JP2003145290A - ろう接用複合材及びろう接構造 - Google Patents

ろう接用複合材及びろう接構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合部材がろう接されるろう材部の耐食性、
耐酸化性を向上させることができるろう接用材料、およ
び熱交換器の流路構造として好適なろう接構造を提供す
る。 【解決手段】 ステンレス鋼材により形成された基板1
1と、Niを主成分とし、Crを10〜30mass%含有
するNi−Cr合金により形成されたFe原子拡散抑制
層12と、さらに必要によりFe原子拡散抑制層12の
上に積層形成されたCu系ろう材によって形成されたろ
う材層13を備える。前記Fe原子拡散抑制層により、
ろう接の際に基板中のFe原子が溶融したろう材部に拡
散することが抑制され、また適量のNi、Crをろう材
部に拡散させることができ、ろう材部に優れた耐食性、
耐酸化性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ラジエーター、ガ
スクーラーなどの熱交換器の流路構造として好適なろう
接構造およびその素材として使用されるろう接用複合材
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、国際的に環境問題への関心が高ま
っており、その一環として自動車の排気ガスの浄化が強
く要求されるようになってきている。自動車の排気ガス
浄化対策として、すでに排気ガスを再燃焼させてCO、
HCをCO2、H2Oにするサーマルリアクターや触媒コ
ンバーターなどの各種の浄化装置が実用化されている。
従来、排ガス浄化装置等において、高温の腐食性ガス雰
囲気で用いられる熱交換器は、耐食性を有するステンレ
ス鋼材からなる接合部材がCu系ろう材によってろう接
されて製作される。前記Cu系ろう材は、1000℃以
上の融点を持つ、耐食性の良好な銅ろうや、特開昭60
−72695号公報に記載されたMn:5〜20%、あ
るいはさらにNi:1〜5%、残部実質的にCuからな
るろう材が用いられてきた。
【0003】最近、排ガス組成の変化などによって熱交
換器内の腐食環境が一段と厳しくなってきており、排ガ
スの凝縮液による腐食の問題も生じている。このため、
熱交換器の流路構造を構成する接合部材同士がろう材に
よって接合されるろう接部に対して耐食性のより一層の
向上が求められている。このような要求に対して、国際
公開WO00/45987号に記載されているように、本発明者
らはステンレス鋼材からなる基板に、純NiあるいはN
iを主成分とするNi基合金で形成されたFe原子拡散
抑制層、および純CuあるいはCuを主成分とするCu
基合金によって形成されたろう材層を積層したろう接用
複合材およびこれを素材とする接合部材を用いて、熱交
換器の流路構造を構成することが提案されている。この
ろう接用複合材によれば、Fe原子拡散抑制層により、
ろう接の際にステンレス鋼材からFe原子がろう材部に
拡散することが抑制され、またFe原子拡散抑制層から
適量のNiがろう材部に拡散してCu−Ni合金を形成
して、ろう材部の耐食性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、Fe原
子拡散抑制層を備えたろう接用複合材を用いることによ
り、熱交換器のろう材部における耐食性を向上させるこ
とができた。しかしながら、その後の更なる研究によ
り、高温排気ガスの熱交換を行う熱交換器においては、
単にろう材部の耐食性を向上させるだけでは耐久性とし
て不十分であり、また熱交換器を組み込んだ処理システ
ム全体にとって悪影響があることがわかった。すなわ
ち、排ガスなどの熱交換すべき流体が高温腐食性流体で
ある場合、ろう材部の耐酸化性が不足すると、ろう材部
の酸化減耗により接合強度の劣化が生じるばかりでな
く、酸化皮膜がろう材部の表面から剥離して熱交換器の
下流側へ流れて行き、下流側に設けられた各種の処理装
置を汚損し、その性能を劣化させるという問題が判明し
た。
【0005】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、熱交換器の流路構造等のろう接構造において、その
