JP2003142385A - 露光装置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光装置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光装置の光学系の状態を低コストで、迅速
に、高い精度で、かつ容易に調べることができる露光装
置の検査方法を提供する。 【解決手段】マスク1に、線幅Wが0.15μmの線
形状の第1マスクパターン4a、このパターン4aに平
行な線幅Wが1.0μmの線形状の第2マスクパター
ン4bからなるマスクパターン4を形成する。露光装置
5の二次光源面側に照明アパーチャー12を配置して、
照明光源6を光軸16から実質的に0.3σ分ずらした
軸外れ状態でマスク1を照明し、各パターン4a,4b
の像を半導体基板13上のフォトレジスト17に露光投
影して転写した後、現像して第1および第2のレジスト
パターン14a,14bを形成する。各レジストパター
ン14a,14bの相対距離D1を測定し、各マスク
パターン4a,4bの相対距離D1との差を求めて、
半導体基板13のディフォーカス量dを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体リソグラフ
ィー工程に用いられる露光装置の光学系の状態を検査す
る方法、焦点位置を補正する露光方法、ならびに露光装
置を用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な光リソグラフィー工程におい
て、投影露光装置(ステッパー)を用いて微細なレジス
トパターンを形成する場合には、露光装置の光学系の状
態、特に露光装置の焦点位置(フォーカス位置)が適正
な状態に設定されていないと、いわゆるフォーカスぼけ
状態になり易く、所望通りの微細パターンを形成するこ
とが困難になる。ことに、近年、転写パターンのさらな
る微細化が進むにつれて、露光装置の焦点位置の設定精
度が非常に重要となっている。
【0003】例えば、デザインルールが0.13μmの
半導体デバイスでは、焦点深度が0.5μm未満であ
る。この場合、焦点位置の設定精度は、焦点深度の10
分の1よりも高い精度で設定できることが望ましい。し
たがって、少なくとも0.05μmの精度で焦点位置を
設定する必要がある。また、言うまでもなく、その設定
は単に繰り返し精度が良いだけではなく、真の焦点位置
を精度良く測定できなければ意味が無い。このように、
デザインルールが0.13μmの半導体デバイスを製造
する場合には、少なくとも0.05μmの精度で露光装
置の焦点位置を測定したり、あるいはモニタリングした
りできることが重要である。
【0004】以上、具体例を挙げて簡潔に説明したよう
に、例えば露光による転写パターンから露光装置の焦点
位置を正確にモニタリングしようとする技術が各種開発
されている。
【0005】例えば、それらのうちの一つに、位相シフ
トパターンを用いたモニタリング技術がある。その代表
的な例が、International Business Machine Corporati
on(IBM社)のTimothy Brunnerらによって、Prco. S
PIE vol. 2726(’96)の236ページに発表されてい
る。
【0006】この方法は、図30に示すような断面構造
を有する原板マスク401を用いるものである。原板マ
スク401は、光透過性を有するマスク本体402およ
びクロム製の遮光体403などから構成されており、マ
スク本体402の一主面上には、露光により半導体基板
上に転写される図示しないモニタリング用のマスクパタ
ーンが形成されている。マスク本体402は、図30に
その断面構造を示すように、基準面402aと、これと
は位相が90°異なる(シフトされた)面(位相シフタ
ー)402bとを有し、これら基準面402aと位相シ
フター面402bとの境界領域に遮光体403が配置さ
れている。またさらに、基準面402a上には図示しな
い基準パターンが配置されている。
【0007】以上簡潔に説明した原板マスク401を用
いて、マスクパターンを半導体基板上に露光する。この
際、半導体基板の位置、すなわち図示しない露光装置の
焦点(フォーカス)が最良のフォーカス位置(ベストフ
ォーカス位置)からずれていると、基準面402aと位
相シフター面402bとの境界領域に形成されているマ
スクパターン(遮光体)403と、基準面402a上の
図示しない基準パターンとの半導体基板上に転写される
相対的な位置が変化する。この場合、半導体基板のベス
トフォーカス位置からのずれ量と、上記相対的な位置ず
れ量とは、互いに略線形性の関係を有していることが分
かっている。Timothy Brunnerらによって提案されてい
るこの方法は、各転写パターンの位置ずれ量を、例えば
いわゆる合わせずれ検査装置などで読み取り、その結果
を前述した線形関係に適用することにより、露光装置の
フォーカス位置を正確にモニタリングしようとするもの
である。
【0008】この方法によれば、半導体基板の位置を色
々変えて露光した複数の転写パターンを検査することに
より、露光装置のベストフォーカス位置を求めるという
作業を行う必要が無くなる。すなわち、露光装置のフォ
ーカス位置を測定する検査パターンを一度の露光で形成
し、この検査パターンを測定することによって露光装置
の最良のフォーカス位置を求めることができる。
【0009】また最近、前述したTimothy Brunnerらの
モニタリング方法と同様に、合わせずれ検査装置を用い
てパターンの位置ずれ量を測定することにより露光装置
のフォーカス位置をモニタリングできる技術が、三菱電
気株式会社の中尾修治らによって、第48回応用物理学
会関係連合会講演予稿集No.2(2001年3月)の73
3ページに発表された。この技術は、前述したように位
相シフター402bが形成されている特殊なマスクでは
なく、検査用のマスクパターンが通常のクロムによる遮
光膜パターンのみで形成されている一般的なマスクを用
いて露光装置のフォーカス位置をモニタリングできるも
のである。
【0010】この方法は、露光装置の照明光源のコヒー
レンシーσを用いて光学的に規格化すると、図31に示
すような大きさおよび形状に模式的に表すことができる
照明アパーチャー501を使用するものである。まず、
図示しない露光装置の照明光源の中心が実質的に露光装
置の光軸からはずれた、いわゆる軸はずれの位置に来る
ように、照明アパーチャー501を露光装置の二次光源
面側に配置する。そのような軸はずれの照明条件下で、
比較的大きい寸法、例えば2μmのパターンを露光す
る。また、照明光源の中心が実質的に光軸の中心の位置
に来る照明条件下で同じく2μmのパターンを露光す
る。ただし、それら2種類の異なる照明条件下で露光を
行う際に、露光した各パターンが、いわゆるボックス・
イン・ボックスの検査パターンになるように二重露光を
行う。より詳しく説明すると、軸はずれの照明条件下で
形成するパターンが内側ボックスに、また軸中心の照明
条件下で形成するパターンが外側ボックスになるような
設定で二重露光を行う。
【0011】軸はずれの照明条件下で露光したパターン
は、焦点位置のずれ量に応じて略線形性の関係を保持し
つつ位置ずれを起こすのに対し、軸中心の照明条件下で
露光したパターンは、焦点位置が変化しても位置ずれを
起こさない。そこで、この方法では、ボックス・イン・
ボックスの検査パターンの内側パターンと外側パターン
との相対的な位置ずれ量を合わせずれ検査装置で測定す
ることにより、露光した際の露光装置のフォーカス位置
を測定しようとするものである。
【0012】この方法が実行可能である理由は、比較的
太いパターンを投影する場合、マスク上の太いパターン
を照明する光線は、マスクを透過する際に広い角度に広
がって回折することが殆どないので、略主光線付近の回
折光のみで投影することが可能なためである。また、こ
の方法においては、マスクに形成するパターンは通常用
いる遮光膜からなるパターンで十分であり、特殊な位相
シフトパターンである必要はない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述したTimothy Brun
nerらのモニタリング方法では、原板マスク401に
は、通常用いることがない90°の位相ずれを起こさせ
るための位相シフター402bを形成する必要がある。
このため、マスクの製造コストが高くなってしまう。
【0014】また、前述した三菱電気株式会社の中尾修
治らのモニタリング方法では、二重露光を行わなければ
検査パターン(測定用パターン)を転写できない。した
がって、この方法によるフォーカスモニターを量産現場
に適用すると、露光に掛かる時間が増加するため、生産
性が低下する。また、この方法でフォーカス位置を高精
度に測定するためには、測定用パターンの位置ずれ量を
数nmの精度で読み取る必要がある。このため、二重露
光を行う際に、1度目の露光と2度目の露光との間でマ
スクおよび転写基板が動かないようにする必要がある。
このように数nmの精度で読み取りが必要な場合におい
て、測定に必要な精度を確保するためには、さらにその
数分の一の位置精度、すなわち1nm以下の位置精度で
マスクおよび転写基板の位置を保持し続ける必要があ
る。ところが、そのような精度でマスクおよび転写基板
(受像体)の位置を保持し続けることは、現在の高い制
御技術をもってしても非常に困難である。
【0015】さらに、以上説明したような問題がある
と、マスクパターンを適正な形状に転写することが困難
になったり、ひいては所望する性能を発揮できる良品な
半導体装置を製造することが困難になったりするおそれ
がある。
【0016】本発明は、以上説明したような課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、特殊なマスクを用いたり、あるいは煩雑な露光作業
を行ったりする必要がなく、かつ、マスクおよび受像体
の位置決め誤差を排除して、一般的な検査装置を用い
て、露光装置の光学系の状態を低コストで、迅速に、高
い精度で、かつ容易に測定できる露光装置の検査方法を
提供することにある。また、適正な形状のマスクパター
ンの像を低コストで、迅速に、高い精度で、かつ容易に
転写できる焦点位置を補正する露光方法を提供すること
にある。さらに、良品な半導体装置を低コストで、効率
よく、かつ容易に製造できる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係る露光装置の検査方法は、少なくとも一
組の互いに形状が異なる第1のマスクパターンおよび第
2のマスクパターンを含むマスクパターンが形成されて
いるマスクを露光装置の光軸からずれた方向から照明し
て、前記マスクパターンの像を受像体に向けて露光投影
し、前記受像体に露光投影された前記第1および第2の
各マスクパターンの像同士の相対距離を測定することに
より、前記露光装置の光学系の状態を調べることを特徴
とするものである。
【0018】この露光装置の検査方法においては、露光
装置の光軸からずれた方向から照明され、受像体に露光
