JP2008112991A - フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法 - Google Patents

フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008112991A
JP2008112991A JP2007261446A JP2007261446A JP2008112991A JP 2008112991 A JP2008112991 A JP 2008112991A JP 2007261446 A JP2007261446 A JP 2007261446A JP 2007261446 A JP2007261446 A JP 2007261446A JP 2008112991 A JP2008112991 A JP 2008112991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
mark
sample
image
reference mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007261446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4643627B2 (ja
Inventor
Sven Gunnar Krister Magnusson
マグヌッソン,スフェン,グンナー,クリスター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASML Netherlands BV
Original Assignee
ASML Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASML Netherlands BV filed Critical ASML Netherlands BV
Publication of JP2008112991A publication Critical patent/JP2008112991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4643627B2 publication Critical patent/JP4643627B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/53Automatic registration or positioning of originals with respect to each other or the photosensitive layer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/521Arrangements for applying a supplementary information onto the sensitive material, e.g. coding
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • G03F7/70641Focus

Abstract

【課題】フォーカス位置を正確に把握できるフォーカステスト法を提供する。
【解決手段】放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像12を生成する工程と、放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像I3を生成する工程とを備え、前記第1基準マーク像I2と前記第1サンプルマーク像I3とが少なくとも部分的に重なり合い、前記第2の投影が、前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度がある。
【選択図】図4b

Description

[0001] 本発明はフォーカステストの実施方法に関する。さらに本発明は、デバイス製造方法と、リソグラフィ装置と、コンピュータプログラム製品と、当該コンピュータプログラム製品を備えるデータキャリアとに関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付ける機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。この場合、ICの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、マスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを用いることができる。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、ダイの一部、または1つ以上のダイを含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上への結像によって行われる。一般には、単一の基板が、連続的にパターニングされる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。公知のリソグラフィ装置としては、ターゲット部分上にパターン全体を一度に露光することにより各ターゲット部分を照射するいわゆるステッパ、およびある特定の方向(「スキャン」方向)の放射ビームによってパターンをスキャンすると同時に、この方向に平行または逆平行に基板をスキャンすることにより各ターゲット部分を照射する、いわゆるスキャナが含まれる。パターンを基板上にインプリントすることにより、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
[0003] 投影システムを介して基板にパターンを結像するためには、基板上に設けられたレジスト層が、投影システムの焦点面上になければならない。基板が焦点面に対して正しく位置付けられているかを検査するために、フォーカステストが開発されており、この焦点面上において、テストパターニングデバイスによって提供されたテストパターンがレジスト層上に結像される。次に、露光後処理(例えば、ポストベーク)を行うことによって、このテストパターンの潜像を可視とする。この後、例えば創出されたパターンのラインの幅は、例えば走査電子顕微鏡(SEM)を用いて測定することができる。この幅と、事前に得られたキャリブレーショングラフ(Bossung曲線(Bossung curve))とを比較することによって、デフォーカスを判断することができる。最良の焦点位置におけるラインの幅は最小であり、デフォーカスが大きくなるにつれて、ラインの幅は大きくなるということが理解されるであろう。
[0004] 一態様によれば、放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像を生成する工程と、放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像を生成する工程とを備え、前記第1基準マーク像と前記第1サンプルマーク像とが少なくとも部分的に重なり合い、前記第2投影は前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度がある、フォーカステスト方法が提供される。
[0005] 一態様によれば、本明細書記載の方法のいずれかに従ってデフォーカスを判断する工程と、判断されたデフォーカスに基づき基板の相対位置を調整する工程と、基板上にパターン付き放射ビームを投影する工程とを備えた、デバイス製造方法が提供される。
[0006] 一態様によれば、放射ビームを調節するように構成された照明システムと、前記放射ビームの断面にパターンをつけてパターン付き放射ビームを形成できるパターニングデバイスを支持するように構成されたサポートと、基板を保持するように構成された基板テーブルと、前記基板のターゲット部分に前記パターン付き放射ビームを投影するように構成された投影システムと、本明細書記載の方法のいずれかを実施するコンピュータアレンジメントとを備えるリソグラフィ装置が提供される。
[0007] 一態様によれば、プロセッサが本明細書に記載の方法のいずれかに従ってプログラムを実行できるようにする命令およびデータを含むコンピュータプログラム製品が提供される。
[0008] 一態様によれば、上記コンピュータプログラム製品を備えるデータキャリアが提供される。
[0009] 本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の概略図を参照して以下に説明する。これらの図面において、同じ参照符号は、対応する部分を示す。
[0018] 図1は、本発明の一実施形態にかかるリソグラフィ装置を概略的に示す。このリソグラフィ装置は、放射ビームB(例えば、紫外線(UV)または極端紫外線(EUV))を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構成され、かつ特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置付けるように構成された第1ポジショナPMに連結されている、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、かつ特定のパラメータに従って基板を正確に位置付けるように構成された第2ポジショナPWに連結されている、基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付けられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成されている、投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSとを備える。
[0019] 照明システムとしては、放射を誘導し、整形し、または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、またはその他のタイプの光コンポーネント、あるいはそれらのあらゆる組合せなどの様々な型の光コンポーネントを含むことができる。
