JP2003151830A - 積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品

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JP2003151830A
JP2003151830A JP2001346772A JP2001346772A JP2003151830A JP 2003151830 A JP2003151830 A JP 2003151830A JP 2001346772 A JP2001346772 A JP 2001346772A JP 2001346772 A JP2001346772 A JP 2001346772A JP 2003151830 A JP2003151830 A JP 2003151830A
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inductor
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JP2001346772A
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Koji Nosaka
浩司 野阪
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装用基板への実装性がよく、小型で高性能
の積層型電子部品を提供する。 【解決手段】 絶縁シート41e〜41hのそれぞれ
は、手前側の縁辺の中央に層間接続用ビアホール51a
〜51dを設けている。層間接続用ビアホール51a〜
51dは、それぞれ絶縁シート41a〜41iの積み重
ね方向に連接することにより、インダクタL1,L2と
コンデンサC2相互間を電気的に接続する中継用ビア導
体51を構成する。中継用ビア導体51の表面はめっき
で覆われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型電子部品、
特に、LCフィルタ、コンデンサ、インダクタ、高周波
複合モジュールなどの積層型電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層型電子部品として、従来よ
り、図8に示す構造の積層型LCフィルタ100が知ら
れている。積層型LCフィルタ100は、インダクタパ
ターン102,103を表面に設けた絶縁シート101
と、コンデンサパターン104〜106を表面に設けた
絶縁シート101と、グランドパターン107,108
を表面に設けた絶縁シート101と、予め表面に何も設
けない絶縁シート101などにて構成されている。
【0003】インダクタパターン102は、その一端が
絶縁シート101の右辺に露出している。インダクタパ
ターン103は、その一端が絶縁シート101の左辺に
露出している。インダクタパターン102,103のそ
れぞれの他端は接続されて、絶縁シート101の手前側
の辺に露出している。インダクタパターン102,10
3はそれぞれ単独でインダクタL1,L2を形成してい
る。
【0004】コンデンサパターン104の一端は、絶縁
シート101の右辺に露出し、コンデンサパターン10
5の一端は絶縁シート101の手前側の辺に露出し、コ
ンデンサパターン106の一端は絶縁シート101の左
辺に露出している。コンデンサパターン104,10
5,106はそれぞれグランドパターン108に対向
し、コンデンサC1,C2,C3を形成する。
【0005】以上の構成からなる各絶縁シート101
は、図8に示すように順に積み重ねられ、一体的に焼成
されることにより、図9に示す積層体110とされる。
積層体110の手前側及び奥側の側面には中継用端子電
極114、ダミー端子電極113及びグランド端子電極
G11〜G14が形成されている。積層体110の左右
の側面には出力端子電極112、入力端子電極111が
形成されている。これらの端子電極111〜114,G
11〜G14は、通常、積層体110の上面及び下面
(実装面)に延在して折り返し部を有している。この折
り返し部は、積層型LCフィルタ100をプリント基板
などに実装した際に、積層型LCフィルタ100とプリ
ント基板との接合強度を強くしたり、端子電極111〜
114,G11〜G14にはんだフィレットを形成し易
くしたりするなどのためである。
【0006】入力端子電極111には、インダクタパタ
ーン102の一端及びコンデンサパターン104の一端
が電気的に接続されている。出力端子電極112には、
インダクタパターン103の一端及びコンデンサパター
ン106の一端が電気的に接続されている。中継用端子
電極114には、インダクタパターン102,103の
他端及びコンデンサパターン105の一端が電気的に接