投影された互いに形状が異なる第1および第2の各マス
クパターンの像同士の相対距離を測定する。したがっ
て、特殊なマスクを用いたり、あるいは二重露光などの
煩雑な露光作業を行ったりする必要がない。また、マス
クおよび基板の位置決め誤差を排除できるとともに、い
わゆる合わせずれ検査装置などの一般的な検査装置を用
いて、第1および第2の各マスクパターンの像同士の相
対距離を測定して、露光装置の光学系の状態を調べるこ
とができる。
【0019】また、前記課題を解決するために、本発明
に係る焦点位置を補正する露光方法は、本発明に係る露
光装置の検査方法により前記露光装置が備える投影光学
系の焦点位置を測定し、その測定結果に基づいて前記半
導体基板を前記露光装置の光軸方向に沿って移動させ
て、前記投影光学系の適正な焦点位置に配置した後、前
記感光性材料に前記マスクパターンの像を露光投影して
転写することを特徴とするものである。
【0020】この焦点位置を補正する露光方法において
は、本発明に係る露光装置の検査方法により投影光学系
の焦点位置を測定し、その測定結果に基づいて半導体基
板を投影光学系の適正な焦点位置に配置した後、感光性
材料にマスクパターンの像を露光投影して転写する。し
たがって、特殊なマスクを用いたり、あるいは二重露光
などの煩雑な露光作業を行ったりする必要がない。ま
た、マスクおよび基板の位置決め誤差を排除できるとと
もに、いわゆる合わせずれ検査装置などの一般的な検査
装置を用いて焦点位置を適正な状態に補正して露光でき
る。
【0021】また、前記課題を解決するために、本発明
に係る半導体装置の製造方法は、本発明に係る露光装置
の検査方法により前記露光装置の光学系の状態を調べ、
その結果に基づいて前記露光装置の光学系を適正な状態
に設定するとともに、一主面上に感光性材料が設けられ
ている半導体基板を前記露光装置が備える投影光学系の
適正な焦点位置に配置した後、前記感光性材料に半導体
装置製造用のマスクパターンの像を転写してレジストパ
ターンを形成する工程を含むことを特徴とするものであ
る。
【0022】また、前記課題を解決するために、本発明
に係る半導体装置の製造方法は、本発明に係る露光装置
の検査方法により前記投影光学系の焦点位置を測定し、
その測定結果に基づいて前記投影光学系の焦点位置を適
正な状態に設定するとともに、一主面上に感光性材料が
設けられている半導体基板を前記投影光学系の適正な焦
点位置に配置した後、前記感光性材料に半導体装置製造
用のマスクパターンの像を転写してレジストパターンを
形成する工程を含むことを特徴とするものである。
【0023】さらに、前記課題を解決するために、本発
明に係る半導体装置の製造方法は、本発明に係る焦点位
置を補正する露光方法により前記投影光学系の焦点位置
を適正な状態に補正するとともに、一主面上に感光性材
料が設けられている半導体基板を前記投影光学系の適正
な焦点位置に配置した後、前記感光性材料に半導体装置
製造用のマスクパターンの像を転写してレジストパター
ンを形成する工程を含むことを特徴とするものである。
【0024】これらの半導体装置の製造方法において
は、本発明に係る露光装置の検査方法または本発明に係
る焦点位置を補正する露光方法により、投影光学系の焦
点位置を適正な状態に設定したり、あるいは補正したり
するなど、露光装置の光学系を適正な状態に設定すると
ともに、半導体基板を投影光学系の適正な焦点位置に配
置して、感光性材料に半導体装置製造用のマスクパター
ンの像を転写してレジストパターンを形成する。したが
って、露光装置の光学系の状態を低コストで、迅速に、
高い精度で、かつ容易に適正な状態に設定して、適正な
露光状態でレジストパターンを形成できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る露光装置の検
査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装
置の製造方法を、図1〜図29に基づいて、第1〜第4
の各実施形態ごとに説明する。
【0026】(第1の実施の形態)先ず、本発明の第1
実施形態を詳述するのに先立って、一般的な露光装置の
構成の概略を、図1を参照しつつ説明する。図1におい
ては、様々な種類の露光装置の中から、いわゆるテレセ
ントリック光学系を有する縮小投影型の露光装置(ステ
ッパー)5を例に挙げて図示する。
【0027】露光装置5は、図1に示すように、所定波
長λを含む露光光7を発する光源(露光光源、照明光
源)6、この照明光源6が発した露光光7(照明光7
a)をマスクパターン4が形成されているマスク(レチ
クル)1に導く照明光学系8、マスク1を透過した露光
光7(透過光7b)によるマスクパターン4の像を受像
体13の一主面13a上に導く投影光学系9などから構
成されている。また、照明光源6と照明光学系8との
間、つまり露光装置5の二次光源面側には、マスク1
(マスクパターン4)を実質的に露光装置5の光軸16
からずれた方向から照明する状態を作り出すために、後
述する大きさおよび形状からなる照明アパーチャー12
が配置される。
【0028】テレセントリック光学系を有する露光装置
5の場合、図1中一点鎖線で示すように、露光装置5の
光軸16は一直線状になる。受像体13は、マスクパタ
ーン4の像14が露光投影される一主面13aが投影レ
ンズ11に対向する姿勢で、露光装置5(投影光学系
9)の焦点位置(f=0)付近、すなわち投影レンズ1
1の焦点位置付近に配置される。なお、図1等において
は、露光光7の光線状態を理解し易くするために、露光
光7の光線状態は幾何光学的かつ模式的に図示してい
る。
【0029】次に、本発明の第1実施形態に係る露光装
置の検査方法について、図1〜図12を参照しつつ説明
する。
【0030】先ず、露光装置5によるマスク1の照明に
ついて説明する。本実施形態においては、露光光7(照
明光7a)として、波長λが246nmであるKrFエキ
シマレーザー光を用いる。また、露光装置5の投影光学
系9の開口数NAは、0.68に設定されているもの
とする。
【0031】照明光学系8のコヒーレンシーσは、照明
光学系8の開口数をNAとすると、次に示す式(1)
で求めることができる。
【0032】σ=NA/NA…(1) 本実施形態においては、露光装置5の照明コヒーレンシ
ーσは、最大0.85σまで拡大可能とする。また、本
発明に係る露光装置の検査方法においては、マスク1に
形成されているマスクパターン4を露光装置5の光軸1
6に沿った方向からずれた方向から照明する。本実施形
態においては、そのようないわゆる軸外れ状態での照明
(露光)を実現する際のσとして、0.3σの値を用い
ることとした。この軸外れ状態での照明を光学的に規格
化すると、照明光源6の光軸16からのずれ量(軸外れ
量)と照明光源6の大きさとの関係は、図2に模式的に
示すように定義できる。
【0033】図1および図2に模式的に示されている軸
外れ状態での照明を実現させるために、本実施形態にお
いては、照明アパーチャー12を用いる。照明アパーチ
ャー12は、照明光源6が発する照明光7aを遮光する
遮光部12aと、この遮光部12aを貫通して設けら
れ、照明光源6が発する照明光7aが通過可能な光通過
孔12bとから構成されている。遮光部12aは、照明
光源6が発する照明光7aの大部分を遮光できるよう
に、その半径の大きさが露光装置5の照明コヒーレンシ
ーσの最大値0.85σと同等の大きさの円形状に形成
されている。また、光通過孔12bは、照明光7aの一
部が通過できるように、その半径の大きさが軸外れ状態
での露光装置5の実質的な照明コヒーレンシーσの値と
なる0.3σと同等の大きさの円形状に形成されてい
る。
【0034】さらに、図2に示すように、光通過孔12
bは、その中心C2を遮光部12aの中心C1から所定
量Dcずらされた位置に設けられている。この光通過孔
12bのずらし量Dcは、光通過孔12bの中に遮光部
12aの中心C1を含まないように、光通過孔12bの
半径よりも大きく設定されている。
【0035】以上説明した照明アパーチャー12を、そ
の遮光部12aの中心C1が露光装置5の光軸16(光
軸16の中心)と一致するように配置する。すると、照
明光源6から発せられる露光光7は、その大部分が遮光
部12aによって遮光されて、光通過孔12bを通過し
た露光光7だけが照明光7aとなって照明光学系8の照
明レンズ10の瞳の中に到達する。この場合、照明光源
6は、その中心が露光装置5の光軸16の中心から実質
的に所定量Dcずらされた状態に設定されることにな
る。これにより、マスク1に形成されているマスクパタ
ーン4を、露光装置5の光軸16に沿った方向からずれ
た方向から照明することができる。具体的には、図1中
白抜き矢印に示すように、露光光7(照明光7a)の主
光線15を、マスクパターン4に対して光軸16から傾
いた方向から照射できる。軸外れの照明状態で照射され
た主光線15は、図1中白抜き矢印で示される光路に略
沿って、露光光7(投影光7c)の一部として受像体1
3に到達する。
【0036】本実施形態においては、マスクパターン4
の像14が露光投影される受像体として、一主面(表
面)13a上に感光性材料(フォトレジスト)17が塗
布された半導体基板13を用いるものとする。したがっ
て、測定するマスクパターン4の像として、露光投影に
よりフォトレジスト17に転写されて形成されたレジス
トパターン14を測定するものとする。
【0037】次に、本実施形態に用いられるマスク1、
およびこのマスク1の一主面上に形成されているマスク
パターン4について説明する。マスク1は、例えばガラ
スなどの光透過性を有する材料から形成されたマスク基
板(マスク本体)2、および例えばクロム(Cr)などの
遮光性を有する材料によって形成された遮光体3などか
ら構成されている。マスクパターン4は、図3に示すよ
うに、一組の互いに形状が異なる第1のマスクパターン
4aおよび第2のマスクパターン4bから構成されてい
る。本実施形態においては、それら一組の第1マスクパ
ターン4aおよび第2マスクパターン4bは、互いに幅
が異なる2本の平行線4a,4bから構成されている。
【0038】具体的には、第1マスクパターン4aは、
図3に示すように、所定の大きさの幅Wを有する比較
的細い線形状(帯形状)として形成されている。これに
対して第2マスクパターン4bは、第1マスクパターン
4aと同等の長さを有するとともに、第1マスクパター
ン4aの幅Wよりも広い所定の大きさの幅Wを有す
る比較的太い線形状(帯形状)として形成されている。
また、第1マスクパターン4aおよび第2マスクパター
ン4bは、それらのマスク基板2上における相対的な間
隔(相対距離)D1を、所定の大きさ離された状態で
互いに平行に配置されている。この相対距離D1の大
きさは、少なくともフォトレジスト17上に露光投影さ
れる第1マスクパターン4aおよび第2マスクパターン
4bのそれぞれの像14同士が、互いに重なり合わない
程度の大きさを有するように予め設定される。実質的に
は、第1マスクパターン4aおよび第2マスクパターン
4bの相対距離D1は、比較的太い線である第2マス
