JP3584263B2 - 入浴システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たきりの状態の高齢者、病人、手足の不自由な人、心身障害者等を寝たまま或いは座ったままの状態で人手を多くかけることなく入浴させることができる、車椅子、入浴槽及び入浴槽を搭載搬送することができかつ入浴が可能な入浴車並びにこれら二者又は三者の組合せからなる入浴システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢化社会に移行し、介護を必要とする高齢者が増加し、在宅看護及び病院等の施設での看護の必要性が高まりつつある。こうした状況下で、寝たきりの高齢者や病人を介護する人手の不足、設備の不足が在宅看護、施設での看護に深刻な問題となっている。こうした状況下で、寝たきりの高齢者や病人、手足の不自由な人たち、心身障害者等を、大がかりな設備、多額の費用や介護者をかけずに、気持ち良く入浴させることが、必要となってきている。
【0003】
寝たきりの高齢者や病人等を、寝たままの状態で入浴させる方法は、従来、大まかに分けて二通りあり、その一つは、浴槽のある場所へ高齢者や病人等を移動させて入浴させる方法であり、他の一つは、高齢者や病人等の寝ているベッドに浴槽を移動させて入浴させる方法である。
【0004】
前者では、高齢者や病人等を、例えば、担架に移して入浴させ、再び、担架からベッドヘ移さなければならず、移し変えるときに、介護のために最低2〜3人の介護人が必要であり、また、移し変える作業の際に、高齢者や病人等を安全に取り扱うための技術と体力を必要とするなど問題の多い作業となっている。担架などの搬送具を使わない場合は、体を抱えて入浴させるため、大変な体力と技術が必要であった。加えて、大がかりな設備空間を必要としている。
【0005】
後者では、浴槽をベッドの上か下に移動させるのであるが、その際、高齢者や病人等を他の場所へ移動させておかねばならず、前者と同様に、担架等の搬送移動具が必要となり、2〜6人程度の介護人が必要である。また、設備も大がかりなものが必要で、空間を多く必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点を除去するためなされたものであり、寝たきりの高齢者や病人、手足の不自由な人達を、搬送移動させることなく、介護者一人で入浴させることができる、入浴システムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基本的には、高齢者、病人等の入浴を介護するための入浴車及びこの入浴車、車椅子、入浴槽の組合せからなる入浴システムを提供するものである。即ち、請求項1の発明は、入浴槽及び該入浴槽に供給するための水供給設備、排出設備を搭載し、搬送が可能で、かつ、入浴が可能に構成された入浴車であって、該入浴車後部に導入部材により出し入れが可能に配置されたボックス、及び車椅子の入浴車への移送をするためのリフトを設けたことを特徴とする入浴車である。
【0008】
請求項2の発明は、上記ボックスの出し入れのために、入浴車の天井に1本及び車底に2本のレールを設けたことを特徴とする請求項1記載の入浴車である。
【0009】
請求項3の発明は、車輪付きの台車及び台座からなる車椅子において、台座がフット部、シート部、及びバック部からなり、台座をフット部、シート部及びバック部の全部又は一部の接続部に於いて角度変更可能でしかも所望角度に固定できるとともに、台座全体が水平に配置することが可能で、フット部がフットプレート部及びフットレスト部からなり、バック部がバックレスト部、スライドストローク部、グリップ部及びヘッドレストマット部からなり、かつ、台座と台車が分離可能に構成され、台座がスライドフレームに沿って前後に移動可能に構成され、かつ、シート部下に台座に直角方向に配設したフレーに沿って、左右に移動可能に構成され、台車に昇降機を設け、該昇降機の先端をスライドフレームに接続し、該スライドフレームを介して、昇降機の上下移動により台座を上下に移動可能に構成され、かつ、スライドストローク部がバックレスト部に於いて前後、左右又は前後左右への移動が可能に構成された車椅子と、一方の他端が開閉可能に配置され、頭部(前部)及び底部に車椅子の台座を導入するための導入部材であるレールが設けられ、浴槽に水通路が配置されるとともに該水通路から浴槽内部に水が出ることを可能にし、かつ、浴槽下部にリフトを配置し浴槽全体の上下移動を可能にした入浴槽並びに請求項1及び/又は請求項2に記載の入浴車とからなる入浴システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、実施形態に基づいて説明する。
