JP2001153196A - オートテンショナ - Google Patents
オートテンショナInfo
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- swing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H7/10—Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley
- F16H7/12—Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley of an idle pulley
- F16H7/1209—Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley of an idle pulley with vibration damping means
- F16H7/1218—Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley of an idle pulley with vibration damping means of the dry friction type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】揺動アームに作用するモーメントにより摩擦部
材が偏摩耗することに起因して、摩擦部材の耐久性が低
下したり、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したりす
るのを防止することができるオートテンショナを提供す
る。 【解決手段】摩擦部材11を構成する一対の摩擦板11
aの間に、摩擦部材11に作用する偏荷重を吸収する弾
性素材からなる緩衝板11bを介在した。
材が偏摩耗することに起因して、摩擦部材の耐久性が低
下したり、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したりす
るのを防止することができるオートテンショナを提供す
る。 【解決手段】摩擦部材11を構成する一対の摩擦板11
aの間に、摩擦部材11に作用する偏荷重を吸収する弾
性素材からなる緩衝板11bを介在した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プーリに巻き掛
けられたベルトに、所定の張力を付与するオートテンシ
ョナに関する。
けられたベルトに、所定の張力を付与するオートテンシ
ョナに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車に搭載されたエアコンディ
ショナ用コンプレッサ等の機器に、エンジンからの動力
を伝達するためには、一般にベルトが用いられている。
このベルトの張力を一定に維持するとともに、ベルトの
振動を吸収するためにオートテンショナが用いられてい
る。図5は、従来のオートテンショナの一例を示す断面
図である。図において、ベルト101が巻き掛けられる
プーリ102は、揺動アーム103の揺動先端部103
aを支軸として回転自在に保持されている。揺動アーム
103は、揺動先端部103aと一体に、鍔部103b
及び筒状部103cを有している。一方、支持部材10
4は、ばね受け部104aと支持軸104bとを有する
成形部材であり、エンジン側に固定されている。
ショナ用コンプレッサ等の機器に、エンジンからの動力
を伝達するためには、一般にベルトが用いられている。
このベルトの張力を一定に維持するとともに、ベルトの
振動を吸収するためにオートテンショナが用いられてい
る。図5は、従来のオートテンショナの一例を示す断面
図である。図において、ベルト101が巻き掛けられる
プーリ102は、揺動アーム103の揺動先端部103
aを支軸として回転自在に保持されている。揺動アーム
103は、揺動先端部103aと一体に、鍔部103b
及び筒状部103cを有している。一方、支持部材10
4は、ばね受け部104aと支持軸104bとを有する
成形部材であり、エンジン側に固定されている。
【0003】前記揺動アーム103は、支持部材104
に対して、ナイロン製のブッシュ105を介して回動可
能に嵌合されている。支持部材104のばね受け部10
4aと揺動アーム103の鍔部103bとの間には、捻
りばね106が圧縮された状態で装填され、この捻りば
ね106は、揺動アーム103を所定の方向(ベルト1
01を張る方向)に付勢するように、捩り抵抗に抗して
巻回方向に蓄勢した状態で係止されている。また、支持
部材104の支持軸104bには、ディスク状の摩擦部
材取付板108が、回り止めを施した状態で固定ねじ1
09により固定されている。この摩擦部材取付板108
の片面には、合成樹脂からなる環状の摩擦部材107が
取り付けられており、この摩擦部材107は、揺動アー
ム103の鍔部103bに圧接されている。前記の構成
により、揺動アーム103は、摩擦部材107により揺
