JP2000082615A - インダクタ素子およびその製造方法 - Google Patents

インダクタ素子およびその製造方法

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JP2000082615A
JP2000082615A JP11190760A JP19076099A JP2000082615A JP 2000082615 A JP2000082615 A JP 2000082615A JP 11190760 A JP11190760 A JP 11190760A JP 19076099 A JP19076099 A JP 19076099A JP 2000082615 A JP2000082615 A JP 2000082615A
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pattern
coil pattern
inductor element
coil
insulating layer
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Fumio Uchikoba
文男 内木場
Toshiyuki Anpo
敏之 安保
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Original Assignee
TDK Corp
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子を小型化しても、製造工程を複雑化する
ことなく、積層ずれを抑えることができるインダクタ素
子およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 複層の絶縁層7と、前記絶縁層の間にそ
れぞれ形成されたコイルパターン単位2a,2bと、絶
縁層で仕切られた上下のコイルパターン単位をコイル状
に接続する接続部6とを有するインダクタ素子。コイル
パターン単位2a,2bは、略平行な二つの直線状パタ
ーン10と、これら直線状パターンの第1端部11を接
続する曲線状パターン12とを有する。二つの直線状パ
ターン10の平面矢視側面積の合計をA1とし、曲線状
パターン12の平面矢視側面積をA2とした場合に、A
1/A2が1.45〜1.85、好ましくは1.55〜
1.75の範囲にある。コイルパターン単位2a,2b
が1つ含まれる絶縁層の一区画単位15の平面矢視側の
全面積をA0とした場合に、(A1+A2)/A0が
0.10〜0.30、さらに好ましくは0.13〜0.
20の範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタ素子お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器において、その小型化の要求は
市場に常にあり、電子機器に使用される部品について
も、その小型化が要求される。元々リード線を有してい
た電子部品は、表面実装技術の進展と共に、リード線の
ない、いわゆるチップ部品へと移行している。コンデン
サやインダクタ等のセラミックを主要構成部材とする素
子においては、厚膜形成技術を基礎とするシート工法や
スクリーン印刷技術等を用い、セラミックおよび金属の
同時焼成を行うことによって製造され、内部導体を具備
するモノリシック構造の実用化を達成し、その形状をさ
らに小さくしている。
【0003】このようなチップ形状のインダクタ素子を
製造するには、下記に示す製法が採用されている。
【0004】まず、セラミック粉体を、バインダーや有
機溶媒等の入った溶液と混合する。この混合液をPET
フィルム上にドクターブレード法等によってキャスト
し、数十μm〜数百μmのグリーンシートを得る。次
に、このグリーンシートに、機械加工あるいはレーザ加
工等の加工法を用いて、異なる層のコイルパターン単位
間を接続するためのスルーホールを形成する。このよう
にして得られたグリーンシートに、銀あるいは銀−パラ
ジウム導体ペーストをスクリーン印刷により塗布し、内
部導体に相当する導電性コイルパターン単位を形成す
る。このとき、スルーホールにもペーストが満たされ、
層間の電気的接続が図られる。
【0005】これらのグリーンシートを所定枚数積層
し、これを適当な温度、圧力のもとで圧着し、その後、
ひとつひとつのチップに相当する部分に切り分け、脱バ
インダー、焼成等の熱処理を行う。この焼結体をバレル
研磨し、その後、端子電極を形成するための銀ペースト
を塗布し、再び熱処理を施す。これに電解メッキにより
錫等の被膜を施す。以上の工程を経て、セラミックで構
成された絶縁体の内部にコイル構造が実現でき、インダ
クタ素子が作製される。
【0006】このようなインダクタ素子においても小型
化の要求はさらに進み、いわゆるチップサイズで、32
16(3.2×1.6×0.9mm)形状から2012
(2.0×1.2×0.9mm),1608(1.6×
0.8×0.8mm)等への小型のものにその主流が移
り、最近になって1005(1×0.5×0.5mm)
のチップサイズのものが実用化されてきた。このような
小型化の流れにおいては、安定して高品質のものを得る
ために、各工程に課される寸法精度(クリアランス)は
徐々に厳しくなってきている。
【0007】たとえば1005のチップサイズのインダ
クタ素子においては、各内部導体層での積層におけるず
れは、少なくとも30μmを超えることは許されない。
