JP2000082626A - インダクタ素子およびその製造方法 - Google Patents
インダクタ素子およびその製造方法Info
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- JP2000082626A JP2000082626A JP11190761A JP19076199A JP2000082626A JP 2000082626 A JP2000082626 A JP 2000082626A JP 11190761 A JP11190761 A JP 11190761A JP 19076199 A JP19076199 A JP 19076199A JP 2000082626 A JP2000082626 A JP 2000082626A
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- unit
- inductor element
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 素子を小型化しても、製造工程を複雑化する
ことなく、積層ズレを抑えることができるインダクタ素
子およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 絶縁層7となるグリーンシート17a,
17bを形成する工程と、複数の導電性のコイルパター
ン単位2a,2bを、グリーンシートの表面に形成する
際に、前記グリーンシートの表面に、コイルパターン単
位が1つ含まれる区画単位15を複数配置し、区画単位
15の長手方向に略垂直な方向に隣接する任意の二つの
コイルパターン単位2a,2bを、隣接する区画単位1
5の境界線15Vの中点15C1に対して点対称に配置
する工程と、複数の前記コイルパターン単位が点対称に
形成された複数のグリーンシートを積層し、グリーンシ
ートで仕切られた上下のコイルパターン単位を、コイル
状に接続する工程と、積層された前記グリーンシートを
焼成する工程とを有するインダクタ素子の製造方法。
ことなく、積層ズレを抑えることができるインダクタ素
子およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 絶縁層7となるグリーンシート17a,
17bを形成する工程と、複数の導電性のコイルパター
ン単位2a,2bを、グリーンシートの表面に形成する
際に、前記グリーンシートの表面に、コイルパターン単
位が1つ含まれる区画単位15を複数配置し、区画単位
15の長手方向に略垂直な方向に隣接する任意の二つの
コイルパターン単位2a,2bを、隣接する区画単位1
5の境界線15Vの中点15C1に対して点対称に配置
する工程と、複数の前記コイルパターン単位が点対称に
形成された複数のグリーンシートを積層し、グリーンシ
ートで仕切られた上下のコイルパターン単位を、コイル
状に接続する工程と、積層された前記グリーンシートを
焼成する工程とを有するインダクタ素子の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタ素子お
よびその製造方法に関する。
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器において、その小型化の要求は
市場に常にあり、電子機器に使用される部品について
も、その小型化が要求される。元々リード線を有してい
た電子部品は、表面実装技術の進展と共に、リード線の
ない、いわゆるチップ部品へと移行している。コンデン
サやインダクタ等のセラミックを主要構成部材とする素
子においては、厚膜形成技術を基礎とするシート工法や
スクリーン印刷技術等を用い、セラミックおよび金属の
同時焼成を行うことによって製造され、内部導体を具備
するモノリシック構造の実用化を達成し、その形状をさ
らに小さくしている。
市場に常にあり、電子機器に使用される部品について
も、その小型化が要求される。元々リード線を有してい
た電子部品は、表面実装技術の進展と共に、リード線の
ない、いわゆるチップ部品へと移行している。コンデン
サやインダクタ等のセラミックを主要構成部材とする素
子においては、厚膜形成技術を基礎とするシート工法や
スクリーン印刷技術等を用い、セラミックおよび金属の
同時焼成を行うことによって製造され、内部導体を具備
するモノリシック構造の実用化を達成し、その形状をさ
らに小さくしている。
【0003】このようなチップ形状のインダクタ素子を
製造するには、下記に示す製法が採用されている。
製造するには、下記に示す製法が採用されている。
【0004】まず、セラミック粉体を、バインダーや有
機溶媒等の入った溶液と混合する。この混合液をPET
フィルム上にドクターブレード法等によってキャスト
し、数十μm〜数百μmのグリーンシートを得る。次
に、このグリーンシートに、機械加工あるいはレーザ加
工等の加工法を用いて、異なる層のコイルパターン単位
間を接続するためのスルーホールを形成する。このよう
にして得られたグリーンシートに、銀あるいは銀−パラ
ジウム導体ペーストをスクリーン印刷により塗布し、内
部導体に相当する導電性コイルパターン単位を形成す
る。このとき、スルーホールにもペーストが満たされ、
層間の電気的接続が図られる。
機溶媒等の入った溶液と混合する。この混合液をPET
フィルム上にドクターブレード法等によってキャスト
し、数十μm〜数百μmのグリーンシートを得る。次
に、このグリーンシートに、機械加工あるいはレーザ加
工等の加工法を用いて、異なる層のコイルパターン単位
間を接続するためのスルーホールを形成する。このよう
にして得られたグリーンシートに、銀あるいは銀−パラ
ジウム導体ペーストをスクリーン印刷により塗布し、内
部導体に相当する導電性コイルパターン単位を形成す
る。このとき、スルーホールにもペーストが満たされ、
層間の電気的接続が図られる。
【0005】これらのグリーンシートを所定枚数積層
し、これを適当な温度、圧力のもとで圧着し、その後、
ひとつひとつのチップに相当する部分に切り分け、脱バ
インダー、焼成等の熱処理を行う。この焼結体をバレル
研磨し、その後、端子電極を形成するための銀ペースト
を塗布し、再び熱処理を施す。これに電解メッキにより
錫等の被膜を施す。以上の工程を経て、セラミックで構
成された絶縁体の内部にコイル構造が実現でき、インダ
クタ素子が作製される。
し、これを適当な温度、圧力のもとで圧着し、その後、
ひとつひとつのチップに相当する部分に切り分け、脱バ
インダー、焼成等の熱処理を行う。この焼結体をバレル
研磨し、その後、端子電極を形成するための銀ペースト
を塗布し、再び熱処理を施す。これに電解メッキにより
錫等の被膜を施す。以上の工程を経て、セラミックで構
成された絶縁体の内部にコイル構造が実現でき、インダ
クタ素子が作製される。
【0006】このようなインダクタ素子においても小型
化の要求はさらに進み、いわゆるチップサイズで、32
16(3.2×1.6×0.9mm)形状から2012
(2.0×1.2×0.9mm),1608(1.6×
0.8×0.8mm)等への小型のものにその主流が移
り、最近になって1005(1×0.5×0.5mm)
のチップサイズのものが実用化されてきた。このような
小型化の流れにおいては、安定して高品質のものを得る
ために、各工程に課される寸法精度(クリアランス)は
徐々に厳しくなってきている。
化の要求はさらに進み、いわゆるチップサイズで、32
16(3.2×1.6×0.9mm)形状から2012
(2.0×1.2×0.9mm),1608(1.6×
0.8×0.8mm)等への小型のものにその主流が移
り、最近になって1005(1×0.5×0.5mm)
のチップサイズのものが実用化されてきた。このような
小型化の流れにおいては、安定して高品質のものを得る
ために、各工程に課される寸法精度(クリアランス)は
徐々に厳しくなってきている。
【0007】たとえば1005のチップサイズのインダ
クタ素子においては、各内部導体層での積層におけるず
れは、少なくとも30μmを超えることは許されない。
これを超えると、インダクタンスやインピーダンスに顕
著なばらつきを生じ、極端な場合には内部導体が露出す
ることもある。このことは、2010(2.0×1.0
×0.5mm)のチップサイズの素子内部に4つのコイ
ルを内蔵するインダクタアレイ素子でも、同様である。
クタ素子においては、各内部導体層での積層におけるず
れは、少なくとも30μmを超えることは許されない。
これを超えると、インダクタンスやインピーダンスに顕
著なばらつきを生じ、極端な場合には内部導体が露出す
ることもある。このことは、2010(2.0×1.0
×0.5mm)のチップサイズの素子内部に4つのコイ
ルを内蔵するインダクタアレイ素子でも、同様である。
【0008】従来の比較的大きいチップサイズのインダ
クタ素子の場合には、この積層ズレによる特性への影響
が顕在化するには至らなかったが、1005や2010
程度のチップサイズにおいては、積層ズレが素子特性に
対して大きな影響を及ぼす。
クタ素子の場合には、この積層ズレによる特性への影響
が顕在化するには至らなかったが、1005や2010
程度のチップサイズにおいては、積層ズレが素子特性に
対して大きな影響を及ぼす。
【0009】従来、比較的大きいサイズのインダクタ素
子では、各層における内部導体のコイルパターン形状を
L字形と逆L字形としている。そして、L字形パターン
と逆L字形パターンとを交互に積層し、これらパターン
の端部にスルーホールを設けて層間のパターンを接続
し、このようにして形成されるコイルの始端および終端
を引き出し用パターンに接続している。
子では、各層における内部導体のコイルパターン形状を
L字形と逆L字形としている。そして、L字形パターン
と逆L字形パターンとを交互に積層し、これらパターン
の端部にスルーホールを設けて層間のパターンを接続
し、このようにして形成されるコイルの始端および終端
を引き出し用パターンに接続している。
【0010】しかしながら、1005や2010型など
の小型サイズのインダクタ素子を得るために、各層にお
ける内部導体のコイルパターン形状をL字形と逆L字形
とし、そのコイルパターンを単に小さくした場合に、内
部導体間の積層ズレが著しく進むことが、本発明者等の
実験により判明した。
の小型サイズのインダクタ素子を得るために、各層にお
