JP2010003957A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1種類のスクリーン版により作成可能なコイルを内蔵した電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】コイル電極18aは、磁性層16cに形成される線状電極であって、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過する。コイル電極18bは、磁性体層16dに形成される線状電極であって、内分点C1,C2を通過する。コイル電極19a,19b,20a,20bは、磁性体層16b,16eに形成される線状電極であって、コイル電極18a,18bの一部分に相当する形状を有している。コイルは、コイル電極18a,18b,19b,20aにより構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品及びその製造方法に関し、より特定的には、コイルを内蔵している電子部品及びその製造方法に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層チップ形インダクタが知られている。該積層チップ形インダクタでは、半円形のコイル導体パターンが形成された第2シートと、前記コイル導体パターンが180°だけ回転させられた状態で形成された第3シートとが交互に積層されている。更に、第2シート及び第3シートの上側及び下側のそれぞれには、半円状のコイル導体パターン及び引き出し導体が形成された第1シート及び第4シートが積層されている。
特許文献1に記載の積層チップ形インダクタは、以下の工程により作製される。具体的には、第2シート及び第3シートに形成されるコイル導体パターンが、交互に並んだ第1のマザーシートを作製する。更に、第1シート及び第4シートに形成されるコイル導体パターン及び引き出し導体が、交互に並んだ第2のマザーシートを作製する。そして、第2シートのコイル導体パターンと第3シートのコイル導体パターンとが積層方向に交互に並ぶように、複数の第1マザーシートをずらして積層する。更に、第1マザーシートの積層方向の上側と下側に第2マザーシートを積層して、マザー積層体を得る。最後にマザー積層体を切断して積層体が得られる。
以上のように、前記積層チップ形インダクタでは、第1マザーシート用のスクリーン版と、第2マザーシート用のスクリーン版との2種類のスクリーン印刷版が必要であった。
特開平9−148139号公報
そこで、本発明の目的は、1枚のスクリーン版により作成可能なコイルを内蔵した電子部品及びその製造方法を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、コイルを内蔵している電子部品において、交互に積層され、かつ、互いに直交する2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形状の第1の絶縁層及び第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層上において、前記第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは、3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過している第1の線状電極と、前記第2の絶縁層上において、前記第1の点及び前記第2の点を通過している第2の線状電極であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の線状電極と環を構成している第2の線状電極と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層よりも積層方向の上側に設けられ、前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形状の第3の絶縁層と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層よりも積層方向の下側に設けられ、前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形状の第4の絶縁層と、前記第3の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の一方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第3の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第3の線状電極と、前記第3の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の他方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第4の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第4の線状電極と、前記第4の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の一方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第5の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第5の線状電極と、前記第4の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の他方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第6の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第6の線状電極と、を備えていること、を特徴とする。
