JPH08224285A - 浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステム - Google Patents
浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステムInfo
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- JPH08224285A JPH08224285A JP8452395A JP8452395A JPH08224285A JP H08224285 A JPH08224285 A JP H08224285A JP 8452395 A JP8452395 A JP 8452395A JP 8452395 A JP8452395 A JP 8452395A JP H08224285 A JPH08224285 A JP H08224285A
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Abstract
入れることができる浴槽に変化可能なベッド及びそれに
移乗可能なトイレを提供すること。 【構成】 ベッド面に、使用時に容器様形状をなし、強
度が大きく、軽量で且つ残水量の少なく、防水シートの
移動部と非移動部とのあいだに伸縮性の折り返し部を持
ち、体と接触する面の一部が空気を噴出できるエアーマ
ットをなす軟質防水シートを敷き、シートの端部をフレ
ーム周辺部に固定し、ベッド面を低下させることによ
り、防水シートの容器部分に水を容れることにより浴槽
となり使用後噴出空気により乾燥される防水シートから
なる浴槽に変化可能なベッド設備とそれに附属される移
乗可能な着脱式トイレ。
Description
きるベッドに関する。さらに詳しくは、ベッド上に使用
時に容器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シー
トの端部を固定して、ベッドの体と接触する面の少なく
とも一部を低下させることによりシートを容器様立体形
状に展張し浴槽となし、その容器様部分にお湯をいれる
ことが可能であり、使用後はお湯を排出した後、前記低
下させたベッド面を上昇させることによりベッドとして
使用することができるバスとなるベッドであり、少なく
とも、ベッド面を相対的に低下させる工程、給湯する工
程、排水する工程、ベッド面を相対的に上昇させる工程
が全自動で行なわれるシステムに関する。また、浴槽と
なるベッドにトイレを着脱自在に固定し、ベッドから水
平に移動でき、ユーティリティをベッド、バスからやり
取りできるベッド、バス、トイレシステムに関する。
不自由な人の数は2000年では日本において約100
万人になるといわれ、これらの人の感染症を防いだり、
気持ちの良い生活を送ることができるようにするため
に、これらの人を家庭で入浴できるようにすることは、
社会的に重要な問題になっている。さらに介護者が家庭
の主婦や同じ老人にしわ寄せさせられている現状に鑑み
ると、機能的である一方、取扱の容易な装置の開発が待
たれている。
自由な老人を在宅で風呂に入れる方法としては、一度人
を抱き上げたり車椅子に移乗させ、浴室に運んでまた抱
き下ろして浴槽に入れたりされている。また最近では家
屋内に移動用クレーンを設置して人を吊り上げ、人を浴
室に運んで浴槽の中に吊り下ろして湯に入れるというこ
とが行われている。また、ベッドのそばに浴槽を置くも
のでは、一度人を持ち上げて、浴槽に下ろしたり、入浴
後人をベッドに運ぶ必要がある。
の横またはベッドの上にプラスチック製の浴槽を置き、
湯を張り、再び人を吊り下ろして湯に入れるということ
が行われている。このために被介護者が恐怖感を懐いた
り、吊り上げる設備が必要であった。
763、特開平4−285555には防水シートを使用
する例が記載されているが、ベッド面を固定端部より低
下できないので、例えば腰掛けた姿勢をとったり、肩ま
で浸かるという自由な姿勢で入浴することが出来ない。
さらにまた浴槽となる部分の水深を例えば50cm以上
にとることを考えると、不安定になったり、また膨大な
量の湯を溜めなければならないという難問がある。
れた合成樹脂製等の箱または担架をベッドの上に置き、
それを展張することにより浴槽の形にすることが行われ
ている。しかしこの方法では人を転がして、折り畳まれ
た板状の浴槽をベッドの上に載せるために、人を板状の
ものの上で転がすために障害者が痛みを感じたり、介護
者が、特に老人の介護者が一人で設置したりすることは
困難であった。また、このベッドの上に載せるタイプの
設備では水深が浅く、腰を下ろして湯に肩まで入ったり
するなどの自由な形がとれなかったり、また背の支えが
殆どないために主として頭または首でささえるために使
用感もまたよくなかった。
よるサービスが行われているが、費用と人手がかかる上
に、医師の診断が必要であったり、冬季に車椅子に乗っ
て屋外を車まで運ばれたり又は他人の目に曝されること
に対する被介護者側にとっても問題がある。
た切りの人を、抱いたり、車椅子に移乗させて浴室に運
んだりすることなく、吊って上下させることなく、また
人を固い板等の上でころがすことなく、一人の介護者に
より、ベッドを浴槽にし、浴槽に湯または水を容易に給
水したり使用中または使用後に排水したり、充分な深さ
を持ち、各種の体の状態に合わせて腰掛ける状態から寝
たままの状態まで所望の形をとることができ、体が足
部、腰部、背部、頭部等で体を支えることができる、寝
た切りの人を毎日でもあるいは排泄物で汚れた時など必
要な時に何時でも容易に風呂に入れたり洗浄することが
できて浴槽に変化可能なベッドを提供することにある。
加えて、脱衣、給湯、排水、着衣まで寒さを感ずること
なく、外して干さなくても防水シートの乾燥を直ちに行
うことができる浴槽に変化可能なベッドを提供すること
にある。また、裸の状態でも他人の視線に曝されること
なく、寒気に曝されることの少ない浴槽に変化可能なベ
ッドを提供することにある。さらにベッドが浴槽になり
サウナ風呂としても利用できる浴槽になるベッドを提供
することにある。
低下させる工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド
面を相対的に上昇させる工程が全自動で行なわれる浴槽
となるベッドを提供することである。
後の水洗、乾燥、排気のできる介護者の負担の少ないト
イレを含む上記システムを提供することである。
が容易且つ適切に行える就寝、入浴、排泄が行えるベッ
ド、バス、トイレシステムを提供することである。
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至ったものである。
る面(以後ベッド面という)の少なくとも一部に、使用時
に容器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シート
の少なくとも端部を含む一部をベッドの周辺部の少なく
とも一部に固定し、ベッド面の少なくとも一部をシート
の固定した端部より相対的に低下させることにより、生
じた防水シートの容器様立体形状の内容積部分に水を容
れることにより浴槽となるベッドが得られることを見出
した。
くとも一部が、上下に移動することによりベッド面が所
望の形状に変形可能なものである。このために、身体の
不自由な人が体を足部、腰部、背部または頭部等で支え
ることができるために体にかかる負担を減少することが
できるとともに、浴槽が充分な深さをもつために湯に肩
までつかる姿勢、腰掛ける姿勢あるいは背をもたれかけ
た姿勢あるいは寝た姿勢などをとることができ、本人の
体の状態にあったより自由な体位で入浴ができるもので
ある。
ベッドの体と接触する面の少なくとも一部が上下に移動
して生じた立体形状に合わせて成形された防水シートで
あり、防水シートの固定された部分と、相対的に低下さ
れるベッド面上に敷かれる防水シートの部分との間に、
相対的に低下されるベッド面の移動距離に見合った折り
返し部の防水シートを設けたものである。これにより、
就寝時においてベッド面上の防水シートを平面に保ち、
入浴時において防水シートを容器様立体形状にすること
ができる。
の構造をもったものを使用することができる。これによ
り、湯を入れた場合に、移動してできたベッド面の浴槽
の形状にぴったりと合わせることができるし、排水時に
水の残る部分を少なくすることができる。
なくとも一部がエアーマットでできているものである。
したがって、排水後、水分を除去した後、直ちにベッド
として使用することができる。
噴出できるものを使用することにより、エアーマットを
通して空気を好ましくは温度、湿度の調節された空気を
噴出させることができるものである。これにより、保
温、防水シートの乾燥、体の乾燥、皮膚の継続的乾燥、
場合により人の短時間の発汗を行なうことができる。
他の浴槽に貯蔵された湯水をポンプおよび配管により供
給、循環することができるシステムである。
の低下、防水シートによる浴槽の形成、給湯、排水、ベ
ッド面の上昇を全自動式に行なうことができるシステム
である。
可変できるベッドにベッド面と座る位置が同じ高さのト
イレを着脱自在に固定し、ベッド面からトイレへの移乗
が容易であり、前記システムより湯水、温風を着脱自在
に配管し供給することができるシステムである。
を感じず、排水後タオル等で拭いた防水シートを即時に
乾燥できる。この方法によれば、意識がはっきりしてい
て、平面上で多少体の移動ができる程度の人であれば介
護者を要せず、一人ででも使用することができるもので
ある。したがって、交通事故で半身付随になった人等に
も適切に使用することができる。
おいて少なくとも50kg/cm2の引張強さを有し、
排水後の防水シート上への残水量が多くとも200g/
m2である防水シートを使用することにより取扱が容易
で使用中の安全が保たれ、繰り返し使用が可能である。
くとも一部が、上下に移動することによりベッド面が所
望の形状に変形可能であるために、身体の不自由な人が
体を足部、腰部、背部または頭部等で支えることができ
るために体にかかる負担を減少することができるととも
に、浴槽が充分な深さをもつために湯に肩までつかるこ
とができ、腰掛ける姿勢あるいは背をもたれかけた姿勢
あるいは寝た姿勢など本人の体の状態にあったより自由
な体位で入浴ができるものである。このために、防水シ
ートは所望の形状に移動変形したベッド面の立体形状に
合わせられ、また予めそのように作っておいてもよい。
周辺を濡らさないようにするために防水シートの少なく
とも一部に補助シートを設けることができる。またさら
に、浴槽の上部面を被覆シートで覆うことにより、他の
人に必要以上に体を見せることがなく、介護者も被介護
者も気を使わずに利用できるものであり、また裸の人が
寒気に曝されることが少なくなるものである。さらに本
発明の設備は上部面を被覆シートで覆い頭部のみを出す
ことにより、これに加熱空気等を通気すれば、体を乾燥
したり、サウナ用槽として利用できる。
固定端部より相対的に低下させた後敷いてもよいし順番
は問わない。
ないで使用してもよい。すなわち、長期間敷いたまま取
り外さずに使用することができる。取外し使用すること
も容易であるので、水洗、除菌、乾燥、日光消毒を行う
こともできる。
ま、機械的にシートを引き出して敷くようにしたもので
もよい。この場合シートの端部をチャック等で掴み機械
的に引出し、ベッド面上に敷くことができる。逆の操作
でシートを取り外すことができる。また取外しの際に脱
水乾燥ロールの間を通すこともできる。
することにより、体を拭った後のバスタオルで拭くこと
により達成することができる。ベッドの周辺から乾燥エ
アーまたは温風をおくることにより防水シートや体の乾
燥を行なうことができる。
ーターベッド構造を含むものであってもよい。すなわ
ち、たとえば防水シートの少なくとも一部で体と接触す
る部分がエアーマットでできていてもよい。エアーマッ
トはまたエアーマットの表面に穴が開いていていたり、
または布目のような目開きを持ち、圧縮空気がそこから
噴出するものであつてもよい。エアーマットの供給空気
を加熱しておくと、脱着衣や給排水の際に寒さを防いだ
り、また入浴中に泡によるマッサージ効果も得られる。
また、入浴後、体を乾燥する上でも有効である。ただ
し、表面に湯垢や髪の毛等が付着し易いので、これらが
付きにくい材質や表面形状をしているものが好ましい。
防水シートの一部または全部がエアーマットでできてい
てもよい。この場合エアーマットは表面が撥水性の処理
がしてあるか、撥水性の樹脂でつくることができる。
あるいは空気量、あるいはこれらの適切な組み合わせが
調節できるものが好ましい。さらに空気量を調節するた
めに、圧力を調節できるようにしてあってもよい。温度
としては、10ないし100℃であり、脱衣、着衣、給
排湯の際に寒さを避けたり、さらにはサウナ浴を使用し
たり、夏の暑い時期に涼しくすることができる。このた
めに、健常者の使用する浴槽の湯または冷水と熱交換す
ることにより加熱あるいは冷却することができるし、他
にヒーター、外気からヒートポンプを使用して空気調節
することもできる。
度は40ないし80%にコントールできることが好まし
い。このため、従来の空調の原理を使用することができ
る。空気量としては、温度にもよるが、防水シートの必
要な面積すなわち、体の防水シートと接触する面積、好
ましくは水が接触する面積に対して、1リットル/平方
メートル/分ないし1立方メートル/平方メートル/分
が好ましい。また圧力としては、噴出空気穴から水が逆
流しないように水深300mmないし900mmを考慮
して、水が逆流しないために水圧300−900mmA
qに対抗できるように空気の圧力をそれよりも高く、例
えば400−2000mmAq程度に保つことができ
る。単に体を乾燥させる時または保温する時には圧力は
大気圧よりも少し加圧であればよい。空気圧は、必要に
より、入浴時と乾燥時と就寝時とでかえることができ
る。噴出空気量は、水深のために減少される。すなわ
ち、空気は加圧されるが、噴出量は低下し、さらに加圧