[0020] サポート構造は、パターニングデバイスの配向、リソグラフィ装置の設計、および、パターニングデバイスが真空環境内で保持されているか否かなどの他の条件に応じた態様で、パターニングデバイスを保持する。サポート構造は、機械式、真空式、静電式またはその他のクランプ技術を使って、パターニングデバイスを保持することができる。サポート構造は、例えば、必要に応じて固定または可動式にすることができるフレームまたはテーブルであってもよい。サポート構造は、パターニングデバイスを、例えば、投影システムに対して所望の位置に確実に置くことができる。本明細書において使われる「レチクル」または「マスク」という用語はすべて、より一般的な「パターニングデバイス」という用語と同義であると考えてよい。
[0021] 本明細書において使われる「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分内にパターンを作り出すように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使うことができるあらゆるデバイスを指していると、広く解釈されるべきである。なお、留意すべき点として、放射ビームに付与されたパターンは、例えば、そのパターンが位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンに正確に一致しない場合もある。通常、放射ビームに付けたパターンは、集積回路などのターゲット部分内に作り出されるデバイス内の特定機能層に対応することになる。
[0022] パターニングデバイスは、透過型であっても、反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、レベンソン型(Alternating)位相シフト、およびハーフトーン型(Attenuated)位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームが様々な方向に反射するように、個別に傾斜させることができる。傾斜されたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付ける。
[0023] 本明細書において使われる「投影システム」という用語は、使われている露光放射にとって、あるいは液浸液の使用または真空の使用といった他の要因にとって適切な屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、および静電型光学システム、またはそれらのあらゆる組合せを含むあらゆる型の投影システムを包含していると広く解釈されるべきである。本明細書において使われる「投影レンズ」という用語はすべて、より一般的な「投影システム」という用語と同義であると考えてよい。
[0024] 本明細書に示されているとおり、リソグラフィ装置は、反射型のもの(例えば、反射型マスクを採用しているもの)である。あるいは、リソグラフィ装置は、透過型のもの(例えば、透過型マスクを採用しているもの)であってもよい。
[0025] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(および/または2つ以上のサポート構造)を有するタイプのものであってもよい。そのような「マルチステージ」マシンにおいては、追加のテーブルは並行して使うことができ、または予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、別の1つ以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
[0026] また、リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を満たすような比較的高い屈折率を有する液体、例えば水、によって基板の少なくとも一部を覆うことができるタイプのものであってもよい。さらに、リソグラフィ装置内の、例えば、マスクと投影システムとの間の別の空間に液浸液を加えてもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるための技術においてよく知られている。本明細書において使われている「液浸」という用語は、基板のような構造物を液体内に沈めなければならないという意味ではなく、どちらかといえば、露光中、投影システムと基板との間に液体があるという意味でしかない。
[0027] 図1を参照すると、イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受ける。例えば、放射源がエキシマレーザである場合、放射源とリソグラフィ装置は、別個の構成要素であってもよい。そのような場合には、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとはみなされず、また、放射ビームは、放射源SOからイルミネータILへ、例えば、適切な誘導ミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムを使って送られる。その他の場合においては、例えば、放射源が水銀ランプである場合、放射源は、リソグラフィ装置の一体型部品とすることもできる。放射源SOおよびイルミネータILは、必要ならばビームデリバリシステムとともに、放射システムと呼んでもよい。
[0028] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタを含むことができる。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(通常、それぞれσ-outerおよびσ-innerと呼ばれる)を調整することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータおよびコンデンサといった様々な他のコンポーネントを含むことができる。イルミネータを使って放射ビームを調節すれば、放射ビームの断面に所望の均一性および強度分布をもたせることができる。
[0029] 放射ビームBは、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されているパターニングデバイス(例えば、マスク)MA上に入射して、パターニングデバイスによってパターン形成される。パターニングデバイスMAを通り抜けた後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点をあわせる。第2ポジショナPWおよび位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または容量センサ)を使って、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置付けるように、基板テーブルWTを正確に動かすことができる。同様に、第1ポジショナPMおよび別の位置センサIF1を使い、例えば、マスクライブラリからマスクを機械的に取り出した後またはスキャン中に、パターニングデバイスMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置付けることもできる。通常、サポート構造MTの移動は、第1ポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を使って達成することができる。同様に、基板テーブルWTの移動も、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使って達成することができる。ステッパの場合は(スキャナとは対照的に)、サポート構造MTは、ショートストロークアクチュエータのみに連結されてもよく、または固定されてもよい。パターニングデバイスMAおよび基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1およびM2と、基板アライメントマークP1およびP2とを使って、位置合わせされてもよい。例示では基板アライメントマークが専用ターゲット部分を占めているが、基板アライメントマークをターゲット部分とターゲット部分との間の空間内に置くこともできる(これらは、スクライブラインアライメントマークとして公知である)。同様に、複数のダイがパターニングデバイスMA上に設けられている場合、パターニングデバイスアライメントマークは、ダイとダイの間に置かれてもよい。
[0030] 例示の装置は、以下に説明するモードのうち少なくとも1つのモードで使用できる。
[0031] 1. ステップモードにおいては、サポート構造MTおよび基板テーブルWTを基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付けられたパターン全体を一度に(すなわち、単一静止露光)ターゲット部分C上に投影する。基板テーブルWTは、次にXおよび/またはY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cが露光されることが可能になる。ステップモードにおいては、露光領域の最大サイズによって、単一静止露光時に結像されるターゲット部分Cのサイズが限定される。
[0032] 2. スキャンモードにおいては、サポート構造MTおよび基板テーブルWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付けられたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。サポート構造MTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率および画像反転特性によって決めるとよい。スキャンモードにおいては、露光領域の最大サイズよって、単一動的露光時のターゲット部分の幅(非スキャン方向)が限定される一方、スキャン動作の長さによって、ターゲット部分の高さ(スキャン方向)が決まる。
[0033] 3. 別のモードにおいては、プログラマブルパターニングデバイスを保持しつつ、サポート構造MTを基本的に静止状態に保ち、また基板テーブルWTを動かし、またはスキャンする一方で、放射ビームに付けられているパターンをターゲット部分C上に投影する。このモードにおいては、通常、パルス放射源が採用されており、さらにプログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの移動後ごとに、またはスキャン中の連続する放射パルスと放射パルスとの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、前述のタイプのプログラマブルミラーアレイといったプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