本発明のその他の一形態に係る電子部品は、コイルを内蔵している電子部品において、積層体を構成し、かつ、互いに直交する2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形状の複数の絶縁層と、前記絶縁層において、前記第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは、3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過している第1の線状電極と、前記絶縁層において、前記第1の点及び前記第2の点を通過している第2の線状電極であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の線状電極と環を構成している第2の線状電極と、前記絶縁層において、前記第1の点又は前記第2の点を通過していると共に、前記第1の辺に引き出されている第3の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第3の線状電極と、を備え、前記コイルは、前記第1の線状電極、前記第2の線状電極及び前記第3の線状電極により構成されていること、を特徴とする。
本発明の一形態に係る電子部品の製造方法は、コイルを内蔵している電子部品の製造方法において、2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形がマトリクス状に規定されている第1のシート及び第2のシート上に、該第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは、3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過する第1の線状電極、並びに、第2の線状電極を、該第2の辺に沿って交互に並べて形成する第1の工程と、2組の前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形がマトリクス状に規定されている第3のシート及び第4のシート上のそれぞれに、前記第1の辺を挟んで隣り合う前記第1の点及び前記第2の点を通過する前記第1の線状電極、及び、前記第2の線状電極を、該第2の辺に沿って交互に並べて形成する第2の工程と、前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが積層方向に交互に並ぶように前記第1のシート及び第2のシートを交互に積層すると共に、該第1のシート及び該第2のシートの積層方向の上側に前記第3のシートを積層し、該第1のシート及び該第2のシートの積層方向の下側に前記第4のシートを積層して、マザー積層体を作製する第3の工程と、前記第1の辺及び前記第2の辺に沿って、前記マザー積層体を切断する第4の工程と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、1枚のスクリーン版により作成可能なコイルを内蔵した電子部品を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品及びその製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
(電子部品の構成)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る電子部品10について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子部品10の斜視図である。図2は、本発明の第1の一実施形態に係る電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3は、図2の積層体12の磁性体層16b〜16eを平面視した図である。以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10の長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10は、図1に示すように、積層体12及び外部電極14a,14bを備えている。積層体12は、直方体状を有しており、コイルLを内蔵している。また、外部電極14a,14bはそれぞれ、コイルLに電気的に接続されていると共に、x軸方向の両端に位置する側面及び該側面を構成する稜線を覆うように設けられている。
積層体12は、図2に示すように、磁性体層16a〜16f(絶縁層)がz軸方向に積層されて構成されている。磁性体層16a〜16fは、Niを含有している強磁性のフェライト(例えば、Ni−Zn−Cu系フェライト)により作製されており、互いに直交する短辺A1,A2及び長辺B1,B2からなる長方形状なしている。以下では、個別の磁性体層16を指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
コイルLは、図2に示すように、旋廻しながらz軸方向に進行する螺旋状のコイルである。すなわち、コイルLのコイル軸は、z軸方向に平行である。コイルLは、図2に示すように、コイル電極18a,18b,19a,19b,20a,20b及びビアホール導体b1〜b3により構成されている。以下では、個別のコイル電極18,19,20を指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
