JP2672593B2 - 血圧測定用カフ並びに該カフを有する血圧測定装置 - Google Patents

血圧測定用カフ並びに該カフを有する血圧測定装置

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JP2672593B2
JP2672593B2 JP63224687A JP22468788A JP2672593B2 JP 2672593 B2 JP2672593 B2 JP 2672593B2 JP 63224687 A JP63224687 A JP 63224687A JP 22468788 A JP22468788 A JP 22468788A JP 2672593 B2 JP2672593 B2 JP 2672593B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は非観血血圧測定に用いる血圧測定用カフ並び
に該カフを有する血圧測定装置に関し、特に測定時にお
いて上腕を圧迫する機構の改良に関するものである。
[従来の技術] 本来、非観血血圧測定法による血圧測定を行なう場合
には、上腕にカフを巻き付けて、血液の流れを阻止する
ようにカフ内の空気圧を高め、動脈を圧迫する。このと
き血圧測定誤差を避けるために、カフによる締め付け具
合の調節や、測定中にカフの締め付けを緩ませないこと
が重要である。
一般的に、非観血血圧測定法の一手法であるオシロメ
トリツク方法においては、脈波成分の最大値に対応する
カフ圧を平均血圧として、この最大値の約50%に相当す
るカフ圧を最高血圧、また最大値の約80%に相当するカ
フ圧を最低血圧としている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上腕の血管内容積を比べ、カフ内空気容量
が、例えば血管内容積の10倍以上に大きくなるような場
合には、測定した平均血圧の測定値が観血血圧測定法で
測定した血圧測定値に比べ、誤差を多く含んだ平均血圧
の測定結果が生じてしまう。
そこで、従来の血圧測定用カフによる測定時の不具合
を以下に説明する。
第13図は従来の血圧測定用カフを示す概略斜視図、第
14図は第13図に示すカフ本体100の装着状態を説明する
一部破断図である。
第13図、第14図において、帯状に展開したカフ本体10
0のほぼ中央100aの前方には、外被部101に覆われた阻血
用の空気袋102が設けられ、この空気袋2の中央側部102
a近傍より空気注入用の空気口103を突出させている。
また、カフ本体100のほぼ中央100aより後方には、カ
フ本体100の両端部近傍を重合させて上腕に装着するた
めの掛着部104が展着されている。一方空気袋102の裏面
には掛着部104を掛着するための掛着部105が展着されて
いる。
測定時には、上述の構成により成るカフ本体100を上
腕108に装着し、空気口103に連結したチユーブ106から
所定量の空気107を注入していく。このようにして上腕1
08中を流れる動脈が徐々に阻血状態に達するが、矢印B
方向におけるカフ本体100の空気袋102の中央部近傍が特
に際立つて膨張してゆく。この膨張によりカフ本体100
内の空気容量は適量を越えても外皮部101に抑制される
までは増加する方向に進んでしまう。
しかしながら、測定誤差がカフ内に注入される空気容
量に強く影響を受けることから、空気容量が増せば増す
だけ測定誤差を助長してしまうという問題点が発生す
る。
従つて、本発明は上述問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、血圧測定時の空気容量
に起因する測定誤差を抑えて、血圧測定値の再現性を高
める血圧測定用カフ並びに該カフを有する血圧測定装置
を提供する点にある。
[課題を解決するための手段] 上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明
に係わる血圧測定用カフ並びに該カフを有する血圧測定
装置は以下の構成を備える。
