JP6491238B2 - 相互ロックされた隔離器を備えたねじり振動緩衝器 - Google Patents

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Description

本願は、2014年6月9日に出願された米国仮出願第62/009,443号明細書および2015年2月4日に出願された米国仮出願第62/111,844号明細書の利得を請求しており、その両方が全体を参照することにより、本願に統合されている。
本発明は自動車エンジン用のねじり振動緩衝器、より具体的には、別の部品にモールドされ、接合され、または接着される必要のないバネ隔離器を備えたねじり振動緩衝器に関する。
当初は、クランクシャフトはエンジンのフロントエンドアセンブリドライブ(FEAD)を駆動していた。クランクシャフトはピストンの燃焼によって回転され、その回転はクランクシャフトに、連続的というよりも律動的なトルクを加える。揺動に起因したトルクの持続的負荷および解放は、クランクシャフトに破損点に至る応力を与えていた。換言すると、クランクシャフトは単純なねじりバーのようであり、質量およびねじりバネ定数を有し、クランクシャフトに独自のねじり共鳴振動数を持たせている。トルクの山および谷は、往復部品の加速度からの慣性荷重を加え、そのことはクランクシャフト自身を、動作している間中(回転的に)前方および後方に偏向させる。それらのパルスがクランクシャフト共鳴振動数の近傍である場合、そのパルスはクランクを制御不能に振動させ、最終的に破壊させる。したがって、ねじり振動緩衝器(時々クランクシャフト緩衝器とも称される)がクランクシャフトに装着されて、クランクへのトルクに反作用してトルクを打ち消すことによりこの問題を解決しており、そのトルクは周期的な燃焼衝撃によりクランクシャフトに生じたねじり振幅を有し、一般的に無継ぎ目伝動ベルトを駆動することにより回転動作をFEADシステムに伝達している。
米国特許第7,658,127号明細書
既存のねじり振動緩衝器は、クランクシャフトの寿命を延ばし、FEADシステムを駆動するために有効である一方で、燃料消費を節約するための始動−停止システムの導入のような自動車エンジン動作の変化は、システムに複雑さを追加し、これには既存のねじり振動緩衝器は対処するように設計されていない。例えば、始動−停止システムの導入は、ベルト指導による衝撃力を誘発し、そのことは、従来のねじり振動緩衝器のエラストマ−金属界面における潜在的な滑りを引き起こす。別の関心は、金属部品間の軸方向および径方向における良好な逃げを維持することである。
また、始動および停止はクランクシャフトを振動の剛体モードとさせ、そのモードはねじり振動緩衝器を通じてFEADに伝達される。始動状態および停止状態の際に、クランクシャフトは低回転速度(rpm)で回転し、その速度はクランクシャフトの固有振動数の範囲内の振動数を有する。クランクシャフトの回転速度がクランクシャフト自身の振動の固有振動数に到達した場合、回転振動数はクランクシャフトの振動の固有振動数を増幅し/励起して、共鳴状態となる。この共鳴が、剛体モード振動である。隔離器が無い場合、これらの剛体モード振動は、不必要にFEADに伝達され、FEADの部品を摩耗させ、および部品に損傷を与える原因となり得る。
あるねじり振動緩衝器は隔離器システムも含んでおり、これらの剛体モード振動のFEADへの伝達を減少している。これらの隔離器システムのいくつかは、振動緩衝器のためのものと同様の、隔離器のためのゴムバネを使用している。一般的に、これらの隔離器は、ねじり振動緩衝器の別の部品にモールド接合されている、および/または複数の移動部品を含んでいる。モールド接合は、特別な設備およびモールド工程を完成する時間を必要とすることにより、製造工程を高価なものとしている。このステップまたは要求の排除は、有益である。それに加えて、ねじり振動緩衝隔離器の移動部品の数を最小化し、且つねじり振動緩衝隔離器の全体のコストを減少することは、有益である。したがって、隔離器を備えた、ねじり振動緩衝器のための改良されたデザインが必要とされている。
ここに開示されたねじり振動緩衝器は隔離器部材を備え、ここではクランクシャフト緩衝隔離器または緩衝隔離器と集合的に称され、より安価におよびより容易に製造および組み立てられる。一態様によれば、クランクシャフト緩衝隔離器は、外側径方向面および外側径方向面から径方向外側に離間された最外側径方向面を備え、それにより外側径方向面と最外側径方向面との間に環状収容部を形成したハブと;ハブの周りに径方向に同心とされたベルト係合部、およびベルト係合部から径方向内側に延びて、ハブの外側径方向面の周りに載置されたスリーブ内で終端となったフェイスガードを備えたプーリ本体と;ハブの最外側径方向面とプーリ本体のベルト係合部との間に配置された緩衝器アセンブリと;ハブの環状収容部内に載置された隔離器部材と;を含んでいる。隔離器部材は、ハブおよびプーリ本体が同一の回転速度で回転する場合、ならびにハブがプーリ本体に対して回転する場合に、ハブとプーリ本体との一体的な回転のために、ハブおよびフェイスガードの両方と係合している。クランクシャフト緩衝隔離器は、ハブの外側径方向面とプーリ本体のスリーブとの間に配置されたスライド軸受も含んでいる。スライド軸受は、プーリ本体をハブに対して軸方向に保持し、プーリ本体がハブに対して回転することを可能にしている。
先の実施形態の別の態様において、隔離器部材はエラストマ隔離器部材である。一実施形態において、エラストマ隔離器部材は、ハブの環状収容部とプーリ本体のフェイスガードとの間で非圧縮状態とされている。別の実施形態において、エラストマ隔離器部材は、ハブの環状収容部とプーリ本体のフェイスガードとの間で圧縮状態とされている。
