JP2003119401A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents
硬化性樹脂組成物Info
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Abstract
性、耐擦り傷性等に優れる塗膜等の硬化物を得ることが
可能な、新規な硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 アルコキシカルボニルメチルエステル基
を含有する不飽和二塩基酸エステル由来の繰り返し単
位、水酸基含有ビニル系単量体に由来する繰り返し単
位、及び/又はブロックされた水酸基含有ビニル系単量
体に由来する繰り返し単位を含有してなるビニル系重合
体と、エステル交換触媒とを含んで成る硬化性樹脂組成
物。
Description
る硬化性樹脂組成物に関する。さらに詳細には、特定の
活性エステル基を有するビニル系重合体と水酸基及び/
又はブロックされた水酸基を有する化合物とエステル交
換触媒とを、あるいは、当該エステル基と水酸基及び/
又はブロックされた水酸基とを有するビニル系重合体と
エステル交換触媒を、必須の成分として含有する硬化性
に優れ、耐酸性、耐溶剤性、耐擦り傷性等に優れる硬化
物を形成する硬化性樹脂組成物に関するものである。そ
して、本発明の硬化性樹脂組成物は、自動車のトップコ
ート用塗料をはじめとする各種の塗料、接着剤、インキ
等の用途に有効に利用できるものである。
で使用される各種の金属製品の上塗り塗膜として、水酸
基アクリル樹脂をメラミン樹脂で硬化せしめて得られる
塗膜が広汎に使用されてきた。しかし、かかる塗膜は、
屋外で曝露された場合の劣化、とりわけ、酸性雨によっ
て外観が低下する、いわゆる塗膜外観の劣化の問題が生
じている。
の技術として、水酸基を含有する樹脂とアルコキシカル
ボニルメチルエステル基を含有する化合物からなる熱硬
化性組成物が提案されている(特開昭59−78262
号公報)。かかる組成物は、優れた耐酸性を有する硬化
塗膜を形成するが140℃未満の比較的低い温度での硬
化性に劣る欠点がある。
目的とする処は、上述した如き従来技術における問題点
を解消して、低温での硬化性に優れ、かつ耐酸性、耐溶
剤性、耐擦り傷性等に優れる塗膜等の硬化物を形成する
ことが可能な、新規な硬化性樹脂組成物を提供すること
にある。
上述した如き本発明の目的に沿って、鋭意検討を重ねた
結果、特定の活性エステル基並びに水酸基及び/又はブ
ロックされた水酸基を有する樹脂とエステル交換触媒を
含んでなる組成物、あるいは、当該エステル基を有する
樹脂と水酸基および/またはブロックされた水酸基を有
する化合物とエステル交換触媒を含んでなる組成物は、
低温での硬化性に優れ、耐酸性に優れる硬化物を形成す
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
示されるエステル基を含有する不飽和二塩基酸エステル
に由来する繰り返し単位(a−1)と、水酸基を含有す
るビニル系単量体に由来する繰り返し単位(a−2)お
よび/またはブロックされた水酸基を含有するビニル系
単量体に由来する繰り返し単位(a−3)を含有してな
るビニル系重合体(A)とエステル交換触媒(B)を含
んで成る硬化性樹脂組成物、を提供するものである。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R2は1
価の有機基を表すものとする〕
るエステル基を含有する不飽和二塩基酸エステルに由来
する繰り返し単位(a−1)を含有してなるビニル系重
合体(C)、水酸基および/またはブロックされた水酸
基を含有する化合物(D)およびエステル交換触媒
(B)を含んで成る硬化性樹脂組成物、を提供するもの
である。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R2は1
価の有機基を表すものとする〕
る。はじめに、ビニル系重合体(A)とエステル交換触
媒(B)を含んで成る硬化性樹脂組成物〔以下、組成物
(S−1)と略称する〕について説明する。
ル系重合体(A)について詳しく説明する。
されるR1 は水素原子、フェニル基または炭素原子数
が1〜12のアルキル基を表すものである。かかるR1
のなかで炭素原子数が1〜12のアルキル基の代表的
なものとしては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
ert−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシ
ル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられる。
かかる、R1の中で特に好ましいものは、水素原子また
はメチル基である。
価の有機基であるR2の代表的なものとしては、アルキ
ル基、置換アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、置換アリール基、等の各種のものが挙げられる。か
かる1価の有機基のなかで、アルキル基の代表的なもの
としては、R1のうちの炭素原子数が1〜12なるアル
キル基の代表的なものとして前掲した如き各種の基に加
えて、n−トリデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オ
クタデシル基、等が挙げられる。
2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−
(n−プロポキシ)エチル基、2−(n−ブトキシ)エ
チル基、2−(n−ヘキシルオキシ)エチル基、3−メ
トキシプロピル基、4−メトキシブチル基、4−(n−
プロポキシ)ブチル基、6−エトキシヘキシル基、6−
(n−ヘキシルオキシ)ヘキシル基の如き、アルコキシ
基置換アルキル基;2−フェノキシエチル基、2−(4
−メチルフェノキシ)エチル基の如き、アリールオキシ
基が置換したアルキル基;2−ベンジルオキシエチル
基、2−(2−フェニルエトキシ)エチル基の如き、ア
ラルキルオキシ基が置換したアルキル基;ベンジル基、
1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基の如き、
アリール基が置換したアルキル基、等が挙げられる。
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチル
シクロヘキシル基、シクロオクチル基、等が挙げられ
る。アリール基の代表的なものとしては、フェニル基、
1−ナフチル基、2−ナフチル基、等が挙げられる。置
換アリール基の代表的なものとしては、2−メチルフェ
ニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル
基、4−ニトロフェニル基、4−メチル−1−ナフチル
基、等が挙げられる。
いものは、炭素原子数が1〜8のアルキル基またはアル
コキシ基を含む炭素原子数が3〜8のアルコキシ基置換
アルキル基であり、特に好ましいものは、炭素原子数が
1〜4なるアルキル基である。
基を含有する不飽和二塩基酸エステルに由来する繰り返
し単位(a−1)の代表的なものとしては、イタコン酸
エステル、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、シ
トラコン酸エステル、メサコン酸エステル等の不飽和二
塩基酸エステルに由来する繰り返し単位が挙げられる。
ン酸エステルに由来する繰り返し単位の代表的なものと
しては、下記一般式(II−1)で示される一般式(I)
のエステル基を2個有する繰り返し単位および一般式
(II−2)または(II−3)で示される一般式(I)の
エステル基を1個有する繰り返し単位が挙げられる。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を、R2は1価の
有機基を、R3は水素原子または1価の有機基を、表す
ものとする〕
ステル、シトラコン酸エステル、メサコン酸エステルに
由来する繰り返し単位の代表的なものとしては、下記一
般式(III−1)で示される一般式(I)のエステル基
を2個有する繰り返し単位および一般式(III−2)ま
たは(III−3)で示される一般式(I)のエステル基
を1個有する繰り返し単位が挙げられる。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を、R2は1価の
有機基を、R3は水素原子または1価の有機基を、R4
は水素原子またはメチル基を、表すものとする〕
よび(III−1)〜(III−3)に含有されるR3 は、
水素原子または1価の有機基を表すものである。そし
て、1価の有機基としてのR3の代表的なものは、1価
の有機基であるR2 の代表的なものとして例示した通
りである。そして、かかる各種の1価の有機基の中で、
