JP2001087338A - サウナカバー - Google Patents

サウナカバー

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JP2001087338A
JP2001087338A JP26723699A JP26723699A JP2001087338A JP 2001087338 A JP2001087338 A JP 2001087338A JP 26723699 A JP26723699 A JP 26723699A JP 26723699 A JP26723699 A JP 26723699A JP 2001087338 A JP2001087338 A JP 2001087338A
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Japan
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sauna
cover
edge
weight
cover body
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English (en)
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Tomio Iwai
富雄 岩井
Shigeru Iwai
茂 岩井
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IWAI SHOJI KK
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IWAI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サウナ浴を行う際の空間を容易に形成,保持
することができるとともに、自在に折り畳むことができ
収納性や使用性に優れ、また、簡単な構造で生産性に優
れるとともに、構造が簡単なため洗浄等のメンテナンス
性に優れ衛生性を維持することができるサウナカバーの
提供を目的とする。 【解決手段】 長手方向両端部に形成された可撓性を有
した立上り部2a,2bと、立上り部2a,2bの立上
り縁部2cに固定された可撓性を有したカバー本体3
と、カバー本体3のカバー本体3の長手方向縁部及び立
上り部3bの縁部に配設された重錘部5と、を備えた構
成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横臥した状態や座
った状態の使用者を覆い、内部にスチーム(蒸気)やミ
スト(微細水滴),温風(サウナ温風)を供給してサウ
ナ浴を行う際に使用されるサウナカバーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、病人や身障者、寝たきりの高
齢者等の要介護者の入浴は、介護者により行われている
が、要介護者の入浴作業は介護者にとって重労働であ
り、近年では、専門の介護者が移動入浴車で巡回し、要
介護者の入浴作業を行っているところも有る。また、近
年では、要介護者を湯を張った浴槽内に入れる入浴の代
わりに、要介護者をサウナ(蒸し風呂)に入れるサウナ
浴も行われており、特開平10−15019号公報(以
下、イ号公報という)には、マット状浴槽とその上を覆
う防水カバーよりなる浴槽ユニット、センサーで感知し
た浴槽ユニット内外の温度や使用者の好みの温度を参考
にミストの温度を制御する温度制御ユニット及び加熱し
た圧縮空気をノズルから噴射し、ノズル近傍の水噴出口
から供給される水と混合して入浴に適した温度のミスト
を瞬時に発生するミスト発生装置で構成され、適温のミ
ストを浴槽ユニット内に噴霧する介護用入浴システムが
開示されている。
【0003】更に、サウナ浴は、従来から痩身等の美容
のためにも行われており、以下のものが開示されてい
る。実開昭48−22647号公報の「ポータブルサウ
ナ」(以下、ロ号公報という)や、実開昭60−106
41号公報の「寝袋式の全身美容健康器」(以下、ハ号
公報という)には、寝袋の一端に寝袋内温度を加温する
熱源を有したものが開示されている。特開平3−606
69号公報(以下、ニ号公報という)には、加熱空気、
飽和水蒸気及び化粧水の噴霧の気流をそれぞれ所定の温
度に維持して所定の期間排出させる排気口を有した本体
と、排気口に一端を気密封止して接続され、他端に排出
口を有し、ベッドの上に設置して使用される袋と、で構
成された自動全身美容装置が開示されている。特開平1
0−151170号公報(以下、ホ号公報という)に
は、下部マットと、ドーム状の上部マットと、ドームの
前後を仕切るシートとで形成される内部空間内に被美容
処理者が横臥でき、付属する電気制御装置からドーム内
に組み込まれた電気発熱体へ通電してドームの内部空間
を昇温できるサウナ装置にあって、ドームの内部空間の
空気を入れ換えるため電気制御装置から供給される圧縮
空気で作動するそれぞれ少なくとも1個の排気および吸
気用の空気量増幅器および少なくとも一つの穴を上部マ
ットに設けた簡易型サウナ装置が開示されている。
【0004】また、座った状態でサウナ浴を行うことが
できるものとして、特開平9−140765号(以下、
ヘ号公報という)には、骨組みに可撓性のカバーを被覆
して浴室を形成し、その浴室に温風又はスチームを供給
する温風発生器を管を介して連結して浴室内の温度を上
昇させる組立式のスチームサウナバスにおいて、浴室に
配置される椅子に設けられ、管から吹き出される温風又
はスチームと干渉して同温風又はスチームを分散させる
分散シートと管との間の距離を一定に保持する保持手段
を備えたスチームサウナバスが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の入浴システムやサウナ装置は以下の課題を有してい
た。
【0006】移動入浴車では、車に載せた浴槽等の入浴
用機器を用いて要介護者を入浴させるため、要介護者を
浴槽まで移動させる手間を要し、特に、寝たきりの高齢
者等の場合は、浴槽へ入れるまでに多大な労力を要し、
入浴作業性に欠ける。また、同じ浴槽に複数の要介護者
を順に入浴させているため、浴槽等の洗浄や殺菌が十分
にできず衛生性に欠ける。
【0007】イ号公報では、浴槽ユニットが、マット状
浴槽とその突条の内側に下端縁を密接できるようなホロ
蚊帳状の開閉自在なカバーからなるため、マット状浴槽
とカバーとの接合を要し浴槽ユニットの生産性や浴槽ユ
ニットの設置作業性に欠けるとともに、浴槽ユニットの
洗浄等のメンテナンス性に欠ける。また、カバーの略中
央にノズルや水噴出口を有し、カバーの略中央からミス
トをカバー内に噴霧しているので、使用者の腹部や足に
直接ミストが当たり局部的に集中してミストが当たり使
用者に不快感を与えることがあるとともに、ミストがカ
バー内で循環し難くサウナ浴の性能に欠ける。
【0008】ロ号公報やハ号公報では、使用者が寝袋内
に入って使用されるため、サウナ浴の開始に手間がかか
るとともに、特に、要介護者に使用する場合は、要介護
者を寝袋内に入れるのが困難で使用性に欠ける。また、
寝袋にファスナーを有しているので、寝袋の製作に手間
がかかり生産性に欠けるとともに、ファスナーの開閉に
手間を要し使用性に欠ける。更に、熱源により寝袋内に
温風を供給して寝袋を膨らませるまでは、寝袋が使用者
の身体に付着するため、使用者に不快感を与え易い。
【0009】ニ号公報では、使用者の身体を袋で包囲し
ているため、袋内に入る手間を要しサウナ浴の開始まで
に時間がかかるとともに、特に、要介護者に使用する場
合に、要介護者を袋内に入れるのが困難で使用性に欠け
る。また、袋の上端部の一部に排気口を有しているの
で、袋内に供給された加熱空気等が袋内で循環する前に
排気口から抜け、サウナ浴効率に欠ける。更に、袋内に
加熱空気等が供給され袋が膨らむまでは、袋が使用者の
身体に付着するので、使用者に不快感を与え易い。
【0010】ホ号公報では、下部マットの上にドーム状
の上部マットを載置しているとともに、ドーム内を電気
発熱体で昇温させているので、上部マットとしては、ド
ーム状が維持できる素材のものが用いられ、上部マット
の折り畳みができず、該サウナ装置の収納性に欠ける。
また、上部マットの構造が複雑で生産性に欠けるととも
に、洗浄等のメンテナンスが困難でメンテナンス性や衛
生性に欠ける。更に、該サウナ装置を要介護者に使用す
る場合、要介護者をドーム内に入れるのが困難で使用性
に欠ける。
【0011】ヘ号公報では、可撓性のカバーに、カバー
