JP2014015665A - アルミニウム合金複合材および熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造性および耐久寿命、特に耐食性に優れた熱交換器用のアルミニウム合金複合材および熱交換器を提供する。
【解決手段】アルミニウム合金複合材10は、第1のアルミニウム合金からなる皮材4と、第2のアルミニウム合金からなる心材2と、を備え、皮材4が心材2の一方の面にクラッドされ、第1のアルミニウム合金が、0.6%以上1.4%以下のSi、0.5%以上1.8%以下のMn、および、1.0%以上5.0%以下のZnを含有し、第2のアルミニウム合金が、0.1%以上0.8%以下のCu、および、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する。
【選択図】図1
【解決手段】アルミニウム合金複合材10は、第1のアルミニウム合金からなる皮材4と、第2のアルミニウム合金からなる心材2と、を備え、皮材4が心材2の一方の面にクラッドされ、第1のアルミニウム合金が、0.6%以上1.4%以下のSi、0.5%以上1.8%以下のMn、および、1.0%以上5.0%以下のZnを含有し、第2のアルミニウム合金が、0.1%以上0.8%以下のCu、および、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、腐食に対する耐久性に優れた熱交換器用のアルミニウム合金複合材および熱交換器に関し、特に、オイルクーラー、ラジエータ、インタークーラなどの冷却水環境における耐食性に優れた熱交換器用のアルミニウム合金複合材および熱交換器に関する。
アルミニウム合金は軽量で熱伝導性に優れていること、適切な処理によって高耐食性が実現できること、ならびに、ブレージングシートを利用したろう付によって効率的な接合が可能であることから、自動車用などの熱交換器用材料として重用されてきた。しかし、近年、自動車の高性能化あるいは環境対応として、より軽量で高い耐久性を有するよう、熱交換器の性能向上が求められており、これに対応できるアルミニウム合金材料の技術が要求されている。
このような自動車用熱交換器の一形態として、ろう材、心材、犠牲防食層をクラッドした3層ブレージングシートを成形加工したチューブと、単層の外部フィン材をコルゲート成形した外部フィンとを組み合わせ、ろう付接合したものが現在用いられている。こういったチューブは冷媒などの流体を通すためのものであるから、熱交換器として使用する際には、孔食によるリークの発生を防ぐ必要がある。チューブの孔食を抑制する有力な防食手法としては、クラッド圧延等の方法でチューブ表面にAl−Zn層を形成することによって、Al−Zn層による犠牲防食効果による心材の防食方法が一般に採用されている。
従来の自動車用のアルミニウム製熱交換器の一つであるラジエータは、冷却水を通すチューブにフィンを配置し、チューブの両端にヘッダープレートを取り付けて、コアを組み立てる。コアにろう付け処理を施した後、ヘッダープレートにバッキングを介して樹脂タンクを取り付けてラジエータとする。ラジエータの冷却水としては不凍液を含有する弱アルカリ性の水溶液、いわゆるロングライフクーラント(LLC)等が利用されている。
チューブやヘッダープレートに用いられているアルミニウム合金クラッド材は、ろう付け加熱時に600℃程度の雰囲気に曝される。このため、犠牲陽極材に添加されているZnが、心材中に拡散して、Znの拡散層を形成する。このZn拡散層が存在することで、犠牲陽極材に発生した腐食は心材に達した後も横広がりに進行するため、長期にわたって貫通孔を生じないことが知られている。
このような犠牲陽極材としては、JIS7072合金の他に、Al−Zn−Mg系合金、Al−Zn−In系合金などが知られている。これらの合金もJIS7072合金と同様、アルミニウム合金クラッド複合材に用いた場合、犠牲陽極材の腐食が横広がりになることが知られている。
ところで、熱交換器としてのラジエータ用の冷却水としては、前述のように不凍液を含有する弱アルカリ性の水溶液、いわゆるLLCが利用されている。アルミニウム合金クラッド材を用いたチューブは、不凍液を含有する弱アルカリ性の水溶液を用いる環境においては、十分な防食効果が得られず、早期に貫通孔食が発生してしまうことがあった。