にしない限り入浴中は泡は余り出ないので湯気の発生を
過大にならないように抑えることができる。故に、空気
圧または噴出口の口径を調節することにより水蒸気の発
生を減少し、室内の湿気を抑えることができる。また、
浴槽の縁より空気を吸引して湯気を配管により外部に排
出することもできる。泡の発生が好ましい場合にはさら
に加圧にして行うことができる。
穴によって行われる。穴は例えば底面部エアーマット表
面およびその周辺の水と接触する防水シート部分にもあ
ってもよい。穴は、表面に局所的にあってもよいし、表
面全体にあってもよい。穴は直径1mm以下好ましくは
0.1mmないし0.001mmである。径の下限は使
用状態によってかわるが、0.0001mm程度であ
る。あまりに小さいと、目詰まりを起こしたり、乾燥を
行うのに不十分である。穴の径は一種類でなくてもよ
い。低圧のときには、大きな局所的に存在する穴が作用
し、さらに加圧した時には、シートの比較的全体に分布
する細かい穴によっても防水シートあるいは体の乾燥を
図ることができる。エアーマットのセル毎に穴径の異な
るものを使用することもできる。
シートに機械的に穴を開ける他に、織物または不織布を
使用することができる。たとえば表面を撥水性にした織
物または不織布、撥水性のある繊維で作られた織物また
は不織布が使用できる。例えば不織布としては、ポリオ
レフィン製の不織布タイベックスまたはテフロン材質を
使用したゴアテックス(デュポン製)等の通気性防水シ
ートが挙げられる。噴出する空気の圧力が高ければ空気
の噴出する穴の径が大きくても水が逆流することを防ぐ
ことができる。
つのセルでできていてもよいが、多数のセルに分かれて
いて、それらの全部または一部からエアーを噴出させて
もよい、更に身長方向に対して横長または縦長のセルか
らなるようにできる。セルは交換できるように一本づつ
独立にできていもよいし、また、セルの隔壁を共用する
ように非独立にできていてもよい。各セルは全てが連通
して空気を送ることもできるが、一つ置きまたは二つ置
き等に連通させて交互に加圧と減圧ができるようにして
もよい。エアマット部分の膨張時の厚さは1ないし10
cmである。
寝時には、セルの全部または一部が空気による加圧膨張
と空気を排出し圧の減少による収縮を繰り返すことによ
り、交互に膨張、収縮を行うために体に運動を与えて血
行の促進や褥そう防止をはかることができる。その間隔
は種々の周期で行うことができる。セルの構造としては
体の長手方向に直角な横パイプ型であっても、縦パイプ
型であってもよいし、長いパイプ型の代わりに、立方体
形、直方体形、亀甲形、菱形、花びら形等のセルであっ
てもよい。これらのセル間のつなぎ目はそこに水が溜ま
りやすいので、水はけの良い形状例えば、上に凸の円弧
状、山形または左およびまたは右に下がった形状を使用
することができ、セル間のくぼみを伝わって水が流れ落
ち易いような構造がよい。
のみがエアーマットであっても、側面部またはその一部
がエアーマットであってもよい。底部のエアーマットと
側面部のエアーマットとは空気セルが繋がっていても、
それぞれ別々のセルからできていてもよいし、セルの一
部がくびれて薄く平たくなってつながっていてもよい。
また防水シートの側面部がエアーマット構造を持ってい
ない時には、側面部は撥水性のよいシートでできている
ことが好ましい。更に側面部の周辺部例えば固定端部に
ついても撥水性のよいシートでできているとよい。
に敷いてもよい。防水シートが通気性でもあり、防水シ
ートとウォーターベッドの間に空気を送り、入浴前後の
保温や防水シートの乾燥を行うことができるものであっ
てもよい。防水シートがウォーターベッドと一体の構造
を持つ場合にはさらに体圧の分散や睡眠に適するものと
することが出来る。
を就寝時に4000Pa程度に低くすることができる。
グ構造とすることにより、水量の減少をはかることがで
きる。防水シートの角の部分をエアーバッグ構造とする
ことは四隅であってもよいし、足の部分の隅であっても
よい。防水シートは、エアーバッグ構造部分からエアー
を抜くことにより、殆ど元の平面にもどることができる
ので就寝時の邪魔になることはない。
部をエンボス加工することにより、入浴時に滑ることを
防ぐことができる。さらに防水シートをベッド面に吸引
することによりシートがずれたりすることにより人が不
安定になったり、またその結果防水シートに無理な力が
かかり破損することが防がれる。さらに防水シートは必
要により、多重シートを使用し、万一、表面または裏面
のシートが破れたり、傷がついてもベッドまたはその他
の部分を濡らさないように、安全性を図ることができ
る。また、多重シートの間に粘着層のようなシーラント
層を設けることにより、多重シートが相互に密着される
とともにピンホールや裂け目が生じても漏水が抑えられ
る。また多重シートは相互に密着できる構造のものと
し、密着部に水が侵入した時はそれが視覚により検知す
るようにすることもできる。
きる面の全体であっても一部であってもよく、さらに一
つであっても複数に分割されたものであってもよい。本
発明で、相対的に低下させることとは、防水シートの固
定されたベッドの周辺部よりベッド面を低下させること
か、防水シートの固定されたベッドの周辺部をベッド面
より高く上げることかまたはその両者を言う。
の分割された部分からなる浴槽となるベッドを含む。複
数の分割された部分は、ベッドの身長方向と直角に分割
されてもよく、また体位を仰向けからうつ伏せにするた
めに、ベッドの身長方向に沿って分割されてもよく、さ
らには褥そう防止等の種々の要請に応えるためにそれら
両者の方向に分割されていてもよい。またベッド面の分
割方法は一部または全体が複数の部分に不連続的に例え
ば板状の形に分割されていてもよく、また連続して湾曲
できる面に分割されていてもよく、また、不連続部分と
連続部分が混在していてもよい。低下するベッド面は頭
側、胴側、足側等いずれの部分でもよい。
水量により適宜選ぶことができる。通常浴槽としての大
きさは、幅40cm以上、長さ70cm以上であり、好
ましくは幅50cm以上、長さ90cm以上であり、深
さについては寝た状態では20−40cm、尻を下ろし
てあしを延ばした状態では40−50cm、腰掛けた状
態では、60−90cmが好ましい。余り大きければ取
扱や、水量の点で不利であり、通常幅1m以下、長さ2
m以下である。
移動シート部からなり、非移動シート部は固定手段によ
り固定してもよいし、非移動シート部の大きさまたは重
さを充分にすることにより摩擦等により動きにくくして
もよい。
は、固定手段によりシートが固定される部分(例えばマ
ジックテープでシートの端部を固定する場合マジックテ
ープの取り付けられたシート部分)のみを言うのでな
く、固定された防水シートと同様に相対的に低下しない
部分をも含む。したがって、非移動ベッド面上の防水シ
ートも固定された端部に含まれる。
ッドの周辺部の少なくとも一部に固定される。防水シー
トは該シートの全周辺端部で連続的に固定されてもよい
し、不連続的に固定されてもよい。
めにあらゆる方法を利用することができる。例えば、シ
ートの端部に穴をあけ、ベッドの周辺部にフックを設
け、これに防水シートの穴を引っかける方法、穴とフッ
クの代わりにボタンを付けて両者を固定する方法、ボタ
ンの代わりに、紐、マジックテープ、マグネット、粘着
テープまたは接着テープを利用する方法、シートの少な
くとも一部を掴むためのクリップまたはバインダーによ
り固定する方法、シートの一部に取り付けたジッパーと
ベッドの対応する周辺部に取り付けたジッパーにより固
定する方法、シートの一部を挟み込むための溝と抑え
板、あるいはシートの端部に棒を設け棒がベッドの周辺
部の少なくとも一部に引っ掛かるようにして留めること
もできる。棒の代わりにおもりをつけ、シートを引っ張
ることによりベッドに対して相対的に固定することがで
きる。おもりは防水シートの端部自身であったもよい。
あるいは、シートの周辺部を周辺部に沿って折り曲げて
例えば逆L字型の下向きの溝状の部分をつくりこれをフ
レームの上部周辺の縁の部分に上から引っ掛けることに
より固定することもできる。フレームの上部のかわりに
横向きまたは下向きに張り出したフレームの一部に引っ
掛けることにより固定することもできる。本発明で張出
部とは上記フレームの上部周辺の縁の部分あるいはフレ
ームの上部のかわりに横向きまたは下向きに張り出した
フレームの一部で引っかけることができる形の部分を言
う。フレームの一部のかわりに、別途上記の張出部を設
けたりしてもよい。あるいはシートの周辺部を周辺部に
沿って長細い袋状にして、長細い袋に紐またはゴム紐を
通し、それにより袋状部を締めつけることにより固定す
ることもできる。防水シートの固定手段として防水シー
トの上から磁石を置き防水シートの下の鉄材または磁石
との間に挟むことができる。
レームおよび側面部を含む周辺部に複数の減圧吸引用の
開口部を設け、ポンプ等により減圧にすることにより防
水シートを上記周辺部に固定させることができる。さら
に減圧吸引により防水シートの底面部を固定することが
できるので、足で引っかけたりずらしたりすることによ
る防水シートの破壊や、湯に入る人が滑ったりする危険
を防止する点で利点がある。そのため、上部、側面部、
底部に減圧吸引用の開口部を設けることができる。
応した各種の手段を設置することができる。固定する方
法を選択することにより、または風呂として使用中にベ
ッド面を上下に移動することにより、使用中においても
ある程度所望の形の浴槽に変化できる。例えば、図4に
おいて上半身ベッド面を上方に上げたり、あるいは初め
に基準高さにしておき、使用中に上半身ベッド面を防水
シートの形状による限度の深さまで低下させることがで
きる。また、上半身ベッド面が低下した状態で頭側端部
を回動上昇するように作っておけば頭部を洗ったりする
のに都合がよい。このため減圧吸引の場合は、フレーム
の上方部は固定されたまま、側面部及び/又は底面部の
固定が解除され、移動後、再度固定することが行われ
る。安全性向上のため、固定手段を二重に設けることが
できる。固定手段は互いに異なった手段の組み合わせが
好ましい。例えば、減圧吸引とシートの端部を掴むため
のクリップ、あるいは逆L字型に開口した袋状部をフレ
ームの上部に引っ掛ける方法と減圧吸引とがその例であ
る。
てもよく、固定部は上下に移動または伸縮できるもので
あってもよい。固定部はフレームの状態であってもよ
い。フレームは無底、無蓋の箱状であってもよい。箱の
形状が台形のように上部又は底部がそれぞれ大きさが異
なっていてもよい。また箱といっても完全な四角である
必要はなく丸みを持っていても、または楕円型の筒型で
あってもよい。固定部は上下に移動しまたは上下に伸縮
して防水シートの固定端部が上下することによりベッド
面を上下に移動しなくても防水シートを容器様立体形状
にすることができる。防水シートの固定手段として後に
述べるスペーサーの上部等に引っかけて使用することも
できる。
にしても、部分的な移動ベッド面にしても、自動的にま
たは手動により行うことができるが、必要な場合に予め
設定された位置に自動的に移動できるものであることが
好ましい。自動的に移動させる手段としては公知のあら
ゆる手段が使用可能である。例えば、ジャッキ、油圧
機、テコ、駆動アーム、バネ、弾性体等が挙げられる。
駆動源は、ハンドル回転操作による手動でも、モーター
でも駆動できる。モーターは正逆回転可能であったり、
加減速機構を備えていてもよい。また複数に分割された
各ベッド面を連動して動かしてもよい。さらに一つの駆
動源により例えばクラッチ機構等を使用して複数のベッ
ド面を移動または回動することもできる。また、背起こ
し動作のようにベッド面を回動上昇させる機能を持って
いてもよい。これは防水シートを敷いたり、上半身を起
き上がった姿勢にするためにも都合がよい。これらは従
来使用されている回動上昇手段を用いて行うことができ
る。また電動と手動を兼ね添えた方法によれば停電また
は電気系統の故障の場合でも処置することができる。ベ
ッド面の相対的低下は必ずしも防水シートを敷いた後で
ある必要はなく、防水シートを敷く前でも後でも、シー
トを固定する前でも後でも必要により行うことができ
る。
面の目的とする変形位置を装置に記憶させておき、必要
時に装置を作動させ、モーターや油圧装置あるいはギ
ア、回転軸、駆動アーム等により、ベッド面を所定の形
状に移動変形させることができる。
を敷いたベッド面を相対的に低下させて浴槽形に変形さ
せる工程、給湯工程、排水工程、ベッド面を相対的に上
昇させて仰臥用ベッド平面に戻す工程が全自動により行
なわれることが好ましい。
水シートより温風を吹き出す工程、排水後温風吹き出し
によるエアマット及び体を乾燥させ工程等が全自動によ
り行なわれてもよい。
連続したベッド面も同様にして所定の位置に移動させ変
形させることができる。ベッド面は平面であっても、上
または下に曲がったものであっても構わない。また、ベ
ッド面は全面が板やマット等により覆われていなくても
よく、底面や側面の一部が空間になっていても構わな
い。例えば網状や格子状のものでも使用できる。ベッド
面は、防水シートに張った湯による水圧と中に入る人の
重みや動きに耐えるようなものでできている必要がある
が、必ずしも硬いものでできている必要はなく、発泡材
やエアーマットやウォーターベッド、またはベッドの内
部にスプリングを持つものなど、柔らかい物であっても
よい。
圧に耐えるようにするためには、防水シート自体が耐圧
性であるか、またはベッドの側面が防水シートを隔てて
水圧に耐えられるものが使用される。側面は、少なくと
も一部が、板状、網状、格子状、線状のものでできてい
てもよいし、防水シートに張られた湯を充分支えること
ができれば一部が空間になっていても構わない。側面も
又、防水シートに張った湯による水圧と中に入る人の動
きに耐えるようなものでできている必要があるが、必ず
しも硬いものでできている必要はなく、床面と同様に接
触面が柔らかい物であってもよい。複数に分割されたベ
ッド面を相互に上下に移動した場合にベッド面間に段差