[0034] 上述の使用モードの組合せおよび/またはバリエーション、あるいは完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
[0035] 上述のフォーカステストに用いられるツールは、Bossung曲線である。Bossung曲線は、デフォーカスDとクリティカルディメンジョンCDとの間の関係を示している。関連分野において「クリティカルディメンジョン」という用語は公知であり、基板の上方の特定の高さで測定される、レジスト中にプリントされたフィーチャのサイズまたは幅に相当する。これはまた、「ライン幅」または「フィーチャ幅」とも呼ばれ得る。
[0036] 図3は、2つの異なるBossung曲線を含むグラフを概略的に示している。横軸は「デフォーカスD」を表し、ここで「0」は基板Wが焦点に位置している状況を表している。縦軸は「クリティカルディメンジョンCD」を表す。両曲線は、基板Wが焦点にある時(デフォーカスD=0)、クリティカルディメンジョンCDが最適(最小)であることを示している。Bossung曲線は、デフォーカスDの関数としての二次挙動を示している。
[0037] Bossung曲線の形状は、様々な状況に応じて異なり、例えば、結像されるラインの幅や、使用される露光ドーズに応じて変動する。図3は、焦点面に対する基板Wの相対位置の変動に比較的敏感である第1のBossung曲線Iを示している。これは例えば、比較的疎であるラインの露光および/または比較的多い露光ドーズを用いた露光についてのBossung曲線Iであり得る。さらに図3は、焦点面に対する基板Wの相対位置の変動に比較的敏感である第2のBossung曲線IIも示している。これは例えば、比較的密であるラインの露光および/または比較的少ない露光ドーズを用いた露光についてのBossung曲線IIであり得る。
[0038] 上記に基づき、結像されたラインのライン幅は、焦点外で結像された場合に大きくなるということが理解されるであろう。特にライン幅の増加は、露光されたラインの幅と、使用された露光ドーズに左右される。
[0039] 異なるBossung曲線の間のこれらの変動が、フォーカステストを発展させるための以下の1つ以上の実施形態で使用される。
[0040] 図2aおよび図2bは、単純でわかりやすい従来技術のフォーカステストを概略的に示している。図2aは、第1レンズL1と第2レンズL2とを含むテレセントリック投影システムPLを示す。第1レンズL1と第2レンズL2の間には瞳面PPがある。図2では、簡単にするために2枚のレンズだけが示されているが、投影システムPSは一般には任意の枚数のレンズを備えることができるということが理解されるであろう。例えば、テストデバイスPによって提供されるテストパターンが、投影システムPLを介して基板Wの表面上に結像される。テストデバイスPは、パターニングデバイスMA上に設けてもよい。例えば検査目的でパターニングデバイスMAに特別に追加されたテストデバイスPであってもよいが、例えばICを製造するためにパターニングデバイスMAによって提供されたパターンの一部として形成されてもよい。パターニングデバイスMAは、例えば、フォーカステストを実施するために特別に使用されるパターニングデバイスMAであってもよい。
[0041] 図2aで示される状況では、基板Wは実質的に投影システムPLの焦点面上にあり、テストデバイスPは鮮明なテスト構造体P’として結像される。図2bは同じ構成要素を示しているが、ここでは、基板Wは、投影システムPLの焦点面の上方に位置している。ここではテスト構造体Pは、不鮮明なテスト構造体P”として投影される。ぼやけの量は、デフォーカス量に左右される。しかし、ぼやけの量は、デフォーカスの方向には左右されない。基板Wが投影システムPLの焦点面から同様の距離だけ下方に位置していたとしたら、同じ量のぼやけが発生したであろう。テスト構造体P”に基づいて、基板Wが投影システムPLの焦点面の上方にあるか下方にあるかを判断することは不可能である。
[0042] 例えば走査電子顕微鏡(SEM)を用いて、例えば、創出された現像後のパターンのラインの幅を測定することによって、ぼやけの量を測定してもよい。デフォーカスに応じて変動する幅の挙動は、事前に得られたBossung曲線からわかるため、デフォーカスDの量は、測定された幅に基づいて判断することができる。
[0043] 本発明の一実施形態に従い、図4aおよび図4bに概略が示されているように、フォーカステストが提供される。本実施形態によると、3つのマークM1、M2、M3が投影システムPSによって基板W上に投影される。図4bは、3つのマークM1、M2、M3の投影された像I1、I2、I3を概略的に示している。
[0044] マークM1、M2、M3は、パターニングデバイスMAによって提供することができる。マークM1、M2、M3は、単純に、所定幅を有するラインであってよい。図4aは、これらの線の断面図であり、その幅を示している。これらのラインが図面表面に垂直な方向に延びていることが理解されるであろう。
[0045] 第2基準マークM1および第1基準マークM2は、比較的フォーカス非感度であるように、すなわち、対応する結像された基準マークI1、I2のライン幅がデフォーカスの関数としてはあまり変化しないように選択される。第2基準マークM1および第1基準マークM2の投影のBossung曲線は、例えば、図3で示される第2のBossung曲線IIに類似し得る。
[0046] 第1サンプルマークM3は、比較的フォーカス感度であるように、すなわち、対応する結像された第1サンプルマークI3のライン幅がデフォーカスDの関数として比較的変化するように選択してもよい。第1サンプルマークM3の投影のBossung曲線は、例えば、図3で示される第1のBossung曲線Iに類似し得る。
[0047] 第1および第2基準マークM1、M2と第1サンプルマークM3との間のこのフォーカス感度差を得るために、第1および第2基準マークM1、M2は、第1サンプルマークM3よりも約15倍大きいように選択することができる。投影された第1および第2基準マーク像I1、I2は、例えば、7700nmの幅のバーとすることができ、一方、投影された第1サンプルマーク像I3は、500nmの幅のバーとすることができる。
[0048] マークM1、M2、M3の投影のフォーカス感度は、マークの幅を変更することによる影響を受けるだけではなく、マークを投影するために使用される露光ドーズを変更することによって調整できるものであることが、理解されるであろう。第1および第2基準マークM1、M2は、例えば、最大のCDフォーカス非感度を提供するドーズレベル(いわゆるアイソフォーカル(isofocal)ドーズレベル)で露光することができるが、一方、第1サンプルマークM3は、比較的多い露光ドーズ、例えば、第1および第2基準マークM1、M2を投影するために使用される露光ドーズの3.5倍で露光することができる。
[0049] 第1の投影処置では、第1および第2基準マークM1、M2が投影される。投影された基準マーク像I1、I2の中間点の間の距離は知られている。なぜならば、これは、パターニングデバイスMA上の第1および第2基準マークM1、M2の既知の距離と、使用される投影システムPSの拡大係数(magnification factor)とに基づいて判断できるからである。
[0050] 第2の投影処置では、第1サンプルマーク像I3が部分的に第1基準マーク像I2と重なり合うように、第1サンプルマークM3は投影される。第1サンプルマークM3は、例えば、第1サンプルマーク像I3の50%が第1基準マーク像I2(焦点が合っている)と重なり合うように、投影することができる。当然のことながら、異なる重なり合いパーセンテージを用いてもよい。
[0051] 第1および第2基準マークM1、M2と第1サンプルマークM3は、1つの同じパターニングデバイスMAによって提供することができる。あるいは、第1および第2基準マークM1、M2は第1パターニングデバイスMAによって提供することができ、第1サンプルマークM3は第2パターニングデバイスMAによって提供することができる。この代替案では、第1の投影と第2の投影との間に、第1パターニングデバイスMAを第2パターニングデバイスMAと取り替える。また、第1および第2基準マークM1、M2と第1サンプルマークM3は、それぞれ異なるパターニングデバイスによって提供することもできる。
[0052] 一実施形態によると、第2基準マークM1を省略してもよく、第2基準マーク像I1の代わりに、基板W上にすでに存在していたマーク、例えば、前回の結像および現像サイクルで提供されたマーク、または基板Wの製造中に基板W上に提供されたマークを使用してもよい。
[0053] 次の処置では、例えばポストベークなどの露光後処理を行うことによって、静止潜像(still latent images)を可視にする。この後で、第2基準マーク像I1と、第1基準マーク像I2と第1サンプルマーク像I3の組み合わせとの間の距離Sが判断される。実際、距離Sは、第2基準マーク像I1の中間点と、第1基準マーク像I2と第1サンプルマーク像I3の結合像の中間点との間で判断される。
[0054] 距離SはSEMを使用して判断することができるが、第2基準マーク像I1と、第1基準マークと第1サンプルマークI2、I3の結合像の両方が比較的大きいので(上記の例では約7700〜8000nm)、距離Sは、リソグラフィ投影装置で一般的に使用されるアライメントセンサを使用して判断することもできる。例えば、このようなアライメントセンサは、アライメントマークの位置を測定することができる。アライメントの間に、アライメントマークは、アライメント放射ビームで照射される。アライメント放射ビームは、アライメントマークによって、いくつかの回折次数(+1、-1、+2、-2など)に回折される。1つ以上の光エレメントを使用して、対応する回折次数の各セット(例えば+1と−1)が、基準プレート上にアライメントマークの像を形成するために使用される。基準プレートは、測定される対応する回折次数の各セット用の基準回折格子を備える。各基準回折格子の後方には、基準回折格子を通過する像の放射強度を測定するように、個別のディテクタ(検出器)が配置される。アライメントマークを基準プレートに対して移動することによって、1つ以上の像の強度が最も高い場所を見つけ、これにより、位置合わせされた位置が決まる。性能を上げるために、いくつかの像の強度を測定することができ、アライメント放射ビームは多色を含んでもよい。よって、アライメントセンサを使用して、投影されたマーク(の一部)の位置と相対位置を判断してもよい。