ろう材部に優れた耐食性および耐酸化性を付与すること
ができるろう接用材料、およびろう材部における耐食性
および耐酸化性に優れたろう接構造を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるろう接用複
合材は、耐食性鋼材により形成された基板と、前記基板
の表面に積層形成され、純CuあるいはCuを主成分と
するCu基合金で形成されたCu系ろう材によって接合
部材をろう接する際に前記基板からFe原子がろう材側
に拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層とを備え、
前記Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:1
0〜30mass%を含有するNi−Cr合金で形成された
ものである。以下、成分の単位は単に%で表示する。
【0007】この複合材によれば、基板にはFe原子拡
散抑制層が積層形成されているので、この複合材を用い
てろう接したろう接構造物におけるろう材部には、ろう
接の際に基板からFe原子がろう材部に拡散することが
Fe原子拡散抑制層によって防止され、ろう材部の耐食
性の劣化を防止することができる。さらに、Fe原子拡
散抑制層はCrを所定量含むNi−Cr合金で形成され
ているので、ろう接の際にFe原子拡散抑制層からN
i、Crをろう材部に拡散させることによって、ろう材
部に15〜25%のNi、10〜15%のCrを含有し
たCu−Ni−Cr合金を形成することができる。前記
Cu−Ni−Cr合金のNiはろう材部の耐食性をより
一層向上させ、前記Crはろう材部の表面にCr系酸化
膜を形成して、耐酸化性を向上させる。このため、ろう
接構造のろう材部を耐食性および耐酸化性に優れたもの
とすることができる。
【0008】前記ろう接用複合材の好ましい態様とし
て、前記Fe原子拡散抑制層の上に前記Cu系ろう材に
よって形成されたろう材層を積層形成することができ
る。ろう材層を一体的に設けることにより、接合部材を
ろう接する際に、別途にろう材を準備する必要がなく、
ろう接作業性を向上させることができる。
【0009】また、前記ろう接用複合材の好ましい態様
として、Cu系ろう材をCuを主成分とし、Al:1〜
7%を含有するCu基合金で形成することができる。か
かるAl含有Cu基合金を用いることにより、Al系酸
化膜がCr系酸化膜の下側に形成され、2重の酸化膜に
より耐酸化性を著しく向上させることができる。
【0010】前記ろう接用複合材におけるFe原子拡散
抑制層は、5μm 以上の厚さとすることが好ましい。5
μm 以上の厚さとすることで、ろう接の際に基板のFe
原子がFe原子拡散抑制層を固相拡散してろう材部に侵
入するのを十分に抑制することができ、ろう材部のFe
原子の拡散侵入による耐食性の劣化を十分に防止するこ
とができる。
【0011】本発明によるろう接構造は、耐食性鋼材で
形成された基板を有する第1接合部材と、耐食性鋼材で
形成された基板を有し、前記第1接合部材にろう材部を
介してろう接された第2接合部材とを備え、前記第1接
合部材は前記第2接合部材がろう接される際に前記第1
接合部材の基板からFe原子がろう材部に拡散するのを
抑制するFe原子拡散抑制層を有し、このFe原子拡散
抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜30mass%を
含有するNi−Cr合金で形成され、前記ろう材部はC
uを主成分とし、Ni:15〜25%、Cr:10〜1
5%を含有するCu−Ni−Cr合金で形成される。
【0012】このろう接構造によれば、第1接合部材は
基板に必須成分としてCrを含むNi−Cr合金で形成
されたFe原子拡散抑制層が形成されているので、第2
接合部材をろう接する際に、第1接合部材の基板からF
e原子がろう材部に拡散侵入することを抑制することが
でき、さらにFe原子拡散抑制層からのNi、Crの拡
散によって形成された所定量のNiによる合金化と、所
定量のCrによるCr系酸化膜の形成により、ろう材部
に優れた耐食性と耐酸化性とが付与される。これによっ