車椅子は、基本的には台座及び台車からなる。台車には、移動を容易にするために、前部に相対的に小さい車輪、後部に相対的に大きい車輪を有する。台座は、フット部、シート部及びバック部とからなる。フット部はフットプレート部及びフットレスト部からなり、バック部はレストバックレスト部、スライドストローク部、ヘッドレストマット部及び必要に応じてグリップ部からなるのが好ましい。図1にその外観を示す。
【0019】
図1は、車椅子を通常の車椅子として使用する場合の典型的な形を示している。車椅子10は、台座9と台車8とからなっている。台車8は、相対的に小さい車輪62と相対的に大きい車輪63とをパイプ、コの字状フレーム等で相互に連結し組み立てられている。台座9を搭載する上部64はコの字状フレームからなっており、台座に取り付けられたローラ12を該コの字状フレーム(64)に挿入し該フレームを台座ローラ12が移動することにより、台車上で台座自身を移動させることができる。台座を台車に固定するために、ロックレバー11が台車上部64に設けられている。更に、バックレスト部4の先端近くにローラ17が設けられている。該ローラは、該車椅子の台座9を浴槽21に入れる際に、役立つものである。
【0020】
台座9は先に述べたように、フット部、シート部6及びバック部とからなり、フット部はフットプレート部2及びフットレスト部1とからなり、バック部はバックレスト部4、グリップ部7、スライドストローク部3及びヘッドレストマット5からなっているのが好ましい。これらは、互いの接続点、13、14、15及び16で角度が可変で所望の角度にロックすることができるようになっている。角度の調整及び固定は、例えば、ロック付き丁番により行うことができる。台座9は、入浴時水の中に入るので、入浴後浴槽から出たとき水切りをよくするため、ネット状のマットを有しているのが好ましい。水は、ネットの間から下に落ちて、マット上には残らないようにする。この様子は、図7に示したとおりである。図1の形態で、通常の車椅子としても使用しうることはいうまでもない。この際、台座の上に適宜布団なりマットなりを置くことにより、快適な座り心地にすることができる。
【0021】
図2は、台座9を水平状にした状態を示している。スライドストローク部3は、ヘッドレストマット部5に接続し、ヘッドレストマット部5の位置を調節できるように、バックレスト部4に出入可能に配置されている。台座9は、台車8でローラ12等を介して、台車上8を移動させることができる。車椅子10の台座9を水平にした状態で、台座を担架として使用することもできる。即ち、例えば、病人、寝たきりの人を台座に寝かせた状態で、台車を移動させることにより、搬送することができる。ここでは、スライドストローク部3は、バックレスト部4に伸縮自在に取り付けることにより、前後の移動を可能にしている。更に、スライドストローク部3でバックレスト4に接続する部分に溝を設け、その一点をねじ等で締め付け可能にすることにより、前後、左右及び前後左右に移動させることができる。ヘッドレストマット部5、即ち、スライドストローク部3は、例えば、図12の様にロック81で固定することができる。
【0022】
更に、車椅子10のバックレスト部は、台座に乗せる人に応じて又は必要な作業に応じて、角度を変えることができる。例えば、図4は、車椅子を浴槽に入れる状態を示している。点線は入浴時のバックレスト部の状態、また、実線は入浴槽に入れる前のバックレスト部の状態を示している。グリップ部は、入浴時は入浴時のグリップ部となる。
【0023】
本発明の入浴システムに使用する車椅子の他の実施形態を図12に示す。この車椅子の構成は、基本的には図1で説明したものに加えて、機能を追加したものになっている。
【0024】
該車椅子は、台車及び台からなり、台車は、相対的に小さい車輪62と相対的に大きい車輪63とを車椅子フレーム80で連結し、該車椅子フレームには油圧器70が設置されている。油圧器70の上部は、スライドフレーム71に接続されており、該スライドフレーム71には台座に設けられたローラ85が入り、台座を前後に移動可能にしている。ローラは、ロックレバー83によって固定することができる。油圧器70は、形状が円筒状となっているので、油圧シリンダーの回転を防止するため、角型のシリンダーケース77に配置してある。油圧シリンダーの作用で、車椅子の台座を上下に移動させることができる。油圧器レバー78で台座の高さを調節することができる。これは、油圧器に限られるものではなく、電動タイプの昇降機等の動力で昇降させるものや人力で昇降させるものも使用することができる。油圧器部の拡大図を図16に示した。
【0025】
