JP2003144398A - 生体情報計測装置 - Google Patents

生体情報計測装置

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JP2003144398A
JP2003144398A JP2001346738A JP2001346738A JP2003144398A JP 2003144398 A JP2003144398 A JP 2003144398A JP 2001346738 A JP2001346738 A JP 2001346738A JP 2001346738 A JP2001346738 A JP 2001346738A JP 2003144398 A JP2003144398 A JP 2003144398A
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JP2001346738A
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Kazuhiro Ide
和宏 井出
Daisuke Morikawa
大輔 森川
Manabu Hamamoto
学 浜元
Tadanobu Kitagawa
忠伸 北川
Nobuo Iwai
伸夫 岩井
Keisuke Shimizu
敬輔 清水
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩く巻いた時にも正確な測定を行うことがで
きるとともに不快感が生じることがない。 【解決手段】 少なくとも2本の動脈が存在する生体部
位への巻き付け用のバンドを備えるとともに該バンドの
内周側に配設されて膨張時に一つの動脈を圧迫する流体
袋を備えている生体情報計測装置において、流体袋の生
体部位と接触する内周側の位置ずれを防ぐ位置ずれ防止
手段を備える。流体袋が膨張した時にも位置ずれが生じ
ず、確実に動脈を圧迫することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血圧や脈波などの生
体情報を計測するのに適した生体情報計測装置、特に動
脈の圧迫用の流体袋を備えている生体情報計測装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カフ圧迫法を用いて血圧の測定を行う生
体情報計測装置では、動脈が完全に閉塞するまでポンプ
などでカフを加圧し、その後徐々に減圧しつつカフ圧に
重畳されている動脈の脈波信号を捉え、その信号レベル
の相対変化を基に最高、最低血圧を判定するが、この
時、圧迫する生体部位としては、上腕、手首、足首など
が用いられる。この中では手首において血圧を測定する
ものが家庭用に多く提供されている。
【0003】ここにおいて、手首には上腕動脈から分岐
した橈骨動脈と尺骨動脈と呼ばれる2本の太い動脈が走
行している。この2本の動脈を同時に阻血し、減圧中に
捉えた脈波信号から血圧を判定する場合、2本の動脈を
同時に阻血するのに大きなカフ圧が必要であることか
ら、使用者にとっては圧迫感がある。また一般に橈骨動
脈より尺骨動脈の方が手首表面から深い位置にあり、阻
血後のカフ減圧時に尺骨動脈の脈波信号が橈骨動脈の脈
波信号より先に出現することから血圧判定に誤差が生じ
やすい。
【0004】このために一方の動脈のみ(通常は橈骨動
脈のみ)を阻血して血圧を判定することが試みられてい
る(特願平11−166023号)。この場合、図15
に示すように、手首4への装着用のバンド2の内周側に
配設される動脈圧迫用の流体袋3は、手首4に対して橈
骨茎状突起部40a及び橈骨動脈42を圧迫するように
バンド2に取り付けられている。図中1は流体袋3の吸
排気用部材や血圧測定用のデバイスを内蔵した本体であ
る。バンド2は各一端が本体1に連結された一対のもの
21,22で構成され、両バンド21,22の他端部に
は相互に係着する面状ファスナー(図示せず)が取り付
けられている。また、図中40は橈骨、41は尺骨、4
3は尺骨動脈である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のも
のにおいては、流体袋3が図16に示すように、2枚の
シート材35,36の周縁を接合して袋状にしたもので
あったことから、バンド2を手首に緩く巻いてしまった
場合、流体袋3を膨張させた時、本体1が回転するとと
もに生体側のシート材36がバンド2側に引っ張られて
流体袋3と生体4との間に滑りが生じて、本来、生体
(手首4)に対して接触させておくべき範囲Aから流体
袋3が浮いてしまい、圧迫領域が狭くなって橈骨動脈4
2のへの圧力伝達が不十分となり、この結果、測定誤差
が大きくなる事態が生じる。バンド2をきつく巻けば、
このような事態は生じることがなくて、血圧、脈波情報
などを正しく測定することができるが、きつく巻くと被
