JP4304429B2 - 血圧計のカフ帯及びそれを用いた血圧計 - Google Patents

血圧計のカフ帯及びそれを用いた血圧計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血圧や脈波などの生体情報を計測する血圧計における動脈圧迫用空気袋を備えたカフ帯及びそれを用いた血圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カフ圧迫法を用いて血圧の測定を行う血圧計では、動脈が完全に閉塞するまで加圧手段(ポンプ)などでカフ帯を加圧し、加圧しながらカフ圧に重畳されている動脈の脈波信号を捉える方法や所定量まで加圧後、徐々に減圧しつつ脈波信号を捉える方法があり、いずれもその脈波信号レベルの相対変化を基に最高、最低血圧を判定するが、このとき圧迫する生体部位としては、上腕、手首、足首などが用いられる。
【0003】
これらに用いられているカフ帯の空気袋の多くは1層、または多層で構成されているものの、圧迫と計測が同じ空気袋で行われるため、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズによる影響を受けやすく、また脈波信号がカフ帯に吸収されて信号レベルが小さくなり、正確な血圧測定が難しいという欠点がある。
【0004】
そこで、圧迫用空気袋と計測用空気袋に分離したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−79101号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、圧迫が均一に行われないために計測用空気袋をカフ帯中央に配置しなければならないという点や、また給排用や圧力センサの接続のための配管が複雑になって、ノイズがのりやすく正確な血圧測定が難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、圧迫を均一に行うことができ、ノイズがのりにくくて、高精度の測定が実現できるカフ帯及びそれを用いた血圧計を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも主要な2本以上の動脈が存在する部位に巻装して、動脈を圧迫して血圧測定を行う血圧計のカフ帯において、
圧縮空気を給排する給排気接続口を有する上層の圧迫用空気袋と、この圧迫用空気袋と連通部で連通されるとともに、圧力センサと接続されるセンサ接続口を有して、動脈の脈波を検出する下層の計測用空気袋とが積層状態で設けられ、この下層の計測用空気袋のセンサ接続口は、上層の圧迫用空気袋に形成されたセンサ接続用開口部に触れないように遊嵌して、上記給排気接続口と同一方向に突出するように配設されていることを特徴とする血圧計のカフ帯を提供するものである。
【0009】
上記圧迫用空気袋は蛇腹状に構成することができる。
【0010】
上記計測用空気袋と同じ層に、上層の圧迫用空気袋に連通する圧迫補助用空気袋が設けられている構成とすることが好ましい。
【0011】
上記下層の計測用空気袋は、カフ帯の長手方向中央部から左右いずれか一方に配設されるとともに、他方に上記圧迫補助用空気袋が配置されている構成とすることが好ましい。
【0012】
上記計測用空気袋は、上記圧迫補助用空気袋よりも生体接触面積が小さく設定されて、カフ帯の幅方向中央部に配設されている構成とすることが好ましい。
【0013】
上記圧迫用空気袋が複数積層状態で設けられて、この圧迫用空気袋と圧迫用空気袋との連通部は、流路抵抗が高く設定されている構成とすることが好ましい。
【0014】
上記圧迫用空気袋と上記計測用空気袋との連通部は、流路抵抗が高く設定されている構成とすることが好ましい。
【0015】
少なくとも1つ以上の圧迫用空気袋は、カフ帯の長手方向中央部に流路が形成され、この流路の流路抵抗が高く設定されている構成とすることが好ましい。
【0016】
上記流路抵抗が高く設定されている部位は、所定の空気容量を持った空気室に接続されている構成とすることが好ましい。
【0017】
上記流路抵抗は、上記給排気接続口から計測用空気袋に近設されるものほど高くなるように設定されている構成とすることが好ましい。
【0018】
上記流路抵抗は、空気袋の溶着パターンによって構成されている構成とすることが好ましい。
【0019】
上記空気袋の溶着によって構成された流路抵抗内に、所定の大きさの凹凸部が形成されている構成とすることが好ましい。
【0020】
上記圧迫補助用空気袋と上記計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている構成とすることが好ましい
【0021】
上記計測用空気袋の血流上流側と下流側とに、振動遮断手段が設けられている構成とすることが好ましい。
【0022】
上層の圧迫用空気袋と下層の計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている構成とすることが好ましい。
【0023】
上記圧迫用空気袋と上記計測用空気袋とを連通する連通部と、センサ接続口とは、計測用空気袋の長手方向の両端近傍に配設されている構成とすることが好ましい。
【0024】
積層された圧迫用空気袋同士または圧迫用空気袋と圧迫補助用空気袋を連通する連通部と、圧迫用空気袋と計測用空気袋とを連通する連通部とは、カフ帯の長手方向の両端近傍に配設されている構成とすることが好ましい。
【0025】
上記計測用空気袋のセンサ接続口または/および圧迫用空気袋の給排接続口は、接続方向に伸縮性のある素材が使用されている構成とすることが好ましい。
【0026】
上記計測用空気袋のセンサ接続口は、接続方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている構成とすることが好ましい。
【0027】
上記圧迫用空気袋の上に、膨張抑制手段が設けられている構成とすることが好ましい。
【0028】
上記計測用空気袋と上記圧迫用空気袋とが連通する連通部に、空気遮断弁が設けられている構成とすることが好ましい。
【0029】
上記空気遮断弁で遮断された計測用空気袋内に、非圧縮性の流体が充填されている構成とすることが好ましい。
【0030】
上記圧迫用空気袋のセンサ接続用開口の開口縁部に、所定幅の空気閉止域が形成されている構成とすることが好ましい。
