器142は、その底部近くに配
置された開口と、このすすぎ洗い溶液容器142の背面
端部壁147の一部に画定されるか、あるいは取り付け
られた入口/出口弁148に結合した反対端部とを有す
る。
【0133】図26に概略的に示すように、逆止め弁5
87をサイホン管146の開口または開口近くに配置す
る。逆止め弁587はすすぎ洗い溶液容器142からサ
イホン管146中へおよび入口/出口弁148から液体
を流動させるが、液体が逆止め弁587を流れ過ぎるこ
とを阻止し、サイホン146がすすぎ洗い溶液容器14
2に戻されるのを阻止する。液体がすすぎ洗い液供給管
126から排出されるのを阻止することによって、逆止
め弁587はすすぎ洗い液供給管126の充満を維持
し、真空ウォンド104のノズル152にすすぎ洗い液
を要求に応じて供給する手段を提供する。
【0134】ここに具体化し、例えば図9, 図11, 図
26に示すように、洗浄手段は真空ウォンド104によ
って支持される自由端部と、すすぎ洗い溶液容器142
の弁148(図26)とサイホン146とに連通するよ
うに結合した反対端部とを有するすすぎ洗い溶液管12
6を含むことができる。すすぎ洗い溶液管126の適当
な管は内径が0. 17インチのPVC製 TYGON(登録商
標)管によって形成することができる。好ましくは、例
えば図9に示すように、すすぎ洗い溶液管126を吸引
ライン106内に配置する。例えば図11に示すよう
に、管126の一端は真空ウォンド104の内部に配置
されたライン106部分を出る。管126の反対端部は
ライン106が分流弁108の口803に連結する箇所
の近くにあるライン106部分を出る。
【0135】ここに具体化し、例えば図9, 図11, 図
35に概略的に示すように、洗浄手段はすすぎ洗いスプ
レーノズル152を含むことができ、ノズル152は好
ましくは真空ウォンド104に取り付けることができ
る。すすぎ洗いスプレーノズル152は好ましくは、す
すぎ洗い溶液管126の自由端部に連通するように結合
させることができ、すすぎ洗い液154のファン形状パ
ターンを生ずるように形成することができる(図1
1)。例えば図11に概略的に示すように、すすぎ洗い
スプレーノズル152は好ましくは、ウォンド104に
配置され、すすぎ洗い溶液154のファン形状パターン
が真空チップ112上のルーバー116の直後に、例え
ばフィルタシート80のような、標的表面の部位155
に接触するように案内されるように形成される。このよ
うにして、チップ112の自由縁に与えられる真空力
(図11のチップ112内に矢印157によって概略的
に示す)はルーバー116を通して液体を引き入れ、す
すぎ洗い液スプレーの標的部位155に集められ、すす
ぎ洗い液154のスプレーによってはね返される液体量
を減ずる。例えば図11および図35に示すように、す
すぎ洗いスプレーノズル152は好ましくは、吸引チッ
プ112に接触しないように形成され、このことは汚染
または損傷を助ける。しかし、いつかの実施例では、ノ
ズル152は着脱可能か、または使い捨て式の両方であ
り得る。
【0136】さらに、排除手段の一部をなす洗浄手段は
さらにすすぎ洗いポンプを含むことができる。例えば、
図9および図38に概略的に示すように、すすぎ洗いポ
ンプはすすぎ洗い溶液容器142からすすぎ洗い溶液管
126を通してすすぎ洗い溶液を汲み出すことができる
ように結合される。適当なすすぎ洗いポンプ150は2
0psi において毎分0. 3ガロンを流すように設計さ
れ、120ボルト、60ヘルツの交流単相電気モータに
よって動力を与えられる2インチのベローズポンプによ
って形成される。すすぎ洗い流体のすすぎ洗い流量はす
すぎ洗いポンプ150の操作によって開放創傷を切除せ
ずまたは皮膚外傷を生じないような安全な速度および圧
力であるように制御される。すすぎ洗い溶液の圧力は、
好ましくは、患者の皮膚に8psi を越える動的衝撃圧を
与えるような大きさであるべきではない。それにも拘わ
らず、すすぎ洗いポンプ150によって与えられるすす
ぎ洗い液の速度と圧力は患者とフィルタシート80から
廃物を洗浄するために充分である。すすぎ洗い溶液の流
量ははねちりを最小にするまたは防止するために充分に
低いことが好ましい。
【0137】さらに本発明によると、オペレータが洗浄
手段を用いる場合に生じ得る逆はねちりにオペレータが
接触することから保護する手段を備える。ここに具体化
し、図35, 図38および仮想状態で図40に示すよう
に、はねちり保護手段は好ましくは、ファン形状要素と
して形成されるはねちりガード501を含む。はねちり
ガード501は好ましくは、例えば透明PVCのような
半硬質の透明プラスチック材料から形成される。図35
に示すように、はねちり保護手段は好ましくは、真空ウ
ォンド104から手動で着脱可能なクリップオンシール
ドホルダ502をも含む。ホルダ502はチップ112
の基部の近くに形成される溝(図35に示す図面には見
えない)付きの摩擦嵌めを形成する半環状カラー要素5
03を有する。はねちりガード501はホルダ502の
前方突出フランジ504中に形成されるスロット(図3
5に示す図面には見えない)中に摩擦嵌合可能である
か、あるいはホルダ502との一体構造として統合的に
形成することができる。グリップウェブ505はフラン
ジ504をカラー503に結合させ、オペレータがホル
ダ502をウォンド104へクリップ止めで取り付け
か、あるいはウォンド104からの脱離のために操作す
るときに、オペレータの指が握り易い部位を与えるリブ
506を有する。
【0138】例えば図1, 図10および図40に概略的
に示すように、真空ウォンド104(チップ112を含
まず)とその付随吸引ライン106は使用されない時は
貯蔵されるのが好ましい。図40に示したこの好ましい
実施例では、貯蔵コンパートメント111への接近は、
貯蔵コンパートメント111に滑り入り、そこから滑り
出る滑動ドロワー(drawer)515を介してなされる。
滑動ドロワー515は渦巻き状にゆるく巻かれたライン
106を収容する。ウォンド104の使用後に、このウ
ォンドを好ましくはヘッド30の足台113に設けられ
る貯蔵コンパートメント内に貯蔵する前に汚れたチップ
112を破棄する。他の実施例では、同様な貯蔵コンパ
ートメントをサービスカート256の一部として形成す
ることができる(例えば図12, 図12A, 図15およ
び図16)。例えば図10に概略的に示す他の実施例で
は、ライン106の巻き方向を決定するパターンでドア
115に配置された複数の対立案内要素対240の間の
摩擦嵌めによって貯蔵コンパートメント111内に吸引
ライン106を固定することができる。さらに別な実施
例では、図10に示した案内要素240の位置の代わり
に、案内要素を好ましくはドロワー115の床の周囲に
延長する形成みぞとして形成し、吸引ライン106の円
筒形管を受容するように造形される。
【0139】例えば図11および図35に概略的に説明
する好ましい実施例では、洗浄手段はすすぎ洗いスプレ
ーノズル152にすすぎ洗い溶液を供給するトリガー型
すすぎ洗い制御弁を含むことができる。すすぎ洗い制御
弁は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器142からポンプ
150によって管126に供給されるすすぎ洗い溶液を
ノズル152から分散させるように機械的に操作される
ことができる弁である。好ましくは、すすぎ洗い制御弁
は真空ウォンド104の手で握る部分上のピン157の
周囲に旋回可能なレバースイッチ156を含み、管12
6をクリンプ(crimp)するようにばね力が付勢される。
トリガー156をピストルグリップ118方向に手動で
圧迫すると、ばねは管126を伸ばし、すすぎ洗い溶液
をノズル152に供給するように作用される。
【0140】本発明によると、オペレータが真空ウォン
ドを用いようとする時にすすぎ洗いポンプが自動的にす
すぎ洗い溶液を供給するような手段を備える。ここに具
体化するように、すすぎ洗いポンプの自動活性化手段は
圧力スイッチ583とすすぎ洗い溶液管中に配置される
アキュムレータとを含むことができる。図38に示すよ
うに、すすぎ洗い液を真空ウォンド104のすすぎ洗い
ノズル152に供給するすすぎ洗い管のブランチ572
内の圧力を測定するために圧力スイッチ538が備えら
れる。圧力スイッチ583は、例えば約12psi のよう
な第1所定圧力、すなわち低い所定圧力の検出時に、制
御装置164に信号を送るように設定され、制御装置1
64は圧力スイッチ583からこの信号を受容すると、
すすぎ洗いポンプ150を始動させるようにプログラム
される。例えば約17psi のような、高い第2所定量の
圧力の検出時に、スイッチ583は制御装置164に信
号を送り、制御装置164はブランチ572内の高い検
出圧力を示唆する、圧力スイッチ583からこの信号に
応じてすすぎ洗いポンプ150を停止させる。
【0141】さらに、図38に概略的に示すように、す
すぎ洗い管126内には弾性ベローズとしてインライン
アキュムレータ584を備える。すすぎ洗いポンプ15
0の作動中に、すすぎ洗い溶液管のブランチ572内の
圧力が高い所定圧力に達し、この圧力において圧力スイ
ッチ583が制御装置164にすすぎ洗いポンプ150
を停止させるように信号を送るまで、すすぎ洗い溶液は
アキュムレータ584を充填する。真空ウォンド104
のトリガー156が引かれると、ノズル152近くのす
すぎ洗い溶液管のブランチ572内の圧力は解放され、
アキュムレータ584内に加圧状態で貯蔵されたすすぎ
洗い溶液はアキュムレータ584からすすぎ洗い溶液管
126を通って、結局はノズル152から流出する。す
すぎ洗い溶液がアキュムレータを出ると、アキュムレー
タ584は収縮する。アキュムレータ584が充分に収
縮し、圧力スイッチ583によって測定される圧力が低
い所定圧(例えば、上記12psi )に達すると、スイッ
チ583が制御装置164に、すすぎ洗い溶液をすすぎ
洗い溶液管126とアキュムレータ584とに供給する
ようにすすぎ洗いポンプを活性化させる信号を送る。こ
のようにして、ノズル152に供給されたすすぎ洗い溶
液は、すすぎ洗いポンプ150の作動によって生ずるよ
うなすすぎ洗い溶液の変動(surge )を受けない。従っ
て、圧力スイッチ583とアキュムレータ584との組
合せは、アキュムレータ584内に貯蔵される流体から
要求に応じてすすぎ洗い溶液を供給する手段の一部を形
成する。
【0142】図40に示すすすぎ洗いポンプの自動活性
化手段の他の実施例では、コンパートメント111から
ドロワー515を引き出すと、マイクロスイッチ109
が活性化され、制御装置164に警告信号を送り(図
9)、制御装置164はケーブル226を介してすすぎ
洗いポンプ150と電気的に接続する。マイクロスイッ
チ109はドロワー515上に、またはコンパートメン
ト111内に、任意に配置することができる。オペレー
タが真空ウォンド104に接近したことを示すマイクロ
スイッチ109からの信号を制御装置164が受容する
と、制御装置164はすすぎ洗いポンプ150を活性化
して真空ウォンド104にすすぎ洗い溶液を供給させる
電気制御信号を送る。その後、すすぎ洗いトリガースイ
ッチ156の手動活性化がスプレーノズル152から図
11の矢印154に示すようにすすぎ洗い溶液を放出す
る。
【0143】すすぎ洗いポンプの自動活性化手段の他の
別な実施例では図10に示すように、貯蔵コンパートメ
ント111への接近は好ましくは、頂部から下方に開い
て振動する頂部取り付けドア115を介してなされる。
ドア115を開けると、マイクロスイッチ109が活性
化され、制御装置164に警告信号を送り、制御装置1
64はケーブル226を介してすすぎ洗いポンプ150
と電気的に接続する。マイクロスイッチ109はドロワ
ー515上に、またはコンパートメント111内に、任
意に配置することができる。さらに、すすぎ洗いポンプ
自動活性化手段の他の別な実施例では、ドア115が開
放したときではなく、吸引ライン106が一対のガイド
240の間から除去されると、マイクロスイッチ109
がポンプ150を活性化するように、マイクロスイッチ
109が配置されて形成可能である。
【0144】洗浄操作中に、低圧のすすぎ洗い溶液がス
プレーノズル152の中央部分から放出され、フィルタ
シート580, 80および/または患者の洗浄を助け
る。このすすぎ洗い溶液の圧力は患者の創傷や患者の床
ずれを傷つけたり、あるいは患者の火傷や他の皮膚を剥
離するような大きさではない。各廃物発生エピソードの
終了時に、すすぎ洗い溶液および廃物の大半が真空ウォ
ンド104から吸引除去された後、フィルタシートを好
ましくはタオルで拭いて乾かす。
【0145】ここに具体化し、例えば図1, 図9, 図1
5, 図16に概略的に示すように、本発明の装置は好ま
しくは少なくとも1個の制御パネル168を含む。好ま
しくは、例えば図1に示すように、制御パネルを足元ガ
ードレール39に取り付ける。さらに、使用者がヘッド
の両側から制御パネルに接近することができるように、
分離した同じ制御パネル168をベッドの各足元ガード
レール39に取り付けることができる。図23Aに示す
ように、各制御パネル168は好ましくは、LEDディ
スプレイ128に出現する短いメッセージである複数の
インジケータを備える。各制御パネル168は好ましく
は耐流体性構成で形成され、マルチコンダクタケーブル
272を介して制御装置164に電気的に接続する(図
9)。
【0146】さらに本発明によると、洗浄手段によって
供給される液体のスプレーを加熱する手段を備える。好
ましくは、洗浄手段によって供給される液体の温度を制
御する手段をも備える。洗浄手段があまりに熱すぎて患
者に供給することができない液体を供給することを防止
する手段を備えることも望ましい。ここに具体化し、例
えば図38に示すように、この液体加熱手段は好ましく
はすすぎ洗い溶液管126のブランチ543によって形
成される別なルートの流路に配置される熱交換器542
を含む。すすぎ洗い溶液管の熱交換器ブランチ543は
3ポート2位置液体分流弁508を介して経路を定めら
れ、この弁は制御装置164の制御下で二位置のいずれ
かに配向される。液体加熱手段は好ましくは、熱交換器
542内に配置された加熱要素545への電気供給を制
御し、熱交換器542内からの温度情報を温度センサ5
46を介して受容するヒータ制御ユニット544を含
み、温度センサ546は電気信号をヒータ制御ユニット
544に与える。制御装置164はヒータ制御ユニット
544が熱交換器542の加熱要素545を如何に操作
するかを監視するようにプログラムされる。
【0147】ここに具体化し、例えば図38に示すよう
に、洗浄手段に供給される液体の温度を制御する手段は
数字547によって確認される破線の矩形ボックスによ
って概略的に表される混合弁を含む。混合弁547はす
すぎ洗い溶液管の熱交換器ブランチ543に連結した第
1の入口を有し、すすぎ洗い液管はすすぎ洗い溶液容器
142からすすぎ洗いポンプ150を介して直接経路を
定められる直接ブランチ548に連結した第2の入口を
も有する。従って、直線ブランチ548は三方管549
によって分流弁を迂回し、三方管549はすすぎ洗い溶
液容器142からすすぎ洗いポンプを介して通過するす
すぎ洗い溶液管126を熱交換器ブランチ543と直接
供給ブランチ548とに分割する。混合弁547は弁5
47中で混合される加熱されたすすぎ洗い溶液と加熱さ
れないすすぎ洗い溶液との相対的割合を制御するように
予め設定されるサーモスタットを有する。図38に概略
的に示すように、混合弁547はすすぎ洗い溶液容器1
42からの加熱されないすすぎ洗い溶液を運搬する直接
供給ブランチ548からの流動と、熱交換器542から
の加熱されたすすぎ洗い溶液を運搬する、熱交換器ブラ
ンチ543を介して供給される流動とを制御する。好ま
しくは、混合弁547の出口から出されるすすぎ洗い溶
液は(98±2)°Fの温度を有し、直接供給ブランチ
548を介して弁547に入る60〜90°Fの範囲内
の液体の水と熱交換器ブランチ543を介して弁547
に入る105〜150°Fの範囲内の液体の水とによっ