即ち、内部に空気袋を有した血圧測定用カフにおい
て、前記空気袋の外周面に、展開形状が扇形の弾性を有
する板状の補強部材を被設するとともに、前記補強部材
の扇形の湾曲長辺側を肩側に位置させることで、前記補
強部材により前記空気袋の膨張が上腕の中心方向となる
内方に向かうように変化させるとともに、カフ緊締時の
前記空気袋内の空気容量を少量に抑えるように構成する
ことを特徴としている。
また、好ましくは、内部に空気袋を有した血圧測定用
カフにおいて、前記空気袋の外周面に、弾性を有する枠
体の内部に伸長しにくい可撓性網状部材を取り付けて成
る補強部材を被設することで、前記補強部材により前記
空気袋の膨張が上腕の中心方向となる内方に向かうよう
に変化させるとともに、カフ緊締時の空気袋内の空気容
量を少量に抑えるように構成することを特徴としてい
る。
また、好ましくは、内部に空気袋を有した血圧測定用
カフにおいて、前記空気袋の外周面に、弾性を有する複
数の帯体部を別部材から成る連結体によつて連結させて
成る補強部材を被設することで、前記補強部材により前
記空気袋の膨張が上腕の中心方向となる内方に向かうよ
うに変化させるとともに、カフ緊締時の空気袋内の空気
容量を少量に抑えるように構成することを特徴としてい
る。
また、好ましくは、血圧測定用カフ本体は、上記いず
れかに記載の補強部材を所定の位置に予め取り付けるた
めの取付手段をさらに備えることを特徴としている。
また、好ましくは、内部に空気袋を有した血圧測定用
カフにおいて、前記空気袋の外周面に、弾性を有し且つ
対向する一対の縁部に沿つてリブを設けた板状の補強部
材を被設することで、前記補強部材により前記空気袋の
膨張が上腕の中心方向となる内方に向かうように変化さ
せるとともに、カフ緊締時の空気袋内の空気容量を少量
に抑えるように構成し、装着時において前記補強部材の
対向する一対のリブが上腕周に沿つて環を形成するよう
に構成することを特徴としている。
また、好ましくは、前記リブを前記補強部材本体によ
り強度の高い可撓性部材から形成することを特徴として
いる。
そして、好ましくは、上記いずれかに記載の血圧測定
用カフを具備する血圧測定装置であることを特徴として
いる。
[作用] 以上の構成によれば、測定時において、例えば弾性を
有し且つ展開形状が扇形している板状の補強部材、弾性
を有する枠体の内部に伸長しにくい可撓性網状部材を取
り付けて成る補強部材、弾性を有する複数の帯体部を別
部材から成る連結体によつて連結されている補強部材の
いずれによつても空気袋の膨張が上腕の中心方向となる
内方に向け且つ良好な緊締状態に達するための空気袋内
の空気容量を少量に抑えることができるようになる。さ
らに、上記のそれぞれの血圧測定用カフは血圧測定装置
に用いることができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施例
を詳細に説明する。
尚、本実施例ではオシロメトリツク方式により血圧測
定を行う血圧測定用カフを用いる。
第1図は本実施例による血圧測定用カフの側面の断面
形状を示す側面断面図である。
第1図において、1は血圧測定用カフのカフ本体であ
る。このカフ本体1は外周を覆う布を素材とした帯状の
外側帯部2と上腕に直接捲回させる内側帯部3とを貼着
させた構成である。
内側帯部3の外側帯部2における貼着位置は、外側帯
部2の内側ほぼ中央2aより一端2b側である。従つて一端
2b側に内側帯部3と外側帯部2とによる空間部4が形成
される。空間部4内においては空気袋5が余裕をもつて
収納され、さらに空気袋5の外周を覆うように後述する
補強部材6が収納されている。尚、空気袋5には不図示
の空気口が設けてあり、この空気口により空気を注入す
ることによつて空気袋5は加圧される。
また、外側帯部2の一端2c近傍の内面側7には凸状の
掛着部材を植設した掛着部8が展着され、他端2b近傍の
外面側9には凹状の掛着部材を植設した掛着部10が展着
されている。
次に、上述の如く構成された血圧測定用カフにおける
空気注入容量の抑制方法を説明する。
