JP2001221638A - 振動子及び角速度検出装置 - Google Patents

振動子及び角速度検出装置

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JP2001221638A JP2000029211A JP2000029211A JP2001221638A JP 2001221638 A JP2001221638 A JP 2001221638A JP 2000029211 A JP2000029211 A JP 2000029211A JP 2000029211 A JP2000029211 A JP 2000029211A JP 2001221638 A JP2001221638 A JP 2001221638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、感度良く電気信号を検出できる振動
子及び角速度検出装置を提供すること。 【解決手段】 電圧の印加により振動する一対の振動側
振動片112、112’と、この振動側振動片の振動に
応じて振動する一対の検出側振動片と、を有する振動子
において、前記一対の検出側振動片113、113’の
それぞれに設けられた複数の電極部114c,114
c’,114c’’,114c’’’の間に干渉防止部
113aが配置されていることを特徴とする振動子11
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧電材料か
らなる振動子と、この振動子を有する振動ジャイロ等の
角速度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の角速度検出装置である振動ジャイ
ロに用いられる振動子は、図5に示すように構成されて
いた。この他にも、例えばアメリカ合衆国特許第539
6144号等にも略同様の振動ジャイロが記載されてい
る。
【0003】すなわち、図5の振動子10は、水晶によ
り成っており、その外観は、全体が平面から見てH型を
成しており、基部11から一方向に振動側振動片12、
12’が2つ設けられている。また、この振動側振動片
12、12’の反対側には、基部11から検出側振動片
13、13’が2つ設けられている。
【0004】このような振動片10の2つの前記振動側
振動片12、12’には、電極12a及び電極12b
が、それぞれ形成されており、これら電極12a、12
bに、図示しない他の装置から電圧が印加されると図に
おいて電気軸であるX軸方向に電界が発生し、この電界
方向に振動片12,12’が振動するようになってい
る。
【0005】この状態で図においてY軸方向の回りに回
転角速度ωが作用するとコリオリの力Fにより、前記2
つの検出側振動片13、13’は、図においてZ軸方向
及び−Z軸方向に沿ってウオーク振動することになる。
【0006】ところで、この検出側振動片13、13’
には、図に示すように電極13a、13bが、その側面
に配置されている。すなわち、図6に示すように、電極
13a、13b,13c,13dは、検出側振動片1
3、13’の図において左右の両側面にそれぞれ2つず
つ電極が形成されている。
【0007】この電極13a、13b,13c,13d
は、図示しない電気信号検出部に接続されている。そし
て、上述のように検出側振動片13、13’がコリオリ
力Fにより、図5におけるZ軸方向及び−Z軸方向にウ
オーク振動すると、この振動片が水晶により形成されて
いるため、検出側振動片13、13’には、圧縮又は引
張変形に応じた交流電圧の電気信号が発生する。そし
て、この電気信号を前記電極13a等を介して、前記電
気信号検出部に入力するようになっている。
【0008】このようにして、電気信号検出部に入力さ
れる電気信号は、前記検出側振動片13、13’のZ軸
方向及び−Z軸方向のウオーク振動の大きさに比例して
大きくなる特性を有するが、このような特性を有する電
気信号を図示しない検出バランス調整回路等で位相を揃
える等することで、Y軸回りの回転角速度ωの方向と大
きさを表すリニアな電気信号として、図示しない電子制
御装置に入力される。したがって、このような振動ジャ
イロを用いれば、この振動ジャイロを搭載している車両
等の旋回方向や、その単位時間当たりの大きさを検出す
ることができることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に振動ジャイロは、振動子10の検出側振動片13、1
3’の振動により発生する電気信号を電極13a等によ
り感知し、検出することによりジャイロとしての機能を
果たすものであるから、正確にこの電気信号を電極13