こういったことを防ぐために、特許文献1、特許文献2には、心材の一方の面に犠牲陽極材をクラッドしたアルミニウム合金クラッド材において、犠牲陽極材が、アルミニウムと結合して犠牲陽極材のマトリックスより貴な化合物を形成する元素を含有し、残部アルミニウム及び不純物からなるアルミニウム合金から構成されているアルミニウム合金クラッド材が記載されている。また、特許文献3には、Mnを0.7%〜2%を含有するAl−Mn系合金の心材の少なくとも片面に、Mnを0.2%〜0.6%を含有するAl−Mn系合金の内側皮材と、Mnが0.1%以下の純アルミニウムまたはアルミニウム合金の外側皮材からなる2層皮材をクラッドしたアルミニウム合金クラッド材が記載されている。
しかしながら、特許文献1〜3に記載のアルミニウム合金クラッド材は、液の流れによる腐食、いわゆるエロージョンコロージョンを考慮しておらず、冷却水環境における腐食対策が十分ではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造性および耐久寿命、特に耐食性に優れた熱交換器用のアルミニウム合金複合材および熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係るアルミニウム合金複合材は、
第1のアルミニウム合金からなる皮材と、
第2のアルミニウム合金からなる心材と、
を備え、
前記皮材が前記心材の一方の面にクラッドされ、
前記第1のアルミニウム合金が、0.6%以上1.4%以下のSi、0.5%以上1.8%以下のMn、および、1.0%以上5.0%以下のZnを含有し、
前記第2のアルミニウム合金が、0.1%以上0.8%以下のCu、および、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する、
ことを特徴とする。
第1のアルミニウム合金からなる皮材と、
第2のアルミニウム合金からなる心材と、
を備え、
前記皮材が前記心材の一方の面にクラッドされ、
前記第1のアルミニウム合金が、0.6%以上1.4%以下のSi、0.5%以上1.8%以下のMn、および、1.0%以上5.0%以下のZnを含有し、
前記第2のアルミニウム合金が、0.1%以上0.8%以下のCu、および、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する、
ことを特徴とする。
前記第1のアルミニウム合金が、さらに、0.8%以上1.5%以下のFe、0.8%以上1.5%以下のNi、0.05%以上0.5%以下のMg、および、0.05%以上0.3%以下のTiからなる群から選択された元素を1または2以上含有してもよい。
前記第1のアルミニウム合金のSi/Mnの質量比が、0.8以上2.0以下であってもよい。
前記第2のアルミニウム合金が、さらに、0.1%以上0.8%以下のSi、0.05%以上0.5%以下のMg、および、0.05%以上0.3%以下のTiからなる群の元素を1または2以上含有してもよい。
前記第1のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなり、前記第2のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなってもよい。
前記心材のもう一方の面に、第3のアルミニウム合金からなるろう材がクラッドされてもよい。
前記第3のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなってもよい。
前記心材のもう一方の面に、前記皮材がさらにクラッドされてもよい。
本発明の第2の観点に係る熱交換器は、
筐体と、
フィンと、
上記のアルミニウム合金複合材が用いられたチューブと、
を備える。
筐体と、
フィンと、
上記のアルミニウム合金複合材が用いられたチューブと、
を備える。
本発明によれば、製造性および耐久寿命、特に耐食性に優れた熱交換器用のアルミニウム合金複合材および熱交換器を提供することができる。
本発明者は、従来のAl−Zn系合金にMnを添加することで硬度が上昇し、耐エロージョンコロージョン性を向上できるとともに、この合金にSiを添加することで腐食反応速度を減少できることを見出した。Siを添加することはアルミニウム合金複合材の硬度の上昇にも寄与するため、冷却水環境におけるアルミニウム合金複合材の耐食性を大幅に向上できる。この知見に基づいて、本発明者は本発明を為すに至ったものである。
本明細書において、特にことわらない限り、「%」は質量%(mass %)を示す。
(アルミニウム合金複合材)
