JP2003120768A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2003120768A JP2001320124A JP2001320124A JP2003120768A JP 2003120768 A JP2003120768 A JP 2003120768A JP 2001320124 A JP2001320124 A JP 2001320124A JP 2001320124 A JP2001320124 A JP 2001320124A JP 2003120768 A JP2003120768 A JP 2003120768A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動アームの揺動角が大きい場合でも、ほぼ
一定した防振作用を発揮して圧縮捩りコイルバネの軸線
方向の共振を防止し、異音の発生を無くすことができる
オートテンショナを提供する。 【解決手段】 揺動アームのボス部2aと、揺動アーム
を一揺動方向に付勢すると共にボス部2aを摩擦板7に
押付ける圧縮捩りコイルバネ5との間に、圧縮捩りコイ
ルバネ5の1/8周〜1/3周にわたって内側から接触
する防振材9を介装させた構成のオートテンショナとす
る。コイルバネ5と防振材9との接触による制動力でコ
イルバネ5の軸線方向の共振を防止し、異音の発生を無
くす。コイルバネ5の全周ではなく、1/8周〜1/3
周にわたって防振材9の厚肉部9bを接触させることに
より、揺動アーム2の揺動角が大きくコイルバネ5の内
径の変化が大きい場合でも、接触による制動力に大きい
バラツキが生じないようにして一定した防振作用を発揮
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト駆動機構に
おけるベルトの張力を自動的にほぼ一定に維持するオー
トテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車のオルタネータ、
ウォータポンプ、エアコンディショナ用コンプレッサ等
にエンジンの動力を伝達して駆動するベルト駆動機構等
においては、自動的にベルトの張力をほぼ一定に維持す
るオートテンショナが組み込まれている。
【0003】図7はそのようなオートテンショナの従来
例を示す断面図であって、図示のように、支軸部1aを
有する固定ケース1と、基端のボス部2aが固定ケース
1の支軸部1aに外嵌されて揺動自在に支持された揺動
アーム2と、揺動アーム2の先端部2dに玉軸受4を介
して回転自在に装着されたテンションプーリ3と、固定
ケース1の支軸部1aの先端に固定された押え板6と揺
動アーム2のボス部2aとの間に介装されて揺動アーム
2の揺動を減衰させる摩擦板7と、揺動アーム2を一揺
動方向に付勢すると共にボス部2aを摩擦板7に押付け
る圧縮捩りコイルバネ5などの主要部品によって構成さ
れている。
【0004】かかるオートテンショナでは、圧縮捩りコ
イルバネ5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動
方向に付勢されているため、揺動アーム2先端のテンシ
ョンプーリに巻き掛けられたベルト8の張力変動に追随
して揺動アーム2が揺動し、ベルト8の張力がほぼ一定
に維持される。そして、圧縮捩りコイルバネ5の伸張復
元力よって揺動アーム2のボス部2aが摩擦板7に押付
けられ、互いに圧接するボス部2aと摩擦板7と押え板
6との摺動摩擦によって揺動アーム2の揺動が減衰され
るため、ベルト8の振動等が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
オートテンショナは、圧縮捩りコイルバネ5の固有振動
数に等しい振動数で加振された場合、圧縮捩りコイルバ
ネ5が軸線方向に共振し、その巻線が相互に干渉して異
音を発生するという問題があった。
【0006】このような圧縮捩りコイルバネの軸線方向
の共振を防止する技術として、軸線方向のスリットを形
成した円筒を圧縮捩りコイルバネの内側に全長にわたっ
て挿入し、該コイルバネの内周全体に円筒を接触させて
共振を防止する技術が知られている(特表平10−50
2997号)。けれども、上記の技術では、オートテン
ショナの揺動アーム2の揺動角が大きい場合、圧縮捩り
コイルバネ5の捩り角が大きくなり、該コイルバネ5の
捩りに伴う内径の寸法変化が大きくなるため、該コイル
