JP2003116322A - 豆類収穫機 - Google Patents

豆類収穫機

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JP2003116322A
JP2003116322A JP2001311801A JP2001311801A JP2003116322A JP 2003116322 A JP2003116322 A JP 2003116322A JP 2001311801 A JP2001311801 A JP 2001311801A JP 2001311801 A JP2001311801 A JP 2001311801A JP 2003116322 A JP2003116322 A JP 2003116322A
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宰 伊藤
Takashi Iwakawa
隆 岩川
Kunio Takahashi
邦夫 鷹嘴
Hiroyuki Kikuchi
寛之 菊池
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Wado Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圃場に植わっている作物を根ごと引抜いて搬
送する豆類収穫機において、引抜き搬送の途中で作物の
根部の土落としをトラブルなく確実かつ円滑に行えるよ
うにする。 【解決手段】 圃場に植わっている作物Wを左右の挟持
搬送ベルト13によって挟持して後方上方に搬送するこ
とで作物Wを根ごと引抜く引抜き挟持搬送装置11を備
え、この引抜き挟持搬送装置11による引抜き搬送経路
部位の下方に、搬送される作物Wの根部Wnに作用する
土落し装置50を配備するに、この土落し装置50に
は、作物Wの根部Wnに左右両側から接触してして前後
に往復移動する土落とし具51を備えてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枝豆などの豆類を
収穫対象とする収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】豆類の収穫機としては、例えば特開昭5
6−169515号公報に開示されているように、圃場
に植わっている作物を左右のチェーンで挟持して後方上
方に搬送することで作物を根ごと引抜いて搬送し、この
搬送途中で根を切り落とすよう構成したものが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造において
は、引抜いた作物の根を切り落とすものであるために、
回収した作物を脱莢処理に不都合となることがある。つ
まり、回収した作物を脱莢処理する手段としては、脱莢
機に作物を挿入して、回転ドラムに突設した爪で叩くこ
とで茎から莢を分離するのであるが、この場合、作物の
根本部を掴んで脱莢機に挿入する必要があり、作物の根
本部には莢がついていない掴み代部分が必要となる。こ
こで、豆類は根元から茎が分岐成長して根元近くまで莢
がついているので、根を切り落としてしまうと莢のない
掴み代部分がなくなってしまい、そのまま脱莢機にかけ
ると作物の根元部分まで十分挿入できなくなって処理残
しが発生することになり、残った莢を採るための別処理
を必要とするものであった。
【0004】このような場合、引抜き搬送する作物の根
を切断することなく回収すればよいのであるが、根部に
は土が多く付着しており、脱莢機にかける前に土落とし
処理を行う必要があり面倒である。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、引抜き搬送の途中で作物の根部の土落
としを、根の絡み付きなどのトラブルなく確実かつ円滑
に行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用、および効果〕
【0007】請求項1に係る発明の豆類収穫機は、圃場
に植わっている作物を左右の挟持搬送ベルトによって挟
持して後方上方に搬送することで作物を引抜く引抜き挟
持搬送装置を備え、この引抜き挟持搬送装置による引抜
き搬送経路部位の下方に、搬送される作物の根部に作用
する土落し装置を配備するに、この土落し装置には、作
物の根部に接触してして往復移動する土落し具を備えて
あることを特徴とする。
【0008】上記構成によると、引抜き挟持搬送装置で
引抜かれて搬送される作物の根部が土落し装置に至る
と、往復移動する土落し具が根部に作用し、根部はほぐ
し作用を受けるとともに加振され、付着した土が根部か
ら脱落してゆく。
【0009】この場合、土落し具は往復移動するもので
あるから、例えば回転する突起などを根部に作用させて