動抵抗が付与された状態で、固定側である支持部材10
4に対して、ブッシュ105を介して所定範囲で揺動
(回動)可能となる。このときの揺動中心軸は固定ねじ
109の中心軸上にある。
に対して、ナイロン製のブッシュ105を介して回動可
能に嵌合されている。支持部材104のばね受け部10
4aと揺動アーム103の鍔部103bとの間には、捻
りばね106が圧縮された状態で装填され、この捻りば
ね106は、揺動アーム103を所定の方向(ベルト1
01を張る方向)に付勢するように、捩り抵抗に抗して
巻回方向に蓄勢した状態で係止されている。また、支持
部材104の支持軸104bには、ディスク状の摩擦部
材取付板108が、回り止めを施した状態で固定ねじ1
09により固定されている。この摩擦部材取付板108
の片面には、合成樹脂からなる環状の摩擦部材107が
取り付けられており、この摩擦部材107は、揺動アー
ム103の鍔部103bに圧接されている。前記の構成
により、揺動アーム103は、摩擦部材107により揺
動抵抗が付与された状態で、固定側である支持部材10
4に対して、ブッシュ105を介して所定範囲で揺動
(回動)可能となる。このときの揺動中心軸は固定ねじ
109の中心軸上にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の構造のオートテ
ンショナにおいて、プーリ102に巻き掛けられたベル
ト101の荷重Fが作用する位置は、揺動アーム103
の揺動基部である筒状部103cよりも図において右側
にある。従って、例えば前記荷重Fが、図においてプー
リ102の上部から下方に向かって作用する場合には、
筒状部103cを中心として揺動アーム103を時計回
り方向に傾けるモーメントが生じる。このため、揺動ア
ーム103の鍔部103bと摩擦部材107との接触圧
は、下部側よりも上部側が大きくなる。この結果、摩擦
部材107に偏摩耗が生じて、その耐久性が低下した
り、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したりし易いと
いう問題があった。
ンショナにおいて、プーリ102に巻き掛けられたベル
ト101の荷重Fが作用する位置は、揺動アーム103
の揺動基部である筒状部103cよりも図において右側
にある。従って、例えば前記荷重Fが、図においてプー
リ102の上部から下方に向かって作用する場合には、
筒状部103cを中心として揺動アーム103を時計回
り方向に傾けるモーメントが生じる。このため、揺動ア
ーム103の鍔部103bと摩擦部材107との接触圧
は、下部側よりも上部側が大きくなる。この結果、摩擦
部材107に偏摩耗が生じて、その耐久性が低下した
り、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したりし易いと
いう問題があった。
【0005】この発明は前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、揺動アームに作用するモーメントにより摩擦
部材が偏摩耗することに起因して、摩擦部材の耐久性が
低下したり、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したり
するのを防止することができるオートテンショナを提供
することを目的とする。
のであり、揺動アームに作用するモーメントにより摩擦
部材が偏摩耗することに起因して、摩擦部材の耐久性が
低下したり、揺動抵抗が変動したり、異音が発生したり
するのを防止することができるオートテンショナを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明のオートテンショナは、揺動先端部にベルト
に接触させるプーリを軸支した揺動アームと、この揺動
アームを揺動自在に、かつ揺動中心軸に沿って移動可能
に支持する支持部材と、前記揺動アームと前記支持部材
との間に介在した摩擦部材と、前記揺動アームを揺動中
心軸に沿った方向に付勢して、前記摩擦部材を介して前
記支持部材に圧接させ、かつ前記揺動アームを所定の揺
動方向に付勢するばねとを備えたオートテンショナにお
いて、前記摩擦部材が、一対の摩擦板と、この一対の摩
擦板の間に挟み込んだ弾性素材からなる緩衝板とを備え
ることを特徴とするものである(請求項1)。このよう
に構成されたオートテンショナにおいては、ベルトから
の荷重により揺動アームにモーメントが生じて摩擦部材
に偏荷重が作用しようとすると、一対の摩擦板の間に挟
み込んだ緩衝板が弾性変形して、その偏荷重を吸収する
ことができる。
のこの発明のオートテンショナは、揺動先端部にベルト
に接触させるプーリを軸支した揺動アームと、この揺動
アームを揺動自在に、かつ揺動中心軸に沿って移動可能
に支持する支持部材と、前記揺動アームと前記支持部材
との間に介在した摩擦部材と、前記揺動アームを揺動中
心軸に沿った方向に付勢して、前記摩擦部材を介して前
記支持部材に圧接させ、かつ前記揺動アームを所定の揺