先の実施形態の別の態様において、エラストマ隔離器部材は、その前面および後面に1つ以上のキー溝を形成している。環状収容部は、エラストマ隔離器部材の前面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた、1つ以上のキーを含み、フェイスガードは、エラストマ隔離器部材の後面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた1つ以上のキーを含み、それらは一体に嵌合される。先の実施形態の別の態様において、環状収容部およびフェイスガードは、1つ以上のノッチ形状のキーに隣接した1つ以上の開放窓を形成し、1つ以上の開放窓の各々は、エラストマ隔離器部材の一部をその内部に受容している。
第1実施形態の別の態様において、隔離器部材はねじりバネである。先の実施形態の別の態様において、ねじりバネはハブの環状収容部内に載置され、ハブの外側径方向面に関して径方向に同心である。
先の2つの実施形態の別の態様において、ねじりバネは、一体的な回転のためにハブと係合された第1端部と、一体的な回転のためにプーリ本体と係合された第2端部と、を含んでいる。先の実施形態の一態様において、ねじりバネの第1端部は、ハブの開口部内に受容されている。一実施形態において、ハブの開口部は、ハブの外側径方向面と最外側径方向面との間に延びたプレートに配置され、第1端部はねじりバネから軸方向に延びて、プレートの開口部を通じている。プーリ本体の開口部はフェイスガードに配置され、第2端部はねじりバネから軸方向に延びて、フェイスガードの開口部を通じている。別の実施形態において、ねじりバネの第2端部は、プーリ本体の開口部内に受容されている。
ねじりバネである隔離器部材を備えたクランクシャフト緩衝隔離器の別の態様において、ハブは第1当接部を含み、ねじりバネの第1端部は第1当接部と一体に載置されている。プーリ本体は第2当接部を含み、ねじりバネの第2端部は第2当接部と一体に載置されている。
ねじりバネである隔離器部材を備えたクランクシャフト緩衝隔離器の、先の実施形態の別の態様において、ねじりバネは、丸線バネまたは平線バネである。先の実施形態の別の態様において、ハブは、その内部に載置されたねじりバネの一部を備えたバネ保持構造を含んでいる。
先の実施形態のいずれかの別の態様において、緩衝器アセンブリは、ハブの外側径方向面と接触して配置されたエラストマ緩衝器部材と、エラストマ緩衝器部材に接触して載置された慣性部材であって、それにより一体的な回転のために慣性部材をハブに操作可能に連結した慣性部材と、を含んでいる。
先の実施形態のいずれかの別の態様において、スライド軸受はハブに圧入されており、スリーブは、スライド軸受およびハブに対して回転可能である。先の実施形態のいずれかの別の態様において、スライド軸受は、クランクシャフト緩衝隔離器に軸方向の剛性を与えるロック機構を含んでいる。
別の態様において、フロントエンドアクセサリドライブシステムは、一体的な回転のためにクランクシャフトに装着された、先の実施形態のいずれかによるクランクシャフト緩衝隔離器を含んでいる。
開示された多くの態様は、以下の図を参照して良好に理解されることが可能である。図中の部品は縮尺通りである必要は無く、本開示の原理を明確に示す上で強調されている。さらに、図において、類似した参照符号は複数の視点を通じて対応した部品を示している。
フロントエンドアクセサリドライブの構成部品を示した斜視図である。 回転軸を通じ且つ回転軸に平行な方向における、相互ロック隔離器を備えたねじり振動緩衝器の長手方向断面を示した図である。 組み立てられていない、図2のねじり振動緩衝器を示した分解斜視図である。 組み立てられていない、バネ隔離器を備えたねじり振動緩衝器を示した分解斜視図である。 組み立てられていない、図4のねじり振動緩衝器の一部を拡大した分解斜視図である。
図示されたような実施形態の記載が、ここで詳細に行われている。いくつかの実施形態が、これらの図に関連して記載されており、一方で開示をここに記載された1つまたは複数の実施形態に限定する意図はない。それとは異なり、その目的はすべての代替物、変形物、および等価物をカバーしている。
ここで図1を参照すると、単なる図示の目的のためのFEADシステム18の一実施形態の例が示されており、このシステムは、前面30および後面27を備えた統合ハウジング15を含んでいる。統合ハウジング15の後面27は、好適にエンジンに装着されている。FEADシステム18は、自動車用、船舶用、および固定用エンジンを含んだ任意のエンジンと共に使用され得る。統合ハウジング15の形状および構成は、システムが装着される自動車用エンジンに依存している。したがって、統合ハウジング15およびより詳細にはFEADシステム18は、エンジンドライブアクセサリ9の配置に同調して変化してもよく、それでも本発明の目的を達成する。エンジンドライブアクセサリ9の配置および数は、変化され得る。例えば、真空ポンプ、燃料噴射ポンプ、オイルポンプ、水ポンプ、パワーステアリングポンプ、空調ポンプ、およびカムドライブが、他のエンジンドライブアクセサリ9の例であり、それらはFEADシステム18内に統合されるために、統合ハウジング15に装着され得る。エンジンドライブアクセサリ9は、ボルトによって統合ハウジング15に、または容易な装着のための工具アクセス可能なおよびサービスアクセス可能な面に沿った類似の位置に、好適に配置されている。図1において、統合ハウジング15は、オルタネータ12およびベルトテンショナ21を含んだ、複数のエンジンドライブアクセサリ9を備えている。
