JP2003145290A - ろう接用複合材及びろう接構造 - Google Patents
ろう接用複合材及びろう接構造Info
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Abstract
耐酸化性を向上させることができるろう接用材料、およ
び熱交換器の流路構造として好適なろう接構造を提供す
る。 【解決手段】 ステンレス鋼材により形成された基板1
1と、Niを主成分とし、Crを10〜30mass%含有
するNi−Cr合金により形成されたFe原子拡散抑制
層12と、さらに必要によりFe原子拡散抑制層12の
上に積層形成されたCu系ろう材によって形成されたろ
う材層13を備える。前記Fe原子拡散抑制層により、
ろう接の際に基板中のFe原子が溶融したろう材部に拡
散することが抑制され、また適量のNi、Crをろう材
部に拡散させることができ、ろう材部に優れた耐食性、
耐酸化性を付与することができる。
Description
スクーラーなどの熱交換器の流路構造として好適なろう
接構造およびその素材として使用されるろう接用複合材
に関する。
っており、その一環として自動車の排気ガスの浄化が強
く要求されるようになってきている。自動車の排気ガス
浄化対策として、すでに排気ガスを再燃焼させてCO、
HCをCO2、H2Oにするサーマルリアクターや触媒コ
ンバーターなどの各種の浄化装置が実用化されている。
従来、排ガス浄化装置等において、高温の腐食性ガス雰
囲気で用いられる熱交換器は、耐食性を有するステンレ
ス鋼材からなる接合部材がCu系ろう材によってろう接
されて製作される。前記Cu系ろう材は、1000℃以
上の融点を持つ、耐食性の良好な銅ろうや、特開昭60
−72695号公報に記載されたMn:5〜20%、あ
るいはさらにNi:1〜5%、残部実質的にCuからな
るろう材が用いられてきた。
換器内の腐食環境が一段と厳しくなってきており、排ガ
スの凝縮液による腐食の問題も生じている。このため、
熱交換器の流路構造を構成する接合部材同士がろう材に
よって接合されるろう接部に対して耐食性のより一層の
向上が求められている。このような要求に対して、国際
公開WO00/45987号に記載されているように、本発明者
らはステンレス鋼材からなる基板に、純NiあるいはN
iを主成分とするNi基合金で形成されたFe原子拡散
抑制層、および純CuあるいはCuを主成分とするCu
基合金によって形成されたろう材層を積層したろう接用
複合材およびこれを素材とする接合部材を用いて、熱交
換器の流路構造を構成することが提案されている。この
ろう接用複合材によれば、Fe原子拡散抑制層により、
ろう接の際にステンレス鋼材からFe原子がろう材部に
拡散することが抑制され、またFe原子拡散抑制層から
適量のNiがろう材部に拡散してCu−Ni合金を形成
して、ろう材部の耐食性を向上させることができる。
子拡散抑制層を備えたろう接用複合材を用いることによ
り、熱交換器のろう材部における耐食性を向上させるこ
とができた。しかしながら、その後の更なる研究によ
り、高温排気ガスの熱交換を行う熱交換器においては、
単にろう材部の耐食性を向上させるだけでは耐久性とし
て不十分であり、また熱交換器を組み込んだ処理システ
ム全体にとって悪影響があることがわかった。すなわ
ち、排ガスなどの熱交換すべき流体が高温腐食性流体で
ある場合、ろう材部の耐酸化性が不足すると、ろう材部
の酸化減耗により接合強度の劣化が生じるばかりでな
く、酸化皮膜がろう材部の表面から剥離して熱交換器の
下流側へ流れて行き、下流側に設けられた各種の処理装
置を汚損し、その性能を劣化させるという問題が判明し
た。
で、熱交換器の流路構造等のろう接構造において、その
ろう材部に優れた耐食性および耐酸化性を付与すること
ができるろう接用材料、およびろう材部における耐食性
および耐酸化性に優れたろう接構造を提供することを目
的とするものである。
合材は、耐食性鋼材により形成された基板と、前記基板
の表面に積層形成され、純CuあるいはCuを主成分と
するCu基合金で形成されたCu系ろう材によって接合