測定者には不快感が生じてしまう。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは緩く巻いた時にも正
確な測定を行うことができるとともに不快感が生じるこ
とがない生体情報計測装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、少な
くとも2本の動脈が存在する生体部位への巻き付け用の
バンドを備えるとともに該バンドの内周側に配設されて
膨張時に一つの動脈を圧迫する流体袋を備えている生体
情報計測装置において、流体袋の生体部位と接触する内
周側の位置ずれを防ぐ位置ずれ防止手段を備えているこ
とに特徴を有している。
【0008】この時、流体袋の側面部に襠を設けて位置
ずれ防止手段とすることができる。また、この流体袋
は、その側面の外周側への膨張量を制限する膨張制限手
段を備えたものを好適に用いることができる。膨張制限
手段としては、流体袋の側面部の硬度を他の部分より硬
くしたり、流体袋の側面部に剛体枠を装着したり、流体
袋の内部において対向する側面部間を連結体で連結する
とよい。
【0009】流体袋を複数層で形成して位置ずれ防止手
段としてもよい。この場合、複数層のうち、生体接触側
の層の容積を他の層の容積より小さくしたり、生体接触
側の層を独立した内部空間を有するものとするとともに
該層の専用の流体流路を設けたり、生体接触側の層と他
の層との間に所要の周波数特性を有する緩衝材を配して
おくのが好ましい。
【0010】流体袋の生体接触面に滑り止めを設けて位
置ずれ防止手段としてもよく、あるいはバンドの内周側
に流体袋が位置する部分を動かす可動部をバンドに設け
て位置ずれ防止手段としてもよい。
【0011】前述の問題点は、流体袋の生体接触側面と
対抗する外面側が、端部においてバンドに固定された状
態において、膨張時に生体接触面が外側へ引っ張られ、
接触面において滑りが起こり、接触部分の位置ずれが発
生することに起因することから、上記の引っ張られる力
を流体袋の側壁に襠を設けて吸収したりすることで、ず
れが生じにくくなるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、図1は本発明に係る血圧測定のた
めの生体情報計測装置を示すもので、人体の手首部分に
装着される該生体情報計測装置は、前記従来例と同じ
く、手首4への装着用のバンド2の内周側に動脈圧迫用
の流体袋3を配するとともに、流体袋3の吸排気用部材
や血圧測定のための圧力測定デバイスを内蔵した本体1
をバンド2に連結したもので、バンド2は各一端が本体
1に連結されたバンド21,22で構成してあり、両バ
ンド21,22はその他端部に備えた面状ファスナー
(図示せず)などの係着によって手首4に装着される。
なお、バンド21にはこのバンド21が断面半円弧状の
形状を保つようにするための弾性を有するクリップ板を
取り付けているのであるが、ここでは省略している。
【0013】流体袋3は上記バンド2の内周のうち、そ
の膨張時に橈骨茎状突起部40a及び橈骨動脈42を圧
迫することになる位置に取り付けられているのである
が、ここにおける流体袋3は、図2に示すように、平板
状のシート材35と、一面が開口する箱形であって側面
部31が襠を構成しているシート材36とからなり、シ
ート材36の開口縁にシート材35の周縁を溶着等の手
段で接合したもので、シート材35の部分には上記本体
1内の吸排気用部材や圧力測定デバイスに接続されるこ
とになる接続口30を備えている。
【0014】側面部31に襠が設けられている上記流体
袋3を備えた生体情報計測装置を手首4に装着して流体
袋3を膨張させることで、橈骨動脈42を圧迫して阻血
する場合、流体袋3はその側面部31に襠を備えている
ことから、図1に示すように、バンド2が手首4回りに
少々回転するようなことがあっても、この回転によるず
れは流体袋3の側面部31によって吸収されてしまうも
のであり、流体袋3の生体との接触側(内周側)の部分
は手首4に対して当初の位置を保つものであり、位置ず
れが生じることはない。
【0015】なお、流体袋3は、たとえばポリウレタ
ン、シリコンなどの可撓性材料で作られた厚さ約0.2
mmのシート材35,36で構成しているが、ブロー成
形等によって形成したものであってもよい。側面部31
に襠を設けることで生じる弛みは、流体袋3を膨張させ
た時のバンド2と生体間の距離より大きくしておく。
【0016】また、図3(a)に示すように、手首4の軸
方向X両端の側面部31の肉厚を周方向Y両端の側面部
31の肉厚より薄くすると、流体袋3を膨張させた時、
軸方向Xに関して一層大きく膨らみ、圧迫位置ずれに対
する許容範囲が拡大される。図3(b)に示すように、周
方向Yの両端の側面部31の肉厚を軸方向Xの両端の側
面部31の肉厚より薄くすれば、周方向Yに関して膨ら
みが大きくなって、圧迫位置ずれに対する許容範囲が拡
大される。もちろん、周方向Y及び軸方向Xの各側面部
