JP3696860B2 - 半身浴用上衣 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は風呂において半身浴する場合に装着する、半身浴用上衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭における入浴法の一つとして、半身浴は良く知られている。この入浴法は、人体、特に、上半身への水圧付加を軽減し心臓に負担をかけない故、高血圧症、或いは、心肺機能に不安を有する高齢者に対して推奨されている。しかしながら、この入浴法は、浴室等の外気温と浴湯との温度差が大きな冬場等には、浴湯に漬っていない上半身が冷え、入浴の効能を得る事が出来ず、反って風邪等健康を害する虞がある。
【0003】
従来の技術として装着者の肩から胸部にかけて装着される装着具で、硬質塩化ビニール素材を使用し、表材と裏材の間に水通路を設けて、モーターで温湯を流し、間隔を置いて穴部を設け、穴から流れる温湯の部分をシャワーとしている、シャワー付き加温装着具がある。(例えば特許文献1、参照 )
【0004】
また上半身に着用する被服として、塩化ビニール、ナイロン、ゴム等の素材を2重にして袋体とし、表材と裏材の間をポンプで温湯を流すものもある。(例えば特許文献2、参照)
【0005】
これらの構造のものでは表材と裏材との間に水路を形成して、モーター、及び、ポンプにより温湯を循環させる様になっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−327572
【特許文献2】
特開2002−306566
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上半身に何も装着しないで半身浴する場合、浴室等の外気温と浴湯との温度差が大きな冬場には、浴湯に漬かっていない上半身が冷えて入浴の効能を得る事が出来ない。上記を解決する方法として、特開2001−327572、特開2002−306566等がある。
【0008】
特開2001−327572のシャワー付き加温装着具は硬質塩化ビニール素材を使用している面でコストもかかり、ボンプで湯を流すという構造も複雑である。
【0009】
特開2002−306566の座浴用被服は、浴湯供給手段が手動ポンプであるので作成も容易でない。
【0010】
本発明の半身浴用上衣は上記発明と異なり、「温湯を供給する装置」を用いないものである。
【0011】
本発明は従来のものより構造が簡単で、一枚の上衣の重量が100g前後と軽量の為、取り扱いも容易、かつ作成にもコストがかからず装着時肌との接触快適感が得られ、圧迫感もないものである。
【課題を解決する手段】
【0012】
本発明は上記課題を解決するものとして第一の発明は、互いに独立した多数の気泡を有する軟質合成樹脂製のシートを用いて、半円形の後身頃と扇形の右前身頃、及び左前身頃と短冊形の右まち、及び左まちとを、これらを互いに接合して、半円柱状(かまぼこ状)の空洞を有する上衣を作成し、更に後身頃上端に枕部材を取り付けた事を特徴とする半身浴用上衣を提供する。
【0013】
第二の発明は左右前身頃の接合は面ファスナーよりなる、半身浴用上衣を提供する。
【0014】
第三の発明はシート素材の身体に接する面が気泡部を形成するためにふくらんだ外皮により形成される部分球状の凹凸面である、半身浴用上衣を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を順を追って、図面に基づいて説明する。
【0016】
本発明のシート素材は、軟質合成樹脂製の独立気泡性の素材で形成される。シート素材が独立気泡性である必要性として、素材を水に浸しても水分を吸収しない点である。素材の種類としては、商品の梱包などに用いられる緩衝材としての多気泡シート、もしくはゴムスポンジ、発泡ウレタン、発泡ポリエチレン等であるが、他にポリ塩化ビニール、ナイロンでも良い。シート素材の軟質度は身体に装着する為、自由な形状になり得る事が望ましい。
【0017】