部材をろう接する際に前記基板からFe原子がろう材側
に拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層とを備え、
前記Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:1
0〜30mass%を含有するNi−Cr合金で形成された
ものである。以下、成分の単位は単に%で表示する。
散抑制層が積層形成されているので、この複合材を用い
てろう接したろう接構造物におけるろう材部には、ろう
接の際に基板からFe原子がろう材部に拡散することが
Fe原子拡散抑制層によって防止され、ろう材部の耐食
性の劣化を防止することができる。さらに、Fe原子拡
散抑制層はCrを所定量含むNi−Cr合金で形成され
ているので、ろう接の際にFe原子拡散抑制層からN
i、Crをろう材部に拡散させることによって、ろう材
部に15〜25%のNi、10〜15%のCrを含有し
たCu−Ni−Cr合金を形成することができる。前記
Cu−Ni−Cr合金のNiはろう材部の耐食性をより
一層向上させ、前記Crはろう材部の表面にCr系酸化
膜を形成して、耐酸化性を向上させる。このため、ろう
接構造のろう材部を耐食性および耐酸化性に優れたもの
とすることができる。
て、前記Fe原子拡散抑制層の上に前記Cu系ろう材に
よって形成されたろう材層を積層形成することができ
る。ろう材層を一体的に設けることにより、接合部材を
ろう接する際に、別途にろう材を準備する必要がなく、
ろう接作業性を向上させることができる。
として、Cu系ろう材をCuを主成分とし、Al:1〜
7%を含有するCu基合金で形成することができる。か
かるAl含有Cu基合金を用いることにより、Al系酸
化膜がCr系酸化膜の下側に形成され、2重の酸化膜に
より耐酸化性を著しく向上させることができる。
抑制層は、5μm 以上の厚さとすることが好ましい。5
μm 以上の厚さとすることで、ろう接の際に基板のFe
原子がFe原子拡散抑制層を固相拡散してろう材部に侵
入するのを十分に抑制することができ、ろう材部のFe
原子の拡散侵入による耐食性の劣化を十分に防止するこ
とができる。
形成された基板を有する第1接合部材と、耐食性鋼材で
形成された基板を有し、前記第1接合部材にろう材部を
介してろう接された第2接合部材とを備え、前記第1接
合部材は前記第2接合部材がろう接される際に前記第1
接合部材の基板からFe原子がろう材部に拡散するのを
抑制するFe原子拡散抑制層を有し、このFe原子拡散
抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜30mass%を
含有するNi−Cr合金で形成され、前記ろう材部はC
uを主成分とし、Ni:15〜25%、Cr:10〜1
5%を含有するCu−Ni−Cr合金で形成される。
基板に必須成分としてCrを含むNi−Cr合金で形成
されたFe原子拡散抑制層が形成されているので、第2
接合部材をろう接する際に、第1接合部材の基板からF
e原子がろう材部に拡散侵入することを抑制することが
でき、さらにFe原子拡散抑制層からのNi、Crの拡
散によって形成された所定量のNiによる合金化と、所
定量のCrによるCr系酸化膜の形成により、ろう材部
に優れた耐食性と耐酸化性とが付与される。これによっ
て、ろう接構造は優れた耐久性を備えたものとなる。
Cuを主成分とし、Ni:15〜25%、Cr:8〜1
5%、Al:1〜5%を含有するCu−Ni−Cr−A
l合金で形成することが好ましい。ろう材部に所定量の
Alを含有させておくことで、Al酸化膜をCr系酸化
膜の下側に複合形成することができ、耐酸化性をより向
上させることができる。ろう材部に所定量のAlを含め
るには、ろう接に用いるCu系ろう材として、Alを1
〜5%含有し、Cuを主成分とするAl添加Cu基合金
を用いればよい。
材と前記第2接合部材との間にこれらの接合部材によっ
て区画された流路を形成することができる。かかる流路
を形成することにより、この流路に熱交換される流体あ
