JP3168376U - 血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置 - Google Patents

血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】繰り返しの使用によっても外装カバーおよび空気袋のいずれにも破損の生じ難い高信頼性の血圧計用カフを提供する。【解決手段】血圧計用カフ20は、平面視略矩形状の空気袋30と、空気袋30を内包する平面視略矩形状の外装カバー21とを備える。外装カバー21の四隅のうち、長手方向の一方端側に位置する二隅は、湾曲部23にて構成されている。空気袋30は、両側部に襠が形成されてなるものであり、長手方向の一方端が溶着ライン部34bによって封止されている。空気袋30の四隅のうち、一方端側に位置する二隅である角部36は、溶着ライン部34bの両端によって構成されている。空気袋30の溶着ライン部34bが設けられた位置よりもさらに長手方向の外側の部分には、溶着ライン部34bから突出してスペーサ部37が設けられている。【選択図】図7

Description

本考案は、血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置に関し、特に、生体を圧迫するための流体袋とこれを内包する外装カバーとを備え、流体袋の両側部に襠が形成されてなる血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置に関する。
血圧情報を測定することは、被験者の健康状態を知る上で非常に重要なことである。近年においては、従来から健康管理の代表的な指標として広くその有用性が認められている収縮期血圧値(以下、最高血圧)、拡張期血圧値(以下、最低血圧)等を測定することに限られず、脈波を測定することによって心臓負荷や動脈硬化度等を捉える試みがなされている。
血圧情報測定装置は、測定した血圧情報に基づいてこれら健康管理のための指標を得るための装置であり、循環器系疾患の早期発見や予防、治療等の分野においてさらなる活用が期待されている。なお、血圧情報には、最高血圧、最低血圧、平均血圧、脈波、脈拍、動脈硬化度を示す各種指標等、循環器系の種々の情報が広く含まれる。
一般に、血圧情報の測定には、血圧情報測定装置用カフ(以下、単にカフとも称する)が利用される。ここで、カフとは、内空を有する流体袋を含む帯状または環状の構造物であって身体の一部に装着が可能なものを意味し、気体や液体等の流体を上記内空に注入することによって流体袋を膨張および収縮させて血圧情報の測定に利用されるもののことを指す。なお、カフは、腕帯あるいはマンシェットとも呼ばれる。
通常、カフは、生体を圧迫するための空気袋と、これを内包する外装カバーとによって構成される。血圧情報を高精度に測定するためには、動脈を十分にかつ確実に阻血することが必要であり、装着状態においてカフによって覆われた被装着部位を空気袋によって均等に圧迫することが重要になる。
このような動脈の均等な圧迫が実現できるカフとして、特開2001−224558号公報(特許文献1)に開示の如くの、空気袋の両側部に襠が形成されてなるカフが知られている。当該特許文献1に開示の如くのカフにあっては、空気袋が膨張した際に上述した襠が伸びることにより空気袋が幅方向においてより均等に膨張することになり、上述した動脈の均等な圧迫が実現できることになる。
特開2001−224558号公報
図11は、従来例に係る血圧計用カフの端部近傍の平面図であり、上述した特許文献1に開示される如くの、両側部に襠が形成されてなる空気袋を備えた血圧計用カフの典型的な構成を示す図である。ここで、血圧計用カフにあっては、通常、カフの長手方向(すなわち、装着状態における周方向)の一方端寄りの位置に空気袋が偏在されて配置される。図11に示すカフの端部は、当該空気袋が偏在されて配置された方のカフの長手方向の端部(すなわち、上記一方端)を示している。
図11に示すように、従来例に係る血圧計用カフ120は、平面視略矩形状の帯状の形状を有する空気袋130を備えている。空気袋130の幅方向の両端に位置する両側部(図中に示す上部側の端部および下部側の端部)には、それぞれ襠が形成されており、空気袋130の長手方向(図中に示す矢印A方向)の両端部(図中においては、上述したようにこのうちの一方端のみが示されている)には、溶着ライン部134bが形成されている。
溶着ライン部134bは、空気袋130を構成する外周側壁部、内周側壁部および襠を構成する両側部を重ね合わせてそれらの端部に沿ってライン状に溶着処理を施すことによって形成されたものである。当該溶着ライン部134bは、空気袋130の内部に形成される膨縮空間を上記長手方向において封止するための部位である。
一方、従来例に係る血圧計用カフ120は、上述した空気袋130に加え、平面視略矩形状の帯状かつ袋状の形状を有する外装カバー121を備えている。外装カバー121は、上述した空気袋130を内包するための部材であり、比較的硬い布からなる外側カバー部材と非常に柔らかい伸縮性に富んだ布からなる内側カバー部材とを重ね合わせ、それらの周縁をバイアステープ121cによって覆った状態で縫合することで形成されたものである。
外装カバー121の四隅のうち、上記一方端側に位置する二隅は、外形線が湾曲状とされた角取り形状の湾曲部123にて構成されている。これは、装着の際に被測定者の身体の一部にこれら二隅が接触しても、これにより痛みが生じないようにするための形状上の工夫によるものである。