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10は、図1に示すように、第2のアルミニウム合金からなる層状の心材2と、第1のアルミニウム合金からなる層状の皮材4と、第3のアルミニウム合金からなる層状のろう材6と、を備え、心材2の一方の面を覆うように皮材4が重ね合わせられ、心材2のもう一方の面を覆うように層状のろう材6が重ね合わされている。皮材4および/またはろう材6のクラッド率(心材2を含めたアルミニウム合金複合材10全体の厚みに対する皮材4および/またはろう材6の厚みの割合)は、本発明の効果を奏する範囲で適宜選択され、以下に限定されるものではないが、好ましくは0.5%以上30%以下であり、より好ましくは5%以上25%以下であり、より一層好ましくは7.5%以上20%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10は、図1に示すように、第2のアルミニウム合金からなる層状の心材2と、第1のアルミニウム合金からなる層状の皮材4と、第3のアルミニウム合金からなる層状のろう材6と、を備え、心材2の一方の面を覆うように皮材4が重ね合わせられ、心材2のもう一方の面を覆うように層状のろう材6が重ね合わされている。皮材4および/またはろう材6のクラッド率(心材2を含めたアルミニウム合金複合材10全体の厚みに対する皮材4および/またはろう材6の厚みの割合)は、本発明の効果を奏する範囲で適宜選択され、以下に限定されるものではないが、好ましくは0.5%以上30%以下であり、より好ましくは5%以上25%以下であり、より一層好ましくは7.5%以上20%以下である。
以下、本発明の一実施形態に係る皮材4、心材2、ろう材6について詳述する。
(皮材)
皮材4を構成する第1のアルミニウム合金は、以下のSi、MnおよびZnを含有する。また、以下のFe、Ni、MgおよびTiからなる群から選択された元素を1または2以上含有することが好ましい。さらに、第1のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
皮材4を構成する第1のアルミニウム合金は、以下のSi、MnおよびZnを含有する。また、以下のFe、Ni、MgおよびTiからなる群から選択された元素を1または2以上含有することが好ましい。さらに、第1のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.6%以上1.4%以下のSiを含有する。Siは、マトリックスに固溶することや、Al−Mn−Si系金属間化合物を生成することによって、ろう付後の強度を向上させる元素である。さらに、Al−Mn−Zn合金にSiを添加することによって、アルカリ環境における還元反応速度を大幅に低下させることができる。Siを添加することによってこれらの効果を得るためには、皮材4が、0.6%以上のSiを含有することが必要である。一方、皮材4のSi含有率が1.8%を超えると、第1のアルミニウム合金の融点を低下させて、ろう付時に第1のアルミニウム合金からなる材料の溶融を招いてしまう。そのため、皮材4のSi含有率の上限は、1.4%である。また、皮材4のSi含有率のより好ましい範囲は、0.8%以上1.2%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する。Mnは、Al−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、ろう付加熱後の強度の向上に寄与し、アルミニウム合金複合材10の耐エロージョンコロージョン性を向上する。Mnを添加することによってこれらの効果を得るためには、皮材4が、0.5%以上のMnを含有することが必要である。一方、皮材4におけるMnの含有率が1.8%を超えると、巨大な金属間化合物が晶出し、製造性を阻害するおそれがある。そのため、皮材4におけるMnの含有率の上限は1.8%である。また、皮材4のMn含有率のより好ましい範囲は、0.8%以上1.4%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4におけるSi量/Mn量の比は、質量比で0.8以上2.0以下とすることが好ましい。特に、不凍液などを含有するような液体にさらされる弱アルカリ性の周囲環境においては、Al−Mn系金属間化合物よりもAl−Mn−Si系金属間化合物の方が、化合物上(本実施形態においては皮材4の表面)での還元反応速度が遅い。皮材4の表面における還元反応速度が遅いと、それに伴う皮材4の表面でのアルミニウムの溶解を抑制することができる。