ができる場合がある。この段差部分の空間には上記側面
で述べた板状、網状、格子状、線状のものを使用して横
方向に働く水圧等を支えることができる。具体的には、
ベルト、板、柱等であり、ベルト、板等が伸縮性のもの
であっても板が多段に分かれ、スライドできるものであ
ってもスプリングのようなものであっても良い。これら
の横圧支持部材は上下に移動できて、ベッド面より下に
引っ込んだり横に倒したり横からさらに下方に倒したり
できて、非使用時に邪魔にならないようにしてもよい。
割された部分からなっていてもよく、各部は独立にまた
は連結して水平にすることも、傾斜させることもでき
る。複数の部分に分かれた寝台面は、2ないし7に、好
ましくは3ないし5つの部分に分かれたものであるかま
たは、連続して湾曲できる部分をもつものが使用でき
る。各部分は独立してあるいは必要であれば相互に関連
して、上下およびまたは左右に移動できるものである。
またさらには、必要であれば回動したり、回転したりし
て位置を種々の形に変化させることができる。各部分は
相互に独立していても、少なくとも一部で連結されてい
てもよい。ベッド面全体の上下できる高さは通常ベッド
に寝る状態で使用する高さ(以後、基準高さと言う)よ
りも高くあったり低くあったりすることができる。しか
し、必要により低くしか出来ないものを含んでいてもよ
い。浴槽として使用する場合には、例えば5つの部分に
分かれた寝台面について説明すると(図6参照)、頭の
部分は基準高さよりも少し下がり、背の位置はそれより
も腰の方へ低く傾斜し、腰の位置はそれよりもさらに下
がり水平か背部から脚部の方に傾斜してもよく、あるい
は腰の安定のために脚部から背部の方に緩く傾斜してい
てもよく、脚の位置はさらに傾斜して、足の平の部分が
水平で最も下がるようにしてもよい。また、頭部は基準
高さと同じか高くしても構わない。必要によりこれらの
部分の高さの関係は任意に選ぶことができる。
からなるベッド面を、固定端部より相対的に下げること
により、周囲がベッドの周辺部に固定された防水シート
は、人の重みやそれ自体の重量、シート下部に給排水管
を取り付けた場合にはその動きにより、またはベッド面
の減圧吸引によりくぼみ、そこに湯を溜めることができ
る。このためシートは伸縮性のある一枚の平面のシート
であってもよい。また防水シートは予め所望の形に移動
変形したベッド面に合わせて成形したものであってもよ
い。さらに変形の形は単純な箱型であってもよいし頭部
から足部への単純な傾斜であってもよいし、階段状であ
ってもよい。階段状であっても、例えば、わずかに頭部
の方向から足部の方向へ傾斜していればさらに防水シー
ト上の残水量を少なくすることができる。また、防水シ
ートの折れ曲がり部や垂直部と水平部が交差する部分は
丸みを帯びた構造にすることにより残水量を少なくする
ことができる。ベッド面が軟らかく、体の接しているベ
ッド面、とくに腰部により水平部が凹み、そこに水が残
留する場合は、凹みに応じてベッド面の水平部を傾斜さ
せておくか、または排水中に水平部を傾斜させることに
より残水量を少なくすることができる。
トの四隅を切り欠き、立体容器状にして使用する場合
に、各隅の切り欠いた対応する結合辺を防水ジッパー等
の手段により結合して容器の縦の辺を構成することもで
きる。また、防水シートの周辺部を伸縮性の材質で作
り、隅に弛みを生じないようにすることもできる。この
ため、周辺部の辺をエラストマー、ゴムのシート、布あ
るいは帯、その他伸縮性の大きい織布または不織布、あ
るいは形状記憶材料で作成することができる。
成形し、防水シートのうち、相対的に低下されるベッド
面上に敷かれる防水シートの部分(移動シート部とい
う)と、端部側シートの部分(非移動シート部という)
との間に相対的に移動される距離に見合った折り返し部
分を設けることができる。これにより元の就寝時の状態
では、移動シート部と非移動シート部は同一平面になり
折り返し部はその間に収納されて、就寝時に邪魔になら
ない。
ができる。伸縮性の材質としては、エラストマー、ゴム
等である。エラストマーとして例えば、ガラス転移点が
30−40℃程度のものが使用される。即ち給湯により
軟らかくなり、周囲の支持板等へ密着しやすく、通常仰
臥している状態では、やや硬くなる材質を使用すること
ができる。
使用することができる。たとえば、非伸縮性の材質を蛇
腹状に折り曲げたり、多重に折り曲げたり、巻いた構造
にすることにより、展張することが可能である。また、
伸縮性の構造は、膨らむことにより、その端部間の距離
が縮むものであつてもよい。例えば、空気パイプを側面
を接して並べたものであれば、パイプに空気を入れ膨ら
ますことにより、パイプを並べた端部間の距離は縮み、
空気を抜き平面状態とすることにより、端部間の距離は
伸びる。
れるベッド面の移動距離と、折り返し部が展張されて容
器様立体形状の側面となる時の側面の長さがほぼ等いこ
とを言い、非伸縮性の材質を使用するときにはベッド面
の移動距離のほぼ1/2であり、伸縮性の材質又は構造
のものを使用するときにはその伸びを含めてベッド面の
移動距離のほぼ1/2 である。伸びは10%伸びた状態で
なくても、途中の伸びの状態であってもよい。
部と一体の構造であり、それらの間から水が洩れること
はない。移動シート部、折り返し部、非移動シート部は
同一シートで出来ていてもよいし、別のシートを融着、
溶着、接着等により繋ぎ合わせたものでもよい。
し、足部が深く、頭部が浅いような傾斜状の箱型であっ
てもよい。低下距離の異なる分割されたベッド面に合わ
せて底面が階段状であってもよい。この場合階段状とな
る隣接するベッド面間にも段差部分に相当する折り返し
部を設けることができる。しかし、防水シートの折り返
し部または移動シート部あるいはその両者に伸縮性の材
質を使用するか、またはエアーマットのような膨張伸縮
できる構造のものを使用することにより、折り返し部を
減少することができる。低下距離が短い場合には、折り
返し部をなくすることができる。また、折り返し部を非
伸縮性の材質を使用することもできるが周辺との密着性
の点では伸縮性のものの法がよい。
ートが浴槽をなすためには、例えば図11−14に示す
ような方法で行なうことができる。
5を回動させることにより行なうことができる。回動の
方法は例えば下記の方法が挙げられる。
れ回転軸96、97に固定され、他端が横にコの字形の
開口部のあるガイドレール98内を水平に移動できるよ
うにして、回転軸はモーター等の駆動源により回転され
る。回転軸はモーターに直結されてもよいし、歯車、チ
ェーン、ベルト等を介在して回転されてもよい。回転軸
96、97は歯車、チェーン、ベルトにより相互に同期
できる。アーム94、95は直接連接棒に繋げられ、同
期して回動することができる。回転軸96、97の回転
により、アーム94、95を回動させることにより、ベ
ッドが水平状態を保ちながら上下動できる。
置され、回転軸96、97に軸支されたアーム94、9
5の一部を、またはアームを延長させた一部を、ピスト
ン等により押しまたは引くことにより回動することがで
きる。
をハの字形に設置し、アーム94、95の中間部を相互
に近づけたり遠ざけたりすることによりアームを回動す
ることができる。そのためには、両アームの中間部に螺
子部を設け、一方回転する駆動軸に前記螺子部に螺合す
る螺子部を設け、螺子を介して、駆動軸により両アーム
の中間部を水平方向に互いに引っ張ったり押したりする
ことにより回動することができる。
つぎの方法で行なうことができる。図11−14で、上
下に移動する足部ベッド面では、下部ア−ム61、62
及び上部ア−ム65、66が回動されることにより、足
部ベッド面71が上下に移動される。下部ア−ム61、
62は、一端が下部フレーム91に固定された軸63、
64の回りに回動可能に軸支され、ア−ム61、62の
他端は上下回動アーム連結軸67、68に軸支され、軸
67、68はさらにアーム65、66の一端に軸支され
る。アーム65、66の他端は足部ベッド面71の両端
にある固定軸63’、64’の回りに回動可能に軸支さ
れる。軸67、68の両端はコの字形の溝を持つ駆動板
81の溝に沿って水平方向に可動である。軸67、68
の中間には、駆動軸82が通る穴が貫通している。駆動
軸82には表面に螺子が切ってある。軸67、68の穴
の面には螺子が切られており、駆動軸82の螺子と螺合
する。したがって、駆動軸82の回転により、螺子を介
して軸67、68が相互に遠近する。なお、駆動軸82
の螺子は軸67、68が遠近できるように、一端側半分
と他端側半分の螺子の切りかたが逆である。駆動軸82
はモーター80等の駆動源により駆動される。駆動軸8
2のモーター側と反対の端部と、モーター側の端部は支
持板の溝83、84を上下する。また溝83、84によ
り、モーターは回転の反作用が止められ、駆動軸82を
回転できる。モーターの回転により軸67、68が遠近
して、駆動板81が下降、上昇する。それにより、下部
ア−ム61、62及び上部ア−ム65、66が回動さ
れ、移動面71が下降、上昇する。71’は移動面71
が人が寝ている面より足上げになつた状態である。
る時の水量を少なくするために、足の方が細くなってい
たり、寝袋型であってもよい。浴槽として使用する時の
容量は水量の点からは、300リットル以下、さらにこ
のましくは200リットル以下、更に好ましくは100
リットル以下である。
ぶことができ、それに応じて風呂の深さを数cm−約1
00cmに変化することができる。したがって、心臓等
に水圧による負担をかけたくない場合には好みの姿勢で
肩部から腰、足部の方に湯をかけることができる。
行ない、伸縮性シートの場合はベッド面の上昇とともに
浴槽形状が小さくなり、最後に足元に湯が残るようにで
きる。また、尻部ベッド面を足側がややあがり背側が下
がった状態にさせて排水することもできる。また側面方
向に水が集まって流れるようにしてもよい。この逆に側
面に集まり足の方へ流れるようにしてもよい。
用の槽を設置することができる。
らさないように、種々の方法をとることができる。この
ため、防水シートの全周または一部にさらに補助シート
を存在させてもよい。とくに洗髪のために頭部に補助シ
ートを存在させることは好ましい。補助シートは防水シ
ートの一部であってもよいし、他の別なシートからなっ
ていてもよい。補助シートは防水シートと同時に一体成
形加工されてもよく、後からウェルドや接着によりある
いは他の固定手段を用いて防水シートに取り付けられて
もよい。他の固定手段としては前記防水シートの固定手
段もまた使用できる。補助シートの材質は防水シートと
同じものを使用することもできる。補助シートの大きさ
は、防水シートに接する側の長さは任意でよいが、それ
と直角にのびる方向の高さは10cm以上50cm以下
がよい。低いと撥ね防止にならず高すぎると介護がしに
くくなる。補助シートはベッドの隅等に棒や枠を立て、
これに補助シートの先端を下向きに開口し上部が閉じた
袋状にしておき、この袋部を引っかけることにより立た
せることができる。その他、多くの場合、ベッドの頭部
および足部には、種々の処置を行うのに使用できる金属
製の縦型フレームが設けられるのでこれを利用してもよ
い。
ートで覆われていてもよい。これにより入浴者の体が露
出されるのを防ぐことができるので、介護者も被介護者
も、視線を気にすることが少なくなり、また水の飛散を
防止したり、室内への水蒸気の余分な蒸発を減少させた
り、裸の状態でいる時に寒気が体に触れるのを少なくす
ることができる。また、排水後加熱空気を給排すること
により体を乾燥する上でも都合がよい。また、浴槽を被
覆シートで覆い、シートの一部から頭部をだすことがで
きるようにしたものでは、浴槽に加熱空気または水蒸気
を給気または通気することにより、サウナ風呂として使
用することができる。
いてもよいし、ベッド、防水シート、補助シートに前記
各種の手段で取り付けられていてもよい。また防水シー
トの一部を延長して被覆シートとしてもよい。また、ボ
タン、マジックテープ、ジッパー、ひも等各種の手段で
相互の延長した端を留めることもできる。被覆シートの
材質は防水シートと同じものでも他の種類のものでも使
用できる。さらに視線を遮るために不透明なものを使用
することもできる。被覆シートは必要時に捲くり上げた
り、外したりできるものであってもよい。被覆シートは
給気口、排気口または通気口を持ったものであってもよ
い。被覆シートは視線を遮ったり保温等必要により不透
明なもの、模様等が施されたものを使用することもでき
る。また被覆シートと防水シートとが一体に作られて、
全体として人体の形状に合わせた形のもの例えば寝袋状
のものであってもよい。
可能である。例えば、湯沸かし器を設置しそれから湯を
供給する方法、別に健常者の使用する風呂場の浴槽(他
の浴槽という)からホースとポンプにより湯を供給する
方法等によることができる。また、湯を風呂場の浴槽と
の間で循環使用することもできるし、湯沸器に接続され
たタンクとの間で循環し、浴温を調節することができ
る。このような入浴設備一式は家庭において余り場所を
とらずに設置することができる。
ことが可能である。例えば、ポンプとホースにより排水
する。ポンプは給水に使用したものでも、別のものでも
よい。排水後防水シートの浴槽に水が残らないように一
番低い所を設け、そこに使用後の湯が集まるようにする
ことができる。例えば頭部を高くし、背中、腰部をそれ
より低くし、足部を最も低くすることにより体に付着し
た水分とともに足元に水を溜め、排水することができ
る。このために、シートは予め浴槽の形に成形したもの
を使用することができる。例えば前述のように、頭部が
最も浅く、背中、腰部になるにしたがって深くなり、足
元が最も深くなるように成形してあれば水が最も低い部
分に溜り、排水が効率良く行われる。たとえば、足元の
段の片隅に円筒状の窪みのような水を集められる部分を
もうけることにより、ポンプ等で吸い込み易い形にして
もよい。また、本人の姿勢により足を上げる場合には、
尻部を最も低くして此処に水が集まり排水できるように
してもよい。またシートに残る水分の量はシートの材質