の中央部において左右に分割される第1のファスナーと
第2のファスナーを有しているため、カバーの構造が複
雑で生産性に欠けるとともに、カバーの洗浄等のメンテ
ナンス性に欠ける。また、カバー内への出入りの際に
は、第1,第2のファスナーを開けて出入りする必要が
あるため、特に、高齢者や身障者等による利用が困難で
使用性に欠ける。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、サウナ浴を行う際の空間を容易に形成,保持するこ
とができるとともに、自在に折り畳むことができ収納性
や使用性に優れ、また、簡単な構造で生産性に優れると
ともに、構造が簡単なため洗浄等のメンテナンス性に優
れ衛生性を維持することができるサウナカバーを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明におけるサウナカバーは、以下の構成を
有している。
【0014】本発明の請求項1に記載のサウナカバー
は、長手方向の両端部に形成された可撓性を有した立上
り部と、前記立上り部の立上り縁部に固定された可撓性
を有したカバー本体と、前記カバー本体の長手方向縁部
及び一方の立上り部の縁部に配設された重錘部と、を備
えた構成を有している。
【0015】これにより、以下の作用を有する。 a.横臥した状態のサウナ入浴者(使用者)の上方に該
サウナカバーを被せるだけで、容易にサウナ浴用の空間
を形成することができるとともに、カバー本体が可撓性
を有しているので、該サウナカバーを自在に折り畳んで
収納することができる。 b.カバー本体の長手方向の両端部に立上り部を有して
いるので、該サウナカバー内にスチームやミスト,温風
(サウナ温風)を供給した際に、該サウナカバーを略ド
ーム状(かまぼこ状)に略均一に膨らませることがで
き、使用中にカバー本体が使用者の体に付着するのを防
止できる。 c.該サウナカバーをサウナ温風でドーム状に略均一に
膨らませることができるので、サウナ温風を該サウナカ
バー内で循環させることができ、該サウナカバー内全体
にサウナ温風を充満させることができ、該サウナカバー
内の内部温度,湿度を略均一に維持することができる。 d.立上り部がカバー本体の長手方向の両端部に形成さ
れているので、足先側や首側にも十分な空間を形成する
ことができ、足先側にサウナ温風が循環せずに足先が冷
えるのを防止できる。 e.カバー本体の長手方向縁部及び一方の立上り部の縁
部の三周縁部に重錘部を有しているので、サウナ温風を
該サウナカバー内に供給した際に、該サウナカバーが浮
き上がりサウナ温風がカバー本体の三周縁部から外部へ
漏洩するのを防止できる。 f.カバー本体内にサウナ温風を供給するサウナ温風発
生装置の吐出部を、重錘部を有した三周縁部の一部から
挿入した際に、重錘部で吐出部及び吐出部の周囲を押止
することができるので、サウナ温風発生装置の吐出部を
挿入した部分が大きく開くのを防止でき、サウナ温風が
漏洩するのを抑制できる。 g.カバー本体の三周縁部に重錘部を有しているので、
サウナカバーに供給するサウナ温風の風量を上げてもカ
バー本体が浮き上がらず、また、サウナカバーを大きく
膨らませることができ、該サウナカバー内で使用者が寝
返りしてもカバー本体が身体に付着することなく、使用
者の快適感を向上することができる。
【0016】ここで、カバー本体や立上り部の材質とし
ては、例えば、ポリエステルやポリ塩化ビニル,ポリア
ミド,ポリビニルアセタール,ポリアクリロニトリル,
ポリ塩化ビニリデン,ポリオレフィン等の防水性に富ん
だ合成樹脂製軟質フィルムやゴムラミネート膜材、若し
くは、これらを積層した防水製の複合品(不織布等の防
水布),防水加工を施したナイロン生地(レインコート
素材)やこれらに更にアルミニウム箔等の金属箔を積層
した積層物,これらの間に断熱シートを挟んだものや断
熱シートを挟んでキルティング加工したもの、あるい
は、包装用に使用されるエアキャップ等の緩衝用シート
等が用いられる。尚、金属箔を積層した積層物や断熱シ
ートを有したものを用いた場合、断熱性に優れサウナカ
バー内の温度を維持することができる。また、特に、弾
力性(こし)を有した材質の場合、該サウナカバーを使
用者に被せるだけで、略ドーム状のサウナ浴用の空間を
形成することができ使用性を向上できる。更に、洗濯等
のメンテナンス性に優れたものが好適に用いられる。
尚、該サウナカバーに抗菌・防汚加工を施してもよい。
これにより、雑菌やカビの繁殖を防止でき、さらに衛生
性を向上できる。
【0017】立上り部としては、略半円形状や半楕円形
状、若しくは、台形状等の多角形状等で使用者の体の上
方に空間を形成できる形状のものが用いられ、カバー本
体と一体に形成又は、カバー本体の長手方向の両端部に
縫着や溶着等により形成される。また、該サウナカバー
の使用時に他方(サウナ温風の吐出口の下流側)の立上
り部の一部を浮かせて該サウナカバー内の過剰なサウナ
温風を排出する空気抜き部とする代わりに、該下流側の
立上り部やカバー本体の所定部に空気抜き孔を形成して
もよい。これにより、該サウナカバーを使用者に被せる
だけで、該サウナカバー内に供給された過剰なサウナ温
風を、空気抜き孔から排出させることができ、該サウナ
カバーの設置作業性を向上できるとともに、使用者の首
の周囲から過剰なサウナ温風が漏れることがなく使用者
を息苦しくさせることがない。特に、首から離れた位置
に小径の空気抜き孔を形成した場合、該サウナカバー内
にサウナ温風が供給されて該サウナカバーが略ドーム状
に膨らんだ後に、過剰なサウナ温風を小径の空気抜き孔
から排出するとともに該サウナカバーのドーム状を維持
することができ、また、空気抜き孔から排出された過剰
なサウナ温風が使用者の鼻や口等に当たるのを防止し、
使用者を息苦しくさせることがない。更に、該サウナカ
バー内にサウナ温風を供給するサウナ温風発生装置の吐
出部をカバー本体の三周縁部の一部の下方から内部へ挿
入する代わりに、カバー本体の側面や一方の立上り部に
サウナ雰囲気導入口を穿設してもよく、更に、サウナ雰
囲気導入口の周囲にゴム等の弾性部材や摺動自在な紐等
からなりサウナ雰囲気導入口を絞ることができる絞り部
材を配設してもよい。これにより、サウナ温風発生装置
をサウナ雰囲気導入口に容易に連結することができ、特
に、サウナ雰囲気導入口の周囲に絞り部材を備えている
場合、サウナ雰囲気導入口からのサウナ温風の漏洩を抑
制することができる。
【0018】重錘部としては、カバー本体の縁部と首側
を除く一方の立上り部の縁部のサウナカバーの三周縁部
の縁部を折り返して溶着や縫着等で形成された袋部と、
袋部内に収納されたチェーンや数珠状の重錘,小径の金
属棒や金属片等の重錘,鉄粉等の金属粉を配合した合成
又は天然ゴム等製の棒状や板状等の重錘,又は袋部に収
納された防腐剤入りの加工澱粉や水等の液体,マンナン
やフェノールホルムアルデヒド樹脂等の高分子化合物や
凝集剤等からなるゲル化剤,粘性を有した粘土,砂や小
石,金属粒等の粒状物やこれらの混合物等からなる重錘
と、からなるものや、袋状に形成されたビニールチュー
ブや軟質チューブからなる重錘収納部に前記重錘を収納
して該サウナカバーの三周縁部に着脱自在に配設するも
の等、が用いられる。尚、重錘として吸水性高分子を用
いた場合は、使用時に吸水性高分子を収納した袋部や重
錘収納部内に水を注入することにより、吸水性高分子を
重錘として使用することができる。また、粒状物とゲル
化剤の混合物からなる重錘を袋部や重錘収納部に収納し
た場合、粒状物が袋部や重錘収納部内で偏るのを防止で
き、使用性を向上できる。
【0019】該サウナカバーの三周縁部に形成された袋
部と重錘からなる重錘部を使用する場合、重錘を袋部に
挿脱自在に収納するのが好ましい。これにより、該サウ
ナカバーの洗浄等のメンテナンス時に重錘を取り出すこ
とができるので、該サウナカバーのメンテナンスが容易
にできる。重錘を収納した重錘収納部からなる重錘部を
使用する場合、該サウナカバーに形成された袋部に挿脱
自在に収納してもよく、また、該サウナカバーの三周縁
部に重錘収納部を着脱できるベルト通し状の挿通部材
や、重錘収納部と該サウナカバーの三周縁部の所定部に
面ファスナー等の固定部材を配設してもよい。これによ
り、重錘収納部を所定の位置に保持することができ、確
実に該サウナカバーの三周縁部を押止することができ
る。また、重錘収納部からなる重錘部を使用した場合
は、重錘部を別に運ぶことができ、持ち運びがし易く運
搬性を向上できるとともに、該サウナカバーのメンテナ
ンス性を向上でき使用性の向上を図ることができる。