【0031】
上記空気閉止域に対応する圧迫用空気袋と計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている構成とすることが好ましい。
【0032】
上記計測用空気袋の素材は、圧迫用空気袋の素材よりも伸縮性のある素材が使用されている構成とすることが好ましい。
【0033】
上記計測用空気袋は、生体周方向において生体周長の略半分の領域を包含する長さに設定されている構成とすることが好ましい。
【0034】
上記給排気接続口の近傍にダストフィルタが設けられている構成とすることが好ましい。
【0035】
上記計測用空気袋と圧迫用空気袋とは、それぞれ排気手段に接続されている構成とすることが好ましい。
【0036】
上記各空気袋を保持する外布を有するカフ帯において、上記計測用空気袋に相対する外布部分に、予め所定量の弛みが持たせられている構成とすることが好ましい。
【0037】
血圧計は上記カフ帯を用いた構成とすることが好ましい。
【0038】
上記血圧計の本体は、カフ帯に着脱可能に取付けられているとともに、この血圧計本体は、180度反転させてカフ帯に取付け可能となっている構成とすることが好ましい。
【0039】
上記血圧計本体の表示部は、180度回転可能に取付けられている構成とすることが好ましい。
【0040】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、下層の計測用空気袋のセンサ接続口は、上層の圧迫用空気袋のセンサ接続用開口部に触れないように遊嵌して、給排気接続口と同一方向に突出するように配設しているから、センサ接続口を血圧計本体に最短距離で接続できるので、計測用空気袋で捉えた脈波信号にノイズが乗りにくくなって、高精度の測定が実現できるようになる。
【0041】
請求項2であれば、蛇腹状の圧迫用空気袋が曲がりやすくなるので、計測用空気袋を生体の曲面に沿って均一に圧迫することが可能となる。
【0042】
請求項3であれば、計測用空気袋と圧迫補助用空気袋とを同じ層に設けることで、計測用空気袋は、上層の圧迫用空気袋よりも小さい形状となるから、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を避けることができる。また、圧迫補助用空気袋は、圧迫用空気袋で計測用空気袋が均一に加圧されることを保証する。この計測用空気袋と圧迫補助用空気袋とを、カフ帯の長手方向の左右に配置すれば、2本の主要な動脈の内のいずれか一方の脈波信号のみを捉えることが可能になるため、精度の高い血圧測定ができる。しかも、手首で計測する場合には、手首の上部中央にある腱部分を避けることも可能になるので、効果的に動脈を圧迫して阻血することができる。また、計測用空気袋をカフ帯の幅方向の中央部となるように配置すれば、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を効果的に避けることができる。
【0043】
請求項4であれば、2本の主要な動脈の内のいずれか一方の脈波信号のみを確実に捉えることができるため、より精度の高い血圧測定ができる。しかも、手首で計測する場合、手首の上部中央にある腱部分を確実に避けることができるので、より効果的に動脈を圧迫して阻血することができる。
【0044】
請求項5であれば、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響をより効果的に避けることができる。
【0045】
請求項6であれば、圧縮空気を供給する加圧手段(ポンプ)の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。流路抵抗を高く設定する手段として、通気性のスポンジ状抵抗材料を連通部に設ければ、給排気の際に各空気袋内にチリ・ホコリ等のダストの侵入を防ぐことができるので、圧力センサの検出精度を維持することができる。なお、流路抵抗を高く設定する手段として、細管状の流路抵抗等でも良い。
【0046】
請求項7であれば、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。
【0047】
請求項8であれば、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。また、カフ帯の長手方向中央部の流路の流路抵抗を高く設定したから、手首で計測する場合、手首の上部中央の腱の部分であたるので、流路抵抗を高くしたことによる圧迫不足は無い。
【0048】
請求項9であれば、空気室はローパスフィルターのような機能を持つことになるので、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分をカットすることができる。なお、1次のローパスフィルターではなく、2次のローパスフィルターとすると、より効果的にノイズ成分をカットでき、2次の場合には、時定数を等しくすると、より効果的にノイズ成分をカットすることができる。
【0049】
請求項10であれば、フィルター効果がより高まって、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分をより効果的にカットすることができる。
【0050】
請求項11であれば、流路抵抗部分の溶着代を増減することで、流路抵抗を簡単に調整することが可能になる。また、製造時に、空気袋の外周の溶着と同時に行えるので、製造コストが安くなる。さらに、流路抵抗をカフ帯の長手方向中央部に形成すると、手首で計測する場合、手首の上部中央にある腱の部分にあたるので、流路を形成したことによる圧迫不足は無い。
【0051】
請求項12であれば、溶着した狭い流路が密着して空気の流れが阻害されることを防止することができる。
【0052】
請求項13であれば、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分が圧迫補助用空気袋から計測用空気袋に伝わるのを防止することができる。また、圧迫補助用空気袋と計測用空気袋とが膨張していく際に干渉して振動が発生するのを防止することができる。
【0053】
請求項14であれば、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を効果的に避けることができる。