a等から検知することが必要となる。
【0010】このとき、検出側振動片13、13’に生
じる電界は、図6に示す矢印方向(電気軸方向X軸方
向)である。そして、検出側振動片13、13’の電極
13aと電極13bとは、近接して配置されているた
め、電気的結合が大きくなり、漏れ電圧が発生しやすく
なってしまう。
【0011】これでは、検出側振動片13、13’の電
極13a等から検出される電気信号の出力が落ち、正確
な電気信号を検出側振動片13から取り出すことが困難
となり、ひいては、振動ジャイロの感度が低下するとい
う問題があった。
【0012】この問題を解決するには、振動子自体を大
型化する必要があり、これでは、現在要求されている振
動ジャイロの小型化の要請に応えることができなくなっ
てしまう。
【0013】そこで、本発明は、小型で、感度良く電気
信号を検出できる振動子及び角速度検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、電圧の印加により振動する一対の振動側
振動片と、この振動側振動片の振動に応じて振動する一
対の検出側振動片と、を有する振動子において、前記一
対の検出側振動片のそれぞれに設けられた複数の電極部
の間に干渉防止部が配置されている振動子により達成さ
れる。
【0015】前記構成によれば、前記一対の検出側振動
片のそれぞれに設けられた複数の電極部の間に干渉防止
部が配置されているため、これらの電極部間の電気的結
合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えることができ
る。
【0016】また、好ましくは、請求項2の発明によれ
ば、請求項1の構成において、前記干渉防止部が溝部で
ある振動子である。
【0017】前記構成によれば、前記干渉防止部が溝部
であるので、この溝部を挟んで前記複数の電極部が配置
されるため、この溝部によって、これらの電極部間の電
気的結合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えることが
できる。また、前記干渉防止部が溝部であるので、エッ
チングを用いることで加工が簡単となる。
【0018】また、好ましくは、請求項3の発明によれ
ば、請求項1又は請求項2のいずれかの構成において、
前記一対の振動側振動片に溝部を配置し、この溝部に電
極部を設けた振動子である。
【0019】前記構成によれば、前記一対の振動側振動
片に溝部を配置し、この溝部に電極部を設けたため、こ
の振動側振動片の内部に広く電界が分布し、振動損失が
小さくCI値(クリスタルインピーダンス又は等価直列
抵抗Rr)が低い、効率のよい振動をする振動側振動片
となる。また、このCI値が低くでき、結合係数が大き
く同電圧で変位量を大きくすることができる。
【0020】前記目的は、請求項4の発明によれば、水
晶から成り、電気軸をX軸、機械軸をY軸及び光軸をY
軸とした直交座標系を有し、前記X軸及び前記Y軸によ
り形成される面に関して、基部が形成されると共にこの
基部から前記Y軸に沿って、一方の方向に向かって形成
された電圧の印加により振動する振動側振動片と、前記
基部から前記Y軸に沿って、他方の方向に向かって形成
された前記振動側振動片の振動に応じて振動する一対の
検出側振動片と、を有する振動子において、前記振動側
振動片の前記X軸及び前記Y軸により形成される面であ
る表面及び背面に関して電極部を備えた溝部が形成さ
れ、前記検出側振動片の前記Y軸及び前記Z軸により形
成される面である両側面に関して電極部を挟んで溝部が
形成されている振動子により、達成される。
【0021】前記構成によれば、前記振動側振動片の前
記X軸及び前記Y軸により形成される面である表面及び
背面に関して電極部を備えた溝部が形成されているた
め、前記振動側振動片内に生じる電界が、この振動側振
動片内に広く分布し、振動損失が小さく、CI値が小さ
い、効率の良い振動をする振動側振動片となる。
【0022】また、前記検出側振動片の前記Y軸及び前
記Z軸により形成される面である両側面に関して電極部
を挟んで溝部が形成されているので、これらの電極部間
の電気的結合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えるこ
とができる。
【0023】さらに、電界の漏れが少なくなり、駆動振
動子(振動側振動片)では変位量を大きくすることが可
能で、検出振動子(検出側振動片)では、感度が良くな
る。また、好ましくは、請求項5の発明によれば、請求
項4の構成において、前記振動側振動片と前記検出側振
動片を、前記X軸と前記Z軸により形成される面で断面
を形成した場合に、各振動側振動片の縦と横の長さが略