土落としを行う場合のように、根の一部が巻き付いたり
絡んだりすることはほとんどない。
【0010】従って、請求項1の発明によると、引抜き
搬送の途中で作物の根部の土落としを、根の絡み付きな
どのトラブルなく確実かつ円滑に行うことができ、引抜
き収穫を連続して効率よく行える。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0012】請求項2に係る発明の豆類収穫機は、請求
項1の発明において、前記土落し具を、作物の根部に左
右両側から作用するよう配備してあるものである。
【0013】上記構成によると、作物の根部に十分なほ
ぐし作用や振動を与えることができ、一層効率よく土落
としを行うことができる。
【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0015】請求項3に係る発明の豆類収穫機は、請求
項2の発明において、左右の土落し具をそれぞれ同方向
に前後往復移動させるよう構成してあるものである。
【0016】上記構成によると、左右両側から根部にほ
ぐし作用与えることができるとともに、同方向に往復移
動する左右の土落し具によって十分な前後振動が根部に
与えられ、付着した土が効果的に振るい落とされる。
【0017】〔請求項4に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0018】請求項4に係る発明の豆類収穫機は、請求
項2の発明において、左右の土落し具を互いに逆方向に
前後往復移動させるよう構成してあるものである。
【0019】上記構成によると、互いに逆方向に往復移
動する左右の土落し具によって根部に大きいもみほぐし
作用が与えられ、付着した土が効果的にほぐし落とされ
る。
【0020】〔請求項5に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0021】請求項5に係る発明の豆類収穫機は、請求
項2〜4のいずれか一項の発明において、左右の土落し
具をそれぞれ上下複数づつ備えてあるものである。
【0022】上記構成によると、土落し装置は上下に幅
広い作用域を有することになり、根部の上下方向位置あ
るいは上下方向の大きさにかかわらず、十分な土落とし
作用を根部に与えることができる。
【0023】〔請求項6に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0024】請求項6に係る発明の豆類収穫機は、請求
項5の発明において、左右複数づつの土落し具を互いに
齟齬に対向させてあるものである。
【0025】上記構成によると、土落し装置全体として
小さい上下ピッチで土落し具を配置して、十分なほぐし
作用を根部全体にに与えることができるものでありなが
ら、根部移動経路に対して同じ側に位置する土落し具の
上下間隔は土落し具配置ピッチよりも広いものとなり、
根が絡まるおそれが少ないものとなる。
【0026】〔請求項7に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0027】請求項7に係る発明の豆類収穫機は、請求
項1〜6のいずれか一項の発明において、前記土落し具
を、揺動支軸を中心にして往復揺動されるよう構成して
あるものである。
【0028】上記構成によると、土落し具をスライド式
に往復駆動する場合に比較して作動が滑らかであるとと
もに、一定方向へ連続回転駆動する場合のように根の巻
き付きが発生するおそれはなく、駆動が容易でありなが
ら良好な土落とし機能を発揮させることができる。
【0029】〔請求項8に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0030】請求項8に係る発明の豆類収穫機は、請求
項7の発明において、前記揺動支軸を水平に横架し、こ
の揺動支軸に複数条の作物の根部に対する土落し具を取
付けてあるものである。
【0031】上記構成によると、横方向に並列される複
数条分の土落し具を共通の揺動支軸で駆動することがで
き、複数条堀り仕様の収穫機を構成する際、土落し装置
駆動構造の簡素化を図ることができる。
【0032】〔請求項9に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0033】請求項9に係る発明の豆類収穫機は、請求
項1〜8のいずれか一項の発明において、前記土落し具
を、波形に屈曲した棒材で構成してあるものである。
【0034】上記構成によると、往復移動される土落し
具を軽量化して、往復駆動に伴う振動を少なくすること
ができ、土落とし機能の高い往復駆動式を採用しなが
ら、駆動振動や騒音を低減することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明を枝豆収穫機に適用した実