これを超えると、インダクタンスやインピーダンスに顕
著なばらつきを生じ、極端な場合には内部導体が露出す
ることもある。
【0008】従来の比較的大きいチップサイズのインダ
クタ素子の場合には、この積層ずれによる特性への影響
が顕在化するには至らなかったが、1005程度のチッ
プサイズにおいては、積層ずれが素子特性に対して大き
な影響を及ぼす。
【0009】従来、比較的大きいサイズのインダクタ素
子では、各層における内部導体のコイルパターン形状を
L字形と逆L字形としている。そして、L字形パターン
と逆L字形パターンとを交互に積層し、これらパターン
の端部にスルーホールを設けて層間のパターンを接続
し、このようにして形成されるコイルの始端および終端
を引き出し用パターンに接続している。
【0010】しかしながら、1005型などの小型サイ
ズのインダクタ素子を得るために、各層における内部導
体のコイルパターン形状をL字形と逆L字形とし、その
コイルパターンを単に小さくした場合に、内部導体間の
積層ずれが著しく進むことが、本発明者等の実験により
判明した。
【0011】小型サイズのインダクタ素子の場合、積層
ずれが進む理由は次の通りであると考えられる。すなわ
ち、チップサイズの小型化に伴って、所定のインダクタ
ンス、インピーダンスを得るためには、コイルの巻数を
多くとらなければならず、そのためには、一層あたりの
セラミック層の厚みを薄くしなければならない。さら
に、内部導体の抵抗値は低いことが要求され、導体厚み
をセラミックシートと同様の比率では薄くすることは許
されない。このため、チップサイズが小さくなること
は、印刷後のグリーンシートの著しい非平坦化を生じる
結果となる。
【0012】その結果、重ねられたグリーンシートに圧
力をかけて積層すると、グリーンシートそのものに対し
て比較的硬い導体部どうしが反発しあい、その結果とし
て、著しい積層ずれを生じる。特に、従来のL字形を基
本としている印刷パターンにおいては、積層されたグリ
ーンシート相互が内部導体を介して立体的に斜めに押さ
れることになり、積層ずれを助長している。このような
現象は、素子のチップサイズの小型化が進むほど、素子
の品質の安定化のためには避けては通れない課題となっ
ている。
【0013】この課題に対しては種々の提案がなされて
いる。たとえば特開平6−77074号公報において
は、印刷後のグリーンシートを前もってプレスして平坦
化することが開示されている。また、特開平7−192
954号公報には、セラミックシートに、導体パターン
と同一の凹溝を前もって施し、この凹溝に導体ペースト
を印刷し、結果として導体を含めたセラミックシートを
平坦化する方法が開示されている。また、特開平7−1
92955号公報には、セラミックシートからPETフ
ィルムを剥離せずに、他のセラミックシートを積層して
圧着し、その後フィルムを剥がし、これを繰り返す方法
が開示されている。この方法は、PETフィルムの変形
が少ないことを利用して、結果として積層ずれを防ぐ手
段と考えられる。また、特開平6−20843号公報に
は、印刷導体の周辺部に沿って複数の貫通孔を設け、圧
着時の圧力の分散を行う方法が開示されている。
【0014】上記した各公報に記載された方法によれ
ば、従来のセラミックシートの積層方法にさらに工程を
追加するか、あるいは大幅に変更を加えることになる。
また、生産性という立場に立てば、従来の方法よりも複
雑になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、素子を小型化しても、製造工程を
複雑化することなく、積層ずれを抑えることができるイ
ンダクタ素子およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、製造工程
を複雑化することなく、積層ずれを抑えることができる
小型サイズのインダクタ素子およびその製造方法につい
て鋭意検討した結果、素子の絶縁層間に形成されるコイ
ルパターン単位のパターン形状を工夫することで、積層
ずれを抑制することができることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0017】すなわち、本発明に係るインダクタ素子
は、複層の絶縁層と、前記絶縁層の間にそれぞれ形成さ
れ、略平行な二つの直線状パターンと、これら直線状パ
ターンの第1端部を接続する曲線状パターンとを持ち、
二つの前記直線状パターンの平面矢視側面積の合計をA
1とし、前記曲線状パターンの平面矢視側面積をA2と
した場合に、A1/A2が1.45〜1.85、好まし
くは1.55〜1.75、さらに好ましくは1.62〜
1.68の範囲にある導電性のコイルパターン単位と、
前記直線状パターンの第2端部に形成され、前記絶縁層
で仕切られた上下のコイルパターン単位をコイル状に接
続する接続部とを有する。
【0018】A1/A2が1.45よりも小さい場合に
は、直線状パターンの面積が、曲線状パターンの面積に
比較して小さすぎ、結果として、コイルの断面積が小さ
くなり、インダクタンスを十分にとることができない傾
向にある。A1/A2が1.85よりも大きい場合に
は、直線状パターンの面積が、曲線状パターンの面積に
比較して大きすぎ、直線状パターンの長手方向に対して
略直交する方向に積層ずれが生じやすくなる傾向にあ
る。
【0019】本発明において、好ましくは、前記コイル
パターン単位が1つ含まれる絶縁層の一区画単位の平面
矢視側の全面積をA0とした場合に、(A1+A2)/
A0が0.10〜0.30、好ましくは0.13〜0.