エンジンドライブアクセサリ9は、少なくとも1つの無継ぎ目駆動ベルト6によって駆動され、そのベルトは平ベルト、丸ベルト、Vベルト、多溝ベルト、リブ付きベルト等、または前述のベルトの組み合わせであってよく、片面もしくは両面である。無継ぎ目駆動ベルト6は、蛇行ベルトであってよい。無継ぎ目駆動ベルト6は、クランクシャフト8のノーズ10に接続されたエンジンドライブアクセサリ9、オルタネータ12、およびねじり振動緩衝器3の周りに巻かれ得る。クランクシャフトはねじり振動緩衝器3を駆動し、それにより無継ぎ目駆動ベルト6を駆動し、それに続いて、残りのエンジンドライブアクセサリ9およびオルタネータ12を駆動する。ベルトテンショナ21は、無継ぎ目駆動ベルト6の張力を自動的に調節して、動作の際にベルトを張った状態に維持し、且つ摩耗も防止している。
ここでのFEADシステム18の改良は、図2および図3において全体的に参照符号100で、ならびに図4および図5において参照符号200で示された新規のクランクシャフト緩衝隔離器である。クランクシャフト緩衝隔離器100は、図3に見られているように、ページに対する図の向きに関して下から上にかけて、クランクシャフトのような回転部材の振動周波数を抑制および/または減衰する緩衝器アセンブリ110;ハブ102;エラストマ隔離器部材112;スライド軸受114;およびプーリ本体116を含んでいる。ハブ102は、その中心ボア103を通じてクランクシャフトを受容することによって、クランクシャフトに装着可能である。
ハブ102は、外側径方向面104、およびプレート105によって外側径方向面104から径方向外向きに離間された最外側径方向面106を備え、それによりそれらの間に環状収容部108を形成している。ハブ102は鋳造、スパン(spun)、鍛造、機械加工、もしくはモールド成型の既知の方法、またはこれ以降に発展した技術を使用して形成され得る。ハブに適した材料は、鉄、鋼、アルミニウム、他の適切な金属、プラスチック、または複合材料を含んだそれらの組み合わせを含んでいるが、これらに限定されない。プレート105は、図3に見られているように、1つ以上の開口部または開放窓109を形成し、隣接した開放窓109に間の桟となり得る1つ以上のキー111を含んでいる。各開放窓109は、これらがクランクシャフト緩衝隔離器の組み立て後に環状部材となるエラストマ隔離器部材112の一部を受容し得るので、弓状である。プレート105が、図示されたようにキー111を備えており、一方でプレート105は、エラストマ隔離器部材112と結合し且つ相互ロックするために1つ以上のキーを備え得る。
図2に示されたように、中心ボア103を形成したハブ102の一部は、プレート105から一方向にのみ軸方向に延び得る。ここで、プレート105はクランクシャフト緩衝隔離器100の前面FFを形成し、この前面は一体的な回転のためにノーズシール10(図1)を受容して、クランクシャフト緩衝隔離器100をクランクシャフトのようなシャフトに締結している。したがって、プーリ本体116のフェイスガード120は、クランクシャフト緩衝隔離器100の後面BFを形成している。
引き続き図2および図3を参照すると、プーリ本体116はベルト係合部118と、ベルト係合部から径方向内向きに延びて、スリーブ122内で終端となったフェイスガード120と、を含んでいる。ベルト係合部118は外側ベルト係合面119を含み、その面は平坦であるか、丸ベルトを受容する輪郭とされているか、またはVリブ付きベルトのVリブと結合するためのV字溝もしくは無継ぎ目ベルトと結合するために必要な任意の他の輪郭の溝を備えている。フェイスガード120は、複数のスポーク124によってベルト係合部118に取り付けられてもよく、それは材料コストを減少させ得る。フェイスガード120は、スリーブ122とスポーク124との間のその一部に1つ以上の開口部または開放窓126を形成してもよい。フェイスガードの一部は、隣接した窓126の間の桟にもなり得る1つ以上のキー128も含んでいる。各開放窓126は、それらがクランクシャフト緩衝隔離器の組み立て後に環状部材となるエラストマ隔離器部材112の一部を受容し得るので、弓状である。フェイスガード120が、図示されたようにキー128を備えており、一方でフェイスガード120は、エラストマ隔離器部材112と結合し且つ相互ロックするために1つ以上のキーを備え得る。
エラストマ隔離器部材112は、図3に最もよく見られているように、その前面132および後面134の両方に1つ以上のキー130を含んでいるか、または形成している。一方で、キー溝は、エラストマ隔離器部材112内に窪んだ、全体的に長方形のノッチとして図示されているが、キー溝はそれに限定されない。キー溝は、エラストマ隔離器部材112をハブ102およびプーリ本体116と相互ロックするために適切な任意の構成を備えている。さらに、キー溝を備えるよりも、その代りにエラストマ隔離器部材112は、ハブ102およびプーリ本体116のキー溝と結合するための形状とされた1つ以上のキーを備え得る。
エラストマ隔離器部材112は、振動の隔離器として機能するために必要なねじり剛性を提供する限り、ならびにハブ102およびプーリ本体116に首尾よく相互ロックされる限り、任意の形状および/または材料を使用して構成され得る。エラストマ隔離器部材112自身は圧縮される必要はなく、単に隔離を実施する場所に相互ロックされる。一実施形態においては、エラストマ隔離器部材112は、ハブ102の環状収容部108とプーリ本体116のフェイスガード120との間で非圧縮状態にある。別の実施形態においては、エラストマ隔離器部材112は、ハブ102の環状収容部108とプーリ本体116のフェイスガード120との間で圧縮状態にある。
クランクシャフト緩衝隔離器100は、ハブ102の外側径方向面104とプーリ本体116のスリーブ122との間に配置されたスライド軸受114も含んでいる。スライド軸受114はハブ102に圧入されており、スリーブ122はスライド軸受114およびハブ102に対して回転可能であるが、エラストマ隔離器部材112は同様ではない。スライドベアリング114は、クランクシャフト緩衝隔離器100に軸方向の剛性を提供するロック機構を含んでいてもよい。一実施形態においては、そのロック機構はL形状機構(図示略)であり、「L」の一方の脚が、ハブ102とプーリ本体116との間に(軸Aに平行に)挟まれ、他方の脚が、プーリ本体116に直交し且つ突き当たるようにし得る。