【0020】尚、カバー本体を支持する略逆U字状や半
円状,略台形状等に形成されたフレームを備えてもよ
い。これにより、フレームでカバー本体を支持できるの
で、フレームにカバー本体を被せるだけでカバー本体を
略ドーム状にしてサウナ浴用の空間を形成することがで
き、特に、カバー本体が軟質性素材で形成されている場
合にも、カバー本体の形状を確実に維持することができ
る。また、フレームをカバー本体に所定間隔で縫着や溶
着等により固定し、カバー本体を伸縮自在な蛇腹状に形
成してもよい。ここで、フレームとしては、ゴム製や合
成樹脂製等で軽量,折り畳み自在のものが好適である。
これにより、該サウナカバーの収納性や運搬性を向上で
きる。
【0021】本発明の請求項2に記載のサウナカバー
は、請求項1に記載の発明において、他方の前記立上り
部に形成された首開き部と、前記首開き部及び/又は前
記立上り部の縁部に配設された首側重錘部と、を備えた
構成を有している。
【0022】これにより、以下の作用を有する。 h.首開き部から使用者の首を出すことができるので、
首開き部が使用者の首にフィットし易く、肩部の立上り
部の縁部が浮き上がることなく、肩側からサウナ温風が
漏洩するのを抑制でき肩が冷えるのを防止できる。 i.首開き部を使用者の首に合わせるだけで、ワンタッ
チで該サウナカバーを使用者に装着することができるの
で、該サウナカバー装着の作業性を向上でき、サウナ浴
の準備が簡単にできる。 j.首開き部及び/又は立上り部の縁部に首側重錘部を
配設することにより、使用者の首や肩と首開き部や立上
り部との間に大きな間隙ができるのを防止でき、首側か
らサウナ温風が漏洩するのを抑制できる。
【0023】ここで、首側重錘部としては、カバー本体
の長手方向縁部及び一方の立上り部の縁部の該サウナカ
バーの三周縁部に配設された重錘部より軽いものが好適
に用いられる。これにより、使用者の首を強く圧迫する
のを防止でき、使用者に不快感を与えるのを防止でき
る。また、首側重錘部を配設する代わりに、立上り部の
縁部の一部を該サウナカバー内の過剰なサウナ温風を排
出する空気抜き部としてもよい。尚、首側重錘部として
は、重錘部と同様に、縁部に袋部を形成して袋部内に重
錘を収納したものや、袋状に形成された重錘収納部に重
錘を収納したもの等が用いられる。
【0024】本発明の請求項3に記載のサウナカバー
は、請求項1又は2に記載の発明において、前記カバー
本体の縁部及び/又は前記立上り部の縁部に延設された
囲繞縁部を備えた構成を有している。
【0025】これにより、以下の作用を有する。 k.該サウナカバーの設置時に囲繞縁部と設置面が接触
するため、該サウナカバーの周縁部と設置面との接触面
積が大きくなり、該サウナカバー内にサウナ温風を供給
した際に、該サウナカバーの周縁部からサウナ温風が漏
洩するのを防止できるとともに、該サウナカバー設置時
のカバー本体の安定性を向上できる。 l.囲繞縁部をカバー本体や立上り部の外周側に配設し
た場合、特に重錘を収納した重錘収納部からなる重錘部
を囲繞縁部上に配設することにより該サウナカバーの周
縁部側を押止することができ、該サウナカバーの浮き上
がりやサウナ温風の漏洩を防止できるとともに、重錘部
を容易に配設することができ該サウナカバーの設置作業
性を向上できる。 m.囲繞縁部をカバー本体や立上り部の内周側に配設し
た場合、該サウナカバー内にサウナ温風を供給した際
に、囲繞縁部とカバー本体や立上り部の接続部にサウナ
温風が当たり、該サウナカバーの周縁部からサウナ温風
が漏洩するのを防止できるとともに、該サウナカバーの
浮き上がりを防止できる。 n.囲繞縁部が設置面と接触し設置面との接触面積が大
きくなるとともに、カバー本体や立上り部の重量に加え
て囲繞縁部の重量を有しているので、該サウナカバーの
浮き上がりを防止する重錘部の重量を軽減することがで
きる。 o.首開き部に囲繞縁部を形成した場合、囲繞縁部をハ
イネック状に使用者の首に沿わせることができるため、
首開き部と首との間隙を減少することができ首側からの
サウナ温風の漏洩を抑制できる。 p.囲繞縁部により該サウナカバーの浮き上がりを防止
できるので、該サウナカバー内に供給するサウナ温風の
風量を増大することができ、使用者の快適感を向上でき
る。
【0026】ここで、囲繞縁部としては、カバー本体や
立上り部の周縁部の外側又は内側に延設したものが用い
られる。また、特に囲繞縁部をカバー本体や立上り部の
縁部の上方から外側に配設した場合、カバー本体や立上
り部の縁部と囲繞縁部の両方により、該サウナカバーの
周縁部からのサウナ温風の漏洩を二重に防止できる。
尚、囲繞縁部の幅を、囲繞縁部の基部からカバー本体や
立上り部の縁部までの長さより大きくするのが好まし
い。これにより、カバー本体や立上り部の縁部を設置面
に接触させるとともに、囲繞縁部を広い接触面積で設置
面と接触させることができ、より確実にサウナ温風の漏
洩を防止できる。重錘部としては、カバー本体や立上り
部の縁部側に配設する代わりに、囲繞縁部に配設しても
よく、また、カバー本体や立上り部の縁部側と囲繞縁部
の縁部の両方に重錘部を配設してもよい。この場合、よ
り確実に該サウナカバーの浮き上がりやサウナ温風の漏
洩を防止できる。また、囲繞縁部の設置面との接触面積
が大きく、かつ、カバー本体や立上り部の重量に加えて
囲繞縁部が重量を有するため、重錘部に重量の大きなチ
ェーンや鎖等の重錘を配設する代わりに、カバー本体や
立上り部の縁部にロープ等の紐状体を配設し、紐状体で
カバー本体や立上り部の縁部を絞ってもよい。更に、囲
繞縁部をカバー本体や立上り部に着脱自在に配設しても
よく、また、囲繞縁部を重錘部と兼用してもよい。
【0027】本発明の請求項4に記載のサウナカバー
は、可撓性を有した筒状のカバー本体と、前記カバー本
体の上端部に形成された絞止部と、を備えた構成を有し
ている。
【0028】これにより、以下の作用を有する。 q.椅子等に座った状態の使用者の頭側から該サウナカ
バーを被せ、首の部分で絞止部を絞るだけで、使用者の
体を該サウナカバーで囲んでサウナ浴用の空間を形成す
ることができ、容易に該サウナカバーを設置できる。 r.筒状のカバー本体に絞止部を形成するだけで該サウ
ナカバーを形成することができ、構造が簡単で生産性を
向上できるとともに、洗浄等のメンテナンスが容易にで
き、また、カバー本体が可撓性を有しているので自在に
折り畳んで収納することができる。
【0029】ここで、カバー本体の材質としては、例え
ば、ポリエステルやポリ塩化ビニル,ポリアミド,ポリ
ビニルアセタール,ポリアクリロニトリル,ポリ塩化ビ
ニリデン,ポリオレフィン等の防水性に富んだ合成樹脂
製軟質フィルムやゴムラミネート膜材、若しくは、これ
らを積層した防水製の複合品(不織布等の防水布),防
水加工を施したナイロン生地(レインコート素材)やこ
れらに更にアルミニウム箔等の金属箔を積層した積層
物,これらの間に断熱シートを挟んだものや断熱シート
を挟んでキルティング加工したもの、あるいは、緩衝用
シート等が用いられる。尚、金属箔を積層した積層物や
断熱シートを有したものを用いた場合、断熱性に優れサ
ウナカバー内の温度を維持することができる。また、特
に、弾力性(こし)を有した材質の場合、該サウナカバ
ーを使用者に被せるだけで、サウナ浴用の空間を形成す
ることができ使用者の体にカバー本体が付着せず不快感
を防止できるとともに、使用性を向上できる。更に、洗
濯等のメンテナンス性に優れたものが好適に用いられ
る。尚、カバー本体に抗菌・防汚加工を施してもよい。
これにより、雑菌やカビの繁殖を防止でき、さらに衛生
性を向上できる。また、カバー本体の下端部に、袋部と
袋部内に収納された砂や石,金属粒等の粒状物やゲル化
剤,液体若しくはこれらの混合物等の重錘とからなる重
錘部を備えてもよい。これにより、カバー本体内にサウ
ナ温風を供給した際に、カバー本体の下端部がはためき
サウナ温風がカバー本体の下端部から漏洩するのを防止
できる。
【0030】絞止部としては、カバー本体の上縁部を折
り返して溶着や縫着等で形成された挿通部と、挿通部に
摺動自在に挿通された紐等の紐状体と、を有したもの
や、更に、紐状体に摺動自在に取り付けられた絞止具を
有したもの等が用いられる。これにより、紐状体を引い
た後、紐状体を結束又は絞止具を紐状体の所定部で固定
することにより、使用者の首に合わせて絞止部を絞止す
ることができる。尚、絞止部にゴム等の弾性体を配設
し、予め絞止部を絞っていてもよい。これにより、カバ
ー本体を被るだけで該サウナカバーの設置ができる。絞
止具としては、紐状体が摺動自在に挿通され紐状体の所