R3として好ましいものは、炭素原子数が1〜8のアル
キル基またはアルコキシ基を含む炭素原子数が3〜8の
アルコキシ基置換アルキル基であり、特に好ましいもの
は、炭素原子数が1〜4なるアルキル基である。
に由来する繰り返し単位(a−1)をビニル系重合体
(A)に導入するには、下記一般式(IV−1)〜(IV
−3)で示されるイタコン酸エステル類あるいは下記一
般式(V−1)〜(V−3)で示されるマレイン酸エステ
ル類、フマル酸エステル類、シトラコン酸エステル、メ
サコン酸エステル類の如き一般式(I)で示されるエス
テル基を含有する不飽和二塩基酸エステル類を共重合さ
せる、予めイタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シト
ラコン酸、メサコン酸の如き不飽和二塩基酸またはそれ
らと1価アルコール類とのハーフエステルを他のビニル
系単量体と共重合してカルボキシル基を含有するビニル
系重合体を調製した後、当該ビニル系重合体と下記一般
式(VI)で示されるα−ハロカルボン酸エステル類を塩
基性物質の存在下に反応させる、等の方法を適用でき
る。これらのうち、なる方法が簡便で好ましい。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を、R2は1価の
有機基を、R3は水素原子または1価の有機基を、表す
ものとする〕
ステル、シトラコン酸エステルまたはメサコン酸エステ
ルに由来する繰り返し単位の代表的なものとしては、下
記一般式(III−1)で示される一般式(I)のエステ
ル基を2個有するエステルおよび一般式(III−2)ま
たは(III−3)で示される一般式(I)のエステル基
を1個有するエステルが挙げられる。
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を、R2は1価の
有機基を、R3は水素原子または1価の有機基を、R4
は水素原子またはメチル基を、表すものとする〕
は炭素原子数が1〜12のアルキル基を表し、R2は1
価の有機基を表し、Xはハロゲン原子を表すものとす
る〕
(V−1)〜(V−3)で示される不飽和二塩基酸エステ
ルに含有されるR3は、水素原子または1価の有機基を
表すものである。そして、かかる1価の有機基としての
R3の代表的なものとしては、1価の有機基としてのR
2の代表的なものとして上掲したとおりである。そし
て、これらの中でR3として好ましいものは、炭素原子
数が1〜8のアルキル基またはアルコキシ基を含む炭素
原子数が3〜8のアルコキシ基置換アルキル基であり、
特に好ましいものは、炭素原子数が1〜4なるアルキル
基である。
用される単量体〔以下、単量体(m−1)と略称する〕
のうち、一般式(IV−1)で表されるイタコン酸エステ
ルの代表的なものとしては、ビス(メトキシカルボニル
メチル)イタコネート、ビス(エトキシカルボニルメチ
ル)イタコネート、ビス(iso−プロポキシカルボニ
ルメチル)イタコネート、ビス(n−ブトキシカルボニ
ルメチル)イタコネート、ビス(n−ヘキシルオキシカ
ルボニルメチル)イタコネート、等のR1として水素原
子を、R2としてアルキル基を有する化合物;ビス(2
−メトキシエトキシカルボニルメチル)イタコネート、
ビス(2−エトキシエトキシカルボニルメチル)イタコ
ネート、ビス[2−(n−ブトキシ)エトキシカルボニ
ルメチル]イタコネート、ビス(3−メトキシプロポキ
シカルボニルメチル)イタコネート、等のR1として水
素原子を、R2としてアルコキシ基置換アルキル基を有
する化合物;
タコネート、ビス(1−エトキシカルボニルエチル)イ
タコネート、ビス[1−(n−プロポキシカルボニル)
エチル]イタコネート、ビス[1−(n−ブトキシカル
ボニル)エチル]イタコネート、ビス[1−(iso−
ブトキシカルボニル)エチル]イタコネート、ビス[1
−(n−ヘキシルオキシカルボニル)エチル]イタコネ
ート、等のR1としてメチル基を、R2としてアルキル
基を有する化合物;ビス[1−(2−メトキシエトキシ
カルボニル)エチル]イタコネート、ビス[1−(2−
エトキシエトキシカルボニル)エチル]イタコネート、
ビス{1−[2−(n−プロポキシ)エトキシカルボニ
ル]エチル}イタコネート、ビス{1−[2−(n−ブ
トキシ)エトキシカルボニル]エチル}イタコネート、
等のR1としてメチル基を、R2としてアルコキシ基置
換アルキル基を有する化合物、等が挙げられる。
2)または(IV−3)表されるイタコン酸エステルの代
表的なものとしては、モノメチル−モノ(メトキシカル
ボニルメチル)イタコネート、モノメチル−モノ(エト
キシカルボニルメチル)イタコネート、モノメチル−モ
ノ(n−ブトキシカルボニルメチル)イタコネート、モ
ノエチル−モノ(エトキシカルボニルメチル)イタコネ
ート、モノ(n−ブチル)−モノ(メトキシカルボニル
メチル)イタコネート、モノ(n−ブチル)−モノ(n
−ブトキシカルボニルメチル)イタコネート、等のR1
として水素原子を、R2およびR3としてアルキル基を
有する化合物;
キシカルボニルメチル)イタコネート、モノ(2−メト
キシエチル)−モノ(エトキシカルボニルメチル)イタ
コネート、モノ(2−エトキシエチル)−モノ(n−ブ
トキシカルボニルメチル)イタコネート、モノ[2−
(n−ヘキシルオキシ)エチル)]−モノ(メトキシカ
ルボニルメチル)イタコネート、等のR1として水素原
子を、R2としてアルキル基を、R3としてアルコキシ
基置換アルキル基を有する化合物;
カルボニルメチル)イタコネート、モノエチル−モノ
(2−エトキシエトキシカルボニルメチル)イタコネー
ト、モノ(n−プロピル)−モノ[2−(n−プロポキ
シ)エトキシカルボニルメチル]イタコネート、モノ
(n−ブチル)−モノ[2−(n−ブトキシ)エトキシ
カルボニルメチル]イタコネート、等のR1として水素
原子を、R2としてアルコキシ基置換アルキル基を、R
3としてアルキル基を有する化合物;
ネート、モノ(エトキシカルボニルメチル)イタコネー
ト、モノ(n−ブトキシカルボニルメチル)イタコネー
ト、モノ(2−メトキシエトキシカルボニルメチル)イ
タコネート、モノ(2−エトキシエトキシカルボニルメ
チル)イタコネート、モノ[2−(n−プロポキシ)エ
トキシカルボニルメチル]イタコネート、モノ[2−
(n−ブトキシ)エトキシカルボニルメチル]イタコネ
ート、等のR1およびR3として水素原子を、R2とし
てアルキル基またはアルコキシ基置換アルキル基を有す
る化合物、等が挙げられる。
1)で表されるマレイン酸エステルの代表的なものとし
ては、ビス(メトキシカルボニルメチル)マレート、ビ
ス(エトキシカルボニルメチル)マレート、ビス(n−
ブトキシカルボニルメチル)マレート、ビス(n−ヘキ
シルオキシカルボニルメチル)マレート、等のR1とし
て水素原子を、R2としてアルキル基を有する化合物;
ビス(2−メトキシエトキシカルボニルメチル)マレー
ト、ビス(2−エトキシエトキシカルボニルメチル)マ
レート、ビス[2−(n−ブトキシ)エトキシカルボニ
ルメチル]マレート、ビス(3−メトキシプロポキシカ
ルボニルメチル)マレート、等のR1として水素原子
を、R2としてアルコキシ基置換アルキル基を有する化
合物;
レート、ビス(1−エトキシカルボニルエチル)マレー
ト、ビス[1−(n−プロポキシカルボニル)エチル]
マレート、ビス[1−(n−ブトキシカルボニル)エチ
ル]マレート、ビス[1−(iso−ブトキシカルボニ
ル)エチル]マレート、等のR1としてメチル基を、R
2としてアルキル基を有する化合物;ビス[1−(2−
メトキシエトキシカルボニル)エチル]マレート、ビス
[1−(2−エトキシエトキシカルボニル)エチル]マ
レート、ビス{1−[2−(n−プロポキシ)エトキシ
カルボニル]エチル}マレート、ビス{1−[2−(n
−ブトキシ)エトキシカルボニル]エチル}マレート、
等のR1としてメチル基を、R2としてアルコキシ基置
換アルキル基を有する化合物、等が挙げられる。
2)または(V−3)で表されるマレイン酸エステルの
代表的なものとしては、モノメチル−モノ(メトキシカ
ルボニルメチル)マレート、モノメチル−モノ(エトキ
シカルボニルメチル)マレート、モノメチル−モノ(n
−ブトキシカルボニルメチル)マレート、モノエチル−
モノ(エトキシカルボニルメチル)マレート、モノ(n
−ブチル)−モノ(メトキシカルボニルメチル)マレー
ト、モノ(n−ブチル)−モノ(n−ブトキシカルボニ
ルメチル)マレート、等のR1として水素原子を、R2
およびR3としてアルキル基を有する化合物;
キシカルボニルメチル)マレート、モノ(2−メトキシ
エチル)−モノ(エトキシカルボニルメチル)マレー
ト、モノ(2−エトキシエチル)−モノ(n−ブトキシ
カルボニルメチル)マレート、等のR1として水素原子
を、R2としてアルキル基を、R3としてアルコキシ基
置換アルキル基を有する化合物;
カルボニルメチル)マレート、モノエチル−モノ(2−
エトキシエトキシカルボニルメチル)マレート、モノ