コイル電極18aは、図3(b)に示すように、磁性体層16c上において、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過し、かつ、磁性体層16cの対角線の交点Dを通過しない線状電極である。本実施形態では、コイル電極18aは、図3(b)に示すように、内分点C1,C2近傍に端部を有し、交点Dよりもy軸方向の下側を回りこむ「コ」字型の線状電極である。該コイル電極18aは、1/2ターンの長さを有している。
コイル電極18bは、図3(c)に示すように、磁性体層16d上において、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過し、かつ、磁性体層16dの対角線の交点Dを通過しない線状電極である。本実施形態では、コイル電極18bは、図3(c)に示すように、内分点C1,C2近傍に端部を有し、交点Dよりもy軸方向の上側を回りこむ「コ」字型の線状電極であり、コイル電極18aと同じ形状を有している。これにより、コイル電極18bは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、内分点C1,C2においてコイル電極18aと重なると共に、コイル電極18aと長方形状の環を構成するようになる。また、該コイル電極18aは、1/2ターンの長さを有している。
コイル電極19aは、図3(a)に示すように、磁性体層16b上において、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1を通過していると共に、内分点C1に近い方の短辺A1に引き出されている。これにより、コイル電極19aは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18aと内分点C1において重なるようになる。更に、コイル電極19aは、コイル電極18bの一部分に相当する形状を有している。本実施形態では、コイル電極19aは、図3に示すように、コイル電極18bのx軸方向の右半分と同じ形状を有しており、「L」字型を有している。
コイル電極20aは、図3(a)に示すように、磁性体層16b上において、短辺A1の垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過していると共に、内分点C2に近い方の短辺A2に引き出されている。これにより、コイル電極20aは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18aと内分点C2において重なるようになる。更に、コイル電極20aは、外部電極14bと短辺A2において接続されるようになる。すなわち、コイル20aは、コイルLと外部電極14bとを接続する引き出し部として機能する。
更に、コイル電極20aは、コイル電極18aの一部分に相当する形状を有している。本実施形態では、コイル電極20aは、図3に示すように、コイル電極18bのx軸方向の左半分と同じ形状を有しており、「L」字型を有している。
コイル電極19bは、図3(d)に示すように、磁性体層16e上において、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1を通過していると共に、内分点C1に近い方の短辺A1に引き出されている。これにより、コイル電極19bは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18aと内分点C1において重なるようになる。更に、コイル電極19bは、外部電極14aと短辺A1において接続されるようになる。すなわち、コイル電極19bは、コイルLと外部電極14aとを接続する引き出し部として機能する。
更に、コイル電極19bは、コイル電極18bの一部分に相当する形状を有している。本実施形態では、コイル電極19bは、図3に示すように、コイル電極18bのx軸方向の右半分と同じ形状を有しており、「L」字型を有している。
コイル電極20bは、図3(d)に示すように、磁性体層16e上において、短辺A1の垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過していると共に、内分点C2に近い方の短辺A2に引き出されている。これにより、コイル電極20bは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、コイル電極18aと内分点C2において重なるようになる。更に、コイル電極20bは、コイル電極18aの一部分に相当する形状を有している。本実施形態では、コイル電極20bは、図3に示すように、コイル電極18bのx軸方向の左半分と同じ形状を有しており、「L」字型を有している。
ビアホール導体b1〜b3は、z軸方向に隣り合うコイル電極18,19,20同士を接続する接続部である。より詳細には、ビアホール導体b1は、磁性体層16bの内分点C2においてz軸方向に磁性体層16bを貫通するように設けられており、コイル電極20aに接続されている。ビアホール導体b2は、磁性体層16cの内分点C1においてz軸方向に磁性体層16cを貫通するように設けられており、コイル電極18aに接続されている。ビアホール導体b3は、磁性体層16dの内分点C2においてz軸方向に磁性体層16dを貫通するように設けられており、コイル電極18bに接続されている。
以上のように構成された磁性体層16が積層されることにより、積層体12及びコイルLが構成される。より詳細には、磁性体層16c,16dは、z軸方向において交互に並ぶように積層される。これにより、コイル電極18a,18bは、z軸方向に交互に並ぶと共に、ビアホール導体b2,b3により互いに接続されるようになる。なお、図2において、磁性体層16dと磁性体層16cとの間が点線で接続されているのは、これらの間に更なる磁性体層16c,16dが挿入されていてもよいことを示している。