ける内部導体のコイルパターン形状をL字形と逆L字形
とし、そのコイルパターンを単に小さくした場合に、内
部導体間の積層ズレが著しく進むことが、本発明者等の
実験により判明した。
【0011】小型サイズのインダクタ素子の場合、積層
ズレが進む理由は次の通りであると考えられる。すなわ
ち、チップサイズの小型化に伴って、所定のインダクタ
ンス、インピーダンスを得るためには、コイルの巻数を
多くとらなければならず、そのためには、一層あたりの
セラミック層の厚みを薄くしなければならない。さら
に、内部導体の抵抗値は低いことが要求され、導体厚み
をセラミックシートと同様の比率では薄くすることは許
されない。このため、チップサイズが小さくなること
は、印刷後のグリーンシートの著しい非平坦化を生じる
結果となる。
ズレが進む理由は次の通りであると考えられる。すなわ
ち、チップサイズの小型化に伴って、所定のインダクタ
ンス、インピーダンスを得るためには、コイルの巻数を
多くとらなければならず、そのためには、一層あたりの
セラミック層の厚みを薄くしなければならない。さら
に、内部導体の抵抗値は低いことが要求され、導体厚み
をセラミックシートと同様の比率では薄くすることは許
されない。このため、チップサイズが小さくなること
は、印刷後のグリーンシートの著しい非平坦化を生じる
結果となる。
【0012】その結果、重ねられたグリーンシートに圧
力をかけて積層すると、グリーンシートそのものに対し
て比較的硬い導体部どうしが反発しあい、その結果とし
て、著しい積層ズレを生じる。特に、従来のL字形を基
本としている印刷パターンにおいては、積層されたグリ
ーンシート相互が内部導体を介して立体的に斜めに押さ
れることになり、積層ズレを助長している。このような
現象は、素子のチップサイズの小型化が進むほど、素子
の品質の安定化のためには避けては通れない課題となっ
ている。
力をかけて積層すると、グリーンシートそのものに対し
て比較的硬い導体部どうしが反発しあい、その結果とし
て、著しい積層ズレを生じる。特に、従来のL字形を基
本としている印刷パターンにおいては、積層されたグリ
ーンシート相互が内部導体を介して立体的に斜めに押さ
れることになり、積層ズレを助長している。このような
現象は、素子のチップサイズの小型化が進むほど、素子
の品質の安定化のためには避けては通れない課題となっ
ている。
【0013】この課題に対しては種々の提案がなされて
いる。たとえば特開平6−77074号公報において
は、印刷後のグリーンシートを前もってプレスして平坦
化することが開示されている。また、特開平7−192
954号公報には、セラミックシートに、導体パターン
と同一の凹溝を前もって施し、この凹溝に導体ペースト
を印刷し、結果として導体を含めたセラミックシートを
平坦化する方法が開示されている。また、特開平7−1
92955号公報には、セラミックシートからPETフ
ィルムを剥離せずに、他のセラミックシートを積層して
圧着し、その後フィルムを剥がし、これを繰り返す方法
が開示されている。この方法は、PETフィルムの変形
が少ないことを利用して、結果として積層ズレを防ぐ手
段と考えられる。また、特開平6−20843号公報に
は、印刷導体の周辺部に沿って複数の貫通孔を設け、圧
着時の圧力の分散を行う方法が開示されている。
いる。たとえば特開平6−77074号公報において
は、印刷後のグリーンシートを前もってプレスして平坦
化することが開示されている。また、特開平7−192
954号公報には、セラミックシートに、導体パターン
と同一の凹溝を前もって施し、この凹溝に導体ペースト
を印刷し、結果として導体を含めたセラミックシートを
平坦化する方法が開示されている。また、特開平7−1
92955号公報には、セラミックシートからPETフ
ィルムを剥離せずに、他のセラミックシートを積層して
圧着し、その後フィルムを剥がし、これを繰り返す方法
が開示されている。この方法は、PETフィルムの変形
が少ないことを利用して、結果として積層ズレを防ぐ手
段と考えられる。また、特開平6−20843号公報に
は、印刷導体の周辺部に沿って複数の貫通孔を設け、圧
着時の圧力の分散を行う方法が開示されている。
【0014】上記した各公報に記載された方法によれ
ば、従来のセラミックシートの積層方法にさらに工程を
追加するか、あるいは大幅に変更を加えることになる。
また、生産性という立場に立てば、従来の方法よりも複
雑になる。
ば、従来のセラミックシートの積層方法にさらに工程を
追加するか、あるいは大幅に変更を加えることになる。
また、生産性という立場に立てば、従来の方法よりも複
雑になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、素子を小型化しても、製造工程を
複雑化することなく、積層ズレを抑えることができるイ
ンダクタ素子およびその製造方法を提供することを目的
とする。
実状に鑑みてなされ、素子を小型化しても、製造工程を
複雑化することなく、積層ズレを抑えることができるイ
ンダクタ素子およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、製造工程
を複雑化することなく、積層ズレを抑えることができる
小型サイズのインダクタ素子およびその製造方法につい
て鋭意検討した結果、素子の絶縁層間に形成されるコイ
ルパターン単位の繰り返しパターン形状を工夫すること
で、積層ズレを抑制することができることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
を複雑化することなく、積層ズレを抑えることができる
小型サイズのインダクタ素子およびその製造方法につい
て鋭意検討した結果、素子の絶縁層間に形成されるコイ
ルパターン単位の繰り返しパターン形状を工夫すること
で、積層ズレを抑制することができることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
【0017】すなわち、本発明に係るインダクタ素子の
製造方法は、絶縁層となるグリーンシートを形成する工
程と、複数の導電性のコイルパターン単位を、前記グリ
ーンシートの表面に形成する際に、前記グリーンシート
の表面に、前記コイルパターン単位が1つ含まれる区画
単位を複数配置し、前記区画単位の長手方向に略垂直な
方向に隣接する任意の二つのコイルパターン単位を、隣
接する区画単位の境界線の中点に対して点対称に配置す
る工程と、複数の前記コイルパターン単位が点対称に形
成された複数のグリーンシートを積層し、前記グリーン
シートで仕切られた上下のコイルパターン単位を、コイ
ル状に接続する工程と、積層された前記グリーンシート
を焼成する工程とを有する。
製造方法は、絶縁層となるグリーンシートを形成する工
程と、複数の導電性のコイルパターン単位を、前記グリ
ーンシートの表面に形成する際に、前記グリーンシート
の表面に、前記コイルパターン単位が1つ含まれる区画
単位を複数配置し、前記区画単位の長手方向に略垂直な
方向に隣接する任意の二つのコイルパターン単位を、隣
接する区画単位の境界線の中点に対して点対称に配置す
る工程と、複数の前記コイルパターン単位が点対称に形
成された複数のグリーンシートを積層し、前記グリーン
シートで仕切られた上下のコイルパターン単位を、コイ
ル状に接続する工程と、積層された前記グリーンシート
を焼成する工程とを有する。
【0018】インダクタ素子を工業的に多量に生産する
ために、グリーンシートの表面には、一般に、複数のコ
イルパターン単位がスクリーン印刷などで形成される。
従来では、このようなコイルパターン単位は、一枚のグ
リーンシート上の各区画単位毎に全て同じ向きおよび同
じ形状で形成してある。コイルパターン単位は、積層方
向に接続されてコイルを形成する必要があり、しかも限
られた区画単位の面積内で可能な限りコイルの横断面積
を大きくする必要があることから、通常、区画単位の長
手方向に沿って伸びる直線状パターンを有する。このコ
イルパターン単位における直線状パターンは、区画単位
の長手方向に沿って延び、且つ積層方向でグリーンシー
トを介して重なることから、積層されるグリーンシート
は、直線状パターンの長手方向(区画単位の長手方向)
に対して略垂直な方向にずれやすいという傾向がある。
この傾向は、素子の小型化、すなわち区画単位の小面積
化に伴い顕著である。
ために、グリーンシートの表面には、一般に、複数のコ
イルパターン単位がスクリーン印刷などで形成される。
従来では、このようなコイルパターン単位は、一枚のグ
リーンシート上の各区画単位毎に全て同じ向きおよび同
じ形状で形成してある。コイルパターン単位は、積層方
向に接続されてコイルを形成する必要があり、しかも限
られた区画単位の面積内で可能な限りコイルの横断面積
を大きくする必要があることから、通常、区画単位の長
手方向に沿って伸びる直線状パターンを有する。このコ
イルパターン単位における直線状パターンは、区画単位
の長手方向に沿って延び、且つ積層方向でグリーンシー
トを介して重なることから、積層されるグリーンシート
は、直線状パターンの長手方向(区画単位の長手方向)
に対して略垂直な方向にずれやすいという傾向がある。
この傾向は、素子の小型化、すなわち区画単位の小面積
化に伴い顕著である。
【0019】本発明に係るインダクタ素子の製造方法で
は、区画単位の長手方向に略垂直な方向に隣接する任意
の二つのコイルパターン単位を、隣接する区画単位の境
界線の中点に対して点対称に配置する。このため、各区
画単位内に形成されるコイルパターン単位の直線状パタ
ーンが、積層方向で重なることにより、その直線状パタ
ーンに対して垂直方向にずれようとしても、その隣りの
区画単位の下側に位置するコイルパターン単位の直線状
パターンがズレの邪魔をすることになる。その結果、本
発明では、特に、区画単位の長手方向(直線状パターン
の長手方向)に略垂直な方向への積層ズレを有効に防止
することができる。なお、区画単位の長手方向への積層
ズレは、元々小さく、問題にならない。
は、区画単位の長手方向に略垂直な方向に隣接する任意
の二つのコイルパターン単位を、隣接する区画単位の境
界線の中点に対して点対称に配置する。このため、各区
画単位内に形成されるコイルパターン単位の直線状パタ
ーンが、積層方向で重なることにより、その直線状パタ
ーンに対して垂直方向にずれようとしても、その隣りの
