JP2011136107A5 - - Google Patents
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本発明に基づく血圧情報測定装置用カフの一の局面では、被測定部位を圧迫するための流体袋と、上記流体袋を被測定部位に向けて付勢するためのカーラと、上記流体袋および上記カーラを収容し、上記流体袋および上記カーラを被測定部位に装着するため、被測定部位に巻きつけられる帯状形態の袋状カバー体とを備え、上記カーラは、被測定部位への巻き付け方向に沿う湾曲形状に成型されるとともに、曲率半径が変化する第1変曲点と第2変曲点とを含み、上記第1変曲点と上記第2変曲点との間は、上記第1変曲点および上記第2変曲点の、それぞれの上記カーラの端部側の上記カーラを曲率に沿って延長した位置よりも内側となるように成型され、上記第1変曲点と上記第2変曲点との中心位置と、上記流体袋の被測定部位への巻き付け方向に沿う中心位置とが重なるように設けられる。
上記発明に基づいた血圧情報測定装置用カフの他の局面では、被測定部位を圧迫するための流体袋と、上記流体袋を被測定部位に向けて付勢するためのカーラと、上記流体袋および上記カーラを収容し、上記流体袋および上記カーラを被測定部位に装着するため、被測定部位に巻きつけられる帯状形態の袋状カバー体とを備え、上記カーラは、被測定部位への巻き付け方向に沿う湾曲形状に成型されるとともに、曲率半径が変化する第1変曲点と第2変曲点とを含み、上記第1変曲点と上記第2変曲点との間は、上記第1変曲点および上記第2変曲点のそれぞれの上記カーラの端部側の上記カーラを曲率に沿って延長した位置よりも内側となるように成型され、上記第1変曲点と上記第2変曲点との間の上記カーラと、上記流体袋の中心位置とが重なるように配置される。
血圧計用カフ150は、帯形状の外観を有し、被験者の上腕の周囲に巻き付けられる。血圧計用カフ150は、上腕を圧迫するための流体袋161と、流体袋161を上腕に巻き付けて装着するための袋状カバー体166とを有する。流体袋161は、袋状カバー体166の内部に設けられた空間に収容されている。
図2は、図1中の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。図1および図2を参照して、装置本体110の内部には、血圧計用カフ150に内包された流体袋161に空気を供給または排出するための血圧測定用エア系コンポーネント131が設けられている。
血圧測定用エア系コンポーネント131は、流体袋161内の圧力を検出する圧力検出手段である圧力センサ132と、流体袋161を膨縮させるための膨縮機構部133であるポンプ134および弁135とを有する。装置本体110の内部には、血圧測定用エア系コンポーネント131に関連して発振回路136、ポンプ駆動回路137および弁駆動回路138が設けられている。
圧力センサ132は、流体袋161内の圧力(以下、「カフ圧」という)を検出し、検出した圧力に応じた信号を発振回路136に出力する。ポンプ134は、流体袋161に空気を供給する。弁135は、流体袋161内の圧力を維持したり、流体袋161内の空気を排出したりする際に開閉する。発振回路136は、圧力センサ132の出力値に応じた発振周波数の信号をCPU121に出力する。ポンプ駆動回路137は、ポンプ134の駆動をCPU121から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路138は、弁135の開閉制御をCPU121から与えられる制御信号に基づいて行なう。
図2および図3を参照して、被験者が血圧計100の操作部124の操作ボタンを操作
して電源をオンにすると血圧計100の初期化がなされる(ステップS1)。次に、測定可能状態になると、CPU121はポンプ134の駆動を開始し、流体袋161のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS2)。カフ圧を徐々に加圧する過程において、カフ圧が血圧測定のために必要な所定のレベルにまで達すると、CPU121はポンプ134を停止し、次いで閉じていた弁135を徐々に開いて流体袋161の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させ(ステップS3)、このカフ圧の微速減圧過程においてカフ圧の検出が行なわれる。