クパターン4bの幅Wよりも広く開けることが好まし
い。これにより、第1および第2の両マスクパターン4
a,4bの像14同士の、フォトレジスト17上におけ
る干渉を無視することができる。
【0039】以上説明したようなマスクパターン4が形
成されているマスク1を、露光装置5を用いて前述した
軸外れ状態で照明し、第1マスクパターン4aおよび第
2マスクパターン4bのそれぞれの像14をフォトレジ
スト17上に露光投影する。以下、フォトレジスト17
上に露光投影された第1および第2の両マスクパターン
4a,4bのそれぞれの像14について説明する。
【0040】なお、前述したように露光装置5は縮小投
影型の露光装置であり、一般にはマスク上のマスクパタ
ーンと、実際に投影露光されるマスクパターンの像と
は、それらの大きさを直接比較することはできない。そ
こで、以下の説明においては、マスクパターン4と、マ
スクパターン4の像14との比較を容易にするために、
それらの寸法などを、同じ倍率(縮小率)に設定(修
正)したものとして述べることとする。
【0041】図4は、前述したように、照明光源6の光
軸16からの軸外れ量Dcの大きさを0.3σに設定し
た軸外れ状態でマスクパターン4を照明した場合の、フ
ォトレジスト17に形成されたレジストパターン14を
示すものである。すなわち、第1マスクパターン4aお
よび第2マスクパターン4bのそれぞれに対する第1レ
ジストパターン14aおよび第2レジストパターン14
bを示したものである。ここで、第1レジストパターン
14aおよび第2レジストパターン14bの相対的な間
隔(相対距離)をD1とする。
【0042】照明光源6の軸外れ量Dcが0.3σの場
合における、半導体基板13(フォトレジスト17の表
面)の投影光学系9(露光装置5)の焦点位置(f=
0)からの位置ずれ量d(ディフォーカス量d)と、フ
ォトレジスト17の表面上に投影される一般的な線形状
のマスクパターン(孤立線パターン)の像の所望の投影
位置からの位置ずれ量との相関関係を、孤立線の線幅の
大きさごとに表したグラフとして、図5および図6に示
す。図5は、孤立線の線幅が0.2μm以下の場合を示
した図であり、図6は孤立線の線幅が0.25μm以上
の場合を示した図である。図5から明らかなように、孤
立線の線幅が0.2μm以下のマスクパターンの像は、
半導体基板13の焦点位置(f=0)からの位置ずれ量
dの大きさに拘らず、その位置ずれ量は僅かであり、殆
ど無視し得る測定誤差の範囲内である。例えば最大でも
0.02μm程度である。これに対して、孤立線の線幅
が0.25μm以上のマスクパターンの像は、図6から
明らかなように、孤立線の線幅が0.2μm以下のマス
クパターンの像に比較して、その4倍〜5倍程度の量の
位置ずれを起こす。
【0043】本発明に係る露光装置の検査方法は、以上
説明した孤立線の線幅の大きさに応じた位置ずれ現象
と、半導体基板13の焦点位置(f=0)からの位置ず
れ量dとの相関関係を用いて露光装置5の光学系の状態
を調べることを特徴としている。特に、この第1実施形
態に係る露光装置の検査方法は、そのような相関関係を
利用して、投影光学系9(露光装置5)の焦点位置(f
=0)を調べるものである。したがって、本実施形態に
おいては、比較的細い線幅を有する孤立線として形成さ
れている第1マスクパターン4aの線幅Wを0.2μ
m以下とし、比較的太い線幅を有する孤立線として形成
されている第2マスクパターン4bの線幅Wを0.2
5μm以上としてそれぞれ設定した。このような寸法に
形成された第1マスクパターン4aおよび第2マスクパ
ターン4bを、それぞれマスク基板2上に図3に示すよ
うに配置して露光する。具体的には、第1マスクパター
ン4aの幅Wを0.15μmに、また第2マスクパタ
ーン4bの幅Wを1.0μmに、それぞれ設定した。
【0044】以上説明したように、互いに異なる線幅か
らなる一組のマスクパターン4a,4bを用いた場合、
比較的太いマスクパターンである、1.0μmの線幅を
有する第2マスクパターン4bを軸外れ状態で照明する
と、図7(a)に示すように、露光光7のうち、略主光
線15付近のみの回折光16によって第2レジストパタ
ーン14bが形成される。したがって、半導体基板(投
影基板)13が、図1中実線で示すように、投影光学系
9の焦点位置(f=0)、好ましくは最良の焦点位置
(ベストフォーカス位置:F)から所定量dずれた位
置(ディフォーカス位置:F)に配置されていると、
そのディフォーカス量dに応じて第2レジストパターン
14bが形成される位置もずれる。なお、本実施形態に
おいては説明を簡潔にするため、図1に示すように、投
影光学系9の焦点位置(f=0)とベストフォーカス位
置Fとを同じ位置とする。
【0045】他方、比較的細いマスクパターンである、
0.15μmの線幅を有する第1マスクパターン4aを
軸外れ状態で照明すると、図7(b)に示すように、回
折光16が主光線15を中心としてその周りに広がる。
すなわち、投影レンズ11の瞳の一部だけではなく、そ
の略全面からフォトレジスト17に到達する露光光7
(投影光7c)によって第1レジストパターン14aが
形成される。したがって、半導体基板13がディフォー
カス位置Fに配置されていても、第1レジストパター
ン14aが形成される位置がずれるおそれは殆どない。
【0046】したがって、比較的太い孤立線からなる第
2マスクパターン4bおよび比較的細い孤立線からなる
第1マスクパターン4aのそれぞれの、露光投影後の像
14としての第2レジストパターン14bおよび第1レ
ジストパターン14aの位置を測定することにより、半
導体基板13の最良の焦点位置Fからのディフォーカ
ス量dを測定することができる。
【0047】ここで、露光光7の波長λ、および投影光
学系の開口数NAを用いて、いわゆる光学的な規格化
量Kを次に示す式(2)で定義する。
【0048】K=λ/NA…(2) 第1および第2の各マスクパターン4a,4bのそれぞ
れの線幅W,Wを、前記式(2)で定義される規格
化量Kで除して規格化した値、いわゆる規格化寸法で表
す。これにより、本発明に係る露光装置の検査方法の各
種設定条件を、この第1実施形態とは異なる照明波長や
開口数からなる露光装置に容易に適用(拡張)できる。
同様に、第1レジストパターン14aおよび第2レジス
トパターン14bのそれぞれの位置ずれ量や、あるいは
投影光学系9の焦点位置(f=0)などの各種の光学的
な量も、Kで除して規格化した値で表すことができる。
例えば、前述した線幅が0.2μm以下の比較的細い孤
立線は、その規格化寸法が0.55以下の線として、ま
た線幅が0.25μm以上の比較的太い孤立線は、その
規格化寸法が0.69以上の線として、それぞれ表すこ
とができる。
【0049】ここで、半導体基板13の投影光学系9の
焦点位置(f=0)からのディフォーカス量dと、フォ
トレジスト17に形成される第1レジストパターン14
aおよび第2レジストパターン14bの相対的な位置ず
れ量(D1−D1)との相関関係を、照明光源6の
軸外れ量(軸ずらし量)の大きさごとに表したグラフと
して、図8に示す。この図8から明らかなように、照明
光源6の軸外れ量の大きさが0.3σ以上の場合には、
半導体基板13のディフォーカス量dと、第1レジスト
パターン14aおよび第2レジストパターン14bの相
対的な位置ずれ量(D1−D1)との相関関係は略
同じである。ところが、照明光源6の軸外れ量の大きさ
が0.1σの場合には、それら両者の相関関係は明らか
に異なる挙動を示している。
【0050】これは、たとえ照明光源6の中心が光軸1
6の中心からずらされた軸外れ状態に設定されていて
も、照明光源6が実質的に光軸16を含んでいる状態で
は、投影光学系9の焦点位置(f=0)を検出する感度
が大きく低下することを意味するものである。したがっ
て、軸外れ状態の照明光源6の光軸16からの軸外れ量
Dcは、その照明コヒーレンシーσの値よりも大きい値
に設定されていることが好ましい。具体的に説明する
と、本実施形態においては、軸外れ状態の照明光源6の
照明コヒーレンシーσの値は0.3σに設定されている
ので、照明光源6の軸外れ量Dcは、0.3σよりも大
きい値に設定されていることが好ましい。
【0051】本実施形態の露光装置の検査方法において
は、前述したように、第1マスクパターン4aおよび第
2マスクパターン4bのそれぞれに対応する第1レジス
トパターン14aおよび第2レジストパターン14bを
形成し、それらの相対距離D1を測定する。そして、
このD1の値と、マスク1上の第1マスクパターン4
aおよび第2マスクパターン4bの相対距離D1の値
とを用いて、第1レジストパターン14aおよび第2レ
ジストパターン14bの相対的な位置ずれ量(D1
D1)を求める。この位置ずれ量(D1−D1
を、照明光源6の軸外れ量など、露光装置5の各種露光
条件などに応じて、図8に示されている各特性グラフに
照らし合わせる。これにより、半導体基板13の投影光
学系9の焦点位置(f=0)からのディフォーカス量d
を、その測定誤差を実質的に無視し得る範囲内に抑えて
求めることができる。また、第1レジストパターン14
aおよび第2レジストパターン14bの相対距離D1
を測定にあたっては、一般的な露光装置の検査に用いら
れている、いわゆる合わせずれ検査装置などの一般的な
検査装置を用いることができる。
【0052】以上説明したように、本発明に係る露光装
置の検査方法によれば、特殊なマスクを用いたり、ある
いは二重露光などの煩雑な露光作業を行ったりする必要
がない。また、マスク1および半導体基板13の位置決
め誤差などを排除できるとともに、いわゆる合わせずれ
検査装置などの一般的な検査装置を用いて第1マスクパ
ターン4aおよび第2マスクパターン4bのそれぞれに
対応する第1レジストパターン14aおよび第2レジス
トパターン14bの相対距離D1を測定して、露光装
置5の光学系の状態を調べることができる。したがっ
て、露光装置5の光学系の状態を低コストで、迅速に、
高い精度で、かつ容易に測定できる。特に、この第1実
施形態の露光装置の検査方法においては、露光装置5
(投影光学系9)の焦点位置(f=0)を低コストで、
迅速に、高い精度で、かつ容易に測定できる。
【0053】次に、本発明の第1実施形態に係る焦点位
置を補正する露光方法について説明する。
【0054】前述した本発明の第1実施形態に係る露光
装置の検査方法により求められた、半導体基板13の投
影光学系9の焦点位置(f=0)からのディフォーカス
量dに基づいて半導体基板13を光軸16の方向に沿っ
て移動させ、フォトレジスト17の表面を投影光学系9
のベストフォーカス位置Fに一致するように配置す
る。すなわち、半導体基板13を適正な焦点位置(f=
0)に配置することにより、実質的に投影光学系9の焦
点位置(f=0)を補正する。これにより、焦点が合っ
た適正な状態でマスクパターン4の像14をフォトレジ
スト17上に露光投影して転写できる。したがって、良
好なパターン転写が可能となる。
【0055】以上説明したように、本発明に係る焦点位
置を補正する露光方法によれば、特殊なマスクを用いた