(n−プロピル)−モノ[2−(n−プロポキシ)エト
キシカルボニルメチル]マレート、等のR1として水素
原子を、R2としてアルコキシ基置換アルキル基を、R
3としてアルキル基を有する化合物;
ト、モノ(エトキシカルボニルメチル)マレート、モノ
(n−ブトキシカルボニルメチル)マレート、モノ(2
−メトキシエトキシカルボニルメチル)マレート、モノ
(2−エトキシエトキシカルボニルメチル)マレート、
モノ[2−(n−プロポキシ)エトキシカルボニルメチ
ル]マレート、モノ[2−(n−ブトキシ)エトキシカ
ルボニルメチル]マレート、等のR1およびR3として
水素原子を、R2としてアルキル基またはアルコキシ基
置換アルキル基を有する化合物、等が挙げられる。
1)で表されるフマル酸エステルの代表的なものとして
は、ビス(メトキシカルボニルメチル)フマレート、ビ
ス(エトキシカルボニルメチル)フマレート、ビス(n
−ブトキシカルボニルメチル)フマレート、ビス(n−
ヘキシルオキシカルボニルメチル)フマレート、等のR
1として水素原子を、R2としてアルキル基を有する化
合物;ビス(2−メトキシエトキシカルボニルメチル)
フマレート、ビス(2−エトキシエトキシカルボニルメ
チル)フマレート、ビス[2−(n−ブトキシ)エトキ
シカルボニルメチル]フマレート、ビス(3−メトキシ
プロポキシカルボニルメチル)フマレート、等のR1と
して水素原子を、R2としてアルコキシ基置換アルキル
基を有する化合物;
マレート、ビス(1−エトキシカルボニルエチル)フマ
レート、ビス[1−(n−プロポキシカルボニル)エチ
ル]フマレート、ビス[1−(n−ブトキシカルボニ
ル)エチル]フマレート、ビス[1−(iso−ブトキ
シカルボニル)エチル]フマレート、等のR1としてメ
チル基を、R2としてアルキル基を有する化合物;ビス
[1−(2−メトキシエトキシカルボニル)エチル]フ
マレート、ビス[1−(2−エトキシエトキシカルボニ
ル)エチル]フマレート、ビス{1−[2−(n−プロ
ポキシ)エトキシカルボニル]エチル}フマレート、ビ
ス{1−[2−(n−ブトキシ)エトキシカルボニル]
エチル}フマレート、等のR1としてメチル基を、R2
としてアルコキシ基置換アルキル基を有する化合物、等
が挙げられる。
2)または(V−3)で表されるフマル酸エステルの代
表的なものとしては、モノメチル−モノ(メトキシカル
ボニルメチル)フマレート、モノメチル−モノ(エトキ
シカルボニルメチル)フマレート、モノメチル−モノ
(n−ブトキシカルボニルメチル)フマレート、モノエ
チル−モノ(エトキシカルボニルメチル)フマレート、
モノ(n−ブチル)−モノ(メトキシカルボニルメチ
ル)フマレート、モノ(n−ブチル)−モノ(n−ブト
キシカルボニルメチル)フマレート、等のR1として水
素原子を、R2およびR 3としてアルキル基を有する化
合物;
キシカルボニルメチル)フマレート、モノ(2−メトキ
シエチル)−モノ(エトキシカルボニルメチル)フマレ
ート、モノ(2−エトキシエチル)−モノ(n−ブトキ
シカルボニルメチル)フマレート、等のR1として水素
原子を、R2としてアルキル基を、R3としてアルコキ
シ基置換アルキル基を有する化合物;
カルボニルメチル)フマレート、モノエチル−モノ(2
−エトキシエトキシカルボニルメチル)フマレート、モ
ノ(n−プロピル)−モノ[2−(n−プロポキシ)エ
トキシカルボニルメチル]フマレート、等のR1として
水素原子を、R2としてアルコキシ基置換アルキル基
を、R3としてアルキル基を有する化合物;
ート、モノ(エトキシカルボニルメチル)フマレート、
モノ(n−ブトキシカルボニルメチル)フマレート、モ
ノ(2−メトキシエトキシカルボニルメチル)フマレー
ト、モノ(2−エトキシエトキシカルボニルメチル)フ
マレート、モノ[2−(n−プロポキシ)エトキシカル
ボニルメチル]フマレート、モノ[2−(n−ブトキ
シ)エトキシカルボニルメチル]フマレート、等のR1
およびR3として水素原子を、R2としてアルキル基ま
たはアルコキシ基置換アルキル基を有する化合物、等が
挙げられる。
水酸基を含有するビニル系単量体に由来する繰り返し単
位(a−2)および/またはブロックされた水酸基を含
有するビニル系単量体に由来する繰り返し単位(a−
3)について説明する。
る繰り返し単位(a−2)の代表的なものとしては、そ
れぞれが水酸基を含有する、(メタ)アクリル酸エステ
ル系、不飽和二塩基酸エステル系、クロトン酸エステル
系、ビニルエステル系、ビニルエーテル系等の公知慣用
の各種の単量体に由来する繰り返し単位が挙げられる。
に由来する繰り返し単位(a−2)を導入するには、水
酸基を含有するビニル系重合体を共重合させるのが簡便
である。その際に使用される水酸基を含有する単量体
〔以下、単量体(m−2)と略称する〕の代表的なもの
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキ
シル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノー
ルモノ(メタ)アクリレートの如き、ヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルの如
き、水酸基含有ビニルエーテル類;2−ヒドロキシエチ
ルアリルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテ
ルの如き、水酸基含有アリルエーテル類;ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングルコールの如きポリエー
テルジオールと(メタ)アクリル酸などで以て代表され
る不飽和モノカルボン酸とを反応させて得られるポリオ
キシアルキレングリコールのモノ不飽和カルボン酸エス
テル;グリシジル(メタ)アクリレートで以て代表され
るエポキシ基含有不飽和単量体と、酢酸で以て代表され
る飽和1価カルボン酸類との付加反応生成物;(メタ)
アクリル酸で以て代表される不飽和カルボン酸類と、
「カージュラー E」(オランダ国シェル社製の商品
名)で以て代表される、α−オレフィンのエポキサイド
以外のモノエポキシ化合物との付加反応生成物がある。
如き水酸基含有ビニル系単量体類の水酸基を、ε−カプ
ロラクトンの如きラクトン類と反応せしめて得られる水
酸基を含有するビニル系単量体も使用することができ
る。かかる水酸基を含有する単量体の代表的なものとし
ては、「プラクセル FA−1」〔ダイセル化学工業
(株)製の、2−ヒドロキシエチルアクリレート1モル
にε−カプロラクトン1モルを付加して得られる単量
体〕、「プラクセル FM−1」〔ダイセル化学工業
(株)製の、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート1
モルにε−カプロラクトンを1モル付加して得られる単
量体〕、「プラクセル FM−3」〔ダイセル化学工業
(株)製の、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート1
モルにε−カプロラクトンを3モル付加して得られる単
量体〕、「TONE M−100」〔米国ユニオンカー
バイド社製の、2−ヒドロキシエチルアクリレート1モ
ルにε−カプロラクトン2モルを付加して得られる単量
体〕等があげられる。
単量体に由来する繰り返し単位(a−3)に含有される
ブロックされた水酸基の代表的なものとしては、トリメ
チルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、シク
ロヘキシルジメチルシリルオキシ基、ジメチル−ter
t−ブチルシリルオキシ基の如きトリオルガノシリル基
でブロックされた水酸基;水酸基にメチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、2−メトキシプロペン、ジ
ヒドロフラン、ジヒドロピランの如きα,β−不飽和エ
ーテル化合物を付加して得られるアセタールあるいはケ
タールとしてブロックされた水酸基;2−アミノエチル
アルコール構造を有する水酸基が1,3−オキサゾリジ
ン構造としてブロックされた水酸基等が挙げられる。
酸基を導入するには、ブロックされた水酸基を含有す
るビニル系単量体を共重合させる方法、予め調製した
水酸基を含有するビニル系重合体に水酸基のブロック化
剤を反応させる方法、等を適用することができる。これ
らのなかでは、前者のなる方法が簡便である。
導入する際に使用される、ブロックされた水酸基を含有
するビニル系単量体〔以下、単量体(m−3)と略称す
る〕の代表的なものとしては、2−トリメチルシロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキシルジメ
チルシロキシエチル(メタ)アクリレート、2−(ジメ
チル−tert−ブチルシロキシ)エチル(メタ)アク