ここで、空気袋130に形成された溶着ライン部134bは、上述した溶着処理の都合上、空気袋130の他の部位に比較して厚みを有した部位となる。そのため、空気袋130の四隅に相当する角部136は、当該溶着ライン部134bの両端が位置することによって比較的角張った形状を有する硬い部位として構成されることになる。
また、外装カバー121に内包された空気袋130は、外装カバー121に対して固定されることなく、外装カバー121の内部において上記長手方向(図中に示す矢印A方向)に沿って僅かにその移動が許容されるように構成されている。これは、装着状態においてカフ120が被装着部位に巻き付けられて環状の形態をとった際に、空気袋130が被装着部位に対して隙間なくフィットすることとなるようにするためである。
以上において説明した従来例に係る血圧計用カフ120にあっては、比較的角張った形状を有する硬い部位である空気袋130の角部136が、外形線が湾曲状とされた角取り形状を有する外装カバー121の湾曲部123の近傍に配置されることになる。この空気袋130が配置される外装カバー121の湾曲部123の近傍の部分は、外装カバー121を構成する外側カバー部材と内側カバー部材との厚み方向における距離が比較的小さい部分であり、そのため当該角部136が内側カバー部材に突き当たり、内側カバー部材に劣化が生じ易い問題があった。加えて、カフ120の繰り返しの使用により、上述したように当該角部136が移動して外装カバー121の内側カバー部材に擦れることにもなるため、当該部分においてさらに劣化が生じ易くなる問題もあり、製品寿命が短くなる原因となっていた。
当該問題を解決するためには、一つには、空気袋130の角部136についても外装カバー121の湾曲部123の形状に合わせた湾曲状またはテーパ状の角取り形状にすることが考えられる。すなわち、溶着ライン部134bを空気袋130の幅方向における両端において湾曲状またはテーパ状とし、これにより空気袋130の角部136を鈍角状あるいは滑らかな湾曲状にすることにより、上述した突き当たりや擦れによる劣化を防止することが想定される。
しかしながら、単にそのような形状を採用した場合には、溶着ライン部134bの両端のみが溶着ライン部134bの他の部分に比べて空気袋130の長手方向の端部から内側に向かって後退した位置に配置されることになってしまい、空気袋130の膨張時において、溶着ライン部134bの両端を除く部分(すなわち、溶着ライン部134bの延在方向の中央部)の近傍において空気袋130が厚み方向に膨張しようとするとともに、上記溶着ライン部134bの両端近傍に位置する襠についても厚み方向に大きく広がろうとするため、当該溶着ライン部134bの両端部分に大きな応力集中が生じてしまうことになる。その結果、当該形状を採用した場合には、溶着ライン部134bの両端部分において劣化が生じ易くなってしまい、空気袋130の耐久性が大幅に損なわれて製品寿命がやはり短いものとなってしまう問題が生じてしまう。
このように、従来の血圧情報測定装置用カフにあっては、外装カバーの耐久性を向上させようとすると流体袋の耐久性が損なわれ、逆に流体袋の耐久性を向上させようとすると外装カバーの耐久性が損なわれるものとなってしまっていた。
したがって、本考案は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、繰り返しの使用によっても外装カバーおよび流体袋のいずれにも破損の生じ難い高信頼性の血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置を提供することを目的とする。
本考案に基づく血圧情報測定装置用カフは、流体が出入りすることによって膨縮する平面視略矩形状の帯状の流体袋と、上記流体袋を内包する平面視略矩形状の帯状かつ袋状の外装カバーとを備えており、被装着部位に巻き付けられた装着状態において略環状の形態をとることで周方向に一方端および他方端を有するものである。上記外装カバーの四隅のうち、上記一方端側に位置する二隅は、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれ湾曲状となる角取り形状に形成されている。上記流体袋は、上記装着状態において径方向外側に位置する外周側壁部と、上記装着状態において径方向内側に位置する内周側壁部と、上記一方端が延在する方向である幅方向の両端に位置する両側部に設けられ、上記外周側壁部と上記内周側壁部とを接続する襠と、上記一方端側の部分において上記幅方向に沿って延び、上記外周側壁部、上記内周側壁部および上記襠が溶着されることで形成された溶着ライン部とを有している。上記流体袋の四隅のうち、上記一方端側に位置する二隅は、上記幅方向における上記溶着ライン部の両端によって構成されている。上記流体袋の上記溶着ライン部が設けられた位置よりもさらに上記一方端側の部分には、上記溶着ライン部から突出してスペーサ部が設けられている。本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記スペーサ部の先端が上記一方端側に位置する部分の上記外装カバーに当接することにより、上記流体袋の上記二隅のそれぞれと上記外装カバーの上記二隅のそれぞれとが上記周方向に沿って離間して配置された状態が維持されるように構成されている。
上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記流体袋が、径方向に沿って積層された互いに連通する第1袋体および第2袋体を含む積層袋体にて構成されていることが好ましい。
上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記幅方向の両端に位置する上記襠が、上記流体袋の内部において連結部によって連結されていることが好ましい。
