JP3080523U - シャワーユニット - Google Patents
シャワーユニットInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被介護者の移動に伴う介護人の労力を軽減
し、被介護者が気軽にシャワーを利用することができる
シャワーユニットを提供する。 【解決手段】 シャワーユニット10は、台車22とそ
の上に設置されたシャワー室12により構成され、キャ
スタ24により全体が移動可能となっており、被介護者
98の居室等に近い所望の場所に設置される。介護人9
6は、シャワー施用椅子100等に腰掛けた状態の被介
護者98を、シャワーユニット10正面まで移動し、カ
ーテンレール56とカーテン54によって形成される脱
衣スペース58内で被介護者98の脱衣を行った後、シ
ャワーを浴びる。終了後、温風器92によってシャワー
室12内に設けられた手摺り状の温風ノズル93から温
風が吹出し、被介護者98の身体に付着した水分が除去
される。
し、被介護者が気軽にシャワーを利用することができる
シャワーユニットを提供する。 【解決手段】 シャワーユニット10は、台車22とそ
の上に設置されたシャワー室12により構成され、キャ
スタ24により全体が移動可能となっており、被介護者
98の居室等に近い所望の場所に設置される。介護人9
6は、シャワー施用椅子100等に腰掛けた状態の被介
護者98を、シャワーユニット10正面まで移動し、カ
ーテンレール56とカーテン54によって形成される脱
衣スペース58内で被介護者98の脱衣を行った後、シ
ャワーを浴びる。終了後、温風器92によってシャワー
室12内に設けられた手摺り状の温風ノズル93から温
風が吹出し、被介護者98の身体に付着した水分が除去
される。
Description
【0001】
本考案は、所望の場所でシャワーを利用するためのシャワーユニットに関し、 特に、被介護者が椅子に腰掛けた状態で利用する場合に好適なシャワーユニット に関するものである。
【0002】
従来、高齢者や身体障害者等の被介護者の身体を洗浄するために、被介護者が 腰掛けたままでシャワーを浴びることができるシャワー用椅子や車椅子が提供さ れている。しかしながら、一般家庭においては、このような手段に腰掛けた被介 護者と、被介護者を介護する介護人を同時に収納できるほどの十分なスペースを 有する専用の浴室あるいはシャワールーム等が設置されていない場合が多く、こ うした環境では、上述したシャワー椅子などを使用することは困難である。
【0003】 また、医療・介護施設等で、上述したような専用の浴室あるいはシャワールー ムがある場合でも、それらの浴用施設が被介護者の居室,病室ないし寝室と離れ ているときには、介護人が被介護者を連れて浴用施設まで往復する必要がある。 このとき、介護人が体力のない高齢者や女性などであると、1人では無理である ばかりではなく、移動に相当の困難を伴うという不都合がある。このように、従 来のシャワー利用は、介護人・被介護者の双方にとって、決して快適であるとは 言い難い状況にある。
【0004】 本考案は、以上の点に着目したもので、被介護者の移動に伴う介護人の労力を 軽減し、被介護者が気軽にシャワーを利用することができるシャワーユニットを 提供することを、その目的とするものである。
【0005】
前記目的を達成するため、本考案は、移動可能な台車上に固定されているシャ ワーユニットであって、温水を生成するための温水生成手段;該温水生成手段に よって生成された温水がシャワーヘッドから供給されており、床面に第1の排水 手段が設けられているシャワー室;温風を生成するための温風生成手段;該温風 生成手段によって生成された温風を前記シャワー室に供給するための温風供給手 段;を備えたことを特徴とする。