更に、磁性体層16bは、磁性体層16c,16dよりもz軸方向の上側に積層されると共に、磁性体層16cと接触している。これにより、コイル電極20aは、コイル電極18aとビアホール導体b1により接続されるようになる。また、磁性体層16eは、磁性体層16c,16dよりもz軸方向の下側に積層されると共に、磁性体層16cと接触している。これにより、コイル電極19bは、コイル電極18aとビアホール導体b2により接続されるようになる。
更に、コイル電極が形成されていない3枚の磁性体層16aは、磁性体層16bのz軸方向の上側に積層されている。また、コイル電極が形成されていない3枚の磁性体層16fは、磁性体層16eのz軸方向の下側に積層されている。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4は、電子部品10の作製に用いられるセラミックグリーンシート116a〜116fの外観斜視図である。図4において、セラミックグリーンシート116a〜116fはそれぞれ、磁性体層16a〜16fとなるマザーシートである。個別のセラミックグリーンシート116を指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
セラミックグリーンシート116を、以下の工程により作製する。酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)、及び、酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量し、それぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、強磁性のフェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して、結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、セラミックグリーンシート116を作製する。
次に、セラミックグリーンシート116b〜116dにビアホール導体b1〜b4を形成する。具体的には、セラミックグリーンシート116には、図4の点線に示すように、短辺A1,A2及び長辺B1,B2からなる長方形の領域Eがマトリクス状に並ぶように規定されている。セラミックグリーンシート116b〜116dでは、内分点C1のみにビアホールが形成された領域Eと、内分点C2のみにビアホールが形成された領域Eとがx軸方向に交互に並ぶように、内分点C1,C2に対してレーザビームを照射する。次に、形成したビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
以上の工程により、セラミックグリーンシート116bにおいて、コイル電極18aが通過すべき内分点C1,C2のそれぞれにビアホール導体b4,b1が形成される。また、セラミックグリーンシート116c,116dにおいて、コイル電極18aが通過すべき内分点C1及びコイル電極18bが通過すべき内分点C2のそれぞれにビアホール導体b2,b3が形成される。なお、セラミックグリーンシート116cは、セラミックグリーンシート116dに対して領域Eの1つ分だけx軸方向にずれたものであるので、セラミックグリーンシート116dのビアホール導体b2,b3の形成位置は、セラミックグリーンシート116cのビアホール導体b2,b3の形成位置と同じである。故に、セラミックグリーンシート116c,116dのそれぞれに対するビアホール導体b2,b3の形成は、全く同じ工程で行われる。
次に、セラミックグリーンシート116b〜116e上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法で塗布することにより、コイル電極18a,18bを形成する。より詳細には、スクリーン印刷法では、コイル電極18aの形状に合わせて打ち抜かれた空白部の列とコイル電極18bの形状に合わせて打ち抜かれた空白部の列とがx軸方向に交互に並んだ1枚のスクリーン版が用いられる。セラミックグリーンシート116bでは、短辺A1,A2を挟んで隣り合う内分点C1,C2を通過する(すなわち、短辺A1,A2を跨ぐ)コイル電極18a,18bを、x軸方向に沿って交互に並べて形成する。この際、コイル電極18aの両端とビアホール導体b1,b4とが接続されるようにする。また、セラミックグリーンシート116c,116dでは、同じ領域Eに含まれている内分点C1,C2を通過する(すなわち、短辺A1,A2を跨がない)コイル電極18a,18bを、x軸方向に沿って交互に並べて形成する。この際、コイル電極18aの端部とビアホール導体b2とが接続されるようにすると共に、コイル18bの端部とビアホール導体b3とが接続されるようにする。
次に、以下に図4を参照しながら説明するように、セラミックグリーンシート116a〜116fを積層する。より詳細には、セラミックグリーンシート116fを3枚積層する。次に、セラミックグリーンシート116f上に、セラミックグリーンシート116eの配置及び仮圧着を行う。次に、セラミックグリーンシート116e上にセラミックグリーンシート116cの配置及び仮圧着を行う。この際、セラミックグリーンシート116cのコイル電極18a,18bとセラミックグリーンシート116eのコイル電極18a,18bとがz軸方向から平面視したときに重なっている状態から、セラミックグリーンシート116cをx軸方向の左側に領域Eの長辺B1,B2の半分の長さだけずらした状態で配置する。これにより、セラミックグリーンシート116cの内分点C1,C2とセラミックグリーンシート116eの内分点C1,C2とが一致し、ビアホール導体b3によりセラミックグリーンシート116eのコイル電極18bとセラミックグリーンシート116cのコイル電極18bとが接続されると共に、ビアホール導体b2によりセラミックグリーンシート116eのコイル電極18bとセラミックグリーンシート116cのコイル電極18aとが接続される。
