JP2005076672A - オートテンショナ - Google Patents

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邦夫 柳井
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】 部品点数が少なく、軽量で、かつ、組み立ても容易なオートテンショナを提供する。
【解決手段】 オートテンショナのブラケットを、合成樹脂を用いて一体に形成する。この一体型樹脂ブラケット10は、テンションプーリ5を支持する揺動アーム部10aと、その基端に設けられた円筒状のボス部10bと、およびこれらを連結する鍔部10cとを主体として形成されており、ボス部10bの基端部近傍には、径方向外側に向けて突出するサポート部10dが、鍔部10cの外側(抑え板3側)端面には、軸方向に突出する摩擦部10eが、それぞれ形成されている。以上の構成によって、このオートテンショナは、従来のオートテンショナと同様の機能をそなえつつ、部品点数の削減と軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト駆動機構におけるベルトの張力を適度に維持するためのオートテンショナに関する。
例えば、自動車のエアコンディショナ用コンプレッサやオルタネータ等の補機類に対してエンジンの動力を伝達するベルト伝達機構には、ベルトに作用する張力を適度に保つためにオートテンショナが用いられている。
このオートテンショナは、一般に、エンジンの回転変動によって生じるベルトの張力変化に応じて、テンションプーリの動きを許容しつつ、このテンションプーリの揺動を減衰するように、摩擦板等によるダンパー機能を有する構造になっている。(例えば、特許文献1〜特許文献3等を参照。)。
また、本出願人らは、特願2002−88750号において、テンションプーリを回転自在に支持する揺動アーム部を有する揺動部材(ブラケット)を所定の揺動方向に付勢するねじりコイルばねと、このブラケットのボス部との間に、前記テンションプーリが揺動中心に対して傾くのを抑制するサポート部(サポート部材)を設けたオートテンショナを提案している。
図3は、この提案にかかるオートテンショナの構造を説明する軸方向断面図であり、図4は、このオートテンショナに用いられているブラケット,ブッシュ,サポート部材および摩擦板の構造を示す外観斜視図である。
このオートテンショナは、ベルト8が掛け回されるテンションプーリ5と、このテンションプーリ5を回転自在に支持する揺動アーム部11aを有するブラケット(揺動部材)11と、このブラケット11を揺動自在に支承する支軸部1aを有する支持部材1と、これら支持部材1の支軸部1aとブラケット11のボス部11bとの間に介在配置されたブッシュ12と、ブラケット11と支持部材1との間に介装されたねじりコイルばね2等を主要部品として構成されている。
ねじりコイルばね2は、ブラケット11のボス部11bと支持部材1の外筒部1bとの間に非接触の状態で配置されているとともに、その両端部2aおよび2bが、ばね座となる支持部材1の底部1c近傍に設けられた係止スリット1kおよびブラケット11の鍔部11cに設けられた係止スリット11kに係止され、ねじり圧縮された状態で収容されている。このねじりコイルばね2は、そのねじり復元力により、揺動アーム部11aおよびテンションプーリ5を一定方向に付勢している。
また、支持部材1の支軸部1aの先端には、円環状の押え板3が固定されており、この押え板3とブラケット11の鍔部11cとの間には、摩擦板14が介在配置されている。従って、この摩擦板14が、ねじりコイルばね2の伸張復元力によって鍔部11cと押え板3とに対して押し付けられることにより、揺動アーム部11aの揺動が、これらの間で発生する摺動摩擦抵抗によって減衰されることとなる(ダンパー効果)。
この摩擦板14は、図4の斜視図に示すように、ブラケット11の鍔部11cの外側(押え板3側)端面に嵌め入れられている。また、このブラケットのボス部11b外周の基端部側近傍には、同様にブラケット11の揺動を減衰させるためのサポート部材13が嵌め入れられているとともに、ボス部11bの内周には、このボス部11bと前記支持部材1の支軸部1aとの間に介在して、これらの相対回転を自在に支持するブッシュ12が配置されている。
特開2000−320628号公報 特開2002−106653号公報 特開2002−106654号公報
ところで、これからの車両等は低燃費であることが求められていることから、車体の軽量化が進められており、エンジンユニットに取り付けられるオートテンショナも、軽量かつコンパクトであることが要望されている。しかしながら、従来のオートテンショナは、ブラケットや支持部材がアルミニウム合金をダイカスト成形した鋳造品であるため、重量が大きく、上記した軽量化の要望に十分に応えられないものであった。
また、従来のオートテンショナは、構成している部品の点数が多く、部品コストやその組立コストが嵩んでしまうという問題もある。