【0054】
請求項15であれば、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分が圧迫用空気袋から計測用空気袋に伝わるのを防止することができる。また、圧迫用空気袋と計測用空気袋とが膨張していく際に干渉して振動が発生するのを防止することができる。
【0055】
請求項16であれば、連通部とセンサ接続口の配設間隔が離れることにより、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分や各層の空気袋が膨張する際に干渉して発生する振動等が減衰できるようになる。
【0056】
請求項17であれば、各連通部の配設間隔を離すことにより、加圧手段の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分や各層の空気袋が膨張する際に干渉して発生する振動等が減衰できるようになる。
【0057】
請求項18であれば、センサ接続口または給排接続口は、人体接触面の反対側に血圧計本体を備えて、圧力センサと最短距離で接続されているような場合、各空気袋に圧縮空気が充填されることにより膨張して嵩が増加したときに、センサ接続口や給排接続口が血圧計本体側の接続口から抜けて空気が漏れるのを防止することができる。
【0058】
請求項19であれば、請求項18と同様の作用効果を奏することができる。
【0059】
請求項20であれば、膨張抑制手段で、各空気袋が膨張しても嵩が増加しないように抑制できるので、センサ接続口が圧力センサから抜けて空気が漏れるのを防止することができる。
【0060】
請求項21であれば、計測用空気袋と圧迫用空気袋との連通部を空気遮断弁で遮断することにより、圧迫用空気袋から計測用空気袋に空気を伝わるノイズ成分を遮断することができる。
【0061】
請求項22であれば、計測用空気袋内に非圧縮性の流体を充填することにより、計測用空気袋で捉えた脈波信号を高精度で圧力センサに伝えることができる。
【0062】
請求項23であれば、圧迫用空気袋が膨張したときのセンサ接続口の根元部分に伝わるストレスが低減されて、より精度の高い脈波信号を捉えることができる。
【0063】
請求項24であれば、圧迫用空気袋からセンサ接続口に伝わるノイズ成分が低減されて、より精度の高い脈波信号を捉えることができる。
【0064】
請求項25であれば、計測用空気袋が膨張した際に、生体の湾曲面に沿いやすくなるので、生体の湾曲面を均一に圧迫することができる。
【0065】
請求項26であれば、動脈を確実に圧迫して確実に動脈の脈波信号を捉えることができるとともに、カフ帯の巻き付け位置に多少のバラツキがあっても、確実に動脈の脈波信号を捉えることができる。
【0066】
請求項27であれば、給排気の際に各空気袋内にチリ・ホコリ等のダストの侵入を防ぐことができるので、圧力センサの検出精度を維持することができる。
【0067】
請求項28であれば、計測用空気袋と圧迫用空気袋とは積層構造となっていることから、それぞれの空気袋を排気手段に接続することにより、血圧測定終了後の各空気袋からの排気を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0068】
請求項29であれば、撓みによって外布が各空気袋の膨張を阻害しなくなるので、積層層構造の空気袋であっても、均一に動脈を圧迫できるようになる。なお、外布がストレッチ素材であれば、より効果的である。
【0069】
請求項30であれば、カフ帯によって、血圧計で高精度の測定が実現できるようになる。
【0070】
請求項31であれば、計測用空気袋を左側に配設した場合、左手首に巻装すれば、2本の主要な動脈のとう骨動脈と尺骨動脈のうち、比較的浅く脈波信号の捉えやすいとう骨動脈の脈波信号を捉えることになる。しかし、右手首に左手首と同方向から巻装した場合には、比較的深い尺動脈の信号を捉えることになり、精度が悪くなるおそれがある。そこで、計測用空気袋を右手首のとう骨動脈の上に配置すると、血圧計本体や表示部が逆さまになって、操作性が悪くなり、表示部の文字が読み取りずらくなる。このため、血圧計本体を180度反転して取付け可能として、操作性を良くし、表示部の文字が読み取りやすくなる。
【0071】
請求項32であれば、表示部を180度回転させることで、表示部の文字が読み取りやすくなる。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
図1は、第1実施形態の血圧計1のカフ帯2Aと血圧計本体3とを模式的に示したものであり、(a)はカフ帯2Aの側面図と血圧計本体3のシステム構成図、(b)はカフ帯2Aの平面図、(c)はカフ帯2Aの側面断面図である。
【0074】
上記カフ帯2Aは、手首や上腕部のような生体4(図18参照)の少なくとも主要な2本以上の動脈(とう骨動脈と尺骨動脈)が存在する部位に、外布5(図18参照)を用いて巻装して、動脈を圧迫することにより血圧測定を行うものである。
【0075】
上記カフ帯2Aは、上層の圧迫用空気袋6A,6Bと下層の計測用空気袋7とが積層状態で設けられている。上層の圧迫用空気袋6A,6Bを2層構造としたのは、計測用空気袋7の圧迫を均一に行うためである。なお、圧迫用空気袋6A,6Bはいずれか1層であっても良い。
【0076】
上記各空気袋6A,6B,7は、伸縮性と気密性に優れたゴム等の素材で密閉袋状に形成されている。
【0077】
上記各空気袋6A,6B,7は、カフ帯2Aの長手方向中央部Cより一側〔図1(c)では右側〕で、連通部8a,8bにより上下方向に連通されていて、上側の圧迫用空気袋6Aの上部には、給排気接続口9が上方に突出して設けられ、この給排気接続口9は、血圧計本体3の加圧手段(ポンプ)13と排気手段14の接続口15に接続されて、圧縮空気が給排されるようになる。
【0078】
上記上下の圧迫用空気袋6A,6Bのカフ帯2Aの長手方向中央部Cより他側〔図1(c)では左側〕には、中空であるセンサ接続用開口部10a,10bが形成されている。
【0079】
このセンサ接続用開口部10a,10bに対応する計測用空気袋7の上部には、各センサ接続用開口部10a,10bに触れないように遊嵌して、上記給排気接続口9と同一方向(上方)に突出するセンサ接続口11が設けられ、このセンサ接続口11は、血圧計本体3の圧力センサ(圧力検出手段)12の接続口19に接続されて、計測用空気袋7で捉えられた脈波信号が電気信号に変換されるようになる。