定部で紐状体を押止,挟持等して紐状体との摺動を止め
ることができるものが用いられる。
【0031】本発明の請求項5に記載のサウナカバー
は、請求項4に記載の発明において、 a.前記カバー本体の下端部に配設固定された底部、
b.前記カバー本体の側面に開口されたサウナ雰囲気導
入口、c.前記カバー本体の側面に開口された開口部、
の内いずれか1以上を備えた構成を有している。
【0032】これにより、以下の作用を有する。s.カ
バー本体の下端部に底部を有しているので、サウナ浴に
より発生した水滴を底部に溜めることができ、該サウナ
カバーの設置面を濡らすことがなく室内でも該サウナカ
バーを使用することができる。 t.サウナ雰囲気導入口を有しているので、サウナ温風
発生装置をサウナ雰囲気導入口に連結してサウナ温風を
カバー本体内に供給することができ、カバー本体の下端
部を捲り上げてサウナ温風発生装置と連結することがな
いため、カバー本体の下端部に間隙ができず、サウナ温
風の漏洩を防止できる。 u.カバー本体の側面に開口部を有しているので、特
に、該サウナカバーを高齢者や身障者等の要介護者に使
用した際に、介護者が開口部からカバー本体内に手を入
れて要介護者の体の洗浄や拭き取り等をすることができ
る。
【0033】ここで、サウナ雰囲気導入口や開口部とし
ては、カバー本体の側面の所定部を穿設し、周囲にゴム
等の弾性部材や紐状体を配設して穿設部が伸縮自在又は
絞り込み自在に形成するのが好ましい。これにより、サ
ウナ雰囲気導入口にサウナ温風発生装置を連結した際に
サウナ雰囲気導入口に間隙ができるのを防止でき、ま
た、開口部の未使用時に開口部からサウナ温風が多量に
漏洩するのを抑制できる。また、開口部に筒状に形成さ
れた腕カバー部を連接してもよく、更に、腕カバー部の
先端部にゴム等の弾性部材を配設して伸縮部を形成して
もよい。これにより、腕カバー部に腕を通して開口部か
らカバー本体内に手を入れることができるので、カバー
本体内で介護者の洗浄や拭き取り等の作業をする際にカ
バー本体が大きく動くことがなく作業性を向上できると
ともに、伸縮部を有しているので、腕カバー部の未使用
時にサウナ温風が外部へ多量に漏洩するのを防止でき
る。更に、カバー本体に開閉自在なファスナー等からな
る開閉部を形成してもよい。これにより、開閉部からカ
バー本体内への出入りができ、カバー本体内への出入り
が容易にできる。
【0034】本発明の請求項6に記載のサウナカバー
は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の発明にお
いて、前記カバー本体が、表層側と裏層側の二層からな
るカバー部材と、前記表層側の所定部に形成された断熱
シート挿脱口部と、前記断熱シート挿脱口部から前記カ
バー部材内に挿脱自在に挿入された断熱シートと、を備
えた構成を有している。
【0035】これにより、以下の作用を有する。 t.断熱シートがカバー部材に挿脱自在に挿入されてい
るので、カバー本体の洗濯等のメンテナンス時に断熱シ
ートを取り外すことができ、カバー本体のメンテナンス
性を向上できる。 u.カバー本体が、カバー部材と断熱シートとからなる
ため、カバー本体の断熱性に優れ冬期において該サウナ
カバー内の温度を維持することができる。
【0036】ここで、カバー部材としては、ポリエステ
ルやポリ塩化ビニル,ポリアミド,ポリビニルアセター
ル,ポリアクリロニトリル,ポリ塩化ビニリデン,ポリ
オレフィン等の防水性に富んだ合成樹脂製軟質フィルム
やゴムラミネート膜材、若しくは、これらを積層した防
水性の複合品(不織布等の防水布)、防水加工を施した
ナイロン生地(レインコート素材)等が用いられ、特
に、洗濯等に耐える耐久性の高いものが好適に用いられ
る。また、カバー部材の裏層側(使用者の身体に触れる
側)のみ防水性素材で形成し、表層側を他の素材で形成
してもよい。これにより、該サウナカバーの外観を向上
できデザイン性を向上できる。また、カバー部材の断熱
シート挿脱口部としては、カバー部材の縁部や表層側中
央部等にカバー本体の長手方向や短手方向に直線状に切
り裂いて形成したものや、表層側中央部に円形状や四角
形状等の多角形状に開口したもの等が用いられ、断熱シ
ートが断熱シート挿脱口部からカバー部材の表層側と裏
層側の間のカバー部材内に挿入される。また、断熱シー
ト挿脱口部にファスナー等の開閉具や、断熱シート挿脱
口部を開閉する開閉蓋部を配設してもよい。また、カバ
ー部材内及び断熱シートにスナップ等の係止具を配設し
てもよい。これにより、カバー部材内で断熱シートを係
止することができカバー部材内に挿入した断熱シートが
使用中にずれて偏るのを防止できる。断熱シートとして
は、綿で薄く形成した繊維質断熱シートやポリエチレン
やポリプロピレン,ポリウレタン等の発泡シート等で形
成された多孔質断熱シート等が用いられる。更に、請求
項1乃至3の内いずれか1項に記載のサウナカバーの立
上り部を、カバー本体と同様にカバー部材と断熱シート
で形成してもよい。これにより、更に該サウナカバーの
断熱性を向上できる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1におけるサウナカバーについて、以下図面を用い
て説明する。
【0038】図1(a)は実施の形態1におけるサウナ
カバーの一部破断全体斜視図であり、図1(b)は実施
の形態1における重錘の斜視図である。図1において、
1は本発明の実施の形態1におけるサウナカバー、2
a,2bは長手方向の両端部に形成された立上り部、2
cは立上り部2a,2bの円弧状の立上り縁部、3は立
上り部2a,2bの立上り縁部2cに固定された防水性
に富んだ合成樹脂軟質フィルムや防水加工を施したナイ
ロン生地(レインコート素材等)にアルミニウム箔等の
金属箔を積層した積層物からなる可撓性のカバー本体、
4は一方の立上り部2aを半円状に切り欠いて形成した
首開き部、5は立上り部2a側を除くカバー本体3の長
手方向縁部及び立上り部2bの縁部のサウナカバー1の
三周縁部を折り返して端部を溶着や縫着等で固定し袋状
に形成された袋部5aからなる重錘部、5bは重錘部5
に開口され袋部5aに連通し重錘が挿脱される挿入孔
部、5′は立上り部2aの縁部を折り返して形成され重
錘部5の袋部5aと連通した袋部5aからなる首側重錘
部、6,6′は砂や小石等の粒状物とゲル化剤の混合物
が収納,密封されポリエチレン等の合成樹脂製のフィル
ムで袋状に形成された重錘収納部6aからなる折り曲げ
自在な重錘、7は首開き部4の縁部を折り返して形成さ
れた袋部7aからなる首側重錘部、7bは首側重錘部7
に開口され袋部7aに連通した挿入孔部、8はカバー本
体3の立上り部2b側に穿設されたサウナ雰囲気導入口
である。
【0039】ここで、実施の形態1のサウナカバー1
は、立上り部2a,2bはカバー本体3と別に形成さ
れ、カバー本体3の各縁部に縫着又は接着や溶着等によ
り取り付けられて形成されている。尚、立上り部2a,
2bはカバー本体3と同素材又は別素材で形成されてい
る。また、重錘部5,5′,首側重錘部7としては、挿
入孔部5b,7bから袋部5a,7aに挿脱自在に重錘
6,6′が挿入される。尚、重錘6′としては、重錘6
より軽量に形成され首側重錘部7の袋部7aに挿入され
て使用される。これにより、首側重錘部7の重錘6′で
サウナカバー1の使用者の首を圧迫するのを防止し、使
用者に不快感を与えるのを防止できる。尚、重錘6,
6′としては、砂や小石等の粒状物とゲル化剤の混合物
が収納,密封された重錘収納部6aからなるものの他、
チェーンや金属片等又は、水等の液体や水を吸収させた
吸水性高分子等を用いてもよい。更に、重錘部5,5′
の袋部5aとしては、重錘部5,5′で連通させて形成
する代わりに、各々別々に形成してもよい。この場合、
重錘部5′にも挿入孔部が形成される。また、挿入孔部
5b,7bとしては、重錘部5,7の中央部に形成する
代わりに、重錘部5,7の一端部に形成してもよく、ま
た、挿入孔部5b,7bに蓋部を形成してもよい。これ
により、袋部5a,7a内に挿入された重錘6,6′
が、サウナカバー1の使用中に挿入孔部5b,7bから
抜け出るのを防止できる。
【0040】以上のように構成された実施の形態1にお
けるサウナカバーについて、以下その使用方法を図面を
用いて説明する。図2は実施の形態1におけるサウナカ
バーの使用状態を示す全体斜視図である。図2におい
て、9は使用者Mが横臥したベッドマット、10は枕、
11はベッドマット9上に敷設された防水シーツ、12
はサウナ温風発生装置、12aはサウナ温風発生装置1