続されている。グランド端子電極G11〜G14には、
グランドパターン107,108が電気的に接続されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中継用端子
電極114は、インダクタパターン102,103とコ
ンデンサパターン105を電気的に接続する機能さえあ
ればよく、実装用基板に必ずしもはんだ付けする必要は
ない。しかしながら、従来の中継用端子電極114は積
層体110の上下面に折り返し部を有しているため、積
層型LCフィルタ100を実装用基板に実装する際、積
層型LCフィルタ100が正規の実装位置からずれる
と、中継用端子電極114の折り返し部と実装用基板の
グランド端子電極G11,G12用ランドとの間隔が狭
くなり、両者間にはんだブリッジによるショートが発生
し易い構造であった。これを避けるためには、中継用端
子電極114とグランド端子電極G11,G12との間
隔を十分に広くする必要があり、積層型LCフィルタ1
00の小型化への障害になっていた。
【0008】さらに、中継用端子電極114は、積層体
110の上下面に延在している折り返し部がグランドパ
ターン107,108やコンデンサパターン104,1
06など(プリント基板側の配線パターンや素子も含
む)との間に浮遊容量を発生させ易いという問題があっ
た。
【0009】また、これとは別に、中継用端子電極11
4を設ける替わりに、所定の絶縁シート101のそれぞ
れにビアホールを設け、これらビアホールを絶縁シート
101の積み重ね方向に連接して積層体110内部に中
継用ビア導体を構成し、この中継用ビア導体でインダク
タパターン102,103とコンデンサパターン105
を電気的に接続することも提案されている。しかし、こ
の構造では、積層体110内部に構成されるビア導体の
ため、インダクタパターン102,103やコンデンサ
パターン104〜106などの配設可能領域が狭くなる
という新たな問題が生じる。
【0010】そこで、本発明の目的は、実装用基板への
実装性がよく、小型で高性能の積層型電子部品を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る積層型電子部品は、(a)絶縁
層を積み重ねて構成した積層体と、(b)前記積層体に
内蔵された複数の電気回路素子と、(c)前記絶縁層の
縁辺に設けたビアホールを絶縁層の積み重ね方向に連接
して構成した少なくとも一つのビア導体とを備え、
(d)前記積層体の側面に露出した前記ビア導体が、前
記電気回路素子の構成要素及び前記電気回路素子相互間
の接続要素の少なくともいずれかであり、かつ、前記ビ
ア導体が前記積層体の実装面に非露出であること、を特
徴とする。
【0012】ビア導体は、例えば、電気回路素子である
インダクタの全部又は一部を構成したり、二つの電気回
路素子間(例えば、インダクタとコンデンサの間)を電
気的に接続したりする。また、絶縁層の積み重ね方向に
おいて、少なくとも二つのビア導体を異なる位置に配置
してもよい。
【0013】以上の構成により、ビア導体が積層体の実
装面に非露出であるので、積層型電子部品を実装用基板
に実装しても、ビア導体と実装用基板のグランド端子電
極用ランドなどとのはんだブリッジが発生し難い。
【0014】また、ビア導体が積層体の側面に露出して
いるので、電気回路を配設することができる領域を積層
体の内部に大きく取ることができる。
【0015】また、積層体の側面に露出したビア導体の
表面がめっきで覆われていることが好ましい。これによ
り、側面に露出したビア導体が酸化し難くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る積層型電子
部品の実施の形態について添付の図面を参照して説明す
る。なお、各実施形態において、同一部品及び同一部分
には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
【0017】[第1実施形態、図1〜図3]図1に示す
ように、積層型LCフィルタ1は、グランドパターン2
6,27をそれぞれ表面に設けた絶縁シート41b,4
1iと、インダクタパターン21,22を表面に設けた
絶縁シート41eと、コンデンサパターン23,24,
25を表面に設けた絶縁シート41hと、予め表面に何
も設けない絶縁シート41a,41c,41d,41
f,41gなどにて構成されている。
【0018】絶縁シート41a〜41iは、平面視が略
矩形状を有し、フェライトなどの磁性体材料やセラミッ
クなどの誘電体材料、ガラスなどの絶縁材料を、結合剤
などと一緒に混練し、シート状に成形したものである。
【0019】パターン21〜27は、スクリーン印刷、
スパッタリング、蒸着、フォトリソグラフィなどの方法