区画単位の下側に位置するコイルパターン単位の直線状
パターンがズレの邪魔をすることになる。その結果、本
発明では、特に、区画単位の長手方向(直線状パターン
の長手方向)に略垂直な方向への積層ズレを有効に防止
することができる。なお、区画単位の長手方向への積層
ズレは、元々小さく、問題にならない。
【0020】本発明に係る製造方法において、複数の前
記コイルパターン単位を前記グリーンシートの表面に形
成する際に、前記区画単位の長手方向に隣接する任意の
二つのコイルパターン単位を、各区各単位の内部におい
て同じ位置に配置することが好ましい。または、前記区
画単位の長手方向に隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位を、隣接する区画単位の境界線の中点に対して点
対称に配置しても良い。
記コイルパターン単位を前記グリーンシートの表面に形
成する際に、前記区画単位の長手方向に隣接する任意の
二つのコイルパターン単位を、各区各単位の内部におい
て同じ位置に配置することが好ましい。または、前記区
画単位の長手方向に隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位を、隣接する区画単位の境界線の中点に対して点
対称に配置しても良い。
【0021】本発明に係る製造方法において、前記各コ
イルパターン単位を、略平行な二つの直線状パターン
と、これら直線状パターンの第1端部を接続する曲線状
パターンとを有するパターンで構成することが好まし
い。また、前記各コイルパターン単位を、前記区画単位
の幅方向を分割する中心線に対して線対称なパターンで
構成することが好ましい。このようなコイルパターン単
位とすることで、所望のインダクタ特性を得ながら、積
層ズレを、さらに小さくすることができる。
イルパターン単位を、略平行な二つの直線状パターン
と、これら直線状パターンの第1端部を接続する曲線状
パターンとを有するパターンで構成することが好まし
い。また、前記各コイルパターン単位を、前記区画単位
の幅方向を分割する中心線に対して線対称なパターンで
構成することが好ましい。このようなコイルパターン単
位とすることで、所望のインダクタ特性を得ながら、積
層ズレを、さらに小さくすることができる。
【0022】また、前記グリーンシートを挟んで積層方
向に隣接する二つのコイルパターン単位が、前記区画単
位の長手方向分を割する中心線に対して線対称位置とな
るように、複数の前記グリーンシートを積層することが
好ましい。このような位置関係でグリーンシートを積層
することで、積層ズレを、さらに小さくすることができ
る。
向に隣接する二つのコイルパターン単位が、前記区画単
位の長手方向分を割する中心線に対して線対称位置とな
るように、複数の前記グリーンシートを積層することが
好ましい。このような位置関係でグリーンシートを積層
することで、積層ズレを、さらに小さくすることができ
る。
【0023】また、前記厚さ3〜25μmのグリーンシ
ートの表面に、グリーンシートの厚みの1/3〜2/3
の厚みのコイルパターン単位を形成することが好まし
い。このように比較的薄いグリーンシートを積層する場
合に、積層ズレが生じやすくなるが、本発明では、この
ような場合でも積層ズレを小さくすることができる。な
お、コイルパターン単位の厚みが、グリーンシートの厚
みの2/3を超える場合には、本発明でも、積層ズレを
抑制することが困難になる傾向にある。コイルパターン
単位の厚みが、グリーンシートの厚みの1/3よりも小
さい場合には、積層ズレが問題になるおそれは小さい
が、コイルパターン単位の電気抵抗が大きくなり、イン
ダクタ素子としては好ましくない。
ートの表面に、グリーンシートの厚みの1/3〜2/3
の厚みのコイルパターン単位を形成することが好まし
い。このように比較的薄いグリーンシートを積層する場
合に、積層ズレが生じやすくなるが、本発明では、この
ような場合でも積層ズレを小さくすることができる。な
お、コイルパターン単位の厚みが、グリーンシートの厚
みの2/3を超える場合には、本発明でも、積層ズレを
抑制することが困難になる傾向にある。コイルパターン
単位の厚みが、グリーンシートの厚みの1/3よりも小
さい場合には、積層ズレが問題になるおそれは小さい
が、コイルパターン単位の電気抵抗が大きくなり、イン
ダクタ素子としては好ましくない。
【0024】また、本発明に係る製造方法は、前記焼成
工程前に、積層された前記グリーンシートを、前記区画
単位毎に切断する工程を有しても良く、積層された前記
グリーンシートを、複数の前記区画単位毎に切断する工
程を有しても良い。積層された前記グリーンシートを、
前記区画単位毎に切断することで、インダクタ素子の内
部に単一のコイルを有する素子を得ることができる。ま
た、積層された前記グリーンシートを、複数の前記区画
単位毎に切断することで、インダクタ素子の内部に複数
のコイルを有する素子(インダクタアレイ素子ともい
う)を得ることができる。
工程前に、積層された前記グリーンシートを、前記区画
単位毎に切断する工程を有しても良く、積層された前記
グリーンシートを、複数の前記区画単位毎に切断する工
程を有しても良い。積層された前記グリーンシートを、
前記区画単位毎に切断することで、インダクタ素子の内
部に単一のコイルを有する素子を得ることができる。ま
た、積層された前記グリーンシートを、複数の前記区画
単位毎に切断することで、インダクタ素子の内部に複数
のコイルを有する素子(インダクタアレイ素子ともい
う)を得ることができる。
【0025】本発明に係るインダクタ素子は、複層の絶
縁層を有する素子本体と、前記素子本体の内部で前記絶
縁層の間に、一平面方向に沿って複数形成され、一平面
内で隣接するコイルパターン単位が、各コイルパターン
単位を含む区画単位相互間の境界線の中点に対して点対
称なパターンであるところの導電性のコイルパターン単
位と、前記絶縁層で仕切られた上下のコイルパターン単
位をコイル状に接続する接続部とを有する。
縁層を有する素子本体と、前記素子本体の内部で前記絶
縁層の間に、一平面方向に沿って複数形成され、一平面
内で隣接するコイルパターン単位が、各コイルパターン
単位を含む区画単位相互間の境界線の中点に対して点対
称なパターンであるところの導電性のコイルパターン単
位と、前記絶縁層で仕切られた上下のコイルパターン単
位をコイル状に接続する接続部とを有する。
【0026】本発明に係るインダクタ素子は、上述した
本発明に係る製造方法により製造することができ、素子
を小型化しても、製造工程を複雑化することなく、積層
ズレを抑えることができる。
本発明に係る製造方法により製造することができ、素子
を小型化しても、製造工程を複雑化することなく、積層
ズレを抑えることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、添付図面を参照
して、さらに詳細に説明する。ここにおいて、図1は本
発明の一実施形態に係るインダクタ素子の一部分解斜視
図、図2(A)および図2(B)はグリーンシート上に
形成されるコイルパターン単位の配列を示す平面図、図
3(A)は図2(A)および図2(B)に示すグリーン
シートを積層した後のコイルパターン単位の配列を示す
平面図、図3(B)は図3(A)のIIIB−IIIB線に沿
う要部断面図、図4(A)および図4(B)は本発明の
他の実施形態に係るコイルパターン単位の配列を示す平
面図、図5(A)は図4(A)および図4(B)に示す
グリーンシートを積層した後のコイルパターン単位の配
列を示す平面図、図5(B)は図5(A)のVB−VB
線に沿う要部断面図、図6は本発明の他の実施形態に係
るインダクタ素子の要部透過斜視図、図7(A)および
7(B)は本発明の比較例1で用いるグリーンシートの
表面に形成されたコイルパターン単位の配列を示す平面
図、図8(A)は図7(A)および7(B)に示すグリ
ーンシートを積層した後のコイルパターン単位の配列を
示す平面図、図8(B)は図8(A)のVIIIB−VIIIB
線に沿う要部断面図、図9(A)および9(B)は本発
明の比較例2で用いるグリーンシートの表面に形成され
たコイルパターン単位の配列を示す平面図、図10
(A)は図9(A)および9(B)に示すグリーンシー
トを積層した後のコイルパターン単位の配列を示す平面
図、図10(B)は図10(A)のXB−XB線に沿う要
部断面図、図11(A)および図11(B)は積層ズレ
を説明するための要部断面図である。
して、さらに詳細に説明する。ここにおいて、図1は本
発明の一実施形態に係るインダクタ素子の一部分解斜視
図、図2(A)および図2(B)はグリーンシート上に
形成されるコイルパターン単位の配列を示す平面図、図
3(A)は図2(A)および図2(B)に示すグリーン
シートを積層した後のコイルパターン単位の配列を示す
平面図、図3(B)は図3(A)のIIIB−IIIB線に沿
う要部断面図、図4(A)および図4(B)は本発明の
他の実施形態に係るコイルパターン単位の配列を示す平
面図、図5(A)は図4(A)および図4(B)に示す
グリーンシートを積層した後のコイルパターン単位の配
列を示す平面図、図5(B)は図5(A)のVB−VB
線に沿う要部断面図、図6は本発明の他の実施形態に係
るインダクタ素子の要部透過斜視図、図7(A)および
7(B)は本発明の比較例1で用いるグリーンシートの
表面に形成されたコイルパターン単位の配列を示す平面
図、図8(A)は図7(A)および7(B)に示すグリ
ーンシートを積層した後のコイルパターン単位の配列を
示す平面図、図8(B)は図8(A)のVIIIB−VIIIB
線に沿う要部断面図、図9(A)および9(B)は本発
明の比較例2で用いるグリーンシートの表面に形成され
たコイルパターン単位の配列を示す平面図、図10
(A)は図9(A)および9(B)に示すグリーンシー
トを積層した後のコイルパターン単位の配列を示す平面
図、図10(B)は図10(A)のXB−XB線に沿う要
部断面図、図11(A)および図11(B)は積層ズレ
を説明するための要部断面図である。
【0028】第1実施形態 図1に示すように、本実施形態に係るインダクタ素子
は、素子本体1を有する。素子本体1の両端には、それ
ぞれ端子電極3aおよび3bが一体化してある。素子本
体1の内部には、絶縁層7を介して、コイルパターン単
位2aおよび2bが交互に積層してある。本実施形態で