【0006】 主要な形態の一つは、移動可能な台車上に固定されているとともに、被介護者 が移動可能な椅子に腰掛けた状態で利用するシャワーユニットであって、温水を 生成するための温水生成手段;該温水生成手段によって生成された温水がシャワ ーヘッドから供給されており、床面に第1の排水手段が設けられているシャワー 室;温風を生成するための温風生成手段;前記シャワー室の内壁に沿って手摺り 状に設けられており、前記温風生成手段によって生成された温風を前記シャワー 室に供給するための温風供給手段;前記シャワー室の出入口部底面に設けられて おり、前記貯水タンクに排水するための第2の排水手段;前記台車に設けられて おり、前記第1及び第2の排水手段から排出された水を回収して貯留する貯水タ ンク;該貯水タンク内に設けられており、水をろ過するためのフィルタ;前記台 車上に設けられており、前記フィルタによってろ過された水を前記温水生成手段 に供給するためのポンプ;前記シャワーユニットが設置される床面と前記シャワ ー室の入口の段差に設けられたスロープ;前記シャワー室の出入口部に設けられ たフルスイング式のドア;前記シャワー室外側に設けられており、前記シャワー 室の出入口部付近に脱衣スペースを形成するためのカーテン手段;を備えたこと を特徴とする。本考案の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及 び添付図面から明瞭になろう。
【0007】
以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。図1には、本考案の一実 施形態のシャワーユニットを利用して、介護人96が、シャワー施用椅子100 に腰掛けた状態の被介護者98のシャワー利用の介護を行う様子が示されている 。図2はシャワーユニット10の正面図,図3は側面図であり、これらの図を矢 印F1方向から見た状態が図4に示されている。図5は、前記シャワー施用椅子 100の構造を示す図である。
【0008】 最初に、図1〜図4を参照して、本考案のシャワーユニット10について説明 する。シャワーユニット10は、台車22上に、防水部材よりなる正面壁14, 側壁16,奥壁18及びそれらの上に載置された天井20と、滑り止め加工など が施された床19によって構成された箱型形状のシャワー室12の全体が、台車 22に設けられたキャスタ24により床26上を移動可能に構成されている。ま た、シャワー室12と床26との段差部分には、シャワー施用椅子100がシャ ワー室12へ容易かつ円滑に出入するためのスロープ台28が付設されている。
【0009】 まず、前記台車22の内部には、前記シャワー室12の床19に設けられた排 水孔34,35から排出された水を貯留するためのタンク30が台車22と一体 に形成されており、隔壁32によって、適宜区切られている。なお、隔壁32は 、水を滞留してゴミなどを除去するためのものである。タンク30に貯留された 水は、ストレーナー36によりフィルタリングされ、台車22上の後部に設けら れたポンプ78により配管80を介して汲み上げられて、後述する給湯器60に 供給され、循環使用される。また、タンク30底面には、排出口38が設けられ ており、バルブ39の開閉により、タンク30内の水の貯留や外部への排出を行 うことができる構成となっている。
【0010】 次に、シャワー室12について説明する。シャワー室12の正面壁14には、 出入に容易な開口幅の大きい出入口部40に、フルスイング式のドア42が設け られている。図4に示すように、ドア42を矢印F2に示す方向に回転しながら 矢印F3方向に引くことによって、ドア42の開閉が行われる。ドア42をフル スイング式とすることにより、介護人96が、シャワー施用椅子100に腰掛け た状態の被介護者98とともに、シャワー室12内へ楽に出入することができる 開口幅を確保することができる。また、ドア42を開いたときにも場所を取らず 、更に、その開閉も少量の力で容易に行うことができる。
【0011】 前記出入口部40の底面には、該出入口部40の開口幅以上の幅を有する排水 部46が設けられている。この排水部46は、前記タンク30に連通する排水溝 上にグレージング48が取り付けられており、シャワー使用中に出入口部40側 に流れてきた湯水がシャワー室12の外へ流れ出る前にグレージング48によっ て受けることで、出入口部40からの漏水を防止することができる。また、シャ ワー利用後に介護人96,被介護者98がシャワー室12外へ出るときにも、水 滴がシャワー室12外へ落下するのを防止する。更に、出入口部40の上部壁面 には、シャワー室12内の換気を行うためのエアーダクト44が適宜個所に設け られている。