さらに図2および図3を参照すると、緩衝器アセンブリ110は、ハブの最外側径方向面106と接触して配置されたエラストマ緩衝器部材140、およびエラストマ緩衝器部材140に接触して載置された慣性部材142を含み、それにより一体の回転のために、慣性部材142をハブ102に動作可能に連結している。慣性部材142は、例えば鋳鉄、鋼、または類似の高密度材料のような、十分な慣性を有する任意の材料から形成され得る。図2に示されているように、慣性部材142は、ハブ102と同心且つからハブ102から径方向外側に離間されており、ハブの最外側径方向面106は、慣性部材142の内側面146に面して、それらの面の間にギャップを形成している。エラストマ緩衝器部材140は、このギャップ内に圧入または注入されており、ハブ102と慣性部材142とを非剛性的に連結し得る。
エラストマ緩衝器部材140は、クランクシャフト緩衝隔離器100が装着された回転シャフトによって生じたねじり振動を抑制および/または減衰するための、任意の適切なエラストマであり得る。エラストマ部材(例えばエラストマ緩衝器部材140および/またはエラストマ隔離器部材112)は、全体的に低い引張係数および高い降伏ひずみを備え得る。エラストマは、好適に自動車エンジン機器に適したものであり、すなわちエンジン内で受ける温度ならびに路面温度および路面状態に対抗することに適している。しかしながら、エラストマ緩衝器部材140は特許文献1に開示されたようなものであり、その全体が参照により本願に統合されている。一実施形態において、エラストマ部材(例えばエラストマ緩衝器部材140および/またはエラストマ隔離器部材112)は、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンアクリルエラストマ、水素化ニトリルブタジエンゴム、およびポリクロロプレンゴムの1つ以上から形成されていてもよく、または1つ以上を含んでいてもよい。エチレンアクリルエラストマの一例は、E. I. du Pont de Nemours and Company社のVAMAC(登録商標)エチレンアクリルエラストマである。エラストマ部材140、112は、その内部に分散した複数のファイバを随意的に含んだ複合材料とし得る。ファイバは、TECHNORA(登録商標)ファイバの名称で販売されているような、連続または分裂(切断)アラミドファイバとし得る。一実施形態において、エラストマ緩衝器部材140は、振動緩衝システムにおいて使用されるものとして既知の慣習的な接着剤を使用して、最外側径方向面106に取り付けられ得る。適切な接着剤の幾つかの例は、Lord Corporation, Henkel AG & Co.,社またはMorton International Incorporated Adhesives & Specialty Company社によって販売されている、ゴム接合接着剤である。
図2に示されたように組み立てられると、緩衝器アセンブリ110は、ハブ102の最外側径方向面106とプーリ本体116のベルト係合部118との間に配置され、エラストマ隔離器部材112はハブ102の環状収容部108とプーリ本体116のフェイスガード120との間に載置される。ハブ102とプーリ本体116との間に載置された場合、エラストマ隔離器部材112は、ハブ102の環状収容部108によって封入され、ハブ102とプーリ本体116とを相互ロックする。ベルト係合部118もハブ102と径方向に同心であり、プーリ本体のスリーブ122は、ハブ102の外側径方向面104の周りに載置され、より詳細には、スリーブ122は、ハブ102の外側径方向面104に圧入されたスライド軸受114の周りに載置される。前述の通り、エラストマ隔離器部材112は、ハブの環状収容部とプーリ本体のフェイスガードとの間にエラストマ隔離器部材112を載置した際に、非圧縮状態または圧縮状態となり得る。
ここに開示されたクランクシャフト緩衝隔離器は、モールド接合の必要性を排除し、部品の数を減少させており、そのことは、いくつかの利得の中で特に、クランクシャフト緩衝隔離器の製造コストを減少させている。
ここで図4および図5を参照すると、クランクシャフト緩衝隔離器200は、図4に見られているように、ページに対する図の向きに関して左から右にかけて、クランクシャフトのような回転部材の振動周波数を抑制および/または減衰する緩衝器アセンブリ210;ハブ202;ねじりバネ隔離器212;プーリ本体216;およびスライド軸受214を含んでいる。ハブ202は、その中心ボア203を通じてクランクシャフトを受容することによって、クランクシャフトに装着可能である。
ハブ202は、外側径方向面204、およびプレート205によって外側径方向面204から径方向外向きに離間された最外側径方向面206を備え、それによりそれらの間に環状収容部208を形成している。最外側径方向面206は、環状収容部208の一部を形成した、反対側の内側径方向面207を備え得る。ハブ202は鋳造、スパン(spun)、鍛造、機械加工、もしくはモールド成型の既知の方法、またはこれ以降に発展した技術を使用して形成され得る。ハブに適した材料は、鉄、鋼、アルミニウム、他の適切な金属、プラスチック、または複合材料を含んだそれらの組み合わせを含んでいるが、これらに限定されない。図4および図5に示されたように、プレート205は、ねじりバネ212のハブ202との係合のための開口部236を備えている。一実施形態においては、プレート205は、他の目的の中でも特に材料コストを減少するための、1つ以上の補足開口部(図示略)も備え得る。ハブ202は、ねじりバネ212と係合するために外側径方向面204または内側径方向面207と一体化された構造または開口部(図示略)も備え得る。一実施形態(図示略)において、ハブ202は、ねじりバネ212と係合するための第1当接部(ここではバネ係合面として代替して参照される)を備え得る。