【0080】
上記血圧計本体3には、制御演算回路16が設けられ、この制御演算回路16は、上記加圧手段13と排気手段14との圧縮空気の給排タイミングを制御するとともに、圧力センサ12で変換された脈波信号の電気信号を血圧値等に演算処理するようになる。
【0081】
この演算処理された血圧値等は表示手段17で表示されるとともに、記憶手段18で記憶されるようになる。
【0082】
上記血圧計1を使用するには、先ず、外布5を用いてカフ帯2Aを生体4の手首等に巻装して、スイッチをオンすると、加圧手段13から圧縮空気が給排気接続口9に供給され、各連通部8a,8bを介して各空気袋6A,6B,7に供給されて〔図1(c)の矢印参照〕、各空気袋6A,6B,7が膨張するようになる。
【0083】
そして、圧迫用空気袋6A,6Bで圧迫された計測用空気袋7で動脈を圧迫して阻血しながら、計測用空気袋7で捉えられた脈波信号がセンサ接続口11を介して圧力センサ12に伝えられ、この圧力センサ12で変換された電気信号が制御演算回路16で演算処理されて、表示手段16で血圧値等が表示されるようになる。
【0084】
上記血圧計1のカフ帯2Aにおいては、下層の計測用空気袋7のセンサ接続口11を、上層の圧迫用空気袋6A,6Bの中空のセンサ接続用開口部10a,10bに触れないように遊嵌させて、給排気接続口9と同一方向に突出するように配設している。
【0085】
これにより、センサ接続口11が血圧計本体3の圧力センサ12の接続口19に最短距離で接続できるようになるので、計測用空気袋7で捉えられた脈波信号にノイズが乗りにくくなって、高精度の測定が実現できるようになる。
【0086】
図2は、第2実施形態のカフ帯2Bであり、(a)は側面図、(b)は側面断面図である。このカフ帯2Bの圧迫用空気袋6´は、1層として、上下方向に伸縮可能な蛇腹状に構成されている。
【0087】
上記カフ帯2Bであれば、蛇腹状の圧迫用空気袋6´は、長手方向に曲がりやすくなるので、計測用空気袋7を生体4の手首等の曲面に沿って均一に圧迫することが可能となる。
【0088】
図3は、第3実施形態のカフ帯2Cであり、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は側面断面図である。
【0089】
このカフ帯2Cの計測用空気袋7は、第1実施形態のカフ帯2Aの計測用空気袋7と比較して、長手方向が約半分に短く設定されて、カフ帯2の長手方向中央部Cの左側(右側でも可)に配設されるとともに、この右側(左側でも可)には圧迫補助用空気袋6Cが配置されている。つまり、計測用空気袋7と同じ層に、圧迫補助用空気袋6Cが配置されて、下側の圧迫用空気袋6Bに連通部8bで連通されている。また、計測用空気袋7は、下側の圧迫用空気袋6Bに連通部8cで連通されている。
【0090】
上記計測用空気袋7は、上記圧迫補助用空気袋6Cよりも幅方向Wが狭く形成されて生体接触面積が小さくなるように設定されて、カフ帯2Cの幅方向中央部に配設されている。
【0091】
上記カフ帯2Cであれば、計測用空気袋7と圧迫補助用空気袋6Cとを同じ層に設けることで、計測用空気袋7は、上層の圧迫用空気袋6A,6Bよりも小さい形状となるから、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を避けることができる。また、圧迫補助用空気袋6Cは、圧迫用空気袋6A,6Bで計測用空気袋7が均一に加圧されることを保証するようになる。
【0092】
この計測用空気袋7と圧迫補助用空気袋6Cとは、カフ帯2Cの長手方向の左右に配置しているから、2本の主要な動脈の内のいずれか一方の脈波信号のみを確実に捉えることができるため、より精度の高い血圧測定ができる。しかも、生体4の手首で計測する場合には、手首の上部中央にある腱部分を確実に避けることができるので、より効果的に動脈を圧迫して阻血することができる。なお、基本的には、計測用空気袋7と同じ層に圧迫補助用空気袋6Cが設けられていれば良く、必ずしも長手方向の左右に配置する必要は無い。
【0093】
また、計測用空気袋7をカフ帯2Cの幅方向Wの中央部Cとなるように配置すれば、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を効果的に避けることができる。
【0094】
さらに、上記計測用空気袋7は、圧迫補助用空気袋6Cよりも幅方向が狭く形成されて生体接触面積が小さくなるように設定されて、カフ帯2Cの幅方向Wの中央部となるように配設しているから、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響をより効果的に避けることができる。
【0095】
図4は、第4実施形態のカフ帯2Dであり、(a)は第1例の側面断面図、(b)は第2例の側面断面図ある。
【0096】
上記圧迫用空気袋6A,6Bが上側と下側の積層状態で設けられているタイプであれば、図4(a)のように、上側の圧迫用空気袋6Aと下側の圧迫用空気袋6Bとの連通部8aに抵抗部材23を設けて、流路抵抗を高く設定している。
【0097】
このカフ帯2Dであれば、上側の圧迫用空気袋6Aと下側の圧迫用空気袋6Bとの連通部8aの流路抵抗が高くなるから、圧縮空気を供給する加圧手段(ポンプ)13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋7でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。なお、連通部8bに抵抗部材23を設けても良く、さらに両連通部8a,8bに抵抗部材23を設けても良い。
【0098】
また、抵抗部材23として、通気性のスポンジ状材料を用いれば、給排気の際に各空気袋6A,6B,7内にチリ・ホコリ等のダストの侵入を防ぐことができるので、圧力センサ12の検出精度を維持することができる。なお、抵抗部材23として、細管状の流路抵抗等でも良い。
【0099】
一方、図4(b)のように、下側の圧迫用空気袋6Bと計測用空気袋7との連通部8cに抵抗部材23を設けて、流路抵抗を高く設定している。
【0100】