次に、セラミックグリーンシート116c上に、セラミックグリーンシート116dの配置及び仮圧着を行う。この際、セラミックグリーンシート116cのコイル電極18a,18bとセラミックグリーンシート116dのコイル電極18a,18bとがz軸方向から平面視したときに重なっている状態から、セラミックグリーンシート116dをx軸方向に領域Eの長辺B1,B2の長さだけずらした状態で配置する。これにより、セラミックグリーンシート116cの内分点C1,C2とセラミックグリーンシート116dの内分点C1,C2とが一致し、ビアホール導体b3によりセラミックグリーンシート116cのコイル電極18aとセラミックグリーンシート116dのコイル電極18bとが接続されると共に、ビアホール導体b2によりセラミックグリーンシート116dのコイル電極18aとセラミックグリーンシート116cのコイル電極18bとが接続される。
次に、セラミックグリーンシート116d上に、セラミックグリーンシート116cの配置及び仮圧着を行う。この際、セラミックグリーンシート116cのコイル電極18a,18bとセラミックグリーンシート116dのコイル電極18a,18bとがz軸方向から平面視したときに重なっている状態から、セラミックグリーンシート116cをx軸方向に領域Eの長辺B1,B2の長さだけずらした状態で配置する。これにより、セラミックグリーンシート116cの内分点C1,C2とセラミックグリーンシート116dの内分点C1,C2とが一致し、ビアホール導体b3によりセラミックグリーンシート116cのコイル電極18aとセラミックグリーンシート116dのコイル電極18bとが接続されると共に、ビアホール導体b2によりセラミックグリーンシート116dのコイル電極18aとセラミックグリーンシート116cのコイル電極18bとが接続される。この後、コイル電極18a,18bがz軸方向に交互に並ぶように、セラミックグリーンシート116cとセラミックグリーンシート116dとを交互に積層する。
次に、セラミックグリーンシート116cの上に、セラミックグリーンシート116bの配置及び圧着を行う。この際、セラミックグリーンシート116cのコイル電極18a,18bとセラミックグリーンシート116bのコイル電極18a,18bとがz軸方向から平面視したときに重なっている状態から、セラミックグリーンシート116bをx軸方向の右側に領域Eの長辺B1,B2の半分の長さだけずらした状態で配置する。これにより、セラミックグリーンシート116bの内分点C1,C2とセラミックグリーンシート116cの内分点C1,C2とが一致し、ビアホール導体b1によりセラミックグリーンシート116cのコイル電極18aとセラミックグリーンシート116bのコイル電極18aとが接続されると共に、ビアホール導体b4によりセラミックグリーンシート116cのコイル電極18bとセラミックグリーンシート116bのコイル電極18aとが接続される。
次に、セラミックグリーンシート116b上にセラミックグリーンシート116aを3枚積層して、マザー積層体を得る。更に、マザー積層体には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
次に、マザー積層体を図4の点線に沿って押し切りカットにより所定寸法の積層体12に切断して、未焼成の積層体12を得る。カットの際に、セラミックグリーンシート116bのコイル電極18a及びコイル電極18bはそれぞれ、コイル電極20a,20c及びコイル電極19a,19cに分割される。なお、コイル電極19c、20cはそれぞれ、コイル電極19a,20aと同じように引き出し部として機能する。また、セラミックグリーンシート116eのコイル電極18a及びコイル電極18bはそれぞれ、コイル電極20b,20d及びコイル電極19b,19dに分割される。なお、コイル電極19d、20dはそれぞれ、コイル電極19b,20bと同じように引き出し部として機能する。
次に、未焼成の積層体12には、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、1000℃で2時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体12が得られる。積層体12には、バレル加工を施して、面取りを行う。その後、積層体12の表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストを塗布及び焼き付けすることにより、外部電極14a,14bとなるべき銀電極を形成する。銀電極の乾燥は、120℃で10分間行われ、銀電極の焼き付けは、890℃で60分間行われる。
次に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
(効果)
以上のような電子部品10及びその製造方法によれば、以下に説明するように、内分点C1,C2を通過し交点Dのy軸方向の下側を回りこむコイル電極18aの列と内分点C1,C2を通過し交点Dのy軸方向の上側を回りこむコイル電極18bの列とがx軸方向に交互に並ぶスクリーン版を用いているので、1枚のスクリーン版により螺旋状のコイルLを内蔵した電子部品10を作製できる。
より詳細には、スクリーン印刷法により各セラミックグリーンシート116に形成されるコイル電極18a,18bは、内分点C1,C2を通過していると共に、x軸方向に交互に並んでいる。そのため、コイル電極18がz軸方向に重なっている状態から、一方のコイル電極18をx軸方向に領域Eの長辺E1,E2の長さ又はその半分の長さだけずらした場合でも、内分点C1,C2においてコイル電極18同士がz軸方向に重なる。すなわち、ビアホール導体によりコイル電極18同士を接続することが可能である。