[0055] 第1サンプルマーク像I3の幅はフォーカス感度があるので、第1基準マーク像I2と第1サンプルマーク像I3との結合像の全体サイズは、デフォーカスDの正確な量に左右される。例えば、図4bを見ると、基板Wをより焦点から外れた位置に移動する(デフォーカスDの値がより高い位置)、第1サンプルマーク像I3のライン幅が大きくなり、結合像I2、I3の中間点を右に移動させる。よって、結合像I2、I3の中間点の位置は、デフォーカスDの関数として変動する。また、第2基準マーク像I1と結合像I2、I3との間の距離は、デフォーカスDの関数として変動することになり、従って、デフォーカスDの指標として使用することができる。
[0056] 距離SからデフォーカスDを導き出すことを可能にするために、距離SとデフォーカスDとの間のキャリブレーション関係を判断することができる。このキャリブレーション関係は、キャリブレーションの実験に基づいた計算に基づいて判断することができる。図5は、キャリブレーショングラフを概略的に示しており、距離SとデフォーカスDとの関係を示している。
[0057] このようなキャリブレーション関係は、基板W上にマークM1、M2、M3を何回も結像することによって得られ、毎回、基板Wは焦点面に対して既知の位置にある。
[0058] 図5で示されるように、−から+のデフォーカスDにわたるキャリブレーショングラフは、前述のBossung曲線のようにU字形である。このような曲線は信号感度(sign-sensitive)ではないので、デフォーカスの範囲の一部だけ、例えば、図5で示される正方形で示される正のデフォーカスの範囲を使用することが望ましい。
[0059] 要するに、マークM1、M2、M3を結像することができる。第1および第2基準マークM1、M2の投影は、比較的平坦なBossung曲線(フォーカス非感度)によって特徴づけられ、第1サンプルマークM3の投影は、比較的急勾配のBossung曲線(フォーカス感度)によって特徴づけられる。投影の結果、像I1、I2、I3が形成され、像I3は部分的に像I2と重なり合う。重なり合う量は、例えば、焦点が合っている時(in focus)の50%でもよい。像I3(フォーカス感度)のライン幅は、デフォーカスDの関数として変動する。この変動は、結合像I2、I3のライン幅に影響を与える。次に、像I1の中間点と、結合像I2、I3の中間点との間の距離が判断され、これはデフォーカスDの測定である。キャリブレーション関係は、距離SからデフォーカスDを導き出すために使用することができる。
[0060] 上記の実施形態では、第1および第2基準マークM1、M2と第1サンプルマークM3の投影の間に、オーバーレイエラーからの害を被り得る。オーバーレイエラーは、前回の露光に対する露光の横方向シフト(すなわち基板Wの面上)によって引き起こされる。
[0061] 生じ得るオーバーレイエラーが発生した結果、第1基準マークM2に対する投影された第1サンプルマークM3の位置は正確ではないかもしれない。例えば、第1サンプルマーク像I3は、第1基準マーク像I2と50%重なり合うことが意図され得るが、40%しか重なり合っていないかもしれない。この結果、第1基準マークと第1サンプルマークI2、I3の結合像の中間点が異なる位置となり、その結果、判断される距離Sがエラーになり、そして必然的に、判断されるデフォーカスDがエラーになる。
[0062] 例えば、図6は第1の状況Aを示しており(図6の上部)、ここでは像I1、I2、I3が上述のように投影される。距離Sは、第2基準マーク像I1の中間点と、第1基準マーク像と第1サンプルマーク像I2、I3の組み合わせの中間点との間で判断される。図6は第2の状況Bも示しており(図6の下部)、ここでは第1サンプルマーク像I3の位置は、オーバーレイエラーOの結果、第1基準マーク像I2の右に移動されている。状況AとBは両方とも類似の焦点(デフォーカス)位置にあるので、状況Bの第1サンプルマーク像I3の幅は、状況Aに比べて変わっていない。その結果、結合像I2、I3の中間点の位置も右に移動され(オーバーレイエラーOの距離の半分だけ)、その結果、距離Sが距離Sに比べてより大きい値になる。よって、距離Sに関連するデフォーカス値Dは、距離Sに関連するデフォーカス値Dとは異なる。この例に基づき、オーバーレイエラーOが、判断されたデフォーカスDのエラーになるかもしれないことが理解されるであろう。
[0063] 従って、オーバーレイエラーによる害を被ることがない実施形態が提案される。本実施形態によると、第2サンプルマークM4が投影される。この第2サンプルマークM4もフォーカス感度マークであり、これは第1サンプルマークM3に類似したものでよい。
[0064] 図7aは、本実施形態にかかる第1および第2基準マークM1、M2と、第1および第2サンプルマークM3、M4を概略的に示している。第1および第2基準マークM1、M2と、第1および第2サンプルマークM3、M4は、パターニングデバイスMAによって提供されてもよい。マークM1、M2、M3、M4は、単純に、所定幅を有するラインであってよい。
[0065] 前述の実施形態と同様に、第1および第2基準マークM1、M2は、第1サンプルマークM3および第2サンプルマークM4よりも約15倍大きい幅であるように選択することができる。第1および第2基準マークM1、M2に対応する投影された像I1、I2は、例えば、幅が7700nmのバーであり、一方、第1および第2サンプルマークM3、M4に対応する投影された像I3、I4は、幅500nmのバーであってよい。
[0066] 図7aは、これらのラインの断面図であり、これらのラインの相対幅を示している。これらのラインが図面表面に垂直な方向に延びていることが理解されるであろう。
[0067] 第1および第2基準マークM1、M2と、第1および第2サンプルマークM3、M4は、上述のとおり基板Wに投影することができ、その結果、それぞれ第1および第2基準マーク像I1、I2と、第1および第2サンプルマーク像I3、I4になる。最初に、第1および第2基準マークM1、M2が投影される。次に、第1サンプルマーク像I3が少なくとも部分的に第1基準マーク像I2と重なり合い、そして第2サンプルマーク像I4が少なくとも部分的に第2基準マーク像I1と重なり合うように、第1および第2サンプルマークM3、M4は投影される。どちらの場合も、重なり合いは、例えば50%とし得る。その結果の像が図7bに概略的に示されており、状況Cを示している。
[0068] 図7bは、第1および第2サンプルマーク像I3、I4が第1および第2基準マーク像I2、I1の両側に位置する、すなわち、第1サンプルマーク像I3が第1基準マーク像I2の右側に位置し、第2サンプルマーク像I4が第2基準マーク像I1の左側に位置することを示している。これは反対でもよく、すなわち、第1サンプルマーク像I3が第1基準マーク像I2の左側に位置し、第2サンプルマーク像I4が第2基準マーク像I1の右側に位置していてもよい。さらに、状況Cについて、図7bは、第2基準マーク像I1と第2サンプルマーク像I4の結合像の中間点と、第1基準マーク像I2と第1サンプルマーク像I3の結合像の中間点との間の距離Sを示している。
[0069] 図7bはさらに状況Dを示しているが、状況Dは、第1および第2基準マークM1、M2と、第1および第2サンプルマークM3、M4の結像の間にオーバーレイエラーOが生じたということ以外は、状況Cに類似している。第1および第2サンプルマーク像I3、I4が、状況Cで示された第1および第2サンプルマーク像I3、I4に対して左にシフトされていることがわかる。その結果、第2基準マーク像I1と第2サンプルマーク像I4の結合像の中間点と、第1基準マーク像I2と第1サンプルマーク像I3の結合像の中間点も左にシフトされる(オーバーレイエラーOの半分だけ)。しかし、状況Dの結合像I1、I4の中間点と結合像I2、I3の中間点の距離Sは、状況Cの距離Sと等しい。従って、状況Cについて判断されたデフォーカス値Dと、状況Dのデフォーカス値Dは実質的に等しい。
[0070] よって、本実施形態では、オーバーレイエラーによる害を被ることはない、すなわち、オーバーレイエラーは、結果として生じる距離Sに影響せず、よって、結果として判断されるデフォーカスDにも影響しない。第2サンプルマークM4を追加することによって、第2サンプルマーク像I4が、第1基準マーク像I2に対する第1サンプルマーク像I3の位置と比べて、第2基準マーク像I1の反対側に位置することになり、生じ得るオーバーレイエラーによる害を被ることのないフォーカステストが提供される。
[0071] 上記の実施形態では、単一の配向、例えばX方向に延びるラインを有する複数のマークの焦点情報を提供するフォーカステストについて説明した。しかし、投影システムPSに対する基板Wの最適な焦点位置は、様々な配向を有するラインについて異なってもよい。例えば、第1方向(すなわちX方向)に延びるラインの最適な焦点位置Fは、第2方向(すなわち、第1方向にほぼ垂直な方向である、Y方向)に延びるラインの最適な焦点位置Fとは異なってもよい。第1方向と第2方向の両方は、投影システムPSの光軸に対してほぼ垂直であってもよい。
[0072] 従って、本実施形態によると、第1方向と第2方向のラインを備えるマークが提供される。図8aは、パターニングデバイスMAによって提供され得る第1および第2基準マークM1’、M2’と、第1および第2サンプルマークM3’、M4’を概略的に示している。これらのマークは、第1方向と第2方向のラインを備える。図8aは、パターニングデバイスMAによって提供され得るマークを示している。
[0073] 図8aは、第1および第2基準マークM1’、M2’と、第1および第2サンプルマークM3’、M4’を示しており、各マークは、第1方向、すなわちX方向に延びる何本かのラインと、第2方向、すなわちY方向に延びる何本のラインを備える。第2基準マークM1’および第1基準マークM2’のラインは比較的太いものでよく、フォーカス非感度投影(focus insensitive projection)を可能にする。この各ラインの幅は、例えば、約7700nmとし得る。第1サンプルマークM3’および第2サンプルマークM4’のラインは比較的細いものでよく、フォーカス感度投影(focus sensitive projection)を可能にする。この各ラインの幅は、例えば約500nmとし得る。