【0012】 シャワー室12の側壁16の上部には、カーテンレール50が取り付け具52 によって架設されており、このカーテンレール50に摺動自在の仕切り部材であ るカーテン54が吊下げられている。また、側壁16及び正面壁14に沿って、 略コ字形状に形成されたカーテンレール56が設けられており、その長手部は、 側壁16に設けられた前記カーテンレール50内部にスライド可能に収納されて いる。このカーテンレール56は、必要に応じて、図に矢印F4で示す方向に引 き出すことが可能となっている。カーテン54は、前記カーテンレール50,5 6間で摺動可能となっており、カーテンレール56をシャワー室12の正面に引 き出してカーテン54を引くことによって、シャワー室12の正面にカーテン5 4で仕切られた脱衣スペース58を確保することができる。このため、被介護者 98は、シャワーユニット10近傍まで移動した後に、脱衣スペース58内にお いて、脱衣・着衣を行うことができる。
【0013】 次に、シャワー室12の奥壁18及びシャワー室12の内部構造について説明 する。まず、奥壁18の外側には、シャワー室12内のシャワーヘッド84に供 給する温水を生成するための給湯器60が設けられている。給湯器60には、ガ スを供給するための配管62及び水を供給するための配管64が接続されている 。配管62によって供給されるガスは、プロパンガス,都市ガスなど各種のガス を利用することができる。配管64には、図示しない水源より、配管82を介し て水が供給される。また、配管64の他端は、前記ポンプ78に接続されており 、ストレーナー36によりフィルタリングされたタンク30内の貯留水が、該ポ ンプ78によって配管80を介して汲み上げられ、更に、配管64によって給湯 器60に送られ、再利用が可能となっている。
【0014】 前記給湯器60によって生成された温水は、奥壁18を貫通する配管66によ って、シャワー室12内の温水供給管68に供給される。温水供給管68は、奥 壁18に沿って上下方向に延びており、その上端部には、シャワーヘッド84に 温水を供給するホース86を接続するためのアタッチメント74及び給湯量を調 節するためのコック70が設けられている。また、温水供給管68の下端部は、 床19に沿うように曲折されており、その先端部には、シャワー施用椅子100 へ温水を供給するホース128を接続するためのアタッチメント76及び給湯量 を調節するためのコック72が設けられている。
【0015】 また、奥壁18の室内側上部には、上下方向に延びたスライドバー88が設け られている。シャワーヘッド84は、前記スライドバー88にスライド自在に設 けられたハンガー90に着脱自在に保持され、その高さを任意に調節することが 可能となっている。なお、シャワーヘッド84は、図1に示すように介護人96 が手に持って使用してもよいし、被介護者98の身体の洗浄中には、ハンガー9 0に掛けておくようにしてもよい。
【0016】 このシャワーヘッド84と前記温水供給管68の上端部のアタッチメント74 は、ホース86により接続されており、給湯器60によって生成した温水がシャ ワーヘッド84に供給される。このようにして、給湯器60により生成された温 水がシャワー室12内に供給され、使用された温水は、排水孔34,35により 排出されてタンク30に回収され、ストレーナー36,配管80を介してポンプ 78により汲み上げられ、更に配管64により、給湯器60に供給されて再利用 される。
【0017】 また、奥壁18の外側には、温風器92が取り付けられている。この温風器9 2により生成された温風は、シャワー室12内壁に沿って設けられた温風ノズル 93に供給される。温風ノズル93は、出入口部40に向かって開放した略コ字 形状に形成されており、取り付け高さを適宜位置とすることにより、手摺りとし ても利用することが可能となっている。この温風ノズル93の表面には、握った ときの滑り防止のために、表面に複数の凹凸突起や軟質部材などによる滑り止め 加工を施すようにしてもよい。また、温風ノズル93には、多数の吹出し口94 が設けられており、これら吹出し口94から、介護人96や被介護者98に向け て温風が吹出される。
【0018】 前記温風器92は、シャワー利用終了時に、介護人96によって操作されるも のであって、吹出し口94から吹出される温風により、被介護者98から付着水 分を払拭除去することができる。この温風供給手段により、介護人96の労力と 、被介護者98の羞恥心及び心労を大きく軽減することが可能となる。また、シ ャワー利用の前に、前記温風ノズル93から温風をシャワー室12内へ供給して 室内を暖めておくことも可能である。これによって、脱衣直後に温度の低いシャ ワー室12へ入って血圧が上昇するなどの事態を防止することができる。