20、さらに好ましくは0.15〜0.17の範囲にあ
る。
【0020】(A1+A2)/A0が0.10よりも小
さい場合には、コイルを構成するためのコイル単位パタ
ーンの面積が絶縁層の面積に比較して小さすぎ、直流抵
抗が大きくなりすぎることから、好ましくない。(A1
+A2)/A0が0.30よりも大きい場合には、コイ
ル断面積が小さくなり必要なインダクタンスがとれなく
なるとなる傾向にある。
【0021】本発明において、前記直線状パターンの線
幅をW1とし、前記曲線状パターンの外周部の曲率半径
をRとした場合に、好ましくはW1/Rが1/2〜4/
5、さらに好ましくは3/5〜2/3の範囲にある。
【0022】W1/Rが1/4よりも小さい場合には、
直線状パターンの線幅が狭すぎ、積層ずれが進みやすい
傾向にある。これは、直線状パターンの線幅が狭いと、
上層側に位置する直線状パターンと下層側に位置する直
線状パターンが重なり合った場合に、直線状パターンの
長手方向に略直角な方向に層がずれ易くなるためと考え
られる。また、W1/Rが4/5よりも大きい場合に
は、曲線状パターンの径が小さくなり、且つパターンの
線幅が太くなるため、素子の内部に得られるコイルの径
が小さくなり、所望のインダクタンス特性が得られない
傾向にある。
【0023】本発明において、前記絶縁層を介して上下
に位置する二つのコイルパターン単位は、平面矢視側か
ら見た絶縁層の長手方向を分割する中心線に対して線対
称位置に配置してあることが好ましい。このように配置
することで、所望のインダクタ特性を得ながら、積層ず
れが少ないインダクタ素子を得ることができる。
【0024】また、前記コイルパターン単位は、平面矢
視側から見た絶縁層の幅方向を分割する中心線に対して
線対称なパターンであることが好ましい。このようなパ
ターンとすることで、積層ずれが少ないインダクタ素子
を得ることができる。
【0025】本発明において、前記絶縁層間には、2以
上のコイルパターン単位を配列しても良い。このように
コイルパターン単位を複数配置することで、単一素子の
内部に複数のコイルを持つインダクタアレイ素子を得る
ことができる。
【0026】本発明に係るインダクタ素子の製造方法
は、絶縁層となるグリーンシートを形成する工程と、略
平行な二つの直線状パターンと、これら直線状パターン
の第1端部を接続する曲線状パターンとを持ち、二つの
前記直線状パターンの平面矢視側面積の合計をA1と
し、前記曲線状パターンの平面矢視側面積をA2とした
場合に、A1/A2が1.45〜1.85の範囲にある
導電性のコイルパターン単位を、前記グリーンシートの
表面に形成する工程と、前記コイルパターン単位が形成
された複数のグリーンシートを積層し、前記グリーンシ
ートで仕切られた上下のコイルパターン単位を、スルー
ホールを介してコイル状に接続する工程と、積層された
前記グリーンシートを焼成する工程とを有する。
【0027】本発明に係る製造方法は、前記焼成工程前
に、積層された前記グリーンシートを、前記コイルパタ
ーン単位が一つ含まれるように、切断する工程を有して
も良い。
【0028】また、本発明に係る製造方法は、前記焼成
工程前に、積層された前記グリーンシートを、前記コイ
ルパターン単位が複数含まれるように、切断する工程を
有しても良い。
【0029】このような本発明に係る製造方法によれ
ば、素子を小型化しても、製造工程を複雑化することな
く、積層ずれを抑えることができるインダクタ素子を得
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、添付図面を参照