上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記スペーサ部の厚みが、上記溶着ライン部の厚みよりも大きいことが好ましい。
上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記流体袋の上記二隅が、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれテーパ状となる角取り形状に形成されていてもよい。
上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフにあっては、上記流体袋の上記二隅が、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれ湾曲状となる角取り形状に形成されていてもよい。
本考案に基づく血圧情報測定装置は、上記本考案に基づく血圧情報測定装置用カフと、上記流体袋を加減圧する加減圧機構と、上記流体袋を用いることで血圧情報を取得する血圧情報取得部とを備えている。
本考案によれば、繰り返しの使用によっても外装カバーおよび流体袋のいずれにも破損の生じ難い高信頼性の血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置を提供することができる。
本考案の実施の形態における血圧計の概略斜視図である。 本考案の実施の形態における血圧計用カフを外周面側から見た場合の展開図である。 本考案の実施の形態における血圧計用カフの断面図である。 本考案の実施の形態における血圧計用カフの空気袋の概略部分斜視図である。 本考案の実施の形態における血圧計の機能ブロックの構成を示す図である。 本考案の実施の形態における血圧計の測定動作の流れを示す図である。 本考案の実施の形態における血圧計用カフの端部近傍の平面図である。 本考案の実施の形態における血圧計用カフの端部近傍の平面図である。 第1変形例に係る血圧計用カフの端部近傍の平面図である。 第2変形例に係る血圧計用カフの端部近傍の平面図である。 従来例に係る血圧計用カフの端部近傍の平面図である。
以下、本考案の一実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、血圧情報測定装置用カフおよびこれを備えた血圧情報測定装置として、最高血圧および最低血圧等の血圧値を測定することが可能に構成された上腕式の血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計を例示して説明を行なう。なお、以下においては、空気袋が偏在されて配置された方のカフの長手方向(すなわち、装着状態における周方向)の端部を「長手方向の一方端」と称し、当該カフの長手方向の一方端側に配置された空気袋の長手方向の端部および外装カバーの長手方向の端部についても、これらをそれぞれ「長手方向の一方端」と称する。
図1は、本考案の実施の形態における血圧計の概略斜視図であり、図2は、本考案の実施の形態における血圧計用カフを外周面側から見た場合の展開図である。また、図3は、本実施の形態における血圧計用カフの図2中に示すIII−III線に沿った断面図であり、図4は、図2および図3に示す空気袋の概略部分斜視図である。まず、これら図1ないし図4を参照して、本実施の形態における血圧計および血圧計用カフの構造について説明する。
図1に示すように、血圧計1は、本体10と、カフ20と、エア管60とを備えている。本体10は、箱状のケーシング11を有しており、その上面に表示部42および操作部43が設けられている。本体10は、測定時においてテーブル等の載置面に載置されて使用される。カフ20は、被装着部位としての上腕に巻き付けが可能な帯状の形態を有しており、外装カバー21によって覆われている。カフ20は、測定時において上腕に巻き付けられることで装着されて使用される。なお、エア管60は、分離されて構成された本体10とカフ20とを接続しており、可撓性を有するチューブにて構成されている。
図1ないし図3に示すように、カフ20は、上述した外装カバー21と、流体袋としての空気袋30と、湾曲弾性板としてのカーラ26と、補強シート24と、ノイズ低減シート25とを主として備えている。
図1ないし図3に示すように、外装カバー21は、平面視略矩形状の帯状かつ袋状の形状を有している。外装カバー21は、カフ20が上腕に巻き付けられた装着状態において径方向外側に位置することとなる外側カバー部材21aと、カフ20が上腕に巻き付けられた装着状態において径方向内側に位置して上腕の表面に接触することとなる内側カバー部材21bとが重ね合わされ、それらの周縁をバイアステープ21cによって覆った状態で接合(たとえば縫合や溶着等)することで形成されている。
外側カバー部材21aおよび内側カバー部材21bによって規定される外装カバー21の内部の空間には、上述した空気袋30、補強シート24、カーラ26およびノイズ低減シート25がこの順番で内側から順に積層されて配置されている。このうち、空気袋30は、図2に示すように、外装カバー21の長手方向の一方端に偏在して配置されている。
図2に示すように、外装カバー21の四隅のうち、上記一方端側に位置する二隅は、外形線が湾曲状とされた角取り形状の湾曲部23にて構成されている。これは、装着の際に被測定者の身体の一部にこれら二隅が接触しても、これにより痛みが生じないようにするための形状上の工夫によるものである。