本発明は、このような現状を鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく、軽量で、かつ、組み立ても容易なオートテンショナを提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ベルトが掛け回されるテンションプーリを回転自在に支持する揺動アーム部を有するブラケットと、このブラケットのボス部と嵌合して該ブラケットを揺動自在に支承する支軸部を有する支持部材と、前記ブラケットのボス部と前記支持部材の支軸部との間に介在配置されたブッシュと、前記ブラケットのボス部の周囲に配置されて前記揺動アーム部を一方の揺動端側に付勢するねじりコイルばねと、前記支持部材と前記ブラケットの間に介在して前記揺動アーム部の揺動運動を減衰させる摩擦板と、このねじりコイルばねと前記ブラケットのボス部との間に配置されたサポート部材と、を備えたオートテンショナにおいて、前記ブラケット、摩擦板、ブッシュおよびサポート部材が、合成樹脂を用いて一体に成形されていることを特徴とする。
本発明は、テンションプーリの揺動を支承するブラケットと、このブラケットに摺接し、滑り軸受あるいはダンパーとして機能する部材とを、樹脂を用いて一体に成形することにより、初期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、請求項1のオートテンショナによれば、ブラケットと、このブラケットと支持部材の間に配置された摩擦板と、このブラケットのボス部と支持部材の支軸部の間に配置されたブッシュと、このブラケットのボス部とねじりコイルばねの間に配置されたサポート部材とを、合成樹脂を用いて一体(以下、一体型樹脂ブラケットと記述する)に成形することにより、支持部材の支軸部に対する自由な揺動と、この揺動運動を減衰させるダンパー効果を維持しつつ、オートテンショナの軽量化を図ることができる。
また、この一体型樹脂ブラケットを使用することにより、オートテンショナの部品点数が削減されるとともに、組立作業を簡素化することが可能となる。従って、本発明のオートテンショナは軽量で、かつ、組み立ても容易なオートテンショナとすることができる。
なお、この一体型樹脂ブラケットは、揺動(回動)する部位の慣性モーメントを減少させることから、揺動運動の減衰効果を向上させる効果も合わせて奏することができる。
ここで、前記合成樹脂の具体例として、グラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂を好適に採用することができる(請求項2)。
グラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂は、引張弾性率、引張強度、衝撃強度などの機械的強度が高く、低吸水性であるために、泥水等がかかった場合の強度低下も少ない。しかも、比重がアルミニウム合金の約2/3と小さく、コストもアルミニウム合金の2/3程度でしかない。従って、このグラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂を用いた一体型樹脂ブラケットを使用することにより、オートテンショナの軽量化とコストダウンを十分に図ることができる。
以上のように、本発明のオートテンショナによれば、テンションプーリの揺動を支承するブラケットと、このブラケットに摺接し、滑り軸受あるいはダンパーとして機能する部材とを、一体型樹脂ブラケットとして成形することにより、プーリの自由な揺動と、この揺動運動を減衰させるダンパー効果を維持しつつ、オートテンショナの軽量化を図ることができる。
また、この一体型樹脂ブラケットを使用することにより、オートテンショナの部品点数が削減されるとともに、組立作業を簡素化することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるオートテンショナの構造を説明する軸方向断面図であり、図2は、このオートテンショナに使用されている一体型樹脂ブラケットの構造を示す外観斜視図である。なお、従来例と同様の機能を有する構成部材には、同じ符号を付記する。
本実施の形態におけるオートテンショナも、ベルト8が掛け回されるテンションプーリ5と、揺動アーム部10aとボス部10bおよびこれらを繋ぐ鍔部10cとを備えるブラケット(一体型樹脂ブラケット10)と、支軸部1aと外筒部1bおよびこれらを繋ぐ底部1cとからなる支持部材1と、これら一体型樹脂ブラケット10と支持部材1との間に介装されたねじりコイルばね2等を主要部品として構成されている。
テンションプーリ5は、例えば圧延鋼板等をプレス加工することにより製作されたもので、このプーリ5は支持部材1よりも前方側にオフセット配置されており、後述する一体型樹脂ブラケット10の揺動アーム部10aの先端部位に、転がり軸受4を介して回転自在に取り付けられている。
支持部材1は、従来例と同様、アルミニウム合金等をダイカスト成形したものであって、一体型樹脂ブラケット10を支承する支軸部1aと、その外側の外筒部1bと底部1cとが一体に形成されており、この支軸部1aの先端には、円環状の押え板3が、ボルト7の締め付けにより回転不能に固定されている。また、ばね座となる支持部材1の底部1cと一体型樹脂ブラケット10との間には、ねじりコイルばね2が、支軸部1aとボス部10bとを取り囲むように配置され、支持部材1の外筒部1bの内側に収容されている。なお、この支持部材1には、外筒部1bから径方向外側に突出する取付片(図示省略)が複数形成されており、これらの取付片に設けられた孔にボルト等を挿通させることによって、エンジンブロック等の取付対象物に固定される。