2とカバー本体3のサウナ雰囲気導入口8を連結した折
り曲げ自在な管状物からなる連結管である。尚、サウナ
雰囲気導入口8の周縁にゴム等の弾性体や紐等を配設し
てもよい。これにより、サウナ雰囲気導入口8に連結管
12aを挿着した際にサウナ雰囲気導入口8を連結管1
2aに合わせて絞ることができ、連結管12aを隙間な
く挿着することができ、サウナ温風の漏洩を防止でき
る。
【0041】まず、ベッドマット9に防水シーツ11を
敷設し、次いで、使用者Mを防水シーツ11上に横臥さ
せる。ここで、使用者Mが高齢者や身障者等の要介護者
の場合は、ベッドマット9上に横臥している要介護者の
体を左右に起こしながら、シーツ交換の要領で防水シー
ツ11をベッドマット9上に敷設する。次に、袋部5
a,7aの挿入孔部5b,7bに重錘6,6′を挿入し
重錘部5,5′,首側重錘部7を形成したカバー本体3
を使用者Mの体の上方から被せて使用者Mの体を覆い、
首開き部4を使用者Mの首に合わせる。次いで、サウナ
雰囲気導入口8とサウナ温風発生装置12を連結管12
aで連結し、サウナ温風発生装置12で発生したサウナ
温風を連結管12aを介してサウナ雰囲気導入口8から
サウナカバー1内へ供給してサウナカバー1内でサウナ
浴を行う。ここで、サウナ温風でカバー本体3の全体が
略ドーム状に膨れた後は、首開き部4から離れた重錘部
5′の一部を少し浮かせ、サウナカバー1内の過剰なサ
ウナ温風を少しずつ逃がしながらカバー本体3を略ドー
ム状に維持する。
【0042】尚、サウナカバー1を高齢者や身障者等の
要介護者に使用して要介護者を寝かせたまま要介護者の
シャワー浴を行う場合は、防水シーツの代わりに、枠を
有した浴槽や枠体と防水シーツからなる簡易浴槽等が用
いられる。これにより、ベッドマット9上に水が漏れて
濡れるのを防止できる。
【0043】以上のように実施の形態1におけるサウナ
カバーは構成されているので、以下の作用を有する。 (1)横臥した状態のサウナ入浴者(使用者)の上方に
該サウナカバーをかぶせるだけで容易にサウナ浴用の空
間を形成することができるとともに、該サウナカバーが
可撓性を有しているので、自在に折り畳んで収納するこ
とができる。 (2)立上り部を有しているので、該サウナカバー内に
サウナ温風を供給した際に、該サウナカバーを略ドーム
状に膨らませることができ、サウナ温風を該サウナカバ
ー内で循環させて略均一にサウナ温風を該サウナカバー
内に充満させることができ該サウナカバー内の温度や湿
度を略均一に保持できサウナ浴の性能を向上させること
ができるとともに、使用時にカバー本体が使用者の体に
付着するのを防止し不快感を与えることがないので快適
性を向上できる。 (3)該サウナカバーの三周縁部に重錘部を有し、一方
の立上り部の縁部と首開き部の縁部に首側重錘部を有し
ているので、該サウナカバーが軽量で薄手の材質で形成
されてもサウナ温風による該サウナカバーの浮き上がり
や、該サウナカバーの三周縁部や首開き部からのサウナ
温風の漏洩を確実に防止でき、サウナ浴効果を向上でき
る。 (4)立上り部に首開き部を有しているので、首開き部
を首に合わせることができ該サウナカバーの設置作業性
を向上できるとともに、首に沿って立上り部の縁部が浮
き上がり肩側に隙間ができるのを防止でき、首の周囲や
肩からのサウナ温風の漏洩を防止しサウナ浴効果を向上
できる。 (5)重錘部が、カバー本体や立上り部の縁部に形成さ
れた袋部と、袋部に挿脱自在に挿入される重錘収納部か
らなる折り曲げ自在な重錘と、からなるため、該サウナ
カバーの洗濯等のメンテナンス時に重錘を袋部から取り
出すことができ、メンテナンス性を向上させることがで
きるとともに、該サウナカバーの搬送性を向上できる。
【0044】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おけるサウナカバーについて、以下図面を用いて説明す
る。
【0045】図3は実施の形態2におけるサウナカバー
の一部破断全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様
のものには同一の符号を付して説明を省略する。図3に
おいて、20は実施の形態2におけるサウナカバー、2
1は立上り部2a,2bの円弧状の立上り縁部2cに固
定された可撓性のカバー本体、21aは表層側と裏層側
の二層からなり防水性に富んだ合成樹脂製軟質フィルム
等で形成されたカバー部材、21bはカバー部材21a
の表層側と裏層側の間のカバー部材21a内に挿脱自在
に挿入された断熱シート、21cはカバー本体21の表
層側中央部にカバー本体21の長さ方向に一直線状に切
り裂いて形成され断熱シート21bがカバー本体21内
に挿脱される断熱シート挿脱口部、21dは断熱シート
挿脱口部21cを覆うように形成されたカバー部材21
aの表層側の重なり部、22はカバー本体21や立上り
部2a,2bの下縁部の外側に延設された囲繞縁部、2
2aは首開き部4の縁部に帯状に形成された首側囲繞縁
部、23は囲繞縁部22のカバー本体21側の所定部に
複数配設された面ファスナー、24は金属片や液体,砂
等が収納された軟質チューブ等の袋状の重錘収納部から
なり面ファスナー23に着脱自在に配設された重錘部で
ある。ここで、立上り部2a,2bとしては、防水性に
富んだ合成樹脂軟質フィルムにアルミニウム箔等の金属
箔を積層した積層物からなる可撓性のもので形成する代
わりに、カバー本体21と同様に、断熱シート挿脱口部
を有したカバー部材と断熱シートとからなるもので形成
してもよい。
【0046】尚、囲繞縁部22に面ファスナー23を配
設せず、重錘部24を囲繞縁部22上に配設するだけで
もよい。また、重錘部24の代わりに、バスタオル等を
囲繞縁部22上に配設してもよい。更に、重錘部が長尺
な重錘収納部からなる場合、面ファスナー23の代わり
に、ベルト通し状に形成された紐や帯材からなる挿通部
材を囲繞縁部22に所定間隔をあけて形成し重錘部を挿
通部材に挿通して配設してもよい。重錘部24として
は、カバー本体21側に配設する代わりに囲繞縁部22
の周縁部側に配設してもよく、また、カバー本体21側
と囲繞縁部22の周縁部側の両方に配設してもよい。特
に、カバー本体21側と囲繞縁部22の周縁部側の両方
に配設した場合、より確実にサウナカバー20の囲繞縁
部22を押止することができ、サウナ温風の囲繞縁部2
2からの漏洩を防止できる。以上のように構成された実
施の形態2におけるサウナカバー20は、実施の形態1
と同様に使用者の体に被せて使用される。尚、サウナカ
バー20を洗濯する場合や、サウナカバー20を夏期に
使用する場合等は、断熱シート21bは、カバー本体2
1のカバー部材21aの断熱シート挿脱口部21cから
取り出される。
【0047】以上のように実施の形態2におけるサウナ
カバーは構成されているので、実施の形態1の作用に加
えて、以下の作用を有する。 (1)カバー本体や立上り部の縁部に囲繞縁部を有して
いるので、該サウナカバーの周縁部とベッドマット等の
設置面との接触面積が大きくなるため、該サウナカバー
内にサウナ温風を供給した際に、該サウナカバーの周縁
部からのサウナ温風の漏洩を防止できるとともに、該サ
ウナカバーの設置安定性を向上できる。 (2)カバー本体や立上り部の縁部に囲繞縁部を有して
いるので、囲繞縁部上に重錘部を配設するだけで囲繞縁
部からのサウナ温風の漏洩を防止できるとともに、重錘
部が独立して形成されているので、重錘部の着脱が容易
で設置作業性や運搬性を向上できるとともに、該サウナ
カバーの洗浄等のメンテナンス性を向上できる。 (3)首開き部に帯状の首側囲繞縁部を有しているの
で、首側囲繞縁部を使用者の首にハイネック状に沿わせ
ることができ、首開き部と首との間が大きく開くのを防
止でき首側からのサウナ温風の漏洩を抑制でき、鼻や口
にサウナ温風が直接当たるのを抑制でき、息苦しくなく
快適に使用できる。 (4)カバー本体が、カバー部材と、カバー部材に挿脱
自在な断熱シートからなるため、該サウナカバーの洗濯
等のメンテナンス時には断熱シートをカバー部材の断熱
シート挿脱口部から取り外すことができメンテナンス性
を向上できるとともに、夏期等には断熱シートを取り外
して使用できる等、該サウナカバーの使用性を向上でき
る。 (5)カバー部材に、断熱シートを挿脱する断熱シート
挿脱口部と、断熱シート挿脱口部の上方に形成された重
なり部を有しているので、断熱シートの挿脱が容易にで
きるとともに、使用中にカバー部材内に収納した断熱シ
ートが断熱シート挿脱口部から出てくるのを防止でき
る。