して電源をオンにすると血圧計100の初期化がなされる(ステップS1)。次に、測定可能状態になると、CPU121はポンプ134の駆動を開始し、流体袋161のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS2)。カフ圧を徐々に加圧する過程において、カフ圧が血圧測定のために必要な所定のレベルにまで達すると、CPU121はポンプ134を停止し、次いで閉じていた弁135を徐々に開いて流体袋161の空気を徐々に排気し、カフ圧を徐々に減圧させ(ステップS3)、このカフ圧の微速減圧過程においてカフ圧の検出が行なわれる。
なお、以上において説明した測定方式は、流体袋の減圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる減圧測定方式に基づいたものであるが、流体袋の加圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる加圧測定方式を採用することも当然に可能である。
この血圧計用カフ150は、被験者の上腕を圧迫するための流体袋161と、流体袋161を上腕に向けて付勢するためのカーラ191と、流体袋161およびカーラ191を収容しながら被験者の上腕に流体袋161を装着するため、被験者の上腕に巻きつけられる帯状形態の袋状カバー体166とを備えている。
袋状カバー体166の流体袋161が収容される外面には、袋状カバー体166が被験者の上腕に巻き付けられた状態において、袋状カバー体166の一端が袋状カバー体166の他端側に係合するための面ファスナ192が設けられている。袋状カバー体166には、好適にはポリアミド(PA)、ポリエステル等の合成繊維からなる布地によって形成されている。
カーラ191は、流体袋161を上腕に向けて付勢するための湾曲弾性板である。カーラ191を展開した状態においては帯形状を有する。カーラ191は、上腕にフィットするように、上腕の軸方向に延びる円筒形状に形成されており、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性の部材からなる。カーラ191は、十分な弾性力を発現するように、たとえばポリプロピレン(PP)等の樹脂部材にて形成されている。
流体袋161を形成する樹脂シートの材質としては、伸縮性に富んだ材料が用いられ、樹脂シートの好適な材質としては、エチレン−酢酸ビニール共重合体(EVA)、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)、生ゴム等が挙げられる。
血圧計用カフ150には、装置本体110から流体袋161内に空気を導入または排出するためのエア接続口146が設けられている。このエア接続口146は、上腕に巻き付けた状態において、上腕の頂上位置(L2)となるように、血圧計の取扱説明書に説明されているとともに、血圧計用カフ150に示されている。また、血圧計用カフ150には
、動脈位置(L1)が示されている。
、動脈位置(L1)が示されている。
図5および図6を参照して、血圧の測定においては、流体袋161の中心位置を動脈の直上にあわせることが重要であることから、動脈位置(L1)と流体袋161の上腕への巻き付け方向に沿う中心位置とが重なるように、流体袋161は、袋状カバー体166内において保持されている。エア接続口146(頂上位置(L2))と動脈位置(L1)との間隔は、約40mmに設定されている。
これにより、上腕に血圧計用カフ150を緩く装着した場合であっても、直線状の連結部191cの中心位置L1は、動脈位置L1の直上に位置していることから、従来の構造
に比べて、カーラ191と上腕の表面との距離を短くすることができる。その結果、流体袋161の膨張方向を上腕の軸中心方向へ向かわせることができる。また、2つの変曲点の間に流体袋161を押圧することができるため、流体袋161への皺の発生を抑制することができる。
に比べて、カーラ191と上腕の表面との距離を短くすることができる。その結果、流体袋161の膨張方向を上腕の軸中心方向へ向かわせることができる。また、2つの変曲点の間に流体袋161を押圧することができるため、流体袋161への皺の発生を抑制することができる。
これにより、血圧計を用いた血圧測定時において、従来の構造に比べて、カーラ191と上腕の表面との距離が短いことから、流体袋161の容積変化の誤差を小さくすることができ、血圧測定の誤差を小さくすることが可能となる。