るいは熱交換する媒体を流すことができ、優れた耐久性
を備えた熱交換器の流路構造を提供することができる。
また、前記流路の下流側に付設される装置に対して酸化
皮膜の剥離による悪影響を防止することができる。
部材も前記第1接合部材と同様、前記第1接合部材と第
2接合部材とがろう接される際に前記第2接合部材の基
板からFe原子がろう材部に拡散するのを抑制するFe
原子拡散抑制層を設け、このFe原子拡散抑制層を前記
Ni−Cr合金によって形成することができる。これに
よって、第2接合部材からろう材部にFe原子が拡散侵
入するのを防止することができ、また第2接合部材のろ
う接性を向上することができる。
ろう接用複合材1を示しており、プレート状の基板11
の片面にFe原子拡散抑制層12が積層形成され、その
上にろう材層13が積層形成されている。このろう接用
複合材1は、Fe原子拡散抑制層12の上にろう材層1
3が積層形成されているので、ろう接作業を行う際に、
別途準備したろう材をろう接の対象である接合部材の間
に付設するといった煩雑な作業が不要となり、ろう接作
業性に優れる。
例えばJIS規格のSUS304,SUS316等のオ
ーステナイト系ステンレス鋼材、SUS430,SUS
434等のフェライト系ステンレス鋼材などのステンレ
ス鋼材で形成される。
0〜30%、好ましくはCr:15〜25%、残部Ni
を本質的成分とするNi−Cr合金で形成される。この
Ni−Cr合金は、Feを含まず、その融点がろう材層
13を形成するCu系ろう材の融点よりも高く、Niお
よびCrが前記ろう材の主成分であるCuと固溶し、従
って腐食の起点になりやすい析出物を生成しないもので
ある。前記Ni−Cr合金は、典型的には本発明におい
て重要成分であるCrのほか、残部Niおよび不可避的
不純物元素からなるが、Niに固溶し、Ni−Cr合金
としての加工性を損なわず、ろう接後のろう材部の特性
を劣化させない元素であれば、その微量添加は許容され
る。
ろう材層13の溶融により生じたろう材部に15〜25
%程度拡散させて固溶させることにより、ろう材部の耐
食性を向上させる。一方、Crは前記ろう材部に10〜
15%拡散させて固溶させることにより、その表面にC
r系酸化膜を形成するようになるため、耐酸化性を向上
させる。前記Ni−Cr合金のCr含有量が10%未満
ではろう接の際にろう材部に前記適量のCrの拡散が困
難であり、ろう材部の耐酸化性が低下するようになる。
一方、30%を超えると加工性が劣化し、ろう材部への
拡散が過多となる。その結果、ろう材部におけるCr量
が15%超になり、Crの偏析が生じ易くなり、耐食性
が却って低下するようになる。このため、Fe原子拡散
抑制層12を形成するNi−Cr合金のCr含有量を1
0〜30%、好ましくは10〜25%、より好ましくは
15〜25%とする。
μm 以上、好ましく8μm 以上、より好ましく10μm
以上とするのがよい。前記ろう接用複合材を用いて、ろ
う接する場合、ろう接温度は後述するように1100〜
1250℃程度とされるが、かかる高温でのろう接によ
っても、5μm 程度の厚さがあれば相当程度のFe原子
の拡散抑制効果を得ることができ、10μm もあればほ
ぼ完全にFe原子のろう材部への拡散を防止することが
できる。
はCuを主成分とするCu基合金からなるCu系ろう材
によって形成される。前記Cu基合金としては、構成成
分が完全に固溶状態をなす、例えばCu−Ni合金、C
u−Mn−Ni合金を用いることができる。Cu含有量
は、概ね85%程度以上あればよい。前記Cu−Ni合
金では、Ni:15%以下、残部Cuを本質的成分とす
る組成が好ましい。Niが15%超になるとろう材の融
点が高くなり、ろう接作業が困難になる。前記Cu基合
金には、Cuに固溶し、ろう材の加工性、ろう接後のろ
う材部の特性を損なわない元素であれば、その微量添加
は許容される。
%、好ましくは2〜4%添加されたAl添加Cu基合金
が好ましい。Alを添加することによって、ろう接によ
って形成されたろう材部の表面に形成されたCr系酸化
膜の下側(ろう材側)にさらにAl系酸化膜が形成され