て混合液体の好ましい温度を得ることができる。混合弁
547の好ましい実施例はサーモスタットによって制御
される水/水混合弁である THERMOTECH MODEL No. M/D-
WWM098であり、これはペンシルバニア州オレランドの T
herm-Omega-Tech, Inc.から入手可能である。
【0148】ここに具体化するように、洗浄手段があま
りに熱すぎて患者に供給することができない液体を供給
することを防止する手段は、混合弁547を出るすすぎ
洗い液管の(従ってその下流の)ブランチ572に配置
された温度センサ571を含む。保護温度センサ571
は制御装置164に温度情報を与える。センサ571に
よって制御装置164に与えられる温度が例えば105
°Fのような所定値を越えると、制御装置164がヒー
タ制御ユニット544にヒータ要素545を不活性化さ
せる信号を与え、制御装置がすすぎ洗いポンプを不活性
化する。このようにして、制御装置164はすすぎ洗い
液系を不活性化させ、患者への高温すすぎ洗い液の供給
を防止する。制御装置164はサイドレール制御パネル
168のディスプレイ128(図23A)上の CALL FO
R SERVICE メッセージを活性化し、系を再設定するまで
すすぎ洗い系の操作を再び防止する。
【0149】さらに本発明によると、洗浄手段の必要に
応じた加熱液体供給の電力必要条件を減ずる手段をも備
える。ここに具体化し、図38に示すように、本発明の
電力管理手段は好ましくは廃物処理手段の通常の操作中
に利用可能な過剰な電力を用いて熱エネルギーを発生さ
せ、すすぎ洗い液の温度を維持するための熱を供給す
る。この熱エネルギーは熱交換器542に貯蔵され、ピ
ーク電力要求時間中にこの貯蔵熱エネルギーが引き出さ
れて洗浄手段に供給される。この電力管理手段は下記の
ように予めプログラムされる制御装置164を含む。ヒ
ータ545が電力を引き出し、真空ブロワ102が廃物
処理手段と患者支持系との通常操作中に低速度で運転す
るときに、壁レセプタクルから約10〜10. 5アンペ
アの電流が引き出される。吸引が真空ウォンド104に
供給されると、真空ブロワ102は高速度に切り替えら
れ、さらに5アンペアを引き出す。真空ブロワが高速度
であるときに12. 5アンペアの許容電流限界を越えて
電流が引き出されるのを防止するために、制御装置16
4はヒータ545を不活性化し、これは約5アンペアを
節約する。ヒータ545が不活性化されるときに、すす
ぎ洗い溶液の加熱は熱交換器542の熱貯蔵量に依存す
る。真空ブロワ熱交換102を低速度に切り替え戻すと
きに、制御装置164はヒータ545を再活性化させ
る。ベッドの患者支持面の関節を制御するモータのいず
れかが運転中であることを制御装置164が知るときに
も、制御装置164は真空ブロワ102を不活性化し、
ベッドが壁レセプタクルから過剰な電流を引き出すこと
を防止する。モータが離れると、制御装置164が真空
ブロワ112に電力を再供給する。
【0150】さらに本発明によると、すすぎ洗い溶液容
器を受容する手段をも備える。ここに具体化し、例えば
図26および図28に示すように、すすぎ洗い溶液容器
受容手段は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器142を受
容するように形成された第1ハウジング172を含む。
本発明の特定の実施例に依存して、ベッドの一部とし
て、サービスカート256の一部として、または緊急治
療台の一部などとして、第1ハウジング172を備える
ことができる。例えば、第1ハウジング172は足台下
方のベッドフレームによって支えられ、例えば図28に
一般的に示すように上部フレーム36に固定されること
ができる。例えば図28に概略的に示すように、第1ハ
ウジング172は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器14
2の外側側壁の一部として形成されるか、あるいは同側
壁の上部に結合する一対の対立張り出しフランジ181
によって画定される嵌め合い溝要素174を滑動可能に
かつ回転不能に受容する滑りレセプタクル173を含む
(図6, 図28, 図29B)。例えば図28に示すよう
に、レセプタクル173の内側に面する細長い対立カム
要素をすすぎ洗い溶液容器142の溝要素174中に挿
入すると、すすぎ洗い溶液容器が第1ハウジングに固定
される場合にも、第1ハウジング172に関するすすぎ
洗い溶液容器142の適当な配向が保証される。
【0151】例えば、図12, 図12A、または図15
および図16に概略的に示すように、第1ハウジングは
直立フレーム258の一部として(図15および図1
6)または可動なサービスカート256の低プロフィル
部分264として形成することができる。このようない
くつかの実施例では、すすぎ洗い溶液容器142はサー
ビスカートの常置部分として形成することができる。例
えば図16に概略的に示すように、すすぎ洗い溶液容器
142中に追加のすすぎ洗い溶液を導入するために、充
填ホース143を備え、好ましくはこれをブラケット1
41によってサービスカート内に維持する。
【0152】本発明のさらに他の実施例によると、第1
ハウジングがすすぎ洗い溶液容器を受容するときに、す
すぎ洗い溶液容器を真空ウォンドのすすぎ洗いスプレー
ノズルと連通するように自動的に結合する手段を第1ハ
ウジングは含む。第1ハウジングがすすぎ洗い溶液容器
を受容するときに、すすぎ洗い溶液容器結合手段が係合
し、それによってすすぎ洗い溶液容器が真空ウォンドの
すすぎ洗いスプレーノズルと連通するように自動的に係
合する。さらに、結合手段がすすぎ洗い溶液容器から解
離され、第1ハウジングがすすぎ洗い溶液容器から解離
するときに、すすぎ洗い溶液がすすぎ洗い液供給管から
流出し、結合手段から漏出することを防止するように、
すすぎ洗い溶液容器結合手段は形成される。液体がすす
ぎ洗い液供給管126から流出するのを防止することに
よって、すすぎ洗い溶液容器結合手段はすすぎ洗い液供
給管126を充填状態に維持し、それによって真空ウォ
ンド104のすすぎ洗いスプレーノズルにすすぎ洗い液
を必要に応じて供給する手段を提供する。
【0153】ここに具体化し、例えば図14および図2
6に概略的に示すように、すすぎ洗い溶液容器結合手段
は好ましくは、一般に図14中に数字180によって表
示され、図26に示される入口/出口弁148を形成す
る防滴コネクタを含む。防滴迅速コネクタ180は、Co
lder Products Company から雌型要素184用のモデル
PLCD-160-06 および雄型要素182用のPCLD-420-06 と
して入手可能であるコネクタである。好ましくは、防滴
迅速コネクタ180はすすぎ洗い溶液容器142の背部
端部壁147の上部に配置される。従って、すすぎ洗い
溶液容器142は患者支持装置にまたはサービスカート
256に、第1ハウジング、結合手段およびカップリン
グ手段を介して着脱可能に固定される。
【0154】図14に概略的に示すように、防滴コネク
タ180は雄型要素182と雌型要素184との両方を
含み、これらのいずれか一方ははすすぎ洗い溶液容器1
42の外側に取り付けられた入口/出口弁148(図
9)として形成される。防滴コネクタ180の雄型要素
182と雌型要素184の他方はすすぎ洗い溶液管12
6と連通するように結合される第1ハウジング172の
外側の一部として形成される、または同部分に取り付け
られる。雄型要素182と雌型要素184の各々は、要
素182または184のいずれかが第1ハウジング17
2またはすすぎ洗い溶液容器142に結合するかに依存
して、例えばすすぎ洗い溶液管126またはサイホン管
146のようなホースの端部に結合することができるホ
ース取付け具183を含む。さらに、雄型要素182お
よび雌型要素184の各々は、ポペット型クロージャ1
87を偏らせ、その各通路189への各開口188を相
互から解離された直後に封鎖し、コネクタ180から液
滴がたれないようにするように配置されて形成されたば
ね186を含む。
【0155】すすぎ洗い溶液容器の受容手段は好ましく
は、すすぎ洗い溶液容器を受容手段に確実に固定する手
段をも含む。確実に固定する手段のこの好ましい実施例
では、例えば図26Bに概略的に示すように、第1ハウ
ジング172と滑りレセプタクルとの間の狭いチャンネ
ル225中に滑りレセプタクル(図示せず)の上方に配
置された板ばね711として形成される。板ばね711
は第1ハウジング172に取り付けられた一端を有し、
その自由端部近くに掛け金要素712を画定する。掛け
金要素712は、容器142を第1ハウジング172に
固定し、コネクタ180の雌型要素184中に雄型要素
182を固定する位置に、ばね711によって偏らされ
るリッジ713を画定する。ばね711の自由端部に画
定される掛け金要素713は、容器142の撤退を可能
にするために、オペレータによって図26Bの二点鎖線
で示した位置から持ち上げられることができる。この好
ましい実施例では、図14, 図14A, 図14Bに示し
たコネクタ180は固定ばね199と、環状部分208
と放出フランジ203とを有して形成される固定要素2
00とを含む確実な固定機構を省略するように変えられ
る。
【0156】例えば図26Aに概略的に示す確実な固定
手段の第1の別な実施例では、板ばね711が、第1ハ
ウジング172と滑りレセプタクルとの間の狭いチャン
ネル225中に滑りレセプタクル(図示せず)の上方に
配置される。板ばね701は第1ハウジング172に結
合した一端を有し、その自由端部近くに戻り止め(dete
nt)702を画定する。戻り止め702は容器142を
第1ハウジング172に固定し、コネクタ180の雌型
要素184中に雄型要素182を固定する位置に偏らさ
れる。ばね701の自由端部に画定される放出フランジ
703は、容器142の撤退を可能にするために、オペ
レータによって図26Bに二点鎖線で示した位置に持ち
上げられることができる。この第1の別な実施例では、
図14,図14A, 図14Bに示したコネクタ180は
固定ばね199と、環状部分208および放出フランジ
203を有して形成される固定要素200とを含む確実
な固定機構を省略するように変えられる。
【0157】例えば図14, 図14A, 図14B, 図2
6に概略的に示す確実な固定手段の第2の別な実施例で
は、確実な固定機構が防滴迅速コネクタ180の一部と
して形成され、機械的固定手段に適度な手動力の適用に
よって一緒または別々に自動的にスナップ止めされる。
例えば図14に示すように、コネクタ180は環状部分
208(図14B)を備えて形成される固定要素200
を偏らせるように形成され、配置される固定ばね199
を含み、環状部分208(図14B)は雌型要素184
内で横方向に円周が延長するように形成される固定スロ
ット201内に滑動的に受容される。雄型要素182が
雌型要素184中に挿入されると、固定要素200の環
状部分208の内縁205は雄型要素182の外側に形
成される円周溝202と係合する。このような係合は第
1ハウジング172からのすすぎ洗い溶液容器142の
好ましくない移動を防止する確実な固定力を与える。固
定機構の解離は固定要素200の一部として形成される
放出フランジ203の加圧を含む。放出フランジ203
が加圧されると、固定要素200がそのばね199の付
勢力に逆らって動いて、雄型要素182の円周溝202
から出る。同時に、雄型要素と雌型要素182, 184
中のポペットクロージャ187を偏らせるばね186が
雌型要素184から雄型要素182を分離する方向に力
を与え、迅速解離力を与える。さらに、図14Aおよび
図14Bに示すように、環状部分208が移動して固定
ばね199を圧縮すると、ピンバイアスばね207が先
細りボトルノーズピン209を環状部分208内に画定
されるスロット211から移動させ、雌型要素184か
ら雄型要素182を分離する方向に力を与え、迅速解離
力を与える。
【0158】例えば図26および図28に示すように、
オペレータが滑りレセプタクル173への入口の近くか
つ上方に配置された放出ボタンを押圧すると、放出フラ
ンジ203が加圧される。放出ボタン215は滑りレセ
プタクル173の上方に配置され、その長さに沿って延
長する狭いチャンネル225内に制限される細長いプッ
シュロッド217の1端に結合される。プッシュロッド
217の反対端部はアーム227の一端に旋回可能に結
合する。アーム227の反対端部は第1ハウジング17
2の背面壁233に結合した据え付けブロック231中
に垂直方向に移動するように滑動可能に設けられたプラ
ンジャ229の一端に旋回可能に結合される。プランジ
ャ229の反対端部は、オペレータが第1ハウジング1
72の背面壁233方向に放出ボタン215を押圧する
ときに放出フランジ203を加圧するように形成されて
配置される。
【0159】本発明によると、すすぎ洗い溶液容器が第
1ハウジングによって固定的に受容する時を検出し、こ
のような固定受容または固定受容の不存在の検出時に信
号を与える手段を備えることができる。好ましくは、固
定的に受容される検出手段は制御装置にその信号を与え
るように結合され、制御装置は制御パネルのインジケー
タ手段を作動させることによって、このような信号の受
容を表示することができる。ここに具体化し、例えば図
43に示すように、すすぎ洗い溶液容器の固定的に受容
される検出手段は好ましくは、第1ハウジング172中
に設置されるばね付勢プランジャ710によって活性化
されるマイクロスイッチ708を含むことができる。マ
イクロスイッチ708はゲート回路要素47に電気的に
接続し、ゲート回路要素47は制御装置164に電気的
に接続する。すすぎ洗い溶液容器142が第1ハウジン
グ内に適当に設置されると、プランジャ710は付勢ば
ねに抗して充分に押圧され、スイッチ708の接点を開
放する。スイッチ708が開放されると、ゲート47が
制御装置164に、図43にプラス5ボルトとして概略
的に示される基準電圧から比較的高い電圧信号を送る。
プランジャ710とマイクロスイッチ708は、コネク
タ180の雄型要素182が雌型要素184中に固定さ
れない限り、スイッチ708の接点が開放しないように
配置されて形成される。すすぎ洗い溶液容器142が第
1ハウジング172から取り出されると、プランジャ7
10が放出され、スイッチ708を閉鎖させ、スイッチ
708は正の基準電圧がアースに排出されるので比較的
低電圧の信号を制御装置164に送る。制御装置164
がマイクロスイッチ708から、すすぎ洗い溶液容器1
42が第1ハウジング172内で適当に結合していない
ことを示唆する信号を受容すると、制御装置164がす
すぎ洗いポンプ150を停止させ、サイドレール制御パ
ネル上のメッセージのディスプレイを活性化し、音響ア
ラームを発して、すすぎ洗い溶液容器142が取り出さ
れていることや、あるいは第1ハウジング172内に適
当に設置されていないことをオペレータに知らせる。す
すぎ洗い溶液容器142が適当に再設置されると、制御
装置164はマイクロスイッチ708から適当な信号を
受容し、メッセージおよびアラームはクリアされる。
【0160】固定的に受容される検出手段の他の実施例
を例えば図9, 図27, 図29Bに概略的に示すが、こ
れは第1接点プレート190を含むことができ、第1接
点プレート190は導電性であり、すすぎ洗い溶液容器
142の底部近くのレベルにおいてすすぎ洗い溶液容器
142の背面端部壁147に配置される。プレート19
0は少なくとも1個の導電性取り付けねじ41によって
容器の背面端部壁147に取り付けられ、導電性取り付
けねじ41はすすぎ洗い溶液容器142の内部に達し、
その中に含まれるすすぎ洗い溶液に接触する。例えば図
26に概略的に示すように、一対の電気的接点プローブ
43, 45(図26の図面には1個のみを示す)が第1
ハウジング172の背面端部壁233から伸びるように
配置され、すすぎ洗い溶液容器142が第1ハウジング
172によって固定的に受容されるときに、この背面壁
233は容器142の背面端部壁に対立して面する。各
電気的接点プローブは好ましくはカンサス州、カンサス
市のInterconnect Devices, Inc.から入手可能であるよ