り、あるいは二重露光などの煩雑な露光作業を行ったり
する必要がない。また、マスク1および半導体基板13
の位置決め誤差などを排除しできるとともに、いわゆる
合わせずれ検査装置などの一般的な検査装置を用いて焦
点位置を補正して露光できる。したがって、適正な形状
のマスクパターン4の像14を低コストで、迅速に、高
い精度で、かつ容易に転写できる。なお、この本発明に
係る焦点位置を補正する露光方法によって像が転写され
るマスクパターンは、検査用のマスクパターン4のみな
らず、実際の製品としての半導体装置を製造する際に転
写されるマスクパターンを含んでも構わないのはもちろ
んである。
【0056】次に、本発明に係る半導体装置の製造方法
について説明する。
【0057】この半導体装置の製造方法は、本発明に係
る露光装置の検査方法により露光装置5の光学系の状態
を調べ、その結果に基づいて露光装置5の光学系を適正
な状態に設定するとともに、一主面13a上に感光性材
料(フォトレジスト)17が設けられている半導体基板
13を露光装置5が備える投影光学系9の適正な焦点位
置(f=0)に配置した後、フォトレジスト17に図示
しない半導体装置製造用のマスクパターンの像を転写し
てレジストパターンを形成する工程を含むことを前提と
するものである。
【0058】特に、本発明の第1実施形態に係る半導体
装置の製造方法は、前述した本発明の第1実施形態に係
る焦点位置を補正する露光方法により、投影光学系9の
焦点位置を適正な状態に補正するとともに、一主面13
a上にフォトレジスト17が設けられている半導体基板
13を投影光学系9の適正な焦点位置(f=0)に配置
した後、フォトレジスト17に図示しない半導体装置製
造用のマスクパターンの像を転写してレジストパターン
を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
【0059】前述した本発明の第1実施形態に係る焦点
位置を補正する露光方法によれば、適正な形状のマスク
パターン4の像を低コストで、迅速に、高い精度で、か
つ容易にフォトレジスト17に転写できる。したがっ
て、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法
によれば、適正な露光状態で適正な形状の半導体装置製
造用のレジストパターンを、低コストで、迅速に、高い
精度で、かつ容易に形成できる。この結果、良品な半導
体装置を低コストで、効率よく、かつ容易に製造でき
る。
【0060】また、この第1実施形態に用いられるマス
クは、前述した第1マスクパターン4aおよび第2マス
クパターン4bの一組から構成されたマスクパターン4
が形成されているマスク1に限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、前述した第1マスクパター
ン4aおよび第2マスクパターン4bを、それらの幅方
向に対して鏡面対称となるようにマスク基板22上に配
置した、少なくとも一対のマスクパターンを含んで構成
されるマスクパターン24が形成されているマスク21
を用いても構わない。
【0061】このマスクパターン24において、例えば
一対の細い孤立線からなる第1マスクパターン23a同
士の中心位置をTとし、また一対の太い孤立線からな
る第2マスクパターン23b同士の中心位置をFとす
る。図9に示すように、マスク基板22上においては、
とFとが一致するように、マスクパターン24は
形成されている。そして、前述した露光装置の検査方法
と同様に、マスクパターン24の像をフォトレジスト1
7に転写して、図10に示すように、レジストパターン
25を形成する。ここで、一対の第1マスクパターン2
3aに対応する第1レジストパターン25a同士の中心
位置をTとし、また一対の第2マスクパターン23b
に対応する第2レジストパターン25b同士の中心位置
をFとする。
【0062】前述した原理により、一対の第1レジスト
パターン25aはそれらの位置が殆どずれないが、一対
の第2レジストパターン25bはそれらの位置がずれ
る。したがって、一対の第2レジストパターン25bの
中心位置Fもずれる。このように、位置ずれが起きな
い一対の第1レジストパターン25aおよび位置ずれを
起こした一対の第2レジストパターン25bのそれぞれ
の中心位置TおよびF を測定し、その測定結果に基
づいてそれら両中心位置TおよびFの相対的な間隔
(相対距離)ΔX1の大きさを求める。この両中心位置
およびFの相対距離ΔX1が、両レジストパター
ン25a,25bの相対的な位置ずれ量に相当する。す
なわち、相対距離ΔX1は、前述した第1レジストパタ
ーン14aおよび第2レジストパターン14bの相対的
な位置ずれ量(D1−D1)に相当する。
【0063】したがって、この位置ずれ量ΔX1を求め
ることにより、前述した露光装置の検査方法と同様に、
投影光学系9の焦点位置(f=0)からの、半導体基板
13のディフォーカス量dを高い精度で求めることがで
きる。その上、鏡面対称のマスクパターン24が形成さ
れているマスク21を用いることにより、ディフォーカ
ス量dの測定精度をより向上させることができる。ひい
ては、本発明に係る半導体装置の製造方法によって製造
される半導体装置の品質をより向上させることができ
る。
【0064】また、マスクパターン24を構成する一対
の第1マスクパターン23aおよび一対の第2マスクパ
ターン23bは、それらの幅方向に沿って内側と外側と
を入れ換えて配置しても構わない。具体的には、図11
に示すように、一対の第1マスクパターン33aおよび
一対の第2マスクパターン33bがそれぞれ鏡面対称と
なるように、一対の第1マスクパターン33aの幅方向
の内側に一対の第2マスクパターン33bを配置して、
マスク基板32上にマスクパターン34を形成する。こ
のようなマスクパターン34を有するマスク31を用い
て、本発明に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正
する露光方法、および半導体装置の製造方法を実施して
も、前述したマスク21を用いた場合と同様の効果を得
ることができる。
【0065】さらに、マスクパターンは、前述したマス
クパターン24,34のように、それらの幅方向に沿っ
た一方向のみにおいて鏡面対称となるような構成には限
られない。例えば、図12に示すように、一対の第1マ
スクパターン43aおよび一対の第2マスクパターン4
3bを、それぞれの幅方向において鏡面対称となるよう
に配置する。それとともに、もう一対の第1マスクパタ
ーン43aおよび一対の第2マスクパターン43bを、
同じくそれぞれの幅方向において鏡面対称となるよう
に、かつ、前記一対の両マスクパターン43a,43b
の幅方向に対して直交するように配置する。このよう
に、少なくとも二対の鏡面対称なマスクパターンを含む
構成のマスクパターン44を、マスク基板42上に形成
しても構わない。つまり、マスクパターン44を、いわ
ゆるバー・イン・バー・パターンとして形成しても構わ
ない。
【0066】このマスクパターン44ように、いわゆる
バー・イン・バー・パターンのマスクパターンが形成さ
れたマスク41を用いる場合、図12中白抜き矢印で示
すように、バー・イン・バー・パターン44を構成する
各マスクパターン43a,43bに対して、斜め方向か
ら露光光7の主光線15を照射する設定とするとよい。
これにより、ディフォーカス時において、二対の鏡面対
称なマスクパターンによる像の互いに直行する二方向へ
の位置ずれ量を測定できるので、ディフォーカス量dの
測定精度をさらに向上させることができる。したがっ
て、投影光学系9の焦点位置(f=0)からの、半導体
基板13のディフォーカス量dをさらに高い精度で求め
ることができる。ひいては、本発明に係る半導体装置の
製造方法によって製造される半導体装置の品質をさらに
向上させることができる。
【0067】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
実施形態に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正す
る露光方法、および半導体装置の製造方法について、図
13〜図27を参照しつつ説明する。
【0068】この第2実施形態の露光装置の検査方法、
焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造
方法は、それらを実行する際に用いるマスクに形成され
ているマスクパターンが、前述した第1実施形態の露光
装置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および
半導体装置の製造方法を実行する際に用いるマスクに形
成されているマスクパターンと異なっているだけで、そ
の他の構成および工程などは同様である。したがって、
それらの異なっている部分について説明するとともに、
前述した第1実施形態と同一の構成部分などについては
同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0069】また、後述する本発明の第3および第4実
施形態に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正する
露光方法、および半導体装置の製造方法の説明において
も、この第2実施形態の説明と同様に、主に前述した本
発明の第1実施形態と異なっている点について説明する
ものとする。
【0070】本発明の第2実施形態に係る露光装置の検
査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装
置の製造方法においては、マスク基板52上に、図13
に示すようなマスクパターン55が形成されているマス
ク51を用いる。マスクパターン55は、一組の互いに
形状が異なる第1のマスクパターン53および第2のマ
スクパターン54から構成されている。これら一組の第
1マスクパターン4aおよび第2マスクパターン4bは
互いに平行に配置されている。
【0071】具体的には、第1マスクパターン53は、
図13に示すように、所定の大きさの幅Wを有する比
較的細い線(帯)53aを比較的狭い間隔Wで互いに
等間隔に離間して、かつ、互いに平行に並べて配置し
た、複数本の平行線53aの集合体として構成されてい
る。以下の説明において、複数本の比較的細い線からな
る平行線53aを、まとめてライン部53aと称すると
ともに、ライン部53a同士の間隔をスペース部53b
と称することとする。また、ライン部53aおよびスペ
ース部53bからなる、この第1マスクパターン53
を、ライン・アンド・スペース・パターン(L/Sパタ
ーン)53と称することとする。このL/Sパターン5
3のいわゆるピッチ(パターンピッチ)Pは、ライン部
53aの幅の大きさWおよびスペース部53bの間隔
の大きさWを用いて、(W+W)と表すことがで
きる。
【0072】これに対して第2マスクパターン54b
は、図13に示すように、第1マスクパターン(L/S
パターン)53のライン部53aと同等の長さを有する