るようになり、2重の酸化膜が形成されるため耐酸化性
が著しく向上する。Al量が1%未満ではAl系酸化膜
の形成が困難であり、一方5%を超えるとAl添加Cu
基合金の加工が困難となり、ろう材として使用できない
ようになる。Al添加Cu基合金をろう材として用いる
場合、Alの作用により耐酸化性が大幅に向上するの
で、ろう材部におけるCr含有量を8〜15%とするこ
とで十分な耐酸化性を得ることができる。なお、前記C
r系酸化膜やAl系酸化膜は、EPMAによって確認す
ることができる。
の積層形成には、一般的には圧接によるクラッド法が適
用されるが、めっき、溶射、PVD、CVDなどの種々
の方法を適用することもできる。基板11とFe原子拡
散抑制層12とを圧接によってクラッドすれば、めっき
の場合に問題となるピンホールが生じることもなく、両
者を容易に一体化することができ、工業的生産性に優れ
る。また、圧接の際の圧下率を調整するだけでFe原子
拡散抑制層12の厚さも容易に制御することができる。
ろう材層13は、通常、基板11に積層されたFe原子
拡散抑制層12の上に圧接により接合される。3層を圧
接によりクラッドする場合、基板11、Fe原子拡散抑
制層12およびろう材層13の各素材をおのおの重ね合
わせて圧接し、必要に応じて拡散焼鈍すればよい。
度は、Cu系ろう材の融点以上でFe原子拡散抑制層を
形成する金属の融点未満の温度とすればよいが、通常、
1100〜1250℃程度、好ましくは1150〜12
00℃程度とされる。1100℃未満ではFe原子拡散
抑制層からNi、Crがろう接の際にろう材部に拡散す
るのに時間がかかり生産性に劣る。一方、1250℃超
の温度では不必要に高温過ぎて、加熱炉の損傷が激し
く、あるいは非常に耐熱性に富んだ高価な炉が必要にな
り、いずれにしても工業的生産に適さない。ろう接温度
における保持時間は、1100〜1250℃程度であれ
ば、10〜50分程度でよい。このろう接時の温度保持
の際に、ろう接用複合材が適宜の形状に加工される場
合、その基板11の焼鈍も同時に行われる。
により説明したが、本発明はこれによって限定的に解釈
されるものではない。例えば、上記実施形態では、基板
11の片側にFe原子拡散抑制層12およびろう材層1
3を積層形成したが、基板の両面に接合部材がろう接さ
れるような用途に使用する場合には、図2に示すろう接
用複合材1Aのように、基板11の両面にFe原子拡散
抑制層12,12およびろう材層13,13を積層する
ことができる。また、ろう材を別途準備する場合には、
ろう材層13を積層する必要はない。
う接したろう接構造物のろう材部の耐食性、耐酸化性の
調査結果について説明する。調査に用いたろう接用複合
材1は、JIS規格のSUS304ステンレス鋼板(板
厚0.4mm)を基板11とし、その上にNi−Cr合金
からなるFe原子拡散抑制層12および純Cuあるいは
Cu−Al合金からなるろう材層13を圧接により積層
形成したものである。各試料について用いた複合材のF
e原子拡散抑制層12のNi−Cr合金中のCr量、ろ
う材層13のCu−Al合金中のAl量、ろう接条件
(温度、保持時間)、ろう材部のCu−Ni−Cr合金
あるいはCu−Ni−Cr−Al合金中のNi量,Cr
量およびAl量を表1(元素量の単位はmass%)に示
す。なお、ろう材層をCu−7%Al合金で形成するこ
とを試みたが、この合金は加工性が悪く、板状に加工す
ることができなかったので、ろう接用複合材を製作する
には至らなかった。
ようにL字形に折り曲げてL形部材を製作した。このL
形部材の一対を図3に示すようにL形部材5の縦辺を重
ね合わせてろう接し、T字形のろう接構造物試料を得
た。このようにして製作された各試料を用いて、ろう材
部の平均組成をEPMAによって測定するとともに、耐
食性試験および耐酸化性試験を行った。
記組成の模擬凝縮水を調製し、100℃の模擬凝縮水中
に各試料を500hr浸漬後のろう材部が露呈した試料
のT形上面を目視観察し、腐食が皆無のものを優(A)、
表面の腐食領域が20%以下のものを良(B)、表面の腐
