JP2003156337A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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徹 柳沢
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    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いQ値は振動ジャイロの出力を大きくし、
ノイズやドリフトを低減する。しかし、互いに直交する
2つの方向の振動を利用する振動ジャイロでは、その双
方に高いQ値を保証する振動体形状を見出すのは難し
く、また互いの振動の直交性を高いレベルで保証しなけ
れば駆動ノイズを低減できない。 【解決手段】 Q値を劣化させる原因となる支持部から
外部への振動漏れが少ない3脚音叉型振動体を用い、高
い駆動検出振動のQ値を実現し、また、その足幅を個々
に調整することにより、駆動振動により変位せず、検出
振動においてのみ変位する検出部を実現することで、互
いの振動の直交性に関わり無く高いS/Nと低ドリフト
を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角速度を検出する
振動ジャイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から機械式の回転ジャイロスコープ
が、飛行機や船舶の慣性航行装置として使われている
が、装置が大きく、価格が高く、従って小型の電子機器
や小型の輸送機械に組み込むことは困難である。
【0003】しかし近年、ジャイロスコープも小型化の
研究が進み、圧電素子で振動体を励振し、振動体に設け
た別の圧電素子で振動体が回転により受けるコリオリ力
で起きる振動により発生する電圧を検出する振動ジャイ
ロの実用化が進み、自動車のナビゲーションシステムや
ビデオカメラの手振れ検出装置等に使われている。
【0004】特に圧電性単結晶を用いた振動ジャイロ
は、構造が簡単で、調整もしやすく、また温度特性に優
れ、有望視されている。以下に圧電性単結晶を使用した
例として、水晶を用いた音叉型振動ジャイロの構造を図
面を用いて説明する。図5は音叉型の振動ジャイロを示
す斜視図である。
【0005】図5において、音叉J10は水晶を一体加
工したものに、駆動検出電極を蒸着した構造を有してい
る。すなわち音叉J10は、平行に配置された第1の足
J11及び第2の足J12が、基部J15に結合した構
造を持つものである。第1の足J11には、駆動電極J
3及びJ4が蒸着されており、第2の足J12には、検
出電極J6,J7及びJ8が蒸着されている。基部J1
5の底面は、支持に用いられる。ここで、足の伸びた方
向をY’方向、2本の足の並ぶ方向をX方向、X及び
Y’方向に直交する方向をZ’方向とする。
【0006】作用について説明する。図6は、従来の音
叉型水晶ジャイロの駆動検出方法を説明する為の断面及
び駆動検出回路の模式図である。図6において、左側に
記す第1の足J11の断面には、駆動電極J1,J2,
J3及びJ4の断面が配置され、右側に記す第2の足J
12の断面には検出電極J5,J6,J7及びJ8の断
面が配置されている。
【0007】まず、第1の足J11が例えば第2の足J
12に向かってX方向に屈曲すると、電極J2近傍が
Y’方向に伸び、電極J4近傍がY’方向に縮むが、こ
の時水晶内部では圧電効果により電極J2近傍ではX方
向に、また電極J4近傍では−X方向に電界が発生す
る。この時電界の向きを考慮すると電極J2及びJ4は
同電位で、足の中央より例えば高い電位となる。X方向
に見ると、足の中央付近に配置された電極J1及びJ3
は、相対的に電極J2及びJ4より低い電位となるの
で、電極J2及びJ4と、電極J1及びJ3の間には、
電位差が発生する。圧電効果は可逆的なので、電極J2
及びJ4と、電極J1及びJ3の間に電位差を与えれ
ば、水晶内部には、これに応じた電界が発生し、第1の
足J11はX方向に屈曲することになる。これらのこと
から、例えば電極J1及びJ3の電位を参照として発振
条件を超える増幅率でアンプJGを用いて増幅し、発振
条件を満足する位相に移相回路JPで整えて電極J2及
びJ4に戻すことにより、第1の足J11の屈曲に伴う
機械的な戻り力と電気的な力の間でエネルギーの交換が
起こり、第1の足J11をX方向に自励発振させること
ができる。