また、図1および図2に示すように、外装カバー21の長手方向の一方端寄りの外周面および他方端寄りの内周面には、それぞれ面ファスナ22a,22bが設けられている。ここで、面ファスナ22aは、たとえばフックファスナからなり、面ファスナ22bは、たとえばループファスナからなる。これら面ファスナ22a,22bは、外装カバー21が上腕に巻き付けられて当該外装カバー21の上記一方端寄りの部分と上記他方端寄りの部分とが上腕の表面上において重ね合わされることにより係止する。これにより、外装カバー21が上腕に対して固定されることになり、カフ20が上腕に固定的に装着されることになる。
外装カバー21のうち、外側カバー部材21aとしては、空気袋30が径方向外側に向かって膨張することを抑制するために、内側カバー部材21bに比して伸縮性に乏しい部材が利用される。一方、外装カバー21のうち、内側カバー部材21bとしては、空気袋30の膨張によって上腕に加えられる圧迫力が当該内側カバー部材21bによって阻害されないように、十分に伸縮性に富んだ部材が好適に利用される。このような観点から、外装カバー21としては、伸縮性の大小を比較的容易に調整することができるポリアミド(PA)、ポリエステル等の合成繊維からなる布地等が利用される。
図3および図4に示すように、空気袋30は、1枚の樹脂シートを用いて形成された袋状の部材からなり、当該1枚の樹脂シートを所望の形状に曲げ重ねてその所定部位が溶着されることで袋状に形成されたものである。より詳細には、空気袋30は、1枚の樹脂シートの幅方向における中央部の表面に当該樹脂シートの幅方向における一方の端部寄りの部分の表面が重ね合わされるように当該樹脂シートがループ状に湾曲させられ、その重なり部分の一部が溶着されて固定されるとともに、上記中央部の裏面に当該樹脂シートの幅方向における他方の端部寄りの部分の裏面が重ね合わされるように当該樹脂シートがループ状に湾曲させられ、その重なり部分の一部が溶着されて固定されることで、断面形状が略「8」の字形状となるように構成されている。なお、図2に示すように、空気袋30は、全体として平面視略矩形状の帯状の形状を有している。
図3および図4に示すように、空気袋30は、装着状態において径方向外側に位置することとなる外周側壁部30aと、装着状態において径方向内側に位置することとなる内周側壁部30bと、これら外周側壁部30aおよび内周側壁部30bの間に位置する中間壁部30cと、空気袋30の幅方向に位置する両側部によって構成され、外周側壁部30aの幅方向の端部、内周側壁部30bの幅方向の端部および中間壁部30cの幅方向の端部を相互にそれぞれ接続する襠33とを主として有しており、その内部に膨縮空間31を含んでいる。これら外周側壁部30a、内周側壁部30b、中間壁部30cおよび襠33は、いずれも上述した1枚の樹脂シートの所定部位によってそれぞれ構成されている。
より具体的には、空気袋30は、その厚み方向に沿って第1袋体30Aおよび第2袋体30Bが積層された積層袋体にて構成されている。第1袋体30Aは、外周側壁部30aと中間壁部30cと襠33の一部とによって構成されており、その内部に第1膨縮空間31aを有している。また、第2袋体30Bは、内周側壁部30bと中間壁部30cと襠33の残る一部とによって構成されており、その内部に第2膨縮空間31bを有している。
ここで、樹脂シートの一部が重ね合わされて構成されている中間壁部30cの所定位置には、空気袋30の長手方向に沿って溶着処理が施されることで2つの溶着ライン部34aが形成されている。当該溶着ライン部34aは、空気袋30の長手方向の一方端から他方端に達するように設けられており、空気袋30の内部に形成された膨縮空間31を幅方向において封止するための部位であるとともに、1枚の樹脂シートが曲げ重ねられて構成された空気袋30の形状を維持するための部位でもある。
中間壁部30cの所定位置には、連通孔32が設けられており、当該連通孔32を介して上述した第1膨縮空間31aと第2膨縮空間31bとが連通している。これにより、第1袋体30Aに設けられた第1膨縮空間31aと第2袋体30Bに設けられた第2膨縮空間31bによって、空気袋30の膨縮空間31が構成されることになる。
また、上記中間壁部30cは、空気袋30の幅方向の両端に位置する襠33を当該空気袋30の内部において連結する連結部にも相当する。そのため、連結部としての上記中間壁部30cが存在することにより、空気袋30の膨張および収縮の際に襠33が空気袋30の幅方向の外側に向けて膨出することが防止されることになり、空気袋30の横ずれ(すなわち、襠33が空気袋30の幅方向の外側に向けて膨出することによって空気袋30に傾きが生じる不具合)の発生が抑制されることになる。
図4に示すように、空気袋30の長手方向の両端部である一方端および他方端(図中においては、このうちの一方端のみが示されている)には、溶着ライン部34bが設けられている。溶着ライン部34bは、空気袋30を構成する外周側壁部30a、内周側壁部30b、中間壁部30cおよび襠33を重ね合わせてそれらの端部に沿ってライン状に溶着処理を施すことによって形成されたものである。当該溶着ライン部34bは、空気袋30の長手方向の一方端および他方端が延在する方向である幅方向に沿って延びており、空気袋30の内部に形成された膨縮空間31を長手方向において封止するための部位である。これにより、空気袋30の四隅に相当する角部36は、幅方向における溶着ライン部34bの端部によってそれぞれ構成されることになる。
また、図2および図4に示すように、空気袋30の長手方向の一方端には、上述した溶着ライン部34bが設けられた位置よりもさらに長手方向に沿った外側部分にスペーサ部37が設けられている。当該スペーサ部37の詳細については、後述することとする。