とともに、第1マスクパターン4aのライン部53a幅
よりも広い所定の大きさの幅Wを有する比較的太
い孤立線(Isolated Line)(帯)として形成されてい
る。以下の説明において、この第2マスクパターン54
bを、孤立ラインパターン(孤立線パターン、ILパタ
ーン)54と称することとする。
【0073】また、第1マスクパターン53および第2
マスクパターン54は、それらのマスク基板52上にお
ける相対距離D2を所定の大きさ離された状態で、互
いに平行に配置されている。この相対距離D2の大き
さは、少なくともフォトレジスト17上に露光投影され
る第1マスクパターン53および第2マスクパターン5
4のそれぞれの像56,57同士が、互いに重なり合わ
ない程度の大きさを有するように予め設定される。
【0074】図14は、例えば照明光源6の光軸16か
らの軸外れ量Dcの大きさを0.3σに設定した軸外れ
状態でマスクパターン55を照明した場合の、フォトレ
ジスト17に形成されたレジストパターン14を示すも
のである。すなわち、第1マスクパターン53および第
2マスクパターン54のそれぞれの投影像としての、第
1レジストパターン56および第2レジストパターン5
7を示したものである。第1マスクレジストパターン
(L/Sレジストパターン)56は、第1マスクパター
ン(L/Sパターン)53と同様に、ライン部56aお
よびスペース部56bとして形成される。半導体基板1
3の表面13a上における、第1レジストパターン56
および第2レジストパターン57の相対距離をD2
する。
【0075】次に、L/Sパターン53の寸法などにつ
いて詳しく説明する。本発明の第2実施形態を実施する
に当たり、L/Sパターン53のピッチP(W
)は、次に述べる条件を満たす必要がある。
【0076】ディフォーカス量dの測定に適した適正な
形状の第1レジストパターン56および第2レジストパ
ターン57を形成するためには、露光光7(照明光7
a)がL/Sパターン53を通過する際に生じる0次回
折光および1次回折光は、共に投影レンズ11の瞳の中
に入射しなければならない。以下、これらの回折光の状
態について、図15を参照しつつ説明する。入射角αで
マスク1に到達した照明光7aは、ピッチPのL/Sパ
ターン53により回折し、回折角α+βの回折光(透過
光)7bとなって投影レンズ11に向けて射出される。
この際、sinβが投影レンズ11の開口数NAより大
きくなると、回折光7bは投影レンズ11に入射するこ
とができない。したがって、sinαが照明レンズ10の
開口数NA に等しく、かつ、sinβが投影レンズ11
の開口数NAに等しくなるときが最大の回折角にな
る。これより、投影レンズ11の開口数NA、および
露光光7(照明光7a)の波長λを用いると、L/Sパ
ターン53のピッチPは、次に示す式(3)の関係を満
足していなければならない。
【0077】P<λ/(NA+NA)…(3) ここで、αおよびβの角度は、照明光源6(図15にお
いてはその図示を省略する。)に広がりがある場合は、
光軸16により近い方の角度を取って考える必要があ
る。
【0078】また、本実施形態においては、等間隔の平
行線からなるL/Sパターン53は、半導体基板13が
ディフォーカス位置Fにあっても(フォーカスが振れ
ても)、その像56の位置が所望の位置からずれない
(変化しない)ような条件で形成されていることが望ま
しい。そのためには、図15において、角度αと角度β
とが略等しくなるようにすると良い。すなわち、ピッチ
Pは、次に示す式(4)の関係を満足することが望まし
い。
【0079】P=λ/2sinα…(4) この式(4)で表される関係を満足する場合、0次回折
光と1次回折光とが光軸16に対して対称な関係となっ
ているので、結像位置が投影光学系9の焦点位置(f=
0)からずれた位置になっても、像56の位置は常に一
定になる。また、この場合、照明光源6に広がりがある
場合には、前述したように、αは光源6の中心の位置を
考えるものとする。
【0080】次に、照明光源6の軸外れ量Dcが0.5
σの場合における、半導体基板13の投影光学系9の焦
点位置(f=0)からのディフォーカス量dと、フォト
レジスト17の表面上に投影される一般的なマスクパタ
ーンの像の、所望の投影位置からの位置ずれ量との相関
関係を、マスクパターンの形状ごとに表したグラフとし
て、図16および図17に示す。図16は孤立ラインパ
ターン54の場合であり、図17はL/Sパターン53
の場合である。
【0081】図16によれば、ディフォーカス量dが大
きくなるに従い孤立ラインパターン54の露光投影像
(第2レジストパターン)57の位置ずれ量が大きくな
ることが示されている。また、孤立ラインパターン54
の線幅Wが0.4μm以上の場合には、その像57の
位置ずれ量は、孤立ラインパターン54のパターンサイ
ズによらず略一定になることが分かる。また、孤立ライ
ンパターン54の線幅W が0.2μm以下の場合に
は、それよりも大きなサイズのパターンに比べて像57
の位置ずれ量が比較的小さいことが分かる。これに対し
て、孤立ラインパターン54の線幅Wが0.25μm
よりも太い場合には、孤立ラインパターン54の線幅W
が0.2μmの場合に比べて、ディフォーカス時の像
(パターン)57の位置ずれ量が2倍以上になる。した
がって、ディフォーカス時の第2パターンの露光投影像
が位置ずれを起こすように設定するこの第2実施形態で
は、孤立ラインパターン54の線幅Wは0.25μm
よりも太く形成されることが望ましい。
【0082】ここで、第1実施形態において式(2)で
定義した規格化量Kを用いて、孤立ラインパターン54
の線幅Wを規格化寸法で表す。この第2実施形態にお
いては、露光光7の波長λは0.248μmであり、投
影レンズ11(投影光学系9)の開口数NAは0.6
8である。したがって、規格化量Kはおおよそ0.36
5となり、前述した0.25μm以上の幅を有する線
は、規格化寸法で0.69以上となる。
【0083】次に、図17を参照しつつ、L/Sパター
ン53のマスクパターンの場合について考察する。図1
7によれば、L/Sパターン53のピッチPの大きさに
よって、半導体基板13の投影光学系9の焦点位置(f
=0)からのディフォーカス量dと、L/Sパターン5
3の露光投影像(第1レジストパターン)56の位置ず
れ量との相関関係が大きく異なっていることが分かる。
特に、ピッチPの大きさを0.36μmとした場合は、
他の大きさのピッチPに比べてディフォーカス時の像5
6の位置ずれ量が大変小さくなっていることが分かる。
これは、L/Sパターン53を透過した露光光7(透過
光7b)の回折光が、式(4)で示した条件を略満たし
ているためである。
【0084】前述したように、この場合の投影レンズ1
1の開口数NAは0.68であり、照明光源6の軸外
れ状態での照明コヒーレンシーσは0.5である。これ
らから、sinα=0.34となる。また、波長λ=24
8nmを式(4)に代入すると、P=364.7nmと
なり、L/Sパターン53のピッチPに略等しいことが
分かる。すなわち、L/Sパターン53のピッチPの大
きさを、式(4)の関係を略満たすように設定すれば、
半導体基板13がディフォーカスしても、L/Sパター
ン53の像56の位置は殆ど動かない(ずれない)。し
たがって、ディフォーカス時の第1マスクパターンの露
光投影像が殆ど位置ずれを起こさないように設定するこ
の第2実施形態では、L/Sパターン53のピッチPの
大きさは略0.36μmに形成されることが望ましい。
【0085】次に、第1マスクパターンとしてのL/S
パターン53、および第2マスクパターンとしての孤立
ラインパターン54の寸法を、それぞれ具体的な大きさ
に設定した場合について説明する。孤立ラインパターン
54には、その像57のディフォーカス時の位置ずれ量
と、半導体基板13のディフォーカス量dとが、略一定
の相関関係を有するように位置ずれを起こす領域のパタ
ーンサイズとして、線幅Wが1μmのマスクパターン
を選ぶ。また、L/Sパターン53には、その像56が
ディフォーカス時においても位置ずれを殆ど起こさない
(像56の位置がシフトしない)大きさのピッチPとし
て、0.36μmの大きさのピッチPを選ぶ。すなわ
ち、L/Sパターン53のライン部53の幅Wおよび
スペース部53bの幅Wを、それぞれ0.18μmに
設定する。以上説明した寸法からなるL/Sパターン5
3および孤立ラインパターン54を、図13に示すよう
に、相対距離D2を空けて互いに平行にマスク基板5
2上に配置(形成)する。
【0086】マスク51を用いて、L/Sパターン53
および孤立ラインパターン54からなるマスクパターン
55の像を、図14に示すように、半導体基板13の表
面13a上に設けたフォトレジスト17上に露光投影し
て転写し、レジストパターン58を形成する。
【0087】この場合における、L/Sパターン53と
孤立ラインパターン54との相対距離D2に対する、
それぞれの像である第1レジストパターン56と第2レ
ジストパターン57との相対距離D2との差、すなわ
ち位置ずれ量(D2−D2 )を図18に示す。図1
8は、第1レジストパターン56および第2レジストパ
ターン57の相対的な位置ずれ量(D2−D2
を、半導体基板13が投影光学系9の焦点位置(f=
0)にある場合の両レジストパターン56,57の相対
距離D2を基準としてグラフに表したものである。す
なわち図18は、第1レジストパターン56および第2
レジストパターン57がともに位置ずれを起こしていな
い(D2−D2=0)場合を基準とした、両パター
ン56,57の相対距離D2の変化をグラフに表した
ものである。
【0088】図18から明らかなように、半導体基板1
3のディフォーカス量dと、第1レジストパターン56
および第2レジストパターン57の相対的な位置ずれ量
(D2−D2)とは、略一定の相関関係を有してい
ることが分かる。したがって、第1レジストパターン5
6および第2レジストパターン57の相対的な位置ずれ
量(D2−D2)を、図18に示されている特性グ
ラフに照らし合わせることにより、半導体基板13のデ
ィフォーカス量dを高い精度で求めることができる。
【0089】なお、この第2実施形態では、第1のマス
クパターン53として、その露光投影される像(パター
ン)56の位置が、半導体基板13のディフォーカス時
においてもシフトしない(ずれない)条件のマスクパタ
ーンを選んだ。しかし、場合によってはそのようなマス
クパターンを選択することができないこともあり得る。
例えば、L/Sパターン53の像56および孤立ライン
パターン54の像57が、ともにずれてしまうようなマ
スクパターンを選択しなければならないこともあり得
る。そのような場合であっても、L/Sパターン53お
よび孤立ラインパターン54のそれぞれの寸法(ピッチ
および形状など)を、それらの像56,57のずれ量が
互いにことなる大きさとなるように形成すればよい。こ
れにより、孤立ラインパターン54の像57と周期性の
ある特定ピッチPのL/Sパターン53の像56との相
対距離D2を測定して、半導体基板13のディフォー
