JP4352727B2 - オートテンショナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プーリに巻き掛けられたベルトに、所定の張力を付与するオートテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車に搭載されたエアコンディショナ用コンプレッサ等の補機に、エンジンからの動力を伝達するためには、一般にベルトが用いられている。このベルトの張力は、オートテンショナによって一定に維持される。オートテンショナは、固定部を中心に揺動可能な揺動部材の先端に、前記ベルトが巻き掛けられたプーリを有しており、捻りコイルばねの力でベルトに張力を付与している。揺動部材には、その揺動基部に設けられた摩擦板により、揺動抵抗が付与され、この揺動抵抗により、揺動部材の揺動エネルギーが減衰する。
このようなオートテンショナにより、補機の取り付け誤差、温度変化による寸法変化、又はベルトの長さのばらつき等を吸収することができる。また、エンジン回転変動等によるベルトの張力変動を吸収して、ベルトの振動や異音の発生を防止し、ベルト本来の寿命を確保することができる。
【0003】
図5は、従来のオートテンショナの一例を示す要部断面図である。図において揺動部材103の揺動先端部103aには、ベルト101を巻き掛けるプーリ102が回転自在に取り付けられている。前記揺動部材103の揺動基部には、その揺動先端部103aと一体に鍔部103b及び筒状部103cが形成されている。この筒状部103cは支持部材104の軸部104bに対して、合成樹脂製のブッシュ105を介して回動可能に嵌合されている。前記揺動部材103及び支持部材104は、アルミダイカスト成形品からなるものである。
【0004】
前記支持部材104のばね受け部104aと揺動部材103の鍔部103bとの間には、ねじりコイルばね106が圧縮された状態で装填され、このねじりコイルばね106は、揺動部材103を所定の方向(ベルト101を張る方向)に付勢するように蓄勢した状態で係止されている。
また、支持部材104の軸部104b先端には、ディスク状の押さえ板108が、回り止めを施した状態で固定ねじ109により固定されている。この押さえ板108の片面には、環状の摩擦板107が圧接している。この摩擦板107は、合成樹脂からなる厚みが3mm程度のものであり、その非摺接面107aが揺動部材103の鍔部103bに接触している。この鍔部103bには、小突起が多数形成されており、この小突起は摩擦板107の非摺接面107aに食い込んで当該摩擦板107が回動するのを規制している。また、前記摩擦板107の摺接面107bには、通常、複数本の凹溝107cを放射状に設けて、摩耗により摺接面107bから発生する摩耗粉を、揺動部材103の揺動に伴ってこれらの凹溝107cにかき集めるようにしている。
前記の構成により、揺動部材103は、摩擦板107により揺動抵抗が付与された状態で、固定側である支持部材104に対して、ブッシュ105を介して所定範囲で揺動(回動)可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−94036号公報(第4頁及び図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来のオートテンショナにおいては、摩擦板107に凹溝107cを形成したり、摩擦板107に小突起を食い込ませたりしているので、当該摩擦板107の最小肉厚が薄くなっている。このため、その使用に伴って前記最小肉厚部分を起点に摩擦板107が割れて複数に分割されることがある。ここに、摩擦板107は径方向への移動が自由であるので、前記のように複数に分割されるとその分離片107dが周方向及び径方向に離散してしまい(図6参照)、揺動部材103に対して揺動抵抗を十分に付与することができなくなって継続使用が困難となる。
【0007】
前記のような従来の問題点に鑑み、この発明は、摩擦板が割損してもこれを継続して使用することができ、その長寿命化を図ることができるオートテンショナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のオートテンショナは、ベルトが巻き掛けられるプーリを回転自在に支持する揺動部材と、前記揺動部材を揺動自在に支持する支持部材と、前記支持部材に対して前記揺動部材を所定の揺動方向に付勢するばねと、前記揺動部材の揺動基部と前記支持部材との間にあって前記揺動部材の揺動中心軸周りに配置され、前記揺動部材の揺動に対して揺動抵抗を付与する環状の摩擦板と、前記支持部材に設けられて前記摩擦板を摺接させる摩擦板押さえ部材とを備えるオートテンショナにおいて、前記揺動部材の揺動基部に、摩擦板の外周を包囲するとともに、当該摩擦板の割損時にその原形を略維持するべく当該摩擦板の外周に対して僅かな隙間を有して配置された外周拘束部を設けたことを特徴としている。
【0009】
前記の構成のオートテンショナによれば、摩擦板が割損した場合でも、前記外周拘束部によって当該摩擦板の原形を略維持することができるので、揺動部材に対して揺動抵抗を十分に付与することができる。このため、割損した摩擦板の継続使用が可能であり、その長寿命化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はそれぞれ、この発明の一実施形態に係るオートテンショナの断面図及び側面図である。図1において、ベルト1が巻き掛けられるプーリ2は、その中心部に玉軸受3が装着されている。この玉軸受3の内輪は、揺動部材4の先端部4aに外嵌され、ボルト5及びナット6によって先端部4aに固定されている。このようにして、プーリ2は、揺動部材4の先端部4aにより回転自在に支持されている。また、揺動部材4の揺動基部には、先端部4aと一体に鍔部4b、内周筒状部4c及び外周筒状部4eが形成されている。前記揺動部材4はアルミニウムダイカスト成形品である。
【0011】