この効果を十分に得るためには、Si量/Mn量の質量比は、0.8以上とすることが好ましい。また、Si量/Mn量の質量比が2.0以下であることによって、単独のSiの分布密度の増大を抑制することができる。Si上(Si表面)での還元反応速度はAl−Mn−Si系金属間化合物より速いが、Si量/Mn量の質量比が2.0以下であることによって、皮材4の表面におけるアルミニウムの溶解の抑制効果の低減を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、1.0%以上5.0%以下のZnを含有する。Znは、アルミニウムの孔食電位を低くし、犠牲防食層として作用する。Znが1.0%未満では、孔食電位を低下させる効果が不十分である。また、Znが5.0%を超えると、皮材4の腐食速度が増大しすぎてしまう。そのため、皮材4のZn含有量を、1.0%以上5.0%以下とする必要がある。なお、皮材4のZn含有率のより好ましい範囲は、2.0%以上3.5%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.8%以上1.5%以下のFeを含有することが好ましい。Feはアルミニウムの腐食速度を増大させる作用があるが、Fe系化合物を均一に分布させると、腐食が分散され、結果として、アルミニウム合金複合材10を貫通するまでの寿命を伸ばすことができる。皮材4のFe含有率が0.8%以上であることによって、貫通するまでの寿命を伸ばす効果を十分に得ることができ、皮材4のFe含有率が1.5%以下であることによって、腐食速度の過度な増大を防止することができる。皮材4のFe含有率のより好ましい範囲は、1.0%以上1.4%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.8%以上1.5%以下のNiを含有することが好ましい。Ni系化合物もFe系化合物と同様の効果があり、Ni系化合物を均一に分布させると、腐食が分散され、結果としてアルミニウム合金複合材10が貫通されるまでの寿命を伸ばすことができる。皮材4のNi含有率が0.8%以上であることによって、貫通されるまでの寿命を伸ばす効果を十分に得ることができ、皮材4のNi含有率が1.5%以下であることによって、腐食速度の過度な増大を防止することができる。皮材4のNi含有率のより好ましい範囲は、1.0%以上1.4%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.05%以上0.5%以下のMgを含有することが好ましい。Mgは、Mg2Siとして微細析出することでアルミニウム合金の強度の向上に寄与する。Mgを添加することによる上記の効果を得るためには、皮材4が、0.05%以上のMgを含有することが好ましい。また、皮材4におけるMg含有率が0.5%以下であることによって、ろう付性の阻害や、粒界腐食発生による耐食性低下を防止することができる。皮材4のMg含有率のより好ましい範囲は、0.1%以上0.3%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4は、皮材4を構成する第1のアルミニウム合金中、0.05%以上0.3%以下のTiを含有することが好ましい。Tiは、アルミニウム合金における耐食性、特に耐孔食性の向上に寄与する。すなわち、アルミニウム合金中に添加されたTiは、その濃度の高い領域と濃度の低い領域とに分かれ、それらが板厚方向に交互に積層状に分布する。そして、Ti濃度の低い領域がTi濃度の高い領域よりも優先的に腐食することにより、腐食形態が層状となり、その結果、板厚方向への腐食の進行が妨げられ、アルミニウム合金の耐孔食性が向上する。このような耐孔食性向上の効果を十分に得るためには、皮材4が0.05%以上のTiを含有することが好ましい。また、皮材4におけるTi含有率が0.3%以下であることによって、鋳造時における粗大な化合物の生成による製造性阻害を防止することができる。皮材4のTi含有率のより好ましい範囲は、0.1%以上0.2%以下である。
(心材)
心材2を構成する第2のアルミニウム合金は、以下のCuおよびMnを含有する。また、以下のSi、MgおよびTiからなる群の元素を1種または2種以上含有することが好ましい。第2のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