バネ5の内周と円筒との接触による制動力に大きいバラ
ツキが生じ、一定した防振作用を発揮できないという不
都合が予測される。
【0007】本発明は上記事情に対処すべくなされたも
ので、その目的とするところは、揺動アームの揺動角が
大きい場合でも、ほぼ一定した防振作用を発揮して圧縮
捩りコイルバネの軸線方向の共振を防止し、異音の発生
をなくすことができるオートテンショナを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、支軸部を有する固定ケース
と、基端のボス部が固定ケースの支軸部に外嵌されて揺
動自在に支持された揺動アームと、揺動アームの先端部
に回転自在に装着されたテンションプーリと、固定ケー
スの支軸部先端に固定された押え板と揺動アームのボス
部との間に介装されて揺動アームの揺動の減衰させる摩
擦板と、揺動アームを一揺動方向に付勢すると共にボス
部を摩擦板に押付ける圧縮捩りコイルバネとを備えたオ
ートテンショナにおいて、圧縮捩りコイルバネの1/8
周〜1/3周にわたって内側から接触する防振材を、圧
縮捩りコイルバネと揺動アームのボス部との間に介装し
たことを特徴とするものである。
【0009】このようなオートテンショナでは、防振材
が圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/3周にわたって
内側から接触し、その接触による制動力で圧縮捩りコイ
ルバネの軸線方向の共振が防止されるため、異音の発生
をなくすことができる。しかも、防振材が圧縮捩りコイ
ルバネの全周にわたって内側から接触するものではな
く、上記のように圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/
3周にわたって内側から接触するものであるため、揺動
アームの揺動角が大きく該コイルバネの内径の寸法変化
が大きい場合であっても、該コイルバネの内周と防振材
との接触による制動力に大きいバラツキを生じることが
なく、ほぼ一定した防振作用を発揮して異音を確実にな
くすことができる。
【0010】次に、請求項2に係る発明は、上記請求項
1のオートテンショナにおいて、その防振材が、軸線方
向のスリットを有する円筒体の1/8周〜1/3周にわ
たって、圧縮捩りコイルバネに内側から接触する厚肉部
を形成したものであることを特徴とする。
【0011】このような防振材を用いると、防振材を揺
動アームのボス部に外嵌することにより簡単に組み込ん
で、その肉厚部を圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/
3周にわたって内側から接触させることができる。
【0012】次に、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は2のオートテンショナにおいて、その防振材が、
圧縮捩りコイルバネの中央の2巻もしくは3巻に対して
内側から接触していることを特徴とするものである。
【0013】このオートテンショナは、圧縮捩りコイル
バネに対して防振材の接触する巻数は少ないけれども、
接触する部分が該コイルバネの防振に最も有効な中央の
2巻もしくは3巻であるため、確実にコイルバネの共振
を防止することができる。しかも、該コイルバネの中央
の2巻もしくは3巻に接触する防振材は、その軸線方向
の長さ寸法が短いので、防振材を小型化することができ
る。
【0014】次に、請求項4に係る発明は、上記請求項
2のオートテンショナにおいて、その防振材の厚肉部の
外面に、圧縮捩りコイルバネの内径側が嵌まり込む凹溝
を形成したことを特徴とするものである。
【0015】このようなオートテンショナは、圧縮捩り
コイルバネの内径側が防振材の厚肉部の凹溝に嵌まり込
むため、該コイルバネと防振材の厚肉部が接触する場合
よりも防振作用が顕著になり、該コイルバネの共振を一
層確実に防止することができる。
【0016】尚、防振材の材質としては、請求項5のオ
ートテンショナにおける防振材のように合成樹脂や合成
ゴムが好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0018】図1は本発明の一実施形態に係るオートテ
ンショナの正面図、図2は図1のA−O−B線断面図、
図3は図1のC−C線断面図、図4は同オートテンショ
ナにおける圧縮捩りコイルバネと防振材との接触状態を