図5に示されたように、プレート205は、ハブ202の環状収容部208内に配置された1つ以上のバネ保持構造250を備え得る。一実施形態において、バネ保持構造250は、他の特徴の中でも特に、全体的にハブ202の外側径方向面204の周りに同心に配向されたねじりバネ212を維持し得る。一実施形態において、バネ保持構造250はチャネル252を含み、このチャネル内にはねじりバネ212が載置されている。バネ保持構造250は、プレート205に連結された別個の部品であってもよく、またはプレート205の一部として(鋳造、鍛造、機械加工、モールド成型により)直接一体化されていてもよい。一実施形態においては、バネ保持構造250は、ハブ202の外側径方向面204または内側径方向面207に連結されまたは一体化されて、ハブ202の環状収容部208内に突出し得る。
図4に見られたように、中心ボア203を形成したハブ202の部分は、プレート205から一方向にのみ軸方向に延びている。ここで、プレート205はクランクシャフト緩衝隔離器200の前面FFを形成し、この前面は一体的な回転のためにノーズシール10(図1)を受容して、クランクシャフト緩衝隔離器200をクランクシャフトのようなシャフトに締結している。したがって、プーリ本体216のフェイスガード220は、クランクシャフト緩衝隔離器200の後面BFを形成している。
図4および図5を参照すると、プーリ本体216はベルト係合部218と、ベルト係合部から径方向内向きに延びて、スリーブ222内で終端となったフェイスガード220と、を含んでいる。ベルト係合部218は外側ベルト係合面219を含み、その面は平坦であるか、丸ベルトを受容する輪郭とされているか、またはVリブ付きベルトのVリブと結合するためのV字溝もしくは無継ぎ目ベルトと結合するために必要な任意の他の輪郭の溝を備えている。プーリ本体216は、ねじりバネ212と係合するための開口部238を備えている。ねじりバネ212と係合するための開口部238は、プーリ本体216のフェイスガード220、スリーブ222、またはベルト係合部218に配置され得る。一実施形態において、開口部238はプーリ本体216のフェイスガード220に配置されている。一実施形態(図示略)において、プーリ本体216は、ねじりバネ212と係合するための第2当接部(ここではバネ係合面として代替して参照される)を備え得る。フェイスガード220は、複数のスポーク224によってベルト係合部218に取り付けられてもよく、そのことは材料コストを減少させ得る。フェイスガード220をベルト係合部218に連結した複数のスポーク224を備えたプーリ本体216において、ねじりバネ212との係合のための開口部238は、複数のスポーク224のうちの1つに配置され得るか、またはスリーブ222と複数のスポーク224との間のフェイスガード220の一部に配置され得る。
引き続き図4および図5を参照すると、ねじりバネ212(ここではバネ212として代替して参照される)は、ハブ202の環状収容部208内に載置されている。バネ212は、ハブ202の外側径方向面204に関して全体的に径方向に同心であり、一体的な回転のために、ハブ202およびプーリ本体216と係合されている。バネ212は、ハブ202と係合された第1端部232、およびプーリ本体216と係合された第2端部234を備え得る。一実施形態においては、第1端部232は、ハブ202の開口部236を通じてハブ202と係合し、プーリ本体216の開口部238を通じてプーリ本体216と係合し得る。ハブ202の開口部236は、バネ212の第1端部232を、ハブ202との係合位置に保持している。プーリ本体216の開口部238は、第2端部234を、プーリ本体216との係合位置に保持している。一実施形態においては、ハブ202の開口部236は、バネ212の第1端部232がハブ202から外れて、ハブ202とは無関係に移動することを防止しており、プーリ本体216の開口部238は、バネ212の第2端部234がプーリ本体216から外れて、プーリ本体216とは無関係に移動することを防止している。バネ212とハブ202およびプーリ本体216との係合は、ハブ202およびプーリ本体216が同じ回転速度で回転した場合に、およびクランクシャフト8が例えば始動および運転停止状態の際に剛体モード振動となった場合のように、ハブ202がプーリ本体216に対して異なった速度で回転した場合に、バネ212がハブ202およびプーリ本体216とともに回転することを可能にしている。
バネ212は、振動の隔離器として機能するために必要なねじり剛性を提供して且つハブ202およびプーリ本体216と首尾よく係合する限り、任意の幾何形状および/または材料を使用して構成され得る。一実施形態において、バネ212は、ハブ202と係合するように構成された第1端部232、プーリ本体216と係合するように構成された第2端部234、および第1端部232と第2端部234との間に延びたねじり部230を備えている。バネ212は、例えば丸ワイヤバネ、長方形ワイヤバネ、または平ワイヤバネを含んだねじりバネとし得るが、これらに限定されない。ねじり部230は、コイルバネ212の中心軸に関して1つ以上の全巻きおよび/または1つ以上の部分巻きを含み得る。一実施形態において、ねじり部230は、1つの全巻きおよび全巻きに満たない1つの部分巻きを備え得る。別の実施形態においては、バネ212は完全なコイルに満たなくてもよい。第1端部232は、ハブとの係合のために軸方向において、ねじり部230から全体的に直角に延びていてもよく、第2端部234は、プーリ本体216との係合のために第1端部232とは反対の軸方向において、ねじり部230から全体的に直角に延びていてもよい。第1端部232および第2端部234の一方または両方は、ねじり部230から径方向外向きまたは内向きに全体的に直角に延びて、ハブ202の開口部236およびプーリ本体216の開口部238の代替の位置と係合してもよい。