心材2を構成する第2のアルミニウム合金は、以下のCuおよびMnを含有する。また、以下のSi、MgおよびTiからなる群の元素を1種または2種以上含有することが好ましい。第2のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の心材2は、心材2を構成する第2のアルミニウム合金中、0.1%以上0.8%以下のCuを含有する。Cuは、アルミニウムの電位を貴にし、アルミニウム合金複合材10の犠牲防食効果を高める働きがある。Cuによる犠牲防食効果を十分に得るためには、心材2におけるCuの含有率が0.1%以上であることが必要である。一方、アルミニウム合金材料製造時の熱履歴およびろう付加熱によって、Cuは、アルミニウム合金中にCu系金属間化合物として析出する。このCu系金属間化合物はカソード反応を促進させるため、犠牲材の腐食速度が増大する。したがって、心材2におけるCuの含有率が0.8%以下であることが必要である。なお、心材2のCu含有率のより好ましい範囲は、0.3%以上0.6%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の心材2は、心材2を構成する第2のアルミニウム合金中、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する。MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、ろう付加熱後の強度の向上に寄与し、アルミニウム合金複合材10の強度を向上させる元素である。また、Al−Mn系金属間化合物は、Feを取り込むために、Feによる耐食性阻害効果を抑制する働きがある。Mnを添加することによるこれらの効果を得るためには、心材2におけるMnの含有率が0.5%以上であることが必要である。また、巨大な金属間化合物の晶出による製造性阻害を防止するため、心材2におけるMnの含有率が1.8%以下であることが必要である。なお、心材2のMn含有率のより好ましい範囲は、0.8%以上1.4%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の心材2は、心材2を構成する第2のアルミニウム合金中、0.1%以上0.8%以下のSiを含有することが好ましい。Siは、マトリックスに固溶することや、Al−Mn−Si系金属間化合物を生成することによって、ろう付後の強度を向上させる元素である。さらに、Siの添加は、心材の電位を貴にして、心材と犠牲陽極材の電位差を大きくする働きがあり、これによりアルミニウム合金複合材10の耐食性が向上する。Siを添加することによる上記の効果を得るためには、心材2のSi含有率が0.1%以上であることが好ましい。また、耐食性低下と、合金の融点低下によるろう付時の材料の溶融とを防ぐため、心材2のSi含有率が0.8%以下であることが好ましい。心材2のMg含有率は、より好ましくは、0.3%以上0.6%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の心材2は、心材2を構成する第2のアルミニウム合金中、0.05%以上0.5%以下のMgを含有することが好ましい。Mgは、Mg2Siとして微細析出することで、心材2の強度の向上に寄与する。心材2にMgを添加することによる上記の効果を得るためには、心材2のMg含有率が0.05%以上であることが好ましい。また、ろう付性の阻害と、粒界腐食発生による耐食性低下とを防止するために、心材2のMg含有率は0.5%以下であることが好ましい。心材2のMg含有率のより好ましい範囲は、0.1%以上0.3%以下である。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の心材2は、心材2を構成する第2のアルミニウム合金中、0.05%以上0.3%以下のTiを含有することが好ましい。Tiは、心材2の耐食性、特に耐孔食性の向上に寄与する。すなわち、アルミニウム合金中に添加されたTiは、その濃度の高い領域と濃度の低い領域とに分かれ、それらが板厚方向に交互に積層状に分布する。そして、Ti濃度の低い領域がTi濃度の高い領域よりも優先的に腐食することにより、腐食形態が層状となり、その結果、板厚方向への腐食の進行が妨げられ、心材2の耐孔食性が向上する。Tiを添加することによる耐孔食性向上の効果を十分に得るためには、心材2のTi含有率が0.05%以上であることが好ましい。また、鋳造時の粗大化合物生成による製造性阻害を防止するために、心材2のTi含有率が0.3%以下であることが好ましい。心材2のTi含有率のより好ましい範囲は、0.1%以上0.2%以下である。