次に、本実施例の補強部材を変形させた第1〜第5実
施例について説明する。
<第1実施例の説明> まず、第1実施例を説明する。
第2図は補強部材の構成を示す概略斜視図、第3図は
第2図に示す補強部材の展開図である。
第2図、第3図において、30は第1実施例による補強
部材である。この補強部材30の展開形状は第3図の如
く、ほぼ長方形に形成された3つの帯体部31〜33を一列
に所定の距離だけ離間させて連結している。連結方法と
しては各帯体部の長辺の中央近傍の位置に板状のポリプ
ロピレンから成る連結板34を配置し、この連結板34の上
から2箇所づつリベツト35を各帯体部に鋲着させること
により組み立てられた構成である。
尚、帯体部31〜33はポリプロピレンから成り、特に両
端に位置する帯体部31及び33においては第5図に示す如
く、帯体部31の端部31a,31bが上方、帯体部33の端部33
a,33bが下方を向くように弓なりに湾曲させた形状にな
つている。これによつて上腕の形状に沿つて容易に撓ま
せることができる。
そして、血圧測定用カフに用いる場合には、上記の如
く構成される補強部材30を前述のカフ本体1と同様に構
成されるカフ本体に組込みんだ状態で用いる。この場合
には第2図に示す如く、装着時或は測定時においてはそ
れぞれの帯体部31〜33は断面C字状に柔軟に撓むことが
できる。
また、隣接する帯体部間を所定距離だけ離間させてい
ると共に、連結体34の可撓性により上腕の形状に合わせ
て適宜屈曲する。即ち、第2図に示す座標軸X,Y,Zにお
いて、連結体34の屈曲部34a,34b(これらをY軸と考え
る)を支点(または回転軸)とした帯体部31,33のピツ
チング運動の自由度を特に拡張することができる。従つ
て上腕部の形状に十分に適応できる。
尚、補強部材30は組立式の一例として示したが、本発
明はこれに限定されることなく、帯体部と連結体とを一
体に成形した一体成形型でも良い。この場合には連結体
に該当する部分の強度を高めるため連結体の厚みを帯体
部より厚めに形成すれば良く、また補強部材の撓み時に
応力の集中する部分にはすべてRをもたせれば良い。勿
論、帯体部と連結体とを別部材としてそれぞれ設け、こ
れらを溶着等により一体化しても良く、また帯体部の数
も3枚に限らず、2枚或は4枚であつても良い。
以上の説明により第1実施例によれば、腕の軸方向に
対して、ほぼ垂直な方向に割れ目(またはスリツト)を
設けても上述のカフ本体1と同様の効果を得ることは勿
論、前述の実施例と同様な作用・効果を得ることができ
る。
<第2実施例の説明> 次に、第2実施例を説明する。
第4図は第2実施例による補強部材の構成を示す上面
図、第5図は第4図のN−N線断面図である。
第7図において、50は第2実施例によるリブ付き空気
袋であり、矢印Oの示す方向が測定時にカフを上腕に捲
回するときの周方向である。リブ付空気袋50の本体とな
る空気袋部51の周縁部に沿つて四辺形をした枠体部52が
包囲するように接合されている。この枠体部52は可撓性
を有し、空気袋部51の周縁部の剛性を高めるリブ53とこ
のリブ53を収納するカバー54とから成る。リブ53にはポ
リプロピレンを素材として用いている。カバー54は、第
5図の如く、同形状をした2枚の布をリブ53を収納する
ように重合させた構成であり、カバー54において、一方
の内周部54a,54bは空気袋部51の周縁部51cを挟持するよ
うに溶着接合させ、他方の外周部54c,54dはそのまま2
枚の布を重合させて溶着接合させている。尚、第4図に
おいて、空気袋部51の図示面は上腕を押圧する面と逆の
外周面51aであり、この外周面51aに対して上腕を押圧す
る内周面51bは、第8図の如く、測定時に上腕に対して
押圧し易いように外周面51aに比べ、たるませる形状を
有している。
以上の構成を備えるリブ付き空気袋50を前述の実施例
と同様に不図示のカフに用いて血圧測定を実施する場合
には、カフ本体の内部において、空気袋部51の内周面51
bが上腕側を向くようにしてセツトする。
以上の説明により第2実施例によれば、これにより血