により影響される。シートの材質は親水性のものでも疎
水性のものでもよい。疎水性のものを使用すると表面に
水の残る量を低下させることができる。
より排水管を下ろしてもよいし、防水シートの最低部に
排水口を設けてもよいし、折り返し部の底部に排水管を
設けてもよい。
り、シートの表面に撥水性のポリマーをラミネートした
りコーティングしたり撥水剤で処理したりして複合的機
能を与えることができる。撥水性のポリマーとしては、
フッ素樹脂系のポリマーやシリコン系のポリマーが挙げ
られる。また、ゴミや垢が付きにくくするためにも上記
の処理が利用できる。また表面に傷が付きにくくする処
理も行うことができる。例えば表面を上記樹脂またはア
クリル樹脂でラミネートしたりコートしたりすることが
できる。
外しする場合には、介護者による防水シートの運搬、展
張、清掃、乾燥、保存等の取扱の点からシートの重量、
形状、大きさが決められる。介護者が老人である場合も
あり、シートの重量は数kg程度以下である。10kg
以上になると日常、上記のような取扱をすることが困難
である。また、防水シート等の面積は使用する大きさに
もよるが、10m2以下であり、通常数m2程度である。
したがって、防水シートの材質としては、単位重量とし
て1kg/m2以下好ましくは500g/m2以下のもの
が使用される。防水シートの材料としては種々のものが
あるが、使用できるものは、比重が0.5から2程度の
ものである。この結果シートの厚みは約2mm以下、好
ましくは1mm以下、更に好ましくは0.5mm以下で
ある。
より滑ったり、段差につまずいて倒れたりした場合に、
足の接触部からシートにかかる力に対して防水シートが
破損しないためには、防水シートとして、風呂として通
常使用する温度約40℃において少なくとも50kg/
cm2、好ましくは100kg/cm2以上の引張強さを
もつものがよいことが判った。また、シートを展張する
時の引張に耐える強さからも、上記の強さのものがよ
い。しかし、湯の重量に耐えるだけであれば上記引張強
さよりも小さくてもよい。
らには寝室まで濡らす危険性があるので、ピンホール、
亀裂等の防止は極めて重要であり、材質の選択、充分な
厚み、二重シート、二重シート間へのシーラント層の挿
入等の考慮がなされる。防水シートは、引っかけ破れや
突き破れが生じ難いことが好ましく、各種のテストが考
えられる。このために、引き裂き強度が、50g/mm
以上好ましくは、100g/mm以上、さらに好ましく
は200g/mm以上であったり、破裂強さが2kg/
cm2/mm以上、好ましくは5kg/cm2/mm以上
であるものが目安として例示される。しかしながらこれ
以下の数値であっても使用条件、使用回数によっては使
用できないわけではない。また防水シートを例えば、高
さ13mmの突起棒を立てて、水を張ったフィルムを突
起棒に突っかけて横方向に引きずることにより、その時
の水の荷重を変えて、引っかけに耐える荷重として表す
こともできる。例えば0.1mmの厚さの防水フィルム
を使用して2kg程度以上の引っかけ強度であるものが
例示される。また耐ピンホール性の優れたものを使用す
ることが好ましく、例えば試験機先端の曲率半径0.4
9mm時に100g以上好ましくは、200g以上の荷
重に耐えるものを目安として例示することができる。こ
の他、初期引き裂き−継続引き裂き強度、衝撃強さ、耐
屈曲性、耐磨耗性等の物性も場合により考慮される。
一日に一度、寝る前等に風呂に入れるためには、後処理
が容易なことが重要である。防水シートの水と接触する
面積は、前述のように10m2以下であり、通常数m2程
度である。介護者が老人一人である場合も考慮すると、
シート上に残る水分量を200g/m2以下に、さらには
100g/m2以下に低下させることが好ましい。この結
果、バスタオルあるいはタオル一枚でシートを完全に拭
き取ることができる。また防水シートの一部を、表面か
ら空気の噴出できる構造にすることにより、温風を噴出
させることにより、防水シートを取り外して干さなくて
も、直ちに乾燥してその上に就寝することができる。ま
た滑り止めのための防水シート表面のエンボス加工の深
さや面積や水が低い段へ流れていくためのエンボスの形
状等も場合により考慮される。
なり過ぎないように配慮することが必要である。余りに
柔らかくなると防水シートの弛みにより排水時に水が残
り易く、また体の重みが加わったときに足に付着して破
れたりする危険がある。またシートの伸縮も残水量を少
なくするために考慮しなければならないことである。し
たがって、ベッドが低下して構成する浴槽の形状に対応
して伸縮できる予備成形されたシートを用いることもで
きる。この場合、湯を張った時に、熱と水圧等でシート
が伸びることにより、弛みがなく浴槽面に密着し、排水
時に貯水量が減少するとシートが若干縮み、弛みが無く
なるために水が局所に残留するのを少なくすることがで
きる。また使用後に防水シート等をタオル等で拭き水分
を拭い去る場合に、シートが張っており、拭い易い。
量が加わった場合に30〜50℃で著しく熱変形したり
物性の低下しないものが要求される。また、耐寒性とし
ては、余り低温は問題にならないが、屋外において乾燥
あるいは殺菌させることがあるので脆化温度0℃以上、
地域、季節によっては脆化温度−30℃以上のものが選
択される。エラストマーとして使用される例えばポリウ
レタンエラストマーのガラス転移点は好ましくは30−
40℃の間である。
材質の選択、添加剤の選択が考慮されなければならな
い。このため厚生省20号食品衛生試験等に合格するも
のであり、指定の各添加剤が使用される。全体として無
味、無臭で無毒なものがよく、廃棄時に無害なものであ
ればさらによい。
ートの材質としては、合成樹脂製のシート、フィルム、
あるいは天然繊維、合成繊維から作られた布または不織
布を防水加工して得られたシートも使用できるしターポ
リンのような防水帆布や防水紙も使用できる。
チレン、アイソタクテックポリプロピレン、シンジオタ
クティックポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチ
レン、ポリ−4−メチルペンテン−1のようなポリオレ
フィン、ポリスチレン、ABSのような芳香族炭化水素
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリレートの
ような高ニトリルレジン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩素化ポリエチレンのような塩素樹脂、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ三フッ化塩
化エチレン、ポリテトラフロロエチレンのようなフッ素
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、液晶ポリエステル、ポリ乳酸、ポリヒドロ
キシカルボン酸のようなポリエステル樹脂、6−ナイロ
ン、11−ナイロン、12−ナイロン等各種のナイロ
ン、液晶ポリアミドのようなポリアミド樹脂、ポリウレ
タン、ポリアセタール、酢酸ビニル、ポリビニルアルコ
ール、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリ
アクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテ
ル、ジ酢酸セルロース、トリ酢酸セルロース、ニトロセ
スロース、シリコン樹脂、天然ゴム、合成ゴム、その他
のポリマーあるいは、グラフトマー、エラストマー、モ
レキュラーコンポジットが使用できる。これらの原料の
コポリマーは所要の条件を満たしたものは使用できるが
上記モノマーの組み合わせ及びその量を変えたものは全
部を例示するときりがないが、例えば、エチレン−プロ
ピレン、塩ビ−酢ビ、エチレン−塩ビ、4,6−ナイロ
ン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、6,11
−ナイロン等が挙げられる。フィルムは未延伸でも、一
軸延伸でも、二軸延伸でもよい。
ン、ブタジエン、ニトリル−ブタジエン、クロロプレ
ン、ブチル、アクリル、シリコン、フッ素、エチレン−
プロピレン、エチレン−プロピレン−ジエン、クロロス
ルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピク
ロロヒドリン、ポリノルボルネン等の各ゴムが使用でき
る。またエラストマーとしては、ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリアミド、オレフィン、スチレン、ニトリ
ル、塩化ビニル、ポリブタジエン、塩素化ポリエチレ
ン、ナイロン等の各エラストマーが使用できる。またこ
れら相互のラミネート、コーテイングさらにはこれらと
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ乳酸
のようなポリヒドロキシカルボン酸等とのラミネート、
コーテイング等による複合材料も使用できる。上記材料
と綿、麻、羊毛、絹、皮革、紙等の天然材料を糸状、綿
状、布状で混入したりラミネートすることができる。
のラミネートあるいはコーテイングないしはアルミ等の
金属または透明性が必要なばあいはセラミックの蒸着に
よる複合体も利用できる。箔の厚みは7−25μmのも
のが例示される。蒸着による厚みは上記箔の厚みと同等
程度かまたは薄いものでもよい。またフィルムに強度を
与えるために、ガラス、炭素、ポリエステル、アラミ
ド、金属、形状記憶材料等の繊維状、テープ状、布状等
の補強材を添加することもできる。また、シートの表面
は種々の材質によりコーティング処理することができ
る。これにより表面に傷が付き難くなったり、汚れが付
き難くなったり、水の残留を少なくしたり、滑り難くな
ったりすることができる。
ングを防止することも重要である。このため、添加剤と
して各種のスリップ剤を使用することができる。スリッ
プ剤としては高級脂肪族カルボン酸アミドのようなもの
が使用できる。また、表面にエンボス加工を施すことに
より、ブロッキング性を改善することができる。このよ
うにして得られた各種シートの剥離強度は0.5g/c
m2以下、好ましくは0.1g/cm2以下が使い易い。
また折り返し部の低部に給気管を設け、空気を送り、シ
ート間を離すことによりシートがくっつき合うのを防止
することができる。
あっても多数枚のシートからなっていてもよい。多数枚
のシートは離れていても相互に密着しまたは接着され多
層シートであってもよい。安全上多数枚のシートを使用
することができる。多数枚のシートは、互いに離れてい
る場合、シート相互が滑らないような材質の組み合わせ
を用いることができし、さらにはシートどうしを点また
は線状に接着しシートが相互にずれないようにすること
もできる。
のシートに傷、ピンホールまたは裂け目等ができた場合
でも、シートの間にシーラントを積層することにより漏
水を防ぐことができる。シーラントとしては、ウレタ
ン、シリコン、ポリブタジエン、クロロプレン、ポリサ
ルファィド、AB系等あらゆる種類のものが使用でき
る。とくに水分硬化型のものを使用した場合は、一液型
であっても二液型であっても、侵入した水と反応して傷
口を塞ぎ、漏水を防ぐことができる。とくに急速硬化型
のものを使用すれば漏水に対する安全性が向上する。水
分硬化型のものを使用する場合は、空気中の湿分により
機能を低下させないためにアルミ、またはバリアー性の
あるものでラミートすることができる。
がつき、水または空気が侵入した場合にはそれを目視に
より検知できるように、表面および裏面のシートに線等
を印刷しそれが重なるようにしておくことによりこれを
検出することができる。また表面および裏面のシートの
互いに密着する面に水溶性の色素で印刷しておくか、ま
たは色素粉を入れておくことにより水の侵入を検知する
ことができる。また、シートにフェノールフタレンのよ
うな指示薬とアルカリを微細なカプセル状にして塗布し
ておき水に接した場合に発色するようにしてもよい。ま
たシートが離れている場合シート間には発泡体や液体あ
るいは断熱性のガス等を加えることができる。発泡体を
使用した場合、単に断熱効果があるだけでなく、表面の
傷が裏面のシートにまで及びにくい。気体や液体を入れ
ておくと、シート面にピンホール等の小さな傷が生じて
もガスや液体が逃げるために、これを検出することがで
きる。
かたが少ないが、入浴時の滑りを防止する面からは、表
面にエンボス等の凹凸を与えてもよい。エンボス等の大
きさ、形状には限定はない。また、シートは断熱性やク
ッション性、軟らかさを与えるために発泡体でできてい
てもよいし、発泡体が表面または内部に張り合わされて
いてもよい。また、シートに着色や模様をつけても構わ
ない。これらのシートまたはフィルムは使用前は折り畳
んでおき、使用時に展張し、使用後は再び折り畳みまた
は巻いて、干したりして乾燥または殺菌して再使用する
ことができる。このためシートには適当な軟らかさを与
えるために可塑剤等を添加したり、紫外線吸収剤や耐候
性安定剤を添加してもよい。またさらには黴が生えたり
雑菌が繁殖するのを防ぐために、殺菌剤等の薬剤を添加
することができる。また、防水、補助、被覆の各シート
は、畳んでおいた場合にシート面が相互にくっつかない
ようにするために滑剤、アンチブロック剤を加えること
ができる。さらに、適当な硬さや比重を与えたりするた
めに、各種の充填剤を加えることができる。
ル、ウェルド、接着剤を使用する方法等どのような方法
でもよく、強度が保持され、またつなぎ目が分厚くなっ
たりしなければ良い。したがって、継ぎ目なしシートが
好ましい。
ッグやエアマット構造の部分を設けてもよい。
を減少するための又はクッション性を良くするための空
間を構成するスペーサーを設けてもよい。スペサーがエ
アーバッグに拠って行われてもよいし、固体状物に拠っ
て行われてもよい。スペーサーを側面または側面の足先
にかけて細くなる一部におくことができる。スペーサー