て、ろう接構造は優れた耐久性を備えたものとなる。
【0013】前記ろう接構造において、そのろう材部は
Cuを主成分とし、Ni:15〜25%、Cr:8〜1
5%、Al:1〜5%を含有するCu−Ni−Cr−A
l合金で形成することが好ましい。ろう材部に所定量の
Alを含有させておくことで、Al酸化膜をCr系酸化
膜の下側に複合形成することができ、耐酸化性をより向
上させることができる。ろう材部に所定量のAlを含め
るには、ろう接に用いるCu系ろう材として、Alを1
〜5%含有し、Cuを主成分とするAl添加Cu基合金
を用いればよい。
【0014】前記ろう接構造において、前記第1接合部
材と前記第2接合部材との間にこれらの接合部材によっ
て区画された流路を形成することができる。かかる流路
を形成することにより、この流路に熱交換される流体あ
るいは熱交換する媒体を流すことができ、優れた耐久性
を備えた熱交換器の流路構造を提供することができる。
また、前記流路の下流側に付設される装置に対して酸化
皮膜の剥離による悪影響を防止することができる。
【0015】また、前記ろう接構造において、前記第2
部材も前記第1接合部材と同様、前記第1接合部材と第
2接合部材とがろう接される際に前記第2接合部材の基
板からFe原子がろう材部に拡散するのを抑制するFe
原子拡散抑制層を設け、このFe原子拡散抑制層を前記
Ni−Cr合金によって形成することができる。これに
よって、第2接合部材からろう材部にFe原子が拡散侵
入するのを防止することができ、また第2接合部材のろ
う接性を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態にかかる
ろう接用複合材1を示しており、プレート状の基板11
の片面にFe原子拡散抑制層12が積層形成され、その
上にろう材層13が積層形成されている。このろう接用
複合材1は、Fe原子拡散抑制層12の上にろう材層1
3が積層形成されているので、ろう接作業を行う際に、
別途準備したろう材をろう接の対象である接合部材の間
に付設するといった煩雑な作業が不要となり、ろう接作
業性に優れる。
【0017】前記基板11は、耐食性の良好な鉄鋼材、
例えばJIS規格のSUS304,SUS316等のオ
ーステナイト系ステンレス鋼材、SUS430,SUS
434等のフェライト系ステンレス鋼材などのステンレ
ス鋼材で形成される。
【0018】前記Fe原子拡散抑制層12は、Cr:1
0〜30%、好ましくはCr:15〜25%、残部Ni
を本質的成分とするNi−Cr合金で形成される。この
Ni−Cr合金は、Feを含まず、その融点がろう材層
13を形成するCu系ろう材の融点よりも高く、Niお
よびCrが前記ろう材の主成分であるCuと固溶し、従
って腐食の起点になりやすい析出物を生成しないもので
ある。前記Ni−Cr合金は、典型的には本発明におい
て重要成分であるCrのほか、残部Niおよび不可避的
不純物元素からなるが、Niに固溶し、Ni−Cr合金
としての加工性を損なわず、ろう接後のろう材部の特性
を劣化させない元素であれば、その微量添加は許容され
る。
【0019】前記Ni−Cr合金のNiはろう接の際に
ろう材層13の溶融により生じたろう材部に15〜25
%程度拡散させて固溶させることにより、ろう材部の耐
食性を向上させる。一方、Crは前記ろう材部に10〜
15%拡散させて固溶させることにより、その表面にC
r系酸化膜を形成するようになるため、耐酸化性を向上
させる。前記Ni−Cr合金のCr含有量が10%未満
ではろう接の際にろう材部に前記適量のCrの拡散が困
難であり、ろう材部の耐酸化性が低下するようになる。
一方、30%を超えると加工性が劣化し、ろう材部への
拡散が過多となる。その結果、ろう材部におけるCr量
が15%超になり、Crの偏析が生じ易くなり、耐食性
が却って低下するようになる。このため、Fe原子拡散
抑制層12を形成するNi−Cr合金のCr含有量を1
0〜30%、好ましくは10〜25%、より好ましくは
15〜25%とする。
【0020】前記Fe原子拡散抑制層12の厚さは、5
μm 以上、好ましく8μm 以上、より好ましく10μm
以上とするのがよい。前記ろう接用複合材を用いて、ろ