圧測定を実施すると、前述の実施例及び変形例と同様
に、空気袋部51の周縁部の剛性を高めたことにより、加
圧時において空気袋部51に必要以上の変形を生じさせ
ず、丁度、上腕の形状に馴染んた状態において、注入す
る空気をロスすることなく上腕部への押圧が実現でき
る。
<第3実施例の説明> 次に、第3実施例を説明する。
第6図は本実施例の第4の変形例による補強部材の構
成を示す上面図である。第6図において、60は前述の補
強部材30と同様の機能を備える補強部材である。この補
強部材60は内部をほぼ長方形に繰り抜かれた枠部61にお
いて、内周面61aに複数の伸縮性を有した糸が交差する
ように植設されている。この糸によつて形成される面を
ネツト62とする。
以上の如く構成された弾性帯部60を前述の実施例と同
様に不図示のカフに用いて血圧測定を実施する場合に
は、カフ本体の内部において、補強部材60と空気袋とを
重ねた状態で収納され、測定時には上腕に装着されたカ
フの内部において、空気袋の外周を補強部材60が覆うよ
うにセツトする。このようにして上腕にカフを装着した
後、空気袋に空気を注入していくと、前述した第1図に
示した補強部材6と同様に、上腕の軸方向において、空
気袋の膨張に従つて弾性枠体60の中央部近傍がネツト62
を形成する伸縮性のある糸により柔軟に上腕の形状に適
応し且つ弾性枠体60が空気袋の膨張による上腕の押圧力
を損失することなく、空気袋を外側から確実に抑えるこ
とができる。
以上の説明により第3実施例においても、前述の実施
例と略同様の作用・効果を得ることができる。
<第4実施例の説明> 次に、第4実施例を説明する。
第7図は第4実施例による補強部材の構成を示す概略
斜視図、第8図は本実施例による補強部材の位置決め部
分を示す上面図である。
第7図において、71及び72はそれぞれ展開形状がほぼ
長方形であると共に対向する2つの長辺の内、一方の長
辺を長く形成しており、図示の如く、矢印Pの示す方向
を軸方向としてそれぞれ円筒状に巻いたときに、各々が
一方の周縁部(71bまたは72b)から他方の周縁部(71a
または72a)に向つて末広がりな形状を有する補強部材
である。補強部材71及び72をカフに用いる場合には、第
7図に示す如く、補強部材71及び71を連結したときに縁
部71aと周縁部72aとが向い合うようにセツトする。
補強部材71,72は、各々をセパレート式に設けられて
おり、このままであれば、カフ内部に収納したとしても
測定時の空気注入に伴つてずれを生じるので、第4実施
例においては、補強部材71,72の位置決めを行う。
そこで、第8図を用いて補強部材71,72の取付手段に
ついて説明する。本図において、73は従来の空気袋にポ
ケツトを取り付けたポケツト付き空気袋であり、一方の
外面73aには補強部材71,72の長い方の周縁部71aと72aと
が向い合うように設けられたポケツト74及び75が取り付
けられている。このポケツト74及び75は補強部材71,72
の挿入口74a及び75aを設け、挿入口75aには補強部材71
を第10図に示す一端71c側より挿入し、また挿入口74aに
は補強部材72を第10図に示す一端72c側より挿入する。
ポケツト付き空気袋73の外面73aに対して反対側の外面7
3bが測定時に上腕を押圧する面となる。
このようにして2枚の補強部材71,72がポケツト付き
空気袋73にセツトした状態で不図示のカフ内に収納し、
前述の実施例と同様に血圧測定を実施すると、直接空気
袋の外周面を包むようにして膨張を抑制できるので、よ
り一層、デツドペース、即ち隙間を削減することができ
る。また空気袋に直接設けたポケツトが測定中における
補強部材のずれを防止できるので、空気袋の膨張を確実
に上腕の軸に向わせ、上腕への押圧を良好に実施でき
る。
以上の説明により第4実施例によれば、前述の実施例
と同様の作用・効果を得ることができる。また第5の変
形例を応用して、空気袋に取り付けたポケツトをカフの
外側帯部における外周面或は内周面に取り付けても良