[0074] 第1の投影処置では、第1および第2基準マークM1’、M2’は、投影システムPSを用いて基板W上に投影され、第1および第2基準マーク像I1’、I2’を創出する。この投影は、上記の説明のとおり、比較的フォーカス非感度であるように行われる。
[0075] 次の投影の処置では、第1および第2サンプルマークM3’、M4’のそれぞれに対応するサンプルマーク像I3’、I4’が、第1および第2基準マーク像I1’、I2’の対応するラインと部分的に重なり合うように、第1および第2サンプルマークM3’、M4’は投影される。
[0076] 第1サンプルマーク像I3’のラインが、第1方向に延びる第1基準マーク像I2’のラインと少なくとも部分的に重なり合うように、第1方向に延びる第1サンプルマークM3’のラインは投影される。重なり合う領域は、第1基準マーク像I2’のラインの第1の側とし得る。
[0077] 第2サンプルマーク像I4’のラインが、第1方向に延びる第2基準マーク像I1’のラインと少なくとも部分的に重なり合うように、第1方向に延びる第2サンプルマークM4’のラインは投影される。重なり合う領域は、第2基準マーク像I1’のラインの第2の側とすることができ、この場合、第2の側は第1の側の反対側である。
[0078] 第1サンプルマーク像I3’のラインが、第2方向に延びる第1基準マーク像I2’のラインと少なくとも部分的に重なり合うように、第2方向に延びる第1サンプルマークM3’のラインは投影される。重なり合う領域は、第1基準マーク像I2’のラインの第1の側とし得る。
[0079] 第2サンプルマーク像I4’のラインが、第2方向に延びる第2基準マーク像I1’ と少なくとも部分的に重なり合うように、第2方向に延びる第2サンプルマークM4’のラインは投影される。重なり合う領域は、第2基準マーク像I1’のラインの第2の側とすることができ、この場合、第2の側は、第1基準マーク像I2’のラインの第1の側とは反対側である。
[0080] この結果、図8bで示される結合像がもたらされ、この結合像は、第2基準マーク像I1’ と第2サンプルマーク像I4’との結合像(基準I1’+I4’で示されている)と、第1基準マーク像I2’と第1サンプルマーク像I3’の結合像(基準I2’+I3’で示されている)とを含む。
[0081] 次の処置では、例えばポストベークなどの露光後処理を行うことによって、静止潜像を可視にする。この後、結合像I2’+I3’に対する結合像I1’+I4’の距離S、Sが判断される。第1方向の距離Sと、第2方向の距離Sは、図8bに示されている。
[0082] 距離S、Sの判断は、最初に、結合像I2’+I3’の第1方向におけるそれぞれの対応するラインに対する、結合像I1’+I4’の第1方向における各イメージラインの間の距離を判断し、 平均距離Sを計算することによって行うことができる。第二に、結合像I2’+I3’の第2方向におけるそれぞれの対応するラインに対する、結合像I1’+I4’の第2方向における各イメージラインの間の距離を判断し、 平均距離Sを計算する。
[0083] SEMを用いて距離を判断できるが、結合像が比較的大きい(上記の例によると、約7700〜8000nm)ため、リソグラフィ投影装置で通常使用されるアライメントセンサを用いて、距離を判断してもよい。このようなアライメントセンサの例は、上述のとおりである。
[0084] 判断された距離S、Sに基づいて、上述のとおり、所定のキャリブレーション関係を用いてデフォーカスDおよびDの対応する量を計算することができる。
[0085] 判断されデフォーカス値に基づいて、投影システムPSに対する基板Wの最適位置決めを判断することができる。これは、デフォーカス値D、Dの平均値を求めることによって行うことができる。また例えば、投影すべきパターンが、1つの方向に延びる複数のパターンラインを主に含む場合に、加重平均を計算することができる。例えば、投影すべきパターンが、第1方向では比較的微細なパターンと、第2方向では比較的粗いパターンのみとを含む場合、デフォーカス値Dはデフォーカス値Dよりも重く加重され得る。
[0086] 本実施形態ではオーバーレイエラーによる害を被ることがないことが理解されるであろう。なぜならば、第1および第2サンプルマーク像I3’、I4’ が、第1および第2基準マーク像I1’、I2’の両側に投影されるからである。当然のことながら、本明細書記載の本実施形態は、第2サンプルマークM4’を省略した、前述の第1の実施形態の変形として使用してもよい。
[0087] 上述の実施形態のうち1つ以上を、リソグラフィ投影装置において使用してもよい。上記のフォーカステストは、透過型リソグラフィ投影装置においてと同様に、反射型リソグラフィ装置において使用してもよい。
[0088] 上述の1つ以上の実施形態に従い、疎のフォーカス感度ライン(thin focus sensitive lines)の像が、比較的より密のフォーカス非感度ライン(relatively thicker focus insensitive lines)と部分的に重なり合うように、前記疎のフォーカス感度ラインが投影される。その結果、比較的密のフォーカス感度像が創出される。これによって、必ずしもSEMを用いずに、上述のような最新式アライメントセンサを用いて、これらの像を測定することが可能になる。アライメントセンサを使用することによって、より高いスループットを得ることができる。なぜならば、SEMを用いた場合(例えば、1時間当たり900個のマーク)よりも、アライメントセンサを用いた場合(例えば、1時間当たり12,000個のマーク)のほうが速くアライメント測定を行うことができるからである。
[0089] 上述の実施形態のうちの1つ以上が、マークに基づく解決策を提供しており、従って、実施するのが容易である。特別なハードウェアツールもデバイスも一切不要であり、使用するリソグラフィ装置にハードウェアの変更を加える必要も一切ない。
[0090] 上述のとおり、露光ドーズも、結果として生じる像に影響を与える(すなわち、Bossung曲線に影響する)。従って、放射ビームの変動は、上述のフォーカステストの結果に影響する。新たに開発されたEUV放射源は、望ましくないドーズの変動を被るかもしれない。しかしながら、このエラーの原因は補正することができる。放射源から出力されたドーズを単に測定することによって、ドーズ変動を判断して登録することができる。判断された変動と、結果として生じる像に対するドーズ変動の影響についての理論的または実験的知識とに基づいて、ドーズ変動によってもたらされたエラーを補正することができる。
[0091] 当然ながら、すべてのマークが同様の寸法を有し、ドーズのバリエーションのみを用いて、フォーカス感度およびフォーカス非感度の露光を生じさせる、1つ以上の実施形態が考えられる。
[0092] 算術演算を行うように構成されたプロセッサPRと、メモリMEとを備えたコンピュータアレンジメントCAによって、上述の方法をすべて実施できるということが理解されるであろう。このことは、図9に概略的に示されており、メモリMEと通信するように構成されたプロセッサPRを備えるリソグラフィ装置の一例を示している。メモリMEは、テープユニット、ハードディスク、読取り専用記憶装置(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用記憶装置(EEPROM)、およびランダムアクセスメモリ(RAM)など、命令およびデータを記憶するように構成されたあらゆる種類のメモリでよい。
[0093] プロセッサPRは、上述の方法のうち1つ以上を実施するための機能性をプロセッサPRに提供するように構成されたメモリMEに記憶されたプログラムコードを読み出し、かつ実行するように構成することができる。1つ以上の方法を実施できるようにするために、プロセッサPRは、サポート構造MTの位置、基板テーブルWTの位置、放射源SO、イルミネータIL、投影システムPS、および/またはリソグラフィ装置のその他の構成要素を制御するように構成することができる。プロセッサPRは、説明した実施形態のうち1つ以上を実施するために特別に設けられてもよいが、リソグラフィ装置全体を制御するように構成され、かつ説明した実施形態のうち1つ以上を実施するための追加機能性を備えた、中央処理装置であってもよい。
[0094] 当然のことながら、当業者にとって公知であるメモリ装置、入力装置、および読取装置などの、より多くのおよび/または他のユニットが設けられてもよい。また、必要であれば、これらのうち1つ以上を物理的にプロセッサPRから離れて配置してもよい。プロセッサPRは1つのボックスとして示されているが、当業者にとって公知であるように、プロセッサPRは、並行して機能する数個の処理装置を備えてもよく、または互いに離れて配置することのできる1つのメインプロセッサPRによって制御されてもよい。
[0095] 図9ではすべての接続は物理的接続として示されているが、これらの接続のうち1つ以上を無線とすることもできる。これらは単に、「接続された」ユニットが何らかの形で互いに通信できるように構成されていることを示すことを意図したものである。このシステムとしては、本明細書で説明された機能を実行するように構成されたアナログおよび/またはデジタルおよび/またはソフトウェア技術を有するあらゆる信号処理システムが可能である。
[0096] 本明細書におけるいくつかの例では、投影システムの焦点面上に基板を位置決めすることについて言及されたが、これは、投影システムの焦点面上の基板上に設けられたレジスト層の位置決めとして理解されるべきである。また、第1の投影、第2の投影、第1の像、第2の像などの表現で用いられている場合、「第1」「第2」などの語は、これらが行われる順番に言及するものと理解されるべきではない。第2の投影は、第1の投影の前に行われても、後に行われてもよいものと、理解されるべきである。