【0008】音叉J10全体で見ると、第1の足J11
及び第2の足J12の運動量をバランスさせる為、第1
の足J11がX方向に動く時、第2の足J12は−X方
向に動き、第1の足J11が−X方向に動く時、第2の
足J12がX方向に動く動作となるが、これを、通常の
音叉が1つの面内で振動を行うのを理想とする慣例か
ら、面内屈曲振動と呼ぶが、第1の足J11,アンプJ
G及び移相回路JPで発生させる振動は面内屈曲振動と
同じ動作であり、その周波数は、音叉J10の面内屈曲
振動の共振周波数とほぼ一致する。
【0009】この状態で音叉J10全体をY’軸の回り
に角速度ωで回転させると、音叉J10の2つの足に
は、面内屈曲振動と直交するZ’方向にコリオリ力FC
が働く。コリオリ力FCは以下の式で表すことができ
る。FC=2・M・ω・Vここで、Mは第1の足J11
又は第2の足J12の質量であり、Vは第1の足J11
又は第2の足J12の速度である。このコリオリ力FC
は、第1の足J11及び第2の足J12に、面内屈曲振
動の動作方向であるX方向と直交する、Z’方向に変位
する屈曲振動を励起する。以下これを面外屈曲振動と呼
ぶ。また、コリオリ力は変位でなく、速度に比例する力
なので、コリオリ力により発生する面外屈曲振動は、面
内屈曲振動より90度位相が遅れて発生する。
【0010】この面外屈曲振動により、例えば第2の足
J12の電極J5及びJ8の近傍はY’方向に伸び縮み
し、電極J6及びJ7の近傍は電極J5及びJ8の近傍
と逆相で伸び縮みする。例えば、電極J5及びJ8の近
傍がY’方向に伸びている時、第2の足J12の内部の
電極J5及びJ8の近傍では、X方向に電界が発生し、
この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に縮むので、
第2の足12の内部の電極J6及びJ7の近傍では、−
X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位が電
極J8の電位より高い時、電極J7の電位は電極J6の
電位より高い状態となる。また、電極J5及びJ8の近
傍がY’方向に縮んでいる時、第2の足J12の内部の
電極J5及びJ8の近傍では、−X方向に電界が発生
し、この時電極J6及びJ7の近傍はY’方向に伸びる
ので、第2の足12の内部の電極J6及びJ7の近傍で
は、X方向に電界が発生する。すなわち電極J5の電位
が電極J8の電位より低い時、電極J7の電位は電極J
6の電位より低い状態となる。
【0011】面外屈曲振動により発生するこれら電極J
5及びJ8と、電極J6及びJ7の間の電位差は、Z’
方向に振れる第2の足J12の方向に従って変化する。
見方を変えると、例えば電極J5が高電位の時電極J7
も高電位であり、この時電極J6及び電極J8は低電位
であり、電極J5が低電位の時電極J7も低電位であ
り、この時電極J6及び電極J8は高電位である。コリ
オリ力は、電極J5又は電極J7と、電極J6又は電極
J8の間の電位差として現れる。
【0012】コリオリ出力の検出信号は、電極J5及び
電極J7を一方の入力信号とし、電極J6及び電極J8
を他方の入力信号とした、差動バッファJDを経て乗算
回路JMに導かれ、面内屈曲振動の発振系の出力を、コ
リオリ力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、
アンプJGの出力を、移相回路JP2により90度移相
し、コンパレータJCにより2値化した参照信号により
乗算され、乗算により検波された結果は、更に積分回路
JSにより平滑化され、正確な直流出力として検出でき
る。この直流出力はコリオリ力FCに比例し、コリオリ
力FCは角速度ωに比例するので、この直流出力により
角速度ωを知ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電性単結晶を用いた音叉型の振動ジャイロには以下の
ような課題がある。一般に振動体を支持する場合は、支
持の影響が振動体に及ぶのを最小限にするため、振動体
が振動中に殆ど動かない位置、すなわち振動の節のみを
支持することを理想とする。音叉型振動ジャイロでは、
足の延びた方向に垂直な2方向の屈曲振動を扱う事にな
るが、これら2方向の屈曲振動の中で、駆動に用いる面
内屈曲振動においては、基部底面を支持する事によりほ
ぼ理想的な支持が実現する。この支持方法においては、
音叉型振動体は足の伸びた方向に僅かに変動するのみで
あり、支持部の変化による周波数変動は僅か数PPMに