して、さらに詳細に説明する。ここにおいて、図1は本
発明の一実施形態に係るインダクタ素子の一部分解斜視
図、図2(A)は図1に示すインダクタ素子の内部に積
層されるコイルパターン単位の平面図、図2(B)は図
2(A)のIIB−IIB線に沿う要部断面図、図3(A)
および図3(B)は本発明の一実施形態に係るインダク
タ素子の製造過程に用いるグリーンシートの斜視図、図
4(A)は本発明の一実施例に係るインダクタ素子の内
部に積層されるコイルパターン単位の平面図、図4
(B)は本発明の比較例に係るインダクタ素子の内部に
積層されるコイルパターン単位の平面図、図5(A)お
よび図5(B)は、それぞれ本発明の比較例に係るイン
ダクタ素子の内部に積層されるコイルパターン単位の平
面図、図6は本発明の他の実施形態に係るインダクタ素
子の一部分解斜視図である。
【0031】第1実施形態 図1に示すように、本実施形態に係るインダクタ素子
は、素子本体1を有する。素子本体1の両端には、それ
ぞれ端子電極3aおよび3bが一体化してある。素子本
体1の内部には、絶縁層7を介して、コイルパターン単
位2aおよび2bが交互に積層してある。本実施形態で
は、最上部に積層してあるコイルパターン単位2cの端
部を、一方の端子電極3aに接続してあり、最下部に積
層してあるコイルパターン単位2dを、他方の端子電極
3bに接続してある。これらコイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、絶縁層7に形成してあるスル
ーホール4を介して接続してあり、全体としてコイル2
を構成している。
【0032】素子本体1を構成する絶縁層7は、たとえ
ばフェライト、フェライトガラス複合材料などの磁性
体、またはアルミナガラス複合材料、結晶化ガラスなど
の誘電体などで構成される。コイルパターン単位2a、
2b、2cおよび2dは、たとえば銀、パラジウム、ま
たはこれらの合金などの金属で構成される。端子電極3
aおよび3bは、銀を主とする焼結体でこの素面に銅、
ニッケル、スズ、スズ鉛合金などのメッキ皮膜を施した
ものである。端子電極3aおよび3bは、これら金属の
単層または複層で構成されても良い。
【0033】図2(A)に示すように、素子本体1の中
間に配置されるコイルパターン単位2aおよび2bは、
平面矢視側から見て、全体として略U字形状を持ち、略
平行な二つの直線状パターン10と、これら直線状パタ
ーン10の第1端部11を接続する曲線状パターン12
と、直線状パターン10の第2端部13に形成してある
接続部6とを有する。
【0034】本実施形態では、図2(A)に示すよう
に、絶縁層7は、平面矢視側から見て、長手方向に細長
い区画単位15を持ち、その幅W0は、特に限定されな
いが、1.6〜0.3mmであり、その縦長さL0は、
W0に対して、約3.2〜0.6倍程度の長さである。
【0035】各コイルパターン単位2aまたは2bは、
絶縁層7における水平方向横断面において、区画単位1
5の幅方向を分割する中心線S1に対して、線対称なパ
ターンである。また、任意の1のコイルパターン単位2
aと、そのコイルパターン2aに対して絶縁層7を介し
て下層側または上層側に位置するコイルパターン単位2
bとは、区画単位15の長手方向を分割する中心線S2
に対して、線対称な位置に配置される。
【0036】各コイルパターン単位2aまたは2bの接
続部6は、本実施形態では、平面矢視側から見て円形で
あり、その外径Dは、線状パターン10の幅W1よりも
僅かに大きい。D/W1は、特に限定されないが、好ま
しくは1.1〜1.5、さらに好ましくは1.2〜1.