により形成される。パターン21〜27の材料として
は、Ag,Ag−Pd,Pd,Cu,Niなどが使用さ
れる。
【0020】蛇行形状のインダクタパターン21は、絶
縁シート41eの略右半分の領域に配置され、その一端
が絶縁シート41eの右辺に露出している。蛇行形状の
インダクタパターン22は、絶縁シート41eの略左半
分の領域に配置され、その一端が絶縁シート41eの左
辺に露出している。インダクタパターン21,22のそ
れぞれの他端は接続されて、絶縁シート41eの手前側
の辺の近傍に引き出されている。インダクタパターン2
1,22はそれぞれ単独でインダクタL1,L2を形成
している。
【0021】コンデンサパターン23の一端は絶縁シー
ト41hの右辺に露出し、コンデンサパターン24の一
端は絶縁シート41hの手前側の辺の近傍に露出し、コ
ンデンサパターン25の一端は絶縁シート41hの左辺
に露出している。コンデンサパターン23,24,25
はそれぞれグランドパターン27に対向し、コンデンサ
C1,C2,C3を形成する。
【0022】さらに、絶縁シート41e〜41hのそれ
ぞれは、手前側の縁辺の中央部に層間接続用ビアホール
51a〜51dを設け、奥側の縁辺の中央部に層間接続
用ビアホール52a〜52d(ただし、図1において、
層間接続用ビアホール52b,52cは図示せず)を設
けている。層間接続用ビアホール51a〜51dは、そ
れぞれ絶縁シート41a〜41iの積み重ね方向に連接
することにより、インダクタL1,L2とコンデンサC
2相互間を電気的に接続する中継用ビア導体51を構成
する。また、層間接続用ビアホール52a〜52dも、
それぞれ絶縁シート41a〜41iの積み重ね方向に連
接することにより、ダミーのビア導体52を構成する。
【0023】横断面形状が半円形状のビアホール51a
〜51d,52a〜52dは、絶縁シート41e〜41
gにレーザ加工やパンチング加工などにより、予めスル
ーホール用孔を形成し、そのスルーホール用孔に導電性
ペーストを充填したり、スルーホール用孔にめっきを施
したりした後、スルーホール用孔の軸方向に2分割して
形成される。
【0024】以上の絶縁シート41a〜41iは積み重
ねられた後、一体的に焼成され、図2に示す積層体10
とされる。積層体10の手前側の側面及び奥側の側面に
は、それぞれグランド端子電極13が形成されている。
積層体10の左右の側面には、それぞれ出力端子電極1
2、入力端子電極11が形成されている。これらの端子
電極11〜13はスクリーン印刷、スパッタリング、蒸
着、フォトリソグラフィなどの方法により形成される。
【0025】入力端子電極11には、インダクタパター
ン21の一端及びコンデンサパターン23の一端が電気
的に接続されている。出力端子電極12には、インダク
タパターン22の一端及びコンデンサパターン25の一
端が電気的に接続されている。グランド端子電極13に
は、グランドパターン26,27が電気的に接続されて
いる。
【0026】また、積層体10の手前側の側面の中央部
及び奥側の側面の中央部には、それぞれ中継用ビア導体
51とダミーのビア導体52が露出している。中継用ビ
ア導体51には、インダクタパターン21,22とコン
デンサパターン24が電気的に接続されている。ビア導
体51,52の表面にはめっき加工が施されている。め
っき加工としては、例えば、Niめっきの上にSnめっ
き又はAuめっきを施す。このめっき加工により、ビア
導体51,52の酸化を抑制することができるので、外
部環境による品質劣化が生じ難く、かつ、高品質の積層
型LCフィルタ1を提供することができる。
【0027】こうして、図3に示す電気等価回路を有し
た積層型LCフィルタ1が得られる。積層型LCフィル
タ1はローパスフィルタである。
【0028】以上の積層型LCフィルタ1は、ビア導体
51,52が積層体10の下面(実装面)10aに露出
していないので、積層型LCフィルタ1を実装用基板に
実装する際、積層型LCフィルタ1が正規の実装位置か
らずれても、ビア導体51,52と実装用基板のグラン
ド端子電極用ランドとの間に、はんだブリッジによるシ
ョートが発生しにくい。さらに、図8に示した従来の中
継用端子電極114が有している折り返し部が、中継用
ビア導体51にはないので、中継用ビア導体51とグラ
ンドパターン26,27やコンデンサパターン23,2
5など(プリント基板側の配線パターンや素子を含む)
との間に浮遊容量が発生し難く、積層型LCフィルタ1
の電気的特性を向上させることができる。
【0029】また、ビア導体51,52は積層体10の
側面に配置されているので、インダクタパターン21,
22やコンデンサパターン23〜25などの配設可能領
域が広くなる。この結果、実装用基板への実装性がよ
く、小型で高性能の積層型LCフィルタ1を得ることが
できる。