31の肉厚を流体袋3の外面側(バンド2側)の面の肉
厚及び人体との接触側の面の肉厚より薄いくしておけ
ば、両方向ともに膨らみが大きくなるために、位置ずれ
に対する許容範囲がより一層拡大される。
【0017】図4に他例を示す。ここでは流体袋3とし
てその側面部31が規則正しい襞を有するものとしてあ
る。このような構造であれば、加圧時の膨らみ方にもむ
らがなく、より効果的に生体を圧迫することができ、位
置ずれにも強くなる。
【0018】図5に示すように、側面部31をベローズ
形状となるようにしてもよい。この場合、側面部31の
谷部は他の部分に比べて変形しにくくなっていることか
ら、側面部31はその膨張時に側面方向への過度の膨張
が制限されることになり、このために圧迫部位に対する
圧迫をより効果的に行うことができる。
【0019】側面方向への過度の膨張を制限するには、
側面部31の硬度を他の部分より高くしてもよく、また
図6(a)に8に示すように側面部31の肉厚を他の部分
より厚くしたり、図6(b)に示すように、剛体枠5によ
って周囲を覆ったり、図6(c)に示すように、ベローズ
形状の流体袋3の側面部31の谷部の外周に剛体枠5を
嵌めたり、図6(d)に示すように、側面部31をハニカ
ム断面形状となるようにして加圧時にハニカム構造12
が変形して側面部31の強度を増加させるようにした
り、図6(e)に示すように側面部31にエンボス加工を
施すようにしてもよい。
【0020】この他、図7に示すように、流体袋3の内
部において、対向する側面部31の内面間を帯状の連結
体52で連結することで、側面方向への膨張制限を行う
ようにしてもよい。この時、図7(a)に示すように、周
方向の連結体52を用いたり、図7(b)に示すように軸
方向の連結体52を用いたり、図7(c)に示すように、
周方向と軸方向の連結体52を用いたりすることで、膨
張制限に方向性を持たせることができる。
【0021】流体袋3の側面部31を硬度が低い材質、
たとえば合成ゴムなどで構成することで、位置ずれに対
する許容範囲を拡大させるようにしてもよい。
【0022】図8に他の実施の形態の一例を示す。ここ
では流体袋3を3つの流体袋3a,3b,3cを積層し
たもので形成している。各流体袋3a,3b,3cの側
面部31が圧迫方向へ伸びることにより、圧迫部位への
膨張量を大きくとることができる上に、バンド2接触側
と生体接触側の独立性が高まるために、バンド2が回転
する際に生体接触面における圧迫位置ずれを軽減させる
ことができる。
【0023】また、このものにおいても、各流体袋3
a,3b,3cの側面部31の硬度を高くして側方への
膨張を制限するようにすれば、圧迫部位に対する圧迫力
が増加する。流体袋3の積層方向の面の硬度を側面部3
1の硬度より高くした時には、上方への膨張が制限され
ることで、圧迫部位に対する圧迫力が増加する。このた
めに圧迫不足が解消され、バンド21を手首にきつく巻
きつける必要がないものとなる。
【0024】各流体袋3a,3b,3cは流体袋3a,
3b間を連通させる連通孔38と流体袋3b,3c間を
連通させる連通孔38とによって内部空間が相互に連な
っているために、接続口30は最外層の流体袋3aに設
けておくだけでよい。なお、連通孔38,38は最外層
の流体袋3aに設けた接続口30の軸方向延長線上に配
置しておくのが好ましい。接続口30を介して送られて
きた流体が流体袋3a,3b,3c内をスムーズに伝わ
るために、流体袋3a,3b,3cがより均等に変形す
るため、圧迫効率が高くなる。連通孔38の径を接続口
30の径より大きくしている場合には、接続口30の軸
方向上に連通孔38が位置していなくても、流体が流体
袋3a,3b,3c内をスムーズに伝わる。
【0025】また、連通孔38は、図9(a)に示すよう
に、周方向Yの中央部における軸方向Xの長さWを周方
向Yの長さL及び両端での長さよりも短くしておくと、
加圧時において軸方向Xへの膨張が抑制されるため、圧
迫方向への膨張をより大きくすることができる。逆に図
9(b)に示すように、軸方向Xの中央部における周方向
Yの長さLを軸方向Xの長さW及び両端での長さよりも
短くしておくと、加圧時において周方向への膨張が抑制
されることになる。さらに図9(c)に示すように、連通
孔38を十字形で斜め方向の長さよりも周方向Y及び軸
方向Xの長さを短くしておけば、周方向Y及び軸方向X
の膨張が制限されることになる。
【0026】ところで、流体袋3a,3b,3cは接着
によって積層しておくのであるが、この接着に際して、
全面を接着するのではなく、中央部のみを図10(a)に
ハッチングで示した円形状の接着部39で接着すれば、
加圧時に側方へ向かう張力が均等になるために流体袋3
の歪を少なくすることができる。図10(b)に示すよう
に、対角状に位置する2対の接着部39で部分接着する
ようにすれば、接着が容易となる。
【0027】図11に示すように、生体接触側の圧迫用