3である。
【0037】コイルパターン単位2aに着目した場合に
は、その一方の接続部6は、スルーホール4を介して、
直下層に位置するコイルパターン単位2bの1の接続部
に接続してあり、コイルパターン単位2aの他方の接続
部6は、図示省略してあるスルーホールを介して、直上
層に位置するコイルパターン単位2bの1の接続部に接
続してある。このようにコイルパターン単位2aと2b
とを、接続部6およびスルーホール4を介して螺旋状に
接続することで、図1に示すように、素子本体1の内部
に小型のコイル2が形成される。
【0038】本実施形態では、各コイルパターン2aま
たは2bにおいて、接続部6の面積を除いた二つの直線
状パターン10の平面矢視側面積A1RおよびA1Lの
合計をA1とし、曲線状パターン12の平面矢視側面積
をA2とした場合に、A1/A2が1.45〜1.85
の範囲にある。このような範囲とするために、本実施形
態では、曲線状パターン12は、1/nの円弧形状を有
し、nは、2〜4の範囲にある。なお、1/n円弧と
は、円弧長が、全円の円周の1/nである円弧を意味す
る。
【0039】また、本実施形態では、コイルパターン単
位2aまたは2bが1つ含まれる絶縁層7の一区画単位
15の平面矢視側の全面積をA0(=L0×W0)とし
た場合に、(A1+A2)/A0が0.13〜0.20
の範囲にある。
【0040】さらに本実施形態では、コイルパターン単
位2aまたは2bにおいて、直線状パターン10の線幅
をW1とし、曲線状パターン12の外周部の曲率半径を
Rとした場合に、W1/Rが1/4〜4/5の範囲にあ
る。なお、直線状パターン10の線幅W1は、特に限定
されないが、絶縁層7の一区画単位15の横幅W0に対
して、W1/W0=1/4〜1/8程度であることが好
ましい。
【0041】本実施形態では、コイルパターン単位2a
および2bのパターン形状および配置を、上記の数値関
係を満足する範囲となるように設定することで、図2
(B)に示すように、特に線状パターン10の長手方向
Yに対して直交する方向Xに対する積層ずれΔWxを、
従来に比べて小さくすることができる。また、本実施形
態では、線状パターン10の長手方向Yに沿った積層ず
れΔWyは、ΔWxに比較して元々小さい。
【0042】なお、本発明において、X方向の積層ずれ
ΔWxとは、図2(B)に示すように、絶縁層7を介し
て積層方向(上下方向)Zに積層されるコイルパターン
2a(または2b)における線状パターン10相互の中
心位置のX方向ずれを意味する。また、Y方向の積層ず
れΔWyとは、図示しないが、絶縁層7を介して積層方
向(上下方向)Zに積層されるコイルパターン2a(ま
たは2b)における接続部6相互の中心位置のY方向の
ずれを意味する。
【0043】次に、図1に示すインダクタ素子の製造方
法について説明する。図3(A)および図3(B)に示
すように、まず、絶縁層7となるグリーンシート17a
および17bを準備する。グリーンシート17aおよび
17bは、セラミック粉体を、バインダーや有機溶媒等
の入った溶液と混合してスラリー液を形成し、このスラ
リー液をPETフィルムなどのベースフィルム上にドク
ターブレード法等によって塗布および乾燥し、ベースフ
ィルムを剥離することなどにより得られる。グリーンシ
ートの厚みは、特に限定されないが、数十μm〜数百μ
m程度である。
【0044】セラミック粉体としては、特に限定されな
いが、たとえばフェライト粉、フェライトガラス複合材
料、ガラスアルミナ複合材料、結晶化ガラスなどが用い
られる。バインダーとしては、特に限定されないが、ブ
チラール樹脂、アクリル系樹脂などが用いられる。有機
溶媒としては、トルエン、キシレン、イソブチルアルコ
ール、エタノールなどが用いられる。
【0045】次に、これらのグリーンシート17aおよ
び17bに、機械加工あるいはレーザ加工等の加工法を
用いて、異なる層のコイルパターン単位2aおよび2b
間を接続するためのスルーホール4を所定パターンで形
成する。このようにして得られたグリーンシート17a
および17bに、銀あるいは銀−パラジウム導体ペース
トをスクリーン印刷により塗布し、導電性コイルパター
ン単位2aまたは2bを行列状に複数形成する。このと
き、スルーホール4にもペーストが満たされる。各コイ
ルパターン単位2aおよび2bの形状は、図2(A)に
示すパターン2aおよび2bの形状と同じである。コイ
ルパターン単位2aおよび2bの塗布厚みは、特に限定
されないが、通常、5〜40μm程度である。
【0046】これらのグリーンシート17aおよび17
bを交互に所定枚数積層し、これを適当な温度、圧力の
もとで圧着し、その後、切断線15Hおよび15Vに沿
って、ひとつひとつの素子本体1に相当する部分に切り
分ける。本実施形態では、グリーンシート17aまたは
17bの一つの区画単位15内に一つのパターン単位2
aまたは2bが入り込むように、積層グリーンシートを
切断し、素子本体1に相当するグリーンチップを得る。
なお、実際には、グリーンシート17aおよび17b以
外に、図1に示すコイルパターン単位2cまたは2dが
形成されたグリーンシートも、グリーンシート17aお
よび17bと共に積層される。また、コイルパターン単
位が何ら形成されていないグリーンシートも、必要に応
じて、追加して積層されて圧着される。
【0047】本実施形態では、グリーンシート17aお
よび17bの表面にそれぞれ形成してあるコイルパター
ン単位2aおよび2bの形状および配置が、前述した数
値範囲を満足するように設定してあるために、グリーン
シート17aおよび17bの圧着に際して、X方向の積
層ずれΔWxは、従来に比べて小さい。もちろん、Y方
向の積層ずれΔWyも小さい。
【0048】その後、グリーンチップの脱バインダー処
理および焼成等の熱処理を行う。脱バインダー処理にお
ける雰囲気温度は、特に限定されないが、150〜25