食領域が20%超のものを不可(C)と評価した。 ・模擬凝縮水組成(pH4.4) Cl-:20ppm 、SO4 2-:350ppm 、NO3 -:15
0ppm 、NH4 +:700ppm 、ギ酸:500ppm 、酢
酸:700ppm
て650℃で50hr保持した後の質量変化を測定し、
ろう材部が露呈した試料のT形上面の面積で除して1cm
2 当たりの酸化増減量を求めた。試験後の試料のろう材
部において、表面酸化皮膜が粉状に脱落した場合、粉状
酸化皮膜を刷毛によって除去して測定した。この場合、
酸化増減量は負値で示される。ろう材部の表面に安定酸
化膜が形成されている場合には、酸化増減量は正値で示
される。耐酸化性の評価は、酸化増減量が正値で、基板
のSUS304(1mg/cm2程度)と同等あるいはそれ以
下の場合を優秀(AA)、SUS304よりも増加量が
やや多い場合を優(A)、酸化皮膜が脱落には至ってい
ないが質量増加が大きい場合を良(B)、酸化皮膜が一
部脱落した場合を不可(C)、酸化皮膜の脱落が著しい
場合を不可(CC)と評価した。これらの結果を表1に
併せて示す。
加熱限界温度より十分に余裕のある1180℃でろう接
した場合、Fe原子拡散抑制層をCr:15〜25%含
有したNi−Cr合金で形成した発明例(試料No. 5〜
7)では、20分間程度の比較的短時間の保持により、
ろう材部におけるCr量が10〜14%となり、良好な
耐食性と耐酸化性を備えることがわかる。一方、試料N
o. 8〜10より、Fe原子拡散抑制層を比較的低Cr
量の10%とした場合、比較的短時間の加熱では、ろう
接温度を加熱限界温度付近の1250℃に上げることに
より、ろう材部のCr量として10%確保することがで
き、耐酸化性も実用レベルのものが得られることがわか
る。もっとも、No. 11より、ろう接温度を1100℃
としても、Fe原子拡散抑制層をCr量の高いNi−C
r合金で形成し、ろう接時間を比較的長くすることで、
良好な耐酸化性が得られることがわかる。また、試料N
o. 21〜28より、ろう材としてAl量が1〜5%、
特に2〜5%のAl−Cu合金ろう材を用いることによ
り、耐酸化性が飛躍的に向上することが確認された。
材1,1Aを素材として用いたろう接構造の実施形態と
して熱交換器の流路構造を説明する。
路構造を示す斜視図である。対向して配置された一組の
プレート部材21−1,21−2が所定の間隔を隔てて
複数組平行に配置され、互いに隣接する二組のプレート
部材において、図例では上側組の下側のプレート部材2
1−2と、このプレート部材21−2に対向して配置さ
れた下側組の上側のプレート部材21−1との間に、断
面が波形に屈曲形成された蛇腹状のフィン部材22が介
設されている。なお、前記プレート部材は本発明のろう
接用構造の第1接合部材に、フィン部材は第2接合部材
に対応する。
2の間の空間部が冷却水等の熱交換媒体が流れる媒体流
路とされる。一方、上側組の下側のプレート部材22−
2と下側組の上側のプレート部材21−1との間で、前
記フィン部材22により仕切られた多数の部分空間部が
排ガス等の熱交換される高温腐食性ガスが流れるガス流
路とされる。
このフィン部材22を挟持する上側のプレート部材21
−2の下面とがろう材部を介してろう接され、また波形
凹部の最下部とフィン部材22を挟持する下側のプレー
ト部材21−1の上面とが同様にろう材部を介してろう
接されている。以下の説明において、一組のプレート部
材21−1,21−2について、両者を区別しない場
合、プレート部材の符号として21を用いて説明する場
合がある。
は、図1に示す構造、材質を有するろう接用複合材1が
適宜の大きさに加工されたものである。前記フィン部材
22は、ろう接用複合材1の基板11と同様のステンレ
ス鋼からなる薄板を波形に加工されたものである。説明
の便宜上、プレート部材用素材について前記プレート部
材21と同様の符号を用い、またその各積層部について
はろう接用複合材1と同様の符号を付すこととする。
22を用いて、熱交換器を製作するには、フィン部材2
2がプレート部材用素材21のろう材層13に当接する