く、また補強部材の数においても2枚に限らず、3枚で
あつても良い。
<第5実施例の説明> 次に、第5実施例を説明する。
第9図は、第5実施例による補強部材の構成を示す上
面図である。本図において、80は展開形状が扇形をして
いる板状の補強部材である。この補強部材80はポリプロ
ピレンから成る伸びにくい可撓性を有した部材である。
例えば上腕への装着時には、矢印Qの示す方向が肩側と
成るように補強部材80を空気袋の外面上に取り付ける。
以上の説明により第5実施例によれば、前述の実施例
と同様の作用・効果を得ることは勿論、上腕に対して良
好にフイツトできるようになる。
以上、第1〜第5の実施例に示したそれぞれの補強部
材を血圧計に用いれば、前述の実施例と略同様に良好な
作用・効果を得ることができる。
また、補強部材、帯体部、連結体等にポリプロピレン
を用いたが、伸びにくい部材であればポリ系のポリアセ
タール、ポリエチレン或はABS樹脂、繊維で強化した塩
化ビニルシート等を用いても良い。または、補強部材
(空気袋も含む)或は帯体部の展開形状を扇状に形成し
ても良く、これによつて上腕部への装着性をさらに向上
させることができる。
また、第4実施例において、補強部材の取付手段には
ポケツトを用いず、溶着等により空気袋或は外側帯部等
に取り付けても良い。
以上の説明により本実施例によれば、カフ本体内の空
気容量が阻血性能に影響を及ぼさない程度に少なくて済
み、これによつて血圧計の測定誤差を抑えることができ
る。従つて血圧測定値の再現性を高めた血圧測定用カフ
を提供することができる。
オシロメトリツク方式の場合には、上腕に装着された
カフ本体を最高血圧以上に加圧して測定を行うものであ
る。即ちカフ本体内の内圧に重畳して拍動に同期するカ
フ内の空気容量の微小変化に基づいて、圧力変動の変化
を検出する血圧計に用いる血圧測定用カフであり、本実
施例によれば上記圧力変化を大きく増幅し、脈動の弱い
利用者であつても圧力変化による信号のS/N比が良好な
状態で検出できる血圧計に用いれば、上述した効果によ
る阻血性能に影響を及ぼさない程度に空気容量の減少す
ることで測定誤差を軽減させている。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、血圧測定用カ
フに用いる補強部材により、カフの外周を機械的に規定
することで、最適なカフ内容積を得るようにでき、腕に
良好にフイツトした状態で空気袋への必要以上の空気の
流入を抑えることが可能になり、血圧測定用カフを有し
た血圧測定装置の測定誤差を軽減した精度の高い測定を
行うことができる。
また、無理なく撓むことができるので、上腕と空気袋
との隙間を極力なくすことで良好な状態でフイツトさせ
ることができ、これによつて血圧測定装置による最適な
測定環境が改善できる。
また、複数の帯体部を連結させることにより、自由度
を増し、これにより上腕部に装着させたときの適応性を
高めることができる。さらに補強部材の各部に必要な剛
性に基づいて、リブを設けるなど補強部材全体に剛性の
強弱をつけることで、補強部材の構成は無駄なく、バラ
ンス良いものとなり、またこのような血圧測定用カフを
有した血圧測定装置は空気量の効率的な運用により、測
定誤差を軽減できる。
または、帯体部を所定の位置に予め取付けておけば、
測定時にカフ内においてずれることはなく、ここでも血
圧測定装置の測定誤差を軽減することに役立たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例による血圧測定用カフの側面の断面形
状を示す側面断面図、第2図は本実施例による血圧測定
用カフの補強部材30の構成を示す概略斜視図、 第3図は第2図に示す補強部材の展開図、 第4図は本実施例による補強部材の構成を示す上面図、 第5図は第4図のN−N線断面図、 第6図は本実施例による補強部材の構成を示す上面図、 第7図は本実施例による補強部材の構成を示す概略斜視
図、 第8図は本実施例による補強部材の位置決め部分を示す