リレート、4−トリメチルシロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−トリメチルシロキシエチルビニルエーテ
ル、4−(ジメチル−tert−ブチルシロキシ)ブチ
ルビニルエーテルの如き、トリオルガノシリル基でブロ
ックされた水酸基を含有する単量体;
タ)アクリレート、2−(1−エトキシエトキシ)エチ
ル(メタ)アクリレート、2−(1−ブトキシエトキ
シ)エチル(メタ)アクリレート、2−(1−イソブト
キシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(1
−シクロヘキシルオキシエトキシ)エチル(メタ)アク
リレート、4−(1−メトキシエトキシ)ブチル(メ
タ)アクリレート、4−(1−シクロヘキシルオキシエ
トキシ)ブチル(メタ)アクリレート、2−[2−(メ
タ)アクリロイルオキシ]エトキシテトラヒドロフラ
ン、2−[2−(メタ)アクリロイルオキシ]エトキシ
テトラヒドロピランの如き、水酸基含有単量体の水酸基
をα,β−不飽和エーテル化合物でブロックした単量
体;3−[2−(メタ)アクリロイルオキシ]エチルオ
キサゾリジン、2,2−ジメチル−3−[2−(メタ)
アクリロイルオキシ]エチルオキサゾリジン、2−イソ
ブチル−3−[2−(メタ)アクリロイルオキシ]エチ
ルオキサゾリジンの如き、オキサゾリジン基を含有する
単量体、等が挙げられる。
−2)および/または(a−3)を導入することによ
り、本発明で使用されるビニル系重合体(A)が調製さ
れる。そして、ビニル系重合体(A)は、繰り返し単位
(a−1)と(a−2)および/または(a−3)から
なるものであってもよいし、必要に応じて、繰り返し単
位(a−1)、(a−2)および(a−3)以外のビニ
ル系単量体に由来する繰り返し単位〔以下、繰り返し単
位(a−4)と略称する〕を含むものであってもよい。
には、繰り返し単位(a−4)を与えるビニル系単量体
を共重合するのが簡便である。そして、かかるビニル系
単量体[以下、単量体(m−4)と略称する]の代表的
なものとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチ
ル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メ
タ)アクリレートの如き、アルキル(メタ)アクリレー
ト類;
クロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタニル(メタ)アクリレートの如き、シクロ
アルキル(メタ)アクリレート類;ベンジル(メタ)ア
クリレートもしくは2−フェニルエチル(メタ)アクリ
レートの如き、アラルキル(メタ)アクリレート類;ス
チレン、p−tert−ブチルスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエンの如き、芳香族ビニル系単量体
類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、バーサティック酸ビニル、安息香酸ビニルの如き、
カルボン酸のビニルエステル類;クロトン酸メチル、ク
ロトン酸n−ブチル、クロトン酸2−エチルヘキシルの
如き、クロトン酸アルキルエステル類;
ト、ジメチルフマレート、ジ−n−ブチルフマレート、
ジメチルイタコネート、ジ−n−ブチルイタコネートの
如き、不飽和二塩基酸ジアルキルエステル類;メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニ
ルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテルの如き、アル
キルビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、4−メチルシクロ
ヘキシルビニルエーテルの如き、シクロアルキルビニル
エーテル類;
リルの如き、各種のシアノ基含有ビニル系単量体類;
(メタ)アクリルアミド、クロトン酸アミド、ダイアセ
トンアクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メトキシカ
ルボニル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシカ
ルボニル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドンの如
き、カルボン酸アミド基を含有する単量体類;アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モ
ノ−n−ブチル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モ
ノ−n−ブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノ−
n−ブチルの如き、カルボキシル基含有単量体;無水マ
レイン酸、無水イタコン酸の如き、カルボン酸無水基を
含有する単量体;
レート、2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−
ト、3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート
もしくは3−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N−〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕
ピペリジン、N−〔2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル〕ピロリジンもしくはN−〔2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチル〕モルホリン、4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)スチレン、4−ビニルピリジン、N−〔3−
ジメチルアミノプロピル〕(メタ)アクリルアミド、2
−ジメチルアミノエチルビニルエーテル、3−ジメチル
アミノプロピルビニルエーテルの如き、3級アミノ基を
含有する単量体;
グリシジルエーテル、グリシジルビニルエーテル、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレー
トの如きエポキシ基を含有する単量体;2,3−カーボ
ネートプロピル(メタ)アクリレート、2−メチル−
2,3−カーボネートプロピル(メタ)アクリレート、
3,4−カーボネートブチル(メタ)アクリレートの如
き、5員環のシクロカーボネート基含有ビニル系単量体
類;5−〔N−(メタ)アクリロイルカルバモイルオキ
シメチル〕−5−エチル−1,3−ジオキサン−2−オ
ン、5−〔N−{2−(メタ)アクリロイルオキシ}エ
チルカルバモイルオキシメチル〕−5−エチル−1,3
−ジオキサン−2−オンの如き6員環のシクロカーボネ
ート基含有ビニル系単量体類;
フルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキ
サフルオロプロピレンの如き、各種のフルオロオレフィ
ン類;塩化ビニル、塩化ビニリデンの如き、クロル化オ
レフィン類;エチレン、プロピレンの如き、α−オレフ
ィン類、等が挙げられる。
を調製する場合の重合方法に制約はなく、塊状ラジカル
重合法、溶液ラジカル重合法、非水分散ラジカル重合
法、水性媒体中での懸濁重合法、水性媒体中での乳化重
合法等の公知慣用の種々の重合法を適用できる。本発明
の組成物を有機溶剤をも含有する組成物として使用する
場合には、これらのうち、特に有機溶剤中でのラジカル
重合法が、簡便であり好ましい。
に当たり、重合開始剤としては公知慣用の種々の化合物
を使用できる。代表的なものとしては、2,2’−アゾ
ビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)の如き、アゾ化合物
類;tert−ブチルパーオキシピバレート、tert
−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−tert−
ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルパーオキシカーボネートの如き、過
酸化物類、等が挙げられる。
用するに当たり、有機溶剤としては公知慣用の各種の化
合物を使用することが出来る。かかる溶媒として使用さ
れる化合物の代表的なものとしては、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、n−オクタン、シクロヘキサン、シクロペ
ンタンの如き、脂肪族系または脂環族系の炭化水素類;
トルエン、キシレン、エチルベンゼンの如き、芳香族炭