上記カーラ191Bおよびカーラ191Cの構成であっても、上腕に血圧計用カフ150を緩く装着した場合に、従来の構造に比べて、カーラ191と上腕の表面との距離を短くすることができる。その結果、血圧計を用いた血圧測定時において、血圧計用カフ150を緩く装着した場合であっても、流体袋161の容積変化の誤差を小さくすることができ、血圧測定の誤差を小さくすることが可能となる。
また、上記実施の形態における血圧計用カフ150においては、好ましい例として第1変曲点P1と第2変曲点P2との中心位置L1と、流体袋161の上腕への巻き付け方向に沿う中心位置L1とが重なるように設けられる場合について説明したが、他の形態として、第1変曲点P1と第2変曲点P2との間に位置する連結部191cに、流体袋161の中心位置が重なるように配置されることでも、カーラ191と上腕の表面との距離を従来構造よりも短くすることができる。
その結果、血圧計を用いた血圧測定時において、血圧計を用いた血圧測定時において、流体袋161の容積変化の誤差を小さくすることができ、血圧測定の誤差を小さくすることが可能となる。
100 血圧計、110 装置本体、121 CPU(Central Processing Unit)、
122 表示部、123 メモリ部、124 操作部、131 血圧測定用エア系コンポーネント、132 圧力センサ、133 膨縮機構部、134 ポンプ、135 弁、136 発振回路、137 ポンプ駆動回路、138 弁駆動回路、140 接続管、146 エア接続口、150 血圧計用カフ、161 流体袋、166 袋状カバー体、191,191A,191B,191C カーラ、191a 第1湾曲部、191b 第2湾曲部、191c 連結部、192 面ファスナ、301 上腕、302 骨、303 動脈、P1 第1変曲点、P2 第2変曲点。
122 表示部、123 メモリ部、124 操作部、131 血圧測定用エア系コンポーネント、132 圧力センサ、133 膨縮機構部、134 ポンプ、135 弁、136 発振回路、137 ポンプ駆動回路、138 弁駆動回路、140 接続管、146 エア接続口、150 血圧計用カフ、161 流体袋、166 袋状カバー体、191,191A,191B,191C カーラ、191a 第1湾曲部、191b 第2湾曲部、191c 連結部、192 面ファスナ、301 上腕、302 骨、303 動脈、P1 第1変曲点、P2 第2変曲点。
Claims (5)
- 被測定部位を圧迫するための流体袋と、
前記流体袋を被測定部位に向けて付勢するためのカーラと、
前記流体袋および前記カーラを収容し、前記流体袋および前記カーラを被測定部位に装着するため、被測定部位に巻きつけられる帯状形態の袋状カバー体と、を備え、
前記カーラは、被測定部位への巻き付け方向に沿う湾曲形状に成型されるとともに、曲率半径が変化する第1変曲点と第2変曲点とを含み、
前記第1変曲点と前記第2変曲点との間は、前記第1変曲点および前記第2変曲点の、それぞれの前記カーラの端部側の前記カーラを曲率に沿って延長した位置よりも内側となるように成型され、
前記第1変曲点と前記第2変曲点との中心位置と、前記流体袋の被測定部位への巻き付け方向に沿う中心位置とが重なるように設けられる、血圧情報測定装置用カフ。 - 前記第1変曲点と前記第2変曲点との間は直線となる領域を有する、請求項1に記載の血圧情報測定装置用カフ。
- 前記第1変曲点と前記第2変曲点との距離は、約20mm〜約60mmである、請求項2に記載の血圧情報測定装置用カフ。
- 被測定部位を圧迫するための流体袋と、
前記流体袋を被測定部位に向けて付勢するためのカーラと、
前記流体袋および前記カーラを収容し、前記流体袋および前記カーラを被測定部位に装着するため、被測定部位に巻きつけられる帯状形態の袋状カバー体と、を備え、
前記カーラは、被測定部位への巻き付け方向に沿う湾曲形状に成型されるとともに、曲率半径が変化する第1変曲点と第2変曲点とを含み、
前記第1変曲点と前記第2変曲点との間は、前記第1変曲点および前記第2変曲点のそれぞれの前記カーラの端部側の前記カーラを曲率に沿って延長した位置よりも内側となるように成型され、
前記第1変曲点と前記第2変曲点との間の前記カーラと、前記流体袋の中心位置とが重なるように配置される、血圧情報測定装置用カフ。 - 請求項1から4のいずれかに記載の血圧情報測定装置用カフと、
前記流体袋を膨縮させる膨縮機構と、
血圧情報を取得する血圧情報取得部と、
を備えた、血圧情報測定装置。
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