上面図、 第9図は本実施例による補強部材の構成を示す上面図、 第10図は従来の血圧測定用カフを示す概略斜視図、 第11図は第10図に示すカフ本体100の装着状態を説明す
る一部破断図である。 図中、1,100……カフ本体、2……外側帯部、2a……中
央、2b,2c……端、3……内側帯部、4……空間部、5,1
02……空気袋、6,30,60,71,72,80……補強部材、7……
内側面、8,10,104,105……掛着部、9……外側面、11,1
03……空気口、12,106……チユーブ、21,107……空気、
31〜33……帯体部、34……連結体、34a,34b……屈曲
部、35……リベツト、50……リブ付き空気袋、51……空
気袋部、51a……外周面、51b,61a……内周面、52……枠
体部、53……リブ、54……カバー、54a,54b……内周
部、54c,54d……外周部、61……枠部、62……ネツト、7
1a,71b,72a,72b……周縁部、71c,72c……端、73……ポ
ケツト付き空気袋、73a,73b……外面、74,75……ポケツ
ト、74a,75a……挿入口、100a……中央、101……外皮
部、102a……中央側部である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に空気袋を有した血圧測定用カフにお
    いて、 前記空気袋の外周面に、展開形状が扇形の弾性を有する
    板状の補強部材を被設するとともに、前記補強部材の扇
    形の湾曲長辺側を肩側に位置させることで、 前記補強部材により前記空気袋の膨張が上腕の中心方向
    となる内方に向かうように変化させるとともに、カフ緊
    締時の前記空気袋内の空気容量を少量に抑えるように構
    成することを特徴とする血圧測定用カフ。
  2. 【請求項2】内部に空気袋を有した血圧測定用カフにお
    いて、 前記空気袋の外周面に、弾性を有する枠体の内部に伸長
    しにくい可撓性網状部材を取り付けて成る補強部材を被
    設することで、 前記補強部材により前記空気袋の膨張が上腕の中心方向
    となる内方に向かうように変化させるとともに、カフ緊
    締時の空気袋内の空気容量を少量に抑えるように構成す
    ることを特徴とする血圧測定用カフ。
  3. 【請求項3】内部に空気袋を有した血圧測定用カフにお
    いて、 前記空気袋の外周面に、弾性を有する複数の帯体部を別
    部材から成る連結体によつて連結させて成る補強部材を
    被設することで、 前記補強部材により前記空気袋の膨張が上腕の中心方向
    となる内方に向かうように変化させるとともに、カフ緊
    締時の空気袋内の空気容量を少量に抑えるように構成す
    ることを特徴とする血圧測定用カフ。
  4. 【請求項4】血圧測定用カフ本体は、請求項第1項乃至
    第3項のいずれかに記載の補強部材を所定の位置に予め
    取り付けるための取付手段をさらに備えることを特徴と
    する血圧測定用カフ。
  5. 【請求項5】内部に空気袋を有した血圧測定用カフにお
    いて、 前記空気袋の外周面に、弾性を有し且つ対向する一対の
    縁部に沿つてリブを設けた板状の補強部材を被設するこ
    とで、 前記補強部材により前記空気袋の膨張が上腕の中心方向
    となる内方に向かうように変化させるとともに、カフ緊
    締時の空気袋内の空気容量を少量に抑えるように構成
    し、装着時において前記補強部材の対向する一対のリブ
    が上腕周に沿つて環を形成するように構成することを特
    徴とする血圧測定用カフ。
  6. 【請求項6】前記リブを前記補強部材本体より強度の高
    い可撓性部材から形成することを特徴とする請求項第5
    項に記載の血圧測定用カフ。
  7. 【請求項7】請求項第1項乃至第6項のいずれかに記載
    の血圧測定用カフを具備することを特徴とする血圧測定
    用カフを有する血圧測定装置。
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