同一で、この縦と横の長さと各検出側振動片の縦と横の
長さがが略同一に成る振動子である。
【0024】前記構成によれば、前記振動側振動片と前
記検出側振動片を、前記X軸と前記Z軸により形成され
る面で断面を形成した場合に、各振動側振動片の縦と横
の長さが略同一で、この縦と横の長さと各検出側振動片
の縦と横の長さがが略同一に成るので、前記X軸方向振
動と前記Z軸方向の振動の共振周波数は、略同一とな
る。また、この縦・横比が一定のため、駆動(振動)と
検出の周波数が略一致し、感度が良くなる。
【0025】前記目的は、請求項6の発明によれば、電
圧の印加により振動する一対の振動側振動片と、この振
動側振動片の振動に応じて振動する一対の検出側振動片
と、を有する振動子を備えた角速度検出装置において、
前記一対の検出側振動片のそれぞれに設けられた複数の
電極部の間に干渉防止部が配置されたことを特徴とする
角速度検出装置により、達成される。
【0026】前記構成によれば、前記一対の検出側振動
片のそれぞれに設けられた複数の電極部の間に干渉防止
部が配置されているため、これらの電極部間の電気的結
合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えることができる
角速度検出装置となる。
【0027】また、好ましくは、請求項7の発明によれ
ば、請求項6の構成において、前記干渉防止部が溝部で
ある角速度検出装置である。
【0028】前記構成によれば、前記干渉防止部が溝部
であるので、この溝部を挟んで前記複数の電極部が配置
されるため、この溝部によって、これらの電極部間の電
気的結合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えることが
できる角速度検出装置である。また、前記干渉防止部が
溝部であるので、エッチングを用いることで加工が簡単
となる。
【0029】また、好ましくは、請求項8の発明によれ
ば、請求項6又は請求項7のいずれかの構成において、
前記一対の振動側振動片に溝部を配置し、この溝部に電
極部を設けた角速度検出装置である。
【0030】前記構成によれば、前記構成によれば、前
記一対の振動側振動片に溝部を配置し、この溝部に電極
部を設けたため、この振動側振動片の内部に広く電界が
分布し、振動損失が小さくCI値(クリスタルインピー
ダンス又は等価直列抵抗Rr)が小さい、効率のよい振
動をする振動側振動片となる振動子を備える角速度検出
装置である。また、このCI値が低くでき、結合係数が
大きく同電圧で変位量を大きくすることができる。
【0031】そして、前記目的は、請求項9の構成によ
れば、水晶から成り、電気軸をX軸、機械軸をY軸及び
光軸をY軸とした直交座標系を有し、前記X軸及び前記
Y軸により形成される面に関して、基部が形成されると
共にこの基部から前記Y軸に沿って、一方の方向に向か
って形成された電圧の印加により振動する振動側振動片
と、前記基部から前記Y軸に沿って、他方の方向に向か
って形成された前記振動側振動片の振動に応じて振動す
る一対の検出側振動片と、を有する角速度検出装置にお
いて、前記振動側振動片の前記X軸及び前記Y軸により
形成される面である表面及び背面に関して電極部を備え
た溝部が形成され、前記検出側振動片の前記Y軸及び前
記Z軸により形成される面である両側面に関して電極部
を挟んで溝部が形成されている角速度検出装置により、
達成される。
【0032】前記構成によれば、前記振動側振動片の前
記X軸及び前記Y軸により形成される面である表面及び
背面に関して電極部を備えた溝部が形成されているた
め、前記振動側振動片内に生じる電界が、この振動側振
動片内に広く分布し、振動損失が小さく、CI値が小さ
い、効率の良い振動をする振動側振動片となる。
【0033】また、前記検出側振動片の前記Y軸及び前
記Z軸により形成される面である両側面に関して電極部
を挟んで溝部が形成されているので、これらの電極部間
の電気的結合が小さくなり、漏れ電圧の発生を抑えるこ
とができる角速度検出装置となる。さらに、水晶を用い
ることで温度特性が良くなり、精度も良くなる。
【0034】また、好ましくは、請求項10の発明によ
れば、請求項9の構成において、前記振動側振動片と前
記検出側振動片を、前記X軸と前記Z軸により形成され
る面で断面を形成した場合に、各振動側振動片の縦と横
の長さが略同一で、この縦と横の長さと各検出側振動片
の縦と横の長さがが略同一に成る振動子である。
【0035】前記構成によれば、前記振動側振動片と前
記検出側振動片を、前記X軸と前記Z軸により形成され
る面で断面を形成した場合に、各振動側振動片の縦と横
の長さが略同一で、この縦と横の長さと各検出側振動片