うな、ワッフル先端形状を有するばね付きプローブであ
る。ワッフル先端形状は多重点電気的接点を形成する。
例えば図27に概略的に示すように、1個のプローブ4
3はアースに結合し、他のプローブ45はゲート回路要
素47に結合し、ゲート回路要素47とゲートプローブ
45との間を正の基準電圧が結合する。これらのプロー
ブ43, 45は、コネクタ180の雄型要素182が雌
型要素184中に固定されない限り、第1接点プレート
190と接触しないように配置されて形成される。アー
スプローブ43とゲートプローブ45とが第1接点プレ
ート190に接触するときに、これらは基準電圧を第1
プレート190とアースプローブ43とを介してアース
に短絡する電気的回路を完成させ、ゲート47は両プロ
ーブがプレート190に接触していることを示唆する第
1信号をケーブル123を介して制御装置164に送
る。
【0161】制御装置164は、この第1信号を受容す
ると、インジケータ機構がすすぎ洗い溶液容器142の
確実な存在をオペレータに警告するために如何に設計さ
れているか否かに依存してインジケータを活性化した
り、あるいはしないようにプログラムされる。例えば、
両プローブが第1接点プレート190に接触できない場
合には、ゲート47が基準電圧を受容し続け、接点プレ
ート190が両プローブ43, 45に接触していないこ
とを示唆する第2信号を制御装置164に送る。制御装
置164がこの第2信号を受容すると、制御装置164
はオペレータにすすぎ洗い溶液容器142がすすぎ洗い
溶液管126に操作的に結合されないことを知らせるイ
ンジケータ手段を活性化する。ここに具体化し、例えば
図23Aに概略的に示すように、インジケータ手段は光
線またはLEDディスプレイ128内の“ATTACH RINSE
JUG”メッセージおよび/または制御パネル168上に
設けられたブザーとしてのインジケータを含むことがで
きる。インジケータ手段の他の実施例は光線またはLE
Dディスプレイ128内の“JUG REMOVED"メッセージ
(図23)および/または制御パネル168上に設けら
れたブザーとしてのインジケータ280を含むことがで
きる。従って、インジケータはすすぎ洗い溶液容器14
2が第1ハウジングから取り出されたときを、容器14
2がすすぎ洗い溶液を再充填されているときとして知る
ことを可能にする。さらに、すすぎ洗い溶液容器が取り
出されたならば、制御装置164は好ましくは、すすぎ
洗いポンプ150の活性化を可能にしないようにプログ
ラムされる。
【0162】本発明によると、すすぎ洗い溶液容器中の
液体の所定レベルを検出し、同レベルの検出時に信号を
発する手段を備える。好ましくは、すすぎ洗い溶液レベ
ル検出手段はすすぎ洗い溶液レベルがすすぎ洗い溶液容
器への追加のすすぎ洗い溶液充填を要するほど低くなっ
たときを検出するように形成される。ここに具体化する
ように、すすぎ洗い溶液レベル検出手段は、すすぎ洗い
溶液容器142内のすすぎ洗い液体の所定レベルを検出
するように形成され、そして取り付けられて配置される
液体センサ要素を含む。すすぎ洗い溶液容器レベルセン
サの液体センサ要素は好ましくは、例えば図42および
図42Aに概略的に示すように形成される容量形近接レ
ベルセンサ740である。図42に概略的に示すよう
に、容量形近接レベルセンサ740は容器(例えば、す
すぎ洗い溶液容器142)内のすすぎ洗い液741と接
触しないが、液体がセンサに密接に近接すると電子信号
もしくは電気信号を発することによって液体の存在を検
出する。適当な容量形近接液体レベルセンサはイリノイ
州、ホフマンエステートのElectromatic Controls Corp
oration から入手可能である。センサ740は、台75
0に保持され、台750はセンサを問題の液体を有する
容器752の所望のレベル近くにセンサを配置する。本
発明の場合に、台750は便利には第1ハウジング17
2によって提供され、容器752は便利にはすすぎ洗い
溶液容器142によって形成される。すすぎ洗い溶液容
器が第1ハウジング172に適当に設置されるときに、
センサ740は第1ハウジング172中にすすぎ洗い溶
液容器142の底部近くに定められるレベルに配置され
る。すすぎ洗い溶液容器が第1ハウジング172内に固
定されるときに、センサ740は好ましくは、すすぎ洗
い溶液容器142の外表面に接触するように配置され
る。すすぎ洗い溶液がセンサに達しないレベルまで枯渇
したときに、センサはケーブル742を介してインタフ
ェース回路743に信号を送り、インタフェース回路7
43は制御装置164のCPUに信号を送る。制御装置
164がすすぎ洗い溶液容器液体レベルセンサ740か
らこの低い液体レベル近接信号を受容すると、制御装置
164はすすぎ洗いポンプ150を停止させ、例えば
“FILL RINSE JUG”のような指示メッセージをサイドレ
ール制御パネル168のLEDディスプレイ128(図
23A)に送り、音響アラームを発してオペレータにす
すぎ洗い溶液容器142にさらに多くの溶液を加える必
要があることを知らせることができる。すすぎ洗い溶液
容器142を取り出し、再充填し、第1ハウジング17
2中に適当に再設置する場合、制御装置164はメッセ
ージとアラームとをクリアする。
【0163】例えば本発明に用いられるような容量形レ
ベルセンサ740は減衰RCオシレータの挙動を支配す
る原理に従って作動する装置である。図42および図4
2Aに概略的に示すように、センサ740はセンサに隣
接する空間に静電界744を与える。対象がこの電界7
44に入ると、電界が占める空間の電気的特性は変化
し、電界中に振動を生ずる。対象が接地されない導電性
物質を含む場合には、対象も静電界に妨害を生ずる。対
象が静電界に充分に押し入ってセンサのいわゆる活性領
域に入ると、センサの回路は振動を検出し、トランジス
タスイッチ745として形成される出力ドライバの状態
を変化させるために用いられるトリガーパルスとして電
気信号を発生させる。センサの出力ドライバはインタフ
ェース回路743を介して制御装置164に電気的に接
続する。センサはセンサの感度を直前の対象に合わせる
ように調節することができる電位差計746を含む。
【0164】液体レベルセンサ740を例えばすすぎ洗
い溶液容器142または廃物容器192またはタンク1
00のようなプラスチック容器の外側に配置し、感度を
調節することによって、センサは静電界の活性帯に入る
レベルにまで液体が移動するときに液体の存在を検出す
ることができる。図42に概略的に示すように、液体レ
ベルが活性帯中にあるときに、センサの出力ドライバ7
45はオンに変わり、電流を制御装置164のインタフ
ェース回路のインタフェースプルアップレジスタ747
を通してアースに排出する。インタフェース回路のコン
パレータ748はこの信号を低い状態として検出し、こ
の状態を制御装置164に送り、制御装置164はプロ
グラミングによって決定される作用を実施する。センサ
の活性帯から液体が取り出されると、センサの出力トラ
ンジスタ745は停止するので、インタフェースプルア
ップレジスタ747からの電流排出路は遮断される。イ
ンタフェース入力コンパレータ748はこの信号を高い
状態として検出し、この状態を制御装置164に送る。
【0165】すすぎ洗い溶液容器内の液体の所定レベル
を検出する手段の第1の他の手段を図26, 図27およ
び図29Bに概略的に示す。この第1の他の実施例で
は、液体センサ要素は少なくとも2個のねじ込み金属ね
じ41を含み、3個以上を含むこともできる。少なくと
も1個のねじ41は導電性第2接点プレート160を容
器142の外面に固定し、容器142の背面端部壁を通
って容器142の内部に達する。第2接点プレート16
0中の各ねじ41は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器1
42の底部近くにかつサイホン管146の開放入口端部
の上方に、同じ低いレベルで配置される。例えば図27
に概略的に示すように、第2プレート160に取り付け
た各液体センサねじ41は第2接点プレート160と第
3プローブ170とを含む電気的検出回路の一部を検出
し、すすぎ洗い溶液容器142内の液体レベルが、プレ
ート160に取り付けた、容器142内に達するすすぎ
洗い液体センサねじ41の全てを覆わないときに電気的
反応を生ずる。
【0166】例えば図9に概略的に示すように、すすぎ
洗い溶液容器内の液体レベルの検出回路は電気ケーブル
166を介して制御装置164に電気的に結合する。例
えば図27に概略的に示すように、コンパレータ回路要
素171における電圧は正の基準電圧とキャパシタ17
5と第3プローブ170とに結合される。キャパシタ1
75はアースに連結される。コンパレータ171の電圧
は正の基準電圧未満であり、すすぎ洗い溶液容器内のす
すぎ洗い液体レベルが第2接点プレート160を容器1
42に取り付ける、容器142内に達する液体センサね
じ41の少なくとも1個の上方にある限り、典型的に正
の5ボルトの低い電圧である。この理由はキャパシタが
第3プローブ170およびすすぎ洗い溶液容器142内
の導電性すすぎ洗い溶液およびアースプローブ43を通
ってアースに短絡するからである。すすぎ洗い溶液容器
内の液体が第2接点プレート160を容器142に取り
付けて容器142内に達する液体センサねじ41のレベ
ル未満に低下する場合には、コンパレータ171の電圧
が基準電圧であり、コンパレータ171は第2信号を制
御装置164に送る。この理由は、アースプローブ43
と、すすぎ洗い溶液容器142内の導電性すすぎ洗い溶
液と、第3プローブ170とを通ってアースに達する電
気路が遮断されるからである。
【0167】さらに本発明によると、すすぎ洗い溶液容
器が第1ハウジングによって収容されうときに、すすぎ
洗い液レベル検出手段を制御装置に電気的に結合させる
手段を備えることができる。ここに具体化し、例えば図
27に概略的に示すように、自動結合手段は好ましく
は、一対の導電性プローブ43, 170を含む。例えば
図26に概略的に示すように、プローブ43, 170は
第1ハウジング172の背面端部壁233に取り付けら
れる。さらに、すすぎ洗い溶液容器142が第1ハウジ
ング内に収容され、コネクタ180が係合すると、アー
スプローブ43が第1接点プレート190と接触するよ
うに形成されて配置され、コンパレータプローブ170
は第2接点プレート160と接触し、かつケーブル16
6を介して制御装置164に連結するように形成されて
配置される。従って、プローブ43, 170は滑りレセ
プタクル173および防滴コネクタ180と協同作用
し、すすぎ洗い液体レベルセンサを信号発生手段と連通
するように結合手段を形成する、この結合手段は第1ハ
ウジング172がすすぎ洗い溶液容器142を確実に収
容するときに自動的に係合可能である。
【0168】すすぎ洗い溶液レベル検出手段の第2実施
態様は、すすぎ洗い溶液容器142が殆ど空であるとき
を検出するようにすすぎ洗い溶液容器142に関して配
置することができるフロートスイッチを含む形状で備え
ることができる。フロートスイッチは容器142内の所
定の低いレベルに達するときに、低レベル信号を制御装
置164に送るように形成されて配置される電磁気リー
ドスイッチ(図示せず)であり得る。
【0169】すすぎ洗い液レベルセンサがすすぎ洗い溶
液容器内の所定液体レベルを検出するときに信号を発生
する手段の別な実施例を例えば図9に概略的に示す。こ
の別な実施例では、信号発生手段は制御パネル168に
取り付けられ、制御装置164がコンパレータ回路要素
171からすすぎ洗い溶液容器142内のすすぎ洗い溶
液の供給が低いことを示唆する第2信号を受容するとき
に制御装置164によって活性化される、例えばブザー
またはLED“RINSE JUG EMPTY ”メッセージのよう
な、インジケータ278を含むことができる(図2
3)。従って、インジケータ278はオペレータに、す
すぎ洗い溶液容器142内のすすぎ洗い流体量が殆ど完
全に枯渇したので、すすぎ洗い溶液容器142を満たす
ために追加のすすぎ洗い溶液を加えるべきであるときを
警告する。
【0170】さらに本発明によると、排除手段は好まし
くは、例えば患者失禁時からのような液体を患者環境か
ら除去し、回収し、廃棄のために保持する必要があると
きを検出し、信号を発する手段を含む。この液体検出信
号発生手段は好ましくは捕捉手段および排除手段の少な
くとも一方に連通する。ここに具体化し、例えば図9に
示すように、この液体検出信号発生手段は、表示数字2
16によって一般的に示す水分センサを含むことができ
る。好ましくは、水分センサは捕捉手段および排除手段
の少なくとも一方に存在する水分を検出することがで
き、このような水分の検出に応じて信号を発することが
できるように配置される。例えば図9, 図18, 図18
Aに示すように、水分センサ216は廃物排除管98へ
の入口近くのドレン取付け具67の円筒形部分63中の
水分を検出するように配置されるので、水分が廃物排除
管98を通過する前に水分を検出することができる。水
分センサ216は好ましくは、水分が回収手段(以下で
説明)に達する前に水分を検出するように配置される。
例えば図9, 図18, 図18Aに示すように、水分セン
サ216は1対の導電性要素218, 220を含むこと
ができる。各導電性要素218, 220は両端が相互に
結合して環を形成する幅が1/2インチのステンレス鋼
帯から形成することができる。各環218, 220は約
1/2インチの内径を有する。
【0171】ここに具体化し、例えば図18および図1
8Aに概略的に示すように、各環218, 220はドレ
ン取付け具67の円筒形部分63の自由端部81(図1
8Aに図示せず)近くに配置されるドレン取付け具67
の一部の内面に画定された溝中に圧入される。1/4イ
ンチ幅のスペーサ環219は各環218, 220と同じ
半径と厚さを有するように絶縁材料から形成され、環2
18と環220との間の同じ溝中に圧入される。図9,
図18および図18Aに概略的に示すように、環21
8, 220はリード線222と制御装置164とを含む
電気回路中に電気的に結合される。例えば図18および
図18Aに概略的に示すように、環218, 220によ
って形成される水分検出機構は水分に対して非常に敏感
であり、2つのリング218, 220の間を水分が流れ
ると、リード線222を通って電気回路221まで電流
が流れ、電気回路221はケーブル223を介して制御
装置164に電気信号を送る。
【0172】液体検出信号発生手段はさらに、ドレン取
付け具67内に流れる水分が環218, 220の間に電
気的結合を形成し、制御装置164に電気信号を送ると
きに、患者または世話をする職員によって知覚される信
号を発する電気信号発生機構を含む。適当な信号発生機
構は音響および/または可視信号を生ずることができ
る。例えば図9, 図23および図23Aに概略的に示す
ように、適当な信号発生機構は患者支持装置(図12
A)またはサービスカート256(図15, 図16)に
任意に取り付けることができる電気ブザー281の制御
パネル168に取り付けることができる電気ブザー28
1および/または“EVENT ”発光ダイオード282を含
むことができる。好ましくは、制御装置164が環21
8, 220からまたは水分検出機構の他の実施態様から
水分検出信号を受容するときに、インジケータ機構は制
御装置164によって活性化される。
【0173】例えば図9, 図23および図23Aに示す
ように、オペレータが水分検出インジケータ機構をリセ
ットすることができるようにリセットボタン284を制
御パネル168の一部として備えることができる。リセ
ットボタン284が活性化されると、制御装置164は
音響アラームを止め、サイドレール制御パネル168上
に取り付けたイベント警報LED282の点滅を停止さ
せる。さらに、制御装置164はそれ以上のエピソード
警報の8分間抑制を開始する。この8分間抑制中にすす
ぎ洗いポンプを始動させるならば、制御装置164は8
分間抑制を再開する。これは清掃操作中の皿部材内の水
分の誤った検出を除去する。8分間抑制の終了時に、制
御装置164はエピソード警報回路の抑制を終わる。