ように、フィン部材22とプレート部材用素材21とを
交互に重ね合わせて図4のように組み立てて保形し、こ
の組立体を真空中あるいは還元ガス雰囲気中でFe原子
拡散抑制層12の融点未満でろう材層13の融点以上の
温度、通常、1100〜1250℃で、ろう材部の本質
的成分がNi:15〜25%、Cr:10〜15%(後
述するAl添加Cu基合金ろう材によりろう接する場合
は8〜15%)、残部Cuとなるように10〜50分間
程度加熱保持する。これによって、プレート部材用素材
21のろう材層13が溶融し、基板11に圧接されたF
e原子拡散抑制層12に前記Ni、Cr量を含有した良
好な耐食性、耐酸化性を備えたろう材部を介してフィン
部材22がろう接される。Cu系ろう材として1〜5%
AlのAl含有Cu基合金を使用することで、ろう材部
にほぼ同量のAlが含有し、耐食性を劣化させることな
く、耐酸化性を著しく向上させることができる。この場
合、Cr量は少なくとも8%有れば良好な耐酸化性を得
ることができる。
路構造を示す断面図である。この流路構造はハニカム構
造をしており、台形状の凹部32と凸部33とが交互に
連続して波形に成形加工された凹凸部材31が上下方向
に複数積層されて構成されている。説明の便宜上、上下
に隣接配置されたある一対の凹凸部材に対して31−
1,31−2の符号を付する。なお、前記凹凸部材31
−1,31−2は本発明のろう接構造の第1接合部材、
第2接合部材に対応する。
2同士は上側の波形部材31−1の凹部32の外面(下
面)と、下側の凹凸部材31−2の凸部33の外面(上
面)とが互いにろう接されている。これによって上側の
凹凸部材31−1の凸部33と下側の凹凸部材31−2
の凹部32との間には6角形断面の空間部が多数形成さ
れる。この空間部が排ガス等の高温腐食性ガスが流れる
ガス流路Gと、冷却水等の熱交換媒体が流れる媒体流路
Wとされ、図例ではガス流路Gと媒体流路Wとは左右に
交互に配置されている。
2に示す断面構造、材質を有するろう接用複合材1Aが
適宜の大きさに凹凸状に成形加工されたものである。説
明の便宜上、凹凸部材用素材について前記凹凸部材31
と同様の符号を用い、またその各積層部についてはろう
接用複合材1Aと同様の符号を付すこととする。
器を製作するには、上側の凹凸部材用素材31−1の下
板部32と、下側の凹凸部材用素材31−2の上板部3
3とを重ね合わせて図5に示すように積層し、第1実施
形態と同様に真空中あるいは還元ガス雰囲気中で加熱保
持すればよい。これによって、上下に対向配置された凹
凸部材用素材31−1,31−2のろう材層13,13
同士が溶融し一体化し、所定量Ni、CrさらにはAl
を含有するろう材部を介して互いにろう接される。
施形態の熱交換器の流路構造により限定的に解釈される
ものではない。例えば、第1実施形態のプレート部材2
1の積層段数、第2実施形態の凹凸部材31の積層段数
は、要求に応じて自由に設定することができる。また、
上記第1実施形態では、フィン部材22はステンレス鋼
薄板を用いたが、フィン部材についてもステンレス鋼薄
板を基板としてFe原子拡散抑制層を積層形成したも
の、さらには図1と同様に、Fe原子拡散抑制層の上に
ろう材層を形成したものを用いてもよい。フィン部材に
ついてもFe原子拡散抑制層を形成することで、ろう接
の際に、フィン部材の基板からFe原子が溶融したろう
材に拡散侵入するのを防止することができ、フィン部材
がろう接されたろう接部の耐食性劣化を防止することが
できる。
の流路構造では、素材として用いたろう接用複合材1,
1AにはFe原子拡散抑制層12のほか、ろう材層13
がクラッドされているが、ろう材層13は必ずしも必要
ではない。この場合、別途準備したCu系ろう材をプレ
ート部材用素材とフィン部材との間、あるいは凹凸部材
用素材の間に付設して、ろう接すればよい。
で形成された基板にNiを主成分とし、Crを10〜3
0%含有したNi−Cr合金で形成されたFe原子拡散
抑制層を備えるので、Cu系ろう材によって接合部材を
ろう接する際、ろう材部に耐食性を劣化させるFe原子