は、最上部に積層してあるコイルパターン単位2cの端
部を、一方の端子電極3aに接続してあり、最下部に積
層してあるコイルパターン単位2dを、他方の端子電極
3bに接続してある。これらコイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、絶縁層7に形成してあるスル
ーホール4を介して接続してあり、全体としてコイル2
を構成している。
は、素子本体1を有する。素子本体1の両端には、それ
ぞれ端子電極3aおよび3bが一体化してある。素子本
体1の内部には、絶縁層7を介して、コイルパターン単
位2aおよび2bが交互に積層してある。本実施形態で
は、最上部に積層してあるコイルパターン単位2cの端
部を、一方の端子電極3aに接続してあり、最下部に積
層してあるコイルパターン単位2dを、他方の端子電極
3bに接続してある。これらコイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、絶縁層7に形成してあるスル
ーホール4を介して接続してあり、全体としてコイル2
を構成している。
【0029】素子本体1を構成する絶縁層7は、たとえ
ばフェライト、フェライトガラス複合材料などの磁性
体、またはアルミナガラス複合材料、結晶化ガラスなど
の誘電体などで構成される。コイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、たとえば銀、パラジウム、ま
たはこれらの合金などの金属で構成される。端子電極3
aおよび3bは、銀を主とする焼結体でこの素面に銅、
ニッケル、スズ、スズ鉛合金などのメッキ皮膜を施した
ものである。端子電極3aおよび3bは、これら金属の
単層または複層で構成されても良い。
ばフェライト、フェライトガラス複合材料などの磁性
体、またはアルミナガラス複合材料、結晶化ガラスなど
の誘電体などで構成される。コイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、たとえば銀、パラジウム、ま
たはこれらの合金などの金属で構成される。端子電極3
aおよび3bは、銀を主とする焼結体でこの素面に銅、
ニッケル、スズ、スズ鉛合金などのメッキ皮膜を施した
ものである。端子電極3aおよび3bは、これら金属の
単層または複層で構成されても良い。
【0030】次に、図1に示すインダクタ素子の製造方
法について説明する。図2(A)および図2(B)に示
すように、まず、絶縁層7となるグリーンシート17a
および17bを準備する。グリーンシート17aおよび
17bは、セラミック粉体を、バインダーや有機溶媒等
の入った溶液と混合してスラリー液を形成し、このスラ
リー液をPETフィルムなどのベースフィルム上にドク
ターブレード法等によって塗布および乾燥し、ベースフ
ィルムを剥離することなどにより得られる。グリーンシ
ートの厚みは、特に限定されないが、数十μm〜数百μ
m程度である。
法について説明する。図2(A)および図2(B)に示
すように、まず、絶縁層7となるグリーンシート17a
および17bを準備する。グリーンシート17aおよび
17bは、セラミック粉体を、バインダーや有機溶媒等
の入った溶液と混合してスラリー液を形成し、このスラ
リー液をPETフィルムなどのベースフィルム上にドク
ターブレード法等によって塗布および乾燥し、ベースフ
ィルムを剥離することなどにより得られる。グリーンシ
ートの厚みは、特に限定されないが、数十μm〜数百μ
m程度である。
【0031】セラミック粉体としては、特に限定されな
いが、たとえばフェライト粉、フェライトガラス複合材
料、ガラスアルミナ複合材料、結晶化ガラスなどが用い
られる。バインダーとしては、特に限定されないが、ブ
チラール樹脂、アクリル系樹脂などが用いられる。有機
溶媒としては、トルエン、キシレン、イソブチルアルコ
ール、エタノールなどが用いられる。
いが、たとえばフェライト粉、フェライトガラス複合材
料、ガラスアルミナ複合材料、結晶化ガラスなどが用い
られる。バインダーとしては、特に限定されないが、ブ
チラール樹脂、アクリル系樹脂などが用いられる。有機
溶媒としては、トルエン、キシレン、イソブチルアルコ
ール、エタノールなどが用いられる。
【0032】次に、これらのグリーンシート17aおよ
び17bに、機械加工あるいはレーザ加工等の加工法を
用いて、異なる層のコイルパターン単位2aおよび2b
間を接続するためのスルーホール4を所定パターンで形
成する。このようにして得られたグリーンシート17a
および17bに、銀あるいは銀−パラジウム導体ペース
トをスクリーン印刷により塗布し、導電性コイルパター
ン単位2aまたは2bを行列状に複数形成する。このと
き、スルーホール4にもペーストが満たされる。コイル
パターン単位2aおよび2bの塗布厚みは、特に限定さ
れないが、通常、5〜40μm程度である。
び17bに、機械加工あるいはレーザ加工等の加工法を
用いて、異なる層のコイルパターン単位2aおよび2b
間を接続するためのスルーホール4を所定パターンで形
成する。このようにして得られたグリーンシート17a
および17bに、銀あるいは銀−パラジウム導体ペース
トをスクリーン印刷により塗布し、導電性コイルパター
ン単位2aまたは2bを行列状に複数形成する。このと
き、スルーホール4にもペーストが満たされる。コイル
パターン単位2aおよび2bの塗布厚みは、特に限定さ
れないが、通常、5〜40μm程度である。
【0033】各コイルパターン単位2aおよび2bは、
平面矢視側から見て、全体として略U字形状であり、略
平行な一対の直線状パターン10と、これら直線状パタ
ーン10の第1端部を接続する曲線状パターン12と、
直線状パターン10の第2端部に形成してある一対の接
続部6とを有する。一対の接続部6のうちのいずれかに
スルーホール4が形成される。
平面矢視側から見て、全体として略U字形状であり、略
平行な一対の直線状パターン10と、これら直線状パタ
ーン10の第1端部を接続する曲線状パターン12と、
直線状パターン10の第2端部に形成してある一対の接
続部6とを有する。一対の接続部6のうちのいずれかに
スルーホール4が形成される。
【0034】各コイルパターン単位2aまたは2bは、
グリーンシート17aまたは17bを行列状に区画した
区画単位15毎に形成してある。本実施形態では、各区
各単位15の長手方向Yが、各コイルパターン単位2a
または2bの直線状パターン10の長手方向に一致して
いる。
グリーンシート17aまたは17bを行列状に区画した
区画単位15毎に形成してある。本実施形態では、各区
各単位15の長手方向Yが、各コイルパターン単位2a
または2bの直線状パターン10の長手方向に一致して
いる。
【0035】各コイルパターン単位2aまたは2bは、
区画単位15の幅方向Xを分割する中心線S1に対し
て、線対称なパターンである。また、図2(A)および
図2(B)に示すように、任意の1のコイルパターン単
位2a(または2b)と、そのコイルパターン2a(ま
たは2b)に対してグリーンシート17a(または17
b)を介して下層側または上層側に位置するコイルパタ
ーン単位2b(または2a)とは、区画単位15の長手
方向を分割する中心線S2に対して、線対称な位置に配
置される。
区画単位15の幅方向Xを分割する中心線S1に対し
て、線対称なパターンである。また、図2(A)および
図2(B)に示すように、任意の1のコイルパターン単
位2a(または2b)と、そのコイルパターン2a(ま
たは2b)に対してグリーンシート17a(または17
b)を介して下層側または上層側に位置するコイルパタ
ーン単位2b(または2a)とは、区画単位15の長手
方向を分割する中心線S2に対して、線対称な位置に配
置される。
【0036】各コイルパターン単位2aまたは2bの接
続部6は、本実施形態では、平面矢視側から見て略円形
である。
続部6は、本実施形態では、平面矢視側から見て略円形
である。
【0037】コイルパターン単位2aに着目した場合に
は、その一方の接続部6は、スルーホール4を介して、
直下層に位置するコイルパターン単位2bの1の接続部
に接続可能になっており、コイルパターン単位2aの他
方の接続部6は、図示省略してあるスルーホールを介し
て、直上層に位置するコイルパターン単位2bの1の接
続部に接続可能になっている。このようにコイルパター
ン単位2aと2bとを、接続部6およびスルーホール4
を介して螺旋状に接続することで、図1に示すように、
素子本体1の内部に小型のコイル2が形成される。
は、その一方の接続部6は、スルーホール4を介して、
直下層に位置するコイルパターン単位2bの1の接続部
に接続可能になっており、コイルパターン単位2aの他
方の接続部6は、図示省略してあるスルーホールを介し
て、直上層に位置するコイルパターン単位2bの1の接
続部に接続可能になっている。このようにコイルパター
ン単位2aと2bとを、接続部6およびスルーホール4
を介して螺旋状に接続することで、図1に示すように、
素子本体1の内部に小型のコイル2が形成される。
【0038】図2(A)および図2(B)に示すよう
に、本実施形態では、各区画単位15の長手方向Yに略
垂直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパターン単
位2aおよび2a(または2bおよび2b)を、隣接す
る区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1に対し
て点対称に配置してある。また、各区画単位15の長手
方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位2a
および2a(または2bおよび2b)を、隣接する区画
単位15の横境界線15Hの中点15C2に対して点対
称に配置してある。
に、本実施形態では、各区画単位15の長手方向Yに略
垂直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパターン単
位2aおよび2a(または2bおよび2b)を、隣接す
る区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1に対し
て点対称に配置してある。また、各区画単位15の長手
方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位2a