の縦と横の長さが略同一に成るので、前記X軸方向振動
と前記Z軸方向の振動の共振周波数は、略同一となる。
また、この縦・横比が一定のため、駆動(振動)と検出
の周波数が略一致し、感度が良くなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づき説明する。
【0037】図1は、本発明の角速度検出装置の実施の
形態に係る振動ジャイロ100を示す図である。図1に
示すように、振動ジャイロ100は、振動子110と、
これを駆動させるための励振回路120、振動子110
の振動による電気信号を検出する検出バランス調整回
路、増幅回路140、同期検波回路150、積分回路1
60、そして増幅出力回路170を有している。
【0038】この振動子110は、例えば図2に示すよ
うに構成されている。図2は、振動子110を示す概略
斜視図である。図2に示す振動子110は、例えば水晶
の単結晶により形成されているが、この水晶の単結晶か
ら振動子110を切り出す際に、図2のX軸が電気軸、
Y軸が機械軸そしてz軸が光軸と成るように切り出され
ることになる。さらに、この水晶の単結晶から切り出す
際、前記X軸、Y軸及びZ軸からなる直交座標系におい
てX軸回りに、X軸とY軸からなるXY平面を反時計方
向に約1度乃至5度傾けた、所謂水晶Z板として形成さ
れることになる。このように振動子110を水晶Z板に
構成することにより、より高精度の振動子110とな
る。
【0039】この振動子110は、図2に示すように、
基部111を中心に図において左側には2本の振動側振
動部である振動側振動片112、112’が設けられて
いる。また、前記基部111の右側には2本の検出側振
動部である検出側振動片113、113’が設けられて
いる。
【0040】そして、この振動側振動片112、11
2’には、図において、その表面及び背面に溝112a
がそれぞれ設けられており、この溝部112aには、図
において斜線で示す駆動電極114aが配置されてい
る。
【0041】また、この振動側振動片112、112’
の両側面の斜線部分には、もう一方の駆動電極114b
がそれぞれ配置されている。この状態を示したのが図3
である。図3は、振動側振動片112のA−A’断面図
である。
【0042】図3に示すように駆動電極114aは、振
動側振動片112の図において上面及び下面に形成され
ている溝112aに沿って、振動側振動片112の内部
まで深く配置されているため、駆動電極114aに図1
の励振回路120から駆動電圧が印加されると、電界が
振動側振動片112の両側面に配置されているもう一方
の駆動電極114bに向かって発生することになる。こ
のとき、駆動電極114aは、振動側振動片112の溝
112aによって、その振動側振動片112の内部に深
く配置されているため、電界は振動側振動片112に広
く分布する。この電界の状態を示したのが、図3の矢印
である。
【0043】電界が、このように振動側振動片112、
112’に広く分布するため、振動側振動片112、1
12’は振動損失が少なく、CI値(クリスタルインピ
ーダンス又は等価直列抵抗Rr)が小さい状態で振動す
ることになる。
【0044】なお、このときの振動側振動片112の振
動方向は分極方向である図3のX軸方向となる。また、
振動側振動片112’には、前記振動側振動片112と
逆方向に電界が印加されるため、この振動側振動片11
2とは反対方向(図3の−X軸方向)に振動し、振動側
振動片112と振動側振動片112’は音叉振動をする
ことになる。
【0045】一方、この振動側振動片112の基部11
1に関して反対側には、検出側振動片113、113’
が2つ設けられている。この検出側振動片113、11
3’の図3における両側面には、溝113aがそれぞれ
設けられている。そして、この溝113aを挟んで両側
(図において上下)には検出電極114c、114
c’,114c’’,114c’’’が配置されてい
る。
【0046】この状態を示したのが、図4である。図4
は、図3のB−B’断面図であり、検出側振動片11
3、113’の図において両側には溝113aが設けら
れ、この溝113aを挟むように検出電極114c、1
14c’,114c’’,114c’’’が配置されて
いる。このため、図において上下に配置されている検出
電極114c、114c’,114c’’,114
c’’’相互間は、電気的結合が小さくなり、漏れ電圧
が小さくなる。
【0047】また、この検出側振動片113、113’
には、図4の矢印で示すように電気軸であるX軸方向に
電界が生じ、この電界により生じた電圧を検出電極11
4c、114c’,114c’’,114c’’’で検