留まる。一方、面内屈曲振動と振動体の回転により足に
生じたコリオリ力で励振される面外屈曲振動において
は、音叉型振動体は音叉の中心対称軸の周りの捻り振動
となるので、振動体の外部に振動を伝えない支持は難し
い。従来の基部底面支持のごとく支持の影響が振動体に
及ぶ理想的でない支持方法を用いる場合は、コリオリ力
により発生する検出振動である面外屈曲振動も、後述す
る駆動用の振動である面内屈曲振動の検出振動への漏れ
振動も支持部を通して振動体外部に伝わってしまい、S
/Nの低下やドリフトの原因となる。
【0014】また、2脚音叉型振動ジャイロにおいて
は、棒状の振動体が駆動と検出をかねており、検出部が
振動している。理論上は駆動方向が検出方向に直交して
いるので、駆動振動の影響は検出振動に及ばないのであ
るが、実際の加工精度においては、この直交度が充分で
なく、検出方向は駆動により予め振動しており、検出電
極は駆動振動を検出してしまう。駆動振動と検出振動の
共振周波数を互いに離せば駆動振動が検出振動を僅かに
励振する現象は少なくなるが、振動ジャイロにおいて
は、駆動振動と検出振動の共振周波数をコリオリ力が伝
達できる程度に接近させているので、駆動振動の検出振
動への漏れと言われるこの現象は避けられない。また、
駆動電極及び検出電極の電極間の静電容量結合によって
も、検出電極は駆動振動を検出してしまう。これはコリ
オリ力が無いにもかかわらず検出出力が出ている事を意
味する。駆動振動は振幅が大きいので、支持部の環境変
化や、振動体の温度変化による駆動振動の僅かな変化
も、振幅の小さな検出振動に多大な影響を与え、S/N
が低下し、ドリフトが発生する。
【0015】[発明の目的]本発明の目的は、上記課題
を解決しようとするもので、S/Nが高く、ドリフトが
少なく、検出精度の良い、振動ジャイロを提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の振動ジャイロは、下記の構成を採用する。
【0017】本発明の振動ジャイロは、基部と3本の足
とを有する振動子と、発振手段と、角速度検出手段とか
ら構成され、前記基部と前記3本の足がすべて同じ厚み
からなり、前記基部が前記3本の足にそれぞれ結合し、
前記3本の足が同じ長さで互いに平行に配置され、両側
の2本の足のうちの一方の足の幅を中央の足の幅と同じ
とするとともに両側の2本の足のうちの他方の足の幅を
中央の足の幅と異ならせた振動ジャイロにおいて、前記
両側の2本の足のうちの一方の足と前記基部を結合する
部分に肩部を設け、前記両側の2本の足のうちの他方の
足の幅は、中央の足の幅の3/5±10%である。
【0018】[作用]本発明による振動ジャイロは、3脚
音叉型形状を採用し、振動の節を支持する事により、極
めてQ値が高く外部への振動漏れの少ない駆動振動及び
検出振動を用い、また駆動振動によって振動しない検出
部を用いることにより、駆動振動の影響が殆ど検出部に
及ぶ事がなく、結果として高いS/Nと低いドリフトを
実現する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の振動ジャイロを実
施するための最良の形態による実施の形態を図面を基に
説明する。図1〜図4,図7及び図8は本発明の実施の
形態である振動ジャイロであり、図1は以後3脚音叉1
0と呼ぶ、3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、以
後説明に用いる座標を示す斜視図であり、図2は3脚音
叉10の断面,回路ブロック及び配線模式図であり、図
3は3脚音叉型の振動ジャイロの外観を示し、座標を示
し、電極の一部を示す表面図であり、図4は3脚音叉型
の振動ジャイロの外観を示し、座標を示し、電極の一部
を示す裏面図であり、図7及び図8は3脚音叉型振動体
の振動モードを示す足の断面の動作説明図である。
【0020】[振動ジャイロの構造説明:図1〜図4]
本実施の形態においては、圧電性単結晶の中で、特に温
度特性に優れた水晶を使用する。水晶は、Si02の単
結晶で、常温では4つの結晶軸を持つ三方晶系に属す
る。結晶軸の1つはc軸と呼ばれ、結晶の頂点を通る結
晶軸であり、残りの3つはa軸と呼ばれ、c軸に垂直な
面内に互いに120度の角度を成す結晶軸である。ここ
では、3つのa軸のいずれかをX軸とし、c軸をZ軸と
し、X軸及びZ軸に直交する方向にY軸をとる。
【0021】図1に示すように、本実施の形態で使用す
る座標系は、上記X,Y,Z軸から、X軸の回りに、Z
軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸Y’軸,Z’
軸及びX軸を用いる。このとき回転角θは0〜10度と
する。ここに示した回転角は、温度特性及び振動の安定
度を指標に最適なものが選択される。3脚音叉10は、
一定の厚みを持つ2次元形状であるが、この厚み方向を
Z’軸方向にして切り出す。こうして切り出された3脚
音叉10の3脚音叉形状は、X−Y’面内に2次元形状
で表現される。ここで以下の説明において、Z’軸方向
を表裏方向とし、Z’方向から見たZ’軸に直交する面
を表面、−Z’方向から見たZ’軸に直交する面を裏面
と呼び、X軸方向を左右方向とし、X方向から見たX軸
に直交する面を左側面、−X方向から見たX軸に直交す
る面を右側面と呼ぶ事とする。
【0022】図1は、3脚音叉10を斜めから見た図で
あるが、電極は省略してある。図1に示すように、3脚
音叉10は足1〜3,基部9及び支持部11から構成さ
れる。足1は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状
は、Y’方向の長さL,X方向の幅W1,Z’方向の厚
さがtの、各々同一の寸法を持つ四角柱であり、側面に
施された金属蒸着膜からなる電極を有している。足2は
弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の
長さL,X方向の幅W2,Z’方向の厚さがtの四角柱
であり、側面に施された金属蒸着膜からなる電極を有し
ている。足3は弾性と圧電性を持つ水晶からなり、形状
は、Y’方向の長さL,X方向の幅W3,Z’方向の厚
さがtの四角柱であり、側面に施された金属蒸着膜から
なる電極を有している。ここで、足1,2及び3の幅の
比W1:W2:W3は、ほぼ5:5:3である。基部9
は弾性を持つ水晶からなり、形状は、Y’方向の長さ
D,X方向の幅W1+W2+W3+2×U+K,Z’方
向の厚さがtの四角柱である。支持部11は、弾性を持
つ水晶からなり、形状は、X方向の幅が基部の幅の1/
3〜1/1であり、Z’方向の厚さがtの四角柱であ
る。足1〜3は、X方向に足1,足2,足3の順に平行
に、隙間Uを開けて配置され、各々の足は、基部9の
Y’方向に垂直な1つの面に接合している。このとき、
基部9の左側面と足1の左側面は単一平面とならず、足
1は、基部9の側面からX方向にKだけ内側に配置さ
れ、左肩部が形成される。また、基部9の右側面と足3
の右側面は単一平面となるように配置され、右肩部は形
成されない。支持部11は、基部9の足1〜3の接合し
た面と平行な、底面と呼ぶもう1つの面の中央に接合し
ている。上記すべての部分は同じ厚さで、同一平面内に
あり、一体構造である。
【0023】図3及び図4には、電極の一例として3脚
音叉10に金属蒸着膜から成る電極を形成した様子を示
した。ただし、電極の説明に関係のない、支持部11は
省略してある。図3は3脚音叉10をZ’方向から見た
様子を示している。図4は3脚音叉10を−Z’方向か
ら見た様子を示している。既に述べた様に、図3に示す
面を表面,図4に示す面を裏面と呼ぶ。電極の形状は、
予め形状をエッチングで作成したマスクを作成してお
き、これを3脚音叉10の電極を生成する表裏面に密着
させて真空蒸着を施すことにより形成する。左右側面の
電極は、蒸着方向を回転する事により形成できる。足1
の表面に電極1U,裏面に電極1D,左側面に電極1
L,右側面に電極1Rを蒸着し、足2の表面に電極2
U,裏面に電極2D,左側面に電極2L,右側面に電極
2Rを蒸着し、足3の表面から右側面に回り込む電極3
U,裏面から右側面に回り込む電極3D,左側面に電極
3Gを蒸着する。全ての電極は長方形である。基部9の
表面には回路と接続する為の端子DR,SE,S1,S
2及びGNDと、各々の足の電極と端子を結ぶ導線を蒸
着する。
【0024】図2には、図3及び図4に示したのと同じ
足1〜3、及び電極1L,1R,1U,1D,2L,2
R,2U,2D,3U,3D及び3GのY’軸方向に垂
直な断面を示し、各電極の接続関係及び駆動検出回路を
示す。駆動回路は、検出電極1L,1R,2U及び2D
からの信号をアンプG及び移相回路Pを用いて駆動電極
1U,1D,2L及び2Rに返す自励発振回路で構成さ
れ、検出回路は、検出電極3U及び3Dからの信号を検
出する差動バッファD、アンプGの出力の位相を変化さ
せる移相回路P2、位相検出回路の信号を2値化するコ
ンパレータC、差動バッファDの出力を移相回路P2の