台座は、フット部、シート部及びバック部とからなり、フット部はフットプレート部2及びフットレスト部1とからなり、バック部はバックレスト部4、スライドストローク部3、ヘッドレストマット5及び必要に応じてグリップ部からなっている。これらは、互いの接続点で角度が可変で所望の角度にロックすることができるようになっている。ヘッドレストマット5はスライドストローク3を介して、スライド部75(図14)でバック部に接続されている。しかも、スライド部75に於いて、ヘッドレストマット5を前後左右に移動させることができる。スライドストローク3はスライド部75に於いてスライド部ロック81によって、ヘッドレストマット5を所望の位置に固定することができる。
【0026】
シート部の下部にはローラ74を設け、該ローラ74が台車スライドフレーム71上、シート部6下に台座に直角方向に配設したフレーム76に沿って動くことにより、シート台座を左右(図面では上下に)に移動させることができる。この部分を拡大して図13に示した。この際、左右の移動をロックするためのロックレバー79が設けられている。フレーム76は、左右のフレームを前後のフレーム86で止めている他は、台車にも台座にも固定されておらず、ローラにより支持される。
【0027】
シート部フレーム73はコの字状フレームからなっており、該フレームにローラ82,84、85等が取り付けられ、該ローラ等をコの字状スラドフレーム71に挿入し該フレームをローラが移動することにより、台車上で台座自身を前後(図面では左右に)移動させることができる。台座を台車に固定するために、ロックレバー83が台車に設けられている(図15)。
【0028】
図12に示した実施形態の車椅子は、勿論、図1の実施形態の車椅子と同様な使用が可能である。図12に示した車椅子は、グリップ部を示していないが、勿論、グリップ部を備えることができる。また、図12に示した実施形態では、台座を前後左右に移動させることができるという特徴を有する。また、台座を油圧器等で上下方向に昇降させることができ、便利に車椅子を使用することができる。台座の左右への移動は、特に、車椅子を水平状態にして、病人等を車椅子からベッドに又はベッドから車椅子に移動させる場合に、有効である。
【0029】
次に、車椅子に乗った状態で浴槽に入り、その後入浴する状況について説明する。入浴する人は水平にした台座に寝た状態、又は、車椅子に座った状態から図4の様に、バックレスト部4をやや上に向けスライドストローク部3をバックレスト部4に入れて頭の位置を下方にずらし、フットレスト部2、フットプレート部1を水平にした状態にする。この状態で、台車を浴槽の位置に移動させる。
【0030】
図3に浴槽21の概要を示している。浴槽21の他端、この場合は図に向かって右方向の端部は、開閉自在になっている。浴槽の底部にレール22が左右に1本づつ、頭部にレール23が左右に1本づつ設けられている。図に向かって左端は、入浴する人の頭が位置する洗頭部38である。この部分は高い位置にあるので、レール23は浴槽底部から斜め上に向かって設けられている。浴槽の底及び洗頭部には排水孔33、32が設けられている。浴槽21の側面ほぼ中央部に水通路28が設けられているのが好ましい。入浴槽に車椅子を導入する際に、図3ではレールを使用しているが、これに限定されることなく、他にローラや溝を利用することもできる。
【0031】
水通路は、例えば、ステンレス製の板をL字状にして浴槽に取り付けたもので、ステンレス板と浴槽との間に温水を通すことができるものである。該板は必ずしもステンレス製とは限るものではなく、鉄製、アルミニウムなどの他の金属であってもよい。この板は、同時に浴槽の補強の役割も果たす。水通路部28に於ける浴槽には給湯ノズル29が設けられている。これらは、温水を給湯ノズルから噴射するためのものである。この水通路の状況は、図8に示されている。また、浴槽21は、浴槽を上下移動させるために、浴槽リフト24、40の上に搭載されている。
【0032】
図5は、浴槽21に台座が導入された状態を示している。台座のローラ17はレール23に入り込み、同ローラ12はレール22に入り込んで、台座9が浴槽21に導入されている。グリップ部7は、入浴時手で把持するものとなる。台車8は、台座と離されて浴槽の下に待機する状態になる。浴槽は、リフト24の上に搭載され、上下移動が可能で入浴する人、介護する人の体格に合わせて浴槽の高さを調節し、作業しやすい状態にする。
【0033】
浴槽開閉部25を開けた状態を、図6(A)に示している。図6(B)は、浴槽の底部を示したものである。浴槽の底には、レールが2本設けられており、台座のローラがこのレールに入り込むようになっている。開閉部25はヒンジ金具31により開閉される。閉めたときには、水漏れがないようにゴムパッキングがフランジ41面に適用され、そして、ロック金具30によりロックされる。
【0034】