示す正面図、図5(a)は防振材の正面図、図5(b)
は図5(a)のD−D線断面図である。
【0019】このオートテンショナは、固定ケース1、
揺動アーム2、テンションプーリ3、玉軸受4、圧縮捩
りコイルバネ5、押え板6、摩擦板7、防振材9、すべ
り軸受10などの主要部品で構成されている。
【0020】固定ケース1はアルミニウム合金等をダイ
カスト成形したもので、前方へ突き出す支軸部1aと、
ケース後端のバネ受部1bと、支軸部1aの後半部を取
り囲む外筒部1cと、ケース後端から側方へ延びる取付
片1dとが一体形成されている。そして、支軸部1aの
中心線上と取付片1dの先端部には、それぞれボルト挿
通孔1e,1fが穿孔され、これらのボルト挿通孔1
e,1fから挿入されるボルト(不図示)によって、固
定ケース1がエンジンブロック等の対象物に取付固定さ
れるようになっている。
【0021】揺動アーム2もアルミニウム合金等をダイ
カスト成形したもので、この揺動アーム2の基端にはボ
ス部2aとバネ受部2bと外筒部2cが形成され、この
ボス部2aを固定ケース1の支軸部1aに外嵌すること
によって揺動アーム2が揺動自在に支持されている。そ
して、この揺動アーム2が滑らかに揺動できるように、
固定ケース1の支軸部1aと揺動アーム2のボス部2a
との間に合成樹脂製のすべり軸受10が介装されてい
る。
【0022】また、揺動アーム2の先端のプーリ支持部
2dには、テンションプーリ3が玉軸受4を介して回転
自在に装着され、ボルト11aとナット11bで脱落し
ないように取付けられている。このテンションプーリ3
は圧延鋼板等の金属板をプレス加工して製作されたもの
である。尚、2eは、テンションプーリ3にベルト8を
巻き掛けるときに、揺動アーム2を強制的に回動させる
治具を差し込む差込口である。
【0023】上記固定ケース1の支軸部1aの先端には
押え板6が固定され、この押え板6と揺動アーム2のボ
ス部2aとの間にはドーナツ板状の摩擦板7が介装され
ている。押え板6は、圧延鋼板等の金属板をプレス加工
して製作された略ドーナツ板状の押え板であり、その内
周円に回り止め用の凹凸を形成することによって、支軸
部1aの先端に回転不能に取付けられている。そして、
この押え板6には、摩擦板7の摩耗粉を集めて除去する
複数の凹部6bが周方向に間隔をあけて形成されてい
る。また、摩擦板7は、クラッチフェーシング材やブレ
ーキライニング材等で製作されたものである。
【0024】上記固定ケース1のバネ受部1bと揺動ア
ーム2のバネ受部2bとの間には、圧縮捩りコイルバネ
5が装着されており、この圧縮捩りコイルバネ5の捩り
復元力によって揺動アーム2が一揺動方向(図1では時
計回り方向)に付勢されると共に、この圧縮捩りコイル
バネ5の伸張復元力によって揺動アーム2のボス部2a
が摩擦板7に押付けられている。
【0025】この圧縮捩りコイルバネ5は、固定ケース
1の外筒部1cおよび揺動アーム2の外筒部2cにそれ
ぞれ形成された係合凹部(不図示)に、バネ両端のフッ
ク部5a,5bを、係止させることによって装着されて
おり、バネ倒れを防止するために、図3に示すように固
定ケース1の支軸部1aの後端部および揺動アーム2の
ボス部2aの付根部分にそれぞれ形成された凸部1g,
凸部2fによって内側から支えられている。これらの凸
部1g,2fは、図4に示すように、圧縮捩りコイルバ
ネ5の両端のフック部5a,5bから周方向に略90°
離れた位置に形成されている。
【0026】この圧縮捩りコイルバネ5と揺動アーム2
のボス部2aとの間には、該コイルバネ5の共振を防止
する防振材9が介装されている。この防振材9は、図5
に示すように、軸線方向のスリット9cを有する円筒体
9aの1/8周〜1/3周(図5の防振材では1/6
周)にわたって、圧縮捩りコイルバネに内側から接触す
る厚肉部9bを形成したものであり、円筒体9aの内面
には、ボス部2aの外周面のテーパに対応するテーパが
設けられている。そして、この防振材9の軸線方向の長
さ寸法Lは、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻に内側
から接触できる寸法とされている。防振材9の材質は特
に限定されないが、例えば、ガラス繊維強化6ナイロ
ン、66ナイロン等の合成樹脂や、NBR等の合成ゴム
で作製することが好ましい。
【0027】この防振材9は、揺動アーム2のボス部2
aに外嵌されて圧縮捩りコイルバネ5との間に介装さ