施形態を図面に基づいて説明する。図1および図2に示
すように、この枝豆収穫機は、マルチフィルムが掛けら
れた畝Uで栽培された2条の作物(枝豆)Wを根ごと抜
取り収穫するよう構成されたものであり、3輪走行式の
走行機体Aに2条堀り仕様の収穫部Bが装備されるとと
もに、ループ状の操縦ハンドル1を備えた運転部Cが機
体後部の右側に片寄せて配置された構造となっている。
【0036】前記走行機体Aは、畝Uをまたぐ左右一対
の後部駆動輪2と右側の畝底を移動する一つの前部遊転
輪3が備えられており、運転部Cの前部に搭載したエン
ジン4からの動力がミッションケース5で変速された
後、チェーンケース6を介して左右の駆動輪2に伝達さ
れるようになっている。そして、収穫部Bの対地高さを
決めるゲージ輪として機能する遊転輪3は、手元ハンド
ル7を回転操作することで上下調節可能に構成されてい
る。
【0037】収穫部Bには、2条の枝豆Wを根ごと抜き
上げて後方上方に搬送する引抜き搬送部10、引抜き搬
送される作物Wの根に作用する土落し装置50、引抜き
搬送された2条の作物Wを後方上方に搬送して合流して
搬送出口Eから送出する回収用搬送部60、搬送出口E
から送出された作物Wを横倒し姿勢で受け止め収集する
回収台70、等が備えられており、以下に各部の詳細な
構造を説明する。
【0038】〔引抜き搬送部10〕
【0039】図3および図4に示すように、引抜き搬送
部10には、圃場に植わっている作物Wの根本近くを左
右から挟持して後方上方に搬送することで作物Wを根ご
と引抜く2組の引抜き挟持搬送装置11が左右に並列配
置されるとともに、各引抜き挟持搬送装置11の上方に
おいて作物Wを後方上方に係止搬送する係止引上げ搬送
装置12が備えられている。
【0040】引抜き挟持搬送装置11は、左右一対の挟
持ベルト13を対向させて内向き回転駆動することで、
両挟持ベルト13の間に挟持された作物Wを引抜き搬送
するものであり、各搬送ベルト13は、図5および図6
に示すように、Vベルト部13aの外周面にスポンジ状
の幅広弾性ベルト部13bを連結して構成されたものが
使用されており、各挟持ベルト13における引抜き搬送
径路の背部には、Vベルト部13aの上下に位置する丸
パイプ製のガイドレール14が配備されている。上下の
ガイドレールは、レール長手方向の2個所において共通
の金具15に溶接固定されるとともに、前後の各金具1
5が、搬送フレーム16上に支点a,b周りに揺動自在
に装着された前後一対のアーム17の遊端に枢支連結さ
れ、4本のガイドレール14が一体に平行横移動するよ
う構成され、かつ、アーム17が図示しないバネによっ
て揺動付勢されることで、挟持ベルト13を背面から径
路側に弾性押圧して、挟持ベルト13の上下へのずれ動
きを阻止しながら径路側に弾性押圧して、対向する挟持
ベルト13で引抜き抵抗に打ち勝つ挟持力を発揮するよ
う構成されている。なお、各アーム17はストッパピン
18との接当によってその後退限界が規制されている。
また、図7に示すように、各挟持ベルト13の戻り側径
路においては、バネ19によって揺動付勢されたテンシ
ョンローラ20が押圧作用して、挟持ベルト13に適度
の緊張力が付与されている。また、背中合わせに配置さ
れた内側の挟持ベルト13に作用するテンションローラ
20は共通のバネ19で揺動付勢されている。
【0041】また、各挟持ベルト13を巻回した前部プ
ーリ21の上部には、ゴム板材からなる星形の掻込み回
転体22が前部プーリ21と一体回転可能に取付けられ
ており、対をなす左右の挟持ベルト13の挟持開始部位
に作物Wを洩れなく掻込み導入するよう構成されてい
る。また、図10に示すように、2条の引抜き搬送径路
の内側の前部には、先細り山形に屈曲された案内杆23
が前方に突出して固設されており、植付け条の中間まで
延びた茎を左右に押し分けて引抜き搬送径路の始端部に
案内するようになっている。
【0042】図2および図12に示すように、前記案内
杆23の更に前方には先細り形状の中間分草体24が配
備されている。この中間分草体24は、後部の収穫部フ
レーム25に支点c周りに上下揺動自在に支持された支
持アーム26の前端に取付けられており、中間分草体2
4の下面には遊転ローラ27が備えられるとともに、中
間分草体24の上面には左右一対の分草杆28が後方上
方に向けて角状に延出されている。そして、この中間分
草体24の遊転ローラ27はマルチフィルムFの上を転
動移動するので、マルチフィルムFを引っかけて破るよ
うなことなく中間分草体24を畝上面の凹凸に追従上下
動させることができ、畝の上面近くまで延びた茎を掬い
上げて左右に押し分けるよう構成されている。ここで、
中間分草体24の支持アーム26は、山形に屈曲された