図1および図2に示すように、空気袋30の外周側壁部30aの所定位置には、ニップル35が設けられており、当該ニップル35は、外装カバー21の外側カバー部材21aに設けられた開口を介して外部に引き出されている。ニップル35は、上述したエア管60と空気袋30の膨縮空間31とを接続するための部位である。これにより、空気袋30の膨縮空間31は、上述したエア管60を介して後述する加圧ポンプ51および排気弁52(図5参照)に接続されることになり、これら加圧ポンプ51および排気弁52よってその加減圧が行なわれることになる。
なお、上述した空気袋30を構成する樹脂シートの材質としては、伸縮性に富んでおり溶着後において内部に形成された膨縮空間31からの漏気がないものであればどのようなものでも利用可能である。このような観点から、樹脂シートの好適な材質としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)等が挙げられる。
図3に示すように、カーラ26は、外装カバー21の内部の空間に収容されている。カーラ26は、環状に巻き回されることによって径方向に弾性変形可能に構成された可撓性の部材からなり、周方向の所定位置に軸方向に沿って延びる切れ目を有している。この切れ目により、カーラ26は、外力が加えられることによって径方向に伸縮自在に弾性変形する。すなわち、外力が作用することによってカーラ26は径方向に変形するが、外力の作用がなくなった場合には元の状態へと復元する。これにより、カーラ26は、装着状態において自身の環状形態を維持することによって上腕に沿うように宛がわれる。
このカーラ26は、被験者自身によってカフ20を上腕に装着し易くするためのものであるとともに、カフ20が上腕に巻き付けられた装着状態において空気袋30を上腕側に向けて付勢するためのものである。そのため、カーラ26は、外装カバー21の内部の空間であって空気袋30が配置された部分の装着状態における径方向外側の位置に配置される。これにより、カフ20は、非装着状態においても略環状の形態を有することになり、帯状の空気袋30もこれに伴って略環状の形態をとることになる。なお、カーラ26は、十分な弾性力を発現するように、たとえばポリプロピレン(PP)等の樹脂部材にて形成される。
補強シート24およびノイズ低減シート25は、いずれも外装カバー21の内部の空間に配置されており、外装カバー21の内部の空間を厚み方向に区画している。補強シート24およびノイズ低減シート25は、いずれも外装カバー21に接合(たとえば縫合や溶着等)されることで外装カバー21に一体化されている。補強シート24およびノイズ低減シート25の外装カバー21に対する固定には、図示するように、補強シート24の周縁とノイズ低減シート25の周縁とが外装カバー21の外側カバー部材21aの周縁と内側カバー部材21bの周縁との間に介装されることにより、外側カバー部材21aと内側カバー部材21bとの接合の際にこれらが同時に接合されることで行なわれる。
補強シート24は、カーラ26が内側カバー部材21bに直接接触することで内側カバー部材21bが劣化することを防止するための部材であり、装着状態においてカーラ26よりも径方向内側に位置している。また、ノイズ低減シート25は、カーラ26と外側カバー部材21aとが直接接触することで発生する雑音が空気袋30に伝播することを防止するための部材であり、装着状態においてカーラ26の径方向外側に位置している。すなわち、カーラ26は、装着状態において上述した補強シート24の径方向外側であってかつノイズ低減シート25の径方向内側の空間に配置されている。なお、空気袋30は、装着状態において内側カバー部材21bの径方向外側であってかつ補強シート24の径方向内側の空間に配置されることになる。
図5は、本実施の形態における血圧計の機能ブロックの構成を示す図である。次に、この図5を参照して、本実施の形態における血圧計の機能ブロックの構成について説明する。
図5に示すように、本体10は、上述した表示部42および操作部43に加え、制御部40と、メモリ部41と、電源部44と、加圧ポンプ51と、排気弁52と、圧力センサ53と、加圧ポンプ駆動回路54と、排気弁駆動回路55と、発振回路56とを有している。加圧ポンプ51、排気弁52および圧力センサ53は、血圧計1に具備されるエア系コンポーネント50に相当し、特に加圧ポンプ51および排気弁52は、空気袋30を加減圧するための加減圧機構に相当する。
制御部40は、たとえばCPU(Central Processing Unit)にて構成され、血圧計1の全体を制御するための手段である。メモリ部41は、たとえばROM(Read-Only Memory)やRAM(Random-Access Memory)にて構成され、血圧値測定のための処理手順を制御部40等に実行させるためのプログラムを記憶したり、測定結果等を記憶したりするための手段である。
表示部42は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)にて構成され、測定結果等を表示するための手段である。操作部43は、使用者等による操作を受付けてこの外部からの命令を制御部40や電源部44に入力するための手段である。電源部44は、制御部40に電力を供給するための手段である。
制御部40は、加圧ポンプ51および排気弁52を駆動するための制御信号を加圧ポンプ駆動回路54および排気弁駆動回路55にそれぞれ入力したり、測定結果としての血圧値をメモリ部41や表示部42に入力したりする。また、制御部40は、圧力センサ53によって検出された圧力値に基づいて被験者の血圧値を取得する血圧情報取得部(不図示)を含んでおり、この血圧情報取得部によって取得された血圧値が、測定結果として上述したメモリ部41や表示部42に入力される。
