JP2589422B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP2589422B2
JP2589422B2 JP3271795A JP27179591A JP2589422B2 JP 2589422 B2 JP2589422 B2 JP 2589422B2 JP 3271795 A JP3271795 A JP 3271795A JP 27179591 A JP27179591 A JP 27179591A JP 2589422 B2 JP2589422 B2 JP 2589422B2
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JP
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coriolis force
piezoelectric elements
bending vibration
vibrator
vibration
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厚吉 寺嶋
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Akai Electric Co Ltd
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Akai Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角速度の検出に用い
る振動ジャイロに関するものであり、とくには、角速度
の検出精度の向上をもたらすものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロとしては、たとえば
図4に示すものがある。これは、図4(a) に示すよう
に、四角形横断面形状を有する振動体1の、隅部を隔て
て隣接する二側面に、それぞれの圧電素子2,3を貼着
して振動子4を構成したところにおいて、それぞれの圧
電素子2,3の接続端子5,6を、図4(b) に示すよう
に、それぞれのインピーダンス素子Z1 ,Z2 に接続す
るとともに、それらの圧電素子2,3と並列に配置した
それぞれの容量素子7,8の接続端子9,10を、それぞ
れのインピーダンス素子Z3 ,Z4 に接続し、そして、
インピーダンス素子Z1 ,Z2 およびZ3 ,Z4 のそれ
ぞれを、接続端子11を介して図示しない振動用駆動手段
に接続したものである。
【0003】このような振動ジャイロでは、振動用駆動
手段からそれぞれの圧電素子2,3に、駆動用交流電圧
が印加されると、振動子4は、たとえば図4(a) に矢印
12で示すように上下方向に屈曲振動される。そして、か
かる屈曲振動時における、接続端子5と9との差動出力
および、接続端子6と10との差動出力のそれぞれを振動
用駆動手段に帰還させることで自励振動ループが形成さ
れ、振動子4は、矢印12方向に継続的に屈曲振動される
ことになる。
【0004】ここにおいて、振動子4がその軸線の周り
で、図4(a) に矢印13で示すように回転されると、その
振動子4はコリオリの力によって、矢印14で示すよう
に、自励振動方向とは直交する方向に屈曲振動すること
になり、これにより、それぞれの圧電素子2,3の発生
電圧に差が生じることから、その差を求めることによっ
て角速度を測定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
技術にあっては、それぞれの圧電素子2,3の貼着位置
が、振動子4の駆動時における屈曲振動の中立面15およ
び、その振動子4のコリオリの力による屈曲振動の中立
面16のそれぞれからともに等距離にあって、それぞれの
圧電素子2,3が、それらの屈曲振動のいずれに対して
も同程度の感度を有することになり、これがため、帰還
信号の上に重畳して検出される、コリオリの力に基づく
それぞれの圧電素子2,3の出力電圧が、コリオリの力
以外の原因によって生じる出力電圧の変化、たとえば、
温度変化等に起因する帰還信号レベルの変化に大きな影
響を受け、そのような出力電圧の変化もコリオリの力の
変化によるものとみなされるという検出精度上の問題が
あった。
【0006】しかも、コリオリの力による屈曲振動の振
幅は、駆動による屈曲振動の振幅に比べて小さいため、
帰還信号レベルが大きい程、温度変化等による出力電圧
の変化も大きくなって、コリオリの力の安定した検出が
困難になるという不都合があった。
【0007】この発明は、従来の振動ジャイロの有する
このような問題点を課題として検討することによってな
されたものであり、この発明の目的は、コリオリの力の
検出感度を高めるとともに、温度変化等に起因する出力
電圧の変化の、コリオリの力の検出精度におよぼす影響
を低減することによって、コリオリの力の十分に安定し
た検出を可能とし、角速度の検出精度を向上させた振動
ジャイロを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の振動ジャイロ
は、横断面形状が四角形をなす振動体の、少なくとも、
一の隅部を隔てて隣接する二側面に、いずれもが駆動,
帰還および検出機能を有するそれぞれの圧電素子を貼着
してなる振動子を、振動体の横断面内の一の対角線方向
に励振させるものであって、それぞれの圧電素子を、そ
れらの各貼着側面内で、励振方向と直交する方向の隅部
に近接させて位置させることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この振動ジャイロでは、それぞれの圧電素子
が、駆動による屈曲振動の中立面に近く、コリオリの力
による屈曲振動の中立面から遠く位置することになり、
これがため、それぞれの圧電素子の屈曲振動に対する感
度は、コリオリの力によるものの方が、駆動によるもの