前記案内杆23の上方を通過しており、方向転換等にお
いて、機体を後部駆動輪2周りに後傾斜させて収穫部B
を大きく振り上げると、支持アーム26は自重で下降揺
動するが案内杆23に受け止められ、それ以上に下がる
ことはない。
【0043】図4,図8および図9に示すように、2条
の引抜き搬送径路における左右両脇下方には、丸棒材か
らなる前後方向に長いフィルム案内体31がブラケット
32を介して収穫部フレーム25に高さおよび前後傾斜
角度が調節可能に取付けられている。このフィルム案内
体31は、各条の枝豆Wの根本近くに位置し、作物Wが
抜き上げられる際に、マルチフィルムFが持上げられて
もフィルム案内杆31で押え込み、マルチフィルムFの
大きい浮き上がりを抑制する。また、このフィルム案内
体31は挟持ベルト13の前端よりも前方にまで延出さ
れており、浮き上がったマルチフィルムFが挟持ベルト
13の始端部に巻き込まれるのを未然に回避している。
また、フィルム案内体31の前後中間部位から後方上方
に向けて補助案内杆33が片持ち状に延出されるととも
に、引抜き搬送径路の両脇の補助案内杆33は後方ほど
互いの間隔が狭くなるよう傾斜されており、マルチフィ
ルムFが左右のフィルム案内体31の間をすり抜けて引
き上げられるを左右の補助案内杆33が受け止め阻止
し、持上げ阻止されたマルチフィルムFを破って作物W
の根が通過してゆくようになっている。
【0044】左右の前記引抜き挟持搬送装置11の上方
に配置された前記係止引上げ搬送装置12は、図10に
示すように、係止爪34を一体形成した爪付きベルト3
5を巻回張設して構成されており、各条の引抜き挟持搬
送装置11における引抜き搬送径路の横外方の上方に、
側面視で引抜き挟持搬送装置11と平行となる前下がり
傾斜姿勢で配置されるとともに、この係止引上げ搬送装
置12は、引抜き挟持搬送装置11の前端よりも前方に
大きく延出されている。また、図11に示すように、こ
の係止引上げ搬送装置12の前部は、支点dを中心にし
て左右に揺動調節固定自在に構成されており、畝Uの幅
などに合わせて左右の係止引上げ搬送装置12の前端部
の間隔を調節できるよう構成されている。
【0045】山形に屈曲された前記案内杆23は後方上
方に延出され、その延出部の上端から引き続き後方に延
長され、この延長部分が係止引上げ搬送装置12の爪先
端移動軌跡に沿う搬送ガイド23aに形成されている。
そして、搬送ガイド23aが備えられない係止引上げ搬
送装置12の前部は、引抜き挟持搬送装置11の始端部
に至らない作物Wを掻き込んで後方上方に向けて掻き上
げてゆく機能を発揮する。従って、畝上の作物Wは、先
ず係止引上げ搬送装置12の前部によって掻き込まれて
引抜き挟持搬送装置11の始端部に導かれ、根元近くを
挟持されて後方上方に搬送される間に畝Uおよびマルチ
フィルムFから抜き上げられてゆく。
【0046】左右の係止引上げ搬送装置12の前部に
は、畝Uの肩部や畝底近くまで伸びた作物Wの茎を掬い
上げて係止引上げ搬送装置12の始端部に導くサイド分
草体41が配備されている。このサイド分草体41は、
図13に示すように、丸棒材を後ろ上がりの片持ち状に
構成したものであり、収穫部フレーム25から前方に延
出された支持アーム42の先端に、横向き支点e周りに
上下に角度調節固定自在に取付けられている。そして、
支持アーム42自体は、収穫部フレーム25に縦向き支
点f周りに横揺動調節固定可能に取り付けられた基部ア
ーム部24aと、これの前部に前後伸縮および回動可能
に差込み連結されてセットボルト43によって固定され
た前部アーム部24bとからなり、各調節部位を操作す
ることで、サイド分草体41の左右位置、前後位置、す
くい角度、および、横方向傾斜角度を、作物Wの広がり
具合などに応じて、調節できるよう構成されている。
【0047】また、収穫部Bの左右横外側には、未収穫
側の作物Wを前部遊転輪3や後部駆動輪2によって踏み
つけられるのを防止するための分草杆44が、前記支持
アーム42の前端近くから後部駆動輪2の後方箇所にわ
たって配備されている。この分草杆44は、図2に示す
ように、前部遊転輪3および後部駆動輪2を横外側から
囲む分草作用姿勢と、起立揺動された格納姿勢とに切換
え揺動可能に構成されている。
【0048】〔土落し装置50〕
【0049】土落し装置50は、引抜き挟持搬送装置1
1の後部下方に配置されており、引き抜き搬送されてき
た作物Wの根部通過経路の左右に位置する土落し具51
を前後に往復駆動して、根部Wnにほぐし作用および振
動を付与し、付着している土を落すよう構成されてい
る。
【0050】図15および図16に示すように、土落し
具51は、棒材を波形に屈曲形成したものであり、収穫
部フレーム25に水平横架した揺動支軸52から立設し