カス量dを求めることが可能であるのはもちろんであ
る。
【0090】また、第1マスクパターン53、あるいは
第2マスクパターン54に周期性を有する所定のピッチ
Pのパターン(L/Sパターン)を用いた場合、それぞ
れのマスクパターン群の幅方向両外側のパターンは周期
性がないため、その像の位置ずれ量が異なってくる。こ
のため、より正確な測定を望む場合は、周期パターン
(L/Sパターン)の幅方向両外側のマスクパターンの
像を、位置測定領域から除くことが望ましい。
【0091】その一手段として、例えば図19(a)お
よび(b)に示すように、マスクパターンAとしての周
期パターン53が形成されているマスク51とともに、
遮光性を有する材料によって形成されているマスク基板
62に、周期パターン53の幅方向両外側部分のライン
部59a,59bに対して光りが当たるようなマスクパ
ターンBとしての開口部60a,60bが設けられたマ
スク61を用意する。そして、半導体基板13上に周期
パターン53を露光した後、現像前にマスク61を用い
てその開口部60a,60bを周期パターン53に重ね
合わせて露光する。その後、両マスクパターンA,Bの
像を現像する。すると、半導体基板13の表面13a上
には、図20に示すような像64としてのレジストパタ
ーンCが得られる。図20中破線で示すように、周期パ
ターン53の幅方向両外側部分のライン部59a,59
bに対応するレジストパターン63a,63bは、開口
部60a,60bを露光することにより、現像時に溶け
て無くなる。したがって、結果として、周期パターン5
3のうち、周期性のある中央部分に対応するレジストパ
ターン56のみが残る。
【0092】このような方法を用いることにより、例え
ば重ね合わせ露光を行わなければならない場合、ステー
ジの位置精度に多少の誤差が含まれていても、その誤差
が露光される像(パターン)の位置そのものに影響を与
えるおそれが殆どない。したがって、二重露光時に発生
し易いステージ位置決め誤差を殆ど完全に無視できるデ
ィフォーカス位置測定用のレジストパターンを形成す
る、という目的を達成できる。
【0093】また、以上説明した本発明の第2実施形態
を実施する際に用いられるマスクは、前述したL/Sパ
ターン53および孤立ラインパターン54の一組からな
るマスクパターン55が形成されているマスク51に限
定されるものではない。例えば、第1マスクパターンお
よび第2マスクパターンをともに所定のピッチで形成し
た周期パターン(L/Sパターン)から構成した、マス
クパターンを有するマスクを用いても構わない。
【0094】例えば、図21に示すように、第1マスク
パターン73として、ライン部73aの線幅WL1およ
びスペース部73bの間隔WS1が、ともに0.18μ
mの大きさに形成された、0.36μmのピッチP1
(WL1+WS1)を有するL/Sパターン73として
形成する。また、第2マスクパターン74として、ライ
ン部74aの線幅WL2およびスペース部74bの間隔
S2が、ともに0.21μmの大きさに形成された、
0.42μmのピッチP2(WL2+WS2)を有する
L/Sパターン74として形成する。これら2つのL/
Sパターン73およびL/Sパターン74を、相対距離
をD3として離間させた状態で、互いに平行となるよ
うにマスク基板72上に配置する。
【0095】このように、互いにピッチが異なる2種類
のL/Sパターン73,74から構成されるマスクパタ
ーン75が形成されたマスク71を用いて、図22に示
すように、測定用のレジストパターン78を形成する。
マスク51を用いた場合と同様に、第1のL/Sパター
ン73の像としての第1レジストパターン(第1L/S
レジストパターン)76は、ライン部76aおよびスペ
ース部76bとして形成される。同じく、第2のL/S
パターン74の像としての第2レジストパターン(第2
L/Sレジストパターン)77は、ライン部77aおよ
びスペース部77bとして形成される。半導体基板13
の表面13a上における、第1L/Sレジストパターン
56および第2L/Sレジストパターン57の相対距離
をD3とする。
【0096】マスク71を用いた場合、半導体基板13
のディフォーカス量dと、第1レジストパターン76お
よび第2レジストパターン77の相対的な位置ずれ量
(D3 −D3)とは、図23に示すように、略一定
の相関関係を有していることが分かる。したがって、第
1L/Sレジストパターン76および第2L/Sレジス
トパターン77の相対的な位置ずれ量(D3−D
)を、図23に示されている特性グラフに照らし合
わせることにより、半導体基板13のディフォーカス量
dを高い精度で求めることができる。
【0097】あるいは、図24に示すようなマスクパタ
ーン85が形成されたマスク81を用いても構わない。
このマスク81に形成されているマスクパターン85
は、前述したマスク51に形成されている一組のマスク
パターン55を、それらの幅方向に対して鏡面対称とな
るようにマスク基板82上に配置したものである。
【0098】このマスクパターン85において、例えば
L/Sパターン83同士の中心位置をCとし、また太
い孤立線からなるパターン84同士の中心位置をS
する。図24に示すように、マスク基板82上において
は、CとSとが一致するようにマスクパターン85
が形成されている。そして、前述した露光装置の検査方
法と同様に、マスクパターン85の像を半導体基板13
の表面13a上に設けられているフォトレジスト17に
転写して、図25に示すように、レジストパターン88
を形成する。ここで、一対のL/Sパターン83による
レジストパターン86同士の中心位置をCとし、また
一対の太い孤立線からなるパターン84によるレジスト
パターン87同士の中心位置をSとする。
【0099】前述した原理により、一対のレジストパタ
ーン86はそれらの位置が殆どずれないが、一対のレジ
ストパターン87はそれらの位置がずれる。したがっ
て、一対のレジストパターン87の中心位置をSもず
れる。このように、位置ずれが起きない一対のレジスト
パターン86および位置ずれを起こした一対のレジスト
パターン87のそれぞれの中心位置CおよびSを測
定し、その測定結果に基づいてそれら両中心位置C
よびSの相対的な間隔(相対距離)ΔX2の大きさを
求める。この両中心位置CおよびSの相対距離ΔX
2が、両レジストパターン86,87の相対的な位置ず
れ量に相当する。すなわち、相対距離ΔX2は、前述し
た第1レジストパターン56および第2レジストパター
ン57の相対的な位置ずれ量(D2−D2)に相当
する。
【0100】したがって、この位置ずれ量ΔX2を求め
ることにより、前述した露光装置の検査方法と同様に、
投影光学系9の焦点位置(f=0)からの、半導体基板
13のディフォーカス量dをより高い精度で求めること
ができる。ひいては、本発明に係る半導体装置の製造方
法によって製造される半導体装置の品質をより向上させ
ることができる。
【0101】また、マスクパターン85を構成する一対
のL/Sパターン83および一対の太い孤立線からなる
パターン84は、それらの幅方向に沿って内側と外側と
を入れ換えて配置しても構わない。具体的には、図26
に示すように、一対のL/Sパターン93および一対の
太い孤立線からなるパターン94がそれぞれ鏡面対称と
なるように、一対の太い孤立線からなるパターン94の
幅方向の内側に一対のL/Sパターン93を配置して、
マスク基板92上にマスクパターン95を形成する。こ
のようなマスクパターン95を有するマスク91を用い
て、本発明に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正
する露光方法、および半導体装置の製造方法を実施して
も、前述したマスク81を用いた場合と同様の効果を得
ることができる。
【0102】さらに、マスクパターンは、前述したマス
クパターン85,95のように、それらの幅方向に沿っ
た一方向のみにおいて鏡面対称となるような構成には限
られない。例えば、図27に示すように、一対のL/S
パターン103および一対の太い孤立線からなるパター
ン104を、それぞれの幅方向において鏡面対称となる
ように配置する。それとともに、もう一対のL/Sパタ
ーン103および一対の太い孤立線からなるパターン1
04を、同じくそれぞれの幅方向において鏡面対称とな
るように、かつ、前記一対の両パターン103,104
の幅方向に対して直交するように配置する。このよう
に、少なくとも二対の鏡面対称なパターンを含む構成の
マスクパターン105を、マスク基板102上に形成し
ても構わない。つまり、マスクパターン105を、いわ
ゆるバー・イン・バー・パターンとして形成しても構わ
ない。
【0103】このマスクパターン105ように、いわゆ
るバー・イン・バー・パターンのマスクパターンが形成
されたマスク101を用いる場合、図27中白抜き矢印
で示すように、バー・イン・バー・パターン105を構
成する各パターン103,104に対して、斜め方向か
ら露光光7の主光線15を照射する設定とするとよい。
これにより、ディフォーカス時において、二対の鏡面対
称なパターンによる像の互いに直行する二方向への位置
ずれ量を測定できるので、ディフォーカス量dの測定精
度をさらに向上させることができる。したがって、投影
光学系9の焦点位置(f=0)からの、半導体基板13
のディフォーカス量dをさらに高い精度で求めることが
できる。ひいては、本発明に係る半導体装置の製造方法
によって製造される半導体装置の品質をさらに向上させ
ることができる。
【0104】ここで、前述したように、図24〜27に
示された太いパターン84,87,94,104は、図
21等での説明にあるように、L/Sパターンであって
も何ら問題はない。
【0105】この第2実施形態の露光装置の検査方法、
焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造
方法は、以上説明した点以外は、第1実施形態の露光装
置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半
導体装置の製造方法と同じであり、本発明が解決しよう
とする課題を解決できるのはもちろんである。
【0106】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
実施形態に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正す
る露光方法、および半導体装置の製造方法について、図
28を参照しつつ説明する。
【0107】この第3実施形態は、前述した本発明に係
る第1および第2実施形態の露光装置の検査方法、焦点
位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造方法
を実行するに際して、照明アパーチャーを用いること無
く、照明光源を実質的に光軸からずらした軸外れ状態に
設定してマスクを照明できるようにするものである。
【0108】図28に示すように、マスクパターン4に
対応したマスク基板2の裏面(パターン面の裏側の面、