【0174】本発明の他の実施例では、液体検出信号発
生手段による水分検出に応じて真空ブロワの操作を制御
する手段を備えることができる。このような真空ブロワ
制御手段は好ましくは、真空ブロワと液体検出信号発生
手段とに連結することができる。例えば、図9に概略的
に示すように、このような真空ブロワ制御手段は好まし
くは、環218, 220を含む回路にケーブル222を
介して電気的に接続し、真空ブロワ102にケーブル2
24を介して電気的に接続する制御装置164を含むこ
とができる。制御装置164は、ドレン取付け具67の
円筒形部分63中に水分が入ったことを示唆する水分検
出機構からの信号を受容すると、ブロワ102を活性化
して皿部材62と取付け具67と管98とから仮貯蔵タ
ンク100中に水分を引き出す吸引を開始および/また
は増強させることができるように、プログラム可能であ
る。制御装置164は、水分センサ216がもはや液体
を検出しなくなるまで、このようにして真空ブロワを操
作し続けるようにプログラム可能である。水分センサ2
16が液体を検出することができなくなったときから短
時間後に、制御装置164は真空ブロワ102の操作を
停止する信号を送るようにプログラム可能である。さら
に、制御装置164は、廃物が廃物排除管98、皿部材
62およびドレン取付け具67から排除され続けること
ができるように、真空ブロワ102の不活性化を約10
〜20秒間遅延させるようにプログラム可能である。こ
の短い遅延時間はブロワ不活性化の前に皿部材62、ド
レン取付け具67および管98から全ての廃物を排除す
ることができる。
【0175】さらに本発明によると、廃物排除手段によ
って廃物捕捉手段から排除される廃物を回収する手段を
備える。この廃物回収手段は好ましくは、廃物排除手段
に連通するように配置され、患者および患者の世話をす
る人から単離された位置での廃物の収容を促進する。さ
らに、この廃物回収手段は好ましくは廃物の永久的廃棄
を促進する。ここに具体化し、例えば図6, 図9, 図2
8に概略的に示すように、回収手段は好ましくは、廃物
回収容器192を廃物容器192として含む。好ましく
は例えば高密度ポリエチレン(HDPE)またはポリプ
ロピレンまたはポリカーボネートまたは同様な硬質プラ
スチック材料のような液体不透過性材料から形成される
容器192の正面端部壁145には、ハンドル144が
画定される。実施例に依存して、廃物回収手段は患者支
持装置(図1)または運搬可能なサービスカート256
(例えば図12, 図12A, 図15および図16)に取
り外し可能に固定することができる、またはサービスカ
ートの固定タンクとして形成することができる。例えば
図29Aに示すように、廃物容器192は好ましくは4
リットルの容量を有し、円筒形環状要素151(破線で
表示)の自由端部に画定される注入口149(仮想で破
線で表示)を介して廃物を排除されることができる。環
状要素は好ましくは、注入口149がねじ山付きキャッ
プによって除去可能にシール可能であるように、ねじ山
を有する外表面を備えることができる。
【0176】ここに具体化し、例えば図9に概略的に示
すように、回収手段はさらに廃物移送ポンプ194と廃
物移送管196とを含むことができる。廃物移送管19
6は廃物容器192への仮貯蔵タンク100の底部に画
定された出口開口198に、異物移送ポンプ194を介
して結合する。従って、廃物容器192は廃物移送管1
96と廃物移送ポンプとを介して仮貯蔵タンク100に
連通するように配置される。廃物移送管196は好まし
くは、内径が3/8インチの円形横断面とを有するポリ
塩化ビニル(PVC)製の可撓管から形成することがで
きる。120ボルト、60ヘルツの単相電気モータによ
って動力を与えられるとき、内径が3/8インチの管を
通しての20psi における0. 3ガロン/分の定格流量
を有する2インチのベローズポンプによって、適当な廃
物移送ポンプが形成される。
【0177】さらに本発明によると、仮貯蔵タンク内に
廃物の所定最低レベルが蓄積したならば、排除手段から
廃物回収容器に廃物を移送するように廃物移送ポンプの
操作を自動的に制御する手段を備えることができる。こ
こに具体化するように、排除手段から廃物回収容器に廃
物を移送するように廃物回収手段の操作を自動制御する
手段は、排除手段がその容量の所定割合まで満たされた
ときを検出する手段を含む。
【0178】ここに具体化し、例えば図49Aに概略的
に示すように、排除手段がその容量の所定割合まで満た
されたときを検出する手段は好ましくは、仮貯蔵タンク
100の底部近くに配置される容量形近接レベルセンサ
500として好ましくは備えられることができる低レベ
ル液体センサを含む。容量形近接レベルセンサ500は
好ましくはタンク100内で廃物液体と接触しないよう
に、タンク100の外表面に配置する。仮貯蔵タンク1
00の低レベルタンクセンサ500は好ましくは、上述
し、図42および図42Aに概略的に示すように、すす
ぎ洗い溶液容器142内にすすぎ洗い液体レベルを検出
する手段と同様な電子構成の一部であり、制御装置16
4に電気的および/または電子的に接続する。本発明の
場合、取り付け具750(図42に示す)には図42に
示す容器752に相当するタンク100の外側にセンサ
500が配置される。低レベルセンサ500はセンサ5
00近くに液体が検出されるときに制御装置164に信
号を送る。センサ500への液体の近接の検出はタンク
100内に移送操作の開始のために充分な液体が存在す
ることを実証する。制御装置164がこの低レベルセン
サ500から液体近接信号を受容すると、制御装置16
4が電気ケーブル195を介して液体廃物移送ポンプ1
94を始動させ、タンク100から廃物容器192中へ
廃物を移動させる。タンク100中の液体レベルが低レ
ベルセンサ500よりも充分に低いレベルにまで減少し
て、低レベルセンサ500が液体近接信号を制御装置1
64に送るのを止めるまで、制御装置164は廃物移送
ポンプ194の操作を続ける。低レベルセンサ500は
タンク100内のこの不充分な液体状態が生じているこ
とを制御装置164に信号で知らせ、制御装置164は
廃物移送ポンプ194を停止させる。
【0179】図9に概略的に示すように、排除手段がそ
の容量の所定割合まで満たされたときを検出する手段の
他の実施例は、例えば図26, 図27に示すすすぎ洗い
溶液レベル検出手段の実施態様に用いることができる種
類のステンレス鋼ねじのような、低タンクプローブ13
1としての低レベル液体センサを含む。従って、第2ス
テンレスねじ(図9に図示せず)が仮貯蔵タンクの底部
近くにねじ131と同じ高さに備えられ、タンク100
の内部にタンクの壁から達する。この第2ねじはアース
に電気的に接続し、ねじ131は図27に示すプローブ
170と同じ電子構成に連結する。プローブ131と第
2ねじとが液体によって覆われると、電気信号が制御装
置164に伝えられ、仮貯蔵タンク100中に最低レベ
ルの液体が含まれることを表示する。
【0180】ここに具体化するように、排除手段がその
容量の所定割合まで満たされたときを検出する手段は好
ましくは、制御装置164に電気的および/または電子
的に接続する高レベル液体センサを含む。例えば図49
Aに概略的に示すように、高レベル液体センサは好まし
くは、タンク100内の廃物液体と接触しないように、
タンク100の外側に配置される容量形近接レベルセン
サ507として備えられる。高レベル液体センサ507
は図42および図42Aに概略的に説明するすすぎ洗い
溶液容器142の容量形近接レベルセンサと同様に作用
する。高レベル液体センサは液体が真空ブロワ102の
入口中に吸引されるか否かおよび吸引されるときを検出
するために、タンク100の底部の上方の所定レベルに
配置される。一般的にはこの状態は決して生じない。こ
の状態が生ずる場合には、高レベルセンサ507は、タ
ンク100内の廃物液体が高レベルセンサ507に充分
に近接したレベルに達するときに制御装置164に液体
近接信号を送る。制御装置164は高タンクセンサ50
7から液体近接信号を受容すると、好ましくは、プログ
ラムされたいくつかの機能を果たす。例えば、高レベル
液体センサから高レベル液体近接信号を受容すると、制
御装置164は真空ブロワ102とすすぎ洗いポンプ1
50との操作を不活性化する。制御装置164が真空ブ
ロワ102の操作を不活性化すると、廃物排除管98お
よび/または真空ウォンド104からの吸引がその容量
に近づいた仮貯蔵タンク100中へ追加の廃物を導入す
ることはない。さらに、制御装置164が真空ブロワ1
02とすすぎ洗いポンプ150との操作を抑制している
間、廃物移送ポンプ194が液体レベルを安全レベルに
まで減ずることができるまで、もはや液体がタンク10
0に加えられることはない。充分な液体がタンク100
から廃物容器192に移されて、タンク100内の液体
レベルは高レベルセンサが液体近接信号を制御装置16
4に発するレベル未満に低下させ、制御装置164は真
空ブロワ102を復活させ、すすぎ洗いポンプ150の
不活性化を停止させる。さらに、制御装置164は制御
パネル168(図23A)上の警告インジケータ128
を活性化して、仮貯蔵タンクがその完全容量に近づいた
ことを表示する所定レベルに仮貯蔵タンク100内の液
体があることをオペレータに警告する。仮貯蔵タンク1
00内のこのような高レベルにある液体の検出は、サー
ビス職員が知らなければならない系の故障が生じたこと
を示唆する。従って、警告インジケータが好ましくは制
御パネル168上のLEDディスプレイ128(図23
A)上の“CALL FOR SERVICE”のような指示メッセージ
として提供される。しかし、図23に示すパネル168
の他の実施例では、例えば“SERVICE REQUIERD”のよう
な、単に知識を与えるメッセージが与えられるにすぎな
い。
【0181】図9に概略的に示すように、排除手段がそ
の容量の所定割合まで満たされたときを検出する手段の
他の実施例は、仮貯蔵タンク100の頂部近くに配置さ
れ、タンク100の内部にタンクの壁から達するステン
レス鋼ねじ107として形成される高レベル液体センサ
を含む。仮貯蔵タンク100のための高レベル液体セン
サの別な実施例は好ましくは、上述したような、すすぎ
洗い溶液容器142内のすすぎ洗い液レベルを検出する
手段と同様な電子構成を含み、制御装置164に電気的
に接続する。従って、第2ステンレスねじ(図9に図示
せず)は仮貯蔵タンク100の底部近くのねじ131と
同じ高さに設けられ、その壁からタンク100の内部に
達する。この第2ねじはアースに電気的に接続し、高レ
ベルねじ107は図27に示すプローブ170と同じ電
子構成に接続する。ねじ107と第2ねじとが液体によ
って覆われると、電気信号が制御装置164に伝えら
れ、高レベルの液体が仮貯蔵タンク100内に含まれる
ことを表示する。
【0182】本発明によると、廃物回収容器を収容する
手段を備えることができる。ここに具体化し、例えば図
28に概略的に示すように、廃物回収容器収容手段は、
好ましくは第1ハウジング172とほとんど同様に形成
される第2ハウジング206を含む。従って、第2ハウ
ジング206の説明は第2ハウジング206と第1ハウ
ジング172との間に存在する差異に集中する。本発明
の特定の実施例に依存して、第2ハウジング206はベ
ッド30の一部として、またはサービスカートの一部と
して、または緊急治療台の一部などとして形成可能であ
る。例えば図28に概略的に示すように、第2ハウジン
グ206は足台下方のベッドフレームによって支えら
れ、上部フレームによって固定されることができる。例
えば図28に概略的に示すように、第2ハウジング20
6は少なくとも1個の滑りレセプクタブル173を含
み、滑りレセプクタブル173は、第2ハウジング20
6に関して廃物容器192の適当な配向を保証する廃物
容器192の外側の一部として画定される嵌め合い溝要
素174(図6)を滑動可能にかつ回転不能に収容す
る。
【0183】例えば図12および図12Aまたは図15
および図16に概略的に示すように、第2ハウジング
は、直立フレーム258(図15, 図16)の一部とし
てまたは可動サービスカート256の低プロフィル部分
264として形成可能である。ある種のカートの実施例
では、廃物回収容器192をサービスカートの常設部分
として形成される。例えば図16に概略的に示すよう
に、廃物回収容器192内に蓄積した廃物を排除するた
めに、ドレンホース193が備えられる。ドレンホース
192はブラケット191によって維持され、1/4回
転弁197を介して廃物回収容器192に結合し、この
弁は容器192からホース193中への流体移送を支配
する。
【0184】さらに本発明によると、廃物回収容器を仮
貯蔵タンクと連通するように結合するための手段を備え
ることができる。好ましくは、第2ハウジングが廃物回
収容器を収容するときに、結合手段は回収容器を仮貯蔵
タンクと連通するように自動的に結合する。さらに、結
合手段は、回収容器が第2ハウジングから解離されると
きに、廃物が漏出することを防止するように形成され
る。ここに具体化し、例えば図14に示すように、廃物
容器結合手段は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器結合手
段を形成し、例えば図26に示すすすぎ洗い溶液容器1
42中にコネクタ180が結合されて配置されるのと同
様に、廃物容器192中に結合されて配置される同種の
防滴コネクタ180を含む。従って、廃物容器結合手段
は好ましくは防滴コネクタ180を含み、この防滴コネ
クタ180は入口/出口弁148を形成し、雄型要素1
82と雌型要素184の両方を含む。さらに、廃物回収
容器192の収容手段(第2ハウジング206)を上述
した第1ハウジング172にすすぎ洗い溶液容器を固定
するための確実な固定手段と実質的に同じ種類の、第2
ハウジング206に廃物容器を固定するための固定手段
(両方の実施例)をも含む。
【0185】さらに本発明によると、廃物回収容器が第
2ハウジングによって確実に収容されたときを検出し、
このような確実収容の検出時に信号を発する手段を備え
ることができる。廃物容器確実収容検出手段は好ましく
は、制御装置にその信号を与えるように結合され、制御
装置は制御パネルのインジケータ手段を始動させること
によってこのような信号の受容を示唆することができ
る。ここに具体化し、例えば図9および図44に概略的
に示すように、廃物容器192の確実な収容検出手段は
すすぎ洗い溶液容器142が第1ハウジング172によ
って確実に収容されたときを検出するために上記構成
(図43参照)と同種の構成を含むことができる。ここ
に具体化し、例えば図44に概略的に示すように、廃物
容器192の確実な収容検出手段は好ましくはマイクロ
スイッチ712を含むことができ、マイクロスイッチ7
12は第2ハウジング206内に設置されたばね付勢プ
ランジャ714によって活性化される。マイクロスイッ
チ712は電気的および/または電子的にゲート回路要
素47に接続し、ゲート回路要素47は制御装置164
に電気的および/または電子的に接続する。スイッチ7
12が開放されると、ゲート47が図44に正の5ボル
トとして概略的に表示される基準電圧から比較的高い電
圧信号を制御装置164に送る。プランジャ714およ
びマイクロスイッチ712は、コネクタ180の雄型要
素182が雌型要素184中に固定されない限りスイッ
チ712の接点が開かないように、配置されて形成され
る。廃物容器192が第2ハウジング206から取り出
されると、プランジャ714が放出され、スイッチ71
2を閉鎖させて正の基準電圧がアースに漏出し、このと
きスイッチ712は比較的低い電圧信号を制御装置16
4に送る。廃物容器192が第2ハウジング206内で
適切な結合をしていないことを示唆する信号をマイクロ
スイッチから制御装置164が受容すると、制御装置1
64がすすぎ洗いポンプ150を停止させ、サイドレー
ル制御パネル168上のメッセージのディスプレイを活
性化し、音響アラームを発して、オペレータに廃物容器
192が取り出されたか、あるいは第2ハウジング20
6内に不適当に設置されていることを知らせる。廃物容