【0019】 次に、このように構成されたシャワーユニット10で、被介護者98が腰掛け た状態でシャワーを利用するための椅子について説明する。本考案のシャワーユ ニット10では、被介護者98が腰掛けた状態で移動可能かつシャワー利用可能 な椅子であればどのようなものであってもよいが、より好適には、実用新案登録 第3067564号記載のシャワー施用椅子が利用される。以下、図5を参照し て、前記シャワー施用椅子100の一例について概略説明する。
【0020】 図5(A)に示すように、前記シャワー施用椅子100は、複数の各種形状の パイプを組み立てて腰掛け部106及び背あて部108が構成されており、脚1 02に設けられたキャスタ104によって、移動可能となっている。前記背あて 部108は、温水供給管110,112,118によって主要部が構成されてお り、前記温水供給管110の下端部には、前記シャワー室12の温水供給管68 の床19側のアタッチメント76がホース128により接続される。そして、コ ック72,114を調節することにより、給湯量が調節される。
【0021】 また、前記温水供給管118の両端には、略U字形状であって、腰掛けた被介 護者98の左右肩の上位に延長する上部温水管120が接続されている。また、 温水供給管110,112の中間部には、同様に中間部温水管124が接続され ている。前記各温水管120,124は、それぞれ下方へ向いた多数のシャワー ノズル122,126を有しており、前記温水供給管110,112,118か ら供給された温水は、これらのシャワーノズル122,126から被介護者98 に向けて噴射される。また、前記各温水管120,124の適宜位置には、必要 に応じてコック134が設けられ、シャワーノズル122,126から噴出され る湯量の調節を行うことが可能となっている。
【0022】 更に、温水供給管118の略中央部上側に設けられた取り付け台136には、 シャワーヘッド138が着脱自在に取り付けられている。このシャワーヘッド1 38のホース140は、温水供給管112の下端部に接続されており、コック1 16によって給湯量が調節される。また、温水供給管118の略中央部下側には 、後述する下部温水管150へ給湯するためのホース132が接続されており、 コック130により湯量が調節される。
【0023】 前記腰掛け部106には、合成樹脂板等の成形により得られる凹陥部を有する 座板105が、腰掛け部106を構成するパイプに被嵌して取り付けられている 。座板105の凹部に設けられている下部温水管150は、例えば、同図(B) に示すような構造となっている。下部温水管150は、多数のシャワーノズル1 52を有する管を長方形枠型に回曲すると共に、該長方形の長手方向中間部を水 平部154とし、その両端部に傾斜部156に形成したもので、その傾斜部15 6に、前記ホース132を接続し、他側部にドレインホース158が接続されて いる。
【0024】 この下部温水管150は、前記座板105の凹部内に長手方向に前後に向けて 配置されるため、該温水管150の水平部154が腰掛けた被介護者98の肛門 部分に対向し、また、前記傾斜部156が肛門の前側部分及び後側部分にそれぞ れ対向することとなる。前記シャワーノズル152は、被介護者98の肛門部分 及びその前側,後側部分に温水をくまなく放射できるように設けられている。
【0025】 次に、これらの図を参照しながら、本実施形態の作用を説明する。本考案のシ ャワーユニット10は、被介護者98の居室,病室,寝室等の近傍の所望位置に 設置されており、被介護者98がシャワーを利用する際には、介護人96が、前 記シャワー施用椅子100に腰掛けた被介護者98を、シャワーユニット10の 正面まで移動する。そして、シャワー室12の側壁16に設けられたカーテンレ ール50から、略コ字形状のカーテンレール56を引出し、カーテン54を引い て脱衣スペース58を形成し、該脱衣スペース58内で、被介護者98の脱衣を 行う。
【0026】 次に、介護人96は、ドア42を開き、シャワー施用椅子100に腰掛けた被 介護者98とともに、シャワー室12に入り、シャワー施用椅子100の温水供 給管110の端部と、シャワー室12の給湯管68の下端部に設けられたアタッ チメント76をホース128で接続する。このような状態で、バルブ72を開く ことにより、シャワー施用椅子100への給湯が開始され、介護人96が複数の コックを必要に応じて調節することにより、被介護者98の身体の所望の箇所に シャワーを噴出することができる。また、被介護者98の身体を洗浄する際には 、シャワーの噴出を一端停止し、洗体を行ったのちに、シャワー室12に備え付 けのシャワーヘッド84や、シャワー施用椅子100のシャワーヘッド138を 利用して、洗い流すようにしてもよい。