れ、図3、図4に示すように、防振材9の厚肉部9bが
該コイルバネの中央の2巻に対して内側から1/8周〜
1/3周にわたって接触している。そして、この防振材
9は、前述したすべり軸受10のフランジ部10aに係
止され、後方へ移動しないように位置決めされている。
【0028】図4に示すように、防振材9の厚肉部9b
が内側から接触する圧縮捩りコイルバネ5の円周上の位
置は、前述のバネ倒れ防止用の凸部1g(2f)が支持
する円周上の位置の付近とすることが好ましい。バネ倒
れ防止用の凸部1g(2f)が支持する位置は、圧縮捩
りコイルバネ5の内径の変化による影響を受けにくい箇
所であるため、防振材9の厚肉部9bの接触による防振
作用が最も安定するからである。
【0029】以上のような構成のオートテンショナは、
圧縮捩りコイルバネ5の捩り復元力によって揺動アーム
2が一揺動方向(図1では時計回り方向)に付勢されて
いるため、揺動アーム先端のテンションプーリ3に巻き
掛けられたベルト8の張力変動に追随して揺動アーム2
が揺動し、ベルト8の張力を略一定に維持することがで
きる。そして、圧縮捩りコイルバネ5の伸張復元力で圧
接された摩擦板7と押え板6との摺動摩擦によって揺動
アーム2の揺動が減衰されるため、ベルト8の振動等が
防止される。
【0030】その場合、オートテンショナを取付固定し
ているエンジンブロック等の振動により、オートテンシ
ョナが圧縮捩りコイルバネ5の固有振動数に等しい振動
数で加振されると、該コイルバネ5が軸線方向に共振し
ようとするが、このオートテンショナでは、防振材9の
厚肉部9bが該コイルバネ5の中央の2巻に対し内側か
ら1/8周〜1/3周にわたって接触しているため、そ
の接触による制動力で該コイルバネ5の軸線方向の共振
が防止される。従って、共振による該コイルバネ5の巻
線相互の干渉に起因した異音の発生をなくすことができ
る。
【0031】しかも、このオートテンショナに組み込ま
れている防振材9は、圧縮捩りコイルバネ5の全周にわ
たって内側から接触するものではなく、圧縮捩りコイル
バネ5の1/8周〜1/3周にわたって内側から防振材
の厚肉部9bが接触するものであるから、揺動アーム2
の揺動角が大きくて該コイルバネ5の内径の寸法変化が
大きい場合であっても、接触による制動力に大きなバラ
ツキを生じることがなく、ほぼ一定した防振作用を発揮
して異音を確実になくすことができる。特に、防振材9
の厚肉部9bが接触する圧縮捩りコイルバネ5の円周上
の位置が、バネ倒れ防止用の凸部1g(2f)が支持す
る円周上の位置の付近である場合は、既述したように圧
縮捩りコイルバネ5の内径の変化による影響を受けにく
いため、接触による制動力の変化が殆どなく、防振作用
が最も安定する。
【0032】防振材9の厚肉部9bが接触する圧縮捩り
コイルバネ5の周方向の範囲が1/8周より少ない場合
は、接触による制動力が不足するため、十分な防振作用
を発揮することが難しくなり、一方、1/3周よりも多
い場合は、該コイルばね5の内径変化による制動力のバ
ラツキが増大して略一定した防振作用を発揮することが
難しくなるので、いずれの場合も好ましくない。防振材
9の厚肉部9bが接触するコイルバネ5の周方向のより
望ましい範囲は、1/6周〜1/4周である。
【0033】また、このオートテンショナは、圧縮捩り
コイルバネ5に対して防振材9の厚肉部9bが接触する
巻数は2巻と少ないけれども、接触する部分が該コイル
バネ5の防振に最も有効な中央の2巻であるため、コイ
ルバネ5の共振を十分防止することができる。
【0034】上記実施形態のオートテンショナでは、防
振材9の厚肉部9bを圧縮捩りコイルバネ5の中央の2
巻に内側から接触させているが、該コイルバネ5の中央
の3巻に内側から接触させるように構成してもよい。そ
の場合は、接触による制動力が増すため、防振作用が更
に向上する利点がある。
【0035】図6は本発明の他の実施形態に係るオート
テンショナの部分断面図である。
【0036】このオートテンショナは、防振材9の厚肉
部9bの外面に、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻の
内径側がそれぞれ嵌まり込む凹溝9dを形成し、この凹
溝9dに該コイルバネ5の中央の2巻の内径側を嵌め込
んでいる。その他の構成は前述したオートテンショナと
同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省