う接する場合、ろう接温度は後述するように1100〜
1250℃程度とされるが、かかる高温でのろう接によ
っても、5μm 程度の厚さがあれば相当程度のFe原子
の拡散抑制効果を得ることができ、10μm もあればほ
ぼ完全にFe原子のろう材部への拡散を防止することが
できる。
【0021】前記ろう材層13としては、純Cuあるい
はCuを主成分とするCu基合金からなるCu系ろう材
によって形成される。前記Cu基合金としては、構成成
分が完全に固溶状態をなす、例えばCu−Ni合金、C
u−Mn−Ni合金を用いることができる。Cu含有量
は、概ね85%程度以上あればよい。前記Cu−Ni合
金では、Ni:15%以下、残部Cuを本質的成分とす
る組成が好ましい。Niが15%超になるとろう材の融
点が高くなり、ろう接作業が困難になる。前記Cu基合
金には、Cuに固溶し、ろう材の加工性、ろう接後のろ
う材部の特性を損なわない元素であれば、その微量添加
は許容される。
【0022】前記Cu系ろう材は、特にAlが1〜5
%、好ましくは2〜4%添加されたAl添加Cu基合金
が好ましい。Alを添加することによって、ろう接によ
って形成されたろう材部の表面に形成されたCr系酸化
膜の下側(ろう材側)にさらにAl系酸化膜が形成され
るようになり、2重の酸化膜が形成されるため耐酸化性
が著しく向上する。Al量が1%未満ではAl系酸化膜
の形成が困難であり、一方5%を超えるとAl添加Cu
基合金の加工が困難となり、ろう材として使用できない
ようになる。Al添加Cu基合金をろう材として用いる
場合、Alの作用により耐酸化性が大幅に向上するの
で、ろう材部におけるCr含有量を8〜15%とするこ
とで十分な耐酸化性を得ることができる。なお、前記C
r系酸化膜やAl系酸化膜は、EPMAによって確認す
ることができる。
【0023】前記基板11へのFe原子拡散抑制層12
の積層形成には、一般的には圧接によるクラッド法が適
用されるが、めっき、溶射、PVD、CVDなどの種々
の方法を適用することもできる。基板11とFe原子拡
散抑制層12とを圧接によってクラッドすれば、めっき
の場合に問題となるピンホールが生じることもなく、両
者を容易に一体化することができ、工業的生産性に優れ
る。また、圧接の際の圧下率を調整するだけでFe原子
拡散抑制層12の厚さも容易に制御することができる。
ろう材層13は、通常、基板11に積層されたFe原子
拡散抑制層12の上に圧接により接合される。3層を圧
接によりクラッドする場合、基板11、Fe原子拡散抑
制層12およびろう材層13の各素材をおのおの重ね合
わせて圧接し、必要に応じて拡散焼鈍すればよい。
【0024】前記ろう接複合材を用いる場合のろう接温
度は、Cu系ろう材の融点以上でFe原子拡散抑制層を
形成する金属の融点未満の温度とすればよいが、通常、
1100〜1250℃程度、好ましくは1150〜12
00℃程度とされる。1100℃未満ではFe原子拡散
抑制層からNi、Crがろう接の際にろう材部に拡散す
るのに時間がかかり生産性に劣る。一方、1250℃超
の温度では不必要に高温過ぎて、加熱炉の損傷が激し
く、あるいは非常に耐熱性に富んだ高価な炉が必要にな
り、いずれにしても工業的生産に適さない。ろう接温度
における保持時間は、1100〜1250℃程度であれ
ば、10〜50分程度でよい。このろう接時の温度保持
の際に、ろう接用複合材が適宜の形状に加工される場
合、その基板11の焼鈍も同時に行われる。
【0025】以上、本発明のろう接用複合材を実施形態
により説明したが、本発明はこれによって限定的に解釈
されるものではない。例えば、上記実施形態では、基板
11の片側にFe原子拡散抑制層12およびろう材層1
3を積層形成したが、基板の両面に接合部材がろう接さ
れるような用途に使用する場合には、図2に示すろう接
用複合材1Aのように、基板11の両面にFe原子拡散
抑制層12,12およびろう材層13,13を積層する
ことができる。また、ろう材を別途準備する場合には、
ろう材層13を積層する必要はない。
【0026】ここで、上記ろう接用複合材1を用いてろ
う接したろう接構造物のろう材部の耐食性、耐酸化性の