このカフ帯2Dであれば、下側の圧迫用空気袋6Bと計測用空気袋7との連通部8cの流路抵抗を高くなるから、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋7でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。
【0101】
図5は、第5実施形態のカフ帯2Eであり、(a)は側面断面図、(b)は第1例の抵抗部材23の拡大断面図、(c)は第2例の抵抗部材23の拡大断面図ある。
【0102】
第1例では、上記下側の圧迫用空気袋6Bの中は、カフ帯2Eの長手方向中央部Cにおいて、通気性のある抵抗部材23で仕切って、流路抵抗を高く設定している。なお、上側の圧迫用空気袋6Aにも同様の抵抗部材23を設けても良い。この抵抗部材23としては、通気性のある発泡材が適当である。
【0103】
第2例では、上記下側の圧迫用空気袋6Bの中を厚み方向に絞り込んで、流路6cを狭くすることにより、この流路6cを抵抗部材23として、流路抵抗を高く設定している。
【0104】
このカフ帯2Eであれば、抵抗部材23で流路抵抗が高くなるから、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズが減衰するために、計測用空気袋7でノイズの少ない高精度の脈波信号を捉えることができる。
【0105】
また、カフ帯2Eの長手方向中央部Cに抵抗部材23を設けたから、手首で計測する場合、手首の上部中央の腱の部分であたるので、流路抵抗を高くしたことによる圧迫不足は無い。
【0106】
第4実施形態のカフ帯2Dと第5実施形態のカフ帯2Eにおいて、流路抵抗が高く設定されている部位は、それぞれ所定の空気容量を持った空気室に接続されていることになるから、この空気室はローパスフィルターのような機能を持つことになるので、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分をカットすることができる。
【0107】
このローパスフィルターは、図6に示すようなCR時定数回路に置き換えることができる。このCRの時定数回路で考えてみると、1次のローパスフィルターC1,R1だけでなく、2次のローパスフィルターC1,R1とC2,R2とすると、より効果的にノイズ成分をカットでき、この2次の場合には、時定数C1,R1とC2,R2を等しく設定すると、より効果的にノイズ成分をカットすることができる。
【0108】
第4実施形態のカフ帯2Dと第5実施形態のカフ帯2Eにおいて、流路抵抗が高く設定されている部位を適当に組み合わせて用いることができ、この場合には、流路抵抗は、上記給排気接続口9から計測用空気袋7に近設されるものほど高くなるように設定することができる。
【0109】
このようにすれば、フィルター効果がより高まって、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分をより効果的にカットすることができる。
【0110】
上記流路抵抗を高く設定する手段として、例えば図7に示すように、上層の圧迫用空気袋6A,6Bを、それぞれ上下2枚のゴムシートで密閉袋状に形成して製造する際には、各空気袋6A,6Bの外周とセンサ接続用開口部10a,10bの内周とをそれぞれ溶着aをする。
【0111】
このとき、カフ帯2Eの長手方向中央部Cにおいて、各空気袋6A,6Bの中を、長手方向に所定の間隔で幅方向に交互に延在するように溶着bをすることにより、この溶着bのパターンによって、流路抵抗を持った千鳥状の流路6aが形成されるようになる。
【0112】
このようにすれば、流路抵抗となる流路6aの部分の溶着代を増減することで、流路抵抗を簡単に調整することが可能になる。また、製造時に、空気袋6A,6Bの外周の溶着aと同時に行えるので、製造コストが安くなる。さらに、流路抵抗となる流路6aをカフ帯2Eの長手方向中央部Cに設けたから、生体4の手首で計測する場合、手首の上部中央にある腱の部分にあたるので、流路6aを形成したことによる圧迫不足は無い。
【0113】
図8に示すように、上記空気袋6A,6Bの溶着によって構成された流路抵抗となる流路6aに対応する各空気袋6A,6Bの上下面に多数の凹凸部6bを形成すると、溶着した狭い流路6aが密着して空気の流れが阻害されることを防止することができる。
【0114】
図9は、第6実施形態のカフ帯2Fの第1例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【0115】
上記圧迫補助用空気袋6Cと上記計測用空気袋7との間に、振動遮断手段27を設けている(ハッチング参照)。この振動遮断手段27は、流体や固体成分(例えば、ゲルシート材等)で構成されて、高周波成分の振動を遮断するものが好ましい。
【0116】
このようにすれば、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分が圧迫補助用空気袋6Cから計測用空気袋7に伝わるのを防止することができる。また、圧迫補助用空気袋6Cと計測用空気袋7とが膨張していく際に干渉して振動が発生するのを防止することができる。
【0117】
図10は、第6実施形態のカフ帯2Fの第2例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【0118】
上記計測用空気袋7の血流上流側と下流側とに、振動遮断手段27を設けている(ハッチング参照)。
【0119】
このようにすれば、阻血した際の動脈上流と下流の脈波信号の影響を効果的に避けることができる。
【0120】
図11は、第6実施形態のカフ帯2Fの第3例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【0121】
上層の下側の圧迫用空気袋6Bと下層の計測用空気袋7との間に、振動遮断手段27を設けている(ハッチング参照)。
【0122】
このようにすれば、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分が圧迫用空気袋6Bから計測用空気袋7に伝わるのを防止することができる。また、圧迫用空気袋6Bと計測用空気袋7とが膨張していく際に干渉して振動が発生するのを防止することができる。
【0123】
図12は、第7実施形態のカフ帯2Gの側面図である。
【0124】