なお、血圧計1は、測定結果としての血圧値を外部の機器(たとえばPC(Personal Computer)やプリンタ等)に出力する出力部を別途有していてもよい。出力部としては、たとえばシリアル通信回線や各種の記録媒体への書き込み装置等が利用可能である。
加圧ポンプ駆動回路54は、制御部40から入力された制御信号に基づいて加圧ポンプ51の動作を制御する。排気弁駆動回路55は、制御部40から入力された制御信号に基づいて排気弁52の開閉動作を制御する。加圧ポンプ51は、空気袋30の膨縮空間31に空気を供給することにより空気袋30の内圧(以下、「カフ圧」とも称する)を加圧するためのものであり、その動作が上述した加圧ポンプ駆動回路54によって制御される。排気弁52は、空気袋30の内圧を維持したり、空気袋30の膨縮空間31を外部に開放してカフ圧を減圧したりするためのものであり、その動作が上述した排気弁駆動回路55によって制御される。
圧力センサ53は、静電容量型のセンサであり、空気袋30の内圧に応じてその静電容量が変化する。発振回路56は、圧力センサ53の静電容量に応じた発振周波数の信号を生成し、生成した信号を制御部40に入力する。
図6は、本実施の形態における血圧計の測定動作の流れを示す図である。次に、この図6を参照して、本実施の形態における血圧計の測定動作の流れについて説明する。なお、図6に示すフローチャートに従うプログラムは、上述したメモリ部41に予め記憶されており、制御部40がメモリ部41からこのプログラムを読み出して実行することにより、その処理が実行されるものである。
血圧値を測定するに際しては、カフ20が予め被験者の上腕に巻き付けられて装着される。この状態において、本体10に設けられた操作部43が操作されて血圧計1の電源がオンにされると、制御部40に対して電源部44から電力が供給されて制御部40が駆動する。図6に示すように、制御部40は、その駆動後において、まず血圧計1の初期化を行なう(ステップS101)。
次に、制御部40は、測定開始の指示を待ち、操作部43が操作されて測定開始の指示が入力されると、排気弁52を閉塞させるとともに加圧ポンプ51の駆動を開始し、空気袋30のカフ圧を徐々に上昇させる(ステップS102)。
この空気袋30を加圧する過程において、制御部40は、公知の手順で最高血圧および最低血圧を算出する(ステップS103)。具体的には、制御部40は、空気袋30のカフ圧を上昇させる過程において発振回路56から得られる発振周波数よりカフ圧を取得し、取得したカフ圧に重畳した脈波情報を抽出する。そして、制御部40は、抽出された脈波情報に基づいて上記血圧値を算出する。
ステップS103において血圧値が算出されると、制御部40は、加圧ポンプ51の駆動を停止するとともに排気弁52を開放することで空気袋30内の空気を完全に排気し(ステップS104)、測定結果としての血圧値を表示部42に表示するとともに、当該血圧値をメモリ部41に格納する(ステップS105)。
その後、制御部40は、電源オフの指令を待ってその動作を終了する。なお、以上において説明した測定方式は、空気袋30の加圧時に脈波を検出するいわゆる加圧測定方式に基づいたものであるが、空気袋30の減圧時に脈波を検出するいわゆる減圧測定方式を採用することも当然に可能である。
図7および図8は、本実施の形態における血圧計用カフの長手方向の一方端近傍の平面図である。次に、前述の図4とこれら図7および図8とを参照して、空気袋の長手方向の一方端に設けられたスペーサ部の構成および機能等について詳細に説明する。
図7および図8に示すように、外装カバー21に内包された空気袋30は、外装カバー21に対して固定されることなく、外装カバー21の内部においてカフ20の長手方向(すなわち、図中に示す矢印A方向)に沿って僅かにその移動が許容されるように構成されている。これにより、装着状態においてカフ20が上腕に巻き付けられて環状の形態をとった際にも、空気袋30が上腕に対して隙間なくフィットすることになる。
図4、図7および図8に示すように、空気袋30の長手方向の一方端に設けられたスペーサ部37は、空気袋30の当該一方端に設けられた溶着ライン部34bからさらに長手方向の外側に向かって突出して設けられており、空気袋30の長手方向の一方端側に位置する二隅である角部36の間に位置している。また、スペーサ部37は、図7および図8に示すように、外装カバー21の長手方向の一方端側の二隅である湾曲部23の間の部分に対向するように空気袋30から突出して設けられている。
スペーサ部37としては、たとえば溶着ライン部34bと同様に、空気袋30を構成する樹脂シートを溶着することで形成される溶着部にて構成されていてもよいし、空気袋30とは別部材が空気袋30に取付けられることで構成されていてもよい。すなわち、空気袋30の長手方向の一方端側から長手方向の外側に向けて突出して設けられているのであれば、どのような構成のものであってもスペーサ部37として機能させることが可能である。
図8に示すように、スペーサ部37は、その先端が外装カバー21の長手方向の一方端に当接することにより、外装カバー21の内部において空気袋30がその位置よりもさらにカフ20の一方端側に向けて移動することを防止するための部位である。そのため、当該スペーサ部37の存在により、空気袋30の上記二隅を構成する角部36は、いずれも外装カバー21の上記二隅を構成する湾曲部23のそれぞれから所定の距離をもって離間して配置された状態が維持されることになる。