出力と乗算する乗算回路M、及び乗算結果を積分して直
流化する積分回路Sで構成される。3電源系の回路で構
成する場合は、駆動検出回路に直接接続されない電極3
Gはグランドに接地する。
【0025】[振動ジャイロの動作・作用説明:図2,
図7及び図8]以下、図7を用いて3脚音叉型振動体の
検出振動を説明し、図8においては3脚音叉型振動体の
駆動振動を説明し、最後に図2を用いて、電気的に3脚
音叉10を駆動し、3脚音叉10の回転の結果である電
圧出力から角速度を知る方法を説明する。
【0026】最初に、本実施の形態において使用する3
脚音叉10を切り出す座標系が、水晶の結晶軸から傾い
ている事について説明する。本実施の形態において使用
する水晶は異方性単結晶であり、方向により弾性率の温
度依存性が異なる。厚み方向をZ軸方向とせず、X軸の
回りに、Z軸からY軸の方向にθ度回転させた座標軸
Y’軸,Z’軸及びX軸を用い、厚み方向をZ’軸方向
としたのは、回転角θにより駆動検出振動の共振周波数
の温度特性が変化するので、回転角θを温度特性を勘案
して決定する為である。この回転角θは、振動ジャイロ
を使用する温度条件を勘案し、0〜10度から選択す
る。
【0027】さて、振動ジャイロにおける理想は、振動
体内で自己完結的な振動モードのみを利用し、この振動
モードにおける振動の節を支持する事により、外部環境
に依存しない安定した振動ジャイロを得る事である。し
かしながら、直交する2方向が、共にこのような条件を
満足する振動体は、極めて希である。ところで、2脚音
叉は2本の足が決定する平面内で、2本の足が相反する
方向へバランスを取りながら1次屈曲振動する、いわゆ
る面内振動において、最も優れた振動体として発振器等
に利用されいる。また、3脚音叉は3本の足が決定する
平面に垂直な方向へ、両側の2本の足と中央の足が相反
する方向へ1次屈曲振動する、いわゆる面外振動におい
て、2脚音叉の面内振動に匹敵する優れた振動体として
利用されてきた。本実施の形態においては2脚音叉の面
内振動に匹敵する優れた振動と、3脚音叉の面外振動に
匹敵する優れた振動を、振動ジャイロの駆動と検出の振
動に用いる。
【0028】また、振動ジャイロにおいては、駆動振動
が発生している間に、検出部がコリオリ力に無関係な出
力を発生しないことが、高いS/Nと厄介な無回転時の
出力のドリフトを抑える点で有効である。無回転時に出
力が無ければ、ドリフトは存在しないからである。コリ
オリ力に無関係な出力は、駆動と検出振動の直交性が不
完全であれば、振動する検出部において、駆動振動が検
出振動を機械的に発生させ、電極の対称性が不完全であ
れば、振動する検出部において、駆動出力が検出出力を
電気的に発生させるので、有限な加工精度で製作された
振動体としては、回転のない時は、駆動振動発生時に、
駆動振動と無関係に検出部が静止しており、回転による
検出振動の発生時は、検出部が検出振動の振動体の一部
として大きく振動するような構造が望ましい。本実施の
形態においては、3本の足を持つ3脚音叉を振動体とし
て用い、並んだ3本の足の中で、右端の足3の幅を、他
の足の幅の3/5とする事で、上述の望ましい事項を全
て満足する振動体を提供する。
【0029】本実施の形態で使用する3脚音叉型振動体
は、複数の固有振動モードを持つ。これらの中で3脚音
叉形状の、厚み方向に直交する平面内、即ちX−Y’平
面内で完結する、3本の足のX方向への1次屈曲振動
を、3脚音叉10の面内振動と呼ぶこととする。また、
3脚音叉形状の、厚み方向、即ち3本の足のZ’方向へ
の1次屈曲振動を、3脚音叉10の面外振動と呼ぶこと
とする。
【0030】図7を用いて、3脚音叉10の検出振動を
説明する。図7はY'方向から見た足の断面図である
が、3脚音叉10の面外振動の中で、足1及び3の組と
足2が、互いに相対する方向へ屈曲する面外振動を行う
振動モードがある。図7は、ある瞬間の各々の足の変位
方向を矢印で示している。この振動モードを検出振動と
呼ぶ事とする。
【0031】3脚音叉10は、右肩がなく、平行に並ん
だ足の中で、両側に位置する足1及び3の幅が異なる。
これは、3脚音叉10が一般的な左右対称形状の3脚音
叉と異なる部分である。一般に3脚音叉の面外振動は、
両端の足の幅が等しい場合においてのみ基部揺れの非常
に少ない面外振動を実現できると信じられているが、我
々は詳細な実験の結果、形状によっては、この条件と異
なる条件でも基部揺れの非常に少ない面外振動を実現で
きる事を明らかにした。振動ジャイロにおいては、支持