【0027】 使用後の温水は、シャワー室12の床19に設けられた排水孔34,35によ り台車22内部のタンク30に回収される。タンク30に回収された湯水は、ス トレーナー36によってフィルタリングして、再度給湯器60に供給して再利用 するようにしてもよいし、タンク30底部に設けられた排出口38から、外部に 排出し、常に新しい水を利用するようにしてもよい。
【0028】 シャワーの利用が終了すると、介護人96は、温風器92の図示しない電源を ONにし、温風ノズル93の吹出し口94から、温風の吹出しを開始して被介護 者98の身体に付着した水分を除去する。そして、ドア42を開け、シャワー施 用椅子100に腰掛けた被介護者98を、出入口部40からシャワー室12の外 に移動させる。このとき、出入口部40の底面には、排水部46が設けられてい るため、シャワー施用椅子100に水分が残っている場合でも、外部の床26へ の流出が良好に防止される。排水部46に滴下した水は、タンク30内に回収さ れる。そして、脱衣スペース58において、被介護者98の着衣を行い、一連の 作業が完了する。
【0029】 このように、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。 (1)シャワーユニット10を、被介護者98の居室,病室,寝室などから近い 所望の場所に設置できるので、被介護者98の移動に伴う介護人96の労力が大 きく軽減される。また、シャワー室12内に、手摺りを兼ねた温風ノズルを設け ることとしたので、シャワー利用後に被介護者98の身体に付着している水分の 除去が自動的に行われ、介護労力が更に軽減される。 (2)台車22の内部にタンク30を一体に設け、タンク30内に貯留された水 を再利用することとしたので、設置スペースの軽減ができるとともに、資源の有 効活用を行うことも可能となる。 (3)シャワー室12の正面部に引出し式のカーテンレール56を設け、カーテ ン54を引くことによって脱衣スペースを形成することとしたので、被介護者9 8がシャワー利用の直前・直後に脱衣・着衣を行うことができる。 (4)被介護者98が腰掛ける手段として、実用新案登録第3067564号記 載のシャワー施用椅子を利用することとしたので、被介護者98の肛門周辺部に もシャワーを放射し、被介護者98の身体全体にシャワーを放出して洗浄するこ とが可能となる。
【0030】 本考案には数多くの実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変するこ とが可能である。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記形態では、介護を要する被介護者98が、シャワーを利用する際に本 形態を利用することとしたが、健常者がシャワーを浴びる際に利用することを妨 げるものではない。また、被介護者98が介護人なしで一人で使用するようにし てもよい。 (2)前記形態では、シャワーユニット10の屋内利用を例にあげて説明したが 、屋外に設置するようにしてもよい。これにより、災害発生時,キャンプ時,そ の他屋外レジャー施設,工事・作業現場などにおいて、簡易シャワー施設として 利用することが可能となる。 (3)前記シャワーユニット10で利用する椅子としては、シャワー施用椅子1 00に限らず、被介護者98が腰掛けた状態で移動可能であり、またシャワー利 用可能であれば、どのようなものであってもよい。 (4)前記形態では、フルスイング式のドア42を設けることとしたが、折り畳 み式のドアなど、シャワー室12への出入に十分な間口を確保できるドアであれ ば、どのような形態のものであってもよい。 (5)前記形態のシャワーユニット10の形状や大きさは一例であり、必要に応 じて変更可能である。グレージング48,温風ノズル93,エアーダクト44に ついても、同様の効果を奏するものであれば、必要に応じて適宜変更可能である 。
【0031】
以上説明したように、本考案によれば、シャワーユニット全体を移動可能とす ることとしたので、該シャワーユニットを所望の場所に設置することにより、気 軽にシャワーを利用することができるという効果が得られる。特に、介護を要す る被介護者がシャワーを利用する際には、被介護者の移動に伴う介護人の労力を 大きく軽減し、椅子に腰掛けた状態で容易にシャワーを利用することが可能とな る。
