JP2002291833A

JP2002291833A - 介護者の可動型浴槽構造

Info

Publication number: JP2002291833A
Application number: JP2001102965A
Authority: JP
Inventors: Sukeki Kanehara; 資枝金原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-04-02
Filing date: 2001-04-02
Publication date: 2002-10-08

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】要介護者が椅子に座着したままの状態で、水
洗、洗髪、沐浴が容易に出来、介護人等により組立格納
が容易に出来るようにする。【解決手段】筒状の浴槽駆体６が有底蓋体２を有してい
る要介護者用可動型浴槽において、上記筒状の浴槽駆体
が有底蓋体に取り外し自在に水密的に接合され、該浴槽
駆体が内外２枚の防水性のシールシート３間に柔軟材を
保形スプリング４を介装して充満されていることを特徴
とした介護者浴槽構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】開示技術は、老人や病人等の要介
護者用の可動型の浴槽構造の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】周知の如く、生活の向上が図られ、市民
生活においても、量より質の向上が叫ばれるようになる
と、国民生活にあっても、その健康指向に加えて体育力
の増強保健等の傾向が強くなり、健康がより強く重要視
されて人間生活の寿命も長くなり、平均年齢が向上する
につれて、老齢や成人病等の増加と共に高齢者の中にも
要介護者が急増するようになり、当該要介護者の日常生
活について介護を要する事例が多くなり、政府機関によ
る要介護者の健康保健中に介護保健も適用されるように
なってきている。

【０００３】而しながら、病院や介護施設等に於ける要
介護者に対する日常生活における介護は当該介護保健等
による介護がかなり進んできてはいるものの、当該介護
に要する労苦やエネルギーや費用が無視出来ない程大変
なものとなってきている。

【０００４】特に、要介護者の介護に際しての入浴時に
は、当該要介護者が寝たきりや座ったきりになるとその
体を伸長屈曲して変位させるには多大な労苦を要し、当
該要介護者自身は勿論のこと介護を行う介護人のエネル
ギーも極めて大変なものであった。

【０００５】而して、要介護者が入浴をする場合には、
当該要介護者は寝たきり、或いは、座椅子等に座ったき
りで、立居や振舞が不可能な場合が多く、したがって、
当該寝たきり、或いは、座椅子姿勢のままで入浴させる
様な要介護者用の入浴施設が種々開発されてはいるが、
当該介護時には介護人の労力は極めて大きく、介護人の
要介護者に対する介護の際の腰の負担を多大に要し、累
性に極めて欠けるという欠点があり、又、介護の混乱性
も極めて高い難点があり、したがって、要介護者の入浴
に際しては介護者の体力のエネルギーが極めて大きくな
るという不利点があった。

【０００６】

【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく要介護者の入浴時の介護人の多くの労苦やエネル
ギーを要する問題点を解決すべき技術的課題とし、介護
人が要介護者の入浴時の労苦を少なくし、病院や介護施
設に於ける入浴サービスを待つまでもなく、要介護者の
入浴が容易に全うすることが出来、要介護者をその家族
共々快適に生活することがようにして、健康産業におけ
る介護技術利用分野に益する優れた介護者用の可動型の
浴槽構造を提供せんとするものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は前
述課題を解決するために筒状の浴槽駆体がキャスター等
を具備する有底蓋体を有している介護者有底可動型浴槽
構造において、上記筒状の浴槽駆体が該有底蓋体に取り
外し自在に水密的に接合され、該浴槽駆体が内外２枚の
防水性のシールシート間に柔軟材を内部の保形スプリン
グを介装して充満されていることを基幹とし、上記浴槽
駆体の上部に少なくとも１つのハンドルとハトメ、又
は、ベルクロテープが付設されるようにし、上記浴槽の
駆体内部に排液通路が配備されるようにもし、上記スプ
リングがステンレス製のコイルスプリングにされている
ようにもし、上記浴槽駆体が断面円形にされているよう
にもし、而して、上記浴槽駆体のシールシートがナイロ
ン製にされているようにし、上記浴槽駆体の柔軟材が発
泡ポリウレタン製されているようにもし、上記浴槽駆体
の上部に着脱式の軟式フードが配設されているようにも
し、上記有底蓋体がポリプロピレン製にされているよう
にもした技術的手段を講じたものである。