(ろう材)
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4の反対側の面(すなわち、心材2の面のうち、皮材4に覆われていない側の面)を覆うように、他部材とのろう付を目的として、Al−Si系合金(第3のアルミニウム合金)からなるろう材6がクラッドされる。ろう材6を構成する第3のアルミニウム合金は、本発明の一実施形態の効果を奏する範囲で適宜選択され、以下に限定されるものではないが、たとえば、JIS 4343合金、JIS 4045合金等が挙げられる。さらに必要に応じて、それらの合金にZn、Cu、Mg等を添加してもよい。第3のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の皮材4の反対側の面(すなわち、心材2の面のうち、皮材4に覆われていない側の面)を覆うように、他部材とのろう付を目的として、Al−Si系合金(第3のアルミニウム合金)からなるろう材6がクラッドされる。ろう材6を構成する第3のアルミニウム合金は、本発明の一実施形態の効果を奏する範囲で適宜選択され、以下に限定されるものではないが、たとえば、JIS 4343合金、JIS 4045合金等が挙げられる。さらに必要に応じて、それらの合金にZn、Cu、Mg等を添加してもよい。第3のアルミニウム合金の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物からなる。
以上に説明したように、耐エロージョンコロージョン性に優れ、なおかつ、腐食速度が遅いため、特に不凍液等を含有する弱アルカリ性の冷却水環境における耐食性に優れたアルミニウム合金複合材10を実現することができる。
(アルミニウム合金複合材の製造方法)
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の製造方法は通常の方法を用いることができ、特に限定されるものではないが、たとえば、以下のように製造される。心材2、皮材4およびろう材6のそれぞれの鋳塊の両面を面削して、心材2の一方の面を覆うように皮材4を重ね合わせ、心材2のもう一方の面を覆うようにろう材6を重ね合わせる。次に、重ね合わせられたクラッド材を炉に入れ、400℃〜550℃の温度で1時間〜10時間の予備加熱を行い、熱間圧延によって、クラッド材の板厚を5mm程度まで減少させる。ついで、冷間圧延および300℃〜450℃での1時間〜10時間の最終焼鈍を行って、厚さ0.3mm程度のアルミニウム合金複合材を製造する。
本発明の一実施形態に係るアルミニウム合金複合材10の製造方法は通常の方法を用いることができ、特に限定されるものではないが、たとえば、以下のように製造される。心材2、皮材4およびろう材6のそれぞれの鋳塊の両面を面削して、心材2の一方の面を覆うように皮材4を重ね合わせ、心材2のもう一方の面を覆うようにろう材6を重ね合わせる。次に、重ね合わせられたクラッド材を炉に入れ、400℃〜550℃の温度で1時間〜10時間の予備加熱を行い、熱間圧延によって、クラッド材の板厚を5mm程度まで減少させる。ついで、冷間圧延および300℃〜450℃での1時間〜10時間の最終焼鈍を行って、厚さ0.3mm程度のアルミニウム合金複合材を製造する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。たとえば、本実施形態においてはろう材6をクラッドした形態について説明したが(図1)、ろう材6がクラッドされず、図2に示すような心材2と皮材4とからなるアルミニウム合金複合材12であってもよい。また、図3に示すように、心材2の両方の面を覆うように皮材4がクラッドされたアルミニウム合金複合材13であってもよい。
また、本発明の実施形態に係るアルミニウム合金複合材10、アルミニウム合金複合材12および/またはアルミニウム合金複合材13を熱交換器に用いることができる。図4に示すように、熱交換器20は、筐体14と、本発明の実施形態に係るアルミニウム合金複合材を用いたチューブ16と、フィン部18と、を備える。フィン部18は、その内部にフィンを備え、フィンとチューブ16の外壁とが接触することによって、チューブ16内を流れる冷却水等の冷媒を用いた熱交換が可能となる。本発明の実施形態に係るアルミニウム合金複合材10、アルミニウム合金複合材12および/またはアルミニウム合金複合材13を用いたチューブ16を備えることによって、耐エロージョンコロージョン性に優れ、なおかつ、腐食速度が遅いため、特に不凍液等を含有する弱アルカリ性の冷却水環境における耐食性に優れた熱交換器20を実現することができる。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