0°C程度である。また、焼成温度は、特に限定されな
いが、850〜960°C程度である。
【0049】その後、得られた焼結体の両端部をバレル
研磨し、その後、図1に示す端子電極3aおよび3bを
形成するための銀ペーストを塗布し、再び熱処理を施
し、さらに、電解メッキにより錫や錫鉛合金等の被膜を
施し、端子電極3aおよび3bを得る。以上の工程を経
て、セラミックで構成された素子本体1の内部にコイル
2が実現でき、インダクタ素子が作製される。
【0050】第2実施形態 本実施形態に係るインダクタアレイ素子(インダクタ素
子の一種)では、図6に示すように、単一の素子本体1
01の内部に、素子本体101の長手方向に沿って複数
のコイル102が配置してある。各コイル102に対応
して、素子本体101の側端部には、複数の端子電極1
03aおよび103bが形成してある。
【0051】図6に示す本実施形態のインダクタアレイ
素子は、素子本体101の内部に複数のコイル102が
形成される点で、図1に示すインダクタ素子とは異なる
が、各コイル102の構成は、図1に示すコイルと同一
であり、同様な作用効果を奏する。
【0052】図6に示すインダクタアレイ素子の製造方
法は、図1に示すインダクタ素子の製造方法とほとんど
同一であり、図3(A)および図3(B)に示すグリー
ンシート17aおよび17bを積層後に切断する際に、
切断後のグリーンシート内に複数のパターン単位2aお
よび2bが残るように切断する点のみが相違する。
【0053】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されず、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0054】たとえば、コイルパターン単位の直線状パ
ターンを接続する曲線状パターンは、必ずしも完全な円
弧形状である必要はなく、楕円の一部、あるいはその他
の曲線形状であっても良い。
【0055】
【実施例】次に、本発明を、実施例および比較例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0056】実施例1 まず、図1に示す素子本体1の各絶縁層7となる、グリ
ーンシートを準備した。グリーンシートの作製は、次の
ようにして行った。(NiCuZn)Feから
成るフェライト粉末と、トルエンから成る有機溶剤、ポ
リビニルブチラールから成るバインダーとを所定の比率
で混合し、スラリー液を得た。このスラリー液を、PE
Tフィルム上にドクターブレード法で塗布および乾燥
し、厚さ30μmの複数のグリーンシートを得た。
【0057】次に、これらの各グリーンシートにレーザ
加工を行い、直径80μmのスルーホールを所定パター
ンで形成した。その後、これらのグリーンシートに、銀
ペーストをスクリーン印刷して乾燥し、図3(A)およ
び図3(B)に示すように、所定の繰り返しパターンで
コイルパターン単位2aおよび2bを各々形成した。
【0058】各コイルパターン単位2aまたは2bは、
乾燥後の厚みで10μmであり、図2(A)に示すよう
に、略平行な二つの直線状パターン10と、曲線状パタ
ーン12と、接続部6とを有していた。接続部6の外径
Dは120μm、曲線状パターン12の外周部の半径r
は150μmであった。曲線状パターン12の形状は、
完全な1/2円弧であった。また、直線状パターン10
の幅W1は90μmであった。曲線状パターン12の幅
は直線状パターン10の幅W1と略同一であった。単一
のコイルパターン単位2aまたは2bが印刷される範囲
である区画単位15の横幅W0は0.52mm、縦長さ
L0は1.1mmであった。
【0059】直線状パターン10の平面矢視側面積A1
RおよびA1Lの合計をA1とし、曲線状パターン12
の平面矢視側面積をA2とした場合に、A1/A2が
1.65であった。また、区画単位15の平面矢視側の
全面積をA0とした場合に、(A1+A2)/A0が
0.16であった。また、W1/Rは、3/5であっ
た。
【0060】このようにコイルパターン単位2aおよび
2bが印刷されたグリーンシートを、交互に10枚積層
し、50℃、800kg/cmの圧力のもとで圧着
した後、その積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価した。表
1に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値は、1
0μmであった。
【0061】
【表1】
【0062】実施例2 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図4(A)に示す形状のコイル
パターン単位2a’および2b’を用いた以外は、前記
実施例1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体
を得た。
【0063】曲線状パターン12Aの形状は、1/4円
弧であり、A1/A2が1.75であり、(A1+A
2)/A0が0.15であった。また、W1/Rは、1
/3であった。
【0064】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表1に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、20μmであった。
【0065】比較例1 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図4(B)に示す形状のコイル
パターン単位2a”および2b”を用いた以外は、前記
実施例1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体
を得た。
【0066】曲線パターン12Bの形状は、1/6円弧