【0030】[第2実施形態、図4〜図6]図4に示す
ように、積層型LCフィルタ2は、グランドパターン2
6,27をそれぞれ表面に設けた絶縁シート41b,4
1iと、直線状のインダクタパターン62b,62d,
62fを表面に設けた絶縁シート41dと、直線状のイ
ンダクタパターン62a,62c,62e,62gを表
面に設けた絶縁シート41fと、コンデンサパターン2
3,25を表面に設けた絶縁シート41hと、絶縁シー
ト41d〜41fに設けられた層間接続用ビアホール7
1a〜71c,72a〜72cと、予め表面に何も設け
ない絶縁シート41c,41gなどにて構成されてい
る。
【0031】層間接続用ビアホール71a〜71cは、
それぞれ絶縁シート41a〜41iの積み重ね方向に連
接することにより、インダクタ用ビア導体71を構成す
る。同様に、層間接続用ビアホール72a〜72cも、
それぞれ絶縁シート41a〜41iの積み重ね方向に連
接することにより、インダクタ用ビア導体72を構成す
る。
【0032】絶縁シート41dの表面に配置されたイン
ダクタパターン62b,62d,62fは、インダクタ
用ビア導体71,72を介して順次、絶縁シート41f
の表面に配置されたインダクタパターン62a,62
c,62e,62gに電気的に直列に接続され、螺旋状
コイルL3を構成する。つまり、インダクタ用ビア導体
71,72はインダクタL3の一部を構成している。螺
旋状コイルL3は、コイル軸の方向が、絶縁シート41
a〜41iの積み重ね方向に対して直交しており、か
つ、入出力端子電極11,12に対して垂直である。言
い換えると、螺旋状コイルL3は、そのコイル軸方向が
積層型LCフィルタ2の下面(実装面)10aに対して
平行であり、いわゆる横巻き構造をしている。
【0033】以上の絶縁シート41a〜41iは積み重
ねられた後、一体的に焼成され、図5に示す積層体10
とされる。積層体10の手前側の側面及び奥側の側面に
は、それぞれグランド端子電極13が形成されている。
積層体10の左右の側面には、それぞれ出力端子電極1
2、入力端子電極11が形成されている。また、積層体
10の手前側の側面の中央部及び奥側の側面の中央部に
は、それぞれインダクタ用ビア導体71,72が露出し
ている。図6は、積層型LCフィルタ2の電気等価回路
図である。
【0034】以上の積層型LCフィルタ2は、インダク
タL3の一部が積層体10の側面に露出しているので、
インダクタL3の巻回径を積層体10の最大寸法まで大
きくすることができる。つまり、積層型LCフィルタ2
は積層体10の内部の電極形成可能面積を大きくするこ
とができるので、小型化を図ることができる。また、イ
ンダクタ用ビア導体71,72が積層体10の下面(実
装面)10aに露出していないので、積層型LCフィル
タ2を実装用基板に実装する際、積層型LCフィルタ2
が正規の実装位置からずれても、インダクタ用ビア導体
71,72と実装用基板のグランド端子電極用ランドと
の間に、はんだブリッジによるショートが発生し難い。
【0035】[他の実施形態]本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種
々の構成に変更することができる。例えば、積層型電子
部品としては、LCフィルタの他に、コンデンサ、イン
ダクタ、高周波複合モジュールなどの積層型電子部品が
含まれる。
【0036】また、ビア導体は、積層体の実装面に露出
していなければよく、例えば、図7に示すように、一つ
の側面に二つのビア導体81,82が絶縁シートの積み
重ね方向(垂直方向)において異なる位置に配置されて
いる積層型LCフィルタ80であってもよい。さらに、
ビア導体81,82は水平方向にずれていてもよいし、
積層体85の二つの隣り合う側面の角部に配置されてい
てもよい。
【0037】さらに、前記実施形態は、ビア導体の全て
を積層体の側面に露出させているが、積層体内部に配置
した従来のビア導体と併用する構造の積層型電子部品で
あってもよい。
【0038】また、ビアホールの横断面形状は、例え
ば、矩形状(長方形や正方形)や三角形などの多角形状
や、四分円形状や、楕円形状や、円弧と直線が組み合わ
さった複合形状など種々の形状であってもよい。また、
前記実施形態のビアホールは、スルーホール用孔に導電
性ペーストを充填した後、分割して形成しているが、導
電性ペーストやめっきをスルーホール用孔の内周面にの
み付与したものであってもよい。
【0039】さらに、前記実施形態は、それぞれパター
ンやビアホールが形成された絶縁シートを積み重ねた
後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限
定されるものではない。絶縁シートは予め焼成されたも
のを用いてもよい。また、以下に説明する製法によって