バネ212に適した材料は鉄、鋼、黄銅、アルミニウム、他の適切な金属、金属合金、プラスチック、またはそれらの組み合わせを含んでいるが、それらに限定されない。バネ212はねじりバネ係数を有し、その係数はクランクシャフト緩衝隔離器200のクランクシャフトによって生じるトルクに対抗するのに十分な剛性であり、且つハブ202に対するプーリ本体216の回転の効果的な範囲を許容することによって、バネ212が効果的な隔離器となり得るために十分に柔軟であり得る。
図4および図5に示されたように、バネ212の第1端部232は、ハブ202の開口部236と係合し、第1端部232はハブ202とともに回転して、ハブ202を伴ったバネ212の回転を可能にしている。バネ212の第2端部234は、プーリ本体216の開口部238と係合し、第2端部234はプーリ本体216とともに回転して、バネ212のプーリ本体216を伴った回転を可能にしている。バネ212は巻かれていない状態であってもよく、その状態において、バネ212はねじれ伸長されておらず、バネ212はねじり力によって作用される。
バネ212がプーリ本体216をクランクシャフト8およびハブ202の剛体モード振動から隔離する動作は、図1、図4、および図5を参照してここに記載されている。ねじり緩衝隔離器200およびクランクシャフト8が回転していない場合、バネ212は巻かれていない状態にある。クランクシャフト8が回転を始め、ねじり緩衝隔離器200に回転エネルギを加えた場合、ハブ202は回転を始め、一方でプーリ本体216はプーリ本体216、ベルト6、およびFEADシステム18の慣性を受けて、初期的には静止したままである。第1端部232との係合により、ハブ202はバネ212にねじり力を加えてバネ212を巻き、それによりバネ212は巻かれた状態になる。バネ212は、巻かれた状態において、第2端部234とプーリ本体216の開口部238との係合を通じて、ねじり力をプーリ本体216に伝達する。バネ21の巻き状態の限界において、バネ212の第2端部234によってプーリ本体216に加えられたねじり力は、プーリ本体216およびベルト6の慣性を乗り越え、プーリ本体216はハブ202と同一方向に回転し始める。
ハブ202に対するプーリ本体216およびベルト6の慣性は、バネ212を巻かれた状態に維持し、一方でクランクシャフト8は回転している。巻かれた状態において、バネ212が元の巻かれていない状態に戻ろうとした場合に、バネ212はハブ202およびプーリ本体216にバネ力を加える。クランクシャフト8の回転速度が、クランクシャフト8の固有振動数に接近した場合、回転の振動数は増幅するか、またはクランクシャフト8自身の固有振動数と共振し、クランクシャフト8の回転速度における揺動の形態の剛体モード振動を引き起こす。これらの振動/揺動は、クランクシャフト8との剛体係合を通じてハブ202に伝達される。ハブ202の回転速度における揺動は、バネ212に巻かれた状態と巻かれていない状態との間を行き来させる。ハブ202の回転速度が変化した場合、ハブ202の回転加速度が変化し、ハブ202によってバネ212に加えられる力が変化して、バネ212の巻の程度が変化する。バネ212の巻の程度の変化は、バネ212によって加えられたバネ力を変化させる。これらのバネ力の変化は、クランクシャフト8の剛体モード振動に帰結する、ハブ202によってバネ212に加えられる力の変化に逆作用して、それによりプーリ216をクランクシャフト8の剛体モード振動から隔離している。
クランクシャフトがその作動速度に到達した場合、プーリ本体216は、ハブ202の回転速度に全体的に類似した回転速度において回転する。回転速度は全体的に同じであるが、ベルトおよびプーリ本体216の慣性は、バネ212を全体的に巻かれた状態に留める。バネ212が巻かれた状態の程度は、エンジンによって加えられる律動的なトルクのために、平衡した巻かれた状態の付近で揺れ動く。平衡した巻かれた状態は、クランクシャフト8の始動の際に受ける、最大に巻かれた状態よりも全体的に緩い。クランクシャフト8の減速の際に、クランクシャフト8の回転速度は、回転の振動数がクランクシャフト8の固有振動数に再度接近するまで減少する。起動状態と同様に、ハブの回転速度における揺動に応答して巻かれた状態と巻かれていない状態との間を行き来するバネ212の揺動は、ハブ202によってバネ212に加えられる力における揺動に反作用するバネのバネ力を変化させ、それによりプーリ本体216をクランクシャフト8の剛体モード振動から隔離する。
クランクシャフト緩衝隔離器200は、ハブ202の外側径方向面204とプーリ本体216のスリーブ222との間に配置されたスライド軸受214も含んでいる。スライド軸受214はハブ202に圧入されてもよく、スリーブ222はスライド軸受214およびハブ202に対して回転可能であり、回転の度合いは、バネ212によって許容された回転の範囲である。スライド軸受214は、外側径方向面260および内側径方向面264を備えている。スライド軸受214は、フランジ内側面262を備えたフランジ261を備え得る。スライド軸受214の断面は再成形されてもよく、スライド軸受の径方向面260、264は、軸方向にLの一方のアームを形成し、フランジ261は径方向面に全体的に直交して、外側径方向面260から径方向外向きに延びている。スライド軸受214はハブ202に圧入されてもよく、内側径方向面264はハブ202の径方向介側面204と係合し、フランジ261はプーリ本体216のフェイスガード220と係合している。スライド軸受214の外側径方向面260およびフランジ内側面262は摩擦面を減少させて、スライド軸受214の外側径方向面260に対するスリーブ222の動作を容易にし、且つフランジ内側面262に対するプーリ本体216の回転を容易にしている。スライド軸受214は、軸方向の剛性をクランクシャフト緩衝隔離器200に提供したロック機構を含み得る。