【0048】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おけるサウナカバーについて、以下図面を用いて説明す
る。
【0049】図4は実施の形態3におけるサウナカバー
の全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものに
は同一の符号を付して説明を省略する。図4において、
30は実施の形態3におけるサウナカバー、31は立上
り部2a,2bの円弧状の立上り縁部2cに固定された
防水性に富んだ合成樹脂軟質フィルムにアルミニウム箔
等の金属箔を積層した積層物からなる可撓性のカバー本
体、32はカバー本体31や立上り部2a,2bの縁部
に延設されカバー本体31の内側に折曲された囲繞縁
部、32aは首開き部4の両側の立上り部2aの縁部に
延設された囲繞縁部、32bは囲繞縁部32,32aの
折曲部である。ここで、実施の形態3では、囲繞縁部3
2,32aで重錘部を兼用しているが、サウナ温風の温
風量が大きい場合はカバー本体31や立上り部2a,2
bの縁部や首開き部4に実施の形態1と同様に重錘部を
配設してもよい。以上のように構成された実施の形態3
におけるサウナカバーは、図4に示すように、囲繞縁部
32,32aをカバー本体31や立上り部2a,2bの
内側に折曲して使用者の上方に被せ、実施の形態1と同
様に使用される。
【0050】以上のように実施の形態3におけるサウナ
カバーは構成されているので、実施の形態1又は2の作
用に加えて、以下の作用を有する。 (1)カバー本体や立上り部の内側に折曲された囲繞縁
部を有しているので、該サウナカバー内にサウナ温風を
供給した際にサウナ温風が折曲部に当たり、該サウナカ
バーが浮き上がり難く、該サウナカバーの周縁部からの
サウナ温風の漏洩を防止できる。 (2)囲繞縁部がカバー本体や立上り部の内側に折曲さ
れているとともにベッドマット等との接触面積が大きい
ので、囲繞縁部を重錘部と兼用させ重錘部の代わりとし
て重錘部を省略することができ、該サウナカバーの生産
性を向上できる。
【0051】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おけるサウナカバーについて、以下図面を用いて説明す
る。
【0052】図5は実施の形態4におけるサウナカバー
のフレームの斜視図であり、図6は実施の形態4におけ
るサウナカバーの一部破断全体斜視図である。尚、実施
の形態2と同様のものには同一の符号を付して説明を省
略する。図5において、40はポリエチレンやポリプロ
ピレン等の合成樹脂や竹材で略逆U字状に形成されたフ
レーム、41はフレーム40の逆U字状のカバー支持
部、42はカバー支持部41の両端に形成された脚部で
ある。ここで、フレーム40の脚部42は、フレーム4
0を設置した際に倒れ難いように、幅広に形成されてい
る。これにより、脚部42の設置面積が大きくなり、フ
レーム40の安定性を向上できる。また、フレーム40
としては、カバー支持部41の長さ方向の中央部で折り
畳み自在に形成されると、搬送時や収納時に場所をとら
ないので好適に使用される。図6において、21′は防
水性に富んだ合成樹脂軟質フィルムや防水加工を施した
ナイロン生地(レインコート素材等)にアルミニウム箔
等の金属箔を積層した積層物からなる可撓性のカバー本
体、43はカバー本体21′をフレーム40のカバー支
持部41で支持した実施の形態4におけるサウナカバー
である。尚、実施の形態4における囲繞縁部22は、カ
バー本体21′や立上り部2a,2bの縁部の上方から
外側に配設され、図6に示すように、囲繞縁部22が取
り付けられた位置からカバー本体21′や立上り部2
a,2bの縁部までの長さより、囲繞縁部22の幅が大
きく形成され、カバー本体21′や立上り部2a,2b
の縁部の設置面積より囲繞縁部22の設置面積の方が大
きくなっている。ここで、フレーム40としては、実施
の形態4におけるサウナカバー43に使用するだけでな
く、実施の形態1乃至3に記載のサウナカバー1,2
0,30に同様に使用してもよい。
【0053】以上のように構成されたサウナカバー43
を用いてサウナ浴を行う場合、実施の形態1と同様に、
ベッドマット9に防水シーツ11を敷設し、使用者を防
水シーツ11上に横臥させた後、フレーム40を使用者
の首側,足側及び胴体部分の所定部に設置し、次いで、
カバー本体21′をフレーム40に覆設しながらサウナ
カバー43で使用者の体を覆う。ここで、実施の形態2
と同様に囲繞縁部22にバスタオル又は重錘を収納した
重錘収納部からなる重錘部を配設してもよい。これによ
り、サウナカバー43の浮き上がりや、囲繞縁部22か
らサウナ温風が漏洩するのをより確実に防止できる。次
に、実施の形態1と同様に、サウナ温風発生装置(図示
せず)によりサウナ雰囲気導入口8からサウナカバー4
3内にサウナ温風を供給してサウナカバー43内でサウ
ナ浴を行う。尚、フレーム40としては、カバー本体2
1′の所定部に縫着等により固定してもよい。この場
合、ベッドマット9上に横臥した使用者の上方にフレー
ム40ごとサウナカバー43を設置し、カバー本体2
1′をアコーディオン状に延ばして設置することにより
使用者の体を覆うことができる。また、サウナカバー4
3の未使用時には、サウナカバー43を長さ方向に縮め
て収納される。
【0054】以上のように実施の形態4におけるサウナ
カバーは構成されているので、実施の形態1又は2の作
用に加えて、以下の作用を有する。 (1)フレームでカバー本体を支持しているので、フレ
ームにカバー本体を被せるだけで容易にカバー本体を略
ドーム状にしてサウナ浴用の空間を形成することがで
き、該サウナカバーの設置時に使用者の体にカバー本体
が付着するのを確実に防止できる。 (2)カバー本体や立上り部の縁部の上方から外側に囲
繞縁部を配設しているので、カバー本体や立上り部の縁
部と囲繞縁部の両方で、該サウナカバーの周縁部からサ
ウナ温風が漏洩するのを確実に防止することができる。
【0055】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
おけるサウナカバーについて、以下図面を用いて説明す
る。
【0056】図7は実施の形態5におけるサウナカバー
の全体斜視図であり、図8は実施の形態5におけるサウ
ナカバーの絞止部を示す要部断面図である。図7におい
て、50は実施の形態5におけるサウナカバー、51は
筒状に形成された防水性に富んだ前述の合成樹脂軟質フ
ィルムにアルミニウム箔等の金属箔を積層した積層物か
らなる可撓性のカバー本体、51aはカバー本体51の
下端縁部を折り返して端部を溶着や縫着等で固定し袋状
に形成された重錘部、51bは重錘部51aに開口され
実施の形態1に記載の重錘6が挿脱される挿入孔部、5
2はカバー本体51の上端部に形成された絞止部、53
は絞止部52を形成するためにカバー本体51の上端部
を折り返して溶着や縫着等で形成された挿通部、54は
挿通部53に摺動自在に挿通された紐等の紐状体、55
は紐状体54が摺動自在に挿通され紐状体54の所定部
で固定できる絞止具、56はカバー本体51の側面に開
口されたサウナ雰囲気導入口である。ここで、カバー本
体51としては、実施の形態2と同様に、表層側と裏層
側の二層からなるカバー部材を用いてカバー部材の表層
側の所定部に断熱シートが挿脱できる断熱シート挿脱口
部を形成し、断熱シート挿脱口部からカバー部材の表層
側と裏層側の間のカバー部材内に断熱シートを挿入した
ものを用いてもよい。また、カバー部材内と断熱シート
にスナップ等の係止具を配設し、カバー部材内に挿入し
た断熱シートをカバー部材内の係止具に係止してもよ
い。これにより、カバー部材内で断熱シートがずれるの
を防止できる。また、サウナ雰囲気導入口56の周囲に
ゴム等の弾性体や紐等を配設してもよい。これにより、
サウナ雰囲気導入口56にサウナ温風発生装置を連結し
た際にサウナ雰囲気導入口56を絞ることができるの
で、大きな間隙ができるのを防止でき、サウナ雰囲気導
入口56からサウナ温風が漏洩するのを抑制できる。図
8において、57は略球体状の絞止具55の絞止具本
体、57aは絞止具本体57の側面に貫通され紐状体5
4が挿通される貫通孔部、57bは貫通孔部57aと略
垂直に穿設された操作具用孔部、58は操作具用孔部5
7bの下方に位置するように絞止具本体57内に立設さ
れたコイルバネ、59は頭部59aと下面がコイルバネ
58に固定され操作具用孔部57bに上下動自在に挿入
された軸部59bを有した操作具、59cは操作具59
の軸部59bに軸心と略直角に貫通され紐状体54が挿