【図1】本考案の一実施形態の利用の様子を示す全体斜
視図である。
視図である。
【図2】前記実施形態を正面から見た図である。
【図3】前記実施形態を側面から見た図である。
【図4】前記形態を矢印F1方向から見た図である。
【図5】シャワー施用椅子の一例を示す図である。
10…シャワーユニット 12…シャワー室 14…正面壁 16…側壁 18…奥壁 19…床 20…天井 22…台車 24…キャスタ 26…床 28…スロープ台 30…タンク 32…隔壁 34,35…排水孔 36…ストレーナー 38…排出口 39…バルブ 40…出入口部 42…ドア 44…エアーダクト 46…排水部 48…グレージング 50,56…カーテンレール 52…取り付け具 54…カーテン 58…脱衣スペース 60…給湯器 62,64,66,80,82…配管 68…温水供給管 70,72…コック 74,76…アタッチメント 78…ポンプ 84…シャワーヘッド 86…ホース 88…スライドバー 90…ハンガー 92…温風器 93…温風ノズル 94…吹出し口 96…介護人 98…非介護者 100…シャワー施用椅子 102…脚 104…キャスタ 105…座板 106…腰掛け部 108…背あて部 110,112,118…温水供給管 114,116,130,134…コック 120…上部温水管 122,126…シャワーノズル 124…中間部温水管 128,132,140…ホース 136…固定台 138…シャワーヘッド 150…下部温水管 152…シャワーノズル 154…水平部 156…傾斜部 158…ドレインホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 501117052 平野 美恵子 埼玉県川口市栄町2丁目4番5号 (72)考案者 平野 博一 埼玉県川口市栄町2丁目4番5号
Claims (10)
- 【請求項1】 移動可能な台車上に固定されているシャ
ワーユニットであって、 温水を生成するための温水生成手段;該温水生成手段に
よって生成された温水がシャワーヘッドから供給されて
おり、床面に第1の排水手段が設けられているシャワー
室;温風を生成するための温風生成手段;該温風生成手
段によって生成された温風を前記シャワー室に供給する
ための温風供給手段;を備えたことを特徴とするシャワ
ーユニット。 - 【請求項2】 被介護者が腰掛けた状態でシャワー室に
出入りするための椅子;前記シャワーユニットが設置さ
れる床面と前記シャワー室の入口の段差に設けられたス
ロープ;を備えたことを特徴とする請求項1記載のシャ
ワーユニット。 - 【請求項3】 前記椅子が、被介護者に向かって温水を
放射する多数のノズルを有する配管を備えており、前記
シャワー室に、前記温水生成手段から前記椅子の配管に
温水を供給するためのアタッチメントを設けたことを特
徴とする請求項2記載のシャワーユニット。 - 【請求項4】 前記配管が、使用者の肛門部分に温水を
放射する水平部と、肛門の前後の部分に温水を放射する
傾斜部を含むことを特徴とする請求項3記載のシャワー
ユニット。 - 【請求項5】 前記台車が、前記シャワー室の排水手段
から排出された水を回収して貯留する貯水タンクを兼
ね、これに貯留された水が、 前記貯水タンク内に設けられたフィルタ手段;前記台車
上に設けられたポンプ;を介して、前記温水生成手段に
供給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載のシャワーユニット。 - 【請求項6】 前記シャワー室の出入口部底面に、前記
貯水タンクに排水するための第2の排水手段を設けたこ
とを特徴とする請求項5記載のシャワーユニット。 - 【請求項7】 前記温風供給手段が、前記シャワー室の
内壁に沿って手摺り状に設けられたことを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載のシャワーユニット。 - 【請求項8】 前記シャワー室の出入口部にフルスイン
グ式のドアを設けたことを特徴とする請求項1〜7のい
ずれかに記載のシャワーユニット。 - 【請求項9】 前記シャワー室外壁の側面上部に取り付
けられた第1のカーテンレール;前記シャワー室外壁の
側面及び正面上部に沿って略コ字形状に形成されてお