例えば、セラミックグリーンシート116cに対してセラミックグリーンシート116dを、領域Eの長辺B1,B2の長さだけずらすことにより、図4に示すように、ビアホール導体b2,b3によりコイル電極18a,18bが接続されるようになる。
また、セラミックグリーンシート116eに対してセラミックグリーンシート116bをx軸方向の右側に長辺B1,B2の半分の長さだけずらせば、コイル電極20a(コイル電極18aの左半分)の端部とコイル電極18aの端部とがz軸方向に重なる。これにより、磁性体層16b上のコイル電極20aと磁性体層16c上のコイル電極18aとがビアホール導体b1により接続されるようになる。
また、セラミックグリーンシート116cに対してセラミックグリーンシート116eをx軸方向の左側に長辺B1,B2の半分の長さだけずらせば、コイル電極19b(コイル電極18bの左半分)の端部とコイル電極18aの端部とがz軸方向に重なる。これにより、磁性体層16e上のコイル電極19bと磁性体層16c上のコイル電極18aとがビアホール導体b2により接続されるようになる。
以上より、1枚のスクリーン版により形成されたコイル電極20a,18a,18b,19bは、互いに直列に接続されて、両端に外部電極14a,14bが接続されたコイルLを構成する。更に、図4において、コイル電極20a,18a,18b,19bがz軸方向に並んで接続されている領域Eの隣の領域Eにおいても、コイル電極20c,18a,18b,19dは、z軸方向に並んで接続されてコイルLを構成する。故に、電子部品10及びその製造方法によれば、1枚のスクリーン版により、コイルLを内蔵している複数の電子部品10を同時に作製することが可能である。このように、1枚のスクリーン版により電子部品10を作製可能とすることにより、スクリーン印刷時にスクリーン版の取替えが不要となり、作業効率が向上する。更に、1枚のスクリーン版により電子部品10を作製する場合には、複数枚のスクリーン版により電子部品10を作製する場合に問題となる複数のスクリーン版間の製造誤差の問題が生じない。
また、本実施形態では、コイル電極18a,18bは、同じ形状であるとした。これにより、コイル電極20a,18a,18b,19bにより構成されるコイルLと、コイル電極20c,18a,18b,19dにより構成されるコイルLとを同じ形状に近づけることができる。その結果、電子部品10間での特性のばらつきが少なくなる。
(変形例)
以下に、電子部品10及びその製造方法の変形例について説明する。
図5は、第1の変形例に係る電子部品10の作製に用いられるセラミックグリーンシート116a〜116fの外観斜視図である。電子部品10の製造方法では、セラミックグリーンシート116eは、図5に示すように配置されていてもよい。より具体的には、図5におけるセラミックグリーンシート116eは、図4におけるセラミックグリーンシート116eをx軸方向に領域Eの長辺B1,B2の長さだけ移動させたものである。このように、セラミックグリーンシート116eをずらすことにより、図4では、コイル電極19b,19dが引き出し部の役割を果たしていたのに対して、図5では、コイル電極20b,20dが引き出し部の役割を果たすようになる。
図6は、第2の変形例に係る電子部品10の作製に用いられるセラミックグリーンシート116a〜116fの外観斜視図である。電子部品10の製造方法では、セラミックグリーンシート116bは、図6に示すように配置されていてもよい。より具体的には、図6におけるセラミックグリーンシート116bは、図4におけるセラミックグリーンシート116bをx軸方向に領域Eの長辺B1,B2の長さだけ移動させると共に、ビアホール導体b1,b4をコイル電極18aに接続したものである。このように、セラミックグリーンシート116bをずらすことにより、図4では、コイル電極20a,20cが引き出し部の役割を果たしていたのに対して、図6では、コイル電極19a,19cが引き出し部の役割を果たすようになる。
図7は、コイル電極18の変形例を示した図である。図2に示したコイル電極18は、「コ」字型であるとしたが、該コイル電極18の形状はこれに限らない。コイル電極18は、図7(a)のコイル電極18の第1の変形例に示すように、半円型であってもよい。
また、図2に示したコイル電極18は、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過するとした。しかしながら、コイル電極18の形状はこれに限らない。例えば、コイル電極18は、図7(b)のコイル電極18の第2の変形例に示すように、短辺B1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過していていもよい。
また、図2に示した電子部品10では、コイル電極18a,18bは同じ形状であるとしたが、コイル電極18a,18bは、異なる形状であってもよい。例えば、コイル電極18aが、図2に示した「コ」字型の線状電極であり、コイル電極18bが、図7(a)に示した半円型の線状電極であってもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る電子部品10では、マザー積層体を図4の点線に沿って押し切りカットにより所定寸法の積層体12に切断して、未焼成の積層体12を得ていた。しかしながら、マザー積層体のカット方法は、これに限らない。例えば、マザー積層体は、ダイサーによりカットされてもよい。
ただし、押し切りカットによりマザー積層体がカットされた場合には、積層体12に切り代は殆ど発生しないが、ダイサーによってマザー積層体がカットされた場合には、積層体12に切り代が発生してしまう。切り代とは、図8に示すセラミックグリーンシート116cに示すように、マザー積層体のカット時に、積層体12の一部がダイサーにより削り取られてしまう領域(以下、切り代Fと称す)である。ダイサーでカットした場合には、ダイサーが通過する部分において、50μm〜100μm程度の切り代Fが発生する。