積層型電子部品を製造してもよい。印刷などの方法によ
りペースト状の絶縁材料にて絶縁層を形成した後、その
絶縁層の表面にペースト状の導電性材料を塗布してパタ
ーンやビアホールを形成する。次にペースト状の絶縁材
料を上から塗布して絶縁層とする。同様にして、順に重
ね塗りすることにより積層構造を有する積層型電子部品
が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ビア導体が積層体の実装面に非露出であるの
で、積層型電子部品を実装用基板に実装しても、ビア導
体と実装用基板のグランド端子電極用ランドなどとの間
にはんだブリッジが発生し難い。さらに、ビア導体に
は、従来の中継用端子電極が有している折り返し部がな
いので、ビア導体と他の電気回路素子との間に浮遊容量
が発生し難く、積層型電子部品の電気的特性を向上させ
ることができる。また、ビア導体が積層体の側面に露出
しているので、電気回路を配設することができる領域を
積層体の内部に大きく取ることができる。この結果、実
装用基板への実装性がよく小型で高性能の積層型電子部
品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型電子部品の第1実施形態を
示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型電子部品の外観斜視図。
【図3】図2に示した積層型電子部品の電気等価回路
図。
【図4】本発明に係る積層型電子部品の第2実施形態を
示す分解斜視図。
【図5】図4に示した積層型電子部品の外観斜視図。
【図6】図5に示した積層型電子部品の電気等価回路
図。
【図7】本発明に係る積層型電子部品の他の実施形態を
示す外観斜視図。
【図8】従来の積層型電子部品の分解斜視図。
【図9】図8に示した積層型電子部品の外観斜視図。
【符号の説明】
1,2…積層型LCフィルタ(積層型電子部品) 10,85…積層体 10a…積層体の下面(実装面) 21,22,62a〜62g…インダクタパターン 23,24,25…コンデンサパターン 26,27…グランドパターン 41a〜41i…絶縁シート 51a〜51d,52a〜52d,71a〜71c,7
2a〜72c…層間接続用ビアホール 51,52,71,72,81,82…ビア導体 L1,L2,L3…インダクタ(電気回路素子) C1,C2,C3…コンデンサ(電気回路素子)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層を積み重ねて構成した積層体と、 前記積層体に内蔵された複数の電気回路素子と、 前記絶縁層の縁辺に設けたビアホールを絶縁層の積み重
    ね方向に連接して構成した少なくとも一つのビア導体と
    を備え、 前記積層体の側面に露出した前記ビア導体が、前記電気
    回路素子の構成要素及び前記電気回路素子相互間の接続
    要素の少なくともいずれかであり、かつ、前記ビア導体
    が前記積層体の実装面に非露出であること、 を特徴とする積層型電子部品。
  2. 【請求項2】 前記ビア導体を少なくとも二つ備え、前
    記絶縁層の積み重ね方向において、前記二つのビア導体
    が異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項
    1に記載の積層型電子部品。
  3. 【請求項3】 前記電気回路素子の少なくとも一つがイ
    ンダクタ素子であり、前記ビア導体が該インダクタ素子
    の構成要素であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の積層型電子部品。
  4. 【請求項4】 前記積層体の側面に露出したビア導体の
    表面がめっきで覆われていることを特徴とする請求項1
    〜請求項3に記載の積層型電子部品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013161659A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 株式会社村田製作所 電子部品
JP2014197590A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 Tdk株式会社 コイル部品
JPWO2017010265A1 (ja) * 2015-07-10 2018-02-15 株式会社村田製作所 表面実装型フィルタアレイ
JP2020021997A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 Tdk株式会社 Lcフィルタ

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