であり、A1/A2が1.90であり、(A1+A2)
/A0が0.14であった。また、W1/Rは、1/5
であった。
【0067】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表1に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、50μmであった。
【0068】比較例2 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図5(A)に示す形状のコイル
パターン単位8aおよび8bを用いた以外は、前記実施
例1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得
た。
【0069】図5(A)に示す形状のコイルパターン単
位8aおよび8bは、それぞれ全体として略L字形であ
り、線幅W1が80μmのY方向長辺側線状パターン
と、同じ線幅のX方向短辺側線状パターンとを有する。
長辺側線状パターンの長さL1は、0.55mm、短辺
側線状パターンの長さL2は0.23mmであった。上
下に積層されるコイルパターン8a,8bは、接続部6
において、スルーホール4を介して接続されて、コイル
を構成するようになっている。
【0070】積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価した。表
1に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値は、1
20μmであった。
【0071】比較例3 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bを用いる代わりに、図5(B)に示す形状のコイル
パターン単位9aおよび9bを用いた以外は、前記実施
例1と同様にしてグリーンシートを圧着し、積層体を得
た。
【0072】図5(B)に示す形状のコイルパターン単
位9aおよび9bは、それぞれ全体として略U字形であ
るが、曲線状パターンを有さない。コイルパターン単位
9aは、線幅W1が80μmの略平行な二つのY方向長
辺側線状パターンと、同じ線幅の1つのX方向短辺側線
状パターンとを有する。また、コイルパターン単位9b
は、線幅W1が80μmの略平行な二つのX方向短辺側
線状パターンと、同じ線幅の1つのY方向長辺側線状パ
ターンとを有する。
【0073】長辺側線状パターンの長さL1は、0.5
5mm、短辺側線状パターンの長さL2は0.23mm
であった。上下に積層されるコイルパターン9a,9b
は、接続部6において、スルーホール4を介して接続さ
れ、3/4周ずつ回るパターンを重ねて、コイルを構成
するようになっている。
【0074】積層体をナイフで切り分け、その断面を観
察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価した。表
1に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値は、1
00μmであった。
【0075】実施例3 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bにおいて、パターンの線幅W1を、75μmとした
以外は、前記実施例1と同様にしてグリーンシートを圧
着し、積層体を得た。
【0076】A1/A2が1.68であり、(A1+A
2)/A0が0.13であった。また、W1/Rは、1
/2であった。
【0077】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表2に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、15μmであった。
【0078】
【表2】
【0079】実施例4 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bにおいて、パターンの線幅W1を、100μmとし
た以外は、前記実施例1と同様にしてグリーンシートを
圧着し、積層体を得た。
【0080】A1/A2が1.62であり、(A1+A
2)/A0が0.17であった。また、W1/Rは、2
/3であった。
【0081】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表2に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、8μmであった。
【0082】実施例5 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bにおいて、パターンの線幅W1を、120μmとし
た以外は、前記実施例1と同様にしてグリーンシートを
圧着し、積層体を得た。
【0083】A1/A2が1.55であり、(A1+A
2)/A0が0.20であった。また、W1/Rは、4
/5であった。
【0084】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表2に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、6μmであった。
【0085】比較例4 図2(A)に示す形状のコイルパターン単位2aおよび
2bにおいて、パターンの線幅W1を、60μmとした
以外は、前記実施例1と同様にしてグリーンシートを圧
着し、積層体を得た。
【0086】A1/A2が1.71であり、(A1+A
2)/A0が0.11であった。また、W1/Rは、2
/5であった。
【0087】その積層体をナイフで切り分け、その断面
を観察し、X方向の積層ずれΔWxの最大値を評価し
た。表2に、その結果を示す。積層ずれΔWxの最大値
は、40μmであった。