部への振動漏れが少ない事を目標とするが、振動漏れ
は、支持方法の変化に対する面外振動の固有周波数の変
化を指標とする事が出来る。支持部を完全に固定した場
合と完全に自由にした場合の周波数差Δfが、100P
PM以下であれば、振動ジャイロとしては申し分ない。
実験の結果、溝部と肩部の幅が同じで、右肩のない振動
体においては、左端の足1の幅W1に対する右端の足3
の幅W3の比A=W3/W1と、支持方法による最大周
波数変化量Δfとの関係は、Aが3/5の時Δf=0P
PM,Aが3/5±10%を超える時Δf=100PP
Mを超えることが分かった。この結果は、左右対称な形
状の3脚音叉に比べて、寸法公差がやや厳しいことを示
唆している。このことから、溝部と肩部の幅が同じで、
右肩のない振動体においては、3脚音叉10の面外振動
は、Aを3/5±10%以内とすれば、優れた振動体と
なることが分かる。
【0032】ここまでの説明において足は直方体として
きたが、足の形状が直方体でない場合にもこの考え方を
適用することができる。例えば、足の長さをあまり伸ば
さずに周波数を下げたい場合等は、足の先端部に錘をつ
ける等の工夫により周波数を低く保ったまま足を短くで
きる。図9に示すように、各の足の先端部に各同じ長さ
の錘のついた形状の足において上述のような周波数差Δ
fを最小化する条件は、実験の結果、溝部と肩部の幅が
同じで、右肩のない振動体においては、左端の足1の幅
W1に対する中央の足2の幅W2は同じであり、かつ左
端の足1の幅W1に対する右端の足3の幅W3の比A=
W3/W1が3/5であると同時に、左端の足1の錘A
1の幅AW1に対する中央の足2の錘A2の幅AW2は
同じであり、かつ左端の足1の錘A1の幅AW1に対す
る右端の足3の錘A3の幅AW3の比A=AW3/AW
1が3/5であり、足1,足2及び足3の長さは同じで
あり、錘A1,錘A2及び錘A3の長さが同じであるこ
とであった。
【0033】このことは、既に錘の付いた足に更に錘を
付け足していくことを考慮することにより、次のような
一般化が成り立つことを示している。図10に示すよう
に、足1,足2及び足3の形状が直方体でない場合は、
足1,足2及び足3の幅が、Y’方向に見た全ての位置
において、5:5:3の比になっている場合に、上述の
周波数差Δfを最小化することができる。
【0034】次に、図8を用いて、3脚音叉10の駆動
振動を説明する。3脚音叉10の面内振動の中で、足1
及び2が、互いに相対する方向へ屈曲する面内振動を行
い、この間、足3が静止している振動モードがある。図
8は、Y’方向から見た足の断面図であるが、ある瞬間
の各々の足の変位方向を矢印で示している。この振動モ
ードを駆動振動と呼ぶ事とする。
【0035】3脚音叉10の各々の足の配置において、
足1及び2の配置に着目すると、足1及び2は2脚音叉
に似た配置を形成しており、駆動振動は足1及び2で構
成される2脚音叉と類似の面内振動と見る事が出来る。
2脚音叉の面内振動は、基部の下部を支持部とした自己
完結的な振動体であるが、これに類似の3脚音叉10の
駆動振動は、支持部への振動の漏れが殆どないことが確
認されている。
【0036】駆動振動において、足3が静止している理
由は、足1,2の組が自己完結的な振動を実現できるか
らであるが、更に足3の幅が、他の足の幅に対して3/
5と狭くなっており、足3のX方向の共振周波数が他の
足の面内振動の共振周波数とかけ離れていて、足1及び
2の振動に結合できないことが挙げられる。
【0037】面外振動においては、足固有の共振周波数
は足の幅に影響されず厚さtで決定される為、足3の幅
を大きく変化させても3本の足は全て振動する検出振動
が実現したのに対し、面内振動においては足3の幅を大
きく変化させる事により、足3だけが静止する駆動振動
を実現した。これが3脚音叉10の大きな特徴である。
【0038】ここまで述べた事のまとめとして、本実施
の形態で用いる3脚音叉10の寸法の比率の例を示す。
中央の足2の幅W2を1.0とすると、左足1の幅W1
=1.0,右足3の幅W3=0.54〜0.66,左肩
K=2.0,右肩無し,溝幅U=2.0,厚さt=0.
95〜0.98等となる。また、ここまでの説明で駆動
振動で静止させる足を足3としてきたが、勿論足1であ
っても構わない。この場合の3脚音叉10の寸法の比率
の例を示す。中央の足2の幅W2を1.0とすると、右
足3の幅W3=1.0,左足1の幅W1=0.54〜
0.66,右肩K=2.0,左肩なし,溝幅U=2.