および2a(または2bおよび2b)を、隣接する区画
単位15の横境界線15Hの中点15C2に対して点対
称に配置してある。
【0039】次に、これらのグリーンシート17aおよ
び17bを交互に所定枚数積層し、これらを適当な温
度、圧力のもとで圧着する。なお、実際には、グリーン
シート17aおよび17b以外に、図1に示すコイルパ
ターン単位2cまたは2dが形成されたグリーンシート
も、グリーンシート17aおよび17bと共に積層され
る。また、コイルパターン単位が何ら形成されていない
グリーンシートも、必要に応じて、追加して積層されて
圧着される。
び17bを交互に所定枚数積層し、これらを適当な温
度、圧力のもとで圧着する。なお、実際には、グリーン
シート17aおよび17b以外に、図1に示すコイルパ
ターン単位2cまたは2dが形成されたグリーンシート
も、グリーンシート17aおよび17bと共に積層され
る。また、コイルパターン単位が何ら形成されていない
グリーンシートも、必要に応じて、追加して積層されて
圧着される。
【0040】本実施形態では、グリーンシート17aお
よび17bの表面にそれぞれ形成してあるコイルパター
ン単位2aおよび2bの形状および配置が、前述した条
件に設定してある。このために、図3(B)に示すよう
に、グリーンシート17aおよび17bの圧着に際し
て、区画単位15の長手方向に直角な方向Xに沿う積層
ズレΔWxは、従来に比べて格段に小さくすることがで
きる。これは、以下に示す理由によるものと考えられ
る。
よび17bの表面にそれぞれ形成してあるコイルパター
ン単位2aおよび2bの形状および配置が、前述した条
件に設定してある。このために、図3(B)に示すよう
に、グリーンシート17aおよび17bの圧着に際し
て、区画単位15の長手方向に直角な方向Xに沿う積層
ズレΔWxは、従来に比べて格段に小さくすることがで
きる。これは、以下に示す理由によるものと考えられ
る。
【0041】すなわち、本実施形態では、図2(A)お
よび図2(B)に示すように、区画単位15の長手方向
に略垂直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位2aおよび2a(2bおよび2b)を、隣接する
区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1に対して
点対称に配置する。このため、図11(A)に示すよう
に、各区画単位15内に形成されるコイルパターン単位
の直線状パターン10が、積層方向Zで重なることによ
り、その直線状パターン10に対して垂直方向Xにずれ
ようとしても、その隣りの区画単位15の下側に位置す
るコイルパターン単位の直線状パターン10がズレの邪
魔をすることになる。その結果、本実施形態では、特
に、区画単位15の長手方向(直線状パターン10の長
手方向)Yに略垂直な方向Xへの積層ズレを有効に防止
することができる。
よび図2(B)に示すように、区画単位15の長手方向
に略垂直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位2aおよび2a(2bおよび2b)を、隣接する
区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1に対して
点対称に配置する。このため、図11(A)に示すよう
に、各区画単位15内に形成されるコイルパターン単位
の直線状パターン10が、積層方向Zで重なることによ
り、その直線状パターン10に対して垂直方向Xにずれ
ようとしても、その隣りの区画単位15の下側に位置す
るコイルパターン単位の直線状パターン10がズレの邪
魔をすることになる。その結果、本実施形態では、特
に、区画単位15の長手方向(直線状パターン10の長
手方向)Yに略垂直な方向Xへの積層ズレを有効に防止
することができる。
【0042】これに対して、たとえば図10(A)に示
すように、方向Xに隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位2a”および2a”(2b”および2b”)を、
隣接する区画単位15の縦境界線15Vに対して線対称
に配置した場合には、以下の理由から、積層ズレが生じ
やすくなる。
すように、方向Xに隣接する任意の二つのコイルパター
ン単位2a”および2a”(2b”および2b”)を、
隣接する区画単位15の縦境界線15Vに対して線対称
に配置した場合には、以下の理由から、積層ズレが生じ
やすくなる。
【0043】すなわち、図10(A)の場合には、図1
1(B)に示すように、各区画単位15内に形成される
コイルパターン単位の直線状パターン10が、積層方向
Zで重なることにより、その直線状パターン10に対し
て垂直方向Xにずれようとする。図11(B)の場合に
は、図11(A)の場合と異なり、直線状パターン10
がX方向にずれようとしても、そのズレを邪魔するパタ
ーンが存在しない。
1(B)に示すように、各区画単位15内に形成される
コイルパターン単位の直線状パターン10が、積層方向
Zで重なることにより、その直線状パターン10に対し
て垂直方向Xにずれようとする。図11(B)の場合に
は、図11(A)の場合と異なり、直線状パターン10
がX方向にずれようとしても、そのズレを邪魔するパタ
ーンが存在しない。
【0044】本実施形態では、図11(A)に示すよう
に直線状パターン10が積層方向Zに互い違いに配列さ
れることから、特に、直線状パターン10の長手方向Y
に略垂直な方向Xへの積層ズレを有効に防止することが
できる。なお、直線状パターン10の長手方向Yへの積
層ズレΔWy(図示省略)は、元々小さく、問題になら
ない。
に直線状パターン10が積層方向Zに互い違いに配列さ
れることから、特に、直線状パターン10の長手方向Y
に略垂直な方向Xへの積層ズレを有効に防止することが
できる。なお、直線状パターン10の長手方向Yへの積
層ズレΔWy(図示省略)は、元々小さく、問題になら
ない。
【0045】本実施形態では、グリーンシート17aお
よび17bの積層後、各区各単位15の境界線15Hお
よび15Vに沿って、ひとつひとつの素子本体1に相当
する部分に切り分ける。本実施形態では、グリーンシー
ト17aまたは17bの一つの区画単位15内に一つの
パターン単位2aまたは2bが入り込むように、積層グ
リーンシートを切断し、素子本体1に相当するグリーン
チップを得る。
よび17bの積層後、各区各単位15の境界線15Hお
よび15Vに沿って、ひとつひとつの素子本体1に相当
する部分に切り分ける。本実施形態では、グリーンシー
ト17aまたは17bの一つの区画単位15内に一つの
パターン単位2aまたは2bが入り込むように、積層グ
リーンシートを切断し、素子本体1に相当するグリーン
チップを得る。
【0046】その後、グリーンチップの脱バインダー処
理および焼成等の熱処理を行う。脱バインダー処理にお
ける雰囲気温度は、特に限定されないが、150〜25
0°C程度である。また、焼成温度は、特に限定されな
いが、850〜960°C程度である。
理および焼成等の熱処理を行う。脱バインダー処理にお
ける雰囲気温度は、特に限定されないが、150〜25
0°C程度である。また、焼成温度は、特に限定されな
いが、850〜960°C程度である。
【0047】その後、得られた焼結体の両端部をバレル
研磨し、その後、図1に示す端子電極3aおよび3bを
形成するための銀ペーストを塗布し、再び熱処理を施
し、さらに、電解メッキにより錫、錫鉛合金等の被膜を
施し、端子電極3aおよび3bを得る。以上の工程を経
て、セラミックで構成された素子本体1の内部にコイル
2が実現でき、インダクタ素子が作製される。なお、本
発明において、X方向の積層ズレΔWxとは、図3
(B)に示すように、絶縁層7を介して積層方向(上下
方向)Zに積層されるコイルパターン2a(または2
b)における線状パターン10相互の中心位置のX方向
ずれを意味する。また、Y方向の積層ズレΔWyとは、
図示しないが、絶縁層7を介して積層方向(上下方向)
Zに積層されるコイルパターン2a(または2b)にお
ける接続部6相互の中心位置のY方向のずれを意味す
る。
研磨し、その後、図1に示す端子電極3aおよび3bを
形成するための銀ペーストを塗布し、再び熱処理を施
し、さらに、電解メッキにより錫、錫鉛合金等の被膜を
施し、端子電極3aおよび3bを得る。以上の工程を経
て、セラミックで構成された素子本体1の内部にコイル
2が実現でき、インダクタ素子が作製される。なお、本
発明において、X方向の積層ズレΔWxとは、図3
(B)に示すように、絶縁層7を介して積層方向(上下
方向)Zに積層されるコイルパターン2a(または2
b)における線状パターン10相互の中心位置のX方向
ずれを意味する。また、Y方向の積層ズレΔWyとは、
図示しないが、絶縁層7を介して積層方向(上下方向)
Zに積層されるコイルパターン2a(または2b)にお
ける接続部6相互の中心位置のY方向のずれを意味す
る。
【0048】第2実施形態 図4(A)および図4(B)に示すように、本実施形態
に係るインダクタ素子の製造方法では、グリーンシート
17aおよび17bの各区画単位15内に形成されるコ
イルパターン単位2a’および2b’のパターン形状自
体は、前記第1実施形態に係るコイルパターン単位2a
および2bのパターン形状と同じであるが、パターンの
配置が異なる。すなわち、本実施形態では、図4(A)
および図4(B)に示すように、各区画単位15の長手
方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位2
a’および2a’(または2b’および2b’)を、隣
接する区画単位15の横境界線15Hの中点15C2に
対して点対称ではないパターンで配置してある。すなわ
ち、本実施形態では、各区画単位15の長手方向Yに隣
接する任意の二つのコイルパターン単位2a’および2
a’(または2b’および2b’)を、区画単位15の
内部で同じ位置に配置してある。
に係るインダクタ素子の製造方法では、グリーンシート
17aおよび17bの各区画単位15内に形成されるコ
イルパターン単位2a’および2b’のパターン形状自
体は、前記第1実施形態に係るコイルパターン単位2a
および2bのパターン形状と同じであるが、パターンの