前記のような切り代Fが発生した場合には、図9の磁性体層16c'を平面視した図に示すように、カット後の磁性体層16c'上において、短辺A1'の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1'、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2'はそれぞれ、内分点C1及び内分点C2からずれている。コイル電極18aは、セラミックグリーンシート116cにおいて内分点C1,C2を通過するように形成されるので、ダイサーによりマザー積層体がカットされた場合には、コイル電極18aは、磁性体層16c'の内分点C1',C2'を通過しない。
そこで、切り代Fが発生することを考慮して、コイル電極18aは、カット後の磁性体層16c'上において、短辺A1'の垂直二等分線を1:X(Xは、3以上5以下の数)に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる内分点C2を通過していることが好ましい。これら内分点C1,C2はそれぞれ、図9に示すように、セラミックグリーンシート116cがカットされる前の状態では、短辺A1の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点である。
以下に、Xが3以上であることが好ましい理由について説明する。切り代Fが発生しない場合には、内分点C1,C2と内分点C1',C2'とは一致する。故に、コイル電極18cは、短辺A1'の垂直二等分線を1:3に内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を3:1に内分して得られる内分点C2を通過するようになる。したがって、Xは、3以上であることが好ましい。
次に、Xが5以下であることが好ましい理由について説明する。ダイサーでセラミックグリーンシート116cがカットされた場合には、50μm〜100μm程度の切り代Fが発生する。ここで、磁性体層16c'のカット前の長辺B1,B2の長さを400μmとした場合に、100μmの切り代Fが発生したときには、長辺B1'の長さは、300μmとなる。長辺B1'の長さが300μmの場合には、内分点C1は、短辺A1'の垂直二等分線を50μm:250μmに内分して得られる内分点C1、及び、該垂直二等分線を250μm:50μmに内分して得られる内分点C2を通過する。故に、Xは、5以下であることが好ましい。
なお、本実施形態では、磁性体層16c'を例にとって説明を行ったが、他の磁性体層16'についても同じことが言える。
本発明の第1の実施形態に係る電子部品の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 図2の積層体の磁性体層を平面視した図である。 電子部品の作製に用いられるセラミックグリーンシートの外観斜視図である。 第1の変形例に係る電子部品の作製に用いられるセラミックグリーンシートの外観斜視図である。 第2の変形例に係る電子部品の作製に用いられるセラミックグリーンシートの外観斜視図である。 コイル電極の変形例を示した図である。 セラミックグリーンシートを平面視した図である。 第2の実施形態における磁性体層を平面視した図である。
符号の説明
A1,A2 短辺
B1,B2 長辺
C1,C2 内分点
D 交点
b1〜b4 ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16f、16c' 磁性体層
18a,18b,19a〜19d,20a〜20d コイル電極
116a〜116f セラミックグリーンシート

Claims (7)

  1. コイルを内蔵している電子部品において、
    交互に積層され、かつ、互いに直交する2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形状の第1の絶縁層及び第2の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層上において、前記第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは、3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過している第1の線状電極と、
    前記第2の絶縁層上において、前記第1の点及び前記第2の点を通過している第2の線状電極であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の線状電極と環を構成している第2の線状電極と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層よりも積層方向の上側に設けられ、前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形状の第3の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層よりも積層方向の下側に設けられ、前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形状の第4の絶縁層と、
    前記第3の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の一方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第3の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第3の線状電極と、