表1に示す皮材、表2に示す心材、および、JIS 4343合金およびJIS 4045合金のろう材を、それぞれ、通常の半連続鋳造を行った後、それぞれの材料の鋳塊の両面を10mmずつ面削し、表3および表4に示すように、皮材と心材との組合せ(2層)、もしくは、皮材と心材とろう材との組み合わせ(3層)となるように重ね合わせて、それぞれの合計厚さが550mmとなるようにした。ついで、上記組み合わせられた材料を炉内に入れ、500℃において、6時間をかけて、上記組み合わせられた材料の予備加熱を行い、熱間圧延によって板厚が5mmになるまで圧延した。さらに、板厚が0.3mmとなるまで冷間圧延を行った後、350℃において3時間の最終焼鈍を行なって、厚さ0.3mmの板状クラッド材をそれぞれ作製した。皮材のクラッド率(心材を含めたクラッド材全体の厚みに対する皮材の厚みの割合)は10%であった。ろう付加熱相当の熱処理として、窒素雰囲気において、600℃までは40℃/minの速度で昇温し、580℃〜600℃の温度範囲に5分間保持して、ろう付を行った。ついで、これらの材料を室温で冷却して、表3および表4に示す試験用テストピースを作製した。表1および表2に示す合金A1〜合金A28および合金B1〜合金B21の残部は、アルミニウムおよび不可避不純物から構成された。表3および表4中、ろう材の列の「−」は、ろう材が心材のもう一方の面にクラッドされなかったことを表し、「4045」はJIS 4045合金が心材のもう一方の面にクラッドされたことを表し、「4343」はJIS 4343合金が心材のもう一方の面にクラッドされたことを表す。また、表4中、耐食性の列の「−」は、耐食性の評価が行われなかったことを表す。
試験用テストピースを、幅30mm、長さ120mmの板に切り出し、端部を絶縁テープでマスキングした。サイクル試験として、腐食試験片の試験面に対して、比液量6mL/cm2で、Cl−:195ppm、SO4 2−:60ppm、Cu2+:1ppm、Fe2+:30ppm(pH=11に水酸化ナトリウムで調整)を含有する水溶液を、液温88℃、流速2m/秒で8時間にわたって、加熱・循環させた。その後、16時間放置するサイクル試験を3ヶ月間実施した。
表3および表4に実験結果を示す。耐食性および製造性の合否の基準は以下の通りである。なお、耐食性においては、◎、○、△を合格とし、×を不合格とした。製造性においては、○、△を合格とし、×を不合格とした。表3および表4における「評価」はアルミニウム合金複合材の本実施例における総合評価を表し、◎、○、△を合格とし、×を不合格とした。
(耐食性の合否基準)
◎:腐食深さが0μm以上30μm以下
○:腐食深さが30μm超過80μm以下
△:腐食深さ80μm超過150μm以下
×:腐食深さが150μm超過〜貫通
(製造性の合否基準)
○:問題なし
△:割れが若干発生したが圧延可能
×:割れにより圧延不可
(耐食性の合否基準)
◎:腐食深さが0μm以上30μm以下
○:腐食深さが30μm超過80μm以下
△:腐食深さ80μm超過150μm以下
×:腐食深さが150μm超過〜貫通
(製造性の合否基準)
○:問題なし
△:割れが若干発生したが圧延可能
×:割れにより圧延不可
実施例1、3〜6、9〜38は、耐食性、製造性、強度ともに非常に良好であり、さらにこれら3つの性能のバランスにも非常に優れていた。
実施例2、7、8は、製造性および強度が非常に良好であり、耐食性が良好であった。さらに、これら3つの性能のバランスにも優れていた。
比較例1は、皮材のSi濃度が低いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例2は、皮材のSi濃度が高いために、製造性に劣っていた。
比較例3は、皮材のMn濃度が低いために皮材の硬度が低く、耐食性に劣っていた。
比較例4は、皮材のMn濃度が高いために、製造性に劣っていた。
比較例5は、皮材のZn濃度が低いために犠牲防食効果が不十分で、耐食性に劣っていた。
比較例6は、皮材のZn濃度が高いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例7は、心材のCu濃度が低いために犠牲防食効果が不十分で、耐食性に劣っていた。