を片側のみにおくこともできる。またスペーサーを側面
の他に上部、例えば足の上部に設けたり、下部に設けた
りすることができる。
たものが使用できる。したがって必要に応じて空気を出
し入れして、膨らませたり、空気を抜いて元の状態で使
用することができる。
よいし、防水シートとなるエアマットの一部が膨らんで
エアーバッグを構成してもよい。エアマットの一部が膨
らんでエアーバッグを構成する場合、エアーバッグ部分
の材質はセルと同一の材質を使用することもできるが、
非常に大きく膨らませる場合には、別の材質を使用し
て、ゴムのような非常に伸縮性のある材質を使用するか
または殆ど伸び縮みしない材質を使用して単に予め空気
の入る袋状にしたものを使用することができる。
にすると都合がよい。スペーサーとして使用できる固体
状物としては、必要な空間が得られる物であれば構わな
いが、取外しの便宜のためには、ポリウレタンフォーム
やポリスチレンフォームのような発泡体やFRPあるい
は合板で作成した空洞体のようなものが使用できる。も
し固く、重量のあるものを使用する場合には取外しが困
難なので、機械力により取り外すことができるか、また
はベッド面下に引っ込めることができるような構造のも
のを使用することもできる。浴槽部分は水量を減少させ
るために、浴槽の構造が足先が細くなり腰部方向が広く
なっているものであってもよい。このために、スペーサ
ーとして上記のものを使用することができる。
分な場合には、それをさらに外部から支持するためのも
のが使用される。例えばベッド周辺の枠であり、背上げ
に使用したベッド面の一部であってもよい。これらは側
面部においては水圧が、背面部においては水圧と背圧が
かかるのでこれに耐えられる必要がある。例えば入浴時
に水深が50cmになった時には、側面にかかる水圧は
約200kg/m2であり支持体はこれに耐えられるも
のであることが必要である。本発明では、ベッド面を低
下させることができるので、フレームを耐水圧用の支持
部材として使用するメリットがあり、強度の高い、安全
性の高い浴槽を経済的に提供することができる。
クのような軟質のものでも金属や硬質塩化ビニル、フェ
ノールパイプのような硬質のものでも使用することがで
きる。またパイプは一本のものを給水、排水用に兼用す
ることもできる。また、一本のパイプの中を二つに仕切
りをしてそれぞれを給水、排水、循環ライン用に使用す
ることができる。配管は簡単に取付け取外しできる構造
のものを使用することができる。
気駆動式でも、手動または足踏み式でもよい。給水ポン
プは、軸流、斜流、ボリュート、プランジャーあるいは
ダイヤフラム等どのような形式のものを使用することも
できる。給水位置は足元からでも上半身からでも任意の
部分からかけられるようになっていもよく、また給水装
置の先端部がシャワーとして使用できるものでもよい。
た水をできるだけ排水できるものが好ましい。従来の排
水用のポンプを使用することができる。排水を防水シー
トの上方より配管により吸い込む場合、吸い込み口につ
いては、注意が必要である。とくに水の吸い込み口が、
底面のみにある場合は防水シートを吸いつけ、排水時に
吸い込みを妨害したりする。したがって、吸い込み口は
側面または上面にある方が、とくに側面にある方がよ
い。さらに吸い込み口は、防水シートを傷つけないよう
な構造になっているものがよい。
は湯水が最も低く溜まる底部または側面の下部に排水口
をもうけることができる。排水口は取外し自在に取り付
けられる。例えば、内面に螺子を切った配管に、防水シ
ートの排水口(シートが排水口の周辺部において補強さ
れた縁を持っている)の周辺部を被せ、その上から環状
のナット状螺子を螺合させることによりシートを配管に
密着させることができる。また、排水口の部分を短いパ
イプ状にしておき、それに排水管を接続することにより
排水できる。管の材質は金属製プラスチック製のものが
使用できる。管は嵌め合わせ、螺合、スプリング、バ
ネ、空気圧、水圧、電磁力で接続することができる。
は特に制限はない。ベッドはベッド面を上下できるほか
に、介護に適切な高さに調節できるように、ベッド自体
を上下に動かすことができたり、褥そう防止や身体を楽
にしたり、車椅子にのったり、ベッドから下りたりする
ために、必要に応じて、ベッド面の一部が、左右に移動
したり回転あるいは振動、さらには周期的な脈動ができ
るようにしてもよい。また、別の場所に移動することが
できるものであってもよい。このためにモーターやキャ
スター、およびそれらに必要な停止または固定装置を設
置することができる。この構造を持ったものは寝ている
姿勢から上半身を起こした姿勢やさらには腰掛け姿勢を
とることができる。
手方向の一端に固定し、身体を固定端と反対側に転移
し、防水シートをベッド面の過半に敷き延べ、身体を固
定端側に転移し、防水シートをベッド面の残りの半面に
敷き延べて得られるようにしたものであってもよい。長
手方向に二つ以上に分割されたベッド面を、長手方向を
軸に回動させ、身体を回動側と反対側に移動させた後、
回動させた面を元の水平状態に戻して防水シートを回動
させた側のベッド面に敷き延べ、つぎに、身体を移動さ
せた側についても同様の操作を行ない、防水シートをベ
ッド面の残りの半面に敷き延べて得られるようにしたも
のであってもよい。
状、柵状になっていてもよい。この場合シートを外し、
ベッドとして使用した場合に腰掛ける姿勢をしたり、腰
掛ける姿勢をしたのち扉または柵の一部を開けて車椅子
等に乗り移ったり、ポータブルトイレに移ったりするの
に便利だからである。毎日の入浴が可能となり、体が温
まり、体のこわばりがほぐれた後に、寝たきりにならな
いために、伝い歩行したり、車椅子に乗ろうとする努力
をするときに、ベッド面が上下でき、ベッドの側面が開
閉できるので都合がよい。
ーラーに記憶させ操作時にボタンを押すだけで行うこと
ができるので、防水シート等を取付けた場合でも操作の
邪魔にならない。また、電気設備は感電防止のために4
0V以下で、さらには24V以下のような低電圧で動作
できるものを使用することができる。また防水シートの
固定手段に使用した吸引用ブロワーを加熱または未加熱
空気の送風に変えて乾燥、マッサージに使うこともでき
る。さらに好ましくは、防水シートの一部が空気を噴出
できるエアマットであり該空気を加温して使用すること
によりこれらの用に供することができる。ベッドの下に
は重量に耐えるための基礎設備を設けてもよい。基礎設
備に配管類を収容することができる。基礎の大きさは畳
一枚分あればよく、畳一枚を外して入れ換えることによ
り用意に設定することができる。また、入浴のための附
属設備として、シャワー設備をつけることができる。こ
れにより汚れた湯や石鹸等を洗い流すことができるしま
た好みにより入浴よりもシャワーを好む場合に対しても
適応できる。
とが例示される。
配管により供給したり、あるいは近くに設置した瞬間湯
沸器あるいはその他の湯水供給設備により供給すること
ができる。
風呂から本発明の浴槽までの配管105および102は
主配管105aおよび102aおよび細い副配管105
bおよび102bからなるようにすることにより、入浴
準備として温風吹き出し中に配管内の冷水を温水に切り
替えることにより配管内に溜まっていた冷水が体にかか
るのを防ぐことができる。また、必要な時に、または常
時、主配管に温水または冷水を通し副配管からもどるよ
うにしておくことにより、エアーマットにおける噴出空
気の温度湿度の空気調和に使用することもできる。この
ために、103には熱交換機を設置してエアーマットに
送る空気を加熱または冷却することができる。この温水
または冷水はエアーマットに送る空気を加熱または冷却
せずに直接ベッド面に蛇管のように配管したり、ウォー
ターベッドに通水してベッド面の温度調節に使用するこ
ともできる。
送り出すことができるものを使用することができる。こ
れにより湯水は、タンパク質、脂肪、炭水化物、細菌、
臭気物質等を分解、脱色、殺菌、消臭されて健常者の使
用する風呂に循環し使用することができる。微量のオゾ
ンは溶解されており、呼吸器より取り込まれる量は規制
値よりもはるかに少ない。
ン交換樹脂、充填リング等により吸着分解される。これ
らの処理は充填塔形式で行うことができる。水流はこれ
らの充填塔に対して上から通水しても下から通水しても
よい。あるいは塔の下部から空気を吹き込んでバブリン
グさせながら通水することにより酸化したり脱臭するこ
とができる。そのため、充填リングには水処理用の接触
触媒を担持させることができる。
できる。このため例えば、微生物を固定した担体を充填
した塔に通水することにより分解、脱色、殺菌、消臭す
ることができる。また、湯水は触媒により処理すること
もできる。このため例えば、触媒を充填した塔に通水す
ることにより分解、脱色、殺菌、消臭することができ
る。
さらに完全に分解、脱色、殺菌、消臭が行われる。オゾ
ンでは酸化処理できなかったものが完全に光により分解
される。水銀灯のような光源を直接水中に設けてもよい
し、水の上に出して設置することもできるし、石英製の
ガラス板またはセルを通して紫外線を照射してもよい。
できる。このため例えば、超音波発振器を水中に取り付
けることにより水処理が行われる。さらに超音波は体の
血行を促進したりする効果がある。
とができる。例えばオゾン処理に加えて、紫外線処理を
することにより白癬菌、大腸菌、臭気、色等を相乗作用
的に減少させ、水質を向上させることができる。例え
ば、大腸菌に代表される細菌を水を一ヵ月間使用しても
1立方メートルあたり数個以内に保つことができる。ま
た本発明の入浴可能なベッドには赤外線設備または材
料、とくには遠赤外線設備または材料を使用し、または
附属として設けることができる。これにより血行等が促
進される効果がある。
いように馴化したものを使用できるようにすることが好
ましい。このため上記充填塔に適した天然鉱石を充填し
たり、入浴剤を添加したり、温泉成分、香気成分、酵素
成分やイオン化剤等を添加したり、脱気したり、疲労の
原因を除去するための吸着あるいは分解処理物質を充填
したりすることができる。
一部に着脱自在に取り付け固定して、該浴槽への給湯設
備を利用して水洗式とする移動式あるいは可搬式トイレ
(ポーダルトイレと言うこともある)を附属させること
ができる。該着脱式トイレは上部排泄物落下室と下部排
泄物貯留室とその間を仕切る弁とからなり、本発明のバ
スとなるベッドへの給排水設備を利用して水洗式とし、
吸気設備を利用して乾燥を行ない、排気設備を利用して
それらの臭気を吸引排出できる。
ド面とトイレ座面とを同一高さにすることにより該トイ
レにベッド面より容易に移動が可能である。例えば、本
発明ではベッド面の高さが可変であるので、ベッド面と
トイレの腰掛け面の高さを合わせることができるので、
容易に且つ安全にトイレの腰掛け面に移動することがで
きる。ベッドの側面及び該トイレの側面あるいは背面に
は必要により扉、柵、握り棒を設けて転落防止や動作の
便宜がはかれるようにすることができる。トイレの腰掛
け面に移動した後、または都合により移動前に、ベッド
の足を載せている面を下げることにより腰掛けた姿勢で
用を足すことができるし、またそれが困難であれば元の
おなじ高さのままで座って用を足すことができる。また
該トイレを本発明の浴槽となるベッドに取り付ける位置
は例えば、背起こしが使用できて、起き上がった状態よ
り移動し易い位置に設置することができる。
定するには、ベッドの一部例えば側面に雄雌の関係で嵌
挿できるジョイントにより、ワンタッチで行うことがで
きる。ベッド側面の下部の一部を切り欠き、切り欠きの
中にひっこんだ形で雄のジョイントを設置し、該トイレ
に該切り欠きに嵌挿する部分を設け、その部分に雌のジ
ョイントをもうけることにより、両者を密に且つ強固に
嵌挿することにより安定して固定することができる。ま
た同様にして、前記給湯配管の一部をベッドの一部例え
ば側面に配管しその一部例えば先端に雄のジョイントを
取付け、トイレの正面側に雌のジョイントを取付け、両
者を水密に嵌挿することにより、排泄後の温水洗浄用に
使用することができる。ジョイント及びそれにつながる
配管等を伸縮自在にしたり、ベッド面の側面の内外に移
動できることにより、該トイレやベッドの側面から固定
部あるいは配管が出っ張ったりして、邪魔になったり、
引っかける危険を回避できる構造であれば如何なるもの
も使用することができる。雄、雌のジョイントは何方側
に何方をつけてもよい。したがって、固定のためには、
単にフックやマグネット、スプリング、バネ等も使用す
ることができる。しかし、液体や気体の配管のジョイン
トには、気密、水密のものを使用しなければならない。
き、ベッド面内に入り込む形にすることもできる。これ
により移動が容易になったりトイレ座面に腰掛けたの
ち、足部を低下させ腰掛けた姿勢にして排泄をより自然
な形で行なうことができる。
となるベッドに固定することができる。例えば、夜寝る
前に移動固定し、朝取り外して移動したりできる。また
本トイレは、使用後、排泄物をトイレの下部に設けられ
た気密式タンクに一時貯留し、下部に設けられたタンク
を取り外すことにより、朝それを捨てることができる。
該トイレは上部室と下部室に分かれ、その間に両者を気
密的に開閉する弁を設けることができる。該トイレは例
えばガラス繊維含浸ポリプロピレン(三井東圧化学製L
FP)を使用して強度、密閉度、外観に優れたものを作
成することができる。
できる。上部の蓋を開けると、弁が自動的にまたは人力
により開き、上部室と下部室がつながり、排泄物が直接
下の部屋部分に落下する。水洗処理後、該弁を閉じるこ
とにより下の貯留された室は気密状態になり臭気は殆ど
洩れることはない。しかし多少はもれたり、上部室に付
着したものが多少もれることがある。このため、上部室
部分と蓋との間にも弁を設けることができる。弁は引き
出し式で、ストッパーにより途中で止まり全部引き抜け
ないタイプのものを使用できる。
動的に開閉するようにしてもよいし、人力で開閉しても
よい。下部室は引き出せる箱状になっている。箱の中に
排泄物が貯留される。また、使用後、排泄物をトイレの