【０００８】

【作用】老人等の要介護者に対し、介護時の寝たきりや
座椅子に座った状態のままの要介護者に対し、例えば、
病院等の介護施設、或いは家庭において、入浴を行う時
に、当該入浴を行う場所に所定の有底蓋体をポリプロピ
レン製等により安定して作成し、該有底の蓋体に水がリ
ークしないように接合して半面円形の浴槽駆体を長手方
向に高さ姿勢が所定にされるようにしてセットし、該浴
槽駆体の内部に要介護者を椅子に座着させた姿勢で、収
納し、しかるべく入浴姿勢が満たされ得るように該浴槽
駆体の上部のハンドルを持って充分な高さに伸長させ、
そしてホースや水道等を介して、シャワーや入湯を行っ
て充分にスムーズに沐浴を行い、しかる後に、当該セッ
トされた浴槽駆体内に於いて排水通路を介し、排水し、
又、必要に応じて再度シャワーを行い、その間浴槽出来
るサウナ駆体の上部にはナイロン製等の柔軟材製の軟式
フードをカバーし、スチーム効果によるサウナを行うよ
うにし、該浴槽構造物からの湿気等の外部への漏れを防
ぎ、したがって、一般家庭に於ける和室等での要介護者
の入浴が完全に行われ、そして、沐浴後は当該浴槽駆体
をその上部のハンドルを介し縮尺させその際、該浴槽駆
体の拡縮は浴槽駆体の表裏面に防水性のシールシートを
包皮し、又、その外部に柔軟材のハトメ、又は、ベルク
ロテープを介し、柔軟材を充満させていることにより水
密裡に自由に行えるようにし、而も、要介護者自体は勿
論のこと、介護人においてもスムーズに介護作業が自在
に行えるようにしたものである。

【０００９】

【発明が実施しようとする形態】次ぎにこの出願の発明
の実施しようとする形態を実施例の態様として図面に従
って説明すれば以下の通りである。

【００１０】図示態様において、１はこの出願の発明の
要旨の中心を成す要介護用の可動型の浴槽あり、その下
部にはその底部にポリプロピレン製の所定径のデスク状
の有底有底蓋体２が固定状密着接合してあり、又、設計
によってはそれによってはキャスターローラを有して移
動自在にされている。

【００１１】而して、該有底有底蓋体２の上部には表裏
のナイロン製のシート３，３の間にコイルバネ状のスプ
リング４を有する発泡ポリウレタン製の柔軟材５が充密
状に介装されており、スプリング４の小バネ定数により
その長手方向の伸縮に追従して伸縮自在にされて、その
伸縮状態の断面円形保形性を有してその長さを有段に停
止状態で維持させるようにされている。

【００１２】そして、該有底蓋体５を有する柔軟材５と
表裏のシールシート３，３をして浴槽駆体６を形成して
おり、該浴槽駆体６の上端にはナイロン製のフランジ７
が周設されており、又、下端には実質同一形状のフラン
ジ７´ が一体的に接合されており、該上部のフランジ
７には所定ピッチを介してハンドル８，８が付けられて
おり、該８，８の間にはハトメ、又は、ベルクロテープ
９，９，９が、該浴槽駆体６の所定部位に設けられたハ
トメ、又は、ベルクロテープ９´ ，９´ に付着して浴
槽駆体６の高さ状態を設定位置に有段的に固定姿勢で維
持出来るようにされている。

【００１３】そして、底部のフランジ７´ は所定のシ
ール溝等を介して有底有底蓋体２に所定に固定接続され
ているようにされるが、リークを生じないようにされて
おり、又、該浴槽駆体６の柔軟材５の内側のシールシー
ト３寄りには排水通路１０の有底有底蓋体２寄りにはホ
ースコック１１が設けられて入浴する要介護者が手動に
より自由に開放遮断自在に出来るようにされている。

【００１４】又、当該上部のフランジ７には半割状態の
ビニール製等の軟式フード１２，１２がジッパー１３を
介して要介護者が沐浴中にシャワーの充満によりスチー
ムを介しての加熱や温暖を受ける際には、該軟式フード
１２をジッパー１３を介して有部の外は密封状態にする
ことにより、可動型浴槽１を密封式にされて使用するス
ペースが和室のような場合には、湿気を漏らすことなく
スチームによるサウナ等の沐浴を行うようにすることが
出来るようにされている。