知するようになっている。
【0048】また、検出側振動片113が図4において
上方(+Z方向)に振動しているとき、検出側振動片1
13’は下方(−Z方向)へ振動する。検出側振動片1
13が上方へ振動すると上面は縮み、下面は伸びる。す
ると検出電極114c、114c’間には図4の矢印の
ように電界が発生する。また、検出側振動片113’に
は、検出電極114c’’,114c’’’の間に図4
の矢印で示すように電界が発生する。
【0049】したがって、検出電極114c、114
c’,114c’’,114c’’’相互間の電気的結
合が小さく、漏れ電圧が小さくなることで、より正確に
電気信号を検出することができる。
【0050】以上のように構成されている振動子110
の前記振動側振動片112、112’の図3に示す断面
の縦と横の長さは、略同一に形成されていると共に、こ
の縦と横の長さと略同一に図4に示す検出側振動片11
3、113’も形成されている。このため、これらの振
動側振動片112、112’と検出側振動片113、1
13’の図2におけるX軸方向又はZ軸方向の振動によ
る共振周波数も略同一にすることができ、効率的に検出
電極114c、114c’,114c’’,114
c’’’から電圧を検出できるようになっている。
【0051】そして、このような検出電極114c、1
14c’,114c’’,114c’’’は、図1に示
す検出バランス調整回路130に差動接続されノイズ成
分を除去するようになっている。この検出バランス調整
回路130は、増幅回路140等を経て増幅出力回路1
70まで電気信号が伝わるようになっている。
【0052】本実施の形態に係る振動ジャイロ100
は、以上のように構成されるが、以下にその動作等につ
いて説明する。
【0053】先ず、本実施の形態に係る振動ジャイロ1
00を例えば車両等に設置する。そして、この振動ジャ
イロ100を動作させるには、図1に示す励振回路12
0から信号が振動子110に送られ、電圧が振動子11
0の振動側振動片112、112’の駆動電極114a
に印加される。すなわち、この振動側振動片112、1
12’のX軸方向の共振周波数と一致する周波数の交流
電圧を常時、印可することになる。
【0054】このように振動側振動片112、112’
の駆動電極114aともう一方の駆動電極114bに交
流電圧が印加されると、図3に示すように電界がもう一
方の駆動電極114b方向に向かい、且つ電気軸である
X軸方向に沿って発生し、2つの振動側振動片112、
112’は、X軸方向に音叉振動を始めることになる。
すなわち、振動側振動片112に交流電圧が印加される
と、この振動側振動片112とは逆の−X軸方向(図3
参照)に振動を始め、振動側振動片112、112’
は音叉振動となる。
【0055】このとき、上述のように、振動側振動片1
12、112’には、溝112aが設けられており、こ
の溝112aには、駆動電極114aともう一方の駆動
電極114bが設けられているため、駆動電極114a
ともう一方の駆動電極114bに電圧が印加されると、
図3に示すように振動側振動片112、112’に広く
電界が分布し、振動損失やCI値が小さく、効率的に振
動し、同駆動電圧での振動側振動片112、112’の
振動が増すことになる。
【0056】このように、2つの振動側振動子112、
112’がX軸方向に振動すると、この振動は基部11
1を経て、2つの検出側振動子113、113’に伝播
する。そして、この2つの検出側振動子113、11
3’をX軸方向に、振動側振動子112、112’と同
符号の向きに振動させることになる。
【0057】このとき、上述のように振動側振動片11
2、112’と検出側振動片113、113’は、同じ
共振周波数を有するため、振動側振動片112、11
2’がX軸方向に一定の振幅で振動を継続すると、検出
側振動片113、113’も同様にX軸方向に振動(共
振)を継続することになる。
【0058】このように振動側振動片112、112’
の振動が検出側振動片113、113’に伝播して、こ
れら振動側振動片112、112’と検出側振動片11
3、113’が共に、X軸に沿って継続して振動してい
る状態にあるときに、振動ジャイロ100に図1のX−
Z平面に直交するY軸の回りに回転角速度ωが作用する
と、2つの検出側振動片113、113’は、式F=2
mV・ωで表されるコリオリの力Fを受けてZ軸に沿っ
て振動する。
【0059】ここで、mは、検出側振動片113、11
3’の振動部分の質量、Vは、振動部分の速度である。
この振動部分の速度Vは、式V=Aω・cosωtで表
され、回転角速度が一定のときは、検出側振動片11
3、113’のX軸方向の振動の振幅Aに比例すること