動方向に付勢するばねとを備えたオートテンショナにお
いて、前記摩擦部材が、一対の摩擦板と、この一対の摩
擦板の間に挟み込んだ弾性素材からなる緩衝板とを備え
ることを特徴とするものである(請求項1)。このよう
に構成されたオートテンショナにおいては、ベルトから
の荷重により揺動アームにモーメントが生じて摩擦部材
に偏荷重が作用しようとすると、一対の摩擦板の間に挟
み込んだ緩衝板が弾性変形して、その偏荷重を吸収する
ことができる。
【0007】前記摩擦部材は、一対の摩擦板と緩衝板と
が摺動するのを防止する滑り止め手段を備えるのが好ま
しく(請求項2)、この場合には、一対の摩擦板と緩衝
板とが摺動することに起因して揺動アームに作用する揺
動抵抗が変動するのを防止することができる。
が摺動するのを防止する滑り止め手段を備えるのが好ま
しく(請求項2)、この場合には、一対の摩擦板と緩衝
板とが摺動することに起因して揺動アームに作用する揺
動抵抗が変動するのを防止することができる。
【0008】前記滑り止め手段は、一対の摩擦板と緩衝
板との合わせ面に形成した多数の凹凸であるのが好まし
く(請求項3)、この場合には、滑り止め手段を容易に
構成することができる。
板との合わせ面に形成した多数の凹凸であるのが好まし
く(請求項3)、この場合には、滑り止め手段を容易に
構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2はそれぞれ、この発
明の一実施形態を示すオートテンショナの断面図及び側
面図である。図1において、ベルト1が巻き掛けられる
プーリ2は、その中心部に玉軸受3が装着されている。
この玉軸受3の内輪は、揺動アーム4の揺動先端部4a
に外嵌され、皿ワッシャ5とボルト6とによって揺動先
端部4aに固定されている。これによって、プーリ2
は、揺動アーム4の揺動先端部4aを支軸として回転自
在に保持されている。揺動アーム4は、揺動先端部4a
と一体に、鍔部4b及び筒状部4cを有しており、前記
揺動先端部4aは、これら鍔部4b及び筒状部4cより
も右側に突出している。
明の一実施形態を示すオートテンショナの断面図及び側
面図である。図1において、ベルト1が巻き掛けられる
プーリ2は、その中心部に玉軸受3が装着されている。
この玉軸受3の内輪は、揺動アーム4の揺動先端部4a
に外嵌され、皿ワッシャ5とボルト6とによって揺動先
端部4aに固定されている。これによって、プーリ2
は、揺動アーム4の揺動先端部4aを支軸として回転自
在に保持されている。揺動アーム4は、揺動先端部4a
と一体に、鍔部4b及び筒状部4cを有しており、前記
揺動先端部4aは、これら鍔部4b及び筒状部4cより
も右側に突出している。
【0010】一方、支持部材7は、内部に空洞部7a、
ばね受け部7b、ねじ孔7cを有し、ねじ孔7cの周り
を支持軸7dとする成形部材であり、側面には一対の取
付部7e(図2参照)が突設されている。支持部材7
は、前記取付部7eを挿通させたボルトを車体のシャシ
やエンジン等の固定部にねじ込むことにより、当該固定
部に固定される。また、前記支持軸7dの外周には、ナ
イロン等の合成樹脂製のブッシュ8が装着されている。
ばね受け部7b、ねじ孔7cを有し、ねじ孔7cの周り
を支持軸7dとする成形部材であり、側面には一対の取
付部7e(図2参照)が突設されている。支持部材7
は、前記取付部7eを挿通させたボルトを車体のシャシ
やエンジン等の固定部にねじ込むことにより、当該固定
部に固定される。また、前記支持軸7dの外周には、ナ
イロン等の合成樹脂製のブッシュ8が装着されている。
【0011】揺動アーム4は、その筒状部4cがブッシ
ュ8の外周に挿入されることにより、支持部材7に対し
て図の右方向への移動が許容された状態で揺動自在とな
っている。また、支持部材7のばね受け部7bと揺動ア
ーム4の鍔部4bとの間に捻りばね9が装填されてい
る。捻りばね9の一方の端部9aは支持部材7に係止さ
れ、他方の端部9bは揺動アーム4の下部に係止されて
いる。捻りばね9は、端部9bが揺動アーム4を図2の
時計回り方向に付勢するように、捩り抵抗に抗して巻回
方向に蓄勢した状態で係止されている。従って、ベルト
1には一定の張力が与えられている。
ュ8の外周に挿入されることにより、支持部材7に対し
て図の右方向への移動が許容された状態で揺動自在とな
っている。また、支持部材7のばね受け部7bと揺動ア
ーム4の鍔部4bとの間に捻りばね9が装填されてい
る。捻りばね9の一方の端部9aは支持部材7に係止さ
れ、他方の端部9bは揺動アーム4の下部に係止されて
いる。捻りばね9は、端部9bが揺動アーム4を図2の
時計回り方向に付勢するように、捩り抵抗に抗して巻回
方向に蓄勢した状態で係止されている。従って、ベルト
1には一定の張力が与えられている。
【0012】摩擦部材11が取り付けられたディスク状
の摩擦部材取付板12は、支持部材7に対して回り止め
を施して装着され、支持部材7のねじ孔7cに螺着され
る固定ねじ13によって固定されている。これにより、
捻りばね9を圧縮した状態で摩擦部材11と揺動アーム