下部に設けられたタンクにおいて加熱により排泄物を蒸
発分解できるものが好ましく使用できる。好ましくは、
加熱による蒸発分解が接触触媒の存在下に電気ヒーター
で行われるようにすることができる。該トイレは気密式
にできているので、一時貯留しておいても臭気が室内に
漏れてくることは少ないが、多少の臭気はあるので排気
を部屋外に行うことも勧められる。この場合、やはり排
気管も前記給湯管のように着脱自在に気密に取り付ける
ことができる。排気管は直接部屋外に排気が出るように
設置することもできるし、前記給水管と並列に配管し
て、健常者の使用する風呂の近く迄配管し、外気に出す
こともできるし、前記湯水処理設備により脱臭して排気
することもできるし、オゾン発生用の空気源に使用する
こともできる。あるいはまた、オゾン発生設備で発生し
たオゾンを該トイレに配管により導き、臭気を処理する
こともできる。なお、完全にねた切りでおむつを着用し
ている人に対しても、おむつの側にビニール管等を配置
し、他端を前記ベッドの排気管に接続することにより、
臭気を排気することができる。
引き出す方向に制限はなく、側面からとり出したり、裏
面から取り出したりすることができる。ポーダブルトイ
レには、移動の便利のために車輪等をつけることができ
る。水洗後、局部の乾燥には、前記エアーマットの送気
に使用した空気または、温風を使用することができる。
ワンタッチで着脱する方法としては、公知の液体あるい
は気体を送るための配管の接続方法が使用できる。
大幅に改善できるし、且つ衛生的であり、さらに重要な
ことは、被介護者の精神的負担を少なくすることができ
ることである。また朝でも夜でも簡単に入浴することが
できるので、夜中の排泄による体の汚れを朝、除くこと
ができる。
のために、少なくとも、ベッド面を相対的に低下させる
工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド面を相対的
に上昇させる工程が全自動で行なわれる。
ピュータ、タイマー付きシーケンサー等に設定され記憶
されており、必要な条件をセンサー等で確認しながら、
所定の全工程を所定のスケジュールに従って自動的に行
なわれること等であり、周知の意味で使用される。
ッド面を相対的に低下させる工程、給湯する工程、排水
する工程、ベッド面を相対的に上昇させる工程の他に、
ベッド全体の高さ調節工程、脱衣着衣用のベッド面の部
分的上下及び回動工程、防水シートの交換敷きのべ工
程、空気噴出工程、空気調和工程、乾燥工程、排気工
程、排泄物処理工程その他介護のために必要となる工程
を加えることができる。
量、人体の位置あるいは、湯水、空気の温度、圧力、
量、あるいは環境の水分、あるいは装置の電圧、漏洩電
流、あるいは人体の温度、血圧、脈拍等の測定の対象と
なるものが例示される。
難とされる、入浴、用便特に夜間の用便に対して、有効
なものであり、被介護者が寝たきりに近い状態から慣れ
ていき、最後に全くの寝たきりになった状態にいたるま
で幅広く対処できるものである。これらの、ベッド、風
呂、トイレは上記のようにシステム化して使用されるこ
とにより従来のものに比較して、省力、衛生、安全、精
神的負担の各面で機能性を発揮し、操作的に容易で、且
つ経済的なものである。
口を持つエアマット構造を有する防水シートを敷き、防
水シートの周辺端部をベッドの外周フレームに固定させ
る。この上に人が仰臥している。エアマットの空気噴出
口から温風を吹き出しながら脱衣させる。ベッドの一部
を所定の位置に低下させ、これに合わせて、防水シート
を所定の形状の窪みを持たせ浴槽とする。
ト部分との間には折り返し部分が存在しており、ベッド
面が移動する前には両者の間に折り返れた形で垂れ下が
って収容されており、ベッド面が移動後は折り返し部分
が展開されて浴槽の側面を形成する。折り返し部はエラ
ストマーでできており、伸縮性のために任意の浴槽底面
や側面の形状に合わせることができる。使用後は再び折
り返され移動シート部分と非移動シート部分との間に収
容される。折り返された部分に溜まった水は折り返れた
部分の低部に設けられた配管により排水され通気により
乾燥される。
方健常者用浴槽には充分な量の適温の湯が用意され、給
排水ポンプを内蔵した湯水処理設備を通して防水シート
上に形成された浴槽に給湯し、健常者用浴槽との間で循
環することができる。これにより好みの姿勢で好みの時
間入浴したり一時上がったりすることができる。使用
後、前記ポンプにより排水した後ベッド面を元の位置に
戻す。
ら上半身を起こし、ベッド面をタオルで拭き、体を拭
き、着衣させる。
すことにより、入浴時においても、空気噴出口への水の
侵入を防ぎ、入浴後は防水シート、体の乾燥を行なう。
高さまで低下し、ベッドのコの字形に切り欠いた側面に
着脱式トイレが取り付けられ、ベッド側ユーティリティ
配管とトイレ側ユーティリティ配管とがワンタッチで取
付けられる。使用時に着脱式トイレ内の仕切り弁が開
き、ベッドに仰臥していた人は背起こし動作により上半
身起き上がり、少しの労力によりトイレの座面上に移動
することができる。排泄後、ユーティリティ配管を通し
て温水洗浄、温風乾燥が行なわれ、排気しながら弁を閉
じる。排泄物は翌朝等に廃棄される。
るが、形状、寸法、材質等は一例であり、何ら本発明を
限定するものではない。さらに、実施例は本発明を限定
するものではない。
(1)はフレームであり、フレーム(1)は全長200c
m、全幅90cmであり、頭部側面板(2)、足部側面板
(3)、左側面板(4)、右側面板(5)からなる。フレーム
(1)にフレームの長手方向に沿って二つに分割され、上
半身部ベッド面(6)と下半身部ベッド面(7)とが設け
られている。上半身部ベッド面(6)は回動上昇させるこ
とができ、下半身部ベッド面(7)は下降後元の高さまで
上昇することができる。上半身部ベッド面(6)の大きさ
は長手方向90cm、幅方向80cmであり、下半身部
ベッド面(7)の大きさは長手方向100cm、幅方向6
0cmである。したがって、フレームの枠自身の幅は上
半身部ベッド面(6)の頭側と、フレームの下半身部ベッ
ド面(7)の足側とはそれぞれ5cmであり、上半身部ベ
ッド面(6)の幅方向の側面と接するフレームの枠自身の
幅は左右方向5cmであり、下半身部ベッド面(7)の幅
方向の側面と接するフレームの枠自身の幅は左右方向1
5cmである。
を示す。上半身部ベッド面(6)は下半身部ベッド面
(7)側の一端側が左右側面板(4)、(5)間に設けられた
回転軸(19)に枢着され、上半身部ベッド面(6)の中程
下部にはガイド板(11)が設けられ、そのガイド板内を
移動する転輪(12)が油圧機構(13)のピストン(14)
の先端に取付けられている。フレーム内に取り付けられ
た油圧機構を駆動させてピストンを伸長させることによ
り、上半身部ベッド面(6)を図2の破線で示したように
回動上昇させることができる。これにより仰臥している
ひとの上半身を起き上がった姿勢にすることができ、防
水シートを敷くのに便利である。フレーム(1)の下部に
は、正逆回転モーターおよび加減速機構を有する駆動源
(15)が設けられ、駆動源(15)に連動して上下方向に
伸縮するジャッキ型伸縮部材(16)が設置されている。
ジャッキ型伸縮部材(16)の上面は下半身部ベッド面
(7)の下面に固定される。これにより下半身部ベッド面
(7)は、モーターの正逆回転により無段階に基準面よ
り所望の深さまで低下しまた、基準面まで上昇させられ
る。これらの操作は赤外線式リモートコントローラーに
記憶させ操作時にボタンを押すだけで行うことができ
る。上記コントローラーに予め所定の深さを、例えば、
下半身部ベッド面(7)の低下させる位置を基準面より5
0cmの深さになるように設定されている。上半身部ベ
ッド面(6)の頭部と反対側の辺の下部には、支持部材
(9)が設けられている。支持部材(9)は上半身部ベッド
面(6)と低下した下半身部ベッド面(7)間の段差に対し
て防水シートの横方向への水圧を受け止めるために設け
られたものである。
下半身部ベッド面(7)が低下し、容器様立体形状が生じ
た状態を示す。防水シートは、厚み0.2mm、単位面
積重量260g/m2、引張強さ250kg/cm2を有
する内部可塑化ポリ塩化ビニールであり、軟質のため平
面状への折り畳み、展張に適しており、皮膚に対する感
触がよい。防水シートは、図2に示すように移動変形し
たベッド面と密着できる形状に立体的に成形されてお
り、防水シートの面積は4m2であり全重量は約1kg
であった。また防水シートは排水に適するように全体と
して弛みの部分がなくなるように加工されている。また
その内容積側の表面は、滑り防止のためにエンボス加工
されており、外表面は、開口部との減圧吸引に適するよ
うに円滑である。また防水シートの端部は、周囲に逆L
字型に折れ曲がり袋状にした開口部(袋状部)を持って
いる。
板(4)、右側面板(5)上半身部ベッド面(6)、下半身部
ベッド面(7)および支持部材(9)には、入口径約10
mmパイプ径約3mmのロート状減圧吸引用の開口部が
防水シートと接触する面に多数設けられている。各板の
中の多数の開口部はパイプにより一つにつながってお
り、また、上記の板は全てフレキシブルパイプによりつ
ながり、送風機の吸気側に配管により結合され、防水シ
ート敷設後大気圧より約−0.1kg/cm2に減圧し、
防水シートをそれぞれの部分に吸引により固定すること
ができる。また防水シートはフレームの上部にひっかけ
られるように防水シートの周囲に逆L字型に折れ曲がり
袋状にした開口部(袋状部)を持っている。上記の減圧
吸引および防水シートの引っかけによりシートは固定さ
れ、それぞれの固定手段に問題が生じた場合に対しても
別の種類の固定手段が作用し安全性が保たれる。送風機
の排気側は、必要時に加熱器に導かれ、温風として、開
口部より吹き出すことができる。
部ベッド面(6)に防水シート(10)を敷き、防水シート
の周辺部(20)をフレームの上部(21)に引っかける。
防水シート(10)の残り下半身部ベッド面(7)に相当す
る部分は尻の下にたくしこむ様にしておく。上半身を脱
衣させた後、上半身部ベッド面(6)を元の水平の位置に
戻す。バスを指定して、途中低下位置を予め記憶させた
リモートコントローラーを操作し、下半身部ベッド面
(7)を少し低下させ足の平が下半身部ベッド面(7)に
着く程度まで低下させた位置で、一度下半身部ベッド面
(7)を止め、足を立膝にして残りの下半身部ベッド面
(7)に相当するシート部分を尻の下より引き出して敷
き、防水シートの周辺部(20)をフレームの上部(21)
に引っかける。下半身を脱衣させた後、さらにリモート
コントローラーを操作し、下半身部ベッド面(7)を所定
の位置に低下させる。低下完了直前に自動的に減圧ポン
プが作動して、防水シートを吸引して固定される。予め
健常者の入る浴槽に湯を、所定温度に沸かしておく。健
常者の入る浴槽と給排水ポンプと市水栓をプラスチック
製配管により湯水混合温度調節器に結合させる。湯水混
合温度調節器より展張された防水シート(10)の内容積
部に温度調節された湯をプラスチック製給水管を通して
給水する。
なっており、給水前または入浴中でも必要な高さに調節
することができる。使用中は、防水シートは各側面板、
ベッド面および支持板に密着固定しており、中で人が動
いてもずれたり、中の人が不安定になったりすることが
なかった。
部品と給排水ポンプにより湯を給水管を再度利用して排
水する。また、必要により使用中に湯を健常者の入る浴
槽との間で循環することもできる。排水後、身体を乾燥
時重量190gのバスタオルで拭いたところ、重量は2
44gであった。そのバスタオルを使用して防水シート
の表面を拭いたところバスタオルは368gの残水を吸
収した。この結果、防水シートの単位面積当たりの平均
残水量は97g/m2であった。
ントローラーを操作して、送風機を温風吹き出しに切り
替えて、さらに駆動源(11)のモーターを逆回転させ
て、ベッド面を元の水平状態に戻し、敷く場合とほぼ逆
の操作により、着衣させ、防水シートをはずした。防水
シートには水が残留していないので着衣時に衣類が濡れ
ることはなかった。防水シートは浴室に運び水洗した
後、日光で一時間乾燥殺菌させ、乾燥後再び折り目に沿
ってたたみ、次回の使用に備えた。これらの操作を繰り
返して、30回使用したが、防水シートにはピンホー
ル、裂け、固定用折り曲げ部に異常は見られず、またシ
ートの弛みも見られなかった。また黴菌の繁殖の有無を
調べたが検出されなかった。臭気や変色も見出されなか
った。
面上に敷かれ、上半身部ベッド面(6)が30cmの深さ
まで低下し、下半身部ベッド面(7)が50cmの深さま
で低下し、容器様立体形状が生じた状態を示す。
じである。実施例1で、下半身部ベッド面(7)がモータ
ーの正逆回転により無段階に基準面より所望の深さまで
低下しまた、基準面まで上昇することができると同様
に、実施例2では上半身部ベッド面(6)も同様の機構で
低下し上昇できるようになっている。上半身部ベッド面
(6)の大きさは長手方向90cm、幅方向85cmで
あり、下半身部ベッド面(7)の大きさは長手方向90c
m、幅方向85cmである。上記コントローラーには、
予め上半身部ベッド面(6)の低下させる位置を基準面よ
り30cmの深さになるように、下半身部ベッド面(7)
の低下させる位置を基準面より50cmの深さになるよ
うに設定されている。上半身部ベッド面(6)の低下さ
せる位置には、伸縮自在で所望の高さに設定できる支持
板(8)が設けられている。支持板(8)は低下した上半
身部ベッド面(6)と下半身部ベッド面(7)間の段差に対
して防水シートの横方向への水圧を保持するために設け
られたものであり、上半身部ベッド面(6)の低下させる
位置を基準面より30cmの深さになる位置で支えられ
る高さに調節されている。
板(4)、右側面板(5)上半身部ベッド面(6)、下半身部
ベッド面(7)および支持部材(9)には、実施例1と同
様に減圧吸引用の開口部(21)が多数設けられ、防水
シート敷設後大気圧より約−0.2kg/cm2に減圧
し、防水シートをそれぞれの部分に吸引により固定する