【００１５】又、小バネ定数のコイルバネ状のスプリン
グ４の直径は上記有底有底蓋体２の直径よりもやや小さ
い直径で一定である。

【００１６】而して、上述構成において、図５に示す様
に介護者１５が当該可動型浴槽１を用いて沐浴するに際
しては、浴場や和室を問わず、用出来るようにするべ
く、まず、当該図５の（イ）に示す様に浴槽駆体６をジ
ッパー等を介して有底蓋体５にセットし、而して、介護
人、或いは、要介護者１５自身が手動によりハンドル７
を介し、浴槽駆体６を長手方向、即ち、高さ方向にスプ
リング４を介し縮少姿勢にしハトメ、又は、ベルクロテ
ープ９，９´ を介し、当該縮少姿勢を適宜の高さ姿勢
に保った状態で、当該図５の（イ）に示す様に該有底有
底蓋体２に対し所望のシール性を介し固定状態で立設
し、その空間を介し椅子１６を所定に設置し、そこで、
当該図５の（ロ）に示す様に介護者１５を所用している
椅子から要介護者１５を当該可動型浴槽１内にセットさ
れた椅子１６にスムーズに移席させ、座らせてその状態
でハトメ、又は、ベルクロテープ９，９´ を各々外
し、ハンドル８を介して所定の一定高さまで引き伸しす
る。

【００１７】そして、要介護者１５の沐浴に自由に供す
る程度の高さになったところで、上記スプリング４の小
バネ定数により有段的に伸長し、その高さで所望位置の
ハトメ、又は、ベルクロテープ９´ に対し、ハトメ、
又は、ベルクロテープ９をもって固定し、当該（ロ）に
示す様にホース１７を介し、該浴槽駆体内に給湯する前
に必要に応じて軟式フード１２，１２を該浴槽駆体６の
上部のフランジのジッパー１３をジッパーチャック１３
´ を介し要介護者１５の首のネック部１４を介しセッ
トし、浴槽駆体６全体を密封状態にして給湯によるスチ
ームの湿気が部屋に充満するのを防止する。

【００１８】この場合、排水通路１０のホースコック１
１は遮断しておくようにする。

【００１９】そして、当該図５の（ロ）に示す様に、浴
槽駆体６の内部に於いて要介護者１５に対し、充分な量
の湯１７が満たされた状態でホース１７による給湯を停
止し、該要介護者１５は適宜に密封状態の浴槽駆体６内
にて沐浴をする。

【００２０】勿論、当該沐浴に際しては介護人がこれを
行うことは何等支障は無いものである。

【００２１】そして、当該沐浴が終了すれば、要介護者
１５は手動にて排水通路１０のコック１１を開放して所
定に排水するが、その際、ハンドル８を介して浴槽躯体
６を低くして浴水を排水する（この場合、浴場内にて使
用する）又、この排水を行う場合、スプリング４を押し
下げて浴槽駆体６を低くして上部から排水したり手を伸
ばしてコック１１を解放して排水する等することが出
来、畳等の和室に於いてはタライや洗面器等に排水して
適宜に処理すれば良い。

【００２２】そして、沐浴が終了すればジッパー１３を
ジッパーチャック１３´ を介し、開放して軟式フード
１２を開くと共によう介護者１５は全身的に体を拭き或
いは、介護人がこれを行う。

【００２３】そして、その後スチームによる一種のサウ
ナを行いたい場合には、再びジッパー１３´ を介し
て、上部の軟式フード１２を介護者駆体６の上部を封鎖
してホース１７を介し、スチームを送給することによ
り、当該サウナを満喫することが出来るものである。

【００２４】そして、当該サウナを含む沐浴が満足して
完了した後には、当該軟式フード１２をジッパー１３´
を介して、浴槽駆体６の上端から取り外し、該浴槽駆
体６を開放して介護者１５自身、或いは、介護人のハン
ドル８を介して小バネ定数のスプリング４の弾性を介し
て、該図５の（イ）に示す様に、該浴槽駆体２を縮少姿
勢にし、軟式フード１２を用いて包み込んだり、或い
は、適宜の軟式カバー１２を介して包み込んで適宜に格
納し、再使用、或いは、他の要介護者１５に対する沐浴
に際しては上述動作を再び行って再現すればよい。

【００２５】尚、同一要介護者１５に対する重ねての沐
浴を行う場合にも上述実施例のプロセスを適宜に反復し
て再使用すればよいことは勿論のことであり、例えば、
利用する場所は和室以外にも一般家庭や介護施設や病院
における浴室に於いても用いることが出来、この場合に
は使用済みの排水は当該浴室に放出することが可能であ
ることは勿論のことである。