た左右一対の支柱材53に上下2本づつ、かつ、左右の
土落し具51が互いに齟齬に対向するよう取付けられて
いる。そして、機体後部に横架した駆動軸54の端部に
備えた偏芯クランク部55から前方に延出された押し引
きロッド56が、揺動支軸52の端部に備えた駆動アー
ム57に連結され、駆動軸54の回転に伴って揺動支軸
52が往復揺動されることで、1条の根部Wnに対して
4本の土落し具51が上下に幅広く接触作用して前後に
往復移動し、効率よく土をほぐし落すよう構成されてい
る。
【0051】〔回収用搬送部60〕
【0052】回収用搬送部60は、左右の前記引抜き挟
持搬送装置11によって引き抜き搬送されてきた2条の
作物Wを左右の後方搬送手段で合流搬送して、後述する
回収台70に向けて送り込むものであり、左右の各後方
搬送機構は、それぞれ下部挟持搬送装置61L,61R
と上部係止搬送装置62L,62Rとで構成されてい
る。
【0053】左右の後方搬送手段を構成する各下部挟持
搬送装置61L,61Rは、樹脂製の突起付きチェーン
63とこれに対向する挟持レール54とからなり、引抜
き挟持搬送装置11の後端下部から側面視で該引抜き挟
持搬送装置11と平行に配備されている。
【0054】右側の上部係止搬送装置62Rは、係止爪
65を一体形成した爪付きベルト66と、その爪先端移
動軌跡に沿って配備された搬送ガイド67とからなり、
右側の係止引上げ搬送装置12の終端部の直上部から側
面視で該係止引上げ持搬送装置11と平行に配備されて
いる。なお、搬送ガイド67は、右側の前記係止引上げ
搬送装置12の搬送ガイド23aが延長されたものとな
っている。これに対して、左側の上部係止搬送装置62
Lは、左側の前記係止引上げ搬送装置12が直線的に後
方に延長されたものとして構成されている。
【0055】ここで、右側の下部挟持搬送装置61Rと
上部係止搬送装置62Rは、その後部が左側の下部挟持
搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lに近づくよ
う、平面視で傾斜して配備されるとともに、左側の下部
挟持搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lの終端よ
り後方に延出されており、これによって左側の下部挟持
搬送装置61Lと上部係止搬送装置62Lによって搬送
されてきた作物Wが、右側の下部挟持搬送装置61Rと
上部係止搬送装置62Rによって搬送されてきた作物W
に合流されて、横向きに開放された前記搬送出口Eから
搬出されるようになっている。
【0056】回収用搬送部60の終端に設けられた前記
搬送出口Eの前側には2本のガイド棒68が配備される
とともに、搬送出口Eの後側には1本のはガイド棒69
が配備されており、搬送出口Eから送出されてきた作物
Wが、これらガイド棒68,69に案内されて、その根
部Wnが運転部C側に向いた横倒れ姿勢で放出されるよ
うになている。
【0057】また、右側の上部係止搬送装置62Rの搬
送速度が右側の下部挟持搬送装置61Rの搬送速度より
も速く設定されており、これによって横倒れ姿勢での作
物送出が助長されている。
【0058】〔回収台70〕
【0059】回収台70は、上記のように回収用搬送部
60の搬送出口Eから横倒れ姿勢で放出された作物Wを
受取り収集するためのものであり、回収用搬送部60の
下方にもぐり込むように配置され、その前半部は前上が
り姿勢に傾斜されて収集した作物Wが前方にこぼれるの
を阻止するとともに、作物Wを載置する後半部は略水平
に構成されている。そして、回収台70に適当量の作物
Wが収集されると、運転者あるいは補助作業者が回収台
70上の作物Wをまとめてで地上に放置してゆくことに
なる。この場合、回収台70の前半部が前上がり傾斜し
ているので、回収台70上の作物Wをまとめて前方から
後方に掻き込むことが容易であり、かつ、後半部が略水
平であるので、掻き込んだ作物Wを持上げることなくそ
のまま掻き出すだけで地上に放出することができる。
【0060】また、この回収台70は、その左端側部分
70aが左右にスライド伸縮可能に構成されており、作
業を行わない時には幅狭く短縮格納しておくことができ
るようになっている。
【0061】本発明に係る枝豆収穫機は以上のように構
成されており、マルチ掛けされた畝Uを跨いで前進走行
することで、植付けられた2条の作物(枝豆)Wをもれ
なく集めて根ごと引き抜き、抜き上げた作物Wを後方上
方に搬送しながら根部Wnの土落しを行い、機体横一側
(この例では左側)に合流して横倒し収集し、適当量づ
つまとめて地上に放置してゆくことができるようになっ
ているのである。
【0062】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