化水素類;メタノール、エタノール、n−ブタノール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテルの如き、アルコール類;酢
酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−アミル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートの如き、エス
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、メチルn−アミルケトン、シクロヘキサノ
ンの如き、ケトン類;
ジエチレングリコールジブチルエーテルの如き、ポリア
ルキレングリコールジアルキルエーテル類;1,2−ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサンの如
き、エーテル類;N−メチルピロリドン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドまたはエチレンカーボ
ネート、等が挙げられる。そして、かかる化合物はそれ
ぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
使用する場合には、上掲した各種の重合方法の中で、好
ましいものの一つとして水性媒体中での乳化重合法が挙
げられる。かかる乳化重合法を適用するに際しては、公
知慣用の乳化剤や分散剤の存在下に公知慣用の重合処方
を適用すればよい。
調製されるが、かかるビニル系重合体(A)に導入され
る、一般式(I)で示されるエステル基と水酸基および
/またはブロックされた水酸基の数は、硬化性の点から
一分子平均エステル基が1個以上で水酸基および/また
はブロックされた水酸基が1個以上であること、好まし
くは、エステル基が2個以上で水酸基および/またはブ
ロックされた水酸基が2個以上であること、が適してい
る。
グラム中に導入される一般式(I)で示されるエステル
基の量は、本発明組成物の硬化性と保存安定性のバラン
スの点から、0.1〜4.5モルなる範囲内が好まし
く、さらに0.3〜3.0モルなる範囲内がより好まし
い。また、当該ビニル系共重合体(A)の1,000グ
ラム中に導入される水酸基および/またはブロックされ
た水酸基の量は、本発明組成物の硬化性と保存安定性の
バランスの点から、0.1〜5.0モルなる範囲内が好
ましく、さらに0.3〜4.0モルなる範囲内がより好
ましい。さらに、本発明の組成物の硬化性の点から、ビ
ニル系重合体(A)に導入される一般式(I)で示され
るエステル基と水酸基および/またはブロックされた水
酸基の比率は、[一般式(I)で示されるエステル基の
モル数]:[水酸基とブロックされた水酸基の合計モル
数]なる比率で、1:10〜10:1なる範囲内が好ま
しく、さらに2:10〜10:2なる範囲内がより好ま
しくい。
基および/またはブロックされた水酸基の量およびそれ
らの比率が、上述した範囲内となるようにビニル系重合
体(A)に導入される繰り返し単位(a−1)、(a−
2)および/または(a−3)および(a−4)の量が
決定されることが好ましい。
重量平均分子量は、本発明組成物の使用形態や用途によ
って異なるが、本発明組成物の硬化性および本発明組成
物から得られる塗料等の取り扱い易さの観点から、2,
000〜500,000であり、特に好ましくは、3,
000〜200,000である。
ある前記一般式(I)で示されるエステル基を含有する
不飽和二塩基酸エステルに由来する繰り返し単位(a−
1)を含有してなるビニル系重合体(C)、水酸基およ
び/またはブロックされた水酸基を含有する化合物
(D)およびエステル交換触媒(B)を含んで成る硬化
性樹脂組成物〔以下、組成物(S−2)と略称する〕に
ついて説明する。
成分であるビニル系重合体(C)は、前記一般式(I)
で示されるエステル基を含有する不飽和二塩基酸エステ
ルに由来する繰り返し単位(a−1)を含有するもので
ある。ビニル系重合体(C)に導入される一般式(I)
のエステル基の代表的なもの、及び、それらの中で好ま
しいものは、前掲したビニル系重合体(A)に導入され
るエステル基の代表的なもの、及び、それらの中で好ま
しいものとして例示したとおりである。
には、前記一般式(IV−1)〜(IV−3)で示される
イタコン酸エステル類あるいは前記一般式(V−1)〜
(V−3)で示されるマレイン酸エステル類、フマル酸エ
ステル類、シトラコン酸エステル類、メサコン酸エステ
ル類の如き一般式(I)で示されるエステル基を含有す
る不飽和二塩基酸エステル類を単独重合するか他の単量
体と共重合させる、予めイタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸、シトラコン酸、メサコン酸の如き不飽和二塩基
酸またはそれらと1価アルコール類とのハーフエステル
を他のビニル系単量体と共重合して不飽和二塩基酸に由
来するカルボキシル基を含有するビニル系重合体を調製
した後、当該ビニル系重合体と前記一般式(VI)で示さ
れるα−ハロカルボン酸エステル類を塩基性物質の存在
下に反応させる、等の方法を適用できる。これらのう
ち、なる方法が簡便で好ましい。
を調製するには、上述したビニル系重合体(A)を調製
する場合に使用できるものとして例示した如きビニル系
単量体(m−1)を単独重合させるとか、ビニル系単量
体(m−1)をこれと共重合する単量体(m−4)とし
て例示した各種の単量体と共重合させればよい。こうし
た単量体類からビニル系重合体(C)を調製するには、
ビニル系重合体(A)を調製する場合と同様に各種の重
合方法を適用すればよい。
に導入される一般式(I)で示されるエステル基の数
は、一分子平均で2個以上であることが好ましく、さら
に3個以上に設定することがより好ましい。
グラム中に導入される一般式(I)で示されるエステル
基の量は、本発明の組成物の硬化性と保存安定性の点か
ら、0.1〜6.3モルなる範囲内が好ましく、さらに
0.3〜5.0モルなる範囲内がより好ましい。そし
て、当該エステル基の量が、かかる範囲内となるように
ビニル系重合体(C)に導入される繰り返し単位(a−
1)および(a−4)の量が決定されることが好まし
い。
重量平均分子量は、本発明組成物の使用形態や用途によ
って異なるが、本発明組成物の硬化性および本発明組成
物から得られる塗料等の取り扱い易さの観点から、2,
000〜500,000であり、特に好ましくは、3,
000〜200,000である。
および/またはブロックされた水酸基を含有する化合物
(D)について説明する。かかる化合物(D)は、比較
的低分子量の化合物に加えて比較的分子量が高いオリゴ
マーや分子量が高いポリマーをも包含するものである。
そして、かかる化合物(D)に含有される反応性基であ
るブロックされた水酸基の代表的なものは、重合体
(A)に含有される当該官能基の代表的なものとして例
示したとおりである。
の化合物の代表的なものとしては、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトールの如き多
価アルコール類;前記した如き多価アルコール類をトリ
メチルクロロシラン、シクロヘキシルジメチルクロロシ
ラン、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ヘキサ
メチルジシラザンの如きトリオルガノシリル化剤と反応
させて得られる一分子中に2個以上のトリオルガノシリ
ルオキシ基を含有する化合物;前記した如き多価アルコ
ール類を、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニル
エーテル、ジヒドロフラン、ジヒドロピランの如き、
α,β−不飽和エーテル化合物を反応させて得られる水
酸基がアセタールあるいはケタールの形にブロックされ
た化合物;3−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−オ
キサゾリジンとヘキサメチレンジイソシアネートのモル
比2:1付加物、3−(2−ヒドロキシエチル)−1,
3−オキサゾリジンとイソホロンジイソシアネートのの
モル比2:1付加物、2,2−ジメチル−3−(2−ヒ
ドロキシエチル)−1,3−オキサゾリジンとトルエン
ジイソシアネートとのモル比2:1付加物の如き、多官
能のオキサゾリジン化合物、等が挙げられる。
が高い化合物の代表的なものとしては、ポリエステル系
重合体、ポリウレタン系重合体、ポリエーテル系重合
体、ビニル系重合体等の各種の重合体が挙げられる。そ
して、ビニル系重合体の具体的なものとしてはアクリル
系重合体、ビニルエステル系重合体、オレフィン系重合
体、芳香族ビニル系重合体、フルオロオレフィン系重合
体等の各種のものが挙げられる。そして、かかる各種の
ビニル系重合体の中で、好ましいものの一つとしてアク
リル系重合体が挙げられる。
するポリエステル系樹脂を調製するには、公知慣用の多
価アルコール類と多価カルボン酸もしくはその反応性誘