照明光源側主面)での平面一、またはその近傍に遮光部
材としての遮光帯201を配置する。この遮光帯201
により、照明光源6から発せられた露光光7(照明光7
a)のうち、光軸に沿ってマスクパターン4を照明する
露光光7(照明光7a)のを遮光する。遮光帯201
は、マスクパターン(測定パターン)4が形成されてい
る領域に対向するように、すなわちマスクパターン4を
その裏面側から実質的に隠すように配置する。このよう
に遮光帯201を配置することで、マスクパターン4に
向かって、その光軸方向に沿った直上方向から入射する
照明光7aを遮光できる。それとともに、マスクパター
ン4に向かって、その斜め方向から入射する照明光7a
も、その一方向の成分のみがマスクパターン4に到達で
きる状態に設定することができる。したがって、照明ア
パーチャー12を用いること無く、照明光7aを光軸の
中心から実質的に外れた状態に設定して、軸外れの状態
でマスクパターン4を照明することが実現できる。
【0109】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
実施形態に係る露光装置の検査方法、焦点位置を補正す
る露光方法、および半導体装置の製造方法について、図
29を参照しつつ説明する。
【0110】この第4実施形態は、前述した第3実施形
態と同様に、照明アパーチャーを用いること無く、照明
光源を実質的に光軸からずらした軸外れ状態に設定して
マスクを照明できるようにするものである。
【0111】図29に示すように、マスク基板2の裏面
(パターン面の裏側の面、照明光源側主面)と光学的に
略共役なブラインド面301、またはその近傍に遮光部
材としての遮光帯302を配置する。この状態で測定用
のマスクパターン4を照明することによって、前記第3
実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
マスクパターン4に向かって、その光軸方向に沿った直
上方向から入射する照明光7aを遮光できる。それとと
もに、マスクパターン4に向かって、その斜め方向から
入射する照明光7aも、その一方向の成分のみがマスク
パターン4に到達できる状態に設定することができる。
したがって、照明アパーチャー12を用いること無く、
照明光7aを光軸の中心から実質的に外れた状態に設定
して、軸外れの状態でマスクパターン4を照明すること
が実現できる。
【0112】また、上記の第3および第4の2つの実施
形態では、遮光帯をパターン面よりも照明側の方に設置
するように説明しているが、パターン面よりも投影光学
系の方に遮光帯を配置しても構わない。このような配置
を行っても、パターンを透過してくる回折光の一部を遮
光することによって実質的に軸外れ照明の状態を作り出
すことができる。
【0113】なお、本発明に係る露光装置の検査方法、
焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造
方法は、前述した第1〜第4実施形態には制約されな
い。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、それらの構成
や、あるいは工程などの一部を種々様々な設定に変更し
たり、あるいは各種設定を組み合わせて用いたりして実
施することができる。
【0114】例えば、本発明を適用可能な露光装置は、
テレセントリック光学系の露光装置には限られない。
【0115】また、位置ずれ測定用のマスクパターンの
像の相対位置の測定に際しては、その測定手段として電
子顕微鏡を用いても良いし、あるいは光学的な測定装置
を用いても良い。特に、前述したいわゆる合わせずれ検
査装置を用いると、測定を迅速かつ容易に行うことが可
能になる。
【0116】また、マスクパターンが投影される受像体
は、前述したフォトレジストが設けられた半導体基板に
は限られない。例えば、CCD等の受光素子であっても
同様な原理で測定可能である。この場合、受光素子の前
にフィルターのようなものが設置されていても、基本的
には半導体基板上への露光投影と同様に扱うことができ
る。
【0117】また、本発明は露光装置(投影光学系)の
焦点位置の検出を中心に述べたが、太い線や細い線の位
置ずれは、光学系のコマ収差などによって発生すること
が知られている。例えば、本発明者らは、Jpn.J.Appl.P
hys. VOL.37(1998)の3553ページに報告している。
更に、周期的パターンの位置ずれと収差の関係について
も本発明者らは、Applied Optics, VOL.38, No.13(199
9)の2800ページに報告している。したがって、本発
明は露光装置(投影光学系)の焦点位置の測定だけでは
なく、光学系の収差の測定も合わせてことも可能であ
る。
【0118】この場合の、本発明に係る露光装置の検査
方法は、少なくとも一組の互いに形状が異なる第1のマ
スクパターンおよび第2のマスクパターンを含むマスク
パターンが形成されているマスクを露光装置の光軸から
ずれた方向から照明して、前記マスクパターンの像を受
像体に向けて露光投影し、前記受像体に露光投影された
前記第1および第2の各マスクパターンの像同士の相対
距離を測定することにより、露光装置が備える光学系の
収差を調べることを特徴とする露光装置の検査方法、と
表現することができる。
【0119】さらに、前述した第1のマスクパターンお
よび第2のマスクパターンからなる位置ずれ測定用(検
査用)のマスクパターンを、実際の半導体装置の製造用
のマスクパターンが形成されているマスクに一体に形成
しても構わない。この場合、それぞれのマスクパターン
による像が互いに干渉し合わないように、位置ずれ測定
用のマスクパターンと、半導体装置製造用のマスクパタ
ーンとを、所定の間隔だけ離間させて設ければよい。
【0120】マスクを以上説明したような構成とするこ
とにより、露光装置の光学系の検査および焦点位置を補
正する露光方法と、実際の露光作業(リソグラフィ工
程)とを、1枚のマスクで行うことができる。具体的に
は、実際の露光作業に先立って、前述した第1〜第4実
施形態のいずれか方法によって、マスクを用いて露光装
置の光学系が予め設定された条件を満足しているか否か
を検査する。設定条件を満足していれば引き続き実際の
露光作業に移る。設定条件を満足していなければ、設定
条件を満足するように露光装置の光学系を調整した後、
実際の露光作業に移る。このような方法によれば、実際
の露光作業を行う前に、露光装置の光学系は常に適正な
状態に設定されているので、精度の高い回路パターンを
容易にウェーハに転写できる。ひいては、高性能の半導
体装置をより迅速に、かつ容易に製造することができ
る。
【0121】
【発明の効果】本発明に係る露光装置の検査方法によれ
ば、特殊なマスクを用いたり、あるいは二重露光などの
煩雑な露光作業を行ったりする必要がない。また、マス
クおよび基板の位置決め誤差を排除できるとともに、い
わゆる合わせずれ検査装置などの一般的な検査装置を用
いて、第1および第2の各マスクパターンの像同士の相
対距離を測定して、露光装置の光学系の状態を調べるこ
とができる。したがって、露光装置の光学系の状態を低
コストで、迅速に、高い精度で、かつ容易に測定でき
る。
【0122】また、本発明に係る焦点位置を補正する露
光方法によれば、特殊なマスクを用いたり、あるいは二
重露光などの煩雑な露光作業を行ったりする必要がな
い。また、マスクおよび基板の位置決め誤差を排除でき
るとともに、いわゆる合わせずれ検査装置などの一般的
な検査装置を用いて焦点位置を適正な状態に補正して露
光できる。したがって、適正な形状のマスクパターンの
像を低コストで、迅速に、高い精度で、かつ容易に転写
できる。
【0123】さらに、本発明に係る半導体装置の製造方
法によれば、露光装置の光学系の状態を低コストで、迅
速に、高い精度で、かつ容易に適正な状態に設定して、
適正な露光状態でレジストパターンを形成できるので、
良品な半導体装置を低コストで、効率よく、かつ容易に
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る露光装置の検査方
法を模式的に示す図。
【図2】本発明の第1および第2実施形態に係る照明光
の軸はずれ量を模式的に示す図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る露光装置の検査方
法に用いるマスクを示す平面図。
【図4】図3のマスクを用いて基板上に形成されたレジ
ストパターンを示す平面図。
【図5】図3のマスクを用いて形成された細いレジスト
パターンの位置ずれ量と基板の焦点位置からのずれ量と
の相関関係をパターンの太さごとに示す特性図。
【図6】図3のマスクを用いて形成された太いレジスト
パターンの位置ずれ量と基板の焦点位置からのずれ量と
の相関関係をパターンの太さごとに示す特性図。
【図7】本発明の各実施形態に係る露光装置の検査方法
の測定原理を模式的に示す図。
【図8】図3のマスクにより形成された2種類のレジス
トパターンの相対的な位置ずれ量と基板の焦点位置から
のずれ量との相関関係を軸はずれ量ごとに示す特性図。
【図9】図3のマスクの変形例を示す平面図。
【図10】図9のマスクを用いて基板上に形成されたレ
ジストパターンを示す平面図。
【図11】図3のマスクの他の変形例を示す平面図。
【図12】図3のマスクのさらに他の変形例を示す平面
図。
【図13】本発明の第2実施形態に係る露光装置の検査
方法に用いるマスクを示す平面図。
【図14】図13のマスクを用いて基板上に形成された
レジストパターンを示す平面図。
【図15】マスクに入射する照明光とマスクに形成され
ているマスクパターンにより発生する回折光との回折角
の関係を模式的に示す図。
【図16】図13のマスクによる孤立ラインのレジスト
パターンの位置ずれ量と基板の焦点位置からのずれ量と
の相関関係をパターンの太さごとに示す特性図。
【図17】図13のマスクによるL/Sのレジストパタ
ーンの位置ずれ量と基板の焦点位置からのずれ量との相
関関係をピッチの大きさごとに示す特性図。
【図18】図13のマスクによるL/Sおよび孤立ライ
ンの両レジストパターンの相対的な位置ずれ量と基板の
焦点位置からのずれ量との相関関係を示す特性図。
【図19】本発明の第2実施形態に係る露光装置の検査
方法の精度を高める際に用いるマスクの特徴的な部分を
拡大して示す平面図。
【図20】図19のマスクを用いて基板上に形成された
レジストパターンの特徴的な部分を拡大して示す平面
図。
【図21】図13のマスクの変形例を示す平面図。
【図22】図21のマスクを用いて基板上に形成された
レジストパターンを示す平面図。
【図23】図21のマスクによるピッチが異なる2種類
のL/Sのレジストパターンの相対的な位置ずれ量と基
板の焦点位置からのずれ量との相関関係を示す特性図。
【図24】図13のマスクの他の変形例を示す平面図。
【図25】図24のマスクを用いて基板上に形成された
レジストパターンを示す平面図。
【図26】図13のマスクのまた他の変形例を示す平面
図。
【図27】図13のマスクのさらに他の変形例を示す平
面図。