[0097] 本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、当然のことながら、本明細書記載のリソグラフィ装置は、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造といった他の用途を有し得る。そのような別の用途においては、本明細書で使われている「ウェーハ」または「ダイ」という用語はすべて、それぞれより一般的な「基板」または「ターゲット部分」という用語と同義とみなされ得ると、当業者は理解するであろう。本明細書に言及した基板は、露光の前後を問わず、例えば、トラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、かつ露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、および/またはインスペクションツールで処理されてもよい。適用可能な場合には、本明細書中の開示内容を上記のような基板処理ツールおよびその他の基板処理ツールに適用してもよい。さらに基板は、例えば、積層ICを作るために複数回処理されてもよいので、本明細書で使われる基板という用語は、すでに多重処理層を包含している基板を表すものとしてもよい。
[0098] 光学リソグラフィの関連での本発明の実施形態の使用について上述のとおり具体的な言及がなされたが、当然のことながら、本発明は、他の用途、例えば、インプリントリソグラフィに使われてもよく、さらに状況が許すのであれば、光学リソグラフィに限定されることはない。インプリントリソグラフィにおいては、パターニングデバイス内のトポグラフィによって、基板上に創出されたパターンが定義される。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に供給されたレジスト層の中にプレス加工され、基板上では、電磁放射、熱、圧力、またはそれらの組合せによってレジストは硬化される。パターニングデバイスは、レジストが硬化した後、レジスト内にパターンを残してレジストの外へ移動される。
[0099] 本明細書で使われている「放射」および「ビーム」という用語は、紫外線(UV)(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長またはおよそこれらの値の波長を有する)、および極端紫外線(EUV)(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)、ならびにイオンビームや電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を包含している。
[0100] 「レンズ」という用語は、文脈によっては、屈折、反射、磁気、電磁気、および静電型光コンポーネントを含む様々な種類の光コンポーネントのいずれか1つまたはこれらの組合せを指すことができる。
[0101] 以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、説明された方法以外の別の方法で実行可能であることが明らかである。例えば、本発明は、前述の開示された方法を記載した機械可読命令の1つ以上のシーケンスを包含するコンピュータプログラムの形式、またはこのようなコンピュータプログラムを格納したデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気または光ディスク)を採用することもできる。
[0102] 上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。したがって、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。
[0010] 図1は、一実施形態にかかるリソグラフィ装置を示している。 [0011] 図2aおよび図2bは、最新技術によるテレセントリックフォーカステストを示している。 [0012] 図3はBossung曲線を概略的に示している。 [0013] 図4aおよび図4bは、一実施形態にかかるマークおよび像を概略的に示している。 [0014] 図5は、一実施形態にかかるキャリブレーショングラフを概略的に示している。 [0015] 図6は、一実施形態にかかる投影マークの像を概略的に示している。 [0016] 図7aおよび図7bは、一実施形態にかかるマークおよび像を概略的に示している。 [0016] 図8aおよび図8bは、一実施形態にかかるマークおよび像を概略的に示している。 [0017] 図9は、一実施形態にかかるリソグラフィ装置を概略的に示している。

Claims (22)

  1. 放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像を生成する工程と、
    放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像を生成する工程と、
    を備え、
    前記第1基準マーク像と前記第1サンプルマーク像とが少なくとも部分的に重なり合い、前記第2の投影は前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度がある、フォーカステスト方法。
  2. 前記第1基準マークおよび前記第1サンプルマークが、パターニングデバイスによって提供される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の投影において第2基準マークを投影して、第2基準マーク像を生成する工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2基準マーク像と、前記第1基準マークと前記第1サンプルマークとの結合像との間の距離を判断する工程をさらに備える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記距離は、アライメントセンサまたは走査電子顕微鏡を用いて判断される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記判断された距離に基づいて、前記第1の投影および前記第2の投影で用いた投影システムの焦点に対する基板のデフォーカスを判断する工程をさらに備える、請求項4に記載の方法。
  7. 前記第2の投影において第2サンプルマークを投影して、第2サンプルマーク像を生成する工程をさらに備え、当該第2サンプルマーク像は、前記第2基準マーク像と少なくとも部分的に重なり合い、前記第1サンプルマーク像および前記第2サンプルマーク像は、前記第1基準マーク像および前記第2基準マーク像の両側に位置付けられる、請求項3に記載の方法。
  8. 前記第1基準マークと前記第1サンプルマークはそれぞれ、第1方向に延びる第1ラインと、第2方向に延びる第2ラインとを備えるとともに、前記第1サンプルマークの結像された前記第1ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第1ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、かつ前記第1サンプルマークの結像された前記第2ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第2ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、前記第2の投影を行う工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1方向は前記第2の方向にほぼ垂直である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の投影において第2基準マークを投影して、第2基準マーク像を生成する工程であって、前記第2基準マークと第2サンプルマークはそれぞれ、第1方向に延びる第1ラインと、第2方向に延びる第2ラインとを備える、工程と、
    前記第2サンプルマークの結像された前記第1ラインが、前記第2基準マークの結像された前記第1ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、かつ前記第2サンプルマークの結像された前記第2ラインが、前記第2基準マークの結像された前記第2ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、前記第2の投影において前記第2サンプルマークを投影して、第2サンプルマーク像を生成する工程と、
    をさらに備え、
    前記第1サンプルマーク像および前記第2サンプルマーク像は、前記第1基準マーク像および前記第2基準マーク像の両側に位置付けられる、請求項8に記載の方法。
  11. 前記第2の投影が、前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度があり得るように、前記第1基準マークが、前記第1サンプルマークのパターンに比べて大きいパターンを有する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1基準マークのパターンが、前記第1サンプルマークのパターンの約15倍大きい、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の投影で用いた放射ビームの露光ドーズよりも低い露光ドーズを有する放射ビームで、前記第1の投影が行われる、請求項1に記載の方法。
  14. 前記第1基準マークおよび前記第1サンプルマーク像を可視とするように、露光後処理を行う工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  15. 放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像を生成する工程と、放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像を生成する工程とを含む、デフォーカスを判断する工程であって、