導体を原料に使用して公知慣用の方法で反応させればよ
い。
製するには、公知慣用のジオール類とジイソシアネート
化合物を原料に使用して公知慣用の方法で反応させれば
よい。ジオール類としては、化合物(D)のなかの低分
子量の化合物の代表的なものとして前掲した如き低分子
量のジオール化合物、ポリエステルジオール、後述する
如きポリエーテルジオール等を使用することもできる。
代表的なものとしては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、3価以上の多価アルコールとエチレンオキサイドを
反応させることにより調製されるポリオキシエチレンポ
リオール、3価以上の多価アルコールとプロピレンオキ
サイドを反応させることにより調製されるポリオキシプ
ロピレンポリオール等が挙げられる。
合体あるいはポリエーテル系重合体であってブロックさ
れた水酸基を有する重合体を調製するには、予め調製し
た水酸基を含有する各重合体に前掲した如きトリオルガ
ノシリル化剤あるいは前掲した如きα,β−不飽和エー
テル化合物を反応させて、それぞれトリオルガノシロキ
シ基でブロックされた水酸基、アセタールあるいはケタ
ールの形でブロックされた水酸基を導入することができ
る。また、オキサゾリジン基を含有する重合体を調製す
るには、例えば、水酸基を含有するそれぞれの重合体に
過剰のジイソシアネート化合物を反応させてイソシアネ
ート基を含有するプレポリマーに変換し、更に、当該プ
レポリマーに3−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−
オキサゾリジンの如き水酸基含有1,3−オキサゾリジ
ン化合物を反応させればよい。
タン系重合体あるいはポリエーテル系重合体に導入され
る水酸基および/またはブロックされた水酸基の数は、
1分子当たり2個以上であることが好ましい。
はブロックされた水酸基を含有するビニル系重合体を調
製するには、ビニル系重合体(A)を調製する際に使用
できるものとして上掲した如き各種の水酸基を含有する
単量体(m−2)および/またはブロックされた水酸基
を含有する単量体(m−3)を重合すればよい。また、
かかるビニル系重合体を調製する際には、単量体(m−
2)または単量体(m−3)と共重合性を有する他の単
量体を共重合させることができる。共重合性を有する他
の単量体の代表的なものとしては、上掲した単量体(m
−4)の代表的なものとして例示した各種のものが挙げ
られる。
体に導入される水酸基および/またはブロックされた水
酸基の数は、硬化性の点から1分子平均2個以上である
ことが好ましく、さらに3個以上であることがより好ま
しい。そして、本発明の組成物の硬化性と保存安定性の
点から、当該ビニル系重合体の1,000グラムに導入
される水酸基および/またはブロックされた水酸基の量
は、0.1〜8.0モルの範囲内が好ましく、さらに
0.4〜6.0モルの範囲内がより好ましい。
合体の好ましい重量平均分子量は、本発明組成物の使用
形態や用途によって異なるが、本発明組成物の硬化性お
よび本発明組成物から得られる塗料等の取り扱い易さの
観点から、2,000〜500,000であり、特に好
ましくは、3,000〜200,000である。
よび(S−2)を構成する必須成分であるエステル交換
触媒(B)について説明する。
(I)で示されるエステル基と水酸基および/またはブ
ロックされた水酸基との間のエステル交換反応により硬
化が進行する。かかるエステル交換反応を促進するため
に、エステル交換触媒(B)が添加される。かかるエス
テル交換触媒としては、公知慣用のエステル交換触媒の
いずれをも使用することができるし、しかもそれらは、
単独使用でも2種類以上の併用でもよいことは勿論であ
る。
のとしては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムの如きアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムフェノキシド、カリウムエトキシ
ド、チタニウムテトライソプロポキサイド、チタニウム
テトラ−n−ブトキサイド、サマリウム(III)フェノキ
シド、イッテルビウム(III)ブトキシドの如き、各種金
属のアルコキシド類;サマリウム(III)アセテート、イ
ッテルビウム(III)プロピオネートの如き、ランタニド
系金属のカルボキシレート類;亜鉛アセチルアセトネー
ト、ジルコニウムアセチルアセトネート、サマリウム(I
II)アセチルアセトネートの如き、各種金属の錯体類;
シド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクテー
ト、ジブチル錫ジラウレートの如き、有機錫化合物類;
N,N’−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(D
BU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン
−5(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン(DABCO)の如き強塩基性のアミン化
合物;
ルアンモニウム塩、トリメチル(2−ヒドロキシプロピ
ル)アンモニウム塩、シクロヘキシルトリメチルアンモ
ニム塩、テトラキス(ヒドロキシメチル)アンモニウム
塩、ジラウリルジメチルアンモニウム塩、トリブチルメ
チルアンモニウム塩の如き、各種4級アンモニウム塩類
であって、対アニオンとしてアセテート、プロピオネー
トの如き各種のカルボキシレートあるいはクロライド、
ブロマイド、ハイドロオキサイドなどのアニオンを有す
る、いわゆる4級アンモニウム塩類;
ルホスホニウム塩、テトラプロピルホスホニウム塩;テ
トラブチルホスホニウム塩、トリメチル(2−ヒドロキ
シプロピル)ホスホニウム塩であって、対アニオンとし
て、例えばアセテート、プロピオネートの如きカルボキ
シレートあるいはクロライド、ブロマイド、ハイドロオ
キサイドの如きホスホニウム塩類;
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼン
スルホン酸、オクタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、
燐酸、硫酸、塩酸の如き、酸性化合物類;前記した如き
酸性化合物とアンモニア、トリエチルアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンの如き含窒素塩基性
化合物との塩類等が挙げられる。
交換触媒(B)から、本発明の硬化性組成物(S−1)
を調製するには、硬化性組成物(S−1)の硬化性およ
び保存安定性の点から、ビニル系重合体(A)の1,0
00グラムに対してエステル交換触媒(B)の量が、好
ましくは0.003〜0.3モル、より好ましくは0.
006〜0.25モル、最も好ましくは0.015〜
0.15モルとなる様な比率で両者を混合すればよい。
びエステル交換触媒(B)から本発明の硬化性組成物
(S−2)を調製する際の、ビニル系重合体(C)と化
合物(D)の使用比率は、硬化性の点から、ビニル系重
合体(C)に含有される一般式(I)で示されるエステ
ル基と化合物(D)に含有される水酸基とブロックされ
た水酸基の合計量のモル比が、好ましくは1:10〜1
0:1なる範囲内、より好ましくは2:10〜10:2
なる範囲内、となる様に設定すればよい。そして、エス
テル交換触媒(B)の配合量は、硬化性組成物(S−
2)の硬化性および保存安定性の点から、ビニル系重合
体(C)と化合物(D)の合計量の1,000グラムに
対して、エステル交換触媒(B)の量が、好ましくは
0.003〜0.3モル、より好ましくは0.006〜
0.25モル、最も好ましくは0.015〜0.15モ
ルとなる様な比率で3成分を混合すればよい。
(S−1)および(S−2)が調製されるが、組成物
(S−1)にビニル系重合体(C)および/または化合
物(D)をブレンドして使用したり、組成物(S−2)
にビニル系重合体(A)をブレンドして使用することも
できる。これらの場合、新たに調製される組成物におい
て、硬化性の点から、水酸基とブロックされた水酸基の
合計量と一般式(I)で示されるエステル基とのモル比
が、1:10〜10:1なる範囲内となるようにブレン
ド比率を設定する必要がある。
性組成物にアミノ樹脂および/またはブロックイソシア
ネートを配合することにより、本発明組成物の硬化性を
一層向上させたり、得られる硬化物の性能を向上させる
ことができる。
ミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、尿素もし
くはグリコウリルの如き、各種のアミノ基含有化合物
を、ホルムアルデヒドもしくはアセトアルデヒドの如
き、各種のアルデヒド化合物と反応せしめて得られるア
ルキロール化物;かかかるアルキロール化物を、メタノ