【００２６】又、軟式フード１２を使用しないで、浴槽
駆体６の上部を開放した状態で要介護者１５の頭部を露
出した状態にしてまず、洗髪等を行えることは勿論のこ
とであり、その場合には使用済みの洗髪後の水分を一般
の沐浴後と合わせて排水すればよいことは勿論のことで
ある。

【００２７】

【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に要介護者が家庭や病院、或いは、介護施設等の公共機
関の入浴サービスを待つまでもなく、当該介護を受けて
いる現場に於いて介護人の多大な労力や介護人の腰への
負担をかけることなく要介護者に対する沐浴を容易にす
ることが出来、而も、当該可動型浴槽構造は極めて簡単
で動力源等の機械的設備も要らず、要介護者、或いは、
介護人を介して容易に解体組立が出来、要介護者は勿論
のこと介護人の労苦を最小限にし、快適な生活を送るこ
とが出来るという優れた効果が奏される。

【００２８】而して、浴槽駆体の伸縮もその表裏のシー
ルシート内の柔軟材内にある小バネ定数のスプリングを
介して、上下方向に有段的に伸縮が可能であることによ
り、要介護者や介護人のその上端のフランジに取り付け
られているハンドルを介して容易に伸縮させることが出
来、又、浴水を投入充満させた状態でも当該浴槽駆体は
転倒等せず、立ち姿勢を保持することが出来る保形性を
充分に有して、而も、軟式フードを設けることにより、
サウナ使用も可能であることにより、要介護者は快適な
沐浴が出来るというすこぶる優れた効果が奏される。

【００２９】而して、使用後においても、浴槽駆体をク
ッション姿勢に折り畳む状態にして格納し、カバー等に
より包み込んで再使用に備えることが出来るという使用
状の利便性も極めて高いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この出願の発明の要旨の中心を成す介護者用の
可動型浴槽構造の全体外観斜視図である。

【図２】そのヘッド部の要部部分拡大斜視図である。

【図３】同部分断面概略横断面図である。

【図４】コイルバネ式の有底蓋体の全体概略側面斜視図
である。

【図５】（イ）は介護者用の可動型浴槽の初期及び終期
のセット姿勢の概略側面図であり、（ロ）は介護者の沐
浴使用時の状態模式即断面図であり、（ハ）は使用初期
と終期における浴槽駆体の伸縮姿勢の概略側面図であ
る。

【符号の説明】

６浴槽駆体２有底有底蓋体１５要介護者１要介護者用の可動型浴槽３シールシート５柔軟材１２有底蓋体８ハンドル９，９´ ハトメ、又は、ベルクロテープ１０排水通路１２軟式フード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筒状の浴槽駆体が有底蓋体を有している要
介護者用可動型浴槽において、上記筒状の浴槽駆体が有
底蓋体に取り外し自在に水密的に接合され、該浴槽駆体
が内外２枚の防水性のシールシート間に柔軟材を保形ス
プリングを介装して充満されていることを特徴とする介
護者浴槽構造。
【請求項２】上記浴槽駆体の上部に少なくとも１つのハ
ンドルとハトメ、又は、ベルクロテープが付設されてい
ることを特徴とする請求項１記載の介護者可動型浴槽構
造。
【請求項３】上記浴槽駆体内部に排体通路が配設されて
いることを特徴とする請求項１記載の介護者可動型浴槽
構造。
【請求項４】上記保形スプリングがステンレス製のコイ
ルスプリングにされていることを特徴とする請求項１記
載の介護者可動型浴槽構造。
【請求項５】上記浴槽駆体が断面円形にされていること
を特徴とする請求項１記載の介護者可動型浴槽構造。
【請求項６】上記浴槽駆体のシールシートがナイロン製
にされていることを特徴とする請求項１記載の介護者可
動型浴槽構造。
【請求項７】上記浴槽駆体の柔軟材が発泡ポリウレタン
製にされていることを特徴とする請求項１記載の介護者
可動型浴槽構造。
【請求項８】上記浴槽駆体の上部に着脱式の軟式フード
が配設されていることを特徴とする請求項１記載の介護
者可動型浴槽構造。
【請求項９】上記有底蓋体がポリプロピレン製にされて
いることを特徴とする請求項１記載の介護者可動型浴槽
構造。