    前記第1基準マーク像と前記第1サンプルマーク像は少なくとも部分的に重なり合い、前記第1基準マークと前記第1サンプルマークはそれぞれ、第1方向に延びる第1ラインと、第2方向に延びる第2ラインとを備え、前記第2の投影は、前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度があるとともに、前記第1サンプルマークの結像された前記第1ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第1ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、かつ前記第1サンプルマークの結像された前記第2ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第2ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、前記第2の投影が行われる工程と、
    前記判断されたデフォーカスに基づいて、基板の相対位置を調整する工程と、
    前記基板上にパターン付き放射ビームを投影する工程と、
    を備える、デバイス製造方法。
  16. リソグラフィ装置であって、
    放射ビームを調節するように構成された照明システムと、
    前記放射ビームの断面にパターンをつけてパターン付き放射ビームを形成できるパターニングデバイスを支持するように構成されたサポートと、
    基板を保持するように構成された基板テーブルと、
    前記基板のターゲット部分に前記パターン付き放射ビームを投影するように構成された投影システムと、
    リソグラフィ装置によるフォーカステスト方法を実施するコンピュータアレンジメントと、
    を備え、
    前記方法は、
    放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像を生成する工程と、
    放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像を生成する工程と、
    を備え、
    前記第1基準マーク像と前記第1サンプルマーク像とが少なくとも部分的に重なり合い、前記第2の投影は、前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度がある、リソグラフィ装置。
  17. 前記コンピュータアレンジメントは、算術演算を実行するように構成されたプロセッサと、メモリとを備え、前記プロセッサは、前記方法を実行するために前記メモリに記憶されたプログラミングコードを読み出して実行するように構成されている、請求項16に記載のリソグラフィ装置。
  18. コンピュータプログラムを備えるデータキャリアであって、当該コンピュータプログラムは、プロセッサがフォーカステスト方法を実行できるようにする命令およびデータを含み、
    前記方法は、
    放射ビームを用いて第1の投影を行って、第1基準マークを基板上に投影して、第1基準マーク像を生成する工程と、
    放射ビームを用いて第2の投影を行って、第1サンプルマークを前記基板上に投影して、第1サンプルマーク像を生成する工程と、
    を備え、
    前記第1基準マーク像と前記第1サンプルマーク像とが少なくとも部分的に重なり合い、前記第2の投影は、前記第1の投影に比べて比較的フォーカス感度がある、データキャリア。
  19. 前記方法が、前記第1の投影において第2基準マークを投影して、第2基準マーク像を生成する工程をさらに備える、請求項18に記載のデータキャリア。
  20. 前記方法が、前記第2の投影において第2サンプルマークを投影して、第2サンプルマーク像を生成する工程をさらに備え、当該第2サンプルマーク像は、前記第2基準マーク像と少なくとも部分的に重なり合い、前記第1サンプルマーク像および前記第2サンプルマーク像は、前記第1基準マーク像および前記第2基準マーク像の両側に位置付けられる、請求項18に記載のデータキャリア。
  21. 前記第1基準マークと前記第1サンプルマークはそれぞれ、第1方向に延びる第1ラインと、第2方向に延びる第2ラインとを備え、前記方法は、前記第1サンプルマークの結像された前記第1ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第1ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、かつ前記第1サンプルマークの結像された前記第2ラインが、前記第1基準マークの結像された前記第2ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、前記第2の投影を行う工程をさらに備える、請求項18に記載のデータキャリア。
  22. 前記方法が、
    前記第1の投影において第2基準マークを投影して、第2基準マーク像を生成する工程であって、前記第2基準マークと第2サンプルマークはそれぞれ、第1方向に延びる第1ラインと、第2方向に延びる第2ラインとを備える、工程と、
    前記第2サンプルマークの結像された前記第1ラインが、前記第2基準マークの結像された前記第1ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、かつ前記第2サンプルマークの結像された前記第2ラインが、前記第2基準マークの結像された前記第2ラインと少なくとも部分的に重なり合うように、前記第2の投影において前記第2サンプルマークを投影して、第2サンプルマーク像を生成する工程と、
    をさらに備え、
    前記第1サンプルマーク像および前記第2サンプルマーク像は、前記第1基準マーク像および前記第2基準マーク像の両側に位置付けられる、請求項21に記載のデータキャリア。
JP2007261446A 2006-10-12 2007-10-05 フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法 Expired - Fee Related JP4643627B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/546,577 US7619717B2 (en) 2006-10-12 2006-10-12 Method for performing a focus test and a device manufacturing method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008112991A true JP2008112991A (ja) 2008-05-15
JP4643627B2 JP4643627B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=39302782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261446A Expired - Fee Related JP4643627B2 (ja) 2006-10-12 2007-10-05 フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7619717B2 (ja)
JP (1) JP4643627B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019110A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Canon Inc 露光装置及びデバイスの製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008153023A1 (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Nikon Corporation 計測部材、センサ、計測方法、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法
US9046788B2 (en) * 2008-05-19 2015-06-02 International Business Machines Corporation Method for monitoring focus on an integrated wafer
EP2131245A3 (en) * 2008-06-02 2012-08-01 ASML Netherlands BV Lithographic apparatus and its focus determination method
CN103488060B (zh) * 2013-09-30 2015-09-09 上海华力微电子有限公司 确定光刻曝光离焦量的方法
US10394136B2 (en) 2015-09-30 2019-08-27 Asml Netherlands B.V. Metrology method for process window definition
EP4155821A1 (en) * 2021-09-27 2023-03-29 ASML Netherlands B.V. Method for focus metrology and associated apparatuses

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01187817A (ja) * 1988-01-21 1989-07-27 Nikon Corp 露光方法、露光条件測定方法及ぴパターン測定方法
JPH0231142A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Nikon Corp 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法
JPH07326563A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Hitachi Ltd 露光条件評価用パターンとそれを使用する露光条件評価方法および装置
JPH09504142A (ja) * 1994-08-02 1997-04-22 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 基板上にマスクパターンを繰り返し写像する方法
JPH1055946A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Nikon Corp 露光条件測定方法
JPH10335208A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Toshiba Corp 露光装置の露光方法