の拡散を抑制することができるとともに、適量のNiお
よびCrを容易に拡散させることができ、ろう材部の耐
食性、耐酸化性を向上させることができる。このため、
本発明のろう接用複合材を用いて、排ガス等の高温腐食
雰囲気下において使用される熱交換器の流路構造を構成
することにより、その耐久性を向上させることができ
る。
分断面図である。
面図である。
ろう接構造物の断面図である。
交換器の流路構造を示す部分断面図である。
交換器用の流路構造を示す部分断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 耐食性鋼材により形成された基板と、前
記基板の表面に積層形成され、純CuあるいはCuを主
成分とするCu基合金で形成されたCu系ろう材によっ
て接合部材をろう接する際に前記基板からFe原子がろ
う材側に拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層とを
備えたろう接用複合材であって、 前記Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:1
0〜30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され
た、ろう接用複合材。 - 【請求項2】 前記Fe原子拡散抑制層の上に前記ろう
材によって形成されたろう材層が積層された、請求項1
に記載したろう接用複合材。 - 【請求項3】 前記Cu系ろう材はCuを主成分とし、
Al:1〜5mass%を含有するAl添加Cu基合金で形
成された、請求項1または2に記載したろう接用複合
材。 - 【請求項4】 前記Fe原子拡散抑制層の厚さが5μm
以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載した
ろう接用複合材。 - 【請求項5】 耐食性鋼材で形成された基板を有する第
1接合部材と、耐食性鋼材で形成された基板を有し、前
記第1接合部材にろう材部を介してろう接された第2接
合部材とを備え、 前記第1接合部材は、前記第2接合部材がろう接される
際に前記第1接合部材の基板からFe原子がろう材部に
拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層を有し、この
Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜
30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され、前記
ろう材部はCuを主成分とし、Ni:15〜25mass
%、Cr:10〜15mass%を含有するCu−Ni−C
r合金で形成された、ろう接構造。 - 【請求項6】 耐食性鋼材で形成された基板を有する第
1接合部材と、耐食性鋼材で形成された基板を有し、前
記第1接合部材にろう材部を介してろう接された第2接
合部材とを備え、 前記第1接合部材は、前記第2接合部材がろう接される
際に前記第1接合部材の基板からFe原子がろう材部に
拡散するのを抑制するFe原子拡散抑制層を有し、この
Fe原子拡散抑制層はNiを主成分とし、Cr:10〜
30mass%を含有するNi−Cr合金で形成され、前記
ろう材部はCuを主成分とし、Ni:15〜25mass
%、Cr:8〜15mass%、Al:1〜5mass%を含有
するCu−Ni−Cr−Al合金で形成された、ろう接
構造。 - 【請求項7】 前記第1接合部材と前記第2接合部材と
の間にこれらの接合部材によって区画された流路が形成
された、請求項5または6に記載したろう接構造。 - 【請求項8】 前記第2接合部材は前記第1接合部材と
第2接合部材とがろう接される際に前記第2接合部材の
基板からFe原子がろう材部に拡散するのを抑制するF
e原子拡散抑制層を有し、このFe原子拡散抑制層が前
記Ni−Cr合金によって形成された、請求項5から7
のいずれか1項に記載したろう接構造。
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