図3に於いて、開閉部25を開け、図に向かって右方向から台座9を台車8に乗せた状態で浴槽21に接近し、台座9のみを浴槽内に移動させる。台車8は、入浴中は浴槽の下で待機する。図6(A)に於いて、台車9上の台座のローラ12が、浴槽のレール22に移動できるように、浴槽を浴槽リフトで上下させ、台車を適宜移動して台車上部64とレール22の位置を一致させる。そうすると、台座ローラ12は、容易に浴槽レール22に移動し台座を浴槽21内に入れることができる。レール22は、入り口、即ち、開閉部25の方を洗頭部より高い位置にしておけば、台座をスムースに浴槽内に導くことができる。
【0035】
台座9を浴槽21に入れるに際して、バックレスト部4はやや上向きの位置にしておくことは既に述べた(図4)。バックレスト部4の先端付近に設けたローラ17は、レール23に入り込んで、台座の浴槽進入を助ける。レール22、23及び台車上部64はコの字状の形状をしており、コの字の中にローラが入り込むようになる。但し、レール23は、途中まではL字状でその先がコに字状になっており、ローラ17がレール23に入りやすいようになっている。また、台座を浴槽に導入する際、グリップ部7を洗頭部に反転させ、これを介護人が引っ張ることにより、台座の移動を更に容易にすることもできる。台座9が浴槽21内に導入されると、開閉部25を閉じてロックする。必要に応じて、介護人又は入浴人の高さに応じて、浴槽リフトの位置を上下させて、介護しやすい位置に固定する。台車は、浴槽リフトの下に待機させる。
【0036】
このように、台座を浴槽に導入した後は、通常通りの入浴を行う。入浴する人は、体の安定を保持するために、グリップ部7を握るのが好ましい。
【0037】
次に、入浴車について説明する。入浴車の全体図を図9に示した。入浴車51は、浴槽21及び給湯設備、排水設備を搭載し、更に、入浴する人の着替え等の入浴準備をするボックス56及び車椅子を浴槽の導入するため車椅子を上下させる車椅子リフト57を有している。ボックス56は、入浴時以外は、車内に配置され、入浴時には車外にせりだす。ボックス56は、入浴車の床に設けられたレールにより、車内外への移動を容易にしている。レールは導入部材であって、レールの他にローラや溝も利用することが可能で、単にレールに限定されるものではない。ボックス56は、入浴時狭い車内の空間を少しでも広くしようとするものである。入浴開始前に、入浴車のリヤゲート54、55を開き、車外にせりださせ、入浴準備室として使用するものである。ここで着替、準備体操、その他の必要な処置を取る。ボックスの移動を容易に行うために、入浴車の床面に2本のレールが設けられている。更に、入浴車の天井にもレールを設けて、ボックスの移動を助けることもできる。
【0038】
入浴車は、入浴する人のために、浴槽等の入浴に必要なものを搭載して、移動し、所望の場所で入浴サービスを行うことができる。
【0039】
入浴に際しては、先ず、入浴車のリヤゲート54、55を開く。該リヤゲートは片開き、観音開きいずれでも良いが、狭い場所で入浴をすることを前提にするので、観音開きで270度回転できるものが好ましい。入浴車のリヤゲートを開いた後、車椅子リフト57を広げ地面におろす。この状態は、図11(A)で57”で示している。ボックス56を車外にせりだし空間を広げる。ボックスのリアゲート68を上にあげて開く。図11(A)でボックスのリアゲートを上にあげた状態を、68”で示している。地面におろした車椅子リフト57”上に、入浴する人を乗せた状態で車椅子を移動させる。車椅子リフト57”を上昇させ、57’の位置に上昇させこの状態で車椅子をボックス56内に移動させる。そして、該ボックスのリアゲート68を閉める。ボックス56内にて、着替え等の準備をした後、入浴する人を乗せた車椅子を、例えば、図4に示したように、バックレスト部4をやや高めにして、台座9を浴槽レール22に接近させ、台座のロックレバー11を操作し、台座と台車とのロックをはずす。最終的には、台座上部64のローラ12をレール22に入れ込み、台座を台車からはずして、台座のみを浴槽内に導入する。
【0040】
図10は、ボックスが車外にせりだした状態を示している。ボックス床面の約三分の一が車内床面にあって、せりだした部分を支えている。更に、車椅子リフト57は、台座を浴槽に導入した後は上昇した状態におかれて、ボックスを支える役目も果たす。
【0041】