配置が異なる。すなわち、本実施形態では、図4(A)
および図4(B)に示すように、各区画単位15の長手
方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位2
a’および2a’(または2b’および2b’)を、隣
接する区画単位15の横境界線15Hの中点15C2に
対して点対称ではないパターンで配置してある。すなわ
ち、本実施形態では、各区画単位15の長手方向Yに隣
接する任意の二つのコイルパターン単位2a’および2
a’(または2b’および2b’)を、区画単位15の
内部で同じ位置に配置してある。
【0049】なお、各区画単位15の長手方向Yに略垂
直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパターン単位
2a’および2a’(または2b’および2b’)を、
隣接する区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1
に対して点対称に配置してある点では、前記第1実施形
態と同様である。
直な方向Xに隣接する任意の二つのコイルパターン単位
2a’および2a’(または2b’および2b’)を、
隣接する区画単位15の縦境界線15Vの中点15C1
に対して点対称に配置してある点では、前記第1実施形
態と同様である。
【0050】本実施形態に係るインダクタ素子の製造方
法は、グリーンシート17aおよび17b上へのコイル
パターン単位2a’および2b’の配置パターンが、前
記第1実施形態の場合と異なるのみであり、その他の製
造工程は、前記第1実施形態の場合と同じである。
法は、グリーンシート17aおよび17b上へのコイル
パターン単位2a’および2b’の配置パターンが、前
記第1実施形態の場合と異なるのみであり、その他の製
造工程は、前記第1実施形態の場合と同じである。
【0051】本実施形態に係るインダクタ素子の製造方
法でも、区画単位15の長手方向に略垂直な方向Xに隣
接する任意の二つのコイルパターン単位2a’および2
a’(2b’および2b’)を、隣接する区画単位15
の縦境界線15Vの中点15C1に対して点対称に配置
する。このため、図5(A)および図5(B)に示すよ
うに、各区画単位15内に形成されるコイルパターン単
位2a’(2b’)の直線状パターン10が、積層方向
Zで重なることにより、その直線状パターン10に対し
て垂直方向Xにずれようとしても、その隣りの区画単位
15の下側に位置するコイルパターン単位2b’(2
a’)の直線状パターン10がズレの邪魔をすることに
なる。その結果、本実施形態では、特に、区画単位15
の長手方向(直線状パターン10の長手方向)Yに略垂
直な方向Xへの積層ズレを有効に防止することができ
る。
法でも、区画単位15の長手方向に略垂直な方向Xに隣
接する任意の二つのコイルパターン単位2a’および2
a’(2b’および2b’)を、隣接する区画単位15
の縦境界線15Vの中点15C1に対して点対称に配置
する。このため、図5(A)および図5(B)に示すよ
うに、各区画単位15内に形成されるコイルパターン単
位2a’(2b’)の直線状パターン10が、積層方向
Zで重なることにより、その直線状パターン10に対し
て垂直方向Xにずれようとしても、その隣りの区画単位
15の下側に位置するコイルパターン単位2b’(2
a’)の直線状パターン10がズレの邪魔をすることに
なる。その結果、本実施形態では、特に、区画単位15
の長手方向(直線状パターン10の長手方向)Yに略垂
直な方向Xへの積層ズレを有効に防止することができ
る。
【0052】また、本実施形態では、各区画単位15の
長手方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位
2a’および2a’(または2b’および2b’)を、
区画単位15の内部で同じ位置に配置することで、コイ
ルパターン単位2a’(2b’)の繰り返しパターン
が、X方向のみならず、Y方向にも互い違いの配置(ジ
グザグの配置)となる。その結果、Y方向の積層ズレΔ
Wyをも小さくすることも期待できる。
長手方向Yに隣接する任意の二つのコイルパターン単位
2a’および2a’(または2b’および2b’)を、
区画単位15の内部で同じ位置に配置することで、コイ
ルパターン単位2a’(2b’)の繰り返しパターン
が、X方向のみならず、Y方向にも互い違いの配置(ジ
グザグの配置)となる。その結果、Y方向の積層ズレΔ
Wyをも小さくすることも期待できる。
【0053】第3実施形態 本実施形態に係るインダクタアレイ素子(インダクタ素
子の一種)では、図6に示すように、単一の素子本体1
01の内部に、素子本体101の長手方向に沿って複数
のコイル102が配置してある。各コイル102に対応
して、素子本体101の側端部には、複数の端子電極1
03aおよび103bが形成してある。
子の一種)では、図6に示すように、単一の素子本体1
01の内部に、素子本体101の長手方向に沿って複数
のコイル102が配置してある。各コイル102に対応
して、素子本体101の側端部には、複数の端子電極1
03aおよび103bが形成してある。
【0054】図6に示す本実施形態のインダクタアレイ
素子は、素子本体101の内部に複数のコイル102が
形成される点で、図1に示すインダクタ素子とは異なる
が、各コイル102の構成は、図1に示すコイルと同一
であり、同様な作用効果を奏する。
素子は、素子本体101の内部に複数のコイル102が
形成される点で、図1に示すインダクタ素子とは異なる
が、各コイル102の構成は、図1に示すコイルと同一
であり、同様な作用効果を奏する。
【0055】図6に示すインダクタアレイ素子の製造方
法は、図1に示すインダクタ素子の製造方法とほとんど
同一であり、図2(A)および図2(B)に示すグリー
ンシート17aおよび17bを積層後に切断する際に、
切断後のチップ内に複数のパターン単位2aおよび2b
が残るように切断する点のみが相違する。
法は、図1に示すインダクタ素子の製造方法とほとんど
同一であり、図2(A)および図2(B)に示すグリー
ンシート17aおよび17bを積層後に切断する際に、
切断後のチップ内に複数のパターン単位2aおよび2b
が残るように切断する点のみが相違する。
【0056】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されず、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
されず、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0057】たとえば、各区画単位内に形成されるコイ
ルパターン単位の具体的な形状は、図示する実施形態に
限定されず、種々に改変することができる。
ルパターン単位の具体的な形状は、図示する実施形態に
限定されず、種々に改変することができる。
【0058】
【実施例】次に、本発明を、実施例および比較例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0059】実施例1 まず、図1に示す素子本体1の各絶縁層7となる、グリ
ーンシートを準備した。グリーンシートの作製は、次の
ようにして行った。(NiCuZn)Fe2O4 から
成るフェライト粉末と、トルエンから成る有機溶剤、ポ
リビニルブチラールから成るバインダーとを所定の比率
で混合し、スラリー液を得た。このスラリー液を、PE
Tフィルム上にドクターブレード法で塗布および乾燥
し、厚さt1=15μmの複数のグリーンシートを得
た。
ーンシートを準備した。グリーンシートの作製は、次の
ようにして行った。(NiCuZn)Fe2O4 から
成るフェライト粉末と、トルエンから成る有機溶剤、ポ
リビニルブチラールから成るバインダーとを所定の比率
で混合し、スラリー液を得た。このスラリー液を、PE
Tフィルム上にドクターブレード法で塗布および乾燥
し、厚さt1=15μmの複数のグリーンシートを得
た。
【0060】次に、これらの各グリーンシートにレーザ
加工を行い、直径80μmのスルーホールを所定パター
ンで形成した。その後、これらのグリーンシートに、銀
ペーストをスクリーン印刷して乾燥し、図2(A)およ
び図2(B)に示すように、前述した点対称の繰り返し
パターンでコイルパターン単位2aおよび2bを各々形
成した。
加工を行い、直径80μmのスルーホールを所定パター
ンで形成した。その後、これらのグリーンシートに、銀
ペーストをスクリーン印刷して乾燥し、図2(A)およ
び図2(B)に示すように、前述した点対称の繰り返し
パターンでコイルパターン単位2aおよび2bを各々形
成した。
【0061】各コイルパターン単位2aまたは2bは、
乾燥後の厚みt2で10μmであり、図2(A)に示す
ように、略平行な二つの直線状パターン10と、曲線状
パターン12と、接続部6とを有していた。接続部6の
外径Dは120μm、曲線状パターン12の外周部の半
径rは150μmであった。曲線状パターン12の形状
は、完全な1/2円弧であった。また、直線状パターン
10の幅W1は90μmであった。曲線状パターン12
の幅は直線状パターン10の幅W1と略同一であった。
単一のコイルパターン単位2aまたは2bが印刷される
範囲である区画単位15の横幅W0は0.52mm、縦
長さL0は1.1mmであった。グリーンシートの厚み
t1に対するコイルパターン単位の厚みt2は2/3で
あった。
乾燥後の厚みt2で10μmであり、図2(A)に示す
ように、略平行な二つの直線状パターン10と、曲線状
パターン12と、接続部6とを有していた。接続部6の
外径Dは120μm、曲線状パターン12の外周部の半
径rは150μmであった。曲線状パターン12の形状
は、完全な1/2円弧であった。また、直線状パターン
10の幅W1は90μmであった。曲線状パターン12
の幅は直線状パターン10の幅W1と略同一であった。
単一のコイルパターン単位2aまたは2bが印刷される
範囲である区画単位15の横幅W0は0.52mm、縦
長さL0は1.1mmであった。グリーンシートの厚み
t1に対するコイルパターン単位の厚みt2は2/3で
あった。
【0062】このようにコイルパターン単位2aおよび
2bが印刷されたグリーンシートを、交互に10枚積層
し、50℃、800kg/cm2 の圧力のもとで圧着