比較例8は、心材のCu濃度が高いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例9は、心材のMn濃度が低いために、心材の硬度が低く、耐食性に劣っていた。
比較例10は、心材のMn濃度が高いために、製造性に劣っていた。
実施例2、7、8は、製造性および強度が非常に良好であり、耐食性が良好であった。さらに、これら3つの性能のバランスにも優れていた。
比較例1は、皮材のSi濃度が低いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例2は、皮材のSi濃度が高いために、製造性に劣っていた。
比較例3は、皮材のMn濃度が低いために皮材の硬度が低く、耐食性に劣っていた。
比較例4は、皮材のMn濃度が高いために、製造性に劣っていた。
比較例5は、皮材のZn濃度が低いために犠牲防食効果が不十分で、耐食性に劣っていた。
比較例6は、皮材のZn濃度が高いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例7は、心材のCu濃度が低いために犠牲防食効果が不十分で、耐食性に劣っていた。
比較例8は、心材のCu濃度が高いために腐食速度が速く、耐食性に劣っていた。
比較例9は、心材のMn濃度が低いために、心材の硬度が低く、耐食性に劣っていた。
比較例10は、心材のMn濃度が高いために、製造性に劣っていた。
2 心材
4 皮材
6 ろう材
10 アルミニウム合金複合材
12 アルミニウム合金複合材
13 アルミニウム合金複合材
14 筐体
16 チューブ
18 フィン部
20 熱交換器
4 皮材
6 ろう材
10 アルミニウム合金複合材
12 アルミニウム合金複合材
13 アルミニウム合金複合材
14 筐体
16 チューブ
18 フィン部
20 熱交換器
Claims (9)
- 第1のアルミニウム合金からなる皮材と、
第2のアルミニウム合金からなる心材と、
を備え、
前記皮材が前記心材の一方の面にクラッドされ、
前記第1のアルミニウム合金が、0.6%以上1.4%以下のSi、0.5%以上1.8%以下のMn、および、1.0%以上5.0%以下のZnを含有し、
前記第2のアルミニウム合金が、0.1%以上0.8%以下のCu、および、0.5%以上1.8%以下のMnを含有する、
ことを特徴とするアルミニウム合金複合材。 - 前記第1のアルミニウム合金が、さらに、0.8%以上1.5%以下のFe、0.8%以上1.5%以下のNi、0.05%以上0.5%以下のMg、および、0.05%以上0.3%以下のTiからなる群から選択された元素を1または2以上含有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記第1のアルミニウム合金のSi/Mnの質量比が、0.8以上2.0以下である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記第2のアルミニウム合金が、さらに、0.1%以上0.8%以下のSi、0.05%以上0.5%以下のMg、および、0.05%以上0.3%以下のTiからなる群の元素を1または2以上含有する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記第1のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなり、前記第2のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記心材のもう一方の面に、第3のアルミニウム合金からなるろう材がクラッドされた、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記第3のアルミニウム合金の残部がアルミニウムおよび不可避不純物からなる、
ことを特徴とする請求項6に記載のアルミニウム合金複合材。 - 前記心材のもう一方の面に、前記皮材がさらにクラッドされた、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアルミニウム合金複合材。 - 筐体と、
フィンと、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアルミニウム合金複合材が用いられたチューブと、
を備える熱交換器。
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