ねじりコイルばね2は、ねじりながら軸線方向に圧縮して装着されており、ばね両端部2aおよび2bが、支持部材1に設けられた係止スリット1kおよび一体型樹脂ブラケット10に設けられた係止スリット10kに嵌め入れられて、固定されている。従って、このねじりコイルばね2のねじり復元力により、揺動アーム部10aは一方の揺動端側に常時付勢されるため、揺動アーム部10a先端のテンションプーリ5に掛け回されたベルト8には、適度な張力が自動的に付与されることとなる。
本実施の形態におけるオートテンショナの特徴は、テンションプーリ5の揺動を支持するブラケットが、滑り軸受および揺動運動の減衰(ダンパー)機能を備える一体型樹脂ブラケット10として形成されている点である。この一体型樹脂ブラケット10は、グラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂を用いて成形されており、アルミニウム合金製のブラケットを使用した従来のオートテンショナに比べ、部品点数が削減されているとともに、その重量も軽減されている。
この一体型樹脂ブラケット10の形状は、図2に示すように、テンションプーリ5を支持する揺動アーム部10aと、その基端に設けられた円筒状のボス部10bと、およびこれらを連結する鍔部10cとを主体として構成されている。また、この一体型樹脂ブラケット10の特徴的構造として、ボス部10bの基端部近傍には、径方向外側に向けて突出するサポート部10dが、鍔部10cの外側(抑え板3側)端面には、軸方向に突出する摩擦部10eが、それぞれ一体に形成されている。
このボス部10bの内周面10yは、支軸部1aの外周面1xに滑り接触することによって、テンションプーリ5を支軸部1a周りに揺動自在としている。また、鍔部10cに設けられた摩擦部10eは、ねじりコイルばね2の伸張復元力により押え板3に押し付けられ、揺動アーム部10aの揺動を減衰させるのに十分な摺動摩擦抵抗を生じることができる。
また、揺動アーム部10aの揺動によりねじりコイルばね2が縮径した場合は、このねじりコイルばね2の内径に、ボス部10bに形成されたサポート部10dが当接し、上記の摩擦部10eの効果と同様、その摺動抵抗により揺動アーム部10aの揺動を減衰させる。
以上の構成によって、本実施の形態におけるオートテンショナは、軽量でありながら、従来のオートテンショナと同様の機能を有するオートテンショナとすることができた。
なお、この一体型樹脂ブラケット10を使用したオートテンショナには、従来のオートテンショナに比べて部品点数が少なく、組み立てに要する工数を削減することができるというメリットもある。
また、本実施の形態においては、一体型樹脂ブラケット10を構成する合成樹脂材料として、グラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂を例に挙げたが、本発明において一体型樹脂ブラケットを構成する樹脂は、これに限定されるものではない。しかしながら、その機械的強度や耐水性、加工の容易さ等を考慮した場合、ポリアミド樹脂あるいは繊維強化ポリアミド樹脂等が好適である。
本発明の実施の形態におけるオートテンショナの構造を示す軸方向断面図である。 本発明の実施の形態のオートテンショナに用いられている一体型樹脂ブラケット10の構造を示す斜視図である。 従来のオートテンショナの構造を示す軸方向断面図である。 従来のオートテンショナに用いられているブラケット11,ブッシュ12,サポート部材13および摩擦板14の構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 支持部材
1a 支軸部
1b 外筒部
1c 底部
1k 係止スリット
2 ねじりコイルばね
3 押え板
4 転がり軸受
5 テンションプーリ
6a ボルト
6b ナット
7 ボルト
8 ベルト
10 一体型樹脂ブラケット
10a 揺動アーム部
10b ボス部
10c 鍔部
10d サポート部
10e 摩擦部
10k 係止スリット
10x サポート部外周面
10y ボス部内周面
11 ブラケット
11a 揺動アーム部
11b ボス部
11c 鍔部
11k 係止スリット
12 ブッシュ
13 サポート部材
14 摩擦板

Claims (2)

  1. ベルトが掛け回されるテンションプーリを回転自在に支持する揺動アーム部を有するブラケットと、このブラケットのボス部と嵌合して該ブラケットを揺動自在に支承する支軸部を有する支持部材と、前記ブラケットのボス部と前記支持部材の支軸部との間に介在配置されたブッシュと、前記ブラケットのボス部の周囲に配置されて前記揺動アーム部を一方の揺動端側に付勢するねじりコイルばねと、前記支持部材と前記ブラケットの間に介在して前記揺動アーム部の揺動運動を減衰させる摩擦板と、このねじりコイルばねと前記ブラケットのボス部との間に配置されたサポート部材と、を備えたオートテンショナにおいて、
    前記ブラケット、摩擦板、ブッシュおよびサポート部材が、合成樹脂を用いて一体に成形されていることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 前記合成樹脂が、グラファイトを配合した芳香族ポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
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