そのため、当該構成を採用すれば、外装カバー21を構成する外側カバー部材21aと内側カバー部材21bとの厚み方向における距離が比較的小さい部分である外装カバー21の湾曲部23の近傍に空気袋30の角部36が配置されないことになり、当該角部36が内側カバー部材21bに突き当たることが回避され、また繰り返しの使用によって当該角部36が移動しても、当該角部36が内側カバー部材21bに擦れる程度が上述した従来例に係る血圧計用カフに比べて大幅に低減されることになる。したがって、上記構成を採用することにより、外装カバー21の内側カバー部材21bが劣化することが抑制され、製品寿命を長寿命化することが可能になる。
また、空気袋30の長手方向の一方端側に位置する二隅である角部36についても、これらを外装カバー21の湾曲部23から退避させるためにテーパ形状や湾曲形状等の角取り形状に形成する必要が必ずしもないため、空気袋30の膨張時に角部36に応力集中することが緩和され、繰り返しの使用によっても当該部分に破損が生じ難くなる。したがって、上記構成を採用することにより、空気袋30が劣化することが抑制され、製品寿命を長寿命化することが可能になる。
このように、以上において説明した本実施の形態における血圧計1および血圧計用カフ20とすることにより、繰り返しの使用によっても外装カバー21および空気袋30のいずれにも破損が生じ難い高信頼性の血圧計および血圧計用カフとすることができる。
なお、スペーサ部37の大きさや形状、厚みについては、当該スペーサ部37が設けられる空気袋30の大きさや形状、厚み、ならびに当該空気袋30を収容する外装カバー21の大きさや形状、厚み等に応じて適宜調節される。しかしながら、上述した効果を十分に得るためには、図7に示すように、スペーサ部37の長手方向の大きさDは、溶着ライン部34bの幅Wと同等かそれよりも大きいことが好ましく、また、スペーサ部37の厚みとしては、当該スペーサ部37が折れ曲がること等によってスペーサ機能が損なわれることを防止するために、図4に示すように、溶着ライン部34bの厚みよりも大きく構成されていることが好ましい。
図9および図10は、上述した本考案の実施の形態に基づいた第1および第2変形例に係る血圧計用カフの長手方向の一方端近傍の平面図である。次に、これら図9および図10を参照して、本考案の実施の形態に基づいた第1および第2変形例に係る血圧計用カフについて説明する。
上述した本考案の実施の形態においては、空気袋30の長手方向の一方端側に位置する二隅である角部36を特にテーパ形状や湾曲形状等の角取り形状に形成していない場合を例示して説明を行なった。しかしながら、当該角部36は、空気袋30の耐久性が実質的な意味において損なわれない範囲内であれば、テーパ形状や湾曲形状等の角取り形状に形成されていてもよい。
ここで、空気袋30の耐久性が実質的な意味において損なわれない範囲としては、たとえば、幅方向における溶着ライン部34bの両端を十分に小さな角度で傾斜させて角部36をテーパ形状にする場合や、幅方向における溶着ライン部34bの両端を外装カバー21の湾曲部23の曲率よりも十分に小さな曲率となるように緩やかに湾曲させて角部36を湾曲形状にすること等が想定される。
図9に示すように、第1変形例においては、幅方向における溶着ライン部34bの両端を十分に小さな角度で傾斜させて角部36をテーパ形状にすることにより、当該角部36を外装カバー21の湾曲部23から退避させている。このように構成すれば、スペーサ部37の長手方向の大きさDと、角部36をテーパ形状にすることによって得られるマージンである角部36の長手方向の大きさd1とを足した大きさ分だけ、当該角部36を外装カバー21の湾曲部23から退避させることが可能になり、外装カバー21のさらなる劣化防止が図られることになる。なお、当該構成を採用すれば、角部36の形状が鈍角状になることもなり、外装カバー21の内側カバー部材21bに対する突き当たりを防止することもできる。
一方、図10に示すように、第2変形例においては、幅方向における溶着ライン部34bの両端を外装カバー21の湾曲部23の曲率よりも十分に小さな曲率となるように緩やかに湾曲させて角部36を湾曲形状にすることにより、当該角部36を外装カバー21の湾曲部23から退避させている。このように構成すれば、スペーサ部37の長手方向の大きさDと、角部36を湾曲形状にすることによって得られるマージンである角部36の長手方向の大きさd2とを足した大きさ分だけ、当該角部36を外装カバー21の湾曲部23から退避させることが可能になり、外装カバー21のさらなる劣化防止が図られることになる。なお、当該構成を採用すれば、角部36の形状が滑らかな湾曲状になることもなり、外装カバー21の内側カバー部材21bに対する突き当たりを防止することもできる。
以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例においては、湾曲弾性板としてのカーラが外装カバーに内包されてなる血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計を例示して説明を行なったが、当該カーラは必ずしも必須の構成ではなく、本考案は、カーラを具備しない血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計にも当然にその適用が可能である。
また、以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例においては、1枚の樹脂シートを用いて空気袋が構成された場合を例示して説明を行なったが、空気袋が必ずしも1枚の樹脂シートにて構成されている必要はなく、複数の樹脂シートにて構成されていてもよい。