になる。したがって、コリオリの力Fは、検出側振動片
113、113’のX軸方向の振幅Aを大きくすること
により大きくすることができる。
【0060】本実施の形態に係る振動ジャイロ100の
振動子110の振動側振動片112、112’は、上述
のように溝112aを設け駆動電極114aともう一方
の駆動電極114bを配置しているため、振動損失やC
I値が少なく、電気機械結合係数を大きくすることがで
きるため、効率的な振動が可能になり、X軸方向により
大きな振幅を生じさせることが可能となっている。
【0061】また、この振動側振動片112、112’
の共振周波数と検出側振動片113、113’の共振周
波数は、略同一であるため、この振動側振動片112、
112’のX軸方向の大きな振幅を無駄なく検出側振動
片113、113’に伝播させることができる。そし
て、コリオリの力Fをより大きくすることができる。
【0062】上述のように、X軸方向に振動している振
動子110が、コリオリの力Fを受けてZ軸に沿って振
動すると、検出側振動片113、113’は、振動側振
動片112、112’から伝播したX軸方向の振動と、
Z軸方向の振動とにより、全体として楕円運動を起こ
す。
【0063】このとき、この楕円運動のZ軸方向成分の
振動により発生する検出側振動片113、113’の圧
縮・引張変形に応じた交流電圧の電気信号が生じ、この
電気信号を2つの検出側振動片113、113’に設け
られた検出電極114c、114c’,114c’’,
114c’’’から検知することになる。
【0064】本実施の形態に係る振動ジャイロ100で
は、検出側振動片113、113’の検出電極114
c、114c’,114c’’,114c’’’の間
に、図4に示すように溝113aが設けられているた
め、検出電極114c、114c’,114c’’,1
14c’’’間の電気的結合が小さくなり、漏れ電圧が
出なくなる。したがって、より感度良く、前記検出側振
動片113、113’の電気信号を検出することができ
ることになる。
【0065】このように検出された検出電極114cと
検出電極114c’との間及び検出電極114c’’と
検出電極114c’’’との間の電気信号は、図1に示
す検出バランス回路130に入力される。そして、振動
側振動片113、113’は検出時には逆位相でZ方向
に振動するため電気信号の位相が揃えられ、ノイズ成分
となる加速度成分をキャンセルする。そして、増幅回路
140に入力され、電気信号の出力レベルが増幅され
る。その後、同期検波回路150に入力され、励振回路
120の参照信号と同期して交流電圧である電気信号を
検波して正電圧とする。さらに、積分回路160に入力
され、正電圧化された電気信号を整流電圧の電気信号と
する。
【0066】その後、整流電圧の電気信号は、増幅出力
回路170により増幅されて出力される。
【0067】したがって、前記コリオリの力Fによる検
出側振動片113、113’のZ軸に沿った振動の振動
状態を反映した電気信号が検出バランス調整回路130
等を経て、Y軸回りの回転角速度ωの方向と大きさを表
すリニアな電気信号として、図示しない電子制御装置等
に入力されることになる。このため、振動ジャイロ10
0を車両等に搭載すれば、車両の旋回方向とその単位時
間当たりにの大きさを検出することができる。
【0068】このように本実施の形態に係る振動ジャイ
ロ100によれば、コリオリの力Fをより大きくするこ
とができ、且つ検出側振動子113、113’の検出電
極114c、114c’,114c’’,114
c’’’から感度良く、電気信号を検出することができ
るため、小型で感度が良い振動ジャイロを提供すること
ができることになる。
【0069】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を
行うことができる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型で、感度良く電気信号を検出できる振動子及びこの振
動子を備える角速度検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る振動ジャイロの概要
をしめす概略図である。
【図2】図1の振動子を示す概略斜視図である。
【図3】図2のA−A’断面を示した概略断面図であ
る。
【図4】図2のB−B’断面を示した概略断面図であ
る。
【図5】従来の振動子を示す概略斜視図である。
【図6】図5の検出側振動子の断面を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