一方、揺動部材4を支持する支持部材7は、内部が空洞になっている軸部7aと、この軸部7aの周りに形成されたばね受け部7bと、取付部7cとを有するアルミニウムダイカスト成形品である。前記取付部7cを車体のシャシやエンジン等の固定部に固定することにより、支持部材7は固定される。なお、軸部7aの外周面は鋳型の抜き勾配のため、図1の右方へ若干先細りのテーパ形状となっている。この軸部7aの外周面には、ナイロン等からなる略筒状のブッシュ8が装着されている。
【0012】
揺動部材4は、その内周筒状部4cがブッシュ8の外周に嵌合されることにより、支持部材7に対して揺動自在である。また、支持部材7のばね受け部7bと揺動部材4の鍔部4bとの間に捻りコイルばね9が装着されている。捻りコイルばね9の一方の端部9aは支持部材7に係止され、他方の端部9bは揺動部材4に係止されている。
前記の構成により、揺動部材4は支持部材7に対して、ブッシュ8を介して所定範囲で揺動(回動)可能となる。このとき、揺動中心軸Xは軸部7aの中心軸と一致する。捻りコイルばね9は、ベルト1が巻き掛けられた状態で揺動部材4を図2の時計回り方向に付勢し、ベルト1に一定の張力を与える。
【0013】
一方、環状の摩擦板10は、揺動中心軸Xの周りに配置され、揺動中心軸Xに対して直交した状態で、揺動部材4の鍔部4bと押さえ板11との間に介在している。この摩擦板10は、例えば厚さ3mm程度のクラッチフェーシング材からなり、その摺接面10a側には摩擦板10の摩耗粉を貯めるV溝10bが放射状に形成されている。
前記摩擦板10の非摺動面10cには、前記揺動部材4の鍔部4bに突設された小突起を食い込ませてあり、これにより、摩擦板10と鍔部4bとの周方向への相対移動が規制されている。
【0014】
前記摩擦板10の外周は、揺動部材4の鍔部4bと外周筒状部4eとの交差部に沿って設けられた外周拘束部4dによって包囲されている。前記外周拘束部4dは摩擦板10に対して僅かな隙間を有して設けられた環状のものであり(図3参照)、その鍔部4bから押さえ板11側に突出しており、その突出高さは摩擦板10の厚みの1/2程度になっている。
【0015】
前記押さえ板11の内周形状及び、支持部材7の右端側(図1)の外周形状は、互いに嵌合する菊型の回り止め構造を成している。また、押さえ板11は、支持部材7に嵌合された状態で、支持部材7のねじ孔7dに取り付けられる抜け止め手段(図示せず)により固定されている。
前記押さえ板11は、金属板を加工したディスク状のもので、内周形状が前述のように菊型、外周形状が円形である。また、押さえ板11の摩擦板10との摺接面側には、補強用の凹溝11bが周方向に沿って所定間隔毎に形成されている。この凹溝11bには摩擦板10の摩耗粉を貯めることもできる。
捻りコイルばね9は、揺動中心軸X方向への弾発力により支持部材7に対して揺動部材4を付勢し、これにより、鍔部4bと押さえ板11とは、摩擦板10を挟んで、揺動中心軸Xに平行な方向に互いに押し合うように付勢される。
【0016】
以上の構成のオートテンショナは、ベルト1の張力変動が生じて、揺動部材4が図2の反時計回り方向又は時計回り方向に揺動すると、揺動基部である図1の鍔部4bが揺動中心軸X周りに回動する。一方、押さえ板11は支持部材7に固定されている。従って、押さえ板11と鍔部4bとの間の相対的な回動により、鍔部4bに固定された摩擦板10と押さえ板11との間に摩擦が生じる。これによって、揺動部材4には揺動抵抗(摩擦抵抗)が付与される。
【0017】
また、前記オートテンショナは、摩擦板10の外周が外周拘束部4dによって包囲されているので、その使用中に摩擦板10が割損して複数に分割された場合でも、各分割片が放射状に離散するのを防止して当該摩擦板10の原形を略維持することができる。このため、揺動部材4に対して引き続き十分な揺動抵抗を付与することができ、その継続使用が可能となる。
【0018】
なお、前記した実施の形態においては、摩擦板10の外周を拘束する外周拘束部4dを揺動部材4側に設けているが、これを押さえ板11の外周縁に沿って設けてもよい(図4参照)。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るオートテンショナによれば、摩擦板が割損した場合でも、外周拘束部によって当該摩擦板の原形を略維持して、揺動部材に対して揺動抵抗を十分に付与することができるので、割損した摩擦板の継続使用が可能であり、その長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るオートテンショナの主要部を示す断面図である。
【図2】前記オートテンショナの側面図である。
【図3】図1のオートテンショナの一部欠截側面図である。
【図4】他の実施の形態を示す要部側面図である。
【図5】従来のオートテンショナにおける主要部を示す断面図である。
【図6】従来のオートテンショナにおいて摩擦板が割損した状態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1 ベルト
2 プーリ
4 揺動部材
4b 鍔部(揺動基部)
4d 外周拘束部
7 支持部材
9 捻りコイルばね
10 摩擦板
11 押さえ板(摩擦板押さえ部材)

Claims (1)

  1. ベルトが巻き掛けられるプーリを回転自在に支持する揺動部材と、
    前記揺動部材を揺動自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材に対して前記揺動部材を所定の揺動方向に付勢するばねと、
    前記揺動部材の揺動基部と前記支持部材との間にあって前記揺動部材の揺動中心軸周りに配置され、前記揺動部材の揺動に対して揺動抵抗を付与する環状の摩擦板と
    記支持部材に設けられて前記摩擦板を摺接させる摩擦板押さえ部材とを備えるオートテンショナにおいて、
    前記揺動部材の揺動基部に、摩擦板の外周を包囲するとともに、当該摩擦板の割損時にその原形を略維持するべく当該摩擦板の外周に対して僅かな隙間を有して配置された外周拘束部を設けたことを特徴とするオートテンショナ。
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