引き続き図4および図5を参照すると、緩衝器アセンブリ210は、ハブの最外側径方向面206と接触して配置されたエラストマ緩衝器部材240、およびエラストマ緩衝器部材240に接触して載置された慣性部材242を含み、それにより一体的な回転のために慣性部材242をハブ202に動作可能に連結している。慣性部材242は、通常は鋳鉄、または類似の高密度材料のような、十分な慣性を有する任意の材料から形成され得る。図4に示されたように、慣性部材242は、ハブ202にと同心で且つハブ202から径方向外側に離間されており、ハブの最外側径方向面206は、慣性部材242の内側面246に面し、それらの間にギャップを形成している。エラストマ緩衝器部材240は、このギャップ内に圧入または注入されており、ハブ202と慣性部材242とを非剛性的に連結し得る。
エラストマ緩衝器部材240は、クランクシャフト緩衝隔離器200が装着された回転シャフトによって生じたねじり振動を抑制および/または減衰するための、任意の適切なエラストマであり得る。エラストマ部材は、全体的に低い引張係数および高い降伏ひずみを備え得る。エラストマは、好適に自動車エンジン機器に適したものであり、すなわちエンジン内で受ける温度ならびに路面温度および路面状態に対抗することに適している。しかしながら、エラストマ緩衝器部材240は特許文献1に開示されたようなものであり、その全体が参照により本願に統合されている。一実施形態においては、エラストマ部材はスチレン−ブタジエンゴム、天然ゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンアクリルエラストマ、水素化ニトリルブタジエンゴム、およびポリクロロプレンゴムの1つ以上から形成されていてもよく、または1つ以上を含んでいてもよい。エチレンアクリルエラストマの一例は、E. I. du Pont de Nemours and Company社のVAMAC(登録商標)エチレンアクリルエラストマである。エラストマ部材は、その内部に分散した複数のファイバを随意的に含んだ複合材料とし得る。ファイバは、TECHNORA(登録商標)ファイバの名称で販売されているような、連続または分裂(切断)アラミドファイバとし得る。一実施形態において、エラストマ緩衝器部材240は、振動緩衝システムにおいて使用されるものとして既知の慣習的な接着剤を使用して、最外側径方向面206に取り付けられ得る。適切な接着剤の幾つかの例は、Lord Corporation, Henkel AG & Co.,社またはMorton International Incorporated Adhesives & Specialty Company社によって販売されている、ゴム接合接着剤である。
組み立てられると、これまでに説明したように、緩衝器アセンブリ210は、ハブ202の最外側径方向面206とプーリ本体216のベルト係合部218との間に配置され、バネ212はハブ202の環状収容部208内に載置されて、プーリ本体216のフェイスガード220によって封入され、且つハブ202およびプーリ本体216と係合する。ベルト係合部218もハブ202と径方向に同心であり、プーリ本体のスリーブ222は、ハブ202の外側径方向面204の周りに載置され、より詳細には、スリーブ222は、ハブ202の外側径方向面204に圧入されたスライド軸受214の周りに載置されている。
ここに開示されたクランクシャフト緩衝隔離器は部品の数を減少させており、そのことは、いくつかの利得の中で特に製造コストを減少させ得る。
本発明は、所定の実施形態に関して図示されおよび記載されたが、当業者が明細書を読み且つ理解することにより、変形が生じることは明白であり、本発明は、そのような変形をすべて含んでいる。
3 ・・・ねじり振動ダンパ
6 ・・・無継ぎ目ベルト
9 ・・・エンジンドライブアクセサリ
10 ・・・ノーズ
12 ・・・オルタネータ
15 ・・・統合ハウジング
18 ・・・FEADシステム
21 ・・・ベルトテンショナ
27 ・・・後面
30 ・・・前面
100、200 ・・・クランクシャフト緩衝隔離器
102、202 ・・・ハブ
104、204、260 ・・・外側径方向面
105、205 ・・・プレート
106、206 ・・・最外側径方向面
108、208 ・・・環状収容部
109、126 ・・・開放窓
110、210 ・・・緩衝器アセンブリ
111、128、130 ・・・キー
112 ・・・エラストマ隔離器部材
114、214 ・・・スライド軸受
116、216 ・・・プーリ本体
118 ・・・ベルト係合部
120 ・・・フェイスガード
122 ・・・スリーブ
124 ・・・スポーク
132 ・・・前面
134 ・・・後面
140、240 ・・・エラストマ緩衝器部材
142、242 ・・・慣性部材
207、264 ・・・内側径方向面
212 ・・・ねじりバネ隔離器部材
224 ・・・スポーク
230 ・・・ねじり部
232 ・・・第1端部
234 ・・・第2端部
236、238 ・・・開口部
250 ・・・バネ保持構造
261 ・・・フランジ
262 ・・・フランジ内側面

Claims (9)

  1. 外側径方向面および該外側径方向面から径方向外側に離間された最外側径方向面を備え、それにより前記外側径方向面と前記最外側径方向面との間に環状収容部を形成したハブと;
    該ハブの周りに径方向に同心とされたベルト係合部、および該ベルト係合部から径方向内側に延びて、前記ハブの外側径方向面の周りに載置されたスリーブ内で終端となったフェイスガードを備えたプーリ本体と;