調査結果について説明する。調査に用いたろう接用複合
材1は、JIS規格のSUS304ステンレス鋼板(板
厚0.4mm)を基板11とし、その上にNi−Cr合金
からなるFe原子拡散抑制層12および純Cuあるいは
Cu−Al合金からなるろう材層13を圧接により積層
形成したものである。各試料について用いた複合材のF
e原子拡散抑制層12のNi−Cr合金中のCr量、ろ
う材層13のCu−Al合金中のAl量、ろう接条件
(温度、保持時間)、ろう材部のCu−Ni−Cr合金
あるいはCu−Ni−Cr−Al合金中のNi量,Cr
量およびAl量を表1(元素量の単位はmass%)に示
す。なお、ろう材層をCu−7%Al合金で形成するこ
とを試みたが、この合金は加工性が悪く、板状に加工す
ることができなかったので、ろう接用複合材を製作する
には至らなかった。
【0027】この複合材をろう材層13側が外側になる
ようにL字形に折り曲げてL形部材を製作した。このL
形部材の一対を図3に示すようにL形部材5の縦辺を重
ね合わせてろう接し、T字形のろう接構造物試料を得
た。このようにして製作された各試料を用いて、ろう材
部の平均組成をEPMAによって測定するとともに、耐
食性試験および耐酸化性試験を行った。
【0028】耐食性試験は、排ガス凝縮液を模擬した下
記組成の模擬凝縮水を調製し、100℃の模擬凝縮水中
に各試料を500hr浸漬後のろう材部が露呈した試料
のT形上面を目視観察し、腐食が皆無のものを優(A)、
表面の腐食領域が20%以下のものを良(B)、表面の腐
食領域が20%超のものを不可(C)と評価した。 ・模擬凝縮水組成(pH4.4) Cl-:20ppm 、SO4 2-:350ppm 、NO3 -:15
0ppm 、NH4 +:700ppm 、ギ酸:500ppm 、酢
酸:700ppm
【0029】一方、耐酸化性試験は、各試料を大気中に
て650℃で50hr保持した後の質量変化を測定し、
ろう材部が露呈した試料のT形上面の面積で除して1cm
2 当たりの酸化増減量を求めた。試験後の試料のろう材
部において、表面酸化皮膜が粉状に脱落した場合、粉状
酸化皮膜を刷毛によって除去して測定した。この場合、
酸化増減量は負値で示される。ろう材部の表面に安定酸
化膜が形成されている場合には、酸化増減量は正値で示
される。耐酸化性の評価は、酸化増減量が正値で、基板
のSUS304(1mg/cm2程度)と同等あるいはそれ以
下の場合を優秀(AA)、SUS304よりも増加量が
やや多い場合を優(A)、酸化皮膜が脱落には至ってい
ないが質量増加が大きい場合を良(B)、酸化皮膜が一
部脱落した場合を不可(C)、酸化皮膜の脱落が著しい
場合を不可(CC)と評価した。これらの結果を表1に
併せて示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1の試料No. 1〜7より、ろう接温度を
加熱限界温度より十分に余裕のある1180℃でろう接
した場合、Fe原子拡散抑制層をCr:15〜25%含
有したNi−Cr合金で形成した発明例(試料No. 5〜
7)では、20分間程度の比較的短時間の保持により、
ろう材部におけるCr量が10〜14%となり、良好な
耐食性と耐酸化性を備えることがわかる。一方、試料N
o. 8〜10より、Fe原子拡散抑制層を比較的低Cr
量の10%とした場合、比較的短時間の加熱では、ろう
接温度を加熱限界温度付近の1250℃に上げることに
より、ろう材部のCr量として10%確保することがで
き、耐酸化性も実用レベルのものが得られることがわか
る。もっとも、No. 11より、ろう接温度を1100℃
としても、Fe原子拡散抑制層をCr量の高いNi−C
r合金で形成し、ろう接時間を比較的長くすることで、
良好な耐酸化性が得られることがわかる。また、試料N
o. 21〜28より、ろう材としてAl量が1〜5%、
特に2〜5%のAl−Cu合金ろう材を用いることによ
り、耐酸化性が飛躍的に向上することが確認された。
【0032】次に、上記実施形態にかかるろう接用複合
材1,1Aを素材として用いたろう接構造の実施形態と
して熱交換器の流路構造を説明する。
【0033】図4は第1実施形態にかかる熱交換器の流
路構造を示す斜視図である。対向して配置された一組の