【図28】本発明の第3実施形態に係る露光装置の検査
方法を模式的に示す図。
【図29】本発明の第4実施形態に係る露光装置の検査
方法を模式的に示す図。
【図30】従来の技術に係る露光装置の検査方法に用い
るマスクを模式的に示す断面図。
【図31】従来の技術に係る露光装置の検査方法に用い
る照明アパーチャーを模式的に示す平面図。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71,81,9
1,101…マスク 4,24,34,44,55,75,85,95,10
5…マスクパターン 4a,23a,33a,43a,53,73,83,9
3,103…第1マスクパターン 4b,23b,33b,43b,54,74,84,9
4,104…第2マスクパターン 5…露光装置 6…照明光源(露光光源) 7…露光光 7a…照明光 7b…透過光 7c…投影光 8…照明光学系(露光装置の光学系) 9…投影光学系(露光装置の光学系) 10…照明レンズ 11…投影レンズ 12…照明アパーチャー 13…半導体基板(受像体) 14,25,58,78,88…マスクパターンの像 14a,25a,56,64,76,86…第1レジス
トパターン(第1マスクパターンの像) 14b,25b,57,77,87…第2レジストパタ
ーン(第2マスクパターンの像) 15…露光光の主光線 16…光軸 17…フォトレジスト(感光性材料) 201,302…遮光帯(遮光部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三本木 省次 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 池田 隆洋 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H095 BE05 5F046 BA04 CB17 DA14 DB05 DD03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一組の互いに形状が異なる第1
    のマスクパターンおよび第2のマスクパターンを含むマ
    スクパターンが形成されているマスクを露光装置の光軸
    からずれた方向から照明して、前記マスクパターンの像
    を受像体に向けて露光投影し、前記受像体に露光投影さ
    れた前記第1および第2の各マスクパターンの像同士の
    相対距離を測定することにより、前記露光装置の光学系
    の状態を調べることを特徴とする露光装置の検査方法。
  2. 【請求項2】前記第1および第2のマスクパターンは、
    互いに幅が異なる一本の線形状にそれぞれ形成されてい
    るとともに、互いに平行に配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の露光装置の検査方法。
  3. 【請求項3】前記第1および第2のマスクパターンは、
    前記露光装置が備える光源が発する露光光の波長を前記
    露光装置が備える投影光学系の開口数で割った値を用い
    て、前記第1および第2のマスクパターンを構成する各
    線の像の幅を除した値が、一方のマスクパターンを構成
    する線は0.69以上となるように、かつ、他方のマス
    クパターンを構成する線は0.55以下となるように形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の露光装
    置の検査方法。
  4. 【請求項4】前記マスクを照明する際の前記露光装置の
    光軸からのずれ量は、前記露光装置が備える照明光学系
    の開口数を前記露光装置が備える投影光学系の開口数で
    割った値よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載
    の露光装置の検査方法。
  5. 【請求項5】前記第1および第2のマスクパターンは、
    一方が一本の線形状に形成されているとともに、他方は
    複数本の線が互いに離間されて配置された形状に形成さ
    れており、かつ、前記第1および第2のマスクパターン
    の線は互いに異なる幅に形成されているとともに、互い
    に平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の露光装置の検査方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2のマスクパターンは、
    それぞれ複数本の線が互いに離間されて配置された形状
    に形成されており、かつ、前記第1および第2のマスク
    パターンの線の幅および線同士の間隔は互いに異なる大
    きさに形成されているとともに、互いに平行に配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置の検
    査方法。
  7. 【請求項7】前記マスクパターンは、前記一組の第1お
    よび第2のマスクパターンと、これら一組のマスクパタ
    ーンの幅方向に対して鏡面対称となるように形成された
    もう一組の第1および第2のマスクパターンとから構成
    されている、少なくとも一対のマスクパターンを含んで
    いることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれかに
    記載の露光装置の検査方法。
  8. 【請求項8】前記一対のマスクパターンについて、前記
    第1のマスクパターンの像同士の中心位置と、前記第2
    のマスクパターンの像同士の中心位置とをそれぞれ求
    め、それら各中心位置同士の相対距離を測定することに
    より、前記第1および第2のマスクパターンのそれぞれ
    の像同士の相対距離を測定することを特徴とする請求項
    7に記載の露光装置の検査方法。
  9. 【請求項9】前記マスクパターンは、前記一対のマスク
    パターンと、前記一対のマスクパターンの幅方向に対し
    て直交するように形成されたもう一対のマスクパターン
    とから構成されている、少なくとも二対のマスクパター
    ンを含んでいることを特徴とする請求項7に記載の露光
    装置の検査方法。
  10. 【請求項10】前記二対のそれぞれのマスクパターンに
    ついて、前記第1のマスクパターンの像同士の中心位置
    と、前記第2のマスクパターンの像同士の中心位置とを
    それぞれ求め、それら各中心位置同士の相対距離を測定
    することにより、前記第1および第2のマスクパターン
    のそれぞれの像同士の相対距離を互いに直交する二方向
    において測定することを特徴とする請求項9に記載の露
    光装置の検査方法。
  11. 【請求項11】前記受像体を、前記マスクパターンの像
    が露光投影される一主面側に感光性材料が設けられた半
    導体基板とするとともに、前記第1および第2の各マス
    クパターンの像同士の相対距離として、露光投影された
    前記マスクパターンの像に基づいて前記感光性材料に形
    成された前記第1および第2の各マスクパターンに対す
    るレジストパターン同士の相対距離を測定することを特
    徴とする請求項1〜10のうちのいずれかに記載の露光
    装置の検査方法。
  12. 【請求項12】前記マスクの前記マスクパターンが設け
    られている側とは反対側の面上、もしくはその面の近傍
    に、前記マスクパターンと対向するように遮光部材を設
    けることを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか
    に記載の露光装置の検査方法。
  13. 【請求項13】前記マスクを照明する露光光のうち前記
    露光装置の光軸に沿った方向から前記マスクパターンに
    向かって入射する露光光を遮るように、かつ、前記露光
    装置の光軸に沿った方向からずれた一方向のみから前記
    露光光が前記マスクパターンに向かって入射するよう
    に、前記マスクの前記マスクパターンが設けられている
    側とは反対側の面と光学的に略共役な位置、もしくはそ
    の位置の近傍に、遮光部材を設けることを特徴とする請
    求項1〜11のうちのいずれかに記載の露光装置の検査
    方法。
  14. 【請求項14】前記第1および第2の各マスクパターン
    の像同士の相対距離を測定することにより、前記露光装
    置が備える投影光学系の焦点位置を測定することを特徴
    とする請求項1〜13のうちのいずれかに記載の露光装
    置の検査方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の露光装置の検査方法
    により前記露光装置が備える投影光学系の焦点位置を測
    定し、その測定結果に基づいて前記半導体基板を前記露
    光装置の光軸方向に沿って移動させて、前記投影光学系
    の適正な焦点位置に配置した後、前記感光性材料に前記
    マスクパターンの像を露光投影して転写することを特徴
    とする焦点位置を補正する露光方法。
  16. 【請求項16】請求項1〜13のうちのいずれかに記載
    の露光装置の検査方法により前記露光装置の光学系の状
    態を調べ、その結果に基づいて前記露光装置の光学系を
    適正な状態に設定するとともに、一主面上に感光性材料
    が設けられている半導体基板を前記露光装置が備える投
    影光学系の適正な焦点位置に配置した後、前記感光性材
    料に半導体装置製造用のマスクパターンの像を転写して
    レジストパターンを形成する工程を含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項14に記載の露光装置の検査方法
    により前記投影光学系の焦点位置を測定し、その測定結
    果に基づいて前記投影光学系の焦点位置を適正な状態に
    設定するとともに、一主面上に感光性材料が設けられて
    いる半導体基板を前記投影光学系の適正な焦点位置に配
    置した後、前記感光性材料に半導体装置製造用のマスク
    パターンの像を転写してレジストパターンを形成する工
    程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項15に記載の焦点位置を補正する
    露光方法により前記投影光学系の焦点位置を適正な状態
    に補正するとともに、一主面上に感光性材料が設けられ
    ている半導体基板を前記投影光学系の適正な焦点位置に
    配置した後、前記感光性材料に半導体装置製造用のマス
    クパターンの像を転写してレジストパターンを形成する
    工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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