    前記第3の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の他方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第4の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第4の線状電極と、
    前記第4の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の一方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第5の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第5の線状電極と、
    前記第4の絶縁層上において、前記第1の点又は前記第2の点の他方を通過していると共に前記第1の辺に引き出されている第6の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第6の線状電極と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1の絶縁層の前記第1の点に設けられている第1のビアホール導体と、
    前記第2の絶縁層の前記第2の点に設けられている第2のビアホール導体と、
    前記第3の絶縁層の前記第2の点に設けられている第3のビアホール導体と、
    を更に備え、
    前記第3の絶縁層は、前記第1の絶縁層と接触しており、
    前記第4の絶縁層は、前記第1の絶縁層と接触していること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とは同じ形状を有していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. コイルを内蔵している電子部品において、
    積層体を構成し、かつ、互いに直交する2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形状の複数の絶縁層と、
    前記絶縁層において、前記第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過している第1の線状電極と、
    前記絶縁層において、前記第1の点及び前記第2の点を通過している第2の線状電極であって、積層方向から平面視したときに、前記第1の線状電極と環を構成している第2の線状電極と、
    前記絶縁層において、前記第1の点又は前記第2の点を通過していると共に、前記第1の辺に引き出されている第3の線状電極であって、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極の一部分に相当する形状を有している第3の線状電極と、
    を備え、
    前記コイルは、前記第1の線状電極、前記第2の線状電極及び前記第3の線状電極により構成されていること、
    を特徴とする電子部品。
  5. コイルを内蔵している電子部品の製造方法において、
    2組の第1の辺及び第2の辺を有する長方形がマトリクス状に規定されている第1のシート及び第2のシート上に、該第1の辺の垂直二等分線を1:X(Xは3以上の数)に内分して得られる第1の点、及び、該垂直二等分線をX:1に内分して得られる第2の点を通過する第1の線状電極、並びに、第2の線状電極を、該第2の辺に沿って交互に並べて形成する第1の工程と、
    2組の前記第1の辺及び前記第2の辺を有する長方形がマトリクス状に規定されている第3のシート及び第4のシート上のそれぞれに、前記第1の辺を挟んで隣り合う前記第1の点及び前記第2の点を通過する前記第1の線状電極、及び、前記第2の線状電極を、該第2の辺に沿って交互に並べて形成する第2の工程と、
    前記第1の線状電極と前記第2の線状電極とが積層方向に交互に並ぶように前記第1のシート及び第2のシートを交互に積層すると共に、該第1のシート及び該第2のシートの積層方向の上側に前記第3のシートを積層し、該第1のシート及び該第2のシートの積層方向の下側に前記第4のシートを積層して、マザー積層体を作製する第3の工程と、
    前記第1の辺及び前記第2の辺に沿って、前記マザー積層体を切断する第4の工程と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
  6. 前記第1のシート及び前記第2のシートにおいて、前記第1の線状電極が通過すべき前記第1の点及び前記第2の線状電極が通過すべき前記第2の点のそれぞれに、ビアホール導体を形成する第5の工程と、
    前記第3のシートにおいて、前記第1の線状電極又は前記第2の線状電極が通過する前記第1の点及び前記第2の点に、ビアホール導体を形成する第6の工程と、
    を更に備えており、
    前記第3の工程では、前記第3のシートが前記第1のシートに接触し、前記第4のシートが前記第1のシートに接触するように、該第1のシート、前記第2のシート、該第3のシート及び該第4のシートを積層すること、
    を特徴とする請求項5に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記第1の工程及び前記第2の工程において、前記第1の線状電極及び前記第2の線状電極を同じ形状に形成すること、
    を特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
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