より相対的に高くなる。
【0010】従って、この振動ジャイロによれば、コリ
オリの力の検出感度を高めることをもって、しかも、温
度変化等による帰還信号レベルの変化の影響を有効に低
減することをもって、コリオリの力の検出を十分安定な
ものとするとともに、角速度の検出精度を有利に向上さ
せることができる。
【0011】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例を示す図であり、図中
従来技術で述べた部分と同様の部分は、それらと同一の
番号で示す。
【0012】これは、四角形横断面形状を有する振動体
1の、一の隅部を隔てて隣接する二側面に、それぞれの
圧電素子2,3を貼着して振動子4としたところにおい
て、それらの各圧電素子2,3を、図中矢印12で示す自
励振動方向と直交する方向、図では矢印14で示す方向の
各隅部17, 18に近接させて位置させたものである。
【0013】この振動子4もまた、従来技術で述べたよ
うに、それぞれの圧電素子2,3に駆動用交流電圧を印
加することにより矢印12の方向に屈曲振動し、そして、
その自励屈曲振動を維持したまま、その振動子4を矢印
13で示す方向に回転させることにより、コリオリの力に
基づき、矢印14の方向に屈曲振動する。
【0014】ところで、この振動ジャイロによれば、圧
電素子2,3の貼着位置が、振動子4の駆動時における
屈曲振動の中立面15に近く、コリオリの力による屈曲振
動の中立面16から遠いことから、それらの圧電素子2,
3は、一定振幅の駆動振動に対しては歪が小さく、従っ
て感度が低く、逆に、コリオリの力による一定振幅の屈
曲振動に対しては歪が大きく、従って感度が高くなる。
【0015】これがため、この振動ジャイロでは、コリ
オリの力の検出感度が向上する一方、温度変化等による
帰還信号レベルの変化の検出感度が有効に低下すること
になり、これらの結果として、コリオリの力の検出結果
を十分安定なものとし、併せて、角速度の検出精度を高
めることができる。
【0016】図2は他の実施例を示す正面図であり、こ
れは、それぞれの圧電素子2,3の分極極性を相互に反
転させたものである。
【0017】この場合には、振動子4は、それの駆動に
際して図の左右方向に屈曲振動するので、それぞれの圧
電素子2,3を、それらの間に位置する隅部19に近接さ
せて位置させ、このことによって、図1に示した実施例
と同様に、駆動時における一定振幅の屈曲振動に対して
は感度を低下させ、そして、コリオリの力による一定振
幅の屈曲振動に対しては感度の向上をもたらす。
【0018】また、図3に示す実施例は、図1に示す例
のそれぞれの圧電素子2,3の貼着面と対抗する側面
に、それらの各圧電素子2,3と対をなす各圧電素子2
a, 3aを貼着したところにおいて、それぞれの圧電素子
2,3aを隅部17に近接させて、また、圧電素子3,2aを
隅部18に近接させてそれぞれ位置させたものであり、こ
の例によってもまた、前述した各実施例と同様の作用効
果をもたらすことができる。
【0019】
【0020】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、いずれも
が駆動, 帰還および検出機能を有する圧電素子の全て
を、それらの各貼着側面内で、励振方向と直交する方向
の、一または複数の隅部に近接させて位置させることに
より、コリオリの力による屈曲振動に対する感度を、駆
動による屈曲振動に対する感度に比して相対的に高める
ことができ、しかも、帰還信号レベルの、温度変化等に
起因する変化の、出力電圧に及ぼす影響を低減すること
ができるので、コリオリの力の検出の安定性を高め、角
速度の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す正面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す正面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す正面図であ
る。
【図4】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 振動体 2,2a,3,3a 圧電素子 4 振動子 5,5a,6,6a 接続端子 12 励振方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面形状が四角形をなす振動体の、少
    なくとも、一の隅部を隔てて隣接する二側面に、いずれ
    もが駆動, 帰還および検出機能を有するそれぞれの圧電
    素子を貼着してなる振動子を、振動体の横断面内の一の
    対角線方向に励振させる振動ジャイロであって、 それぞれの圧電素子を、それらの各貼着側面内で、励振
    方向と直交する方向の隅部に近接させて位置させてなる
    振動ジャイロ。
JP3271795A 1991-09-25 1991-09-25 振動ジャイロ Expired - Lifetime JP2589422B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6367921U (ja) * 1986-10-24 1988-05-07
JPH063455B2 (ja) * 1989-04-06 1994-01-12 株式会社村田製作所 振動ジャイロ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「圧電形の振動ジャイロ」、電子通信学会論文誌Vol.68−A No.6P.602−603

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JPH0587575A (ja) 1993-04-06

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