器192が適当に再設置されると、制御装置164はマ
イクロスイッチ712から適当な信号を受容し、メッセ
ージとアラームとをクリアする。
【0186】他の実施例では、廃物容器192の確実収
容検出手段はすすぎ洗い溶液容器142が第1ハウジン
グ172によって確実に収容されたときを検出するた
め、図27に関連して上述した構成と同種の構成を含む
ことができる。一対の電気プローブ43, 45は廃物容
器192上に取り付けられた第1接点プレート190に
関して同じように配置される。例えば図9に概略的に示
すように、廃物容器192の第1接点プレート190は
ケーブル213を介して制御装置164に電気的検出信
号を与えることができる。次に制御装置164はケーブ
ル272を介して信号を送り、例えばブザー276およ
び/または、図23Aに示す制御パネル168上に取り
付けられたLEDディスプレイ128に現れる“ATTACH
HOLDING JUG”のような指示LEDメッセージのよう
な、インジケータ手段の適当な実施例を活性化する。例
えば図23に示す“JUG REMOVED ”メッセージ276は
インジケータ手段の別な実施例を形成する。従って、こ
のインジケータは廃物容器192が第2ハウジング20
6から取り出されたときを、容器192が空にされると
きとしてオペレータに知らせることができる。
【0187】本発明によると、廃物回収容器内の所定の
高レベルの廃物液体を検出し、同レベルの検出時に信号
を発するための手段を備えることができる。好ましく
は、廃物容器レベル検出手段は液体廃物のレベルが廃物
回収容器の中身を空にすることを必要にするほど高くな
ったときを検出するように形成される。ここに具体化す
るように、廃物容器レベル検出手段は廃物容器192内
の所定レベルの廃物液体を検出するため、廃物容器19
2に関して取り付けられて配置される液体センサ要素を
含むことができる。廃物容器レベルセンサの液体センサ
要素は好ましくはすすぎ洗い溶液容器142に関して上
述され、図42および図42Aに概略的に説明するよう
な容量形近接レベルセンサ740である。本発明の場合
には、第2ハウジング206によって取り付け具750
は便利に提供され、容器752は廃物容器192によっ
て便利に提供される。容量形近接レベルセンサ740は
廃物容器192内の廃物液体に接触しないで、液体がセ
ンサに密接に近づいたときに電子信号または電気信号を
発することによって液体の存在を検出する。センサ74
0は第2ハウジング内の、廃物容器が第2ハウジング2
06内に適当に設置されたときにセンサの活性領域を廃
物容器192の頂部近くに配置させるようなレベルに取
り付けられる。センサ740は好ましくは、容器192
が第2ハウジング206内に固定されるときに廃物容器
192の外表面に接触するように配置される。廃物液体
が廃物容器192をセンサに対して必要な近接をするレ
ベルまで満たしたときに、このセンサは制御装置164
に液体近接信号を送る。制御装置164は廃物容器液体
レベルセンサから高レベル液体近接信号を受容すると、
廃物移送ポンプ194を停止させ、サイドレール制御パ
ネル168に JUG FULL メッセージを送り、音響アラー
ムを発して、オペレータに廃物容器を空にする必要があ
ることを知らせる。廃物容器192が取り出されて空に
され、第2ハウジング206内に適当に再設置される
と、制御装置164はメッセージとアラームとをクリア
する。
【0188】例えば図9に概略的に示すように、廃物レ
ベル検出手段の他の実施例は、すすぎ洗い溶液容器14
2が低レベルのすすぎ洗い溶液のみを有し、再充填され
る必要があるときを検出するため、図27に関連して上
述した配置と同種の装置を含むことができる。しかし、
例えば図9および図29Aに概略的に示すように、廃物
容器192の高レベル液体検出手段の別な実施例では、
第2接点プレート160およびその液体レベルセンサね
じ41は廃物容器192の頂部近くの廃物容器192上
の高レベルに配置される。さらに、第2接点プレート1
60中の各液体センサねじ160は、第2接点プレート
と一対のプローブ43, 170と第1接点プレート19
0とを含む電気検出回路の一部を形成し、廃物容器19
2内の液体レベルが容器192に第2接点プレート16
0を接続させる廃物液体センサねじ41の少なくとも1
個を覆うときに電気的反応を生ずる。例えば図9に概略
的に示すように、この検出回路170は電気ケーブル2
10を介して制御装置164に電気的に接続し、廃物容
器192内の所定の高レベル液体を検出したときに制御
装置164に電気信号を送る。
【0189】さらに、廃物容器のレベル検出手段は液体
レベルセンサが廃物容器192内の所定の高レベル液体
を検出したときに信号を発する手段を含むことができ
る。ここに具体化するように、信号発生手段は、制御装
置164が廃物容器液体レベルセンサから高液体レベル
検出信号を受容するときに制御パネル168上に制御装
置164によって活性化されるブザーおよび/またはL
EDを含むことができる。さらに、廃物容器192が廃
物移送管196を介して追加の廃物を受容するために充
分な容量を有して第2ハウジング206内に確実に収容
されたことを示唆する信号を制御装置164が受容しな
い限り、廃物移送ポンプ194の操作が制御装置164
によって許容されないように、制御装置164をプログ
ラムすることが好ましい。
【0190】この別な手段に関して、廃物容器が第2ハ
ウジングによって収容されたときに廃物容器の高液体レ
ベル検出手段を制御装置に自動的に結合させるための手
段を備えることができる。ここに具体化するように、自
動結合手段は好ましくは、すすぎ洗い溶液容器の低液体
レベル検出手段に関して上述した構成と実質的に同じ構
成を含み、従ってプローブ43, 170を含む。しか
し、廃物容器のプローブ170はその各ねじ41を有す
る第2接点プレート160と接触する状態にあるために
廃物容器の高レベルに配置される。従って、プローブ4
3, 170は信号発生手段と連通する高液体レベルセン
サの結合手段として備えられ、第2ハウジングが廃物回
収容器を確実に収容するときに、この結合手段は自動的
に係合する。
【0191】各ハウジング175, 206内に配置され
るそれらの容器142, 192の各々は、いくつかの実
施例ではベッドの下方にあり(例えば図12, 図12
A)、他の実施例ではベッドフレームに取り付けられ
(例えば図6および図28)、さらに他の実施例ではサ
ービスカート256に支持されており(例えば図12,
図12A, 図15および図16)、これらのいずれであ
っても廃物容器192とすすぎ洗い溶液容器142との
交換を不可能にする手段を備える。ここに具体化し、例
えば図6, 図28, 図29Aおよび図29Bに概略的に
示すように、すすぎ洗い溶液容器142は、その狭い正
面および背面の端部壁145によって実証されるよう
に、廃物容器192よりも狭い幅を有する。同様に、例
えば図28に示すように、第1ハウジング172は第2
ハウジング206によって画定される滑りレセプタクル
173よりも狭い滑りレセプタクル173を有する。従
って、廃物容器192が第1ハウジング172によって
受容されることは不可能であり、同様にすすぎ洗い溶液
容器142が第2ハウジング206によって受容される
ことは不可能である。あるいは、廃物容器192をすす
ぎ洗い溶液容器142と交換することが不可能であるよ
うに、容器142, 192の各々は異なる形状のコネク
タ180を備えるおよび/または相対的に異なる位置に
配置された同じ形状のコネクタ180を有する。
【0192】本発明によると、廃物容器中に回収される
液体量を追跡する手段を備えることができる。例えば、
これらの液体は失禁時に患者によって排出される種類で
あり得る。ここに具体化し、例えば図29Aに概略的に
示すように、排出液体計量手段は半透明な材料から形成
され、容器内に含まれる液体量を表示する50ml増分
の量度盛り214を備える廃物容器192を含むことが
できる。同じ種類の度盛り214(図29A)を、ほぼ
透明な材料から形成可能なすすぎ洗い溶液容器に備える
ことができる。このようにして、各容器は容器内の液体
のために可視レベルインジケータを備える。本発明の液
体計量手段の他の実施例は廃物容器192によって受容
される液体およびすすぎ洗い溶液容器142によって受
容される液体量を計量し、計算された情報を制御パネル
168のディスプレイ128に供給するようにプログラ
ムされる制御装置164を含むことができる。
【0193】本発明によると、廃物排除手段中に配置さ
れる低レベル液体センサによる液体の検出に応じて廃物
移送ポンプの操作を制御する手段を備えることができ
る。廃物移送ポンプ制御手段は好ましくは、廃物移送ポ
ンプと、廃物排除手段中の低レベル液体センサと、廃物
容器中の高レベル液体センサとにそれぞれ連通するよう
に接続される。ここに具体化するように、廃物移送ポン
プ制御手段は好ましくは、廃物移送ポンプ194と、仮
貯蔵タンク100上に配置された低レベル液体センサ5
00(図49A)と、廃物容器192の高レベル液体セ
ンサとにそれぞれ電気的に接続する制御装置164を含
む。制御装置164は低レベル液体センサ500から、
水分がタンク100内でセンサ500の活性化するため
に充分な高レベルに達したことを示唆する信号を受容す
るとき、廃物容器192が第2ハウジングに確実に結合
され、かつ追加の廃物を受容することができるために充
分に空の容量を有することを示唆する信号をチェックす
るように制御装置164をプログラム可能である。後者
の2条件が制御装置164によってチェックされた場合
には、そしてこの場合にのみ、制御装置164は廃物移
送ポンプ194を活性化し、仮貯蔵タンク100から廃
物回収タンク192へ廃物を供給させる。制御装置16
4は廃物容器192が容量に近づいたり、あるいは仮貯
蔵タンク100内の廃物レベルが低レベルセンサ500
の下方およびタンク100の出口開口198近くにある
ことを示唆する信号を受容するまで、ポンプ194を作
用させ続ける。しかし、廃物移送ポンプ194を直ちに
停止させる代わりに、制御装置164は廃物移送ポンプ
194を停止させる信号を送る前に約15秒間遅延させ
るようにプログラム可能である。これはポンプ194が
迅速に連続してオンとオフとを繰り返すことを防止す
る。制御装置164は廃物容器の高液体レベルセンサか
ら、廃物容器192が容量に近づいたことを示唆する信
号を受容すると、廃物移送ポンプ194を不活性化し、
制御パネル168上のインジケータを活性化してオペレ
ータに廃物容器192を空にするように警告する。例え
ば図23Aに示すように、例えば図23Aに示すよう
に、インジケータを例えばLEDディスプレイ128上
の“EMPTY HOLDING JUG ”のような指示LEDメッセー
ジとして供給することができる。あるいは、例えば図2
3に示すように、インジケータ274は例えば“HOLDIN
G JUG FULL”のような情報LEDメッセージとして供給
することができる。
【0194】本発明の他の実施例では、液体検出および
信号発生手段による液体検出に応じて廃物移送ポンプの
操作を制御する手段を備えることができる。この他の実
施例では、廃物移送ポンプ制御手段は好ましくは廃物移
送ポンプと、液体検出信号発生手段と、廃物容器中の高
レベル液体センサとにそれぞれ連通するように結合され
る。ここに具体化し、例えば図9に概略的に示すよう
に、廃物移送ポンプ制御手段は好ましくは廃物移送ポン
プと、水分検出信号発生手段と、廃物容器192中の高
液体レベルセンサとにそれぞれ電気的に接続する制御装
置164を含む。制御装置164は液体検出回路から、
水分がドレン取り付け具67の下部領域に入ったことを
示唆する信号を受容するときに、制御装置164が廃物
容器192が第2ハウジング206と確実に結合され、
かつ追加の廃物を受容することができるために充分に空
の容量を有することを示唆する信号をチェックするよう
にプログラム可能である。後者の2条件が制御装置16
4によって検出された場合には、そしてこの場合にの
み、制御装置164は廃物移送ポンプ194を活性化
し、仮貯蔵タンク100から廃物回収タンク192へ廃
物を供給させる。制御装置164は廃物容器192が容
量に近づいたり、あるいは仮貯蔵タンク100内の廃物
レベルがタンク100の出口開口198近くにあること
を示唆する信号を受容するまで、ポンプ194を作用さ
せ続ける。制御装置164は廃物容器の高液体レベルセ
ンサから、廃物容器192が容量に近づいたことを示唆
する信号を受容すると、廃物移送ポンプ194を不活性
化し、制御パネル168上のインジケータを活性化し、
オペレータに廃物容器192を空にするように警告す
る。
【0195】さらに本発明によると、廃物処理手段を患
者支持装置のフレームによる支持に適合させる手段を備
えることができる。この適合手段は好ましくは患者支持
装置のフレームによって支えられ、第2部分支持手段を
受容し、フレームによって支えられるように形成され
る。例えば低空気漏洩ベッドの図30〜図34, 図36
および37に示すこの好ましい実施例では、適合手段は
好ましくはアダプタシェル528を含む。図32に示す
ように、アダプタシェル528は好ましくは低空気漏洩
ベッドのフレームによって支えられるために実質的に平
らに形成される底面530を画定する。例えば低空気漏
洩ベッドの図1, 図2および図2Aに示す他の実施例で
は、適合手段は低空気漏洩ベッドのフレームによって支
えられるために実質的に平らに形成される底面230を
画定するアダプタシェル228を含む。しかし、異なる
フレームは関節接合可能なフレーム付きの通常の病院ベ
ッドや車椅子あるいは病院救急室治療台などの一部をな
すことができ、各アダプタシェル228の底面230,
530はこのような異なるフレームに適合するように形
成される。
【0196】例えば、図2, 図30, 図32および図3
6に示すように、各アダプタシェル228, 528はさ
らに一般的に中央部分に各受容口232, 532を画定
する。受容口232, 532は好ましくは、廃物処理手
段の支持手段が患者支持装置の患者支持面と実質的に同
一平面に配置されるように、廃物処理手段を確実にかつ
支持しながら受容する形状を有して画定される。例えば
図1に説明するような低空気漏洩ベッドでは、この患者
支持面はサック44の上面46によって画定される。従
って、例えば図2および図2Aに示すように、支持気嚢
48の基部54はアダプタシェル228の受容口232
によって受容され、この受容口はこの支持要素を確実に
受容する。同様に、例えば図32に示すように、支持気
嚢548の基部554はアダプタシェル528の受容口
532によって受容され、この受容口はこの支持要素を
確実に受容する。
【0197】図30〜図34および図36〜図37に示
すこの廃物処理手段の好ましい実施例では、アダプタシ
ェル528が好ましくは2種類の下方膨張性支持クッシ
ョン509, 510と2種類の周辺収納クッション51
1, 512とによって形成される。下方膨張性支持クッ
ション509, 510は、例えば気嚢548または48
のような第2部分支持手段の周辺の周囲に配置され、気
嚢548または48の周辺収納を提供する。従って、図
30に示すように、これらの4種類の膨張性低空気漏洩
式クッション509, 510, 511, 512は結合し
て、受容口532を画定する。4種類のクッションの各
々は好ましくは、互いの頂部に堆積される2個のクッシ
ョンを組み合わせた高さが通常の低空気漏洩の静的支持
サック44または低空気漏洩ベッドの回転サック270
の通常の高さと同じとなるように、1/2高さクッショ
ンである。
【0198】図36に示すように、2種類の下方支持ク
ッションは一対の中央に配置された、隣接するスロット
入りクッション509を含む。図34, 図36および図
37に示すように、各スロット入りクッション509は
それを通る中央配置スロット513を画定し、このスロ
ットはスロット入りクッション509の長さを横断する
方向に延長する。図33に示すように、スロット513
はドレン取り付け具67および/または廃物排除管98
へ接近するための通過開口として機能する。図37に示