プレート部材21−1,21−2が所定の間隔を隔てて
複数組平行に配置され、互いに隣接する二組のプレート
部材において、図例では上側組の下側のプレート部材2
1−2と、このプレート部材21−2に対向して配置さ
れた下側組の上側のプレート部材21−1との間に、断
面が波形に屈曲形成された蛇腹状のフィン部材22が介
設されている。なお、前記プレート部材は本発明のろう
接用構造の第1接合部材に、フィン部材は第2接合部材
に対応する。
【0034】前記一組のプレート部材21−1,21−
2の間の空間部が冷却水等の熱交換媒体が流れる媒体流
路とされる。一方、上側組の下側のプレート部材22−
2と下側組の上側のプレート部材21−1との間で、前
記フィン部材22により仕切られた多数の部分空間部が
排ガス等の熱交換される高温腐食性ガスが流れるガス流
路とされる。
【0035】各フィン部材22は、波形凸部の最上部と
このフィン部材22を挟持する上側のプレート部材21
−2の下面とがろう材部を介してろう接され、また波形
凹部の最下部とフィン部材22を挟持する下側のプレー
ト部材21−1の上面とが同様にろう材部を介してろう
接されている。以下の説明において、一組のプレート部
材21−1,21−2について、両者を区別しない場
合、プレート部材の符号として21を用いて説明する場
合がある。
【0036】前記プレート部材21のろう接前の素材
は、図1に示す構造、材質を有するろう接用複合材1が
適宜の大きさに加工されたものである。前記フィン部材
22は、ろう接用複合材1の基板11と同様のステンレ
ス鋼からなる薄板を波形に加工されたものである。説明
の便宜上、プレート部材用素材について前記プレート部
材21と同様の符号を用い、またその各積層部について
はろう接用複合材1と同様の符号を付すこととする。
【0037】プレート部材用素材21およびフィン部材
22を用いて、熱交換器を製作するには、フィン部材2
2がプレート部材用素材21のろう材層13に当接する
ように、フィン部材22とプレート部材用素材21とを
交互に重ね合わせて図4のように組み立てて保形し、こ
の組立体を真空中あるいは還元ガス雰囲気中でFe原子
拡散抑制層12の融点未満でろう材層13の融点以上の
温度、通常、1100〜1250℃で、ろう材部の本質
的成分がNi:15〜25%、Cr:10〜15%(後
述するAl添加Cu基合金ろう材によりろう接する場合
は8〜15%)、残部Cuとなるように10〜50分間
程度加熱保持する。これによって、プレート部材用素材
21のろう材層13が溶融し、基板11に圧接されたF
e原子拡散抑制層12に前記Ni、Cr量を含有した良
好な耐食性、耐酸化性を備えたろう材部を介してフィン
部材22がろう接される。Cu系ろう材として1〜5%
AlのAl含有Cu基合金を使用することで、ろう材部
にほぼ同量のAlが含有し、耐食性を劣化させることな
く、耐酸化性を著しく向上させることができる。この場
合、Cr量は少なくとも8%有れば良好な耐酸化性を得
ることができる。
【0038】図5は第2実施形態にかかる熱交換器の流
路構造を示す断面図である。この流路構造はハニカム構
造をしており、台形状の凹部32と凸部33とが交互に
連続して波形に成形加工された凹凸部材31が上下方向
に複数積層されて構成されている。説明の便宜上、上下
に隣接配置されたある一対の凹凸部材に対して31−
1,31−2の符号を付する。なお、前記凹凸部材31
−1,31−2は本発明のろう接構造の第1接合部材、
第2接合部材に対応する。
【0039】上下に隣接する凹凸部材31−1、31−
2同士は上側の波形部材31−1の凹部32の外面(下
面)と、下側の凹凸部材31−2の凸部33の外面(上
面)とが互いにろう接されている。これによって上側の
凹凸部材31−1の凸部33と下側の凹凸部材31−2
の凹部32との間には6角形断面の空間部が多数形成さ
れる。この空間部が排ガス等の高温腐食性ガスが流れる
ガス流路Gと、冷却水等の熱交換媒体が流れる媒体流路
Wとされ、図例ではガス流路Gと媒体流路Wとは左右に
交互に配置されている。
【0040】前記熱交換器の凹凸部材31の素材は、図
2に示す断面構造、材質を有するろう接用複合材1Aが