    前記ハブの最外側径方向面と前記プーリ本体のベルト係合部との間に配置された緩衝器アセンブリと;
    前記ハブの環状収容部内に載置された隔離器部材であって、前記ハブおよび前記プーリ本体が同一の回転速度で回転する場合、ならびに前記ハブが前記プーリ本体に対して回転する場合に、前記ハブと前記プーリ本体との一体的な回転のために、前記ハブおよび前記フェイスガードの両方と係合した隔離器部材と;
    前記ハブの外側径方向面と前記プーリ本体のスリーブとの間に配置されたスライド軸受であって、前記プーリ本体を前記ハブに対して軸方向に保持し、前記プーリ本体が前記ハブに対して回転することを可能にしたスライド軸受と;を具備しており、
    前記隔離器部材は、エラストマ隔離器部材であり、
    前記エラストマ隔離器部材は、その前面および後面に1つ以上のキー溝を形成し、前記環状収容部は、前記エラストマ隔離器部材の前面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた、1つ以上のキーを含み、前記フェイスガードは、前記エラストマ隔離器部材の後面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた、1つ以上のキーを含み、それらが一体に嵌合される
    ことを特徴とするクランクシャフト緩衝隔離器。
  2. 外側径方向面および該外側径方向面から径方向外側に離間された最外側径方向面を備え、それにより前記外側径方向面と前記最外側径方向面との間に環状収容部を形成したハブと;
    該ハブの周りに径方向に同心とされたベルト係合部、および該ベルト係合部から径方向内側に延びて、前記ハブの外側径方向面の周りに載置されたスリーブ内で終端となったフェイスガードを備えたプーリ本体と;
    前記ハブの最外側径方向面と前記プーリ本体のベルト係合部との間に配置された緩衝器アセンブリと;
    前記ハブの環状収容部内に載置された隔離器部材であって、前記ハブおよび前記プーリ本体が同一の回転速度で回転する場合、ならびに前記ハブが前記プーリ本体に対して回転する場合に、前記ハブと前記プーリ本体との一体的な回転のために、前記ハブおよび前記フェイスガードの両方と係合した隔離器部材と;
    前記ハブの外側径方向面と前記プーリ本体のスリーブとの間に配置されたスライド軸受であって、前記プーリ本体を前記ハブに対して軸方向に保持し、前記プーリ本体が前記ハブに対して回転することを可能にしたスライド軸受と;を具備しているクランクシャフト緩衝隔離器であって、
    前記スライド軸受は前記ハブに圧入されており、前記スリーブは、前記スライド軸受および前記ハブに対して回転可能であり、
    前記スライド軸受は、前記クランクシャフト緩衝隔離器に軸方向の剛性を与えるロック機構を含んでおり、
    前記ロック機構は、第一の脚と第二の脚を有するL形状機構を含み、前記第一の脚は前記ハブと前記プーリ本体との間で挟持され、前記第二の脚は前記プーリ本体に直交し且つ突き当たるように構成されており、
    前記隔離器部材は、エラストマ隔離器部材であり、
    前記エラストマ隔離器部材は、その前面および後面に1つ以上のキー溝を形成し、前記環状収容部は、前記エラストマ隔離器部材の前面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた、1つ以上のキーを含み、前記フェイスガードは、前記エラストマ隔離器部材の後面の1つ以上のキー溝の1つと嵌合する形状とされた、1つ以上のキーを含み、それらが一体に嵌合される
    ことを特徴とするクランクシャフト緩衝隔離器。
  3. 前記エラストマ隔離器部材は、前記ハブの環状収容部と前記プーリ本体のフェイスガードとの間で圧縮状態であることを特徴とする請求項1もしくは請求項に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
  4. 前記環状収容部および前記フェイスガードの各々は、1つ以上のノッチ形状のキーに隣接した1つ以上の開放窓を形成し、前記1つ以上の開放窓の各々は、前記エラストマ隔離器部材の一部をその内部に受容していることを特徴とする請求項1もしくは請求項に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
  5. 前記緩衝器アセンブリは、前記ハブの外側径方向面と接触して配置されたエラストマ緩衝器部材と;該エラストマ緩衝器部材に接触して載置された慣性部材であって、それにより一体的な回転のために前記慣性部材を前記ハブに操作可能に連結した慣性部材と;を具備していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
  6. 前記スライド軸受は前記ハブに圧入されており、前記スリーブは、前記スライド軸受および前記ハブに対して回転可能であることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
  7. 前記スライド軸受は、前記クランクシャフト緩衝隔離器に軸方向の剛性を与えるロック機構を含んでいることを特徴とする請求項に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
  8. 一体的な回転のためにクランクシャフトに装着された、請求項1もしくは請求項2に記載のクランクシャフト緩衝隔離器を具備していることを特徴とするフロントエンドアクセサリドライブシステム。
  9. 前記エラストマ隔離器部材は、前記ハブの環状収容部と前記プーリ本体のフェイスガードとの間で非圧縮状態であることを特徴とする請求項1もしくは請求項に記載のクランクシャフト緩衝隔離器。
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