ことができる。フレームの上部横の窪んだ位置には、長
さ5cm幅3cmの固定用マジックテープが50cm間
隔で設けられており、防水シートの対応する位置にもマ
ジックテープが取付けられている。これにより二重に固
定され、それぞれの固定手段に問題が生じた場合に対し
ても別の種類の固定手段が作用し安全性が保たれる。
位面積重量130g/m2、引張強さ400kg/cm2
を有するグラフトポリ塩化ビニール(三井東圧化学製ビ
ニクロングラフトHS)であり、軟質のため平面状への
折り畳み、展張に適しており、皮膚に対する感触がよ
い。防水シートは、移動変形したベッド面と密着できる
形状に立体的に成形されており、防水シートの面積は
4.0m2であり全重量は約0.5kgであった。また
防水シートは排水に適するように全体として弛みの部分
がなくなるように加工されている。またその内容積側の
表面は、滑り防止のためにエンボス加工されており、外
表面は、開口部との減圧吸引に適するように円滑であ
る。また防水シートの端部はマジックテープによりフレ
ームの相当する位置にマジックテープにより固定され
る。
部ベッド面(6)に防水シート(10)を敷き、防水シート
の周辺部の穴を固定用フックに挿通する。防水シート
(10)の残り下半身部ベッド面(7)に相当する部分は尻
の下にたくしこむ様にしておく。上半身を元の水平の位
置に戻す。足を立膝にして残りの下半身部ベッド面(7)
に相当するシート部分を引き出して敷き、防水シートの
周辺部の穴を固定用フックに挿通する。バスを指定し
て、低下位置を予め記憶させた赤外線式リモートコント
ローラーを操作し、上半身部ベッド面(6)と下半身部ベ
ッド面(7)を所定の位置に低下させると、低下完了直前
に自動的に減圧ポンプが作動して、防水シートを吸引し
て固定される。減圧ポンプには逆止弁が設けられ、水を
張った時点で停電した場合でも防水シートの減圧吸引に
よる固定が保たれる。
沸かしておく。健常者の入る浴槽と給排水ポンプと市水
栓をプラスチック製配管により湯水混合温度調節器に結
合させる。湯水混合温度調節器より展張された防水シー
ト(10)の内容積部に温度調節された湯をプラスチック
製給水管を通して給水する。
なっており、給水前または入浴中でも必要な高さに調節
することができる。使用中は、防水シートは各側面板、
ベッド面および支持板に密着固定しており、中で人が動
いてもずれたり、このため中の人が不安定になったりす
ることがなかった。使用後、吸い込み口が側面にある吸
い込み部品と給排水ポンプにより湯を給水管を再度利用
して排水する。排水後、身体を乾燥時重量245gのバ
スタオルで拭いたところ、重量は297gであった。そ
のバスタオルを使用して防水シートの表面を拭いたとこ
ろバスタオルは692gの残水を吸収した。この結果、
防水シートの単位面積当たりの平均残水量は173g/
m2であった。
ラーを操作して、温風吹き出しに切り替えて、さらに駆
動源(11)のモーターを逆回転させて、ベッド面を元の
水平状態に戻し、敷く場合とほぼ逆の操作により、防水
シートをはずし、日光で一時間乾燥殺菌させた。乾燥後
再び折り目に沿ってたたみ、次回の使用に備えた。これ
らの操作を繰り返して、30回使用したが、防水シート
にはピンホール、亀裂は生じなかった。また黴菌の繁殖
の有無を調べたが検出されなかった。臭気や変色も見出
されなかった。
化ビニールを使用したかわりに表1に示すものを使用し
た。防水シートの水と接触する面には種々の形のエンボ
ス加工を施した。実施例2と同様にして、繰り返し30
回使用したが、防水シートにはピンホール、裂け、固定
穴の亀裂は生じなかった。また黴菌の繁殖の有無を調べ
たが検出されなかった。臭気や変色も見出されなかっ
た。エンボスによりシート上での体の滑りは防止するこ
とが出来、エンボスの種類によるが、防水シート上の平
均残水量はいずれも200g/m2以下であった。
に示す。防水シートの材質としてプロピレン−エチレン
共重合体(三井東圧化学製FL−100)からなる実施
例3のシートを使用した。また支持部材8にはナイロン
製のベルトを使用し、ベルトは一端側がフレームの足部
側面板の中間位置に固定され、他端側が足の平部のベッ
ド面のフレーム側端部に連結された。本発明の浴槽とな
るベッドとして安楽な体位で使用することができた。
法は長手方向長さ1900mm、幅800mmである。
フレーム1は枠自身の幅50mm、高さ600mmであ
り、繊維強化ポリエステル(三井東圧化学製バス用エス
ター)製である。フレームは動力により高さ方向に伸縮
可能であり最低300mmから最高700mm(基準高
さ) まで高さが調節可能である。フレームには枠の内側
にベッド面が取り付けられ、ベッド面は長手方向に頭部
から五つに分割されたベッド面からなる。ベッド面はい
ずれも幅約800mmであり、身長方向の長さは、頭部
ベッド面は300mm、背部ベッド面は500mm、腰
部ベッド面は300mm、脚部ベッド面は500mm、
足の平部ベッド面は300mmである。ベッド面床板は
それぞれ厚さ20mmのポリプロピレン(三井東圧化学
製ポリプロピレンJS−G)製の板に厚さ50mmの表
面にスキン層を持ったポリウレタン製発泡スラブ(三井
東圧化学製MDI−PH/PPG−GP3025)が接
着され、スラブの表面には布が接着されている。フレー
ム1には防水シートを掴み固定するためのチャックが、
取り付けられている。また側面板には実施例1と同様に
減圧吸引するための開口部がある。
0mm (基準高さ−100mm)、腰部300mm (基
準高さ−300mm)、足の平部500mm (基準高さ
−500mm)で、わずかに足部にかけて傾斜している
がほぼ水平である。背部は頭部から腰部にかけて傾斜
し、脚部は腰部から足の平部にかけて傾斜している。水
平部と傾斜部の段差はナイロン布製ベルトで全体が繋が
れている。さらに足の平部の片隅には集水用窪みがあ
る。
加工した厚さ50μmのアルミラミネートポリエチレン
テレフタレート製シートを湯の入る面にして、厚さ50
μmのアルミラミネート軟質塩化ビニール製シートをベ
ッド面側にして、二枚のシートの間に、厚さ50μmの
水分硬化型シーリング材(三井東圧化学製タフシーラー
100)がコートされている防水シートである。防水シ
ートの形状は、防水シートの周辺部を固定するフレーム
と低下移動した上記ベッド面の形状に合わせた形状に加
工されている。防水シートの面積は5m2であった。
果、シートがずれたりすることなく、繰り返し20回使
用することができた。30回使用時の防水シート上の平
均残水量は91g/m2であった。30回使用後、シート
面に上方向から最大径1mmの錐を落下させて防水シー
トに穴を貫通し、またベッド面に最大径0.2mmの針
を固定して穴を開けたが、防水シートからいずれも水が
漏れることは無かった。
ポリプロピレン製シートを、ベッド面側に厚さ50μm
の軟質塩化ビニール製シートを使用し、その間に厚さ2
5μmのイソプレン−スチレン系ホットメルト型粘着材
(三井東圧化学製エムティーメルトT−815)が積層
されている防水シートを使用した。上記構成の浴槽とな
るベッドを使用した結果、シートがずれたりすることな
く、繰り返し20回使用することができた。30回使用
時の防水シート上の平均残水量は47g/m2であった。
30回使用後、水と接触する表面から剃刀により長さ1
0mmの防水シートを貫通する裂け目を与えたが、防水
シートから水が漏れることは無かった。
ポリプロピレン製シートと、ベッド面側に厚さ50μm
の軟質塩化ビニール製シートとのみからなる防水シート
を使用した。ポリプロピレン製シートの内面には青色の
帯が、塩化ビニール製シートの向き合った内面には赤色
の帯が互いに重なる形で印刷されている。上記複層シー
トは多数の位置で点接着されている。上記構成の浴槽と
なるベッドを使用した結果、シートがずれたりすること
なく、繰り返し60回使用することができた。60回使
用時の防水シート上の平均残水量は49g/m2であっ
た。60回使用後、水と接触するポリプロピレン製シー
トの表面にのみ剃刀により長さ10mmの裂け目を与え
たが、二枚のシート間に水が浸透したが下部シートから
水が漏れることは無かった。また、目視により上記青色
の帯と赤色の帯がずれてシート間に水が浸透したことが
検出された。
理もせず、塩化ビニール製シートの内面にフェノールフ
タレンと重炭酸ソーダの入ったマイクロカプセルを塗布
した複層シートを使用した。上記構成の浴槽となるベッ
ドを使用した結果、繰り返し30回使用することができ
た。30回使用時の防水シート上の平均残水量は46g
/m2であった。30回使用後、水と接触するポリプロ
ピレン製シートの表面にのみ剃刀により長さ10mmの
裂け目を与えたが、二枚のシート間に水が浸透したが下
部シートから水が漏れることは無かった。また、目視に
より上記シートが赤色に発色して、シート間に水が浸透
したことが検出された。
製単一シートを使用した他は実施例25と同様のベッド
構造のものを使用した。頭部において補助シートは防水
シートと一体成形されている。補助シートはベッドに附
属する補助棒を立てそれに先端を被せる形で固定され
る。実施例25と同様に使用し、且つ頭部の洗髪を行っ
たが周囲に水が撥ねることはなかった。使用後、防水シ
ート上の残水量は72g/m2であった。
て実施例25の防水シートと同じ材質を使用して、被覆
シートが防水シートと一体成形されたものを使用した。
被覆シートは、頭部を出す以外は身体全体が覆われるよ
うにできている。被覆シートの上部はマジックテープが
ついており被覆シートの上端どうしを重ねて止めること
ができる。被覆シートの足側半分を上端どうし重ねて止
めた。被覆シートは下半身を覆い、入浴時に他者の視線
に曝されることがなかった。
シートに25μmのポリ3フッ化塩化樹脂をラミネート
したシート(アライドケミカル社製Aclarラミネー
トシート) をフッ化樹脂側を湯に接する側にして使用し
た他は、実施例2と同様に行った。30回使用時の平均
残水量は10g/m2であった。
アーマット構造のものである。体と接触する表面は撥水
性のあるウレタンシートでできており、裏面がウレタン
ゴム製である。それ以外の部分はエアーマット構造を持
たず、表面が撥水性のあるウレタンシートでできてお
り、裏面がウレタンゴム製である。エアーマットの各セ
ルは縦に菱形に並んでおり、セルの表面の間を伝って水
が流れ落ちやすい。エアーマット構造を持つ部分は、浴
槽として使用する時の寸法に合わせて、背部より上で広
く、腰部より下で少し狭くなっている。各セルには体と
接触する面に、直径0.05mm〜0.0001mmの
径を有する小孔が多数存在する。本防水シートはエアー
マット構造部において850g/m2の単位重量を有
し、他の部分も470/m2の単位重量を有している。
また引張強度は40℃において500kg/cm2を有
する。該シートの周辺部はコの字状に折り返されて、ベ
ッドの周辺固定枠および背起こしベッド面の上端に引っ
かけられるようになっている。
加圧空気が入り表面が膨張して上に凸状になった部分と
一つ置きにそれに対して減圧になり収縮して凹状になっ
た部分とが生ずるようにしてある。この加圧、減圧によ
る凹凸動作は数分間隔で交代するようにできる。これに
より体圧が分散されると同時に凹凸動作により褥そう防
止に役立つ。しかし全体を加圧あるいは減圧に保つこと
もできる。空気の噴出量は、就寝時には約10リットル
/分であり、入浴前後には200リットル/分に流路抵
抗を加減することにより調節できる。
は加圧にされ、空気を噴出させて小孔からの水の侵入を
防ぐことができる。送風圧100cm水柱下において送
風量は10リットル/分であり空気は40℃に温められ
ている。温められた空気を全部のセルから約200リッ
トル/分でエアーマット部から噴出させながら脱衣さ
せ、つぎにベッド面を低下させた。43℃の湯を100
リットル/分の速度で2分間ベッド浴槽へ入れた。空気
の噴出により入浴中にも水がエアーマットのセルに侵入
することはなかった。
側配管の接続を切り替えて排水した。排水後、入浴者の
体をバスタオルで拭きさらにそのタオルにより防水シー
ト上の水分を拭った。重量差より防水シート上の平均残
水量は91g/m2であった。別途の試験で、エアーマッ
トを構成する部分とその他の部分について平均残水量を
求めたところ、エアーマットを構成する部分では95g
/m2であった。ベッド面を上昇させ、エアーマットか
ら噴出する温風で体を乾燥させ着衣させた。排水の開始
から着衣迄の時間は約10分間であったが、この間入浴
者は温風により寒さを感ずることは無かった。また、防
水シートは噴出する温風により乾燥され、毎回取り外す
必要がなく、そのままその上で就寝しても湿気を感ずる
ことは無かった。
トの裏面の一部がエアバッグ構造を有する防水シートを
使用した。エアバッグに空気を圧入することにより幅1
0cm、長さ50cm、高さ50cmのエアバッグが、
足部の両側面部に設置される。防水シートの湯の入る部
分はこの部分だけ小さくなり、湯量を約50リットル減
少させることができた。これにより入浴者が入浴感を味
わう上で又、介護者が体を洗ったりする上で支障は無か
った。排水後エアーバッグ内の空気を抜くことによりそ
の部分の防水シートは平らな面に戻った。さらに付け加
えると、エアーバッグは減水用のスペーサーとして使用
できる他に、就寝時において足を載せて使用することが
できる。
め、健常者の使用する浴槽201内に湯を適温に沸かし
て満たしておく。201の側には湯水処理分配器202
が設置されている。201内の湯を湯水処理分配器20
2内のポンプ212により、主配管105aに低流量で
送りこみ、副105bより抜き出し浴槽101に循環す
ることにより配管内を適温の湯で満たしておく。熱交換
機103によりエアーマット噴出用空気を加温し、待ち
時間における体のウォーミングアップ、乾燥及びエアー
マットの乾燥に使用する。送風量は就寝時に比較して約
10ないし100倍、例えば300リットル/分に設定
される。ベッド浴槽101に201より給湯し、足元か
ら次第に入浴できるようにする。入浴中及び入浴後、湯