すように、各スロット入りクッション509は上部外側
パネル565と下部外側パネル567とを画定する。下
部外側パネル567は細長い開口568を画定し、上部
外側パネル565は、下部外側パネル567に画定され
た細長い開口568と見当を合わせて形成されて配置さ
れた細長い開口569を画定する。細長い開口568,
569の間にはウェブ514が伸びており、スロット5
13によって形成される通過開口の対立端部を画定す
る。各スロット入りクッション509のスロット513
を形成するウェブ514(図34の破線)のいずれかの
側に、スロット入りクッション509を3個の相互に連
絡する室516に分割するように対称的に配置される一
対の細長い分割ウェブ(図34の破線)が伸びている。
図37に示すように、一対の第1空気供給接合部517
がクッション509の下部外側パネル567を通してク
ッション509の端部よりもスロットウェブ514に近
接した位置に配置される。各第1空気供給接合部517
は第1空気供給開口518を画定する。スロット入りク
ッション509のスロットウェブ514の反対側に配置
された一対の第2空気供給接合部519および各空気供
給開口520(図37に示す図面には破線で示す1個の
みが見られる)は、第1空気供給接合部517および開
口518に対して鏡像関係にある。各クッション509
の対立外側端部面は例えばスナップ521のような取り
付け手段を含む。図30に示すように、これらのスナッ
プ521はスロット入りクッション509と1/2高さ
回転クッション510(以下で説明)との一緒の保持を
助けるサイド取り付けパネル522に付着する。
【0199】図30, 図33および図36に示すよう
に、一対の1/2高さ回転クッション510は2個の中
央配置スロット入りクッション509の各々に隣接して
配置される。図31の縦断面図に示すように、各1/2
高さ回転クッション510は図8および Thomas らの米
国特許第4949414号に示す形式と同様な形成で形
成される。1/2高さクッション510と Thomas らの
米国特許と図8とに示される回転クッションとの主な相
違は高さであり、前者の高さは後者の高さの1/2であ
る。図31に示すように、各1/2高さクッション51
0は相互に対向して配置され、対角に伸びるウェブ57
5によって分離した一対の膨張室を含む。図31および
図32に示すように、各対立配置室は端部室525と、
ウェブ573によって端部室525から分離された中間
室570とによってさらに画定される。空気交換開口5
74は分離ウェブ573によって画定され、中間室57
0と端部室525との間に空気を連絡させる。空気供給
管524は1/2高さ回転クッション510の各端部室
525と連通する。対角配置ウェブ575は2個の対立
配置室を分離し、各中間室570の共通壁を形成する。
このようにして、対立配置室は少なくとも1個の膨張性
室を対立配置室を収縮させながら選択的に膨張させるた
めの選択的に膨張または収縮するように形成され、それ
によって対立配置室対の一方の高さを対立配置室の他方
の高さに関して変化させる。
【0200】図30に示すように、周辺サイド収容クッ
ション511を受容開口532の各対向側に配置し、周
辺端部収容クッション512を受容開口532の各対向
側に配置する。図30および図39に示すように、周辺
収容クッション511, 512は好ましくは圧縮空気に
よって膨張し、共に結合して支持気嚢548または48
の周囲に連続縁を形成する。両側周辺収容クッション5
11の隣接配置端部と両側周辺収容クッションとを結合
させる手段を備えている。図30に示すように、両側周
辺収容クッション511の端部は端部収容クッション5
12の内側部分の端部近くに配置された嵌め合いスナッ
プ529に取り付けるためにスナップ529が備えられ
る。他の実施例では、スナップ529の代わりに面ファ
スナを用いることができる。さらに、図36に示すよう
に、複数の面ファスナ590が各スロット入りクッショ
ン509の上部外側パネル565の対向縁近くに備えら
れる。図30に示す図面には見られないが、両側周辺収
容クッション511の下部パネルには嵌め合い面ファス
ナ590が備えられ、これはスロット入りクッション5
09のファスナ590と係合し、サイドクッション51
1をスロット入りクッション509に固定する。同様
に、図36に示すように、複数の面ファスナ590が、
両端部周辺収容クッション512の下方に配置される各
1/2高さ回転クッション510の上部外側パネルの長
さに沿って備えられる。図36に示すように、両端部周
辺収容クッション512の底部パネルには1/2高さ回
転クッション510のファスナ590と係合し、端部ク
ッション512を回転クッション510に固定するよう
に配置される嵌め合い面ファスナ590が備えられる。
【0201】図30に示すように、面ファスナ531の
細長いストリップがサイド周辺収容クッション511の
細長い側面の3側面を囲むように形成される皿部材56
2の下部自由縁に取り付けられる。面ファスナ531の
他の細長いストリップがサイド取り付けパネル522の
上部自由縁近くに取り付けられ、皿部材562のファス
ナ531と見当を合わせて配置される。各ファスナ53
1の係合はサイド取り付けパネル522に皿部材562
を固定するために役立つ。さらに、図30および図32
に示すように、サイドパネル522および523には、
患者支持装置のフレームのフランジ594に沿って配置
される一列の嵌め合いスナップ593と見当を合わせて
配置される一列のスナップ592が備えられる。さら
に、図33に示すように、皿部材562は一対の下方に
伸びるフラップ部分を有し、これは端部周辺収容クッシ
ョン512の細長い外側を覆い、クッション512と完
全な高さの回転サック270との間に挟まれる。
【0202】低空気漏洩ベッドに用いられるように設計
された廃物処理手段の別な実施例は、受容開口232を
画定する一般にU形の外形を有する複数の個別膨張性ク
ッション234によって形成されるアダプタシェル22
8として図1および図2に示される。各クッション23
4の各対向配置脚部分236は低空気漏洩ベッドの通常
のサック44の垂直高さと同じ10インチ高さを有す
る。しかし、各U形クッション234の中間ベース部分
は、低空気漏洩ベッドの垂直高さサック44の10イン
チの高さとは対照的に、僅か約5〜5.5インチの高さ
である。U形クッション234の脚236の内面は、U
形クッションのベース部分と協同作用して、受容開口2
32を画定する。例えば図1および図2に概略的に示す
ように、アダプタシェル228は複数の並立クッション
234の各対向端部に配置され、受容開口232をさら
に画定する通常高さのエアーサック44をも含むことが
できる。
【0203】例えば図2に示すように、アダプタシェル
228の中央クッション235の対向側に配置されたア
ダプタシェルクッション234よりも約3倍幅広い、中
央配置クッション235の中央部分に細長いスロット2
37を画定することができる。スロット237はドレン
取り付け具67および/または廃物排除管98への接近
を可能にし、仮貯蔵タンク100と、皿部材62の床6
4に画定されたドレン開口66との間を連絡させる。さ
らに、各クッション234または235のU形の形状の
脚236の外面は外側に面する対向周辺壁238を画定
する。
【0204】好ましくは、クッション234, 235,
509, 510, 511, 512は全体的に、ウレタン
フィルムがラミネートされたナイロン綾織り材料から形
成される。このような材料はヒートシールが可能であ
り、圧縮空気によって膨張される気密性エンクロージャ
を形成することができる。あるいは、ポリテトラフルオ
ロエチレン、例えばテフロン(登録商標)を塗布された
布帛を用いて、例えば縫合によるように、このような材
料を機械的にシールする場合は、クッション234, 2
35, 509, 510, 511, 512を形成すること
ができる。各クッション234, 235, 509, 51
0, 511, 512は好ましくは、低空気漏洩ベッドの
空気供給系または独立の空気供給系を用いて空気によっ
て膨張できるように、入口取り付け具(各クッションに
対して図示せず)を備える。
【0205】さらに、アダプタシェル228, 528の
別な実施例は、例えば可撓性のある弾性材料から、また
は廃物処理手段に適当な支持受容形状を与えることがで
きる他の可撓性材料から形成することができる。
【0206】図39は5群の低空気漏洩サックを有する
低空気漏洩ベッド中に配置された廃物処理手段のこの好
ましい実施態様に圧縮空気を供給する空気供給管の概略
図を表し、各群のサックは5分割圧縮帯域1〜5のいず
れかに配置される。通常、帯域1のサックは患者の頭を
支え、帯域5のサックは患者の足を支える。図39に概
略的に示すように、ブロワ304は多重弁マニホルド3
06に圧縮空気を供給し、多重弁マニホルド306は5
個の圧力制御弁(それぞれ、Z1, Z2, Z3, Z4お
よびZ5と標記された整列矩形で表示)を含む。
【0207】各圧力制御弁Z1, Z2, Z3, Z4およ
びZ5は大気と、流入口と、排出口に連通するベント口
(図39に図示せず)とを有する。CPR処置を実施す
べき場合には、各圧力制御弁Z1, Z2, Z3, Z4お
よびZ5はその排出口をそのベント口に結合させ、患者
が膨張要素を有する硬い支持マニホルド上に位置するよ
うに装置の膨張要素の全てを収縮させるための空気流路
を与えるように形成することができる。
【0208】各圧力制御弁Z1, Z2, Z3, Z4およ
びZ5は対応する空気分流弁の入口に結合する。これら
の弁は同じ標識Z1, Z2, Z3, Z4およびZ5を囲
む円によって表される。各圧力制御弁Z1, Z2, Z
3, Z4およびZ5と対応する空気分流弁は制御装置1
64(図39に図示せず)によって制御される。
【0209】図41に概略的に示すように、各空気分流
弁Z1, Z2, Z5は4ポート三位置弁であり、これは
ホール効果センサ(図示せず)を活性化して制御装置1
64(図示せず)に弁の配置を示すマグネット706を
有する。各空気分流弁Z1,Z2, Z5は大気に連通す
るベント口736と、左排出口718と、右排出口71
9と、対応する圧力制御弁Z1, Z2, Z5の排出口に
連通する流入口717とを有する。各空気分流弁Z1,
Z2, Z5はその入口717をその左排出口718およ
び右排出口719の両方に接続させるように配置可能で
ある。各空気分流弁Z1, Z2, Z5はその入口717
をその左排出口718および右排出口719のいずれか
に接続させ、そのベント口736をその左排出口718
および右排出口719の他方に結合させるように配置可
能である。
【0210】図41に概略的に示すように、各空気分流
弁Z3およびZ4は4ポート2位置分流弁であり、これ
はその入口720がその左排出口721および右排出口
722の両方に接続するか、あるいはそのベント口72
3がその左排出口721および右排出口722の両方に
接続するように配置可能である。
【0211】図39に概略的に示すように、帯域1に示
す各エアーサックの空気供給開口のいずれかは第1左側
マニホルド724に結合し、このマニホルド724は第
1分流弁Z1の左排出口718に接続する。同様に、帯
域1に示す各エアーサックの空気供給開口の他方は第1
右側マニホルド725に接続し、このマニホルド725
は第1分流弁Z1の右排出口719に接続する。図39
に概略的に示すように、第1分流弁Z1は二股バッグ
(siamese bag )269と(図8に示すような)完全な
高さの回転バッグ270とを含む。
【0212】図48に概略的に示すように、二股バッグ
269は、一緒に結合し、一対の空気流連通スロット7
62, 763によって相互に連通する一対の完全高さバ
ッグ気嚢760, 761を有する。各連通スロット76
2, 763は気嚢760, 761の隣接側壁中の共通に
見当合わせされた開口を結合させることによって形成さ
れる。各気嚢760, 761は対角に伸びるウェブ76
4, 765によって分割される。両気嚢760, 761
の対角ウェブ764, 765は相互に並行に配置され
る。スロット762の一つは2つの気嚢760, 761
の各上部室766, 767の間の空気流の連通を生じ、
他方のスロット763は2つの気嚢の下部室768, 7
69の間の空気流連通を生ずる。一方の気嚢761は気
嚢761の底部壁772を通して形成されるそれぞれ一
対の空気供給口を囲む、間隔を置いた空気流供給取り付
け具770, 771を有する。取り付け具771に対応
する空気供給開口は対角ウェブ765の片側で気嚢76
1の一端に配置され、取り付け具770に対応する空気
供給開口は対角ウェブ765の他方の側で気嚢761の
他方の端部に配置される。図39に示すように、各空気
供給取り付け具770, 771は第1左側マニホルド7
24または第1右側マニホルド725のいずれかに受容
されることができる。図39に示すように、空気供給取
り付け具770, 771を備える気嚢761は好ましく
は最外側気嚢ではなく帯域1の端部からの第2気嚢とし
て配置される。この配置において、マニホルド724,
725に圧縮空気を運び、二股バッグ629に空気を供
給する空気供給管はヘッド領域の自由縁に接触せずに、
患者支持装置の他の要素の収容に利用可能なこの空間か
ら出る。
【0213】図39に概略的に示すように、帯域2に示
す各エアーサックの空気供給開口の一つは第2左側マニ
ホルド726に接続し、第2左側マニホルド726は第
2分流弁Z2の左出口718に接続する。同様に、帯域
2に示す各エアーサックの空気供給開口の他方は第2右
側マニホルド727に接続し、第2右側マニホルド72
7は第2分流弁Z2の右出口719に接続する。図39
に概略的に示すように、Z2は(図8に示すような)1
個の完全な高さの回転バッグ270と(図30, 図3
1, 図33および図36に示すような)2個の1/2高
さ回転バッグ510とを含む。
【0214】図39に概略的に示すように、第2圧力制
御弁Z2は、第2分流弁Z2に圧縮空気を供給する他
に、圧縮空気を(図36に示すような)空気供給管53
4, 535を介して周辺端部収容クッション512の一
つと、支持気嚢548の下部胴体領域Z(例えば図19
参照)とにも供給する。
【0215】図39に概略的に示すように、第3圧力制
御弁Z3は第3分流弁Z3の入口720に供給される空
気流を制御する。帯域3に示すスロット入りクッション
509の空気供給開口の2個は第3左側マニホルド72
8に接続し、第3左側マニホルド728は第3分流弁Z
23の左出口721に接続する。同様に、帯域3に示す
スロット入りクッション509の空気供給開口の他の2
個は第3右側マニホルド729に接続し、第3右側マニ
ホルド729は第3分流弁Z3の右出口722に接続す
る。さらに、第3圧力制御弁Z3は(図36に示すよう
な)空気供給管537, 538を介して2個の側部周辺
支持クッション511と、支持気嚢548の臀部領域Y
(例えば図19参照)とに供給される空気流を制御す
る。
【0216】図39に概略的に示すように、第4圧力制
御弁Z4は第4分流弁Z4の入口720に供給される空
気流を制御する。帯域4に示すスロット入りクッション
509の空気供給開口の2個は第4左側マニホルド73
0に接続し、第4左側マニホルド730は第4分流弁Z
4の左出口721に接続する。同様に、帯域4に示すス
ロット入りクッション509の空気供給開口の他の2個
は第4右側マニホルド731に接続し、第4右側マニホ
ルド731は第3分流弁Z4の右出口722に接続す
る。さらに、第4圧力制御弁Z4は、第4分流弁Z4に
圧縮空気を供給する他に、(図36に示すような)空気
供給管540, 541を介して周辺端部収容クッション
512の一つと、支持気嚢548のふくらはぎ領域X
(例えば図19参照)とに圧縮空気を供給する。
【0217】図39に概略的に示すように、帯域5に示
す各エアーサックの空気供給開口の一つは第5左側マニ
ホルド732に接続し、第5左側マニホルド732は第
5分流弁Z2の左出口718に接続する。同様に、帯域
5に示す各エアーサックの空気供給開口の他方は第5右
側マニホルド733に接続し、第5右側マニホルド73