0,厚さt=0.95〜0.98等となる。
【0039】次に、駆動振動及び検出振動と、コリオリ
力の関係について説明する。駆動振動を行う3脚音叉1
0において、この時3脚音叉10をY’の周りに角速度
ωで回転すると、速度VXで運動する足1には、駆動振
動に直交する方向にコリオリ力FCが働き、速度−VX
で運動する足2には、駆動振動に直交する方向にコリオ
リ力−FCが働く。即ち、図8に示す様に、コリオリ力
FC及び−FCは、面外振動方向に、駆動振動の周波数
で3脚音叉10の足1及び2に働く。従って駆動振動が
発生している3脚音叉10をY’軸周りに角速度ωで回
転すると、コリオリ力により足1及び2の運動を媒介と
して検出振動が励振されることが分かる。ただし、コリ
オリ力は速度に比例する力なので、駆動振動により引き
起こされる検出振動の変位位相は、駆動振動の変位位相
に対して90度遅れることに注意しなければならない。
【0040】3脚音叉10では、足3の質量が足1の3
/5しかないため、運動量保存により、面外振動発生時
における足3の屈曲量は足1よりも大きくなる。この事
は、コリオリ力が直接駆動する足1の屈曲の大きさより
も検出足3の屈曲の大きさが大きいことを意味してお
り、屈曲量に比例する電圧出力の向上を通してS/Nの
向上をもたらす事を示している。
【0041】次に、実際の駆動検出回路を用いた、電気
的な駆動検出方法について説明する。図2には、3脚音
叉10の足の断面及び、電極1L,1R,1U,1D,
2L,2R,2U,2D,3U,3D,及び3Gの断面
が示されている。
【0042】まず、足2が面内振動を行う場合を説明す
る。足2がX方向に屈曲すると、電極2L近傍はY’方
向に伸び、電極2R近傍はY’方向に縮む。この時水晶
内部の電極2L近傍には圧電効果により−X方向に電界
が発生し、電極2R近傍には圧電効果によりX方向に電
界が発生する。これらの電界により、電極2U及び2D
は電極2L及び2Rより高電位となる。またこれとは逆
に、電極2Lと電極2U又は2Dの間に外部から電圧を
印加し、電極2U又は2Dと電極2Rの間に外部から逆
電圧を印加すると、圧電効果は可逆的なので、水晶内部
には電極2L近傍に−X方向に電界が発生し、電極2R
近傍にX方向に電界が発生するが、この電界により足2
の電極2Lの近傍は伸び、電極2Rの近傍は縮み、結果
として足2はX方向に屈曲する。従って、X方向の屈曲
によって電極2U又は2Dに発生する電圧を増幅し、位
相を調整して電極2L及び2Rにこの電圧を加える事に
より、足2を用いて面内振動を発振させる事が出来る。
【0043】本実施の形態においては、駆動振動で動作
する足1及び2を全て駆動する。即ち、図8に示した駆
動振動の足の動作方向を勘案し、足1は、左右の電極1
L及び1Rを参照電圧として、表裏の電極1U及び1D
に電圧を印加し、足2においては、逆に表裏の電極2U
及び2Dの電圧を参照に左右の電極2L及び2Rに電圧
を印加すればよい。本実施の形態においては、電極1
L,1R,2U及び2Dからの電圧をアンプGに入力
し、移相回路PでアンプGの出力を移相して、電極1
U,1D,2L及び2Rに印加する事により、駆動振動
を自励発振させている。
【0044】この状態で3脚音叉10全体をZ’軸の回
りに角速度ωで回転させると、3脚音叉10の足1及び
2の運動を介して、3脚音叉10には、既に述べた様に
検出振動が発生し、回転のない場合には静止していた足
3には、面外振動が発生する。足3が面外振動する場合
を説明する。足3がZ’方向に屈曲すると、電極3D近
傍がY’方向に縮む。この時圧電効果により、Z’方向
に見て、足3の電極3Dが存在する領域ではX方向に電
界が発生する。従って基準電極3Gに対して電極3Dは
低電位になる。このとき電極3U近傍はY’方向に伸び
る。圧電効果により、Z’方向に見て、足3の電極3U
が存在する領域では−X方向に電界が発生する。従って
基準電極3Gに対して電極3Uは高電位になる。これと
は逆に、足3が−Z’方向に屈曲すると、電極3Dの存
在する領域がY’方向に伸びる。この時圧電効果によ
り、電極の存在する領域では−X方向に電界が発生す
る。従って基準電極3Gに対して電極3Dは高電位にな
る。このとき電極3U近傍はY’方向に縮む。圧電効果
により、Z’方向に見て、足3の電極3Uが存在する領
域ではX方向に電界が発生する。従って基準電極3Gに
対して電極3Uは低電位になる。即ち、検出振動は、足
3の基準電極3Gの電位を基準とした、電極3Uと電極
3Dに生じる互いに逆方向の電圧として検出できる。勿
論、電極3Gを使用せずに、直接に電極3Uと3D間の
電圧を測定しても良い。
【0045】コリオリ力の検出信号は、電極3Gをグラ
ンドに接続して基準電圧を作り、電極3U及び3Dの電
圧を差動バッファDに入力し、差動バッファDを経て乗
算回路Mに導き、駆動振動の発振系の出力を、コリオリ
力が90度遅れて発生するのを補正する目的で、アンプ
Gの出力を、移相回路P2により90度移相し、コンパ
レータCにより2値化した参照信号により乗算し、乗算
により検波した結果は、更に積分回路Sにより平滑化
し、正確な直流出力として検出できる。この直流出力は
コリオリ力に比例し、コリオリ力は角速度ωに比例する
ので、この直流出力により角速度ωを知ることができ
る。ここで、検出に差動検出を用いたのは、回路の対称