適宜の大きさに凹凸状に成形加工されたものである。説
明の便宜上、凹凸部材用素材について前記凹凸部材31
と同様の符号を用い、またその各積層部についてはろう
接用複合材1Aと同様の符号を付すこととする。
【0041】前記凹凸部材用素材31を用いて、熱交換
器を製作するには、上側の凹凸部材用素材31−1の下
板部32と、下側の凹凸部材用素材31−2の上板部3
3とを重ね合わせて図5に示すように積層し、第1実施
形態と同様に真空中あるいは還元ガス雰囲気中で加熱保
持すればよい。これによって、上下に対向配置された凹
凸部材用素材31−1,31−2のろう材層13,13
同士が溶融し一体化し、所定量Ni、CrさらにはAl
を含有するろう材部を介して互いにろう接される。
【0042】本発明のろう接構造はかかる第1、第2実
施形態の熱交換器の流路構造により限定的に解釈される
ものではない。例えば、第1実施形態のプレート部材2
1の積層段数、第2実施形態の凹凸部材31の積層段数
は、要求に応じて自由に設定することができる。また、
上記第1実施形態では、フィン部材22はステンレス鋼
薄板を用いたが、フィン部材についてもステンレス鋼薄
板を基板としてFe原子拡散抑制層を積層形成したも
の、さらには図1と同様に、Fe原子拡散抑制層の上に
ろう材層を形成したものを用いてもよい。フィン部材に
ついてもFe原子拡散抑制層を形成することで、ろう接
の際に、フィン部材の基板からFe原子が溶融したろう
材に拡散侵入するのを防止することができ、フィン部材
がろう接されたろう接部の耐食性劣化を防止することが
できる。
【0043】また、上記第1、第2実施形態の熱交換器
の流路構造では、素材として用いたろう接用複合材1,
1AにはFe原子拡散抑制層12のほか、ろう材層13
がクラッドされているが、ろう材層13は必ずしも必要
ではない。この場合、別途準備したCu系ろう材をプレ
ート部材用素材とフィン部材との間、あるいは凹凸部材
用素材の間に付設して、ろう接すればよい。
【0044】
【発明の効果】本発明のろう接用複合材は、耐食性鋼材
で形成された基板にNiを主成分とし、Crを10〜3
0%含有したNi−Cr合金で形成されたFe原子拡散
抑制層を備えるので、Cu系ろう材によって接合部材を
ろう接する際、ろう材部に耐食性を劣化させるFe原子
の拡散を抑制することができるとともに、適量のNiお
よびCrを容易に拡散させることができ、ろう材部の耐
食性、耐酸化性を向上させることができる。このため、
本発明のろう接用複合材を用いて、排ガス等の高温腐食
雰囲気下において使用される熱交換器の流路構造を構成
することにより、その耐久性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるろう接用複合材の部
分断面図である。
【図2】他の実施形態にかかるろう接用複合材の部分断
面図である。
【図3】耐食性および耐酸化性試験に用いたT字形状の
ろう接構造物の断面図である。
【図4】本発明のろう接構造の第1実施形態にかかる熱
交換器の流路構造を示す部分断面図である。
【図5】本発明のろう接構造の第2実施形態にかかる熱
交換器用の流路構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1、1A ろう接用複合材 11 基板 12 Fe原子拡散抑制層 13 ろう材層 21−1、21−2 プレート部材 22 フィン部材 31 凹凸部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 19/05 C22C 19/05 B F28F 21/08 F28F 21/08 F Z // B23K 101:14 B23K 101:14 (72)発明者 石尾 雅昭 大阪府吹田市南吹田2丁目19番1号 住友 特殊金属株式会社吹田製作所内 (72)発明者 梶川 俊二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 坂本 善次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 前田 明宏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐食性鋼材により形成された基板と、前