3は第5分流弁Z5の右出口719に接続する。Z5は
(図30, 図31, 図33および図36に示すような)
2個の1/2高さ回転バッグ510と、(図8に示すよ
うな)4個の完全高さ回転バッグ270を含む。
【0218】従って、アダプタシェル228, 528の
少なくとも第1区分はガスによって膨張可能であるよう
に形成可能である。クッション234, 509, 51
0, 511, 512および支持気嚢48, 548に圧縮
空気を供給する手段は、圧縮空気を低空気漏洩ベッドの
支持サック44および/または270に供給するために
存在する空気供給系に容易に適合させることができるの
で、本発明の廃物処理手段は既存の低空気漏洩ベッドに
合わせて容易に改造することができる。
【0219】ここに具体化し、例えば図1および図1A
に概略的に示すように、廃物処理手段の運搬手段はトレ
ー242を含むことができる。トレー242は下部フレ
ーム34のほぼ中点に配置され、好ましくは、壁出口か
ら供給される正常電力が利用不能になるときにブロワ3
04に電力を供給する4個の17アンペアバッテリー2
52を有することができる。トレー242はトレー底部
246から垂直に伸びる一対の対向側壁244を有す
る。各側壁の自由縁は側壁244に垂直にかつトレー底
部246に並行に配置されるフランジ248を形成する
ように配置される。各側壁246の高さは好ましくは下
部フレーム34のフレームレール38の高さと少なくと
も同じ高さであるように形成され、例えば図1に示すよ
りも高くなり得る。各フランジ248の幅は好ましく
は、下部フレーム34のフレームレール38の幅と同じ
寸法に形成される。フランジ248はトレー242を支
える下部フレーム34のフレームレール38の頂部に存
在する。
【0220】ここに具体化し、例えば図1, 図6, 図1
0および図28に概略的に示すように、廃物処理手段を
支える手段はさらにベッド脚に取り付けた容器254を
含むことができる。脚に取り付けた容器254は好まし
くはエンクロージャとベースプレートとを含み、ベース
プレートはエンクロージャ内にかつ内から水平にこのベ
ースプレートを滑動させるスライドに取り付けられる。
仮貯蔵タンク100おおよび真空ブロワ102は好まし
くはベッド脚に取り付けた容器254のベースプレート
上に取り付けられ、ベースプレートの頂部に支えられ
る。
【0221】あるいは、例えば図12, 図12A, 図1
5および図16に示すように、廃物処理手段の運搬手段
は可動のサービスカート256を含むことができる。例
えば図15, 図16に示すように、直立の可動なサービ
スカート256は直立フレーム258と、ハンドル26
0と、ホイール262とを含むことができる。例えば図
12, 図12Aに概略的に示すように、下部構造サービ
スカート256はベッドのフレームの一端の下方に滑り
入ることができ、一端に配置された大支持ホイール26
6と低プロフィル端部に配置された小ホイール268と
によって運搬される。
【0222】さらに本発明によると、例えば失禁した後
に患者の清浄を容易にするために患者を回転させる手段
を備えることができる。好ましくは、本発明の装置は、
真空ブロワ104による患者の清浄を容易にするために
一人の病院職員が途中で患者を患者の側方に回転させる
ことができるように、患者を水平面から自動的に約20
度回転させることができる。さらに、回転手段は好まし
くは、患者支持装置のフレームによって支えられる。こ
こに具体化し、例えば図2, 図2Aおよび図30に概略
的に示すように、回転手段はまた好ましくは、上述した
ドローイングシートの機能を発揮させるために用いられ
るフィルタシート80, 580を含む。しかし、ここに
具体化し、図8, 図31, 図39および図48に示すよ
うに、回転手段は好ましくは、複数の特定形状の完全高
さ回転サック269, 270と1/2高さ回転サック5
10とを含み、これらは制御装置164の制御下での1
種以上の配置において圧縮空気を供給される。回転サッ
ク269, 270, 510は自動的にかつ病院職員の労
力なしに患者を約20度いずれかの側方へ回転させるこ
とによって回転操作を助成する。患者のこの自動的部分
回転は看護婦または他の病院職員が一人でフィルタシー
ト80, 580を引っ張ることによって患者を患者の側
方に完全に回転させることを可能にする。
【0223】例えば図8, 図31および図48に概略的
に示すように、機能的回転サック270, 510, 26
9はそれぞれ、Thomasらの米国特許第4949414号
に開示されたいわゆるRESTCUE (登録商標)型サックと
して形成することができ、この特許の開示はこの言及に
よって本特許出願に関係する。図8に示す他の実施例で
は、複数の完全高さの回転サック270は、例えばGood
win の米国特許第4745647号, Goodwin の米国特
許第4768249号およびGoodwin の米国特許第49
49413号に開示されている、いわゆる FLFEXICAIR
(登録商標)サックのような、複数の通常の低空気漏洩
ベッド支持サック44と交換することができ、これらの
特許の開示はこの言及によってこの特許出願に関係す
る。
【0224】例えば図31, 図39および図41に概略
的に示すこれらの好ましい実施例では、回転手段に供給
される空気の制御手段は複数の空気分流弁Z1, Z2,
Z3, Z4, Z5を含み、これらの弁を通して低圧空気
が完全高さ回転サック269, 270と1/2高さ回転
サック510とにそれぞれの左側マニホルド724,7
26, 728, 732とそれぞれの右側マニホルド72
5, 727, 733とを介して選択的に供給される。各
空気分流弁Z1, Z2, Z3, Z4, Z5は制御装置1
64の制御下でモータ操作され、同様に制御装置164
によって制御されるブロワ304と多重弁マニホルド3
06とから低圧空気を供給されることができる。図41
に概略的に示すように、分流弁Z1, Z2, Z5は3操
作形式、すなわち患者中央に存在、患者左に回転、患者
右に回転の各々に関して同様に配置される。さらに、分
流弁Z3, Z4はこれらの3操作形式の各々に関して同
様に配置される。患者支持面の左側への患者の回転を助
成するために、図41に概略的に示すように、各分流弁
Z1, Z2, Z5は低圧空気を回転サック269,27
0, 510の右側に供給し、回転サック269, 27
0, 510の左側を各分流弁Z1, Z2, Z5のベント
口736を介して大気に排出させることができるように
形成可能である。各分流弁Z3, Z4はスロット入りク
ッション509を各分流弁Z3, Z4のそれぞれのベン
ト口723を介して大気に排出させることができるよう
に形成可能である。あるいは、患者支持面の右側への患
者の回転を助成するために、各分流弁Z1, Z2, Z5
は低圧空気を回転サック270,510の左側に供給
し、回転サック270, 510の右側を各分流弁Z1,
Z2, Z5のベント口736を介して大気に排出させる
ことができるように形成可能である。さらに、各分流弁
Z3, Z4はスロット入りクッション509を各分流弁
Z3, Z4のそれぞれのベント口723を介して大気に
排出させることができるように形成可能である。好まし
くは、各回転サック269, 270, 510の対角ウェ
ブ(図8では完全高さサック270に対して775で表
示、図31では1/2高さサック510に対して575
で表示)の位置が各隣接回転サックによって交換され、
各隣接回転サック対に関して、より大きい容量の上部中
間室が患者支持装置の右側と患者支持装置の左側との間
に交互に配置されるように、隣接回転サックが患者支持
装置の長さに沿って配置されて配向される。さらに、各
制御パネル168は好ましくは、回転サック270, 5
10を用いて患者を回転させるために制御手段とインジ
ケータとを含む。ここに具体化し、例えば図9, 図23
および図23Aに概略的に示すように、制御ボタン28
6は制御装置164に患者の右への回転を実行させ、イ
ンジケータ288を活性化させ、インジケータ288は
患者が支持面の右側に回転されたことを表示する。同様
に、制御ボタン290は制御装置164に患者の左への
回転を実行させ、インジケータ292を活性化させ、イ
ンジケータ292は患者が支持面の左側に回転されたこ
とを表示する。さらに、制御ボタン294は制御装置1
64に患者の支持面の左側または右側のいずれかから中
央への戻り回転を実行させ、インジケータ296を活性
化させ、インジケータ296は患者が支持面の中央部分
に戻り回転されたことを表示する。
【0225】オペレータが左回転または右回転ボタンを
押圧すると、制御装置164は分流弁モータを活性化さ
せて、それぞれの分流弁Z1, Z2, Z3, Z4および
Z5を例えばブロワ304と多重弁マニホルド306の
ような空気供給手段からの空気を例えば回転バッグ26
9(図48)、270(図8および図13)および51
0(図30および図31)ならびにスロット入りクッシ
ョン509のような回転装置に、上述のやり方で供給す
るように配置させる。制御装置164はまた、制御信号
を送って、適当な回転インジケータ288, 292, 2
96を活性化させる。
【0226】回転装置はオペレータが中央ボタン294
を押圧するまで回転した状態に留まる。中央ボタンが押
圧されると、制御装置164は信号を送って、回転サッ
ク269, 270, 510の左側と右側の両方およびス
ロット入りクッション509に空気を供給するように、
空気分流弁Z1, Z2, Z3, Z4, Z5を再配置させ
る。同時に、患者を中央位置に戻すことを助成するため
に、制御装置164は信号を例えばブロワ304のよう
な空気供給源に送って、サック269, 270, 510
の両側を最大膨張状態に1分間膨張させる。この1分間
最大膨張後に、制御装置164はブロワ304に信号を
送って、支持サック269, 270, 510に正規の空
気圧を送るように操作させる。さらに、制御装置164
は制御パネル上の中央インジケータ296を活性化し
て、系が患者を中央位置に戻しつつあることを表示させ
る。空気供給源がサック269, 270, 510を通常
圧縮状態に戻すや否や、制御装置164は中央インジケ
ータ296をオフ状態に戻す。
【0227】例えば図8および図13に概略的に示す他
の実施例では、回転手段に供給される空気を制御する手
段は、一対の空気分流弁300, 302を含み、これら
によって空気流管176, 177, 178, 179を介
して完全高さ回転サック270に低圧空気を選択的に供
給する。管177, 179が管177, 179を支持す
るフレームの関節領域を通過する各位置において、管1
77, 179に伸縮領域185を備える。第1分流弁3
00は4ポート2位置弁であり、第2分流弁302は1
6ポート2位置弁である。分流弁300, 302の両方
は制御装置164の制御下でモータ操作され、制御装置
164によって制御されるブロワ304と多重弁マニホ
ルド306とから低圧空気を供給される。第1分流弁3
00は回転サック270の右側に低圧空気を供給し、サ
ック270の左側をベント口308を介して大気に連結
させ続けるように配置可能である(図13の実線対角
線)。あるいは、第1分流弁300は回転サック270
の左側に低圧空気を供給し、サック270の右側をベン
ト口308を介して大気に連結させ続けるように配置可
能である(図13の破線対角線)。第2分流弁302は
回転サック口309と第1分流弁300とを介して、回
転サック270, 510に低圧空気を供給し、同時に、
図8に示すように回転サック270の各対の間に交互に
配置される支持サック44を、5つのベント口310
と、ベッド30内の各帯域支持サック群のための1つの
ベント口310と、5つの支持サック口312とを介し
て大気に連結させるように形成可能である(図13の実
線対角線)。支持サック44に空気を供給するために用
いられる空気流管は、図13に示す管176, 177,
178, 179とは異なるが、図13に示されない。第
2分流弁302は第2の別な構成(図13の破線対角
線)では、圧縮空気をブロワ304から5つの支持サッ
ク口312を介して、図8に示すようにそれぞれ一対の
回転サック270の間に交互に配置された支持サック4
4に供給し、回転サック270を第1分流弁300とベ
ント口310とを介して大気に連通させる(図13の破
線対角線)。
【0228】例えば図13に概略的に示す別な実施例で
は、制御装置164は好ましくは、両分流弁300, 3
02を用いて、患者回転手段を形成する2群(回転27
0,510および支持44)のエアーサックに供給され
る空気を制御するように予めプログラムされる。回転操
作中に、2群のエアーサックの一方(例えば回転サック
270)は完全に充填されたか、または充填中であるか
のいずれかであり、2群のエアーサックの他方(例えば
支持サック44)は完全に空であるか、または収縮中で
ある。制御装置164は好ましくは、エアーサックの完
全膨張群の収縮が開始すると同時に、エアーサックの完
全収縮群の膨張が開始するように予めプログラムされ
る。
【0229】図13のこの別な実施例においてオペレー
タが左回転ボタンまたは右回転ボタンを押圧すると、制
御装置164は分流弁モータを活性化し、例えばブロワ
304と多重弁マニホルド306のような空気供給手段
とからの空気を例えば回転バッグ270(図8および図
13)および510(図30および図31)のような回
転装置に供給する。制御装置164はまた、制御信号を
送って、適当な回転インジケータ288, 292, 2
96を活性化させ、第1分流弁300を回転サック27
0, 510の適当な側、つまり左または右に空気を供給
するように配置させる。
【0230】図13の実施例の回転装置はオペレータが
中央ボタン294を押圧するまで回転した状態に留ま
る。中央ボタンが押圧されると、制御装置164は信号
を送って、回転サック270, 510のそれまでに膨張
した側から空気をベント口310から排出させるよう
に、第2分流弁302を再配置させる。同時に、患者を
中央位置に戻すことを助成するために、制御装置164
は信号を例えばブロワ304のような空気供給源に送
り、支持サック44を最大膨張状態に1分間膨張させ
る。この1分間最大膨張後に、制御装置164はブロワ
304に信号を送り、支持サック44に正規の空気圧を
送るように操作させる。さらに、制御装置164は制御
パネル168上の中央インジケータ296を活性化し、
系が患者を中央位置に戻しつつあることを表示させる。
空気供給源がサック44を通常圧縮状態に戻すと同時
に、制御装置164は中央インジケータ296をオフ状
態に戻す。
【0231】30度以上の関節角度では、患者回転手段
を活性化させることは好ましくない。従って、制御装置
164はベッドのヘッド領域の角度が水平から30度よ
り上昇する場合には、回転操作の開始を防止するように
プログラムされる。さらに、各制御パネル168は好ま
しくは、患者支持面が水平から少なくとも30度の角度
に関節でつながれた場合にオペレータに警告するように
制御装置164によって操作される警告インジケータを
含む。
【0232】本発明によると、患者支持系においてサイ
ドレール167が上昇位置にない限り、患者回転手段の
作動を防止する手段を備えることができる。ここに具体
化し、例えば図1の破線に概略的に示すように、サイド
レール167が低い位置にあるときに回転手段の作動を
防止する手段は好ましくは、適当に配置されて配線され
たサイドレール連動マイクロスイッチ169を含み、こ
のマイクロスイッチはサイドレール167が直立状態に
固定されるときに(例えば、図1に概略的に示す)制御
装置164に信号を送る。制御装置164は各マイクロ
スイッチ169から受容される信号がサイドレール16
7が直立状態に固定されることを表示しない限り、患者
回転手段の活性化を防止するようにプログラムされる。
さらに、制御装置164は、サイドレール167が低い
位置にあるときをオペレータに警告するように制御パネ
ル168上の警告インジケータを活性化し、オペレータ
は患者回転手段を活性化させようと試みる。例えば図2
3Aに示すように、このインジケータはLEDディスプ