性を向上し、回路系のドリフトを低減する為である。
【0046】次に3脚音叉10の駆動振動と検出振動の
共振について具体的な数値を用いて説明する。3脚音叉
10は、エッチング又はワイヤソー等で製作できるが、
正確に製作すると駆動振動及び検出振動のQ値は10万
以上にもなる。共振周波数を10kHzで設計すると、
検出側のQ値は充分高いので、駆動振動と検出振動の共
振周波数を一致させる共振型で設計を行うと、コリオリ
力により発生した検出振動の時間的減衰が緩やかにな
り、角速度ωの変化に対する検出出力の時間応答性が極
めて悪くなり、実用的でない。これに対して駆動振動と
検出振動の共振周波数を離した設計では、位相検波によ
り2つ振動の周波数差の半分程度の応答が期待できる
が、本実施の形態においては、駆動振動と検出振動の共
振周波数の差を2万PPM以上とすることにより、10
0Hz以上の応答性を得ている。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よる振動ジャイロは、Q値を劣化させる原因となる支持
部から外部への振動漏れが少ない3脚音叉型振動体を用
いることにより、圧電性単結晶の性質を最大限に引き出
して、駆動検出両振動に対して高いQ値を実現し、更に
駆動振動によっては振動しない検出部を用いることによ
り低いノイズNを実現し、結果として高いS/Nと低ド
リフトを実現している。また、足の質量差により、検出
振動において、コリオリ力が加振する足の振幅に比して
検出足の振幅が大きくなる構成をとり、高い出力Sを実
現し、結果として高いS/Nと低ドリフトを実現してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジ
ャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態である3脚音叉の断面を示
し,回路ブロック及び配線を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジ
ャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示し、電
極の一部を示す表面図である。
【図4】本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジ
ャイロの外観を示し、以後説明に用いる座標を示し、電
極の一部を示す裏面図である。
【図5】従来の音叉型の水晶ジャイロの外観を示し、座
標を示し、電極の一部を示し、異方性結晶の回転方向を
示す斜視図である。
【図6】従来の音叉型水晶ジャイロの、足の断面及び駆
動検出回路の配線模式図である。
【図7】本発明の実施の形態である3脚音叉型振動体の
駆動振動を示す動作説明図である。
【図8】本発明の実施の形態である3脚音叉型振動体の
検出振動を示す動作説明図である。
【図9】本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動ジ
ャイロの形状を示す表面図である。
【図10】本発明の実施の形態である3脚音叉型の振動
ジャイロの形状を示す表面図である。
【符号の説明】
1L,1R,1U,1D 電極 2L,2R,2U,2D 電極 3U,3D,3G 電極 DR,SE 端子 S1,S2,GND 端子 1〜3 足 9 基部 10 3脚音叉型の振動ジャイロ 11 支持部 A1〜A3 錘 W1,W2,W3 足幅 U 溝幅 K 肩幅 C コンパレータ D 差動バッファ G アンプ M 乗算回路 P ,P2 移相回路 S 積分回路 FC,−FC コリオリ力 VX,−VX 速度 J1〜J8 電極 J10 音叉型振動体 J11 第1の足 J12 第2の足 J15 基部 JC コンパレータ JD 差動バッファ JG アンプ JM 乗算回路 JP ,JP2 移相回路 JS 積分回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部と3本の足とを有する振動子と、発
    振手段と、角速度検出手段とから構成され、前記基部と
    前記3本の足がすべて同じ厚みからなり、前記基部が前
    記3本の足にそれぞれ結合し、前記3本の足が同じ長さ
    で互いに平行に配置され、両側の2本の足のうちの一方
    の足の幅を中央の足の幅と同じとするとともに両側の2
    本の足のうちの他方の足の幅を中央の足の幅と異ならせ
    た振動ジャイロにおいて、前記両側の2本の足のうちの
    一方の足と前記基部を結合する部分に肩部を設け、前記
    両側の2本の足のうちの他方の足の幅は、中央の足の幅
    の3/5±10%であることを特徴とする振動ジャイ
    ロ。
  2. 【請求項2】 前記中央の足と前記両側の2本の足のう
    ちの一方の足を、前記振動子の厚み方向に垂直な平面内
    で、発振手段を用いて面内屈曲振動させ、前記振動子の
    回転によるコリオリ力により、面内屈曲振動が前記振動
    子に引き起こす前記平面に垂直な面外屈曲振動を、前記
    両側の2本の足のうちの他方の足を用いて角速度検出手
    段により検出することを特徴とする請求項1に記載の振
    動ジャイロ。
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