    記基板の表面に積層形成され、純CuあるいはCuを主
    成分とするCu基合金で形成されたCu系ろう材によっ
    て接合部材をろう接する際に前記基板からFe原子がろ
    う材側に拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層とを
    備えたろう接用複合材であって、 前記Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:1
    0〜30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され
    た、ろう接用複合材。
  2. 【請求項2】 前記Fe原子拡散抑制層の上に前記ろう
    材によって形成されたろう材層が積層された、請求項1
    に記載したろう接用複合材。
  3. 【請求項3】 前記Cu系ろう材はCuを主成分とし、
    Al:1〜5mass%を含有するAl添加Cu基合金で形
    成された、請求項1または2に記載したろう接用複合
    材。
  4. 【請求項4】 前記Fe原子拡散抑制層の厚さが5μm
    以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載した
    ろう接用複合材。
  5. 【請求項5】 耐食性鋼材で形成された基板を有する第
    1接合部材と、耐食性鋼材で形成された基板を有し、前
    記第1接合部材にろう材部を介してろう接された第2接
    合部材とを備え、 前記第1接合部材は、前記第2接合部材がろう接される
    際に前記第1接合部材の基板からFe原子がろう材部に
    拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層を有し、この
    Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜
    30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され、前記
    ろう材部はCuを主成分とし、Ni:15〜25mass
    %、Cr:10〜15mass%を含有するCu−Ni−C
    r合金で形成された、ろう接構造。
  6. 【請求項6】 耐食性鋼材で形成された基板を有する第
    1接合部材と、耐食性鋼材で形成された基板を有し、前
    記第1接合部材にろう材部を介してろう接された第2接
    合部材とを備え、 前記第1接合部材は、前記第2接合部材がろう接される
    際に前記第1接合部材の基板からFe原子がろう材部に
    拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層を有し、この
    Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜
    30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され、前記
    ろう材部はCuを主成分とし、Ni:15〜25mass
    %、Cr:8〜15mass%、Al:1〜5mass%を含有
    するCu−Ni−Cr−Al合金で形成された、ろう接
    構造。
  7. 【請求項7】 前記第1接合部材と前記第2接合部材と
    の間にこれらの接合部材によって区画された流路が形成
    された、請求項5または6に記載したろう接構造。
  8. 【請求項8】 前記第2接合部材は前記第1接合部材と
    第2接合部材とがろう接される際に前記第2接合部材の
    基板からFe原子がろう材部に拡散するのを抑制するF
    e原子拡散抑制層を有し、このFe原子拡散抑制層が前
    記Ni−Cr合金によって形成された、請求項5から7
    のいずれか1項に記載したろう接構造。
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