ール、エタノール、n−ブタノールもしくはi−ブタノ
ールの如き、各種の低級アルコールと反応せしめて得ら
れる、部分ないしは完全エーテル化物などが挙げられ
る。
しては、各種のポリイソシアネート化合物に含有される
イソシアネート基を、後掲するような種々のブロック剤
で以てブロック化せしめることによって得られるブロッ
クポリイソシアネート化合物や、イソシアネート基を環
化二量化せしめることによって得られるウレトジオン構
造を含む化合物などがある。
合物の代表的なものとしては、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートの
如き、各種の芳香族ジイソシアネート類;メタ−キシリ
レンジイソシアネート、α,α,α′,α′−テトラメ
チル−メタ−キシリレンジイソシアネートの如き、各種
のアラルキルジイソシアネート類;
ジイソシアネート、1,3−ビスイソシアナートメチル
シクロヘキサン、2−メチル−1,3−ジイソシアナー
トシクロヘキサン、2−メチル−1,5−ジイソシアナ
ートシクロヘキサン、イソホロンジイソシアネートの如
き、各種の脂肪族ないしは脂環族ジイソシアネート類;
多価アルコール類と付加反応せしめて得られるイソシア
ネート基を有するプレポリマー類;上記した各種のポリ
イソシアネート類を環化三量化せしめて得られるイソシ
アヌレート環を有するプレポリマー類;上記した各種の
ポリイソシアンート類と水とを反応せしめて得られるビ
ウレット構造を有するポリイソシアネート類;
レート、3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネート、(メタ)アクリロイルイソシアネー
トの如き、各種のイソシアネート基を有するビニル単量
体の単独重合体;前記したイソシアネート基含有ビニル
単量体を、該単量体と共重合可能なる、それぞれ、(メ
タ)アクリル系、ビニルエステル系、ビニルエーテル
系、芳香族ビニル系またはフルオロオレフィン系ビニル
単量体類などと共重合せしめることによって得られるイ
ソシアネート基含有アクリル系共重合体、ビニルエステ
ル系共重合体またはフルオロオレフィン系共重合体のよ
うな、種々のビニル系共重合体類などがある。
で、耐候性の面からは、脂肪族ないしは脂環式ジイソシ
アネート化合物、それらの各ジイソシアネート化合物か
ら誘導される種々のプレポリマーあるいはイソシアネー
ト基含有ビニル系重合体などの使用が特に望ましい。
シアネートを調製する際に使用されるブロック剤の代表
的なものとしては、メタノール、エタノール、ベンジル
アルコール、乳酸エステルの如き、各種のカルビノール
基含有化合物類;フェノール、サリチル酸エステル、ク
レゾールの如き各種のフェノール性水酸基含有化合物
類;ε−カプロラクタム、2−ピロリドン、アセトアニ
リドの如き、各種のアマイド類;アセトンオキシム、メ
チルエチルケトオキシムの如きオキシム類;アセト酢酸
メチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトンの如き、
各種の活性メチレン化合物類などがある。
樹脂および/またはブロックイソシアネートから本発明
の硬化性組成物を調製するには、硬化性と耐酸性の点か
ら、ビニル系重合体(A)の100重量部に対して、ア
ミノ樹脂および/またはブロックイソシアネートの量
が、好ましくは3〜66重量部の範囲となるように、よ
り好ましくは5〜50重量部となるように、アミノ樹脂
および/またはブロックイソシアネートを添加すればよ
い。
樹脂および/またはブロックイソシアネートから本発明
の硬化性組成物を調製するには、硬化性と耐酸性の点か
ら、硬化性組成物(S−2)に含有されるビニル系重合
体(C)と化合物(D)の合計量の100重量部に対し
て、アミノ樹脂および/またはブロックイソシアネート
の量が、好ましくは3〜66重量部の範囲となるよう
に、より好ましくは5〜50重量部となるように、アミ
ノ樹脂および/またはブロックイソシアネートを添加す
ればよい。
化性組成物は、そのままで、クリヤー組成物として使用
することができるし、さらに、顔料が配合された形で着
色組成物として使用することができる。
ング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤または顔料分散剤の
ような公知慣用の各種の添加剤類などをも配合せしめる
ことができる。
て、有機溶剤溶液型、有機溶剤分散型、無溶剤液状型、
無溶剤固形型、粉状型(粉体)、水溶液型、水分散型な
どのいずれの形態としてでも、用いることができる。そ
して、本発明の硬化性樹脂組成物は、自動車のトップコ
ート用塗料をはじめとする各種の塗料、接着剤、インキ
等の用途に有効に利用できるものである。
的に説明をするが、本発明は、決して、これらの例のみ
に限定されるものではない。なお、以下において、部お
よび%は、特に断りの無い限り、すべて、重量基準であ
るものとする。
入口を備えた反応器にキシレン(Xy) 600部、酢
酸n−ブチル(BAc) 195部およびビスメトキシ
カルボニルメチルイタコネート(BMCMI) 68.
5部を仕込んで、窒素ガス気流下に攪拌しながら80℃
に昇温した。次いで、BMCMI 68.5部、スチレ
ン(ST) 150部、メチルメタクリレート(MM
A) 200部、n−ブチルメタクリレート(BMA)
216部、n−ブチルアクリレート(BA) 167
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
130部、tert−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート(TBPEH) 24部およびBAc
200部から成る混合物を4時間で滴下した。その後、
同温度で反応を継続し、滴下終了から2時間後にBAc
5部とTBPEH6部からなる混合物を添加した。そ
の後、同温度で13時間の加熱・攪拌を行った。つい
で、不揮発分が50.0%になるようにXy/BAc=
60/40(重量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均
分子量が9,700、重量平均分子量が33,700な
るアルコキシカルボニルメチルエステル基と水酸基を含
有するビニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体
溶液をビニル系重合体(A−1)と略称する。
95部およびビス(n−ブトキシカルボニルメチル)イ
タコネート(BBCMI) 165部を仕込んで、窒素
ガス気流下に攪拌しながら80℃に昇温した。次いで、
BBCMI 165部、ST 150部、MMA 20
0部、BA 80部、HEMA 240部、TBPEH
24部およびBAc 200部から成る混合物を4時
間で滴下した。その後、同温度で反応を継続し、滴下終
了から2時間後にBAc 5部とTBPEH 6部から
なる混合物を添加した。その後、同温度で13時間の加
熱・攪拌を行った。ついで、不揮発分が50.0%にな
るようにXy/BAc=60/40(重量比)なる混合
溶剤で希釈して、数平均分子量が9,800、重量平均
分子量が34,000なるアルコキシカルボニルメチル
エステル基と水酸基を含有するビニル系重合体の溶液を
得た。以下、この重合体溶液をビニル系重合体(A−
2)と略称する。
95部およびモノメチル(モノメトキシカルボニルメチ
ル)イタコネート(MMCMI) 108部を仕込ん
で、窒素ガス気流下に攪拌しながら80℃に昇温した。
次いで、MMCMI 108部、ST 150部、MM
A 200部、BMA 200部、BA104部、HE
MA 130部、TBPEH 24部およびBAc 2
00部から成る混合物を4時間で滴下した。その後、同
温度で反応を継続し、滴下終了から2時間後にBAc
5部とTBPEH 6部からなる混合物を添加した。そ
の後、同温度で13時間の加熱・攪拌を行った。つい
で、不揮発分が50.0%になるようにXy/BAc=
60/40(重量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均
分子量が9,400、重量平均分子量が29,000な
るアルコキシカルボニルメチルエステル基と水酸基を含
有するビニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体
溶液をビニル系重合体(A−3)と略称する。
95部およびBMCMI 64部を仕込んで、窒素ガス
気流下に攪拌しながら80℃に昇温した。次いで、BM
CMI 64部、ST 140部、MMA 187部、
BMA 201部、BA 156部、2−トリメチルシ
ロキシエチルメタクリレート(TMSEMA) 188
部、TBPEH 24部およびBAc 200部から成
る混合物を4時間で滴下した。その後、同温度で反応を
継続し、滴下終了から2時間後にBAc 5部とTBP
EH 6部からなる混合物を添加した。その後、同温度