通される貫通孔部である。尚、紐状体54は、図8に示
すように、貫通孔部57a,59cに挿通されている。
【0057】以上のように構成された実施の形態5にお
けるサウナカバーについて、以下その使用方法を図面を
用いて説明する。図9は実施の形態5におけるサウナカ
バーの使用状態を示す全体斜視図である。尚、実施の形
態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略す
る。図9において、60は使用者Mが座る椅子である。
サウナカバー50を用いてサウナ浴を行う場合、浴室等
に椅子60を設置して椅子60に使用者Mを座らせた
後、挿入口部51bから重錘部51aに実施の形態1と
同様に重錘6を挿入したサウナカバー51を使用者Mの
頭側から被せ、次いで、使用者Mの首に合わせて絞止部
52を絞止(シャーリング)する。ここで、絞止部52
を絞止(シャーリング)する際、絞止具55の操作具5
9の頭部59aを指で押して貫通孔部57a,59cが
略同一直線上になるようにし、紐状体54を引いて絞止
部52を絞り、所定の位置で操作具59から指を離す。
これにより、コイルバネ58により操作具59が上方へ
移動して貫通孔部57a,59cがずれて、図8に示す
ように、操作具59の貫通孔部59cと絞止具本体57
で紐状体54が挟持される。次に、サウナカバー50の
サウナ雰囲気導入口56に連結管12aを連結してサウ
ナ温風発生装置12とサウナカバー50を連結し、サウ
ナ温風発生装置12で発生したサウナ温風を連結管12
aを介してサウナ雰囲気導入口56からカバー本体51
内へ供給してサウナカバー50内でサウナ浴を行う。
【0058】以上のように実施の形態5におけるサウナ
カバーは構成されているので、以下の作用を有する。 (1)椅子に使用者を座らせ、使用者の頭側から該サウ
ナカバーを被せ、絞止部を首の部分に合わせて絞るだけ
で、使用者の体を該サウナカバーで囲んでサウナ浴用の
空間を容易に形成することができる。 (2)筒状のカバー本体に絞止部を形成するだけで該サ
ウナカバーを容易に形成することができるので、構造が
簡単で生産性を向上できるとともに、洗浄等のメンテナ
ンス性を向上できる。 (3)サウナ温風発生装置を連結するサウナ温風導入口
を有しているとともに、サウナ温風導入口の周囲に弾性
体や紐等を配設しているので、サウナ温風発生装置をサ
ウナカバーに連結した際に大きな間隙ができるのを防止
でき、サウナ温風導入口からサウナ温風が漏洩するのを
抑制できる。 (4)絞止部に、紐状体と絞止具を有しているので、紐
状体を引いて絞止部を絞り、絞止具で紐状体を固定する
だけで、容易に絞止部を首に合わせてシャーリングする
ことができ、該サウナカバーを容易に装着することがで
きる。
【0059】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
おけるサウナカバーについて、以下図面を用いて説明す
る。
【0060】図10は実施の形態6におけるサウナカバ
ーの全体斜視図である。尚、実施の形態5と同様のもの
には同一の符号を付して説明を省略する。図10におい
て、70は実施の形態6におけるサウナカバー、71は
筒状に形成された防水性に富んだ合成樹脂軟質フィルム
にアルミニウム箔等の金属箔を積層した積層物からなる
可撓性のカバー本体、71aはカバー本体71の下端部
に形成された可撓性の底部、72はカバー本体71の側
面に開口された開口部、72aは開口部72に連接され
た筒状の腕カバー部、72bは腕カバー部72aの先端
部に配設されたゴム等の弾性体からなる伸縮部である。
尚、カバー本体71の所定部に開閉自在なファスナー等
からなる開閉部を形成してもよい。これにより、サウナ
カバー70内への出入りが容易にできる。以上のように
構成された実施の形態6におけるサウナカバーは、使用
者をサウナカバー70内に入れてサウナカバー70で使
用者を囲い、実施の形態5と同様に使用される。
【0061】以上のように実施の形態6におけるサウナ
カバーは構成されているので、実施の形態5の作用に加
えて、以下の作用を有する。 (1)カバー本体の下端部に底部を有しているので、サ
ウナ浴により発生した水滴を底部に溜めることができる
ため、該サウナカバーの設置面を濡らすことがなく室内
でも使用でき、特に、入浴の困難な高齢者や身障者等の
要介護者に使用する場合、脱衣所で該サウナカバーを用
いてサウナ浴を行った後に浴室でシャワー浴を行うこと
もでき使用性を向上できる。 (2)カバー本体の側面に開口部を有し、かつ開口部に
腕カバー部を有しているので、特に、該サウナカバーを
高齢者や身障者等の要介護者に使用する際に、介護者が
腕カバー部に手を通して開口部からカバー本体内に手を
入れて要介護者の体の洗浄や拭き取りをすることがで
き、使用性を向上できる。 (3)腕カバー部の周囲にゴム等の弾性体からなる伸縮
部を有しているので、腕カバー部の未使用時にサウナカ
バー内のサウナ温風が多量に漏洩するのを防止できると
ともに、腕カバー部が腕の動きに応じて動くため、作業
性を向上できる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明におけるサウナカバ
ーによれば、以下の優れた効果を実現できる。
【0063】請求項1に記載の発明によれば、 (1)カバー本体の長手方向の両端部に形成された立上
り部を有しているので、横臥した状態のサウナ入浴者
(使用者)の上方に該サウナカバーを被せるだけで、容
易にサウナ浴用の空間を形成することができ使用性に優
れるとともに、カバー本体が可撓性を有しているので、
該サウナカバーを自在に折り畳んで収納することができ
収納性や搬送性に優れる。 (2)カバー本体の長手方向の両端部に立上り部を有し
ているので、該サウナカバー内にサウナ温風を供給した
際に、該サウナカバーを略ドーム状に膨らませることが
でき、使用中にカバー本体が使用者の体に付着するのを
防止でき、使用者に不快感を与えるのを防止できる。 (3)該サウナカバーをサウナ温風で略ドーム状に膨ら
ませることができるので、該サウナカバー内でサウナ温
風を循環させることができ、該サウナカバー内全体にサ
ウナ温風を充満させて該サウナカバー内の湿度や温度を
略均一に維持することができ、サウナ浴効果に優れる。 (4)立上り部を有し、該サウナカバーをサウナ温風で
略均一に膨らませることができるので、使用者の足側や
首側にも十分な空間を形成することができ、足側にもサ
ウナ温風が十分に循環して足先が温まり、従来のように
足先が冷えることがなくサウナ浴効果に優れる。 (5)カバー本体の長手方向縁部及び一方の立上り部の
縁部の該サウナカバーの三周縁部に重錘部を有している
ので、サウナ温風を該サウナカバー内に供給した際に、
該サウナカバーが浮き上がり、サウナ温風が周縁部から
外部へ漏洩するのを確実に防止できるとともに、サウナ
温風の風量を上げてもカバー本体が浮き上がらず、該サ
ウナカバーを大きく膨らませることができ、該サウナカ
バー内で使用者が寝返りしてもカバー本体が身体に付着
することなく使用者の快適感を向上できる。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、 (6)立上り部に形成された首開き部を有しているの
で、首開き部から使用者の首を出すことができ、首開き
部を使用者の首に沿わせることができるため、使用者の
肩部の立上り部の縁部が浮き上がることがなく、肩側か
らサウナ温風が漏洩するのを防止できるとともに、肩が
冷えるのを防止できる。 (7)首開き部を使用者の首に合わせるだけで、ワンタ
ッチで該サウナカバーを使用者に装着することができる
ので、該サウナカバーの装着の作業性を向上できサウナ
浴の準備が簡単にでき使用性に優れる。 (8)首開き部及び/又は立上り部の縁部に首側重錘部
を配設することにより、使用者の首と首開き部や立上り
部との間に大きな間隙ができるのを防止でき、首側から
サウナ温風が漏洩するのを抑制でき、サウナ浴効果を向
上できる。
【0065】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加えて、 (9)該サウナカバーの設置時に、囲繞縁部と設置面が
接触するため、該サウナカバーの周縁部と設置面との接
触面積が大きくなり、該サウナカバー内にサウナ温風を
供給した際に、該サウナカバーの周縁部からサウナ温風
が漏洩するのを防止できるとともに、該サウナカバー設
置時の安定性を向上できる。 (10)囲繞縁部をカバー本体や立上り部の外周側に配
設した場合、特に重錘を収納した重錘収納部からなる重