【0088】評価 表1に示すように、実施例1および2と比較例1を比較
して分かるように、A1/A2が1.85以下、好まし
くは1.75以下の範囲内にある時に、積層ずれが小さ
くなることが分かる。なお、A1/A2が1.45より
も小さい場合には、インダクタンスを十分にとれないこ
とから、A1/A2は1.45以上であることが好まし
い。
【0089】また、表2に示すように、W1/Rが1/
2以上である場合に、積層ずれが小さくなることが分か
る。さらに好ましくは、積層ずれが10μm以下となる
3/5以上の比にW1/Rを設定することがことがよい
ことが判明した。なお、この被W1/Rが4/5を超え
る場合には、結果としてコイルの径が小さくなるために
所定のインダクタンス特性値に達しなくなる可能性があ
るため、W1/Rは4/5以下であることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るインダクタ
素子の一部分解斜視図である。
【図2】 図2(A)は図1に示すインダクタ素子の内
部に積層されるコイルパターン単位の平面図、図2
(B)は図2AのIIB−IIB線に沿う要部断面図であ
る。
【図3】 図3(A)および図3(B)は本発明の一実
施形態に係るインダクタ素子の製造過程に用いるグリー
ンシートの斜視図である。
【図4】 図4(A)は本発明の一実施例に係るインダ
クタ素子の内部に積層されるコイルパターン単位の平面
図、図4(B)は本発明の比較例に係るインダクタ素子
の内部に積層されるコイルパターン単位の平面図であ
る。
【図5】 図5(A)および図5(B)は、それぞれ本
発明の比較例に係るインダクタ素子の内部に積層される
コイルパターン単位の平面図である。
【図6】 図6は本発明の他の実施形態に係るインダク
タ素子の一部分解斜視図である。
【符号の説明】
1… 素子本体 2… コイル 2a,2b,2c,2d… コイルパターン単位 3a,3b… 端子電極 4… スルーホール 6… 接続部 7… 絶縁層 10… 直線状パターン 11… 第1端部 12… 曲線状パターン 13… 第2端部 15… 区画単位 17a,17b… グリーンシート S1… 区画単位の幅方向を分割する中心線 S2… 区画単位の長手方向を分割する中心線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層の絶縁層と、 前記絶縁層の間にそれぞれ形成され、略平行な二つの直
    線状パターンと、これら直線状パターンの第1端部を接
    続する曲線状パターンとを持ち、二つの前記直線状パタ
    ーンの平面矢視側面積の合計をA1とし、前記曲線状パ
    ターンの平面矢視側面積をA2とした場合に、A1/A
    2が1.45〜1.85の範囲にある導電性のコイルパ
    ターン単位と、 前記直線状パターンの第2端部に形成され、前記絶縁層
    で仕切られた上下のコイルパターン単位をコイル状に接
    続する接続部とを有する、 インダクタ素子。
  2. 【請求項2】 前記コイルパターン単位が1つ含まれる
    絶縁層の一区画単位の平面矢視側の全面積をA0とした
    場合に、(A1+A2)/A0が0.10〜0.30の
    範囲にある請求項1に記載のインダクタ素子。
  3. 【請求項3】 前記直線状パターンの線幅をW1とし、
    前記曲線状パターンの外周部の曲率半径をRとした場合
    に、W1/Rが1/2〜4/5の範囲にある請求項1に
    記載のインダクタ素子。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層を介して上下に位置する二つ
    のコイルパターン単位は、平面矢視側から見た絶縁層の
    長手方向を分割する中心線に対して線対称位置に配置し
    てある請求項1に記載のインダクタ素子。
  5. 【請求項5】 前記コイルパターン単位は、平面矢視側
    から見た絶縁層の幅方向を分割する中心線に対して線対
    称なパターンである請求項1に記載のインダクタ素子。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層間には、2以上の前記コイル
    パターン単位が配列してある請求項1に記載のインダク
    タ素子。
  7. 【請求項7】 絶縁層となるグリーンシートを形成する
    工程と、 略平行な二つの直線状パターンと、これら直線状パター
    ンの第1端部を接続する曲線状パターンとを持ち、二つ
    の前記直線状パターンの平面矢視側面積の合計をA1と
    し、前記曲線状パターンの平面矢視側面積をA2とした
    場合に、A1/A2が1.45〜1.85の範囲にある
    導電性のコイルパターン単位を、前記グリーンシートの
    表面に形成する工程と、 前記コイルパターン単位が形成された複数のグリーンシ
    ートを積層し、前記グリーンシートで仕切られた上下の
    コイルパターン単位を、コイル状に接続する工程と、 積層された前記グリーンシートを焼成する工程とを有す
    るインダクタ素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記焼成工程前に、積層された前記グリ
    ーンシートを、前記コイルパターン単位が一つ含まれる
    ように、切断する工程を有する請求項7に記載のインダ
    クタ素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記焼成工程前に、積層された前記グリ
    ーンシートを、前記コイルパターン単位が複数含まれる
    ように、切断する工程を有する請求項7に記載のインダ
    クタ素子の製造方法。
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