本発明のシート素材は、例えば商品の梱包用のポリエチレンフィルムを使用したものである。シート素材の厚みは5〜20mm位が適当である。本発明に使用したシート素材の形状は図6の形状で気泡の直径14が5〜10mm 、高さ15が3〜8mm位が適当であるが、これに限らず身体に接する面が扁平でない凹凸状、波状、菱状等肌との接触快適感が得られるものであれば良い。それらは素材を重ね合わせる事が望ましい。
【0018】
シート素材は1重では効果が得られない場合は、2〜3重にすると効果が得られる。その場合は合計の厚みが20mm程度が良い。本発明は図7の様にシート素材の気泡部を形成するためにふくらんだ外皮により形成される部分球状の凹凸面を中合わせにし、2枚重ねたシートから半円形の後身頃9、扇形の右前身頃11、及び左前身頃11と短冊形の右まち12、及び左まち12とを体型より大き目に裁断する。前身頃首部は首回りにぴったりする様11の身頃部の10の部分をカットする。
【0019】
裁断寸法の一例を示すと、直径64cmの円形のシートから後身頃と左右前身頃を裁断し1cmは縫い代とする。まち部は長さ46cm、巾15cmで同じく1cmは縫い代とする。又枕部は長さ35cm、巾12cmで同じく1cmは縫い代とする。
【0020】
接合は図7、図8の形態で縫い合わせても良いし、耐水性接着剤で接合、或いは高周波ウェルダーによる溶着等がある。
【0021】
縫い合わせた場合は、図7の様に気泡部を形成するためにふくらんだ外皮により形成される部分球状の凹凸面を中合わせにして縫い合わせる。身体に接する面の右前身頃、右まち、後身頃、左まち、左前身頃を1枚として縫い合わせ、外気に接する面も同様に一枚として縫い合わせたものを、更に空洞を有する複合体として縫い合わせる。ここでは上衣はマント、又はケープ等の形状のものを例示する。
【0022】
後身頃上端に短冊形の枕部図9を取り付け、2〜3つ折りにして折り曲げた位置を後身頃上端に取り付けた面ファスナー21と枕部に取り付けた面ファスナー20で留めるか、又は最初から素材を枕状に作成したものを取り付けても良い。尚必要に応じて頭巾、フード等を付加しても良い。
【0023】
上衣の複合体を空洞にする理由として、縫い合わせた場合、縫い目から湯が入り易いので上衣を使用後乾燥させる時、水分が切れ易い様にした物であると同時に上衣の厚みを調節する為、空洞の間にもう1枚同じ形状のシートを挿入出来る様にした物である。乾燥を早くし、シートの厚みを調節する方法として複合体の首部に接する左右前身頃の上端、左右まちの上端、後身頃の上端を縫い合わせないで面ファスナーで開閉する方法もある。この方法によると本発明に使用したシート素材の複合体で満足が得られない場合は複合体の間にもう1枚同じ形状のシートを挿入し、外気温の差、体温の差、年齢の差等に応じて調節できる。又複合体でなくてもシートの厚みにも応じても調節できる。尚その場合は枕部は面ファスナー等の留め具で着脱できる様にする。
【0024】
乾燥は物干しに干すが、吊り下げた時に複合体の間に入った水分が切れ易いように縫い代の一部をカットする等の工夫をする。素材がポリエチレンフィルムの為、熱風等による乾燥は変形するので避ける。
【0025】
複合体として縫い合わせる場合は半円形の後身頃9を二枚、扇形の前身頃11を左右二枚づつ、及び短冊形のまち12を左右二枚づつと同じく短冊形の枕部13を二枚として裁断しても良いが、複合体の間に湯を入りにくくする為に後身頃は円形に裁断したものを二つ折りにし、前身頃は半円形に裁断したものを二つ折りにして、又まち部も短冊形の原形の倍の長さに裁断して二つ折りにしたものを縫い合わせて複合体とすると、浴湯に接する面が輪の状態になるので縫い目が少なく、湯の入る確率が少ない上に上衣の作成にも効率が良い。
【0026】
枕部は後身頃が複合体になっているので、図9の様に後身頃上端に後身頃の身体に接する面17と、外気に接する面19との間に短冊形の枕部18をはめ込んで、17、18、19部を縫い合わせ、枕部を丸めて後身頃面ファスナー21と枕部面ファスナー20を合わせて留める。又乾燥を早くし、厚みを調節する方法をとれば枕部は面ファスナーで着脱出来る様にする。
【0027】
各部分を接合したら、左右前身頃の開閉は面ファスナーで留める。ファスナーの種類として、ジッパー、ボタン、スナップ、鉤状ホック、面ファスナー等がある。
【0028】