上記下側の圧迫用空気袋6Bと上記計測用空気袋7とを連通する連通部8cと、センサ接続口9とは、配置間隔L1を隔てて、計測用空気袋7の長手方向の両端近傍に配設している。
【0125】
このように、連通部8cとセンサ接続口11の配設間隔L1が離れることにより、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分や各層の空気袋6A,6B,6C,7が膨張する際に干渉して発生する振動等が減衰できるようになる。
【0126】
また、図12に示すように、積層された圧迫用空気袋同士6A,6Bまたは圧迫用空気袋6Bと圧迫補助用空気袋6Cを連通する連通部8a,8bと、圧迫用空気袋6Bと計測用空気袋7とを連通する連通部8cとは、配置間隔L2を隔てて、カフ帯2Fの長手方向の両端近傍に配設している。
【0127】
このように、各連通部8a,8bと8cの配設間隔L2が離れることにより、加圧手段13の駆動に伴う脈動が原因となるノイズ成分や各層の空気袋6A,6B,6C,7が膨張する際に干渉して発生する振動等が減衰できるようになる。
【0128】
上記各カフ帯2A〜2Gにおいて、図13(a)に示すように、上記計測用空気袋7のセンサ接続口11と上側の圧迫用空気袋6Aの給排接続口9は、接続方向に伸縮性のある素材を使用することが好ましい。
【0129】
すなわち、センサ接続口11と給排接続口9とは、生体(人体接触面)4の反対側に血圧計本体3を備えて、圧力センサ12の接続口19と加圧手段13等の接続口15とに最短距離で接続されているような場合、各空気袋6A〜6C,7に圧縮空気が充填されることにより膨張して嵩が増加したときに、センサ接続口11や給排接続口9が血圧計本体3側の接続口15,19から抜けて空気が漏れるのを防止することができる。
【0130】
また、図13(b)に示すように、比較的長い計測用空気袋7のセンサ接続口11を、接続方向に伸縮可能な蛇腹状に形成しても、上記伸縮性のある素材を使用する場合と同様の作用効果を奏することができる。なお、給排接続口9を蛇腹状に形成することも可能である。
【0131】
さらに、図13(a)に示すように、上記上側の圧迫用空気袋6Aの上に、膨張抑制手段28を設けることができる。
【0132】
この膨張抑制手段28は、例えば、側面視が略C字状のプラスチック製のクリップ板であって〔図18(c)参照〕、C字状部分で各空気袋6A〜6C,7を保持するものを兼用することができる。
【0133】
このように、膨張抑制手段28で、各空気袋6A〜6C,7が膨張しても嵩が増加しないように抑制できるので、センサ接続口11が圧力センサ12の接続口19から抜けて空気が漏れるのを防止することができる。
【0134】
上記各カフ帯2A〜2Gにおいて、図14に示すように、上記計測用空気袋7と下側の圧迫用空気袋6Bとが連通する連通部8cに、空気遮断弁29を設けることができる。この空気遮断弁29は、開閉して空気を給排する構造が好ましいが、連通部8cを溶着等で閉塞する構造であっても良い。
【0135】
このように、計測用空気袋7と圧迫用空気袋6Bとの連通部8cを空気遮断弁29で遮断することにより、圧迫用空気袋6Bから計測用空気袋7に空気を伝わるノイズ成分を遮断することができる。
【0136】
また、上記空気遮断弁29で遮断された計測用空気袋7内に、非圧縮性の流体を充填することもできる(図14の点描部分参照)。
【0137】
このように、計測用空気袋7内に非圧縮性の流体を充填することにより、計測用空気袋7で捉えた脈波信号を高精度で圧力センサ12に伝えることができる。
【0138】
上記各カフ帯2A〜2Gにおいて、図15に示すように、上側と下側の圧迫用空気袋6A,6Bのセンサ接続用開口10a,10bの開口縁部に、所定幅の空気閉止域33を形成することができる。
【0139】
このように、センサ接続用開口10a,10bの開口縁部に空気閉止域33を形成することにより、圧迫用空気袋6A,6Bが膨張したときのセンサ接続口11の根元部分に伝わるストレスが低減されて、より精度の高い脈波信号を捉えることができる。
【0140】
また、上記空気閉止域33に対応する圧迫用空気袋6Bと計測用空気袋7との間に、ゴムリングのような振動遮断手段34を設けると、圧迫用空気袋6Bからセンサ接続口11に伝わるノイズ成分が低減されて、より精度の高い脈波信号を捉えることができる。
【0141】
上記各カフ帯2A〜2Gにおいて、図16に示すように、上記計測用空気袋7の素材は、圧迫用空気袋6A〜6Cの素材よりも伸縮性のある素材を使用することが好ましい。
【0142】
このように、計測用空気袋7に伸縮性があると、計測用空気袋7が膨張した際に、生体4の湾曲面に沿いやすくなるので、生体4の湾曲面を均一に圧迫することができる。
【0143】
また、上記計測用空気袋7は、生体4の周方向において生体周長の略半分の領域を包含する長さに設定しているから、動脈を確実に圧迫して確実に動脈の脈波信号を捉えることができるとともに、カフ帯2A〜2Gの巻き付け位置に多少のバラツキがあっても、確実に動脈の脈波信号を捉えることができる。
【0144】
さらに、上記上側の圧迫用空気袋6Aの給排気接続口9の近傍、例えば、血圧計本体3の加圧手段13と排気手段14との間の通路35aにダストフィルタ36を設けることが好ましい。
【0145】
このように、ダストフィルター36を設けると、給排気の際に各空気袋6A〜6C,7内にチリ・ホコリ等のダストの侵入を防ぐことができるので、圧力センサ12の検出精度を維持することができる。
【0146】
また、上記計測用空気袋7と圧迫用空気袋6Aとは、通路35a,35bを介してそれぞれ排気手段14に接続することが好ましい。なお、排気手段14は、測用空気袋7と圧迫用空気袋6Aとに別個のものを接続するようにしても良い。
【0147】
すなわち、計測用空気袋7と圧迫用空気袋6A〜6Cとは積層構造となっていることから、それぞれの空気袋6A〜6C,7を排気手段14に接続することにより、血圧測定終了後の各空気袋6A〜6C,7からの排気を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0148】
さらにまた、図17に示すように、上記各空気袋6A〜6C,7を保持する外布5を有するカフ帯2A〜2Gにおいて、測用空気袋7に相対する外布部分5aに、予め所定量の弛みを持たせると、この撓みによって外布5が各空気袋の膨張を阻害しなくなるので、積層構造の空気袋6A〜6C,7であっても、均一に動脈を圧迫できるようになる。なお、外布5がストレッチ素材であれば、より効果的である。