【0063】 揺動支点軸52を2重軸構造に構成し
て、各揺動支点軸52を互いに逆方向に往復揺動駆動す
るとともに、各揺動支点軸52から立設した支柱材53
に土落し具51を取付けて、根部通路の両脇に位置する
一対の土落し具51を互いに逆向きに前後往復移動させ
るようにすれば、根部Wnのほぐし作用を一層効果的に
発揮させることができる。
【0064】 土落し具51を、根部Wnの通路側の
端辺に凹凸を形成した板材で構成することもできる。
【0065】 土落し具51を、硬質材もしくは弾性
材でブラシ様に構成して実施することもできる。
【0066】 土落し具51を、縦軸心周りで往復回
動する揺動支点軸で前後に往復駆動するように構成する
こともできる。
【0067】 土落し具51を、根部通路の下側にお
いて前後あるいは上下に往復移動させて土落としを行う
こともできる。
【0068】 根部通路の両脇に位置する一対の土落
し具51をそれぞれ上下に往復移動させるようにしても
よい。また、根部通路の左右両脇に位置する一対の土落
し具51のうちの一方を前後に往復移動、他方上下を上
下あるいは左右に往復移動させる、等して、1条の根部
Wnに作用する左右の土落し具51の作動方向を互いに
異ならせることで、複雑な振動やほぐし作用を根部Wn
に与えて、土落としをより効果的に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】枝豆収穫機の全体側面図
【図2】枝豆収穫機の全体平面図
【図3】収穫部の要部を示す平面図
【図4】収穫部の側面図
【図5】引き抜き挟持搬送装置単体の平面図
【図6】引き抜き挟持搬送装置における挟持部位を示す
縦断正面図
【図7】引き抜き挟持搬送装置全体の平面図
【図8】引き抜き挟持搬送装置始端のフィルム案内杆を
示す平面図
【図9】フィルム案内杆の作用状態を示す縦断正面図
【図10】係止引上げ搬送装置および上部係止搬送装置
を示す平面図
【図11】係止引上げ搬送装置の前部を示す平面図
【図12】中間分草体の側面図
【図13】サイド分草体の側面図
【図14】収穫部における始端部の正面図
【図15】土落とし装置の平面図
【図16】土落とし装置の作用状態を示す正面図
【符号の説明】
11 引抜き挟持搬送装置 13 挟持ベルト 50 土落し装置 51 土落し具 52 揺動支軸 W 作物 Wn 根部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩川 隆 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 鷹嘴 邦夫 岩手県花巻市実相寺410番地 和同産業株 式会社内 (72)発明者 菊池 寛之 岩手県花巻市実相寺410番地 和同産業株 式会社内 Fターム(参考) 2B075 AA10 FA01 FA02 FA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場に植わっている作物を左右の挟持搬
    送ベルトによって挟持して後方上方に搬送することで作
    物を引抜く引抜き挟持搬送装置を備え、この引抜き挟持
    搬送装置による引抜き搬送経路部位の下方に、搬送され
    る作物の根部に作用する土落し装置を配備するに、この
    土落し装置には、作物の根部に接触してして往復移動す
    る土落し具を備えてあることを特徴とする豆類収穫機。
  2. 【請求項2】 前記土落し具を、作物の根部に左右両側
    から作用するよう配備してある請求項1記載の豆類収穫
    機。
  3. 【請求項3】 左右の土落し具をそれぞれ同方向に前後
    往復移動させるよう構成してある請求項2記載の豆類収
    穫機。
  4. 【請求項4】 左右の土落し具を互いに逆方向に前後往
    復移動させるよう構成してある請求項2記載の豆類収穫
    機。
  5. 【請求項5】 左右の土落し具をそれぞれ上下複数づつ
    備えてある請求項2〜4のいずれか一項に記載の豆類収
    穫機。
  6. 【請求項6】 左右複数づつの土落し具を互いに齟齬に
    対向させてある請求項5記載の豆類収穫機。
  7. 【請求項7】 前記土落し具を、揺動支軸を中心にして
    往復揺動されるよう構成してある請求項1〜6のいずれ
    か一項に記載の豆類収穫機。
  8. 【請求項8】 前記揺動支軸を水平に横架し、この揺動
    支軸に複数条の作物の根部に対する土落し具を取付けて
    ある請求項7記載の豆類収穫機。
  9. 【請求項9】 前記土落し具を、波形に屈曲した棒材で
    構成してある請求項1〜8のいずれか一項に記載の豆類
    収穫機。
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