略する。
【0037】このオートテンショナのように、圧縮捩り
コイルバネ5の中央の2巻の内径側を防振材9の厚肉部
9bの凹溝9dに嵌め込むと、防振材9の厚肉部9bが
該コイルバネ5の内側から接触する場合に比べて防振作
用が顕著になり、該コイルバネ5の共振を一層確実に防
止できるようになる。
【0038】なお、この実施形態のオートテンショナで
は、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻を防振材9の凹
溝9dにそれぞれ嵌め込んでいるが、場合によっては、
防振材9の凹溝9dをもう一つ増やして、該コイルバネ
5の中央の3巻をそれぞれ凹溝9dに嵌め込むように構
成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のオートテンショナは、揺動アームの揺動角が大きい場
合でも、ほぼ一定した防振作用を発揮して圧縮捩りコイ
ルバネの軸線方向の共振を防止し、異音の発生をなくす
ことができるといった顕著な効果を奏し、また、防振材
が小型で組込み作業も容易である等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオートテンショナの
正面図である。
【図2】図1のA−O−B線断面図である。
【図3】図1のC−C線断面図である。
【図4】同オートテンショナにおける圧縮捩りコイルバ
ネと防振材との接触状態を示す正面図である。
【図5】防振材を一例を示すもので、(a)は防振材の
正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るオートテンショナ
の部分断面図である。
【図7】従来のオートテンショナの断面図である。
【符号の説明】
1 固定ケース 1a 支軸部 1g バネ倒れ防止用の凸部 2 揺動アーム 2a ボス部 2d 先端部(プーリ支持部) 2f バネ倒れ防止用の凸部 3 テンションプーリ 4 玉軸受 5 圧縮捩りコイルバネ 5a,5b フック部 6 押え板 7 摩擦板 8 ベルト 9 防振材 9a 防振材の円筒体 9b 防振材の厚肉部 9c 防振材のスリット 10 すべり軸受 10a すべり軸受のフランジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸部を有する固定ケースと、基端のボ
    ス部が固定ケースの支軸部に外嵌されて揺動自在に支持
    された揺動アームと、揺動アームの先端部に回転自在に
    装着されたテンションプーリと、固定ケースの支軸部先
    端に固定された押え板と揺動アームのボス部との間に介
    装されて揺動アームの揺動の減衰させる摩擦板と、揺動
    アームを一揺動方向に付勢すると共にボス部を摩擦板に
    押付ける圧縮捩りコイルバネとを備えたオートテンショ
    ナにおいて、 圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/3周にわたって内
    側から接触する防振材を、圧縮捩りコイルバネと揺動ア
    ームのボス部との間に介装したことを特徴とするオート
    テンショナ。
  2. 【請求項2】 防振材が、軸線方向のスリットを有する
    円筒体の1/8周〜1/3周にわたって、圧縮捩りコイ
    ルバネに内側から接触する厚肉部を形成したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 防振材が、圧縮捩りコイルバネの中央の
    2巻もしくは3巻に対して内側から接触していることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオートテンシ
    ョナ。
  4. 【請求項4】 防振材の厚肉部の外面に、圧縮捩りコイ
    ルバネの内径側が嵌まり込む凹溝を形成したことを特徴
    とする請求項2に記載のオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 防振材が合成樹脂製又は合成ゴム製の緩
    衝材である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    オートテンショナ。
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