した後、その積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価した。
2bが印刷されたグリーンシートを、交互に10枚積層
し、50℃、800kg/cm2 の圧力のもとで圧着
した後、その積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価した。
【0063】表1に、その結果を示す。t2/t1=2
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、20μmであ
り、小さいことが確認できた。次に、t2およびt1を
変えた以外は、同じ条件で、グリーンシートの積層体を
形成し、積層ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。t
2/t1が2/3よりも大きくなると、積層ズレΔWx
が大きくなることが確認された。
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、20μmであ
り、小さいことが確認できた。次に、t2およびt1を
変えた以外は、同じ条件で、グリーンシートの積層体を
形成し、積層ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。t
2/t1が2/3よりも大きくなると、積層ズレΔWx
が大きくなることが確認された。
【0064】
【表1】
【0065】実施例2 図2(A)および図2(B)に示す繰り返しパターンで
配置されたコイルパターン単位2aおよび2bを用いる
代わりに、図4(A)および図4(B)に示す繰り返し
パターンで配置されたコイルパターン単位2a’および
2b’を用いた以外は、前記実施例1と同様にしてグリ
ーンシートを圧着し、積層体を得た。
配置されたコイルパターン単位2aおよび2bを用いる
代わりに、図4(A)および図4(B)に示す繰り返し
パターンで配置されたコイルパターン単位2a’および
2b’を用いた以外は、前記実施例1と同様にしてグリ
ーンシートを圧着し、積層体を得た。
【0066】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価し
た。
を観察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価し
た。
【0067】表1に、その結果を示す。t2/t1=2
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、15μmであ
った。また、t2およびt1を変えた以外は、実施例2
と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積層
ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。実施例1と同等
以下の積層ズレであった。
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、15μmであ
った。また、t2およびt1を変えた以外は、実施例2
と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積層
ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。実施例1と同等
以下の積層ズレであった。
【0068】比較例1 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図7(A)、図7(B)、図8
(A)および図8(B)に示す形状のコイルパターン単
位8aおよび8bを用いた以外は、前記実施例1と同様
にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得た。
2bを用いる代わりに、図7(A)、図7(B)、図8
(A)および図8(B)に示す形状のコイルパターン単
位8aおよび8bを用いた以外は、前記実施例1と同様
にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得た。
【0069】コイルパターン単位8aおよび8bは、そ
れぞれ全体として略L字形であり、線幅W1が80μm
のY方向長辺側線状パターンと、同じ線幅のX方向短辺
側線状パターンとを有する。長辺側線状パターンの長さ
は、0.55mm、短辺側線状パターンの長さは0.2
3mmであった。上下に積層されるコイルパターン8
a,8bは、接続部6において、スルーホールを介して
接続されて、コイルを構成するようになっている。
れぞれ全体として略L字形であり、線幅W1が80μm
のY方向長辺側線状パターンと、同じ線幅のX方向短辺
側線状パターンとを有する。長辺側線状パターンの長さ
は、0.55mm、短辺側線状パターンの長さは0.2
3mmであった。上下に積層されるコイルパターン8
a,8bは、接続部6において、スルーホールを介して
接続されて、コイルを構成するようになっている。
【0070】積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価した。
察し、X方向の積層ズレΔWxの最大値を評価した。
【0071】表1に、その結果を示す。t2/t1=2
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、300μmで
あった。また、t2およびt1を変えた以外は、比較例
1と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積
層ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。グリーンシー
トの厚みt1が30μmよりも大きい場合には、積層ズ
レは、それほど大きくないが、30μmよりも小さくな
り、且つt2/t1が1/3よりも大きくなる場合に、
比較例1では、積層ズレが大きくなることが確認され
た。
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、300μmで
あった。また、t2およびt1を変えた以外は、比較例
1と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積
層ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。グリーンシー
トの厚みt1が30μmよりも大きい場合には、積層ズ
レは、それほど大きくないが、30μmよりも小さくな
り、且つt2/t1が1/3よりも大きくなる場合に、
比較例1では、積層ズレが大きくなることが確認され
た。
【0072】比較例2 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図9(A)、図9(B)、図1
0(A)および図10(B)に示す形状のコイルパター
ン単位2a”および2b”を用いた以外は、前記実施例
1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得
た。
2bを用いる代わりに、図9(A)、図9(B)、図1
0(A)および図10(B)に示す形状のコイルパター
ン単位2a”および2b”を用いた以外は、前記実施例
1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得
た。
【0073】コイルパターン単位2a”および2b”の
パターン自体は、実施例1におけるコイルパターン2a
および2bと同じであるが、その繰り返しパターンの配
置が異なる。すなわち、コイルパターン単位2a”およ
び2b”は、各区画単位15内で全て同じ位置に配置し
てあり、区画単位15の縦境界線15Vの中心15C1
に対して点対称ではなく、横境界線15Hの中心15C
2に対して点対称でもない。
パターン自体は、実施例1におけるコイルパターン2a
および2bと同じであるが、その繰り返しパターンの配
置が異なる。すなわち、コイルパターン単位2a”およ
び2b”は、各区画単位15内で全て同じ位置に配置し
てあり、区画単位15の縦境界線15Vの中心15C1
に対して点対称ではなく、横境界線15Hの中心15C
2に対して点対称でもない。
【0074】グリーンシートの積層後に積層体をナイフ
で切り分け、その断面を観察し、X方向の積層ズレΔW
xの最大値を評価した。
で切り分け、その断面を観察し、X方向の積層ズレΔW
xの最大値を評価した。
【0075】表1に、その結果を示す。t2/t1=2
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、60μmであ
った。また、t2およびt1を変えた以外は、比較例1
と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積層
ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。グリーンシート
の厚みt1が30μmよりも大きい場合には、積層ズレ
は、それほど大きくないが、30μmよりも小さくな
り、且つt2/t1が1/3よりも大きくなる場合に、
比較例2では、積層ズレが大きくなることが確認され
た。
/3の場合の積層ズレΔWxの最大値は、60μmであ
った。また、t2およびt1を変えた以外は、比較例1
と同じ条件で、グリーンシートの積層体を形成し、積層
ズレΔWxを求めた結果も表1に示す。グリーンシート
の厚みt1が30μmよりも大きい場合には、積層ズレ
は、それほど大きくないが、30μmよりも小さくな
り、且つt2/t1が1/3よりも大きくなる場合に、
比較例2では、積層ズレが大きくなることが確認され
た。
【0076】評価 表1に示すように、実施例1および実施例2と、比較例
1および比較例2とを比較して分かるように、特に、グ
リーンシートの厚みt1が3〜25μmで、t2/t1
が1/3〜2/3の場合において、実施例1および実施
例2の製造方法を用いることで、比較例1および2に比
較し、積層ズレΔWxを低減できることが確認できた。
1および比較例2とを比較して分かるように、特に、グ
リーンシートの厚みt1が3〜25μmで、t2/t1
が1/3〜2/3の場合において、実施例1および実施
例2の製造方法を用いることで、比較例1および2に比