で13時間の加熱・攪拌を行った。ついで、不揮発分が
50.0%になるようにXy/BAc=60/40(重
量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均分子量が9,6
00、重量平均分子量が32,000なるアルコキシカ
ルボニルメチルエステル基とトリメチルシリル基でブロ
ックされた水酸基を含有するビニル系重合体の溶液を得
た。以下、この重合体溶液をビニル系重合体(A−4)
と略称する。
95部およびBMCMI 137部を仕込んで、窒素ガ
ス気流下に攪拌しながら80℃に昇温した。次いで、B
MCMI 137部、ST 150部、MMA 200
部、BMA 200部、BA 176部、TBPEH
30部およびBAc 200部から成る混合物を4時間
で滴下した。その後、同温度で反応を継続し、滴下終了
から2時間後にBAc 5部とTBPEH 6部からな
る混合物を添加した。その後、同温度で13時間の加熱
・攪拌を行った。ついで、不揮発分が50.0%になる
ようにXy/BAc=60/40(重量比)なる混合溶
剤で希釈して、数平均分子量が9,100、重量平均分
子量が28,000なるアルコキシカルボニルメチルエ
ステル基を含有するビニル系重合体の溶液を得た。以
下、この重合体溶液をビニル系重合体(C−1)と略称
する。
195部を仕込んで、窒素ガス気流下に攪拌しながら
80℃に昇温した。次いで、ST 150部、MMA
200部、BMA 200、BA 190部、2−HE
MA 260部、TBPEH 30部およびBAc 2
00部から成る混合物を4時間で滴下した。その後、同
温度で反応を継続し、滴下終了から2時間後にBAc
5部とTBPEH 6部からなる混合物を添加した。そ
の後、同温度で13時間の加熱・攪拌を行った。つい
で、不揮発分が50.0%になるようにXy/BAc=
60/40(重量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均
分子量が7,800、重量平均分子量が33,000な
る水酸基を含有するビニル系重合体の溶液を得た。以
下、この重合体溶液をビニル系重合体(D−1)と略称
する。
MA 200部、BA46部およびTMSEMA 40
4部を使用する以外は、参考例6と同様に重合を行っ
た。ついで、不揮発分が50.0%になるようにXy/
BAc=60/4重量比)なる混合溶剤で希釈して、数
平均分子量が7,700、重量平均分子量が29,00
0なるトリメチルシリル基でブロックされた水酸基を含
有するビニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体
溶液を化合物(D−2)と略称する。
の調製例〕 参考例1と同様の反応器に、Xy 600部とBAc
195部を仕込んで、窒素ガス気流下に攪拌しながら8
0℃に昇温した。次いで、メトキシカルボニルメチルメ
タクリレート 158部、ST 150部、MMA 2
00部、BMA102部、BA 260部、HEMA
130部、TBPEH 24部およびBAc 200部
から成る混合物を4時間で滴下した。その後、同温度で
反応を継続し、滴下終了から2時間後にBAc 5部と
TBPEH 7部からなる混合物を添加した。その後、
同温度で13時間の加熱・攪拌を行った。ついで、不揮
発分が50.0%になるようにXy/BAc=60/4
0(重量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均分子量が
7,200、重量平均分子量が36,000なるアルコ
キシカルボニルメチルエステル基と水酸基を含有するビ
ニル系重合体の溶液を得た。以下、この重合体溶液をビ
ニル系重合体(RP−1)と略称する。
の調製例〕 参考例1と同様の反応器に、Xy 700部とn−ブタ
ノール 95部を仕込んで、窒素ガス気流下に攪拌しな
がら80℃に昇温した。次いで、ST 150部、MM
A 200部、BMA 288部、BA 212部、H
EMA 130部、アクリル酸 20部、TBPEH
32部およびn−ブタノール 200部から成る混合物
を4時間で滴下した。その後、同温度で反応を継続し、
滴下終了から2時間後にn−ブタノール 5部とTBP
EH 8部からなる混合物を添加した。その後、同温度
で13時間の加熱・攪拌を行った。ついで、不揮発分が
50.0%になるようにXy/n−ブタノール=70/
30(重量比)なる混合溶剤で希釈して、数平均分子量
が8,200、重量平均分子量が33,000なる水酸
基を含有するビニル系重合体の溶液を得た。以下、この
重合体溶液をビニル系重合体(RP−2)と略称する。
(C)、化合物(D)およびエステル交換触媒(B)を
使用して、第1表に示した配合比率に従って本発明の硬
化性樹脂組成物を調製した。各組成物を日本ルートサー
ビス(株)製の電着中塗り水研ぎ板(ポリエステル・メ
ラミン系塗料が塗装された塗装鋼板を水研ぎして得られ
た塗板)上に、アプリケータを使用して塗布した後、1
20℃に保持した熱風乾燥機中で20分間焼き付けて膜
厚が約40μmなる硬化塗膜を得た。各塗膜について塗
膜性能評価を行った結果を同表に示した。
ル系重合体(RP−1)および(RP−2)を使用し、
第1表に示した配合比率に従って比較対照用の硬化性樹
脂組成物を調製した。実施例1〜10で調製した本発明
の組成物に代えて、比較対照用の硬化性組成物を使用す
る以外は、実施例1〜10と同様にして硬化塗膜を作成
し、性能評価を行った。評価結果を第1表に示した。
ル錫ジアセテートの略記。 「L−117−60」・・・大日本インキ化学工業
(株)製のn−ブチルエーテル化メラミン樹脂「スーパ
ーベッカミンL−117−60」の略記。不揮発分60
%。 「B7−887−60」・・・大日本インキ化学工業
(株)製のヘキサメチレンジイソシアネートから誘導さ
れるポリイソシアネート樹脂のブロック化物「バーノッ
クB7−887−60」の略記。不揮発分60%。
たフェルトで以て、塗膜上を、往復10回ラビングした
のちの塗膜の状態を、目視および指触により判定した。
評価基準は下記の通りである。 ○:軟化および光沢低下が認められない △:若干の軟化または光沢低下が認められる ×:著しい軟化または光沢低下が認められる
1mlを塗膜に載せ、60℃に保温した熱風乾燥機中に
30分間放置したのちの塗膜を水洗、乾燥し表面状態を
目視により評価した。評価基準は下記の通りである。 ○:エッチング跡なし △:若干エッチング跡あり ×:エッチング著しい
ー水分散液を浸み込ませたフェルトで以て、塗膜上を、
600gの荷重下に、往復30回に亘るラビングを行っ
たのちの塗膜の60度光沢保持率(%)で以て表示し
た。この値が大きいほど、耐擦り傷性に優れることを示
す。
基および/またはブロックされた水酸基の組み合わせに
基づく新規な硬化性樹脂組成物を提供するものである。
そして、かかる本発明の硬化性組成物は、硬化性に優
れ、耐酸性、耐溶剤性、耐擦り傷性等の性能に優れる硬
化物を形成する。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるエステル基
を含有する不飽和二塩基酸エステルに由来する繰り返し
単位(a−1)と、水酸基を含有するビニル系単量体に
由来する繰り返し単位(a−2)および/またはブロッ
クされた水酸基を含有するビニル系単量体に由来する繰
り返し単位(a−3)を含有してなるビニル系重合体
(A)とエステル交換触媒(B)を含んで成る硬化性樹
脂組成物。 【化1】 〔但し、R1は水素原子、フェニル基または炭素原子数
が1〜12のアルキル基を表し、R2は1価の有機基を
表すものとする〕 - 【請求項2】 下記一般式(I)で示されるエステル基
を含有する不飽和二塩基酸エステルに由来する繰り返し
単位(a−1)を含有してなるビニル系重合体(C)、
水酸基および/またはブロックされた水酸基を含有する
化合物(D)およびエステル交換触媒(B)を含んで成
る硬化性樹脂組成物。 【化2】 〔但し、R1は水素原子、フェニル基または炭素原子数
が1〜12のアルキル基を表し、R2は1価の有機基を
表すものとする〕 - 【請求項3】 前記ビニル系重合体(A)が、アクリル
系重合体である請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記ビニル系重合体(C)および化合物
(D)が、アクリル系重合体である請求項2に記載の硬
化性樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記硬化触媒(B)が、錫系化合物であ
る請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項6】 アミノ樹脂および/またはブロックイソ
シアネートをも含有する請求項1〜5のいずれか一つに
記載の硬化性樹脂組成物。
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