以上、本発明である車椅子、浴槽及び入浴車について説明した。これらの二者又は三者を組み合わせて、効率的な入浴システムを形成することができる。車椅子及び入浴槽との二者の組合せ又は車椅子、入浴槽及び入浴車の三者の組合せにより入浴システムを構成することができる。これらの入浴システムは、1人の介護人で充分高齢者、病人、障害者の入浴を行うことができ、極めて、効率の良い入浴システムになっている。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、車椅子、入浴槽及び入浴槽を搭載搬送することができかつ入浴が可能な入浴車とからなる入浴システムであって、比較的手軽な設備で、人手を掛けず、広い作業空間を必要とせず、しかも、直接入浴する人を浴槽まで搬送し入浴させることができるものである。そして、本発明で使用する車椅子は、通常の車椅子としての機能を有するほか、担架としての機能、入浴する機能を有し、更に、台座を水平にすることも可能で、車椅子に乗る人の身長に合わせて、長さを調節できる等の特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】車椅子の側面図である
【図2】台座を水平にした車椅子の側面図である
【図3】浴槽の一例を示す図である
【図4】浴槽導入前の車椅子を示す図である
【図5】浴槽導入時の車椅子を示す図である
【図6】浴槽開閉部分の断面図である
【図7】台座のネットを示す図である
【図8】浴槽の断面図である
【図9】入浴車の一例を示す図である
【図10】ボックス部分を示す平面図である
【図11】ボックス部分を示す側面図である
【図12】車椅子の他の例を示す図である
【図13】スライドフレームの詳細図である
【図14】スライド部の詳細図である
【図15】ロックレバーの詳細図である
【図16】油圧シリンダーを示す図である
【符号の説明】
1 フットレスト部
2 フットプレート部
3 スライドストローク部
4、4’ バックレスト部
5 ヘッドレストマット部
6 シート部
7 グリップ部
8 台車
9 台座
10 車椅子
11 ロックレバー
12 ローラ
13、14、15、16 角度ロック付き丁番
17、17’ ローラ
21 浴槽
22 底部レール
23 頭部レール
24 浴槽リフト
25、25’ 浴槽開閉部
26、27 浴槽リフトバネ
28 水通路
29 給湯ノズル
30 ロック金具
31 ヒンジ金具
32 排水孔
33 排水孔
34 取付金具
37 台座フレーム
38 洗頭部
40 浴槽リフト
41 フランジ
51 入浴車
52 ボイラー
53 水槽
54、55 入浴車のリヤゲート
56、56’ ボックス
57、57’、57” 車椅子リフト
58 レール
61 足置き
62 小さい車輪
63 大きい車輪
64 台座上部
65 ネット状マット
66、66’ ロック丁板
67 アウターハンドル
68、68’、68” ボックスのリアゲート
70 油圧器
71 スライドフレーム
72、73 シート部フレーム
74 ローラ
75 スライド部
76 レール
77 シリンダーケース
78 油圧器レバー
79 ロックレバー
80 車椅子フレーム
81 スライド部ロック
82、84、85 ローラ
83 ロックレバー
86 左右フレーム

Claims (3)

  1. 入浴槽及び該入浴槽に供給するための水供給設備、排出設備を搭載し、搬送が可能で、かつ、入浴が可能に構成された入浴車であって、該入浴車後部に導入部材により出し入れが可能に配置されたボックス、及び車椅子の入浴車への移送をするためのリフトを設けたことを特徴とする入浴車。
  2. 上記ボックスの出し入れのために、入浴車の天井に1本及び車底に2本のレールを設けたことを特徴とする請求項1記載の入浴車。
  3. 車輪付きの台車及び台座からなる車椅子において、台座がフット部、シート部、及びバック部からなり、台座をフット部、シート部及びバック部の全部又は一部の接続部に於いて角度変更可能でしかも所望角度に固定できるとともに、台座全体が水平に配置することが可能で、フット部がフットプレート部及びフットレスト部からなり、バック部がバックレスト部、スライドストローク部、グリップ部及びヘッドレストマット部からなり、かつ、台座と台車が分離可能に構成され、台座がスライドフレームに沿って前後に移動可能に構成され、かつ、シート部下に台座に直角方向に配設したフレーに沿って、左右に移動可能に構成され、台車に昇降機を設け、該昇降機の先端をスライドフレームに接続し、該スライドフレームを介して、昇降機の上下移動により台座を上下に移動可能に構成され、かつ、スライドストローク部がバックレスト部に於いて前後、左右又は前後左右への移動が可能に構成された車椅子と、
    一方の他端が開閉可能に配置され、頭部(前部)及び底部に車椅子の台座を導入するための導入部材であるレールが設けられ、浴槽に水通路が配置されるとともに該水通路から浴槽内部に水が出ることを可能にし、かつ、浴槽下部にリフトを配置し浴槽全体の上下移動を可能にした入浴槽並びに請求項1及び/又は請求項2に記載の入浴車とからなる入浴システム。
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