また、以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例においては、空気袋が複数の袋体が厚み方向に沿って積層された積層袋体にて構成された場合を例示して説明を行なったが、空気袋が必ずしも積層袋体にて構成されている必要はなく、両側部に襠が形成されているものであるならば単層の袋体にて構成されていてもよい。
また、以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例においては、被測定部位として上腕が採用された上腕式血圧計およびこれに具備される血圧計用カフに本考案を適用した場合を例示して説明を行なったが、本考案は、手首式血圧計や足式血圧計およびこれらに具備される血圧計用カフにも当然にその適用が可能である。
さらには、以上において説明した本考案の実施の形態およびその変形例にあっては、最高血圧および最低血圧が測定可能な血圧計およびこれに具備される血圧計用カフに本考案を適用した場合を例示して説明を行なったが、最高血圧および最低血圧以外の他の血圧情報(たとえば、平均血圧値、脈波、脈拍、AI(Augmentation Index)値等)が測定可能な血圧情報測定装置およびこれに具備される血圧情報測定装置用カフに本考案を適用することも当然に可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本考案の技術的範囲は実用新案登録請求の範囲によって画定され、また実用新案登録請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 血圧計、10 本体、11 ケーシング、20 血圧計用カフ、21 外装カバー、21a 外側カバー部材、21b 内側カバー部材、21c バイアステープ、22a,22b 面ファスナ、23 湾曲部、24 補強シート、25 ノイズ低減シート、26 カーラ、30 空気袋、30A 第1袋体、30B 第2袋体、30a 外周側壁部、30b 内周側壁部、30c 中間壁部、31 膨縮空間、31a 第1膨縮空間、31b 第2膨縮空間、32 連通孔、33 襠、34a,34b 溶着ライン部、35 ニップル、36 角部、37 スペーサ部、40 制御部、41 メモリ部、42 表示部、43 操作部、44 電源部、50 エア系コンポーネント、51 加圧ポンプ、52 排気弁、53 圧力センサ、54 加圧ポンプ駆動回路、55 排気弁駆動回路、56 発振回路、60 エア管。

Claims (7)

  1. 流体が出入りすることによって膨縮する平面視略矩形状の帯状の流体袋と、前記流体袋を内包する平面視略矩形状の帯状かつ袋状の外装カバーとを備え、被装着部位に巻き付けられた装着状態において略環状の形態をとることで周方向に一方端および他方端を有することとなる血圧情報測定装置用カフであって、
    前記外装カバーの四隅のうち、前記一方端側に位置する二隅は、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれ湾曲状となる角取り形状に形成され、
    前記流体袋は、前記装着状態において径方向外側に位置する外周側壁部と、前記装着状態において径方向内側に位置する内周側壁部と、前記一方端が延在する方向である幅方向の両端に位置する両側部に設けられ、前記外周側壁部と前記内周側壁部とを接続する襠と、前記一方端側の部分において前記幅方向に沿って延び、前記外周側壁部、前記内周側壁部および前記襠が溶着されることで形成された溶着ライン部とを有し、
    前記流体袋の四隅のうち、前記一方端側に位置する二隅は、前記幅方向における前記溶着ライン部の両端によって構成され、
    前記流体袋の前記溶着ライン部が設けられた位置よりもさらに前記一方端側の部分に前記溶着ライン部から突出してスペーサ部が設けられることにより、前記スペーサ部の先端が前記一方端側に位置する部分の前記外装カバーに当接し、これにより前記流体袋の前記二隅のそれぞれと前記外装カバーの前記二隅のそれぞれとが前記周方向に沿って離間して配置された状態が維持されるように構成されている、血圧情報測定装置用カフ。
  2. 前記流体袋が、径方向に沿って積層された互いに連通する第1袋体および第2袋体を含む積層袋体にて構成されている、請求項1に記載の血圧情報測定装置用カフ。
  3. 前記幅方向の両端に位置する前記襠が、前記流体袋の内部において連結部によって連結されている、請求項1または2に記載の血圧情報測定装置用カフ。
  4. 前記スペーサ部の厚みが、前記溶着ライン部の厚みよりも大きい、請求項1から3のいずれかに記載の血圧情報測定装置用カフ。
  5. 前記流体袋の前記二隅が、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれテーパ状となる角取り形状に形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の血圧情報測定装置用カフ。
  6. 前記流体袋の前記二隅が、平面視した場合にそれらの外形線がそれぞれ湾曲状となる角取り形状に形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の血圧情報測定装置用カフ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の血圧情報測定装置用カフと、
    前記流体袋を加減圧する加減圧機構と、
    前記流体袋を用いることで血圧情報を取得する血圧情報取得部とを備えた、血圧情報測定装置。
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