流体袋3cを他の2つの流体袋3a,3bとは連通して
いない内部空間を有するものとして、本体1内の吸排気
部材10と接続口30とをつなぐ配管15とは別の配管
16で流体袋3cに流体を供給するようにしてもよい。
図11(b)に示すように、生体接触側の圧迫用流体袋3
cの信号検出能力をより高くすることができる。また、
生体接触側の流体袋3cとその外層である流体袋3bと
の間に振動を吸収する緩衝材5を設けることで、生体情
報の信号S/N比を一層向上させることができる。さら
に図には示していないが、流体袋3cの内容積を他の流
体袋3a,3bの各内容積よりも小さくしておくことに
よっても、S/N比を向上させることができる。
【0028】流体袋3bへの流体供給は、図12に示す
ように、吸排気部材10と流体袋3cとをつないでいる
配管16から分岐させた分岐管で行うようにしたり、あ
るいは図12(b)に示すように、上記配管15,16と
は異なる独自配管17で行うようにしてもよい。この場
合は、各流体袋3a,3b,3cを全て独立した内部空
間を持つものとしておく。生体部位への圧迫が不足の場
合には全ての流体袋3a,3b,3cに流体を送り、圧
迫が過剰な場合には、いくつかの流体袋への流体の供給
を止めるなどの調節が可能となる。
【0029】ここで、流体袋3を2層ではなく3層で構
成しているのは、バンド2側の流体袋3aと生体接触側
の流体袋3cとの独立性を中間層としての流体袋3bの
存在で高めて、バンド2の回転の際に生体接触面への流
体袋3cの密着性を確保するためであり、4層以上で流
体袋3を構成してもよい。もっとも、装着性やコストの
面からは3層であることが最も望ましい。
【0030】図13に別の実施形態の一例を示す。ここ
では流体袋3(側面部31に襠を有しているものが好ま
しい)の生体接触側の面に粘着性を有する滑り止め材6
を取り付けておくことで位置ずれの防止を行っている。
この滑り止め材6は、流体袋3の加圧時における最大圧
力の生体周方向、あるいは軸方向の力成分以上の静摩擦
係数を有する材料からなるものが望ましい。
【0031】図14にさらに別の実施の形態の一例を示
す。ここではバンド2におけるバンド22の端部に、内
周側に流体袋3が配されているバンド21の端末を引っ
張り方向においてスライド自在であり且つ逆方向には係
止を行うラチェット型の係止部材25を設けている。バ
ンド21の端部を係止部材25に係止させることで手首
4に装着した後、流体袋3を加圧させた時、膨張した流
体袋3のためにバンド21が手首回りに図中時計回り方
向に回転した時、係止部材25に対してバンド21の端
部を引っ張ることでバンド21を逆方向に動かして流体
袋3の位置ずれを直すのである。バンド21の端部は手
動で引っ張るほか、モータなどの動力を利用して引っ張
るようにしてもよい。
【0032】以上の説明では、手首に装着するタイプの
ものを示したが、このほか、首、足首、大腿部、指など
の少なくとも2本の動脈が存在する部位に装着して使用
するものであれば、本発明はいずれにも適用することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも2本
の動脈が存在する生体部位への巻き付け用のバンドを備
えるとともに該バンドの内周側に配設されて膨張時に一
つの動脈を圧迫する流体袋を備えている生体情報計測装
置において、流体袋の生体部位と接触する内周側の位置
ずれを防ぐ位置ずれ防止手段を備えているものであり、
2本の動脈のうちの1本の動脈で生体情報を捉えるため
に人体への圧迫が少ないものであり、しかもバンドをき
つく締め付けなくても流体袋は的確に一つの動脈を圧迫
するために、長時間の計測に対しても鬱血によるしびれ
がなくなる上にに正確な生体情報信号を検出することが
できる。
【0034】この時、流体袋の側面部に襠を設けて位置
ずれ防止手段とするのが簡便であり、また、この流体袋
には、その側面の外周側への膨張量を制限する膨張制限
手段を設けておくと、締め付け力が逃げたりすることが
なく、圧迫力を確実に動脈に加えることができる。
【0035】流体袋を複数層で形成して位置ずれ防止手
段としてもよく、この場合にも確実に動脈を圧迫するこ
とができる。この時、複数層のうち、生体接触側の層の
容積を他の層の容積より小さくしたり、生体接触側の層
を独立した内部空間を有するものとするとともに該層の
専用の流体流路を設けたり、生体接触側の層と他の層と
の間に所要の周波数特性を有する緩衝材を配しておく
と、生体情報信号をより的確に捕捉することができる。
【0036】流体袋の生体接触面に滑り止めを設けて位
置ずれ防止手段としてもよい。きわめて簡便に位置ずれ
を防ぐことができる。
【0037】また、バンドの内周側に流体袋が位置する
部分を動かす可動部をバンドに設けて位置ずれ防止手段
としても、流体袋の位置ずれを防いで確実な生体情報信