100・・・振動ジャイロ 110・・・振動子 111・・・基部 112、112’・・・振動側振動片 112a、113a・・・溝 113、113’・・・検出側振動片 114a・・・駆動電極 114b・・・もう一方の駆動電極 114c、114c’、114c’’、114c’’’
・・・検出電極 120・・・励振回路 130・・・検出バランス回路 140・・・増幅回路 150・・・同期検波回路 160・・・積分回路 170・・・増幅出力回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧の印加により振動する一対の振動側
    振動片と、 この振動側振動片の振動に応じて振動する一対の検出側
    振動片と、を有する振動子において、 前記一対の検出側振動片のそれぞれに設けられた複数の
    電極部の間に干渉防止部が形成されていることを特徴と
    する振動子。
  2. 【請求項2】 前記干渉防止部が溝部であることを特徴
    とする請求項1に記載の振動子。
  3. 【請求項3】 前記一対の振動側振動片に溝部を配置
    し、この溝部に電極部を設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2のいずれかに記載の振動子。
  4. 【請求項4】 水晶から成り、 電気軸をX軸、機械軸をY軸及び光軸をY軸とした直交
    座標系を有し、 前記X軸及び前記Y軸により形成される面に関して、基
    部が形成されると共にこの基部から前記Y軸に沿って、
    一方の方向に向かって形成された電圧の印加により振動
    する振動側振動片と、 前記基部から前記Y軸に沿って、他方の方向に向かって
    形成された前記振動側振動片の振動に応じて振動する一
    対の検出側振動片と、を有する振動子において、 前記振動側振動片の前記X軸及び前記Y軸により形成さ
    れる面である表面及び背面に関して電極部を備えた溝部
    が形成され、 前記検出側振動片の前記Y軸及び前記Z軸により形成さ
    れる面である両側面に関して電極部を挟んで溝部が形成
    されていることを特徴とする振動子。
  5. 【請求項5】 前記振動側振動片と前記検出側振動片
    を、前記X軸と前記Z軸により形成される面で断面を形
    成した場合に、各振動側振動片の縦と横の長さが略同一
    で、この縦と横の長さと各検出側振動片の縦と横の長さ
    が略同一に成ることを特徴とする請求項4に記載の振動
    子。
  6. 【請求項6】 電圧の印加により振動する一対の振動側
    振動片と、 この振動側振動片の振動に応じて振動する一対の検出側
    振動片と、を有する角速度検出装置において、 前記一対の検出側振動片のそれぞれに設けられた複数の
    電極部の間に干渉防止部が配置されていることを特徴と
    する角速度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記干渉防止部が溝部であることを特徴
    とする請求項6に記載の角速度検出装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の振動側振動片に溝部を配置
    し、この溝部に電極部を設けたことを特徴とする請求項
    6又は請求項7のいずれかに記載の角速度検出装置。
  9. 【請求項9】 水晶から成り、 電気軸をX軸、機械軸をY軸及び光軸をY軸とした直交
    座標系を有し、 前記X軸及び前記Y軸により形成される面に関して、基
    部が形成されると共にこの基部から前記Y軸に沿って、
    一方の方向に向かって形成された電圧の印加により振動
    する振動側振動片と、 前記基部から前記Y軸に沿って、他方の方向に向かって
    形成された前記振動側振動片の振動に応じて振動する一
    対の検出側振動片と、を有する角速度検出装置におい
    て、 前記振動側振動片の前記X軸及び前記Y軸により形成さ
    れる面である表面及び背面に関して電極部を備えた溝部
    が形成され、 前記検出側振動片の前記Y軸及び前記Z軸により形成さ
    れる面である両側面に関して電極部を挟んで溝部が形成
    されていることを特徴とする角速度検出装置。
  10. 【請求項10】 前記振動側振動片と前記検出側振動片
    を、前記X軸と前記Z軸により形成される面で断面を形
    成した場合に、各振動側振動片の縦と横の長さが略同一
    で、この縦と横の長さと各検出側振動片の縦と横の長さ
    が略同一に成ることを特徴とする請求項9に記載の角速
    度検出装置。
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