4の鍔部4bとが圧接している。
の摩擦部材取付板12は、支持部材7に対して回り止め
を施して装着され、支持部材7のねじ孔7cに螺着され
る固定ねじ13によって固定されている。これにより、
捻りばね9を圧縮した状態で摩擦部材11と揺動アーム
4の鍔部4bとが圧接している。
【0013】前記摩擦部材11は、一対の摩擦板11a
の間に緩衝板11bを挟み込んだものであり、その形状
は環状になっている。前記摩擦板11aは耐摩耗性に優
れるPES、PEEK等のスーパーエンジニアリングプ
ラスチックによって形成されており、前記緩衝板11b
はゴム、合成樹脂等の弾性素材によって形成されてい
る。この摩擦板11aの硬さは、ベルト1からの荷重F
にて揺動アーム4にモーメントが作用し、このモーメン
トが摩擦部材11に負荷されると弾性変形できる程度に
設定されている。また、前記一対の摩擦板11aと緩衝
板11bとの合わせ面には、両者が周方向に相対移動
(摺動)するのを防止する滑り止め手段として、多数の
凹凸11cが形成されている(図3及び図4参照)。こ
の凹凸11cは、鋸歯状断面のものであり、摩擦部材1
1の内周から外周にかけて放射状に延びている。このよ
うに、一対の摩擦板11aと緩衝板11bとの合わせ面
に凹凸11cを形成することにより、滑り止め手段を容
易に構成することができる。
の間に緩衝板11bを挟み込んだものであり、その形状
は環状になっている。前記摩擦板11aは耐摩耗性に優
れるPES、PEEK等のスーパーエンジニアリングプ
ラスチックによって形成されており、前記緩衝板11b
はゴム、合成樹脂等の弾性素材によって形成されてい
る。この摩擦板11aの硬さは、ベルト1からの荷重F
にて揺動アーム4にモーメントが作用し、このモーメン
トが摩擦部材11に負荷されると弾性変形できる程度に
設定されている。また、前記一対の摩擦板11aと緩衝
板11bとの合わせ面には、両者が周方向に相対移動
(摺動)するのを防止する滑り止め手段として、多数の
凹凸11cが形成されている(図3及び図4参照)。こ
の凹凸11cは、鋸歯状断面のものであり、摩擦部材1
1の内周から外周にかけて放射状に延びている。このよ
うに、一対の摩擦板11aと緩衝板11bとの合わせ面
に凹凸11cを形成することにより、滑り止め手段を容
易に構成することができる。
【0014】前記の構成により、揺動アーム4は、固定
部材である支持部材7に対して、ブッシュ8を介して所
定範囲で揺動(回動)可能となる。このとき、揺動中心
軸は固定ねじ13の中心軸上にある。ベルト1に振動が
生じると、揺動アーム4は、図2の時計回り方向及び反
時計回り方向の揺動を繰り返す。揺動アーム4の揺動
は、互いに圧接された鍔部4bと摩擦部材11とを擦り
合わせる動作を伴うので、揺動アーム4には摩擦による
揺動抵抗が付与される。従って、ベルト1の振動エネル
ギーは摩擦による熱エネルギーに変化して、ベルト1の
振動が急速に減衰する。
部材である支持部材7に対して、ブッシュ8を介して所
定範囲で揺動(回動)可能となる。このとき、揺動中心
軸は固定ねじ13の中心軸上にある。ベルト1に振動が
生じると、揺動アーム4は、図2の時計回り方向及び反
時計回り方向の揺動を繰り返す。揺動アーム4の揺動
は、互いに圧接された鍔部4bと摩擦部材11とを擦り
合わせる動作を伴うので、揺動アーム4には摩擦による
揺動抵抗が付与される。従って、ベルト1の振動エネル
ギーは摩擦による熱エネルギーに変化して、ベルト1の
振動が急速に減衰する。
【0015】以上の動作中にベルト荷重Fにて揺動アー
ム4に、図1において時計回り方向へのモーメントが作
用すると、摩擦部材11の緩衝板11bの上部側が弾性
収縮して揺動部材3の傾きを吸収し、摩擦板11aに偏
荷重が生じるのを抑制する。このため、摩擦部材11に
偏摩耗が生じるのを防止することができ、ひいては摩擦
部材11の耐久性が低下したり、揺動抵抗が変動した
り、異音が発生したりするのを防止することができる。
また、前記摩擦板11aと緩衝板11bとの合わせ面に
形成した多数の凹凸11cによって、両者が摺動するの
を規制しているので、揺動アーム4に対して揺動抵抗を
安定的に付与できるとともに、当該揺動抵抗を従来品と
同等に維持することができる。なお、前記摩擦板11a
と緩衝板11bとが摺動するのを防止する手段として
は、前記凹凸11cに代えて、両者を挿通するピンで構
成することもできる。
ム4に、図1において時計回り方向へのモーメントが作
用すると、摩擦部材11の緩衝板11bの上部側が弾性
収縮して揺動部材3の傾きを吸収し、摩擦板11aに偏
荷重が生じるのを抑制する。このため、摩擦部材11に
偏摩耗が生じるのを防止することができ、ひいては摩擦
部材11の耐久性が低下したり、揺動抵抗が変動した
り、異音が発生したりするのを防止することができる。
また、前記摩擦板11aと緩衝板11bとの合わせ面に
形成した多数の凹凸11cによって、両者が摺動するの
を規制しているので、揺動アーム4に対して揺動抵抗を
安定的に付与できるとともに、当該揺動抵抗を従来品と
同等に維持することができる。なお、前記摩擦板11a
と緩衝板11bとが摺動するのを防止する手段として
は、前記凹凸11cに代えて、両者を挿通するピンで構
成することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上のように請求項1記載のオートテン
ショナによれば、一対の摩擦板の間に挟み込んだ緩衝板
により摩擦部材に偏荷重が作用するのを抑制することが
できるので、摩擦部材が偏摩耗することに起因して、摩
擦部材の耐久性が低下したり、揺動抵抗が変動したり、
異音が発生したりするのを防止することができる。
ショナによれば、一対の摩擦板の間に挟み込んだ緩衝板
により摩擦部材に偏荷重が作用するのを抑制することが
できるので、摩擦部材が偏摩耗することに起因して、摩
擦部材の耐久性が低下したり、揺動抵抗が変動したり、
異音が発生したりするのを防止することができる。
【0017】請求項2記載のオートテンショナによれ
ば、滑り止め手段によって一対の摩擦板と緩衝板とが摺
動するのを防止することができるので、揺動アームに作
用する揺動抵抗が変動するのを防止することができる。
このため、ベルトの振動エネルギーを安定的に吸収する
ことができる。
ば、滑り止め手段によって一対の摩擦板と緩衝板とが摺
動するのを防止することができるので、揺動アームに作
用する揺動抵抗が変動するのを防止することができる。
このため、ベルトの振動エネルギーを安定的に吸収する
ことができる。
【0018】請求項3記載のオートテンショナによれ
ば、前記滑り止め手段が、一対の摩擦板と緩衝板との合
わせ面に形成した多数の凹凸であるので、滑り止め手段
を容易に構成することができる。
ば、前記滑り止め手段が、一対の摩擦板と緩衝板との合
わせ面に形成した多数の凹凸であるので、滑り止め手段
を容易に構成することができる。
【図1】この発明の一実施形態を示すオートテンショナ
の断面図である。
の断面図である。
【図2】前記オートテンショナの側面図である。
【図3】摩擦部材を示す正面図である。
【図4】摩擦部材の要部拡大断面図である。
【図5】従来のオートテンショナの一例を示す断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 2 プーリ 4 揺動アーム 4a 揺動先端部 4b 鍔部 7 支持部材 8 ブッシュ 9 捻りばね 11 摩擦部材 11a 摩擦板 11b 緩衝板 11c 凹凸
Claims (3)
- 【請求項1】揺動先端部にベルトに接触させるプーリを
軸支した揺動アームと、この揺動アームを揺動自在に、
かつ揺動中心軸に沿って移動可能に支持する支持部材
と、前記揺動アームと前記支持部材との間に介在した摩
擦部材と、前記揺動アームを揺動中心軸に沿った方向に
付勢して、前記摩擦部材を介して前記支持部材に圧接さ
せ、かつ前記揺動アームを所定の揺動方向に付勢するば
ねとを備えたオートテンショナにおいて、 前記摩擦部材が、一対の摩擦板と、この一対の摩擦板の
間に挟み込んだ弾性素材からなる緩衝板とを備えること
を特徴とするオートテンショナ。 - 【請求項2】前記摩擦部材が、一対の摩擦板と緩衝板と
が摺動するのを防止する滑り止め手段を備える請求項1
記載のオートテンショナ。 - 【請求項3】前記滑り止め手段が、一対の摩擦板と緩衝
板との合わせ面に形成した多数の凹凸である請求項2記
載のオートテンショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33733099A JP2001153196A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33733099A JP2001153196A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | オートテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153196A true JP2001153196A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18307621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33733099A Pending JP2001153196A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | オートテンショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153196A (ja) |
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- 1999-11-29 JP JP33733099A patent/JP2001153196A/ja active Pending
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