【0149】
図18に示すように、上記カフ帯2A〜2Gの各空気袋6A〜6C,7は、プラスチック製のクリップ板(膨張抑制手段)28で保持されて、これらは袋状の柔軟な外布5によって覆われるとともに、この外布5の外面と、外布5から長さ方向に延在するベルト部37の内面とに、メカニカルファスナーのフック状雄係止部38aとループ状雌係止部38bとがそれぞれ取付けられている。
【0150】
ここで、メカニカルファスナーとは、フック状雄係止部38aとループ状雌係止部38bとが対をなして、両者を強く圧迫すると雄係止部38aと雌係止部38bとが相互に外れにくいように係止されるとともに、雄係止部38aと雌係止部38bとを手で強く引き剥がすと、雄係止部38aと雌係止部38bとの係止が外れるものをいい、面ファスナーとも呼ばれている。
【0151】
そして、血圧計本体3を上側とし、計測用空気袋7と圧迫補助用空気袋6Cを下側として、手首等の生体4にベルト部37を強く巻装し、メカニカルファスナーの雄係止部38aと雌係止部38bとで係止することにより、手首等の生体4に血圧計1をセットすることができる。
【0152】
このような血圧計1であれば、上記各カフ帯2A〜2Gによって、高精度の測定が実現できるようになる。
【0153】
上記血圧計本体3は、カフ帯2A〜2Gの外布5の上部に着脱可能に取付けるように構成した場合、血圧計本体3を180度反転させて外布5の上部に取付けるようにすることが好ましい。
【0154】
すなわち、図19(a)に示すように、計測用空気袋7を左側に配設した場合、生体4の左手首4Lにカフ帯2A〜2Gを巻装すれば、2本の主要な動脈のとう骨動脈4aと尺骨動脈4bのうち、比較的浅く脈波信号の捉えやすいとう骨動脈4aの脈波信号を捉えることになる。しかし、右手首4Rに左手首4Lと同方向からカフ帯2A〜2Gを巻装した場合には、比較的深い尺動脈4bの信号を捉えることになり、精度が悪くなるおそれがある。
【0155】
そこで、図19(b)のように、計測用空気袋7を右手首4Rのとう骨動脈4aの上に配置すると、血圧計本体3や表示手段17が逆さまになって、操作性が悪くなり、表示手段17の文字が読み取りずらくなる。
【0156】
このため、図19(c)のように、血圧計本体3を水平面で180度反転して取付け可能にすると、操作性が良くなり、表示手段17の文字が読み取りやすくなる。
【0157】
同様に、血圧計本体3の表示手段17は、水平面で180度回転可能に取付け可能にすれば、表示手段17の文字が読み取りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の血圧計のカフ帯と血圧計本体とを模式的に示したものであり、(a)はカフ帯の側面図と血圧計本体のシステム構成図、(b)はカフ帯の平面図、(c)はカフ帯の側面断面図である。
【図2】 第2実施形態のカフ帯であり、(a)は側面図、(b)は側面断面図である。
【図3】 第3実施形態のカフ帯であり、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は側面断面図である。
【図4】 第4実施形態のカフ帯であり、(a)は第1例の側面断面図、(b)は第2例の側面断面図ある。
【図5】 第5実施形態のカフ帯であり、(a)は側面断面図、(b)は第1例の抵抗部材の拡大断面図、(c)は第2例の抵抗部材の拡大断面図ある。
【図6】 ローパスフィルターの説明図である。
【図7】 流路抵抗を高く設定する手段として、溶着した圧迫用空気袋の平面断面図である。
【図8】 空気袋に形成した凹凸部の拡大断面図である。
【図9】 第6実施形態のカフ帯の第1例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図10】 第6実施形態のカフ帯の第2例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図11】 第6実施形態のカフ帯の第3例であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図12】 第7実施形態のカフ帯の側面図である。
【図13】 (a)はセンサ接続口等を説明するためのカフ帯の側面断面図、(b)はセンサ接続口の変形例の側面図である。
【図14】 空気遮断弁を示したカフ帯の側面図である。
【図15】 空気閉止域を示した圧迫用空気袋であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図16】 排気手段とダストフィルターを備えたカフ帯の側面図と血圧計本体のシステム構成図である。
【図17】 弛みを持たせた外布を有するカフ帯の側面図である。
【図18】 (a)は血圧計の側面図、(b)は血圧計を左手首に巻装した正面図、(c)は手首と空気袋とクリップ板との関係を示す断面図である。
【図19】 (a)〜(c)は血圧計の手首取付け例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 血圧計
2A〜2G カフ帯
3 血圧計本体
4 生体
5 外布
6A,6B,6C、6´ 圧迫用空気袋
7 計測用空気袋
8a〜8c 連通部
9 給排気接続口
10a,10b センサ接続用開口部
11 センサ接続口
12 圧力センサ
13 加圧手段(ポンプ)
14 排気手段
16 制御演算回路
17 表示手段
21 圧迫補助用空気袋
23 抵抗部材
27 振動遮断手段
28 膨張抑制手段(クリップ板)
29 空気遮断弁
33 空気閉止域
34 振動遮断手段
36 ダストフィルター
C 長手方向中央部

Claims (32)

  1. 少なくとも主要な2本以上の動脈が存在する部位に巻装して、動脈を圧迫して血圧測定を行う血圧計のカフ帯において、
    圧縮空気を給排する給排気接続口を有する上層の圧迫用空気袋と、この圧迫用空気袋と連通部で連通されるとともに、圧力センサと接続されるセンサ接続口を有して、動脈の脈波を検出する下層の計測用空気袋とが積層状態で設けられ、この下層の計測用空気袋のセンサ接続口は、上層の圧迫用空気袋に形成されたセンサ接続用開口部に触れないように遊嵌して、上記給排気接続口と同一方向に突出するように配設されていることを特徴とする血圧計のカフ帯。