半身浴用上衣は身体にぴったりしたものより、身体と上衣との間隔が身体の前後ともあるものが浴湯の湯気を多く充満出来るので保温性が高く、首回りはぴったりした方が、充満した湯気が逃げない為保温性が持続する。更に浴湯にタオルを浸して絞ったものを首に巻くとより効果が高まる。
【0029】
シート素材は、身体に接する面が扁平でない気泡部を形成するためにふくらんだ外皮により形成される部分球状の凹凸状等である方が上衣が身体にべとつかず、肌に接触快適感が得られる点、又浴湯の湯気を扁平なものより多く充満出来る点、又上衣を使用後乾燥させる場合にも扁平面を中合わせにし凹凸面等が外側である方が早く乾く点等がある。
【0030】
半身浴が長時間になる程、浴湯の温度が下がるので、それに伴って上衣と身体の間の温度も下がる。従って追焚き、熱湯の追加等をして湯の温度は出来るだけ一定に保つようにする。
【0031】
外気温の差、体温の差、年齢の差等によって上記に述べた方法で上衣の厚みを適宣選択出来る。実験によれば浴室の温度が15℃位で浴湯の温度が38℃位で入浴した場合、何も装着しないで半身浴すると10〜15秒で上半身が冷えるが、本発明の上衣を着用していると、30分経過しても快適に半身浴出来る。但し半身浴する時は上半身を濡らさないで行う。又発汗を促進する方法として身体が温まったら、口に水を含んでブクブクすると汗が出る。
【0032】
最初の5〜6分位熱めの40℃位の湯で入浴し、額に汗がでる位に成ったら次は汗をかかない程度の38℃位のぬるま湯に20〜30分位漬かると効果が得られる。最初身体が芯まで温まっていると浴室の温度が11℃位でも半身浴用上衣を着用していれば30分経っても快適に半身浴出来た。
【0033】
半身浴中に上衣を着用して、前身頃上部の面ファスナーを開けて顔を上衣の中に包むように入れると顔面がサウナの状態となり、顔の毛穴が開き美容にも効果がある。
【発明の効果】
【0034】
本発明の半身浴用上衣によれば、浴湯を供給する装置を設ける必要もなく、構造も簡単で、しかも1枚の重量が100g前後と軽量の為、取り扱いも容易、かつ装着時肌との接触快適感が得られ圧迫感も無いもので、従来冬期の半身浴に抵抗があったものが快適に行われる。
【0035】
半身浴をゆったりとした気分で出来るので人体、特に、上半身への水圧付加を軽減し心臓に負担をかけない為、高血圧、或いは心肺機能に不安を有する高齢者に有効である。
【0036】
血液が心臓から身体全体をひとめぐりして、心臓にもどる時間が運動時で10分位、平静時で15〜20分かかると言われている。半身浴中、複式呼吸すると内臓の働きも良くなり、又半身浴によって交換神経が副交換神経にスムーズに移り血管を拡張させて血行が良くなり、冷え症も改善される等、高齢者に限らず健康に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する為の全体斜視図
【図2】後身頃平面図
【図3】左右前身頃平面図
【図4】左右まち平面図
【図5】枕部平面図
【図6】シート素材断面図
【図7】シート素材接合説明図 (例1)
【図8】シート素材接合説明図 (例2)
【図9】短冊型の枕部材を丸めて枕状にした断面図
【図10】入浴時の断面図
【符号の説明】
1.後身頃
2.右前身頃
3.左前身頃
4.右まち
5.左まち
6.枕部
7.枕部面ファスナー
8.前身頃部面ファスナー
10.切除部
14.シート素材の突起部直径
15.シート素材突起部高さ
16.縫い目
22.入浴者
23.浴槽
24.湯
25.面ファスナー接着部

Claims (3)

  1. 互いに独立した多数の気泡を有する軟質合成樹脂製のシートを用いて、半円形の後身頃と、扇形の右前身頃及び左前身頃と、短冊形の右まち及び左まちとを、これらを互いに接合して半円柱状の空洞を有する上衣を作成し、更に後身頃上端に枕部材を取り付けた事を特徴とする半身浴用上衣。
  2. 左右前身頃の接合は面ファスナーより成る請求項1記載の半身浴用上衣。
  3. シート内面の身体に接する側が気泡部を形成するためにふくらんだ外皮により形成される部分球状の凹凸面である請求項1、又は請求項2記載の半身浴用上衣。
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