錘部を囲繞縁部上に配設することによりカバー本体や立
上り部の縁部側を押止することができ、該サウナカバー
の浮き上がりやサウナ温風の漏洩を防止できるととも
に、重錘部を容易に配設することができ該サウナカバー
の設置作業性に優れる。 (11)囲繞縁部をカバー本体や立上り部の内周側に配
設した場合、該サウナカバー内にサウナ温風を供給した
際に、囲繞縁部の折曲部にサウナ温風が当たり、該サウ
ナカバーの周縁部からのサウナ温風を漏洩を防止できる
とともに、該サウナカバーの浮き上がりを防止できる。 (12)囲繞縁部が設置面と接触し、設置面との接触面
積が大きくなるとともに、カバー本体や立上り部の重量
に加えて囲繞縁部の重量を有しているので、該サウナカ
バーの浮き上がりを防止する重錘部の重量を軽減するこ
とができ、その結果、該サウナカバーの搬送性や取り扱
い性を向上できる。 (13)首開き部に囲繞縁部を形成した場合、囲繞縁部
をハイネック状に使用者の首に沿わせることができるた
め、首開き部と首との間隙を減少することができ首側か
らのサウナ温風の漏洩を抑制できる。 (14)囲繞縁部により該サウナカバーの浮き上がりを
防止できるので、該サウナカバー内に供給するサウナ温
風の風量を増大することができ、使用者の快適感に優れ
る。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、 (15)椅子に座った状態の使用者の頭側から該サウナ
カバーを被せ、首の部分で絞止部を絞るだけで、使用者
の体を該サウナカバーで囲んでサウナ浴用の空間を形成
することができ、容易に該サウナカバーを設置でき使用
性に優れる。 (16)筒状のカバー本体に絞止部を形成するだけで該
サウナカバーを形成することができ、構造が簡単で生産
性を向上できるとともに、洗浄用のメンテナンス性に優
れ、また、カバー本体が可撓性を有しているので自在に
折り畳んで収納することができ収納性や搬送性に優れ
る。
【0067】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加えて、 (17)カバー本体の下端部に底部を有しているので、
サウナ浴により発生した水滴を底部に溜めることがで
き、該サウナカバーの設置面を濡らすことなく室内でも
該サウナカバーを使用することができ、汎用性に優れ
る。 (18)サウナ雰囲気導入口を有しているので、サウナ
温風発生装置をサウナ雰囲気導入口に連結してサウナ温
風をカバー本体内に供給することができ、カバー本体の
端部を捲り上げてサウナ温風発生装置と連結することが
ないため、カバー本体の下端部に間隙ができず、サウナ
温風の漏洩を防止できサウナ浴の性能を向上できる。 (19)カバー本体の側面に開口部を有しているので、
特に、該サウナカバーを高齢者や身障者等の要介護者に
使用した際に、介護者が開口部からカバー本体内に手を
入れて要介護者の体の洗浄や拭き取り作業をすることが
でき、使用性に優れる。
【0068】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の効果に加えて、 (20)カバー本体が、カバー部材とカバー部材に挿脱
自在な断熱シートからなるため、カバー本体の洗濯等の
メンテナンス時に断熱シートを取り外すことができ、該
サウナカバーのメンテナンス性に優れる。 (21)カバー部材に挿入された断熱シートを有してい
るので、該サウナカバー内の温度を維持することができ
サウナ浴効果を向上できるとともに、夏期等には断熱シ
ートを取り外して使用することもでき、使用性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施の形態1におけるサウナカバーの一
部破断全体斜視図 (b)実施の形態1における重錘の斜視図
【図2】実施の形態1におけるサウナカバーの使用状態
を示す全体斜視図
【図3】実施の形態2におけるサウナカバーの一部破断
全体斜視図
【図4】実施の形態3におけるサウナカバーの全体斜視
【図5】実施の形態4におけるサウナカバーのフレーム
の斜視図
【図6】実施の形態4におけるサウナカバーの一部破断
全体斜視図
【図7】実施の形態5におけるサウナカバーの全体斜視
【図8】実施の形態5におけるサウナカバーの絞止部を
示す要部断面図
【図9】実施の形態5におけるサウナカバーの使用状態
を示す全体斜視図
【図10】実施の形態6におけるサウナカバーの全体斜
視図
【符号の説明】
1,20,30,43,50,70 サウナカバー 2a,2b 立上り部 2c 立上り縁部 3,21,21′,31,51,71 カバー本体 4 首開き部 5,24,51a 重錘部 5a,7a 袋部 5b,7b,51b 挿入孔部 5′,7 首側重錘部 6,6′ 重錘 6a 重錘収納部 8,56 サウナ雰囲気導入口 9 ベッドマット 10 枕 11 防水シーツ 12 サウナ温風発生装置 12a 連結管 21a カバー部材 21b 断熱シート 21c 断熱シート挿脱口部 21d 重なり部 22,32,32a 囲繞縁部 22a 首側囲繞縁部 23 面ファスナー 40 フレーム 41 カバー支持部 42 脚部 52 絞止部 53 挿通部 54 紐状体 55 絞止具 57 絞止具本体 57a,59c 貫通孔部 57b 操作具用孔部 58 コイルバネ 59 操作具 59a 頭部 59b 軸部 60 椅子 71a 底部 72 開口部 M 使用者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C094 AA01 BA02 BA03 BA16 BA19 BA26 BB09 BB11 BC02 CC08 CC09 DD02 DD08 GG02 GG04 GG14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の両端部に形成された可撓性を
    有した立上り部と、前記立上り部の立上り縁部に固定さ
    れた可撓性を有したカバー本体と、前記カバー本体の長
    手方向縁部及び一方の立上り部の縁部に配設された重錘
    部と、を備えていることを特徴とするサウナカバー。
  2. 【請求項2】 他方の前記立上り部に形成された首開き
    部と、前記首開き部及び/又は前記立上り部の縁部に配
    設された首側重錘部と、を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のサウナカバー。
  3. 【請求項3】 前記カバー本体の縁部及び/又は前記立
    上り部の縁部に延設された囲繞縁部を備えていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のサウナカバー。
  4. 【請求項4】 可撓性を有した筒状のカバー本体と、前
    記カバー本体の上端部に形成された絞止部と、を備えて
    いることを特徴とするサウナカバー。
  5. 【請求項5】 a.前記カバー本体の下端部に配設固定
    された底部、b.前記カバー本体の側面に開口されたサ
    ウナ雰囲気導入口、c.前記カバー本体の側面に開口さ
    れた開口部、の内いずれか1以上を備えていることを特
    徴とする請求項4に記載のサウナカバー。
  6. 【請求項6】 前記カバー本体が、表層側と裏層側の二
    層からなるカバー部材と、前記表層側の所定部に形成さ
    れた断熱シート挿脱口部と、前記断熱シート挿脱口部か
    ら前記カバー部材内に挿脱自在に挿入された断熱シート
    と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内
    いずれか1項に記載のサウナカバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385337B1 (ko) * 2001-07-06 2003-05-27 주식회사 명신메디칼 의료용 온열기 제조방법
KR100456502B1 (ko) * 2001-12-18 2004-11-10 김명대 돔형 사우나 장치
KR200480313Y1 (ko) 2015-06-04 2016-05-19 하응수 보온 덮개를 갖는 족욕기

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KR100385337B1 (ko) * 2001-07-06 2003-05-27 주식회사 명신메디칼 의료용 온열기 제조방법
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