JPH11102061A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Matsushita Electron Corp 投影露光用フォトマスクパターン、投影露光用フォトマスク、焦点位置検出方法、焦点位置制御方法および半導体装置の製造方法
JP2002055435A (ja) * 2000-08-09 2002-02-20 Toshiba Corp テストマーク、並びにそれを用いたフォーカス及び収差の測定方法
JP2002169266A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nikon Corp マスク、結像特性計測方法、及び露光方法
JP2003022968A (ja) * 2001-05-08 2003-01-24 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置の較正方法、リソグラフィ装置の較正に使用するマスク、リソグラフィ装置、デバイス製造方法、該デバイス製造方法により製造されたデバイス
JP2003142385A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 Toshiba Corp 露光装置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造方法
JP2005032853A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 結像特性計測方法
JP2006179915A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置の焦点試験方法およびシステム、およびデバイス製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG138616A1 (en) * 2003-07-03 2008-01-28 Nikon Corp Focus test mask, focus measurement method and exposure apparatus
JP4516826B2 (ja) * 2004-11-15 2010-08-04 Okiセミコンダクタ株式会社 フォ−カスモニタ方法
US7889314B2 (en) * 2006-03-23 2011-02-15 Asml Netherlands B.V. Calibration methods, lithographic apparatus and patterning device for such lithographic apparatus

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01187817A (ja) * 1988-01-21 1989-07-27 Nikon Corp 露光方法、露光条件測定方法及ぴパターン測定方法
JPH0231142A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Nikon Corp 線幅測定方法及び該方法を用いた露光装置の検査方法
JPH07326563A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Hitachi Ltd 露光条件評価用パターンとそれを使用する露光条件評価方法および装置
JPH09504142A (ja) * 1994-08-02 1997-04-22 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 基板上にマスクパターンを繰り返し写像する方法
JPH1055946A (ja) * 1996-08-08 1998-02-24 Nikon Corp 露光条件測定方法
JPH10335208A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Toshiba Corp 露光装置の露光方法
JPH11102061A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Matsushita Electron Corp 投影露光用フォトマスクパターン、投影露光用フォトマスク、焦点位置検出方法、焦点位置制御方法および半導体装置の製造方法
JP2002055435A (ja) * 2000-08-09 2002-02-20 Toshiba Corp テストマーク、並びにそれを用いたフォーカス及び収差の測定方法
JP2002169266A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nikon Corp マスク、結像特性計測方法、及び露光方法
JP2003022968A (ja) * 2001-05-08 2003-01-24 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置の較正方法、リソグラフィ装置の較正に使用するマスク、リソグラフィ装置、デバイス製造方法、該デバイス製造方法により製造されたデバイス
JP2003142385A (ja) * 2001-11-06 2003-05-16 Toshiba Corp 露光装置の検査方法、焦点位置を補正する露光方法、および半導体装置の製造方法
JP2005032853A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 結像特性計測方法
JP2006179915A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置の焦点試験方法およびシステム、およびデバイス製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019110A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Canon Inc 露光装置及びデバイスの製造方法
US8810774B2 (en) 2010-07-08 2014-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Exposure apparatus and device fabrication method
KR101530747B1 (ko) * 2010-07-08 2015-06-22 캐논 가부시끼가이샤 노광 장치 및 디바이스 제조 방법
US9152059B2 (en) 2010-07-08 2015-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Exposure apparatus and device fabrication method

Also Published As

Publication number Publication date
US20080088812A1 (en) 2008-04-17
US7619717B2 (en) 2009-11-17
JP4643627B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101066626B1 (ko) 정렬 마크 제공 방법, 디바이스 제조 방법 및 리소그래피 장치
JP4820354B2 (ja) リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP5112408B2 (ja) リソグラフィ装置及び基板非平坦性を補償する方法
KR100985834B1 (ko) 리소그래피 투영 장치의 포커스를 측정하는 방법
JP4527099B2 (ja) 投影システムの倍率を計測する方法、デバイス製造方法およびコンピュータプログラム製品
JP5312501B2 (ja) アライメントマーク、基板、パターニングデバイスの組、およびデバイス製造方法
JP2009156862A (ja) 位置測定システムおよびリソグラフィ装置
KR100803267B1 (ko) 포커스 결정 방법, 디바이스 제조 방법, 및 마스크
JP4643627B2 (ja) フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法
JP2007335863A (ja) グレーフィルタを有する波面センサおよびそれを含むリソグラフィ装置
JP4940219B2 (ja) オーバレイを測定する方法
JP2016505812A (ja) 位置測定システム、位置測定システムの格子及び方法
JP4477609B2 (ja) 照明プロファイルを決定する方法及びデバイス製造方法
US9726991B2 (en) Patterning device, method of producing a marker on a substrate and device manufacturing method
JP2009231837A (ja) リソグラフィ装置におけるウエーハの粗い位置合わせ方法
US8111377B2 (en) Lithographic apparatus with an encoder arranged for defining a zero level
JP4567658B2 (ja) デバイス製造方法およびコンピュータプログラム製品
JP4599343B2 (ja) リソグラフィ装置、パターニングデバイスおよびデバイス製造方法
KR102227779B1 (ko) 정렬 마크 복구 방법 및 리소그래피 장치
KR102059034B1 (ko) 기판에 마크 패턴을 전사하는 방법, 캘리브레이션 방법 및 리소그래피 장치
JP4832493B2 (ja) リソグラフィ方法及びデバイス製造方法
JP2007180548A (ja) パターンアライメント方法およびリソグラフィ装置
KR101177404B1 (ko) 캘리브레이션 방법 및 이러한 캘리브레이션 방법을 이용하는 리소그래피 장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4643627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees