JP3860986B2 - オートテンショナ - Google Patents

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    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
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    • F16H2007/081Torsion springs

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト駆動機構におけるベルトの張力を自動的にほぼ一定に維持するオートテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車のオルタネータ、ウォータポンプ、エアコンディショナ用コンプレッサ等にエンジンの動力を伝達して駆動するベルト駆動機構等においては、自動的にベルトの張力をほぼ一定に維持するオートテンショナが組み込まれている。
【0003】
図7はそのようなオートテンショナの従来例を示す断面図であって、図示のように、支軸部1aを有する固定ケース1と、基端のボス部2aが固定ケース1の支軸部1aに外嵌されて揺動自在に支持された揺動アーム2と、揺動アーム2の先端部2dに玉軸受4を介して回転自在に装着されたテンションプーリ3と、固定ケース1の支軸部1aの先端に固定された押え板6と揺動アーム2のボス部2aとの間に介装されて揺動アーム2の揺動を減衰させる摩擦板7と、揺動アーム2を一揺動方向に付勢すると共にボス部2aを摩擦板7に押付ける圧縮捩りコイルバネ5などの主要部品によって構成されている。
【0004】
かかるオートテンショナでは、圧縮捩りコイルバネ5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動方向に付勢されているため、揺動アーム2先端のテンションプーリに巻き掛けられたベルト8の張力変動に追随して揺動アーム2が揺動し、ベルト8の張力がほぼ一定に維持される。そして、圧縮捩りコイルバネ5の伸張復元力よって揺動アーム2のボス部2aが摩擦板7に押付けられ、互いに圧接するボス部2aと摩擦板7と押え板6との摺動摩擦によって揺動アーム2の揺動が減衰されるため、ベルト8の振動等が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のオートテンショナは、圧縮捩りコイルバネ5の固有振動数に等しい振動数で加振された場合、圧縮捩りコイルバネ5が軸線方向に共振し、その巻線が相互に干渉して異音を発生するという問題があった。
【0006】
このような圧縮捩りコイルバネの軸線方向の共振を防止する技術として、軸線方向のスリットを形成した円筒を圧縮捩りコイルバネの内側に全長にわたって挿入し、該コイルバネの内周全体に円筒を接触させて共振を防止する技術が知られている(特表平10−502997号)。けれども、上記の技術では、オートテンショナの揺動アーム2の揺動角が大きい場合、圧縮捩りコイルバネ5の捩り角が大きくなり、該コイルバネ5の捩りに伴う内径の寸法変化が大きくなるため、該コイルバネ5の内周と円筒との接触による制動力に大きいバラツキが生じ、一定した防振作用を発揮できないという不都合が予測される。
【0007】
本発明は上記事情に対処すべくなされたもので、その目的とするところは、揺動アームの揺動角が大きい場合でも、ほぼ一定した防振作用を発揮して圧縮捩りコイルバネの軸線方向の共振を防止し、異音の発生をなくすことができるオートテンショナを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、支軸部を有する固定ケースと、基端のボス部が固定ケースの支軸部に外嵌されて揺動自在に支持された揺動アームと、揺動アームの先端部に回転自在に装着されたテンションプーリと、固定ケースの支持部先端に固定された押え板と揺動アームのボス部との間に介装されて揺動アームの揺動減衰させる摩擦板と、揺動アームを一揺動方向に付勢すると共にボス部を摩擦板に押付ける圧縮捩りコイルバネとを備えたオートテンショナにおいて、
軸線方向のスリットを有する円筒体の1/8周〜1/3周にわたって圧縮捩りコイルバネに内側から接触する厚肉部を形成した防振材を、圧縮捩りコイルバネと揺動アームのボス部との間に介装し、固定ケースの支軸部の後端部および揺動アームのボス部の付根部分にそれぞれ形成されたバネ倒れ防止用の凸部が支持する圧縮捩りコイルバネの円周上の位置で、防振材の厚肉部を圧縮捩りコイルバネに内側から接触させたことを特徴とするものである。
【0009】
このようなオートテンショナでは、防振材の厚肉部が圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/3周にわたって内側から接触し、その接触による制動力で圧縮捩りコイルバネの軸線方向の共振が防止されるため、異音の発生をなくすことができる。しかも、防振材が圧縮捩りコイルバネの全周にわたって内側から接触するものではなく、上記のように圧縮捩りコイルバネの1/8周〜1/3周にわたって内側から接触する厚肉部を形成したものであるため、揺動アームの揺動角が大きく該コイルバネの内径の寸法変化が大きい場合であっても、該コイルバネの内周と防振材との接触による制動力に大きいバラツキを生じることがなく、ほぼ一定した防振作用を発揮して異音を確実になくすことができる。加えて、固定ケースの支軸部の後端部および揺動アームのボス部の付根部分にそれぞれ形成されたバネ倒れ防止用の凸部が支持する圧縮捩りコイルバネの円周上の位置で、防振材の厚肉部を圧縮捩りコイルバネに内側から接触させたので、後述するように、圧縮捩りコイルバネの内径の変化による影響を受けにくく、防振材の厚肉部の接触による防振作用を最も安定させることができる。また、防振材を揺動アームのボス部に外嵌することにより簡単に組み込むこともできる。
【0012】
次に、請求項2に係る発明は、上記請求項1のオートテンショナにおいて、その防振材が、圧縮捩りコイルバネの中央の2巻もしくは3巻に対して内側から接触していることを特徴とするものである。
【0013】
このオートテンショナは、圧縮捩りコイルバネに対して防振材の接触する巻数は少ないけれども、接触する部分が該コイルバネの防振に最も有効な中央の2巻もしくは3巻であるため、確実にコイルバネの共振を防止することができる。しかも、該コイルバネの中央の2巻もしくは3巻に接触する防振材は、その軸線方向の長さ寸法が短いので、防振材を小型化することができる。
【0014】
次に、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2のオートテンショナにおいて、防振材の圧肉部の外面に、圧縮捩りコイルバネの内径側が嵌まり込む凹溝を形成したことを特徴とするものである。
【0015】
このようなオートテンショナは、圧縮捩りコイルバネの内径側が防振材の厚肉部の凹溝に嵌まり込むため、該コイルバネと防振材の厚肉部が接触する場合よりも防振作用が顕著になり、該コイルバネの共振を一層確実に防止することができる。
【0016】
尚、防振材の材質としては、請求項4のオートテンショナにおける防振材のように合成樹脂や合成ゴムが好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係るオートテンショナの正面図、図2は図1のA−O−B線断面図、図3は図1のC−C線断面図、図4は同オートテンショナにおける圧縮捩りコイルバネと防振材との接触状態を示す正面図、図5(a)は防振材の正面図、図5(b)は図5(a)のD−D線断面図である。
【0019】
このオートテンショナは、固定ケース1、揺動アーム2、テンションプーリ3、玉軸受4、圧縮捩りコイルバネ5、押え板6、摩擦板7、防振材9、すべり軸受10などの主要部品で構成されている。
【0020】
固定ケース1はアルミニウム合金等をダイカスト成形したもので、前方へ突き出す支軸部1aと、ケース後端のバネ受部1bと、支軸部1aの後半部を取り囲む外筒部1cと、ケース後端から側方へ延びる取付片1dとが一体形成されている。そして、支軸部1aの中心線上と取付片1dの先端部には、それぞれボルト挿通孔1e,1fが穿孔され、これらのボルト挿通孔1e,1fから挿入されるボルト(不図示)によって、固定ケース1がエンジンブロック等の対象物に取付固定されるようになっている。
【0021】
揺動アーム2もアルミニウム合金等をダイカスト成形したもので、この揺動アーム2の基端にはボス部2aとバネ受部2bと外筒部2cが形成され、このボス部2aを固定ケース1の支軸部1aに外嵌することによって揺動アーム2が揺動自在に支持されている。そして、この揺動アーム2が滑らかに揺動できるように、固定ケース1の支軸部1aと揺動アーム2のボス部2aとの間に合成樹脂製のすべり軸受10が介装されている。
【0022】
また、揺動アーム2の先端のプーリ支持部2dには、テンションプーリ3が玉軸受4を介して回転自在に装着され、ボルト11aとナット11bで脱落しないように取付けられている。このテンションプーリ3は圧延鋼板等の金属板をプレス加工して製作されたものである。尚、2eは、テンションプーリ3にベルト8を巻き掛けるときに、揺動アーム2を強制的に回動させる治具を差し込む差込口である。
【0023】
上記固定ケース1の支軸部1aの先端には押え板6が固定され、この押え板6と揺動アーム2のボス部2aとの間にはドーナツ板状の摩擦板7が介装されている。押え板6は、圧延鋼板等の金属板をプレス加工して製作された略ドーナツ板状の押え板であり、その内周円に回り止め用の凹凸を形成することによって、支軸部1aの先端に回転不能に取付けられている。そして、この押え板6には、摩擦板7の摩耗粉を集めて除去する複数の凹部6bが周方向に間隔をあけて形成されている。また、摩擦板7は、クラッチフェーシング材やブレーキライニング材等で製作されたものである。
【0024】
上記固定ケース1のバネ受部1bと揺動アーム2のバネ受部2bとの間には、圧縮捩りコイルバネ5が装着されており、この圧縮捩りコイルバネ5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動方向(図1では時計回り方向)に付勢されると共に、この圧縮捩りコイルバネ5の伸張復元力によって揺動アーム2のボス部2aが摩擦板7に押付けられている。
【0025】
この圧縮捩りコイルバネ5は、固定ケース1の外筒部1cおよび揺動アーム2の外筒部2cにそれぞれ形成された係合凹部(不図示)に、バネ両端のフック部5a,5bを、係止させることによって装着されており、バネ倒れを防止するために、図3に示すように固定ケース1の支軸部1aの後端部および揺動アーム2のボス部2aの付根部分にそれぞれ形成された凸部1g,凸部2fによって内側から支えられている。これらの凸部1g,2fは、図4に示すように、圧縮捩りコイルバネ5の両端のフック部5a,5bから周方向に略90°離れた位置に形成されている。
【0026】
この圧縮捩りコイルバネ5と揺動アーム2のボス部2aとの間には、該コイルバネ5の共振を防止する防振材9が介装されている。この防振材9は、図5に示すように、軸線方向のスリット9cを有する円筒体9aの1/8周〜1/3周(図5の防振材では1/6周)にわたって、圧縮捩りコイルバネに内側から接触する厚肉部9bを形成したものであり、円筒体9aの内面には、ボス部2aの外周面のテーパに対応するテーパが設けられている。そして、この防振材9の軸線方向の長さ寸法Lは、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻に内側から接触できる寸法とされている。防振材9の材質は特に限定されないが、例えば、ガラス繊維強化6ナイロン、66ナイロン等の合成樹脂や、NBR等の合成ゴムで作製することが好ましい。
【0027】
この防振材9は、揺動アーム2のボス部2aに外嵌されて圧縮捩りコイルバネ5との間に介装され、図3、図4に示すように、防振材9の厚肉部9bが該コイルバネの中央の2巻に対して内側から1/8周〜1/3周にわたって接触している。そして、この防振材9は、前述したすべり軸受10のフランジ部10aに係止され、後方へ移動しないように位置決めされている。
【0028】
図4に示すように、防振材9の厚肉部9bが内側から接触する圧縮捩りコイルバネ5の円周上の位置は、前述のバネ倒れ防止用の凸部1g(2f)が支持する円周上の位置の付近とすることが好ましい。バネ倒れ防止用の凸部1g(2f)が支持する位置は、圧縮捩りコイルバネ5の内径の変化による影響を受けにくい箇所であるため、防振材9の厚肉部9bの接触による防振作用が最も安定するからである。
【0029】
以上のような構成のオートテンショナは、圧縮捩りコイルバネ5の捩り復元力によって揺動アーム2が一揺動方向(図1では時計回り方向)に付勢されているため、揺動アーム先端のテンションプーリ3に巻き掛けられたベルト8の張力変動に追随して揺動アーム2が揺動し、ベルト8の張力を略一定に維持することができる。そして、圧縮捩りコイルバネ5の伸張復元力で圧接された摩擦板7と押え板6との摺動摩擦によって揺動アーム2の揺動が減衰されるため、ベルト8の振動等が防止される。
【0030】
その場合、オートテンショナを取付固定しているエンジンブロック等の振動により、オートテンショナが圧縮捩りコイルバネ5の固有振動数に等しい振動数で加振されると、該コイルバネ5が軸線方向に共振しようとするが、このオートテンショナでは、防振材9の厚肉部9bが該コイルバネ5の中央の2巻に対し内側から1/8周〜1/3周にわたって接触しているため、その接触による制動力で該コイルバネ5の軸線方向の共振が防止される。従って、共振による該コイルバネ5の巻線相互の干渉に起因した異音の発生をなくすことができる。
【0031】
しかも、このオートテンショナに組み込まれている防振材9は、圧縮捩りコイルバネ5の全周にわたって内側から接触するものではなく、圧縮捩りコイルバネ5の1/8周〜1/3周にわたって内側から防振材の厚肉部9bが接触するものであるから、揺動アーム2の揺動角が大きくて該コイルバネ5の内径の寸法変化が大きい場合であっても、接触による制動力に大きなバラツキを生じることがなく、ほぼ一定した防振作用を発揮して異音を確実になくすことができる。特に、防振材9の厚肉部9bが接触する圧縮捩りコイルバネ5の円周上の位置が、バネ倒れ防止用の凸部1g(2f)が支持する円周上の位置の付近である場合は、既述したように圧縮捩りコイルバネ5の内径の変化による影響を受けにくいため、接触による制動力の変化が殆どなく、防振作用が最も安定する。
【0032】
防振材9の厚肉部9bが接触する圧縮捩りコイルバネ5の周方向の範囲が1/8周より少ない場合は、接触による制動力が不足するため、十分な防振作用を発揮することが難しくなり、一方、1/3周よりも多い場合は、該コイルばね5の内径変化による制動力のバラツキが増大して略一定した防振作用を発揮することが難しくなるので、いずれの場合も好ましくない。防振材9の厚肉部9bが接触するコイルバネ5の周方向のより望ましい範囲は、1/6周〜1/4周である。
【0033】
また、このオートテンショナは、圧縮捩りコイルバネ5に対して防振材9の厚肉部9bが接触する巻数は2巻と少ないけれども、接触する部分が該コイルバネ5の防振に最も有効な中央の2巻であるため、コイルバネ5の共振を十分防止することができる。
【0034】
上記実施形態のオートテンショナでは、防振材9の厚肉部9bを圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻に内側から接触させているが、該コイルバネ5の中央の3巻に内側から接触させるように構成してもよい。その場合は、接触による制動力が増すため、防振作用が更に向上する利点がある。
【0035】
図6は本発明の他の実施形態に係るオートテンショナの部分断面図である。
【0036】
このオートテンショナは、防振材9の厚肉部9bの外面に、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻の内径側がそれぞれ嵌まり込む凹溝9dを形成し、この凹溝9dに該コイルバネ5の中央の2巻の内径側を嵌め込んでいる。その他の構成は前述したオートテンショナと同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
このオートテンショナのように、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻の内径側を防振材9の厚肉部9bの凹溝9dに嵌め込むと、防振材9の厚肉部9bが該コイルバネ5の内側から接触する場合に比べて防振作用が顕著になり、該コイルバネ5の共振を一層確実に防止できるようになる。
【0038】
なお、この実施形態のオートテンショナでは、圧縮捩りコイルバネ5の中央の2巻を防振材9の凹溝9dにそれぞれ嵌め込んでいるが、場合によっては、防振材9の凹溝9dをもう一つ増やして、該コイルバネ5の中央の3巻をそれぞれ凹溝9dに嵌め込むように構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のオートテンショナは、揺動アームの揺動角が大きい場合でも、ほぼ一定した防振作用を発揮して圧縮捩りコイルバネの軸線方向の共振を防止し、異音の発生をなくすことができるといった顕著な効果を奏し、また、防振材が小型で組込み作業も容易である等の効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオートテンショナの正面図である。
【図2】図1のA−O−B線断面図である。
【図3】図1のC−C線断面図である。
【図4】同オートテンショナにおける圧縮捩りコイルバネと防振材との接触状態を示す正面図である。
【図5】防振材を一例を示すもので、(a)は防振材の正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るオートテンショナの部分断面図である。
【図7】従来のオートテンショナの断面図である。
【符号の説明】
1 固定ケース
1a 支軸部
1g バネ倒れ防止用の凸部
2 揺動アーム
2a ボス部
2d 先端部(プーリ支持部)
2f バネ倒れ防止用の凸部
3 テンションプーリ
4 玉軸受
5 圧縮捩りコイルバネ
5a,5b フック部
6 押え板
7 摩擦板
8 ベルト
9 防振材
9a 防振材の円筒体
9b 防振材の厚肉部
9c 防振材のスリット
10 すべり軸受
10a すべり軸受のフランジ部

Claims (4)

  1. 支軸部を有する固定ケースと、基端のボス部が固定ケースの支軸部に外嵌されて揺動自在に支持された揺動アームと、揺動アームの先端部に回転自在に装着されたテンションプーリと、固定ケースの支持部先端に固定された押え板と揺動アームのボス部との間に介装されて揺動アームの揺動減衰させる摩擦板と、揺動アームを一揺動方向に付勢すると共にボス部を摩擦板に押付ける圧縮捩りコイルバネとを備えたオートテンショナにおいて、
    軸線方向のスリットを有する円筒体の1/8周〜1/3周にわたって圧縮捩りコイルバネに内側から接触する厚肉部を形成した防振材を、圧縮捩りコイルバネと揺動アームのボス部との間に介装し、固定ケースの支軸部の後端部および揺動アームのボス部の付根部分にそれぞれ形成されたバネ倒れ防止用の凸部が支持する圧縮捩りコイルバネの円周上の位置で、防振材の厚肉部を圧縮捩りコイルバネに内側から接触させたことを特徴とするオートテンショナ。
  2. 防振材が、圧縮捩りコイルバネの中央の2巻もしくは3巻に対して内側から接触していることを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 防振材の圧肉部の外面に、圧縮捩りコイルバネの内径側が嵌まり込む凹溝を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオートテンショナ。
  4. 防振材が合成樹脂製又は合成ゴム製の緩衝材である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のオートテンショナ。
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