レイ128上の“RAISE RIGHT SIDE RAIL ”のような指
示メッセージとして提供可能である。例えば図23に示
す他の実施例では、インジケータはLEDディスプレイ
上の“SIDE RAIL DOWN”のような情報メッセージ165
として供給可能である。
【0233】本発明によると、一定期間中に生ずる失禁
イベント回数を計数する手段を備えることができる。こ
こに具体化し、例えば図9に概略的に示すように、計数
手段は一定期間中に水分検出信号発生手段から受容され
る信号数を計数するように適当にプログラムされた制御
装置164を含むことができる。
【0234】ここに具体化するように、制御装置164
は好ましくは、例えばすすぎ洗いポンプ150, 廃物移
送ポンプ194, 真空ブロワ102、および膨張性サッ
ク44, 269, 270、クッション234もしくは5
09, 510, 511, 512のために備えられた種々
の弁Z1, Z2, Z3, Z4, Z5, 300, 302,
306、および支持気嚢48または548のような、種
々な電気的動作装置を自動的に制御する能力が与えられ
る。制御装置164は好ましくは、系の種々な要素と、
オペレータに系の状態を監視させる制御パネルの可視イ
ンジケータとの間にインタフェースを与える。これに関
して、制御装置164は好ましくは自動的に、患者支持
装置の既存機能を監視し、患者環境から排除され、廃棄
のために保持される必要のある廃物を生ずるときを監視
し、すすぎ洗い溶液容器142と、仮貯蔵タンク100
と、廃物容器192との中の液体量レベルを監視する。
【0235】CPR処置を実施する必要がある場合に
は、制御装置164は適当な信号を送り、廃物処理装置
が実施中の如何なる操作をも停止させる。例えば、制御
装置164は廃物移送ポンプ194, 真空ブロワ102
およびすすぎ洗いポンプ150から電力を除去する。さ
らに、制御装置164はまた圧力制御弁Z1, Z2, Z
3, Z4, Z5(図39)をそれらの排出口をそれらの
ベント口に接続させるように配置させ、対応する空気分
流弁Z1, Z2, Z3, Z4, Z5を必要に応じて、回
転サック269, 270, 510、支持気嚢48または
548、アダプタシェル228または528を収縮させ
るように配置させる。さらに、本発明の廃物処理装置を
関節接合可能なな低空気漏洩ベッドと組み合わせて用い
るならば、CPR処置が実施中であるか否かに関係な
く、電力回路の過負担を防止するために、制御装置16
4は好ましくはベッドの関節と上昇または降下との両方
の間に真空ブロワ102とすすぎ洗いポンプ150とを
停止させるようにプログラムされる。
【0236】
【発明の効果】本発明の患者支持装置によると、使用方
法が簡単で従来方法よりも優れており、看護スタッフに
時間的余裕をもたらし処置を容易なものにすることがで
きる上、失禁事態に先だって患者も看護スタッフも用心
したり協力したりする必要がない。また、患者が自分の
腸および/または膀胱の失禁を処理するために何らかの
協力および/または労力を費やしたりする必要がなくな
る。さらに、汚物を封印して手軽に清潔に処理すること
ができ、そして簡単に処分可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による患者支持装置を低空気漏洩患者支
持システムに応用した一実施例を概略的に表す側面図で
ある。図1Aは、本発明の好適な形態における構成要素
を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の他の形態における構成要素を略図的に
示した斜視図である。図2Aは、本発明の他の形態にお
ける構成要素のある部分について、部分的に切り取って
略図的に示す側面図である。
【図3】本発明の構成要素の他の形態におけるある部分
の表面上に設けられた格子配置構造の代表的な部分を略
図的に示した斜視図である。
【図4】本発明の好適な形態における構成要素を略図的
に示した側面図である。図4Aは、本発明の他の形態に
おける構成要素を略図的に示した側面図である。
【図5】本発明の好適な形態における構成要素のある部
分について、通常は隠れて見えない部分を示すために部
分的に切り取って略図的に示した破断斜視図である。
【図6】本発明の構成要素を略図的に示した斜視図であ
る。
【図7】本発明の好適な形態における構成要素のある部
分に対するパターンを略図的に示した平面図である。
【図8】本発明の他の形態における構成要素を略図的に
示した斜視図である。
【図9】本発明の他の形態における種々の構成要素の相
互作用や共働作用を説明するための概略図である。
【図10】本発明の他の形態における構成要素を略図的
に示した斜視図である。
【図11】本発明の他の形態における構成要素につい
て、部分的に切り取って略図的に示した側面図である。
【図12】本発明の他の好適な形態における構成要素に
ついて、目に見えないある部分を破線で略図的に示した
側面図である。図12Aは、図12に示した本発明の好
適な形態における構成要素について、ある部分を一部切
り取って略図的に示した正面図である。
【図13】本発明の他の形態における構成要素を略図的
に示した斜視図である。
【図14】本発明の他の形態における構成要素につい
て、ある部分を切り取って略図的に示した側面図であ
る。図14Aは、図14に示した本発明のこの形態にお
ける構成要素の詳細な部分について拡大して示す断面図
である。図14Bは、図14に示した本発明の構成要素
を示す拡大正面図である。
【図15】本発明の他の好適な形態における構成要素に
ついて、目に見えないある部分を破線で略図的に示した
側面図である。
【図16】図15に示した本発明の他の好適な形態にお
ける構成要素について、目に見えないある部分を破線で
示し、ある部分を一部切り取って略図的に示す正面図で
ある。
【図17】本発明の他の形態における構成要素につい
て、ある部分を切り取り互いに分離して略図的に示した
斜視図である。
【図18】図17の構成要素をよせ集め、ある部分を切
り取って略図的に示した側面図である。図18Aは、本
発明の好適な形態における構成要素について、ある部分
を切り取り、一部を破断して略図的に示した側面図であ
る。
【図19】本発明の好適な形態における構成要素を略図
的に示した平面図である。
【図20】図4Aの多孔部材構成要素を略図的に示した
底面図である。
【図21】本発明の構成要素の他の形態を略図的に示し
た横断面図である。
【図22】本発明の構成要素について、図21中の矢印
22−22の方向から見た断面を略図的に示した平面図
である。
【図23】本発明の他の形態における構成要素を略図的
に示した正面図である。図23Aは、本発明の現状とし
て好適な形態における構成要素を略図的に示した正面図
である。
【図24】本発明の皿部材構成要素の床部における望ま
しいスロープ構成の一例を描くため、この床部の好適な
形態を略図的に表した平面図である。
【図25】図4Aに示された本発明の他の形態における
構成要素のある部分について略図的に表した部分断面図
である。
【図26】本発明の他の形態における構成要素につい
て、目に見えないある部分を破線で示し、ある部分を切
り取って略図的に示した側面図である。図26Aは、本
発明の好適な形態における構成要素について、ある構成
要素の2種類の位置を示すため、ある部分を破線で示す
と共にある部分を切り取って略図的に示した部分側面図
である。図26Bは、本発明の好適な形態における構成
要素について、ある構成要素の2種類の位置を示すた
め、ある部分を破線で示すと共にある部分を切り取って
略図的に示した部分側面図である。
【図27】本発明の好適な形態における構成要素の他の
形態を表す概略図である。
【図28】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、ある部分を破線で概略的に示し、ある部分を切り取
って示す正面図である。
【図29】図29Aは、本発明の汚物収集容器の他の形
態について、その容器の正面から見た特徴を示すため、
ある部分を切り取り、目に見えない他の部分を破線で示
した背面図である。図29Bは、本発明のすすぎ液容器
の他の形態について、その容器の正面から見た特徴を示
すため、ある部分を切り取り、目に見えない他の部分を
破線で示した背面図である。
【図30】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、ある部分を切り取り、ある部分を概略的に示した斜
視図である。
【図31】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、図30中の矢印31−31の方向から見た断面を略
図的に示した側面図である。
【図32】図30中の矢印32−32の方向から見た部
分的な拡大断面を略図的に示した側面図である。
【図33】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、図30中の矢印33−33の方向から見た断面を略
図的に示した側面図である。
【図34】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、図30中の矢印34−34の方向から見た略図的に
示した部分的平面図である。
【図35】本発明の好適な形態における構成要素の斜視
図である。
【図36】図30に示された本発明の好適な形態におけ
る構成要素の斜視図である。
【図37】図30に示された本発明の好適な形態におけ
る構成要素について、ある部分を省略し、ある部分は切
り取り、さらに目に見えないある部分を破線で示す斜視
図である。
【図38】本発明の好適な形態における種々の構成要素
の相互作用や共働作用について示す概略図である。
【図39】本発明の好適な形態における膨張可能な種々
の構成要素に圧縮ガスを移送するための導管について示
す概略図である。
【図40】本発明の好適な形態における構成要素を略図
的に示す斜視図である。
【図41】本発明の好適な形態における気流変換バルブ
構成要素について、異なる運転モードにそれぞれ対応し
た種々の構成を示す概略図である。
【図42】本発明の好適な形態におけるすすぎ洗い溶液
容器, 廃物容器および仮貯蔵タンクと連結して使用され
る液位検知構成要素の好適な組み合わせを示す概略図で
ある。
【図43】本発明の好適な形態における構成要素を略図
的に示す側面図である。
【図44】本発明の好適な形態における構成要素を略図
的に示す側面図である。
【図45】本発明の2位置3ポートの真空分流弁構成の
好適な形態の斜視図である。
【図46】図45中の矢印46−46の方向から見た部
分断面の側面図である。
【図47】本発明の好適な形態における構成要素につい
て、図45中の矢印47−47の方向から見た断面を略
図的に示す平面図である。
【図48】双方向を向くサックの、ある部分を切り取
り、ある部分の概略を示した斜視図である。
【図49】図49Aは、本発明の好適な形態におけるリ
ザーバ/セパレータ構成要素について、ある部分を切り
取り、ある部分を概略で示す概略図である。図49B
は、本発明の好適な形態における構成要素について、図
49A中の矢印49B−49Bの方向から見た断面の平
面図であり、ある部分を切り取り、ある部分の概略を略
図的に示している。図49Cは、本発明の好適な形態に
おける構成要素について、図49A中の矢印49C−4
9Cの方向から見た断面の正面図であり、ある部分を切
り取り、ある部分の概略を略図的に示している。図49
Dは、本発明の好適な形態におけるリザーバ/セパレー
タ構成要素を略図的に示す斜視図である。
【符号の説明】
48, 548 支持気嚢 50, 550 突起 60, 560 支持面 62, 462 皿部材 64, 564 床部 66, 566 廃液孔 80 液体透過フィルタシート 448 フォーム部材 450 上面 470 排液孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ストルプマン,ジェイムズ アール アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29412 チャールストン タウン パーク レイン 15 ビー (72)発明者 トーマス,ジェイムズ ミルトン チェリ ー アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29464 マウント プレザント シャイア ー ロード 1311 (72)発明者 アッシュクラフト,デイヴィッド エヌ アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29414 チャールストン イーリーストッ カート ロード 1709 (72)発明者 ダルトン,ロジャー ディー アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29456 ラドソン ロット 7 ハイウェ イ 78 9919 (72)発明者 ロマーノ,ジェイムズ ジェイ アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29412 チャールストン オイスター ポ イント ロウ 135 (72)発明者 スミス,ケネス アール アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29414 チャールストン キャスルブルッ ク プレイス 1311 (72)発明者 トラウアーニヒト,ティモシー アール アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29412 チャールストン アンカー ロー ド 972 (72)発明者 ボルデン,マイケル ヴィー アメリカ合衆国 サウス キャロライナ 29144 チャールストン イースト エス テイト ブールヴァード 852

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の治療および/またはケアと維持と
    に付随する少なくとも1種の液体の存在下での患者の支
    持装置であって、 圧縮空気を含むように形成された支持要素と、液体不透
    性皿部材とを具え、 前記支持要素は、相互に隣接し、かつ相互から分離して
    配置される、複数の不連続な、細長い円筒形の支持突起
    を定め、かつ自由端部を有する各前記支持突起は、患者
    身体の少なくとも一部の重量を支えるように配置された
    患者支持面を定める一方、 前記皿部材は、前記支持要素の前記支持突起の少なくと
    も前記自由端部の複数個に適合してこれらを受容するよ
    うに形成され、かつ前記支持要素上に取り付けられ、前
    記支持突起を受容する場合に、前記支持突起の前記支持
    面のレベルの下方に配置される床によってさらに定めら
    れ、さらに前記床を通して定められた少なくとも1個の
    ドレン開口によってさらに定められ、 前記床は、前記少なくとも1個のドレン開口の方向に傾
    斜するように形成されていることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記支持要素は、この支持要素内の前記
    複数の不連続な支持突起の下方に配置される空気透過性
    のフォーム要素をさらに有することを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記支持要素は、ドレン開口と、このド
    レン開口の方向に傾斜した床とをさらに定めることを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記支持要素の前記支持突起の前記支持
    面に適合する前記皿部材の部分によって、前記皿部材の
    頂部上に支えられるように配置される液体透過性フィル
    タシートをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記
    載の装置。
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