  2. 上記圧迫用空気袋は、蛇腹状に構成されている請求項1記載の血圧計のカフ帯。
  3. 上記計測用空気袋と同じ層に、上層の圧迫用空気袋に連通する圧迫補助用空気袋が設けられている請求項1または2記載の血圧計のカフ帯。
  4. 上記下層の計測用空気袋は、カフ帯の長手方向中央部から左右いずれか一方に配設されるとともに、他方に上記圧迫補助用空気袋が配置されている請求項3記載の血圧計のカフ帯。
  5. 上記計測用空気袋は、上記圧迫補助用空気袋よりも生体接触面積が小さく設定されて、カフ帯の幅方向中央部に配設されている請求項4記載の血圧計のカフ帯。
  6. 上記圧迫用空気袋が複数積層状態で設けられて、この圧迫用空気袋と圧迫用空気袋との連通部は、流路抵抗が高く設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  7. 上記圧迫用空気袋と上記計測用空気袋との連通部は、流路抵抗が高く設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  8. 少なくとも1つ以上の圧迫用空気袋は、カフ帯の長手方向中央部に流路が形成され、この流路の流路抵抗が高く設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  9. 上記流路抵抗が高く設定されている部位は、所定の空気容量を持った空気室に接続されている請求項6〜8のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  10. 上記流路抵抗は、上記給排気接続口から計測用空気袋に近設されるものほど高くなるように設定されている請求項4〜6のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  11. 上記流路抵抗は、空気袋の溶着パターンによって構成されている請求項6〜8のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  12. 上記空気袋の溶着によって構成された流路抵抗内に、所定の大きさの凹凸部が形成されている請求項11記載の血圧計のカフ帯。
  13. 上記圧迫補助用空気袋と上記計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている請求項3記載の血圧計のカフ帯。
  14. 上記計測用空気袋の血流上流側と下流側とに、振動遮断手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  15. 上層の圧迫用空気袋と下層の計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  16. 上記圧迫用空気袋と上記計測用空気袋とを連通する連通部と、センサ接続口とは、計測用空気袋の長手方向の両端近傍に配設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  17. 積層された圧迫用空気袋同士または圧迫用空気袋と圧迫補助用空気袋を連通する連通部と、圧迫用空気袋と計測用空気袋とを連通する連通部とは、カフ帯の長手方向の両端近傍に配設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  18. 上記計測用空気袋のセンサ接続口または/および圧迫用空気袋の給排接続口は、接続方向に伸縮性のある素材が使用されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  19. 上記計測用空気袋のセンサ接続口は、接続方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  20. 上記圧迫用空気袋の上に、膨張抑制手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  21. 上記計測用空気袋と上記圧迫用空気袋とが連通する連通部に、空気遮断弁が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  22. 上記空気遮断弁で遮断された計測用空気袋内に、非圧縮性の流体が充填されている請求項21記載の血圧計のカフ帯。
  23. 上記圧迫用空気袋のセンサ接続用開口の開口縁部に、所定幅の空気閉止域が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  24. 上記空気閉止域に対応する圧迫用空気袋と計測用空気袋との間に、振動遮断手段が設けられている請求項23記載の血圧計のカフ帯。
  25. 上記計測用空気袋の素材は、圧迫用空気袋の素材よりも伸縮性のある素材が使用されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  26. 上記計測用空気袋は、生体周方向において生体周長の略半分の領域を包含する長さに設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  27. 上記給排気接続口の近傍にダストフィルタが設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  28. 上記計測用空気袋と圧迫用空気袋とは、それぞれ排気手段に接続されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  29. 上記各空気袋を保持する外布を有するカフ帯において、上記計測用空気袋に相対する外布部分に、予め所定量の弛みが持たせられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計のカフ帯。
  30. 請求項1〜29のいずれか1項に記載のカフ帯を用いることを特徴とする血圧計。
  31. 上記血圧計の本体は、カフ帯に着脱可能に取付けられているとともに、この血圧計本体は、180度反転させてカフ帯に取付け可能となっている請求項30記載の血圧計。
  32. 上記血圧計本体の表示部は、180度回転可能に取付けられている請求項30記載の血圧計。
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