号捕捉を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の断面図である。
【図2】(a)(b)は同上の流体袋の斜視図と断面図であ
る。
【図3】(a)(b)は夫々同上の流体袋の展開断面図であ
る。
【図4】(a)(b)は他例の流体袋の斜視図と断面図であ
る。
【図5】(a)(b)は更に他例の流体袋の斜視図と断面図で
ある。
【図6】(a)〜(e)は夫々別の例の流体袋の断面図であ
る。
【図7】(a)(b)(c)は夫々異なる例の流体袋の斜視図で
ある。
【図8】(a)(b)は他の実施の形態の一例における流体袋
の斜視図と断面図である。
【図9】(a)(b)(c)は夫々連通孔の形状例を示す流体袋
の展開断面図である。
【図10】(a)(b)は接着部の形状例を示す流体袋の斜視
図である。
【図11】(a)(b)は配管例を示す流体袋の斜視図であ
る。
【図12】(a)(b)は他の配管例を示す流体袋の斜視図で
ある。
【図13】別の実施の形態の一例の斜視図である。
【図14】さらに別の実施の形態の一例の側面図であ
る。
【図15】(a)(b)は従来例の加圧前と加圧後の側面図で
ある。
【図16】(a)(b)は同上の流体袋の斜視図と断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 バンド 3 流体袋 31 側面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜元 学 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 北川 忠伸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岩井 伸夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 清水 敬輔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA08 AB02 AC03 AD01 AD15 AD25 FF08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本の動脈が存在する生体部
    位への巻き付け用のバンドを備えるとともに該バンドの
    内周側に配設されて膨張時に一つの動脈を圧迫する流体
    袋を備えている生体情報計測装置において、流体袋の生
    体部位と接触する内周側の位置ずれを防ぐ位置ずれ防止
    手段を備えていることを特徴とする生体情報計測装置。
  2. 【請求項2】 流体袋の側面部に襠を設けて位置ずれ防
    止手段としていることを特徴とする請求項1記載の生体
    情報計測装置。
  3. 【請求項3】 流体袋はその側面の外周側への膨張量を
    制限する膨張制限手段を備えていることを特徴とする請
    求項2記載の生体情報計測装置。
  4. 【請求項4】 流体袋の側面部の硬度を他の部分より硬
    くして膨張制限手段としていることを特徴とする請求項
    3記載の生体情報計測装置。
  5. 【請求項5】 流体袋の側面部に装着した剛体枠を膨張
    制限手段としていることを特徴とする請求項3記載の生
    体情報計測装置。
  6. 【請求項6】 流体袋の内部において対向する側面部間
    を連結体で連結して膨張制限手段としていることを特徴
    とする請求項3記載の生体情報計測装置。
  7. 【請求項7】 流体袋を複数層で形成して位置ずれ防止
    手段としていることを特徴とする請求項1記載の生体情
    報計測装置。
  8. 【請求項8】 複数層のうち、生体接触側の層の容積を
    他の層の容積より小さくしていることを特徴とする請求
    項7記載の生体情報計測装置。
  9. 【請求項9】 複数層のうち、生体接触側の層を独立し
    た内部空間を有するものとするとともに該層の専用の流
    体流路を設けていることを特徴とする請求項7または8
    記載の生体情報計測装置。
  10. 【請求項10】 複数層のうち、生体接触側の層と他の
    層との間に所要の周波数特性を有する緩衝材を配してい
    ることを特徴とする請求項7〜9のいずれかの項に記載
    の生体情報計測装置。
  11. 【請求項11】 流体袋の生体接触面に滑り止めを設け
    て位置ずれ防止手段としていることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかの項に記載の生体情報計測装置。
  12. 【請求項12】 バンドの内周側に流体袋が位置する部
    分を動かす可動部をバンドに設けて位置ずれ防止手段と
    していることを特徴とする請求項1記載の生体情報計測
    装置。
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