較し、積層ズレΔWxを低減できることが確認できた。
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るインダクタ
素子の一部分解斜視図である。
素子の一部分解斜視図である。
【図2】 図2(A)および図2(B)はグリーンシー
ト上に形成されるコイルパターン単位の配列を示す平面
図である。
ト上に形成されるコイルパターン単位の配列を示す平面
図である。
【図3】 図3(A)は図2(A)および図2(B)に
示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位
の配列を示す平面図、図3(B)は図3(A)のIIIB
−IIIB線に沿う要部断面図である。
示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位
の配列を示す平面図、図3(B)は図3(A)のIIIB
−IIIB線に沿う要部断面図である。
【図4】 図4(A)および図4(B)は本発明の他の
実施形態に係るコイルパターン単位の配列を示す平面図
である。
実施形態に係るコイルパターン単位の配列を示す平面図
である。
【図5】 図5(A)は図4(A)および図4(B)に
示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位
の配列を示す平面図、図5(B)は図5(A)のVB−
VB線に沿う要部断面図である。
示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位
の配列を示す平面図、図5(B)は図5(A)のVB−
VB線に沿う要部断面図である。
【図6】 図6は本発明の他の実施形態に係るインダク
タ素子の要部透過斜視図である。
タ素子の要部透過斜視図である。
【図7】 図7(A)および7(B)は本発明の比較例
1で用いるグリーンシートの表面に形成されたコイルパ
ターン単位の配列を示す平面図である。
1で用いるグリーンシートの表面に形成されたコイルパ
ターン単位の配列を示す平面図である。
【図8】 図8(A)は図7(A)および7(B)に示
すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位の
配列を示す平面図、図8(B)は図8(A)のVIIIB−
VIIIB線に沿う要部断面図である。
すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単位の
配列を示す平面図、図8(B)は図8(A)のVIIIB−
VIIIB線に沿う要部断面図である。
【図9】 図9(A)および9(B)は本発明の比較例
2で用いるグリーンシートの表面に形成されたコイルパ
ターン単位の配列を示す平面図である。
2で用いるグリーンシートの表面に形成されたコイルパ
ターン単位の配列を示す平面図である。
【図10】 図10(A)は図9(A)および9(B)
に示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単
位の配列を示す平面図、図10(B)は図10(A)の
XB−XB線に沿う要部断面図である。
に示すグリーンシートを積層した後のコイルパターン単
位の配列を示す平面図、図10(B)は図10(A)の
XB−XB線に沿う要部断面図である。
【図11】 図11(A)および図11(B)は積層ズ
レを説明するための要部断面図である。
レを説明するための要部断面図である。
1… 素子本体 2… コイル 2a,2b,2c,2d… コイルパターン単位 3a,3b… 端子電極 4… スルーホール 6… 接続部 7… 絶縁層 10… 直線状パターン 12… 曲線状パターン 15… 区画単位 15V,15H… 境界線 15C1,15C2… 中点 17a,17b… グリーンシート S1… 区画単位の幅方向を分割する中心線 S2… 区画単位の長手方向を分割する中心線
Claims (11)
- 【請求項1】 絶縁層となるグリーンシートを形成する
工程と、 複数の導電性のコイルパターン単位を、前記グリーンシ
ートの表面に形成する際に、前記グリーンシートの表面
に、前記コイルパターン単位が1つ含まれる区画単位を
複数配置し、前記区画単位の長手方向に略垂直な方向に
隣接する任意の二つのコイルパターン単位を、隣接する
区画単位の境界線の中点に対して点対称に配置する工程
と、 複数の前記コイルパターン単位が点対称に形成された複
数のグリーンシートを積層し、前記グリーンシートで仕
切られた上下のコイルパターン単位を、コイル状に接続
する工程と、 積層された前記グリーンシートを焼成する工程とを有す
るインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項2】 複数の前記コイルパターン単位を前記グ
リーンシートの表面に形成する際に、前記区画単位の長
手方向に隣接する任意の二つのコイルパターン単位を、
各区画単位の内部において同じ位置に配置することを特
徴とする請求項1に記載のインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記各コイルパターン単位を、略平行な
二つの直線状パターンと、これら直線状パターンの第1
端部を接続する曲線状パターンとを有するパターンで構
成することを特徴とする請求項1に記載のインダクタ素
子の製造方法。 - 【請求項4】 前記各コイルパターン単位を、前記区画
単位の幅方向を分割する中心線に対して線対称なパター
ンで構成することを特徴とする請求項1に記載のインダ
クタ素子の製造方法。 - 【請求項5】 前記グリーンシートを挟んで積層方向に
隣接する二つのコイルパターン単位が、前記区画単位の
長手方向分を割する中心線に対して線対称位置となるよ
うに、複数の前記グリーンシートを積層することを特徴
とする請求項1に記載のインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記厚さ3〜25μmのグリーンシート
の表面に、グリーンシートの厚みの1/3〜2/3の厚
みのコイルパターン単位を形成することを特徴とする請
求項1に記載のインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記焼成工程前に、積層された前記グリ
ーンシートを、前記区画単位毎に切断する工程を有する
請求項1に記載のインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記焼成工程前に、積層された前記グリ
ーンシートを、複数の前記区画単位毎に切断する工程を
有する請求項1に記載のインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項9】 複層の絶縁層を有する素子本体と、 前記素子本体の内部で前記絶縁層の間に、一平面方向に
沿って複数形成され、一平面内で隣接するコイルパター
ン単位が、各コイルパターン単位を含む区画単位相互間
の境界線の中点に対して点対称なパターンであるところ
の導電性のコイルパターン単位と、 前記絶縁層で仕切られた上下のコイルパターン単位をコ
イル状に接続する接続部とを有する、 インダクタ素子。 - 【請求項10】 前記各コイルパターン単位が、前記区
画単位の幅方向を分割する中心線に対して線対称なパタ
ーンであることを特徴とする請求項9に記載のインダク
タ素子。 - 【請求項11】 前記絶縁層を挟んで上下に隣接して接
続される二つのコイルパターン単位が、前記区画単位の
長手方向を分割する中心線に対して線対称位置であるこ
とを特徴とする請求項9に記載のインダクタ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11190761A JP2000082626A (ja) | 1998-07-06 | 1999-07-05 | インダクタ素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-189554 | 1998-07-06 | ||
JP18955498 | 1998-07-06 | ||
JP11190761A JP2000082626A (ja) | 1998-07-06 | 1999-07-05 | インダクタ素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000082626A true JP2000082626A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=26505529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11190761A Withdrawn JP2000082626A (ja) | 1998-07-06 | 1999-07-05 | インダクタ素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000082626A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006109374A1 (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 積層コイル部品 |
JP2010003957A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Murata Mfg Co Ltd | 電子部品及びその製造方法 |
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JP2015005632A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | 株式会社村田製作所 | 積層コイルの製造方法 |
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-
1999
- 1999-07-05 JP JP11190761A patent/JP2000082626A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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