り、その長手部が、前記第1のカーテンレール内に収納
可能である第2のカーテンレール;前記第1及び第2の
カーテンレールに摺動自在に取り付けられたカーテン;
を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載のシャワーユニット。 - 【請求項10】 移動可能な台車上に固定されていると
ともに、被介護者が移動可能な椅子に腰掛けた状態で利
用するシャワーユニットであって、 温水を生成するための温水生成手段;該温水生成手段に
よって生成された温水がシャワーヘッドから供給されて
おり、床面に第1の排水手段が設けられているシャワー
室;温風を生成するための温風生成手段;前記シャワー
室の内壁に沿って手摺り状に設けられており、前記温風
生成手段によって生成された温風を前記シャワー室に供
給するための温風供給手段;前記シャワー室の出入口部
底面に設けられており、前記貯水タンクに排水するため
の第2の排水手段;前記台車に設けられており、前記第
1及び第2の排水手段から排出された水を回収して貯留
する貯水タンク;該貯水タンク内に設けられており、水
をろ過するためのフィルタ;前記台車上に設けられてお
り、前記フィルタによってろ過された水を前記温水生成
手段に供給するためのポンプ;前記シャワーユニットが
設置される床面と前記シャワー室の入口の段差に設けら
れたスロープ;前記シャワー室の出入口部に設けられた
フルスイング式のドア;前記シャワー室外側に設けられ
ており、前記シャワー室の出入口部付近に脱衣スペース
を形成するためのカーテン手段;を備えたことを特徴と
するシャワーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001001532U JP3080523U (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | シャワーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001001532U JP3080523U (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | シャワーユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3080523U true JP3080523U (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=43213349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001001532U Expired - Fee Related JP3080523U (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | シャワーユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3080523U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007175391A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Mehaadaddo Haajan | 排水装置および該排水装置を備えたユニット式シャワーブース |
KR101378231B1 (ko) | 2012-06-21 | 2014-03-27 | 인제대학교 산학협력단 | 환자용 자동 목욕시설 |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001001532U patent/JP3080523U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007175391A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Mehaadaddo Haajan | 排水装置および該排水装置を備えたユニット式シャワーブース |
KR101378231B1 (ko) | 2012-06-21 | 2014-03-27 | 인제대학교 산학협력단 | 환자용 자동 목욕시설 |
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