を201に循環あるいは回収する。排水後は端部配管1
04は出し入れ自在であり、収納部102に端部を上に
して収納されるためにこの部分には水は溜まらない。ま
た熱交換機の上部で端部配管104の間には弁があり、
収納部102に端部を上にして収納下場合に、湯水がこ
れより先に流れないようにしてある。ベッド側面には、
後述の着脱式トイレ用の湯水用配管、温風用配管、排気
用配管がワンタッチで接続できるためのジョイントが取
付けられている。なお、本システムの各部分には、必要
により、各種の温度、圧力、水位、過電流、目詰まり等
に対するセンサーや漏電ブレーカーを設け、安全対策を
多重に行うことができる。
11と汲み上げた湯水を処理するための活性鉱物、活性
炭、イオン交換樹脂の充填された塔部が設置されてい
る。その下流212には加熱部分があり、シース線ヒー
ターにより水が加熱される。シース線ヒーターは面状で
あり、ハネカム構造をなしている。ハネカム構造の表面
はステンレスでできており、その表面にパラジウムが、
また光の照射される部分には二酸化チタンがコーティン
グされている。一方オゾン発生器214よりオゾンを含
む空気が212加熱部分に供給される。さらに212加
熱部分には紫外線照射装置215が併設されている。す
なわち、ヒーターの外周に水銀灯が水につかるように設
置れている。これらにより浴槽101より循環回収され
る湯水が処理され、脂肪、タンパク質、汗、尿およびフ
ィルターで取りきれないで混入した便、細菌類が分解さ
れ、同時に脱色、消臭される。これにより大腸菌で代表
される細菌類は全く検出されず、一ヵ月間水を補給する
だけで毎日入浴に使用したが老人特有の臭気は201の
浴槽において全く感じられなかった。
シートを拭いた。ベッド面を上昇させ、温風により体を
ゆっくり乾燥させ着衣させた。エアーマットからの温風
の噴出量を次第に減少させ、就寝時には10リットル/
分にして一定にした。脱着衣、給湯前後、防水シートの
乾燥時は送気速度を速くし、これにより保温、即時の乾
燥が行われ、就寝時には緩くし、皮膚表面の乾燥、適温
化をはかり細菌の繁殖を抑えることができる。この結
果、体は清潔に保たれ、尿路感染症、褥そうの危険は非
常に著しく減少され、同時に血行が促進され、安眠をえ
ることができる。
例を図8に示す。着脱式トイレは、ベッドに寝ている人
が背を起こした姿勢で尻が着く部分のベッド面の真横に
取り付けられており、ベッド面の高さは上下に可動であ
り、トイレの座面の高さと同じ高さに調節され、容易に
移乗し易い。なお、ベッド面及びトイレの上側面の必要
位置には転落防止のために柵を設けたり、握り棒を設置
することができる。着脱式トイレのベッドに固定される
正面の一部はベッドの側面に雌雄の関係でジョイントに
より嵌合し、しっかりと固定される。同時に、ベッドの
側面に配管された温水、エアマット用空気、およびそれ
らの配管に沿って配置された排気管が該トイレのジョイ
ントに雌雄の関係で水密及び気密に連結される。また、
着脱式トイレの蓋や仕切り弁の開閉あるいは排泄物のヒ
ーター処理のために同様にジョイントにより電気が配線
結合される。したがって、使用前に温風がおくられ、排
気により臭気は室外に排気されている。該トイレの蓋を
開けると上部室と下部室の仕切り弁が開き、座面に移乗
し、排泄する。この際、ベッド面が低下できるので足を
下げ、腰かけた状態で行うことができ、自然の感覚が得
られ排泄行為に支障がでない。使用後温水により局部が
洗浄される。排泄物、洗浄水は下部室に落下貯留する。
下部室には底部に貴金属が被着された電気ヒーターが設
置されており、ただちに排泄物等を分解蒸発させる。蒸
気は前記配管により室外に排気される。底部には少しの
灰分が残るので定期的にまとめて捨てる。また停電の際
等には、下部室が引出し状に出来ているので引き出して
捨てることができる。また本全システムは外部の緊急連
絡情報ネットに接続されており、異常時に対処すること
ができる。なお、着脱式トイレを取り付ける位置は任意
のところを選ぶことができる。
1は足部における身長方向と直角方向のベッドの縦断面
図である。
足部ベッド面の非移動面、(73)は(71)上に敷かれた
防水シートの移動シート部、(74)は防水シートの折り
返し部、(75)は(72)上に敷かれた防水シートの非移
動シート部、(76)は防水シートのエアマット部を示
す。
面上に敷かれる部分(移動シート部)と相対的に低下せず
にベッド面上に敷かれる部分(非移動シート部)との間
に折り返し部が存在している。折り返し部は、就寝時の
ようにベッド面全体が同一平面をなす場合は、移動シー
ト部と非移動シート部との間に折り返されて収容されて
いる。防水シートは、移動シート上と非移動シート上
に、パイプ状のセルが並んだエアマット構造をもってお
り、寝た場合にクッションの役目をし、またセルが交互
に膨張、収縮する機能を持つ。さらに微小な空気噴出口
がセルの表面およびセル間に分布し、エアーの噴出によ
り保温、乾燥、入浴後の防水シートの乾燥に使用され
る。
水シートの材質は、厚さ0.2mmのポリウレタンエラ
ストマーが使用される。ポリウレタンエラストマーのガ
ラス転移点は、湯の温度より低く、防水シート上への給
湯により、軟らかくよく伸びるようになる。一方排水
後、温度の低下により防水シートは硬くなる。ポリウレ
タンエラストマーのガラス転移点は約35℃であり、引
張伸びは約500%である。
し、防水シートが容器様立体形状に展開された状態を示
す。
部(73)も低下する。移動シート部(73)の低下につれ
て折り返し部(74)が展開される。防水シートは伸縮
性の材質であるために、人および湯の重量により伸びて
移動面(71)や水圧支持板(81)に密着できる。
り、就寝時のベッド面の状態を示す。防水シートの折り
返し部(74)は腰部ベッド面(7)と背部ベッド面(8)と
の間に折り返された状態で収容される。
り上下動フレームが上下する。これにより介護、着脱ト
イレ使用車いすへの移動が容易になる。
状態を示す。ベッドの腰部、足部の移動面が低下し、同
時に移動シートも低下し、それにつれて防水シートの折
り返し部(74)が展開伸張される。
は、水圧を支えるための支持板があってもよく、支持板
は可動式で移動面の低下とともに立ち上がって支持板の
役目をするようにすることができる。
ッドを浴槽にし、浴槽に湯または水を容易に給水したり
使用中または使用後に排水したり、充分な深さを持ち、
体が足部、腰部、背部、頭部等で体を支えることができ
て、寝た切りの人を風呂に入れることができて浴槽に変
化可能なベッドが得られた。また、裸の状態でも他人の
視線に曝されることなく、寒気に曝されることの少ない
浴槽に変化可能なベッドが得られた。さらにベッドが浴
槽になりさらにサウナ風呂としても利用できる。
いかなる形にも対処し得、湯の量に見合った大きさのも
のにすることができ、更に、立体的容器の形状を変える
ことにより、いかなる体位についても湯の量を一定にで
きる。
イレに移乗し排泄が可能でありその後洗浄乾燥が容易で
ある。本発明により、入浴、排泄を随時行うことがで
き、また介護の世話を大幅に低下させることができた。
る。
面図である。
シートを敷き、フレームに固定し、ベッド面を低下させ
た図である。
シートを敷き、フレームに固定し、ベッド面を低下させ
た図である。
ベッドにおいて、防水シートを敷き、フレームに固定
し、ベッド面を低下させた図である。
集水部分がある例である。
アーマットでできている場合の例の斜視図である。
槽となるベッドに取付けた例の斜視図である。
ある。
イヤグラムの例であ
向と直角方向のベッドの立断面図である。
立断面図である。
す。
Claims (20)
- 【請求項1】 ベッドの体と接触する面の少なくとも一
部に、使用時に容器様立体形状をなす防水シートを敷
き、防水シートの少なくとも端部を含む一部をベッドの
周辺部の少なくとも一部に固定し、ベッドの体と接触す
る面の少なくとも一部をシートの固定した端部より相対
的に低下させることにより、生じた防水シートの容器様
立体形状の内容積部分に水を容れることにより浴槽とな
るベッド。 - 【請求項2】 防水シートが、ベッドの体と接触する面
の少なくとも一部が低下して生じた立体形状に合わせて
成形された防水シートである請求項1記載の浴槽となる
ベッド。 - 【請求項3】 防水シートが、防水シートの固定された
部分と、相対的に低下されるベッド面上に敷かれる防水
シートの部分との間に、相対的に低下されるベッド面の
移動距離に見合った折り返し部を設けたものであり、非
入浴時には折り返し部が低下されるベッド面とその周辺
の非低下部との間に収容され、入浴時には折り返し部が
展張されて容器様立体形状の側面をなす請求項1記載の
浴槽となるベッド。 - 【請求項4】 折り返し部が伸縮性の材料または伸縮性
の構造のものでできている請求項3記載の浴槽となるベ
ッド。 - 【請求項5】 防水シートの体と接触する面の少なくと
も一部がエアーマット構造を持つ請求項1記載の浴槽と
なるベッド。 - 【請求項6】 エアーマット構造が、エアーマットの表
面から空気を噴出できる多数の穴を有するものである請
求項5記載の防水シート。 - 【請求項7】 少なくとも、ベッド面を相対的に低下さ
せる工程、給湯する工程、排水する工程、ベッド面を相
対的に上昇させる工程が全自動で行なわれる請求項1記
載の浴槽となるベッド。 - 【請求項8】 請求項1記載の浴槽となるベッドに、上
部排泄物落下室と下部排泄物貯留室とその間を仕切る弁
とからなるトイレを着脱自在に取り付け、該浴槽への給
水設備を利用して水洗式とし、排気設備を利用してそれ
らの臭気を吸引排出できる請求項1記載の浴槽となるベ
ッドに附属される着脱式トイレ。 - 【請求項9】 ベッド面が可変であることを利用した移
乗可能な請求項8記載の着脱式トイレ。 - 【請求項10】 下部排泄物貯留室が取り外し可能なも
のである請求項8記載の着脱式トイレ。 - 【請求項11】 防水シートが、40℃において少なく
とも50kg/cm2の引張強さを有し、排水後の防水
シート上への残水量が多くとも200g/m2である請
求項1記載の浴槽となるベッド。 - 【請求項12】 撥ね防止用補助シートを備えた請求項
1記載の浴槽となるベッド。 - 【請求項13】 被覆用補助シートが防水シートの一部
に取り付けられた請求項12記載の浴槽となるベッド。 - 【請求項14】 浴槽の上部面の少なくとも一部が被覆
シートで覆われた請求項13記載の浴槽となるベッド。 - 【請求項15】 被覆シートが防水シートの一部に取り
付けられた請求項14記載の浴槽となるベッド。 - 【請求項16】 ベッドの体と接触する面が、複数の分
割された部分からなる請求項1記載の浴槽となるベッ
ド。 - 【請求項17】 複数の分割された部分が、ベッドの長
手方向と直角に分割された請求項16記載の浴槽となる
ベッド。 - 【請求項18】 請求項1記載の浴槽となるベッドと、
他の浴槽と、湯の入った該他の浴槽から浴槽となるベッ
ドの浴槽へ給湯あるいは循環するための配管及びポン
プ、並びに請求項1記載の浴槽から排水する配管及びポ
ンプからなる入浴およびベッドシステム。 - 【請求項19】 請求項1記載の浴槽となるベッドと、
他の浴槽と、湯の入った該他の浴槽から浴槽となるベッ
ドの浴槽へ給湯あるいは循環するための配管及びポン
プ、請求項1記載の浴槽から排水する配管及びポンプか
らなる入浴設備、並びに請求項8記載の着脱式トイレか
らなる入浴、トイレおよびベッドシステム。 - 【請求項20】 防水シートの固定端部に対して相対的
に低下させることができるベッド面を持ったベッドと使
用時に容器様立体形状をなす防水シートとからなり、ベ
ッドの体と接触する面の少なくとも一部に、使用時に容
器様立体形状をなす防水シートを敷き、防水シートの少
なくとも端部を含む一部をベッドの周辺部の少なくとも
一部に固定し、ベッドの体と接触する面をシートの固定
した端部より相対的に低下させることにより、生じた防
水シートの容器様立体形状の内容積部分に水を容れるこ
とにより浴槽となる浴槽兼用ベッド。
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JP08452395A JP3611895B2 (ja) | 1994-04-19 | 1995-03-17 | 浴槽となるベッド、それに着脱できるトイレおよびそれを使用したベッド、バスおよびトイレシステム |
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JP3611895B2 JP3611895B2 (ja) | 2005-01-19 |
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JP (1) | JP3611895B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200476257Y1 (ko) * | 2012-01-27 | 2015-03-12 | 주식회사 엘드 | 접이식 욕조 |
JP6140866B1 (ja) * | 2016-04-29 | 2017-05-31 | 忠義 中村 | 温浴運動浴槽 |
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1995
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KR200476257Y1 (ko) * | 2012-01-27 | 2015-03-12 | 주식회사 엘드 | 접이식 욕조 |
JP6140866B1 (ja) * | 2016-04-29 | 2017-05-31 | 忠義 中村 | 温浴運動浴槽 |
JP2017196355A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 忠義 中村 | 温浴運動浴槽 |
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